【🎲】おいでませ薬剤研究会 2錠目

  • 1>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/06/28(金) 04:28:48

    薬研の副主任を務めているセフィーだ。
    前回の内容はこちらを確認してくれ。
    ――――

    [S] (Subjective - 丝茳)
    ・我々薬研はミレニアムの活動団体だ。発足してまだ間もない。
    ・人数と実績の要件を満たすまで部活には昇格できない。

    [O] (Objective - 厢茳)
    ・予算がセミナーから下りた。
    ・講習会を開くことになった。

    ・メンバー一覧(10名)
    1ĺš´
    阿瀬フミノ (主任), 瀧セフィー (副主任), ……

    2ĺš´
    ……

    3ĺš´
    増谷レミ, ……

  • 2>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/06/28(金) 04:29:25

    [A] (Assessment - 評価)
    ・説明会で主任が真剣に説明したおかげで新人が増えた。後は実績作りだ。
    ・薬研らしいことはまだあまりできていないな。
    ・事務作業は別で割り振るべきだったかもしれない……。 ←どーゆー意味?
    ・主任とレミの信頼関係は順調に構築されているようだ。
    ・紅茶こそ至高だ。 ←絶対コーヒーだって!

    [P] (Plan - 計画)
    ・講習会の準備を続ける。
    ・主任はレミと調査業務に、副主任は宣伝業務にあたる。

  • 3>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/06/28(金) 04:33:45
  • 4二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 04:56:41

    このレスは削除されています

  • 5>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/06/28(金) 05:06:54

    >>4

    ちょっと準備中です、ありがとうございます

  • 6>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/06/28(金) 06:23:00

    大まかな人物像
    阿瀬 フミノ (主任ちゃん)
    ・ミレニアムの1年生
    ・薬剤研究会こと薬研の主任
    ・薬研の総合かぜ薬 (??)
    ・運動神経抜群だが事務能力は壊滅的
    ・根は真面目さん
    ・人懐っこいがカリスマはある
    ・髪は青いミディアムショート、瞳も青い(紺色)
    ・最近お腹出てきた ←うるへー!
    ・紅茶よりコーヒー派

    医療:59  知性:60  運動神経:96
    交渉:38  事務:7  倫理観:33
    カリスマ性:78  神秘:10  戦闘:74

    身長:156 cm
    胸:並  お腹:もっちり  尻:小さめ 
    (全体的に小柄)

  • 7>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/06/28(金) 06:26:23

    瀧セフィー (副主任ちゃん)
    ・ミレニアムの1年生。
    ・薬研の副主任。
    ・薬研設立時の初期メン6人のうちの1人。
    ・14年の付き合いで何かと主任のことは気にかけている。
    ・口調はやや堅め。主任に対しては敬語。
    ・銀髪赤目のミディアムロング~ロング
    ・コーヒーより紅茶派

  • 8>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/06/28(金) 06:43:24

    増谷レミ (薬研モブA)

    ・もはやモブではなくなったミレニアムの3年生

    ・彼女はルミではない。レミだ。二度と間違えるな(戒め)

    ・後から加入した4人のうち1人。

    ・フミノやセフィーとは良き先輩後輩の関係を築けている。

    ・サブカル全般、特に少年漫画が好き。何かとセリフにネタを織り交ぜることもしばしば。

    ・“~っす”が口癖。公式から似た口調の子をお出しされて一番戸惑っているのは >>1なんだよね。

    ・声マネなどの演技が非常に得意。

    ・杉田レンという名前で配信しているのがフミノにバレかけた。

    ・紅茶だろうがコーヒーだろうがどっちでもいい。


    知性:95 事務:42 演技:95

  • 9二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 08:13:46

    一応保守

  • 10>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/06/28(金) 08:38:25

    架空の治療促進薬こと『ナオリハヤクナルZ』

    その使い方について >>15 まで安価 (例によって無理して埋めなくて結構です)



    例:錠剤、点鼻薬、軟膏

    あるいは難しい言葉を使わなくても表現できる範囲で結構です

    例:飲む薬、貼る薬、吸う薬

  • 11二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 08:43:02

    リモナーデ剤

  • 12二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 08:49:03

    湿布みたいに貼るんだが人だけでなくいろいろな物に使える

  • 13二次元好きの匿名さん24/06/28(金) 17:11:07

    液体の飲み薬

  • 14>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/06/28(金) 17:51:40

    今日は早朝だったら時間取れるかもな……ってスレ更新したら、あにまんが断続的に鯖落ちしてる瞬間に運悪くぶち当たってめちゃくちゃ焦りました。書き込んでくれた人、ホントありがとう……!
    立ててすぐ落ちるとかいう、しょーもないことにならずに済みました。

    頃見て切り上げます。安価なら経口ゼリー剤。

  • 15>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/06/28(金) 21:54:57

    締めきります
    安価なら軟膏剤

  • 16>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/06/28(金) 21:58:11

    >>10

    『ナオリハヤクナルZ』は

    dice1d5=2 (2)

    1. リモナーデ剤

    2. 湿布みたいに貼る

    3. 液体の飲み薬

    4. 経口ゼリー剤

    5. 軟膏剤

  • 17>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/06/28(金) 22:16:56

    >>16

    『ナオリハヤクナルZ』は貼付剤であり、人間だけでなく動物、植物、果ては無機物への応用までも利く、とんでもな一品……らしい!

  • 18解説者コトリ◆nu/S1a.1Tg24/06/29(土) 00:08:57

    >>11

    少し難しい単語が出てきましたね! ここは私にお任せください!

    説明しましょう!! リモナーデ剤とは経口液剤と呼ばれる薬の一種で、クエン酸や酒石酸塩などをシロップに添加して甘味と酸味を付けた液体の薬のことを指します!

    実際に局方収載されているものでは塩酸リモナーデが存在していますが、これは希塩酸として服用することで、胃酸分泌が充分でないときに起きる消化の異常や食欲の低下を改善するための薬として使用されています!

    ちなみに経口液剤にはリモナーデ剤の他に、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤などがあって……

    あっ! どこに行くんですか? 待ってください! まだ私の話は終わってませんよ!!


  • 19>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/06/29(土) 11:21:51
  • 20増谷レミ ◆nu/S1a.1Tg24/06/29(土) 11:45:40

    (前スレの続き)

    「大丈夫? 落ち着いた?」

    「いや、少しむせただけなんで大丈夫……ご心配おかけしたっす」


    主任が背中を優しくさすってくれる。

    無駄な心配をさせてしまって、その気遣いが余計に心苦しい。


    それにしても、主任が視聴者だったなんて思いもしなかったっす……。


    ―――――

    フミノの視聴歴

    dice1d100=47 (47) 

    (1に近いほど初期から見てる、100に近いほど最近知った)


    アバター配信のスタイル

    dice1d7=5 (5) 

    1. 嚟弳糝

    2. ギャル系

    3. メイド/執事系

    4. ケモノ系

    5. SF/未来系

    6. ファンタジー/魔法使い系

    7. ホラー/ダーク系

  • 21主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/06/29(土) 12:47:15

    レミちゃんが急にむせるんだからびっくりしちゃったよ。ええと、それで何の話をしてたんだっけ? あ、そうそう。

    「それで、このチャンネルなんだけどね」
    適当な動画を一つ選んで再生ボタンを押す。
    すると、SFチックな見た目の少女が元気に挨拶している様子が流れ始めた。

    『通信、接続完了。データストリーム安定。配信を開始します!』
    『やっほー! みんな、レンのチャンネルへようこそーっ!』
    『今日も銀河の果てから、最新のゲーム情報をお届けしますよー!』

    「このチャンネル、何年か前に見始めたんだけど、いろんな話題が尽きなくて見てて飽きないからお気に入りなんだー!」
    「ソ、ソウナンスネー」
    「特にムシクイーン関連の動画が人気でね? どうやったらこんなの思いつくんだろう?って戦術やコンボも開発していて、本当にすごいんだよ!」
    「うんうん、そっち方面は特に力を入れてるから――って聞いたことあるっす。そんなに喜んでもらえて、その人も幸せだと思うっす。だからあの、主任、その辺で別の話題に」

    好きなものについて話すと、自然とテンションが上がってしまう。言葉がどんどん溢れ出て、次から次へと話題が飛び出してくるものだから、つい声に熱がこもる。

    「他にもゲーム実況が面白くてね。攻略方法やプレイスタイルにはいつも驚かされるんだ。まるでプロみたいで!」
    「それにこの子のレビューはすごく公正で、信頼できるんだよね。いつも参考にしてるし、分析がしっかりしてるっていうか」
    「しかも説明がすごく分かりやすくて、初心者にも優しくて安心して見れるの!」
    「あとあと! ライブ配信でも視聴者との交流を大事にしていて、毎回コメントを丁寧に拾ってくれるし!」

    「あ゙―! あ゙―! 主任! そろそろ次の作業の時間っす! 休憩終わっちゃったっす! 早速取り掛かるっす!」
    「あれ? まだちょっと時間あるような……でもいいか! やる気十分って感じだね!」
    「次はアンケート調査っすよね! ね! では行ってくるっすー!!」

    何だか嵐みたいな勢いで出かけていったんだよ。
    さっきまでずっと頑張ってたのに、まだあんなに元気があるなんてすごいなぁ、レミちゃんは。
    ……よーし、私も見習わなくっちゃ!

  • 22二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 15:19:49

    ほう 2スレ目もとい2錠目ですか… たいしたものですね

  • 23>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/06/29(土) 23:25:46

    セフィーについてより詳細を。


    身長 120 + dice1d60=15 (15) cm

    胸 dice1d3=1 (1) 1.控えめ 2.並 3.大きめ 

    腹 dice1d3=1 (1) 1.細い 2.並 3.もっちり

    尻 dice1d3=3 (3) 1.小さめ 2.並 3. もっちり 


    dice1d5=4 (4)

    1. メガネ(度付き)

    2. 伊達メガネ

    3. コンタクトレンズ

    4. 裸眼

    5. 裸眼+外出時サングラス

  • 24二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 23:49:32

    >>18

    解説ありがたい

  • 25二次元好きの匿名さん24/06/30(日) 07:56:49

    Vtuber丝䝝

  • 26>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/06/30(日) 12:13:56

    6月と共に週末も最後ですね。雨が多いこの頃ですがスレ民の皆さんはつつがなくお過ごしでしょうか。

    休日だと室内で過ごすから更新にはちょうどいいのかな。あにまんも少しだけ活発な気がします。誤差?


    >>25

    今後の展開によってはそんな世界線もあるのかもしれませんね。


    >>23

    イメージしやすいように身長の目安でいうと、セフィー氏はモミジと同じくらい、

    フミノ主任はシロコやユウカと同じくらいの背丈って感じかな

  • 27副主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/06/30(日) 13:43:21

    他の団体と協力することを考えついたセフィー。しかし、良い案はそう簡単には浮かばない。相手が納得するような提案ができなければ、承諾を得るのは難しいだろう。

    (ケガを治す薬がテーマなんだ。まずは需要がありそうな人たちに話を聞くのが無難だろう)

    需要……ケガをするリスクがある人たちを考えると、まず思いつくのは運動選手や戦闘員だ。
    しかし、ゲヘナやトリニティのような大規模な治安維持部隊はミレニアムには存在しない。セキュリティや治安がしっかりしているからかもしれないし、ドローン部隊などの無人兵器で充分だからかもしれない。実際、そういうものを新設するという話もまず聞かない。
    ……もっとも、とんでもない武器や兵器が研究開発の過程で軽率に生み出された結果、トラブルになることも少なくない。そういう意味でなら、ミレニアムは治安に問題があると言えなくもないか。

    さて、こうなると自然と戦闘員の線は消える。

    (なら、目を向けるべきはスポーツか。運動系の部活……どんなものがあっただろうか)

    そう考えたセフィーは早速、公共フィットネスセンターのある区画へと足を向けるのであった。

  • 28>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/06/30(日) 20:51:29

    レイちゃんの学年は公式には発表されてないと思うのですが、
    ・ミレニアム野球部の期待の新人と呼ばれていた
    ・2年のスミレのことを先輩呼びしていた
    という点からここでは1年として扱うことにします。
    それぞれ、部内においての呼称と考えれば、2年生説も完全に否定はできないですが……。
    間違っていたらそのときはそのときです。レイちゃんはどことなく不憫でかわいいので許してくれるはず(?)

  • 29副主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/06/30(日) 23:11:14

    >>27

    セフィーは、フィードバックの収集と解析を行っているフミノとレミのことを考えながら、トレーニングルームへと歩いていた。


    フミノの事務処理に少し不安は感じていたが、レミからは問題なく進行していると報告があった。これなら、ひと安心だ。他のメンバーも自分の仕事に集中できるだろう。

    セフィーは少し疲れた顔をしていたが、心の中には安堵の気持ちが広がっていた。


    (今のところ順調だ。だからこそ、私もしっかり募集と広報を努めなければならない)


    皆の努力が実を結びつつあることを感じ、気が引き締まる。

    そうして歩いていると部屋が近づくにつれ、機械の動作音や掛け声が耳に入ってくる。セフィーが扉を開けると、そこには活気あふれる光景が広がっており、セフィーの心にも元気を与えてくれた。運動に励む生徒たちの真剣な姿を見たセフィーは、そのエネルギーに触れ、自分もさらに頑張ろうという思いを抱く。


    (ん? あそこにいるのは……)


    しかしその一画に、汗だくでトレーニングしているよく見知った人物が目に入った。


    ――――

    そこに居たのは?

    dice1d5=3 (3)

    1. スミレ

    2. 1+レイ

    3. 1+2+フミノ

    4. 1+2+レミ

    5. 全員

  • 30二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 08:24:43

    このレスは削除されています

  • 31副主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/01(月) 08:36:49

    「その意気です、フミノさん。次のセットでこのワークアウトも終わりです! レイさんも負けないでください!」

    「はい、スミレ先輩! ラストスパートだぁ!!」

    「いやいや、さっきも同じセリフ聞きましたって!! 絶対増えてますよね?!」


    「……?」

    トレーニングウェアを着た先輩と後輩らしき生徒、それとよく見知った人物――フミノ主任の姿が目に入る。セフィーは驚いて立ち尽くした。


    (業務はどうしたんだ……?)


    セフィーの心に不安がよぎる。

    もしかして、レミの報告は間違っていたのか? それとも、フミノが本当にやるべきことを忘れてしまったのか? あるいは単に休憩時間中なのか?

    あんなに真面目にトレーニングしている姿を見ると、逆に心配になってくる。私が把握していなかっただけで、主任は兼部していたのだったか?

    業務の進捗が順調だという報告が間違いでなければいいが、とセフィーは内心祈るような気持ちでその場を観察することにした。


    ――――

    スミレの提示した運動強度

    dice1d120=23 (23)


    フミノの余力

    dice1d96=20 (20)

    (フミノの運動神経:96)


    レイの余力

    dice1d100=92 (92)

    (最低保証70)


    運動強度と余力の値の比較

  • 32>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/01(月) 19:15:46

    >>31

    フミノに対するレイの対抗心

    dice1d100=91 (91)


    レイに対するフミノの対抗心

    dice1d100=62 (62)

  • 33野正レイ ◆nu/S1a.1Tg24/07/01(月) 22:37:14

    >>31

    隣では、白衣を着てやって来たメガネの子が、トレッドミルの上でひいひいと息を切らしている。


    (どうしてこの人、一緒になって走っているんだろう……?)


    後方に流れていくベルトの上で私は考える。

    彼女、最初はアンケートがどうとか言っていたような気がするけど、スミレ先輩の話に乗せられて、気づけば一緒に走ることになっていた。本人もそれなりにやる気を見せていたけど、実際は先輩に巻き込まれただけの被害者というほうがしっくりくる。


    今、私たちがやっているのは、強弱を繰り返すランニング・ルーティーンだ。私はこのメニューに慣れているけれど、初めてやる人にとってはかなりきつい内容のはず。特にスミレ先輩の「もう少しだけ」詐欺込みなら、なおさらだ。


    まず、中くらいのスピードで2分間のウォームアップ。その後、30秒間全力で走る。そしてスピードを戻して1分半のリカバリー。これをセットの回数だけ繰り返す。


    全力で走る時のベルトの速度は機械が自動で調節してくれるから、最終的な走行距離に差が出る。スミレ先輩が私に負けるなと言ったのはこのことだろう。

    ……ただ、驚いたことにこの子、意外とガッツはあるみたいで、ヘロヘロになりながらも結構私に食いついてきてる。ここで適当に流して勝ちを譲ってあげるって手もあるけど……。


    でも、見るからにインドア派っぽい飛び入りの子に、わざとでも負けてやるなんてのは……私のプライドが許さない。


    (悪いけど、手を抜いたりはしない……! 野球部4番の誇りにかけて、この勝負、勝ちに行く!)

  • 34二次元好きの匿名さん24/07/02(灍) 08:01:21

    このレスは削除されています

  • 35主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/02(灍) 08:13:19

    >>33

    はあ、はあ……っ!

    (わからない……わたし、どうして、走って……?)


    レミちゃんの元気に触発されて、トレーニングルームに来た。先輩の話を聞いているうちに、その勢いに乗せられて、渡りに船だと思って走り始めた。でも、終わるはずのセットがどんどん増えて、今は走って、走って、走ってる。


    ……なんで、来たん、だっけ?


    私は最初の目的を思い出そうとしたが、思考が混乱していた。過去データの解析に没頭していたせいで、判断力が鈍っていた。捗りすぎた弊害かもしれない。


    (ああ、もう、ぶっ通しの、疲労で! 多分、テンション、おかしかった……! ちょっと、自分の、体力、見誤った……っ!)


    心臓は激しく脈打ち、息が苦しくなってきた。体中が汗でびっしょりだった。トレッドミルのベルトが後方に流れ続けるのを見つめながら、必死に足を動かし続ける。


    (これ、いつ終わる……?)


    視界が少しぼやけてきた。意識を保つのが難しくなってきている。周りの声や音も遠くに感じられる。

    私は歯を食いしばり、最後の力を振り絞って走り続けた。

    確か、これ、勝負だったはず。そのことだけはかろうじて頭に残っている。


    (でも、負けたくはない……ああ、もう! 考えるの面倒!)


    負けない。その一心で、走り続けた。

    目の前にある目標に縋り付きでもしなければ自分を保てない。意地のみで動く人形となるのだ。体は限界に近づいていたが、その意志はまだ折れていなかった。

    隣で走っている生徒の様子をちらりと見て、私は再び前を向く。彼女が余裕そうに見えて、私もさらに負けじと気持ちを奮い立たせた。他人にできて私にできない道理はない。


    (私だって、負けないんだからっ……!)

  • 36二次元好きの匿名さん24/07/02(灍) 11:28:52

    最初に出てくる原作キャラがレイとスミレってのも中々珍しいな…

  • 37二次元好きの匿名さん24/07/02(灍) 11:59:20

    隣で同じ事やってる人が居ると意味もなく競っちゃう事ってあるよね

  • 38二次元好きの匿名さん24/07/02(灍) 22:21:05

    意味のない対抗心は青春って気がして良い

  • 39主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/02(灍) 23:34:54

    >>33 >>35

    ただ、意地だけではどうしても埋まらない差もある。

    レイが余裕でラストスパートを迎えたのに対し、フミノのフォームはもはや決壊しており、終盤はおおよそ試合の体を成していなかった。経験者とそうでない者という違いもあったが、それ以上に、レイは勝利を目指して走り、フミノは敗北を避けるために走った。似て非なるこのスタンスの違いが決定的な要因だった。


    (あ、もうだめ)


    フミノの足は最終的には歩行のペースに落ち着いた。終了のブザーが鳴ると同時に、レイはクールダウンのウォーキングに移行したが、フミノの足は既に最小限の動きしかできなくなっていた。


    「二人ともお疲れさまでした。レイさんは余裕をもって終えられましたね。いつもの成果が出ている証拠です」

    「まあ、ざっとこんなもんですよ」

    「そうですね、では、その意気で続けていきましょうか。余力はあるようですし、せっかくなのでもう10セットほど……」

    「へ!? いやいや、冗談じゃないですよ! もう充分ですって! ……先輩? 先輩!?」

  • 40二次元好きの匿名さん24/07/03(ć°´) 07:51:43

    このレスは削除されています

  • 41主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/03(ć°´) 08:33:53

    >>39

    「ダメですってば!!」と言いながら、レイはスミレが管理パネルに触るのを阻止しようとするが、スミレはそれを無視して、フミノに向かって言った。


    「ええと、そういえばお名前を伺っていませんでしたね」

    「フミ……ノ、阿瀬、フミノ……1年、です」

    「ああ、1年生の方でしたか!」

    フミノは息を切らし、疲労で引きつった顔のまま、納得したような表情のスミレを見上げた。


    「フミノさん。惜しかったですよ。もう少しで完走できるところでしたが、最後にペースが乱れてしまいましたね……しかしナイストライでした! 足を急に止めると良くないので、辛いとは思いますが、どうかあと1分間はそのままの調子でウォーキングを続けてくださいね」


    フミノは深く息を吐き、体を折り曲げるように頷くと、苦しみながらもスミレの指示通りに歩き始めた。体はほとんど動かない状態で、足取りは重く、額には脂汗が浮かんでいる。まばたきも少し重たい。そして何より、その肩には疲労と落胆が滲んでいた。

    一方で、あわれ、抵抗虚しく追加メニューを課されたレイはというと、未だ軽やかな歩調でウォーキングを続けており、その光景を見たフミノの心中では、己の不甲斐なさに対する嘆きと後悔が交錯していた。


    (ああ、くやしいな……)

    しかし、その目には、今回の挑戦で自分自身と向き合い、少しでも成長しようとした強い意志が宿っていた。

    それを見逃さなかったスミレは、深く頷いた。

  • 42>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/03(ć°´) 08:37:22

    >>36

    いやはや、2スレ目にしてようやくって感じですね。

    オリキャラが原作キャラに食われないようにするって考えれば、ここまで煮込んで引っ張った意味はあるのかも?


    >>37 >>38

    あるあるですね。青春を感じていただけたならば何よりです。

    誰しもが大なり小なり「目と目が合えばバトル」の精神を秘めているかもしれませんね。


    ホント読んでくれている人がいるんだなあと実感できてうれしい限りです。コメントありがとうございました。

    今日の朝の分はこれで終わりです。

    蒸し暑い日が続いていますが、どうかご自愛ください。それでは。

  • 43二次元好きの匿名さん24/07/03(ć°´) 08:41:26

    フミノとレイの勝負、「ザ・ラン」を思い出すな

  • 44>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/03(ć°´) 18:53:39

    >>43

    珍しく露伴センセが反省する回ですね。あれもちょっとした対抗心から始まった話だったと思います。

    あそこまで狂気的ではないもののトレッドミルで並んで競うという絵面はまさに同じで、実際に「ザ・ラン」は今回の話の着想元でもあります。バレちゃいました。

    もしヘルメス神の神秘を持つ生徒がいれば、あるいは可能かもしれませんね、全力バック走……。

  • 45二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 02:43:22

    このレスは削除されています

  • 46主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/04(木) 02:43:59

    >>41

    「ふふっ、闘志は未だ潰えずと言った所でしょうか」

    スミレの目には確かな評価と期待が込められていたが、その中にほんの少しの懸念も混じっているようだった。スミレは少し身を乗り出してフミノの顔を覗き込みながら言葉を続けた。


    「しかし、あなたのパフォーマンスは十全でないように見えましたが」

    「えっ」

    スミレの言葉に、レイが驚いた様子で声を上げた。

    フミノはその言葉にドキリとしたが、同時にスミレの細やかな観察眼に感心していた。その目には、フミノの体の状態や筋肉の張り具合までもが正確に映っているようだった。


    「実はその……」

    フミノは少し躊躇いながらも、スミレとレイに事情を説明し始めた。

    長時間のハードな解析作業をぶっ通しでほとんど休むことなく行ってきたばかりだったこと、そしてその作業の難しさと集中力を要する内容についてフミノは話した。


    「という訳で、そのプロジェクトの資料データの解析が山積みで、気づいたら先輩と何時間もパソコンの前に座りっぱなしに……そんな状態で、さっきのトレーニングに参加しちゃったんです」


    「言い訳にしかなりませんよね……」とフミノが疲れ切った顔で説明を終えると、スミレは理解した様子で言葉を告げた。

    「なるほど、やはりそうでしたか。それで筋肉に疲労が溜まっていたんですね。走る前からどこか筋肉に翳りがあるように見受けられました」

    「……そうだったんですか?」

  • 47主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/04(木) 08:23:27

    >>46

    そう言いながら、追加メニューをも終えたレイがフミノの元へやって来た。少し回復してきたフミノは息を整えつつ、立ち上がって不敵に言い放った。


    「そーだよー、万全な状態ならもっと走れたもーん」

    先ほどのフミノの告白に素直に喜べないレイは口元を引き締めながら少し困ったような表情を浮かべた。

    それでも、フミノの挑発的な言葉はレイの心に深く突き刺さる。フミノの顔に浮かぶ自信に満ちた笑みを見た瞬間、レイの心の中で何かが『かちーん』と音を立てた。


    「……負け惜しみ? でも自己管理も実力の内だから」

    再び『かちーん』と、今度はその言葉がフミノの心に突き刺さり、恥ずかしさと悔しさをごまかすようにして対抗心が燃え上がった。両者の顔には微かな緊張が走り、その目はさらに鋭くなる。


    「なんだとぉー! その余裕も今のうちなんだから! せーぜー首を洗って待ってることだねっ!」

    「ふーん、あまり私を舐めないほうがいいと思うけど。また吠え面をかかなくて済むだろうし」


    『――なにをっ!!』

  • 48>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/04(木) 08:30:45

    >>47

    レイとフミノの関係性について


    今後のライバル観を表すなら

    dice1d2=1 (1)

    1. 認め合う相手:対等な関係のライバル。双方が尊敬し合いながら勝利を目指し、内心ではお互いの成長を誇りに思う。

    2. 負けられない相手:互いに自分こそが上だと信じてやまないライバル。負けることを許さず、常に勝利を目指している。

  • 49二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 08:43:37

    いい関係だなぁ、トレーニング後に一緒に食事とかしてそう

  • 50>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/04(木) 19:35:23

    >>49

    ああ、食事回いいね! ナイスアイディア

    いつかやろうと頭に入れておきます

  • 51二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 19:41:11

    GERとお薬の吸収の話をしてくれフミノちゃん
    もしくは脂溶性薬物のお話をしてくれ

  • 52二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 19:58:45

    このレスは削除されています

  • 53二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 20:04:41

    胃内容物排出速度ォ!(Gastric Emptying Rate)

  • 54二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 20:08:25

    このレスは削除されています

  • 55二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 20:10:31

    要求がニッチすぎる

  • 56>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/04(木) 20:17:53

    >>48

    関係値 (好感度と表現すると、低い場合は仲悪いみたいに聞こえるので……)

    フミノからレイへ

    dice1d100=83 (83)

    レイからフミノへ

    dice1d100=9 (9)


    1に近いほど超えるべき宿敵:対戦相手として立った場合により燃える

    100に近いほど親愛なる好敵手(とも):共闘相手として立った場合により燃える

    (前ダイスの結果:「認め合う相手」より、両者それぞれ補正+10、上限100)


    まあ、関係性ったっていろんな要素ありますし、この数値一つで競争心、尊敬度、信頼度、協調性、感情的距離、その他諸々を全てカバーできるとも思えないので、あくまでキャラ把握の目安と考えてくれると幸いです

    人間関係は複雑怪奇なり……

  • 57二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 21:08:23

    このレスは削除されています

  • 58主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/04(木) 21:11:33

    >>47

    「流石の余裕って感じだったけど……次はぜぇーったい勝つから! けちょんけちょんだよ!」

    「根性があるのは認める……でもそれだけじゃ勝てないよ。次はまともな勝負になればいいけどね!」

    「言ったなー! 運動部であることが決定的差ではないってことを教えてあげるんだから!」

    「へええ、そこまで言うなら見せてもらおうじゃないの!」


    「ぐぎぎぎ……!」「ぐぬぬぬ……!」


    いつの間にか敬語の取れたレイとフミノの視線がぶつかり、火花が散る。それは、両者のプライドがぶつかり合う瞬間でもあった。

    スミレはそんな二人の様子を見て、微笑んだ。二人の競争心が、これからのトレーニングにどんな影響を与えるのか、楽しみにしているようだった。


    「次のトレーニングも期待していますよ、二人とも。次はお互いに万全の状態で挑んでくださいね」


    フミノとレイは、次の勝負に向けて互いに闘志を燃やしていた。フミノは次こそはと強い決意を胸に秘め、レイもまたその意志を見逃さず、次は完全なる勝利を手にするという決意を固めた。内心ではお互いの健闘を認めつつも、再戦への思いが募る。

    それぞれの胸に秘めた思いと共に、二人は次回に向けて新たな一歩を踏み出すのであった。

  • 59二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 07:30:44

    このレスは削除されています

  • 60主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/05(金) 07:31:53

    おまけ

    >>46 >>58

    (聞くタイミング逃したけど、『筋肉に翳りがある』ってどういう意味……? そんな用語があるの?)

    フミノは心の中で抱いた疑問を、ひそひそとレイに尋ねる。


    (ごめん、私も知らない)

    レイも同じ疑問を持っていた。

    健康状態のことなのか、それとも体力のことなのか、あるいは動きのキレのことなのか……思い巡らせても答えは出ず、疑問は深まるばかり。


    それはきっと明かされることのない、スミレだけが知っている謎なのであった。

  • 61二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 16:12:19

    こういうバカやれる青春が一番ええんよな

  • 62>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/06(土) 00:25:04

    自戒の意を込めてちゃんと告白しておきますが、上の方でちょっと穴ぼこになってるのは全て、しょうもない早とちりしたり、投稿ミスったりした私のレスたちです
    そそっかしいのがまた出てます、失礼いたしました

    リクエストについては本編に無理なく組み込めそうだったらスレ内でやると思いますが、できなければ番外編として隔離して書き起こすことになると思います
    あまり難しい話だけ広げても独りよがりな内容になりそうなのでどうかご了承ください

  • 63副主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/06(土) 00:26:28

    >>58

    「ちょっと主任」


    フミノがラストスパートの際に先輩に預けていたメガネを受け取り、そのまま更衣室へ向かおうとしているのが目に入った。やり切った顔のフミノの腕を掴んで止める。


    「あ、セフィーちゃんだ! もしかして見てたー? 私の走りどうだった? 頑張ってたでしょー!」

    「……ええ、まあ、それはもう」


    二人の運動はとても真剣で、まるでどちらが先に倒れるかを競うドラマのワンシーンのようだった。その様子を見て、フミノがこんなにも運動に一生懸命だったことを改めて実感した。


    (あんなに意地になるフミノ、久しぶりに見たな……)


    素直に感情をぶつけられる友人がフミノにできたことを嬉しく思う。

    一方で、ずっと側にいて支えてきた自分とは違った形で、ああもたやすく、あの子がフミノの素を引き出してみせるのを見ていると、少し胸が痛むようで複雑な気持ちでもあった。


    「まあ、そんなに頑張らなくても、フミノはすごいから」

    そう言って笑みを浮かべた。


    「それより、ほら、主任。汗流しすぎです。さっき飲み物買ってきましたから、これ飲んでください……長めに走っていたそちらの方も良ければどうぞ」


    不自然になってないだろうか。

    成長を見守る気持ちと、少しの寂しさ。混じり合う二つを誤魔化したくて、押し付けるようにして私は持っているものを二人に手渡した。

  • 64>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/06(土) 10:06:34

    >>63

    渡した飲み物は

    dice1d6=1 (1)

    1. 『プロテインドリンク』(筋肉の回復と成長)

    2. 『スポーツドリンク』(水分や電解質の補給)

    3. 『麦茶』(体の冷却)

    4. 『炭酸水』(疲労の早期回復)

    5. 『チョコミルク』(カロリー摂取)

    6. 『塩レモンソーダ』(思い出)

  • 65>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/06(土) 17:18:57

    >>63

    セフィーの演技

    dice1d100=78 (78)


    違和感の察知

    フミノ (60以上で成功)

    dice5d20=1 3 10 20 10 (44)

    レイ (80以上で成功)

    dice5d20=9 6 16 11 8 (50)

    スミレ (80以上で成功)

    dice5d20=18 19 6 10 8 (61)


    それぞれ[(50-セフィーの演技の値)/10]の値を加える補正。最終結果は小数点以下切上げ。(下限0、上限100)

    例:演技93、察知90なら、察知の計算値は90 + (50-93)/10 = 85.7→86

  • 66>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/06(土) 17:30:39

    >>65

    [結果の整理]

    演技:78


    察知

    フミノ:41.2 → 42 (失敗)

    レイ:47.2 → 48 (失敗)

    スミレ:58.2 → 59 (失敗)

  • 67二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 01:05:48

    保守 続き期待してるぜ主

  • 68副主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/07(日) 04:14:11

    >>63

    「えっと、あなたは……」

    確かレイと呼ばれていたか。彼女はドリンクを受け取らず、少し困惑した表情で尋ねてきた。見れば、同じくスミレ先輩の方も私のことが気になっていた様子だった。

    それもそうだろう。名前すら明かしていない相手が、いきなり飲み物を差し出しているのだから。


    「あ、紹介するね! この子はセフィーちゃん、私と同じ薬研の所属で、うちの副主任をしてくれてるんだ! あ、薬研ってのは薬剤研究会のことで――」


    フミノが興奮気味に説明し始めたのを止めて、私は自己紹介をする。


    「どうも、薬剤研究会の副主任を務めています、1年の瀧セフィーと申します。今日はうちの主任がお世話になったようですみません」

    「いえいえ、こちらも良いものを見せてもらいました。私はトレーニング部の部長、乙花スミレと申します。以後お見知りおきを」

    スミレ先輩がにこやかに返答し、私も安心したように微笑んだ。


    「同い年だったんだ……えっと、改めて、自分は野正レイといいます。1年です。所属は野球部で、トレーニング部には仮入部という形で兼部している身です」


    先輩に続いてその場で礼儀正しく自己紹介を済ませた彼女――野正レイもまた、運動に熱心な仲間の一人なのだろう。

  • 69二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 08:46:10

    このレスは削除されています

  • 70副主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/07(日) 08:47:24

    >>68

    緊張気味に見える彼女に、私は少し冗談めかして言う。

    「まあ、実際こんな背丈ですし、よく中等部とも間違われます」

    「あ、いやそういうつもりで言ったんじゃ……」

    レイが慌てて否定し、謝罪してきた。だが、実際そう思われても無理はない。ここだけの話、もっと下の子に間違えられることにも慣れている。


    「では、代わりと言っては何ですが、口調を崩してもいいでしょうか。あまり慣れなくて」

    「え? ええ。もちろん構いませんよ」レイが少し驚いたように返答した。

    「悪いな。そう言ってもらうと助かる。そちらもぜひ楽にしてほしい」

    その言葉にレイも肩の力が抜け、少しリラックスした雰囲気になった。私もこうしたラフな会話の方が自然に感じる。


    「それで話がそれたが……飲み物を買ってきたんだ。どうだろう、お一ついかがかな」

  • 71>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/07(日) 16:51:24

    >>67

    そう言ってもらえると嬉しいです。

    某所で『オリキャラこねくり回している話ってつまらねー』みたいな意見を見かけて、『ほんとに面白いのかこれ……?』と一人で悩んで悲しくなっていたので、少しは気が楽になりました。

    書き続けてはいますのでもう少しお待ちください。

  • 72>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/07(日) 19:59:20

    [あらすじ]

    ある日、部室(まだ部ではないが)の質問箱に一通の便りが届いた。こんな内容の話をしてくれないかという依頼 >>51 のために、薬研主任として、フミノは学内向けの動画を撮ることになったのだった……。


    ――――――

    フミノちゃんに語ってもらっただけ。ほぼストーリーのない番外編(?)として隔離しています。

    まあ間違ってないだろ……って内容を、昔の記憶引っ張り出しながら、詳しくなくても読めるように、なるべく平易な表現でまとめました。

    リクエストされた範囲をカバーできていればいいのですが。


    フミノちゃんに語ってもらうだけ | Writening教えてフミノちゃんのコーナー (吸収について) 導入# ちゃんと話せるかな? 緊張するなあ……えっ、もう始まってる? わわわっ。 ――こほん。 ようこそ! そしてこんにちはー! 私は薬研主任の阿瀬フミノって言…writening.net
  • 73副主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/07(日) 20:17:05

    >>70

    「え、私の分まで? いいの?」と、レイが再び驚いた様子で答えた、

    「ああ、もちろん。うちの主任に付き合ってもらったお礼だ。むしろ貰ってくれないと荷物になってしまう。それにさっきも言ったが、勝負が終わってからもずっと走っていただろう? せっかくだ、受け取ってほしい」

    「それじゃあ、ありがたくいただこうかな……まあ、あれは好きで長く走ってたわけじゃないけど。勝手に増えただけで」


    ハァ……もう疲れた、と愚痴を零しつつも律儀に走り切ったのは彼女の性格だろうか。口ではああ言いながら、心の中ではあのスミレ先輩のことを信頼しているのかもしれない。

    そんな話をしていると、フミノが私から袋を受け取り、中を興味津々に覗き込んで言った。


    「何々? 何買って来てくれたの?! コーヒー? もしかして紅茶~?」

    フミノの無邪気な様子に、私は思わず微笑んでしまう。本当に彼女の活発さは、いつも周りを明るくしてくれる。

  • 74副主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/08(月) 07:21:37

    >>73

    「そんなものを飲んだら余計に水分を失うことになりますよ。しばらくカフェインは避けてください」


    私はフミノの表情を見ながら注意を促した。その言葉に少しだけ残念そうな顔をするのを見て心が痛む。

    彼女がコーヒーを好むのは知っているが、仕方がない。本人も分かってはいるだろうが、彼女の健康を思えばこそだった。


    「運動の後ということで、プロテインドリンクを持ってきました。フレーバーもいくつか用意したので、二人の好きなものを選んでください」

    「じゃあ、せめて味だけでも! コーヒー風味のはある?!」


    フミノの目がキラキラと輝く。

    本当にコーヒーが好きなんだな……。


    「そう言うと思ってちゃんと買ってきましたよ」

    「やったっ! 流石セフィーちゃん! ありがとー!」


    どうぞ、と彼女に手渡すと、嬉しそうに受け取ってくれる。私はフミノのそんな素直な反応が好きだった。彼女が喜んでくれる姿を見ると、こちらも嬉しくなる。


    「どれにしようかな……じゃあ私は、この抹茶オレ風味ってのをもらうね」と、レイもドリンクを手に取った。


    少しでも疲れが和らいでくれることを願う。差し入れが彼女たちに安らぎと喜びをもたらしてくれれば、私は満足だ。そう考えながら、少し離れて二人の笑顔を眺めていた。

  • 75二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 18:33:41

    保守

  • 76>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/08(月) 19:18:01

    保守ありがとうございました

    そういえば昨日は七夕でしたね、なんかやればよかったかも?

    そもそもキヴォトスに七夕はあるのかという疑問も付随してくるが

    ……と思ったけど「ちょっとお時間いただくわ」の動画で短冊飾っとるな……あるんかい、七夕


    >>65

    ダイス増やしたけど、4d25でもよかったかな?

    髪の長さ決めるときとかも、今度から複数ダイスで振ってもええな……正規分布は正義


    ちょっと内心しおしお気味のセフィーちゃん、一度だけポロっとフミノ呼びが漏れるシーンも

    フミノは近すぎるが故に気づかなかったのかな? レイは普通に初対面だから? スミレだけ数値が一回り大きいのは、初対面だが先輩としての観察眼から?

    ……なんて考えたりして、落とし込むのって難しいね

  • 77乙花スミレ ◆nu/S1a.1Tg24/07/08(月) 19:49:30

    >>74

    (そういえばセフィーさん、レイさんにはああ言ったのに、フミノさんには話し方を崩していないのですね?)

    心の中でそう呟きながら、スミレは後輩たちを見つめた。

    レイに対してはすぐに自然体を見せた一方で、同僚であるはずのフミノにはどうも他人行儀な様子だった。


    (フミノさんに対してだけ特別な態度を取っているのでしょうか?)

    彼女なりの親しさの表れなのか、尊敬の念なのか。何にせよ、理由があってそのように接しているのだろう。


    (やっぱり主任と副主任ということで、特別な間柄なのかもしれませんね)

    スミレはそう考えながら、三人のやり取りを温かい目で見守った。彼女たちの間には、既に見えない絆が存在しているように感じられる。そんな関係性を見て、スミレはどこかほっこりとした気持ちになるのだった。

  • 78>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/09(灍) 06:23:28

    保守がてら、セフィーのステ振ろう

    上二つだけはちょっと下限付けさせてください


    医療:dice1d100=53 (53) (最低保証30)

    知性:dice1d100=30 (30) (最低保証30)

    運動神経:dice1d100=93 (93)

    交渉:dice1d100=97 (97)

    事務:dice1d100=33 (33)

    倫理観:dice1d100=50 (50) 

    カリスマ性:dice1d100=66 (66)

    神秘:dice1d100=23 (23)

    戦闘:dice1d100=13 (13)

    演技:78

  • 79>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/09(灍) 06:36:00

    >>78

    →事務(33)

    お前もかセフィー……レミパイセンの事務(42)が一番マシやないの

    事務(7)がアレすぎてどんぐりの背比べとまではいかんが、フミノのこと言えんぞ

  • 80二次元好きの匿名さん24/07/09(灍) 12:27:43

    主任も副主任も運動高いね
    昔から一緒に外で遊んでたりしたのかな

  • 81副主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/09(灍) 23:34:25

    >>77

    「無難ですがとてもよいチョイスですね。プロテイン飲料は運動後の栄養補給にぴったりですよ」

    そう言ってスミレ先輩が私たちの方へ来て話し始めた。


    「ドリンクのプロテインは吸収が早く、特に運動後の45分以内に飲むと良いとされていますね」

    「そういえば、普段のメニューもそれを意識して組まれていたのかも……?」

    「ふふっ、その通りですよ、レイさん」

    「へえー、そうだったんですか……」

    先輩のその話に耳を傾けながら、レイがドリンクに口を付ける。

    一方でフミノは既に半分以上飲み干していた。

    早いな。


    「んく、んくっ、ぷはぁ……あ!」

    「フミノさん、どうかしましたか?」

    「とはいえ、ちゃんと食事を摂るのも大切、ですよね?」


    『いいこと聞いたでしょ、私!』と言いたげな笑顔でフミノが付け加えると、スミレ先輩も笑みを浮かべて言葉を継いだ。

    「それはもちろん! いい質問ですね! 食事での栄養補給は肉体作りに直結しますから、トレーニングの基本と言えます。その上で、飲料としてのプロテインは回復と成長を効果的にサポートしてくれる優れものなんですよ」


    ……私も何か飲みたくなってきたな。二人と違って運動後ではないが。

    そうだな……じゃあ、私はこのミルクティー風味のものをいただくとしよう。


    フミノの質問に触発されたのか、その間にもスミレ先輩はさらに詳しく説明を続ける。

  • 82二次元好きの匿名さん24/07/10(ć°´) 07:53:40

    このレスは削除されています

  • 83二次元好きの匿名さん24/07/10(ć°´) 15:28:53

    >>82

    保守してくれたのかな? ありがとうございました

    でも削除されちゃってる……

  • 84副主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/10(ć°´) 15:32:07

    >>81

    「運動で筋肉が傷ついた直後にプロテインを摂ると回復が早まり、次のトレーニングに備えることができるんですよ。また、それが結果的に筋肉痛の予防にもなります」


    肉体が効率よく修復され、次に向けての準備が整う。その過程はまさにミレニアムらしい、完璧に計算されたサイクルだ。スミレ先輩の話を聞いていると、彼女がどれだけ真剣にトレーニングに打ち込んでいるのかが伝わってくる。


    「筋肉がしっかり修復されることで、より強く成長し、トレーニングの効果も高まります。だから運動後のプロテインはとても重要なのです」


    どうやら、アスリートやフィットネス愛好者にとっては単なる飲み物ではなく、身体のコンディションを整えるために欠かせないアイテムらしい。

    いや、彼女たちにとっては、もはやそれすらトレーニングの一部なんだろうな。


    ……こういう専門的な話を聞けるのは貴重で、ずっと聞いていたくなるものだ。

    だが、残念ながら私はやらなければならないことがある。本題を切り出さなければ、このままではフミノの二の舞になりかねない。

  • 85>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/11(木) 00:50:30

    本編からは逸れる話題で恐縮ですが、七夕ネタのためにアイデア緩く募集しようかな
    その間普通に更新もしますが一応、80番台くらいまでは見ようかと思ってます
    協力してくださる場合、このレスに安価飛ばしてくれると見やすくて助かります
    ―――
    薬研の活動部屋の前に置いた短冊。ミレニアム生はどんなことを書いた?

  • 86二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 00:56:44

    >>72

    非常にコンパクトにまとまっていて気持ちがいい!!!


    細胞膜「油なら通すよ」

    ぼく「じゃあ薬は全部油っぽくすればいいんだ」

    非拡散水層「だめです」

    ぼく「誰だテメェ…〇すぞ…(殺意)」

  • 87>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/11(木) 08:29:36

    >>86

    読みやすかったなら幸いです

    次回があるとしたら、コメントで登場した用語を取り上げてみるのも面白いかもしれませんね


    本日は朝の更新はお休みします

    地域によっては雨具が必要にな日になりそうですね、みなさんケガにはお気をつけて

  • 88二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 18:21:32

    >>72読了。

    最後3行のわちゃわちゃ、堪らなく愛おしく尊い。

  • 89二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 23:58:58

    このレスは削除されています

  • 90主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/12(金) 00:00:33

    >>84

    セフィーちゃんが一歩前に出て、少し申し訳なさそうにスミレさんに言った。

    「スミレ先輩、興味深い話を途中で遮るようで心苦しいのですが……一旦、私の方から本題を切り出させてもらってもよいでしょうか」


    その言葉にスミレさんが理解を示したように頷く。

    ん、本題って? 何の話?

    セフィーちゃんの表情には緊張が浮かんでいて、何か重要なことを言おうとしているのが伝わってくる。

    ……いや。緊張というより、どんな言葉を使うべきか迷っているような感じ?

    どうして私の方を見てるの?


    dice1d5=4 (4)

    1. セフィーちゃんの視線を避けたくなって、目を逸らした。

    2. とりあえずピースサインでも返しておこう。いぇい。

    3. ここは視線を逸らしたら負けなんだよ。何も言わずにただ見つめ返すのみ!

    4. そんなに見てもこのコーヒー味のドリンクはあげないよ?

    5. よく分からないけど、にこっと笑って返しておこう。dice1d2=1 (1)

    5-1. 「えっと、何か?」と首を傾げてみた。

    5-2. あれ、よく見ると、何というか……。「何かあったの?」と小声で尋ねてみた。

  • 91主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/12(金) 00:31:55

    >>90

    ……何だかすごく呆れた顔されたんだよ。

    その表情に、何か大きな勘違いをしているんじゃないかと少しだけ胸がざわついた。

    そのまま少し気の抜けた表情で、セフィーちゃんは静かに私に問いかけた。


    「主任、どうして終わったような雰囲気で帰ろうとしてたんですか」

    「え、だって実際、勝負も済んだし……」


    私は少し戸惑いながら答えた。どうしてそんなことを聞いてくるのか分からない。

    後は着替えるだけだったと思うけど……何か大事なことを忘れてたかも?

    心の中で冷や汗が流れる。


    そんな私の言葉に、目の前で銀髪が揺れた。

    セフィーちゃんは苛立ちを抑えるように少し声を強めて続ける。


    「業務はどうしたのかと尋ねているんです! こんなところで何してるんですか……びっくりしましたよ」

    「……え? あっ! そっか! だからセフィーちゃんはここに来たんだね?」

    「いえ、私は私で用事があったからで……主任が居たのはまったくの偶然でした。ホントにどうしてあんなことになっていたんですか?」

    「えっと、そういえば私、なんでここで走ってたんだっけ……?」

    私は首を傾げながら思い出そうとする。

    確か……。


    ------

    トレーニング部とのファーストコンタクト時のやり取りについて

    dice1d200=121 (121)


    フミノの 知性(60) + 交渉(38) = 98 がダイスの結果を上回れば、本来の用事はスムーズに進んでいた。

    下回ればちょっとしたトラブル(?)の末のこの状況。

  • 92>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/12(金) 08:33:13

    >>91

    [結果]

    98 < 121 のため、ちょっとしたトラブル(?)があった

  • 93二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 19:42:16

    そそ

  • 94>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/12(金) 23:52:17

    >>91

    保守ありがとうございました

    祝日しっかり休むために準備してたら遅くなっちゃいました

    今日は深夜の更新になるかな、あるいはいっそ朝に回した方がいいのかも


    ――――――

    経緯ダイス

    dice3d8=7 3 1 (11)

    1. フミノの運動センスをスミレに見抜かれる

    2. トレーニング部の信頼を得るため

    3. 運動のことは運動をしてこそと丸め込まれる

    4. フミノが運動不足なのを指摘される

    5. レイの挑発に乗る

    6. トレーニング部のルール(大嘘)

    7. フミノが新入部員と誤解される

    8. フミノがトレーニング部の熱意に感化される


    数値が重複した場合は、特定の要因がさらに強調される

  • 95>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/13(土) 09:42:34

    >>31

    見返してて気づきましたが、自己紹介の前にスミレがフミノの名前を呼んでいるのは私のミスです

    あまり話の流れには関係ないですが訂正しておきます

  • 96主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/13(土) 13:25:13

    >>91

    トレーニングルームを訪れたフミノは、少し緊張しながらも笑顔で挨拶をした。

    「すみませーん、こんにちは、ここはトレーニング部で合っていますか?」


    その声に長髪の生徒――スミレが振り向いて言葉を返す。

    「はい、そうですが」

    「えっと、私は薬剤研究会の者で、今度予定しているイベントについてのアンケート調査で来ました。協力していただきたいのですが……今、お時間大丈夫でしょうか?」

    「イベント、ですか……?」


    フミノがおずおずと説明資料を渡す。スミレはそれにさっと目を通すと、フミノのほうをじっと見つめて黙ってしまった。その沈黙と視線に耐えられなくなったフミノは気まずそうに切り出す。


    「あ、あのぅ……すみません。その、お邪魔したなら、また出直してきますので――」

    「待ってください」


    そう言って背を向けようとしたフミノを、スミレがじっくりと見定めるように視線を注ぎながら声をかけた。

  • 97主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/13(土) 19:20:28

    >>96

    そうですね、とスミレが話し始める。


    「あなたの筋肉の付き方を見れば、普段きちんと運動をしているのが分かります。よく鍛えられていますね。それに体幹の安定感も驚くほどしっかりしています」

    「えっ? あ、はい! それはどうも、です? えへへ……」


    急な賞賛にフミノは照れ隠ししつつも、同時に内心驚きでいっぱいだった。普段フミノは、初対面の人には運動をあまりやっていなさそうだと思われることがほとんどなのに、スミレはただの一目でフミノの本質を見抜いてしまった。

    ちゃんと分かる人は分かるんだ、とフミノは心から感心したが、そんな思いもよそに、次にスミレが口にした言葉には予想外の内容が含まれていた。


    「なるほど……理解しました。それで体験入部しに来たというわけですね」

    「へへへ、そうなん……はい?」


    フミノは慌てて手を振りながら答える。

    「いやいや、そうじゃなくて、私はただアンケートを……」


    しかし、スミレはそのまま話を続ける。

    「良い心がけです。何事も理論だけでは不十分で、実際に体験することが大切ですから」


    フミノは何か言おうとしたが、先輩の真剣な眼差しに言葉を飲み込む。スミレはさらに熱心に続けた。

  • 98主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/14(日) 04:12:00

    >>97

    「すぐに始めましょう! せっかくですし……あそこで走っているレイさんと並走してみましょうか。その薬の効果を本当に理解するためには、あなた自身が実際に運動をしてみるのが一番です!」


    フミノは戸惑いながらも、スミレの熱意に押される形でトレッドミルに向かった。心の中で自問自答する。


    (実際の薬の話じゃないのに……本当にこれでいいのかな? でも話は聞いてくれないし、ここは一旦挑戦してみるしかないか……)


    こうして、フミノはトレッドミルの前に立つことになった。


    (まあ、最近ちょっとだけ……その、運動不足な感じだったし、ちょうどいいのかも。少し走るだけならきっと大丈夫。それにレミちゃんも頑張ってたし、私も頑張らないと……別にセフィーちゃんにお腹触られたのとかはちっとも気にしてないけどね?)


    誰に言い訳してるのか、心の中で自分を鼓舞するようにして気合を入れるフミノであった。

  • 99>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/14(日) 04:21:15

    そういえば >>85 の募集をすっかり自分で埋めてしまいましたがもう一度だけ範囲指定しておきます

    今回は110番台 (~>>119)の間まで見ます (このレスに安価してくれると見やすくて助かります)

    緩い募集なので、もしまた出なければ普通に自分でネタ考えるので心配しないでください

  • 100二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 07:31:53
  • 101副主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/14(日) 17:58:15

    >>98

    「――って流れで、ちょっとスミレさんに誘われたんだったね」

    フミノは肩をすくめながら言った。どうしてこうなったのか、自分でも半ば呆れているように見える。


    「あの、スミレ先輩、何してるんですか?」

    「とにかく走ってみれば解決するかと思いまして。実際、セフィーさんも来てくれましたし、フミノさんも用事を思い出せましたよ」

    「それはただの偶然で、しかもマッチポンプですってば!」


    どうやらレイの様子を見るに、スミレ先輩が結果オーライの精神で動くのは珍しくないようだ。

    「なるほど、事情は分かりました。それで主任、肝心な用事は済んでいるんですよね?」


    フミノは私の視線に気づき、頭を掻きながら小さな声で答えた。

    「忘れてた。えへへ……あぅ、じとっとした視線が刺さるんだよ……」

    「先輩のことがあったにせよ、何と言うか……まったくもう。しょうがない人ですね」

    「ごめんよ―、セフィーちゃーん、機嫌治して~」

    「別に怒ってないですよ。心配してるだけですから」

    「本当に? 私、怒らせてない?」

    「ええ、本当です。主任がいつも頑張っているのも認めていますし。ただ、もう少し計画的に行動してくれたらとは思いますが」


    フミノは安心したように息をつき、少し笑顔を見せた。

    「あ、でも過去データの分析はほとんど終わらせてきたから安心してよ!」

    「……は!? 嘘でしょう? あれを? どれだけあったと思ってるんですか!?」


    私の驚いた声が響く。

    あの資料の山を? いやしかし、フミノがこんなことで嘘をつくとは思えない。何より、こんな腹の立つくらい自信満々な表情で、自然に嘘をつけるようなタマでもない。

    つまり、信じられないが……どうも事実らしい。フミノの集中力とレミのフォローがうまく噛み合えば、あるいは可能なのだろうか?

    私の胸の中は驚きと疑念で満ちていたが、その一方で、どこか納得できるような感情もあった。

  • 102二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 02:20:01

    >>99

    短冊[ いいアイディアを思いつけますように](筆者不明)

  • 103二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 13:18:11

    >>99

    予算が増えますように、という文を消して「無駄遣いしません!」

  • 104二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:22:58

    >>103

    誰が書き換えたんだろう…

  • 105副主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/16(灍) 00:02:06

    >>101

    スミレ先輩がこちらを見て問いかけた。

    「そういえば、先ほどフミノさんとここで会ったのは偶然だと言っていましたが、フミノさんを迎えに来たのでなければ、元々何か他の用事があったのではないですか?」


    その言葉に少し驚きつつも、スミレ先輩の方に向き直ってその顔を見上げる。


    人のことをよく見ている目だと感じた。

    その名の通り、透き通るようなすみれ色。

    その瞳に見つめられると、心まで見透かされるような奇妙な感覚すら覚える。

    実際、どこまで分かっているのだろうか。


    ごたごたが一段落したところで、フミノのほうはというと、改めてお願いをしにレイの下に行っている。

    フミノが用紙を手渡すのを後目に見守りつつ、私は本来の目的について伝えるべきか考えた。


    思いがけず、フミノの来訪と被ってしまったせいで、お願いを重ねる形になってしまうが……本当に今が言うべきタイミングなのだろうか? いや、もしかすると、その機会を作ってくれたのだろうか?

    ええいままよ、と意を決して私は口を開いた。

  • 106二次元好きの匿名さん24/07/16(灍) 08:44:37

    このレスは削除されています

  • 107二次元好きの匿名さん24/07/16(灍) 16:50:40

    >>99

    口内炎が早く治りますように

  • 108副主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/17(ć°´) 01:30:23

    >>105

    「……そうですね。ちょうどよいですし、ついでと言っては厚かましいですが、私からもお願いしたいことがあるのです」

    「ええ、何でしょう?」

    スミレ先輩は特に驚いた様子もなく、穏やかに応じた。


    「その、今日ここにいない他の部員の方々にも、我々のことを伝えていただけないでしょうか?」

    「なるほど。それはつまり、宣伝のお願いということですね?」

    「……はい。有体に言ってしまえばそういうことです」


    その言葉に、私は少し緊張しながらも頷く。

    先輩は少し考えるように目を細めた。その目が私をしっかりと捉え、評価するように見つめているのが分かる。

    なぜだろうか、普段以上に慎重になっている自分がいる。どうにも不思議な気分だ。


    「まあ、それくらいなら構いませんよ」

    「本当ですか!」

    「ええ、もちろん」


    それを聞いて私は内心ほっとし、感謝の言葉を口にしようとする。

    しかしその矢先、スミレ先輩の次の言葉が、再び私の心に緊張を走らせた。


    「――ですが、本当にそれだけでしょうか?」

  • 109副主任ちゃん ◆nu/S1a.1Tg24/07/17(ć°´) 08:36:49

    >>108

    その問いかけには、鋭い洞察と共に、さらなる要求を待っているようなニュアンスが含まれていた。

    私は心の中で言葉を選び、首を横に振りながら口を開いた。


    「いえ。ですが、これは本来の予定にはなかったことで、そこまでしてもらうのは」

    「言ってみるだけなら自由ですよ」

    「……その、今日ここに来て、皆さんの運動に対する熱意と真剣さを感じて、もう一つお願いしたいことができました」


    先輩の目が輝き、私の提案に興味を示しているのが分かった。私の胸には少しの不安と期待が入り混じっていた。


    「どうか、我々のシナリオの監修をお願いできないでしょうか」


    その瞬間、スミレ先輩の表情が少し変わった。驚きと同時に、その挑戦を楽しんでいるようにも見えた。私の心臓は少し速くなり、その答えを待つ間の緊張感が全身に広がった。

  • 110>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/17(ć°´) 19:30:16

    >>109

    協力の限界 (貢献度)

    dice2d50=23 20 (43)

    1に近いほど協力が難しく、100に近いほど充分に協力できる

  • 111二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 06:55:46

    保守

  • 112>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/18(木) 07:07:18

    [保守ついでに裏話]

    ダイスによってトレーニング部withフミノ でなく他のルートが選ばれていた場合は?


    >>21にてダッシュで飛び出していったレミが、スミレに目撃されてしまい……という展開もありえました

    フミノ+レミの場合、追いかけてきたフミノも捕まります

    スミレ単独もしくはスミレ+レイが選ばれていた場合は、セフィーオンリーのコミュになっていました

    ちなみにこのルートのみ、普通に話し合いが進んでトレッドミル対決が起こらないという可能性もありました

  • 113二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 18:01:54

    そこそこ協力できる感じか

  • 114二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 00:28:22

    このレスは削除されています

  • 115二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 00:30:46
  • 116>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/19(金) 08:13:11

    保守です。今日も朝の更新はお休み。
    最近時間取れなくてすみません……
    それとアイデアの件、いろんな方にご協力いただいて感謝です

    今週は連休が終わったというより平日が短くなったと考える方が楽だったかもしれませんね
    またウイルス流行してきてるみたいですし、暑い日が続いて体力も奪われますから体調にはお気を付けください

  • 117二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 19:25:58

    乙です

  • 118>>1 ◆nu/S1a.1Tg24/07/20(土) 07:10:58

    [保守裏話]
    序盤の「(前略)セミナーから予算は下りているでしょうか?」という質問のシーンで、「予算は下りている」という話へ展開しましたが、もしもここで、「予算が下りていない」というダイス結果だったらどんな流れに?

    用意していた一例ではこんなのがありました。
    ・うさんくさいと断られたと伝える
    「う゛っ……あー、その、申請がうさんくさいと見なされ、残念ながら予算をいただけませんでした。これからは信頼を築き、透明性のある運営を目指して、再度の申請に向けて努力します。」

    今回は普通に申請した上で満額もぎ取ってくるルートでしたが、実際かなり難易度高いような……
    後付けのダイス結果ではありますが、ひょっとしたらセフィー(交渉:97)がフォローしてあげたのかもしれませんね

  • 119スミレ/セフィー ◆nu/S1a.1Tg24/07/20(土) 18:24:05

    >>109

    スミレは考え込むように視線を落とした後、再び目線を上げ、その先にある赤い瞳を真っ直ぐに見つめた。

    その瞳には冷静さと誠実さが宿っており、セフィーの心に少しの緊張が走る。彼女は無意識に息を止め、次の言葉を待っていた。


    「セフィーさん、あなたの頼みは理解しました。こちらとしても協力したい気持ちはあります……ただ、正直なところ、全面的な支援は難しいでしょう」

    「そう、ですか……」


    セフィーはその言葉に微かに眉を寄せて表情を曇らせる。心の中では祈るような気持ちが渦巻き、不安が彼女の胸を締め付けていた。

    スミレは一呼吸置いてから、再び口を開いた。


    「しかしながら、トレーニング部としての活動が疎かにならない範囲でなら、協力は可能です」


    セフィーはその言葉を聞きながら、一瞬の沈黙の後で頷く。


    「具体的には……そうですね、一から十まで全てに関わるというのは難しいですが、重要な部分のチェックやフィードバックをしてシナリオの質を向上させる、といったお手伝いならできると思います」


    スミレが少ししゃがんで、セフィーと目線を合わせた。その眼差しに、セフィーは少し安心を感じ、胸の中に広がる安堵感が、彼女の表情を少し柔らかくした。

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