【⚓️🎲】神性だらけの興行聖杯戦争

[1 二次元好きの匿名さん 24/07/01(月) 23:08:58]

今宵お集まりの紳士淑女の皆様方！
我ら『エインフェリア』の催します亜種聖杯戦争へようこそいらっしゃいました！
コレは例え裏社会でも行われることの無い至高のコロッセウム。歴史や神話に名を遺した英雄達が今この時代に甦り、その命を賭して最後の人組になるまで相争う殺し合いの英雄譚！
かのラスベガスですら味わうことの出来ないこの緊張と興奮を心ゆく迄お楽しみください！

ここに集いし勇士達の誰が栄光と聖杯を手にするのか要注目！そして皆様に少しでも彼等とともに戦う興奮を味わう為に、さあさ賭けて見てください！

[2 スレ主 24/07/01(月) 23:12:50]

参加者リスト

⬛︎セイバー：源頼光
⬜︎楠正雪(YAMA育ち)
・オッズ代3位

⬛︎アーチャー：ケイローン
⬜︎天童誠(混沌魔術師)
オッズ代6位

⬛︎ランサー：クー・フーリン
⬜︎ガラン・ギリアム(魔術使い)
オッズ第2位

⬛︎ライダー：源頼光
⬜︎御剣識(暗殺者の末)
オッズ代4位

⬛︎キャスター：Unknown
⬜︎土御門柚子(陰陽師)
オッズ第7位

⬛︎アサシン：unknown
⬜︎ガルム・レイズナー(錬金術師・ワルキューレ模倣ホムンクルス)
オッズ代5位

⬛︎バーサーカー：酒呑童子
⬜︎坂田晴信(先祖帰りした鬼主の混血)
オッズ代1位

[3 スレ主 24/07/01(月) 23:13:32]

前スレになります

【一応⚓︎🎲】黒武者ｶｯｺｲｲﾔｯﾀｰ‼︎第二幕｜あにまん掲示板

[4 二次元好きの匿名さん 24/07/01(月) 23:15:26]

立て乙です

[5 スレ主 24/07/01(月) 23:17:22]

今後の展開予定
・運営からの誘導でZERO冒頭の様に各陣営が一ヵ所に集結
・バーサーカー陣営が霊地の上にある拠点にて(日常で使う住居は巻き込まれないように、聖杯戦争中は住居とは違う場所を使っている。)バーサーカーの霊基を修復している。
アーチャー陣営が多数の霊地のバックアップを受けた状態でどこかの陣営(どの陣営にするかはスレ主の匙加減に任せます)に対して超遠距離狙撃を放つ。
識は万全に動けるようにキャスターから治療を受けていた
・運営からのテコ入れとしてどこかの陣営にランダムでプレゼント(良いものか悪い物かもランダムで決める)
・運営から特殊イベント
クリアしたらボーナスで何か貰えたり失敗したらペナルティ喰らったり
・各陣営に対する現時点でのオッズの倍率発表と運営からの早い者勝ちのミッションの発令、景品は最初禁止していた区域の霊地の最初の主導権の獲得と令呪一画追加(ミッション終了後は勝者に霊地の主導権が渡るまで戦闘や使い魔による偵察などあらゆる行為が禁止される。準備はＯＫ)

[6 二次元好きの匿名さん 24/07/01(月) 23:28:35]

結構多いな
スレ主頑張れ！

[7 二次元好きの匿名さん 24/07/01(月) 23:50:04]

ホスト規制される前にレス１０まで埋めます！

[8 二次元好きの匿名さん 24/07/01(月) 23:50:17]

埋め

[9 二次元好きの匿名さん 24/07/01(月) 23:50:29]

あげ

[10 二次元好きの匿名さん 24/07/01(月) 23:50:51]

埋めた

[11 二次元好きの匿名さん 24/07/02(火) 07:54:36]

前スレの最後で神性持ちについて言及してたが何かあるのかな

[12 二次元好きの匿名さん 24/07/02(火) 18:28:55]

ほ

[13 スレ主 24/07/02(火) 21:55:38]

時刻は午後3時を回った頃。キャスター陣営の拠点である高級ホテルの一室に識とライダーはいた
「ンンンンンン。やはり、表面上は怪我の治癒は出来ていますが内側は未だ酷くボロボロですなぁ。よくこの状態で外に出ようと思ったものです」
「煩いキャスター……──ッ！」
「いけません、いけませんぞライダーのマスター？只今歪に繋がりかけている傷を開きながら修復しておりますれば、下手に動けば障りまするぞ」
「ぐっ……」
どうしてこうなった──。ズキズキと痛む脇腹に表情を歪めながら同盟が結ばれてすぐなことを思い出す

『それにしても、ライダーのマスター。その身体で今後の戦に臨むおつもりで？』
『は？』
『隠してるおつもりでしょうが……ンンン、昨夜の大怪我が未だ身体を蝕んでおりますぞ？』
『そうなのですか？』
『……別に大した事はない。戦闘に支障は──』
『ええ、それはもう大いにきたしますとも！もし次に昨夜の様な戦いを行えば傷が一気に開き致命に関わりましょうぞ！』
『そ、それは大変です！すぐに本格的な治療に入らないと！』
『いや、大袈裟に言ってるだけ──』
『貴方の拠点……は不味いですし私の拠点で治療します！着いてきてください！』
『──って引っ張るな！地味に力強いなキミ！』

そうして現在、識はキャスターの術式により治療を受けていた。表面的な、見える傷は御剣沙耶香の治療によって塞がってはいたものの、目に見えない傷──砕けた骨や傷ついた内臓、破れた血管等は歪んだ形での治癒に留まっていた。沙耶香自身は魔術師としては未だ未熟。簡単な応急処置的な治療は十全でも複雑な治療は難しい
昨夜の怪我から一命を取り留めたとしても残った傷自体は歪んだ形で治癒しかけていた為、このままにしていたら本当にキャスターの言う通りになっていた可能性も僅かながらに存在していた

[14 二次元好きの匿名さん 24/07/03(水) 08:19:16]

そういや識くんって運営の存在知ってるんだっけ？

[15 スレ主 24/07/03(水) 10:59:52]

>>14

現時点では知りません。主催者がいる事は知っていますけどまさか興行として行っているとは夢にも思ってないです

[16 スレ主 24/07/03(水) 11:03:54]

キャスター、蘆屋道満
見た目や言動全てが信用できない、と言うより胡散臭いの化身の様なサーヴァントである
マスターである土御門の提案によって彼女の拠点でキャスターの治療を受けているものの、いつどのタイミングで呪詛なり毒なりを仕込まれるか分かったものではない。警戒しているものの、魔術師ならざる身の上では奴が本気で隠してきたら判断のしようもない
治療自体はかなり傷が痛むものの適切でキャスターの名に恥じない見事な腕と言うのが更に腹が立つ。不幸中の幸い幸いか、ライダーが実体化して睨みを利かせてくれていると言うところだろうか。高級ホテルで天井が高かったのが幸いした
しかし……
「紅茶です。あまり慣れませんけどどうぞ」
「あ、うん……ありがとう」
キャスターのマスター、土御門柚子が此方に対してほぼ警戒心を抱いていなさそうなのか逆に居心地が良くない
「キャスターがごめんなさい。胡散臭いですけど能力は一級なので……」
「ああ、まあ……」
「ンンンンンン──」
キャスターの胡散臭さはやっぱり彼女も気にしているらしい。いや、それよりも──
仮にも魔術師なんだから、自分の拠点に他者を招いていると言う事実を少しは自覚するべきではないだろうか
それを伝えると、土御門はキョトンとした表情を浮かべた
「同盟相手ですし、使い切りの工房に招くくらいはなんとも無いですよ？」
「いや、それでも魔術師の工房なんだからさ……」
「それに、そちらの拠点ではキャスターが何をしでかすかを警戒して治療どころでは無かったでしょう」
「……」
確かに、あのキャスター。真意の程はどうであれマスターの為にと言う言葉には偽りはなさそうである。それこそマスターの勝利の為には手段を選ばなさそうな空気はある。下手に此方の家に招いていたら何を仕掛けられるか分かったものではない
その点で見れば、同じ警戒するにしてもキャスターの本拠であるここの方がまだマジだと言えた
それにしても、此方ばかり警戒心を持って当の土御門が此方に何の警戒もしていないのはどうなのだ？
「キミはもう少し──」
〜♩
口を開いた時、互いの懐からほぼ同時に同じメロディが鳴った。設定した覚えの無い音に訝しげに互いにスマホを取り出す
画面に表示されたメッセージ画面にはこう記されていた
『Grail Grand prix運営よりお知らせ
イベント予告！ハンティング・ゲーム』

[17 二次元好きの匿名さん 24/07/03(水) 22:06:03]

何をハンティングするんだろうな

[18 スレ主 24/07/04(木) 08:14:52]

「運営よりお知らせ……？」
普通にこっちのスマホにメッセージで送りつけてくるとか、どうやってアドレス調べたし。それに、「ハンティングゲーム」って、まるでソーシャルゲームのイベント告知のような……
「グレイル・グランプリの主催からですね。成程……」
「そう言えば聞いてなかったんだけど、この聖杯戦争の主催者って誰なの？」
聖杯戦争、もっと言えば亜種聖杯戦争を執り行っている以上、聖杯を保有している主催者……魔術師なりがいるのは確実であるが、その点について此方は何も知らないのが現状だ。何しろ巻き込まれた形での参加。キャスターのマスターである土御門なら何か知っているとは思うが……
「ああ、そう言えばお話ししていませんね」
土御門は此方の隣に正座する。いやだから近いんだって
「この亜種聖杯戦争。グレイル・グランプリと言うんですけど、『エインフェリア』と言う魔術師が統べるクラブが主体となって開催されているんです」
「クラブ？」
「はい。魔術社会や政治、裏社会の有力者達向けに定期的に開催されているのだとか」
つまり、とんだアングラの興行試合と言うことか。確かに、今や亜種聖杯戦争は世界中で行われていると聞くが、それを見せ物にしようとは恐れ入る
「ンンンンンンンン、聖杯戦争における我等の戦いを観戦可能な催しとして開くとは、いやはや人の欲とはまこと尽きぬもの。なべて英霊同士、魔術師同士の殺し合いを見せ物として自分達は安心安全な立ち位置で見守り愉しむ……嘗てローマとやらで行なわれたと言うコロッセオに通ずる物がありまするなあ」
「キャスターの言葉は悪趣味だけど、そう言うことです。それに「これ」は昨今では珍しくはありません」
性能が安定せず戦いの体すら保つ事が難しかった黎明期とは異なり、安定した性能を持つ亜種聖杯が作られるようになると、人が次に進むステージとしてはやはり「金儲け」に移るだろう。魔術師と言う人種は兎にも角にもお金がかかる。何をするにしても多量の金銭が入用になるのだから、聖杯戦争そのものでお金を稼ごうとするのは自然な事であった
「世知辛いねえ魔術師も」
「私達の生き死にやサーヴァントの真名、誰が優勝するかまで賭けの対象と聞いています。これによってスポンサーや、所謂「推し」を勝たせる為に画策する者もいるとか居ないとか」
「……成程」

[19 スレ主 24/07/04(木) 19:39:38]

つまり、このハンティングゲームとやらも、聖杯戦争の本筋とは関係なく、観客を飽きさせず金を落とさせる為のミニゲームと言ったら所か。勿論、参加することでメリットやデメリットはあるだろうが……取り敢えず行ってみないことには始まらない、か
「17:00に市民会館集合ってあるけど……」
現在時刻は16:40。ここから市民会館までは少なく見積もっても40分は掛かる。ダメじゃん
「公正の為、聖杯の力で全員転移させるらしいです。参加する前に色々と聞きました」
「マジか」
何でもアリかこの聖杯戦争。こんな興行試合を催すだけはあって聖杯の完成度も相当に高いらしい
「全員が強制現地集合って事なら、うん。敵の顔を覚えるには丁度良い機会かな」
少なくとも、魔力さえ嗅ぎ取れば例え幻覚を見せられたとしても本物を区別することは出来る。下手な小細工で誤魔化すことはできない
「取り敢えず、同盟については周りに悟られないようにしよっか」
「隠すのですか？」
「うん。こんな序盤に同盟組んだ事を知られたら悪目立ちする。そうなったら……」
ほぼ確実に、集中砲火を受けることになるだろう。特にセイバーとバーサーカーはライダーに匹敵するサーヴァント。そしてキャスターはどちらかと言うと直接戦闘には不向きのクラス。各個撃破される可能性は十分あった
知り合いの言葉が頭を過ぎる──

『ルールに則っても目立ち過ぎると碌な目に合わねえわ。目立つもんじゃねえな』
『何があったのさ』
『聖杯戦争さ。アサシン落としたら他の陣営全てが徒党組んで襲ってきやがった』

あの時の「俺悪い事なんてしねえのにな……」と、延々溢していたのが記憶に新しい
「……ま、出る杭は打たれるってことだよ」
「成程……」
「ンンンンンンご安心召されよ。この拠点に移動するまでにあった不届な眼は全て拙僧が潰しておいた故、他の陣営に我らが盟を結んだ事は発覚しておりますまい」
キャスターが心無しドヤ顔を疲労してきた。……思わずライダーを嗾しかけそうになったが、我慢我慢
「もうすぐ時間ですね」
「ま、なるようにしかならないか」
間も無くして、魔力の歪みがこの場の全員を包み込む。恐らくはこれが転移の予兆だろう
「とりあえず同盟はバレないように気をつけてね」
そう言い切るか切らないかのタイミングで、視界が暗転する──

[20 二次元好きの匿名さん 24/07/05(金) 04:17:34]

キャスターのマスター腹芸出来るんだろうか

[21 二次元好きの匿名さん 24/07/05(金) 12:26:03]

出来なさそう……

[22 二次元好きの匿名さん 24/07/05(金) 22:54:05]

保守

[23 スレ主 24/07/06(土) 00:18:27]

視界が暗転したのはほんの僅かな間。時間にしても1秒に満たない、瞬きをする程度の瞬間には見える世界が変貌していた
一瞬前まではホテルの一室だった景色が、まるで異なる小さい舞台の席へと変わっていた。見覚えのある空間。ここは恐らく市民会館の演説舞台の客席だろう
周囲を軽く見渡す。照明が殆ど点灯していない空間は薄暗いが、夜眼の利く自分にとっては大した障害にはならない。すぐに自身の他に6人の人影が見えたその内の3人は既に知っている人影。セイバーのマスターに先程同盟を結んだキャスターのマスター、そしてバーサーカーのマスター。あの偉丈夫も当然ここに来ていた
全員がほぼ同じタイミングで座席のあちこちに分散する形で集められたらしい
『主』
『ライダー、君はどこに？』
『市民会館とやらの広い部屋に。周囲に他のサーヴァントも集められているようです』
成程、マスターはマスターで、サーヴァントはサーヴァントで個別に集めることで奇襲や抜け駆けを防止しているのだろう。この分では令呪による命令も無効化される可能性がある。少なくとも自分が主催者ならそうするだろう
『分かった。取り敢えずあまり喋らないようにね。何処から情報が抜き取られるか分かったものじゃないから』
『承知』
取り敢えずライダーに指示を出しておいて、後は此方の方で動きがあるのを待つとしよう
ライダーの真名がバレたところで恐らく大した事は無いが、真名を隠すと言う行為自体が相手に下りを入れる手間を取らせる事ができる
それだけ相手に負担と疑心暗鬼を植え付ける事が出来たなら儲け物だ
そして、ライダーとの交信を切って周囲の知らないマスターの顔や何か情報を探ろうかと言うところで、舞台を隠していたカーテンが開かれる──

[24 二次元好きの匿名さん 24/07/06(土) 08:41:05]

保守

[25 二次元好きの匿名さん 24/07/06(土) 09:45:00]

あげら

[26 二次元好きの匿名さん 24/07/06(土) 20:22:48]

保守

[27 二次元好きの匿名さん 24/07/07(日) 06:43:14]

そういやアーチャーのマスターってこれが初登場か？

[28 スレ主 24/07/07(日) 09:52:31]

ごめんなさい寝落ちしていました……許されよ、許されよ

[29 スレ主 24/07/07(日) 09:52:49]

それを評するには、黄金と言う言葉が相応しい
その姿形は女性だが、同時に彫像を思わせる厳かな出立をしている
靡く黄金の髪はまるで鬣。ゆうに180を超える背丈とターコイズブルーな瞳は力強く、荘厳な存在感を示している
黒い装束に軍刀を杖代わりに突く様はその背丈と雰囲気も相まって見るもの全てを圧倒するだろう
「──ふむ、全員揃っているな」
その口から放たれた声は女性らしく高めではあるが同時に重量感を感じさせ、思わず背筋がゾクゾクと逆立つような感覚を覚えるだろう
「皆の者。良くぞ集ってくれた。私がグレイル・グランプリの主催者、アレクサンドラ・レーベンシュタインだ」
その姿、初見でも一目で理解できる気高い立ち振る舞いから、黄金の獅子を想起させる彼女こそがこの聖杯戦争を開催した張本人である
「何人かは勝った顔もある故、此処に集められた理由に察しがついている者もいるだろうが──」
舞台の中央に立つアレクサンドラは客席に散って座るマスターの幾人かに視線を向けながら、不敵に微笑う
「──これより、主催者権限によりグレイル・グランプリ名物『ハンティング・ゲーム』を執り行う」
アレクサンドラが杖代わりの軍刀で舞台の床を軽く突くと、その背後からスクリーンが降りる
映し出された映像には、森をイメージした背景に『Hunting Game』と筆記体で書かれたようなタイトルが浮かび上がる
「初めのゲームは「ハンティング」か……今回はかなり早いタイミングだと思っているが」
「面白えじゃねえの」
以前にもグレイルグランプリに参加していたマスターである晴信とギリアム。晴信はいつもよりも速いゲームの開催に少し驚きを見せている様子だった
「ルールはシンプルだ。これから規定のエリア内でハンティング対象のターゲットを出現させる。君達はそれをハントすればいい。見事仕留めたものには──」
アレクサンドラが再び軍刀で床を突くと、スクリーンの映像が切り替わる。そこに映し出されていたのは、この辺一帯の地図であった

[30 二次元好きの匿名さん 24/07/07(日) 20:16:39]

保守

[31 二次元好きの匿名さん 24/07/07(日) 23:54:19]

保守

[32 二次元好きの匿名さん 24/07/08(月) 00:23:36]

表示されている地図の一角、線で区切り赤くなっている幾つかのポイントがあり、そこは聖杯戦争に於いて立入禁止区域となっており、立ち入ることそのものは可能だが、そこで何かしらの行動は出来ないようになっている……とアレクサンドラから説明が入る
「今回、イレギュラーにより一部参加者が飛び入りとなった故、軽く説明したが……見事ゲームをクリアした者にはこの禁止区画の一部を解放しよう」
一瞬、マスター達の間に緊張が走った
今回禁止指定された区画は全てが霊脈の通り道であり高位の霊地。地下に通る霊脈を抑える事ができれば、その魔力の恩恵を受ける事ができ、自らの陣地とする事ができる。それは当然戦況を有利進めることになり優勝へと先んじて近づくことを意味していた
「ゲームの開始時刻は21:00。参加するもしないも自由だが、ゲーム中は他の陣営に対する直接的な攻撃や妨害行動は禁止とする。退職した場合、その陣営にペナルティを科すものとする」
成程、あくまで聖杯戦争中の余興ではあるが此方にもクリアした場合のメリットは大きい。霊地霊脈が一時的にでも自らの物になればより磐石な体勢を整える事ができる。何がなんでも取りに行くだろう
「……一つ、質問宜しいか？」
識から見たら斜め前の少し離れた位置に座っていたととかが手を上げ、アレクサンドラに対して質問を取る許可を伺う
「何かな?マコト・テンドウ」
「直接的な攻撃や妨害とは、何を示し何処からが直接的な攻撃に当たるのかお聞きしたい」
「当然、偶然巻き込んだ程度や小競り合い程度ならば止めることはせん。後は此方で判断する」