- 1二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 00:31:44
公安局の局内、本日もカンナとコノカは残業であった。しかし、普段の多忙さに比べれば今日は仕事が少なく、残っているのは二人だけで、まだ日が昇っているうちに残業も終わった。
「姉御お疲れ様っす。」コノカは一杯のコーヒーをカンナに差し出す。
「悪いな。」カンナは渡されたコップを傾け、コーヒーを味わう。コノカの淹れるコーヒーは相変わらず少し怖いほどにカンナの好みにマッチしたものであった。
「そういえば姉御、少し話したいことがあるんすよ。」
「なんだ?仕事の話か?」
「せっかく早めに仕事終わったのに、勤務時間外まで仕事の話なんかするわけないじゃないっすか。」コノカはスマホを弄りながらカンナの言葉を否定する。
「これ、見て欲しいんすよ。」
コノカが見せてきたスマホの画面に映っていたのは夜の署内で全裸のキリノを椅子に座らせ、その状態でキリノの女性器を弄るフブキの写真であった。
ガチャンという音を立てて、コーヒーが床にぶちまけられる。急いで拭かなければシミになってしまうだろう。しかし、カンナにそんなことを一寸たりとも気にする余裕は、もはやなくなっていた。 - 2二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 00:34:47
「あの二人、局内でヤってるなんて大胆っすよね~。これどうしましょうか?生活安全局の局長辺りにでも流しますかね?」コノカはいつもの飄々とした調子を崩さずに話を続ける。
「…二人の問題だ。あまり首を突っ込むな。」
「いやいや、流石に局内でヤッてるのは不味いでしょ。職場恋愛やプレイ内容に何か言うつもりはないっすけど。この調子なら、もしかしたら屋外プレイとかもしてるんじゃないっすかね?」
「別にまだ問題は起きていないだろう。」
「でも、放置して民間人に噂が広まったりしたら、面倒なことになるっすよ?」
「とにかく、局長命令だ。これ以上は…」
「なんでそんなにあの二人のことを庇おうとするんすか?」
「──────っ、それはだな…あいつらには何度か世話になっているが、ヴァルキューレに必要な人材だと私が思っているからだ。」
「違うっすよね?」コノカはカンナの顔を覗き込む。全てを見透かすような二つの灰色の眼はカンナが視線を逸らすことなど許さなかった。
「確かに本音も少しは混ざっているかもしれないっすけど。一番の理由はあの二人に関して詳しく調べられると、姉御があの二人の情事を見ながら自分を慰めてたことがバレるかもしれないからっすよね?」 - 3二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 00:36:39
カンナは何も答えず、コノカを鋭い目つきで睨む。不都合があった時につい相手を睨むのは公安局局長としての癖であった。それを知っているコノカはむしろ好機とばかりに更に一歩カンナに近寄る。
「なんでそのことをって顔っすね?姉御のことなら、全部知ってんすから。」
「…あれは一時(いっとき)の気の迷いだった。なぁ、このことは…」
「別にあたし相手に隠すことないじゃないっすか。あたしたちも楽しんじゃいましょうよ?」
その言葉を聞いた瞬間カンナは確信する。始めからコノカの目的はソレだった、と。
「この前プールの監視員しに行った時、わざわざ小さめのサイズの水着着て行ってたじゃないっすか。何か間違いが起こることとか期待してたんじゃないっすか?」
この段階になってもいつも通りの目でコノカは話を続ける。そうだ、いつもいつもこの目に流されてコノカの思い通りに動かされてしまうのだ。
「姉御に溜まったもの、全部吐き出しちゃいましょうよ♡大丈夫っすよ。そういうのは慣れてるんで。姉御はあたしに身体を委ねてくれればいいだけっす♡」
コノカがカンナの耳元で囁く。 結局カンナは流されるまま仮眠室のベッドの上に座っていた。
「なぁやっぱり、こういうのは気軽にやることでは…」
カンナの苦言はコノカの唇によって強引に断たれる。 - 4二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 00:40:45
激しく口内を蹂躙するようなキスをしながら、コノカは手慣れた手つきでカンナの服のボタンを上から一つ一つ外していく。開いた隙間からゆっくりと左の手のひらをねじ込み、優しくカンナの大きく実った胸を弄る。
普段から鍛えていることが窺えるハリのある胸は、沈み込んだ指をしっかり押し返し、極上の感触を演出する。
コノカは右手をカンナの腹部から這い寄らせ、股の間に潜り込ませる。そのまま中指でカンナの既にぐちょぐちょになった女性器をじっくりかき回す。
「む~~~♡」口を塞がれたままのカンナだが、その蕩けた顔は完全に快楽に屈したことを示していた。
(何これ♡こんなの♡知らない♡)
コノカは一気にスピードを上げて激しく指でかき掻き混ぜる。
(目の前が真っ白になって頭チカチカするっ♡閃光弾をくらったみたいな衝撃だ♡)
実際はほんの数分であったが、カンナにとっては何時間にも感じられたねちっこいキスからやっと解放し、耳元で囁く。
「姉御がいけないんすよ?そんな物欲しそうな顔してたらイジメたくなっちゃうじゃないっすか♡」
そのままコノカはカンナの耳の先端を咥える。
「ふあぁ♡耳♡ダメだ♡敏感だから♡」
「ここ、弱いんすね♡」
弱点を責められたカンナは一際大きくビクンと跳ねあがり、完全に仰向けに倒れ果ててしまう。 - 5二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 00:41:53
(恥ずかしい声聞かれた…死にたい!!)
カンナは真っ赤になった顔を枕で覆い隠し、せめてもの抵抗の姿勢を見せる。しかし、その動作はコノカの欲情を更に煽るだけの行為であった。
コノカは服を脱ぎ、仰向けに倒れているカンナの右足を持ち上げると、自身の秘部とカンナの秘部を擦り合わせる。グッタリしていたカンナは刺激に跳び起きるが、ガッチリ右足を掴まれてしまって今更どうすることもできない状況にあった。できることといえば、シーツを握りしめて必死に声を堪えることぐらいであった。
「ぅん♡ん♡」
「声我慢してんすか♡ん♡可愛いっすね♡っふ♡」
「あ♡やめて♡それダメなやつだから♡」
結局10秒も堪えられなかったカンナ。性を貪る二匹の獣により矯正局ならぬ嬌声局と化した公安局の仮眠室は、むせかえるほどの雌の臭いが充満していた。
「あたしもすっごく気持ちいいっす♡一緒にイキましょう姉御♡」「んはぁぁぁーーー♡」
二人が同時に果て、しばしの静寂が仮眠室をを包む。互いの荒い息遣いが妙に大きく聞こえ、相手の鼓動の音すら聞こえるようであった。 - 6二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 00:43:28
「せっかくならバッグの中のオモチャも使っちゃいますか。」
コノカはバッグを漁って、バイブにローター、搾乳機など様々なオモチャを取り出す。漁り終わったタイミングで、コノカはふとバッグの下に何かが潰れていることに気づいた。少しバッグを持ち上げて下を見れば、ちぎれたお守りがあった。
ジンクスに弱いコノカにとって、お守りとは銃を超える最大の精神安定剤と言っても過言ではない。そのため何個もバッグからぶら下げており、一つぐらい紐がちぎれるのは然程珍しいことではないのだが…
(お守りが…不吉!不吉だ!)
「あー、今日はやっぱり、ここまでにしとくっすか?姉御も疲れちゃったでしょう?」
「何言ってるんだ?私はまだ全然満足してないぞ♡」
「へ?」
「お前が誘ったんだからな?最後まで付き合ってもらうぞ♡」
コノカはこの状況になってやっと、先ほどまで子猫のように可愛がっていた相手が自分以上の体力を誇る狂犬であることを思い出した。
(不吉な予感の正体はこれだったか…逃げ道は~。)
目を逸らした瞬間、刹那でベッドの上に組み伏せられ強引に唇を奪われる。
コノカより明確に上位の捕食者は、ギラついた眼でコノカの裸体を上から下までじっくり観て、獲物の品定めを行う。
「副局長。綺麗な肌をしてるんだな。」カンナはコノカの細い首筋に舌を這わせ、今から捕食する意思表示を行う。 - 7二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 00:46:27
「そうだな、お前の言う通りせっかくだから色々使ってみるか?」カンナが手に取ったのはバイブであった。一般的なバイブより一回り大きいが、何よりの特徴は小さく丸いトゲが無数に生えていることだ。
「ダメっす!それ一番凶悪なやつで、」コノカの言葉を強引に遮るように、カンナはコノカの女性器に強引にバイブを押し込む。急な刺激にコノカは思わず汚い喘ぎ声を上げる。
「んおお♡おお♡」女を捨てたような声であったが、コノカはそれを気にする様子もなく必死に身体を捻じって快楽から逃げようと足掻く。
「可愛いぞ副局長──────いや、コノカ♡」カンナは無慈悲にもバイブの電源を入れ、一層コノカを追い詰める。バイブは激しく振動し、コノカの膣内を搔き乱す。
「おおぉ♡んああ♡あ♡」ケダモノそのものといって差し支えない野太い喘ぎ声が仮眠室に響き渡る。
「ヤバ♡変な声♡出ちゃ♡んおお♡」
「声が気になるか?それなら私が塞いでやろう♡」
カンナはコノカの顔面に座り、股の間に頭を挟みがっつりホールドする。 - 8二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 00:48:13
(ちょ♡姉御♡息♡くるし♡)
快楽と息苦しさにコノカの脳内はミキサーに攪拌されたようにぐちゃぐちゃにされる。
呼吸をしようと口を動かすが、溢れ出てくるカンナの愛液で少しある隙間からさえも酸素が供給されない。
限界になったコノカはカンナの太ももを叩きヘルプを出すが、当のカンナはコノカの口の動きに感じているばかりで一向に気づいていない。
「ん♡いいぞコノカ♡このまま出すからな♡受け止めろ♡」
カンナの潮を顔面に受けながら、コノカは今まで体験したことがないような激しい絶頂を迎える。
(姉御の臭い♡これもう絶対しばらくとれない♡)
ピクピクと痙攣するコノカからカンナは腰を上げ、ベッドの横の服に手を伸ばす。
(やっと助かった…。こんな激しいプレイこっちの身体が持たないっすよ。)
「おい。今から私の家に行くぞ。」
喰らいついた狂犬は決して獲物を離そうとせず、コノカはリードに繋がれた狂犬を浅慮にも解き放ってしまったことを後悔しながら首を縦に振るしかできなかった。 - 9二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 00:49:31
- 10二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 00:51:27
このレスは削除されています
- 11二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 00:51:28
フブキ×キリノ側のスレ
【閲覧注意】「私、中務キリノは本物の変態で卑しい性犯罪者です♡」|あにまん掲示板気付いたときには盗撮した映像を見るのが趣味になっていた。私、中務キリノは自分で言うのもなんだが、非常に真面目な人間だと自負している。まず第一に市民の皆様のことを考えていると胸を張って言える自信はある。…bbs.animanch.com自作スレまとめ
自作スレまとめバーボンツムギシリーズ【閲覧注意】「カズサ…やめて」
https://bbs.animanch.com/board/3284616/
【閲覧注意】エリカ「優しく…してね。」
https://bbs.animanch.com/board/3347488/
【閲覧注意】「私、中務キリノは本物の変態で卑しい性犯罪者です♡」
https://bbs.animanch.com/board/3452750/
自作SSシリーズ
『Bourbon Tsumugi』
https://bbs.animanch.com/board/3434851/
コトリ×ウタハ
https://bbs.animanch.com/board/3361710/
『泣き声は響かない』(コトリ×ウタハの続編)
https://bbs.animanch.com/board/3404839/telegra.ph - 12二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 00:51:39
8以降のssをツムギなさい
- 13二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 00:54:13
また君かぁ壊れるなぁ
- 14二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 00:55:39
- 15二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 00:58:00
でもえっちだろ?
- 16二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 01:24:08
- 17二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 01:29:14
- 18二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 01:31:02
まだまだキャラが全然わからないから形に出来ないのよ
- 19二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 01:38:01
- 20二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 02:12:00
- 21二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 02:36:20
応援してるぜ。がんばれよ
- 22二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 03:41:08
コノカはリバされて焦ってるのが似合う
- 23二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 07:28:32
公安局トップがこれとか…もう終わりだ猫のキヴォトス
- 24二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 07:37:29
なんだろうな
このコノカの最初押すけどなんかのきっかけでさらっと逆転されそうな感じ……
誘い受けとはまたなんか違う気がするんだが…… - 25二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 07:44:31
最高
- 26二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 09:41:33
イチカとは違うよね。なんていうか、格上にも手を出してヤられそう感
- 27二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 10:57:48
- 28二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 12:56:14
関係ないけど、次回から棚上にヴァルキューレ4人が並ぶと思うと、収まりいいな
- 29二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 19:06:08
- 30二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 20:15:40
- 31二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 20:43:18
おいちょっと待て最後
- 32二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:22:16
コノカンのエ駄死SSスレが2つも…なんか新ヴァルキューレ生のはずなのにあにまんで風紀乱すことしかしてなくない?
- 33二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:25:08
キリノの時アイデアは思い付いてたのに遅筆と多忙のせいでなんも出来なかったの悔しいから今度こそなんか書きたい
- 34二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 09:37:00
野生のワイルドハント生がここにも・・・自分も遅筆だから気持ちはすっごく分かる。頑張ってくれ。
- 35二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 12:39:21
こんなスレまで出てきたんだが、もしかしてコノカがカンナに捕食されるのって共通認識?
というかツムギが投稿したの皮切りにコノカンのエ駄死スレ増えてきてない?
【閲覧注意】ここだけ姉御の発情期には|あにまん掲示板他のケモ耳生徒の発情期とは違ってそりゃもう大層ご立派なイチモツがビキビキと生えてくるスレっす!えっ、どうしたんすか姉御。いやなんか急にそんなに近づかれてもオ゛ッ♡bbs.animanch.com - 36二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 13:03:51
まぁ、ダメンズの香りがする副官ポジって上司にクソデカ感情向けがちだから…
- 37二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 16:21:15
導入→コノカ攻め→カンナ攻め→お持ち帰り
全て書いてあるコノカン完全栄養食だな。
・・・なんでまだ先生と会ってもいないような生徒でこんなに書けるんですか? - 38二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 19:05:03
このレスは削除されています
- 39バーボンツムギ24/07/02(火) 19:27:49
- 40二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 19:31:17
わーお
- 41二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 19:31:39
やっぱコノカは女を殴ってたんだ!!!
- 42二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 19:35:30
- 43二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 19:37:41
コノカ登場したばっかなのになんでもうカンナに食べられちゃうスレが何個も立ってるんだ...
- 44二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 19:42:16
- 45二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 19:54:33
つまりそのうち一般ヴァルキューレ生を食べるコノカが見られるのか...
- 46二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:19:45
- 47二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:24:27
ヴァルキューレ青姦局
- 48二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 07:25:55
バーボンツムギ世界だと、コノカは一回キリノに狙いをつけたけど、思ったよりやばいやつっぽくて逃げた過去とかありそう
- 49二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 11:41:10
???「やっぱ、ってどういうことっすか?少し向こうでお話するっすよ」
- 50二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 16:11:34
- 51二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 16:13:41
- 52二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 16:34:32
- 53二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 20:03:55
次の日から「副局長」じゃなくて「コノカ」ってナチュラルに呼び始めるカンナはどこですか?
- 54二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 00:15:44
このレスは削除されています
- 55二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 00:25:52
- 56二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 07:31:08
- 57二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 08:13:58
何がK.S.P.Dだよ
D.S.K.Bに改名しろスケベ集団がよ - 58二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 12:02:15
ウロボロスかな?
- 59二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 14:20:37
- 60二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 19:15:34
なんかコノカの表情凄いスケベじゃない?
- 61二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 23:02:13
こいつさてはSSがない生徒を自給自足するためにSS書いてるな?
- 62二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 07:28:21
運営、来年水着コノカ楽しみに、いやその前にコノカ実装を・・・うわぁん!全部ください!!
- 63二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 12:04:19
コノカは結局連れられるままカンナの家まで来てしまった。
「お、お邪魔しまーす。」
カンナの家は少し散らかっているが、それは物が散乱しているというよりは掃除の時間がないという様子で、物自体は年頃の女子生徒にしてはかなり少ない。
「先に風呂に入っておいてくれ。」
正直家に入った瞬間襲われるのではないかと気が気でなかったため、コノカはホッと胸を撫で下ろす。
今まで遊んだ女の数は10人、相手の家にお呼ばれすることなどよくあることであった。新米刑事だった頃は趣味にクレジットを使いすぎてクレジットが無くなったら、適当に誰かの家に転がり込み食べさせてもらうことも何度かあった。
いつもだったらクローゼットの下着チェックやベッドの下のエロ本チェックが鉄板ルーチンなのだが、もちろんそんな気は起きない。言われた通り大人しく風呂に行く。 - 64二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 12:06:20
風呂に入っている間も我慢できなくなったカンナに襲われるのではないかと気が気でなかったため、ゆっくり湯船につかる気も起きず、少し早めに風呂から出て気づく。
「姉御、服どうしたらいいっすか?」
ドアの向こうからいつもの調子の声が聞こえてくる。
「私のパジャマから好きなやつを適当に着ていいぞ。」
「…意外とモコモコした可愛らしいパジャマ着てるんすね。」
「放っておけ。」
パジャマはコノカにとっては少し大きいサイズであったが、一晩過ごす分には大した問題はなさそうであった。
(姉御が普段着てる服…)
無意識的に襟を伸ばして服の臭いを嗅いでしまう。洗濯済のパジャマは獣系生徒でもないコノカにはカンナの匂いなど微かにも感じられないが、何故か柔軟剤の香りだけでも胸の奥が刺激されるような感覚を覚える。
そしてよく嗅ぐと和風の出汁のような香りが…出汁?脱衣所のドアを開けると、キッチンの方から漂う匂いは一層濃くなった。 - 65二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 12:10:11
「もう少し待っててくれ。今盛り付けるからな。」
テーブルの上に2つ並べられたのは親子丼であった。
決して手の込んだ料理ではないが、アツアツの大盛ご飯の上にダシの匂いが香るアタマがたっぷりと乗せてあり、激務からの性行為に疲れた体には最高の御馳走であった。
申し訳程度に上にあしらってあるネギからは、客に出す料理に対してせめてもの彩りを気にした様子が窺える。
「そんなにマジマジと見るな。さっさと食え。」
「姉御料理得意なんすね。」
「…タマネギの切り方は大きすぎたし、卵も完全に火が通ってしまった。はっきり言って失敗作だぞ。」
「んなことないっすよ。あたし料理とか全然しないっすから、できる人は尊敬するな~って。」
「…褒めてもアイスぐらいしか出ない。私が風呂に入っている間に食べてていいぞ。」
「ハイパーカップのバニラあります?」
結局コノカは親子丼とハイパーカップを平らげた後、せめてもの手伝いの皿洗いが終わったころにカンナは風呂から出てきた。 - 66二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 12:14:23
風呂上がりのカンナは普段のイメージとは打って変わり柔らかい雰囲気が漂っている。
水分を吸って髪質がしっとりしているからだろうか、それとも湯気が出るほど物理的に暖かくなっているからだろうか。
髪の毛を乾かす所作一つさえ愛くるしく、見ていればついつい頬が緩んでしまう。
「…?なんだ?何か気になるか?」
「ああいや…可愛い格好もよく似あうっすね。」
「っつ!面と向かって言うやつがあるか!!」
さて、ここまでまるで普通に先輩の家にお呼ばれしたかのように過ごしていたが、目的は有り体に言ってしまえばS〇Xであるはずだ。だというのに、まるでその素振りを見せない。むしろ、なるべく話題に出ないように避けようとしているようにすら感じる。
コノカは流石に不気味だと思い、カンナに尋ねる。
「…ベッド行かないんすか?」
「いや…あまりそういう気分ではない。」
「そっちから誘ったくせに?」
「改めて一緒の部屋にいると思うと、緊張して…」
先ほどあんなに交わったのが嘘のように生娘のような発言が飛び出してきて逆にコノカが面を食らう。 - 67二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 12:16:41
「それに、今日はこれぐらいでやめようとコノカが言ったのに私が無理に続けたうえに、強引に家まで連れてきて…だから…その──────怖がられたり…嫌われてしまったのではないか…と。」
カンナは途切れ途切れに言葉を紡いでいく。コノカと目を合わせようとはしないが、決して自身の行いからは目を逸らさず向き合った発言であった。
(相変わらず姉御ってバカ真面目で自己評価低いっすよね。最初に強引に誘ったのはあたしなんだから気にしなければいいのに。)
「私から家に誘っておいて自分でも我儘を言っているとは思う。コノカには普段から好き勝手言って甘えているとも。」
(なんなんすか。さっきはあんな強引に襲ってきたくせに、急にしおらしくなっちゃって。)
「──────ホント可愛いっすね♡」
「?何か言ったか?」
コノカはベッドに仰向けに倒れ込むと、顔だけ上げて両の手をカンナに伸ばす。
「今はそんな難しいこと考えないでいいんすよ。あたしと二人っきりなんですから。あたしが姉御を拒絶する訳ないじゃないっすか。」 - 68二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 12:19:58
「本当に私でいいんだな?」
カンナはゆっくりとベッドまで歩いてきて、コノカの上に覆いかぶさる。しかし、風呂上りという点を含めても顔は真っ赤であり、動きは百鬼夜行のからくり人形のようにぎこちない。
そんな様子を見てコノカは挑発するように一言吐き捨てる。
「こんな調子なら、他の娘と遊んだほうが楽しかったかもしれないっすね。」
瞬間、鎖骨の辺りに何本もまとめて針を刺されたような鋭い痛み。痛む箇所を見てみれば、歯形がくっきりとついていた。
「今は…私だけを見てくれ。」
パジャマの袖口をギュッと握りしめ、懇願するかのようにカンナは涙目でコノカに訴える。
「やはり私じゃあ魅力が無いよな?だけど、今だけは、今だけは。」
そこまで言ったところでコノカはカンナの頭の後ろに手を回し、強くカンナを抱きしめる。
「”カンナ”…誰よりも魅力的っすよ♡」
カンナの頭を撫でながら、大きな耳元で愛を囁く。
コノカはカンナを抱きしめたままの左手で自身の鎖骨の辺りにそっと触れる。
「完全に跡になっちゃってるっすね。こんな鋭利な歯形、カンナのつけたものだってすぐわかっちゃうっすねぇ。」
コノカは何度もさすって、そこにある証を確かめる。先ほどの痛みや熱さを鮮明に想起し、そしてやっと気づく。家に入ったときもシャワーを浴びていた時も、警戒していたのではなく心待ちにしていたことに。自分がどうしようもないほどにカンナを求めてしまっていることに。
ああ、この人になら噛み殺されたっていい。コノカはカンナを離し、自身の全てを預けた。 - 69二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 12:22:13
- 70二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 12:39:30
なんか・・・こう、二人が一緒の部屋にいる質感が凄い。もうこのまま同棲してしまえ
- 71二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 14:49:03
新しく来てる・・・というか今回1回の文量多いな?
- 72二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 17:39:28
ここ数日であにまんにいったい何本のコノカンSSが投下されたのか
- 73二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 18:59:16
一回ヤッた後逆に意識しすぎちゃうの、恋愛経験の無さが出て可愛いな。可愛いカンナで助かる命がある
- 74二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 21:59:44
パジャマのサイズが大きい?あっ(胸元を見ながら)
- 75二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 08:37:53
ところでツムギ、本番は?
- 76二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 19:55:44
- 77二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 19:59:31
わかるよ…別スレで書いてるけど本番ってどうしても粗に目が行くから書きにくいよね…
- 78二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 03:19:02
- 79二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 12:21:20
売られた喧嘩はしっかり買うキヴォトススタイル
- 80二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 23:07:17
- 81二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 00:14:42
がっつりこっちでも本番書いてるし、やっぱ苦手なだけで書きたい気持ちはあるのね
- 82二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 05:46:47
このレスは削除されています
- 83二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 17:02:39
がんば
- 84二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 20:31:16
保守
- 85二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 08:17:01
ほ
- 86二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 17:57:54
し