- 1一条ミヤビ◆GrE9MODMBM24/06/29(土) 21:09:49
- 2一条ミヤビ◆GrE9MODMBM24/06/29(土) 21:10:38
- 3二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 21:11:14
立て乙
- 4二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 21:11:50
たておつです
- 5二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 21:12:52
立て乙
- 6二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 21:13:06
新スレ乙!
思いの外ガチギレミヤビちゃんの口が悪くてきゅんきゅんしてた - 7一条ミヤビ◆GrE9MODMBM24/06/29(土) 21:13:09
(今確認したのですが、設定のページが弄れなくなっていました。新しくページを作成してそちらを更新するようにするので、設定の更新等はしばしお待ちください)
- 8二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 21:14:21
テレグラフはルーター再起動などでIP更新されると編集できなくなるので注意必要
- 9二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 21:20:59
たておつ!
ミヤビ△(さんかっけー)! - 10二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 21:26:36
10まで保守
- 11一条ミヤビ◆GrE9MODMBM24/06/29(土) 21:47:33
別サイトで再作成したプロフとSSまとめをこちらに乗せておきます
こっちの方が見出しとかついてわかりやすい分、画像が乗せられないようなので良し悪しですね
次スレ以降はこちらを使用していきます
設定・過去スレ
https://writening.net/page?5wA6wa
SSまとめ
- 12二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 21:49:24
このレスは削除されています
- 13二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 21:52:16
このレスは削除されています
- 14一条ミヤビ◆GrE9MODMBM24/06/29(土) 22:19:58
(反映されていないだけで新しい設定集投稿できていました、無駄レス失礼しました)
(前スレレスへの反応はひと段落したらやります)
(ベアおばの出番はユザパります。別にこいつ自身の戦闘力は、ね…)
マダム──ベアトリーチェの抵抗は熾烈を極め、なかった。
なんかもう、拍子抜けするくらいあっさりとぼこぼこに出来た。
どちらかというと、やりすぎそうになる味方を抑えるために声を張り上げる方に注力したくらい。
「……なんだ、こいつは。こんなに、こんなに弱かったのか、こいつは!?」
”サオリ、落ち着いて。……ベアトリーチェ、あなたの負けだよ”
あの異形の姿はどこへ行ったのか、ぐったりとその場に倒れ込むベアトリーチェは、先生のその言葉に反応して顔を上げた。
「……なぜです。私は、色彩の力を、偉大なる大人に、なぜ、なぜ……! 先生、なぜあなたは私の邪魔をするのです、あなたには、この力の価値が理解できているはず……!」
”ベアトリーチェ”
先生がおもむろに、倒れ伏す彼女の元へ歩いていく。
SRTの生徒たちが引き金に指をかけて警戒する中、アリウスの生徒たちを伴って彼女の傍に立った先生は、見たこともないほど冷たい瞳をベアトリーチェに向けていた。
「先生……! キヴォトスの生徒の全てを、あなたは好きに裁き、救うことが出来るのです……! それを理解できないのですか……!」
”私は、そう大した存在じゃないよ”
”私はお酒が好きで、生徒が好きで、彼女たちが自分の人生をきちんと背負って生きて行けるように、少しだけその背を支えてあげるだけの存在”
「理解、できません! それだけの力を持ちながら、大人の義務を果たさないと!?」
”私は、誰かを裁いたりは出来ない”
”私は、この世界から苦しみや痛みを消し去ることはできない”
”私は、この世から罪を失わせることはできない”
”私は、生徒たちの痛みに寄り添い、苦しみを共に抱きしめていくだけ”
”だって私は、先生だからね” - 15一条ミヤビ◆GrE9MODMBM24/06/29(土) 23:11:00
「こんな……。こんなものに、私は……? いえ、まだです、まだ私は負けてなど……!」
先生に見下ろされ、歯噛みしたようなベアトリーチェが先生を睨む。
その様子に、SRTが引き金を絞ろうとして。
「ああ、そうだサオリ!! お前を新しい生贄としてささげぺっ」
全てを言い終える前に、桃色の影が彼女の体をバシリカの壁に蹴り飛ばした。
「ふー、間一髪だったね先生! なにかしそうだったからちょっと小突いておいたよ!」
「……ちょっと?」
「今ちょっとって言ったか?」
「人ってあんだけ蹴り飛ばせるんだなぁ……」
「死んでないかあれ」
「ちょっと、そこのー!? 人聞きの悪いこと言わないでもらえる!? ちゃんと加減したってば!」
ミカさんの渾身のカットで、ベアトリーチェは指示が成立する前に壁に叩きつけられ、なんか虫みたいにぴくぴくしている。……これは、ちょっとやりすぎでは?
ま、いっか。先に人権を踏みにじった者が、自分だけは尊重してもらえるなんて思ってないでしょう。
”……ミカ、一応もう少し加減してあげてね。ミカに万が一があったら大変だよ”
「えへへ、はーい」
すでになんだかグダグダになっていますが、とにもかくにも終わらせなければ。
「皆さん、彼女の捕縛を。十分警戒してください」
「了解」
小隊員たちが警戒しつつ近づこうとする中、ベアトリーチェはいまだに意識を保っていた。
倒れた姿勢のまま、器用にこちらを向いて引きつったかすれ声をあげている。
「こ、この程度で終わりになど……!私には、まだ複製がいるのです!兵力も再び補充すればいいだけのこと!一度儀式を妨害した程度で、図に乗らないでください……!」
『──いいえ、このお話はここで終わりです』 - 16二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 23:17:53
なんで弱かったかというと、多分儀式が不完全に終わったから
- 17二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 23:39:10
儀式不完全もそうだけど、戦力過剰もあるかな
- 18一条ミヤビ◆GrE9MODMBM24/06/29(土) 23:44:18
(原作時点で体調不良栄養失調のアリスク3人にボコられるマダムなので、まあ戦力差が順当にでますね。契約は無視する、儀式は不完全と、お話の倒されるべき悪役としての役割がガチガチに固まった状態なのでさもありなん)
「えっ、回線落ち!?」
「会長! 通信回線がすべて遮断されました!」
「先生戻ってください! 何か変です!」
突然の声と共に、隊員たちが使っていた無線やクロノススクールの放送用回線が全て不通になる。
スマホの回線も通じず、外との連絡手段は完全に断たれている。
咄嗟に先生に声をかけると、先生はベアトリーチェが倒れている方に鋭い視線を向けていた。
「ゴルコンダ……!」
「ああ、落ち着いてください。私に皆さんと戦う意思はありません。私は『ゲマトリア』のゴルコンダ。彼女の連れ戻しに来ただけです」
気が付けば、ベアトリーチェの傍には首のないスーツの人影が立っていた。
胸の高さに額縁らしきものを抱え、しかし確かにないはずの視線がこちらを向いていると理解させられる。
薄気味の悪い、男のようなもの。
「……ゴルコンダ、と言いましたね。一つお尋ねしても?」
「どうぞ、連邦生徒会長殿」
「あなたの仲間に、二つの頭を持った木製人形はいらっしゃいますか」
dice1d2=2 (2)
1 マエストロですね。我々の仲間で間違いありません。
2 申し訳ありませんが、その問いにはお答えいたしかねます。
- 19二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 23:49:45
お答えしかねます(何で知ってんだよ)
- 20二次元好きの匿名さん24/06/29(土) 23:55:48
答えられないという言葉は事実上の肯定
- 21一条ミヤビ◆GrE9MODMBM24/06/30(日) 00:33:55
「……そうですか。この通信遮断もあなたの仕業でしょうか」
「はい。少しばかり手を加えさせていただきました。我々が気づいた時には、もう大部分が露呈してしまっていたようでしたが、念のために」
「ゴルコンダ、私はまだ……!」
「マダム、少し黙っていてください。あなたは、あまりにも迂闊でした」
心なしか、新しく現れたゴルコンダという者の声には呆れともとれる色が滲んでいる。
「マダム、これで明らかになりました。先生はあなたの敵対者ではなく、これはあなたの物語ではない。あなたが起こした事件、葛藤、過程の数々……。それらは『知らずとも良いもの』に格下げされる、はずでした」
一息。それからあからさまに大きくため息の音がして。
「しかし、あなたはカメラの、つまり大衆の目がある場でそれらをつまびらかにしてしまいました。我々の間でも意見が別れましたが……。これ以上の問題が生じる前に、可及的速やかにあなたを回収しなければなりません。もはやあなたは『舞台装置』ですらない、ただの『広告塔』に成り下がってしまったのです」
「ゴルコンダァ……!! うぐっ!」
「どうかこれ以上手を煩わせないでください。我々としてもこのような結末になるとは思っていませんでした」
心底面倒だという気配を隠そうともせず、ゴルコンダは見えない何かでベアトリーチェの体を抑えつける。
それがなんなのかはわからなかったが、少なくとも何の対策もなくぶつかれる相手ではないという理解は誰もがあった。
ゴルコンダからミヤビへの警戒(←)、関心(→)
dice2d100=32 53 (85)
- 22一条ミヤビ◆GrE9MODMBM24/06/30(日) 00:36:38
(本日はここまで。長かったエデン条約編も終わりが見えてきました。まあアリウス自治区復興編とか挟まりそうですけど!)
- 23二次元好きの匿名さん24/06/30(日) 00:43:08
乙です!そうだよね、アリウス復興はまさしく連邦生徒会の領分だよね……
- 24二次元好きの匿名さん24/06/30(日) 00:52:02
広告塔は言い得て妙だけど、それはそれとして草
- 25二次元好きの匿名さん24/06/30(日) 05:14:53
警戒よりも興味が高いか…ゴルコンダに持たれるとか碌なことにならなさそう(別人格のフランシスのやらかしを見ながら)
しかしまぁ流石に回線潰すよね…大分存在が露呈しちゃったけども - 26二次元好きの匿名さん24/06/30(日) 11:33:01
実際「連邦生徒会長の座を継いだ者」のテクストはかなり興味深くあるよね
- 27二次元好きの匿名さん24/06/30(日) 12:16:40
- 28二次元好きの匿名さん24/06/30(日) 12:21:54
- 29二次元好きの匿名さん24/06/30(日) 19:04:18
秘密結社は大衆に存在が割れてしまえば秘密でなくなるからね
- 30二次元好きの匿名さん24/06/30(日) 22:24:01
さあて、エデン条約編の終わりが見えた訳だがアリウスをどう復興しますかね?
どう考えても1年2年でどうにかなるとは思えんが
衣食住はどうにかなるとして、問題は教育関係か
まともな自治区としてやっていくにはスタート地点が遠いや - 31二次元好きの匿名さん24/06/30(日) 22:33:09
教育はそれこそ時間かけてでしょうね…とにかくまずは衣食住を整えてからの話になりそうですね
お粥とか消化と吸収に良いもの沢山用意しなきゃ… - 32二次元好きの匿名さん24/06/30(日) 22:40:59
赤べこ「来なさい、我が最高傑作! ユスティナの聖女バルバラよ!」
ボタンを押せ!!!!
キュイン!キュイン!!キュイン!!!
B A R B A R A C H A N C E
どぅん…どぅん…どぅん…どぅん…
バァ――z__ン…
――ヒラリ【誰がお前に従うものか 息絶えろ】
みたいな感じに遊ばれるんだ。俺はよく知ってるんだ。
- 33二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 02:17:01
- 34二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 08:02:36
赤ベコに対する風評被害ぱないな()
- 35二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 15:51:54
連邦生徒会長になるのは不思議な事ではある
- 36二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 16:54:54
回線潰してるとはいえそれなりの人数の生徒にゴルコンダは姿を見せているわけだけど、本編でもこんな感じでみんなの前に出てきてたっけ?
もし出てきてなかったらゲマトリア捜査編みたいなイベントがそのうち起きそうな気がしないでもない - 37二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 17:03:54
- 38一条ミヤビ◆GrE9MODMBM24/07/01(月) 22:29:34
(ゲマトリアってぶっちゃけ秘密が破られたからって知らん顔していそうなんですよね。ただ今回はベアおば自身のやらかしたことも相まって「ドキッ!(命と秘密の)ぽろりもあるよ、ベアトリーチェおばさんのわくわく色彩召喚ショー」オンエアーになりかけていたので、ほんへよりベアおばへの当たりは強くなっています)
「連邦生徒会長……。そのテクストを引き継ぐ者が出てきたのは予想外でしたが、しかし面白い。いずれ、貴女とは改めて場を設けたいところです」
「構いませんよ。そのテロリストを引き渡していただけるのであれば」
「……残念ですね。申し訳ありませんがそうもいかないのです。マダムは私が連れ帰ります、戦うつもりはありませんがそちらがそのつもりなら」
ゴルコンダが先生に視線を向けた。
「先生、あなたがその生徒から取り上げた『ヘイローを破壊する爆弾』は私が作り上げたものです。本来ならば、その作動を観測できるはずでしたが、それも叶いませんでしたので、その作品は破棄するつもりです。──連邦生徒会長殿、お分かりですね?」
言外に、そのような危険なものを向けることもいとわないと。
そう告げる彼からは、殺意も敵意も感じられない。それが何よりも恐ろしい。
「……良いでしょう。ただし、こちらはこちらで対応させていただきます。あなた方は、我々キヴォトスの敵だ」
「構いません。それでは先生、これにて失礼します」
彼が動き出し、ベアトリーチェの体もそれに連動するように引きずられていく。
その背に向けて、それぞれの銃口が向けられるが、
「撃つな!」
”皆、ダメだ”
私の指示と、先生の言葉で引き金は引かれなかった。
そうして、あの異形たちの姿が消え──。 - 39二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 22:32:31
やはり連れてかれたか…とはいえオンエアされてたから後処理や責任の所在についての解決は楽そうなのは救いか
- 40二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 22:42:12
やっぱり肝心なところで連れ去られてしまったな
- 41一条ミヤビ◆GrE9MODMBM24/07/01(月) 23:01:23
「はいはい皆ご飯とお風呂ですよー! 美味しい美味しい卵粥、連邦生徒会食堂謹製を召し上がれー!」
「ほらちびっこたちー! 取り合わなくても全員分あるからね!」
「怪我人はこっち! 診察終わったらあっち! 予防注射と抗生物質がまってるぞ!」
「──にぎやかですね」
異形たちが消えた後、予定通り秤アツコさんを救出した後。
アリウス市街地に本格的に展開した大量のテントには、多くの生徒が集まっていた。
青空食堂とも言える、炊き出し用の寸胴が並ぶ給食テント。
その横には仮設の大浴場。シャワーではなくしっかり浸かれる湯舟タイプ。
その手前には保健室が取り仕切る医療テントが何張りも設置され、捕まったり保護されたりしたアリウス生徒たちを検査、治療していっている。
これらはすべて、連邦生徒会が予算を出し、ナギサさんの手配で揃えてもらっていた資材を、カタコンベを通ってピストン輸送で防衛室が運び込んだ結果である。
「お疲れ様です、会長」
「リンちゃん。そちらもお疲れ様です。……どうでしょう、生徒たちの様子は」
「就学年齢以下の子たちは比較的素直に従ってくれています。ただ、それ以上の年齢になると、我々に負けたからしぶしぶ従うしかない、という様子ですね」
「仕方ありません、今はとにかく彼女たちの命が脅かされないようにするのが最優先ですから」
アリウス自治区の生徒たち(未就学児も含む)の様子
栄養失調 dice1d80=80 (80) +20 %
重軽傷者 dice1d80=7 (7) +20 %
精神衰弱 dice1d50=16 (16) +50 %
疾病罹患 dice1d100=92 (92) %
ヴァニタス度(生徒) dice1d40=26 (26) +60 %
ヴァニタス度(未就学児) dice1d70=64 (64) 30 %
- 42二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:03:05
アカン(アカン)
予想はしてたけども環境が劣悪すぎる…なんだよ全員栄養失調って… - 43二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:03:29
よくもまぁこれで戦えたな()
- 44二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:04:36
ほんとにネメシス召喚とロイヤルブラッドさえ取れれば後はかつて人がいた場所になってもどうでもいいやなって
- 45二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:06:23
てか胃腸が機能不全ぎりぎりのラインみたいだから固形物食べられないのでは…
ミネ団長ぅ!! - 46二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:06:26
アリウスのヴァニタス度、リンちゃんの所感では生徒>未就学児なのに、現実では未就学児(94%)>生徒(86%)なのマジで草
- 47二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:08:50
- 48二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:09:07
良く見たら疾病羅漢もアカン…総合病院行かなきゃ…
- 49二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:16:20
どんだけこのアリウス 食料なかったんだ
- 50一条ミヤビ◆GrE9MODMBM24/07/01(月) 23:20:51
「──以上が現在の状況です。端的に申しまして、非常に劣悪な環境下で洗脳を受け続けた影響は深刻であると言わざるを得ません」
口頭で、保険室長が報告してくれたことを咀嚼し、飲み込む。
覚悟はしていた。しかし、これは。
「……ありがとうございます、保険室長。これは、予想はしていましたが、ひどすぎます。……持ち込んだ資材でどこまで対応できそうですか?」
「まず、全員に抗生物質と疾病に対する応急的な薬の分配を行っています。栄養失調の状態に応じて、点滴や流動食、粥などで栄養補給をおこなっていますが、一応明日の昼辺りまでは量を確保できるかと」
「生徒たちの精神状態についてはどうでしょう、リンちゃんの所感では一応従う意思を見せてくれていると言っていましたが」
保険室長が表情を曇らせ、
「最悪、と言っていいと思います。彼女たちの受けた洗脳教育の影響で、上位者に従うのが当然だという認識が植え付けられています。ここを制圧した我々に従っているのも、それが理由かと」
「……素直なのではなく、彼女たちは自分の意思を持てていないのですね」
「はい。……これに関しても、カウンセラーが必要です。とくに、あの女の影響を出来る限り削ぎ落とせる優秀なカウンセラーが」
「わかりました。出来る限り当たってみます。他には何かありますか」
「ああ、そう言えば。今回の救出対象だった秤アツコさんですが、健康状態はそこまで悪くはないようです。今は食事と睡眠をとってもらっていますが、起きたら話が出来るかと」
「そうでしたか、ありがとうございます。では、引き続きよろしくお願いします」
「お任せください、これも私たちのするべき仕事ですから」
一礼して、保険室長が私の天幕から出ていく。
それを見送った後、私は深くため息をついた。
問題は山積みである。でも、どうにかしなければならない。とりいそぎ、この自治区に直接物資を輸送できるよう道を作らないといけませんね。
それも含めて、このアリウスの新しい代表を暫定でもいいので決めなければなりませんが……。
はあ、ままならない。 - 51二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:36:38
カウンセラーか…適任なのは誰だろうか
やはりここはマリーに任せるべきか? - 52一条ミヤビ◆GrE9MODMBM24/07/01(月) 23:42:32
(眠気ピークなので今日はここまで。トリニティの生徒にカウンセリングさせるのは逆にちょっと怖いですね。どちらにとっても良い結果にならない危険がありますし)
- 53二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:45:12
乙です!
なるほど確かに…となるとミレニアム巻き込むか
配信で見てそうだから頼めば力になってくれそうですしね - 54二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:46:20
政治パート!ミヤビちゃんの辣腕の奮いどころだぁ
- 55二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:47:56
マリーは優しすぎてのまれるから厳しい
アリウスがどこで暴発するかわからんし
親身になりすぎず生徒の道筋を示せるカウンセラーが必須だけど我々の世界でも早々おらんのよな - 56二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:59:16
この世界の四章は、アリウス復興がメインになってきそうですね
- 57二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 02:00:29
怪我はともかく、全員が栄養失調に疾病罹患、心は上も下もみんなバニタス
もうどうしろってのさ
これは連邦生徒会だけじゃ手が足りん
3大校に加えて百鬼夜行に山海経、レッドウィンター辺りにも支援してもらうしかないか?
まあ手を貸してくれるかと言われると分からんが…
もしも配信見てくれていたならワンチャンか? - 58二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 09:06:11
流石にこの状況は皆支援してくれるでしょ
- 59二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 10:24:52
もういっそ赤冬式カウンセリング(工務部)をしてみるか…?(暴論)
- 60二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 12:32:29
エデン条約編でこれなら、最終編の宇宙戦艦あたりのくだりとかもアツくなりそう
- 61二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 18:07:08
- 62二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 18:54:45
個人的主観によるカウンセリングに向いてそうな生徒考えてみたけどもこんな感じかなぁ
他にも向いてそうな子居るかな?
ミレニアム…ユウカ、チヒロ
百鬼夜行…ミモリ
山海経…ルミ
特別枠としてミネ団長(暴れたとしても受け止めそうだしなんとかなりそうなので…)
最終手段として赤冬からミノリ(思想が赤くなるけどもばにたすよりはマシ理論)
いっそ他作品出して申し訳ないが鬼滅のお館様みたいな人居ればなんとかなりそうだな… - 63二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 19:06:42
未就学児相手なら梅花園のシュンとかも良さげ?
ココナは…年齢とかを考えると精神的に不安定になりそうだな - 64二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 19:17:34
- 65二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 19:37:28
一番カウンセリングに向いてそうなシスターフッドが出せられないのが痛いですよね
他に何とかできそうなのは上記で既に出ましたし…
ダメだあ、圧倒的にネームドでカウンセラー出来そうな人の数が足りん
しかも場合によっては支援する側もカウンセリング受ける必要あるかもだし
この自治区、裏路地とか道端とかに遺体とかありそうだし(変化なし、腐乱、白骨問わず)
保護した時点で手遅れ、ってパターンもあるだろうし、どうしたものか
- 66二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 19:42:15
なあにヘッド(生徒会長)が赤かったのがヘッド(脳内)がアカいに変わるだけよ
- 67二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 19:44:05
生きる活力が沸くって意味ではあながち悪くないと思えてしまうミノリカウンセリング…いや後々大変な事になりそうだけども
- 68二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 19:53:07
カルノバグの兎が吹き飛んだ分、丸々1章分カウンセリングにあてるのかな
- 69一条ミヤビ◆GrE9MODMBM24/07/02(火) 21:54:20
(ミレニアム勢は問題児の取り扱いには慣れてても、精神面の改善という点では不慣れな気がする今日この頃。むしろカウンセリング用AIとか作ってそうですね)
少し先の話になりますが、実際にカウンセリング担当を招聘するため、各校に話を持ちかけました。
お越しいただく生徒さんは皆さんに上げていただいている方々となります
(ゲヘナ、トリニティは関係性がよろしくない為除外、レッドウィンターは万が一が起きた場合連邦生徒会がガン詰めされる案件になるのでお見送り)
山海経(ルミ、シュン) dice1d3=1 (1)
百鬼夜行(ミモリ) dice1d3=3 (3)
ミレニアム(ユウカ、チヒロ) dice1d3=1 (1)
1 招聘に応じる
2 勝手に来た
3 今回はお断りさせていただきます
蒼森ミネ救護騎士団長 dice1d3=3 (3)
1 救護の気配を感じました
2 今の私はただのカウンセラー蒼森ミネです
3 来ない
- 70二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 21:55:19
どうした団長!? 何が悪いものでも喰ったのか!!??
- 71二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:06:41
今のアリウスにヨハネ分派でもある自分は副作用が強すぎるから控えたんでしょう>ミネ団長
猪武者みたいに扱われる団長だけどめっちゃクレバーだからね
- 72一条ミヤビ◆GrE9MODMBM24/07/02(火) 22:23:04
(蒼森団長には話を持ちかけていません。だから来ないのは当たり前です、当たり前なんです)
「お疲れさまっす、ミヤビちゃん」
天幕で書類を纏めていると、再び来客がありました。
イチカちゃんと羽川さん。トリニティから送られたお目付け役ですが、もちろんお二人もこき使わせていただいています。具体的には幼児組の対応などに。生徒組は少々当たりがきつすぎますので、直接ぶつかっていないところから少しずつ崩していければいいですね……。
「ああ、イチカちゃん。羽川さんも、監視役お疲れ様です」
「ハスミで構いませんよ。お疲れなのはミヤビさんの方では?」
「これも職務のうちですよ。……ところで、ミカさんはどちらに?」
「ちびっ子たちと一緒になってお話ししてるっすよ。……ああいうことだけしてれば、苦労もしないんすけどねぇ」
「イチカ」
「はーい、お口を慎むっす」
「あはは……」
聞けば、ミカさんは健康診断と投薬、食事に入浴と一通り子供たちを案内しつつ、それが終わった子たちとお話をしているとか。
ミカさんが聞かせているもの
dice1d3=3 (3)
1 トリニティとアリウスに共通する部分の教義
2 キリエ独唱
3 自分で調べたアリウスの本来の教義
- 73一条ミヤビ◆GrE9MODMBM24/07/02(火) 22:50:31
「そうですか、ミカさんはそのようなことを……」
「さっき、救護騎士団の人からセイア様が復調なさったって連絡があったんすけど、それからはもうフルスロットルっすね。今のあの子たちに必要なのは誰のものでもない、自分たちが持っていたはずの拠り所だって言って」
「正直、私は今も不安です。トリニティとアリウスの確執が過去のものとはいえ、こうしてアリウスの教義を教え伝えてしまえば、また同じように対立する危険性もあります」
「ハスミさん……。そうですね、それは確かにその通りかもしれません」
ミカさんのしていることに、全面的に賛同は出来ないというハスミさん。
確かに、一面を見ればその通りです。過去の焼き直しになってしまえば、ここでアリウスの生徒たちを助けても意味などなくなってしまうかもしれない。
「ですが、だからと言って信じるものを踏みにじられることを甘んじて受け入れろとは言えません。……私たちの行いが、良い未来につながることを祈っています」
「私もです。……ところで、ミカさんの聴聞会って今日じゃなかったでしたっけ?」
「……そう言えばそうっすね」
「ミヤビさん、今何時ですか」
dice1d5=5 (5) +6時(聴聞会は11時から、カタコンベは最速で通って片道一時間とする)
- 74二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:52:29
うおっ、タイムリミット
- 75二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:54:08
もう始まってる!!!
- 76二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:59:11
もしかしなくてもマズイ?
- 77一条ミヤビ◆GrE9MODMBM24/07/02(火) 23:01:56
「……じゅういちじです」
「イチカァ!」
「あっす!! ミカさまぁぁぁぁ!!」
こうしてはいられません。私も出席予定なので急がなければ。っていうか激動過ぎて当日だってことさっきまで忘れてましたよ!!
とりあえずナギサさんには連絡を入れておきましょう。
『もしもし、ミヤビさん!? ミカさんはご一緒ですか!?』
「ご一緒です一時間半ほど引き延ばしていただけますか!! いまアリウスにいます!」
『わかりました、どうにかしておきます! それと、ミカさんにはきちんとした格好で来るようにお伝えください!』
半コールで出た上、珍しい半ギレのナギサさんボイスをお耳に叩きつけられながら、私も天幕から飛び出しました。
なんでこう、イベントごとというのは重なるんでしょうね!
「あ、リンちゃん! 小隊一つ借りますね!」
「はい? ええ、はい、どうしました?」
「聴聞会!!」
「……あっ」
世にも珍しいリンちゃんのうっかり顔を脳裏に焼き付けつつ、イチカちゃんに引っ掴まれてバタバタしているミカさんの元へ。
「ミカさん!!」
「ごめんミヤビちゃん忘れてたぁ!!」
「お喋りしてないでいくっすよ! かけあーし!!」
イチカちゃんの先導で、近くにいたSRTの小隊に声を掛けつつ一路カタコンベへ。
証言などの内容は事前に練ってあるので、あとはトリニティでミカさんのおめかしをして会場入りするだけです。
ああ、でも。
体力、持ちますかね……! - 78二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 23:04:00
走れミヤビス
ナギヌンティウスが時間を稼いでくれてる間に - 79二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 23:06:06
最悪ミカかイチカに背負ってもらえばいけるいける
- 80一条ミヤビ◆GrE9MODMBM24/07/02(火) 23:09:44
カタコンベを疾走した私は!
dice1d4=1 (1)
1 頑張って走った(体力がついてきている!)
2 頑張って走った(けど力尽きて聖園運送のお世話になった)
3 ミカちゃんのお姫様抱っこ体験会(時速〇〇km)
4 イチカちゃんのおんぶダッシュ
と言ったところで、エデン条約4章はこれにて一旦お開きとさせて頂きます。(聴聞会の細かい描写がないので結果だけ後ほどざっくり出す予定です)
アリウス自治区は今後定期的に会談や支援を繰り返し、少なくとも今生活している生徒たちが健全に立ち直れるようになるまで支援が続けられる予定です。
自治区を存続させるのか、それともどこかに吸収されるのか、財源はどうか、他に自治区の特色は、などなど決めなければならないことはたくさんありますが、それらは全て、生徒たちが正常に物事を判断できるようになってからの話です。
なので、現状は一時的に連邦生徒会傘下という形になっています。まずはちゃんと食ってちゃんと寝て心身のダメージを抜くのです。
- 81二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 23:14:54
おつ
体力ついてよかった、聖園運送は個人的に見たかったけど
アリウスはまぁ、傷を癒やさないとね - 82二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 23:18:00
乙でした。笑えるオチがつくのは無事に終わった証拠!
- 83一条ミヤビ◆GrE9MODMBM24/07/02(火) 23:21:58
(パヴァーヌで生徒会長不信任決議からの討論とか、ムシクイーン大会で「3妨害で止まらないって今の環境クソでは???」ってきゃっきゃするとか、いまだに日の目を見ない巨大ロボットアトラス君の出番はいつかとか、まだまだやること、やりたいことはたくさんありますのでお付き合いいただければ幸いです)
(そしてやっと、このクソ真面目な空気をやわらげられそうで少しほっとしています。約7スレに渡るエデン条約3~4章でした)
(パヴァーヌの前に何か挟んで、次にアリウス触って、それからパヴァーヌを始めるかどうか、と言った予定になっています) - 84二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 23:27:57
何か挟む
晄輪大祭しかないのでは - 85二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 23:31:33
ヒフミにモモフレンズ超絶ゴリ押し布教を受けてペロロ『様』呼びするイベントとか
- 86二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 23:46:22
そっか、気づいたらエデン条約編の3~4章だけで7レス分使ってたのか
- 87一条ミヤビ◆GrE9MODMBM24/07/02(火) 23:48:25
「晄輪大祭……。それは、キヴォトス中の生徒が一堂に集う、二年に一度の大運動会」
「晄輪大祭……。それは、全ての運動好きが憧れてやまない、キヴォトス一の競技大会」
「晄輪大祭……。それは!」
「あーもー! ハイネちゃんうるっさい!! なに!? 嫌がらせ!? 受けてたとうか!?」
「ご、ごめんって……。だって、もうすぐあの晄輪大祭がやってくるんだ! 楽しみじゃないのか!?」
そう、これはあの『晄輪大祭』、二年に一度のキヴォトス全土を巻き込んだ大運動会。
その準備と書類の嵐に襲われながら、何とかミレニアムでの開催を成功させようと……。
連邦生徒会に押し寄せる問題たちを退けんとする、勇者たちの物語である。
「私、運動は苦手なんだけど」
「そうか、私は大好きだ!」
「はいはい、いいからミレニアムに行って打合せしてきてください。問題はないと思うけど、念のためね」
「わかったー!」
『晄輪大祭 For General Student Council』 - 88一条ミヤビ◆GrE9MODMBM24/07/02(火) 23:55:40
(と、やるかわからない予告をぶち上げたところで今日はここまで。次は前スレの反応をちょこっとした後、何か進めます)