- 1 ◆o4UP.SnF3o24/07/01(月) 21:01:38
- 2二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:04:13
何があったあ…?
- 3 ◆o4UP.SnF3o24/07/01(月) 21:07:49
- 4二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:11:26
好奇心
- 5二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:11:50
ksk
- 6二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:12:55
ksk
- 7二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:13:49
本当にただの事故だけど、本人が自分のせいだと思い込んでいる
- 8二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:14:18
ブラックマーケット最深部の「子供」
最近ブラックマーケット上層部に上がれた
その過程でやった - 9二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:14:40
元アリウス、察してくれ
- 10 ◆o4UP.SnF3o24/07/01(月) 21:18:05
dice2d7=1 5 (6)
1いじめっ子に復讐した あるいは復讐を手伝った
2○姦魔から被害者を守ろうとした
3座ろうとしてる子の椅子を引いた
4虐待する父に反撃した
5 本当にただの事故だけど、本人が自分のせいだと思い込んでいる
6 ブラックマーケット上層部に上がる過程
7 元アリウス以下略
- 11二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 21:19:16
うーん、お労しい……
- 12 ◆o4UP.SnF3o24/07/01(月) 21:23:07
(こういうの初めてなので書くのが遅くなると思います。のんびりお待ちください...。)
- 13 ◆o4UP.SnF3o24/07/01(月) 21:27:24
二人の死に関連性はある? dice1d2=2 (2)
1 ある あるいは間接的に関わっている
2 全くない あるいはあんまりない
- 14 ◆o4UP.SnF3o24/07/01(月) 21:50:47
いじめ。
トリニティでは、稀に見る光景だ。髪を切られるとか、大人数で一斉に無視し始める程度なら、まだ優しい方だ。
ここでは、違法な行為で金を稼がせたり、尊厳を踏みにじるような噂を流す程度の事は平気で行われる。
そして、大抵の人間は見て見ぬふりをする。たとえその対象が、自分の友達だろうと。
巻き込まれたくないという、ひどく低俗で...残酷な理由で。
ある日、私の親友がターゲットにされた。笑顔が多かった彼女は、日に日に顔から感情の色が失われ始め、最後には学校に来ることさえできなくなった。
小さい頃から、弱者がいたぶられるのが嫌いだった。
自分の行動は正当なもので...それでいて、高潔なものだと思っていた。
彼女の怨嗟の声に応え、代わりに復讐する事が正しいと...本気で思っていた。 - 15 ◆o4UP.SnF3o24/07/01(月) 22:05:03
人を殺すというのは、思いの外ずっと簡単だった。
一人でいる隙を見て、ブラックマーケットで購入した高威力の弾丸を急所に撃ち込み、気絶まで追い込む。
そして、適当な刃物で頸動脈を切る。
驚き恐怖する表情と、点滅するヘイローがおかしくて、撃っている間笑いを堪えるのが大変だったのを覚えている。
私の親友を苦しめていた元凶は...首から血を流し続け、あっけなく絶命した。
死体を隠すのにも、大して苦労はしなかった。私が殺した相手は、今でも『行方不明』という事になっている。
何もかも上手くいった。
全てが終わったと分かると、今度は笑いを堪えきれなかった。 - 16 ◆o4UP.SnF3o24/07/01(月) 22:23:37
殺した事を、私は当然誰にも伝えなかった。
私が犯人であることは、結局誰も突き止められなかった。
ただ...一人を除いて。
「ねぇ、君がやったんでしょ。」
「…!」
私の親友は、私の事など全てお見通しだった。
...とぼけても無駄だと、すぐに悟った。
「…ごめん。」
何を謝っているのか、自分でもわからなかった。
今思えば...彼女を私の人殺しの関連者にした事に対する罪悪感だったのかも知れない。
「…嬉しかったよ。君が私のために、そうまでしてくれるなんて。」
違う。それは嬉しいと思ってる人の顔じゃない。
嬉しいと思っているなら...前みたいに、明るい笑顔を見せてくれ。
「…。」
結局その日は、何も言えなかった。
...帰ってから、渡すつもりだったお見舞いの品を渡せていない事に気づいた。 - 17 ◆o4UP.SnF3o24/07/01(月) 22:42:59
...彼女と口を利かないまま、一週間が過ぎたある日。
普段なら気にしないニュースの通知が目についた。
『トリニティ総合学園にて転落による死亡事故が発生。』
キヴォトスの人間が、転落ごときで死ぬのは稀だ。ましてや、学校の校舎程度の高さで転落死など、よっぽど当たり所が悪くなければありえないだろう。
...死ぬことを目的とした落下でない限り。
不意に強烈な胸騒ぎを覚え、恐る恐る通知をタップし、ページを開く。
妙に開く速度が遅い。そういえば、一昨日から通信制限に入っていた。
早く、早くただの杞憂だと教えてくれ。早く私を安心させてくれ。
1分ほどかかって、ようやく開かれた。
そこにあったのは...私のよく知る名前。
この前ようやくいじめから解放されたはずの...私の親友の名があった。 - 18二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 22:45:19
あ、ふーん……
ねぇ、多分これが思い込み枠だよね……
よりにもよってそこいく?(真顔) - 19 ◆o4UP.SnF3o24/07/01(月) 23:00:27
私は何を間違えたのか?
どこで間違えたのか?
思考が渦を巻くような感覚を覚える。
何が彼女をそうさせた?
どうすれば防げた?
渦は加速する。
私はどうするべきだった?
私は何をしないべきだった?
渦は止まらない。
私がもっと彼女の話を聞いていたら?
私がもっと彼女に寄り添っていたら?
私がもっと彼女と笑い話をしていたら?
私がもっと彼女の事を気にしていたら?
私がもっと...
私が...
私...
「あっ...あぁ...」
渦は止まり、一つの結論が残った。
私は彼女に、何もしていなかった...。 - 20 ◆o4UP.SnF3o24/07/01(月) 23:18:56
『次は、トリニティ総合学園正門前、トリニティ総合学園正門前です。お降りの方は...』
バスのアナウンスで目を覚ます。どうやら眠ってしまっていたらしい。
「また、この夢か…。」
誰にも聞こえない程度の小声で愚痴をこぼす。
バスが止まる。人の流れに従って、私もバスから降りる。
「…。」
トリニティには、くだらない正義のために二人の命を奪った挙句、結局誰も救えなかった愚か者がいる。
その罪人の名は...白波トウカ。
「行くか…。」
今日も私は、咎を背負って生き続ける。
終わらぬ償いのために。
プロローグ/終 - 21二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:34:01
……誰でもいいからこの子を救ってくれぇ!!
- 22二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:36:25
先生!早く来てくれー!
- 23 ◆o4UP.SnF3o24/07/01(月) 23:43:26
- 24 ◆o4UP.SnF3o24/07/01(月) 23:44:15
- 25二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:46:01
白波トウカ、ピンクゴリラに出会う
- 26二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:47:46
みんなのスーパースター、宇沢レイサ、登場です!
- 27 ◆o4UP.SnF3o24/07/01(月) 23:53:41
dice1d3=2 (2)
1 ナギサ「普通に成績悪いので補習授業部行きですね」
2 白波トウカ、ピンクゴリラに出会う
3 みんなのスーパースター、宇沢レイサ、登場です!
- 28二次元好きの匿名さん24/07/01(月) 23:57:06
あー、そういやこの時間軸なら親友を殺しちゃった(殺してない)仲間なのか
両方ともそのことを簡単に言うとは思えないけど、何かしらいい影響が生れるといいね…… - 29 ◆o4UP.SnF3o24/07/02(火) 00:32:59
予告
日常の流れに身を任せ、淡々と日々を消化するトウカ。
しかしある少女との出会いで、その流れは急激に方向を変える。
彼女の天真爛漫な表層の性格の奥に、トウカはどこか暗い気配と微かな親近感を感じる。
だが二人の心は簡単には通じ合わず、結局鉛玉での語り合いに突入してしまう。
最終的に隕石まで降り注ぎ始めた戦場を、冷たく見つめる一人の女性がいた。
次回「ミカ、襲来」
さぁーて次回も、ばにたすばにたすぅ♪
- 30 ◆o4UP.SnF3o24/07/02(火) 00:35:15
もう寝ます。
今日の午後9時頃、まだこのスレがあったらまた会いましょう。 - 31二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 00:35:15
ばにたすばにたすぅ♪じゃねーのよ
- 32二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 00:35:56
スレ主お休み
- 33二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 06:56:22
ほしゅ
- 34二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 12:02:13
☆
- 35二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 20:00:10
このレスは削除されています
- 36 ◆o4UP.SnF3o24/07/02(火) 21:03:32
保守してくれた方々、本当にありがとうございます
- 37 ◆o4UP.SnF3o24/07/02(火) 21:08:45
- 38二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 21:11:03
退学届けを出しに行く途中で
- 39二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 21:15:20
武器の整備を頼む道中で
- 40二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 21:21:31
元々パテル派の末端だった
- 41 ◆o4UP.SnF3o24/07/02(火) 21:24:09
どういう風の吹き回しでミカと出会った? dice1d3=3 (3)
1 退学届けを出しに行く途中で
2 武器の整備を頼む道中で
3 元々パテル派の末端だった
- 42 ◆o4UP.SnF3o24/07/02(火) 22:05:09
「…暑いな。おまけにじめじめする。」
放課後のトリニティ。教室などはクーラーが効いていて快適だが、廊下に一歩でも出れば生暖かい熱波が身体と気分を蝕み始める。しかも今日は湿度も高く、どんなに涼しげな服装でも全身の肌で湿気を感じる事ができる。
特に部活などにも所属していない私はそのまま家に帰ろうとしたが、スマホのバイブ音がそれを邪魔する。
「…誰だ…?私に友達なんて…。」
開いてみると、そこにあった通知はモモトークのものではなかった。
「メール…?」
メールアドレスを誰かに渡した覚えはない。せいぜい学校に入学するときに登録したぐらいだ。となると、学校からのメールだろうか。
from 聖園 ミカ
発信元を見てさらに混乱する。
学校の方から何か知らせがあるときは、発信元に個人の名前が書かれることは無い。つまり、『聖園 ミカ』が個人的に私にメールしているという事である。
なぜ私なのだろうか。私とミカとの繋がりなど、私がパテル派の末端にいた、というものしかない。
顔を見たことも無いというわけではないが、面と向かって話したことは無い。というか、私自身パテル派としての活動はほとんどしておらず、自分がパテル派の人間であったことすら忘れていたほどだ。
恐る恐るメールを開く。
『ちょっと今から南校舎の〇〇まで来てくれない?』
「…それだけ!?」 - 43 ◆o4UP.SnF3o24/07/02(火) 22:06:29
- 44二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:07:15
ksk
- 45二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:29:04
パテルとしての情報網からいじめっ子殺.害や親友自殺について知る、もしくは推測し、シンパシーを感じたから話をしたいと思った
- 46二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:37:54
パテル派の情報網に引っかかった、キヴォトスで殺人をするというイレギュラーを起こした生徒の見極め、監視或いは捕縛を行うため
- 47二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:38:26
殺人とか関係なしの政治的な内容で
- 48 ◆o4UP.SnF3o24/07/02(火) 22:50:00
ミカは何の用でメールを送った? dice1d3=2 (2)
1 パテルとしての情報網からいじめっ子殺.害や親友自殺について知る、もしくは推測し、シンパシーを感じたから話をしたいと思った
2 パテル派の情報網に引っかかった、キヴォトスで殺人をするというイレギュラーを起こした生徒の見極め、監視或いは捕縛を行うため
3 殺人とか関係なしの政治的な内容で
- 49二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:56:48
まぁしゃーない
- 50 ◆o4UP.SnF3o24/07/02(火) 23:09:45
私は今、件の教室の前に立っている。
扉を開けられずにいる理由は二つ。
一つは、これからトリニティの生徒会長の一人、聖園ミカに会うという緊張。
もう一つは…全てバレてしまっているのかも知れないという不安。
胸が焼けるような感覚を覚える。扉に手をかけると、より熱がこみあげてきたように感じた。
二度、深呼吸をし、私はようやく扉を開けることができた。
「…失礼します。」
職員室に入るわけでもないのに、自然とそんな言葉が出た。 - 51二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 23:14:32
ふと思った
話の方向性によってはミカが共犯者ポジとしてこの子を確保しにかかるのでは?
セイアちゃん死んじゃった(死んでない)からアリウス信用出来てない時期だし、弱味として握ってるネタがネタだし
まあ、自分のコマあるにこしたことは無さそうだし - 52二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 23:17:03
何なら末端だけど自派閥だからな
- 53 ◆o4UP.SnF3o24/07/02(火) 23:34:37
「あはっ、そんなに緊張しないでよ。まるで私がこれからお説教でもするみたいじゃん☆」
…お説教で済むなら良いのだが。
私の前に待っていたのはその声の主は…間違いない。ティーパーティーの聖園ミカだ。
姿形の記憶はおぼろげでも、その気配の強烈さははっきり覚えていた。
「白波トウカちゃんで合ってたかな?」
「はい、間違いありません。」
「……緊張しなくていいって言ったのに。そこまで怖がられると、私も傷つくよ?」
「…。」
困った。そんな事を言われたときの定型文を知らない。私は言葉に詰まってしまった。
「まあいいや。とっとと本題に入ろっか?」
緊張と恐怖で胸が張り裂けそうになる。早くこの時間を終わらせてくれ。
「……赤井キョウコちゃんを殺したのは、トウカちゃんだよね?」
何かが、砕け散る感覚がした。 - 54 ◆o4UP.SnF3o24/07/03(水) 00:03:41
「…どうやってそれを?」
とぼけても無駄だろう。本能が告げている。
「キョウコちゃんの行方不明の話が、ちょっと気になっちゃってね。調べさせてたら、犯人まで分かっちゃった。」
「それで、私を捕縛するために?だとしたら、もっと強硬的な手段をとっても良かったんじゃないか?」
「あはっ、やっと緊張が解けたみたいだね。…捕縛するつもりは無いよ、少なくとも今はね。捜査した子たちにも、まだ何もしないよう伝えてある。もちろん、証拠は揃ってるからその気になればすぐにできるよ?…でもね、今は私にも色々事情があってね…。」
「…何が言いたい?」
「…ねぇ、トウカちゃん。取引をしない?」 - 55 ◆o4UP.SnF3o24/07/03(水) 01:14:58
すいません、眠気で頭が回らないので今日はここまでにします…。
また午後9時、スレが残ってたら会いましょう…。 - 56二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 06:44:14
ほしゅ
- 57二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 16:07:02
★
- 58 ◆o4UP.SnF3o24/07/03(水) 20:53:08
こんなスレが保守されるなんて僕のデータに無いぞ!
…ちなみに、安価の方向性が想定外だったのもあって前回の予告は嘘予告になると思います - 59二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 20:56:29
まあ、ブルアカっていう作品の性質上、殺人してしまったキャラってとても扱いづらいからね
これからどうなっていくのか楽しみ - 60 ◆o4UP.SnF3o24/07/03(水) 21:32:15
「取引だと?」
「私のお願いを聞いてくれたら、トウカちゃんのことは見逃してあげる。」
…嫌な予感がする。犯罪者を利用してまで、ミカは何をしようとしている?
「エデン条約の締結を止めるのに、力を貸してほしいの。」
エデン条約、聞いたことは一応ある。
トリニティとゲヘナの長い因縁に、『和解』という形で決着をつけるための条約。
「具体的には、私がティーパーティーのホストになるお手伝いかな。」
現在のティーパーティーのホストは桐藤ナギサ。…本当は百合園セイアがホストらしいが、諸事情によりナギサに代行させているらしい。
そして、ホストは選挙制などではなく、一定期間ごとの交代制だ。
つまり、ミカが今からティーパーティーのホストになる方法など一つしかない。
「まさか…クーデターを…?」
「話が早くて助かるじゃんね☆」
終わらないのは、償いだけではないのかも知れない。
ミカ、襲来/終 - 61二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 21:34:23
まぁ、そうなるよねぇ............後なんかすまんの(パテル派安価した人)
- 62 ◆o4UP.SnF3o24/07/03(水) 21:35:18
- 63二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 21:35:39
ksk
- 64二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 21:37:43
ksk
- 65二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 21:43:43
トウカ、覆面水着団に巻き込まれる
- 66二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 21:46:05
- 67 ◆o4UP.SnF3o24/07/03(水) 22:55:43
「クーデターに協力させられるのはまだいいとして…こんなお使いをさせられるのは想定外だったな…。」
手に持ったメモを見ながらため息をつく。クーデターの準備の一環として、ブラックマーケットでしか売ってないような強力な弾薬が必要らしい。
「まあいい。とっとと必要なものを買って…」
(タタタタタタタタタ!)
突如鳴り響いた銃声の方を向くと、トリニティの生徒がチンピラ達に追われている姿が見えた。
「待て!!」
「う、うわああ!まずっ、まずいですー!!つ、ついてこないでくださいー!!」
見てしまった以上は、止めるしかない。私は追われている生徒をかばうように間に割って入った。
「何だ、邪魔が入ったと思ったら…アイツもトリニティの生徒じゃねぇか!くくくっ獲物が増えたな!」
「獲物…?」
「トリニティの連中を拉致って、身代金を要求するのさ!」
「そうだ、お前も協力しないか?協力するなら見逃してやるし、なんなら身代金の分け前だって…」
私は銃を取り出し、奴らに向けた。
「交渉決裂、だな。お前ら、来い!命知らずのバカを叩きのめすぞ!」
トウカはどんな銃を使う?(選択肢よりダイス)
1 >>68
2 >>69
3 >>70
- 68二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 22:59:12
S&W M36(チーフ・スペシャル)
- 69二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 22:59:30
AKMカラシニコフ
- 70二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 23:00:36
M60
- 71 ◆o4UP.SnF3o24/07/03(水) 23:03:20
トウカはどんな銃を使う? dice1d3=1 (1)
1 S&W M36
2 AKMカラシニコフ
3 M60
- 72二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 23:04:20
- 73二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 23:06:23
チースペ君、どこぞの汚いブルアカでは大半が最初の武器にするチースペ君じゃないか!
- 74 ◆o4UP.SnF3o24/07/03(水) 23:46:12
「チッ、きりがない」
戦闘を初めて5分が経過したが、未だに奴らの勢いは衰えない。
思ったよりも数が多く、逃がそうにも回り込まれて挟み撃ちされ退路を奪われた。
「…まずいな、このままでは…。」
一方その頃…
「銃声だ。」
「あれは…誰かがチンピラに襲われてる?」 - 75 ◆o4UP.SnF3o24/07/03(水) 23:48:10
- 76二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 23:57:18
- 77 ◆o4UP.SnF3o24/07/04(木) 00:38:17
(ダダダダダッ!)
「!? また増援か!?」
そう思ったが様子がおかしい。
連中が後方からどんどん倒れていく。
「な、なんだアイツら!?」
「とにかくヤバイ!!撤退だ!」
そう騒ぐと、すぐにチンピラ達は逃げて行ってしまった。
銃声がした方を見てみると、見慣れないマークの学生証をぶら下げた生徒たちが4人ほどいた。
「大丈夫?」
青いマフラーの少女が話しかけてきた。 - 78 ◆o4UP.SnF3o24/07/04(木) 00:44:37
(TRPGか。親が持ってる真女神転生200XとGURPS3版以外やったことないんだよな…後で調べてみよう。)
- 79二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 01:15:22
このレスは削除されています
- 80 ◆o4UP.SnF3o24/07/04(木) 01:35:50
その後、私たちは軽く自己紹介をした。
先程襲われていたのがヒフミ。
こんな暑い時期にも関わらず青いマフラーを付けている生徒がシロコ。
やたら感情表現豊かな子がセリカ。
ほんわかした雰囲気とは裏腹にやたら大きなマシンガンを持っているのがノノミ。
そして…一見ただのふざけた人間だが、他より圧倒的に強烈な気配を持っているのがホシノ。
先程助けてくれた4人組はアビドス高等学校という所の生徒らしい。 - 81 ◆o4UP.SnF3o24/07/04(木) 01:37:18
眠気の限界だ…
また、いつもの時間にまた会いましょう… - 82二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 07:17:11
ほ
- 83二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 12:17:09
保守
- 84 ◆o4UP.SnF3o24/07/04(木) 21:04:34
保守ありがとうございます
展開遅くてごめんなさい - 85 ◆o4UP.SnF3o24/07/04(木) 21:58:51
「あ、ありがとうございました。みなさんがいなかったら、学園に迷惑をかけちゃうところでした……。」
ひたすら頭を下げ、私やアビドスのメンバーに感謝の意を伝えるヒフミ
それにしても、どうしてこんな一見無害そうな―――実際チンピラに反撃すらしなかった―――トリニティの生徒がこんなところにいるのだろうか。
「えっとー、ヒフミちゃんだっけ?それにしても、トリニティのお嬢様が何でこんな危ない場所に来たの?」
どうやら、ホシノも同じ事を思ったらしい。
「あ、あはは……それはですね……実は、探し物がありまして……。もう販売されていないので買うこともできない物なのですが、ブラックマーケットでは密かに取引されているらしくて……。」
シロコ「もしかして……戦車?」
ホシノ「もしくは違法な火器?」
ノノミ「化学兵器とかですか?」
トウカ「あるいは単純に爆弾の類か?」
「えっ!?い、いいえ……えっとですね、ペロロ様の限定グッズなんです。」
「ペロロ?」
「限定グッズ?」
「はい!これです!ペロロ様とアイス屋さんがコラボした、限定のぬいぐるみ!」 - 86 ◆o4UP.SnF3o24/07/04(木) 22:03:09
- 87二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 22:03:57
ksk
- 88二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 22:04:09
欲しい
- 89二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 22:04:19
(あ......これ......あの子が好きだった............)
- 908924/07/04(木) 22:05:23
あの子=自殺した友人ですね
- 91 ◆o4UP.SnF3o24/07/04(木) 22:09:29
このぬいぐるみに対するトウカの反応は? dice1d4=2 (2)
1 (なるほど、可愛いな…グッズが欲しくなるのも頷ける。)
2 (なんだこのキモ…じゃなくて変わった生き物は…。)
3 欲しい
4 (あ......これ......あの子が好きだった............)
- 92 ◆o4UP.SnF3o24/07/04(木) 22:28:06
…なんだこのキモ…じゃなくて変わった生き物は。
「限定生産で100体しか作られていないグッズなんですよ。ね?可愛いでしょう?」
こちらに同意を求めてくるヒフミ。
「……。」
「……。」
微妙な沈黙の時間が流れる。誰か助けてくれ。
「わあ☆モモフレンズですね!私も大好きです!ペロロちゃん可愛いですよねえ!私はミスター・ニコライが好きなんです。」
以外にもノノミが話に乗ってくれた。しばらく二人のモモフレンズ?とやらの雑談が続く。
「というわけで、グッズを買いに来たのですが、先ほどの人たちに絡まれて……みなさんがいなかったら今頃どうなっていたことやら。……ところでアビドスのみなさんは、なぜこちらへ?」
「私たちも似たようなもんだよ。探し物があるんだー。」
「そう。今は生産されていなくて手に入れにくい物なんだけど、ここにあるって話を聞いて。」
「そうなんですか、似たような感じなんですね。……ところで、あなたは?」
「わ…私か?」
これは困った。 - 93 ◆o4UP.SnF3o24/07/04(木) 22:53:03
クーデターのために違法な弾丸を買いに来ました、なんて言うわけにはいかないし…。
「わ…私も、そのグッズを探してたんだ。い…妹がどうしても欲しいと駄々をこねててな。だが、もう既に買われてしまったなら仕方ない。私は諦めるとするよ…。」
我ながら適当すぎる嘘だ。だがこれでなんとか切り抜け…
「ああ、これならあっちでもう一つ売れ残ってましたよ!助けてくれたお礼に案内しますよ!」
られない!!
ヒフミは私の腕を掴むと、ものすごいスピードで走りだした。
「ちょっ!速っ!ストップ!待って!止まれ!!」
そうしてヒフミに引っ張られること約二分。ようやくヒフミは止まってくれた。
「ここです!ここで一つだけ残ってました!他の方々に買われる前に急ぎましょう!」
「あぁ…そう…だな…。」
ここまで来たら、買うしかない。
「ええっとどれどれ……。」
75,000円
高い!!
私のお小遣いが大体90%は消し飛ぶぞこの金額!
「良かったですね!こんなレアグッズ、そうそう手に入りません!きっと妹さんも喜びますよ!」
…後に引けない。
結局、誰のためでもなく得体の知れないレアグッズを買ってしまった。 - 94二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 22:53:37
カワウソ............
- 95 ◆o4UP.SnF3o24/07/05(金) 00:05:18
これ…どうしよう…。紙袋の中のぬいぐるみを見ていると、なんだか払った金額に無性に腹が立ってくる気がしたので慌てて袋を閉じた。
しばらくすると、アビドスの面々がついてきた。
「いやーものすごい速さだったねぇ。おじさんじゃ追い付けなかったよ~。」
「私も追いつけなかった。不意打ちとはいえ悔しい。」
「いや、別にかけっこしてたわけじゃないと思うけど…。」
「あ、アビドスの皆さん!すいません、いきなり駆け出して…。」
「いいよいいよー。そんなことよりさ~助けたお礼に、おじさん達のことも案内して欲しいな~。」
「ちょっと先輩、ヒフミさんがこの辺について詳しいとは限らないでしょ?」
「い、いえ、私、ここに来るまでに事前調査はしてきたので、案内ぐらいならできると思います…。」
「じゃあ決まりー。」
どうやら、ヒフミとアビドスの面々は一緒に行動するつもりらしい。…何故だろう。ヒフミをこいつらと同行させるのはなんだか嫌な予感がする。
「なら私も一緒に行こう。さっきみたいなチンピラがまた現れるかも知れない。こんな場所だ、戦力は多いに越したことはないだろう?」
まぁ、所詮予感は予感でしかない。そうそう当たるものではないと思う。だが、念のためついていく事にした。 - 96 ◆o4UP.SnF3o24/07/05(金) 01:14:09
「はあ……しんど。」
「もう数時間は歩きましたよね……。」
ヒフミとアビドス一行について行くこと数時間。未だに目的の物は見つからないようで、こうやってブラックマーケットを彷徨っている。さらに今日は日差しが強いこともあり、暑さも私達の体力を奪っていく。
「あら!あそこにたい焼き屋さんが!」
ノノミが指さす方向には、確かにたい焼きの屋台があった。
「あれ、ホントだー。こんなところに屋台があるなんてね。」
「あそこでちょっとひと休みしましょうか?たい焼き、私がご馳走します!ヒフミさん、トウカさんも、良かったらどうですか?」
「いいんですか?それでは、お言葉に甘えて…。」
「いや、私は別に…」
(ぐううぅぅ…)
私の発言に、腹の虫が抗議する。顔が熱を帯びていく感覚がした。
「…決まりですね!」 - 97 ◆o4UP.SnF3o24/07/05(金) 01:29:52
「まいどー!」
そうして…目の前にはたくさんのたい焼きが入った紙袋が現れた。各々、一つずつ取り出し、思い思いの位置からかじりつき始める。
「おいしい!」
「いやぁ、ちょうど甘いモノが欲しかったところだったんだー。」
「あはは……いただきます。」
シロコが紙袋からたい焼きを二つ取り出すと、片方を私に差し出した。
「ほら……トウカも。」
「あ、ありがとう。」
たい焼きを受け取り、皆と同じようにかじりつく。頬張ると、あんこの優しい甘さが口いっぱいに広がる。
…冷たい飲み物が欲しくなってきた。
「すまない、喉が渇いたからちょっと近くの自販機でジュースでも買ってくる。」
私はそう断りを入れて、いったんその場を離れた。
(ピッ!ガコン!)
(プシッ!)
サイダーを口の中に流し込む。なんだかいつもよりおいしく感じる。暑さのせいだろうか。
…それにしても、ミカはクーデターを起こしてまでエデン条約を止めてどうするつもりなのだろう。
正直、何かメリットがあるようには思えない。おそらく、単に裏に私の知らない事情があるだけだろうが…。
それでも…何か、変な感じがする。
『…でもね、今は私にも色々事情があってね…。』
一体、何が彼女を突き動かしているのだろうか?
「…そうだ、戻らなきゃ。」
屋台の前に戻ると、シロコが何か話していた。
「残された方法はたったひとつ。……銀行を襲う。」
?????????? - 98二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 01:30:39
そりゃ困惑するわなぁ
- 99 ◆o4UP.SnF3o24/07/05(金) 01:34:29
眠気の限界だ…
また今日の午後9時にお会いしましょう… - 100二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 01:36:41
お疲れ様スレ主
- 101二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 13:10:29
保守
- 102 ◆o4UP.SnF3o24/07/05(金) 21:02:15
今日も保守ありがとうございます
今日は疲労によりいつにも増してスローペースになると思いますがご容赦ください… - 103 ◆o4UP.SnF3o24/07/05(金) 21:43:35
??????????
私がいない間にどんな会話があった!?
本当にわからない。
「だよねー、そういう展開になるよねー。」
ホシノは『そういう展開』を予想していたのか!?元からこいつらは『そういう』集団だったのか!?
「わあ☆そしたら悪い銀行をやっつけるとしましょう。」
次々と色とりどりの目出し帽を取り出し、装着し始めるアビドスのメンバー達。なんで用意しているんだ!?
「はあ……マジで?マジなんだよね……?うぅ、それなら……とことんやるしかないか!!」
間違いない!こいつらは『そういう』集団だ!
「あ、うあ……?あわわ……?」
ヒフミも困惑している。当然だ。自分を助けてくれた親切な人達が、まさかこんな集団だとは思わないだろう。
「ごめん、ヒフミ。あなたの分の覆面は準備が無い。」
「うへー、ってことは、バレたら全部トリニティのせいだって言うしかないねー。」
「それは可哀そうすぎます。ヒフミちゃん、とりあえずこれでもどうぞ☆」
「たい焼きの紙袋?おお!それなら大丈夫そうー!」
「え?ちょ、ちょっと待ってください、みなさん……。」
流れるようにヒフミ用の即興覆面を作り、ヒフミに被せるノノミ。
…まさかこいつら、ヒフミも共犯にするつもりか!?
「ん、完璧。」
「番号も振っておきました。ヒフミちゃんは5番です☆」
「見た目はラスボス級じゃない?悪の根源だねー、親分だねー。」
まずい。このままでは、ヒフミも巻き込まれてしまう。しかし、ヒフミはこういう雰囲気で断れるタイプには見えないし…。マーケットガードなどに捕まれば、どうなるか分かったものではない。
状況はよくわからないが、こうなったら仕方がない。
私はペロロのぬいぐるみを取り出し、それが入っていた紙袋に穴をあけ、覆面を作る。
「私も協力しよう!」
右手にはピストル。頭には穴をあけた紙袋。左手には限定生産コラボぬいぐるみ。
世界一珍妙な銀行強盗の誕生の瞬間である。 - 104二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 21:46:43
これはひどい
- 105 ◆o4UP.SnF3o24/07/05(金) 22:35:15
(ダダダダダッ!)
シロコ「全員その場に伏せなさい!持っている武器は捨てて!」
ノノミ「言うこと聞かないと、痛い目にあいますよ☆」
ヒフミ「あ、あはは……みなさん、ケガしちゃいけないので……伏せてくださいね……。」
トウカ「下手に動けば、命の保証はしない!大人しくしろ!」
とにかく、ヒフミを守り通す。そのためには、まずこの銀行強盗を確実に成功させなければならない。
「ぎ、銀行強盗!?」
「非常事態発生!非常事態発生!」
慌てふためく銀行員と客。彼らには心から同情する。
「うへ~無駄無駄ー。外部に通報される警備システムの電源は落としちゃったからねー。」
「ひ、ひいっ!」
「ほら、そこ!!伏せてっては、下手に動くとあの世行きだよ!?」
「みなさん、お願いだからジッとしててください……あうう……。」
それにしても、こいつら随分手慣れている。今までどれだけ似たようなことをしてきたのだろう。
「うへ~ここまでは計画通り!次のステップに進もうー!リーダーのファウストさん!指示を願う!」
「えっ!?えっ!?ファウストって、わ、私ですか?リーダーですか?私が?」
こ、こいつら……。 - 106 ◆o4UP.SnF3o24/07/05(金) 22:35:37
「うへ、ファウストさんは怒ると怖いんだよー?言うこと聞かないと怒られるぞー?」
今日会ったばかりのほぼ初対面の人間を主犯格に仕立て上げやがった!!
「監視カメラの死角、警備員の動線、銀行内の構造。すべて頭に入ってる。無駄な抵抗はしないこと。」
「ひええっ!?」
しばらくシロコと銀行員が話した後、銀行員が慌てて大量の札束をシロコのバッグに詰め始めた。
「あの、シロ……い、いや、ブルー先輩!ブツは手に入った?」
「あ、う、うん。確保した。」
「それじゃあ逃げるよー!全員撤収!」
「アディオース☆」
「け、ケガ人はいないようですし……すみませんでした、さよならっ!!」
ここまで来て銀行員を気遣うヒフミ。一体なぜこんないい子がこんな集団に巻き込まれなければならないのだろうか?
だが、ここまで来たらもう逃げるだけだ。私たちは銀行から急いで抜け出し、ブラックマーケットを駆けてゆく。
しかし、前方から武装した集団が現れ、こちらに銃を向けてきた。
「クソッ!マーケットガードか!」
「こうなったら強行突破しかないね。みんな、構えてー。」 - 107 ◆o4UP.SnF3o24/07/06(土) 01:15:36
「来たぞ!あいつらだ!撃てええぇぇぇっ!!」
オートマタ達が一斉に攻撃を始める。
「いくらなんでもこの数はまずいな…。」
そう思ったが、アビドスの連中は余裕そうな表情を浮かべている。
「いや、これくらいだったらなんてことないよー。」
ホシノはそういうと携帯式のシールドを展開し、前進し始める。いくつか、というかかなりの数の攻撃がホシノに命中しているが、本人は気にせず前進を続ける。凄まじい防御力だ。
「さっ私が耐えられるうちにやっちゃって!」
「はい、ホシノ先輩!」
ホシノの合図に合わせ、他の3人も攻撃を始める。
3人の連携は素晴らしく、次々現れるオートマタ達を次々と、無駄なく倒していく。私とヒフミはたまに出る撃ち漏らしを処理する程度の事しかできなかった。
「す、すごい…。」
「こんな力を持った生徒が、トリニティやゲヘナ以外にもいたのか…。」
ものの数分で、マーケットガード達は全滅してしまった。
「よーし。ある程度片付いたし、とっとと逃げるよ~!」 - 108 ◆o4UP.SnF3o24/07/06(土) 02:39:16
しばらく走って、ようやく逃げ切れた。
「封鎖地点を越えたって。ここまで来れば大丈夫だよー。」
「やった!大成功!」
「あはは…これでなんとか…うわっ!?」
「逃げるぞ!」
これ以上、ヒフミはこの集団に関わるべきではない。今度は私がヒフミの腕を掴み、走り出した。
…が、ヒフミはアビドスの生徒たちが心配らしく、最終的には結局ヒフミは元の場所に戻って行ってしまった。
ああいう『お人よし』が一番利用されやすいと思うのだが…全く関係ない人間ながら、彼女が心配である。
穴の開いた紙袋/終 - 109 ◆o4UP.SnF3o24/07/06(土) 02:40:50
- 110二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:17:49
アズサと共闘か…彼女と交流し何を思うのか…
- 111二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:22:26
- 112二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 13:07:03
髪流さんはそうですねぇ、リンク貼っておくか
あ、名前YouTube版だと違ったわ
h ttps://www.youtube.com/watch?v=Dl7wXr_Jh-k&list=PL9SbhZA1Eh-T1JCwHUMfzlodf6SPTFmll
- 113 ◆o4UP.SnF3o24/07/06(土) 20:19:37
親が急にTRPGやるって言い始めた
多分今日は書けん - 114二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 02:20:47
早めの保守
- 115二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 08:43:40
そういえばやったことあるTRPGは親が持ってるやつって言ってましたね
- 116二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 19:52:06
マツゾ
- 117 ◆o4UP.SnF3o24/07/07(日) 21:05:02
一日サボったにも関わらず保守してくれるなんて…
- 118 ◆o4UP.SnF3o24/07/07(日) 21:53:40
「…今日の放課後さ、ちょっと校舎裏に来なさいよ。面白いモノ持ってきたからさ。」
不意に、そんな声が聞こえた。別に私に向かっての声ではない。昼休みの教室の騒音の中にある、他愛もない会話の一つ。
だが、どことなく嫌な『気配』を感じた。私は無意識に声の方を向いてしまう。
「えっ!?でも、今日は…。」
「良いから来なさい!それとも何?あたしたちの話が聞けないっていうの?」
やたらと高圧的な態度の生徒が、気の弱そうな生徒に詰め寄る。
「いっいや…そうじゃなくって…その…。」
「とにかく放課後、校舎裏ね!わかった?」
「は、はい…。」
それは、遊びに『誘っている』というよりは、『命令』をするような態度だった。実際、彼女は断りたさそうな素振りを見せていたが、結局断れずにいた。周囲の取り巻きが、クスクスと笑っているのが見える。
校舎裏。人通りが少なく、隠れて何かをするにはうってつけの場所だ。
そんな場所に気の弱そうな生徒を無理矢理連れてきてやることなど…一つしかない。
「またか…。」
私は密かにため息をついた。
だが、見てしまったからには放っておけない。
私はピストルに弾がきちんと入っていることを確認した。 - 119 ◆o4UP.SnF3o24/07/07(日) 22:29:53
放課後、真っ先に教室を飛び出し校舎裏で隠れて待ち伏せする。
しばらくすると、例の高圧的な生徒とその取り巻きが来た。合計で8人ほど…結構多い。
「ったく、あいつまだ来てないの?ホンットとろいやつ!」
それにしても、あいつが持っている物はなんだろう。箱のように見えるが…。
「あ…あの…今日は、何を…。」
…おそらく、これから被害者になるであろう子がやって来た。
「ああ、やっと来た。おっそいよ、ノロマ!」
「す、すいません…。」
「はぁ…まぁ、いいわ。それじゃ、早速始めようかしら♪」
そう言うと、箱の中から何か棒状のものを取り出した。
「根性焼き、興味あったのよね~♪」
「っ!」
! 私が知らない間に、そこまでエスカレートしていたのか!?
「ほら、さっさと押さえなさい!」
「ひえっ、やっやめて!」
奴の合図に合わせて、取り巻きが腕を掴み、逃げられなくする。
「やめろーーーーーーっ!!」
気付けば、私は銃を持って飛び出していた。 - 120 ◆o4UP.SnF3o24/07/07(日) 23:05:15
「なっ何!?」
まず、奴の手元を射撃し、タバコを手から落とす。
次に押さえている生徒二人に至近距離で二発ずつ撃ち込む。
「「痛ッ!?」」
二人の手が緩んだ隙に蹴飛ばし、被害者を解放する。
「あ…あれ…?」
あまりの事態に困惑しているようだが、戸惑っている暇は無い。
「早く逃げろっ!!」
私が怒鳴りつけると、彼女は「あ、ありがとうございますっ!」と言いながら逃げて行った。
「こいつっ!」
連中が銃を構える。私も向けようとするが、さっきので弾を全部撃ってしまっていたことに気付く。
「クソッ!」
シリンダーを出し、ポケットから弾を取り出すが、奴らの方が早い。
「うっ!?」
私はショットガンの弾丸を至近距離で喰らい、吹っ飛ばされてしまった。
意識が朦朧とする…。 - 121 ◆o4UP.SnF3o24/07/08(月) 00:06:43
「よくもやってくれたわね…ほら、押さえて!早く!」
身体が動かない。意識がハッキリするころには、私は銃を取り上げられ先程のあの子のように二人がかりで抑えられてしまっていた。
「さぁ~て、こいつをどうしてやろ…」
(ダダダダダッ!)
突如銃声が鳴り、私を押さえてた奴らが倒れた。
「なっ!?」
銃声の方から、奴ら目掛けて銀髪の少女がARで突撃してくる。
(チャンスだ!)
私はどさくさに紛れ、銃を奪い返し弾を込めた。
私は混乱している奴らを一人ずつ撃ち追い込む。ARの射撃に注目していて、奴らに私の攻撃を避ける余裕は無かった。
「に、逃げよう!」
銀髪の少女の奇襲もあり、すぐに奴らは逃げて行った。
「…取り逃がしたか。…大丈夫?」
「あ、ああ…助かった。」
…なんだか、この子には見覚えがあるようなないような…。 - 122 ◆o4UP.SnF3o24/07/08(月) 00:41:03
- 123二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 07:41:45
投稿乙!
- 124二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 12:49:36
保守
- 125 ◆o4UP.SnF3o24/07/08(月) 21:08:38
保守いつもありがとうございます
おかげで今日も書けます - 126 ◆o4UP.SnF3o24/07/08(月) 21:54:24
思い出した。この子は最近話題になっている転校生だ。
名前は確か…白洲アズサ。
…それにしても、どうしてこんな所に来たんだろうか。偶然で通りかかる場所ではないと思うが…。
「なあ、どうしてこんな所にいるんだ?」
「中央図書館に用がある。その道中で、この現場を見ただけ。」
「ならなぜこんな隠れ忍ぶようなルートを…?」
「常に襲撃のリスクはあるし、あまり目立つような位置にいるべきじゃない。転校したばかりの私が人目につくところに出たら、それだけで話題になり敵に見つかるリスクが上がる。」
…また変なのに出会ってしまった。
「あまり同じ地点に留まっていてもいけない。行かなきゃ。」
そういってアズサは足早に立ち去ろうとする。だが、私は一つ大事な事を伝えなくてはならない。
「待ってくれ。」
「…?」
「中央図書館はそっちじゃない。逆方向だ。」
「…。」
「せっかくだし、案内しよう。転校したばかりなら、迷うのも無理はない。」 - 127 ◆o4UP.SnF3o24/07/08(月) 22:47:40
…私はアズサに謝罪をしなければならないだろう。
なぜなら、本当に襲撃にあってしまったから。
「どうしてこうなった、どうしてこうなった…!」
「正義実現委員会の襲撃は流石に意外だった。」
「なんでお前はそんなに冷静なんだ…。ここに来るまでずっと戦場にでもいたのか…?」
正義実現委員会の集団から必死に逃げる私とアズサ。流石に、あの数相手では二人ではどうしようもないだろう。
「…あそこで籠城しよう。」
そう言ってアズサが指さした方向には、弾薬倉庫があった。
「なあ、素直に投降しないか…?なんか流れで逃げ始めたけど、よく考えたら私達何もした覚えないし…。」
「ダメだ。脅威に対して抵抗しないなんてありえない。売られた喧嘩は買う。」
クソッこいつはそういう人間だった!
結局私達は弾薬倉庫に侵入し、籠城を始めることになった。 - 128二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 23:14:02
このヘイローどこかで見たことあると思ったらアバレンジャーのロゴだこれ
- 129 ◆o4UP.SnF3o24/07/08(月) 23:18:46
中にあるのは催涙弾がほとんどだった。おそらく、教材用のものだろう。
シャッターの近くでアズサが何か作業をしている。
「…何をしてるんだ?」
「ブービートラップを仕掛けてる。仕掛け終わったら、次はIEDを作ろうと思う。」
「IED…即席爆弾か。」
本当に手慣れている。今までどんな修羅場をくぐりぬけてきたのだろうか。
アズサが作業しているのを横目に、銃とスピードローダーに弾を込める。
「…そういえば、名乗っていなかったな。私は白波トウカ。」
「そう簡単に名前を明かしていいのか。せめてコードネームで…。」
相変わらず警戒心が強い。
「トリニティはお前が思うほど敵だらけでは…」
その刹那、私は思い出した。死の間際の恐怖に震える顔を思い浮かべながら、狂ったように笑っていた私の姿を。
「…ないとも、言いきれないな…。」 - 130 ◆o4UP.SnF3o24/07/09(火) 00:37:50
「よし。作れるだけ作った。」
どうやらIEDを作り終えたようだ。
「本当に手際が良いな…。」
「まだ油断しちゃダメ。あと念のためこれを着けて。」
そう言ってガスマスクを手渡してくるアズサ。アズサも同じものを装着し始める。
…ガスマスク?
「おい、どうするつもりだ。」
「あくまで念のため。」
「念のためだよな?そう簡単にはやらないよな?」
近くにある夥しい数の箱を見やる。これ全部催涙弾…。
想像するだけでゾッとする。
「…状況による。」
そんな会話をしていると、外から声が聞こえてきた。
『無駄な抵抗はやめて大人しく投降しなさい!』
「…もうすぐ突入されるだろうな。」
「大丈夫、入念な準備をしたから2時間は耐えられる。それに、いざという時はコレもある。」
アズサは催涙弾の箱を指で示す。
「…そうだな。」
私達はいつでも構えられるよう姿勢を正した。 - 131 ◆o4UP.SnF3o24/07/09(火) 01:14:56
戦闘は数時間続いた。
アズサの仕掛けたトラップは効果覿面だった。おそらく、正義実現委員会もこの手のトラップは未経験の人間が多かったのだろう。
IEDもかなりの威力を発揮し、序盤は私達が優勢だった。
だが、そもそもの戦闘力に差がありすぎる。
優秀な委員は初見の戦法に対する適応力も高く、現在は防戦一方と言わざるを得ない状況だ。
このままでは、捕縛されるのは時間の問題だろう。
しかし、逆転の一手はまだある。
「…やるしかないか。」
「…やるしかない。」
…激しい爆発音が響く。アズサが催涙弾を発動させた。
委員達の悲鳴があちこちで響く。
「よし、これなら…。」
「…!?…まずい…。」
アズサが珍しく狼狽えている。
「どうした!?」
「…もう、弾が無い…。しまった、弾薬の管理を怠ったか…!」
「IEDは!?」
「…もう残ってない。」
「クソっ仕方ない。なんとか立て直そう!気絶した奴の銃を奪うとか、いくらでもやりようはあるはずだ!」
私は催涙弾による混乱が収まる前に立て直すため、前に飛び出した。
「ダメだ!今出ちゃいけない!!」
「えっ…。」
しかし、遅かった。遮蔽物から出た瞬間、遠くからライフルの弾が飛んできた。それはあまりにも正確に私の頭部に命中した。
そうだ、忘れていた。正義実現委員会には、優秀な狙撃手が二人もいた…。
反省する間もなく、私は意識を手放さざるを得なかった。 - 132 ◆o4UP.SnF3o24/07/09(火) 01:18:14
今日はここまで
ちなみに、水曜日はTRPGの予定があるのでおそらく書けません。
それではおやすみなさい…。今日の午後九時にまた会いましょう…。 - 133二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 01:22:24
お疲れ様でした......さて、これからどうなるか
- 134二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 08:44:10
乙です…遂に捕まってしまったか…
- 135二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 14:51:48
保守
- 136 ◆o4UP.SnF3o24/07/09(火) 21:27:46
親に呼ばれた
書き始め遅くなる
最悪書けなくなるかも - 137 ◆o4UP.SnF3o24/07/10(水) 00:35:49
…うん?なんで私は眠っているんだ?
私はアズサと倉庫で籠城をしてて…。
「痛っ!」
額がズキンと痛む。
ここは…少なくとも私の家ではない。こんなフカフカのベッド私の家にはないし、天井も白すぎる。
「目が覚めましたか?…あまり動かないように。頭の傷はまだ完全に癒えてはいませんので。」
「ここは…?」
「保健室です。あなたは頭を撃たれて気を失っていたのですよ。だいたいあれから8時間ほどが経過しています。今日はもう遅いので、もうこのまま朝まで休んでください。では。」
「えっちょっと待っ…。」
抗議する間もなく、保健室の子は出て行ってしまった。
…ひどく適当な説明だ。きっと長い時間ここで待ってて疲れていたんだろう。本来、この時間は帰ってもいい時間だし、疲れていても無理はない。
ここに残っているのは、最早私ひとりだけ。
だが頭も痛いし、長い戦闘での疲れもあるしで、一歩も動く気になれない。
「…暇だ。」
もう寝てしまおうかと目を閉じようとするも、スマホのバイブ音がそれを許してくれなかった。 - 138 ◆o4UP.SnF3o24/07/10(水) 00:39:43
すいません。眠気で頭が動かないのでこれ以上書けません…。
でも、TRPGが延期になったので今日も書けそうです。
今日はもう休みます
おやすみなさい… - 139二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 07:39:47
おやすみなさいませ!
- 140二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 12:44:25
保守
- 141 ◆o4UP.SnF3o24/07/10(水) 21:09:32
保守感謝
今日はちゃんと書こう - 142 ◆o4UP.SnF3o24/07/10(水) 21:53:59
…またミカからメールだ。
『気を失ったって聞いたけど、大丈夫?』
…こんなくだらない内容、わざわざメールしないで欲しい。無事かどうかの確認なんて人に聞けばすぐに済むだろう。私は返信せずにメールを削除…
…あまりミカの機嫌を損ねるのも良くないな…。
メールの送信画面を開く。それにしても、空メールでないメールを書くのは初めてだ。
『そう簡単に死にはしないから安心して欲しい。
あと、モモトークのコードを送るから今後は何か連絡する事があったらそっちに送って。
XXXXXXXXXXXX』
送信ボタンを押すと、数分後にモモトークの方に通知が来た。
<ごめんごめん
<そういえば、モモトークの交換を忘れてたね
<まぁ、それは置いといて…
まだ何かあるのだろうか。もう寝かせてほしいが、何か重要な話かもしれないしもう少し我慢しよう。 - 143 ◆o4UP.SnF3o24/07/10(水) 22:26:30
また親に呼ばれた
本当にすまない - 144 ◆o4UP.SnF3o24/07/11(木) 00:07:41
<今ってヒマ?
『まぁ、暇ではあるけど…。何かあった?』
<いや、別に大事な話じゃないんだけど
<退屈だし一緒に雑談でもしない?
<というかトウカちゃんモモトークだと口調違うんだね
『用が無いなら送ってこないで』
<えー
<ちょっと冷たくない?
『私たちは利害関係であって、仲良く話し合うような仲じゃないでしょ。』
<いいじゃん別に!
<じゃあ、一緒に話してくれなかったら全部バラすよ?
『ものすごくカジュアルに脅迫してくる…。そう言われたら従わざるを得ないけど。』
<決まりだね!
<待っててすぐ行くから☆
『は?』 - 145 ◆o4UP.SnF3o24/07/11(木) 00:54:56
…大体五分後、本当にミカはやって来た。
「…電話とかじゃダメだったのか?」
「こうやって直接会って話すのが一番楽しいでしょ☆」
ミカの屈託のない笑顔を見てると、いろいろな突っ込みを考えていた自分が馬鹿らしくなってくる。
「で、最近何か面白い事あった?」
「面白い事って急に言われても…ああ、それなら…。」
私はブラックマーケットでの出来事を話すことにした。
「…あははっ!それは災難だったね!」
「正直ブラックマーケットを甘く見てたな。今後は気を付けなければ。」
「…そういえばトウカちゃん。最近ずっと気になってたことがあるんだけど、聞いてもいいかな?」
「どうした?」
「トウカちゃんって、どうしてキョウコちゃんを殺そうと思ったの?」
あまりにも自然に、好きな食べ物でも聞くような声色で聞くミカ。
だが、純粋な好奇心だけで聞いているわけではない事は私でもわかった。 - 146二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 00:55:50
ここで踏み込んでくるか……
- 147二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 07:04:28
ほしゅ
- 148二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 12:42:36
保守
- 149 ◆o4UP.SnF3o24/07/11(木) 21:08:40
保守ありがとうございます
ちなみに前回何も言わず唐突に消えたのは突然ネットが死んだからです - 150 ◆o4UP.SnF3o24/07/11(木) 22:39:01
いや、好奇心に近い感情ではあるだろう。
だが…その感情が、何に基づくものなのか分からない。
その目には、取り調べでもするような威圧的な雰囲気は無かった。
…別に、答える義理は無い。
ただ、なんとなく…話した方が良い気がした。
「私には…かつて一人だけ、友達と言えるような人がいたんだ。」
私は、ミカに全てを話すことにした。
私に友達がいたこと。
ある日、あの子がいじめに巻き込まれ始めたこと。
笑顔の多かったあの子の表情から、徐々に光が失われていったこと。
私が復讐が正しい事と思っていたこと。
私の罪は、誰よりも先にあの子に見破られたこと。
復讐をしても、あの子の笑顔は取り戻せなかったこと。
…結局、何もできぬままあの子は死んでしまったこと。
「…うっ…。」
私は泣いていたらしい。布団が濡れている。
ミカは黙って聞いていてくれた。
「…すまない、聞かれた以上に答えてしまったな。」 - 151 ◆o4UP.SnF3o24/07/12(金) 01:25:30
二人とも、言葉を失ってしまった。
何を言えばいいのかわからず、沈黙の時間が過ぎてゆく。
なぜこうも簡単に話してしまったのだろうか。
無意味に布団をかぶり、寝返りを繰り返す。だが、寝ようとも思えない。
ミカはずっとそこにいる。顔は見えない。
もう一回寝返りを打てば顔は見える。なのにどうしてもそうする気になれない。
ひどく無益な時間だ。
でも、もう少し続けさせて欲しい。
なぜかそう思った。
いくつかミカに聞きたいことはある。
なぜやたら私に構うのかとか、なぜクーデターを起こそうとしてるのかとか…。
でも、今この時はどうでもいい。そんな気がした。
ようやく私は寝返りを打ち、ミカの顔を見る。
ミカはずっと私に目を向けていた。
言葉は交わされず、ただ視線だけが交差する。
お互い何かを考えている。でも、それを口に出さない。
虚しい時間だ。
でも、この時間が永遠に続けばいいのにと思う。
私はどうしてしまったのだろう?
自分の話を聞いてくれたのがそんなに嬉しかったのか? - 152二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 01:32:01
まぁ......ミカには刺さるよなぁ
- 153 ◆o4UP.SnF3o24/07/12(金) 01:48:24
どうして一レス書くのにこんなに時間かかってるんですか????????
とりあえず遅いのでもう寝ます
また9時にね - 154二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 08:38:49
ホントは死んでないって知ったらどう思うんだろ
- 155二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 12:45:07
保守
- 156二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 13:19:33
セイアは生きてるから、結局自分だけが…ってなるよねこれ
- 157 ◆o4UP.SnF3o24/07/12(金) 21:06:17
いつも保守ありがとうございます
今日も激遅更新になると思うけど - 158 ◆o4UP.SnF3o24/07/12(金) 22:36:57
…瞼が重くなってくるのを感じる。
この時間がこれ以上続かないのは残念だけど…仕方ない。
幸せな時間は、長くは続かないものだ。
それに、私は罪人。本来こんな幸せの中にいてよい存在ではない。
でも…強欲な私は『次』がある事を望んでしまった。
「明日は…ミカのことを教えてくれ。それじゃ…おやすみ。」
最低限の言いたいことだけを言って、私は目を閉じた。
…その日はいつもより少しだけ、よく眠れた気がする。 - 159二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 23:37:01
(´;ω;`)
- 160 ◆o4UP.SnF3o24/07/13(土) 01:07:37
…鳥の鳴き声が聞こえる。
ゆっくりと瞼を開け、起き上がり大きく伸びをする。
隣には、椅子に座りながら眠っているミカがいる。
なんでミカがいるんだろう。
私が眠った後そのまま戻ればよかったのに。
私はミカの肩を掴み、そっと揺すぶる。
「起きろ。もう朝だ。」
「ん…?あれ…寝てた…?」
ようやく目を覚まし、目をこすりながらおはようと挨拶するミカ。
「…早く戻った方がいい。ティーパーティーの人間が普段何をしてるのかは知らないが、少なくともここにいたら面倒な事になるだろう。」
時計をちらと見て、時刻を確認する。まだ五時ぐらいだ。今なら戻る途中で誰かと鉢合わせるようなこともないだろう。
「うわっ!もう五時!?大変、早く戻らなきゃ!」
少し遅れて事態の深刻さに気付き、大慌てでミカは出て行った。 - 161 ◆o4UP.SnF3o24/07/13(土) 02:05:34
トタトタと小気味の良い足音が廊下に響き、徐々に遠ざかってゆく。
やがて、足音は聞こえなくなった。
「…ふふっ。」
なぜか笑みがこぼれる。
私は近くに置いてあるスマホを取り、モモトークを開く。
別に通知は来ていない。
<今ってヒマ?
『まぁ、暇ではあるけど…。何かあった?』
<いや、別に大事な話じゃないんだけど
<退屈だし一緒に雑談でもしない?
<というかトウカちゃんモモトークだと口調違うんだね
『用が無いなら送ってこないで』
<えー
<ちょっと冷たくない?
『私たちは利害関係であって、仲良く話し合うような仲じゃないでしょ。』
<いいじゃん別に!
<じゃあ、一緒に話してくれなかったら全部バラすよ?
『ものすごくカジュアルに脅迫してくる…。そう言われたら従わざるを得ないけど。』
<決まりだね!
<待っててすぐ行くから☆
『は?』
私とミカの会話の記録をしばらく眺める。
他愛もない会話だ。
しばらく眺めていると、画面に映った私が不思議なほど穏やかな笑みを浮かべているのに気付いた。
罪人と天使/終 - 162二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 02:08:24
このレスは削除されています
- 163 ◆o4UP.SnF3o24/07/13(土) 02:26:00
今回はここまで
ちなみに今日はTRPGがあり、しかも俺がGMなので更新は期待しないでください - 164二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 10:03:13
わかりました!
気長に待ってますね - 165二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 18:20:53
保守
- 166二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 18:20:55
そういえば遺体はどうなってるんだろう?
- 167二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 21:05:14
保守
- 168二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 08:18:53
保守
- 169二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 13:25:11
保守
- 170 ◆o4UP.SnF3o24/07/14(日) 19:26:12
…今日もTRPGをするらしい
今日もダメそう - 171二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 22:34:30
大丈夫です待ちますよ
- 172二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 07:43:51
更新待ってます!
- 173二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 12:16:32
★
- 174二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 21:10:50
保守
- 175 ◆o4UP.SnF3o24/07/15(月) 22:40:54
ミカが保健室を出て数時間。私は適当に時間を潰していた。
本を読んでみたり、スマホでニュースを見たり、数ページだけ問題集を進めてみたり…。
私は様々な方法で無の時間を乗り越えようとしたが、何をしていても最終的に昨晩の幸せな時間を思い浮かべている自分に気付いた。
寂しい。不服だが、私はそう思っていることを認めなければならないだろう。
我ながら最低だ。私のような罪人に、あんな幸せな時間がまた訪れると思っている。
私はそんな自分に嫌気がさして、壁を殴って八つ当たりしていた。
打ち付けた指がひりひりと痛むのを感じる。
だが、そんな事をしても穢れた思考は拭えない。
部屋に満ちた沈黙が、私を責めているようで胸がズキンと痛む。
…その沈黙を破ったのは、何者かが扉をノックする音だった。
「…失礼しまーす…。あ、もう起きてたんですね…。」
扉を開け出てきたのは、意外な人物だった。
「…ヒフミ?」 - 176 ◆o4UP.SnF3o24/07/16(火) 00:52:22
「意外だな。私はてっきり正義実現委員会の人間が来ると思っていたが…。」
「ああ、昨日の件なんですけど…。どうやら悪意ある人物がトウカさんやアズサさんについてあることないこと話した結果、正義実現委員会の方々がそれを鵜呑みにしてしまったそうで…。」
「え…てことは…追いかけられたのって…。」
「はい。いわゆる冤罪です…。」
天を仰ぐ。冤罪だとわかっていたら、弾薬庫の大量の催涙弾が一斉に発動されることもなかっただろう…。
「ああでも、今来たのはそれに関してではなく…。補習授業部について、話は聞いていますか?」
「補習授業部?」
聞いたことのない名前だ。そんな不吉な名前の部活はトリニティには無かったはずだが…。
「…すいません、流石に聞いたこと無いですよね…。なにせ、つい最近決定した部活ですから…。」
ヒフミは補習授業部について説明してくれた。その名の通り成績の悪い者を集めて勉強させるという、成績不振者の落第を回避させるためにナギサが提案した部活らしい。
「…なるほど。成績の悪い者はそこに割り当てられ、放課後に勉強する事になると。で、それがどうしたんだ?」
嫌な予感がするが、必死に目をそらす。
「あの…大変申しづらいのですが…。」
私が成績不振で補修?まさか。
「トウカさんも、その対象です…。」
再び天を仰ぐ。
…あの時のテスト、結構頑張ったんだけどなぁ…。 - 177二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 09:44:09
まぁ実際ミカの手伝いしてるし怪しまれても仕方ないっていうか…
- 178二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 17:46:14
保守
- 179二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 21:14:56
保守
- 180 ◆o4UP.SnF3o24/07/16(火) 22:27:10
落ち着け。とりあえずいくつか確認しなきゃいけないことがいくつかある。
「…私に連絡しにきたってことは、ヒフミも補習授業部に関わってるのか?」
「はい。私が補習授業部の部長ということになっています。」
「あまり学力が低いようには見えないが…。」
「…その、ペロロ様のゲリラ公演に参加するためにテストをサボってしまって…。」
「そんな事のために…?テストを…?」
こいつは何を考えているんだろうか。ゲリラ公演のためにテストを欠席するだなんて…いや、そういえばこいつは限定グッズのためにブラックマーケットに来る人間だった…。
「そ、そんな事だなんて言わないでください!あの公演は素晴らしかったんですよ!」
「…そうか。で、他の部員は?」
「えーと…、浦和ハナコさん、下江コハルさん、あと白洲アズサさんですね。」
「…アズサもいるのか。」
「どうやら、アズサさんは転校前とは学習範囲が大きく違うらしくて。勉強についていけなかったそうです…。」
「なるほど…。」
正直補習は嫌だが、知ってる人間が二人いるのは心強い。いきなり知らない人たちと一緒に勉強させられるよりずっとマシだ。
「それで、補修は今日から始まるのか?」
「はい、このプリントに部室の場所を書き記しておいたので、放課後そこに集合です。」
「わかった。覚えておくよ。」
「それでは、私はこの辺りで失礼します…。」
そう言って出ていくヒフミ。
「…補習かぁ…嫌だな…。」 - 181 ◆o4UP.SnF3o24/07/16(火) 23:40:57
「…ここか。」
ミカに呼ばれたときほどではないが、緊張する。
ヒフミとアズサは会ったことがあるが、浦和ハナコと下江コハル…この二人はどんな人物だろうか。
…また変な人間だったらどうしよう。思えばここ一週間変な人によく会っている。
気付けば、あの時と同じように扉の前で立ち止まってしまっていた。
私は両手で頬を叩いて己を鼓舞する。
「落ち着け、そんなの杞憂だ。一週間の間に、そんなに沢山変な人と会うことは流石にあり得ないだろう?」
口に出して自分に言い聞かせる。
(きいいぃぃ…。)
ゆっくりドアを動かす。若干古びているのか、扉の軋む音がする。
「失礼しまーす…。」
またしても職員室に入るわけでもないのにそんな言葉が出た。
まず目に入ったのは、水着姿で立っている見知らぬ女性と比較的小柄な女の子。
「…つまり、コハルさんは全裸で泳ぐのがお好きなんですね?」
「え、ちょ、は???き、着るに決まってるでしょ!?」
「さすが正義実現委員会。全裸というのは流石に私も盲点でした。ですが、これからはそういった趣味も…。」
(ばたん。)
入る部屋を間違えたようだ。 - 182 ◆o4UP.SnF3o24/07/17(水) 00:40:33
「トウカさん?」
振り返るとヒフミがいた。
「どうしたんだ?部室なら多分ここじゃないぞ。」
「え…?」
「水着姿の変態が水着の有無について話してる部屋だった。まぁ…多分、そういう趣味の部活か何かなんだろう。」
「あの…その人、ハナコさんのことでは…?」
「…?」
「確かハナコさんは、水着での校内の徘徊で一度正義実現委員会に捕らえられてたはずです。」
私は頭を抱えた。
「…マジで言ってる?」
「正直信じられない話ですが…本当です…。」
「…なんかもう既にいろいろと嫌だ…。」
「が、頑張りましょう…。」
ヒフミが部室に入ったので、私も渋々入った。
…正直、胸が大きい水着姿の女性がいるのは、目のやりどころに困る。 - 183二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 07:39:45
保守
- 184二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 12:48:21
保守
- 185二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 21:16:47
早めの保守
- 186二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 22:04:40
このレスは削除されています
- 187 ◆o4UP.SnF3o24/07/17(水) 23:07:02
ヒフミとハナコが話しているのを聞き流しながら、私は座って平静を保とうとした。
…が、どうしてもハナコの胸が気になる。
しばらくチラチラ見ていると、不意にハナコはこちらを向いてニコリと笑った。
見ていたことがバレていたことが分かると私の心は途端に言い訳を始めた。
違うこれは違うんだ決して私は同性愛者などではなく単にここまで大きいのは滅多に見ないなと思っただけであって誓って私はそれに欲情するようなことは…
徐々に顔が熱くなるのを感じる。
(がちゃ)
渦巻く思考をドアの音がせき止めてくれた。アズサが来たんだ。
「…ブービートラップの一つも仕掛けてないなんて不用心すぎる。仕掛けられないにしてもせめて見張りを立てておくべき。」
「開口一番それか…。」
アズサは相変わらず妙に物騒な思考だが、かえって安心した。 - 188 ◆o4UP.SnF3o24/07/17(水) 23:09:49
メイン読んでて書くの遅れましたごめんなさい…
それと、いつも保守してくれる方々本当にありがとうございます - 189 ◆o4UP.SnF3o24/07/18(木) 02:22:14
その後、私達はそれぞれ自己紹介をした。
それぞれの経緯についても、これまでの会話と合わせてざっくりではあるが分かった。
まず、部長の阿慈谷ヒフミ。
成績自体は良いが、ゲリラ公演のためにテストを欠席。この中で唯一点数以外の理由で補修対象となった生徒である。
次に、白洲アズサ。
地頭は良さそうだが、転校前の学校とは学習進度が大きく違い、トリニティでの授業に取り残されてしまったようだ。
三人目が浦和ハナコ。
一見知的な印象もあるが、直近のテストでは科目ごとの平均2点というこの中ではぶっちぎりの低成績を叩き出している。
そして、下江コハル。
正義実現委員会に所属しているが、三回連続で赤点を取り、現在委員としての活動を全面禁止されている。ヒフミ曰く、進級すら危ういらしい。
「…それで、トウカさんは…科学が苦手なんでしたっけ?」
「…苦手なんじゃない。ちょっと才能が足りなくて、ちょっと頑張るのが億劫な教科というだけだ。」
「それを苦手と言うのでは…?」
(次スレに続く) - 190二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 02:23:46
このレスは削除されています
- 191 ◆o4UP.SnF3o24/07/18(木) 02:24:37
次スレはまた9時ごろ建てます
以下早い者勝ちの質問コーナー(5つまで)
教えて欲しい設定を答えられる範囲で答えるよ - 192二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 12:46:30
亡くなった親友の名前が気になる
- 193 ◆o4UP.SnF3o24/07/18(木) 21:04:45
諸事情で今日はできそうにないです
本当にごめんなさい - 194二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 02:49:27
この子の神秘と言うかモチーフは決めてる?
- 195二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 12:43:43
保守
- 196二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 21:44:16
- 197二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:32:32
埋め
- 198二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:22:27
正実の制服だけど所属はしてないよね?
- 199二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 00:45:36
この子の好きな食べ物とかある?
- 200二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 12:37:48
埋め