- 1二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:08:35
- 2二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:08:58
”……ねえ、ユウカ。”
”ちょっとだけ、時間をもらえるかな?”
”……ほんのちょっとだけで、いいから。”
”どうしても、話しておきたいことがあってね。”
”ああ、「休むべきだ」なんて指導やお説教じゃなくて、なんていうか────。” - 3二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:09:29
”……ありがとう。”
”もし君の気分を害してしまった時は、怒ったり呆れたり、何なら失望してくれても構わないからね。”
”だって、今から話すことは、私のごく個人的な感情と感傷。”
”私が、大人として割り切れなかったもの。” - 4二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:10:16
”……ユウカ、君には目一杯幸せでいてほしい。”
“一応、君にとっての幸せは、ミレニアムのみんなの幸せなんだっていうことも知っているつもりだよ。”
”だけど、その幸せの中にもう少しだけ君自身の存在を組み込んでくれたら嬉しいんだ。”
”だって、君は────。” - 5二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:10:35
期待
- 6二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:10:50
”若人の成長を喜ぶときの優しい微笑みも。”
”お金と時間の使い方についての、口煩いまでの合理性も。”
”善いことを尊び、悪いことに義憤を抱ける高潔さも。”
”技術や観念の発展に驚きながらも、それを受容して楽しめる豊かな感性も。”
”そんな心を持ちながらもしっかりと公私を分け、喜怒哀楽を整理して職務に臨める理性と知性も。”
”沢山の素敵なところが、私の祖母に……ついこの間亡くなった祖母に似ているんだ。” - 7二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:11:57
- 8二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:12:21
”……だから、ね。”
”君がまた、ふとした時に倒れてしまうんじゃないかって、とても怖く思うんだ。”
”君も祖母のように、脳が焼き切れてしまうくらい疲れているんじゃないかって、とても心配になるんだ。” - 9二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:12:41
”祖母は倒れる前日まで、大きな病気をすることも無くずっと元気だった。……そう、思いたかった。”
”本当は、彼女の身体はとっくにボロボロで。”
”ただ、それを周りに悟らせてくれなかっただけだった。” - 10二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:12:56
- 11二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:13:07
”せめてお別れを言いたかった。いや、本当は永く生きてほしかった。”
”衰えてしまっても良かったし、私のことを忘れてしまっても良かった。”
”それでも良いから、支えたかったのに。”
”伝えたいことが沢山あるのに、あったのに。”
”あの口煩いお説教に、言葉と形でもっと感謝を示したかったのに。”
”居なくなられては、何も返せないんだよ。” - 12二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:13:44
”……私は、セミナーやゲーム開発部、エンジニア部、C&Cの子たちが、君をどれだけ評価し慕っているかを知っているつもり。”
”だから、あの子たちに私と同じ思いをしてほしくないし、ユウカに祖母のような悔やまれる側に立ってほしくもない。” - 13二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:14:05
”……ユウカ。君は本当に賢く、優しく、愛情深い子だよ。”
”紛れもなく、私の自慢の生徒の一人だ。”
”権力に甘んじ胡座をかくこともなく、担った役割に相応しく在るための努力を重ね、持てる能力を十全に発揮し、労力を遍くミレニアム生のために費やしていて。”
”だけど、立場が違うだけでそれが伝わることも、ましてや受け入れられることも難しいって解っていて。”
”……そんな、余人では折れてしまうかもしれないくらいの重責と重圧をずっと負っていて。” - 14二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:15:25
- 15二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:15:54
”……もし学校中の生徒から憎まれ疎まれてしまったとしても、君はきっとその頭脳と青春をその子たちのために捧ぐんだろう。”
”大切な人たちへの愛しさや嬉しさを胸に秘め、悲しみと怒りとして割り切り続けて。”
”それを間違いだと反証するには、きっと紙一枚どころかスーパーコンピューターでさえ難しいし、私自身間違いだと断定する気もない。”
”それでも、さ。”
”寂しいと、思うんだ。君の居ないミレニアムを。” - 16二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:16:20
“さっきも言ったように、結局は私のごく個人的な感情と感傷でしかないんだけどさ。”
”「セミナーの会計」という立場を、「冷酷な算術使い」の忌み名を、どうか背負いすぎないでほしい。”
”憎まれ疎まれることを当たり前とし続けないでほしいんだよ……。" - 17二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:16:25
あまり無理しないで
- 18二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:16:49
“私はね、ミレニアムを良く運営するための方法論は、突き放すことや隔てることばかりに帰結させなくて良いと思うんだ。”
“褒めたり、撫でたり、抱きしめたり。”
“君の愛しさや嬉しさを、割り切れないままの形で表して良いんだよ。” - 19二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:17:05
”……ああ、そうだね。必ず見つけて、リオにも伝えなくちゃ。”
“それまでに、リオに検討の価値を見出してもらえるくらいには、私のこの感情を合理的思考に昇華しておかないとなあ。” - 20二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:17:21
“……ユウカ。いつも、本当にありがとう。”
“私もみんなも、君の優しさに救われてるんだ。”
“辛い時は辛いって君にも言ってもらえるように、シャーレの先生として、今以上に協力していくよ。”
“……そうだね。それ以前に、私はもっと出費を抑えて計画的に支出していかないと、か。”
“そういう鋭い指摘を飛ばしてくれるのも、本当、私のおばあちゃんにそっくりだなあ……。” - 21二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:18:02
“……もう少し、寝ていく?”
“……そっか、それは良かった。”
“ゆっくり休んで、また元気な姿を見せてね。” - 22二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:22:13
一旦ユウカ編は終わりです。
経緯・背景を「過労で倒れたユウカ」と「自分を責めているモモイ」と仮定していたので本当はSS形式にしたかったのですが、祖母の最期を思い出すと辛すぎて書けませんでした……。
スレ主の個人的な見解ですが、ユウカはリオと似て非なる危うさを抱えているんじゃないかと思います。
合理的思考と面倒見の良さを併せ持っている人って、深い愛情さえそれが不合理なら蓋をしてしまうんですよね……。
過剰適応というかなんというか……。 - 23二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:22:50
また、別カテからの引用で済みませんが、当初はこちらのスレ
マルゼンスキーの私服がキツい|あにまん掲示板その花柄のワンピース、優しかった頃の母さんが着ていた物にそっくりなんだ明るくて独特な口調も、腰まで伸ばしたロングヘアーも、俺に向ける優しい笑顔も、お前の何もかもが昔の母を思い出させるんだかつての楽しか…bbs.animanch.comに倣って「ユウカを目にするのが辛い」ってスレで立てようかと思っていました。
ただ、いざ書き始めたら思いの外スレ主自身の感情を整理できてしまい方向性が変わってしまったので……。
- 24二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:23:21
余談ですが、母はユズみたいな雰囲気の見た目ですがモモイみたいな性格をしています。
ただ、若くして私を産み育ててくれたというのと病気がちだったというのがあって、宗教や陰謀論にのめり込むようになってしまって……。
ですので、モモイへの問いかけはもう少し余裕ができたら書くかもしれません。 - 25二次元好きの匿名さん24/06/24(月) 21:28:09
改めて、ご覧下さりありがとうございました。
今週は多忙につき、モモイ編はもしかしたら別スレでひっそりと書くかもしれませんが、その際はお付き合い頂けたら幸いです。