- 1二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:04:31
"ヒナには夜が似合うと思うんだ。残業しまくってるから…って意味じゃなくて、純粋に。ドレスを纏う君を見てそう思った。ヒナの強かでありつつもどこか儚げなその雰囲気が、夜の闇と溶け合って…それでいて君の白くて綺麗な髪が自己主張をして上手く調和するんだ。君の儚さと強さの両方を強調するかのような、君を最大限引き立てる色が黒紫色なのかもなぁって、そう思った。でさ…この前の夜、ゲヘナに寄る用事があって、疲れた私は公園のベンチに腰掛けたんだ。あれは月が綺麗な夜だった。ベンチでふと顔を上げると、 月に照らされるブランコと滑り台が映ったんだ。そのとき、ヒナは小さいころこの公園で遊んでいたのかなぁとか思った。小さいころのヒナはどんな子だったんだろうな、今みたいに落ち着いていて大人しい、砂場やお花畑でゆっくり遊ぶのが好きなような、静かに夜を見守る月のような子だったのかな……それとも今と反対に超元気ハツラツで、ブランコや滑り台で友達とへとへとになるまで遊ぶような、周りを照らす太陽のような子だったのかな……とか、そういえばピアノ上手だったけど、幼少期はピアノ習ってたんだろうな……ヒナの手の大きさはどれくらいだったんだろう、ヒナに弾いてもらうピアノはヒナのおててをどういうふうに感じたんだろう、とか……とにかくヒナのこれまでの生い立ちについて色々妄想したんだ。気持ち悪いよね。"
- 2二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:05:09
長いから３行にしてくれ
- 3二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:05:28
"最近は暇さえあればずっと君のことばっかり考えてる。美味しいものを食べたら、あぁ、ヒナがこれを食べたらどんな反応をするかな、って思うし、美しい景色を見たらヒナにもこれを見せてあげたいなぁ、ふたりで、隣並んで、とか思う。俺が感じる幸せを全部ヒナに分けてあげたいって思う……だから最近はなにか良いことがあっても『ああ、どうしてヒナは今俺の隣にいないんだろう』ってちょっと悲しくなって……幸せを噛み締められなくなってきてるんだ。"
- 4二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:05:42
……うんっ そうだな！
- 5二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:05:48
"でさ、時々考えるんだ。君と僕がふたり並んで生きていく世界線は実現可能なのか？って……結論から言うと答えは常にNoなんだけどね。初めは生徒と恋愛なんて先生失格だし……って思った。次、つまり2回目に考えたとき、ある生徒の『キヴォトスでは先生と生徒の恋愛は犯罪ではありません』って言葉を思い出して、仮に君と俺がくっついた世界線を想起したんだけど……俺はこの『学園物語』の『テクスチャ』を担保する存在なんだ。だから、キヴォトスの中では許されることでもその外で許されないならそれは『学園物語』を担保する『先生』のテクスチャを放棄することになりかねない……つまるところ俺は生徒と恋愛できない。なぜなら私は子どもたちの未来、幸せを一番に願う『先生』だから。3回目に考えたのは……あ、そうそう、並行世界についてのことだ。俺がヒナとくっつくかくっつかないっていう可能性がある時点で俺がヒナとくっつく世界線は存在してるんだ。だからこの世界線の俺もそうなれば良いじゃあないか、『原作』『二次創作』を飛び出してヒナと添い遂げられれば……ってね……ダメなんだよ。他の人がやっているからこの悪事に手を染めても良い、なんて論法は明らかにおかしいからね、自明だよ自明。私は『先生』だから、この世界から学園物語のテクスチャを奪うことは絶対に許されないんだ。4回目は、『ヒナが学園を卒業して大人になってから』なら…？という思考だった。でもね、私は知ってる……君は歳をとらないし、卒業もしない。なぜならこの世界は『学園物語』だから。『学園物語』の登場人物は歳をとらないから……私は歳を重ねるのにね。だから君が大人になって、なんてのはこの世界、俺という一人称がこの『先生』に宿る世界では絶対にありえない話なんだ。それからの思考はもうループしてここに行き着くから虚しいだけだった。"
- 6二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:06:09
"つまるところ俺のこの気持ちは絶対に叶わない。筋道をどう立てても絶対に『私は先生だから生徒たちみんなを平等に導かねばならない』という公理にぶち当たるんだ。そもそも君と俺は生きる世界が違うように思う。俺の勝手なビジョンの中では、君は心も体も強くて、みんなにめいっぱい愛されて、何もかも輝いているように見えるんだ。それに対して俺は、俺を愛してくれる人を疑うわけじゃないけど、ただちょっと他人より勉強が出来るだけの、運動もできないしなにか突出したスキルもないボンクラ。そもそも君と俺がこの世界の外にいたとしても、決して交わることも出会うこともなかっただろうね。ディメンションが違うんだよ。"
- 7二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:06:26
ウワー！怪文書！！！
- 8二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:06:36
"君が好きだ。ヒナが好きだ。大好きだ。だから……もう終わりにしたい。泡のようにパチンと消えてこの世界から居なくなって何も考えられないようになりたい……でも、私は『先生』だから、そんなことは絶対に許されないんだ。私は…俺は生徒たちみんなが大好きで、生徒たちの幸せを心から願っているから。それは確かだから。この世界を『失敗した世界線A』にする訳には絶対にいかない。"
- 9二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:06:56
"気色が悪いことに…私はこうして苦しむ反面、苦しむ自分のことが好きなんだ。ああ、自分はこんなにも生徒を想う先生をやれているじゃあないかって。こうした思考が堪らなく嫌いで、自己嫌悪に陥る。そんな自分も好きで、そうした自分が嫌いで……それが振動を続けて…どこまでもどこまでも収束しない。"
- 10二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:07:30
"まとまりも無いしとりとめもない、絶対に生徒に口にしてはいけない、許されない告白を俺はしてしまったんだけど……ヒナ、これは夢だから。夜が俺たちを惑わしただけだから。これは君の脳内のカオスが夜に見せた幻影に過ぎないんだよ。今日の仕事は疲れただろう、ゆっくりおやすみ…………"
- 11二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:08:20
- 12二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:08:35
- 13二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:08:42
- 14二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:09:36
うーむ濃ゆい怪文書すぎて目が滑る
- 15二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:10:39
- 16二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:11:43
――昨日シャーレに出向いてからの記憶が曖昧だ。先生と仕事を終わらせたところまでは覚えているんだけど、その先がどうも不明瞭で思い出せない。家に帰った記憶がないのに私は今自室のベッドで目覚めている……
まぁ、疲れているとそういうこともあるわよね。はあ、また当番として先生に会いたい。もちろん風紀委員に来てくれても歓迎するけど……
多忙な風紀委員長の一日が再開した。 - 17二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:18:35
- 18二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:18:44
久しぶりに怪文書を見た気がする、去年はこの時期にも沢山見られたのに
- 19二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:23:32
スレ主です。怪文書なるものを書きたくて投下したんですが成功したようですね。なによりです。
- 20二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:29:46
半分くらいゲマトリア所属してそうな先生で草
- 21二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:35:30
- 22二次元好きの匿名さん24/06/17(月) 23:36:31
助かる
- 23二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 00:04:23
人柱系メインヒロインみたいな独白
- 24二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 00:30:56
ところどころメタいのは>>1が2次元にガチ恋しちまってるって部分もあったりすんのかな
きしょい(褒め言葉)
- 25二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 00:52:49
ヒナの脳のリソース食うって点で最悪なことしてますねこれは……
- 26二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 01:28:30
うん、よくわかったよ…じゃあ眠いから寝るね…おやすみなさい……
- 27二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 02:44:16
――やはりあの夜のことを完全には忘れられない。「好き、大好き」とか聞こえたし……///あとはなんだっけ、「先生と生徒が恋愛をしたらキヴォトスは学園物語じゃなくなる」……とか言ってたっけ。
でも、恋愛で「先生失格」のレッテルを貼るなら私に聞こえるところでわざわざこんな告白してるのも「先生失格」じゃあないの？だって、既に告白しちゃってるじゃない。そもそもだけれど私にそういう感情を抱いた時点で「先生失格」にならない？
だとすると、ここは先生が意地でも守りたがっている『学園物語』じゃあないんじゃあないの？
……頭がこんがらがりそう。
- 28二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 02:54:08
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- 29二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 02:57:25
仮眠用ベッドに横になって考える。
私は正直あの人と結ばれるなら……もちろんそうならないようにはするけど、バッドエンドだっていいかな、なんて思ってしまっている。ゲヘナの風紀委員として、ゲヘナのトップとしてはあんまり良くない感情ではあるけど……
ねぇ神様、教えて。先生が守ろうとしてるものは本当に今ここに存在するの？私と先生は結ばれないの？
dice1d100=62 (62)
1 愛に狂った先生は壊れる。先生の中の「プレイヤー」は綺麗さっぱり消え去り、ゲームのNPCのしての「先生」を遂行。ヒナとの関係はゲーム通り曖昧。
2〜30 先生は学園物語のテクスチャを守りきる
31〜50 先生はもう既にありもしない学園物語のテクスチャに拘ってヒナとは結ばれない
51〜99 ヒナと先生は結ばれる。学園物語のテクスチャは先生が生徒に恋愛感情を抱いた時点で潰えていた。キヴォトスは歯車を狂わせ、捻れて歪んだ先の終着点へと着地
100 学園物語とは異なる新たな物語の創造主として、ヒナと先生は結ばれながらキヴォトス全体がハッピーエンドに着地する
- 30二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 03:01:27
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- 31二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 03:02:19
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- 32二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 03:04:12
先生というキャラに書き手の想いというメタを違和感なくぶちこんで来た上で、本当に先生が言いそうな、けれども理解の次元がキヴォトスの登場人物では知り得ないレベルへ到達している内容を自然な形で書き上げた>>1に草を禁じ得ない
熟読したらキャラ愛が気持ち悪いくらいに伝わった
- 33二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 03:27:12
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- 34二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 03:27:55
――――
結論から言おう。神は無慈悲である。彼の一人称が宿った世界は全てが上手くいく世界ではなく、数あるバッドエンドのひとつだった。空崎ヒナを愛した彼が持つシッテムの箱はバラバラに砕け散り、捻れて歪んだ先の終着点へと進んでいく……
ここで疑問である。彼には何が足りなかったのか？『空崎ヒナと結ばれて新たな物語を想像する』未来へ行き着けなかった原因は何だったのだろうか……？彼が一人称を宿した世界だって、最初からバッドエンドと決まっていたわけでなくハッピーエンドとバッドエンドとの重ね合わせ状態として存在していたはずであるが……
運――LUCK――である。ただただそのラストピースが掴めなかった。いや、掴んだ運を生かす『準備』が出来ていなかったのだ。
マルチバースを信じるならば、たった一筋の『全て上手くいく世界』を信じるべきだったのだ。いや、これも結果論か…なにせ、彼が下さなかったその決断は夢が残した足跡――奥空アヤネの提案した意識不明の先生が来るのを待つ、という本来ならば愚策といえる決断――に似た最悪手となり得る決断だったとも捉えられるのだから。
いやしかしつくづく残念である。彼…つまり私は選ばれた者ではなかったのだから。
最期に言い残すことがあるとすれば……
"私の生徒を、よろしくお願いします。" - 35二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 03:44:24
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- 36二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 03:47:48
スレ主です。これにて完結します。もともとは何も覚えていないヒナendで終わる予定でしたが無理やり続けました。ダイス振ったあとは最上級に行き当たりばったりで書いてます。ダイス振ったせいでセルフ脳破壊されるとは思いませんでしたが。
何から何まで推敲無しの勢いだけで書いた文ですが読んでいただけたなら幸いです。ありがとうございます。
挨拶はこの辺にして別のヒナssの続きを書いてきます。明日…というか今日は学校の創立記念日で休みで夜更かしし放題なので。
重ね重ねここまで読んでいただいた方々、レスしてくださった方々、本当にありがとうございました。 - 37二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 04:09:10
こんな時間にここにいていいのかって思ったけど、いてよかったよ
なんて声を掛ければ良いんだろうな
なにを言っても、蛇足になる気がする
でも、掛けざるを得ない、無視なんてできやしない
もっと気軽に考えろってのは違う この愛情は本物だと感じた
僕の考えを押し付けるのはもっと違う きっと既に考え尽くしただろうから
ただ、ヒナ達の物語も君の物語もまだ終わっていないと思う
ブルーアーカイブはまだ始まったばかりだ、これからも続いていくだろう
学校があるんでしょ？なら君にも未来があって、この先も続いていくだろう
どっちもまだ終わってない
僕は>>35も見たよ、最後の一文は忘れられないと思う
もし、違う結論に至ったならもう一度だけでいいから見せてほしい
ずっと待ってるよ
- 38二次元好きの匿名さん24/06/18(火) 04:18:00
- 39ファン１号24/06/18(火) 04:32:59
まあ、こっちも胸にこみ上げたものを書きなぐっただけだからあまり気にしないで
僕も２次元に恋しちゃってるタイプだから、共感しちゃったんだ
ところで、一人称って場面によって変えるものじゃない？
友達や家族の前だったり遊んでる時には俺、先生や上司の前だったり仕事中には私って感じで
"僕"は比較的汎用性高いから気に入って使ってるんだ
これ以上は蛇足になるかもだから、僕はもう書きこまないよ
今回はちょっと暗い終わり方だったけど、次回作を楽しみにしてるよ"先生"、頑張ってね