- 1二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 09:16:37
- 2二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 09:33:44
イタズラのつもりでいったら真に受けられたけどこれはこれでOKと思ってそう
- 3二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 09:51:10
微笑ましく見ているよ
お日様だからね - 4二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 09:52:45
ハグされてるときはわたあめポフポフしてそう
- 5二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 10:01:35
アンティーカの中でも湿度が軽めの2人だな、ヨシ!
- 6二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 10:33:41
霧子も後ろからハグしてそう
- 7二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 10:39:12
アンティーカサンド!
- 8二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 10:40:02
シャニP昇天しそう
- 9二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 10:40:32
摩美々もわかりにくいけど結構いいもの持ってるんだよな…
- 10二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 10:44:25
これが北風と太陽のモデルになったことは言うまでもない
- 11二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 10:44:56
- 12二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 10:52:06
凛世が死んだ!
- 13二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 12:01:38
「いつもありがとうな、摩美々」
「や、私から言い出したことですし、別にいいんですけどー……」
プロデューサーの腕の中で、私はもごもごと言う。見るからに疲れていたプロデューサーと、たまたまテレビでやっていた幸福ホルモンの話。はじめは冗談のはずだった「ハグとかしてみますー?」という提案がすっかり習慣になってしまったのは、私もそれを楽しんでいるから。
では、あるけれども。
「……プロデューサーは、気にならないんですかー」
「うん?」
「霧子、めっちゃ見てますケド」
事務所の倉庫で私を抱きしめるプロデューサー。を、とても楽しそうな笑顔で見ている霧子。
はたから見れば明らかに異様な光景のはずなのに、今この場でそれを気にしているのは私だけみたいで、自分の感覚が不安になる。
「ああ、いや……うん。俺が、呼んだんだ」
「は?」
「前、見てたみたいで。何してるのか気になったんだって」
確かに、事務所でこんなことをしていればいつかは誰かに見つかってもおかしくはない。それが霧子だったのは、不幸中の幸いとも言える。
でも、そこから何がどうなれば「あらためて現場を見せる」に繋がるのか。
「……うん、よし。もう大丈夫だ。ありがとう、摩美々」
「あ、はいー……」
私の疑問はそのままに、さっきよりもいくらかしっかりした口調で、プロデューサーは言った。離れ際、私の背中をぽんぽんと叩いていくのが子どもをあやす手つきみたいなのは、いつまで経っても引っかかる。
「じゃあ、次は霧子の番だな」
「わ……は、はい……!」
「……え」
何が霧子の番なのか。意思疎通に成功している二人に、一人だけ取り残されてしまう。取り残されたまま、霧子から「摩美々ちゃん……!」と何やら決意をしたように名前を呼ばれる。
「……ぎゅー……!」
そしてそのまま、抱きしめられた。
別に、初めてじゃない。撮影のポーズだったり、ライブの後に感極まったり、霧子に限らずアンティーカのメンバーと抱き合うことは何度もあった。
でも、今は状況が違う。と言うか、どんな状況なのかが分からない。 - 14二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 12:04:52
「ど、どうかな……?」
おそるおそるといった様子で、霧子に聞かれる。
「どうって……」
中途半端に言葉を切った私に答えたのは、プロデューサーだった。
「いつも俺ばっかり癒やされてるからさ。たまには摩美々にも癒やし効果の体験を、って」
「……はあ」
「摩美々ちゃん……癒やされてる……?」
霧子に癒やし効果があるのは間違いない。でも、そのためにわざわざハグをする必要はあんまりないし、そもそもプロデューサーとのハグで癒やされてないわけじゃない。
まあでも、せっかくだし。そんな気持ちで、霧子を抱きしめ返す。
「……霧子、細いよねー」
「そ、そう……かな……?」
「摩美々も大概細いぞ?」
「プロデューサーからしたら、そうでしょうケドー」
背が高くて結構しっかりした体つきのプロデューサーがハグしたら、大抵の女の子は細く感じられるだろう。そんなことを考えながら、プロデューサーを盗み見る。さっきまでのハグで充電が完了したのか、私と霧子を眺めながら何やら満足げに微笑んでいるのが、若干気に入らない。
そのくだらない天邪鬼が、私の中でふつと悪戯心に変わる。
「……ねえ、霧子ー」
「なあに……?」
プロデューサーに聞こえないように、こっそりと。思いつきをささやいてみれば、霧子は「わ……ふふ……」と楽しげに、私ほどではないけれどいたずらっぽい笑みで、小さくうなずいた。
「プロデューサー」
「プロデューサーさん……」
抱き合ったまま、二人でプロデューサーを呼ぶ。
「どうした?」
「今、霧子と話し合ったんですけどー」
「二人をハグしたら……二倍、癒やされるのかな、って……」
そこまで言えば、十分。
「というわけでー」
「どうぞ……プロデューサーさん……」
そこまでは示し合わせていないのに、まるでそうであったかのように。霧子と二人、誘うように片手ずつを差し出した。それを見て目を丸くしたプロデューサーに、イタズラの成功を実感する。
触れ合っている箇所から、霧子の鼓動が早くなっているのが分かる。私の鼓動はたぶん、同じくらいかそれよりも早かった。 - 15二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 12:06:21
- 16二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 12:16:44
ちょこ先「すごいもの……見ちゃった!(写真パシャッ)」