閲覧注意「繁殖牝バになる為に生まれてきたような体だねw」part.8

  • 1君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/16(日) 21:52:01
  • 2君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/16(日) 21:53:53

    設定は下記URLをコピペしスペースを消して検索をかけてください
    h ttps://tele gra.ph/キンペイバイ-詳細-05-07

  • 3二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 22:01:16

    立て乙
    前スレではライバルの曇らせも晴らせたし、G1も取って大きな転機だったな

  • 4君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/16(日) 22:02:56

    <これまでの振り返り>


    期待に胸を膨らませトレセン学園へと入学。入学早々担当トレーナーができるがそのトレーナーは担当したウマ娘達を盗撮しその映像で脅して最終的に嬢バ行きにしてしまう極悪人だった

    トレーナーとの件を友人や家族に励まされ乗り越え、ルドルフの紹介で新たなトレーナーと契約を結ぶ。新しいトレーナーの好好爺は自分をじじトレと呼び、我々がよく知る友情トレーニングのようなトレーニングをキンペイバイに施していく

    すみれ、アネモネと順調に勝ち進んでいた矢先、圧倒的大逃げで桜花賞を圧勝した白毛のウマ娘コードヘブンに敗北してしまう。コードヘブンの態度は冷たく、握手も拒否されてしまった

    オークスでも再び敗北を喫したキンペイバイはパワーアップのため夏合宿に臨む。そして夏合宿終盤、コードヘブンの過去と彼女の心の内を知ることになった

    コードヘブンとの3度目の戦い。強豪ぞろいのウマ娘達、彼女達の巧みな戦術でレースは波乱の展開となる。そしてキンペイバイは最終コーナーからの大勝負に出た

    そして現在に至る

  • 5君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/16(日) 22:09:31

    今後のなれるちゃんの予定は

    (ダイス表は出していただいた意見の総数となります)


    1.2.3.有馬

    4.5.6.JC

    7.JC→有馬

    8.お休み


    dice1d8=3 (3)

  • 6君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/16(日) 22:14:51

    というわけで次なる舞台、キンペイバイの今年最後のレースは有馬記念となります


    ちなみにファン投票順位は出走予定ウマ娘の中で

    dice1d16=10 (10)

    (11〜16位の場合は賞金獲得額による出走となります※現在約1億6千万)

  • 7二次元好きの匿名さん24/06/16(日) 22:22:37

    牝馬三冠路線からの3歳馬、しかもG1は1勝だからまあそこそこ妥当な順位
    とはいえこの時点では、まだウマソウル元はあんまり評価されてなかったのかもな

  • 8君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/16(日) 22:23:17

    ギリギリファン投票だけで出走権を獲得できたようですね

    ちなみに投票の男女比はどんな感じでしょうか


    男性dice1d100=42 (42)

    女性dice1d100=71 (71)

    (両方の数値を合計しその数値に占める割合で%を出します)

  • 9君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/16(日) 22:30:45

    男性:37% 女性:63%とという結果になりました。個人的には意外な結果ですね。女性ファンの方々の意見はこんな感じです。


    1.誰よりも小さな子が最後尾から全員を抜いてゴール板を切ったあのシーンが凄く好きです。オークスでの泥だらけのレースも印象的で頑張っている様子がよく伝わってきて応援したくなる子です。(年齢層高め)


    2.秋華賞優勝後に感情を抑えきれずに涙をこぼしたところにコードヘブンが立ち上がらせてその手を掲げるシーンが推せる!体格もお姉様と妹って感じで最高だし走り方も正反対なのがまさにライバル!(年齢層低め)


    3.間違いなく今年のティアラ路線を彩ってくれた名ウマ娘の1人。脚の治療に専念しているコードヘブンの分も頑張って欲しい(全年齢)


    dice1d3=2 (2)

  • 10君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/16(日) 22:38:34

    やはり秋華賞の例のアレが強いようですね、若い女性ファン層からの支持がかなり高いです。

    あと、一応聞いておきたいんですが有馬記念で1番牝馬の数が多かった時って何頭くらいいたんでしたっけ?

  • 11二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 04:41:35

    このレスは削除されています

  • 12二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 07:26:35

    保守

  • 13二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 15:21:14

    参考までに男性ファンの方々の意見も聞きたいところ

  • 14二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 15:23:11

    このレスは削除されています

  • 15二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 20:01:45

    保守

  • 16君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/17(月) 20:54:43

    男性ファン達のコメント


    全体の比率

    理性dice1d100=20 (20)

    性欲dice1d100=29 (29)

    (両方の数値を合計しその数値に占める割合で%を出します)

  • 17君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/17(月) 21:00:47

    理性41% 性欲59%のようです


    1.主に体に関するコメントが多い。セクハラ発言や尻も大きくて安産型でたくさんいい子を産めそうなど繁殖牝バと揶揄する声も


    2.理性的なコメントだが随所に獣が溢れている。キンペイバイを性的な目で見ることにやや反発的なコメントをするがいいね欄にはキンペイバイの"揺れ"の比較動画が


    3.秋華賞の泣き顔を見て目覚めた紳士が続出。勝利で涙するところが見たい派とボロ負けして悔し涙を流して欲しい派が日夜血みどろの争いを繰り広げている


    dice1d3=1 (1)

  • 18君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/17(月) 22:53:44

    ファンの人気投票により有馬への出走権を得たキンペイバイは勿論、その権利を使って有馬記念に出場していた。

    一年最後の大レースとも呼ばれる名誉ある賞である。観客席にはティアラ路線のレースと同じかそれ以上の観客達が詰め寄せていた。


    当たり前のように他のウマ娘はみなキンペイバイよりも背が高く体格も良い。何よりその多くがクラシック王道路線を走り抜いてきた猛者揃いである。キンペイバイも秋華賞の宝冠を持つウマ娘ではあるが、いささか迫力不足というのが現状であった。

    それでも今年唯一のティアラ路線のタイトルを保持した有馬出走バである。このレースを見ているであろうコードヘブンに恥ずかしい真似は見せられないのだ。


    人気 dice1d16=9 (9) 番人気


    王道路線ウマ娘(ミギミミ)達との実力差

    ミギミミdice1d100=57 (57)

    キンペイバイdice1d100=12 (12)

  • 19君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/17(月) 23:02:56

    単純に5倍近い実力差があるようですがこれは……


    1.単純にウマソウルによる出力の違い。一頭一頭とまともにやりあえば勝つことは難しいがレースは複数頭でやるものなのでチャンスはある


    2.この年の三冠路線の牡馬達やそれ以前の牡馬が異様に強い。キンペイバイも弱いわけではない(実力86/100)がそれ以上に化け物が揃ってしまっている


    3.シニア路線の牡馬達は強い……というのもあるがキンペイバイが完全に育ち切っていないのと牡馬(ミギミミ)との本気のレースに慣れていないのもある


    dice1d3=3 (3)

  • 20君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/17(月) 23:15:34

    有馬記念はキンペイバイがそれまで走ってきた同年にデビューした言ってしまえば経験値がほとんど横ばいなウマ娘達と行うレースではなく、自分の何倍もの経験値を積んだ言ってしまえば完全な格上達との戦いとなる。

    単純な能力で見ても未だクラシック級であるキンペイバイと彼女達との間では絶大な差が存在する。

    しかし『左に耳飾りをつけているウマ娘は右に耳飾りをつけているウマ娘に比べ能力で劣りやすい』なんていう眉唾物の話がとうに廃れた現代、例え隔絶した差があったとしても成せることはある。

    キンペイバイはそう自分に言い聞かせて開いたゲートから飛び出して行った。


    結果 dice1d16=13 (13)

  • 21君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/17(月) 23:21:29

    結果は13着、レース内容は


    1.完敗。手も足も出ずに能力差を見せつけられての敗北


    2.ミギミミウマ娘達に対して押し勝つことができず、前に出られないまま終了


    3.ウマソウル(魂)が勝てないと白旗を上げるくらいの敗北感を刻まれるくらいにはボロ負け


    dice1d3=1 (1)

  • 22二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 00:31:11

    このレスは削除されています

  • 23二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 02:38:20

    おおう
    まさかの大敗か

  • 24二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 08:01:00

    >>17

    男どもはさぁ…

  • 25二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 08:23:06

    このレスは削除されています

  • 26君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/18(火) 08:24:28

    ちなみにキンペイバイと走ってのミギミミ達の反応は


    1.特に目立ったものはなし。なんか小さい子がいるな程度で名前を記憶の片隅に残しておくかも怪しい


    2.一部ウマソウルの中の牡を騒ぎ立てられてる者が何人かいた


    3.ピルサドorヘリオスってるウマ娘が1人


    dice1d3=1 (1)

  • 27二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 08:26:19

    眼中に無しか。まぁでも実馬もかなり小さいし繁殖欲を向ける馬もあんまりいなかったんだろうな

  • 28二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 09:28:55

    >>27

    そりゃ下から4番目なんて誰も気にしないよビリケツとかならまだ覚えられるかもしれないけどさ

  • 29二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 10:21:29

    クラシック期を終えての戦績こんな感じか
    こう見るとスイートピー→秋華賞で綺麗に321とジャンプアップしてるのね
    そして有馬を見ると牝馬戦専用機かなぁ

  • 30君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/18(火) 12:05:27

    というわけでクラシック期が終了したため、シニア1年目のレース予定を募集します。
    最初に出て欲しいレース、1年の予定のうちにこのレースには出て欲しいという要望、ガチガチのレーススケジュールでも構いません

    他にもイベント事であったり、これをして欲しいあれをして欲しいなどの要望も受け付けています。(ファン感謝祭で踊ってほしい、ウェディングイベントの手伝いをして欲しい等)
    現在の身体測定、なれるちゃんにフケを到来させて欲しい、少年とイチャラブさせろ、怪我に悩んで欲しい、ピアノを披露して欲しいといった細やかな要望も大歓迎です

  • 31二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 12:22:36

    春天からの宝塚かな、春天惨敗なら考えるけど
    それか戦績的に2000が最適と思われて大阪杯、善戦したら宝塚
    読者的には長距離適性もあるって分かってるけどどうしてもな…

    レース以外だとファン感謝祭で子供と遊ぶイベントで自分のティアラウマ娘(繁殖牝馬)としての素質に気付いてもらいたい(そして小学生高学年の男子に何かを目覚めさせてほしい)

  • 32二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 12:31:42

    イクノさんみたいにあちこち走り回ったせいで「いつもこの子出ているな。ひょっとして、俺に気があるんじゃないか」と右耳勢を勘違いさせたい

  • 33二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 12:49:49

    春古馬3冠orドバイ

  • 34二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 13:07:37

    >>33

    中〜長距離ってなるとドバイシーマとかになるのか?

    秋華賞勝ってるしヴィブロスと同じでターフ行ってもいい気もするけど

  • 35二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 18:53:50

    長距離走ろうぜ長距離。今まで2000m近辺だったからさ

  • 36君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/18(火) 19:36:29

    >>31>>32>>33>>34>>35

    ご意見ありがとうございます


    とりあえず春天には出走、成績を見て宝塚のルートで行きたいと思います。

    ドバイのレースは詳しくないので開催時期とか一目でわかるサイトとかありますかね?


    イクノディクタスみたいに色んなところに出るのは確かに面白いですが2000年代以降でg1取った馬を果たしてそんなハードスケジュールにぶち込んでいいものか……


    あと活動時期がダイス結果的に2010年くらいまでっぽいので2017年以降に大阪杯がg1制定されたことで出来た春古馬三冠は難しいかもしれないですね

  • 37君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/18(火) 19:47:20

    ちなみにですがなれるちゃんの成績だと日経賞か阪神大賞典は出た方がいいですかね?

  • 38君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/18(火) 20:28:19

    反応がないようですのでダイスで決めてしまいますね

    前哨戦にはdice1d2=1 (1)

    1.出る 2.出ない


    出るとしたらどっちdice1d2=1 (1)

    1.阪神大賞典

    2.日経賞

  • 39君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/18(火) 20:47:23

    「天皇賞…ですか?」

    年が明けた1月上旬、じじトレからの今後の方針を聞かされたキンペイバイの顔色は優れていない。
    無理もない。有馬記念での惨敗からまだ日も浅く自身がシニア級で通用するのかその自信がなくなってしまっていたのだ。

    「私にできるでしょうか…今までのレースも2000m前後でしたしいきなり3000mなんて。それに有馬記念で私、何もできずに……」

    珍しく自信を無くし落ち込むキンペイバイにじじトレは急須のお茶を注ぎ一口含むと、優しい口調で語りかける。

    「確かに有馬記念はそれはそれは清々しい負けっぷりじゃったのお嬢さん。自分がこの先に通用するのか、そう思っても何もおかしくはない、むしろ正常な思考じゃ」

    「じゃがのお嬢さん、こうも考える事はできんかの?"これから通用するように成長できる"と」

    その言葉にキンペイバイは顔を上げる。

    「お嬢さんは秋華賞を勝ち取ったが最初からトップの舞台で勝つことができていたわけではないじゃろう?むしろOPを勝っていたところで桜花賞で出鼻をくじかれてしもうた。不貞腐れてもおかしくはなかったがお嬢さんは直向きに努力して遂にはGⅠタイトルを掴んだ。お嬢さんは勝てないところから勝てるように成長したわけじゃ」

    「それをシニア級でもと…?」

    「それはお嬢さん次第じゃな。ここから先は数段レベルアップした猛者揃いの世界じゃ。お嬢さんはこの過酷な世界で戦っていかねばいけなくなる。もし、お嬢さんに戦う覚悟があるのなら儂はトレーナーとして出来ることはなんでもするわい」

    言われてみればその通りである。キンペイバイは最初からGⅠを取れるほど強くはなかった。自分はよくてOPウマ娘、桜花賞の場でコードヘブンに負けた時そう強く感じた。だがそこから努力を重ね徐々にタイムを切り詰め、遂には秋華賞ウマ娘になった。
    だがその事でどこか気が大きくなっていたのかもしれない。たった一回の敗北でいじけるなど自分らしくもない。むしろ負けて努力を積み重ねてこその自分だとキンペイバイは自分の頬を叩く。

    「やります!」

    「いい返事じゃ」

    こうして今年のキンペイバイの最初の目標は天皇賞春に決まった。

  • 40君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/18(火) 21:03:12

    それからキンペイバイの天皇賞へ向けての特訓が始まった。とはいっても天皇賞へは直行せずひとまず3000mのレース感覚を掴むために阪神大賞典への出走を目標としてトレーニングに励む事となる。


    トレーニングを始めて数日、最初はそれまでの主戦場であった中距離よりも長い距離という事で不安だったキンペイバイであったが、ここで思いもよらない事が起こる。

    長距離のタイムががかなり良かったのだ。これにはキンペイバイ本人が驚いていたが、じじトレはそうなる事を分かっていたようであった。


    メイントレーニング

    1.シンボリルドルフによるワンツーマン指導


    2.マヤノトップガンとの併走


    3.ゴルシちゃんのワクワク釜飯クッキング


    dice1d3=3 (3)

  • 41君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/18(火) 21:21:31

    3月下旬の阪神大賞典までトレーニングを続けていたキンペイバイ。そこにじじトレが助っ人としてとあるウマ娘を連れてきた。

    彼女の名はゴールドシップ。天皇賞や阪神大賞典を制したウマ娘であり、以前もトレーニングに参加してもらった事のある顔馴染みである。


    彼女は時たま併走などの真面目なトレーニングを行うのだが、大抵はよくわからない場所に連れ出したりさよくわからない事をしたりとかなりの滅茶苦茶具合であった。

    その中でも1番意味が分からなかったのが釜飯作りトレーニングである。雪解けの始まった春の山にてたけのこや山菜を自分で採取し釜飯を作るというものであったが、果たしてこれが何のトレーニングになるのかキンペイバイにはよく分からなかった。野山を散策することによるスタミナとパワーの向上、タケノコの調理手順のめんどくささに耐える忍耐力の向上など想定される効果を考えてみたが結局、甲斐出汁の効いた釜飯と初めて食べたたけのこの刺身が美味しいということしかわからなかった。

    ちなみにその後走ってみたらなぜか登坂がしやすくなっていて頭を抱えるキンペイバイであった。


    キンペイバイとゴールドシップの仲の良さ

    dice1d100=1 (1)

    (1に近いほどただのトレーニング仲間、100に近いと実馬でナニかあったかもしれない)

  • 42君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/18(火) 21:29:53

    そうして迎えた阪神大賞典当日、直前までのトレーニングが意味不明☆だったこともあり一抹の不安を隠せないキンペイバイ。しかしタイムの数値自体はかなり良いものが出ているためそれが余計に彼女を混乱させていた。


    「気を張り詰めすぎず、やってきた事をやってみなさい」


    じじトレからそうアドバイスを貰い、ゲートに入るキンペイバイ。彼女にとっては初めての公式3000mレースが始まる…


    結果

    1.1着

    2.dice1d5=2 (2)

    3.dice1d10=6 (6)

    4.dice1d15=4 (4)

    dice1d4=4 (4)

  • 43二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 21:36:40

    掲示板入り!頑張った!

    ところで春天は3200mでは…?

  • 44君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/18(火) 21:40:18

    結果は4着。可もなく不可もなくといったところであろうか。


    「うんうん、初めての長距離レースとしては上出来じゃな」


    そう言ってじじトレはキンペイバイを褒めるが、彼女としてはあまり納得のいくようなものではなかったようで残り1ヶ月の間にどこまで自分を高められるかキンペイバイにとっては勝負の1月になりそうだ。


    レース展開について

    1.距離感覚が完全に掴め切れておらず自身のスタミナを心配して仕掛けるタイミングが少し遅れてしまった


    2.最後はかなりもつれており、1着との差はほんの僅かでありかなり悔しい結果に


    3.前を塞がれた事で大回りをする事になってしまった


    dice1d3=3 (3)

  • 45二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 21:42:56

    このレスは削除されています

  • 46二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 21:51:22

    このレスは削除されています

  • 47君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/18(火) 22:05:25

    「初めまして!私はキンペイバイだよ」

    天皇賞を目前に控えた4月中旬、今年も開催されたファン感謝祭にてキンペイバイはファンとの触れ合いコーナーにいた。
    触れ合いコーナーといっても対象となるのは将来トレセンに入学するかもしれない子供達や、トレーナー業を志すかもしれない子供達が対象である。どちらかといえば子供触れ合いイベントといった方が正しいだろうか。
    昨年秋華賞を制覇したキンペイバイも理事長から是非と頼まれてこのコーナーに参加していた。

    「……子供の相手って結構疲れるね。お母さん…大変だったろうな」

    その隣にはコードヘブンの姿もあり、彼女もキンペイバイと同様に勝負服姿であった。もしもここに邪な人間がいたらあまりの露出度の高さに失神していただろうが、幸いにもここには子供とその保護者しかおらず、その子供達もキンペイバイの事は優しいお姉さん、コードヘブンに関してはカッコよくて可愛いお姫様のように思っているようだ。

    「人気ですねヘブンちゃん」

    「疲れてたまったものじゃ無いよ…ペイバイは凄いなさっきから何人も子供を相手にしてるのに疲れてないし、みんな楽しそうだ」

    この半年ほどに交流を重ねていた2人はいつしかあだ名で呼び合うような仲になっており、以前まであったトゲのようなものはすっかり抜け落ちていた。

  • 48君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/18(火) 22:24:30

    「そうですかね?子供は元々好きですけども…みんな可愛いですし…ありがとう〜!うん、お姉ちゃん次も頑張るね!」

    次のレースも頑張ってねと応援を受けたキンペイバイはしゃがんで視線を合わせて笑顔で答えて少女の頭を撫でると、手を振って見送る。

    「多分だけどさペイバイはお母さん向いてると思うよ」

    「お母さん!?私がですか?」

    突然にコードヘブンにそう告げられキンペイバイは困惑しつつも、頭の片隅で母になった自分を想像してしまう。
    大切な愛する人を見つけ、その人と恋に落ち結ばれ、子供は19人くらい…とそこまで妄想した時、あることに気づく。その愛する人というのが具体的に想像できないのだ。もっというと想像しようとすればするほど、全身を嫌悪感が駆け抜け、余計に形がわからなくなっていく。まだ心の傷が癒えきってはいないらしい。

    「──バイ!ペイバイ!大丈夫!?」

    どれくらい考え込んでいただろうか、コードヘブンの声でハッと現実に戻ってきたキンペイバイの周りには子供達によって人だかりができていた。
    待たせてしまった子供達に申し訳なく、少し長めに触れ合い時間を設けることにした。子供達と話していると徐々に先ほどの嫌悪感は無くなっていき、帰り際には全員にハグをした。
    一部の男の子達は頬を赤らめていたがキンペイバイがそれに気づく事はなかった。

    ちなみにコードヘブンは彼女の勝負服をプリファイと勘違いした幼女によって決め台詞を言わされていた。

  • 49君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/18(火) 22:28:49

    この時点でのなれるちゃんのお母さんへの関心度(100に近いほど高い)

    dice1d100=87 (87)

    (※フケと直接的な関係はございません)


    心の傷の深刻度合い(100に近いほど深刻)

    dice1d100=25 (25)

  • 50二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 22:52:40

    ???「お母さんになりたがっている」

  • 51君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/18(火) 23:03:53

    「ティアラ路線で戦ったウマ娘は皆いい母親になるってのは昔からよく言われてるよ」

    休憩時間に午後から触れ合いコーナーに参加するヒシアマゾンが持ってきてくれたお弁当を食べながら、キンペイバイはヒシアマゾンの話を聞いていた。

    「昔はお偉いさんの嫁選びのレースなんて言われてたからね、その時の迷信が今でも残ってるのさ」

    全く昔の話ってのは節操がないねと唐揚げを口に放り込むヒシアマゾン。一方、キンペイバイはあながちそれも間違いないのではとも思い始めていた。
    ティアラ路線といえばで有名なメジロラモーヌは面倒見が良いとよく聞くし、エアグルーヴや目の前にいるヒシアマゾンは言うまでもない。学年の近いダイワスカーレットやニシノフラワーも一部の生徒からはお母さんみたいと形容される事もある。
    そう考えると自分ももしかしたらと考える。
    先程、コードヘブンには言われたがもしかしたら自分も誰かにそう思われているのかもしれないと考えると不思議な感覚になる。まるで体の内側、奥のところが熱を持って脈動しているようである。

    この日からキンペイバイは少しずつ母になることについて意識し始めた。

  • 52二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 23:29:02

    あぶねぇスレ見落としてた
    浮上しててたすかった

  • 53二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 10:23:32

    ちゃんと子供達に目線を合わせてるのお母さん力高い

  • 54二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 12:08:26

    絵師さん戻ってきてくれないかな。またペイバイちゃんのイラストが見たい

  • 55二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 17:55:52

    このレスは削除されています

  • 56二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 17:58:26

    このレスは削除されています

  • 57二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 17:59:50

    このレスは削除されています

  • 58二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 18:00:25

    このレスは削除されています

  • 59二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 18:01:18

    このレスは削除されています

  • 60君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/19(水) 18:02:32

    時は少し遡り4月に入ったばかりの頃、キンペイバイはその日の練習を終え帰寮の準備を整えていた。

    本来ならそのままグラウンドから真っ直ぐいけば寮に行けるのだが、この日は新しい教室に忘れ物をしたことに気づき一旦校舎へと戻ることになった。荷物を取って足早に階段を駆け下り、三女神像の前を通り過ぎようとした時のことであった。キンペイバイの視界は突然ブラックアウトし、真っ暗な空間に立っていたのだ。

    あまりにも突然すぎる状況の変化に声を出すことも忘れたキンペイバイは辺りを見渡すと、遠くの方に光が差しているのが見えた。

    あそこに行けば抜け出せる、そんな確証もないことをまるでそれが絶対の真理であるかのように信じ込んだキンペイバイは走った。最初こそ小さな光だったそれは加速度的に大きくなり、遂にはキンペイバイを飲み込んでしまった。

    光に包まれたその瞬間、キンペイバイは光の中に手を重ね合わせるdice2d114=12 37 (49) 達の姿を見た。


    あまりの光の眩しさに目を閉じていたが、意を決して少しずつ瞼を開けるとそこはいつも通りの学園で、すぐ隣には三女神の像が建っている。辺りは夕暮れ、カラスの鳴く声が良く聞こえる。どうやらキンペイバイが暗闇を走っている間、時間の経過はなかったようである。

    なんとも不思議な体験であったがお腹の鳴る音には敵わず、なんとなく三女神像に頭をぺこりと下げてから寮への道を急いだ。

  • 61二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 18:07:46

    ヒシアマ×フラッシュの継承とかペイバイちゃんもっとエロくなっちまう

  • 62二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 18:23:39

    女傑因子入って多少は牡馬相手にも戦えるようになったと思いたいが…

  • 63君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/19(水) 19:26:02

    後日、この事をじじトレに話すと彼は「継承」の事について教えてくれた。
    曰く、レースを走るウマ娘の中で時たま起こる事らしく、皆共通して"三女神像"の前で真っ暗な空間に包まれ、光を目指して走りその光に辿り着くと現実世界に戻ってくる。光の中で一瞬だけ他のウマ娘2人の姿を見る。とのことらしく、光の中で見るウマ娘の姿が遭遇したウマ娘によって違うものの体験した事自体は大差がないらしい。
    そしてこの継承に遭遇したウマ娘はさまざまな力や能力に目覚める事があり、もしかしたらキンペイバイもと期待を持たせたじじトレだったが、そう上手くはいかんものよと笑いながら茶を啜りキンペイバイを落胆させた。

  • 64君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/19(水) 19:33:59

    継承によってキンペイバイに起こった事


    1.能力の向上

    2.ヒシアマとフラッシュの走りの固有因子(固有スキル)を部分的に受け継いでいる

    3.ミギミミ相手に力負けしないようになった

    4.最高のバ体になる()

    5.1+2+3

    6.全部


    dice1d6=5 (5)

  • 65君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/19(水) 19:55:27

    キンペイバイが自身に起こった変化にあまり気づくことがないままファン感謝祭の翌週、ついに天皇賞(春)が開催された。

    天皇の御前試合でもある本レースは他のGⅠとは少しだけ異なる厳かさが漂っていた。これが天皇賞とキンペイバイも身が引き締まる。
    元々天皇賞とは天皇が観覧する由緒正しきレースというよりも文明開化後の国際的な付き合いの窓口の一つとしての側面の方が強かったりするのだが長くなるので割愛する事にしよう。

    天皇賞を語る上で欠かせないのはその距離であろう。3200mというのは日本の芝G1においては最長クラスの長さを誇り、道中二つの坂を攻略しなくてはならない本レースはウマ娘の持久力は勿論、レース管理や仕掛け位置が非常に重要となってくる。稀に実力で全てを捩じ伏せる例外もいるがそれはあくまで例外、多くの場合天皇賞は最も出走ウマ娘本人のレース中のボディコントロールの優劣が出やすいレースであった。

    キンペイバイが緊張の面持ちでゲートへと入る。これから自分が挑むのは自らの走ったレースで最も長い距離である。しかも周りにはクラシック王道路線を走り抜いている右耳飾りの猛者ばかり。
    しかして負けるつもりはない。彼女は今勝つためにここにいるのだ。
    自らの尻を叩いて気合いを入れる。
    見つめた先の金属の扉がガコンッという音と共に今、開かれる。

  • 66君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/19(水) 20:06:23

    レース結果

    (※対牡馬へのデバフ無効化・得意距離を考慮したダイスとなります)


    1.1着

    2.dice1d2=1 (1)

    3.dice1d3=3 (3)

    4.dice1d5=1 (1)

    5.dice1d10=6 (6)

    dice1d5=2 (2)

  • 67君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/19(水) 20:38:52

    「上がってきた上がってきたッ!キンペイバイ先頭との距離を3バ身、2バ身と詰めていきます!今ゴール!キンペイバイ1着!キンペイバイ1着です!!」


    大歓声に包まれる京都競馬場。その中心にキンペイバイはいた。ミギミミ達に対して力負けを感じさせない圧倒的な走り。彼女に秘められたステイヤーとしての能力が開花した事による勝利であった。

    彼女は今ここに至ってようやく自分の身に継承によって何が起こったのか悟った。これならこれからも戦っていける。そう強く実感できたレースであった。


    世間からの反応

    1.有馬記念とは間違える走りに驚く者が多い中、後方理解者ムーブの人がチラホラ


    2.もしかしてキンペイバイは本質的にはステイヤーなんじゃないかと疑う人々が出てきた


    3.最後の追込のところの切り抜きがネットで話題になっていた(色んな意味で)


    4.なんだか艶っぽくなったと言う人が何人か。これが15歳の体かと定期コメントする人が結構な数


    dice1d4=4 (4)

  • 68君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/19(水) 21:34:26

    天皇賞(春)を勝ち取ったキンペイバイは秋華賞ウマ娘の称号に加え、天皇賞ウマ娘の称号までも得た。立派な名バの仲間入りを果たしたと言ってもいいだろう。
    次走を宝塚記念と発表していた彼女は、少年の祖父母が営む中華飯店にて小さな縮小パーティーを開催していた。

    「凄いなキーちゃん、もうGⅠを2つも取っちゃうなんて」

    「自分でもあんまり実感がないんだけどね、でも本当のことなんだよね。朝起きたら棚に秋華賞のトロフィーと天皇賞の楯が飾ってあってそれで毎朝実感するんだけどなんだかまだフワフワしてる」

    キンペイバイとしては大きなレースで2度も勝つことができた事自体は大変な名誉だと思っている。だが、その功績が大きすぎて自分でもハッキリとは自覚できず未だ自分が秋華賞・天皇賞ウマ娘であるという事実と現実が合致していないのだ。自惚がないと言えば聞こえがいいが勝った者としての自覚が足りていないのは少しばかり問題である。

    「そういえば──くんは今年受験だったよね、どこの学校行くの?やっぱりスポーツ推薦?」

    テーブルに追加の麻婆豆腐が到着した頃、2人の会話の内容は少年の進路のことに変わっていた。中高一貫であるトレセン学園に通うキンペイバイとは違い、少年は公立の中学校に通っている身だ。当然中学3年生である今年は受験をしなくてはならない。とはいってもキンペイバイは少年の受験のことはあまり重く考えておらず、幼い頃から知っている陸上成績の優秀な少年であればスポーツ推薦の取得も簡単だろうと思っていた。

    「まぁ普通に都内の高校かな…どこかは決めてないけど」

    「やっぱり陸上強いところじゃない?設備が揃ってるところの方がたくさん練習できるよ!」

    「………そうだね」

    少年の表情はどこか重苦しかった。

  • 69二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 21:38:43

    朗報、キンペイバイさらに色気増す

    少年はどうした?壁にぶちあたったんかな

  • 70君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/19(水) 22:01:37

    パーティーが終わり、日も暮れかけて来ていたのもあり少年がキンペイバイを寮まで送っていく事になった。
    夕暮れに照らされる土手を2人並んで歩く。
    思えばこうして2人で歩くのはいつぶりだろうか。少なくともここ3年はそういったことはなかったはずだ。2人で毎日遊んでいた事を今でもつい昨日の事のように思い出せる。あの時はキンペイバイと少年の背はそこまで大きな差は無く、好奇心旺盛で足も早くどんなものにも臆さない少年の後ろをキンペイバイがよくついて回っていた。

    「こうしてるとなんだか懐かしいね」

    小学生くらいの年齢だろうか。ウマ娘と男の子がワイワイとはしゃぎながらキンペイバイと少年の間をするすると駆け抜けていった。子供の頃は2人とも近所の公園でよくかけっこをしたものだ。あの頃そんなに足の速くないむしろノロマだったキンペイバイは少年に勝てた試しがなかったが今はどうだろうか。

    「そうだ!ねぇ、昔みたいにかけっこしようよ!」

    「えっ…」

    「私だいぶ速くなったからね、今日こそ勝たせてもらうよ!いうよ!よーいどん!」

    本格化を迎えたウマ娘とヒトミミの身体能力の差は隔絶している。本気で走ったらウマ娘に敵う道理はない。キンペイバイもそれを分かった上で、ただ昔のように楽しく戯れあいたかっただけなのだ。だがしかし、キンペイバイの耳には自分以外の足音が聞こえなかった。
    心配になって振り返ると、少年はキンペイバイがスタートした位置にいたままだった。だが、どうにも様子がおかしかった。一歩を踏み出そうと足を上げたままでプルプルと震えているのだ。だるまさんが転んだをしているわけじゃないのにと思ったその矢先、少年がバランスを崩して倒れた。
    すぐに少年の元に駆け寄り彼を抱き上げると、その顔には涙が溢れ悔しさ、絶望、情けなさといった負の感情がごちゃ混ぜになった表情をしていた。そして少年は消え入りそうな涙混ざりの声でキンペイバイに呟いた。

    「ごめんキーちゃん、俺……もう、走れないんだ…」

  • 71二次元好きの匿名さん24/06/19(水) 22:19:15

    このレスは削除されています

  • 72君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/19(水) 22:20:21

    宝塚記念に向けてのトレーニングに励むキンペイバイ。彼女の頭の中は少年のことでいっぱいだった。

    イップス

    とある出来事がトラウマになったり、肉体的なダメージによってそれまで出来ていたことができなくなる症状。スポーツの分野で有名だが誰にでも起こりうる病気である。
    少年はこのイップスを発症していた。

    少年は将来有望と期待されていた陸上選手であった。小学生の全国大会では常に好成績を残し、親の都合で故郷を離れ東京に来た後もそれは変わらなかった。
    問題が起きたのは彼が中学校に上がってすぐの事であった。中学校の陸上部で入学早々にエース候補となった少年は直近の大会に向けてトレーニングに勤しんでいた。
    その日は実際の大会のリハーサルでタイムを計測していた。1回目、2回目と徐々にタイムを更新していた少年。少しの休憩を挟み3回目のタイム計測を行なった。
    この時、少年はスターティングブロックを用いてスタートを行っていた。これはグラウンドに直接固定するタイプであり、多少のぐらつきこそあれ安全に問題はないはずのものであった。
    だがこの時、スターティングブロックを固定していた金具が外れ、少年はスタートに失敗。軸足の支えを失う形で不安定な姿勢で走り出してしまった彼は、蹴り上げた脚を思い切り地面に叩きつけながら転んだ。
    この時の怪我は軽い捻挫で大したことは無かったが、彼の体はそれ以上の問題を抱える事になった。

    数日後、練習に復帰した少年は自分の体の異変に気づいた。何をどうやっても"走り出せない"のだ。脚を上げても体が地面に脚をつける事を拒否し、緩慢な速度でしか脚を下げられない。これは少年が走ろうと思えば思うほどに酷くなっていた。
    この事態を重く受け止めた顧問は少年を連れて病院を受診、そしてイップスであると医者に告げられたのである。
    その後、少年は陸上選手としての全てを失った。走り出せない陸上選手に価値などない。イップスを治そうと思えば思うほどに酷くなっていく現実に絶望した少年はやがて陸上部に近づくことすらなくなり、走る事をやめた。

  • 73君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/19(水) 22:26:49

    そんな状態の少年にとって幼馴染のキンペイバイが走るところを見るというのがどれほどのものだったのかは想像に難くない。
    自分の幼馴染はこれほどの大舞台で走っているのに自分は走り出す事すら満足にできやしない。かと言ってその不満を誰かにぶつける事もできず、それで少年から出た言葉が「この場所から逃げ出したい」であった。

    あの日の出来事があっても少年はキンペイバイと変わらずに接している。
    だが2人の時の会話でもレースの事は意図して避けるようになっていた。だからキンペイバイも次のレースの事について話すことができず、どこか遠慮した空気が2人の間に流れていた。

    そんな空気を変えようとキンペイバイは友人(主にマヤノ)と相談し、ある事を行おうとしていた。

  • 74二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 01:08:58

    マヤちゃんと…?
    これはオトナな解決法が出てきそう

  • 75二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 10:11:27

    保守

  • 76君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/20(木) 19:21:46

    5月のとある週末、府中駅に少年の姿があった。
    誰かと待ち合わせているのだろうか、ファッション誌のコーデをそのままコピペしたような一張羅がまだ馴染んでおらず浮いて見える。しきりに腕時計やスマホで時間を気にしているあたりもうそろそろ待ち合わせの時間だと思われる。

    「ごめーん!待たせちゃった?」

    息を切らせながら少し背の低いウマ娘がやってきた。少年の待ち合わせの相手はキンペイバイであった。

    「全然、今来たところ」

    嘘である。この男、万が一にもキンペイバイを待たせないようにと1時間前には待ち合わせ場所に来ていた。完全に浮ついているのだ。
    そんな浮ついた気分の少年はキンペイバイの全身を見る。水色のホルターネックシャツは背中側がガッツリと空いており、その上に薄手のジャケットを勝負服と同じように二の腕辺りで引っ掛けていた。下はピンク系のミニスカートであり、丈をかなり絞っているのだろう露出した太ももがとても眩しかった。

    「似合ってる?マヤノちゃんと一緒に選んだんだけど…」

    「………うん、すっごく綺麗…だと思う」

    「嬉しい、ありがとう。───くんもカッコいいよ!」

    「/////」

    互いのコーデを褒め合い、2人は府中駅のホームへと向かった。今日はキンペイバイが少年を都心へと遊びに誘った。つまるところデートである。

  • 77君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/20(木) 19:23:20

    【募集】
    傷心の少年を励まそうとお出掛けする事を考えたキンペイバイ。彼女のためにデートスポットやデートプランを考えてあげてください。
    場所は都心またはその近辺でお願いします

  • 78二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 20:53:52

    東京わからない……

  • 79二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 20:58:44

    江ノ島か葛西の水族館とか
    クラゲコーナーはいいぞ。ゆったり静かで落ち着いていて、そして、表情が見えないくらいには暗い

  • 80君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/20(木) 21:12:34

    >>79

    なるほど水族館ですか。当方デートをした事がない&東京に関して無知故よくわからんのですが水族館行った帰りってどこかに寄ったりするんでしょうか

    東京タワーとかスカイツリーとか

  • 81二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 21:13:30

    >>79

    江ノ島いいよね

    ドライブしたことあるけどいいとこだった

    ただナンパ野郎の数が半端じゃない

  • 82二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 21:29:46

    >>81

    ナンパされちゃうキンペイバイちゃん!?

  • 83二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 23:12:41

    目黒のカップル向け生物系博物館は外せんやろ

  • 84二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 23:39:39

    俺が東京行くとき三点セットの『神田』『中野』『柴又』なんかどうよ?

  • 85二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 23:42:03

    >>84

    ちなみにそこには何しに行ってるの?

  • 86二次元好きの匿名さん24/06/20(木) 23:42:14

    なんだかんだ水族館っていっても、山手線内でもサンシャイン水族館にアクアパーク品川とかあるし、気軽っちゃ気軽よね
    水族館行った後は――カフェとかで時間まで喋り合ったり? いっそ少年のお家まで行く?

  • 87二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 02:23:44

    >>85

    ①神田

    昼前に行って古本屋を物色しつつ、昼飯を調べといたカレー屋(結構ウマい店が多い)で食べる。

    ②中野

    中野ブロードウェイで同人誌やゲームを物色。

    「秋葉原にある店全部を建物1つに凝縮した」という感じで、小規模だが中身は濃く前の商店街や周辺施設も含めると半日は時間を潰せる。

    ③柴又

    親父が寅さんファンなので、親父と旅行に行くと付き合わされる。

    あんま好きじゃないが、デカい駄菓子屋みたいな店でマリオの筐体に齧り付いて離れなかったり、昔のプロレスのビデオを見ながら騒ぐ親父を白い眼で見るので、嫌でも記憶に残る。

  • 88二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 02:34:09
  • 89君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/21(金) 10:34:21

    皆さんありがとうございます。

    やっぱり水族館は現実でもデートの定番なんですね(アニメの中だけだと思っていました)

    とりあえず最初の目的地は水族館にしたいと思います


    行き先

    1.江ノ島水族館

    2.葛西臨海水族園

    3.目黒寄生虫館

    4.サンシャイン水族館

    5.アクアパーク品川

    dice1d5=4 (4)

  • 90君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/21(金) 10:55:49

    府中駅を出発した2人は京王線に揺られていた。最初の目的地サンシャイン水族館までは徒歩含めておおよそ1時間ほどで到着する。

    「(最初はサンシャイン水族館に行って、それから……)」

    彼女のスマホのメモ帳には今日1日の予定や美味しいお店などが記録されていた。これはヒシアマゾンやタイキシャトル、多くの交友のあるウマ娘達から集めたものやSNSを通して情報収集したものである。

    週末という事もあり、8時を少し過ぎた頃に出発した電車の中はかなり混雑していた。
    2人は混雑した車両ではぐれないようにと互いに向き合い、キンペイバイの背を考慮してドア側の手すり近くにいた。熱心に本日の予定を確認していたキンペイバイは気づく事がなかったが、彼女の体は常に少年と密着し、電車が揺れればその豊かな膨らみが少年の腹部に当たる形になっていたのだ。
    15歳の少年、しかも気になる女の子が目の前にあり尚且つその体を何十分を押し付けられている。しかも、キンペイバイは本格化の影響で日々成長しており、もはや彼の中の記憶の中の彼女の感触とはまるっきり違っている。
    そんな状態が続くのだ、当然彼の精神は大海でポツンと浮かぶ岩石島とおなじく、電車の揺れによって生じた波でガリガリと削られていき、池袋駅に着いた頃にはすでにげっそりとしていた。

  • 91二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 18:10:30

    そういえばメスドラフって立った時に胸が雄の下腹部にちょうど当たるって聞いた事があるな

  • 92二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 20:55:18

    >>91

    そんなんもうズボンがペイズリー柄になっちまうよ…

  • 93君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/21(金) 21:43:16

    「うわぁぁ!見て見て、クラゲがたくさん!」

    サンシャイン水族館に到着した2人はマップと館内の案内に従って展示物を観覧していた。最初に彼女らを出迎えたのは珊瑚礁の海をモデルにした展示物。多種多様な魚類が泳ぐ水槽や洞窟を棲家とする魚達の水槽に目を輝かせ、今はクラゲ達が泳ぐアーチ上の水槽の下を通っていたところであった。

    「クラゲって漢字で書くと海の月で海月(くらげ)って書くんだよ。海に漂っているクラゲの姿が反射したお月さまに見えるからそう呼ぶようになったんだって。昔の人の感性は素敵だなぁ」

    薄暗い部屋をクラゲの水槽から出る仄かな灯りが照らしている。確かにこう見るとクラゲが海の水面に反射した月のようにも思えてくる。そう見るとわずかな空間に月が大渋滞しているのだが。

    「お月さまといえば"月が綺麗ですね"って有名な台詞があるよね。夏目漱石が生徒に『I love you』をどう訳すかと聞かれてそう言ったのが始まりだって言われてるんだけど、実はその証拠はなくて都市伝説みたいなものなんだよね」

    そんなことまで知ってるのかと幼馴染の博識ぶりに少し唸る。思い返せばキンペイバイは小さな頃から彼女の母親の影響で色々と物知りだったようにも思える。幼い頃の彼女は所謂、文学少女に近かった。

  • 94二次元好きの匿名さん24/06/21(金) 22:48:07

    >>91

    …いいな!!!

  • 95君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/21(金) 22:57:48

    「この言葉に返す言葉は沢山あるけれど有名なのは『死んでもいいわ』かな。本当は貴方の意のままにとか、私はあなたのものって今の言葉を訳した言葉なんだけど、なんだかすごく物騒だよね」

    何かを達成した時、何か壮大なものを見た時人間は時たまもう死んでもいい、死んでも後悔しないと口に出す事がある。少年も"死んでもいいわ"という返し自体は知っていた。でもそれはもう2度と巡り会えないような恋をしているから死んだって後悔はないとかそういう大人的ロマンチックな台詞だとばかり思っていた。
    まさか相手を受け入れる台詞が元だとは思ってもみなかった。

    「やっぱりさ、死んでもいいとか死んじゃうとか人間そんなに簡単に使っちゃいけないと思う。死んだらもう生きられないだけじゃない、残された人がとても悲しむから。だから私はこう返すのは今はあまり好きじゃないかな…なーんて、ベニクラゲの下で言うことでもないけどね」

    少女の指がさす天井には半円状の水槽がいくつも飛び出ている。その中の一つキンペイバイの頭の上にあるのがベニクラゲの水槽である。

    「知ってる?ベニクラゲって傷ついたり寿命を迎えそうな時には子供の状態まで戻ってまた大人に成長するんだ。つまり不老不死みたいなものなんだよ」

    ベニクラゲは数ミリ〜1ミリ程度の極々小さなクラゲである。知らなければこのクラゲが半永久的に生き続けられる事など誰も知る由もないだろう。

    「不思議だよね。私が歳をとってトレセンを卒業して、大人になって、子供ができてお母さんになって、そしてお婆ちゃんになって……そうなってもきっとこのクラゲ達は生き続けてるんだろうね」

    永遠に輝き続けるその月に今なら手を伸ばせそうだった。

  • 96二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 05:27:46

    このレスは削除されています

  • 97君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/22(土) 08:13:15

    クラゲの展示ブースを抜け2人は2階の淡水コーナーにやって来ていた。ここではサンショウウオやカワウソなど主に淡水を生活圏とする生き物達が展示されていた。
    GWは明けていたがそれでも東京の週末、2階も人が多く賑わっていた。

    「さっきの話なんだけどさ……」

    「?」

    「不死のクラゲがうんたらってやつ」

    アロワナの泳ぐ水槽の前で少年がキンペイバイに話しかけてきた。

    「確かに人間はいずれ老いて死んじゃうし若返る事はできないけどさ、永遠に生きる方法一個だけあると思うよ。名前を残すって方法が」

    「名前を……?」

    「大会のレコードとか偉大な記録を達成したとかなんでも。それを誰かが覚えていてくれたらその人の名前はずっと生き続けるだろ?俺も会ったことも生きた時間が一緒だったこともない陸上選手の名前を知ってる。その人達は俺が覚えているからこの時代でも名前となって生きている……俺はそう思う」

    随分と大層なことを言ってしまったと恥ずかしくなった少年言葉は最後の方がすぼんでしまっていた。だが、キンペイバイには好印象だったらしい。

    「誰かに覚えてもらえている限りその人がいたという事実が消えることはない、人は人の中で形を変えて生き続ける……うん、詩的で私は好き」

    気にしないでとか、くだらない事言ってごめんとか、何かを言おうとしていたはずだ。でも彼女がただの思いつきで対して深くもない自分の考えを肯定して笑ってくれた事でそういうことはもうどうでも良くなっていた。
    残ったのはありがとうという小さな感謝と、今の自分はきっと誰にも覚えてはもらえないだろうという根拠のない諦めであった。

  • 98二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 10:36:19

    競走馬も血統表で名前が残り続けるよね。そう考えると名牝のキンペイバイちゃんも残り続けるのか

  • 99二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 10:44:00

    >>98

    産駒の半数以上がGⅢ以上で勝利、しかもG1級もマヤノ産駒・キンカメ産駒を筆頭に多数

    問答無用で国際保護馬名行きのド名牝ですわ

  • 100二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 10:56:57

    >>99

    自分の馬体が小さいのに子供は平均以上の大きさで産んでくれるのも名牝ポイント高いよね

  • 101君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/22(土) 12:09:03

    屋上には1階2階よりもさらに多くの人がおり、思うように進めないほどであった。 

    「混んでるねぇ〜」

    「この時間は確かアシカのパフォーマンスあるんじゃなかったっけ?ほら、パンフレットにも書いてある」

    パンフレットには確かにアシカのパフォーマンスショーの時間が記載されており、ちょうどキンペイバイ達が屋上に上がってきた時が始まるタイミングだったようだ。

    「どうする?見に行く?」

    「うーん…今からじゃ前の方には行けないだろうし…あ、そうだ!」

    一瞬考えた後、キンペイバイは少年の手を取った。

    「アシカの方に人が集まってるだろうから空いてるところを先に行こ」

    少年は何も言えなかった。ただ握られた手の小ささや柔らかさ、暖かさそういうものが手のひらの神経から脳に届いて混乱していた。
    昔はいつも繋いでいた手。久しぶりに握ったその手は変わらず柔らかく暖かい。壊れないように軽く握って先をいく彼女に着いて行った。

  • 102二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 14:01:38

    オットセイが元気になってそう

  • 103君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/22(土) 20:21:23

    サンシャイン水族館を出たのはちょうどお昼頃のことであった。開館より少し遅いくらいに中に入ったので大体2〜3時間ほどは水族館の中にいた事になる。

    るんるん気分で外に出たキンペイバイのバックからは売店で買ったメンダコのぬいぐるみが顔を覗かせていた。


    「次はどこへ行くの?」


    少年に次の行き先を聞かれたキンペイバイはスマホの画面をスクロールし予定を確認する。


    「次はね…dice1d3=2 (2)


    1.神田のカレー屋さん

    2.中野ブロードウェイ

    3.カフェ

  • 104君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/22(土) 20:48:11

    「凄い!!これ『トップをつかめ!』の主人公が来てるパイロットスーツだよ!あ!こっちは『てんま1/2』のだ!」

    2人は中野ブロードウェイにある『まんだらけコスプレ館』に立ち寄っていた。ここはコスプレ衣装のリサイクル品を主に取り扱っており、その他にも業者の製品やオリジナル衣装なども取り扱っているコスプレイヤーが足繁く通うお店なのだ。
    勿論、コスプレを趣味とし衣装の自作も行っているキンペイバイはこの手のお店には何度か立ち寄った事があり、その度に衣装の作りなどを見て勉強を重ねている。さて、キンペイバイがここに来たのは自分だけが楽しむためではない。勿論、少年に喜んでもらうための理由があるのだ。

    「すみませーん!試着お願いしまーす!」

    事前にマヤノ達と相談したおでかけプランで重要視したのは少年にいかにして喜んでもらうかである。先程の水族館はマヤノとハッピーミークの提案したものであった。水族館で水槽を見ていると心が安らぐというミークの意見通り確かに少年の表情は穏やかであった。(ちなみにマヤノはデートなら水族館と言っており、キンペイバイがこれはデートじゃないと言ったことで撃沈した)
    そしてこのコスプレ館、もとい衣服の試着はマルゼンスキーやフジキセキによる意見であった。
    曰く、「可愛い女の子が普段とは違う服を着るだけで男の子はイ・チ・コ・ロ☆」との事らしい。キンペイバイにはよく分からないが先輩達が言うのだから間違いないだろう。何故かヒシアマゾンが止まるかどうか悩んでいたのが気になるところではあるが。

  • 105二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 21:22:06

    >>104

    そのワガママ特注ボディで既製品が着れるわけないやろ!

  • 106君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/22(土) 21:25:17

    少年は更衣室の前でキンペイバイの着替えが終わるのを待っていた。

    中からは服を脱いでいるのであろう服が肌と擦れる音や、なかなか衣装が袖に通らないのかキンペイバイの「んっ」「あっ」といった漏れ出た声も聞こえてくる。

    少年はそういったものから必死に目を逸らし気を紛らわせるためにウマッターを眺めるが、液晶に表示される文字列程度では数センチ越しの扉の奥から聞こえてくる声に対抗することなどできるはずもなかった。

    やがて扉が開かれるとそこには展示してあった衣装を着たキンペイバイの姿があった


    「どう……?似合う?」




    キンペイバイの着たコスプレ衣装

    1.某ロボットアニメのパイロットスーツ

    2.ファンタジー系アニメのヒロインの衣装

    3.ゲーム作品のヒロイン衣装

    4.魔法少女系・戦闘ヒロイン系アニメの衣装

    5.その他(安価)

    dice1d5=4 (4)

  • 107二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 21:44:48

    水族館で中高生らしい甘酸っぱいデートしてるなぁ

    プリファイだと、どことは言わないが一部が極めて似合わんだろ

  • 108君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/22(土) 22:02:48

    キンペイバイが身に纏っているのはいわゆる魔法少女系の違法改造ドレスのようなものであった。おおよそドレスとは言えない装飾華美なドレスは一目見ただけで間違いなくアニメのものだとよくわかるかデザインをしていた。


    「どう…かな……?マジマギ♪プリファイのプリンセスマギカの衣装なんだけど」


    どうかなと問われても少年にはそれに答える余裕などなかった。何故ならば


    ムチィ…ミチィ…


    身長こそあっていたがそれ以外が全くキンペイバイの体と合っていないのだ。露出度自体はそこまでない衣装だがそれ故に押し上げられた布の質感がその下の豊かな膨らみの質量を想像させる。

    大きなお尻を隠すスカートも若干丈が足りておらず、前屈みの状態を後ろから見ると丸見えなのは間違いないだろう。姿鏡が正面に配置されていなかった事は少年にとって行幸という他ない。


    少年の心への刺さり度

    dice1d100=43 (43)

  • 109君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/22(土) 22:26:12

    かなり刺さっている少年であったが、ここでそういう反応をしてはならないと鋼の意志で必死に耐えていた。

    「スゴクカワイイヨトッテモニアッテル」

    「本当!私としてはちょっと手直ししなくちゃって思うんだけど、───くんがそう言ってくれるなら嬉しいな♪」

    そうやって無邪気に笑うキンペイバイの笑顔が余計に少年の耐久値をゴリゴリと削っている事をキンペイバイは知らない。

    「それじゃぁ他にもどんどん試してみるね!」

    「えっ……!?」

    再び閉じられた更衣室の前で少年は呆然と立ち尽くしていた。これからこれがあと数回は続くのかと思うと嬉しい半分、自分の身が持つか心配な気持ち半分といった感じになっていた。

  • 110君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/22(土) 22:27:18

    この後キンペイバイが来たコスプレ衣装

    >>111>>115

    (作品名を明示しても大丈夫です)

  • 111二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 22:36:54

    ワールドトリガーの那須隊

  • 112二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 23:55:58

    艦これの島風

  • 113二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 00:12:57

    蒼穹のファフナーのシナジェティックスーツ

  • 1148424/06/23(日) 01:09:04

    アズレンのロイヤルメイド隊の誰かのコスプレ(通常衣装か別衣装かはお任せ)。


    >>103

    2つも採用されてる、凄い嬉しい。

  • 115二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 01:10:45

    モンハンのキリン装備

  • 116君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/23(日) 07:37:21

    キンペイバイの各コスプレ姿に対する少年の刺さり度

    (1番高いものをお買い上げ。90以上が2つ以上なら90以上のものを全てお買い上げ)


    1.『ワールドトリガー』那須隊の隊服

    dice1d100=34 (34)


    2.『艦隊これくしょん』島風の衣装

    dice1d100=86 (86)


    3.『蒼穹のファフナー』シナジェティックスーツ

    dice1d100=95 (95)


    4.『アズールレーン』ロイヤルメイド隊の衣装(誰のかは後で決めます)

    dice1d100=73 (73)


    5.『モンスターハンター』キリン装備

    dice1d100=67 (67)

  • 117二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 07:42:33

    【朗報】少年、ぴっちりスーツ萌え

  • 118君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/23(日) 07:45:32

    ちなみにシナジェティックスーツは作中の時間軸にもよりますが大体下画像みたいなドチャシコパイスーです
    (スレ主は1期しか見てないので最新作がどうなっているのかわかりません)

  • 119二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 10:26:01

    全身うまだっち野郎がよ…

  • 120二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 10:28:16

    中学生の同級生のデカパイピッチリコスプレで欲情しないものだけが意思を投げなさい

  • 121二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 10:34:23

    島風服はにんじんジュースまみれの刑から守られたのだ…
    鎮守府のクリーニング店には数十着の島風服が入れ替わり立ち替わり吊るされてるらしい

  • 122二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 17:06:58

    >>1

    可愛いね

  • 123君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/23(日) 20:04:27

    「お買い上げありがとうございましたー!」

    コスプレ館から出たキンペイバイの手には紙袋が握られていた。今回購入したのは某ロボット作品のパイロットスーツ。購入の決め手は少年がとても興奮(色んな意味で)していたためである。

    「そのさ、やっぱそれイベントとかで着るの?」

    人混みの中を歩いていると少年がキンペイバイに衣装の使用用途について聞いてきた。少年なりに彼女が際どい服を着る事には少し心配な部分があるようだ。

    「衣装制作の勉強用の面が大きいけど、少し仕立て直してみるつもり。イベントとかでもしかしたら着るかもね」

    イベントでの着用の可能性が示唆されると少年は少し不満気、あるいは若干の嫉妬が含まれた面持ちで眉を少し曲げる。そんな様子を見てキンペイバイは少年が何を思っているのかを察する。
    そして少年に耳を貸すよう手招きのジェスチャーをすると耳元で囁いた。

    「───くんが見たかったら、何度でも着てあげるよ」

    その言葉を聞いた途端、耳元にかかる吐息のむず痒さと心地良さ、それと発言に対しての驚きで少年は飛び後ずさる。そしてその言葉を噛み砕くうちに意味を理解し、どんどんと顔を赤くさせていく。
    キンペイバイは自身の発言の意味を理解しているのか、理解していないのか、にっこりと笑っている。彼女としては好意的と思われる反応をしてくれるだけで嬉しいのだろう。
    少年はもう身が持ちそうになかった。

  • 124君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/23(日) 20:28:57

    中野ブロードウェイを後にしたキンペイバイと少年は神田のカレー屋で夕食をとり、帰路へと着いた。実家暮らしの少年とは違い、寮暮らしのキンペイバイには明確な門限があり余裕を持って帰る事にしたのだ。
    帰り道、街灯に照らされたトレセン学園へと向かう道でたわいもない事を話す。
    学校の勉強のこと、次のレースのこと、寮暮らしで大変なこと、今日1番楽しかったこと、次に行きたい場所、一つ一つの話題を話す時間はそこまで長くなく思いついたようにあれもこれもと話していつのまにか寮の前へと着いていた。

    (画像はスレ主が調べた神田の美味しそうなカレー)

  • 125君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/23(日) 20:45:00

    「着いちゃったね…」

    「……うん」

    ここまで時間なんて気にせずに楽しんでいた2人であったが、いざ今日という日が終わるということを実感するとなんだか名残惜しく、さよならが言えずにいた。

    「元気出た?」

    「えっ?」

    「今日はね、───くんを元気付けようとして色々回って見たんだけどどうだった?……前、すっごく悲しい顔してたからまた笑ってほしくて」

    突然明かされた今日のお出かけの目的に少年は少し驚く。だが、考えてみればある意味当然なのかもしれないと少年は思う。小さい頃から自分をあまり出さないが人一倍優しくて、泣いている子に誰よりも先に駆け寄っていくのがキンペイバイであった。今日のお出かけがまさか自分のためだとは考えてもみなかったが、明かされた理由には納得ができた。

    「うん、元気出た。また明日から頑張れると思う」

    「よかった。……またいつか一緒に走れるようになるかな」

    「……………なれるよ」

    そう答える少年に覇気はなく、どこか申し訳なさそうな表情である。

    「それじゃぁ、帰るよ」

    「うん、また今度。あの衣装仕立て直し終わったら写真撮って送るね」

    「楽しみにしてる」

  • 126君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/23(日) 20:45:22

    少年とキンペイバイは互いの姿が見えなくなるまでお互いに手を振り続けた。そうしている間はまだ楽しい今日という思い出の中にいられるからだ。
    やがて姿が完全に見えなくなるとようやく手を下ろす。
    その表情は少年の前で見せる天真爛漫で優しく柔らかい微笑みではなく、暗く落ち込んだ顔であった。

    「………嘘つき」

    キンペイバイ自身も気づかないうちに呟いた言葉は誰にも受け取られることなく、街灯が照らす街の夜風に吹かれて霧散していった。

  • 127君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/23(日) 21:18:54

    ─翌日


    「大丈夫ペイバイちゃん?」


    午前中の授業が終わり、昼休みのチャイムが鳴ったと同時にキンペイバイは机に突っ伏した。普段とは違うキンペイバイの様子にマヤノも心配になって声をかける。


    「もしかしてお出かけ失敗しちゃった……?」


    「ううん、お出かけは成功したと思う。でも、まだ走れなさそう」


    キンペイバイがこうしているのには理由がある。今回のお出かけは少年に喜んでもらいたいというのが目的であるが、それは少しでも楽しい気持ちになって心が楽になればイップスも多少良くなるのではないかという考えからくるものであった。実際のところイップスの治療は一朝一夕にできるものではなく長期的な目で行わないといけないものだが、それでもすこしでもキッカケになればとキンペイバイ達は考えていた。

    しかし実際はどうだ。楽しんでくれたこと自体は嘘ではないだろう。幼馴染としてキンペイバイにはそれが断言できる。だが、心が楽になったかはまた別の問題だ。ハッキリ言ってしまえばお出かけでイップスをどうのこうのというのは無理がある話だったのだ。


    「どうしたらいいんだろう…」


    解決策の見つからない悩みにボヤキだけが増えていく。


    1.マヤノ「大丈夫だよ」

    2.ヒシアマゾンに聞いてみよう

    3.亀の甲より年の功、じじトレに相談


    dice1d3=1 (1)

  • 128君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/23(日) 21:38:49

    「きっと大丈夫だよ」

    悩むキンペイバイにマヤノが励ますように言葉をかける。

    「トレーナーちゃんが言ってた。マヤ達のレースは見てる人に勇気とか感動とか夢を与えらことができる素晴らしいものなんだって。マヤ、まだそういう実感はないけどセンパイ達が"夢をありがとう"って言われているところを見るとそれも本当なんだなって思う」

    「勇気とか感動とか夢……」

    ウマ娘達が命を燃やし全力でターフを駆け抜けていく姿はそれを見た多くの人間に勇気や夢や感動を与える。
    かつてキンペイバイもその夢に魅せられた1人であった。テレビで見たエアグルーヴの姿を見て、漠然とした憧れを抱いてトレセンの門を叩いた彼女は今や夢や勇気を与える側になっている。

    「ペイバイちゃん、次は宝塚記念に出るんだよね。きっとそこで頑張れば幼馴染くんも走り出す勇気が持てるようになるんじゃないかな」

    「そうかな…」

    「そうだよ!マヤ知ってる、悩んでいる幼馴染のために女の子が頑張るのは王道展開なんだよ。ネイチャちゃんに貸してもらった漫画だとそう書いてあったもん」

    確かにマヤノの言う通りかもしれない。キンペイバイは幼い頃、いつも少年に助けられ、守られてきた。なら今度はキンペイバイが少年を助ける番のはずだ。
    宝塚記念に向けて明確な目標ができたキンペイバイの奥底からやる気が湧き出てくる。

    「ありがとうマヤノちゃん、私頑張ってみるよ!」

    いつも助けてくれる友人に感謝し、キンペイバイは1ヶ月後に迫る目標を目指し歩みを始めた。

  • 129君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/23(日) 22:03:20

    それからのキンペイバイは大いに張り切りトレーニングに努めた。本格化もこの頃になると最盛期近くとなり、走れば走るほど鍛えれば鍛えるほどに数値として結果に表れていく。その数値を見てモチベーションを高め更なるトレーニングに励む。
    側から見れば好循環ができており何も問題はない、むしろ良い状況だと言えるだろう。
    だが実際のところは少々オーバーワーク気味であり、張り切る気持ちが先行するあまり過剰に追い込み、じじトレがやんわりと止まるまで頑張り続けてしまうような状態になっていた。
    これを重く見たじじトレによって宝塚記念数週間前は練習日時と時間を絞ってトレーニングを行う事になったが、自主練という体で走り込身を続けていたためさほど意味はなかった。
    行く先々で知り合いのウマ娘に会い、連続した長時間の走り込みはあまりできていなかったのが幸いであるが、これもじじトレが何人かのウマ娘に頼んで先回りしてもらっていただけの事であり、根本的な解決には至らなかった。
    幸いな事にやればやるほどに結果は出ていたのでキンペイバイのモチベーションは高く、レースに臨む身としては最良であるが、教育者としてじじトレは心配でならなかった。

  • 130君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/23(日) 22:34:37

    そして迎えた宝塚記念当日。キンペイバイから念押しされていた少年はテレビ中継で本レースを観戦する事にした。


    その頃、今日のレースに向けてやる気満々のキンペイバイは勇足でゲートへと入っていった。


    天気dice1d3=2 (2)

    1.晴れ 2.曇り 3.雨


    バ場状態dice1d4=3 (3)

    1.良 2.稍重 3.重 4.不良

  • 131君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/23(日) 22:40:38

    現在の天気は曇り。数時間前まで降っていた雨の影響でバ場は水浸しの重馬場であるが、オークスで超不良バ場の最終コーナー内を見事に踏破してみせたキンペイバイにとってはパワー不足の心配はないだろう。

    相変わらず周りにはミギミミのウマ娘が多かったが天皇賞で勝利していることもあり、そこまで気にも留めていなかった。

    必ず勝つ、そして少年に勇気を与えて見せるのだと意気込み、キンペイバイがスタートする。


    結果

    1.1着

    2.dice1d5=4 (4)

    3.dice1d10=10 (10)

    4.dice1d15=9 (9)

    5.dice1d18=16 (16)

    dice1d5=3 (3)

  • 132君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/23(日) 22:52:55

    終わってみればキンペイバイの大惨敗で終わった宝塚記念


    敗因として考えられるもの


    1.練習のしすぎ・オーバーワークで自分で気づいていなかったが疲労が蓄積しすぎてパフォーマンスを十全に発揮できなかった


    2.頑張ろうとするあまり掛かりまくってスタミナロスが酷い事になり、仕掛けるタイミングも間違えていた


    3.前を塞がれもっと外側を回ろうとしたがなかなか抜け出さず最終的に間に合わなかった


    dice1d3=2 (2)

  • 133二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 04:44:16

    このレスは削除されています

  • 134二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 10:51:45

    コーナー回復もっててもダメだったか

  • 135二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 11:00:36

    特定の相手に勝ちたいってやってた牝馬三冠の時とは違って勝って元気づけたいって漠然とした目標だから目の前に見るべき相手がいなくて際限なくなるのはわかる

  • 136二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 11:56:23

    これあれか、重馬場適性がひっくいのか。

  • 137君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/24(月) 20:18:31

    「随分と気張りすぎてしもうたのぉ」

    励ますように笑うじじトレと机一枚を挟んだ対岸ではキンペイバイが死んだような顔をして机に突っ伏していた。
    今日のレースでの敗北は思った以上に響いているらしく、ライブが終わって控え室に戻ってからというものずっとこの調子だ。それだけ少年のために勝ちたかったことが伺える。

    「して、儂に話してくれんかい。利口なお嬢さんがこんな走り方になるにはそれ相応の理由があるのじゃろう?最近はトレーニングも頑張りすぎてしまうほどだったからのぉ」

    「実は……」

    キンペイバイはそこで初めて今回のレースの本当の目標について話した。少年を元気付けるため、再び走り出して貰う勇気を持って貰うために勝とうとしていたこと。そのために今まで以上に努力していたこと。その全てを赤裸々に話した。

    「なるほどのぉ……」

    話を聞き終わったじじトレは顎に手を当てながら少しばかり思い出しながら考えるそぶりをすると、キンペイバイに対して真面目な面持ちで語り始めた。

    「これは儂の推測じゃが、お嬢さんが勝っていてもあの少年のことを逆に追い詰めてしまう結果になっていたかもしれないぞ」

    その言葉にキンペイバイは驚いた。まさか自分の勝利が逆に少年を追い詰める可能性があるなど考えてすらいなかったのだ。

  • 138君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/24(月) 20:48:34

    「あの少年とは何度か話す機会があったが、お嬢さんの応援をしている時もどこか悲しそうないや…悔しそうな瞳をしていたのをよく覚えておる。儂もこの仕事をして長いからのあぁいう瞳をよく見てきたものじゃ。あれは走りたくても走れないウマ娘がレースを見てよくする瞳なんじゃよ」

    そんな事キンペイバイは知らなかった。あの日、夕暮れの土手で走り出せず泣いていた少年の姿を見た時、キンペイバイはその涙が走れないことへの悲しみの涙だと思っていた。だからこそ自分が勝った姿を見せれば勇気づけられると考えたのだ。
    だが少年が抱いているのが悔しさとなれば話は変わってくる。本来できていたことができなくなり、できている人間の姿を見せつけられるのはあまりに酷である。これでは勝ったところで勇気づけるなんてことはできず、むしろ悔しい気持ちを増幅させてしまうだけだろう。
    キンペイバイの考えていた理想が音を立てて崩れていく音がした。

  • 139君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/24(月) 21:16:40

    今日までの自分の頑張りが空回りだったと知ったキンペイバイの気分は余計に落ち込み、襲ってきた疲労感でドロドロに溶けたスライムになってしまいそうだった。

    「お嬢さん、レースでゴールを目指す時お嬢さんはどうする?」

    突然の質問にキンペイバイは困惑した。レースでゴールを目指す時にどうするか?これは何を意図した質問なのだろうか。レースプランなのか気をつける事なのか、はたまたもっと根本的な事なのか。
    悩んだ末にキンペイバイは「走ります」とだけ答えた。

    「そうじゃな、ゴールに辿り着くためには走らなければならん。じゃがお嬢さん、ゴールに辿り着くだけならば別に歩いても辿り着けるのはわかるかの?」

    「はい。でもレースで歩くなんてできませんよ」

    「物の例えじゃよ。要は走っても歩いても目的地には辿り着けるということを言いたかったんじゃ。確かに歩いた時に比べて走れば見えてくるものが違って見えるじゃろう。だが誰しもが走れるわけでもない。時には誰かの歩みに寄り添うことも大事なんじゃよ」

    「寄り添う…」

    じじトレの言葉にキンペイバイはあることを気付かされる。今までの自分は少年に対して何かをしてあげよう、何かを見せてあげようと常に少年の先で走ってばかりで彼の歩幅に合わせていなかった。気持ちだけが先行して彼がどんな顔をしているのか振り返ることさえなかった。
    なら、キンペイバイが本当にすべきことは…

    「走っていると小さな段差でつまづいてしまう事がある。だがそこから立ち上がれるのが人間のいいところじゃ。失敗はまた走り出すためのスタートラインじゃよお嬢さん」

    じじトレの言葉はとても優しく、いつだってキンペイバイの進む指針になってくれるのだ。

  • 140二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 22:28:39

    流石お爺ちゃん貫禄が違う

  • 141二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 22:46:02

    >>136

    適正が低いというよりかは単純に今回がかかってしまっただけじゃない?オークスでかなり好走見せてるから苦手ってわけではなさそう

    実馬でもこのレースはえらくかかっていたとかになってそう

  • 142二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 10:05:24

    負けてもうじうじが続くんじゃなくて周りのフォローとか自発的に立ち上がってすぐにカラッとするのはすごく良い

  • 143二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 17:37:17

    最初は牡馬に負けて絶望を期待してたんだけどよくよく考えたらウマ娘だとそこまで身体能力の明確な差って描かれてないよなってなった

  • 144二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 17:43:15

    ここまでの成績見てると君臨より月影円刃の方があってる気がするするのは自分だけ?

  • 145君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/25(火) 19:05:38

    宝塚記念が終わり翌日月曜日。社会人、学生にとって月曜日とは1週間の中で最も憂鬱な1日と言っていいだろう。これからこの面白みのない事が5日も続くのかと考えると大抵の人間は萎びてしまうものだ。
    少年もそれは同様であり、今年は受験を控えているというのに教師の退屈な話は頭に入らず、授業用のノートには対してうまくもない落書きだけが増えていく。
    つまらない授業を終えてやっと放課後に辿り着いた頃には心身ともに疲れ果て、1分に1回はため息が出ている気がする。幸いにも今日は掃除の当番ではないので家に帰って荷物を置いたら祖父母の店の手伝いでもして気を紛らわせようと考え席を立つと何やら教室の窓側が騒がしいのに気づいた。
    クラスメイトが口々に「秋華賞の」「天皇賞春の」「本物だ」と呟く中、窓の前に辿り着いた少年の目に飛び込んできたのはトレセン学園の制服姿で校門前に立っているキンペイバイの姿であった。

    「キーちゃん!?」

    思わず大きな声が出てしまった少年はクラス中の視線が自分に向かっている事に気づくと何かを言われる前に立ち去ろうとしたが走れない少年が逃げおおせる事などできるわけもなく、クラスメイトに即捕まってしまった。
    お前の彼女?と噂話が大好きなクラスメイトが何の躊躇いもなく聞いてくる。

    「違う!キーちゃんはただの幼馴染だって!」

    否定の叫びもミーハーな少年少女には逆効果で、余計に勢いに火をつけてしまった。結局少年が解放されたのはそれから約10分後、教室から出る時に「幼馴染ちゃんによろしく!」とニヤニヤ送り出されるおまけ付きであった。

  • 146君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/25(火) 19:38:41

    校門で合流してからキンペイバイと少年は2人で歩いていた。この前のお出かけの時とは違い、2人は真横に並んでいる。

    「今日はどうしたのキーちゃん?」

    なぜ幼馴染がいきなり自分の中学校までやってきたのか理解できていない少年はキンペイバイにそのことを問いかける。

    「一緒に歩きたかったんだ」

    キンペイバイはそういうとにっこりと笑う。
    その言葉通り2人は1時間近く府中の街を歩き回っていた。行き先は特にないようでなんとなく2人の進行方向があった場所に流されるように歩いていた。
    道中街角の小さなクレープ屋で買ったクレープを分け合ったり、重そうな荷物を抱えた老婆の家まで荷物を運んだり、そんな事をしていると時刻は夕方を迎え、公園のベンチで座る2人を夕陽が照らしていた。

    「私ね、───くんともう一度一緒に走りたかったんだ」

    沈みゆく夕陽に急かされるように公園で遊んでいた子供達が明日の約束をして帰る様子を見ながらキンペイバイが呟いた。

    「あの時、すっごく悲しそうな顔をしてたから、だから元気づければまた一緒に走れるんじゃないかなってそう思ってたんだ。だからお出かけしてみたり宝塚で頑張ってみたんだけどダメだった」

    そこで少年はようやく気づいた。あの時のデート、そしてキンペイバイらしくないレースをした宝塚そのどちらもが少年を思っての行動であったことに。

    「なんでそんな事俺のために…」

    「もし私が───くんと同じようになったら───くんは私のこと元気付けようと頑張ってくれるでしょ?だから、私も───くんのこと元気付けたかったんだ」

  • 147君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/25(火) 20:44:11

    にっこりと笑うキンペイバイの顔を見れず少年は俯く。木々に遮られてなお真っ赤に燃える夕陽は眩しい。

    少年がイップスを発症した時、周りの友達や家族は彼を気遣い『走らなくてもいい』『無理をしなくてもいい』と慰めと赦しの言葉をかけてくれた。傷心の少年はその言葉に甘え、走ることをしなくなった。
    少年は怖かったのだ。走れない自分と向き合うこと、走り出すという恐怖と戦うこと、それらに怯え足がすくみついには逃げ出した。
    自分自身が腐っていっている事は少年が1番よく理解していた。だがその度にしょうがない事だ、自分は諦めてもいいんだと言い訳を呪詛のように呟いた。それでも健常な人間が走るのを見るたびにそこに自分がいない悔しさ、他人にできる普通の事が当たり前にできていた事ができなくなる惨めさを感じ正当性のない正体のない何かに対しての怒りだけを募らせていた。
    そのエネルギーを治療に少しでも向けられたのなら今よりも状況は良くなっていたのかもしれない。だが少年は逃げる事を選んでしまった。少年という蛹は木から落ちて羽化できずに腐って死んでいくのを選んでしまっていたのだ。このまま少年は過去の栄光と現在の慰めに溺れて腐り落ちていく運命にあった。

    そんな少年にただ1人キンペイバイは未来から手を伸ばした。また一緒に走りたい、そんな幼稚で足を負傷し走れなくなった少年に求めるにはあまりに酷な願いをキンペイバイは少年にぶつけた。
    当然、少年は不貞腐れた。自分にはできないんだという諦め、何よりも好きな女の子の前で醜態を晒している事実が耐えがたかった。普通に走ることのできる彼女に嫉妬の感情を向けたこともあった。

  • 148君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/25(火) 21:23:43

    俯いた少年の硬く握られた手にキンペイバイの手が重なった。優しいその手に思わず込めていた力が緩む。

    「俺きっとまた転ぶよ。走り出すのが怖くて、足が動かなくてそれで転ぶんだ」

    少年の方から弱音が漏れる。腐っている少年はあまりにも弱く、立ち向かう勇気もなかった。転ぶ事を恐れ走り出す事から逃げ、そして今キンペイバイの優しさからも逃げようとしていた。
    キンペイバイはそんな少年の指を解き、優しく握る。

    「転んだら、また立ち上がれるよ」

    その手をとってキンペイバイは少年の目の前に立つ。少年が立ち上がるのを彼女は待っていた。
    無理だよと少年が溢すより先に少女の瞳と目が合う。強い瞳だった。少年が立ち上がる事を心の底から信じて疑わない、そんな瞳。少女は少年自身が何よりも信じられなかったものを信じているのだ。
    きっと、ここで逃げ出したら少年は2度と走り出せないだろう。あらゆる嫌な事から逃げて、自分の気持ちからも逃げ続けるそんな人生しか待っていないはずだ。
    脚が震える。立ち上がる、それだけの事のはずなのに体に鉛が括り付けられたかのように重く、額からは脂汗が垂れる。

    「俺は……」

    少年の喉奥から言葉が溢れる。

    「俺も……」

    それは諦めという瘡蓋の奥に隠れた少年の"本音"。それを言葉にし傷つく事を恐れた少年が心の奥に隠した本当の思いである。

    「俺も君と一緒に走りたいッ!!」

  • 149君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/25(火) 21:46:08

    「待ってたよ、その言葉。今度は本当だね」

    気づけば少年は立ち上がっていた。少し目線を下げなければ見えないキンペイバイが今はとても大きく見えた。
    それから2人は手を繋いだまま歩き出した。お出かけの時のようにキンペイバイが先導する形ではなく互いの歩幅に合わせて寄り添いあって歩く。

    「キーちゃんはさ、走るのが怖いって思った事ある?」

    「あるよ。学校の授業でレース中に大変な事になった事故とか勉強してレースが危ないって事分かってるから。でも、やっぱりそれ以上に楽しいよ」

    ウマ娘はその多くが走ることに対して前向きである。それは魂がそうさせているという説が有力視されているが、結局のところはそのウマ娘が走るのが好きかどうかが全てだ。キンペイバイは走るのが好きなウマ娘であり、だからこそ走ることの怖さも知っている。
    それは走る事が好きだった少年も同じだ。2人が違うのはただ怖さを恐れているかどうかだけなのだ。

    「俺もまた楽しいって思えるようになるかな」

    「絶対になれるよ。好きな気持ちはそう簡単には消えやしないよ」

    少年の不安にキンペイバイは微笑んで答える。
    真っ赤な夕陽が眩しいくらいに輝いていた。

  • 150二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 01:05:41

    このレスは削除されています

  • 151二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 09:08:51

    一度生まれたモノは、そう簡単には死なない

  • 152二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 14:12:37

    可愛い

  • 153二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 18:06:30

    あげ!
    めちゃくちゃ大作になったな

  • 154君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/26(水) 18:26:34

    >>153

    正直終わりどころを見失ってる節はあります。獲得可能賞金も残り約3億円なので出るレースと勝つレースは慎重に決めないと残りの競技人生全部負けか怪我引退かルビーみたいに発情期で引退になってしまうんですよね……


    ちなみに夏合宿もこの後に軽くやります。(主に遊んでる様子メインですが)


    あと、シニア1年目の残り半年で出て欲しいレース(

    GⅡ以下も大いに歓迎)も募集中です。終わり方のアイデアありましたらよろしくお願いします

  • 155君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/26(水) 20:24:07

    【訂正】
    キンペイバイのモデル馬が活躍していたとされる時期と現在では賞金レートが違うため当時のものに合わせた結果、現在の獲得賞金が約2億2千万でした。まだ4億円は取らせられます

  • 156君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/26(水) 20:45:44

    宝塚記念の後、後期のレースに向けてトレーニングを積んでいたキンペイバイは今年も夏合宿に参加していた。

    去年と同じ宿舎で過ごす2度目の夏であったが、部屋の同居人やトレーニングの内容も変わり、真新しい気持ちで夏合宿に臨む事ができていた。


    合宿期間中でもレースの出走は可能であり、期間中に参加したdice1d4=4 (4) では

    1.中京記念 2.クイーンステークス 3.小倉記念 4.札幌記念

    dice1d5=2 (2) の結果を残していた。

    1.1着

    2.dice1d3=1 (1)

    3.dice1d5=1 (1)

    4.dice1d10=9 (9)

    5.dice1d15=6 (6)

  • 157君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/26(水) 21:52:35

    札幌記念を勝利し通算6勝目を挙げたキンペイバイは夏合宿の厳しいトレーニングの合間の束の間の休日を楽しんでいた。


    キンペイバイの最近の出来事


    1.去年着ていた水着がサイズが合わなくなっていたので新調した


    2.少年のリハビリに付き合っているところをファンに取られ、その写真がネット上で拡散しなぜかファンが増えた


    3.ジャパンカップからコードヘブンが復活するという話を聞き、モチベーションが高まっている


    4.コミック誌のグラビアに挑戦したがあまりにもエロすぎて発禁になりかけた


    dice1d4=2 (2)

  • 158君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/26(水) 22:17:45

    キンペイバイは最近、少年のリハビリを手伝っていた。
    背中を押したのは自分なため言って終わりではなくできる限りのことは手伝いたかったのだ。
    リハビリといってもやるのはとにかく走り出す事を体に覚えさせる事が中心で、未だぎこちない動きの中で少年が転ばないようにキンペイバイが支えてあげていた。
    その様子を盗撮していたものがいるなどキンペイバイは気づきもしなかった。

    それに気づいたのは自分の名前がトレンドに上がっているのを見つけた時であった。話題の火種になっているツイートを探すと、なんとキンペイバイが公園で少年のリハビリを手伝っている様子が収められた動画がネットに挙げられていたのだ。
    勿論、誰かに動画を撮ってもらったことなどないキンペイバイは盗撮されていた事に恐怖を覚えたが、コメントや流れてくる呟きは思いの外キンペイバイに好感を寄せるものが多く、やれ女神だの、母性の塊だの褒めているのか怪しい言葉も混じっていたが確かにキンペイバイの人気が上昇しているようだった。
    どうしていいかわからなくなったキンペイバイはSNSに強い友人や芦毛の先輩を頼り、盗撮に対しての注意喚起を促しこの騒動はとりあえず鎮火したのであった。

  • 159二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 22:23:48

    >>154

    厳密にやらなくてもいいんじゃねぇかな

    もちろん続けてくれたら俺得なんだけどSS(ショートの枠に収まらんくらい文量あるけども)は書き手の好き勝手に出来るメリットもあるよな


    どこかの年で引退して、少年とくっつく

    クラブチームとかで指導教官やって(繁殖牝馬要素)その時の年俸とレース賞金あわせて生涯獲得賞金としちゃうとか

  • 160君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/26(水) 22:31:06

    >>159

    なるほど、その手がありましたか

    とりあえず飽きるまでは現在のスタイルでやって限界が来たらそれでやってみようと思います。

  • 161君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/26(水) 22:37:39

    そんな事があり、合宿の休暇日の現在は何をしているかというと


    1.ビーチバレー


    2.海水浴


    3.砂のお城作り


    dice1d3=1 (1)

  • 162二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 22:40:01

    >>160

    応援してるよ

    あにまんにあげてるのがもったいねぇpixivとかハーメルンとかにあげる予定ない?

  • 163君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/26(水) 22:44:54

    >>162

    そこに挙げるとなると一から全部推敲しないといけないのでハードルがかなり高いですね

    モチベがあればやるかもしれません。主にコメントやイラストでモチベが回復するので応援してくれるのはありがたいです。健全えっちなネタが尽きかけなのでこんなのが見たいとかおっしゃって頂くとありがたいです

  • 164君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/26(水) 22:53:12

    「いくよー!そーれっ!!」


    夏合宿の海の定番といえば何を思い浮かべるだろうか。

    BBQ?海水浴?それらも素晴らしいものではあるが、海といえば忘れてはならないものがもう一つある。それこそがビーチバレーだ。その歴史は約130年前ほどまで遡るのだが、それは大して重要な話ではない。

    ビーチバレーの最も大切なこと、それはチームワークや連携感が生まれるという事だろう。チームスポーツであれば当然と思うかもしれないが、彼女たちの主戦場は全員が敵の個人競技である。必然的に誰かと協力するよりもその誰かを蹴落とす事を求められるため、こうしたチームワークの学べるスポーツアクティビティはトレセンでも積極的に取り入れられている。


    「私いきまーす!」


    キンペイバイもこのビーチバレーに参加していた。彼女がボールを受け止める、ジャンプする、ボールを打つ、そういった行動の度に彼女の大きな胸がたわわに揺れその様子はまるでボールが3つに増えたかのようである。

    昨年よりもボリュームを増し破壊力の上がったキンペイバイの肉体は3年生になり大人びてきていたこともあって夏の砂浜と太陽の日差しに照らされて扇状的な輝きを放っていた。


    キンペイバイのビーチバレーの上手さ

    dice1d100=4 (4)

    (100に近いほど上手、50以上で経験者クラスに動ける)

  • 165二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 22:56:22

    基本100ダイスは低い数値じゃねぇか!
    読み返してたけどゴルシとの絡み1だったし…

    少年とのリハビリでママみを覚えたおっさんが中学生にバブるのか…地獄かな?

  • 166君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/26(水) 23:02:03

    残念ながらビーチバレーの実力と才能はからっきしなキンペイバイ。そんな彼女が頑張ろうとしてもなかなか上手くいく訳もなく……


    1.頑張って走ってばるんばるんしてるがやっぱり体が小さいとハンデが大きい。あと胸にボールにが当たる


    2.ボールの力に押されて倒れ、水着に入った砂を取ろうと水着に隙間を作るところをミギミミ達が見ている


    3.できないなりに頑張っているのは伝わってくるが、それよりも先に豊満な体が水着で跳ねたり走ったりしている視覚情報が先にはいってくる


    dice1d3=2 (2)

  • 167君は繁殖牝馬になれるちゃん24/06/26(水) 23:07:42

    「あっ……また砂入っちゃった」


    オフショルダータイプの水着から豊満な乳房を少し持ち上げ、間に入った砂を取るキンペイバイ。潮風と波と汗で少し湿った水着と砂の組み合わせは最悪で、少しそのままにしているだけで途端に気持ち悪い感覚に襲われるほどに不快なため、こうして頻繁に砂を除去していた。

    そんな無防備な様子を周りのウマ娘、とくに右耳に耳飾りをしている者たちが見ていた


    ミギミミ達のウマソウル活性度

    dice1d100=94 (94)

    (高いほど心のチ○ポが勃起している)

  • 168二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 23:38:45

    みんなムラっときてますねぇヒヒィーン

スレッドは6/27 11:38頃に落ちます

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