悪役令嬢がバカな従者のせいであらゆる悪行が善行として持ち上げられる作品

  • 1アイディアだけマン24/06/26(水) 15:12:21

    が、書きたい

  • 2二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 15:20:04

    従者は男女コンビにしておけ

  • 3二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 15:20:26

    ザマァはあるのか?

  • 4二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 15:25:33

    >>2

    従者と令嬢で男女ってこと?

    それとも従者で男女?

  • 5二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 15:27:15

    悪役令嬢はただのバカじゃないな?

  • 6二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 16:03:33

    悪役令嬢「あの田舎者に都会の礼儀を教えて差し上げなさい」
    従者「かしこまりましたお嬢様」

    そして…

    従者「よろしいですかヒロインさん、この学園の中では身分に関係なく平等であるというのがルールですが、それは礼儀知らずであって良いという事ではありません。王太子殿下や公爵令嬢の方々にはキチンと節度を持ってお付き合いされるように。それと貴族社会は貞淑を旨とするものです。複数の異性との交際などは慎みなさい。あなたにそんな気が無くとも、よからぬ噂を立てる者は多いですからね」
    ヒロイン「あ、ありがとうございます」
    従者「礼なら私ではなくお嬢様に。お嬢様は慈悲深きお方、あなたが学園生活で戸惑う事の無いように、あらかじめ礼儀を伝えておこうとなされたのでしょう」

    こんな感じかな?

  • 7二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 16:03:58

    >>4

    従者で

    従者同士で恋愛でも男従者と令嬢とのラブコメも

    女従者と百合どれでも選べる選択肢を作る

  • 8二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 16:07:00

    >>6

    この従者は字面を一言一句忠実にやるだけが能の単なるアホなのか、何らかの意図をもってお嬢様の命令を曲解してるのか…

  • 9二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 16:14:37

    >>8

    悪役令嬢が善人であるというフィルターが掛かっているのかも知れないな。

    だから「歓迎しろ」「礼儀を教えてやれ」はそのまま通るし、「お灸を据えてやれ」は少し強めに注意しろ。果ては「襲って穢せ」という直接的な命令も「そうか、最近は物騒だから不要な外出は控えるようにビビらせろって事だな」と解釈するとか。

  • 10二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 17:20:07

    >>9

    こんな感じかな?

    悪役令嬢「お前、あの小娘をかわいがってあげなさい」

    従者「(かわいがる…?…あの才覚だけが取り柄の町娘を…?…そういえばあの娘は先頃幼い頃からかわいがってくれた叔父を亡くしたと聞きます…つまり、お嬢様はあの娘の叔父のように庇護者になる所存なのですね…この従者、お嬢様の優しいお心に全く気付きませんでした…!)

    …承知致しました。ではかわいがる支度をしてまいります…!」

  • 11二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 19:06:01

    ダンスパーティーか何かにて
    悪役令嬢が安物のドレス着たヒロインを遠目に
    「まあなんて貧相な衣装でしょう…あんな姿で恥ずかしくないのかしらねえ○○、あの娘の布キレに彩りを加えてやりなさいな」
    とか言ってワイン渡したら裁縫技術SSRアホメイドがヒロインを控え室に連れて行ってヒロインのドレスを滅茶苦茶改修してて
    その間冷えないように「お嬢様からです」ってワイン渡すかんじとかどうでしょう
    誰か上手いことSS書いて

  • 12二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 19:30:17

    分かる
    自分も一回考えたことあるわ
    だけど余りに文章が下手っぴすぎて諦めた
    まぁ置いといて書いてて思ったのが展開に困る
    結局
    令嬢が悪行する→従者が持ち上げる
    のワンパターンしか無いからいくらか別の話を突っ込まないといけないのがちょっとしんどかった
    一応考えられるのが
    ・従者と令嬢のラブコメ
    ・従者と旅をする
    とかなんだけどラブコメにしても従者がバカキャラだから従者の方にどういった魅力を持たせれば良いのか分からない
    バカキャラにありがちな性格良い系も令嬢の悪行を持ち上げてるせいで使えないからし憎めないアホ展開も難しい
    じゃあ旅するとなるとそこらのなろうと何が違うの?ってなる

  • 13二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 19:49:34

    悪役令嬢がバカな従者を使って善行化する、だと従者をどれだけ凄いバカにしても、それを理解していながら成功すると考えてる令嬢側は度を越したバカだろってなる
    理解してなければ正真正銘のバカだし
    バカ主従ものならバカギャグとして面白いけど、それだと悪役令嬢要素が鼻につく感じになりそう

    それなら悪役令嬢は明確に頭のキレる女にして、バカな従者は道化として飼ってるくらいに扱いを下げる
    でも従者はバカだから頭のキレる悪役令嬢に対する感情は尊敬と感謝、自慢が大部分を占めてるから悪役令嬢の行いを一人勘違いして変なサポートに走り、悪役令嬢の行いが結局のところ善行の面が強まるって感じがいいと思う

    ドラえもん秘密道具のよい子バンドみたいな

  • 14二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 20:09:25

    このレスは削除されています

  • 15アイディアだけマン24/06/26(水) 20:11:39

    >>11

    アイディアだけ先行して地の文とか少ないけど書いてみた

    名前とかは気にせんどいて

    teleにする以外にどう載せたらええんやこれ

    elegra.ph
  • 16二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 20:30:22

    ドレスのエピソード、面白そうだったから書いてみた

    URLは短縮してるけどこのまま使えるから良かったら読んでみて欲しい


    x.gd
  • 17二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 20:47:00

    >>16

    ええなぁ

  • 181124/06/26(水) 22:17:54

    ダメ元で置いたら素敵なSSに仕立て直してもらえてびっくりした…
    ありがとうございます

  • 19二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 22:19:33

    このレスは削除されています

  • 20二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 22:21:00

    >>16

    退屈令嬢が引きつつも面白れー女してるのたまんねえですわ!

  • 21二次元好きの匿名さん24/06/26(水) 22:23:37

    バカ従者とは別に、単純に悪役令嬢は運に見放されている、もしくは天運の星の下に生まれついているとかな。

    「もう我慢なりませんわ。あの芋女が殿下と結ばれるなんて」
    こんな事言っているが、婚約関係にある王太子と悪役令嬢の仲は傍目も羨む睦まじさ。確かにヒロインも王太子と懇意にしているがそれは側室としてであって、ヒロインはちゃんと悪役令嬢をいつも立てているし、パーティーでは常に後ろの席に着席するなど序列を弁えている。とは言えやはり独占欲は強いもの。
    「と言って、従者に任せたらまたいつもの如くおかしな事になると決まっていますわ……」
    これまで従者にやらせた悪巧みは全て裏目に出て、今や悪役令嬢は稀代の才媛にして慈愛の聖女と学園でも宮中でも評判である。
    「こうなったら暗殺者を雇いましょう」
    こうして暗殺者を送り込んでヒロインを抹殺した悪役令嬢だが……なんとその暗殺したヒロインは敵国のスパイが変身魔法で成り代わっていて、敵国がヒロインと懇意にしている王太子や悪役令嬢を亡き者とするために送り込んできたことが明らかになった。この話が広まると、暗殺計画を未然に防いだことで悪役令嬢の名声はますます高まった。

    ……と、こんな感じかな。

  • 22二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 08:18:50

    >>21

    いいわねその展開

  • 23二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 08:53:57

    >>16

    面白い、この主従めちゃくちゃ好きかも

  • 24二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 08:57:21

    >>21

    良すぎる

    ちゃんとした小説として読んでみたくなってきた

  • 25二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 13:42:37

    悪役令嬢もの書く人に聞きたかったんだけど、令嬢のモデルってあったりする?
    偉人でも、好きな作品のキャラでも、vtuberでもええんやけど

    悪役令嬢とバカな従者、て聞くと七つの海のナディアに出てくる三人組グランディス一味がパッと思い浮かぶんだ

  • 26二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 13:54:16

    見た目とか声のイメージはラブライブ!サンシャイン!!の小原鞠莉とかだな

  • 27二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 15:12:00

    関係としてはオーバーロードのアインズ様とデミウルゴスに近いか。デミウルゴスのカルマが善だったらこんな感じになるのかな。

  • 28二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 22:41:01

    ヒロイン・従者・悪役令嬢の名前は>>16からお借りしました。


    公爵令嬢マリアは、最近は心穏やかならぬ日が多い。いや怒りや苛立ちを感じている訳ではない。むしろこの魔法学園で彼女の評判はすごぶる良い。公爵令嬢でありながら平民出身の学生にも差別せず、むしろ彼女らの至らぬ所を指導し、謂われ無き中傷や暴力から庇護する誠の貴族であると。

     褒め称えられて腹を立てるほど捻くれてはいないが、どうも心がざわざわする。

     本当なら入学パーティーではあの田舎出の芋娘-アリス-は恐らくはなけなしの金をはたいて用意したであろうみすぼらしいドレスをワイン塗れにして笑いものとなり、学内では自分の取り巻き達から貴族社会での振る舞いを調教されていた筈なのに。

     従者であるレイのせいだ。彼女はドレスに彩りを加えてやれと言えば本当にアリスのドレスをパーティーに出席するに相応しい物に仕立て上げ、貴族の振る舞いを教えてやれと言えば本当にそれをアリスに教授した。取り巻きの令嬢達も、平民とは言えそこまでマリアが気に掛ける相手をヘタに傷付けたりすればどのような癇気に触れるかと怯えているのだろう。アリスとの付き合い方は穏やかなものだ。言葉の裏を読めない愚か者とレイの首を切るのは簡単だが……過程はどうあれレイが自分の評判を高めてくれたのは事実だし彼女が赤心から自分に仕えてくれるのは疑いない。それを解雇するなど些か可哀想だ。

     それにしても何故あんな田舎娘が気に掛かるのだろう? 自分はこの国の3分の1を占める大貴族の一人娘、剣を握れば2年で教師の誰も敵う者は居なくなり、学者や古老も舌を巻くほどの頭脳、火水風土と本来一人に一つしか持ち得ぬ魔法属性を4つ持って生まれそのどれをも既にこの魔法学園にて学ぶことは無いほどに修めている。美貌はどんなアクセサリーやドレスの輝きも色褪せるほどである。

     手前味噌な自慢話もキリが無いが、要するに超一流の家柄と、傾国の美貌、あらゆる努力にいくらでも応えてくれる天稟。それらを併せ持って生まれたのが身であるが……そんな自分がたった一つだけ持たず、そして望んでもこの先決して得られないもの。かつて魔王の侵略からこの国を救い、やがて来たるべき聖戦で切り札となるべき力、光の魔力をアリスが持っているからであろうか。だからであろうか、マリアの婚約者である王太子殿下ともアリスは交流がある。

  • 29二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 22:41:51

    もしアリスが振る舞いを弁えぬ愚か者であったのなら、もしアリスが自分を憎んでいたのなら。それなら簡単に、マリアは心置きなくアリスを処することが出来たのだ。だがアリスは不慣れながらこの学園に相応しい礼節を持って振る舞い、自分には子犬のように懐いてくる。
     だからこそ何と言おうか……そう、歯がゆいのだ。不快ではないがどうにも胸に何かがつかえたように。いっそくびり殺してやれたならどれほど楽か。そこまで行かずとも、自分の足下にあの芋娘を跪かせ、泣かせてやりたい。そうして自分を憎むようになったら最早何の遠慮も要らなくなるのだ。
     そう考えて信頼出来る者にアリスの身辺を探らせたところ、面白い情報が手に入った。
    「芋娘は父親を早くに亡くして母親と二人暮らし。母親は娘に良き教育を施す為に無理に働いて体を壊し、治療の為に借金をしてしまい、芋娘は学園の休日にアルバイトをして少しずつ金利だけを返して、支払いをだましだまし待ってもらっていると……」
     これならば。ニヤリと、マリアは口角を歪めた。
    「お呼びですか、お嬢様」
    「呼んだから来たのでしょう?」
     やって来たレイにぶっきらぼうに言うと、ポイと持っていた書類を投げ渡した。
    「これは……?」
    「借金の証文よ」
     アリスの家が借りている借金取りに手を回して、彼女の他数名の借金をマリアが肩代わりする形で証文を買い取ったのだ。借り主達には大金であろうと、マリアにとっては一日分の茶菓子を我慢すれば捻出出来る程度のものでしかない。
    「レイ、あなたはこの証文に書かれた者から借金を取り立ててきなさい」
    「は……」
     しばらく書類に書かれていた内容を読み込んでいたレイは「成る程、そういう事ですか」と頷く。
    「……? まぁ良いわ。とにかくすぐに行ってきなさい」
    「かしこまりました、お嬢様」
     一礼して、従者が退出する。この命令ならば曲解のし様があるまい。数日中にはきっと、自分の前に跪くアリスが見れる。それを思い浮かべて、マリアはこの日は熟睡出来た。

  • 30二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 22:42:47

    「アリス様!!」
     三日後。サロンでくつろいでいたマリアの前に、息せき切ってアリスがやって来た。
     来た!! マリアは心の中で握り拳を作る。きっと無理な借金の取り立てが実家に行なわれたのだ。それを知り、何とか支払いを待ってくれと自分に泣きつきに来たに違いない。その証拠に少し離れた所からも分かるくらい、アリスは瞳が潤んでいて今にも泣き出しそうだ。
     今度こそ間違いない、今日この日、取り巻き達も居る満座の中で、この芋娘は自分の前に泣いて跪き、その屈辱から自分を憎むようになるのだ。
     そしてそれは間違っていなかった。
     アリスはマリアの前に泣いて跪いた。
     そしてマリアの手を取って頬ずりするように寄り添ってきたのだ。
    「は?」
    「ありがとうございます!! ありがとうございます!!」
     確かにアリスは跪き、涙を流していたのだが……マリアの予想とは、表情だけが違っていた。想像では屈辱と羞恥に歪んだものであったのだが……アリスの表情には深い喜びと感謝しかなかった。その涙も、決して悲しみではなく。喜びから出たものであるのはすぐに分かった。
    「私などの為にあそこまでしてくださるなんて……ご恩は生涯忘れません。何年掛かっても、必ずお金はお返し致します!!」
    「? ? ? ?」
     どうも話が見えてこないが……しかしどうしてこのような状況になったのかは、察しが付く。マリアは戸惑いつつ、自分のすぐ後ろに控えているレイへと向き直った。
    「レイ、あなた、あの証文をどうしたの?」
    「焼き捨てました」
     従者は、あっけらかんと答えた。
    「なっ……!?」

  • 31二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 22:43:09

    自分は借金を取り立てろと確かに言った。この従者は今まで命令の裏を取れなかった事はあれど、命令そのものに背いた事は一度も無い。だからこそあそこまで明確に命令を下せば必ず無い袖でも振らせると思っていたのに。
    「お嬢様は借金を取り立てろとは言われましたが、借金を支払わせなくてはならないとは言われませんでした」
    「なっ……?」
    「お嬢様から頂いたあの証文にあった人物はご学友のアリス様を初め、没落貴族でありながら両親が昔の羽振りを忘れられず浪費を繰り返した故の借金を押し付けられ、しかし妹達を養う為に冒険者となった方や、孤児院経営の為に教会の土地を質に入れた本当に善良な司祭様など……酒や賭博で身を持ち崩したような者は一人も居ませんでした。それを見た時、私はお嬢様の意図がすぐに分かりました。どのみちいくら催促しても金を取れぬ証文など無用の長物、ムリに取り立てようとすればお嬢様の悪評が広まるばかり。それよりは彼等を借金から解放し、この国の為に働いてもらった方が良いと。お嬢様は慈悲深き御方、考える事は分かっております」
    「えぇ……」
     ひくひくと、マリアは顔を引き攣らせる。
    「まぁ!!」
    「素晴らしいですわ、マリア様」
    「まさしく貴族に相応しい行いですわ」
     取り巻き達は口々に自分達の中心人物を褒め称え、アリスは未だ泣きながら壊れたオルゴールのように感謝を述べ続けている。そうしていると今度は別の知らせが舞い込んできた。
    「マリア様、この国一番の冒険者パーティーの魔法使いから、是非お礼がしたいと面会の申し出が……」
    「教会から感謝状が届きました」
    「ああ……」
     結果的にはアリスを泣いて跪かせるという目的は叶い、嬉しいおまけまで付いてきたのだが……この胸中のモヤモヤは何だろう。嘆息するマリア。
    「どうしてこうなったのかしら?」

  • 32二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 01:15:11

    >>25

    書くまでいかないけどこういうのもイメージに含まれてるかんじ

  • 33二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 11:47:00

    >>15

    こっちにもなんか感想立ててやったら?(他力本願)

  • 34二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 12:31:33

    >>33

    15はちょっと自分の端末のせいか開けなくて…

  • 35二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 12:53:09

    このレスは削除されています

  • 36二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 12:54:25

    男女従者にしようにも従者1人の方が取り回しやすい感ある

  • 37二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 16:43:17

    >>15

    何回も試したけどリンク先にアクセスできない…

  • 38二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 19:11:13

    このレスは削除されています

  • 39アイディアだけマン24/06/28(金) 19:15:10

    >>15

    めんどっちいからそのまま載せることにした

    名前は適当に入れといて


     学園のダンスパーティ的な式典っぽいところに(ヒロイン)が安物のドレスを着て登場する。

    「なんとみすぼらしい……(執事)、これを」

    「あざっすあざっす!」

     (悪役令嬢)が(執事)にワインを渡すと、彼はおもむろにそれを飲み始めた。

    「美味いっすねこれ!」

    「O・BA・KA! なに一気に飲んでやがりますのよ」

    「まったく、話を聞かないからそういうことになるんですよ。お嬢様、ワタクシにお申し付けください」

    「ええ(メイド)、あの娘の布切れに彩りを添えてやりなさい」

     今度こそと(悪役令嬢)が(メイド)にワインを渡すと、(メイド)は(ヒロイン)の元へと歩いてその中身を……かけることはせずにそのまま控室に連れて行ってしまう。

    「あ、あら……? ええと、(執事)もいったいどちらに……?」

     五秒後、(ヒロイン)の衣装は(メイド)によって改修されて見るも見事なドレスに仕立て上げられていた。

    (なんでえーーーーっ!!?)

     (悪役令嬢)が驚くのも束の間、ワインを持った(ヒロイン)の元へ(執事)に促されるように(攻略対象の男)が向かっていった。

    「あ、ありがとうございます(メイド)さん」

    「いいえ、これもすべてお嬢様の言いつけですので」

    「それではお二人とも、ごゆっくり楽しんでくださいね♪」

     (メイド)が一仕事終えたドヤ顔で、(執事)が決め顔でウインクなんてしながら主人の元へ誇らしげに戻っていく。なお、その主人は全身をわなわな震えさせているのだが。

    「さすがお嬢様です。お身体が冷えないようにワインを彼の者に差し上げるなど、我々では到底思いつかないぜんこ――」

     (メイド)がそう言いかけたところで二人の額に(悪役令嬢)のデコピンが弾ける。

    「「ぶべら!?」」

    「もーぅ! 全部台無しじゃないのよーっ!」

     (悪役令嬢)の地団太する姿に、二人はきょとんと不思議そうに眺めるのだった。

  • 40二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 20:07:25

    問題は本質が「悪」であることでどこで折り合いをつけるかだな

  • 41二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 20:16:46

    >>40

    簡単だよ。

    どんどん聖女や才媛、あの方なら国母様になっても大丈夫。そんな評判がどんどん立って、ヒロイン一人を追い落とす為にそれを捨てるのが惜しくなってしまうんだ。だからもう嫌がらせは止める。

    改心はしないけど、沢山のものを手に入れてみんなから慕われるようになるエンドだ。

  • 42二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 00:38:54

    悪なら悪でその悪人がぐぬぬとなり続けてれば別にいいんじゃないかな
    悪役令嬢は内心最後まで釈然としないまま聖女と慕われて終わり

  • 43二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 09:19:14

    従者じゃなくて令嬢が行動してるけどニュアンスはアルバート家の令嬢は没落を御所望ですとちょっと似てるな

  • 44二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 09:44:36

    >>32

    この作者さんが全盛期だった頃の悪役令嬢もの見たくなってくるな…

    一話だけだがパタリロでも極悪令嬢が出てくるの見たことあるし、絶対に面白いと思う

  • 45二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 18:15:25

    おバカな執事が書きたいけどイメージも湧かねえや

  • 46二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 19:06:09

    >>45

    普段の仕事は有能かつパーフェクトで良いんじゃね?

    ただ同時に「お嬢様は心清く慈悲深いお方だ」と思い込んでいるから悪行の命令を全て曲解してしまい、その上で有能さを遺憾なく発揮して善行を為すというおバカな事態になってる訳で

オススメ

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