- 1◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/16(日) 14:13:35
- 2二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 14:18:22
このレスは削除されています
- 3二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 14:21:23
このレスは削除されています
- 4◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/16(日) 14:28:49
注意
このスレにはオリキャラ、ダイス要素が含まれます
このスレでは、リアちゃんたちが頑張った結果、エデン条約襲撃直前でベアトリーチェの策が悉く潰され、ベアトリーチェの打倒にアリウスの兵力も加わった結果、アリウスがトリニティに併合され、アリウス分派として生活しています。
また、戦力の増大の著しいトリニティへの牽制でSRTが一応存続しています。
早瀬リア
当時のアリウス唯一にして事務能力(100)をほこる事務員だった。
現在はパテル分派所属。次席事務官。
当時は、ベアトリーチェから仕事で圧殺されかけており、いっそ爆薬担いで胸ダイブかまそうかと画策していた。そんなある日、カタコンベの壁をぶち抜いてやって来た聖園ミカと接触したことと、内戦の傷が癒えてきたことをきっかけに取り戻した技能を使い、反逆を始めた。
同期と共にアリウス内線を生き残っている。
妹がいる。
ミカ様大好きな忠臣。
早瀬ユウカとは他人
仲裁と交渉担当だが圧政の気配を感じるとミカに止められることもしばしば - 5◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/16(日) 14:41:18
準レギュラーキャラ
血祭キョウカ
トリニティの1年生
アリウス分校出身のくそつよわんこ系後輩。ツルギを師と仰ぐ。
Rabbit小隊と模擬線を行い、思い切り爆破された。
翌日爆睡したら元気になった。
八百万マイ
リアのアリウス分校内戦時代からの同期。工兵隊の指揮をとる。
ヒフミと友達。ペロロもいいけどウェーブキャットも好き。
休憩中。
雨宮ミスズ
リアのアリウス分校内戦時代からの同期で当時の隊長。リジェネ付与の神秘を有する。最近影が薄い。防衛戦で前線部隊にリジェネをかけ続けてたため休憩していたが………
早瀬ユウミ
リアの妹。リアより大きい。
リア並みの事務能力とそれなりの電子戦の知識を有する。戦闘力は他のアリウス生に比べると低い。
実はインフラ系はユウミのほうができる。
アリウス分派生徒
数が多い。そこそこ戦える。個人個人何かしらの技能を有する。『事務官=過労死レベルで働かせられる』というイメージがあるせいで事務仕事には拒否反応を起こす生徒も多い。上に逆らうことを覚えた。半角でしゃべりがち。食事を楽しみにしている生徒が多く、供給が途絶えると士気が8割ほど下がる。
防衛戦を終えて約1日休息をとり、輸送任務に備えている。
部長
ミレニアムサイエンススクール、自販機研究会の部長。
ミレニアムやD.U自治区に自販機を展開及び管理を行っている。食品から弾薬まで大体揃得られるだけの伝手を持つ。
商品開発と良い感じの案件を持ってきてくれる為アリウスとの関係は良好。
今回1番得をしてるかも知れない人。 - 6二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 14:42:16
たておつ
- 7◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/16(日) 14:51:02
ありがとうございます
- 8二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 15:06:16
たておつ
- 9二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 15:06:41
たておつです!
- 10二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 15:16:10
保守
- 11◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/16(日) 18:07:34
- 12二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 23:25:23
たておつ
- 13二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 07:08:24
たておつ
- 14◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/17(月) 08:00:39
「にはは!今日こそ正体表してもらいますよ!」
外部端末から防壁への介入を確認……こちらも攻撃と修復を開始します。
「ぐぬぬ!やっぱり固いですね!でも今日のわたしはひと味違いますよ!」ボンッ!
何か言っていますが、本日1台目の端末の破壊を確認……残り2台ですね、端末を交換して居る間に防壁を修復しましょう……(ジジッ)……?今、何か………
「にはは!2台目行きますよ!」
再び始まるこちらの防壁と相手の端末の削り合い………こんな低スペックの端末でなければより強固な防壁を構築し、端末への攻撃に専念できるのですが………こんなゲーム機のスペックでは防壁を削りきられる前に修復しながら端末を破壊するのが精一杯……ですが………(ボンッ!)……(ジジッ)
「あー!ぐぬぬ!また壊れちゃいました!ユウカ先輩!もっと良いの下さいよ!」
「ハイハイ、考えといて上げるから続きやってなさい………はい、3台目」
今日まで3台壊せば引き上げていました。つまり、3台壊しさえすればどうにでもなるということ………つまり、こんな低スペックの端末でも問題ないということです。 - 15二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 14:34:51
保守
- 16◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/17(月) 19:31:58
「ぐぬぬ!あと……ちょっ………と……っ!」
………さすがに粘りますか……防壁もそれなりに削られましたが、このペースなら………(ボンッ!)
「あー!……いいとこだったのに!」
ふぅ……本日も3台の破壊を完了……やはりあの妨害要素の演算能力は驚異ですね……明日に備え、防壁の再構築を進めていきましょう………?
なぜまだ防壁が削られて居るのです?
「にはははははっ!今日は会長が端末いっぱい用意してくれたので!まだまだコンティニューできますよ!」
くっ!どうやら向こうも本腰を入れてきたようですね………! - 17二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 19:51:39
これはまさに「コンティニューしてでもクリアする」状態!
- 18◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/17(月) 20:09:15
「はじめるわ」
輸送担当の生徒達が待機する広場の前で、大きな装置の前に立った調月リオが宣言した。
同時に、エリドゥの1部区画を除き、全ての電力がダウンした。
「総員警戒!輸送完了までレーダーもAMASによる索敵網も使えん!警戒を厳に!1体も見逃すな!」
「「「「「応ッ!」」」」」
サオリの激が飛び、防壁の上と外周部に控えたアリウスの本隊が周囲の警戒を始めた。
「さあ、待たせたわね………
あなたの出番よアリス」
「はい」
ミレニアムの………未だ何者でもない天童アリスが装置に手を翳した。 - 19二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 07:29:57
- 20◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/18(火) 10:15:12
- 21◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/18(火) 19:22:48
「接続開始、現在エリドゥで運用可能な電力を全てアリスのバックアップに回します」
「送電に異状なし!外部からの介入もありません!」
「こちらKey対策班!『反省室』のレプリカによる電子的遮断に成功!白兎が工作を開始しました!」
それぞれの部隊が動き出し、次々と作戦の行程が進められていく………
「リソースの接続を確認…………現時刻をもって、権能の疑似展開を開始します……」
「祭壇は用意された………ならばそこは聖域である………」
「ごめんなさい………ちょっとだけズルします…!
名も無き神々の王女、AL-1Sである『アリス』が承認します!
──ここに!楽園に至る道は拓かれた──!」
アリスの宣言と共に、装置の向こうに、ミレニアム自治区のメインストリートが現れた。 - 22◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/18(火) 20:01:53
「長くは持たないわ!40分以内に運んで!」
「イケ!イケ!イケ!イケーーーー!!」
「ツメルダケツメ!」「ムコウノシャリョウトオセ!」「バクヤクはキヲツケテハコベ!」「タマトメシガンガンハコベー!」
物資調達に参加したアリウス生達の働きは鬼気迫るものがあった。台車を牽くものは全力疾走、積み込み作業も物資が入った段ボールが止まること無くまるでベルトコンベアーにのせられたかのように滑らかにトラックまで運ばれ積まれていく。
「イソゲイソゲ!」「モノガナキャタタカエナイ!」「リアニボコラレルゾ!」「アンナノモウヤダ!」「イイカラハコベ!」
脳裏を過るのは調印式襲撃戦………リアの策略により事実上の物資0状態で敵陣に突っ込みボコボコにされた思い出が、アリウス生達に物資調達の重要性を刻み込んでいた。 - 23二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 23:00:14
ほ
- 24◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/19(水) 07:57:18
─同時刻、反省部屋─
「にははははは!ユウカ先輩!次下さい!」
くっ!?まだ有りますか………既に5台を破壊したものの妨害要素からの介入が止まらない。だいぶ押し込まれましたが、現在は拮抗………向こうの端末が無くなるまで粘れば問題ない筈です………。
「はい!コユキ!あと
dice1d5=2 (2) +2 台よ!」
しかし、なぜこのタイミングでリソースを投入したのでしょう………?これだけ有るなら初日から投入すればよかったものを……なぜ今……?
Keyは今回の企みに……
dice1d3=2 (2)
1、気づいた
2、まだ気づいてない
3、あと少しで気づく
- 25二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 14:49:53
保守
- 26◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/19(水) 20:15:57
「ツミオワッタ!」「ブッシアリガト!」「イソゲイソゲ!」
ミレニアム自治区に用意されていた物資を粗方積み終え、トラックがエリドゥ側に辿り着いた。
「……先生、すこし任せてもいいかしら?」
指揮を取っていたリオが側で見守っていた先生に声をかけた。
"!……いいよ、行っておいで"
先生の許可を得たリオは、物資を運ぶ車列の流れに逆らい、ミレニアム自治区側に踏み込んだ。
「ノア」
「…!会長!?」
声をかけられたノアは、まさかリオが来るとは思っていなかったようで、驚き、声を上げた。
「ありがとう、あなたがこっちで生徒達の対応をしてくれていたお陰でこの作戦を実行できたわ……ずっと放っておいたわたしが言うのもおかしなことかもしれないけど……あなたに任せてよかったわ」
「会長……!」
感極まったようにノアは口許に手を当てた。
「………もう戻るわ、そっちは任せたわ」
そう言ってリオは踵を返した。
「会長……どうかご無事で………」
ノアは通路の向こうへ消えた先輩の背中に向けて呟いた。 - 27二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 07:13:15
言葉にするって大事だね
- 28二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 15:52:02
保守
- 29◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/20(木) 16:20:19
ボンッ!と音を立てて今日の分として用意した端末が壊れた
「にはは………さすがに手強かったです」
なんとか凌ぎきりました………こんなゲーム機でなければ記憶容量の許す範囲で防壁を組めたものですが………ここまで追い込まれるとは………。
「にはは………でも、目的は達成できましたね!」
………どういうことでしょう?押し込まれたとはいえ防壁は削りきられず、プログラムの深部にも到達させていないはず………
「にはは!ユウカ先輩ユウカ先輩!今回の作戦で運ばれる物資の中にお菓子ってありますか?早速ほしいなって!」
「はいはい、ここ片付けてからね」
ここにきてようやく気づきました。この部屋が外界と電子的に遮断されていること、王女の状態を把握できていないことに、そして妨害要素の発言……………やられた、今回の工作はわたしを対応に掛かりきりにさせるための囮……本命は別の…! - 30二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 17:13:30
電子生命体もお腹は空くのだろうか
アロナどう? - 31◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/20(木) 20:09:57
「ふぅ………なんとか……なったわね………」
全体の指揮を終え、ふらふらとリオが座り込んだ椅子がギシリと音を立てた。
「お疲れ様です」
いつの間にか側に来ていたリアが、自販機で入れたコーヒーを手渡した。
「いただくわ………あなたの持ち場は大丈夫なのかしら?」
「ええ、今は倉庫に運び入れている最中ですので………そんなところで悠長に在庫検査なんてしても邪魔になるだけなので抜けてきました」
珍しく仕事場から離れたリアに、リオが訪ねると、リアはサラリと答えた。本来なら懐に入れる奴が居ないか目を光らせるところだが………そこはアリウス生、そんなズルをしたら同胞からどんな目を向けられるか………何より首長と元事務長からどんな目に会わされることかわかっているうえに、現状で満たされているため不正をする必要がなかった。
「にはは!リオかいちょう!終わりました!おやつ下さい!」
「こら!コ~ユ~キ~!報告してからって言ったでしょう!?」
すると妨害担当のコユキとユウカがやってきた。 - 32二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 05:24:20
コユキがかがやいている!
- 33◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/21(金) 10:08:20
「お疲れさま、作戦は無事終了よ………あとは運び込んだ物資を整理するだけだから、あなた達は休んでいてちょうだい」
リオはじゃれついているコユキにチョコレートバーを与えながらそう言った。
dice1d3=3 (3)
1、ユウカ「いえいえ!私もやりますって!」
2、アリス「パンパカパーン!アリスはクエストを達成しました!」
3、Key「なるほど………そういうことでしたか………」
- 34二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 15:41:26
保守
- 35◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/21(金) 20:08:51
「なるほど………そういうことでしたかっ!」
突如部屋の中に怨めしさや苛立ちの滲んだ合成音声が響いた。
「「「「っ!?」」」」
見れば部屋にあった作業用のPCに明かりが灯り、デスクトップに『divi:sion』の文字が浮かび上がっていた。
「あ、あなたがケイなんですか?」
作戦後に部屋で休んでいたアリスが声を震わせた。
「王女よ、それは誤りです。私の個体名は『Key』………王女を助ける無名の司祭たちが残した修行者であり、あなたが戴冠する玉座を継ぐ『鍵』………『Key』です」
今回の作戦にあたっての懸念事項にして隔離対象だったKeyが動き出していた。
「あなたは『王女』であり、私は『鍵』………それが私たちの存在であり目的………それから逃れることはできないのですよ」 - 36二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 06:13:19
ほ
- 37◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/22(土) 14:34:21
「ともかくです………この端末のログを確認しましたが、まさかわたし抜きで王女の権能を行使するなんて……現代にそのような技術が残っていたとは思いませんでした」
怨めしそうに語るKey……彼女が出た時点でユウカとリアがネットワーク機器の電源を落とし、端末の回線は遮断し、つ端末を1つ乗っ取られたのにはかわりなかった。
「それで?今までゲーム機に引きこもっていたあなたがなぜ出てきたのかしら?怨み節でも言いに来たの?」
「ええ、王女の権能を勝手に行使されたことは大変遺憾です………ですので、王女には自身の役割を自覚して頂こうかと思って参りました」 - 38二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 00:31:24
保守
- 39◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/23(日) 10:04:36
「王女よ………あなたは『名も無き神々の王女』………あなたに備えられた力は世界を滅亡させるためにあるのです」
画面に写し出されたAIは淡々とそう言った。
「このキヴォトスの神秘をアーカイブ化し、終演に導くことこそあなたの使命………さあ、わたしと共に参りましょう………わたしと共にあれば権能の行使は思いのまま………更なる力を授けましょう………それをもって世界を終演に導くのです!」
部屋にいた面々は、Keyの言う事を黙って聞いた。
「アリスは………」
そしてアリスが口を開いた。
「アリスはそんなことしたくありません………」
それは明確な拒絶………
「アリスは世界を滅ぼしたくありません………アリスはゲーム開発部やミレニアムの皆と一緒に楽しく過ごしたいし、ミレニアムの外の人達とも仲良くしたい…!仲間と支え合って生きていきたい…!世界を滅ぼすとかそういうのは求めていないんです…!ラスボスのロールは好みじゃありません!アリスは………アリスは…!」
「アリスは勇者になりたいんです!」 - 40二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 15:42:36
保守
- 41◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/23(日) 21:04:25
アリスは一息に言いきった後、はあはあと息を整え、キッとモニターを睨んだ。
「アリスはミレニアムの『天童アリス』です!『名も無き神々の王女』でも『AL-1S』でもない!見習い勇者の天童アリスです!」
アリスの啖呵を聞いた部屋にいた面々は……
dice1d3=1 (1)
1、リオ「わたしとしては………」
2、リア「……と、言っていますが?」
3、Key「………そう、ですか………なら……」
- 42◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/24(月) 07:51:02
「はぁ………」
その時、部屋に大きなため息が響いた
「会長?」
「はぁ………わたしとしては、あなたが世界を滅ぼす兵器として振る舞ってくれた方が、そこのAIとまとめて処分できて楽ができたのだけど………」
リオがそう言うと、アリスはビクリと肩を震わせ、ユウカとリアが眉をピクリと上げた。
「とはいえ、もうトリニティやSRT、それにシャーレが絡んでいる以上そうもいかないし、もはやそれで解決できる段階は過ぎてしまったのよね………」
「なぜこうなってしまったのかしら………」と言いながらリオは額に手を当てた。
「まったく………あなた達のせいでめちゃくちゃだわ………連邦生徒会長の失踪やエデン条約だけでも大変なのに………本当に、どうしてくれようかしら?」
リオの赤い瞳がアリスを射抜いた。
「ああ………そう言えばあなた………学籍は偽装したままだったわね?」
アリスは再びビクリと震えた。確かにアリスの学籍はヴェリタスが偽装したもの………まさかそれを理由にアリスを……?
「………でも、あなたはミレニアムの学生として成果を上げていたわね?」
ミレニアムプライスでの特別賞の受賞………それはアリスがゲーム開発部に入ってから上げた成果だった。
「ふむ………どの程度意味があるかわからないけど………やってみましょうかね?アリス………」
「は、はい!」
いきなり呼ばれたアリスは思わず背筋を伸ばした。
呼んだリオ本人は紙にサラサラと何かを書き込み、朱肉を取り出して拇印を押した。
「ミレニアムサイエンススクール、セミナーの会長権限をもって、特例であなたの編入を認めます。ここにサインを」
作ったのは契約書だった。
「っ!王女!いけません!」
Keyの制止の声も間に合わず、アリスはサインをしてしまった。
「よろしい、セミナーの会長として『編入届』を受理します………『天童アリス』あなたはミレニアムサイエンススクールの生徒です」
それはトリニティ自治区から持ち帰った資料にあった古則の曲解………名が体を表すのならば、名を縛ることでその有り様を制限する契約………元来こういったこととは縁遠いミレニアム生のリオがどこまで効果があるか分からない儀式の真似事を行ったのは、一重にミレニアムを危険に晒したAIへの、合理を横においた嫌がらせだった……… - 43二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 18:45:37
ほ
- 44◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/24(月) 21:05:13
「な、なんということを……!?王女にミレニアム生としてのテクスチャを被せるなど……なんということ…!」
合成された機械音声だが、その声はわなわなと震え、動揺が感じられた。
「ふぅ………まったくもって私らしくもない非合理な行為だったけど………案外スッとするものね」
実行したリオ本人は、いつもの鉄皮面だが、どこか満足気だった。
dice1d3=2 (2)
1、リア「おやおや………?」
2、アリス「えっと…アリスは【学籍(真)】を手に入れた……?」
3、Key「なんという………なんということを…!しかたがありません…!王女を惑わす妨害要素は………」
- 45二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 07:30:04
やったぜ
- 46二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 07:34:12
ちょっと困惑してて草生える
- 47◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/25(火) 13:07:28
「えっと…アリスは【学籍(真)】を手に入れた…?」
今回の事案発生から散々な目に会ってきたアリスだったが、突如与えられた学籍のあまりの呆気なさに戸惑っていた。
「あ、あの?本当にいいんですか?」
「ええ、もともと大多数が持っていた認識を正式なものとして受理しただけだから別に問題ないわ」
戸惑うアリスがリオと話している間に、モニターに近づくちっこい人影が1つ。
「おやおや?機械技術の進歩は目覚ましいと伺っていましたが………自分の主人の意向も汲めないのは従者としてはどうなんですかね???」 - 48二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 13:25:01
も り あ が っ て ま い り ま し た
- 49◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/25(火) 20:48:26
「………は?」
心なしかKeyの機械音声に怒気が混ざった気がした。
「おっと………わたしとしたことが失礼いたしました」
リアは言った後直ぐに軽く頭を下げて謝罪した………そして………………
「ミレニアムどころかトリニティができるよりもさらに前に作られたあなたに求めるには酷でしたね?いやはや最近はミレニアムの最新技術を目にすることが多かったのでつい同列で見てしまいました………大変申し訳ありません」
「な、な、なっ!?」
「う、うわぁ………」
つらつらとリアの口から出てくるトリニティ仕込みの皮肉と罵倒に側にいたユウカは顔をひきつらせた。
「と、いいますか………『無名の司祭』などというとっくに表舞台から去った存在の残した使命を今さら果たしてどうするのです?
もう時代は変わったのですから後は若いものに任せて隠居でもしてはいかがですか???」 - 50二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 22:05:20
リアちゃんノリノリで草生える。どうせ死ぬならおっきなおっぱいに包まれてから死にたいって言ってた子の姿か?これが…
- 51二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 00:49:58
さすがトリニティだぜ!
- 52二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 07:26:16
保守
- 53◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/26(水) 12:04:56
リアはキレていた。
必ずや今回の事案の原因であろうAIを殴らねばならぬと決意した。
リアに無名の司祭の事情は分からぬ。
リアはパテルの事務官である。
赤いアレを打ち倒してからしばらく、朝は主人であるミカを起こし、食事を共にし、ほどほどに仕事をして夜は抱き枕にされながら眠る生活を送っていた。太古の時代の出来事など興味もなかった。
しかし、圧政と不条理には人一倍敏感であった。
長年苦しんできた問題が解決し、自分もアリウスの同胞達も自由で穏やかな生活を送り始めたところでのこの防衛戦である………リアとてまだまだ子ども………怒りをぶつけられる相手がいるなら遠慮なく殴りたいお年頃だった……… - 54二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 17:26:45
リアちゃんのストレスが何時の間にか過剰にマッハになってた件
- 55◆K7oi2p2CoQ9Y24/06/26(水) 21:01:11
「っ!っっっ!使命から逃れることはできません………」
一拍おいて言ったKeyにリアがさらに距離を詰める。
「なぜ?なぜ?なぜなぜなぜなぜなぜ!?なああああぁぜ???もはや使命を与えた創造主は居らず!主人も使命を否定しているのに何を拘る必要があるのです?ああ!『そう命じられたから』などという返答ならいりませんよ?そのようなお役所仕事のような返答など連邦生徒会の窓口だけで十分です!」
「………………………王女よ、使命を果たす気は無いのですね?」
Keyは絡んでくるちっこいのを相手取るのをやめた。
「………はい、アリスは魔王にはなりません…………アリスは勇者になります!」
「そうですか………………
ならば使命はわたしが果たすとしましょう」 - 56二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 23:01:19
前線に出張ってる(多分)数少ないトリニティ側の文官だからね・・・主体がミレニアムとはいえどう考えてもすごく忙しいよね