【⚓️🎲】神性だらけの興行聖杯戦争

[1 二次元好きの匿名さん 24/07/01(月) 23:08:58]

今宵お集まりの紳士淑女の皆様方！
我ら『エインフェリア』の催します亜種聖杯戦争へようこそいらっしゃいました！
コレは例え裏社会でも行われることの無い至高のコロッセウム。歴史や神話に名を遺した英雄達が今この時代に甦り、その命を賭して最後の人組になるまで相争う殺し合いの英雄譚！
かのラスベガスですら味わうことの出来ないこの緊張と興奮を心ゆく迄お楽しみください！

ここに集いし勇士達の誰が栄光と聖杯を手にするのか要注目！そして皆様に少しでも彼等とともに戦う興奮を味わう為に、さあさ賭けて見てください！

[2 スレ主 24/07/01(月) 23:12:50]

参加者リスト

⬛︎セイバー：源頼光
⬜︎楠正雪(YAMA育ち)
・オッズ代3位

⬛︎アーチャー：ケイローン
⬜︎天童誠(混沌魔術師)
オッズ代6位

⬛︎ランサー：クー・フーリン
⬜︎ガラン・ギリアム(魔術使い)
オッズ第2位

⬛︎ライダー：源頼光
⬜︎御剣識(暗殺者の末)
オッズ代4位

⬛︎キャスター：Unknown
⬜︎土御門柚子(陰陽師)
オッズ第7位

⬛︎アサシン：unknown
⬜︎ガルム・レイズナー(錬金術師・ワルキューレ模倣ホムンクルス)
オッズ代5位

⬛︎バーサーカー：酒呑童子
⬜︎坂田晴信(先祖帰りした鬼主の混血)
オッズ代1位

[3 スレ主 24/07/01(月) 23:13:32]

前スレになります

【一応⚓︎🎲】黒武者ｶｯｺｲｲﾔｯﾀｰ‼︎第二幕｜あにまん掲示板

[4 二次元好きの匿名さん 24/07/01(月) 23:15:26]

立て乙です

[5 スレ主 24/07/01(月) 23:17:22]

今後の展開予定
・運営からの誘導でZERO冒頭の様に各陣営が一ヵ所に集結
・バーサーカー陣営が霊地の上にある拠点にて(日常で使う住居は巻き込まれないように、聖杯戦争中は住居とは違う場所を使っている。)バーサーカーの霊基を修復している。
アーチャー陣営が多数の霊地のバックアップを受けた状態でどこかの陣営(どの陣営にするかはスレ主の匙加減に任せます)に対して超遠距離狙撃を放つ。
識は万全に動けるようにキャスターから治療を受けていた
・運営からのテコ入れとしてどこかの陣営にランダムでプレゼント(良いものか悪い物かもランダムで決める)
・運営から特殊イベント
クリアしたらボーナスで何か貰えたり失敗したらペナルティ喰らったり
・各陣営に対する現時点でのオッズの倍率発表と運営からの早い者勝ちのミッションの発令、景品は最初禁止していた区域の霊地の最初の主導権の獲得と令呪一画追加(ミッション終了後は勝者に霊地の主導権が渡るまで戦闘や使い魔による偵察などあらゆる行為が禁止される。準備はＯＫ)

[6 二次元好きの匿名さん 24/07/01(月) 23:28:35]

結構多いな
スレ主頑張れ！

[7 二次元好きの匿名さん 24/07/01(月) 23:50:04]

ホスト規制される前にレス１０まで埋めます！

[8 二次元好きの匿名さん 24/07/01(月) 23:50:17]

埋め

[9 二次元好きの匿名さん 24/07/01(月) 23:50:29]

あげ

[10 二次元好きの匿名さん 24/07/01(月) 23:50:51]

埋めた

[11 二次元好きの匿名さん 24/07/02(火) 07:54:36]

前スレの最後で神性持ちについて言及してたが何かあるのかな

[12 二次元好きの匿名さん 24/07/02(火) 18:28:55]

ほ

[13 スレ主 24/07/02(火) 21:55:38]

時刻は午後3時を回った頃。キャスター陣営の拠点である高級ホテルの一室に識とライダーはいた
「ンンンンンン。やはり、表面上は怪我の治癒は出来ていますが内側は未だ酷くボロボロですなぁ。よくこの状態で外に出ようと思ったものです」
「煩いキャスター……──ッ！」
「いけません、いけませんぞライダーのマスター？只今歪に繋がりかけている傷を開きながら修復しておりますれば、下手に動けば障りまするぞ」
「ぐっ……」
どうしてこうなった──。ズキズキと痛む脇腹に表情を歪めながら同盟が結ばれてすぐなことを思い出す

『それにしても、ライダーのマスター。その身体で今後の戦に臨むおつもりで？』
『は？』
『隠してるおつもりでしょうが……ンンン、昨夜の大怪我が未だ身体を蝕んでおりますぞ？』
『そうなのですか？』
『……別に大した事はない。戦闘に支障は──』
『ええ、それはもう大いにきたしますとも！もし次に昨夜の様な戦いを行えば傷が一気に開き致命に関わりましょうぞ！』
『そ、それは大変です！すぐに本格的な治療に入らないと！』
『いや、大袈裟に言ってるだけ──』
『貴方の拠点……は不味いですし私の拠点で治療します！着いてきてください！』
『──って引っ張るな！地味に力強いなキミ！』

そうして現在、識はキャスターの術式により治療を受けていた。表面的な、見える傷は御剣沙耶香の治療によって塞がってはいたものの、目に見えない傷──砕けた骨や傷ついた内臓、破れた血管等は歪んだ形での治癒に留まっていた。沙耶香自身は魔術師としては未だ未熟。簡単な応急処置的な治療は十全でも複雑な治療は難しい
昨夜の怪我から一命を取り留めたとしても残った傷自体は歪んだ形で治癒しかけていた為、このままにしていたら本当にキャスターの言う通りになっていた可能性も僅かながらに存在していた

[14 二次元好きの匿名さん 24/07/03(水) 08:19:16]

そういや識くんって運営の存在知ってるんだっけ？

[15 スレ主 24/07/03(水) 10:59:52]

>>14

現時点では知りません。主催者がいる事は知っていますけどまさか興行として行っているとは夢にも思ってないです

[16 スレ主 24/07/03(水) 11:03:54]

キャスター、蘆屋道満
見た目や言動全てが信用できない、と言うより胡散臭いの化身の様なサーヴァントである
マスターである土御門の提案によって彼女の拠点でキャスターの治療を受けているものの、いつどのタイミングで呪詛なり毒なりを仕込まれるか分かったものではない。警戒しているものの、魔術師ならざる身の上では奴が本気で隠してきたら判断のしようもない
治療自体はかなり傷が痛むものの適切でキャスターの名に恥じない見事な腕と言うのが更に腹が立つ。不幸中の幸い幸いか、ライダーが実体化して睨みを利かせてくれていると言うところだろうか。高級ホテルで天井が高かったのが幸いした
しかし……
「紅茶です。あまり慣れませんけどどうぞ」
「あ、うん……ありがとう」
キャスターのマスター、土御門柚子が此方に対してほぼ警戒心を抱いていなさそうなのか逆に居心地が良くない
「キャスターがごめんなさい。胡散臭いですけど能力は一級なので……」
「ああ、まあ……」
「ンンンンンン──」
キャスターの胡散臭さはやっぱり彼女も気にしているらしい。いや、それよりも──
仮にも魔術師なんだから、自分の拠点に他者を招いていると言う事実を少しは自覚するべきではないだろうか
それを伝えると、土御門はキョトンとした表情を浮かべた
「同盟相手ですし、使い切りの工房に招くくらいはなんとも無いですよ？」
「いや、それでも魔術師の工房なんだからさ……」
「それに、そちらの拠点ではキャスターが何をしでかすかを警戒して治療どころでは無かったでしょう」
「……」
確かに、あのキャスター。真意の程はどうであれマスターの為にと言う言葉には偽りはなさそうである。それこそマスターの勝利の為には手段を選ばなさそうな空気はある。下手に此方の家に招いていたら何を仕掛けられるか分かったものではない
その点で見れば、同じ警戒するにしてもキャスターの本拠であるここの方がまだマジだと言えた
それにしても、此方ばかり警戒心を持って当の土御門が此方に何の警戒もしていないのはどうなのだ？
「キミはもう少し──」
〜♩
口を開いた時、互いの懐からほぼ同時に同じメロディが鳴った。設定した覚えの無い音に訝しげに互いにスマホを取り出す
画面に表示されたメッセージ画面にはこう記されていた
『Grail Grand prix運営よりお知らせ
イベント予告！ハンティング・ゲーム』

[17 二次元好きの匿名さん 24/07/03(水) 22:06:03]

何をハンティングするんだろうな

[18 スレ主 24/07/04(木) 08:14:52]

「運営よりお知らせ……？」
普通にこっちのスマホにメッセージで送りつけてくるとか、どうやってアドレス調べたし。それに、「ハンティングゲーム」って、まるでソーシャルゲームのイベント告知のような……
「グレイル・グランプリの主催からですね。成程……」
「そう言えば聞いてなかったんだけど、この聖杯戦争の主催者って誰なの？」
聖杯戦争、もっと言えば亜種聖杯戦争を執り行っている以上、聖杯を保有している主催者……魔術師なりがいるのは確実であるが、その点について此方は何も知らないのが現状だ。何しろ巻き込まれた形での参加。キャスターのマスターである土御門なら何か知っているとは思うが……
「ああ、そう言えばお話ししていませんね」
土御門は此方の隣に正座する。いやだから近いんだって
「この亜種聖杯戦争。グレイル・グランプリと言うんですけど、『エインフェリア』と言う魔術師が統べるクラブが主体となって開催されているんです」
「クラブ？」
「はい。魔術社会や政治、裏社会の有力者達向けに定期的に開催されているのだとか」
つまり、とんだアングラの興行試合と言うことか。確かに、今や亜種聖杯戦争は世界中で行われていると聞くが、それを見せ物にしようとは恐れ入る
「ンンンンンンンン、聖杯戦争における我等の戦いを観戦可能な催しとして開くとは、いやはや人の欲とはまこと尽きぬもの。なべて英霊同士、魔術師同士の殺し合いを見せ物として自分達は安心安全な立ち位置で見守り愉しむ……嘗てローマとやらで行なわれたと言うコロッセオに通ずる物がありまするなあ」
「キャスターの言葉は悪趣味だけど、そう言うことです。それに「これ」は昨今では珍しくはありません」
性能が安定せず戦いの体すら保つ事が難しかった黎明期とは異なり、安定した性能を持つ亜種聖杯が作られるようになると、人が次に進むステージとしてはやはり「金儲け」に移るだろう。魔術師と言う人種は兎にも角にもお金がかかる。何をするにしても多量の金銭が入用になるのだから、聖杯戦争そのものでお金を稼ごうとするのは自然な事であった
「世知辛いねえ魔術師も」
「私達の生き死にやサーヴァントの真名、誰が優勝するかまで賭けの対象と聞いています。これによってスポンサーや、所謂「推し」を勝たせる為に画策する者もいるとか居ないとか」
「……成程」

[19 スレ主 24/07/04(木) 19:39:38]

つまり、このハンティングゲームとやらも、聖杯戦争の本筋とは関係なく、観客を飽きさせず金を落とさせる為のミニゲームと言ったら所か。勿論、参加することでメリットやデメリットはあるだろうが……取り敢えず行ってみないことには始まらない、か
「17:00に市民会館集合ってあるけど……」
現在時刻は16:40。ここから市民会館までは少なく見積もっても40分は掛かる。ダメじゃん
「公正の為、聖杯の力で全員転移させるらしいです。参加する前に色々と聞きました」
「マジか」
何でもアリかこの聖杯戦争。こんな興行試合を催すだけはあって聖杯の完成度も相当に高いらしい
「全員が強制現地集合って事なら、うん。敵の顔を覚えるには丁度良い機会かな」
少なくとも、魔力さえ嗅ぎ取れば例え幻覚を見せられたとしても本物を区別することは出来る。下手な小細工で誤魔化すことはできない
「取り敢えず、同盟については周りに悟られないようにしよっか」
「隠すのですか？」
「うん。こんな序盤に同盟組んだ事を知られたら悪目立ちする。そうなったら……」
ほぼ確実に、集中砲火を受けることになるだろう。特にセイバーとバーサーカーはライダーに匹敵するサーヴァント。そしてキャスターはどちらかと言うと直接戦闘には不向きのクラス。各個撃破される可能性は十分あった
知り合いの言葉が頭を過ぎる──

『ルールに則っても目立ち過ぎると碌な目に合わねえわ。目立つもんじゃねえな』
『何があったのさ』
『聖杯戦争さ。アサシン落としたら他の陣営全てが徒党組んで襲ってきやがった』

あの時の「俺悪い事なんてしねえのにな……」と、延々溢していたのが記憶に新しい
「……ま、出る杭は打たれるってことだよ」
「成程……」
「ンンンンンンご安心召されよ。この拠点に移動するまでにあった不届な眼は全て拙僧が潰しておいた故、他の陣営に我らが盟を結んだ事は発覚しておりますまい」
キャスターが心無しドヤ顔を疲労してきた。……思わずライダーを嗾しかけそうになったが、我慢我慢
「もうすぐ時間ですね」
「ま、なるようにしかならないか」
間も無くして、魔力の歪みがこの場の全員を包み込む。恐らくはこれが転移の予兆だろう
「とりあえず同盟はバレないように気をつけてね」
そう言い切るか切らないかのタイミングで、視界が暗転する──

[20 二次元好きの匿名さん 24/07/05(金) 04:17:34]

キャスターのマスター腹芸出来るんだろうか

[21 二次元好きの匿名さん 24/07/05(金) 12:26:03]

出来なさそう……

[22 二次元好きの匿名さん 24/07/05(金) 22:54:05]

保守

[23 スレ主 24/07/06(土) 00:18:27]

視界が暗転したのはほんの僅かな間。時間にしても1秒に満たない、瞬きをする程度の瞬間には見える世界が変貌していた
一瞬前まではホテルの一室だった景色が、まるで異なる小さい舞台の席へと変わっていた。見覚えのある空間。ここは恐らく市民会館の演説舞台の客席だろう
周囲を軽く見渡す。照明が殆ど点灯していない空間は薄暗いが、夜眼の利く自分にとっては大した障害にはならない。すぐに自身の他に6人の人影が見えたその内の3人は既に知っている人影。セイバーのマスターに先程同盟を結んだキャスターのマスター、そしてバーサーカーのマスター。あの偉丈夫も当然ここに来ていた
全員がほぼ同じタイミングで座席のあちこちに分散する形で集められたらしい
『主』
『ライダー、君はどこに？』
『市民会館とやらの広い部屋に。周囲に他のサーヴァントも集められているようです』
成程、マスターはマスターで、サーヴァントはサーヴァントで個別に集めることで奇襲や抜け駆けを防止しているのだろう。この分では令呪による命令も無効化される可能性がある。少なくとも自分が主催者ならそうするだろう
『分かった。取り敢えずあまり喋らないようにね。何処から情報が抜き取られるか分かったものじゃないから』
『承知』
取り敢えずライダーに指示を出しておいて、後は此方の方で動きがあるのを待つとしよう
ライダーの真名がバレたところで恐らく大した事は無いが、真名を隠すと言う行為自体が相手に下りを入れる手間を取らせる事ができる
それだけ相手に負担と疑心暗鬼を植え付ける事が出来たなら儲け物だ
そして、ライダーとの交信を切って周囲の知らないマスターの顔や何か情報を探ろうかと言うところで、舞台を隠していたカーテンが開かれる──

[24 二次元好きの匿名さん 24/07/06(土) 08:41:05]

保守

[25 二次元好きの匿名さん 24/07/06(土) 09:45:00]

あげら

[26 二次元好きの匿名さん 24/07/06(土) 20:22:48]

保守

[27 二次元好きの匿名さん 24/07/07(日) 06:43:14]

そういやアーチャーのマスターってこれが初登場か？

[28 スレ主 24/07/07(日) 09:52:31]

ごめんなさい寝落ちしていました……許されよ、許されよ

[29 スレ主 24/07/07(日) 09:52:49]

それを評するには、黄金と言う言葉が相応しい
その姿形は女性だが、同時に彫像を思わせる厳かな出立をしている
靡く黄金の髪はまるで鬣。ゆうに180を超える背丈とターコイズブルーな瞳は力強く、荘厳な存在感を示している
黒い装束に軍刀を杖代わりに突く様はその背丈と雰囲気も相まって見るもの全てを圧倒するだろう
「──ふむ、全員揃っているな」
その口から放たれた声は女性らしく高めではあるが同時に重量感を感じさせ、思わず背筋がゾクゾクと逆立つような感覚を覚えるだろう
「皆の者。良くぞ集ってくれた。私がグレイル・グランプリの主催者、アレクサンドラ・レーベンシュタインだ」
その姿、初見でも一目で理解できる気高い立ち振る舞いから、黄金の獅子を想起させる彼女こそがこの聖杯戦争を開催した張本人である
「何人かは勝った顔もある故、此処に集められた理由に察しがついている者もいるだろうが──」
舞台の中央に立つアレクサンドラは客席に散って座るマスターの幾人かに視線を向けながら、不敵に微笑う
「──これより、主催者権限によりグレイル・グランプリ名物『ハンティング・ゲーム』を執り行う」
アレクサンドラが杖代わりの軍刀で舞台の床を軽く突くと、その背後からスクリーンが降りる
映し出された映像には、森をイメージした背景に『Hunting Game』と筆記体で書かれたようなタイトルが浮かび上がる
「初めのゲームは「ハンティング」か……今回はかなり早いタイミングだと思っているが」
「面白えじゃねえの」
以前にもグレイルグランプリに参加していたマスターである晴信とギリアム。晴信はいつもよりも速いゲームの開催に少し驚きを見せている様子だった
「ルールはシンプルだ。これから規定のエリア内でハンティング対象のターゲットを出現させる。君達はそれをハントすればいい。見事仕留めたものには──」
アレクサンドラが再び軍刀で床を突くと、スクリーンの映像が切り替わる。そこに映し出されていたのは、この辺一帯の地図であった

[30 二次元好きの匿名さん 24/07/07(日) 20:16:39]

保守

[31 二次元好きの匿名さん 24/07/07(日) 23:54:19]

保守

[32 二次元好きの匿名さん 24/07/08(月) 00:23:36]

表示されている地図の一角、線で区切り赤くなっている幾つかのポイントがあり、そこは聖杯戦争に於いて立入禁止区域となっており、立ち入ることそのものは可能だが、そこで何かしらの行動は出来ないようになっている……とアレクサンドラから説明が入る
「今回、イレギュラーにより一部参加者が飛び入りとなった故、軽く説明したが……見事ゲームをクリアした者にはこの禁止区画の一部を解放しよう」
一瞬、マスター達の間に緊張が走った
今回禁止指定された区画は全てが霊脈の通り道であり高位の霊地。地下に通る霊脈を抑える事ができれば、その魔力の恩恵を受ける事ができ、自らの陣地とする事ができる。それは当然戦況を有利進めることになり優勝へと先んじて近づくことを意味していた
「ゲームの開始時刻は21:00。参加するもしないも自由だが、ゲーム中は他の陣営に対する直接的な攻撃や妨害行動は禁止とする。退職した場合、その陣営にペナルティを科すものとする」
成程、あくまで聖杯戦争中の余興ではあるが此方にもクリアした場合のメリットは大きい。霊地霊脈が一時的にでも自らの物になればより磐石な体勢を整える事ができる。何がなんでも取りに行くだろう
「……一つ、質問宜しいか？」
識から見たら斜め前の少し離れた位置に座っていたととかが手を上げ、アレクサンドラに対して質問を取る許可を伺う
「何かな?マコト・テンドウ」
「直接的な攻撃や妨害とは、何を示し何処からが直接的な攻撃に当たるのかお聞きしたい」
「当然、偶然巻き込んだ程度や小競り合い程度ならば止めることはせん。後は此方で判断する」

[33 スレ主 24/07/08(月) 10:23:43]

「……」
「他に質問はあるか？」
具体的な明示はせず、此方の匙加減で決めると堂々と言ってのけた主催者に、納得したかしないかは分からないが黙って席に着く男の影
そして、周囲を軽く見渡すアレクサンドラに、土御門が手を挙げる
「ハンティングと言うことなら、ターゲットは動物と言うことですか？」
「ただの動物ではサーヴァントにとっては取るに足らない存在だ。それでは何も面白くはないだろう?」
アレクサンドラの解答はつまり、サーヴァントでも手こずるような存在がゲームの標的である事を暗に告げていた
「今はまだ明かさないが、時間になればいか直ぐに分かる。それまでのお楽しみというやつだ」
「……分かりました」
質問に対して回答はあるがどの回答も本質から離れた答えのみが返ってくる。アレクサンドラ自身が秘密主義なのか、はたまた敢えてこう言う回答をしているのかは分からないが、どうやら毎度の事らしく、バーサーカーのマスターは無言、ランサーのマスターは欠伸をしていた
「他に質問は？」
識は少し質問や考えたが、恐らく聞いても真に迫った回答は無いだろうと考えた。行き当たりばったりになるが、そっちの方が余計な先入観無しで挑めると言うものだろう
「うむ。納得したかはともかく理解はしてくれたようで何よりだ。ゲームについてはまた会って連絡する」
そう言って、アレクサンドラが指をスナップすると、再びマスター全員の周囲を空間の歪みが囲んでいく。これでまた元の場所に転移されるに違いない
「ターゲットの出現は時刻通り、位置については完全にランダムだ。皆の健闘を祈る」
彼女のその言葉を最後に、先ほどと同じように、視界がブラックアウトする──

[34 二次元好きの匿名さん 24/07/08(月) 20:50:16]

これ以前の聖杯戦争でこういうハンティングゲームとかで脱落・死亡したマスターいそう

[35 二次元好きの匿名さん 24/07/09(火) 06:56:56]

間違いなくターゲットろくでもないだろうな

[36 スレ主 24/07/09(火) 07:50:49]

暗転した視界は一瞬で元いた土御門柚子の拠点へ戻る。そして目の前には土御門とキャスターの姿もある
そして自分の隣には、当然ライダーが控えていた
「ハンティング・ゲーム……ですか」
土御門は先程主催者が宣言したゲームの名を反芻している。恐らく本当に題名通りの事を行うのだろう
「はい。その話は我々にも届いておりますぞマスター?」
キャスターの絶妙に癪に障る声を聞き流してスマホを開くと、いつの間にかダウンロードされていたのか、見覚えのない聖杯をモデルにしたようやアイコンのアプリがインストールされていた
それを開くとやはりこの聖杯戦争についてのルールや使用されているエリアのマップ、更にこれから行われるハンティングゲームについでのバナーが表示されている。そのデザインは所謂ソーシャルゲームのそれに近かった
「とりあえず、協力して行こうと思うけど……お互い違うタイミングで、現地で改めてと言う形で行こうか」
「はい。あくまでイベント期間中に一時的にな協力体制と言う体という事ですね」
流石、その辺りの回転は速い
「まあ、ハンティングの対象がどんなのかが分かるまではそうだね……報酬については──」
「御剣さんにお譲りします」
直球に言ってのけた土御門に、思わず一瞬思考がフリーズした。やっぱりこの娘人が良過ぎるよ
「地図の通りなら解放される区画は此処からは少し遠いですし、一級の霊地なのは惜しいですけど、此処も霊脈の支流が通る霊地、自分の陣地を手放す程のものではありません」
「ンンンンンン、新たに居を構えようとすれば、他の陣営への隙を晒す事になりますからなあ。霊地の譲渡完了までは手出し出来ないとは言え、此方の陣地構築までは待ってくれないでしょう」
成程、キャスタークラスは自らの陣地内であってこそ真価を発揮すると言う。そして他のクラスよりも比較的戦闘能力は低い傾向にあるのだから、折角構築した陣地を手放すリスクを考えた上で、と言うことか
「分かった。じゃあクリアした暁には陣地は此方が貰い受けるよ」
「はい。此方としても同盟が盤石になれば今後の戦いも優位に進めるでしょうから、協力は惜しみません」
そして、陣地の取り合いになればキャスターの方が此方よりも断然有利、その事まで見越しているのかな
意外と、抜け目のない娘だ

[37 二次元好きの匿名さん 24/07/09(火) 17:20:58]

保守

[38 二次元好きの匿名さん 24/07/09(火) 23:45:06]

保守

[39 スレ主 24/07/09(火) 23:59:43]

バーサーカー、及びそのマスターである坂田晴信はスーツ姿のまま、拠点として確保された一軒家にて、ソファに座り眼前のタブレットを見ていた。そこに表示されている画面は聖杯戦争用の地図。赤く塗り潰された箇所──即ち、今回のハンティング・ゲームの報酬として解放される区画とその周囲の情報を確認しているのだろう
何せ、グレイルグランプリの勝敗を分つ物が、陣地──魔力供給の強化にあるのだ
「旦那はん、何やら難しい顔してはりますなぁ」
「バーサーカー。受けた傷はどうだ？」
思案を重ねている晴信の背後に舐め回すような声で顔を出すバーサーカー。妖艶な手つきでマスターの肩を撫でる様に掴むが、その実かなりの握力が乗っており常人ならば既に肩の骨が砕けてしまっているだろう。それ程の力を掛けられて晴信は表情ひとつ変えることはない
「ライダー……あの丑女の攻撃が思うたより重くてなぁ？ウチまだ本調子とは言えんのやわぁ……精々まだ七割程度ってとこ」
「それだけあれば十分だ。このハンティング・ゲームの結果は今後の戦いに大きく作用する」
「霊脈の確保、活用の幅が広がるのはええ事やけんど……旦那はんはまどうするつもりなん？」
バーサーカーの人ならざる、正に鬼の如くの表情に、晴信はマップの一部をタッチする
「此処を確保すると言うことは……」
「一等の霊地らしく、魔力供給の増強は期待できる。更に一等霊地の恩恵で周囲の霊が番犬代わりにもなるだろう

[40 スレ主 24/07/10(水) 07:27:51]

そして、ハンティング・ゲームで出現したターゲットはこれまでも一筋縄では行かないものであった
単純に脚が速く捉えられない、空間を転移して逃げ回る。複数存在し全てを討伐しなければクリアとはならない等、英霊を翻弄する程の存在が出現しており優勝を果たした前回も、このハンティング・ゲームで獲得した霊地の恩恵によるところも大きい
故にこの戦いは外せない。例えバーサーカーが本調子ではなくても、それをおして参加する意味があった
「ルールにも……大きな変更は無し。故意的な直接妨害は禁止なだけか」
「せやったら、前回ん時の様に？」
「その可能性は十分にある。不可抗力で巻き込む事は問題ないからな」
そう言う晴信の表情に変化はない。これ迄に5度、全てのグレイルグランプリに参加している彼は、ルール面やこう言った主催者側の仕掛けたゲームへの経験則と言うアドバンテージが存在しているのだ
今回も運営側に「って参加させられた形になるが、参加した以上は勝利を目指す
坂田晴信と言う男に、妥協の2文字は無いのだ

[41 二次元好きの匿名さん 24/07/10(水) 15:21:11]

保守

[42 二次元好きの匿名さん 24/07/10(水) 22:54:28]

保守

[43 二次元好きの匿名さん 24/07/11(木) 08:20:48]

保守

[44 スレ主 24/07/11(木) 08:31:14]

無人の廃屋、以前はガラの悪い不良達が屯していた場所であり、今はそれらを排除した一人の男の仮の拠点となっていた
「ハンティング・ゲームとはねぇ……この前よりも速いが、祭りってのは驚きが無いとなぁ」
ガラン・ギリアムは逸る心を鎮めるように、重量感のある動きで何かしらの武術の型を行使している
まるで丹田に己が気を集中させるかのように丹念に一定の動作を繰り返している
そこから少し離れたところにテーブルにドカッ、とランサーが腰を据えていた
「ハンティングってのは、何をハントするのかねぇ」
「以前やったゲームだとアホみたいに素早い鳥だったが……今回はどうなるだろうなぁ？」
その時のことを振り返ると、アレはアレでかなり大変なゲームだったなと思い出す。何せ当時のアーチャーの狙撃も、セイバーの対軍宝具も躱してしまうような化け物だった
アレを討ったのも確かランサーだったか
因果逆転の呪いの槍……敵にすると恐ろしいことこの上ないが、逆に今は味方と考えると頼もしい
「へぇ、じゃあ今回は逆に重くて強いやつかも知らねえな」
「その心はなんだランサー」
「この聖杯戦争ってのは客がいるんだろ？あんま気分のいいものじゃないが、見てる奴を飽きさせない工夫をするなら、前回とは真逆の獲物を用意するってのがセオリーってもんだ」
なるほど、道理である
なら今回は、ランサーの直感を信じるとしよう。なあに、例え外れたところで一筋縄では行かない様な獲物には違いない。どうせ簡単には仕留められるはずもないのだから、ゆっくりと対応策を考えれば良い
ランサー陣営は、獰猛な気配を隠すことなく狩の時を待ち望む

[45 二次元好きの匿名さん 24/07/11(木) 18:24:31]

前回のハンティング・ゲームの鳥って小次郎のTUBAMEかな？と思ったけど、単純に速すぎるだけなんかな？というかそんなもんどうやって調達したんやろ？

[46 二次元好きの匿名さん 24/07/11(木) 23:56:10]

保守

[47 二次元好きの匿名さん 24/07/12(金) 08:45:17]

朝保守

[48 二次元好きの匿名さん 24/07/12(金) 19:52:46]

サーヴァントでも苦戦する獣とかどっから連れて来てんだろう

[49 二次元好きの匿名さん 24/07/12(金) 22:51:43]

夜保守

[50 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 08:45:27]

ランサーの言う通り強くて重い魔物だとしたらなんだろう…ドラゴン？

[51 スレ主 24/07/13(土) 09:11:05]

申し訳ない
今仕事場から帰ってきたばかりでもうちょっとお待ちくだされ
二徹明けなので少し寝ます……

[52 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 10:34:01]

いいな

[53 二次元好きの匿名さん 24/07/13(土) 20:49:39]

保守

[54 スレ主 24/07/14(日) 00:27:48]

「ハンティング・ゲームか……」
楠正雪は拠点として予め確保されていた古い一軒家のリビングのソファに座り端末に表示されているマップを睨んでいる
(楠家の情報網で掴んだ話だと……これまでもサーヴァントですら手古摺る様な標的が出現していたそうだけれど……)
これまでに用意されたと言う標的はサーヴァントの攻撃をものともしない魔猪、あらゆる角度からの攻撃を躱してしまう鳥、無数に分裂し本体を仕留めるまで増殖を続ける海魔と言ったものだったらしい
どれも関連性もなく法則性も見当たらず、今回のゲームで現れるだろう標的の予想もつかない
「セイバーの能力なら何とかなるかもしれないけれど……」
セイバー、源頼光は日本最強の神秘殺しにして魔性殺し。敵の神秘が強い程、魔性としての属性が強い程より与える威力が跳ね上がる
無論サーヴァントである以上限度はあるが、現代で用意できる標的で、サーヴァントが手こずるモノは用意できても上回るものを用意するのは難しい筈
そうなれば、セイバーにはこのゲームにおいて大きな有利条件が存在する。だが──
(でも、それはライダーも同じだよね)
そう、あの黒武者のライダーもまた源頼光、セイバーと同じ真名の英霊
セイバーの見立てではライダーはセイバーの頃よりも若く、武家屋敷で源氏の棟梁となるべく鍛錬を重ねていた頃だと思われる
「それにバーサーカー……あの化け物も要注意ね」
狂戦士のサーヴァント、酒呑童子
前回グレイルグランプリ優勝者であり、セイバーとも縁の深い鬼の頂点に君臨する怪物
古くは八岐大蛇を祖に枝分かれした分け御霊であると言う
セイバーの能力、神秘殺しの力を以てすれば討滅も十分可能だろう。しかしそれでも基本性能で言えばあの鬼はセイバーのそれを上回る。決して油断は出来ない
その前にハンティングゲームでもかなりの障害になるのは間違いない。更にバーサーカーのマスターはこのグレイル・グランプリの常連
一見して妨害行為の禁止されたルール。その中でその穴を突いて此方に攻撃を仕掛けてくる事も考えられるだろう

[55 スレ主 24/07/14(日) 00:53:12]

「マスター」
「セイバー……」
セイバーは正雪の側で片膝をついて彼女の顔を見つめている
「相手が何者であろうともこの頼光。あらゆる敵を薙ぎ払いマスターに勝利を捧げましょう」
「ありがとうセイバー」
確かに、セイバーは一級のサーヴァントであり最優の英霊の名に相応しい能力を有している
後は……私自身の問題であり、当のライダー陣営と同盟を組めなかったことをいつまでも悔やんでいる暇はない
「──そう、そうだね」
意識を切り替えよう。私は勝つ──


「さて……間も無く時間か」
クラブの最奥、オーナー室のソファに座り、7つの画面に分かれ其々の主従の様子が映し出されているモニターを眺めてワインを手にしているのはこの聖杯戦争の主催者であるアレクサンドラだ
彼女がソファから立ち上がり、視線をモニターから横にずらす
燃えるような彼女の視線の先には──黄金の杯が厳かに飾られている。アレこそがこのグレイル・グランプリの優勝商品であり、彼女が有する聖杯の機能へのアクセスを可能にする端末、所謂小聖杯であった
アレクサンドラはその聖杯に歩み寄りながら懐から携帯端末を取り出す
「──私だ。『ハンティング・ゲーム』を開始する。今よりターゲットを放つ」
『了解です。ゲームの進行はおまかせを』
部下にゲーム開始を指示し、アレクサンドラは聖杯を前に立つ──
「──おっかねえ女だぜ」
いつのまにかアレクサンドラの背後に立つ一人の男。彼は聖杯とアレクサンドラ両方を何処か愉しげに見つめていた
「まさか、サーヴァントすら手こずるような獲物をどこから調達しているのかと思えば、なんの事はない。聖杯を使って生み出してるんだからな」
「フ……考えればすぐに分かること。それに優勝景品として渡す聖杯の機能にはなんの支障もない」
聖杯に手を翳すアレクサンドラ。聖杯と翳した手の間に魔法陣が展開され、一つの術式が起動し始める──
「さあ、聖杯戦争を進めよう」

[57 二次元好きの匿名さん 24/07/14(日) 01:15:59]

なるほどね、聖杯から召喚しているのか
確かに三つも聖杯を連結していればサーヴァントとは別枠で召喚出来るリソースはあるか...
アレ？そういえばこのグランプリの会場である土地の霊脈ってどうなっているんだろう？冬木ですら聖杯戦争をもう一度行うのに６０年、聖杯の魔力があまり使われずチャージ時間が短くなっているがそれでも第四次と第五次まで１０年もかかっている。ストーリーからして、次にグランプリが行われるまで1０年もかかってないだろうし、
流石にグランプリの舞台となる土地は転々として開催しているのかな？そうなるとめちゃくちゃな方法で坂田晴信氏を巻き込んでいるって事になるよな。

[58 二次元好きの匿名さん 24/07/14(日) 11:58:21]

ほ

[59 スレ主 24/07/14(日) 22:09:26]

〜♫
端末へ同時に同じ着信音が鳴る
スマホの画面を確認すると、表示されている画面にお知らせメッセージが入っている
『ハンティング・ゲームスタート！マップの何処かに現れたターゲットを討伐しよう！』
画面をタップしてグレイルグランプリのアプリを起動する。メニュー画面からマップを開くと、表示されるこの辺一体の地図の一箇所に新しいアイコンが表示されている。髑髏を模したソレはここから少し離れた──自然公園の広場に表示されている。おそらく此処に件の標的が現れたと言うことだろう
「始まったね」
「はい。では──」
「うん。手筈通りに行こう」
準備を始める彼女に手を振って先に出る
外に出ると雲が空を覆い、星や月が見えない逢魔時の様な怪しい夜だ。正に闇夜に怪生が現れるに相応しいだろう
「──ライダー」
「此処に」
呼びかけるとすぐ側に霊体化を解除して漆黒の武者が現れる。彼女は既に臨戦態勢を取りいつでも全速戦闘を可能な状態でいる。流石は源氏武者、常在戦場は当たり前という事だ
「例え鬼が出ようと蛇が出ようとも、我が太刀で悉く滅しましょう」
「うん。いこう」
さあ、祭りの始まりだ

────

「ああ、嫌やわぁ」
自然公園に一番乗りでたどり着いたのはバーサーカー陣営。流石に最も多くこの戦いに出場しているだけはあって初動が速かった。マップにハンティングの獲物が現れると同時に動き出しまず一足先にバーサーカーを先行させ、自身は後から追いつく様に動いていた。ルール上ゲーム中は他陣営への妨害行為が禁止されており、マスターを狙った攻撃も当然御法度に当たる。よって彼は無防備とも言える行動を平然と行えるのだった
そして、先んじて公園広場に到達したバーサーカーは、視認したその標的を前に顔を顰めていた。まるで心底相手にしたく無いという風な様子で盃を呷る
「◾️◾️◾️◾️◾️◾️ーーー！！」
雲に覆われた闇夜に響き渡る悍ましき遠吠え。炎の様に揺らめき、大きさにして5m届こうかと言う巨体を誇る深紅の身体に漆黒の棍棒を担ぐ、異形の人型をなす怪物
そして、赫く耀く眼に額に2対で生える大角──
正に、日本神話や物語で語られる厄災の大鬼そのものを形にしたかの様な存在が鎮座している
「金熊──やないけど、ソレに近い子やなぁ……こんなモンまで用意しなはるなんてなぁ……」

[60 二次元好きの匿名さん 24/07/15(月) 08:44:29]

保守

[61 二次元好きの匿名さん 24/07/15(月) 20:04:51]

本当にどっから連れて来たよ

[62 二次元好きの匿名さん 24/07/15(月) 20:12:56]

>>61

聖杯からと書いてあるよ

[63 二次元好きの匿名さん 24/07/15(月) 23:58:05]

夜保守

[65 二次元好きの匿名さん 24/07/16(火) 09:17:58]

保守

[66 二次元好きの匿名さん 24/07/16(火) 19:27:48]

保守

[67 二次元好きの匿名さん 24/07/16(火) 23:52:22]

相手鬼という事は魔性特攻のセイバーとライダーの攻撃が刺さるな

[68 スレ主 24/07/17(水) 00:22:31]

鬼は棍棒を振り回すもののその時にはバーサーカーは既に鬼の間合いの外に飛んでいた
「まずは一撃貰うたけど……どうやろなぁ？」　
肉を深く切り裂いた感触はあった。爪の先から指の根元までを真っ赤に染めて滴る血を舐めとる。その味と感触は本物のそれであり、やはりあの鬼は生きた化生、殺せる命ある怪物であるのだろう
しかし、例え身体の表層を幾ら斬っても抉っても、奴の命には届かない。それは鬼の棟梁出会ったバーサーカーは誰よりも理解していた
顔を覆う鬼の手がゆっくりと剥がれる。バーサーカーの手によって深く傷つけられたはずの形相は、既に修復しつつあった
元来おにあとは人をはるかに超えた生命体、その命の規模も人のそれとは大きく異なり、多少の数はすぐに修復してしまい、致命傷には至らない
「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎！！」
まるで傷の修復を誇示するように吠える鬼。それを前にバーサーカーは如何にしたものかと悩んでいた
「どないしよか……いっそ宝具──あかんわぁ、もし生き残られたらウチが大目玉喰らうやない」
しかしこのまま肉弾戦を続けていても此方に勝ち目は薄いかもしれない
なぜなら、このまま続け他所で向こうは修復し此方はただイタズラに消耗するばかりであった
「──ま、うち一人やったら深刻な事はならんやろうけど……」
このまま長々と消耗戦みたいな状況する事に気を抜かないで根気よくいこうとするかの
バーサーカーは今一度状況を整理していたら、遠くの方で何かが煌めく
「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎！！」
「試させて、貰います！」

[69 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 08:44:40]

朝保守

[70 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 19:54:47]

倒すまでに全力を出し過ぎて手の内をさらすとかはどの陣営もしたくないよな

[71 二次元好きの匿名さん 24/07/17(水) 19:59:22]

そういや、討伐対象って聖杯からの供給で魔力無限なのかな？

[72 二次元好きの匿名さん 24/07/18(木) 07:34:54]

運営はどこからこれだけのリソースを用意してるんだろうか

[73 スレ主 24/07/18(木) 07:53:26]

バーサーカーと鬼の戦いに割って入るように乱入したのはキャスターと土御門柚子。彼女達は識と別れてから現場に到着するまで、結界を張り気配を消して接近していた。キャスターの隠形は見事なもので、非戦闘時はまだしも戦いの中に接近するキャスター達の存在に気がつくことはないだろう
そして、射程距離に入った瞬間、キャスターの土御門の2人は此処まで近づきながら各所に仕込んだ術を起動する
「そうれ、急急如律令！」
「神火清明──急急如律令！」
ここに来るまでの道中に刻まれた術式や形代が次々と発光し燃え始める。それらは鏃のような形を形成、夜に瞬く光と伴い矢のように鬼へと降り注がれる
「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎──！」
鬼に次々と突き刺さる火の矢の威力は高くはない。どれだけ撃ち込まれようとも鬼には痛痒を与えている気配さえ無い
「やっぱり、この程度では──」
「ンンンンンン、これはこれは」
ダメージを与えられないのは初めから織り込み済み。相手もそれが分かっているから迎撃や防ぐことさえせずに受け止めている
「では、こんなものはどうでしょう！」
キャスターが虚空に陣を描く。赤い魔力の線が一つの紋様を描き、弾けて消える──
その効果は直ぐに訪れた
「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎」
火矢が命中した辺りから、黒い煙のようなものが鬼の身体から吹き出していく。同時に、ドス黒い呪の気配を漂わせ始めた
「これぞわたしくしめの呪詛に御座いますれば！やがて我が呪いは肉体を侵し血肉を腐り落としましょうぞ！」
「相変わらず悪趣味やなぁ、アンタ」

[74 二次元好きの匿名さん 24/07/18(木) 17:08:51]

流石道満やな

[75 二次元好きの匿名さん 24/07/18(木) 23:25:45]

保守

[76 二次元好きの匿名さん 24/07/19(金) 08:47:39]

朝保守

[77 スレ主 24/07/19(金) 10:05:26]

キャスターの言葉の通り、鬼の身体は呪詛の煙があがる所から徐々に腐り落ちるようにどす黒い泥のように爛れ始める
「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎──！」
それは肉体が腐ることへの悲鳴か、周囲の木々を揺らすほどの叫びを上げながら鬼はキャスターへ襲い掛かる。何度も蠅叩きの様に振り下ろされる金棒。叩きつけられる度に地は弾け抉れ、人が歩きやすいように舗装された筈の道や緑の広場は見る影もない程に耕されてしまっている。言わずもがな、振り下ろされる攻撃の悉く、一撃でも喰らえばそのままミンチにされかねないだろう
だが、それでも鬼の攻撃は止まらず、そしてそれは標的の生存を示唆しており──
「いやはや、これはこれは──」
暴嵐の様な猛攻をを器用に回避していく道満。何らかの術を用いてか、キャスターのサーヴァントに似つかわしくない過敏な動きで次々と振り下ろされる金棒をまるで煽るように、嘲るように躱し続ける
「⬛︎⬛︎⬛︎！」
その様子に怒りを燃やしたのか、鬼は手にした金棒をキャスターへ投げつけた。しかし当然、力任せの投擲など英霊に通用するはずもなく、キャスターは上に跳躍し回避する
稚拙な攻撃を冷笑しながら地の鬼を見下ろすキャスターだが──
「キャスター！上です！」
眼下に鬼の姿は無く、聞こえて来たマスターの声と同時に跳躍した筈のキャスターに薄暗い影が差し込む
「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎！」
鬼はその名の通り鬼の形相でキャスターの頭上を取る。金棒を投げたと同時に、キャスターと同じく鬼も上に跳んでいたのだ
「───おや」
キャスターは一瞬、喜悦、愉悦、嘲笑に満ちた笑顔が消えた。表情そのものは張り付いたような笑みのままだが、その中にあるのは空虚ながらんどうの空白──
「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎！！」
──振り下ろされた拳が、宙のキャスターを蝿のように叩き落とした

[78 二次元好きの匿名さん 24/07/19(金) 21:53:03]

このキャスターは本人かな？

[80 二次元好きの匿名さん 24/07/20(土) 10:20:48]

まぁ分身でしょうなとは思っていたわ

[81 二次元好きの匿名さん 24/07/20(土) 21:53:17]

道満だしな

[82 二次元好きの匿名さん 24/07/21(日) 08:44:48]

朝保守

[83 二次元好きの匿名さん 24/07/21(日) 20:36:53]

ほしゅほしゅ

[84 スレ主 24/07/22(月) 07:12:38]

「え、キャスター？」
「はい。彼方は拙僧の式神にて」
キャスターはにこやかに解説しながら一枚の呪符を取り出すと、とても式神とは思えない程に生々しい挽肉になったそれを前に吠える鬼へつけて投げる。符は重力や桐生の影響をまるで無視したように真っ直ぐ鬼へと飛んでいく。そして鬼の足へぴたりと張り付くと──
「如何です？」
キャスターの合図とともに青い鬼火のような火を吐きながら炸裂する。同時に式神だった肉片も同じ青い炎に包まれて一気に炎上、鬼を燃やそうまで猛り燃え上がった
「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎！」
いきなり足元が爆発した事で鬼は一瞬よろめくがすぐに立ち直り此方を睨みつける。青い炎に身体を焼かれながら、全く意に介さない様子であった
「……ふむ。この程度では大した傷になりませぬか」
「感心してないで、次の手を打って！」
土御門がキャスターに指示を飛ばすと同時に彼女自身も符を複数枚ばら撒き、虚空に五芒星の陣を描く
すると、宙空に撒かれた府が光を帯びながら五芒星の中央へ吸い込まれていくように集まる。一枚一枚に宿る魔力は大したことはない。しかし、何事も集めれば、塵も積もればという諺の通り、数が集まればそれなりの規模も強い魔力になる魔力はやがて形を変えて風となる
「行きなさい！」
放たれた風は極小規模の竜巻。耕された地面の土を巻き上げながら焼かれ呻く鬼へと向かう。そして竜巻は鬼を焼く青き火までを巻き上げて牙を剥いた
「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎！」
風そのものの威力は大きくはない。しかし、巻き上げた土の中に含まれる砂利、キャスターの放った火を取り込んだ竜巻は鬼の身体を切り刻みながら傷口を焼く
マスターの行使する神秘はたかが知れているが、サーヴァントの起こす神秘を取り込むことで強力な術へと変質する。天地万物を己が力とする、日の本の魔術の本領であった
「あちらさんもやりあるわぁ」
何処から感心したような響と共に、鬼の頭上からバーサーカーが鬼を引き裂いた

[85 スレ主 24/07/22(月) 08:14:35]

顔を再び切り裂かれ金棒を狂ったように振り回す鬼だが、バーサーカーには当たらない。更に相打ちをかけるようにキャスターが呪詛に侵された符を投げ打ち、炸裂させていく
一見英霊2騎により翻弄されているように見える戦況。他の陣営を待つまでもなく決着が着きそうにも見られたが……
「思うたよりタフやねぇ」
「……此処までダメージを与えて斃れないか」　
幾度と無くグレイルグランプリを駆け抜けたバーサーカー陣営は標的の耐久力に思考を巡らせる。宝具での攻撃までは敢行していないとは言え、バーサーカー……酒呑童子の攻撃力は凄まじいものを誇る。ただでさえ強靭な鬼であるのに、バーサーカーとしての霊基によってサーヴァントとしても破格の膂力と攻撃能力を誇る。そのバーサーカーの攻撃を幾度と無く喰らい、確かな痛手を与えているはずなのにも関わらず、一向に倒れる気配を見せていない
更にキャスターが繰り出す呪詛を身に受けているにもそれをまるで意に介さない振る舞いもまた異常なほどに高いタフネスを印象付ける
「キャスターはん？真面目になぁ」
「ンンンン。拙僧、至極真面目に事に及んでおりますれば」
「あんたの呪い、もう解けてるんよ？」
バーサーカーが指差す鬼の身体は、先程までは受けた呪詛が効果を発揮して鬼の身体を一部腐り落とす程の効果を見せていたが、いつの間にかその痕跡さえ残らないほどに新たな肉に覆われていた
回復するにしても、余りにも早くキャスターは不気味な笑顔を零し沈黙する
「……いやはや、腐りかけた周囲の肉諸共復元再生させるとは……」
「このままでは単純に火力が足りません」
英霊2騎を以ってして倒せない。神秘の限りなく薄い現代において僅かに残された幻想種であろうともこのような事は起こり得ないだろう
「やはり……聖杯と繋がっているのか」
晴信は状況から一つの仮説を立てる。と言うより、そうでもなければこの常軌を逸したタフネスに説明が付けられなかった

「──どうやら、無駄足とはならなかったようですね」

[86 二次元好きの匿名さん 24/07/22(月) 20:07:47]

保守

[87 二次元好きの匿名さん 24/07/22(月) 23:38:40]

これはセイバーの到着か？

[88 二次元好きの匿名さん 24/07/23(火) 08:47:01]

保守

[89 二次元好きの匿名さん 24/07/23(火) 20:29:28]

ほ

[90 スレ主 24/07/24(水) 00:12:33]

この広場全域に行き渡るような声と共に、鬼の急所と言う急所に次々と矢が突き刺さる。先程のキャスター達が行使したような呪術魔術の類ではない、正真正銘の鏃の付いた弓矢である
姿の見えない位置から次々と繰り出される正確に急所を狙った矢による攻撃。鬼は腕で眼に対する攻撃だけは防いているものの、それ以外は容赦なく矢が肉を抉り突き刺さって行く
その度に赤黒い血が飛び散り荒れた地面を濡らす。これ程の正確な狙撃を連続して、様々な方角から繰り出す存在は、極めて限られるだろう
「アーチャーか」
「やっと動きましたね」
晴信と土御門は確信を持った声でその存在を示唆する。これまで決して動かなかった最後の陣営、アーチャーがここに来て初めてその動きをお前に現したのだ
「ええ、その通りです」
そして、キャスターとバーサーカーが立つ位置より更に一歩引いた所へ姿を現したサーヴァント。2騎のマスターの言葉を肯定して、かつその手に握られている弓からして、アーチャーのサーヴァントに間違いはないだろう
何より、巨大を誇る鬼とはいえ、短期間で20を超える数の矢をほぼ全て喉や心臓をはじめとする急所へと突き刺さっているのだ。そう判断するのが妥当なところだろう
「既に戦闘が始まっているようでしたし、出遅れたと思いながら駆けつけましたが、どうやら思った以上に手強い相手の様ですね……」
アーチャーは弓に次の矢を番えながら、矢の針山の様な状態になった敵の鬼を見据えている
「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎……」
鬼は全身の急所に突き刺さった矢は時代に鬼から抜け落ちていく。兄がその手で矢を引き抜いているのではない
肉体が再生を始めたことで異物である矢が塞がる傷痕と共に放り出されてしまったのだ
「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎！！」
まるで初めから矢による攻撃など受けていないと言わんばかりに咆哮を上げる様子を見て、アーチャーは静かに、眼前の鬼の脅威レベルを引き上げるのだった

[91 二次元好きの匿名さん 24/07/24(水) 08:38:45]

アーチャーだったか

[92 スレ主 24/07/24(水) 08:56:12]

「成程……鬼、インドでは羅刹を源流とする説話もありますが……」
どうして中々、凄まじい──
英霊3騎による複数種類の攻撃を受けてそれなり以上のダメージを負っている筈だが、いつの間にか回復しているようだ。当然、ハンティングゲームと銘打ち、報酬に霊地を用意している以上は最大7対1になる事を想定してか、想定よりもかなり頑丈な身体を持っているらしい。これ程の耐久力に加え、恐らくはサーヴァントであろうとも殺し切れる膂力を備えているとなれば、この聖杯戦争の運営者は、かなりのやり手だ
聖杯に直接接続されているだろうこの能力──果たして、如何に亜種聖杯といえどもそう簡単に魔力の都合がつくとも思えないが……果たしてどの様にこの様な怪物を召喚、維持する魔力を賄っているのか、興味は尽きないが──
「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎ ──！」
咆哮を上げて突進してくる鬼を躱し頭上を取りながら矢を連続して放つ。矢は鬼の首元、鎖骨、背中と急所に突き刺さる。さしもの英霊だろうとこうして連続して急所を矢で穿たれればひとたまりもない。相応のスキルを持っていなければ消滅していてもおかしくはないが、目の前の鬼はまるで堪える様子は無い
「ほりゃ」
更に、バーサーカーがアーチャーの更に上から踵落としを肩口に墜とす。流石は狂戦士の英霊、肉弾戦の破壊力一つとっても恐ろしいものがある
ものの一撃で鬼の肩を抉る様に肉が弾け飛び、飛沫を上げる血がバーサーカーに掛かる。鬼は絶叫を上げながら左腕を振り回して暴れ回るしかし、バーサーカーはそれらを器用に躱しながら距離を取る。狂化の影響を受けて入りとは思えない程に的確な判断ができる様だ
鬼の膂力、その腕での攻撃は恐らくサーヴァントでも無事では済まない。あのまま追撃して一撃でも受けようものならそのまま退場に繋がりかねないだろう。しかも、肩を大きく抉り壊した損壊も、既に修復が始まっている
「──面倒やなあ」
「その様ですね。想定以上の回復力だ」
同じ方向に回避行動を取った為か隣り合わせに着地するアーチャーとバーサーカー。互いに顔や視線は向けず鬼に集中したままであるが、自然と目の前の脅威に対して対話が行えている
「やはり、火力不足は否めませんか……」
「ほんになぁ」
「ンンンンンン、我らサーヴァント3騎をしても斃しきれんとはこれは我ら全員の宝具を以て抗する他ありませぬかな?」

[93 二次元好きの匿名さん 24/07/24(水) 20:43:32]

保守

[95 スレ主 24/07/25(木) 00:47:47]

バーサーカー、酒呑童子の宝具は『千紫万紅・神便鬼毒』は彼女の持つ酒、その中でも極上の逸品である
何しろ、酒呑童子の逸話に曰く、「鬼をも酔わせ、その妖気さえ封じてしまう」酒であり、源頼光とその四天王が酒呑童子を討伐する為に用意した特級の呪物であふ
逸話によれば酒呑童子はこの酒を大層気に入り、呑み続けて酩酊し、身動きができなくなったところを首を断たれたと言う
その酒を宝具として保持する酒呑童子だが、彼女が使えばその酒に溶け込んだ呪いがそのまま他者への毒となり、触れた物を比喩でなく「骨抜き」にしてしまう。種別は対軍宝具であり強力な宝具である事は間違い無い。しかし、キャスターの呪いをバーサーカーの攻撃を受けても最終的には平然と咆哮を上げて襲い掛かる鬼を前にどれほどの効果を発揮するか、例え鬼さえ封じる酒でも、目の前の鬼が酒など意に介さぬ無粋極まる無頼の徒であれば、確かにバーサーカーの宝具であろうとも撃破し切れるかは微妙なところであると判断するのも仕方ない事である

[96 二次元好きの匿名さん 24/07/25(木) 08:17:09]

保守

[97 二次元好きの匿名さん 24/07/25(木) 18:54:07]

流石はケイローン