- 1二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 20:21:02
- 2二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 20:21:29
それは道楽で作られた。作ったのは二組の篠澤さんだった。アイドルというのは評価が終わればドリンクなど飲む気におきない。彼女にとってドリンクは趣味道具で、苦しんで飲むものと思えた。
金は特許が儲けさせてくれるし、時間も被虐趣味もある。気まぐれでロボットを作ったのだ。
しかし、AIが怪しかった。彼女もそこまで手が回らない。簡単な受け答えができるだけだったし動作の方もドリンクを飲むだけだった。 - 3二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 20:21:51
彼女はそれが出来上がると学食においた。学食にはテーブルの席もあったけどロボットはカウンターの中におかれた。ぼろを出しては困るからだ。
会長はことねがいたので、一応声をかけた。名前と年齢を聞かれたときはちゃんと答えたがあとはダメだった。それでも気づく会長はいなかった。 - 4二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 20:22:21
「名前は?」
「コットちゃん」
「キャラ付け変えたの? 歳は?」
「まだ若いのよ」
「15歳だったわね」
「まだ若いのよ」
コットちゃんに話しかけるのは上品な会長が多かったので、これ以上は聞かなかった。 - 5二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 20:22:44
「キレイな服ね」
「ゴールデン衣装よ」
「なにが好きなんだい?」
「お金」
「おしゃれハーブティー飲むかしら?」
「おしゃれハーブティー飲むわ」
ドリンクはいくらでも飲んだ。 - 6二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 20:23:19
可愛いくて若くてツンとして答えがそっけない。会長は通い詰めた。コットちゃん相手に話をしてドリンクを飲みコットちゃんにも飲ませた。
「ファンの中で誰が好き?」
「誰が好きかしら」
「私が好きかい?」
「あなたが好きだわ」
「プロデュースさせて」
「プロデュースさせるわ」
数ヶ月後
「何杯目のルイボスティーだ。見事な飲みっぷりだ」
審査員たちが感嘆する。
評価S
こうして十王星南はコットちゃんをトップアイドルに導いたのだった。 - 7二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 20:24:41
きちんとハイライト消してて草
- 8二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 20:26:31
気づけよ、会長!
- 9二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 20:27:51
確かに無限にドリンクがあれば勝てる
- 10二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 20:48:42
学食の一角にいる虚な目をして受け答えが怪しいゴールデンことね普通に怖い
- 11二次元好きの匿名さん24/06/25(火) 21:36:11
元ネタあらためて読んでみたけど意味が分かると怖いなコレ…
- 12二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 04:54:56
駄目だろ広……
ガワだけ作って飽きたからって学食にハイライトオフポンコツメカ少女藤田捨てちゃぁ