- 1二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:13:45
- 2二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:14:35
狂信 者ちゃんマスターによってはしっとりしそう
- 3二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:14:36
このスレの内容を勝手にお借りします
自分で設定し直しても良かったんだけど、この設定の聖杯大戦が見たかった
スレ主ごめん もし見かけたら裁定を下してください
気持ちのいい聖杯戦争を作りたい【サムレムネタバレ注意】|あにまん掲示板主人公力マシマシの英霊だけでの聖杯戦争が見て見たくなった、とりあえずセイバーに旭将軍、ライダーかバーサーカーに金時がいるとこまでは思いついた。、bbs.animanch.com - 4◆p7tGWirjNSb.24/06/23(日) 21:15:20
- 5二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:15:21
リチャードは微妙じゃないか?
- 6二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:15:25
マスターについては大まかに立ち位置だけ決めてるけど、詳細は白紙です。
なんで安価に頼るよ
安価対象は
・リチャードのマスター
・太公望のマスター
・ケツァルコアトルのマスター
・アストライアの依り代 - 7124/06/23(日) 21:17:34
- 8124/06/23(日) 21:19:39
- 9二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:21:05
- 10二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:22:47
トリムマウみたいな液体金属+金属骨格。見た目は可変式で普段は金髪ダイナマイトボディ
- 11二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:23:46
白髪赤目のアインツベルン系列の見た目、髪はロング
- 12二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:24:30
- 13124/06/23(日) 21:27:26
- 14二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:28:58
アンドロイドだこれー!?
- 15124/06/23(日) 21:30:46
- 16二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:32:56
- 17二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:34:13
メカ大好きな心は少年
- 18二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:34:37
昼行灯なタイプ。法政科を渡り歩くため、意図的にお人好しのうっかり屋を演じている。
- 19二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:36:00
昔気質で不器用。義理人情を重んじている極道タイプ
- 20二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:36:45
夢に向かって全力投球な冒険野郎
- 21二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:36:52
- 22二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:37:49
そばかすメガネのオーバーオールを来た少年
- 23二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:38:36
- 24二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:39:57
赤毛碧眼メガネの少年
よく年齢より下に見られる - 25二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:39:59
マグロに良く似たインスマス面のマッチョメン
- 26二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:40:46
メガネオールバックのスーツ姿
- 27二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:41:42
黒髪長髪の和服美人
ミステリアスな風貌 - 28二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:42:52
- 29124/06/23(日) 21:46:36
- 30二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:48:39
つまり…男の娘…ってコト…!?しかも心は少年!?
- 31124/06/23(日) 21:50:12
- 32二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:51:20
- 33相棒ォ!!24/06/23(日) 21:52:23
どんな逆境でも諦めず、目標に向かって頑張れる努力家
- 34二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:53:41
昔は熱血だったが現在は怠惰を愛するタイプ
- 35二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:53:48
気弱な常識人でケツ姐に振り回されている
やるときはやる性格 - 36二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:54:34
- 37124/06/23(日) 21:56:05
- 38124/06/23(日) 21:56:26
dice1d5=5 (5)
- 39二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:59:46
ホントに現代人?ヴィンサガの登場人物じゃない
- 40124/06/23(日) 22:01:03
- 41二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:01:57
- 42二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:02:17
刑事
- 43二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:02:52
ヒールレスラー
- 44二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:03:16
- 45124/06/23(日) 22:04:53
- 46124/06/23(日) 22:07:54
- 47二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:09:12
- 48二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:09:23
- 49二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:09:38
公明正大(自称)
- 50二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:09:58
- 51二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:11:59
- 52一般通過上院議員24/06/23(日) 22:12:50
本能の赴くまま自分の力を振るい、自分の信念に従って生きる人
- 53124/06/23(日) 22:13:23
- 54二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:16:03
このレスは削除されています
- 55二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:20:00
このレスは削除されています
- 56124/06/23(日) 22:20:05
- 57二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:21:42
李空 土無
- 58二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:23:06
- 59二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:25:51
- 60二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:27:25
ヴァン・ロズブローク
- 61二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:29:23
- 62二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:31:31
- 63二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:32:20
尾盛アオイ
- 64二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:32:35
- 65124/06/23(日) 22:35:59
- 66124/06/23(日) 22:41:37
リチャードのマスター
ピンクカラーでちょっと細い為朝アンドロイド
太公望のマスター
【波多芙蓉(はたふよう)】
メカ大好きな心は少年の、ミステリアスな風貌・黒髪長髪の和服美人
ケツァルコアトルのマスター
【ヴァン・ロズブローク】
巻き込まれた頭ヴァイキング蛮族なヒールレスラー
アストライアの依り代
【サフィア・レブナント】
巻き込まれたギャル
他のマスターの性別、一応ダイスだけ振ります
1.男性
2.女性
赤弓-赤槍-赤騎-赤術-赤殺-赤狂
dice6d2=1 1 1 2 2 2 (9)
黒剣-黒弓-黒槍-黒殺-黒狂
dice5d2=1 1 1 1 1 (5)
- 67124/06/23(日) 22:44:04
- 68初戦24/06/23(日) 22:44:36
日本のとある地方都市。
誰もが寝静まる深い夜に、異質な音が鳴り響いた。
それは激しく打ち合う鋼、戦馬の嘶き。
空を裂く闘志、大地を割る気炎。
あるいは遠く忘れ去られた呪文か、未だ人知及ばぬ機体の駆動か。
七対七。
赤と黒。
聖杯の寄るべに従い、新たに召喚された計十四騎の英霊。
二つの陣営が争うその大戦は、剣戟により幕を開けた。 - 69初戦24/06/23(日) 22:45:04
黄金の光が夜の港を駆け抜ける。
それは意思持つ稲妻のようにコンテナの間を縫い、時折翻っては敵対者を翻弄する。
あらゆる角度から火花を散らし襲い来る刃は、まさしく電光石火と呼ぶにふさわしい。
その騎士は『赤』のセイバー。
彷徨える王。ライオンハート。
―――【リチャード1世】の真名を持つサーヴァント。
対するは白日の武者。
縦横無尽に跳ね回るリチャードとは対照的に、ただ真っすぐに太刀を振るう。
馬上から振り下ろされるその一撃は、コンテナさえたやすく砕く。
その騎士は『黒』のセイバー。
旭将軍。東雲より来りし者。
―――【源義仲】の真名を持つサーヴァント。
黄金と白金の剣士が火花を散らして激突する。すでに十三合に達した応酬は、周囲のコンテナに甚大な被害をもたらしていた。 - 70初戦24/06/23(日) 22:46:57
リチャードが義仲の頭上から強襲する。右手をしならせ、その手の短剣を義仲の首に突き入れる動作。
彼の【神速】のスキルは、戦闘を継続するほどに敏捷のステータスを上昇させる。加速を繰り返したリチャードの動きは、もはや常人の目に追えるものではない。
義仲の回避は間に合わない。せいぜい身体を傾け、大鎧で防御するのが関の山だ。
このまま押し切る/押し切られる。両者がそう直感した、その瞬間。
ガァン、という甲高い音がした。 - 71初戦24/06/23(日) 22:49:04
リチャード「…あっ」
リチャードの口から素の声が溢れる。
音の発生源は、彼の右手。すなわち、リチャードの持つ唯一の武器である短剣が、半ばからばっきりと折れた印だった。
至近距離で暫し固まる二人。
赤い面の裏に困惑を秘めつつ、先に動き出したのは義仲である。
義仲「よもや剣の手入れを怠るセイバーがいるとはな」
リチャード「価値ある剣ではあるんだが…よし、見なかったことにしてくれ」
義仲「そうはいくか!」
義仲の重い一閃。鉄をも叩き潰す一撃は、ほぼ丸腰のリチャードに受けきれるものではない。
リチャードは大きく跳躍し、すんでのところで太刀筋を躱す。代わりに斬られたコンテナはばっくりと裂けた。
瞬間、割れ目からまっさらな粉が噴き出した。 - 72初戦24/06/23(日) 22:49:59
リチャード「うわ…!?」
義仲「くっ!?」
軽い粉は瞬く間に広がり、辺りにもうもうと立ち込める。
義仲は即座に太刀を振るい、剣圧で白霧を切り払った。
リチャードも咄嗟にコンテナの側面を蹴り、義仲の間合いを外れた。
不安定な姿勢からの着地。衝撃を殺すために地面を転がる。
粉煙に紛れつつの移動であるが、加速がリセットされたため、大まかな方向までは隠せない。
義仲「そこか!」
義仲の気合いと共に白馬が嘶く。周囲を巻き込みながら轢き潰す突撃は義仲の十八番である。
着地直後のリチャードには避ける術がない。
しかし。
リチャード「―――頼んだ」
小声で呟く。それを合図に、リチャードの足元から、鋭い矢が放たれた。 - 73初戦24/06/23(日) 22:53:55
義仲「新手…!」
義仲とて歴戦の武者である。意識の外から飛来した矢に驚きながらも、完璧に迎撃してみせた。
だからこそ、気配のない狙撃手を警戒せざるを得ない。土煙の合戦の只中を突っ切ることはできても、濃霧の中英霊二騎を相手どるなると、話は全く変わってくる。
義仲の疾走が止まる。
そしてそれは、リチャ―ドにとっては千載一遇の好機である。
リチャードは猛然と立ち上がり、白煙を掻き分け―――
リチャード「なんてことだ!これは小麦の箱か!」
朗々と嘆きの声を上げた。 - 74二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:55:06
あにまんであまり見ないリチャードのエミュが見れるのは嬉しいなぁ
- 75初戦24/06/23(日) 22:56:47
リチャード「参ったな……酷い有様だ。この箱だけでいくらくらいするんだ?何人を養える?考えただけで恐ろしいぞ」
小麦のコンテナの傍らに歩み出て、悲劇を語るリチャード。その手には先ほどまで握っていた短剣はなく、ここに居ない群衆に演説をするように空を撫でる。
突然のリチャードの行動に対し、義仲は刀を構えたまま黙っている。
リチャードの真意を図っているのか、姿のない狙撃手を警戒しているのか。赤い面頬により、余人に内心は伺えない。 - 76二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:57:40
- 77初戦24/06/23(日) 22:59:56
リチャードかっこいいよね 気持ちがいいけど単純なキャラじゃないから、エミュが大変です なるべく頑張る
-----------------------------
戦闘が鎮まり、舞い上がっていた粉が地に降りてくる。
季節外れの雪のように地に積もる小麦を見て、義仲は、おもむろに太刀を下げた。
義仲「それは……いかんな。私はなにも、衆生の糧を徒に損なうために、此度の現界を果たしたわけではない」
リチャード「おお、分かってくれるか!『黒』のセイバー!」
義仲「無論だ、『赤』のセイバー。こうして相まみえた以上は刃を交えるのがサーヴァントのつとめではあるが、それも既に果たした。
ならばあえてこの場で戦を続ける必要もあるまい」 - 78二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 23:00:13
- 79二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 23:00:20
Fake読んでないからリチャード誰なのかわからなくて検索してきた勢
- 80初戦24/06/23(日) 23:00:30
リチャード「君が話の通じる奴で良かった。
これが聖杯大戦でなければ、なんとしてでも我が同盟者に引き入れていた所だ。
……いや、どうだろう?今から試しに君を口説いてみせるから、聞くだけ聞いてみないか?」
義仲「やめておけ。私には政治も交渉もわからん。時間の無駄になるだけだ。
……そちらにとっては、引き延ばすに足る価値があるのかもしれないが」
リチャード「おっと……」
リチャードは頭を掻いた。図星だった。
そのまま自然なそぶりで、そばに控える馴染みの弓兵に問う。
リチャード(そうか。マスターはなんとか港を抜けたか。無事身を隠せていると良いが……)
彼の返答を聞き、リチャードは内心安堵の溜息をついた。
戦闘において、リチャードが他のサーヴァントに遅れをとることはない。これは文字通りの意味であり、偉大なる祖王をいただくイングランド王としての矜持でもある。
ただし、それはあくまで、マスターの安否を度外視した場合に限る。
召喚直後に『黒』のセイバーの強襲を受けたリチャードにとっては、この場における勝利よりも、マスターの退避と護衛の方が余程重要だった。
とっさに自前の剣をマスターに持たせ、代わりにマスターが持つ儀式用の短剣を借り受け出撃したものの、方々に吹き飛んでいくコンテナの破片にマスターが巻き込まれないか気が気でなかった。
なんとかマスターと逆方向に戦闘域をずらしたのはよかったが、短剣が壊れて万事休す。ならば仮初の生ではあるが、一世一代の大演説―――というつもりだったのである。 - 81二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 23:01:05
戦いを辞めた理由がコンテナの小麦をぶちまけたからってのがおもしれぇ
- 82初戦24/06/23(日) 23:05:21
リチャード「君、その上で敢えて俺の提案に乗ってくれるのか?」
義仲「事情については察しはついている。とはいえ、先の言の葉が丸切り方便という訳でも無いだろう。それに共感した以上、私はここで退く他あるまいよ」
リチャード「……つくづく、初戦の相手が君で良かった。それから、ますます勧誘したくなったぞ。次会った時は本気でやるから、申し出を受けて貰えるだろうか?」
義仲「私にも義理立てする相手がいる、色良い返事は期待するな。
だが、次に見えた時。
―――お前と本気の戦が出来ることは、楽しみにしていよう」
それだけいうと、義仲はリチャードに背を向けた。白馬に拍車をかけ、残光ひくままに霊体になっていく。
義仲の気配が遠ざかっていくのを確認し、リチャードもまた地面を蹴った。
後にはひしゃげたいくつかのコンテナと、もうもうと煙る小麦の霧が残るばかりだ。 - 83124/06/23(日) 23:11:09
というわけで、聖杯大戦初日の夜終了です
特に書き溜めていないので、ぼちぼちやっていきます
元スレ内ででてきた展開も拾っていきたいな
明日は陣営紹介というか、顔合わせをやっていきます
黒陣営は義仲様に視点主を任せたいけど、赤は特に決まってないのでダイス
リチャードは説明役、アーラシュは千里眼で説明要らん人だから除外ね
1.槍 2.騎 3.術 4.殺(イベント発生) 5.狂
dice1d5=3 (3)
- 84二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 23:16:38
おつです
いいやつしかいないとシナリオ動かすの大変そう - 85二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 23:18:23
乙です!24人を動かすって大変そう…
- 86二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 23:20:47
おつです〜
初日から爽やかな戦いだった! - 87二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 07:36:18
あげ
- 88初戦後・黒陣営①24/06/24(月) 13:42:43
義仲「セイバー、帰還した。キャスターはいるか?耳に入れたいことがある」
『黒』の陣営の本拠地は、林に囲まれるように建った日本家屋である。質実剛健とした造りに合わせて、キャスターによる堅牢な結界が張られていた。
義仲が規定の手順で結界による認証を突破し、帰還を告げるのと同時に、賑やかな笑い声と刺激的な香りが届いた。 - 89初戦後・黒陣営①24/06/24(月) 13:44:01
座敷の襖を開けると、正体はすぐに判明した。
バーサーカーのフランシス・ドレイクと、ランサーのビーマ。彼ら二人が大机を占拠し、酒盛りに興じていたのだった。
ドレイク「おっ!良いところに帰ってきたね、切込隊長!ご覧、このお宝の山を!」
ドレイクはほろ酔いの上機嫌で大机を指差す。
それはまさしく山と言うべきだった。所狭しと並べられた皿には、香辛料の複雑な香りを放つ艶やかな料理が大盛りになっている。 - 90初戦後・黒陣営①24/06/24(月) 13:45:12
ドレイク「どれもこれも宝石みたいな味と香りだ!恐ろしい男だね、ウチの操舵手は」
ビーマ「はは、いい食いっぷりだなあ!気に入ってくれて何よりだ。ま、スパイスの扱いについちゃ誰にも負けねえ自信があるぜ」
ドレイク「腕もそうだけど、胡椒もハーブもこんなに使っちまってさ、王子様にでもなった気分だよ!アンタ、操舵手辞めて専属でコックをやるかい?」
ビーマ「実は前職が宮廷料理長だった、って言ったらどうする?」
ドレイク「アッハハハハハ!いいね!」
ドレイクは満面の笑みで、ビーマの背中をバシバシと叩く。バーサーカーの遠慮のない張り手を受けても微動だにしないビーマの体幹に内心で称賛を送りつつ、義仲は武装を解いた。 - 91二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 13:50:08
このレスは削除されています
- 92初戦後・黒陣営①24/06/24(月) 13:50:52
義仲「サーヴァントは飯を食わずとも良いのでは無かったか?」
ビーマ「おいおい、固いこと言いっこなしだぜ。仮初といえど再び現世に身体を得たんだ、舌と腹を満たしてやらなきゃ勿体無いだろ」
義仲「それもそうか」
義仲も席につき、相伴に預かることにした。
とりあえず目の前の大きな肉の煮込みに手を伸ばす。塊肉にかぶりつくと、繊細な香りが鼻を抜け、熱い肉汁と香辛料のスープが渾然一体となり口を満たす。濃厚な味わいと後味の爽やかさが両立した、上質な一品である。 - 93初戦後・黒陣営①24/06/24(月) 13:51:58
ドレイク「どうだい?」
義仲「肉の味がして美味い」
ドレイク「操舵手、残りは全部アタシに寄越しな」
ビーマ「ほどほどにな」
煮込みの皿をドレイクに奪われ、再び手持ち無沙汰になった義仲は、気を取り直してビーマに向き合う。
義仲「して、バーサーカーの誤解はまだ解けないのか」
ビーマ「ああ、こりゃ無理だ。キャスターとアーチャーが色々頑張ったみてえだが、どうしたって認識が歪んじまってる。ま、バーサーカーってのは多かれ少なかれこういうもんだろうし、諦めて付き合っていくしかねえだろうよ」 - 94初戦後・黒陣営①24/06/24(月) 13:54:51
義仲「そうか……それにしても、俺たちを全員自分の船員だと思い込んでいるとは。それらしい振る舞いをする自信がないな」
ビーマ「お前はいいじゃねえか、切込隊長。俺なんか操舵手だぞ。何する仕事だよ」
義仲「舵を操る仕事ではないのか」
ビーマ「そりゃそうだがよ」
義仲「だが、この調子だとじきに料理人に転職できそうだぞ。先はああ言ったが、お前の料理は俺の舌にも旨かった。礼を言う、ランサー」
ビーマ「おう、ありがとうよ。…と、引き留めて悪かったな。キャスターに首尾の報告に行くんだろう?奥の部屋に篭ってるぜ。アーチャーと作戦会議だそうだ」
義仲「ああ、承知した」 - 95124/06/24(月) 13:58:02
初戦後の話は黒陣営であと二つ、赤陣営で三つを予定してます
赤はね……難しいですね…… - 96二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 14:00:02
本家で出てないクラスでの鯖もいて大変だろうけど頑張ってくれー
- 97二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 17:40:09
復活してたのか懐かしいな
そうそう黒陣営が大軍師を二人独占してるからまともにチーム戦されたら赤陣営に勝ち目ないんだよな - 98二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 18:04:24
正確には元スレ主じゃないけどね、にしてもドレイクの狂化の設定が中々秀逸やね
- 99二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 18:32:32
食う必要が無くても、美味い飯と和やかな食卓は良いものだ
席外してるけどオデュッセウスもマスターや(原典では)アキレウスに食事と休息を力説してるし、オデュッセイアで飢えに苦労した経験あるから喜びそうだな - 100二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 18:37:15
みんな聖杯戦争恒例の裏切りとかしなさそ〜
- 101初戦後・赤陣営①24/06/24(月) 20:35:15
「……抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!!」
―――細く、無機質な声。「私」を世界に呼び出したのは、超然としながら不安げな、矛盾した詠唱だった。
人類のための戦いではない。境界記録帯(ゴーストライナー)に付された本来の目的とは異なる、個の願いを賭けた魔術儀式。
聖杯戦争。
既に死した魂には、本来与えられない奇跡。呼び声に答えたのは、生前破れし夢を、今度こそ実現せんとするためだ。 - 102初戦後・赤陣営①24/06/24(月) 20:38:14
魔力の霧が晴れる。「私」―――『赤』のキャスターの前に立っていたのは、張りつめた顔の少女だった。
魔力のパスはつながってる。目の前の少女が、「私」を此処につなぎとめていることが解る。
だが、ここではあえて言葉にする。こういうのは始めが肝心だ。
テスラ「問おう。君が私のマスターかな?」
マスター「ああ、答えよう。確かに僕が、貴方を召喚したマスターだ」 - 103初戦後・赤陣営①24/06/24(月) 20:40:20
青ざめた表情の乏しい顔、こわばった四肢。しかし、彼女は既に戦う意思を持っている。
「私」と共に。
ならば、「私」が次にやるべきことは決まっている。
テスラ「良いだろう!召喚に従い参上した。これより我が雷霆は君と共にあり、君の運命は私と共にある。
絶世の頭脳が味方をするのだ、大船に乗ったつもりでいたまえ!ここに、契約は」 - 104初戦後・赤陣営①24/06/24(月) 20:42:57
その時。
リチャード「おおい、『マスター』!召喚は成功したか?」
マスター「ああ、問題ない。見張りありがとう、『セイバー』」
騒がしく部屋に入ってきた青年を見て、マスターがわずかに緊張を解く。頼りになる兄を迎え入れるような表情。なるほど、彼らは既に良好な関係を築いているのだろう。
……いや、待て。『マスター』に、『セイバー』だと? - 105初戦後・赤陣営①24/06/24(月) 20:44:34
テスラ「マスター。一応、サーヴァントとして聞くのだが……開始早々浮気かね?」
マスター「え」
少女は石のように固まったのち、大汗をかいて慌て始めた。
マスター「ち、違……、う、浮気!?待ってくれ、誤解だと思う!事情を説明したい。……セイバー!笑わないでほしい!」
こらえきれず噴き出した『セイバー』に詰め寄る『マスター』。
私はこの時点ではっきりと理解した。この聖杯戦争は、どこかおかしい。 - 106二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:23:29
おつです
このメンツでやる聖杯大戦の雰囲気何かに似てると思ったんだけどスポーツのオールスター対決感ある - 107二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 22:11:38
そういえばマスターも湿度低いんだろうか
僕っ娘マスターはいい子そうだけども - 108二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 07:35:12
保守
- 109初戦後・黒陣営②24/06/25(火) 12:43:52
当主居間は屋敷の最奥、最も陰る場所にある。
昼間でも敢えて日光を拒絶するような造りが義仲は苦手だったが、キャスター曰く「陰陽魚を模している」ということだった。
ただし、「それにしては粗雑だし、建物としての目的がとっ散らかってますねえ」と続いたので、義仲の評価は「無意味に暗い悪趣味な部屋」程度に落ち着いている。
義仲が当主居間の手前で声をかけると、襖がひとりでにするりと開く。
黴臭い部屋だ。ただでさえ暗いのに、壁一面の本棚にびっしりと和綴の書物が詰まっている。
それらに埋もれるようにして配置された背高の机。
それを挟んで椅子に腰掛ける男が二人いる。
キャスターの太公望と、アーチャーのオデュッセウスである。 - 110初戦後・黒陣営②24/06/25(火) 12:45:12
太公望「ああ、お帰りなさい、セイバー。突然『悪鬼の気配がする』と言って飛び出して行った時はびっくりしましたよ」
オデュッセウス「しかしそれで敵のセイバーを引き当てるんだから、大したもんだ。『悪鬼』というのがどういうものか、俺にはいまいち分からんが。怪物とはまた違うか?」
義仲「いや、あの男は私が感じた気配とは別物だった。悪鬼の輩というわけでもない。あれは…偶然の邂逅というべきだろう。肝心の悪鬼の気配を逃したのが惜しいが、『赤』のセイバーと刃を交えたことを収穫とさせて欲しい」
太公望「僕らとしては、むしろそっちの情報の方が本命です。どんな英霊だったんです?『赤』のセイバーは」 - 111初戦後・黒陣営②24/06/25(火) 12:46:30
苦笑する太公望に、義仲はリチャードとの戦闘を掻い摘んで語る。
黄金の鎧、雷の敏捷、鈍の剣、援軍と演説。
太公望「西洋の剣士……それと、打ち合うほどに速さを増す剣技ですか。その割に剣に然程執着せず、折れても焦りはない。うーん」
オデュッセウス「流石にそれだけでは分からんな。生前から備えた技ならばいくらか絞れるだろうが、逸話の昇華となるとさっぱりだ。俺はむしろ、演説の方に興味がある」
太公望「そうですねえ。言っている中身はめちゃくちゃだし、裏の目的もバレてしまっているわけだから、策を弄するタイプじゃないでしょう。それでいて中々聞かせる演説をする、と」
義仲「私の印象は先程語った通りだ。無理を承知で聞く者に熱を与える。あれは将の言葉であろうよ」
オデュッセウス「西洋の王、あるいは領主、騎士団の長。そんなところか。敏捷は何由来かな…。純粋な走力ならば、俺の戦友が上限だろう。であれば、何かしらの逸話……頭の回転、物事の習熟、馬の早駆けや進軍、あるいは後世に残るほどせっかち、とか。宝具も逸話由来、かつ武器に依存しないものだろうな」 - 112初戦後・黒陣営②24/06/25(火) 12:48:13
オデュッセウス「あとは謎の援軍か。これがちょっと怖いな」
太公望「『赤』のアーチャーやアサシンということは?」
義仲「私もそれを警戒した。が、仮にそのどちらかであれば、追撃が無いとおかしかろう。或いは『赤』のセイバーが予想以上に傷ついていたとて、黙って撤退を支援すれば良い」
オデュッセウス「サーヴァントが二騎もいて、わざわざ演説をぶち上げる理由が無いな。向こうにはマスター撤退の時間稼ぎの側面もあったとはいえ……むしろ、時間稼ぎならアーチャーやアサシンの方が得意だろうし、あの場に存在したなら、その能力を使わない手はない」
太公望「ということは、矢を放ったのは、アーチャーやアサシンではない。『赤』のセイバー自身の能力になる。……ははは!『セイバー』ってなんでしょうねえ!」
義仲「武芸百般に秀でるか、流れ矢に縁があるか、死して尚部下や仲間の力を借り受けることができる者か。何れにせよ強敵と見て相違ない」 - 113初戦後・黒陣営②24/06/25(火) 12:49:20
太公望「それを召喚した『赤』のマスターは?ちらっとでも見えました?」
義仲「そも、私が『赤』のセイバーと遭遇したのは、彼が召喚された直後だったのだ。魔力の渦を感知し、駆けつけた際に見たものは、逃げるマスターを背に庇う『赤』のセイバーだった」
オデュッセウス「では、居たんだな。『赤』のマスターが。―――我々に与せぬ者、その一人目が」
義仲「ああ。『赤』のセイバー、その召喚者は、薄桃色の鎧武者だった」
オデュッセウス「鎧武者……?マスターなのか、それは。使い魔の類では?あいや、武装という線もあるか……。それだけ装備を固めていて逃走の一手というのもチグハグな印象だが」
義仲「少なくともサーヴァントやそれに類する魔性では無かった」
太公望「嗚呼……やはり。やはり、そうでしたか」 - 114初戦後・黒陣営②24/06/25(火) 12:50:37
それまで平静を保っていた太公望がわずかに呻く。
太公望「彼、或いは彼女は―――ホムンクルスです。命を落としていなければ、後六人いるはずだ。セイバーとの交戦の様子を見るに、彼らは自分の置かれた立場を理解していないでしょう。早急に、確保しなくては」 - 115124/06/25(火) 12:51:41
黒陣営は話がはやい 早すぎるとも言う
赤の②はまた夜に! - 116二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 12:54:37
太公望って通常の聖杯戦争で召喚できんの?
- 117二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 13:03:09
実質マスター有りの逸れと化してるケツァ姉と聖杯自体を嫌ってて陣営に参加しそうにない狂儲は独立遊軍になってるのかしら
- 118二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 13:17:51
おつです!こんな面白そうなスレがあったとは
緊迫した場面でもどことなく爽やかさがある
すごい小ネタなんですがビーマの名前の意味が「恐るべき男」なので軽口でも「恐ろしい男」って言われたのいいなって思いました - 119二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 18:08:20
この爽やか聖杯戦争で悪鬼センサー反応する奴いんの!?
…ケツ姐の頭蛮族マスターのことかな? - 120124/06/25(火) 20:00:04
結構見てくれる人がいるのがありがたい
自分はスーパー戦隊の春映画をイメージしてる
狂儲ちゃんどうするのが面白いかな…ダイス振って決めよう
dice1d2=1 (1)
1.赤陣営に合流
2.独立独歩
- 121124/06/25(火) 20:01:31
狂儲ちゃんはひとまず赤陣営に合流です
陣営に加わる動機とイベントが必要だよね、どうすっかなー - 122初戦後・赤陣営②24/06/25(火) 21:06:28
テスラが『マスター』と『セイバー』に連れられて移動した部屋には、十字架を抱えた女性と、薄桃色の小柄な鎧武者、籠手等の金属的な装飾を付けた六人の少年少女がずらりと並んでいた。
テスラ「なるほど。ふむ。なるほど。壮観だなこれは」
テスラは思わず呻く。十字架の女性が、ライダークラスで召喚された聖女マルタであるということにも驚いたが、なにより信じがたかったのは、鎧武者と少年少女の七名と、等しく魔力のパスのつながりを感じたことである。 - 123初戦後・赤陣営②24/06/25(火) 21:07:04
リチャード「うん、俺もそう思う。すごいよな」
鎧武者「そうなのか?すまない、上手く共感できない。僕たちと君たちは発生が異なるからだろうか」
マルタ「発生ではなく、単に生育環境の問題でしょう。魔術には詳しくありませんが、貴方たちはホムンクルス……というものなんですね?」
鎧武者「ああ。魔術的に生み出された機械生命だから、アンドロイドと言うかもしれない。僕たちの発生経緯はほぼ同一だ。ロットによって条件が異なるから、それに応じた名称を持ってはいるが」
少年少女らがいうところによると。
セイバーを召喚した少女、S19。
アーチャーを召喚予定の少年、A16。
ランサーを召喚予定の少年、L17。
ライダーを召喚した少年、R30。
キャスターを召喚した少女、C77。
アサシンを召喚予定の少女、A19。
バーサーカーを召喚予定の少女、B51。
彼ら7人が『赤』のマスターであるという。 - 124初戦後・赤陣営②24/06/25(火) 21:07:34
リチャード「ああ、マスター。その鎧脱げないのか?キャスターに説明するには、君たちの容姿をそろえた方が分かりやすいと思うんだが」
S19「S系列の個体は、製造時に用意された外装がこの形状になっている。パージは想定されていないから、要望に答えるのは難しい。パーツさえ用意できれば取り換えは可能だろうが、僕たちは持っていないし、その技術もない」
テスラ「あー、待ちたまえ。つまりなんだね、ミス……C77、彼女は私の召喚者だが、私の唯一のマスターではないということか」
C77「そう。順を追って説明したい。まず、僕は貴方を召喚した。その結果として、僕は貴方に魔力を供給しているし、貴方の現界の要石の役割を担っている。そして僕には貴方に対する絶対命令権…令呪がある」 - 125初戦後・赤陣営②24/06/25(火) 21:10:31
自らをC77の製造番号で名乗った少女は、手の甲を差し出した。
皮膚は見えない。遠目に金属の装飾だと思われたものは、少女の手そのものだった。
つるりとした金属パーツにレーザー刻印されたように、赤い紋様が全面を覆っている。
令呪である。
聖杯戦争への参加権、マスターとしての証。
複雑で幾何学的な、
「一筆書きの」
呪痕。 - 126初戦後・赤陣営②24/06/25(火) 21:11:20
テスラ「……一画だけ?」
リチャード「そう。別に、既に消費されているわけじゃないぞ。君が召喚された時点で、彼女が持つ令呪はこの一画だけだった」
A16「仕組みについてはよくわからない。僕たちは簡易的な説明しか受けていなかったし。セイバーは『三画ほどあるべき』だと言っていたが」
リチャード「そりゃあそうだ!この召喚でも、『令呪には従ってね』という契約書にちゃんと判を押して来ているんだぞ。ある程度の覚悟はしているさ。それを一画だけだなんて、この聖杯戦争はマスターの安全を守る気があるのか?」
A19「驚いた。サーヴァントは召喚前にそんな事をしているのか?」
マルタ「セイバーの誇張ですよ。まあ、事前に聖杯からルールや現代の知識は知らされているから、その一環で令呪に関する同意はしているけれど」 - 127初戦後・赤陣営②24/06/25(火) 21:15:21
C77「なるほど……となると、僕たちはやはり、通常のマスターとしての運用を期待され製造されたわけではないらしい」
L17「初めからわかっていたことではある。僕たちの大半はそもそも稼働できないほど欠陥があったか、破棄せざるを得ないほど脆弱だった。だからこそ、令呪も最低限、マスター権を確保できる分を搭載すればよかったのだろう」
リチャード「さあ、驚くのはここからだぞ。『マスター』、令呪を見せてくれるか?」
リチャードが声をかけると、少年少女は一斉に右手を差し出した。
金属の手に刻まれた、一画の令呪。
それらはすべて同じ形をしていた。
ずらりと並んだ赤い紋様は、花弁を重ねた花のようにも見える。 - 128初戦後・赤陣営②24/06/25(火) 21:16:18
S19「話を戻そう。これが貴方にとっても重要なことだと思う。僕たちはそれぞれ、自分の肉体と回路、自分の令呪をそなえている。だが、そのどれもが単体では完結できない。だから、僕たちは最初から、七人で一人のマスターとして設計されている」
A16「『赤』のマスターとは、七つの肉体、七つの令呪を持ち、七騎のサーヴァントを従える、一人の魔術師。貴方の『マスター』は僕たちであり、僕たちのサーヴァントは貴方たちである、ということだ」 - 129初戦後・赤陣営②24/06/25(火) 21:18:19
テスラ「ああ……なるほど!
これはいわば、電池を並列につないでいるようなものだ。耐久力は未知数だが、彼らの生命力はさほど強くない。
サーヴァントの召喚や戦闘、宝具の使用や令呪の行使等、聖杯戦争に付随する行為に、一人では耐えきれない。
それを克服するための運用なのではないか?」
リチャード「すごい。理解が早いな。俺はなんとなく、ざっくりとしか」
マルタ「ええ……私は、正直にいえば、ほとんどよく分かりません。こんなことが有り得るんでしょうか?」 - 130初戦後・赤陣営②24/06/25(火) 21:19:15
テスラ「うん、簡単に言ったが、実のところ歪な仕組みだ。大体、なぜこのようなシステムにする必要があったのか?
聖杯大戦に勝ち残りたいなら、それなりの魔術師を集めてくればいい。完全に自分の影響下に置きたいとしても……やりようはあるだろう。魔術師というのは凡骨であり、陰険だからな。
あえて君たちのような者を作り出し、君たち『親』は一体何をしたかったのかね?」
R30「彼の目的は、よくわからない。僕たち自身、なぜこんな仕様なのかは知らされていない。彼からすれば、道具に対して使用する目的を伝えるなんてことは、発想の埒外だろう」
マルタ「あまり自分のことを『道具』なんていうものではありませんよ。ここにいる以上、貴方たちは私たちのマスターで、大事な身内なんですから」
R30「すまない。修正の努力はする。だが少なくとも、製造者である彼は、僕たちを道具だと捉えていた。この聖杯大戦のために試行錯誤を繰り返し、なんとか完成させた道具だと」
テスラ「今はその是非は置いておこう。それで、今その製造者は何をしている?」
B51「分からない」
テスラ「ふむ?」 - 131初戦後・赤陣営②24/06/25(火) 21:22:18
B51「不明だ。彼が今何をしているのか、どこにいるのか。それを確かめる前に、僕たちは脱走したから」
テスラ「……なんだって?」
A19「破壊音がした。怒鳴り声が聞こえた。誰かが『逃げろ』と、『生き延びろ』と言った。
調整室の鍵が空いていた。工房の結界が破れていた。だから逃げ出した。五時間ほど前のことだ」
L17「製造者の目的は分からない。
でも、出来ることはある。聖杯戦争だ。
成れるものはある。君たちのマスターだ。
望むものは、先ほどできた」
C77「聞いて欲しい、僕たちのキャスター。
僕たちの聖杯に賭ける望み。
それは、『僕たちの誰か一人でも、人間として生きること』だ」 - 132二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 21:24:15
想像以上にすさまじいマスター設定だな…こりゃすげえわ
- 133二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 21:28:18
こういうスレ初めて追ってるんだけど凄く凝ってない?すげー
- 134124/06/25(火) 21:33:10
安価でアンドロイドになったときはどうすっかと思ったけど、ダイスがテスラを選んでくれたおかげで話が進んで助かったぜ!
黒側のマスターはちょっと先になる予定です - 135二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 01:26:53
一応保守
- 136二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 07:30:26
保守
- 137初戦後・黒陣営③24/06/26(水) 12:13:54
「僕はこの後、この屋敷の結界をもう少し固めます。それから、地脈の掌握を進めなければね。今後の方針は後ほど」
そう言って、義仲とオデュッセウスに退室を促し、気配が遠ざかったのを確認した後。
太公望「聞いていましたか、アサシン」
「はい」
誰も居なかった筈の部屋の隅から、返事と共に忍び装束の少年の姿が浮かび上がる。
アサシンの風魔小太郎。
彼はオデュッセウスがこの部屋を訪ねてきた時から、太公望の背後に控えていたのである。 - 138初戦後・黒陣営③24/06/26(水) 12:14:26
太公望「新しい仕事ができました。脱走したホムンクルスの奪取。今までは我々のライダーの行方を追って貰っていましたが、今後は『赤』陣営のマスター探しに注力してください」
小太郎「はっ。して、其のホムンクルスは全てがマスターであると?」
太公望「だと睨んでいますよ。少なくとも、全員がその素質を持っている筈ですから。……考えたくないケースとして、外部の魔術師の傀儡となっているような場合もあるでしょうが」
小太郎「その際は?」
太公望「全体破壊。それしかありません。ただ、向こうもサーヴァントを召喚しているだろうから、困難を極めます」
小太郎「それが命であるならば、必ずや成し遂げましょう」 - 139初戦後・黒陣営③24/06/26(水) 12:15:00
太公望「うん、よろしく。その前に接触できると最良です。誰か補助をつけたいな。誰がいいと思います?」
小太郎「アーチャー殿には気取られるでしょう。バーサーカー殿は……調査には向きません。僕のことを自分の船の水夫長だと思い込んでいるようです。セイバー殿かランサー殿であれば動きやすいかと」
太公望「ならランサーを。彼、あれでなかなか繊細な仕事人ですからね。セイバーは実直ですけど、ちょっと行動が読めない所があるし。しばらく単騎で運用したいかな。ランサーには僕から話を通しておきますよ」
小太郎「承知」 - 140初戦後・黒陣営③24/06/26(水) 12:15:27
太公望「アサシン、暫くは綱渡りが続きます。君のもたらす情報で、事態が大きく変わるでしょう。頼りにしてますよ」
小太郎「お任せください。我が『マスター』」 - 141124/06/26(水) 12:20:12
相変わらず黒陣営は会話が書きやすい!反面、話が早すぎて一応立ててるプロットをスキップしていきそうで怖いぜ
夜は赤陣営の残りのサーヴァント紹介をしたいところです もしかしたら捌き切れずに明日になるかも - 142二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 14:47:29
詳細は色々ありそうだけどそう来たかあ…
HN欄に節タイトル入れてくださるの読み返しやすくて助かってます - 143二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 20:36:15
保守
- 144初戦後・赤陣営③24/06/26(水) 20:44:47
「問おう」
薄く、細く、黒衣の内から紡ぎだされる声。
「貴方が、聖杯を得るために……私を呼び出した、魔術師か……?」
声の主は、A19という少女が召喚したアサシン。
狂おしい程の信仰の元、生涯を尋常ならざる修練に費やし、何も為さず何も残さず、歴史に埋もれた暗殺者である。
彼女が現れたのは、深夜の林。わずかに届く月の光が、目の前の少女の顔色をずいぶん白く見せていた。 - 145初戦後・赤陣営③24/06/26(水) 20:47:07
A19「ああ……答えよう。僕が、貴方、を……」
少女が返答を絞りだす前に、その体がガクンとくず折れた。
とっさに腕を差し出し、少女を支える。暗殺者の腕の中で、少女は胸を押さえ、ふいごのような息を繰り返した。時折体内からキュルキュルと硬質なものが擦れる音がするようで、暗殺者は眉をひそめる。
A19「す、ま、ない。少し……調整機能が、間に合って、いなくて」
狂儲「…………」 - 146初戦後・赤陣営③24/06/26(水) 20:50:44
少女の体はあまりに不自然だった。ヒヤリと冷たく固い部分と、熱病のように赤い柔らかい部分。ピクリとも動かない部分と、細かな血管までが過剰に脈打つ部分。規則的な動きを繰り返す部分と、不随意に蠢く部分。その継ぎ接ぎ。
通常の人間ではない。異教の魔術師による仕事なのは明らかだった。それでも、暗殺者は辛抱強く、本人の返答を待った。
聖杯にもたらされた知識によって、暗殺者はこの戦争が聖杯を奪い合う魔術儀式だと理解している。
巨大な魔術リソースをもって、持ち主の願いを叶える器。
たとえそれが源流を異にした継ぎ接ぎの代物だったとしても―――便宜上でも『聖杯』等と呼ばれるものであれば、彼女の排除対象だ。
それは、この聖杯戦争という仕組みに加担する、他の参加者も同様だ。
とはいえ、問答無用という訳にもいかない。同胞か、同胞になり得るのであれば、それは彼女が守るべき者だ。暗殺者の強固な信仰にかけて、そこを見誤ることはできない。 - 147初戦後・赤陣営③24/06/26(水) 20:57:20
狂儲「落ち着いたか」
A19「ああ……驚かせたようで、申し訳ない。僕も驚いた。調整室を離れて、こんなに歩くのも走るのも、初めてだったから」
狂儲「……外に出たことがないのか?」
A19「簡単な訓練なら。それでも、屋敷の結界の外には出たことがなかった。海も初めて見たし……夜も初めてだ」
狂儲「幼子のようなものか、貴方は」
A19「そうかもしれない。僕は、貴方のような立派な人間ではないから。だから、おかしなことを言うかもしれないが……そういえば、貴方の姿は夜に似ているな」
そういって笑う少女の顔は、未だ髑髏の面のように白い。 - 148初戦後・赤陣営③24/06/26(水) 20:59:22
A19「待ってくれてありがとう、アサシン。質問に答えよう。確かに僕が、貴方を召喚したマスターだ」
狂儲「……そうか。……貴方は、自分の意思で、この戦争に参加したのか?聖杯を求める理由はあるのか?」
A19「……半分は、そうかもしれない」
狂儲「……半分、だと?」 - 149初戦後・赤陣営③24/06/26(水) 21:02:07
A19「僕は―――僕たちは、この儀式のために誂えられた道具だ。生まれたときからこの戦争に参加することが決まっていた。
だけど、今、ここで貴方を召喚したのは、『ただ生きたい』という自分の意思だ。そう信じたい」
暗殺者は動かない。少女の体を腕に抱いたまま、彼女の言葉をじっと待っている。
A19「外に出て、聖杯に懸ける望みもできた。『僕たちの誰か一人でも、人間として生きること』だ」
狂儲「もう一つ聞かせてほしい。貴方が信ずるものはあるか。祈りを捧げる神はいるか?」
A19「神様については、知識がない。信じられるものも、そう多くない。願いを同じくする同型機たちと、共に戦うと言ってくれたサーヴァントたちくらいだ」 - 150初戦後・赤陣営③24/06/26(水) 21:06:23
僅かに傍らの木立が揺らめいた。召喚直後から何かの気配は感じていた。しかし、これは。
狂儲「動くな。お前たちは、サーヴァントだな?」
A19「え、ずっとそこに居たのか、みんな」
目を丸くする少女を庇い、暗殺者は木立を睨め付ける。 - 151初戦後・赤陣営③24/06/26(水) 21:07:48
「だあーっ、クソ、誰だ結界はみ出したの!」
「すまん俺だ!いやだって、嬉しいじゃねえか!」
「何やってんのよ!……じゃなくて、マスターの護衛なのですから、最後まで気を抜かないで頂かないと。気持ちは分かりますけれど!」
どやどやと下草を掻き分け出てきたのは、三騎のサーヴァントである。ランサーのクー・フーリン、アーチャーのアーラシュ、ライダーのマルタ。
彼らは武器を持っていない。が、暗殺者は警戒を解かない。それどころか、かつてないほど殺気を膨らませていく。 - 152初戦後・赤陣営③24/06/26(水) 21:11:23
A19「アサシン!?」
狂儲「我らが神は、聖杯など持たない。その名を冠する儀式ならば、これは異端だ。私の目的は、異端を排除し、誅すること。
―――『マスター』。貴方はまだ幼い。信じるべき神にも出会っていない。なら、その身が何でできていようと、奇跡に縋りたくなる理由があろうと、私の同胞になり得る者だ」
だから守る、と暗殺者は言う。
クー・フーリン「だが、サーヴァントは違う、ってか。一応同じ『赤』の陣営だぜ?」
狂儲「当然だ。お前たちは異端の聖杯を求め群がったモノ。打ち壊さなくてはならない」
アーラシュ「だとよ、ライダー。どうする?」
マルタ「私に振る!?」 - 153初戦後・赤陣営③24/06/26(水) 21:14:14
マルタ「んん゛……、まあ、『聖杯戦争』ってネーミングに思うところがあるのは、私も同じよ。なんとなく珍しいからなんて理由で『聖杯』なんて、軽率だと思わない?」
アーラシュ「じゃ、あんたは今回聖杯を求めに現界したわけじゃねえのか?」
マルタ「当たり前でしょ。偽の聖杯に願うことなんてないし、そもそも私が叶えたい望みなんてないっつーの」
クー・フーリン「姉ちゃん、口調剥がれてんぞ」
マルタ「アッ……お、オホホ、なんのことでしょう」 - 154初戦後・赤陣営③24/06/26(水) 21:15:46
狂儲「……わからない。ではなぜ、お前はここにいる?異教の者」
マルタ「なんらかの使命があってのことでしょう。本来であれば、私がライダークラスで召喚されることはないのです。大戦という形式であればなおのこと。
だから、私がこうしてここにいるのは、私がこの戦争で果たすべき役目があるからです。
未だ不明であるならば、この地で起こることを調べ上げ、場合によっては縛り上げるだけよ」
クー・フーリン「最後のそれは違うくねえか?」
マルタ「いちいち突っ込まない!とにかくね、何をすべきかわからない内は、マスターをしっかり守る。サーヴァントってそういうもんでしょう?」 - 155初戦後・赤陣営③24/06/26(水) 21:19:32
アーラシュ「同感だ。実をいうと、俺もそう大した願いはもっちゃいない。今回は俺の力を求めるマスターが居たから応えたまでだ。
アサシン、あんたの懸念はわかる。聖杯ってのは、あるだけで人間なり英霊なりを惑わすんだからな。だが……あんたにも、俺たちにも、守るべきマスターがいる。そいつらに繋いでやりたい未来がある。それに免じて、一時の共闘を受け入れちゃくれねえか」
多分同郷のよしみでさ、と笑うアーラシュ。
暗殺者は答えない。だが、先ほどまで張りつめるようだった殺気が、徐々に薄れていく。
それを敏感に感じ取り、ホムンクルスの少女は暗殺者の手に己の手を重ねた。
A19「アサシン。僕たちは未だ欠陥品だ。それでも、ヒトとして生きたい……それが『願い』に足るものだと、信じている。どうすればいいかは、まだわからない。それを知るためにも……貴方の力を借りたい」 - 156初戦後・赤陣営③24/06/26(水) 21:21:10
A19「長々と話して、悪かった。質問にきちんと答えられているだろうか?……そうか、よかった。これからよろしく頼む、僕たちのアサシン」
- 157124/06/26(水) 21:27:08
狂儲ちゃんなんとか加入できました!よかった 途中しっとりしかけたけど…大丈夫?セーフ?
金時は入れられなかったごめん また明日な
話があっちゃこっちゃ飛んでややこしいと思いますが、読み返してくれる人までいてうれしい!
読みやすさについては試行錯誤中なので、良い案があれば書き込んでいってほしいです
明日は久しぶりに安価ができたらいいな - 158二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 21:28:51
fakeの記憶あるか知らんけど、拠点でリチャード見て眉間にシワ寄せる狂信ちゃんが見える
- 159二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 21:34:29
おつです
赤黒交互にやってく感じなのかな
番号振ってくれてわかるし大丈夫だよ
念のためスレ主の意図してる時系列をまとめるともっとわかりやすいかも?
区切りよくて手が空いたらでいいんだけど - 160124/06/26(水) 21:52:33
- 161124/06/26(水) 21:56:31
- 162124/06/26(水) 22:09:32
黒陣営は初戦の段階で全員召喚済 or 剣、術、殺、狂は最低限召喚済
赤陣営は剣→~初戦~→騎→術→弓→槍→殺→狂の順
赤はとにかくギリギリなので、今必要なクラスを一騎ずつ召喚しています
迎撃のために剣、移動のために騎、結界を貼れる奴に来てほしくて術…みたいな - 163二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 22:24:53
- 164二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 07:08:46
ほしゅ
- 1651日目・赤①24/06/27(木) 11:43:38
リチャード「食い扶持を稼がなくてはならない」
早朝。リチャードの厳かな声に、一同は重々しく頷いた。
聖杯戦争の本格的な開始から一夜明け、『赤』の陣営はとある雑居ビルの空き部屋を間借りしていた。
本当ならあのままコンテナに潜伏できれば良かったのだが、早々に敵のサーヴァントに嗅ぎつけられてしまったし、戦闘の爪痕が大きすぎて、雨も風もしのげそうにない。
そういう訳で、夜闇に紛れて移動しつつ、霊地を見つけては一体ずつサーヴァントを召喚し、宿を探して彷徨い歩いたのであった。
着のみ着のまま脱走してきたホムンクルス達にとって、外界の刺激は興味深いものであるのと同時に、体力と精神力を酷く消耗させた。
なんとか警備の薄そうな廃ビルに忍び込み、最低限の結界を貼ると、彼らは電源が落ちるように眠ってしまった。
残されたサーヴァントたちは、誰がいうまでもなく理解していた。
我々は召喚早々、存亡の危機にある、と。 - 1661日目・赤①24/06/27(木) 11:44:19
そしてリチャードの冒頭の台詞となる。
この場に残るサーヴァントは五騎。
リチャード、マルタ、テスラ、アーラシュ、そして最後に召喚されたバーサーカーの坂田金時である。
アーラシュ「だな。ええと、マスター達はあれか、電気と飯でエネルギー補給をするんだったか?」
テスラ「うむ、私の解析の結果だ。ある程度はどちらかで補えるが、どうも充電でしか動かない機械部と、消化したエネルギーでしか動かない肉体部が混在しているようだ。この辺りの接続は、お世辞にもスマートな作りとは言えない。….おっと!今の発言はオフレコで。本人たちに伝えるには、あまりにデリカシーに欠けるからね」 - 1671日目・赤①24/06/27(木) 11:45:12
金時「飯は分かるとしてよ、電気ってのはどうすんだ?オレやアンタみてえに自前でバリバリやる訳にもいかねえよな」
テスラ「その辺の電線から盗d…拝借することも考えたのだがね」
マルタ「ダメに決まってんでしょ」
テスラ「……ということなので、ダメになった。であれば発想の転換だ。金時君のいう通り、私と君がバリバリやれば良い。それをマスター達に供給する」
アーラシュ「それだと本末転倒なんじゃねえのか?俺たちの魔力供給の為、マスター達になんとか飯と電気を食ってもらわなきゃならないって話だったろう?」
テスラ「そのあたりは我々サーヴァントの活動により消費する体力・魔力、摂取するカロリーと電力、それを得るための労力を計算し、プラスになるよう調整してやればいい。幸い彼らの魔力生成効率は非常に良いのでね。何、この天才にかかればちょちょいのちょいだとも」 - 1681日目・赤①24/06/27(木) 11:45:35
アーラシュ「そういうもんか。ま、あんたが胸を張っていうなら、俺たちは信じて自分にやれることをやるだけだ。なあ、バーサーカー」
金時「応!ガキは腹いっぱい食って、好きなだけ遊んで、明日を夢見て寝床に潜り込むべきだ。一歩踏み出すだけで不安そうな顔をさせるなんて状況、オレには我慢できねえ。ちっともゴールデンじゃねえや。あいつらを笑顔にできるなら、サーヴァント冥利に尽きるってもんだ!」
B51「僕たちはガキに含まれるのだろうか?」
金時「おおう!?顔が近え!?」
アーラシュ「おお、マスター!おはようさん。疲れてねえか?昨日は歩きどおしだったろ、無理しなくてもいいんだぜ」
A16「問題ない。休息は十分だ。これ以上は過剰だし、君たちが今後の話をしているのに、僕たちが寝ている訳にもいかないだろう」
マルタ「いい心がけですね。やるべきことも、見るべきことも沢山あるんだもの。善き生活というのは、こういう朝から始まるものですよ」
R30「ライダーが言うと説得力がある。今後も継続しなければという気持ちになるな」 - 1691日目・赤①24/06/27(木) 11:46:55
クー・フーリン「っと、なんだ、全員起きてんのか。今帰ったぜ」
リチャード「おお、よくぞ帰られた!……ってあれ、ランサー一人か?アサシンは?」
クー・フーリン「嬢ちゃんなら『マスターに免じて共闘は受け入れるが、あのセイバーがいるとは聞いていない』『またあれに振り回されるのはごめんだ、しばらくは別行動とさせてもらう』だってよ。セイバー、お前何やらかしたんだ?」
リチャード「ええっそんな! dice1d2=1 (1) 」
1.「彼女とは初対面のはずだが……山の翁に連なる者だろう?生前の戦争くらいしか思いつかない……」
2.「前回は割と持ちつ持たれつの関係だったと思うんだが……俺も彼女も好きなようにやっていたはずだし……」
- 1701日目・赤①24/06/27(木) 11:49:53
クー・フーリン「あー、そりゃ嬢ちゃんも臭いもん嗅いだ犬みてえな顔するわな。まあどのみち偵察要員は必要だし、夜には顔を出すってんだから、丁度いいだろう?」
リチャード「少々納得いかないが……仕方がない。じゃ、改めて報告を頼めるか、ランサー」
昨晩『赤』の陣営が拠点を構えた後、明け方までの短い時間だが、クー・フーリンと暗殺者は周囲の偵察に出ていた。
ルーンによる探索と暗殺者の調査術をもってしても、サーヴァントはおろか使い魔の類も発見できなかったという。
ならばせめて『赤』のサーヴァント召喚の痕跡を消して帰ろうとしたのだが。 - 1711日目・赤①24/06/27(木) 11:50:37
リチャード「……痕跡が残っていなかった?」
クー・フーリン「きれいさっぱりとはいかなかったけどな。インクで書いた文字に水をぶっかけたみてえな感じでよ、じきに滲んで消えそうだったぜ」
リチャード「んんん……それは、どう捉えたらいいんだ?」
クー・フーリン「さてなあ。楽観的に考えるなら、俺たちの足取りを見守りつつ、せっせと痕跡やら敵さんの使い魔を消して回ってくれた親切な奴がいることになるが」
リチャード「ロクなことにならなさそうだな、それ」
クー・フーリン「オレもそう思うわ。だがま、今はやれることをやるしかねえよ。てなわけで、もういっぽうの報告だ。
商店街の兄ちゃんと話してな、今日から雇ってもらえることになった。
ついでに求人のフリーペーパーも貰ってきた。
―――そら!てめえら、バイトの時間だぜ!」 - 172124/06/27(木) 11:59:52
- 173二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 12:04:16
このレスは削除されています
- 174二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 12:05:08
- 175二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 12:11:26
映画のエキストラ
- 176二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 12:37:38
カフェの店員さん
- 177二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 12:40:52
- 178二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 12:48:53
八百屋
- 179二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 13:00:48
- 180二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 13:02:14
スポーツジム
- 181二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 13:22:29
- 182二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 13:28:54
- 183二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 13:29:22
ジャンクパーツ屋
- 184二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 13:32:22
ヒーローショーの中の人
- 185二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 13:32:35
- 18618124/06/27(木) 13:42:01
主婦がいそうだなと思って100均にしたけどスーパーのが合ってたかもしれない…
- 187124/06/27(木) 19:51:05
安価サンキュー!どれになるかな!?
1.前者 2.後者
セイバー リチャード→ dice1d2=1 (1)
アーチャー アーラシュ→ dice1d2=2 (2)
ランサー クー・フーリン→ dice1d2=2 (2)
ライダー マルタ→ dice1d2=2 (2)
キャスター テスラ→ dice1d2=1 (1)
バーサーカー 金時→ dice1d2=2 (2)
- 188124/06/27(木) 19:53:44
- 189124/06/27(木) 19:56:02
- 190124/06/27(木) 20:00:56
そろそろスレ終盤なので新しいスレを立てました!
こっちのスレは好きに埋めてください、感想なり質問なり突っ込みなり
次スレでできるだけ拾っていきたいぜ
梅雨入りしたから湿度下げる聖杯大戦やる2|あにまん掲示板一部安価とダイス有。さっぱり後味良い戦争にしような!各陣営のサーヴァントはこちら『赤』剣:リチャード 義仲と初戦を飾る。Fakeの記憶はない。これから花屋のバイトに行く。弓:アーラシュ 狂儲の説得に成…bbs.animanch.com - 191二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 20:23:38
このレスは削除されています
- 192二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 20:28:43
立ておつ
八百屋ニキちょっと見たかったが致し方なし - 193二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 20:35:09
おつです!
緊急時にリチャードが花をエクスカリバーにしたらカッコ良さそう(小並感) - 194二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 20:43:17
なんで小太郎は太公望をマスター呼びしてるんだろ
オデュッセウスに何か伏せたいみたいだし
まあでも悪い方にはいかないんだろうなという信頼感がある
他も好きなキャラばっかりだから楽しみです! - 195二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 20:46:57
設定がいろいろ重そうだからどんな感じで進むのか楽しみ
- 196二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 20:50:04
うめ
- 197二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 20:51:56
うめ webライターのテスラって何書くんだ
- 198二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 20:53:03
埋め
アーラシュは何で配達を…?
自転車? - 199二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 20:54:37
狂儲ちゃんとマスターの湿度をドヤドヤ下げていく3人組好き
- 200二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 20:55:10
うめ