- 1二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 20:41:20
レースで負けたことの愚痴、トレーナーの恨み言、自分のコンプレックス等々……場合によっては特定の個人を攻撃する発言になるからだ。
当たり前のことだが負の感情を受け止めるのは大きな負担となる。それが万が一当事者であれば尚のことである。
大樹のウロは学園の中庭にある。このような人通りの多い場所で叫ぶ姿が目立たないはずがない。
だからこそ生徒たちにそれとなく、かつ徹底的に周知するのだ。『叫んでいても聞こえないフリをしろ』と。
ただ、ウマ娘の聴覚は非常に鋭いためにどれほど周知しても耳に届いてしまい、それとなく気を遣ったりする。
そういう生徒間のやり取りは美徳である。彼女らも青春を謳歌する学生なのだ。そうして成長するのだろう。
……大樹のウロに叫んだ言葉が本当に聞こえない場合があることに気がついている生徒はどれだけ居るだろうか?
あれだけ目立つ場で、それも大声を出しているのに内容を誰も知らなかった、というケースが稀に存在する。
「何か叫んでる姿は見た」「内容は聞き流してた」と、目撃者たちは証言をしていた。
偶然である……と言えばそこまでだが人通りが多いのに『誰も聞いていなかった』ということは考えにくいのだ。
……長いこと在籍しているトレセン学園のスタッフは『あそこにはナニカがいる』と───根拠はないが───と言っている。
負の言葉を吸い取るナニカが棲みついていて、深淵の底からご馳走を待ち望んでいるナニカがね……
まあ気にすることはない。与太話の類だから生徒には教えないように。決して本気にしてはいけないよ? - 2二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 20:59:25
- 3二次元好きの匿名さん24/06/22(土) 21:00:59
シーチキン目線