- 1読み手24/06/27(木) 13:56:51
- 2二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 13:57:13
このレスは削除されています
- 3読み手24/06/27(木) 14:01:05
- 4二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 14:02:35
昔ばなしシリーズだ!好きです
- 5読み手24/06/27(木) 14:08:08
- 6読み手24/06/27(木) 14:12:07
- 7二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 14:15:43
金銭尽きないだろお前ら!とは思ったけど史実のその後を考えると…
- 8読み手24/06/27(木) 14:15:54
- 9二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 14:16:43
お牝馬率高ない?
- 10読み手24/06/27(木) 14:22:00
- 11二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 14:22:20
この人出場率高くない?
- 12読み手24/06/27(木) 14:34:09
- 13読み手24/06/27(木) 14:39:16
- 14読み手24/06/27(木) 14:46:22
- 15読み手24/06/27(木) 15:01:25
「触んな!持ち上げんな!」
「アンタ悪魔ってヤツ?いいの?アタシにそんな口利いちゃっても。」
「うぅ......な、なんでも一つ願いを叶えるからさ、放してよ。」
「そうだなぁ...。この腹痛さ、なんとか出来たりしない?鬱陶しくてさ。」
「そんな事でいいの?じゃあさ、この木に生えてる根っこを食べてよ。すぐ治るよ。」
イワンは小悪魔の言う通り、畑に昔から生えていた大きな木の根っこを少し切って食べてみました。
するとたちまちイワンの腹痛は消え、すっかり元気になりました。
「おぉ...!すごいね悪魔さん。治ったよ。」
「こ、これでいいよね...?放してよ。」
「うん、ありがと。じゃあね!神のご加護があらんことを。」
「ぐぅっ!」
小悪魔は神様の名前を出された瞬間に突然苦しみだし、そのまま地面に潜ってそのまま二度と出てきませんでした。 - 16読み手24/06/27(木) 15:12:28
- 17読み手24/06/27(木) 15:31:24
セミョーン担当の小悪魔は草地を泥水まみれにしたり、収穫した麦を即座に腐らせるなどしてイワンを困らせようとしましたが、イワンは何も言わずに黙々と農作業を続けていました。
しばらくして、小悪魔はワラの束の中に隠れているところをイワンに見つかり、捕まってしまいました。
「ご、ごめんなさい...!許してください!!!」
「声デカ...。アンタ、前の悪魔さん?また何かしに来たの?」
「いえっ!私はこの前のとは違う悪魔でして...!あの...なんでもしますよ!ほら、えっと...見て下さい!このワラを数本掴んでですね、そして束にしてからこう...振ると!ジャジャーン!兵隊さんです!」
小悪魔はただのワラから兵隊を作り出す魔法を教えてくれました。
「お~ありがと。兵隊さんにはお歌でも歌わせて楽しもうかな。じゃあね、神のご加護があらんことを。」
「なして~!?」
セミョーン担当の小悪魔も苦しみ始めると、穴を掘って二度とそこから出てきませんでした。 - 18二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 15:36:25
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- 19二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 15:38:29
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- 20二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 15:40:07
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- 21二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 15:42:38
このレスは削除されています
- 22読み手24/06/27(木) 15:45:29
- 23読み手24/06/27(木) 16:00:41
次の日、ターラス担当の小悪魔も木を斬りに行ったイワンの後をつけて邪魔をしに行きました。
木を鋼鉄のように固くさせてみせましたが、イワンは負けじと懸命に斧を振って、見事に切り倒してしまいました。
木の上で様子を見ていたターラス担当の小悪魔は木の下敷きになってしまい、そのまま捕まりました。
「また来たの?懲りないなぁアンタも。」
「ま、待ってよ!私はあの二人とは別の悪魔!良い事教えるから放してよ!」
「良い事って何?」
「この樫の葉をさ、優しく揉むと...金貨がこうやって出てくるんだ。」
「へー!子供たちと遊ぶときに良さそう!じゃあね、神のご加護があらんことを。」
「わーっ!」
ターラス担当の小悪魔も苦しみ始めると、穴を掘って二度とそこから出てきませんでした。 - 24読み手24/06/27(木) 16:14:16
- 25読み手24/06/27(木) 16:18:16
- 26読み手24/06/27(木) 16:27:49
- 27二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 16:32:03
見事にお牝馬で草
- 28二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 16:35:37
お牝馬カーニバル
- 29読み手24/06/27(木) 16:41:28
- 30読み手24/06/27(木) 16:59:54
王となってもイワンはイワンでした。
「身体を動かさないと調子悪くて...。」と言い、お城に住むのではなく自身の実家に戻って、実家の畑で再び働き始めました。
お姫様もそんなイワンの飾らないところを気に入り、自身も妹のマラーニャの手伝いもあって畑で働き始めました。
「おお...大きな人参だな。マラーニャ、どうだ?」
『最高じゃん!』
「美味しいカレーが作れそうだな。」
『お姫様、今度はジャガイモ掘り行こ。』
「あぁ。その次はトウガラシにニンニク、イチゴも摘みに行こう。」
「二人とも精が出ますね!アタシも頑張んないと...。」
イワンの国は平和な農業大国になりましたが、イワンは何があってもずーっと畑仕事をしているので、善人も悪人も頭のいい人は自らイワンの国を去って行きました。 - 31読み手24/06/27(木) 17:08:59
- 32読み手24/06/27(木) 17:26:27
- 33二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 17:29:36
これはWINSで爆死させたエスポ
- 34読み手24/06/27(木) 17:52:18
- 35読み手24/06/27(木) 18:35:05
- 36二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 18:50:05
またまたおひんば
作品自体は割と男くさいのに - 37二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 18:56:43
ターラスじゃなくてタラースじゃね
- 38二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 19:12:03
- 39読み手24/06/27(木) 19:20:13
- 40二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 19:21:48
絶妙に兵隊が似合いそうな人選
- 41二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 19:23:27
新ウマ娘が早速抜擢されとる
- 42二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 19:23:39
怪物、鉄の女、聖剣とかめちゃくちゃ強そうなんだけどイワン国民だから馬鹿なんだよな…
- 43読み手24/06/27(木) 20:12:47
「兵隊?」
「そ!ならん?兵隊!」
「兵隊とは何だ?」
「……え?」
「聞こえなかったのか?失礼。兵隊とは、何だ?」
「…………戦ったりするんよ!」
「戦いか…。それは人と人か?」
「そうそう!対人戦ってやつ!」
「…日々、害虫害獣との闘争に身を投じている私にはそんな暇は無い。また刻一刻と作物が狙われている可能性もあるんだ。すまないな。」
「はぁ…。」
「…兵隊…ですか。」
「そそ!興味あるっしょ?」
「………申し訳ありません。残り5haほど開墾しなければならなくて…お気持ちは嬉しいのですが、これから連日農作業なのです。では。」
「はぁ……。」
「兵隊…?それはこの聖剣が汝の力足り得るとお思いになられてのご発言か。」
「聖剣…?マジ!?剣持ってんのあち〜!ちょちょ!見せてくれし!」
「将軍殿がお喜びになられて恐悦至極…。では、どうぞ…この鎌こそ我が聖剣。唯一無二の切れ味を誇り、どんな稲でも刈り取ろう…。」
「はぁ………。」
- 44二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 20:15:16
ばかばっかりじゃねぇか
- 45二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 20:17:22
イクノ5ヘクタール耕そうとしてて草
- 46二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 20:17:27
全員ツッコミに見せかけたボケだから仕方ない(デュランダルは推定)
- 47読み手24/06/27(木) 20:29:45
- 48読み手24/06/27(木) 21:41:46
「あの畑まみれの国は、そりゃーもう広すぎる土地だし、侵略の価値あんべ!」
老悪魔は隣の国に赴き、そこの王様にイワンの国へ攻め込むように進言しました。
「これで、イワンの国も終わりですね…。」
数日後、老悪魔の思惑通り隣国がイワンの国に攻め込んできましたが、イワンの国民は隣国の兵隊に何をされてもただ泣くばかりで、抗う者は誰1人として居ませんでした。
「何故私たちを虐めるんだ…?欲しければ勝手に持っていってくれ…。」
「そうです…作物は沢山ありますよ。畜産も盛んですから困りませんし…。」
「あっ…せ、聖剣だけは勘弁してくれ…。」
「な、何なんだこの国は……。」
隣国の兵隊たちは良心の呵責に耐え切れず、それ以上は何もせず逃げ帰ってしまいました。 - 49読み手24/06/27(木) 21:43:45
- 50読み手24/06/27(木) 21:58:18
- 51読み手24/06/27(木) 22:06:50
ところが、国民は金貨をただの綺麗な円盤だと思っており、全くその価値を理解していませんでした。
家の装飾にする者、おはじきとして遊ぶ者、アクセサリーにする者…。皆が皆、金貨で遊ぶことしかしませんでした。
しばらくして国民全員に金貨が行き渡ると、もう誰も金貨を欲しがらなくなりました。
金貨のために何でもしてくれた国民は誰も来なくなったので、老悪魔はお腹が空いてしまいました。
「何か…食べ物…。」
国民の家に赴いて金貨をチラつかせて食べ物の交渉に出ますが、皆「それはもう要らない」「農作業を手伝ってくれるなら」としか言ってくれません。
お腹も減っていますし、何より年老いていた老悪魔は今更肉体労働などする気にもならず、3日間ほとんど飲まず食わずで生活していました。
「我应该怎么办…」 - 52読み手24/06/27(木) 22:13:25
- 53読み手24/06/27(木) 22:24:04
『何食べたい?』
イワンの妹マラーニャは発声障害を患っているので筆談でコミュニケーションをとっています。
「そうね…シチューとか食べたいかしら。」
『んじゃ、手見せて』
「手?どうぞ…。」
『!!!』
老悪魔が手を差し出すと、突然マラーニャが怒り始めました。
『働かざる者食うべからず。これ、鉄則だから。』
そう書くと、マラーニャは自身のマメだらけの手を見せてくれました。
老悪魔は自身の手と見比べてみましたが、老悪魔の手は何か塗られているのかと思ってしまうほどにツルツルでした。
『兄さんとお姫様とアタシが食べた後の残りで我慢してね。それが嫌ならキチンと働く!』
「うぅ……。」
流石に呆れてしまった老悪魔は、とある決意をしました。 - 54読み手24/06/27(木) 22:47:49
- 55読み手24/06/27(木) 23:15:46
- 56読み手24/06/27(木) 23:21:44
- 57読み手24/06/27(木) 23:26:53
- 58読み手24/06/27(木) 23:30:52
- 59読み手24/06/27(木) 23:32:03
- 60読み手24/06/27(木) 23:37:35
- 61読み手24/06/27(木) 23:46:07
- 62読み手24/06/27(木) 23:47:22
- 63二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 23:48:16
今回もお疲れ様でした!
元ネタの話はあまり知らなかったけど、これを機に読んでみようかな... - 64二次元好きの匿名さん24/06/27(木) 23:56:26
参考元の本だとターラスだったんですか?
- 65二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 00:13:06
愚かだけど純朴で愛すべき人たちの物語って感じだったな
お疲れさまでした、面白かったです! - 66読み手24/06/28(金) 08:10:17
そうでしたね。自分が昔から持っている本を参考にしまして、そちらではターラスで統一されておりました。
媒体ごとにタラース、タラス、タラスーなど色々表記揺れが存在しているのを確認しております。昔のお話なのでそこら辺は仕方ありませんね。
このお話自体も「イワンのばか」がよく知られていますが、「ばかものイワン」というタイトルで出ていることも多いようです。
- 67二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 10:37:18
タクトや聖剣が出てもちゃんとお話が成立していたのはスレ主の手腕だなぁ
楽しかったですお疲れ様でした!
次回があれば楽しみにしています