- 1二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 13:51:30
南スーダンに入国した鬼龍。その鬼龍は、周囲に人の気配がないことを確認すると、車両の影に隠れてP228を構える。
「どこもかしこもシャッターが閉まっているな。随分と立派な壁だ」
まるで要塞かと見間違えそうなほど堅牢な門をバックに自撮りする鬼龍。
「まずは腹ごしらえだな」
鬼龍は尻ポケットを強引にまさぐり、中にあったオランダ産のビターチョコを口に入れると、即座にブッと吐き出してペットボトルの水で口をゆすいだ。
「砂漠では水は貴重だからな。
一雫の無駄が命取りにつながる。」
鬼龍はそう言うと、車両に背を預けて、P228の弾倉を抜いて残弾を確認した。
「あと3発か」
P228を腰の位置に戻すと、鬼龍は懐からタバコを取り出し、火をつける。
「さて、どう動くかな」
紫煙を燻らせながらそう呟くと、鬼龍はタバコを口に咥えたまま、南スーダンでの作戦行動を開始した。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ - 2二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 13:58:48
「ん?」
P228をホルスターにしまった直後、鬼龍は何かを感じ取って、その方向に視線を送る。
「あれは……」
すると、そこには1台の車があった。
「あの車は……」
その車には見覚えがある。
そう感じた瞬間、鬼龍の脳に電流が走った。
「あの車は……まさか」
鬼龍はP228を構えながらゆっくりとその車に近づいていく。「いや、そんなはずはない。あいつは確かに殺したはず」
そう呟きながら鬼龍は車に近づくと、そこには2人の兵士がいた。
「っ!」
その兵士たちを見た鬼龍は驚愕の表情を見せたが、すぐに冷静さを取り戻して言った。
「フランチェスカ…ようやくお前の仇を取ってやれるぞ」 - 3二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 14:10:22
「おじさま、見て!あの雲なんだか人の横顔みたい」
「本当だ」
雲の切れ間からわずかに見える青空は、二人の旅路を祝福するかのように晴れ渡っていた。
そのはずだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
『もしもし?どうしたの?』
「フランチェスカ、今すぐにそこから離れろ!」
『え?どういうこと?』
「いいから早く!これは罠だ!!」
『罠?一体どういうことなの!?』
「説明は後だ。とにかくそこから離れろ!すぐに応援を!」
『おじさま!』
「どうした!?」
『銃声が聞こえる!!』
「なに!?」
鬼龍は窓から顔を乗り出して周囲を警戒する。すると、そこには1台の車が走ってきていた。
「あれは……」
その車を見た時、鬼龍は驚愕の表情を浮かべた。
「フランチェスカ!今すぐ伏せろ!地に頭をつけて動かないようにするんだ。」
『え?どうして?』
「いいから早く!!」
『一体何が起こっているっていうのよ!?』
「静かに。俺の言う事を聞けば問題ない。」
『なんなのよ、もう!何がどうなっているの?』
「落ち着いて深呼吸するんだ。
俺が必ず君を助けてみせる。」
『何があったの?ねぇ、おじさま、どうしたっていうのよ?』 - 4二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 14:13:03
「大丈夫。おじさんが、君のヒーローになってやる。」
『一体何の話よ?』
「伏せるんだ、フランチェスカ!
君の身に危険が迫っているんだ。」
『どうしたの?』
「フランチェスカ。おじさんの話を聞くんだ。」
『急にどうしたの?改まって』
「いいかい、フランチェスカ。
今から言う話は一度しか言わないよ。」
『やめて!聞きたくないわ。』
「大事な話なんだ、フランチェスカ」
『もう分からない!私はどうすればいいの!?』
「大丈夫。おじさんが君のそばにいるから。」
『ふーん。そういえばさっきの話はどうなったの?』
「伏せろ!フランチェスカ。伏せるんだ!」
「きゃっ!も…もう、何よ、急に大きな声出して。」
突如として空に銃声が響いた。 - 5二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 14:21:47
- 6二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 14:22:29
- 7二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 14:23:06
- 8二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 14:23:26
見せろ早く続き見せろ
- 9二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 14:29:46
鬼龍が凶弾に倒れた。
その報せを聞いたフランチェスカは、右手に握っていた端末を危うく床に落としてしまうところだった。
ツー、ツー、と、携帯電話の音声が虚しく病室に響くばかりだった。
開けた夏の青空が、今のフランチェスカには天にぽっかりと空いた深い穴のように思えた。
鬼龍の葬式の日、フランチェスカは泣かなかった。
きっと彼は、それを望んでいないから。
ただ、ずっと自分の右手を見つめながら、手術室前のベンチに座っていた。
「やあ」
そこに、白衣を着た東雲由佳子が現れる。
「彼は、君の…」
「私、好きだったの」
「………うん」
「おじさまのくれた名前…。
私、この名前が好きだった」
フランチェスカは、ようやく視線を空へと向けた。
「おじさま、私、ずっとあなたと一緒にいたのね。」
少女は立ち上がり、ペンダントを胸に駆け出した。
遠くへ、遠くへ……。
終わりが見えない。いや、終わりなんて無いのかもしれない。
それでも、向かっていく。生きていく。
長かった夏が、終わろうとしていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
おわり - 10二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 14:31:34
えっ
- 11二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 14:32:34
- 12二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 14:38:04
東雲由佳子って誰だよ!?
- 13二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 14:45:07
ううんどういうことだ
- 14二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 15:02:22
AI小説はプロレスと一緒でガチでやってますと言いながら人間がメチャメチャ手を入れないとマトモなものにはならないんだとはっきり分かんだね
- 15二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 00:49:42
感動したのん
- 16二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 00:51:25
押井映画感あるんだよね
- 17二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 11:19:25
ふんっ貧相なSSだ
続きはないのか?