エルサレム聖杯戦争11【🎲⚓︎】

1◆p7tGWirjNSb.24/06/22(土) 16:52:00

前スレ

エルサレム聖杯戦争10【🎲⚓︎】｜あにまん掲示板前スレhttps://bbs.animanch.com/board/3414236/エルサレムでの決戦術式(聖杯戦争)はーじまーるよー！！bbs.animanch.com

ついに最終決戦、はーじまーるよー！！

2◆p7tGWirjNSb.24/06/22(土) 16:54:49

登場人物！ちょっと詰めて！
・セイバー：アーサー・ペンドラゴン(プロト)
マスター：ミカ
性別：男、出身：エルサレム貧民街の一般人、聖杯にかける願い：餓えないだけの地位と富
・アーチャー：ケイローン
マスター：メーティア・セレスティア
性別：女、出身：イギリスの魔術師、魔術系統：天体魔術、願い：根源到達
・ランサー：レオニダス一世
マスター：オリバー・ストレングス
性別：男、出身：アメリカの魔術師、所属：フリーの魔術使い、願い：究極の筋肉
・ライダー：アキレウス
マスター：アティス
性別：女、出身：アトラス院のホムンクルス、魔術：エーテライト、所属：エルトナム家、願い：早く人間になりたい
・アサシン：耀星のハサン
マスター：エリアス・カルフ
性別：男、出身：フィンランド(山の民の末裔)、観光に来た魔術回路の質と量が一級魔術師の１０倍良いの逸般人、願い：宇宙の果てを見る
・キャスター：マーリン
マスター：千秋　律希(せんしゅう　りつき)
性別：男、出身：日本(一般人)、願い：お金が欲しい
・バーサーカー：坂田金時
マスター：サーラ・アミール・アッ＝サーニウ
性別：女、出身：パレスチナ(陰陽師)、無所属、願い：晴明に勝ちたい
・黒幕：エゼキエル・カタストロフィ
性別：女出身：星の内海願い：みんなしんじゃえ

3二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 17:07:32

あげ乙。お待ちしておりました

4二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 17:21:43

あげ

5◆p7tGWirjNSb.24/06/22(土) 17:25:53

少し時は遡る、マスター達が退却してすぐの事。一転攻勢に出たケイローン、アキレウス、坂田金時の猛攻を受けたエゼキエルは暴風を吹き荒らし姿を隠す。
暴風の中心にて地面に手をかけ両の手を突き刺す。
｢…あんまりやりたくなかったのだけ…どっ！！！｣
その一言と共に大地を───岩盤ごとひっくり返した。
｢不味い───！！バーサーカー、掴まれ！！！｣
即座に状況を把握したアキレウスはバーサーカーを掴みその場から凄まじい速度で離脱する。ケイローンも離れたところだったのが幸いし、何とか回避することが出来た。
｢…逃したか｣
エゼキエルは苛立ちながらもどこから来るのか、自身の探知能力を十全に発揮し探ろうとした瞬間。離れた場所より凄まじい勢いで一騎のサーヴァントが飛来してきていることに気づく。それは、最初に排除したはずのサーヴァント。
｢───聖剣使い！？何故だ！！！｣
｢その首貰うぞ！！破滅を呼ぶ物よ！！｣
聖剣使い─アーサー・ペンドラゴンは鞘から抜き放った黄金の聖剣をもってエゼキエルへと斬り掛かる。

6◆p7tGWirjNSb.24/06/22(土) 18:03:50

少し離れた場所、岩盤を回避した三騎は特に大きな怪我もなく臨戦態勢に入っていた。アキレウスは槍を持ちケイローンへと問いかける
｢さぁて、セイバーも来たことだ。先生！！｣
｢わかっていますよ、使用を許可します｣
｢よし来たァ！｣
その言葉と共にアキレウスは凄まじい速度でエゼキエルへと向かっていく。
｢オリュンポスの神々よ！我が戦いを捧ぐ！！｣
そう言葉を発するとアーサーと切りあっているエゼキエルの背後から凄まじい速度───明らかに異界が展開される時よりも素早い───で突きを繰り出す。
エゼキエルは反応がおくれ完全に回避することは叶わず、肩に一撃を食らってしまった。
｢なんだその速度は…！｣
｢さぁ、まだまだ行くぜ！！｣
アキレウスの言葉に同調しアーサーも同時に斬り掛かる。
アキレウスが通常よりなぜここまで素早い攻撃を繰り出せたのか、それは彼が得たスキルによるものだ。
魔力放出、それがアキレウスへとケイローンが授けたスキルだ。効果は至ってシンプル、魔力を放出することで能力を強化するもの。アキレウスは槍の石突から魔力を放出する事で突きの速度を跳ね上げたのだ。

7二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 18:21:53

立て乙です。先程は質問に答えて頂きありがとうございました。

8二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 18:37:12

ケイローンがアキレウスに教えたという事はケイローンも使えるという事よね

9二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 20:06:55

あぶっ！？10レスまで行ってないから落ちるのはええや、保守

10二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 20:08:54

あげ

11◆p7tGWirjNSb.24/06/22(土) 22:15:31

｢─やれやれ、アキレウスは随分とはしゃいでいますね｣
離れた場所から矢を構えながらポツリとケイローンが呟く。自身が習得し、アキレウスに伝授したスキル魔力放出を使い彼は凄まじい速度と鋭さでエゼキエルを攻め立てている。同様にセイバーも自身が持つスキルでまるでジェットの如き速度で斬り掛かる。
｢バーサーカー、準備は宜しいですか？｣
｢おうとも、しっかしよく思いついたな…｣
ケイローンの問いに答えたバーサーカーは自身の宝具である斧からカートリッジを幾つか取り出していた。
｢おいらの神気と雷を込めてあの女にぶん投げれば良いんだな？｣
｢ええ、タイミングは私にお任せ下さい｣
そう言って矢に神気を纏わせながら構える、アーサーとアキレウスがエゼキエルの両手を弾きあげた瞬間───
｢今です！｣
｢おおおおおおらああああ！！！｣
金時の剛力により投擲されたカートリッジはエゼキエルの正面へと投げつけられる。
｢───な｣
そのカートリッジを音速を超えた一本の矢が貫く。
次の瞬間、エゼキエルを中心に凄まじい神気の雷が放出された。
｢キャアアアアアアアアアアアア！！！！｣

12◆p7tGWirjNSb.24/06/22(土) 22:45:23

｢───あ、カ…｣
｢おぉらぁ！！！｣
雷により硬直したエゼキエルをアキレウスが魔力放出を組み合わせた蹴りで上空へと蹴り上げる。
｢っ！？させ───！！｣
上空に打ち上げられてはいけないと極太の植物のツタを具現化し、捕まらんとするがどこかからか凄まじい勢いで斧がツタを根元から刈り取った。
｢あ、りえな───｣
｢眠れ！災禍の姫よ！！｣
アーサーの剣に魔力が集中する、その勢いはレメゲトンやキャスパリーグを倒した際のものとは比較にならない。
｢十三拘束、強制解放！(シールサーティ・フォースドリリース)｣
十三回、エクスカリバーが発光しその剣の封印を開放していく。アーサーは念話で自身のマスターへと合図を送る
【マスター！！】
【わかっている！令呪をもって命ずる！倒せ！セイバー！！！】
｢『約束された勝利の剣(エクス…カリバアアアアアア)！！！』｣

───そして、黄金の光が世界を呑み込んだ。

13二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 22:57:02

このまま終われば良いが、ビーストの存在を忘れてはならない。絶対ただの舞台装置で終わらんやろ。

14二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 22:59:12

勝ったな。人理焼却してくる

15◆p7tGWirjNSb.24/06/22(土) 23:05:28

光が収まるとそこには少女のいた痕跡は残らず、ただ聖剣の轍のみが残るだけであった。

｢───勝った…のか？｣
アキレウスがポツリと呟く。あの化け物の様な少女だ。あの聖剣から逃れている可能性すらある。警戒しながら周囲を見渡す。自身の感知範囲には何も存在は感知できない。
『先生！！』
『聞こえていますよ…私の方でも確認はできませんね』
『てことは』
『おそらく、我らの勝利でしょう』
その言葉を聞いた瞬間、アキレウスとアーサーはその場に大の字で倒れる。
｢いよっしゃあああああ！！！｣
｢はあああ、久しぶりの全開放…疲れたぁ…｣
互いに疲労の限界であったのかもう動くことは出来ないといった様子。そこへケイローンが金時を連れ現れる。
｢…やれやれ、二人共。マスターたちの元へ戻るのですから起き上がってください｣
｢そうは言ってもですね…もう指1本動かせないっス…｣
｢オイラがおぶってやろうか？｣
｢野郎におぶさられる趣味はねーなー｣
はははと4人の笑い声が響く、そして何とか立ち上がりマスター達の元へと向かっていった。

16◆p7tGWirjNSb.24/06/22(土) 23:10:06

｢…遠いね｣
｢だな…これじゃどんだけかかるか…｣
そうぼやきながら向かっていると誰かが急いでこちらへ向かってきていた。
｢あん？ありゃ誰だ…？｣
｢───エリアス殿ですね、しかし何故…｣
ケイローンが視界にとらえ様子を報告する。しかしその表情は疑惑のものから焦りへと変化する。
｢…不味い、急ぎましょう｣
そう言ってケイローンは走り出す、いきなり走り出したケイローンに驚きながらも三人も続いて走り出した。
｢見つけた───！｣
｢どうしたんだい一体…｣
｢細かい話は後で！マーリンが危ない！！｣
｢｢｢｢は！？｣｣｣｣

17二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 23:11:55

エゼキエルがまだ生きてるとしたらレメゲトンを転移させたやつを使って自身を転移させたとかかな
と書いている最中にヤバい事になってる模様ですねぇぇ！？

18◆p7tGWirjNSb.24/06/22(土) 23:20:27

｢───あ、ガ…！？｣
｢マーリン！！っ！？一体何が…！｣
アーサーたちが合流した時、そこに居たのはまるで右半身が肉塊に変貌してしまったかのような姿のマーリンが居た。
｢ね、ねぇ！これ大丈夫！？！？｣
｢cooldownだ、アストルフォ。しかし…どうなってんだこりゃ…！｣
狼狽えるアストルフォと律希、他のマスターやサーヴァントはどうすれば良いのか必死に考えていた。
｢これは…｣
｢セイバーに令呪を使って光が広がった後から急にマーリンが苦しみ始めたんだ…セイバー！何か知らないか？！｣
｢僕にはさっぱり…｣
全員が困惑と混乱の中にいたがただ1人、ケイローンのみが冷静に状況を分析していた。
｢…アストルフォ、マーリンは何か特別なことをここに入る前にしていましたか？｣
｢え？入る前って…っ！？まさか！！！｣
そうしてアストルフォは何かを思い出したかのように宝具を取り出す。
｢これ！これを使って外の結界の支配権を奪った！！｣
｢外の結界…獣の揺籃…まさか…！マーリン！！宝具を解除してください！今すぐに！！｣
もう既に意識が朦朧としていたのかマーリンからの返事は無い、だがゆっくりと杖が大地へと突かれると宝具が解除された───

19◆p7tGWirjNSb.24/06/22(土) 23:40:28

外に拡がっていたのは赤黒い血肉と白い骨によるなり損ないのヒトガタが形取られつつある地獄のような光景であった。響くのは人の悲鳴と断末魔。そして中心にいるのは───

｢ウソ…なんで貴女が…！ミーア！！！｣

黄金の杯を片手に持つシスターであった。

｢…贄を…獣に…主の…愛を…ここに…｣

その表情は虚ろそのもの、まるで中身が亡くなったようにうわ言を呟いていた。

｢サーラ、アレはもう死んではいないだけの肉塊だ。あの聖杯がある限り獣は顕現しようとしてくる。｣

メーティアが紫煙を吐きながら告げる。

｢決めろ、今ここでアイツ諸共聖杯を破壊するか、助け出して聖杯を破壊するかを｣

｢それは…｣

というわけでダイス！ミーアちゃんを助けるか否か！

dice1d2=2 (2)

1、助ける 2、助けない

20二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 23:45:14

現実は非情である

21◆p7tGWirjNSb.24/06/22(土) 23:48:11

｢あんなミーア、見てられない…バーサーカー！！｣
｢応！！｣
後ろから斧を持った金時が雷を纒ながら表れる。
｢お願い…あの子を…倒して！！｣
｢任せろ…！！｣
そして、雷鳴と共に金の姿が掻き消える。
｢必殺！！！『黄金衝撃』！！！！｣
バーサーカーの斧が雷と共にミーアへと振るわれる。
それを妨害戦と周囲の血肉や骨が攻撃を仕掛けてくるが
｢させません！｣
｢その10倍は持ってこいや！！！｣
｢『夢想躯体』！｣
｢ぬえりゃあああああ！！｣
他のサーヴァント達が金時の道を守るべく動く。
魔力放出により凄まじい勢いの剣閃と槍撃、無数の矢が飛び回り肉を吹き飛ばし、青い流星と炎の守護者の一撃が骨を打ち砕く───
｢───静かに眠りな｣
そうして雷鳴と共に一閃が少女と聖杯を打ち砕いた───。

22◆p7tGWirjNSb.24/06/23(日) 00:01:32

聖杯が砕かれるとともに、揺籃が消滅する。中の肉塊も骨も、全て消失していった。砕かれた聖杯からは今まで注がれた赤黒い血が溢れ出る、その量は凄まじいもので広場を覆ってもなお、溢れ続けていた。
｢マーリン！大丈夫か！！｣
律希はマーリンを見やる、そこには覆っていた肉塊が消え元の姿となったマーリンが血の海に倒れ付していた。
｢ウソ───！？｣
｢マーリン！！！｣
律希が急いで起こす、その表情は笑いをこらえるようなものであった。
｢───は？｣
｢マスター…これ、僕の血じゃなくて溢れた奴…｣
その指摘を聞いた瞬間、顔が真っ赤になる。
｢い、いやそれは───！！｣
｢…あ、別れを惜しむ時間は無いみたいだね｣
その言葉と共に指先のエーテル体が解け始めていた。
｢いやぁ、聖杯が無くなればこうもなるさ｣
｢そっか…｣
｢なぁに、僕は妖精郷で面白おかしく君のことを見ている、そんなに凹まないでくれたまえ｣
その言葉に律希はプっと吹き出してしまう。
｢あっはは！たしかにな…ありがとう、マーリン｣
｢こちらこそ、いやぁ…いい経験になった｣
そうしてその体が解け虚空に溶けて言った───

23二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 00:02:21

思ったよりあっさりだな。ラスボス戦後のイベント戦みたいなもんか。
エゼキエルちゃんはエクスカリバーを喰らいながらも消滅寸前で転移が間に合って難を逃れるけど、致命傷ではあるから消滅まで秒読みの状態で自分自身を贄としてビースト顕現させるかと思ったけどこれ以上は味方側の戦力的に無理か。

>>24

24◆p7tGWirjNSb.24/06/23(日) 00:04:02

>>23

まぁやりすぎると蛇足になりますし、こんなもんかと。ダラダラ続けるのも…ね？

というわけでキャスターを覗いた他陣営のエピローグ！

dice1d6=1 (1)

(順番は上の紹介順！)

>>25

252324/06/23(日) 00:11:27

>>24

せっかくのビーストだからサーヴァントでも倒せるレベルの不完全な状態でも良いから顕現して欲しかったなと消化不良な気持ちはあるけど、旧ビーストについて分かっている事が少ないから書けないのも仕方ないと納得する事にしました。ここが終わらせるのに良い着地点でしょうね。

26◆p7tGWirjNSb.24/06/23(日) 00:12:44

｢セイバー…消えるのか？｣
｢ああ、僕をつなぎとめていた聖杯が無くなったからね、また別の世界へ旅立つことになる｣
そう言ってセイバーはフードを目深く被る。
｢マスター、君と共に戦い抜いた日々は素晴らしいものだった。｣
｢俺も、セイバーと一緒に戦えて良かった！｣
その言葉に笑みを浮かべたセイバーは足元から徐々に消えていく。
｢マスター！！君と、アティスの旅路に幸運があらんことを！！｣
その言葉と共にセイバーは虚空へと消えていく、残ったのは言葉を胸に刻み込み成長した少年であった───

27◆p7tGWirjNSb.24/06/23(日) 00:14:36

エピローグはあっさり目に、というわけで次の陣営ー

dice1d5=3 (3)

28◆p7tGWirjNSb.24/06/23(日) 00:25:29

｢全く…終わったかと思えば働かされるなんてよォ…｣
ライダーは血の海の中、腰を下ろしはぁ…とため息を吐く。それもそうだろうエゼキエルとの戦いの後に急に戦うこととなったのだ、疲労は凄まじい
｢回答：私も予想外でした、それよりも魔力の消費量が跳ね上がったのですが一体何が？｣
｢あ〜…先生からスキルを教わってよ…｣
｢抗議：持って行っていいとは言いましたが加減を知りなさい｣
｢いやぁ…そんなに余裕なくてよ…｣
と、申し訳なさそうに謝るアキレウス、その姿を見て溜飲が下がったのか
｢回答：わかりました、許します。｣
｢そりゃありがたい…っともう時間か｣
アキレウスの身体が徐々にに透けていく、退去の時間が迫っていた。
｢さて、伝えるもんは伝えきってるしなぁ…マスターはこれからどうすんだ？｣
｢回答：ミカと共にオリバーさんの元でお世話になろうかと｣
｢なるほどなぁ…ま、せいぜい幸せにな｣
そう言って立ち上がり手をアティスの頭の上に乗せグリグリと撫でる
｢抗議：子供扱いしないでください……ありがとう｣
｢良いんだよ、んじゃあな！！｣
そして最速の英雄は消えていった。

29◆p7tGWirjNSb.24/06/23(日) 00:25:48

はーい次ー！

dice1d4=4 (4)

30◆p7tGWirjNSb.24/06/23(日) 00:34:33

血をこぼし続ける聖杯、その隣で倒れ付す少女の前にサーラは立ち尽くしていた。
｢マスター…｣
｢仕方ないのよ、これが聖杯戦争って事なんでしょ｣
金時はどう声をかけていいか分からなかった、少女の友を手にかけたのは自分だからだ。
｢はぁ…殺すなら私の手で殺したかったけど…バーサーカーがやってくれたのなら私の手柄で良いでしょ｣
そう言いながら倒れる少女の首元からひとつのペンダントを奪い取る。そして振り向く、目が若干赤くなっていたがそこは見なかったことにした。
｢さて、ありがとうバーサーカー。あなたのおかげで何とか生き残れたわ｣
｢いや、俺の力はそんなじゃねぇよ。マスターが気張ったからさ｣
自分だけでは敗退してしまう危ない場面があったのは事実だ、そこを越えられたのはマスターの援護があってこそ
｢アンタは立派なマスターだったぜ！｣
｢そ、あんたが私のバーサーカーで良かったわ…ありがとう｣
｢へっ！湿っぽいことを言うんじゃねぇよ！｣
そう言って笑顔のバーサーカーの肉体は透けていた。
｢オット…そろそろ限界だな、マスター！体調だけは気をつけろよ！｣
サングラスを外し笑顔を向けるバーサーカー、その笑顔は屈強な肉体からは考えられない程に幼く純真なものだった。
｢わかってるわよ！！じゃあね！｣
｢おう！！｣
そうしてバーサーカー、坂田金時は退去していった

31◆p7tGWirjNSb.24/06/23(日) 00:36:38

主人公だなぁ…というわけで残りの陣営！

dice1d3 =

32◆p7tGWirjNSb.24/06/23(日) 00:37:01

dice1d3=1 (1)

33◆p7tGWirjNSb.24/06/23(日) 00:51:31

｢やれやれ、貴方の策と賭けがなければどうなっていたことか｣
紫煙を吐きながらメーティスはケイローンへと問いかける
｢いえ、私が居なくともあのセイバーがいる限り勝ては出来たでしょう。ここまで被害が少ないことは無いでしょうが｣
｢確かにな、全員ほぼ無傷で生還…上出来すぎる｣
｢しかし、マスターの願いが叶えることができなかったのは後悔ですね…｣
その顔は本当に残念そうなものであったが当のメーティアはと言うと
｢何、こんな体験は早々できんよ。少なくとも例のゴエティアに関しては新たな論文が書けそうだ。｣
｢…なるほど、杞憂でしたね｣
と、想像以上に気にしていないようであった。そして加えていた煙草を血の海へと落とすとケイローンの方を向く
｢アーチャー、貴方と共に戦えたのは私の生涯の誇りだ。｣
｢いえ、こちらありがとうございました｣
そう言って互いに手を伸ばし握手をする、そしてケイローンはそのまま虚空へと消えていった。
｢やれやれ、別れの挨拶があれか…まぁいいまだまだやることは山積みだからな｣
そうして星見の女性は自身の日常へと身を戻す───

34◆p7tGWirjNSb.24/06/23(日) 00:51:56

残り2つ！どっちが出るか！

dice1d2=1 (1)

35二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 01:24:48

もうすぐで終わりか、マスターとサーヴァントの別れ
あっさりながらもかなり良く、絆を感じられる別れだな。

36二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 08:38:44

保守

37二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 19:26:31

ほしゅ

38◆p7tGWirjNSb.24/06/23(日) 20:49:02

｢Heyランサー！！｣
｢おお！マスター…！｣
オリバーは無事な腕を上げながらランサー、レオニダスへと声をかける。レオニダスはマスターの腕を見ると膝を着き五体投地で謝る
｢マスター…申し訳ありません！私が不甲斐ないばかりに…｣
｢なぁに！命があるだけマシってもんさ！それにお前が居なきゃ死んでる場面は多々あった。お前を召喚できて本当に良かったぜ｣
その言葉に全身を血まみれにしたレオニダスが顔を上げる。
｢マ"ス"タ"ー｣
その表情は涙を流しているのだろう、血が流れより恐ろしい表情になっていた。
｢Oops！ランサー…大丈夫か？｣
｢問題あ"り"ま"せ"ん"ッ！！｣
あまりの形相にオリバーも少々面食らいつつ無事な手でバシッとレオニダスの肩を叩く。
｢そうかい！なら別れは湿っぽくない方がいい！！｣
そう言って懐から2本の葉巻を取り出す。
｢勝利の一服…ってな？｣
｢…良いですね！｣
そうして二人の男は紫煙を吐きながら短い時間を同じ香りに包まれながら過ごした───

39◆p7tGWirjNSb.24/06/23(日) 20:50:47

ラストはアサシン！

40◆p7tGWirjNSb.24/06/23(日) 21:00:54

｢マスター｣
｢アサシンですか、お疲れ様です｣
血の海の端側、各々のサーヴァントと最後の時を過ごしている他マスターを一望できる位置で耀星のハサンとエリアスは背中合わせになるように立っていた。
｢マスターはこれからどうするんだ？｣
｢新たな聖杯戦争に参戦を、私の願いは叶っていませんから｣
そう言いながら腰の獲物に手を添える
｢無論、召喚するサーヴァントは貴方ですが｣
｢…やれやれ、面倒な事になったな｣
｢何、貴方は忘れはしない。そうでしょう？｣
───忘却補正、それは本来ならばアサシンが持ちえないはずのスキル。それを彼、耀星のハサンは所有している。其れを持つサーヴァントは自身が経験した事由を忘れることは無く、新たに召喚された際もその情報を持ち込めると言うもの。
｢はぁ…まぁ仕方あるまい。マスター、お前の願いを叶えるために俺はお前の影になり続けよう｣
｢ええ、私の命尽きるまで宜しくお願いします｣
互いに向き合うことはしない、この別れは今ひと時のもの。新たな戦場があれば、再会できるのだから───

41◆p7tGWirjNSb.24/06/23(日) 21:08:40

───夜が開ける、この陽を持って聖地にて勃発した聖杯戦争は終わりを告げた。
勝者は無く、然して敗者もない。共に戦い抜き世界を救うこととなった数奇な戦いは多くに知られることはなく、ただ有り得た可能性のひとつとして世界に埋没する。
彼らの物語は知らぬ所で紡がれ続けることだろう、しかし其れはこことは関係の無い話だが───。

｢───ふぅむ、このカッティングはこうなったか｣
宝石の内のような場所、荘厳な椅子に腰掛け大判の本を開く老人が口を開く。
｢やれやれ、我が師が遺した術式が絡んできた時は世界線を廃棄せざるを得んかと思ったが何とかなったな｣
そうして老人は一度本を閉じる。
｢さて、次のカッティングの聖杯戦争はどうなるか…楽しみじゃな｣
そうして新たな世界線が観測される───第二の魔法使いは
また、観測を再開した。

42◆p7tGWirjNSb.24/06/23(日) 21:11:08

というわけでこれにてエルサレム聖杯戦争、終結となります！1ヶ月半程でしたがお付き合いいただきありがとうございました！
最後の方は安価少なくなってすいません…

43二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:14:58

スレ主今までありがとうございました。面白くてとても読み応えがありました。お疲れ様でございます。

44二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:17:24

ノリでビースト案件を提案してしまい申し訳ありませんでした。
また機会がありましたら読ませて頂きたいです。良い作品をありがとうございました。

45◆p7tGWirjNSb.24/06/23(日) 21:19:28

いやぁ安価事故も醍醐味ってことで楽しませてもらいましたんで大丈夫です！もうちょい深掘れたなぁと思いつつもダラダラやると飽き性発動して失踪するなと思いちょい巻き目にさせてもらいました

46◆p7tGWirjNSb.24/06/23(日) 21:26:55

というわけでありがとうございました！多分懲りずに3回目もやると思うんでその時は宜しくお願いします！あ、質問とかなんかあったら気が向いたら答えるんで投げてもらって大丈夫ですよ

47二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:48:51

オリバーさんについて何ですけど、脳の腫瘍はマーリンの宝具の影響で治ったとかありますかね？
後戦いの後欠損した腕はどうなったのかも知りたいです。

48◆p7tGWirjNSb.24/06/23(日) 21:52:16

脳腫瘍は治ってないですね、マーリンの宝具は妖精郷では傷を受ける者はいない→なら受けた傷は回復するねっていう解釈なので(紙マテないので解釈間違えてるかも)
腕は義手になりました、良くある橙子製じゃなくて一般的な義手です。腕無くなったんで傭兵業の前線は引退して後方支援と後進育成に力を入れてます

49二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:06:34

そうですか、まぁ腫瘍は遺伝子変異による細胞の異常増殖という人体のエラーですから傷じゃないから判定に入りませんよね。まだ活動にそこまで支障は無い大きさのようですし、片腕欠損による引退なので手術は受けたんでしょうね。

50二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 01:32:29

メーティアさんとその旦那さんの出会いと結婚の物語をざっくりで良いので教えて下さい。

>>52

51二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 12:18:48

念の為保守

52◆p7tGWirjNSb.24/06/24(月) 12:47:19

>>50

そんな複雑なもんでは無いですが至って普通ですね

メーティアがたまたま昼食を取るために入ったカフェの店員が旦那さんでそこからそこで昼を食べるのが習慣になって惹かれていってお付き合いに、家柄が家柄で自由恋愛なんてさせないしさせられないという諸々の一悶着があって最終的に旦那の血筋を調べたら実は少し前に政治的な都合上没落した家系の血を継いでて結婚しも問題なかったとかいう身も蓋もない話です。

本人たち的には青天の霹靂すぎて何が起きたかわかってない感じです。夫婦仲は至って良好で実家には2歳になる娘がいます

53二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 13:35:40

アティスはホムンクルスですが、寿命はやはり短いのでしょうか？

>>54

54◆p7tGWirjNSb.24/06/24(月) 13:41:48

>>53

少なくとも4~5年は無事です、ただ肉体調整のメンテナンスが無くなるのでそれ以降の稼働保証はありません。

なのでそこら辺をどうにかするために動くミカの物語があったり…？

55二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 14:18:42

アティスはやはり肉体的な成長はしないのでしょうか？

>>56

56◆p7tGWirjNSb.24/06/24(月) 14:24:49