- 1二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 17:48:53
- 2二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 17:50:08
それは“アリ”だ
- 3二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 17:59:11
- 4二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 18:07:50
- 5二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 18:09:32
C&C総動員
- 6二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 18:09:40
死
- 7二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 18:21:02
アカネに怒られている時
「姉さんがいて、俺がいる」(姉さんが言った。強くなれと)
「その瞬間、ゴングは鳴っている」(強くなるための最短距離がこれなので、これからもやります)
「しかし、今度は人目を気にして戦う」(誰も巻き込まないように、今度は人がいないところで戦います)
そしてやってくるアカネの説教延長のお知らせ。 - 8二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 18:54:09
- 9二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 18:55:14
- 10二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 18:56:27
- 11二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 18:57:02
おぉ、人権はあるのか
- 12二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 19:28:32
喧嘩がコミュニケーションな姉弟だぞ?殴り合いでできた傷で血も混ざってるに決まってる!
- 13二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 19:30:08
すっげぇ固い絆で結ばれてそう
というかネルが一人っ子だったら驚くレベルで兄弟姉妹いそうなんだよな - 14二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 19:30:57
- 15二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 19:32:57
かっこいいと思う反面、姉を取られるんじゃないかと不安に思ってて欲しい
- 16二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 19:34:14
- 17二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 19:34:33
- 18二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 19:35:54
弟が女友達とお出かけするときは、C&C総出で尾行してて欲しい
- 19二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 19:41:12
- 20二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 19:43:04
- 21二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 19:44:58
ありがとうございます
- 22二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 19:47:52
fateのカルナとか鬼滅の冨岡さんとかみたいなキャラって悪くないよね
- 23二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 19:48:56
少なくとも好印象よりでよかったよかった
- 24二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 20:17:28
戦闘スペックはネルに勝てないけどその辺のモブに負ける程度の強さはしてないレベルを想定。
ネル戦時スペック(HP1の状態で復活してくる回数)
dice1d100=39 (39) +20
- 25二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 20:18:39
通常
dice1d100=52 (52)
- 26二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 20:38:15
「まだやるか?」
「強くなると決めたのは俺だ」(ここで折れてしまえば、俺は美甘ネルの弟ではなくなってしまう)
「…ハッ」
これだ。これなのだ。我が弟ながら、とんでもないものが生まれたと感じる不屈の心。その心で突き動かす、強靭な肉体。何度打ちのめされたとしても、何でもなかったかのように立ち上がり、挑んでくる、戦士の目。
我が弟ながら笑うしかなかった。昔から、泣き虫で、口下手で――――自分の背中を追いかけてきた弟は、いつしか鍛え上げた肉体を鎧とし、武器とし、最強たる姉を超えんと挑んでくる。それに全身全霊で受け止めてやらずして、何が姉か。強くなった弟を受け止め、勝利する。そうでなくては、自分は彼の姉ではなくなってしまう。ネルには、その確信があった。
「俺は、いつも追いかけてきた」(俺はいつも泣き虫で、臆病者だった。けど、姉さんがいた。姉さんに憧れた)
「だから追い越すってか? まだ負けてやるつもりはねぇなぁ!!」
「ああ、それでこそだ」(俺は勝つぞ、姉さん。勝って、証明する。強くなったのだと。俺は、美甘ネルの弟だと) - 27二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 20:41:30
圧縮言語しまくりなのにちゃんとネルと会話成立してるの姉弟だなあってなって微笑ましくなるよね
- 28二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 20:49:41
- 29二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:05:23
- 30二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:20:10
- 31二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:24:51
- 32二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:25:58
振り方あってます?
- 33二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:27:24
先程の結果を平均計算します。
14+28=42。
縦列を4,横列を2として、弟君の好みを算出します。 - 34二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:28:17
また、横列を4、縦列を2としても算出します。
- 35二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:29:04
結果、ジュリとカホ!!
ダイスの結果でも、この結果でもどちらでも可!! - 36二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:35:24
四人タイプも選出。
横列
dice4d9=5 5 4 5 (19)
縦列
dice4d15=3 7 8 14 (32)
- 37二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:35:38
- 38二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:36:19
やっぱり男の子ってワケダ
- 39二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:37:16
理由はダイスで選出するのと、私の解釈、どっちがいい?
- 40二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:38:03
- 41二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:39:42
どちらでもお好みで良いと思います
- 42二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:44:22
C&Cのメンバーは大体当てはまる…って言うかC&Cのせいで性癖歪んだパターンよね。
- 43二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:45:31
同じC&Cのおねー様方には?
少なくとも俺ならアスナトカリンと…全員にエちい目で見るw - 44二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:46:43
ついついC&C/メイド/バニーでオカズにしてしまった度ダイスウ・・・
- 45二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:54:36
じゃあ私の解釈で少し…
「お前、好みの女のタイプとかあるのか?」
「……背丈の高い…胸の大きい方か」(女性は誰もが魅力的だが、男性の客観的な視点で見れば、こうなるだろう)
「あー……」(こりゃあれか。うちの連中が影響してんのか…?)
「しかし、小柄な方も」(小柄な人が好み、という者もいるだろう。庇護欲を擽られるなどという意味で)
「あー…なんか雑誌で見たような気がすんな」
「姉さんは、違うか」(俺の憧れではあるが、好みの女性、という視点で考えると違うな)
「だろうな。で、お前自身はどうなんだよ」
「………………恐らく、だが、前者…だろうか?」(強くなることに、必要なのか分からないし、考えたこともない。しかし、C&Cの方々は、魅力的だと、思う)
「なるほどなぁ…」
「…瞑想してくる」
「おう。…………で、そこで盗み聞きしてる馬鹿共。何か申し開きはあるか?」 - 46二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 22:10:37
このレスは削除されています
- 47二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 22:11:50
- 48二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 22:13:08
うわーおそかったー()
- 49二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 22:14:07
比喩だっ!?比喩と言う事にするんだっ!?
- 50二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 22:29:43
まぁ、この弟、姉を超えるために修羅になるレベルの弟だから、過酷なんてしないよ、多分
- 51二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 22:58:29
華の女子高生だし同年代の異性の好みとかいう話が聞こえたらお耳ダンボにならざるを得ないわなw
- 52二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 22:59:49
ま、するよか先にトレーニングで身体動かしてるうちにそういうのどっかいくタイプぽいよね
- 53二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:04:03
眠い!!よし、寝る!!
明日思い付いたら呟くんでできれば反応お願いします!! - 54二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:34:53
乙!明日も楽しみにしてまっせ!
- 55二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 06:58:00
あさほ
- 56二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 15:00:31
パートから帰ってきたので投下!!
あ、名前ですが、【美甘ノロ】と仮称します!
恐らくパヴァーヌです。
「……どういうつもり?」
「こちらからも質問です。どういうつもりですか、美甘ノロさん?」
ノロが、集う者達の前に立ち塞がるようにして、立っていた。
「…会長の選択は、皆のための――――大を生かすための犠牲を取る選択だ。辛くて、恨まれる選択」
「明星先輩達の選択は、一人のための――――小を生かすための犠牲を取る選択だ。いつか恨まれて、辛くなる選択になるかもしれない」
(いつもより喋るな、ノロ。……いや、それだけ言いたいことがあるってだけ、か)
「俺は、欲張りで、泣き虫で、弱いから。だから……俺は、両方を、選びたい。大も、小も、全部、選び取りたい」
「考えることを止めて、戦えば…お互いに傷付けるだけだ。答えも、何も、得られない」
「大も、小も……ミレニアムの皆も、アリスも、どちらも選べる選択が、あるはずだ」
「時間は、かかるかもしれない。けど…売り言葉に買い言葉じゃ、きっと見つけられない」
「見つからなかった時は……俺が、アリスを殺す。殺して、俺も死ぬ」
だから、もう一度、お互いに歩み寄って話し合いをしてほしい。そう言ってノロは正座し、地面に頭をつけ――――土下座をしながら懇願する。圧縮言語しか話さない彼の言葉が本気であることを、誰もが理解していた。 - 57二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 15:02:00
なんか違う気がするけど、投下した!解釈違いはごめんな!!
- 58二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 17:33:58
そういやこの弟、銃持ってねぇな…?
転がすか、サイコロ - 59二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 17:34:44
というわけで行くぞダイス!!行ってこいダイス!!
銃
dice1d2=1 (1)
1.持ってる
2.持ってない
- 60二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 17:35:57
持ってるが選択されたので銃の種類を選択するぜ!
dice1d4=4 (4)
1.ハンドガン
2.サブマシンガン
3.アサルトライフル
4.スナイパーライフル
5.ショットガン
- 61二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 17:36:30
神よ、なぜこのような結果を提示されるのですか…?
- 62二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 18:01:15
スナイプポジに接近されてもそのまま近接格闘やスナイパーライフルを長物武器として活用しての戦闘に即切り替えられそうだし、スポッターとして交代してる時の護衛の役としても優秀そうだな
- 63二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 18:05:36
- 64二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 18:18:40
大体そんな感じ
- 65二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 18:24:14
弟くんのvsネルの戦績はどうなんだろうか。
- 66二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 19:29:00
「近付かれた時の対策は、当然だ」(スナイパーは近付かれたら致命的な隙を晒す。近接戦闘は、必修科目です)
「……ごめん、ノロ。私は圧縮言語が分からない」
「…………近接戦闘能力は、スナイパーが身に付けておくべきものだ。近付かれた後、何もできずに戦闘不能では…スナイパーとして三流だ」
「なるほど。なら、そういった技能についても学ばないといけないな」
「……俺は、教えるのが苦手だ」(姉さんみたいに上手く指導できるとは、思っていない)
「なぜ脱いで――――!?」
カリンが見たのは、筋肉(マッスル)であった。戦いに適した、近接戦闘を行うため、ネルに勝つために鍛え抜いた鋼の肉体が、そこにあった。背中に宿り始めている、鬼神の姿に、カリンは息を呑んだ。
「だから、拳(これ)で語る」(戦いの中で、成長してもらうしかない。俺は、不器用だから、こうして教えることしかできない)
「……行くぞ」(だから、始めよう。これが、俺ができる、精一杯の授業だ)
数十分後、アカネとネルの説教がやって来る。
- 67二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 19:41:24
「負けた、か」(これで3653戦0勝3653敗)
「ま、大分マシになってんじゃねぇか?」
「次は、勝つ」(姉さんを超えるのは、俺の役目だ)
「ハッ、百年早ぇよ」
「それはそれとして、お説教の時間ですよ、お二人共」
「…」
「…」
「「まぁ、そういう日もある」」
「毎日喧嘩をしている人の発言ではありませんね」
- 68二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 20:15:05
バヨネットつけて銃剣道・・・
- 69二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 21:26:10
- 70二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 21:48:59
- 71二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 21:52:07
手甲が選択されたので、さらにダイスです。
どんな機能が付いている?
dice2d6=1 4 (5)
1.バリア展開機能
2.電撃
3.衝撃吸収&解放
4.フックショット
5.武装接続機能
6.システム解析
- 72二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 21:58:07
なぜか知らんがガオガイガーが浮かんだ
- 73二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:02:28
ピンポイントバリアパンチできそう
- 74二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 00:42:51
「できたよ、ノロ君。君の注文通りの手甲――――ドラゴンズソウルだ」
「……重い」(いい武器です。重さも、丁度いい)
「君の要望通りの機能を盛り込んでいる。説明はコトリに聞いてくれ」
「説明しましょう!ドラゴンズソウルには二つの機能が搭載されています!一つ目がドラゴンの鱗をイメージしたバリア展開機能!右手のバリアは全身を覆う電磁バリア、左手のバリアはピンポイントに展開する電磁バリアを展開できます!また、この機能を任意で左右の機能を逆転させることが可能です!さらに、ドラゴンの牙をイメージしたフックショットを両手に搭載!コンクリートなどを貫き、固定し、超高速で巻き上げることで立体的な移動を実現!!それだけではなく、アンカーのように扱ったり、ワイヤーを切り離して罠として扱うことも――――まぁ、ノロ先輩の膂力と技量があってこそですが可能です!!」
「いい武器だ」(素晴らしいな。依頼して正解だった)
「さらに、こちら、キャッシュレス決算にも対応!自分の口座と結びつけることで利用が可能です!」
「多分常日頃から使うだろうし、付けてみた」
「……使わないな」(つけていただいたのはありがたいのですが、俺は現金がメインなので恐らく使う機会がありません)
「あと、Bluetooth機能も付けてみたよ」
「使うかもしれない」(トレーニング中に使うかもしれませんが、なぜBluetooth機能にこだわるのでしょうか)
「便利だよ…」
「そうかもな」(それはそうですが、武器にはあまり必要のない機能だと思います) - 75二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 08:08:41
おつ!
- 76二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 09:30:45
ここでノロの戦闘スタイルを発表しよう。
急所や攻撃の妨害のみを狙う狙撃(頭、首、鼠径部、足首、手首など)を行い、近付かれたらライフルを構えずグラップラーモードへ切り替え。ガントレットによってネル並みにしぶとくなっている。なお、ガントレット無しでも結構しぶとい。 - 77二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 16:11:38
保守
- 78二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 16:44:59
「ゲーム開発部、と言ったか」
「悪いが、仕事だ」(ここを通すな、とクライアントから言われている。悪いが、ここを通すわけにはいかない)
「うっそぉ…!?美甘先輩が出るとか聞いてないんだけど!?」
「不味い状況…!!」
「”あの子は…?”」
「美甘ノロ…C&C所属、ミレニアム最強――――美甘ネル先輩の、弟です…!!」
「ボス戦ということですね!」
「ボス戦じゃないよ!破壊不能オブジェクトだよ!!」
「俺も、死ぬことはある」(破壊不能オブジェクトというものが何なのかは知らないが、俺は壊れにくいだけであって、壊れないわけではない)
「……通すわけにはいかない」(早瀬の言葉に思うところがないわけではないし、お前達の情熱は理解できる。が、仕事となれば話は別だ。私情を挟む余地はない) - 79二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 19:48:02
破壊不能オブジェクト扱いで草
- 80二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 20:43:38
誰かシチュエーションを投下してくれ。それで軽いものを投下するから…
- 81二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 21:01:20
趣味の話とかしてないからキャラ一覧ダイスを振ってみてそのキャラと趣味が同じだったと判明する…とか?
- 82二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 21:04:36
- 83二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 21:06:17
不味い、未所持キャラが出てきたぞ…そしてユメ先輩の趣味って何だよ…
- 84二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 21:08:17
ダメだ破壊不能オブジェがなんかツボったw
- 85二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 21:09:07
- 86二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 21:09:33
このレスは削除されています
- 87二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 21:10:12
- 88二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 21:11:54
…俳句?
- 89二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 21:18:12
- 90二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 21:19:06
(今更だけどコテハン付けた方が良いんでね…?)
- 91◆lVZoMdKK9U24/07/03(水) 21:24:02
- 92◆lVZoMdKK9U24/07/03(水) 21:48:46
「…」(新作か)
「…」(いや、見たこともない、こちらのレトロ品も)
「…」(どちらもは、買えない)
「…これを」
「はいよ」
「…袋は、いらない」
(あれ、あの人って確かミレニアムの…)
「……予約は…?」(そういえば、新作CDが出るそうですが、予約は請け負っていますか?)
「ああ、あのCDかい。うちじゃ取り扱ってねぇなあ」
「ありがとう」(他を探します)
(…意外な趣味持ってるんだ…) - 93二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 21:51:42
いいね、トレーニング中に聴く音楽をCDで持っていたいから厳選するのよくわかる
- 94◆lVZoMdKK9U24/07/03(水) 22:38:15
「何読んでるんだ?」
「…俳句を」(俳句集を読んでます。詠むことも好きですが、俳句や和歌を読み耽ることも好きです)
「…崩してるせいで読めねぇ」
「慣れる」(慣れることが肝要ですからね。読みやすくしたものもありますが、読みますか?)
「いや、これでいい。これで読めるようになってやるよ」
「そうか」(頑張ってください。抹茶は飲みますか?)
「もらう」
「……姉さん」
「ん?」
「詩集は、いいものだ」
「綺麗で、強くて、繊細で、快活で、複雑で……」
「いつもより饒舌だな」 - 95◆lVZoMdKK9U24/07/03(水) 22:38:29
「百鬼夜行にも、俳句が趣味の人がいた」
「ほーん、生徒か?」
「ああ」(鬼の角が生えていました。青い髪の、鬼。アイドルとか、なんとか…金髪の、着物を着た人が言っていました)
「牽制…ってわけでもなさそうだな」
「牽制…」(恐らくそれはないでしょう。陰陽の方々は俺のことを羅刹だ、修羅だなんだとおっしゃっていましたが)
「ハッ、俳句と音楽が好きな羅刹と修羅がいるかよ」 - 96二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 23:06:12
あーいいっすねー
文系の趣味のあるマッチョマンいいわー - 97二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 05:43:56
保守
- 98二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 16:03:47
保守
ところでアスナはどんな感じで接してるんだろうか
弟くんかわいいー!(一同:どの辺が…?)とか抱きついたりしてるんだろうか - 99◆lVZoMdKK9U24/07/04(木) 19:11:25
「ノロ君ってさ、リーダーにそっくりだよね!」
「…いや、それは無いでしょう」(姉さんよりも、俺は弱い。姉さんは泣き虫でも、気弱でもない)
「んー…顔付きとか!」
「…俺は」(姉さんみたいに綺麗じゃない)
「そうかな?そっくりだと思うよ?」
「姉さんなら、傷は」(こんな傷も、残らない。俺は、姉さんとは違う)
「そういえばその傷どうしたんだっけ?」
「…古い、話だ」(――――ある、男がいた。力を持たず、泥濘の底に沈んだ男がいた。強い、人がいた。星のように輝く、強い人がいた。男は泥から引き上げられ、意味を与えられた)
「否定、したかったのだろう」(俺は、美甘ネルの弟なんかじゃないと。こんなに、弱くて、非力な男が、あの人の弟なんてありえない。そう思ったのだろう)
「…よく分かんないけど、ノロ君はノロ君だよ?」
「…ああ」(ああ、そうか。そうだな。そうだろうさ。俺は、美甘ノロだ)
(なんで理解できてるんだろう…)
(どうやって解読を…?) - 100二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 19:27:45
アスナはまぁフィーリングで圧縮された部分わかりそうだよね
- 101二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 19:46:07
ところでなんとなくだけどノロくん、怒り慣れて無さそうなイメージ
こう本人が感情が表に出にくいのとそれと対照的に短気な姉がいて、ノロくん自身は根っこが穏和な感じだし
問題児に振り回されてフラストレーションが溜まって所謂『全員で地獄に行くっすよ』みたいになる直前に誰かが怒ってくれて本人も周りも難を流れたってこと多そう
まぁノロくんならそこに至っても大暴走とかにはなら無さそうだけども、ほんとなんとなく - 102◆lVZoMdKK9U24/07/04(木) 21:06:58
美甘ノロの姉、美甘ネルはその日のことを語る。
「ノロの姉を十年くらいはやってるけどよ、驚いたぜ、あれは」
「あいつは怒るってことがないからな。怒ってるといっても、言葉だけで怒るだけだ」
「あ?あいつは結構話してる方だろ」
「……結局独断で――――いや、誰にも相談できずに突き進んじまったリオと、それについて行ったうちの後輩相手のノロは凄ぇ怒り具合だった」
「ありゃ自分への怒りが主だったかもだけどな。あんな顔ができたのかって、姉ながら思っちまった」
「ノロはな、優しいんだよ。誰かのために動ける優しい弟だ。昔からな」
「……何も言わずに、言えずに突き進んじまったリオが、昔の自分に重なったんだろうな」
「だから、怒ったんだ。リオが泣けない分、リオが怒れない分、あいつが泣いて、怒った」
「鬼、修羅、羅刹。色んなやつらがノロをそう言ってるらしいが――――全然的を射てねぇよ。ストイックさは、的を射てるが」
「誰も、笑わねえし、責めねぇよ。あいつの怒りも、涙もな」(あいつが泣いたから、リオも――――いや、そりゃ野暮ってもんか)
- 103二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 05:37:17
保守
- 104二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 15:59:49
- 105◆lVZoMdKK9U24/07/05(金) 18:45:50
「姉さん、行くぞ」
「ああ、来いよ」
「「……ァア゛ア゛ッ!!」」
始まるのは、何人たりとも止めることは許されぬ真っ向勝負。何度も、何度も繰り返されてきた姉弟喧嘩の締め。
美甘姉弟――――ミレニアム最強による、史上最強の姉弟喧嘩。膂力、技術、体力、胆力……どれもがネルに軍配が上がる。しかし、それでもノロは真正面からの殴り合いを選択した。
(姉さんに――――美甘ネルに、勝つっていうのは、多分。小細工抜きでの勝負で勝つってことだ)
(馬鹿だよ、お前。本当に。小細工をさせたら、お前に勝る奴はいないってのに――――けど、それでこそだ。お前はそれでこそ、あたしの弟、美甘ノロだ!!)
喧嘩を止めに来たアカネも、先生も、物見遊山気分で見に来た生徒も、誰もが動けずにいた。神話の再現のような殴り合いに、誰もが直立し、ヘルメットを脱いだ。帽子を脱いだ。
血反吐を吐きながら、全力で殴り合いを続ける二人。やたらに打ち込んでいるのではない。顔に、腹に、的確な一撃を叩き込んでいく。一発、一発が全て、全力の攻撃だった。 - 106◆lVZoMdKK9U24/07/05(金) 18:55:12
その時のことを、ヘルメット団の少女が語る。
「あの闘いは、本当に凄いものだった」
「あんな戦いがあるんだ、あんな喧嘩があるんだ、あんな姉弟がいるんだ……そして、あんな愛の伝え方があるのかって、思ったね」
「あの時の美甘姉弟、どんな顔してたと思う?」
「――――笑ってたよ。凄く楽しそうに、お互いの全力を賭した殴り合いが、その力が自分に向けられているのが、愛おしくてたまらないって顔だった」
「誰も、何も言えなかったよ。決着?美甘ネルの勝ちだよ。当たり前だ。いくらなんでも勝てるわけがない」
「けど、美甘ネルは凄ぇ不満げだったよ」
「最後の最後で、技を使っちまったって」
「技術とか、小細工抜きの戦いをしてたはずなのに、押し負けそうになって、思わず小手先の技術を使ったって」
「勝ちは勝ちなんだから、喜べばいいのに…って思う。けど、憧れるよ、正直」
「美甘ネルにもだけどさ、美甘ノロにもさ」
「立ったまま、気絶したあいつは、絶対に倒れなかった」
「ああいうのを、漢っていうんだろうな」 - 107◆lVZoMdKK9U24/07/05(金) 20:47:05
これのお話を忘れていたな!
「姉さん、そろそろ」
「ああ、もうそんな時間か」
「ねぇ、二人共」
「「どうした」」(どうした、アスナ先輩)
「まだ一緒に寝てるの?」
「「それがどうかしたか?」」
「ううん、仲いいなぁって!」
((仲がいいでは済まないのでは…?))
「姉弟って、こんなもんだろ」
「俺と姉さんしか知らん」(姉弟というのを、キヴォトスで見てはいないが、大体こんな感じだろう)
「仲いいと思うよ私!おやすみ!」
「「おやすみ」」
((距離感、おかしいのでは…?))
- 108二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 20:58:18
おつ!!!
イメージ絵ぇぇ・・・ - 109二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 22:44:07
ちっけぇ
- 110◆lVZoMdKK9U24/07/06(土) 00:11:50
そんな贅沢なものはないよ。画力が無いからね
- 111二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 08:07:41
お客様の中にAI師の方はおられませんかーっ
- 112◆lVZoMdKK9U24/07/06(土) 11:28:22
「俺達は、間違えた。ああ、そうだろうさ。あんたがどうしてこんな選択を取ってしまったのか…俺達だ」
「俺達が、頼りないから。俺達が、あんたを安心させることができなかったからだ」
「手を伸ばしてやれなかった。掴むまで伸ばすことが、できなかった。辛い選択を、選ばせてしまった」
「だから、こうなった」
ノロの瞳から流れ落ちる、涙。リオが、トキが、どれだけの葛藤と覚悟を持ってこの孤独を進んだのかを思い、称賛し、己の情けなさを表現するための涙。滝のように流れる涙はいつしか止まり、執事服のように改造していた制服を脱いだノロの背中を見て、先生を含めた、誰もが衝撃を受けた。
「凄…!?」
「仕上げてきたな、ノロ」
それは、まさに鬼神。鍛え抜き、その細身に鬼を宿したノロの体から放たれる炎のようなオーラに、息を呑む。偉大な姉、美甘ネルに勝つために鍛え抜いたその肉体は、我を通すための、最強の武器足り得る。 - 113二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:45:16
ノロ君細身って明言されてるのに絵面が花山薫とかビスケット・オリバみたいなのしか想像できねぇ………
- 114◆lVZoMdKK9U24/07/06(土) 12:22:45
「あんたの選択は、本当に凄いよ、会長」
「けど……それでも、俺は、その選択を認めない。認めちゃいけない。――――だって、その選択の先で、あんたが笑えない!!」
叫んだ。ネルすら知らない、憤怒の咆哮。鬼、修羅、羅刹。誰もがノロをそう呼んだ。しかし、この怒りは、相手に対する怒りではない。己の情けなさ、リオがその選択を取らざるを得なかった、情けない自分に対する怒り。リオがリオ自身を無下に扱っていることに対しての怒り。
このような優しい憤怒を剥き出しにできる者が、悪鬼羅刹の存在であるだろうか?確かな善性を持った美甘ネルの背中を追い続ける漢が、他者を省みない存在であるだろうか?…否。断じて、否。今の彼を表現するのならば、百鬼夜行連合学院や、神仏に詳しい者は皆、こう言うだろう。
「”明王…”」
苦しみ続ける者達、その悉くを救いたいがために、怒りの表情を見せる不動明王。美甘ノロは今、不動明王の化身とも言えるほどの怒りと慈愛を持って、リオとトキの前に立っている。
「俺は、ミレニアムサイエンススクール、二年生。C&C所属、美甘ノロ」
「喧嘩、買ってもらうぞ」 - 115二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 13:06:30
個人的には戦うぞ、となったらオーラでそう見えると思うけど、魔法使いの夜の草十郎くらいの筋肉量と思ってる
- 116◆lVZoMdKK9U24/07/06(土) 19:41:13
「…できたぞ」(食べることは、強くなることと同時に、心を満たすものと学んでいます)
「”……おお”」
C&C、ゲーム開発部、セミナー、エンジニア部、ヴェリタス、特異現象捜査部、トレーニング部、先生の目の前に広がる、できたばかりの料理と飲み物。薬膳料理と呼ばれるそれらを見て、先生を筆頭に誰もが目を見開き、腹の虫が騒ぎ始めていることに驚く。
「これらを、どうしろと?」
「存分に、食え」(俺も含めて、皆さんの体が今、求めているカロリーと栄養を摂取できる量を作りました。残してもいいですが、恐らく食べきりますよ)
「だろうなぁ。うし、食うか」
「そうですね」
「久しぶりに食べるなー、ノロ君の料理!」
「またクオリティが上がってる…」
最初に食事へ手を付けたのは、ノロの料理の腕を良く知っているC&C。中華まんを頬張り、熱々の具材とモチフワな皮に舌鼓を打った後、チンジャオロース、回鍋肉、煮魚、ハーブのサラダなどに手をつけていく。
それに倣うようにして、他の者達も料理に手を付ける。そして、誰もがそのクオリティに瞠目し、頬を緩めた。
「美味しい!」
「お肉がホロホロ崩れる…!」
料理、野菜にかかっているドレッシング、飲み物のお茶に至るまで、全てノロの手作りである。肉体作りに関して、ノロは妥協をしない人間であった。 - 117◆lVZoMdKK9U24/07/07(日) 00:13:21
- 118二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 07:04:43
うーん解釈一致
- 119二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 07:46:37
・・・
ネルのぱんつも洗濯→干すをするのかっ!? - 120◆lVZoMdKK9U24/07/07(日) 12:38:05
ふと思ったんだが、ノロ君、もしかして我欲のための闘争はデバフ入るタイプになっているのか……? 私がそうしてしまったのだがな? 思ったんだ。ノロ君、まぁ強いんだよ。強いんだけど、己のために戦うと弱いけど、誰かのために戦う時が最も強い状態になってる……?書くぞ!!
「姉さん、俺は…」(姉さんに言われた、強くなれという言葉を胸に、ここまで鍛えてきました)
「だろうな。あのヒョロガリが、よくここまで鍛え上げたよ」
「だが…何かが、噛み合わない」(姉さんに勝つ。真っ向勝負で。それは、正解なんだと思います。姉さんに勝つというのは、俺が知る最も強い姉さんの距離で勝つことなのでしょう。しかし、体と心が、一致しない)
「ふーん…噛み合う時はあるんだろ?どんな時だ?」
「……背に」
「ん?」
「俺の後ろに、誰かがいる」(俺の後ろに誰かがいる時、敵対する者が苦しんでいる時、噛み合うことが多い気がします)
「……お前、多分だけどさ――――いや、何でもない。忘れろ」
「……ああ」
「飲み物買ってくる。何か飲むか?」
「コーラを」
(…言えるかよ。自分のために戦う時に、お前が弱くなるなんて。言っちゃ、ダメに決まってるだろうが) - 121二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 13:38:57
私は好きよ、自分のためより人のために、人を救うために拳を振るう時が最強の男の子
- 122◆lVZoMdKK9U24/07/07(日) 18:03:34
ありえないけど、もしエデン条約編にいたらこうなるかも、という妄想を喰らえ!!
「俺は…」(何度も、間違えた)
「馬鹿な……!?」
アリウス・スクワッドだけではない。アリウス分校の生徒達全員が、かつて生きた者達の亡霊すらもが、戦慄して止まった。
致命傷のはずだ。全身を激痛が襲い、感覚すら無くなっているはずだ。骨は折れ、血を流し、火傷もしている。なのになぜ立ち上がる。なぜ、立ち上がることができるのだ。
「先生が、狙いか」(なるほど、確かに厄介だろうな)
ゆらり、ゆらりと体を起こす姿は幽鬼。倒せども、倒せども起き上がってくる怪物。誰もが感じ取ってしまった。こいつは、銃で撃たれようと死なない。殺すのなら、その心の臓と脳と首を刃を以って切り裂くしかないと。
「俺は…護衛だ」(俺がいる限り、お前達を通すわけにはいかない)
「”ノロ…!”」
「行け、先生。空崎ヒナ、先生を」
「……ありがとう」
ヒナに連れられて逃げる先生を追いかけようものなら、目の前にいる悪鬼羅刹のような形相を浮かべた男が黙っていないだろう。ファイティングポーズを取るノロは、いつもよりも低い声を放つ。
「お前達が、どのような過去を背負っているのかは、知らない。なぜ先生を殺そうとするかも、分からない。だが、一度誰かを殺せば、その十字架を背負い続ける」
「だから、俺はお前達を止める。ここから先に、行かせない」
「俺は、美甘ノロ。コード0。お前達を止める、ただの執事見習いだ」 - 123◆lVZoMdKK9U24/07/07(日) 23:07:14
しまった、コード05と入れたかったのに0のあと数字入れてねぇ!!
- 124二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 23:44:30
コールサインじゃなくてコードなの最高にかっこいい05じゃなくて0なのも姉の意思を継いでる感あって好き
- 125二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 10:51:21
ほ
- 126◆lVZoMdKK9U24/07/08(月) 16:52:43
- 127二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 17:07:09
- 128二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 17:36:35
- 129◆lVZoMdKK9U24/07/08(月) 20:14:13
ゲヘナ学園の自治区――――否、どのような場所であってもノロが瞑想を行っていると、無条件で動物が集まってくる。小鳥、猫、犬、小動物――――虫に至るまでが、集まり、いつしか涅槃の様を成すのだ。本日の瞑想場所はゲヘナ学園自治区。不良が襲ってくるならば返り討ちにする心積もりである。無論、入場許可は万魔殿と風紀委員会に取っている。用意周到だ。
(……動けん)
しかし、それを是としているわけではないというのが、ノロという男だ。瞑想を終えた後は、次のトレーニング――――戦闘トレーニングを行う。歩いている時も、食事を作る時も鍛えているが、戦闘は格別のトレーニングであった。弱い自分を振り払うためにも、戦闘と瞑想は欠かせない。
(無理に動けば、怪我をさせる可能性がある)
動物を傷つけることは良くない。しかし動きたい。どうしたものかと頭を悩ませている間に、五分が経過していた。
(どうしたものか……)
この程度の重さは苦にならないが、動けないことにはどうにもできない。生来の穏やかさが動物を引き寄せるノロは、動物たちを傷つけずに動くために思案を続けるが……良い案は見つからない。
仕方なく動こうとした、その時であった。
「どういう状況なの……これ」
「……む」
目を開けたノロの視線、その先にいたのは、巡回、または散歩をしていたゲヘナの生徒――――銀鏡イオリであった。
- 130◆lVZoMdKK9U24/07/08(月) 20:31:23
「ゲコ…」
「キュルルル…」
「シュー…」
「カエルに、鷹、それに蛇…?いや、犬と猫も……」
「動けん」(どうにか彼らに退くように説得してくれませんか。動けません)
「うわ!? ……ああ、ノロか…」
ならばこうなるのは当然の帰結だ。
そう言わんばかりのイオリの反応だったが、ノロは何か気にした風には見えない。もちろん気にしていないが。
「ほら、行った行った。ノロが動けなくなってるよ」
イオリが手慣れた動きで動物たちを追い払う――――いや、解散するように言うと、動物たちが離れていく。
「助かる」
「もう屋内でやったら?」
「いや、外でなければ、ならない」
「ふーん…」
この後、温泉開発部と出くわし、ノロも治安維持に駆り出されることになるのは、別の話。 - 131◆lVZoMdKK9U24/07/08(月) 20:44:31
「……あ」
「む…」
同じCDを手にした二人が一瞬、硬直する。
「譲ろう」(先に取ったのはあなただと思うので、あなたが所有権を持つべきです)
「え」
「俺はまだ、他の店を回れる」
「いや、私はいつでも買いに来れるし…」
「便利屋68……」(お尋ね者が、いつでも、というわけにもいかないでしょう。依頼されていないのでやりませんが、エージェントとして、無法者を見逃すわけにもいかない)
「……」
「火薬の臭いがする」(そちらで待っている方もいるようですし、私は他にも当てがあるので、遠慮なく)
「…本当に、圧縮言語しか話さないんだ」
「……俺は、嫌われやすい」(話をすると、空気を悪くさせることが多かったので、こうなりました。気に障ったのなら、申し訳ございません)
「含みのある言い方だね。…まぁ、ここは厚意に甘えようかな。ありがとう」
「…ああ」
- 132二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 20:56:46
- 133◆lVZoMdKK9U24/07/08(月) 21:02:28
- 134二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 21:03:32
- 135二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 21:08:34
- 136二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 08:17:26
ほ
- 137二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 10:48:23
それナア
- 138二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 10:50:28
良い概念だな
- 139◆lVZoMdKK9U24/07/09(火) 17:36:00
ありがとう。あなたが良ければシチュエーションを提供してくれないか。お眼鏡に適うかはともかく、文字に起こすからよ…
- 140◆lVZoMdKK9U24/07/09(火) 20:55:26
ちょっと前にあった買い物のあとの話。
「すまない。……あなたの、想いには、応えられない」
「俺は……姉さんに、勝たないといけない」
「強くなれと、言われたから。俺自身が、あの人の、星のように輝く美甘ネルの弟であることを、証明するために」
「不純物、なんて言うつもりは、ない。あなたの想いはきっと、星のように輝いている。けど……あなたの想いに応えたとしても……姉さんに勝つことが俺にとって優先になる」
「それでは、あなたの想いに応えたとは言えない。あなたを傷つけるだけだ。あなたの時間を無駄にしてしまうことになる」
「だから、すまない。あなたの想いに応えることは、できない」
幼少期からネルとアスナ以外の女性と付き合いの無かったノロは、勇気を振り絞って告白してきた少女に頭を下げた。彼女の勇気を、好意を無下にする行為だと理解していても、その選択を選んだのだ。何度も、何度も考え、悩み、誰に相談するわけでもなく、自分だけで考え、答えを出した。
「そう、ですか……」
「ああ、すまない」
「凄く、考えてくれたんですよね」
「……ああ」
「………………ありがとう、ございます。こんな、私のために、たくさん考えてくれて……ッ、失礼します…!」
少女が耐え切れずに駆け出す。分かっていた。彼は、美甘ノロは、美甘ネルに挑み続ける。あの極光に焦がれ、憧れているから。失恋するのは分かっていた。だというのに、苦い。苦すぎる。こんな思いをするなら告白なんてしない方がよかった。そう思う気持ちと、それでこそ私が好きになった美甘ノロという少年だ、という気持ちがせめぎ合う。傷が癒えるには、時間を要するだろう。 - 141◆lVZoMdKK9U24/07/09(火) 21:04:04
少女が去っていくのを見ているだけだったノロは、これで良かったのかと考える。断るにしても、もう少し何かあったのではないか。そう思ってしまう。しかし、この答えが、最善だったと思う自分もいた。
「……この選択は、正解だったと思うか」
「…………まぁ、お前がちゃんと向き合って出した答えなら、正解だろ」
「……姉さん」
「ああ、分かってる。無粋だったよ」
「ごめん」
「謝るな。謝るなら、あたし達だ」
木々の隙間や、建物の後ろから現れるC&Cのメンバー達。ノロの圧縮言語を毎日聞いて、見ているがゆえに心配だったのだろう。盗み見るつもりも、盗み聞きするつもりもなかった。しかし、聞き入ってしまった。ノロのあの言葉には、悩み続けて、何度も考えて出したであろう思いがあった。
「…帰るぞ」
「……姉さん、俺は――――」
「お前にしか分からねぇよ。正解だったのか、不正解だったのかは」
「…………そうか」 - 142◆lVZoMdKK9U24/07/09(火) 21:06:35
頑張った。頑張ったぞ私。文才がない身で頑張ってるぞ私!(ポジティブシンキング)
- 143二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 21:19:02
素敵な作品をありがとうやで
- 144二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 21:20:12
好き!(語彙力どっか行った)
- 145二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 21:30:26
あ〜良いっすね〜
そういえばバニーの感想はまだ見てないなチラッ
メモロビ見るに割と気に入ってちょくちょく着てるらしいしなチラッ - 146◆lVZoMdKK9U24/07/09(火) 22:56:24
「バニー……」(なぜバニーこそが潜入の服装なのだろうか)
「まぁ、そういうところに潜入することが多いからじゃねぇか?」
「俺は違うが」(パーティーの参加者の服が多いが、なぜ姉さん達はバニーなんでしょうか)
「……確かに」
なぜバニーに着替えるのだろうか。そういう場所以外にも潜入することがあるというのに、バニー服が支給されるのはなぜなのだろう。考えてみたが、思い付かない。
「統一が、必要では」(パーティー参加者としての変装と、スタッフとしての変装、使い分けた方がいいのではないでしょうか?)
「あー……」
「ところで」(なぜバニー服を?)
「いや……服をクリーニングに出すとか何とかで、持ってかれたからよ」
「……似合っている」
「そうか?ありがとな」
- 147◆lVZoMdKK9U24/07/09(火) 22:59:42
「だが……もう少し」(露出度を抑えた方が、被弾した時のダメージも少なくなるかと)
「あたしらはヘイローがあるからな。……お前の潜入の服がスーツみたいなのは、それが理由なんじゃねぇのか?」
「……一理、ある」
「だろ? 仮に見つかってもあたしらは頑丈だけど、お前じゃそうはいかねぇし」
「……」
頑丈さはやはり、姉や他のメンバーに劣る。だからこそ、肉体を鍛え上げているし、スナイパーとしての腕を磨いてきた。しかし、それでも弟として――――一人の男として、女性を守ることができればいいとは思う。
しかし適材適所、という言葉があるように、人間がやれることは限られている。装備を充実させても、体は一つなのだ。やれることが多ければ多い程いいが、洗練されていなければ、極めていなければ意味がないことが多い。
「着てみるか?」
「似合わん」
「笑えるかもだけどな」
「サイズもない」
「ま、それもそうだ」 - 148二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 02:11:04
ノロ君に「血煙の石川五右衛門」であったような修行して欲しさある、細かい経緯とかは全く浮かばんけど
- 149二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 11:46:58
ほす
- 150二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 20:25:16
保守
- 151二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 21:34:12
良い…(欲を言えばバニーアスナが抱きついて来たら流石のノロくんも動揺しないかと思ったがこれもまた良き)
- 152◆lVZoMdKK9U24/07/10(水) 22:31:31
「……」
「にはは……み、見逃してくれませんか?」
「見逃すわけにはいかない」(仏の顔も三度までだ、黒崎)
「うあぁああああーなんでー!! いたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!!?割れる!頭が割れちゃいます!!?」
「逃がすな、と言われている」
「潰れる!潰れちゃいます!リンゴみたいにぐしゃっと行っちゃいますよ!!?」
「お前達は、頑丈だ。この程度では潰れない」
「まさか実証済み!?」
「そうだな。ヘルメットが潰れても、中の人間は無事だった」
「ひえっ……」
頭を掴まれて逃げないように捕まったコユキは、逃げるように反省部屋に飛び込んだ。コユキの受け渡しを担当した生塩ノアは、その時のノロの目をこう語る。「まさに怒りに満ちた仏様でしたね」、と。 - 153二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 06:56:09
いつもの事だけど目に見えて怒ってるように見えるってなにやらかしたのコユキ…
- 154二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 17:30:16
ほす
- 155二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 21:14:58
ど中の誰かのせいで肉体or精神が3年前に戻っちゃったノロくんとか面白そうとか言ってみる
- 156二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 22:12:49
>>155 若返りじゃないが……
「で、ありゃなんだ、ネズ公。うちの弟に何しやがった」
「ボク様だって知りたいのだ!?」
ノロが誤って若返りの薬を飲んでしまい、肉体か精神が若返ると思っていた先生も、その場にいたサヤも驚愕した。黒く、夜よりも黒く、泥のように濁り切った目をした、細い青年がずっと瞑想をしているのだ。
「ありゃ若返りじゃねぇだろ。どっちかって言えば……」
「”成長、かな”」
「そう、それが分からないのだ!あれは確かに、間違いなく若返りの薬なのだ!なのに――――どうして成長しているのだ!?しかも記憶も変になってるのだ!?」
纏う気配は澱み、今にも押しつぶされかねない重圧がある青年――――ノロを見たネルは、少し前にシャーレで見た反転なるものが頭に浮かぶ。しかし、ノロが反転したとして、あのような姿になるだろうか? 穏やかな雰囲気を纏う少年が、あんな姿になるだろうか? 何か劇的なことがない限り、こんなことにはならないはずだ。
考えても分からないのなら、聞くしかあるまい。
「おい、ノロ」
「……」
「なんかあったか?」
近付いただけで殺されかねない気配を放つノロに、躊躇いなく近付いたネルは、いつものように声をかけた。反応は――――ない。
「なんかあったから、そんなことになってるんだろうけどさ、話してくれよ。一応、あたしはお前の姉なんだからさ」
- 157◆lVZoMdKK9U24/07/11(木) 22:13:15
すまん、コテハン忘れてた
- 158◆lVZoMdKK9U24/07/11(木) 22:24:32
>>156の続き。
「……姉さん」
「ん?」
「なんで、だろうなぁ」
青年ノロの声が、震えた。彼にはないはずの、C&Cのヘイローを全て混ぜ合わせたようなヘイローが、ブレて、分かれる。円環のように、小さなヘイローが、独鈷のようなものを中心に回る。
「俺は、どうしてあの時……」
まるで、何もかもを失くした子供のように、泣きたくても泣けなかった過去を持った人間のように。
「楽な道を選んだんだろうなぁ」
「姉さんも、アスナちゃんも、カリンも、アカネも、トキも……皆、皆大切だったのに……」
「死ぬのが怖くて、傷付くのも、傷つけるのも怖くなって……」
「楽な道を選んでしまった。皆を、地獄に突き落としてしまった」
「あの時、どうして皆、笑ったんだ……恨んでくれたら、外道として、生きていくこともできたのに……!!」
ネルにだけ聞える、か細い声。泥のように濁った瞳からは、涙が流れない。若返りの薬がなぜ、このような現象を引き起こしてしまったのかは分からない。しかし、それでもネルは、細く、しかし強くなってしまったノロを見捨てることはしなかった。
「だぁれも恨まねぇよ。笑ってたんだろ」
「……うん」
「なら、それが答えだろ」
- 159◆lVZoMdKK9U24/07/11(木) 22:31:19
それからは、色んなことを話した。何をしたかったのか、どんなことをしたかったのか。たくさん、本当にたくさん話した。先生はサヤを連れて退室していた。ここにいては、きっと邪魔になるから。
直後、ノロの体から煙が出始める。時間が来たことを伝えるように。
「姉さん」
「なんだ」
「……ありがとう。俺が、こうならないように、俺を、お願いします」
「…………ああ、任された。……またな、ノロ!」
煙がノロを完全に包み、煙が完全に晴れた時、ノロは涙を流して立っていた。
「……そうか」(俺はそうならないよ)
「俺は、美甘ノロだ」
「おう、ノロ。早速だが水着、持ってるか?」
「……いや」
「海行くぞ。C&C、遅めの夏休みだ」
「…………姉さん」
「あん?」
「ありがとう」 - 160二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 22:34:58
ノロくんがエミヤとデミヤの間くらいになる何かがあった未来か…
優しい怒りを持てる君を修羅やら羅刹にしたくなかったんだろうね皆 - 161◆lVZoMdKK9U24/07/11(木) 22:37:33
ちなみにアンチノミーを聞きながら書いた。もっと書けた気がするけど無理だった。補完は誰かがしてほしい。