架空のFateシリーズ「Fate/ecstasy」

  • 1◆zIKR/QD4og24/06/16(日) 16:35:12
  • 2◆zIKR/QD4og24/06/16(日) 16:36:12
  • 3◆zIKR/QD4og24/06/16(日) 16:37:50

    情報まとめ(元スレより)

    その1

    x.gd

    その2

    x.gd
  • 4◆zIKR/QD4og24/06/16(日) 16:38:34

    登場サーヴァント

    青の陣営/連合(橙)の陣営
    剣:ローラン/シグルド
    弓:アルジュナ/ギルガメッシュ
    槍:エルキドゥ/ジャガーマンinタイガー
    騎:コロンブス/マリー・オルタ
    殺:百貌のハサン/山の翁
    術:ネロ・クラウディウス/太公望
    狂:スパルタクス/土方歳三
    裁:アストライア

  • 5二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 16:42:41

    ネロ「今からでも赤に変えぬか?」

  • 6二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 16:46:32

    ボイド「駄目です陛下」

  • 7二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 16:47:46

    金ぴか来たら黄金に変えよしてきそうだな

  • 8◆zIKR/QD4og24/06/16(日) 16:47:53

    ※前回までのSSで大体察されてると思いますが、ダイスや安価で決まっていた内容は筆者が「整合性が取れない」「書き辛い」と判断した場合、独自の解釈に改変されることがあります。
    元スレでの内容に完全に沿える保証がないことはご了承ください。

  • 9二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 16:48:47

    >>7

    多分一人で「黄金の陣営よ!」とか言い出す

  • 10二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 16:49:33

    未完だったスレの続きが見れるんだ全然いいぞ
    原作からして最終的にはフィーリングが一番だしね

  • 11二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 16:50:56

    >>9

    第四陣営はいよいよ収拾つかなくてクレアさんが発狂しながら酒飲むぞ

  • 12二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 16:51:28

    第三陣営推しのリアタイ勢、今気づいた
    嬉しい
    CMとか作っても大丈夫?

  • 13◆zIKR/QD4og24/06/16(日) 16:52:49

    >>12

    大丈夫ですよ~。

    自分も幾つか考えてたの上げますけど、ワクワクする妄想の栄養はなんぼあってもええですからね。

  • 14二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 16:53:24

    今も収拾全然ついてないから平気平気
    なんなら初代様とかイシュタルの時点で陣営数滅茶苦茶よ

  • 15◆zIKR/QD4og24/06/16(日) 17:02:43

    [予告]
    スパさん召喚、襲われる(確定)ボイドの行方は今夜更新となります。

  • 16◆zIKR/QD4og24/06/16(日) 17:04:43

    >>15

    日付が変わる前には投下開始予定

  • 17二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 20:46:46

    >>15

    スパさんの圧政者レーダー高性能すぎて草生える

    その場で一番圧政者適性が高かった人を襲ったんだろうけど後々慧眼だって言われるやつじゃん

  • 18◆zIKR/QD4og24/06/17(月) 00:02:09

    ギリギリセウト!
    お待たせしました。投下していきます。

  • 19◆zIKR/QD4og24/06/17(月) 00:06:59

    『11月6日 叛逆。そして叛逆:2』

    「君は圧制者かな?」

    「圧制者? えーと、君のマスターなら、私の筈だが……」

     目の前の筋肉が何を言いたいのかはよくわからないが、ベヴストザインは取り敢えずマスターだと答えることにした。

     返答をどう受け取ったのか、眼前のマッス……否、サーヴァントは微笑んだ。

     彼はのしのしとベヴストザインに歩み寄ると、剣を握るのと逆の腕で、労るように抱擁する。

    「君の呼び声、確かに聞き届けた。我が躍動にて、自由と解放を示すとしよう」 

    「???」

  • 20◆zIKR/QD4og24/06/17(月) 00:09:03

    「……バーサーカー、聞いていた話と随分違うな」

     その様子を見ていたボイドが呟く。
     彼の持つ情報では、バーサーカーは狂化によって能力と引き換えに、人語も満足に操れなくなるほど理性を失った獣同然の存在だった。

     それが、目の前の存在は流暢に言葉を喋り、確かな知性を窺わせている。

     足並みを揃えるには難儀すると思っていたクラスのサーヴァントが理性的だというのは嬉しい誤算だ。

    (?) 

     そう内心でほくそ笑んでいた彼の目が、こちらに顔を向けていたバーサーカーのものと合う。
     何を考えているのかよくわからない若干不気味な笑顔。
     それに何か不穏なものを感じた瞬間――

    「叛逆(はじめまして)」

  • 21二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 00:14:19

    一見理性があって会話が出来るように見えるバーサーカーは超危険

  • 22◆zIKR/QD4og24/06/17(月) 00:15:35

     穏やかな笑みのまま――



    ――バーサーカーが、ボイドに急接近する。

     凄まじい移動速度。ボイドは咄嗟に反応できない。
     彼は“狂戦士”の名に似合わぬ理知を思わせる言動に警戒を解いてしまっていた。
     瞬きする暇もなく、呼吸する暇もなく、彼の視界の中で、

    「そして、叛逆(さようなら)」 

     その表情を変えないまま、刃を、顔面に向けて……

  • 23◆zIKR/QD4og24/06/17(月) 00:23:15

    「――うおぉーーーっッ?!!」

    「大佐殿!」

     ボイドが叫び声を上げたのは、小剣が自身の目と鼻の先で止まり、剛腕の起こした突風を浴びてからのことだった。
     思わず後退り、しかし足が驚愕で硬直したために背中から倒れかけるボイド。
     その背を駆け寄ったエンキに支えられて事なきを得た彼は、視野が広がったことで自身に向けられた殺意の全貌を理解する。

     バーサーカーは、広間の床や壁、天井から生えた鎖に全身を縛られながら、小剣(グラディウス)を握った腕をこちらへ目掛けて真っ直ぐに伸ばしていた。

     もし鎖がなければ、止めるもののなかった刃はボイドを脳天から串刺しにしていただろう。

    「なぜ、止めるのかな?」

     ボイドの命を繋ぎ止めた鎖。その主であるランサーへ、バーサーカーは顔をボイドへ固定したまま問いかけた。
     バーサーカーをその場に繋ぎ留めている鎖は、ギチギチと音を鳴らして震えている。

  • 24二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 00:30:21

    巨大な筋肉が笑顔で挨拶しながら殺しにきました
    普通に怖いわ

  • 25◆zIKR/QD4og24/06/17(月) 00:34:46

    「彼は陣営の盟主で、僕のマスターにとっても重要だ。君に殺させるわけにはいかない」

     バーサーカーの、まるで「なぜ人を助けてはいけないのか?」とでも言うような、咎める心地さえ感じる問いに、ランサーは落ち着き払って答えた。

    「何のつもりだバーサーカー! 我々は“青”の陣営。同志なのだぞ!?」

     いきなり殺されかけた事実を認識し、下手人を問い質すボイドに、バーサーカーは目をギョロリと向け、笑う。

    「ハハハハ。圧制者よ、スパルタクスの目は誤魔化せぬ。その心には獣がいる。即ち圧制! 権力に阿(おもね)り、弱者を虐げる宿業よ! 我が愛を以て討ち祓わん!」

    「何を言っているのだこいつは……!」

  • 26二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 00:38:45

    高ランクの千里眼の如き慧眼

  • 27◆zIKR/QD4og24/06/17(月) 00:40:20

    ボイドの言葉とまるで噛み合わない返事。
     わかるのは、バーサーカーがボイドを殺したがっているということのみ。彼は今にも、ランサーの鎖を引き千切ろうとしていた。
     狂化とは、分かりやすい凶暴性の発露と限らないのだと、ボイドは理解した。

    「ちょちょちょっ、待て待て待て待て!?」

     そこでようやく頭脳がここまでの事象を処理し切ったベヴストザインから、悲鳴のような制止がかかった。
     曲がりなりにもボイドは雇い主。今は文字通り生殺与奪を握られている相手。自分の召喚したサーヴァントが万が一にも殺してしまえば、すぐに控えている聖杯大戦とやらどころか、この場で裏切り者として処罰される恐れもある。

     しかし、当のバーサーカーがその身に漲らせる力を僅か程も緩める気配は微塵も見受けられない。

    「案ずることはない、マスター。我が筋肉と愛が、君を捕らえる鎖を忽ちの内に打ち砕くだろう」

    「鎖に囚われてるのあんた! お願いだから止まってぇ!」

    「……凄い力だね」

     そして、感心するようなランサーの呟きと同時に、バーサーカーの肢体に巻きついた鎖は引き千切られた。

  • 28二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 00:42:10

    ↓この変に満面の笑みのヨハナさん

  • 29◆zIKR/QD4og24/06/17(月) 00:49:32

    今夜はここまでとなります。
    スパさん、召喚早々圧制者に出会えてウキウキの巻(マスターの心労は考慮しない)

    見た目11歳「ボイドの無様でエールが美味い」

  • 30二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 00:53:22

    ボイドは命の危機の恐怖とスパPの反抗への怒りとエンキ君に助けられた喜びで面倒臭い心境してそう

  • 31二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 01:06:34

    シュヴァルツ's→一応軍属だしこういう時の復帰と対応は早そう(実際エンキは行動に移ってる)
    レダ→呆気に取られてるけどここでボイド〇ねば無駄な計画に付き合わなくて良くなるのでは?って思ってそう
    ヒメル→普通に驚いてそう
    ヨハナ→酒の味というやつは、思いのほか化けるものだ

  • 32二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 01:10:47

    殆どの身内から心配どころか死を望まれるボイドに悲しき過去(暗躍の半生:バーナー両親謀殺)

  • 33二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 07:17:30

    乙です
    後々ボイドのやらかしが出る度に出てくるであろう「あの時止めずに殺しておけば…!」
    って青陣営の面子が後悔しそうな場面第一位(スパさんの叛逆センサーによるボイド即殺未遂)

  • 34二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 11:43:09

    スパルタクス団という団体が直近でいてその名称モデル召喚したのに気付かないクソボケが悪い

  • 35二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 11:50:44

    現時点の同陣営でスパさんの圧政者判定でセーフなのは
    巻き込まれマスターのムジークさん(今後令呪を使ったりしたらわからない)
    エルキドゥ(暴君を諌めたと言う意味ではむしろ大先輩?)
    小聖杯のホムンクルスちゃんかな?

  • 36二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 13:39:54

    >>35

    ヨハナさん:自身の復讐のために圧政者(クソボケ)側に潜伏してるのでセーフ

    エンキ:クソボケと同陣営…ではあるが虐げられていた者(小聖杯であるノイン)を攫った上で世話を焼いているためおそらくギリセーフ(未来でおそらくクソボケ側から離反する側でもあるため)

    この辺りもセーフライン入るのでは?

    レダ・ヒメル:ボイドの計画を頓挫させるためにスパイしてる側なので圧政者判定はされなさそう

    アンジェ:エンキと同じく軍属でもあるがボイドの事はそもそもそんなに好きではないし他の面子がセーフラインに近いだけで優先順位は確実にボイドが上


    この辺りも考慮するとボイド(クソボケ)攻撃したのは割と納得というか…

  • 37二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 20:06:20

    ほしゅ

  • 38二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 00:22:50

    ヨハナちゃんは後でベヴストおじさんの牢屋からの解放を早められないか掛け合ってそう

  • 39二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 07:23:58

    朝保守

  • 40二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 16:33:12

    過去スレをあらかた見てきたぞー
    個人的にはウルクブラッドのせいか、自我ありありの我が道を行くギルマスことウヌグさんが気になる
    物に心を与えるなとは何だったのか

  • 41◆zIKR/QD4og24/06/18(火) 16:34:08

    夜の保守がてら投下
    キャラクターPV風「橙のライダー編」

    「みんなみんな、大嫌い……」

    「そう。私と同じね」

     マスター ソンブル・ローブリュー

    「きっと死ぬ。私、何もできずに死んじゃうの。どうせ皆、私なんかすぐ忘れちゃう!」

    「ねえ、マスター。どうせ踊るしかないのなら――」

     サーヴァント “橙”のライダー

    「せめて愉しく、面白おかしく踊りましょう」

    「死ぬほど」

     Fate/Ecstasy

    「……………………おかあさん……」

  • 42二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 23:21:11

    夜保守

  • 43◆zIKR/QD4og24/06/19(水) 00:10:42

    こんばんは。スパさん暴走回の続き、投下していこうと思います。

  • 44二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 00:16:14

    待ってました

  • 45二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 00:17:20

    叛逆!

  • 46◆zIKR/QD4og24/06/19(水) 00:17:40

    その身の剛力のみでランサーの拘束から脱け出したバーサーカー。

    「くっ……」

    「さあっ、愛を受け取りたまえ!」

     彼は再びボイドへ接近し、剣を振り上げる。
     ボイドを背に庇うように立つエンキだが、サーヴァント、それもバーサーカーの一撃には諸共に真っ二つにされるだけだろう。
     しかし振り下ろされた剣は、今度も命を奪うことはなかった。

    「いやぁ、流石に召喚早々の味方殺しは見逃せねえよ」

    「セイバー!」

     小剣を受け止めていたのはセイバーだ。
     彼はその手に握る絶世剣デュランダルで、振り下ろされた刃とつばぜり合う。
     両者の膂力は互角に見えたが、その拮抗の中で銃声が響き、血が舞った。

  • 47二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 00:20:52

    「ったく。いきなり反乱たぁ、これから出航ってタイミングなのに冗談じゃねえぜ」

     バーサーカーの肩を撃ち抜いたライダーが、硝煙を吐くマスケット銃を握ったまま苦々しい顔でぼやく。
     だが、当のバーサーカーは笑顔をますます深めるばかり。
     まるで痛痒を感じていないような様子だ。 むしろ喜んでいる。
     ベヴストザインは恍惚としている自身のサーヴァントの姿にドン引きしていた。

    「おお……! 此処にも、彼処にも、この奥にも圧制者がいる。素晴らしい闘技場だ。それでこそ我が筋肉が躍動するゥ!」

    「マスター。どうしようか?」

     吼え猛る狂戦士の前に立ちはだかる3騎の英霊達。彼らの主から命令が飛ぶ。

  • 48二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 00:23:45

    圧制者スカウター絶好調だな

  • 49◆zIKR/QD4og24/06/19(水) 00:23:59

    「……制圧しろ、ランサー。ただし、あれでも重要なサーヴァントの1騎。あくまで捕縛だ」

    「わかったよ」

    「貴方も同じよ、セイバー」

    「了解だマスター! ……それにしてもいい肉体だな、バーサーカー。俺も負けん!」

    「ライダー」

    「わかってるっての。しかし、一番手っ取り早い躾は痛みだが……コレ相手に効果は見込めそうにねえなァ」

    「来るがいい、圧制者とその走狗達よ。私は貴様らを越え、必ずや最奥に潜む権力の獣を討ち取るであろう!」

    「総員退避! サーヴァントの戦闘だ、巻き込まれる前に退避せよ!」

     バーサーカーの間合いから逃れたボイドの号令で、呆気に取られていた軍人達は我に帰り、戦場となろうとしている広間から急いで脱出していった。

  • 50◆zIKR/QD4og24/06/19(水) 00:29:01

    残ったのは広間の端にまで退がって見守るマスター達と、サーヴァントのみ。

    「さあ、気合い入れて脱ぐぞ! いや脱がない!」

    「嫌になるぜ。得るものの無え戦いってのは」

    「さあ、どこを切り落とそうか?」

     三者三様。戦闘態勢を取った英雄達。誰もが一騎当千。サーヴァントといえど、サーヴァントだからこそ、この数の差に不利を悟るだろう。
     しかし剣闘士は、彼らへ目掛けて思い切り吶喊した。
     やはり、満面の笑みを浮かべながら。

    「ハハハハハ!! 愛ッッッ!!!」 

     広間は凄まじい戦闘によって破壊し尽くされた。
     バーサーカーはランサー達による拘束の後、監視役となるベヴストザインと共に地下牢へ送られる結果に終わる。

     ただ。最後まで、バーサーカーがその凄絶な笑顔を絶やすことはなかったのだった。

  • 51二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 00:30:46

    ベヴストザインさんの胃が更にキリキリしていく

  • 52◆zIKR/QD4og24/06/19(水) 00:39:33

    今夜はここまで。スパさん、召喚早々ボッシュート。
    次回はノインちゃんを出したいですね。

    おまけ
    キャラクターPV風「青のバーサーカー編」

    「ちょちょちょっ、待て待て待て待てぇ!?」

    「ハハハハハ! 叛逆である!」

     参戦

     サーヴァント “青”のバーサーカー

    「何もできやしない!」

    「私には、何の力もないんだよ……!」

     マスター ベヴストザイン・ムジーク

    「――君は、叛逆ができる」

    「雄々オォォォ!!」

    「やってしまえ、バーサーカーァァ!!」

    「我が愛は、爆裂する!」

     Fate/Ecstasy

  • 53二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 00:43:32


    スパPの令呪ブースト特攻は涙なしには見れませんでしたね(千里眼)

  • 54二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 07:28:14

    ほしゅ

  • 55二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 13:06:26

    立場が一番弱い半ば巻き込まれたマスターだからこそ縁召喚で叛逆者であるバーサーカーを呼べたし
    バーサーカーはこの陣営に召喚された直後にボイドをあの中で一番の圧政者だと見抜けたのかもしれない
    まぁスパさんが分かっててもクラス特性上会話は出来ても意思疎通が難しい部類の人なんで
    誰かに理屈の通った説明出来る状態じゃないからどうしようもないけど…

  • 56二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 20:01:49

    あげ

  • 57二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 21:24:01

    復活してたんだ?嬉しいな
    例によって証明は出来ないけどパオちゃんの悪魔設定や術ネロ参戦なんかを決めたものです
    楽しみに眺めさせて貰いますね

  • 58二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 07:23:10

    少なくとも聖杯大戦開始までは地下牢でスパさんと2人きりとか、哀れベヴストザイン

  • 59二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 18:58:46

    ほーしゅ

  • 60二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 22:14:35

    夜あげ

  • 61二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 08:43:26

    保守

  • 62二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 17:49:22

    スパPの叛逆祭りの裏でクレアさんがベルリンに到着してる

  • 63二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 23:17:02

    ほしゅ

  • 64二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 01:40:07

    ノインちゃんはロマンス小説が好き
    この時代辺りのロマンス小説はわからないけど、調べた感じカフカの変身とかシャーロック・ホームズシリーズが出てる頃なんか

  • 65二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 11:48:22

    昼保守

  • 66二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 12:18:10

    太公望はキャスターだからたぶん四不相持ってきてないよな
    打神鞭はあるかな

  • 67二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 21:00:41

    夜保守

  • 68二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 07:49:37

    保守

  • 69◆zIKR/QD4og24/06/23(日) 17:41:38

    中々書けず間が空いてすまない……
    今夜はなんとか更新したいと思う。

  • 70二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 17:57:02

    やったぜ(歓喜)
    待ってます!

  • 71二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 19:12:53

    待ってました!

  • 72◆zIKR/QD4og24/06/24(月) 00:17:48

    こんばんは。短めですが投下していきたいと思います。

  • 73◆zIKR/QD4og24/06/24(月) 00:19:27

    『雪兎の約束』

     召喚早々に暴走したバーサーカー。
     セイバー、ランサー、ライダーの3騎によってその制圧が済み、後始末の指揮を取るボイドからもう休むよう指示されたマスター達。
     その一人であるエンキは、ボイドの言葉通り自室を目指して廊下を歩いていた。

    (あれが、サーヴァントの戦いか)

     歩きながら、彼は先程の戦いを思い返す。
     あれは、一般人の常識から外れた所に居る魔術師(自分達)から見ても、常識外れな光景だった。

    『愛ッッッ!!!』

     ただ筋力のみで虚空を抉るような一斬を繰り出す剣闘士。

    『効かーん! 強靭、無敵、最強!』

     それを鎧や盾でなく、その金剛体で受け止め、反撃する騎士。

    『無用な働き者だぜ、てめえはよ』

     騎士を囮に、剣闘士へ鎖付きの錨を巻き付ける船乗り。

    『ふっ――!』

     動きの止まった標的へ瞬時に接近し、広間の床や壁、天井から射出した武具と共に四肢を撃ち抜き、急所以外を串刺しにした生ける宝具。

  • 74◆zIKR/QD4og24/06/24(月) 00:22:05

    『いいぞぉ……素晴らしい……! もっと、だぁ……!』

     そしてそれらをまともに喰らって尚も喋り、笑える狂気。
     いずれも人間の領域を超えていた。
     あれがこれから自分達が臨む戦いなのだと思うと、改めて凄まじいことに携わっていると実感した。

    「マスター」

     悶々としたまま曲がり角に差し掛かったその時、隣を歩いていたランサーが行く手を手で制した。

    「ランサー?」

     訝しんだエンキだったが、すぐに耳に届いた軽い足音に気付き、動きを止める。
     どうやら向こうから走ってきている者が居るようだ。ランサーに止められねば、上の空だった自分は角で鉢合わせてぶつかっていたかもしれない。
     エンキがそう納得した数秒後、角の向こうから急くような足取りで姿を現したのは、白い少女だった。

  • 75◆zIKR/QD4og24/06/24(月) 00:38:14

     角を曲がってすぐでこちらを認識し、動きを止めた白い少女。
     人間と思えぬ雪の如き純白の肌と赤い瞳は神秘を感じさせる。
     エンキが童話の類いに親しむ者であれば、彼女を雪の妖精とでも例えていたかもしれない。

    (……こうしていると、小さな兎のようだ。次の瞬間には、狐か狼にでも咥えられていそうな)

     さながら、天敵を前にして硬直する弱肉。
     実際に彼が抱いたイメージは、そんな夢もなにもないものだったが。

    「……あの」

     互いに見つめあって止まっていたところから、口を開いたのは少女の方だった。

    「召喚したサーヴァントが、暴走したと聞きました」
     
     結構失礼なことを考えられていたのを知る由もない彼女が口にしたのは、先程の一件。

    「……貴方も、バーサーカーに殺されかけたと。大丈夫、でしたか?」

     少女――ノインは、不安そうにエンキを見て言った。
     その目は、彼の体を異変がないかとつぶさに観察している。

  • 76◆zIKR/QD4og24/06/24(月) 00:46:34

    「大丈夫だ。ランサー達のお陰でな」

    「僕がマスターを守るのは当然の行為だ。気負う必要はないよ、マスター」

     ランサーがエンキに控えめな言葉を返す。自身を兵器と称するこのサーヴァントにとっては、言葉通り、当然のことなのだろう。

    「兵士さん達が話してました。狙われた魔術師を庇って、バーサーカーの前に出たと」

     しかし、怪我がないという事実だけでは彼女は納得しなかったらしい。
     その表情は、はっきりと厳しいものに変わっていて、口調は咎めるようだった。

    「危険な行為です。二度としないでください」

    「……確約はできない。俺はマスターの一人だ。聖杯戦争の中で、自分だけ安全に、とは行かないだろう」

     対するエンキの返答は、彼女のお気に召さなかったようだ。
     心なしか自分を見上げる視線が険しさを増しており、それを受け止める彼はどうにも落ち着かない。

  • 77◆zIKR/QD4og24/06/24(月) 00:48:55

     本来なら、彼女に何を言われようと関係ないのだ。
     ノイン。正式名称でいうならば、ノイン・フォン・アインツベルン。
     彼女こそが、先のアインツベルン襲撃においてエンキ達が確保した“小聖杯”。
     謂わば聖杯戦争における“備品”である。
     重要なものであるため丁重に扱っているが、備品は備品。ホムンクルス自体も同様の扱いであるため、ボイドもそのように扱っていた。

     違っていたのはエンキだ。
     彼女に最初に接触した彼を彼女が望み、エンキも拒むことがなかったため、この数週間で彼らは多くの時間を共に過ごしてきた。
     その結果なのか、エンキはどうにも彼女を無下にできないでいる。
     たじたじとなっている主を見かねたのか、ランサーが一歩進み出て、ノインの前に立った。

    「申し訳ないけれど、マスターの言う通り、聖杯戦争を戦う以上危険は避けられないと思うよ。彼自身にその意思があるのなら、尚更に」

     出てきたのは、突き放すような言葉。
     それを受けたノインが表情を悲痛に歪めたが、ランサーが彼女に向けるのは優しい瞳であった。 

    「ただ、僕はこの命が停止しない限り、彼を危険から守り続けると誓おう。心配いらない、とは言えないけれど、それでどうか許してほしい」

    「……! ありがとう、ございます」

     まだ表情はやや固いものの、身体の緊張が見るからに解けたノインの言葉には安堵が宿っていた。

  • 78◆zIKR/QD4og24/06/24(月) 00:52:41

     そのやり取りの後、ランサーは何を思ったのか。

    「それじゃあマスター。僕は庭園に居るから、何か命令があれば念話をしてほしい」

     そう言い残し、二人をその場に残して去っていったのだった。
     突然ノインと二人きりにされたエンキは途方に暮れた。

    (何をどうすればいいのだ、この流れで)

     一方のノインは、そうではなかったらしい。

    「そういえば、パンを焼いていたんです。ベーヴさんに教えて貰ったので、今度は上手く出来たと思います。また食べてみてくれませんか?」

    「……ああ、頂こう」

     控えめに、しかし強かに手を取るノインに、エンキはなされるがまま引っ張られて行く。
     結局彼らは、ここしばらくで何度も繰り返されてきたそのやり取りに帰結したのだった。

  • 79◆zIKR/QD4og24/06/24(月) 00:54:23

    今夜はここまで。ノインちゃん登場でした。
    戦闘と関わらない日常シーンというか、穏やかな会話って難しいですね。
    ノインとエンキは、ノインが適当にそれっぽい理由つけてエンキを引っ張り回し、エンキは特にそれを拒もうとしないみたいな関係性イメージ。

  • 80二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 00:57:58

    エルキドゥの察しの良さよ

  • 81二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 10:54:13

    ジリジリと距離をつめてるー

  • 82二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 19:33:57

    ほしゅ

  • 83◆zIKR/QD4og24/06/24(月) 23:44:27

    まだ次の分は書き上がらないが、保守を兼ねて再び妄想を投下。

     ★3 厨房にて
     効果:自身のHP回復量を10%アップ&NP獲得量10%アップ

     白い少女と若き軍人。
     異色の組み合わせによるお料理教室が開かれている。

    (教えを請うならば本職のムジーク殿の方がいいと思うが、なぜ俺なのだろうか?)

     疑問を持つが口には出さない。
     満足げな少女にそう言う気には、不思議とならなかったのだ。

     そんな厨房の光景を、小太りの厨房長がおっかなびっくり見守っていた。

  • 84二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 23:47:31

    はよ結婚しろ

  • 85二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 07:34:58

    あげ

  • 86二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 19:16:32

    保守

  • 87二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 01:46:05

    これはエルキドゥですら早くくっ付けと思わせた二人

  • 88二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 07:28:57

    ほしゅ

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