- 1二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 17:41:15
- 2二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 17:47:09
※あくまで未完のスレ主SSの解釈と設定。参考にするならどうぞ程度
Q.主人公の名前は?
初代「藤堂 尚也」2罪「周防 達哉」罰「天野 舞耶」3主「有里 湊」4主「鳴上 悠」5主「来栖 暁」
Q.時間軸と舞台は?
時間軸はは「5」の騒動終了後、主人公帰ってきた後の長期休み。
1、2(罰)、3、4も本編終了後。
舞台は噂でなんやかんやあって異界化した東京都。
それぞれの時代の御影町、珠閒瑠市(罰)、辰巳ポートアイランド、八十稲羽市と繋がっている。
新宿から電車で移動できる。都内と上記以外の場所には初代のように壁で遮られていて移動できない
Q.どうしてこうなった?
噂の現実化のせい。SNSって便利だよね。
原因の原因はいつものニャルフィレの実験と試練。 - 3二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 17:49:01
Q.『罪』メンバーは?
『罰』達哉以外全員思い出しててペルソナも使える
達哉だけは『罪』世界から出張してるので『罰』世界の達哉と共存してる状態。
舞耶「全員思い出しちゃったらリセットが無効になるんじゃ…」
達哉「リセットの条件は全員が『思い出す』ことだ。一人だけ思い出していない…いや、思い出せない奴がいる」
うらら「マーヤに、栄吉クンに、リサちゃんに、淳クン、そんで周防弟。これで全員じゃないの?」
達哉「違う…俺は今回、<向こう側>の身体ごとこっちに来ている。<こちら側>の俺は別にいるんだ」
リサ「つまり、達哉が二人いるってこと?」
達哉「ああ。<向こう側>の記憶は俺が全部持ち帰っているから、<こちら側>の俺は何をしようと思い出さない」
リサ「まっさかぁ。ドッペルゲンガーやシャドウじゃないんだから」
克也「おっと、すまない。電話だ」
パオフゥ「こういう時くらい電源切っとけよ…」
克也「はい、周防です。…達哉!?」
パオフゥ「(あんまり驚くな。不審がられる)」
克也「(わ、わかっているから足を踏むな!)い、いや。お前から電話なんて珍しいと…それで、何か用か?」
うらら「へー、本当みたい…」
克也「ほう、吉栄くんに勉強を見てもらうのか」
- 4二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 17:50:47
リサ「むっ」
栄吉「(おい淳、ギンコ抑えとけ!)」
淳「え?なんで…」
克也「それはいい。きちんとお礼を言っておくんだぞ。
僕は用事でしばらく家を空けるから、戸締りや食事は…なに? 泊まる? 吉栄くんの家に?」
パオフゥ「(芹沢)」
うらら「(あいよー)」
克也「待て待てそれは一体どういうことだ!?未成年の男女が一つ屋根の下で過ご(ドスっ)おぉぉぉ!?」
パオフゥ「少し寝てろ」
うらら「あー、ごめんごめん。達哉くん? 私よ私。芹沢うらら。…そそ、おにーさんの友達の。
でさ、お兄さんってば興奮しすぎて気絶しちゃって。あー大丈夫大丈夫。後の処理はやっとくから」
リサ「待った待ったあいつに達哉は渡さなーーむぐぐ」
淳「リサ、抑えて!」
栄吉「向こう側とこっち側のタッちゃんが会ったら面倒だろが…!」
うらら「おにーさんの方はコッチで説得しとくから、達哉くんは勉強頑張ってねー。じゃ、バァイ」
達哉「…こういうことだ」
舞耶「なるほど…」
パオフゥ「(全員記憶を戻して再会させて、別れも辛くさせるってか。相変わらず趣味の悪い野郎だ…)」 - 5二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 17:55:03
Q.主人公たちのステータス(魅力とか)は?
全員マックス。
Q.3主人公は?
一時的にエリザベスが身代わりになっている状態。
あと、双子の姉がいたけど両親ともども例の事故で亡くなってる。
Q.ベルベットルームはどうなってる?
出入り口は一般人には認知されず、疑問も持たれない。
2仕様で実体があり、ペルソナ使いと一緒なら牧村みたいに一般人も認識できる。
今回は人数が多いので劇場のホール。住民もエリザベス以外全員揃ってる。
Q.コミュは?
5主がところどころ中途半端に終わっている。少なくとも千早コミュが完遂できていない
ちなみに恋愛については第三の選択肢「考えさせてほしい」を選んでるので、主人公たちは誰ともくっついてない
Q.千早のコミュが半端なのはなぜ?
仕方ない。彼にも事情があったのだよ。彼女も一人で奮闘したのだが、上手くいかなかった。
しかし安心してほしい。主人公そっくりの『前科持ちの転校生』が接触して最後まで代わりを務めた。
彼に与えられた力で人々を救う教団を立ち上げたようだ。 - 6二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 18:05:15
――某SNSサイトにて
『またメジエドが悪さしたんだって?』
『今度は某社のサーバーを落としたらしいよ』
『友達があそこで働いてんだけどさ、これじゃ仕事にならないって頭抱えてたよ』
『あいつらも迷惑なことしてくれるよなぁ』
『そういえば、メジエドって誰が作ったんだろう?』
『どうせ陰湿で性格悪い奴だよ』
『性格悪いって、具体的には?』
『知るかよw』
『どんな奴なんだろうね。気になる…』
『やっぱり悪のカリスマ的な、大物感溢れるオッサンとか』
『パソコン使いこなすんだし、若い奴じゃないか』
『実は天才美少女と見た』
『夢見すぎ。女だとしてもオバサンだろ』
『どうせ夢見るならロボットとかAIとかどうかな!?』
『何がだよw』
『日本人じゃないんじゃない? 外人とか』
『実は警官だったりして』
『迂闊なことを言うと怒って戻ってくるかもしれないぞ』
『次の標的は俺たちかも』
『メジエドの創始者はとんでもない悪人らしい』
『今まで誰にも尻尾を掴ませなかった、世界屈指のハッカーらしい』
『カルト教団ともつながりがあるらしい』
『今は沈黙しているが、自分たちの行動もどこかから監視しているかもしれない』 - 7二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 18:11:23
――秀尽学園
「そういえば最近、例の転校生見かけないよね」
「知らないの? なんか再犯して少年院入ったって噂だよ」
「えー、うそぉ! 何やったの?」
「さぁ…わかんない。でも少年院行きってよっぽどだよね」
「やっぱり喧嘩とか…」
「喧嘩で少年院とかありえんの?」
「…じゃあ、殺人?」
「………まっさかぁ」
「そんなことよりさ、最近話題になってる宗教…えっと、願いを叶えてくれるんだっけ?」
「あの転校生、今度は殺人をやらかして少年院に入ったらしい」
「マジで?」
「あり得る。あの坂本とツルんでるもんな」
「喧嘩の末に、ってやつか…マジ怖い」
「そういや前歴があるってのは聞いてたけど、あいつ結局なにやったんだ?」
「さあ…」
「よく知らないからなぁ」
「あいつ、いま殺しがどうのって噂になってるけど…殺人とか?」
「さすがにそれはないだろ…」
「実は俺、あいつを生徒会長が尾行してたのを見たんだ。生徒会長のお姉さん、検察の人らしいんだけど…」
「もしかして、その人の頼みで追跡してたとか?」
「殺しの疑惑があったけど証明できなかったのかも」
「本当だったらマジでヤバいな…」
「でも、そんなにヤバい奴には見えなかったけどなぁ」 - 8二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 18:13:51
「殺人鬼というのはタイプがあって、快楽目的のものや何やらが云々」
「話なげぇよ」
「俺、そいつと話したことあるけど…そういうのとは違うと思う」
「実は頼まれて殺してるとか」
「なんでお前は常にそっち方向に持っていきたがるんだよ…」
「そっちの方が面白いじゃん?」
「ひっでえ」
「…でもさ、やたらと人のことを聞いてくることがあるよな」
「そういえば俺、駅で聞き込みしてるのを見たよ」
「大金で依頼を受け、学生の身分を隠れ蓑にターゲットの情報を集めて始末する殺し屋…これだ!」
「これじゃねえよどれだよ。誰も殺されてねえだろ。…たぶん」
「うそ、殺し屋…?」
『あの転校生が殺人を犯したらしい』
『実は検察も監視するほどの殺し屋らしい』 - 9二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 18:18:01
・
・
・
「なんか、ミョーなことになってんなぁ…」
どこかで少女が渋面を作り
「こんなデタラメな噂が流れてるなんて!」
どこかで少年が怒り
「噂が簡単に、恐ろしい速度で広まっていく。まったく、便利な世の中になったものだ」
どこかで誰かが嘲笑った。 - 10二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 18:20:37
――???
――生に意味などないと知るがいい
「(…そうだろうか)」
――答えなど、どこにもないと泣くがいい
「(俺は答えを導いたはずだ)」
『本当か?』
希釈された意識の中に、昏い何かが波紋のように広がり伝わる。
『己が命の価値を理解しない者が、命の答えを導く…矛盾しているではないか』
「(矛盾…?)」
『君に再び、機会を与えよう』
今度は違う声。そんなのいらない。どうでもいい。そう思いつつも心がわずかに揺れる。
『どうやら、君の心はそう思っていないようだ』
『フィレモンに感謝するのだな。私が人間に機会を与えることはそうそう無いぞ?』
(フィレ…なに?)
光と闇の奔流が、意識を押し流す。押し流された"彼"の意識は絡み合い収束し――その場から消えた。
『代わりの人柱が必要だな』
『案ずるな。すでに見繕ってある。…ククク』
とりあえずレス稼ぎここまで。お目汚し失礼しました - 11二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 21:54:10
噂『サトミタダシが全国展開を始めたらしい』
(♪サトミタダシのテーマ)
竜司「やけに頭に残るよな、この歌…」
双葉「洗脳ソングって奴だな」
暁「藤堂さんによれば、頭良くて真面目な奴ほどハマるらしい」
モルガナ「それじゃ、リュージは一生覚えらんねーな!」
竜司「なんだと!? こんなの楽勝じゃねえか、臨死体験仲間を助ける…」
真「さっそく間違えてるじゃない。「瀕死大変仲間を助ける地返しの玉と反魂香♪」でしょ」
杏「真…」
春「マコちゃん、すごく楽しそう」
真「なっ! 違うわよ、確かに覚えやすいし便利だし癖になるけど…」
暁「石化回復」
真「ディスストーン♪ …はっ!」
モルガナ「別に我慢しなくても良いんじゃないか?」 - 12二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 21:55:18
直斗「麻痺した時はディスパライズで…」
雪子「病気を治すディスシック♪」
千枝「雪子…」
雪子「いい曲だよね、これ。気に入っちゃった」
千枝「そ、そう…雪子がいいなら、いいんじゃない…?」
直斗「いつも戦うみんなの味方、僕らの町の…」
悠「直斗も気に入ったのか?」
直斗「頭から離れないんです…」
美鶴「ヒットポイント回復するなら傷薬と…」
ゆかり「あの桐条先輩が何か楽しげに口ずさんでる…」
南条「頭に残って離れないんだ…」
順平「ひょっとして、南条も同じクチ?」
南条「………」
湊「毒で痛いよ♪」
南条「ディスポイズン。…やめんか!」
他にサトミタダシ中毒になりそうなキャラは居るかな? - 13二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 22:52:43
ニャルは達哉以外の主人公をどう思うのだろうか?
- 14二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 06:53:36
少なくとも3〜5主は大好物だと思う(オモチャ的な意味で)
自罰意識とかホントはやっちゃいけない影の受容とか強引な改心行為とか、煽れる要素いっぱいあるし
双葉のお母さんが昔セベクでニコライの助手やってて、それが認知訶学研究のきっかけ、とか妄想
- 15二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 17:32:34
街一つを残し世界が破滅した後の街には、『一切の悩みも苦しみもない存在』イデアリアンが溢れていた。
聞こえは良いが、実態は悩み苦しむほどの理性や思考能力を失った、名状しがたい外見の怪物である。
なんとか生き延びることができているのは、"こちら側"の南条たちがあらかじめ流してくれていた噂のおかげというから、皮肉なものだ。
戦い抜き、疲れ切った体を壁に預け目を閉じた。
目を開けると、二度と見たくなかった景色が目の前に広がっていた。
鳥かごのような外見の殺風景な建物だが、周囲に漂うおぞましい気配には嫌というほど覚えがあった。
「………何の用だ」
虚空を睨み、"この部屋の主"に話しかける。
『そう怖い顔をするな』
そう言って虚空から現れたのは、中年の男――親友の実父である、橿原という男そっくりの姿をとったナニカだった。
『冷たいな。お前をここまで成長させたのは私だというのに』
「勝手に言っていろ」 - 16二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 17:34:26
『ククク…この程度では揺らぎもしないか』
愉快そうに笑う。“向こう側”で倒したはずだったが、そんな事はまるで無かったかのよう。
元より超常的な存在である。今更何があろうと驚くことはないが。
「随分と早い復活だな」
『クック…アレはまだ普遍的無意識の海の底に眠っている。私は…そうだな、さしずめあやつのファンといったところかな。
真似事をしてみたくなったのだよ』
ヤツでありヤツでないもの。同じようなものだ。
「何をしにきた」
『"向こう側"で大きな催しを行うことになったのでな。ぜひ、お前にも来てもらいたいのだよ』
また、ろくでもないことを考えている。そもそも、こいつの考えることに良いことなど何一つとしてないのだが。
しかし、達哉に受けて立つ以外の選択肢はない。もう二度と背中を見せないと決めたのだから。
「…連れていけ」
『いい返事だ。――それでは今再び、ご入場願おう。今回はその身体ごと、な』
その声と共に、少年は光に包まれた。 - 17二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 00:41:02
――銀座・某寿司店
「なんでもネットで調べれば一発のこのご時世に噂を聞きたいだなんて、今時の若い子にしては珍しいね。
いいよ、久しぶりだから今回は特別にタダで教えてあげよう。寿司天帝からのサービスさ」
「『セントラル街にあるゲームセンターにカジノコーナーができるらしい』ね。
なんでも、社長らしい人がそんなことを言っていたのを聞いたらしいよ。ゲーセンも経営難なのかな?
『変わった景品を置く予定』らしいけど、どんな景品なんだろうね」
「『サトミタダシが渋谷に進出する』んだってね。懐かしいな…僕が通ってた高校の近くにもあったんだよ。出来たら僕も行ってみようかな」
「そういえば、探偵の明智五郎って覚えてる? 去年の年末あたりから行方不明だったらしいけど、『最近帰ってきたらしい』よ。
悪の秘密組織と戦ってたんだってね。その時に『大怪我を負った』らしいね。どこまで本当かは知らないけどね」 - 18二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 00:43:08
「ところで、セベク…佐伯エレクトロニクスって企業、聞いたことある? 最近復活…というかスタッフが独立してね。
『世界を震撼させるような新製品を作った』んだってね。詳細は謎だけど、ネットじゃ色んな噂が飛び交ってるみたいだよ」
「今度新宿に出来る新しい本社ビルのお披露目も兼ねて、その製品のデモンストレーションをやるらしいけど…
なんかイヤな予感がするんだよなぁ。セベクは一部の界隈じゃ有名で、かくいう僕も…いや。やめよう」
「こんなところかな。久々に噂屋をやったから少し熱が入っちゃった。噂を聞きたくなったらまた来てよ。
僕は毎日ここでエンガワ食べてるからさ」
「…ところでキミ、どこかで会ったことない? なんか見覚えがあるような…気のせい?」
「ところで、この店の大将なんだけど、無類の噂好きでね。『いつか他人の噂を元にネタを作るんじゃないか』って言われてるくらいなんだ」
「『何か流してみたい噂があれば、掲示板に書けばネタにしてくれるかもしれない』よ。
ただ、さすがに『大将もよくわからない噂はネタにできない』みたいだけど」 - 19二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 07:47:12
保守は
- 20二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 10:17:20
今更すぎるけどネタバレ注意。
あとスレ主は5は無印しかやってないので、追加要素でやる夫がどういう扱いされてたのかも知らない。
そして追加キャラの女の子その他についても全然知らない!
『どう思うかな、フィレモン』
『何をだ?』
『最近のペルソナ使いの弱体化について、だよ。周防達哉に並ぶ超人、未だ現れず…
ペルソナ使いそのものも弱体の一途を辿っている。 JOKER…いやワイルドの力を与えられるのも一人が限度だ』
『私はただ与え、見守るだけだ』
『ふん…お前がそのスタンスを崩さんから、私が動かねばならんと言うのにな?』
ニャルラトホテプが指を鳴らすと、床からフィレモンの従者に瓜二つの男が現れた。
名はヤルダ・バオト。かつて二人の少年にペルソナを与え、神を騙った偽神である。 - 21二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 10:42:37
『イゴールの姿を取らせるのか』
『あの図体で入ってこられても困るだろう?』
フィレモンの問いにニャルラトホテプが返す
この空間は彼らの領域。大きさなどどうとでもなるが、ニャルラトホテプの趣味だろう。
「こ、ここはどこだ…私は…」
『ここは意識と無意識の狭間にある場所』
『ようこそ、デク人形』
「で、デク人形だと…貴様ら、誰に向かってものを…」
困惑しながらも二人の答えを聞いたヤルダ・バオトは憤りながら立ち上がる。
復活したばかりのためか、足元はおぼつかない様子だったが。
『自らの存在理由すら忘れたか。哀れなものだ』
そんなヤルダ・バオトに、ニャルラトホテプは嘲笑う。
相変わらずの自身の半身に呆れながら、フィレモンが口を開いた。
『端的に言おう。君を創造したのは我々だ。人類への新たな試練となるように
互いの力を折半して作り上げた舞台装置。それが君だ』
『ベルベットルームの占拠も、フィレモンが手を貸してやっていただけに過ぎん』
「馬鹿な! 我は神だぞ! 創造主など…」
逆上する様を見て、見苦しいと言わんばかりの表情でニャルラトホテプが指を鳴らす。
その瞬間、ヤルダ・バオトの下半身が爆ぜた。激痛に悲鳴を上げのたうち回る“偽神”に、呆れたように声をかける。
『矛盾だな。神と嘯くなら、なぜそのような無様をさらしているのだ? 私はただ、指を鳴らしてやっただけだぞ』 - 22二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 11:02:00
『我々は、わざと君を不完全に作り上げた。ペルソナを与えられる機会を限定し
以降のペルソナ付与・抹消・合体の力も与えなかった』
『だからこそ、お前はイゴールの従者を分割してまで自分の手元に残していたわけだ。
自分の力を自由に扱えないという矛盾にも気付かんとは、間の抜けた神も居たものだな?』
「馬鹿な…馬鹿な…」
『しかし、君は人々の欲望に影響され、我々の想定から外れた行動を取り始めた』
『己の領分を超え暴走した時の貴様の道化ぶりは見ものではあったが…
おかげで試練も不完全なものに終わった。』
茫然自失となっている“偽神”に構いもせず、フィレモンとニャルラトホテプは続ける。
『貴様は領分を超え、本来の存在意義も放棄した。それは罪だ。罪は贖わねばならん』
『新たな試練に、君の存在が必要となる』
『もう一度、願いの受け皿に戻るがいい。愚かな偽神よ』
黒い影が、かつて神を騙った存在を飲み込んだ。 - 23二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 21:42:23
保守
- 24二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 22:16:08
スレ主です。いつも保守ありがとう。
しかしネタや設定を供養したいとは言ったけどここまで反応や書き込みがないのも予想外!
見てる人やこの話題に興味持ってくれてる人がどれくらいいるのか…
保守はもちろんありがたいし、落ちても貯め込んだネタが尽きるまでやるつもりだけど
そろそろ整合性が取れてなかったり飛び飛びのシーンも多くなってくるかもしれない
正直に言うと一人芝居というか一人でスレ埋めてるような気分になって寂しいので
クロスについて語るでも解釈やネタについて感想や批評をくれるでも、とにかく何か書き込みがあるととても嬉しい
3、4はやったのがかなり前なのもあってうろ覚え気味で、どうしても描写が少なくなりがち。
更に追加要素や番外系はほとんどやってないので、その辺の話題を補ってくれるととても助かります - 25二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 08:00:26
1と2混じってんのがちょっとやりにくい…3~5ならイケるがそれ以前は無理じゃ
- 26二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 09:27:02
たしかに全部は敷居高いよね…こっちも1、2、5に偏りがちだし
スレ主の落とすネタでは(ほぼ)全作クロスを目指してるけど
無理に全部絡める必要はないし、特定の作品同士のクロスも存分に語ってほしい。
悪魔(シャドウ)相手の交渉や噂の現実化とか、都合良さげなシステムや設定だけ拝借するのでももちろん良い
あと3や4のキャラ周りで解釈違いあったら突っ込んでほしい
- 27二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 17:10:30
最近、悍ましい夢を見る。無数の黒い手が、自分を捕まえようと追ってくるのだ。
必死に逃げて、逃げて。やがてその先に仲間たちと光を見つけ手を伸ばすと、掴み返して光に引き入れてくれる。
『都合の良い絆に縋り、まだ逃げるのか』
『罪には、罰を与えねばならん…』
この恐ろしい声を最後に、黒い手は消えて、夢から覚める。
しかし、今日の夢は、その夢とは少し違っていた。――目の前に、蝶の仮面を被り白いスーツを着た男が立っていた。
『お初にお目にかかる。私はフィレモン。意識と無意識の狭間に住む者』
『君には、イゴールの主と言った方がわかりやすいかもしれないな』
「イゴールの、主…」
『先の戦いにおいてイゴールとその従者を救ってくれたこと、感謝する』
「それで、そのフィレモンが俺に何の用だ?」
『大きな悪意が、君たちを…君たちの世界を飲み込まんと暗躍している』
「大きな悪意…?」
『敵は強大だが、君たちを助ける者が必ず現れる。彼らと協力し、この世界を救うのだ…』
「敵? 助ける者? 一体どういう…」
『悪意は、もうすでに動き出している…私は僅かな手助けをすることしかできない…無力を許してほしい』
「何の話をしているんだ。もっと詳しく…」
『時間がない。すでに東京は、噂が現実となる異界と化している…』
「待て、行くな! 話を――」
『さあ、目覚めるのだ…』
その言葉を最後に、長く続いた奇妙な夢は終わりを告げ。
少年とその仲間たちは夢よりもなお奇妙で悍ましい現実に直面することとなる。 - 28二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 21:43:42
保守代わりに、ちがう人の夢。細かい矛盾は気にしない
『せっかくの休みに、なんで子守りなんか…』
『うだうだ言うんじゃない。午前中だけでいいと言っただろう』
『そんな堅い顔で子供が喜ぶかよ。こうやるんだ…なあ冴ちゃん、芸人のブラウンって知ってるか?』
『うん!』
『よし。じゃあ、モノマネをしてやろう…よーく見ておけよ』
『なんだ、大喜びじゃないか』
『大したもんだろ。…しばらくやってなかったから心配だったけど、なんとかなるもんだな』
『ああ…そうだな』
『む、そろそろ時間か』
『結局一日付き合ったな…』
『克也お兄ちゃんたち…もう帰っちゃうの?』
『ごめんね。でも、またすぐに遊びにくるよ。今度はケーキも持ってこよう』
『ほんと!?』
『もちろんだとも。なあ、達哉』
『仕方ないな…また新しいネタ仕入れてくるから、二人とも良い子で待ってるんだぞ』
『約束だよ!』
『ああ、約束だ』
『そうだ、最後にペルソナ様遊びをやらないか』
『ペルソナさま?』
『ああ。いつか、君たちを助けてくれるかもしれない…おまじないだ』
「懐かしい夢を見たわね…克也お兄ちゃんに、達哉お兄ちゃん…元気にしているかしら」
昔、しばらく珠閒瑠市に赴任することになった父についていった時、よく面倒を見てくれた二人だ。
妹はもう家を出たらしいが、妙に慌ただしく支度したような形跡がある。几帳面な妹にしては珍しい。
今日は休日。特に予定も考えていなかったが、何をしようか。 - 29二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 08:44:09
保守
- 30二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 18:38:28
奇妙な夢から目覚めた来栖暁がまず感じたのが、腹部の圧迫感だった。
原因はすぐにわかった。猫が腹に乗っかってこちらを見ている。
自分の相棒で、飼い猫ということになっているモルガナだった。
「アキラ、お前も見たか?」
モルガナはこちらの目覚めに気付くと、ずいと顔を寄せて聞いてきた。
「見たかって…」
「夢だよ、夢! あのお方…フィレモン様の夢だ!」
フィレモン。夢に出てきた男の名前だ。
「まさか、モナも同じ夢を見たのか?」
「ああ!ワガハイにはわかる。間違いなく本物だ。あのお方が直接警告するなんて、絶対にヤバい…!」
イゴールの上司ということは、モルガナからすれば上司の更に上にあたる存在といえる。
この様子を見るに、彼にだけわかる何かがあるのだろう。
「ともかく、みんなに連絡してみよう」
モルガナが同じ夢を見たということは、同じくペルソナ使いである友人たちも同じ夢を見たかもしれない。
彼らに連絡すべく、暁は枕元に置いたスマホを手に取った。 - 31二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 23:17:56
番外噂話『渋谷のゲームセンターにカジノコーナーができたらしい』
暁「………」
モルガナ「ゲーセンの前で立ち止まって、どうしたんだ?」
暁「たしか噂が流れてた」
モルガナ「噂? …ああ、カジノになってるとかいう奴か。まさかお前、入るつもりか?」
暁「入ろう」
モルガナ「いやダメだろ! ワガハイたちに遊んでる時間なんて――」
尚也「く、外した…!」
達哉「ロイヤルストレートフラッシュだ」
舞耶「ダブルアップチャンス! まだまだ行くわよー!」
湊「………また外れた」
悠「よし、来い来い…」
モルガナ「お前ら何やってんの!?」
主人公ズ「「「「カジノ」」」」
モルガナ「見りゃわかる! こんなことやってる場合かよ!?」
暁「見ろ、モルガナ!」
モルガナ「なんだよ…景品?」
暁「貴重なアイテムや装備品ばかりだ…! 見たこともないようなものもある…!」
モルガナ「もしかしてお前ら…それ目当てか?」
尚也「各種石版が必要なんだよ。あと封神具も」
達哉「強力な装備を集めるのにうってつけなんだ」
舞耶「探索は他のみんなに任せてあるから問題ないわ!」
モルガナ「問題しかねーよ!」 - 32二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 23:21:18
湊「桐条先輩たちには呆れられたし」
悠「陽介たちにも叱られたが」
湊&悠「「ここは譲れない!」」
暁「よし、俺も早速…」
祐介「む、暁」
暁「この声は…」
モルガナ「ユースケ…」
尚也「封神具が欲しいんだってさ」
暁「極貧なのにどうやってコインを…」
悠「貸した」
モルガナ「貸すなよ!」
尚也「だって必死に地面に落ちたコイン拾い集めたり…」
悠「店員に交渉してるの見てたら…」
モルガナ「ユースケ、お前…」
祐介「絵のモチーフにしたかった。手段はどうでもよかった。とにかく勝ったので反省はしていない」
モルガナ「勝敗関係なく反省はしろ!」