- 1二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:43:28
ある日の午後、ゲームセンターに遊びに来たリーリヤとセンパイことリーリヤP
「あっ」
「どうかしましたか?」
「センパイ、あちらなんですけど新しいプリ機が出てるんです。後で清夏ちゃんに教えてあげなきゃ」
リーリヤが指差す方には新しいプリ機が設置されていて、女子高生らしきグループが行列を作っていた
「なるほど、葛城さんはああいったもので写真は結構撮られるんですか?」
「わたしは清夏ちゃんに連れられて一緒に撮るくらいですね。この前も一緒に撮ったんです」
リーリヤはスマホケースに挟んだ二人の写真をPに見せる。写真の中の二人は可愛らしくデコられていた
「二人とも可愛く写っていますね」
「ありがとうございます。何回も清夏ちゃんとは撮ってますけど、どれも素敵な思い出なんです」
照れくさそうに笑うリーリヤ。それにPは優しく微笑みを返した
しばらくゲームセンターで二人で遊び、日も沈んでいい時間になってきた頃……
「今日はそろそろ帰りましょうか」
「もうそんな時間……わかりました、センパイ」
二人はゲームセンターから出ようとした時あのプリ機の近くを通りがかった。今は行列は出来ておらずすぐにでも利用できる状態だ
プリ機とPの顔を交互に見るリーリヤ。その様子をおかしく思ったPが声をかける
「葛城さん、どうかしましたか?」
「あ、あの、えっと……その……」
リーリヤは言葉に詰まっていたが軽く一呼吸して息を整えるとPに向き合って口を開いた
「あの!せっかくなので、今日の思い出に撮っていきませんか!?」
「……え?」
呆気に取られるP。その様子を見てリーリヤは慌て始める
「あ、あの、ご迷惑ならいいんです!変なこと言ってごめんなさい!」
「いえ、少し驚いてしまっただけです。いいですよ、素敵な思い出にしましょう」
「……!!はい!」 - 2二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:43:53
「……入ってはみましたがこういったものはまったく経験がないのですが」
「わたしもあまり詳しくはないですけど……清夏ちゃんが操作してるのを横で見てるので、なんとか出来ると思います!」
「なるほど、プリ機に関しては葛城さんの方が先輩ですね」
「もう、センパイったら……」
そんな会話をしながらなんとか画面を見ながらといった様子で操作をするリーリヤ。するとプリ機から音声が流れ始めた
『二人での撮影だね!それでは二人で仲良くポーズをきめよう!』
「葛城さん、これはなんなんですか?」
「画面に出た通りのポーズを二人でするんです。なんとなくでノリが良ければ大丈夫って清夏ちゃんが言ってました」
「なるほど、やってみますか」
『それではいっくよー!まずはキュートな笑顔でピース!』
「センパイ、ピースです!」
「こ、こうでしょうか」
少しぎこちない様子でピースをする二人
『オッケー!いいね!次のポーズは……』
そのまま何枚も指定されたポーズで写真を取り続ける二人だった
- 3二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:44:26
『よーし!これで撮影はおしまい!おつかれさま!』
「これでおしまいです、どうでしたかセンパイ」
「はじめての体験で新鮮でしたね。いい思い出になりそうです」
「わたしもセンパイと一緒に撮れて良かったです」
見つめ合い微笑み合う二人
『次は写真をデコろう!』
その二人の雰囲気にプリ機の音声が水を刺した
「でこ?」
Pが珍しく腑抜けた声を出す
「あ、ここで撮った写真を見ながら飾り付けが出来るんです」
画面に何枚ものツーショットが写し出された
「なるほどなるほど、リーリヤさんが可愛く写っていますね」
恥ずかしげもなくリーリヤを褒めるP。それにリーリヤは照れながら言葉を返す
「センパイ……センパイも、かっこよく写ってますよ」
「……ありがとうございます。ところでこれはどうやって操作するのでしょう?」
「ええと、これはですね……」
画面に向き合ったリーリヤの動きがピタリと止まる
「葛城さん?」
「どどど、どうしましょうセンパイ!いつも清夏ちゃんにここは全部任せてるのでどうすればいいのかわからないです!」
「えっ!?」
「ご、ごめんなさいセンパイ!」
「仕方ありません、適当に押してみましょう」
「わ、わかりました!」
二人は慌てながらなんとか操作をした
「あっ間違えちゃいました!ど、どうやって戻すんでしょう?」
「ここではないですか?」
「あ、戻った……さすがですセンパイ!」
「いえ、たいしたことでは」
「ああっ!もう時間が!」
- 4二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:44:42
『下からプリントされるよ!またね!』
「……これはこれは」
「ううっ……ごめんなさいセンパイ……」
「いいんですよこれも素敵な思い出ですから」
「センパイ……ありがとうございます」
リーリヤは嬉しそうに少しほほを染めて微笑んだ。Pは写真を切り分けるとリーリヤに渡した。二人はそれぞれのスマホケースにその写真を挟んだ
「それでは葛城さん、そろそろ帰りましょうか」
「そうですねセンパイ、今日はありがとうございました。おかげで素敵な思い出が出来ちゃいました」
「ええ、それなら良かったです」
写真の中の二人はハートに囲まれて嬉しそうに笑っていた
おしまい
- 5二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:45:18
みたいなリーリヤとプリクラ撮るおでかけコミュはいつ実装されますか?気になって夜しか眠れません!
- 6二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 21:53:03
ピーッチーモットカイテヨォー
- 7二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:02:51
ゲーセンで先輩とロボ関連のゲームやっててもおかしくない
- 8二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:19:42
「……しかたありませんね」
- 9二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:26:22
おまけ
P、あさり先生と打ち合わせ中……
「……と、言うことなんですが大丈夫ですか?」
「少し待ってください。スケジュールを確認します」
スマホを取り出すP
「おや、その写真は?」
「ああ、これは先日葛城さんと二人で撮ってきたんです」
「……青春ですね」
「?」
ハートに囲まれた二人の写真を見たあさりは満足そうに頷いた
おまけのおまけ
「あーっ!リーリヤ、その写真って!」
「あっ、これ?これはね、センパイとこの前はじめてのプリを撮ってみたの」
幸せそうに写真を清夏に見せるリーリヤ
(ハートに囲まれた二人……幸せそうなリーリヤ……これってそういうことだよね!?)
「そっか、リーリヤに先こされちゃったかー」
「えっ?」
「あたしもPっちにお願いしてみようかなあ」
「えっ?えっ?清夏ちゃん、なんのこと?」
おしまい
(それぞれに別々のPがついている解釈です) - 10二次元好きの匿名さん24/06/23(日) 22:36:11
後日、清夏に根掘り葉掘り聞かれるコミュもありますね(メガネクイッ
リーリヤも最初照れながら話すんだけど、話して行く内に熱が入って「プレイするセンパイの横顔がカッコよかった…」「何時もセンパイと違ってプリクラ操作がたどたどしくちょっと可愛かった…」など、逆に清夏が砂糖を吐くような展開になるんだ…! - 11二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 08:22:47
それはアリだ