『奥の屋根裏』 作・十王芭蕉

  • 1十王芭蕉24/06/24(月) 20:06:08

    月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。
    初星の学園に生涯をうかべ偶像の歌きたへて老をむかふる物は、日々旅にして 、旅を栖とす。
    古人も多く偶像を愛せるあり。

  • 2十王芭蕉24/06/24(月) 20:07:04

    >>1

    (現代語訳)

    月日は永遠に帰らない旅人のようなものであり、過ぎ行く年もまた旅人のようなもの。

    初星学園に入学してアイドルのプロデュースに一生を費やすものは、さながら日々そのものが旅であり、旅を住居としているようなものよ。

    古のプロデューサーも、アイドルを深く愛していたわ。

  • 3十王芭蕉24/06/24(月) 20:12:39

    予もいづれの年よりか、偶像の育にさそはれて、偶像への思ひやまず、初星にさすらへ、
    去年の秋、初星の屋根裏に蜘の古巣をはらひて、や ゝ年も暮、
    春立る霞の空に、新入の偶像誘わんと、そヾろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて取もの手につかず、
    制服の破をつヾり、服の緒付かえて、貌に化粧すゆるより、藤田のことね先心にかゝりて、
    住る方は人に譲り、女子寮が天井裏に移るに、


    寮の戸も 住替る代ぞ ひなの家


    面八句をことねの部屋に 懸置く。

  • 4十王芭蕉24/06/24(月) 20:14:03

    >>3

    (現代語訳)

    私もいつのころからか、アイドルをプロデュースしたいと思い、アイドルへの思いが止むことはなく、初星学園を訪れ

    去年の秋ごろには屋根裏の蜘蛛の巣を掃除して、少し年も暮れ

    春霞の立つ新学期の空に、新入生のアイドルを誘おうと、そぞろ神に取りつかれたように心が落ち着かず、道祖神に招かれたように手も落ち着かないありさまで

    制服のほつれを直し、リボンを付け替えて、しっかりと化粧をしたところで、藤田ことねのことがまず気にかかったので

    住んでいた住居は他人に譲り、女子寮の天井裏に居を構えたところで



    寮の部屋も 住人が変わって ひな人形のようなかわいらしいことねが住むことになったのね



    デビューシングルをことねの部屋に置いておいたのよ。

  • 5二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 20:15:06

    自白ですか?

  • 6二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 20:17:25

    偶像(あゐどる)

  • 7十王芭蕉24/06/24(月) 20:21:12

    卯月朔日、御寮に詣拝す。
    往昔、此御寮を「髪干寮」と書しを、倉本大師改装の時、「初星」と改給ふ。
    千歳未来をさとり給ふにや、今此御可愛一世にかゝやきて、
    可憐八荒にあふれ、四民安堵の栖穏なり。
    猶、憚多くて筆をさし置ぬ。

     
    あらたうと 藤田ことねの 日の光

  • 8十王芭蕉24/06/24(月) 20:22:16

    >>7

    (現代語訳)

    4月1日にことねの住む寮に参拝したわ。

    かつてはこの寮はアイドルがレッスン後に髪を乾かすことから「髪干(はつぼし)寮」と言ったのだけど、倉本大師が改装した時に「初星」という表記に変えたそうよ。

    千年先にことねという素晴らしい生徒が住むことを悟っていたのかしら、今ことねのかわいらしさは世界中に輝いて

    その可憐さは四方八方にあふれ、誰もが安心して生活できているのよ。

    本当はもっとことねの素晴らしさについて書きたいけれども、私なんかが書くのも恐れ多いほどだから、今はここまでにしておくわ。



    なんとありがたいことかしら 藤田ことねのかわいらしさは まるで日の光のようね

  • 9二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 20:27:48

    藤田ことねちゃん教の宗教書なのでは?Pは訝しんだ

  • 10十王芭蕉24/06/24(月) 20:31:12

    廿余米寮を登つて窓有。
    寮の頂より飛流して百尺、千流の碧潭を覗きたり。
    屋根裏に身をひそめ入て、 窓の裏よりみれば、うらみの窓と申伝え侍る也 。
     

    しばらくは 裏にこもるや 夏の初

  • 11十王芭蕉24/06/24(月) 20:32:19

    >>10

    (現代語訳)

    二十数メートルほど寮の壁を登ると窓があるわ。

    寮の屋上から30メートルほど、ちょうどシャワールームを覗けるのよ。

    屋根裏に身を潜めて、ちょうど窓の裏から覗けるから、うらみの窓と言い伝えようかと思うわ。



    しばらくは 屋根裏にこもってことねを観察するわ 初夏だから

  • 12二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 20:34:46

    アウトーーーーー!!!

  • 13十王芭蕉24/06/24(月) 20:41:04

    初星領に初と云練習所あり。十王大師の開基にして、殊清閑の地也。
    一見すべきよし、人々のすゝむるに依て、初星寮よりとつて返し、其間七里ばかり也。日いまだ暮ず。
    麓の教室に宿かり置て、初の屋根裏にのぼる。
    岩に巌を重て室とし、松栢年旧、土石老て苔滑に、周囲の教室扉を閉て、物の音きこえず。
    窓をめぐり、屋根裏を這て、練習を拝し、佳景寂寞として心すみ行のみおぼゆ。


    閑さや 胸にしみ入る ことねの声

  • 14二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 20:42:00

    >>9

    会長のを旧約にしてPが新約を書くしか無いな

  • 15十王芭蕉24/06/24(月) 20:42:20

    >>13

    (現代語訳)

    初星学園には初というレッスン室があるわ。十王大師が設計した部屋で、防音は完璧よ。

    一目見ていくといいと人々が勧めるものだから、初星寮から取って返し、30kmほど移動したけれど、日はまだ暮れてなかったわ。

    近くの教室を仮宿にして、レッスン室の屋根裏に上ったわ。

    レッスン室の周りは岩山になっていて、古い松や栢が生えて、苔むした石の並ぶ風流なところなのだけど、周囲の教室はすでに授業後で扉を閉めていて、物音も聞こえないわ。

    窓から覗き、屋根裏を這いずり回って、ことねの練習を見ていると、心が澄み渡っていくのを覚えたわ。



    静かな屋根裏 胸に染み入っていくのは レッスンすることねの声

  • 16二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 20:46:48

    現語訳助かる
    こんな怪文書を現代まで伝え残すな

  • 17二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 20:49:42

    ×ストーカー
    ○妖怪

  • 18二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 20:52:13

    芭蕉忍者説ってあるからあながち間違いでもない

  • 19十王芭蕉24/06/24(月) 20:53:44

    十王の栄耀一睡の中にして、初星の門は一里此方に有。
    邦夫が跡は田野に成て、初星学園のみ形を残す。
    生徒会が旧跡は、学園を隔て、入口をさし堅め、奉行をふせぐとみえたり。
    星南も写絵すぐつて此部屋にこもり、功名一時の叢となる。
    「国破れて山河あり、城春にして草青みたり」と、
    円盤打敷て、時のうつるまで泪を落し侍りぬ。


    夏草や 変態どもが 夢の跡


    向日葵に ことねをみゆる 金毛かな  星南

  • 20十王芭蕉24/06/24(月) 20:55:00

    >>19

    (現代語訳)

    十王会長の栄華も今や一睡の夢と化し、初星学園の門はここから一里ほど先にある。

    十王邦夫の旧跡も田野に成り果て、初星学園だけがただ形を残している。

    生徒会の部屋は学園を隔てて入り口をさし固めており、警察の侵入を防ごうとしていたようだ。

    星南も隠し撮りしたことねの写真を選りすぐった上でこの部屋に籠城していたが、結局その功名は今となっては夏草の中に埋もれてしまった。

    「国が滅びても山河だけは在り続ける、町には春が訪れ草が青々と茂っている」という故事のように、獄中から遥か遠くになってしまった初星学園を思い返しながら

    星南は差し入れのことねのCDを打ちやって、ただただ涙を流し続けるのであった。



    夏草はいつまでも青々と生い茂っている 変態どもの欲望が 夢と潰えたその後も


    獄中から向日葵を見ていると ことねのことを思い出すのよ 髪の色によく似ているから(星南)


    (True End)

  • 21二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 20:55:04

    ちゃんと古文版もあるのでダメだった

  • 22二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 20:57:36

    ちゃんと逮捕されてて草

  • 23二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:53:02

    あくはほろびた!!

  • 24二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:58:12

    サンキューストーカー規制法

  • 25二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 22:03:13

    元ネタ

    >>1 >>3:序文

    >>7:日光

    >>10:裏見の瀧

    >>13:立石寺

    >>19:平泉

  • 26二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 07:07:01

    会長が何言ってんのかわかんねえけど多分それは俺に教養がないせいだな

  • 27二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 07:31:17

    >>26

    怪文書をわかろうとしてはいけない(戒め)

  • 28二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 18:49:19

    >>19

    この段は誰が書いてるんですかね…?

    十王芭蕉複数人説

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