【クロス】「陸八魔アル!!俺は、強欲のグリードだぁ!!」

  • 1二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 20:52:18

    「俺は!!お前に惚れちまったぁ!!
     お前が欲しい!!
     お前に、首ったけだああああ!!」





    「なななな、なっ、何ですってーーーーーー!!!???」




    要するにハガレンホムンクルスたちがキヴォトスに来ちゃったクロス妄想が止まらなくて書いちゃった。
    なお、
    ①ハガレン側は本編最終回後
    ②シャーレの先生は別枠でいるものとし、彼らは先生ではない
    ③プライドは絶対キヴォトスには来ない(だって生還してるもの)

  • 2二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 20:59:17

    最終的にグリードが行きついた答え、「本当に欲しかったのは、あいつらみたいな仲間だったんだ」。
    それを手にしている子たちが多いキヴォトスはグリードにとってはまぶしく見えると思う。
    ましてやその中でも仲間同士の絆の強さに定評がある便利屋68の面々、それを束ねるアルちゃんの姿はまさにグリードの目指す姿であり、憧れるのは道理と俺は思う。

  • 3二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 20:59:52

    正直ホムンクルスよりステータス高そうなバケモンまみれだから放り込むの可哀想だな……
    あと野生の火炎放射器持ちにトラウマ刺激されそうなやつがいる

  • 4二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 21:06:49

    一番おっかないのはグラトニーかな?
    ミニ真理の扉に飲み込まれたら錬金術のないキヴォトスだと生還は絶望的だし、あいつ平気で人喰うしで

  • 5二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 21:12:18

    スロウス:他のホムンクルスの干渉がなきゃ害はなさそう。修行部で寝てる。

    ラスト:ちょっと未知数。先生からかってそう。

    エンヴィー:化け物体だと的がでかいだけだけど、変身で場をひっかきまわしそう。

    グリード:本編後だと強欲ではあるが友人を得ようと四苦八苦。1みたいに便利屋と絡んでそう。

    グラトニー:>>4参照。おとなしかったら美食研の6人目だけど、諸々考えると一番危険な希ガス。

    ラース:なんかもう満足してそう。レールから外れたから案外最序盤の面白おじさんやってるかも。別に先生は王であるというわけでもないので、グリードの次に仲良くやってそう。

  • 6二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 21:12:41

    死亡キャラが来てる感じ?
    意外とハガレンって死んだキャラ少ないんだよな
    それか旧アニメ版みたいに扉の向こう側とか?

  • 7二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 21:22:48

    現時点で妄想で思いつくのは

    ①便利屋に惚れこんで平社員から上り詰めようとするグリード
    「お前をモノにするためなら平社員くらいわけねぇよ、アイツだってそう言うだろうさ。」

    ②ヒナorネムガキのどちらかと一緒にグチグチ文句言いながら怠けてるスロウス
    「めーんど、く、せぇー…めんどくせーから、さっさとおわらせるー…。」

    ③ホシノと一緒におちゃめに過ごし、そして本気ホシノを止めるために眼帯を放り投げるラースこと『元大総統閣下』
    「さて、小鳥遊ホシノ君…君はどれだけ痛めつければ諦めてくれるのかね?」

    ④美食研、とりわけイズミに『味』を教え込まれた結果美食に目覚め、でも食う量は相変わらずなグラトニー
    「ねぇねぇイズミ~、なまこソーダまだある~?」

    ⑤ちゃっかり先生をからかいながら「いい男」について熱弁してそうなラスト
    「先生、ねぇ…なかなかだけど、私を倒した「あの男」と比べたらまだまだね。」

    ⑥花鳥風月部に合流して一番悪辣に暴れまわってそうなエンヴィー
    「やっぱ人間って、どこの世界でも変わんないもんだよね~www」


    エンヴィーだけはどうしても友好化できそうなヴィジョンが見えない…

  • 8二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 21:28:04

    >>6

    そんな感じで

  • 9二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 21:41:22

    大総統閣下はいちばん若かったころにw

  • 10二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 21:49:08

    俺はあの時、『親父殿』に噛み千切られて最期を迎えた。
    あの時のあいつらのヒデェ面は今でも思い出すぜ…。
    だが、最後の最後で親父殿の肉体をスッカスカのボロ炭に変えてやった。
    あいつらならこれで大丈夫だ…。
    『じゃぁな……魂の…友よ……。』



    気が付いたら、どっかの路地裏にいた。
    「…あん?」
    思わず自分の体を見やる。リン・ヤオの肉体じゃねぇ、元の俺の肉体だ。
    体内に感じる賢者の石も…あぁ、これは親父殿の賢者の石の魂の幾分かが今の俺を構成してるみてぇだ。
    ってことはあいつら、親父殿をやったんだな。まぁ当然だ、この俺がアシストしてやったんだからな。
    炭素硬化も…問題ねぇな。魂ストックこそ減ってはいるが、リン・ヤオの肉体に入る前の頃の俺と大差ねぇ状態だな。よし。
    さて、ここはどこで、これからどうするか…


    ドゴォォォォォン!!


    おいおいいきなりトラブルかぁ?
    そう思って爆発音のした方を向いた俺の眼は釘付けになっちまった。
    まだガキだが、女が4人、こっちに向かって走ってきたんだ。全身機械鎧みたいなやつらに追われながらな。

  • 11二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 21:59:31

    お、始まった
    ほす

  • 12二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:00:21

    フー爺さんも合流させたい・・・

  • 13二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:05:14

    ブルアカ側で爺さんキャラ居た?

  • 14二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:06:37

    ホシノ…(小声)

  • 15二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:08:06

    >>14

    最強の目vs最高の神秘

    ……あれ、もしかしてガチの頂上決戦?

  • 16二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:10:27

    「もう、しつこいわね!!」
    赤髪の一番いい体した女が片手でデケェ銃をぶっ放してやがる。
    「アハハ、面白ーい!」
    白髪のチビは鞄をぶん投げやがった…おー爆発した。
    「死んでください死んでください死んでください!!」
    紫髪のガキがショットガンをぶっ放す。…ショットガンってあんな猛スピード連射出来たっけか?
    「…まって社長、そこに誰かいる!」
    白黒髪のツリ目が俺に気づきやがった。

    「そこのあなた!危ないから逃げなさい!」
    社長と呼ばれた赤髪が俺に叫ぶ。
    「あん?」
    その時に見た、赤髪の真っ直ぐな目…あいつらみたいな目をしやがって。
    その時だ、紫髪のガキが敵に集中砲火されちまった。
    「くうううう!!」
    「ハルカ!」
    赤髪の社長ちゃんが声をかけるが…おいおいどうなってんだ!?思いっきり撃たれてやがるのに全然応えてねぇぞ!?
    一応痛がってはいるみてぇだが…。
    『そこまでだ便利屋!取引を潰しやがって…許さんぞ!』
    敵の全身機械鎧共…事情は知らねぇが、「女を痛めつけてやがる」。
    そう理解したなら、俺のやることは一つだよなぁ。

  • 17二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:16:58

    鎧化すれば大抵は大丈夫だったな?

  • 18二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:17:39

    >>12

    フー爺さんか…文化的には山海経だけど、個人的には忍術研究部顧問になってほしいなぁ

  • 19二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:18:35

    >>18

    同じこと考えてたw握手

  • 20二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:30:01

    普段はどこで何かしてるん?

  • 21二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:34:18

    俺は炭素硬化を発動して、ハルカと呼ばれたガキの前にすっ飛んでいった。
    そして銃弾の雨が俺の硬化した体に叩き込まれる。当然、俺には傷一つ付けることはできねぇ。
    「…えっ?」
    ハルカが呆けた声を上げる。俺は無視して顔だけ硬化を解いてから敵軍団に話しかける。

    「おいおいお前ら、このグリード様の前で女を、しかもこんなガキどもを痛めつけてるたぁどういう了見だ?」

    『な、なんだこいつは!?便利屋の仲間か!?』
    『う、撃て撃てー!!』
    また奴らがぶっ放してきやがった。俺はもう一度顔も硬化させて銃弾を防ぐ。
    さーて、こいつらどうやってぶっ飛ばしてやろうか…。

    と思ったら、俺の後ろから銃弾が一発、俺の横をかすめて奴らにぶち込まれた。
    しかも時間差でその銃弾が爆発し、奴らを大勢巻き込んじまった。
    「加勢してくれてありがとう、後は任せて…ムツキ、カヨコ、行くわよ!!」
    「おっけ~アルちゃん!」
    「任せて。」
    俺が突撃しようと思ってたのに、そこからはガキどもが一気に巻き返しやがった。
    「お~お~、やるねぇこいつら…。」
    おかげで硬化状態のまま棒立ちしてただけになっちまったぜ…。

  • 22二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 22:54:47

    「あ、ありがとうございます…その…ぐ、グリード…さん…。」
    紫髪のガキことハルカが俺に礼を言う。
    俺は硬化を解いてこいつらと相対していた。
    「なぁに、俺は女が痛めつけられるのは趣味じゃねぇからな。」
    「私からも礼を言うわ。うちの社員を助けてくれてありがとう。」
    赤髪の社長ちゃんも礼を言った。…ガキのくせにホントいい体してんなぁこの社長ちゃんは…。
    「あ~、な~んかやらし~目をしてるよ~?」
    おっと、白髪のチビが睨んできやがった。
    「それで、あなたは何者なの?先生以外にあなたみたいな大人は見たことないし、さっきの銃弾を防いだ力…あれって何だったの?」
    白黒髪のガキが俺に質問を投げかける。
    「まぁまぁとりあえずだ、俺の方こそ色々聞きてぇんだぜ?例えばそこの紫髪の嬢ちゃんが何故あんだけ弾ぶち込まれても死んでねぇのかとか、お前らの頭上の天使の輪っかみてぇなのは何なのかとか…。」
    「え、あなたヘイローを知らないの?」
    社長ちゃんがとぼけた声で返しやがった。そりゃ知るわけねぇだろさっき目ぇ覚めたんだし。



    ぐぅ~~~~~~~~~~~。



    俺と社長ちゃんの腹の虫が同時に鳴りやがった。
    「プッ…アッハハハハハハ!同時にお腹鳴らしちゃって…面白ーい!!」
    白髪のチビが腹抱えて笑いやがる…チキショウ。
    そういや金もねぇ。
    「…仕方ない、いつものところでお昼にしようか。」
    白黒髪がため息をつきながら言った。

  • 23二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 23:27:52

    「うっまっ!?何だこりゃうますぎるぞ!?」
    「ハッハッハッハ、いい食べっぷりだねぇお兄さん!」
    「うーわー、すんごい勢いで食べてるねぇ~。」
    「社長大丈夫?奢るって言っちゃったよね?」
    「あの…依頼は達成してますから報酬入ってますよね…。」
    「だ、だだだ大丈夫よ…これくらい…(だ、大丈夫よね?足りるわよね?)」

    ガキ4人改め便利屋68に引っ張られて、俺は今屋台で飯を食ってる。
    らーめんって言うらしいが、これがうまいのなんの。

    んで、ここで俺は今いる場所やら何やら、いろいろ話を聞くことが出来た。
    ここがアメストリスではなくキヴォトスという場所であること、ヘイローとかいう不思議パワーのこと、それに伴った超銃社会で治安がクソッタレであると言う事。
    そしてこの4人。社長ちゃんこと陸八魔アル、白髪のチビこと浅黄ムツキ、白黒髪のツリ目こと鬼方カヨコ、紫髪のガキこと井草ハルカ。こいつら4人がこのキヴォトスの裏社会で便利屋として手広くやっているらしい。…ダブリスにいたころの俺みてぇじゃねぇか。
    お返しに、俺も自身の事を色々話してやった。賢者の石を核に作られたホムンクルス、強欲のグリード。
    さっき見せた炭素硬化、アメストリスで完全に死んだはずがこのキヴォトスで目覚めたこと、かつてダブリスで自由気ままに裏社会を渡り歩いていたこと、あいつらとの出会い、最終決戦…。

  • 24二次元好きの匿名さん24/07/02(火) 23:29:53

    すいません、脳みそが疲れました…
    書きたい人いたら遠慮なくどうぞ。
    もしくは保守してくれると助かります。

  • 25二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 07:03:48

    おお、ほす
    待機開始w

  • 26二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 10:34:17

    「いや~うまかったぜ~ごっそさんw」
    「え、えぇ…(報酬がぁ…)」
    「だから言ったのに…。」
    「あの…ご希望でしたら私が内蔵売ってでも…」
    「やめなさいハルカ。」

  • 27二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 17:16:44

    「切り離した」モノ達(ホムンクルス)で囲う欲深いが中身はからっぽのフラスコの中の小人
    「与えた」モノ達(預言者)で囲う冷徹だが確かな激情を秘めてるデカグラマトン

    共に「神」を目指した者として軽く談義でも如何ですか?(お父様は真理に連れ去られてるから転移範囲外でしょうが…)

  • 28二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 23:02:53

    すまんビナーボコってて遅れた




    「人の命をたくさん使って作られた『賢者の石』…それで作られた、ホムンクルス…。」
    カヨコが俺の話を聞いて眉間にしわを寄せる。まぁそりゃそうだよな、普通はそういう反応するもんだ。
    だが、ここでアルがぶちまけやがった。

    「でもグリード、あなたはそんな最悪な作り主に反抗して、仲間と共に立ち向かって、結果としてもっと多くの人達を救ったんでしょ?たとえ日陰者になろうとも、自分の『強欲』に従って最後まで足掻く…まさにアウトローな生き様じゃない!!」

    この時のアルの眼が、もうキラッキラでよぉ…俺なんかをそんな目で見る奴なんざ初めてだぜ。
    その目が…『欲しくなっちまった』。
    あいつらみたいな『仲間』に囲まれ、そして互いに信頼し合っているこいつが…。

    「あれ、なんか嬉しそうになってる?」
    「うん、なんか社長を見る目が変わった?」
    「あ、アル様…グリードさん…?」

    俺はアルの手を掴む。そして思いのたけをぶちまけた!!

    「陸八魔アル!!俺は、強欲のグリードだぁ!!」

    「俺は!!お前に惚れちまったぁ!!
     お前が欲しい!!
     お前に、首ったけだああああ!!」

    ・・・・・・

    「なななな、なっ、何ですってーーーーーー!!!???」

  • 29二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 23:05:34

    とりあえずグリードで書きたい部分は書けた。
    ただ久々の二次創作は結構疲れる…。

    良ければ他の皆様もどんどん妄想を書いてほしい。他人の書いたのを見ることで得られる栄養素があるんだ…!

  • 30二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 01:15:13

    あ、ラストって『色欲』なんだから…………


    コハルやハナコとかち合ったら面白そうかも……

  • 31二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 02:15:13

    仲間達とつるむアウトロー集団かあ…
    グリード、今度こそ守れよ

  • 32二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 06:16:47

    とりあえず確認だが
    「お父様」と「大総統息子(名前忘れたw)」は、いない・・・それ以外は仲間(予定)なんだな?

    上にもあったがフー爺さんと・・・あとヒューズさん、あとエドワード・アルフォンス父(名前忘れたっ!w)も来て仲間になってくれれば…

  • 33二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 07:52:33

    >>32

    ヴァン・ホーエンハイム(エドたちの父の事ね)は確かに死亡者だけど正直勘弁したい…やっとトリシャ(奥さん)と合流できたんだもの…

  • 34二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 08:18:03

    >>33

    おおそうだったママンお迎えだった・・・


    アビドスかシャーレで先生の道を示す大人の先輩…と言う立場も…

  • 35二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 08:18:38

    >>34

    あ、夫婦そろって…って意味ね?

  • 36二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 14:58:17

    ”それで、平社員として押し切られたと…?”
    「えぇ…その…そうなるわ…ね。」
    「おいおい先生さんよぉ、アルは何も悪くねぇぜ?攻めるんなら俺を攻めろってのw」

    翌日。
    今俺らがいるのはアルが当番ってやつで来訪している『シャーレ』とかいう部署。…実験道具みてぇな名前の部署ってなんだよ?
    で、アルが経営顧問と称するこの男、「先生」とやらに俺の事を報告しているところだ。どうやらこいつもアメストリスとはまた別の「世界」から来ているらしく、俺やホムンクルス、そしてアメストリスと錬金術についてはなーんにも知らねぇときた。
    ”じゃあ早速そうさせてもらうよ…アル達便利屋の4人は子供であり、私の大事な生徒だ。だから…”
    先生が俺に早速苦言を呈す。まぁ至極当然の内容だわな。だが俺はその言葉を遮る。
    「わかってるよ、最低限”卒業するまでは”手は出さねぇし、同意がなきゃやりはしねぇよ。」
    「ちょ…!?」
    おーおーアルの奴赤面してやんのw
    ”…本当かい?”
    先生が訝しみやがる。だが俺は引き下がらねぇぜ。
    「あぁ、何なら俺の体内の賢者の石を賭けたっていいぜ。そもそも俺は女を殴る趣味はねぇ、甚振る趣味もねぇ。そういうのは同意の上でやった方が具合いいじゃねぇか。それによぉ………。」

    「俺はこいつらを、便利屋の4人を、アルを、俺のモノにしてみせると決めてんだ。だからこそ、俺はこいつらを『決して見捨てねぇ』!!俺は強欲のグリードだからなぁ!!」

    ここはハッキリと、力を込めて言い放った。
    ”……大人として、先生として、今すぐあなたを認めるわけにはいかないけど…その真剣な目、信用してもいいみたいだね。”
    まだ難しい目で俺を睨んではいるが、一応理解はしたみてぇだな。

  • 37二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 19:56:50

    他の「家族」たちとはいつ合流になるのか…
    ところでゲーム的に何時頃?今

  • 38二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 22:44:40

    >>37

    一応配信されてるメインストーリーは全て読破してるので、どうしても前提知識がそうなっちゃう…

    ということで、「アビドス3章開始前」あたりで。


    始発点編で一度時空やらいろいろしっちゃかめっちゃかになってるし、それなら理由づけになろう!

  • 39二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 23:36:06

    「あ、やっと帰ってきた~!おかえりアルちゃん、それと…グリリン♪」
    「その呼び方やめろっつってんだろチビぃ!!」
    「え~いいじゃんギャップ萌えってやつだよ~グリリン♪」
    「このガキ…!?」
    「前にエドって人にこの呼び方されてたんでしょ?自分でそう言ってたじゃ~んw」
    「迂闊だったぜ…。」

    絶対ムチュキはグリリン呼びでからかうよね

  • 40二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 06:52:30

    ホーエンハイム氏いるとして
    戦闘力は物凄いよね?

  • 41二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 07:56:17
  • 42二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 10:03:13

    「ふむ……千切られたはずの腕が元通り…目も無事か…。」
    「服装は最後のあの時のまま…この魂は父上から放出されたものが1個だけ、か…流石に若返りとはいかぬか…。」
    「そして、一面砂ばかり…イシュヴァールを思い出すな。」
    「さて、これからどうしたものか…。」




    「ん…誰かいる?」

  • 43二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 17:26:03

    ほしゅ

  • 44二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 17:32:51

    仲間が欲しいという欲望に素直になったらキヴォトスに1番適応できるまである

  • 45二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 19:37:34

    >>42

    閣下?!

  • 46二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 22:01:16

    「で、まーた拾っちゃったんですか~シロコ先輩?」
    「ん、困ってそうだったから。先生の時と同じ。」
    「はっはっは、正直助かったよ。当てもなかったし、物資も無かったのでな。飲み水として分けてもらった飲料はなかなか痛烈な味であったが…。」
    「ん、驚いて吹いてたね。」
    「え~、エナドリ知らないんですか~おじさん?」
    「うむ、知らぬ。それで、この施設…アビドス高校だったか。責任者は誰かね?」
    「うへぇ~、ま~た誰か拾ったの~シロコちゃん?」
    「すみません、ホシノ先輩起こしてて遅れました。」



    「何と、君たち5人がこの高校の所属者全員!?」
    「そうだよ~」
    「はい、私達『廃校対策委員会』の5人…この学校を守るため、日々借金返済に追われてます…。」
    「シャーレの先生や他の学校の子たちにもいろいろ助けられて何とかここまでやってきたの。」
    「ふむ…そんな中で私を助けたというのかね?ここまで追い詰められている状況であれば、私のような見知らぬ者など捨て置けばよかろうに。」
    「す、捨て置けって…!?」
    「ん、それは嫌。困っている人を見てしまったなら、見捨てるなんて出来ない。先生だってそうするはず。」

  • 47二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 22:16:05

    「そうか、その先生とやらは良き教師なのだな。」
    「まぁシャーレとしていろんな学区で対応に当たってるから四六時中うちにいてくれるわけじゃないんですけど…。」

    「なれば、等価交換…命を救われた対価として、君たちの活動に助力しようではないか。」

    「え、いいんですかおじさん?」
    「構わんよ。どのみち私は一度死んだ身…敷かれたレールから飛び出してしまったのだ。なれば、私も自由にさせてもらうまでの事。」
    「……え?何か不穏なワードが…?」
    「ま、まぁ手伝ってくださるのであれば助かりますけど…。」

    「改めまして、私はアビドス高等学校1年、奥空アヤネです。」
    「同じく1年、黒見セリカよ!」
    「アビドス高等学校2年の十六夜ノノミと申しま~す!」
    「ん…改めて、2年の砂狼シロコ。」
    「んで~、私が3年の小鳥遊ホシノだよ~。」

    「アヤネ君、セリカ君、ノノミ君、シロコ君、ホシノ君だね。では……」

    (私は本当の名を知らぬ。ホムンクルス『憤怒のラース』を名乗っても…いや、『あれ』との繋がりを断たぬためにも、やはりこちらを名乗るべきだな。)

    「私は、キング・ブラッドレイ。かつて、錬金術大国アメストリスにて国軍大総統を勤め上げた男だ。」

  • 48二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 22:19:43

    『あれ』、つまり夫人の事ですw

    ただ閣下と先生はある一点において敵対してしまう可能性があると思ってます。


    「敢えて言おう、尻であると!」

  • 49二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 22:33:19

    おつ!!

    何度か凄いとこ見せて
    その後夫人の反応できなかったビンタの話を・・・w

  • 50二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 22:34:38

    まずはサーベルの調達を・・・
    芝大将の知り合いで鍛冶屋の人(オリ設定)とか?

  • 51二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 07:44:53

    まぁサーベルの1、2本くらい、普通にブラックマーケット回れば手に入るでしょ多分…

  • 52二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 08:13:43

    これで近接の魔神が・・・

  • 53二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 08:38:01

    ハガレン世界の死亡者……

    犬耳生徒の田塚ニナちゃん!?

  • 54二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 08:41:59

    >>53

    >犬耳生徒

    スレチだがココちゃん思い出したわ…


    ニナ+アレキサンダー・・・

  • 55二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 10:12:55

    >>53

    >>54

    ニーナとアレキサンダー、どこに行った?

  • 56二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 10:27:43

    ”君の様な(以下略)…”
    ブルアカで言いそうな大人って…

  • 57二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 10:31:14

    このレスは削除されています

  • 58二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 10:31:23

    >>50

    >>51

    最悪サーベルじゃなくてもそのへんの棒とかでも

  • 59二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 10:32:56

    このレスは削除されています

  • 60二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 10:46:49

    「この手の武器はあまり得意ではないのだが…」
    (物凄いナイフお手玉アーツ見せつけ中…w)

  • 61二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 10:48:55

    >>60

    「この手の武器は. 使い慣れていないのだがね」だった

  • 62二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 12:49:21

    ホシノがまねして失敗しそうw

  • 63二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 12:51:33

    総統は途中まで成功した独裁者だからな

  • 64二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 15:23:21

    ところでキヴォトス人って刃物で切れるのだろうか?
    まぁ先生あたりがその辺気にして”せめて警棒かスタンロッドにしてくださいね”って突っ込みそう…

  • 65二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 21:33:00

    >>64

    リスカはできる

    クマの爪牙は脅威になりうる

    ミサイル爆心地にいたり目に銃弾受ける分には死にはしない

  • 66二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 21:45:11

    大総統と強欲と色気がヤバイ

  • 67二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 22:45:15

    「あ~、依頼とはいえ地味な作業だなぁ…。」
    「これも信頼のためなのよ!文句言わないでテキパキしなさい!」
    「ヘイヘ~イ…。」

    今俺達は猫探しの依頼でD.U.とかいう地区に来ていた。
    デビルズネスト時代から見れば地味なことこの上ないが、まぁアルの信頼を稼ぐためだしな。

    『社長、見つけたけどそっちに行ったよ!』
    カヨコからの通信が入った。
    …アメストリスの頃から見れば、このキヴォトスってのは随分技術が進んでやがる。
    アメストリスじゃ電話は固定や公衆電話、軍の通信も背負って運ぶようなもんだったってのにこっちじゃ「すまほ」とかいう手のひらサイズのやつで楽々通信出来ちまう。俺もいやほんとかいう耳に突っ込める小っせぇ機器で離れてるカヨコたちの声が聞けちまってる。ラースが知ったら喜んで軍部に突っ込むなこりゃ。
    「わかったわ、後は任せて!」
    アルがケージを持って駆け寄ってくる猫を待ち構える。
    気付きやがった猫が道を逸れようとするが、ちょうど向いたのは俺のいる方向。
    「よぉ、こっちじゃねぇぜ?」
    ちょっとだけ殺気を猫に放つ。これで猫はビビッて再びアルの方に走り出した。あとは…。
    「キャッチ!ナイスよグリード!」
    ホールインワン、ってな。

    「さぁこれで依頼達成よ、早く依頼人に届けなきゃ!」
    仕事をこなして上機嫌のアル。ん~眩しい笑顔だなぁ。
    「相変わらずいい笑顔しやがるぜ、ますます欲しくなっちまう。」
    「ちょ…やめてよグリード!私はアウトローなんだから笑顔だなんて…!!」
    「でもでも~、アルちゃんのその笑顔のためなら~って思えちゃうんだよね~♪」
    「お~お~わかるぜムツキ~、こいつのためならなんのそのってな~!」
    「わ、私もそう思います…アル様のためならどこまでだって…!」
    「…フフッ♪」
    「あなた達…!?」

  • 68二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 23:14:22

    「おい便利屋68!またお前らか!!」

    突然の怒号で会話をぶった切られちまった。
    「あぁん?」
    俺は一気に不機嫌になりながら怒号の方を向く。あぁちなみに俺は今サングラスかけてるぜ。
    そこにいたのは銀髪ツインテールのイシュヴァール人…によく似た女だ。褐色肌に赤い目だが尻尾生えてるし耳が尖ってるからイシュヴァール人じゃねぇな。ヘイローあるし。
    「って、何だお前は?」
    イシュヴァール人もどきの女がライフルを向けてきやがった。
    「あら、イオリじゃない…今度はどんな冤罪を向けるつもりかしら?」
    アルは呆れたようなツラであの女…イオリとやらを呼んだ。
    (何だ、知り合いか?)
    (あいつはゲヘナ学園風紀委員の銀鏡イオリ…ゲヘナのことは事前に説明したでしょ?)
    (あ~…お前らを手配してる奴らで、ヒナとかいうバケモンみてぇなのがいなけりゃどうとでもなるって奴らか…)
    俺はアルにひそひそ声で話を聞いた。
    「公園に怪しい奴がいるという目撃情報を聞いてな、来てみればこれだ!今度は何を企んでる!?また公園占拠か!?」
    「おいおい熱くなるなよ嬢ちゃん。」
    がなり立てるイオリの前に立つ。
    「な、何だお前!?って言うか便利屋と一緒ということは…。」
    「おぅそうだ、俺は便利屋68の平社員、『強欲のグリード』様だ!覚えときな!」
    「ぐ、グリード…?ついに便利屋が勢力拡大を始めたと言う事か!なら今のうちに叩く!!」
    「…何言ってんだお前?俺らはここで依頼をこなしてただけだぜ?なぁ?」
    「そうね。」
    「は、はい…。」
    「ネコちゃん探しのね~♪」
    「そういう事、もう帰るから…。」

    『騙されてはいけませんイオリ!!』

    今度はどっからか別の女の声。あ~、これも通信って奴か?

  • 69二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 23:38:22

    『その粗暴な風体の男…あまりに風紀を乱しすぎです!』
    声と共に、イオリの隣に女の姿が映し出された。あ~、確かホログラムっていう虚像を映す技術だっけか。
    で、映し出された女ってのが…いや~、眼福ってか「ブーメラン」がこれほど似合う女もいねぇだろ!
    「おいおいおいおい…テメェが風紀を語る気かよwww」
    青髪の女…デカ乳を横からはみ出させてるわ、デカいケツを強調するタイトなミニスカだわ(そういやラースがケツフェチだったっけか)、まさかの首にカウベルだわ、スロウスみてぇな手枷つけてるわ…
    「だっはははははははははwwwwwwおまwwwwwお前が風紀ってwwwww」
    いや~久しぶりに爆笑したぜw
    『ちょ、人を見るなり大笑いだなんてあまりに失礼でしょう!!』
    「いやいやいやいやいやいや、んなエ●ス全開のドス●ベルックで風紀語るテメェの方がヤベェっつーのwwwwwラストだってそこまで色気全開じゃねぇよwwwwwwww」
    「わー、グリード絶好調ね…。」
    「まぁ、たぶん誰もが思ってたことだよね~♪」
    『ななななな…最っ低ですねこの男!!イオリ!徹底的に懲らしめてください!!』
    「やれやれ…まぁ、アコちゃんをコケにされて黙ってるわけにはいかないしな!!」
    イオリがライフルを構え、引き金を引いた。
    もちろん俺はそれに合わせて炭素硬化を発動。アル達4人を後ろに下がらせて銃弾を弾き返す。
    「…へ?」
    『…は?』
    銃弾を弾かれたイオリと、アコって女は俺を見て呆けた顔になる。
    そりゃそうだ。今俺は…。

    「オイオイ勘弁してくれよなぁ、本音を言えばこの技使うとちょいとブ男になっちまうから使いたくねぇんだぜ?」
    この言葉通り、炭素硬化でちょいとブ男になっちまった俺がアル達4人を守るように立ちふさがってるんだからな。

  • 70二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 08:01:11

    乙!! FMAの音声とで幻聴したわw



    >>54

    ここでココちゃんの名前聞くとは思わんだ…

  • 71二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 16:54:26

    外暑い~、動いてないのに暑いよ~(保守)

  • 72二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 21:07:00

    熱くてまともな思考が出来ないぃ・・・

  • 73二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 01:35:27

    「くっ…このぉ!!」
    なおもぶっ放してきやがるイオリ。だが俺は『女を殴る趣味はねぇ』。
    だから硬化で耐えるだけ。抵抗はしねぇ。
    「な、なんで効かないんだ!?」
    『イオリの弾丸をこれだけ受けても傷一つない…!?』
    「ん~?終わりか?」
    俺は硬化して突っ立ってるだけだったから、つい暇になってあくびしちまった。
    「で、こっからどうすんだアル?」
    「そうね、私達は依頼人にこの猫を引き渡さないとだし、帰りたいんだけど。」
    俺の後ろから顔だけ覗かせてアルがイオリに言い放った。
    「なっ…そんなこと言って、また何か企んで…!?」

    「いい加減にしろよ、ガキ。」

    俺は声色を変え、殺気を込めて睨みつけた。
    …以前から思ってはいたんだよ。こいつら、というかこのキヴォトスのガキどもってのは平気で遠慮なく銃をぶっ放す癖に、そこに「殺意」ってのが全く乗ってねぇ。ヘイローという不思議パワーのおかげでどうせ銃程度では死にはしないんだからという安心感からか、「殺意なき銃撃戦」って言う歪な環境が出来ちまってる。
    そのせいでこいつらは、ぶっ放す癖に「殺意」に対する耐性が驚くほど低い。だから俺程度の放つ殺気にすらビビっちまうガキどもが多いと言う事がわかっちまった。
    「ひっ…!?」
    俺の放った殺気に当てられてイオリの体が強張り震えだす。
    『イオリ、どうしたんですか!?このままでは逃げられますよ!?』
    アコってやつは変わらずイオリにがなり立てる。さすがに殺気は通信越しじゃぁ伝わらねぇか。
    「いや……でも……あいつ……!?」
    「俺達はただ猫探しの依頼を遂行してただけだぜ。いい加減こっちの話を聞けよ。」
    なおも俺は殺気を放ちながら淡々と話す。
    「そうやって激情に身を任せて、事の真相すら押し潰して我を通すつもりか?そんなんじゃいつまで経ってもガキのまんまだぜ?」
    「あ……あぁ………。」
    イオリの足が生まれたての小鹿みてぇになってやがる。やれやれ…。
    「それと俺はな、女を殴る趣味はねぇし、泣かす趣味もねぇんだよ。だからこれ以上、殺気を出させるんじゃねぇよ。」
    「ひっ……!!」
    ついにイオリはへたり込んじまった。あ~ぁ、やっちまった…。

  • 74二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 02:13:05

    「やれやれ、女を泣かす趣味はねぇってのになぁ…。」
    あれからへたり込んじまったイオリら風紀委員を放置して俺達はあの場を後にし、無事に依頼を完了。
    羽振りがいい依頼主だったらしくかなりの報酬を得たので、打ち上げってことでまたあのラーメン屋台に来ている。
    「でもグリードのおかげで余計なトラブルなく終えられたわ!社長として鼻が高いわよ!」
    「そうだね~、今までだったらあいつらがしつこく追ってきてドンパチからの爆発オチだったもんね~♪」
    「い、一応爆弾は用意してましたけど…。」
    「出番がないに越したことはないよハルカ、あとで回収すれば次に使える。」
    4人も上機嫌だ。
    「そうそう、あの時のグリードのセリフ、ハードボイルドって感じがしたわね!『そうやって激情に身を任せて、事の真相すら押し潰して我を通すつもりか?』って!!」
    アルのやつ、俺のセリフを反芻しやがった。まぁ気に入ってくれたんならいいか。
    「気に入ってくれたんなら何よりだぜ?以前も似たようなセリフをエドにかましてやったことがあったなぁ。」
    「ねぇねぇグリリン、他にも気に入ってる言葉とかあったりする~?」
    「だからそれやめろよムツキ…まぁそうだなぁ……。」
    ムツキに言われて俺は、あの兄弟に言ったフレーズを思い出した。

    「あり得ねぇ、なんてことはあり得ねぇ…だな。」

    「「「「あり得ないなんてことはあり得ない…。」」」」
    4人は俺の言葉を反芻する。
    「確かに、グリードがキヴォトスにやってきたのも本来ならあり得ない事…でも、」
    「グリードはやってきた。そして私たちに出会った…。」
    「俺も、本当なら死んだはずだった。もう目が覚めることはないと思っちまったが、こうしてここに来た。まさに…」
    「あり得ないなんてことはあり得ねぇってことか。数奇な運命だねぇお兄さん。」
    俺達の話を聞いてたのか屋台のマスターこと芝大将がゆで卵を持って俺たちのテーブルに来た。

    (長すぎ言われたので無理やり切ります)

  • 75二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 02:13:27

    「俺も以前、店舗を持ってた頃は色々あって店を畳もうかとも考えたことがあったが、今こうして本当にやりたい形でもあった屋台としての再出発が叶っちまった。以前ならあり得なかった、ね。…これもお兄さんの名言に当てはまっちまうなぁ。ほれ、いい話聞かせてくれたお礼に温玉サービスだ!」
    「お~気前良いじゃねぇかマスター!」
    「私達までありがとう!」
    「わーい温玉~♪」
    「わ、私なんかにまで…」
    「フフ…ありがと。」


    「あり得ないなんてことはあり得ない……まさしくその通りの状況だなグリード。」


    俺は寒気に襲われちまった。この声、忘れるはずがねぇ…!!
    声のした方を振り向けば、呆けた顔したガキ5人、その後ろにいた男…。

    「おいおいおいおい……テメェまで来てたのかよ、ラース……!!」

    「あいにくその名はもう捨てた。今はキング・ブラッドレイの方で呼びたまえよグリード。」

  • 76二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 07:01:10

    >>69

    >(そういやラースがケツフェチだったっけか)


    ブラッドレイにお気にいりされそうw

  • 77二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 13:23:10

    >>75

    とうとうラースとグリードが出会っちまったか

    いきなり戦闘にはならないと思うけど…

    大丈夫かね?

  • 78二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 14:24:35

    >>76

    「まぁ、妻ほどではないがな」

    と結局ノロケにつなげられそうw

  • 79二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 16:45:49

    「………………。」
    「うむ、美味い。素晴らしい腕前だな主人。」
    「そ、そう言ってくれるとウチとしてもうれしいねぇ。」

    「ねぇ、何なのあのヒゲのおじさん?」
    「ん、こないだ砂漠で拾った。そっちこそ誰なのあのグラサン?」
    「くふふ~、こないだ入った新人平社員だよ~。アルちゃんにベタ惚れしちゃってさ~♪」
    「えっ!?もしかして社長さんの彼氏…!?」
    「違うから!!!」
    「ていうか、ずっとだんまりなんだけど大丈夫なのこの空気…?」
    「因縁浅からぬって奴かな~?キングおじさんのこと「ラース」って呼んでたけど~…。」
    「も、もしかしてグリードさんが話してくれた…?」
    「だろうね。もしも争いになりそうなら…。」
    「止めなきゃ、ね。」

    「あぁ、争う気はないからトリガーから指を放したまえ諸君。」

    「「「!?」」」
    「…本当かよラース?」
    「本当だとも。私は”もう”大総統ではないのだし、父上もいない。ならば争う大義名分もないし、あの子たちには恩義もある。不利益を被らせるわけにはいかぬのだよ。」
    「へっ、さすがは”元”大総統閣下殿。合理的な考え方だぜ。」
    「そういうグリードこそ、まさかこの地で少女趣味になっているとはな。」
    「おい誤解招く言い方するんじゃねぇよ!たまたま惚れ込んだ女があの歳だったってだけだ!勘違いすんじゃねぇ!!」
    「そうか……(チラ」

    「な、何かしら?彼は今うちの社員なのよ。何かする気なら…!」

    「なるほど…確かに少女らしからぬ、良い尻だ。」
    「びゃっ!?」
    「おいラース!!!!」

  • 80二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 18:03:32

    やりやがったこの爺
    さぁグリード、獲物に手出されたぞ、どうする

  • 81二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 19:41:43

    「だが妻には敵わんな。」

    「……へ?」
    「……あ?」

    俺とアルは呆けちまった。
    こいつ、こんな惚気るようなキャラだったっけか?

    「わぁ~、キングおじさんまたやらかした~。」
    「ノノミ先輩にもおんなじこと言ってましたよね!!」
    「セクハラですよキングさん!!」
    「ん、それで結局奥さん上げでノロケるんだよね。」
    「む~、失礼しちゃいますよキングおじ様~!」
    ラースの連れ5人がやいのやいの言ってやがる。

    で、結局テーブルを囲んで互いに情報交換することになった。
    ラースの連れ5人はアビドス高校ってとこの生徒で、しかもその5人で所属者全員なんだと。
    うちの便利屋4人は一応ゲヘナ学園所属で、そこは相当数の生徒がいるデケェとこらしいが…。
    「元居たところじゃ敵対してたんですね、キングおじ様とグリードさんは…。」
    アビドスの一番色っぽい女ことノノミが曇り顔で言う。
    「まぁな、ヒデェ目にあわされたし、当時の仲間も皆やられちまった…。忘れもしねぇぜ。」
    「私は軍人だ。そのような誹りは受けて当然、やる気ならば受けて立つぞ。ただし、この者達の目の届かぬ場所で、だが。」
    「そうかよ…。」
    「それはダメよ!」
    俺のため息をアルがぶった切る。

    「過去に何があったのかはもうグリードから聞いてるけど、あなた達は一度死んでからここに来たんでしょ?ならその因果はそこまでで終わり!生まれ変わったってことで、ここキヴォトスでは言いっこなし!せっかく新しい道を歩み始めたんだからそれでいいじゃない!っていうかグリードは勝手に仕掛けないでよね!これは社長命令よ!」

    お~ぶちかましやがったぜ。
    「ッハハハハハ!確かにそうだな!社長命令じゃぁ仕方がねぇ!命拾いしたなラース!」

  • 82二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 20:33:45

    「一度死した、故に因果も断ち切られた、か…なるほど至言だな。」
    「そうです、キングおじ様はうちで対策委員会を手伝ってもらうんですから、余計なことはしないでくださいね!」
    「ん、ホムンクルスのこととかも聞いちゃってるし、一蓮托生。」
    「それにキングおじさん強いしね~、これでおじさんも楽できそうだよ~。」
    「ホシノ先輩、だからって怠けちゃダメですからね!」

    「何か大変そうだな、あいつら…。」
    「私達も何度か縁があったけど、あの子たちは強い子たちよ。」
    「くふふ~、うちらも負けてらんないよね~♪」
    「…そうだね。」
    「は、はい…アル様のために私、頑張ります!」


    ちなみにラース…いや、もうブラッドレイの名で呼ぶか。
    こいつらはブラッドレイ用の武器や日用品を買いに来たんだと。
    「アメストリスの頃から見れば、本当に技術が先を行っているなここは。特にこの、スマホとやらだ。」
    そういってブラッドレイはスマホを懐から出した。
    「もう買ったのか。」
    「あぁ、これ一つで様々な情報が調べられるし、いつでも通信が出来る。これがアメストリス軍で使えてたらと思うと残念だよ。」
    「あ~、予想通りのこと考えてやがった。…で、武器は手に入ったのか?」
    「あぁ、それなんだが…。」
    そこでブラッドレイは腰から手のひらサイズの器具を2つ取り出した。確か、伸縮式の警棒だったか。
    「私の事をあの子たちがシャーレとやらに報告したようでね。その際に私も通信越しに先生とやらと話したのだが…。」

    ”刃物は認めるわけにはいきません。せめて警棒かスタンロッドでお願いします。”

    「と言われてしまってね。そもそも銃が一般的でサーベルはほとんど流通していないそうだ。故に近い使い心地を考えてこれにした。」
    そう言って警棒を振り、シャキーンと一気に伸ばす。
    「お~恐ろしい、テメェの技量でそいつを使ったら普通に砕かれそうだぜ。」
    「『最強の盾』は流石に砕けぬよ。」

  • 83二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 22:52:55

    もし仮にサーベル二刀流でフィジカル対応できそうな子って…

  • 84二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 23:14:36

    おかしい…グリードメインでやろうかと思ってたのに
    気が付けば閣下の方が動かしやすくなってる…

  • 85二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 23:20:16

    >>83

    ガッツで対抗するネルパイセンか

    超再生とバーサークモードのツルギあたりかな

  • 86二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 23:24:14

    シュロちゃん!?
    絶対皆に「見せ」るなよっ!?「見せ」るなよっ!?

  • 87二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 23:25:40

    プライドとキンブリーって?・・・

  • 88二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 23:29:32

    飲食店のナイフとかでも普通に武器にしそうだからなこの人

  • 89二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 23:30:46

    >>86

    いやあえて最初から全部で

    〆るとこは見せる

    特にゴリラの「死にかけの爺に勝てる気がしねぇ…」と

    「なめるなよ、あれは私が選んだ女だ。私とあれの間に余計な遺言など要らぬ」のとこは絶対

  • 90二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 03:26:46

    >>87

    >>1をもう一度見るべし

  • 91二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 05:04:44

    >>87

    キンブリーはホムンクルスの協力者では有るけど

    ホムンクルスでは無いからなぁ

    このスレってホムンクルスがキヴォトスに来たスレだし

  • 92二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 08:25:46

    ほす

  • 93二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 12:13:41

    >>87

    キンブリーは前髪二本触覚ある錬金術師、プライドはガワがセリム・ブラッドレイって総統の息子さんな仲間ホムンクルス。とはいえ、この子は結局死んでないためこの世界には来ない

  • 94二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 20:00:03

    ほす

  • 95二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 20:44:33

    「おぉぉぉぉぉ………!!」
    「これは圧巻だな……。」
    今俺らはミレニアムサイエンススクールってところにやってきていた。
    一応、シャーレの先生からの依頼という体で、だ。
    便利屋68側はアルにハルカ、そして俺。
    アビドス側がアヤネとセリカ、そしてブラッドレイ。
    依頼内容は「ホムンクルス、及び賢者の石の詳細調査」。
    要は俺らの身体検査ってわけだ。
    何でもこのミレニアムってとこがこのキヴォトスで科学技術の最先端を行ってるらしく、この手の調査じゃまず間違いないらしい。……いろいろ科学方面でブッ飛んでる輩も多いらしいが。
    「まぁセンセからの報酬も結構な額入るし、せっかくだから色々楽しませてもらうとするか。」
    「そうね、私達としてもグリードの事やホムンクルスの事とかを詳しく知れるわけだし、社長として社員の事を把握できるのはプラスね。」
    「……妻にも見せたかったな、この光景…。」
    「キングさん…(汗」

    そして本館で受付後、担当の奴らが来たんだが……。
    一人が白髪白装束の車椅子女。
    もう一人が介護役…と思うんだが、ピンク髪の女…やべぇ、超爆乳をブラ一枚だけでほぼ放り出してやがる。
    「おぉう…!?」
    「……ゥオホン!!」
    ブラッドレイも思わず目逸らして咳払いしてやんの。
    「あはは……知らないと驚きますよね。」
    「理由があってのあの恰好らしいから、あまり突っ込まないであげて。」
    アヤネとアルがフォローを入れてきた。
    「さて、お初にお目にかかります、異界より参りしホムンクルスのお二方。
     私はミレニアムが誇る超天才清楚系病弱美少女ハッカーであり、「全知」の学位を持つ眉目秀麗な乙女であり、そしてミレニアムに咲く一輪の高嶺の花である「特異現象捜査部」部長、明星ヒマリと申します。」
    「同じく特異現象捜査部の和泉元エイミです。」
    「あー……超天才………何だって?」
    「ヒマリ君にエイミ君だね。改めて、私はキング・ブラッドレイ。」
    「……グリードだ。」

  • 96二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 21:21:38

    おつほ

  • 97二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 22:27:18

    最初の身体分析は結構あっさり終わった。
    病院着みたいなのを着せられた後にいろんな機械をかざされてじろじろ見られるばかりだった。特に俺は炭素硬化状態の姿もじろじろ見られることになった。
    そしたら映像で俺やブラッドレイの体が映し出されて行く。骨が透かされた姿まで映し出されやがる。
    そんな大量の機械をあのヒマリってやつは手元の操作盤ををポチポチ押すだけで手足のごとく操るときたもんだ。
    「意外と退屈だな。」
    「この服、昔を思い出すな…。」

    で、本命はこっからだ。
    実習センターという場所に連れてこられた俺達。
    ここで遠隔操作の機械兵を相手に模擬戦を行う。
    『それではグリードさん、キングさん、複数機の戦闘用ドローンを相手に実力を計らせていただきます。遠慮なく破壊していってくださいね。』
    フィールド外の管制室からヒマリがアナウンス。まずは俺からだ。
    「へっ、じゃぁ遠慮なく。」
    俺は炭素硬化を発動し戦闘態勢に入る。
    そしてサイレン音と共にヘンテコな形の機械兵がぞろぞろ入ってきた。
    「っしゃああ!!」
    俺は正面の機械兵に飛び込み、硬化した手で容易く引き裂く。その間も思いっきり射撃されるが当然傷一つつけられねぇ。中には榴弾をぶっ放してくる奴もいるがその程度なんともねぇ!!
    「オラオラオラァ!!」
    雑魚どもを粗方破壊した後、トリを飾るようにデカいのが1機出てきやがった。……何かすげぇダセェ面構えだなあれ。
    デカブツが右腕にドリル構えて突貫してきたが…。
    「やれるもんならやってみやがれ!!」
    俺はあえて正面から受け止める。ドリルが俺の体をガリガリ削ろうとするが…。
    「『最強の盾』をなめるなよ!!」
    火花が散るも、俺の体を貫くことはできなかった。
    捕まえたドリルを上から叩き潰し、即座に体勢が崩れたデカブツの胴体まで飛び込んでボコボコに殴りまくる。
    〆はそのボケ面にアッパーだ。これでデカブツも鉄屑になった。

    「硬化能力を使って攻撃を無効化しつつ、正面から叩き潰すインファイトスタイル…荒々しいですね。」
    「所々、山海経の生徒達がやっているカンフーっぽい動きが見えましたね。どこかで習ったのでしょうか?」
    「ふむ、あの動きはシンの国の皇子と同化していた時の動きによく似ておる。恐らく同化してる間に技術と経験を覚えたのだろうな。」

  • 98二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 23:49:37

    そうだった・・・リンとは一時的に・・・

  • 99二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 00:02:05

    「よぉアル、ハルカ!どうだ俺様の戦い方は!」
    「えぇ、荒々しくてまさにアウトローって感じだったわ!うちの最前衛として申し分ないわ!!」
    「す、すごかったです…私なんかより、ずっと…。」
    「あ、おいおいしょげんなよハルカ。最前線でやり合うときにお前と組むことになるんだから役立たずとかは言わせねぇからな!」
    「あ…は、はい…えへへ……♪」

    「さて、次は私だな。」
    片付けられたフィールドにブラッドレイが出る。2本の警棒を一気に振って伸ばし、構える。
    そして再び同じ構成で機械兵が表れ射撃を始めるが……お~やっぱりだ。
    「ふむ、見た目は奇抜だが、結局は銃撃…『見飽きたな』。」
    流れるような動きでヒョイヒョイ弾幕をかわし、警棒で強烈な一撃を当てて次々機械兵を黙らせて行く。俺のようなゴリ押しの破壊じゃねぇ、急所を的確に突いた破壊だ。宙に浮いてる円盤型の小型機なんか、1機を警棒で叩いて吹き飛ばし、その吹っ飛んだ先にもう1機、更にもう1機も巻き込んでという形でうまく繋いでいってるときたもんだ。
    「おまけに、操り主が同じであるがゆえに『癖も皆同じ』だな。」
    段々パターンが読めてきたのか、「かわしてから反撃」から「撃たれる前に潰す」に切り替わってきたブラッドレイ。
    「からくりであるが故に簡単に兵力を揃えられ、かつ命の危険を最小限に留められる素晴らしい戦略だが…司令塔の確保、及び教育が問題だな。生まれ持っての才無き者にこれは任せられん。」
    時折挟まれる榴弾攻撃も、既にわかっているかのように飛び退いて避けたり逆に警棒で打ち返したり。
    …お、さっきのボスが出てきた。
    「さて、ヒマリ君曰くあれが「アバンギャルド君」だったか。あの奇抜な顔は開発者のオリジナルらしいが…。」
    そんな名前だったのかよあのボケ面メカ。
    で、そのボケ面ことアバンギャルド君がキャタピラをうならせて突撃し始めるが…。
    「フン!」
    おいおいマジかよ、警棒の一撃で左キャタピラをぶった切りやがった。
    んで、バランス崩したアバンギャルド君の首の後ろあたりに、いつの間にか残骸から拾ってきた榴弾を詰め込みやがった。
    そしてアバンギャルド君が後ろを振り向こうとしたせいで榴弾が圧迫され…大爆発。首が吹っ飛んだアバンギャルド君は無事停止だ。
    「我が国の戦車の方がよほど手ごわかったな。」

  • 100二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 00:03:06

    「うそでしょ…キングおじさんめちゃ強いじゃん…。」
    「グリードさんとは違って無駄の無い動きですね…というか素早すぎてカメラでも追えません…。」
    「『最強の目』で弾道やら何やら全部視えるんだとよ。あとあいつは軍でいつも最前線張ってたから戦闘経験も半端ねぇぜ。」
    「ええぇぇ…。」

    『しかし、やはり年だな…昔ほど体が付いて来ぬわ。』

    「えぇ!?これでも身体能力ピークじゃないんですか!?」
    「じゃあ若かったころはどんだけ…?」
    通信越しのブラッドレイの話を聞いて戦慄するガキども。まぁそりゃそうだよな。
    『それに、こんな私でも……『妻のビンタ』は見切れなかったのだぞ?』
    そう言ってニヤリと笑うブラッドレイ。
    この一言でさらにガキどもは戦慄しちまった。
    「「「「「「奥さんどんだけヤバいの…?」」」」」」

  • 101二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 07:38:26

    >>100

    >「「「「「「奥さんどんだけヤバいの…?」」」」」」


    シュロちゃん!そのあたりもみんなに見せてやれーっ!?w

    あと若い頃のブラットレィ氏もw


    …この模擬戦時くらいならサーベル使用でみたかったですね

  • 102二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 16:31:21

    保守ー

  • 103二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 20:36:25

    エルリック夫妻とかヒューズ中佐来てないかな…

  • 104二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 02:29:09

    次で1回ダイス使おうかな…(保守

  • 105二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 08:18:56

  • 106二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 09:16:02

    「ありがとうございました。おかげで色々なデータが取れました。」
    模擬戦を終えて休憩中の俺らにヒマリが礼を言う。
    「役に立てたなら何よりだよヒマリ君。」
    「俺らとしても報酬入るしな。」

    「そのことなんですが、追加報酬を払いますのでもう1戦、お願いしてもよろしいでしょうか?」
    こんなこと言ってきやがった。
    「む?」
    「あ?」
    「実は先ほどの模擬戦、各方面からの分析のためにうちの生徒数名にも見てもらったのですが…その内容に感化されたのか、挑戦者が表れてしまいまして…。」
    困った風な声色で話しちゃいるが…ニヤけ顔が隠せてねぇぜヒマリさんよぉ?
    「報酬額はこちらになります…いかがなさいますか?」

    (おい、どうすんだアル?)
    (ん~……報酬額は確かにおいしいのよね…。)
    (わ、私はアル様とグリードさんに従います…から…。)

    (ふむ、我々としても返済を少しでも早める一助になると思うのだが?)
    (そうですね、別に勝敗は関係なさそうですし…。)
    (でもキングおじさんなら楽勝なんじゃない?)

    「わかったわ、追加依頼として受けましょ。」
    「はい、私たち側も受諾します。」
    アルとアヤネが快諾。つ~わけで俺とブラッドレイはもう1戦することになった。

  • 107二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 09:28:50

    で、俺への挑戦者だが…

    『君がグリードさんだね?私はエンジニア部部長、白石ウタハだ。』
    フィールド外の管制室からの通信で自己紹介してきた紫髪の女。…頭に浮いてるのは何だ?
    『先ほどデータを見せてもらったが…君はその炭素硬化能力のことを『最強の盾』と呼んでいるそうだね?』
    「…おぅ、それがどうした?」
    『私達エンジニア部としては、最強の盾…と聞いてしまったからには、それを超えてみたい…貫ける矛を作ってみたいと、思ってしまったのだよ。ロマンだろう?』
    「…言うじゃねぇかガキ。やれるもんならやってみろよ?」
    最強の盾を貫く矛、だとぉ…?大口叩くじゃねぇか。
    『もちろんだ。そこで、現段階でミレニアムの『最強の矛』の使い手である、彼女に来てもらった。』
    その声と共にフィールドの扉が開き……。

    「ぱんぱかぱーん!アリスが闘技場にログインしました!!」

    予想外のチビガキが入ってきやがった。

  • 108二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 10:06:29

    『あら、アリスじゃない!久しぶりね!』

    「お久しぶりですアルさん!イタズラ☆ストレート以来ですね!」

    「あ?お前ら知り合いか?」

    「はい!アルさんとはちょっとだけアイドル活動でパーティを組んだことがあります!」

    『ちょ、グリードの前でそれは…!?』

    「ほぉ?何か写真でも残ってるのか?」

    「はい!後でお見せしますね!」

    『やめてぇ~!!』

    お~お~アルが狼狽えてやがる。こりゃ後が楽しみだぜw


    「で、最強の矛ってのは何だ?」

    「はい!それはすなわち、アリスの装備『光の剣:スーパーノヴァ』です!」

    そう言ってこのチビ…アリスは背中に背負っていたドデカい何かを軽々と手に取り構えた。そしてその武器がガパッと口を開き、電気をまとい始めやがった…マジか!?

    『正確にはその武器は我々エンジニア部が下半期予算の7割とありったけのロマンを注ぎ込んで開発した「宇宙戦艦用レールガン」なのだよ!』

    「レールガン!?何だそりゃ聞いたこともねぇぞ!?」

    『説明しましょう!レールガンとは、電源につながった二本の導電性のレールで射出体となる導電性の物体を挟み込み、大電流によってプラズマ化した射出体を磁場を利用して超高速で射出する…』

    何かいきなり金髪ボインメガネが表れて説明してきたが…

    「要は電気の力でぶちかます超絶威力の大砲ってわけか!!」

    俺はそう判断し、即座に炭素硬化を発動。さらに腕を組んで防御態勢をとった。これはさすがにわからねぇぞ!?

    『え、グリードが防御態勢を…!?』

    『グリードさん…!?』

    『さぁアリス、グリードさん、見せてくれ!最強の「ほこたて戦争」を!!』


    「あああああくそぉぉぉぉ!!来るなら来やがれチビガキィィィィィ!!!」

    「エネルギー充填100%…ターゲット、ロックオン!」


    「光よ!!!」


    (最強の盾損耗率ダイス、単位は%、50%以上で賢者の石消費)

    dice1d100=21 (21)

  • 109二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 10:14:13

    盾つっよ!?

  • 110二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 10:25:13

    >>108

    別に二発目打ってしまってもかまわんのだろう?

  • 111二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 10:28:09

    ……うぉぉぉぉ……結構後ろまで押し込まれちまった。
    賢者の石は…消費してねぇな。だが…

    俺の炭素硬化に、ヒビ入れやがったぞ。
    腕の硬化部分なんか、ほんの少しだが砕けて剥げちまってるとこもある。

    「やるじゃねぇかチビ……俺の最強の盾を、ちょっとだが砕きやがった…!!」
    俺は悔しさと嬉しさがない交ぜになった感情でそう答えた。いやマジでたまげたぜ。これまでにも錬金術で炭素を分解して突破したエドや、硬化前に潰してきやがったブラッドレイという2回の突破例があったがあれらは搦め手や先手だったしな。
    堂々正面から強行突破でやりやがったのはこいつが初めてだ。
    『『おおおおぉぉぉぉぉ!!!』』
    ウタハと金髪ボインメガネが感嘆の声を上げる。
    『グリード!!』
    『グリードさん!!』
    アルとハルカが俺の身を案じてくれる。ん~嬉しいねぇ。
    で、当のチビことアリスだが…
    「うわ~ん!フルチャージだったのにほんのちょぴっとしかダメージが通りませんでした~!」
    悔しそうに騒いでやがる。いやいやいやいや、俺相手に正面からここまでやったのはお前だけだぞ。
    「おいおいしょげんなよチビ…いやアリス。正面から正々堂々俺の盾を砕きやがったのは唯一お前だけだからな?」
    「…へ?」
    キョトンとするアリス。
    「実は俺の『最強の盾』は過去に2回突破されてんだが、1回目は錬金術による炭素分解という搦め手、2回目は発動前に潰すという先手…どっちも狡い手での突破だった。真っ向勝負でここまでやって見せたのはお前が初めてだからな。むしろ誇るべきだろ?」
    「…唯一、アリスだけ…なんですか?」
    「おぅ、だからそんなしょぼくれたツラすんなって。」
    「………」

    「ぱんぱかぱーん!アリスは最強の盾に勝ちました!勇者レベルが上がりました!!」

  • 112二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 10:32:12

    すまん時間ないんで一旦ここまでで…

  • 113二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 17:45:23

    「お疲れさまでしたー!」
    「お~、今戻ったぞ~…!?」
    アリスと共にフィールドから戻ってきたところで、なんとアルとハルカが抱き付いてきやがった!おぉう熱烈な出迎えだぜ!
    「おいおいどうした?嬉しい展開だが…」
    「グリード!怪我の具合は!?もう歩いて大丈夫なの!?」
    「グリードさん…グリードさん…!!」
    アルとハルカは本気で俺を心配してやがる。
    「オイオイ、俺はホムンクルスだぜ?この程度もう治って…」
    「でも、それってつまり…」
    アルがそう言いかけたところで俺はアルの口を手で塞いだ。
    (その先はあのチビの前で言わせねぇぞ。賢者の石の魂を消費して傷を治しただなんて、な。)
    アルは俺に口を塞がれたままコクコクと首を縦に振った。
    (ハルカもだぜ。いいな?)
    (は、はい……。)
    「お~…!」
    ん?後ろでアリスがキラキラした目で俺達を見てやがる。何だ?
    「アリス知ってます!それって壁ドンってやつですよね!ということはグリードはアルさんの彼氏なんですね!!」
    「ち が う わ よ !」
    ん~残念、まだまだ道のりは遠そうだ。
    「俺としてはそうなりてぇんだけどなぁ、まだまだ難しいらしい。」
    俺は肩をすくめる。
    「そうだったんですか?ということは好感度がまだ足りないと言う事ですね!」
    おぉう、ズバリ言いやがるぜこのチビガキ…!!

    「さて、次は私だが…挑戦者は誰かね?」
    フィールド入りしたブラッドレイ。その前に現れたのは…チビメイド?しかも何だあの面構え、チンピラ?
    「よぉオッサン、見たぜアンタの大立ち回り。」
    そう言ってチビメイドが銃を構えた。
    「C&C、コールサイン「ダブルオー」、美甘ネルだ。手ぇ抜くなよオッサン!」
    「知っているならきちんと名前で呼びたまえよネル君…元アメストリス国軍大総統、キング・ブラッドレイ。参る!」

  • 114二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 17:50:14

    結局傷回復に賢者の石使ってもうた…

  • 115二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 20:20:00

    あわわ・・・石の力回復って・・・

  • 116二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 23:35:37

    全盛期じゃない総統と最強格の一人のネル、どっちが強いんだろ…

  • 117二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 00:19:58

    「オラオラオラオラァ!!!」
    2丁のマシンガンを猛連射するチビメイドことネル。つっても相手はキング・ブラッドレイだ。んなもん当たるはずがねぇ。無言でスイスイ避けながらブラッドレイがネルに肉薄する。
    そして警棒の一撃を振り下ろそうとしたところで…
    「そらよっ!!」
    ネルはカウンターで蹴り上げ、警棒を迎撃して防ぎやがった。さらに銃本体で殴り掛かる。
    「撃つだけじゃねぇんだよ!!」
    そのままネルの銃本体、ブラッドレイの警棒での激しい打ち合いになだれ込む。…やるなぁあのチビメイド。
    「なるほど…相当経験を積んでいるようだ。その年で私とここまで打ち合うとは驚きだよ。」
    激しく打ち合いながらも涼しい顔でネルを評価するブラッドレイ。
    「伊達にC&Cでアタマ張ってねぇんだよ!!」
    対抗するネルは嬉しそうな笑顔でブラッドレイと張り合っているが、その笑顔には焦りが見え隠れしてきた。
    (おいおいマジかよこのオッサン…ヘイローもねぇのにアタシとここまで…つーか押されてきてる!?)
    「ふむ、積み重ねた実戦経験とキヴォトス人特有のヘイローによる能力補正…いざ実際に相対すると油断ならぬ。面白いものだな…だが!」
    ここでブラッドレイの警棒2本が同時にネルに振り下ろされ、ネルはそれを銃2丁で受け止めた。
    「根本となる、体幹そのものの差は如何ともし難い。ただでさえ君は小さい体、すなわち体重…ウェイト差が響くことになる。ヘイロー補正があろうと、私との体格差は覆せん。」
    そう言いながらブラッドレイはネルを押し込んでいく。おぅおぅ、両腕の筋肉がバッキバキになってやがるぜ。
    「ちぃ…!?」
    押されてネルは焦り出すが…ここでニヤリと笑った。
    「でもよぉオッサン…ここなら届くぜっ!!」
    そう言ってネルは、頭を後ろに引いた。あ、こりゃヘッドバットかますつもりだな?だがブラッドレイも対応して…おぉ、同じく頭を引きやがった。
    「オラァッ!!」「フンッ!!」
    そしてお互いの頭突きがぶつかり合った。両者共に頭突きの衝撃で後ろに吹き飛び、たたらを踏む。
    「っ痛ぅ~~~~…この石頭が…!?」
    頭突きの衝撃で額から血を流し、目がチカチカしていたであろうネルは直ぐに前を見やるが…
    もうその時には、ブラッドレイが目の前に迫っていた。
    「まだまだ成長途中だというのに、よく動いたものだ。だが…これで終わりだっ!!

  • 118二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 00:37:58

    ドガァッ!!!

    凄まじい衝撃音と共に、ブラッドレイの警棒の一撃がネルを吹き飛ばした。

    「がはっ……!?」
    吹き飛ばされたネルは2,3度バウンドしながらフィールドに倒れた。ヘイローは消えてねぇから意識はあるってことはわかるが…。
    「ぐ…ゲホッ…!?」
    ダウンしたネルはせき込みながらよろよろと起き上がる。もう立てねぇみてぇだが…。
    「キヴォトス人の頑丈さを信じ、首を打ち据えたのだ。しばらくはまともに話せまい。」
    ブラッドレイは背を向けて警棒をしまいながらそう告げた。おいおい、あれでサーベルだったらキヴォトス人といえど死んでたろ…。
    「だが、君の将来性は素晴らしいものだと実感したぞ。なにせ…」
    そう言ってブラッドレイは振り向いた。そこで俺は思わず息を飲んだ。

    「ネル君、君は一人だけの力で、この私、キング・ブラッドレイに…血を流させたのだからな。」
    ブラッドレイの額から…血が流れていたんだよ。あの頭突きでってことだよな。

    「グリード、あれってそんなにヤバいことなの?」
    アルが俺に聞いてきた。
    「あぁ、アメストリスの時は俺やブリッグズ兵の奴らにリンやじーさん…大勢で囲んで挑んで傷一つ付けられなかったからな。じーさんやブリッグズ兵の一人の命を捨てた決死の攻撃でやっと一撃加えられたほどだったしな…。」
    「ひええぇぇ…まるでヒナみたいなやつじゃない…。」

    「さて、手当をして報酬を受け取ったら失礼するとしよう。これからも頑張りたまえよ、ネル君。」
    そう言ってブラッドレイのはフィールドを後にした。

    (クソが…悔しいが格がちげぇ…だがなぁ…!)
    よろよろとネルが立ち上がって、掠れた声で叫んだ。
    「この…借りは……ぜってぇ…返すから…な……ブラッド…レイ………!!」
    その声に、ブラッドレイは振り向かずに手だけ振って答えた。

  • 119二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 08:08:55

    おつほ!!

  • 120二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 14:56:35

    ほす

  • 121二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 15:45:52

    あれから色々ヒマリ達と話を詰めて俺らはミレニアムサイエンススクールを後にし、今は電車で事務所のあるD.U.地区に帰ってるとこだ。
    ブラッドレイ達はアビドス方面に戻るために途中で乗り換えたのでもういない。
    「「「…………」」」
    ん~、空気が重い。アルもハルカも表情が暗い。
    だが、しばらくしたら意を決したようにアルが口を開く。
    「…グリード……。」
    「あん?」
    「…ごめんなさい…私が追加依頼を受けるなんて言わなければ…。」
    「…そのことかよ。」
    「…正直、あなたの頑丈さが頼りになってて調子に乗っちゃったところがあったわ…そのせいで、あなたの『賢者の石』の…」
    「魂を消費させてしまった、てか?」
    「なんでそんな軽く…!?だってそれは…!!」
    「おぉそうだ。『親父殿』がかき集めて賢者の石にしやがったクセルクセス人の魂…人の命、だ。だがなぁ…。」
    俺は一拍溜めてから言う。
    「こいつらの肉体はとうの昔に朽ち果てて、もはや復活することも叶わなくなったエネルギー体だ。いまさらこいつらをどうこうしようったってもうどうすることも出来ねぇし、それでも誰かの役に立てるんなら御の字だろ。」
    「……。」
    「それになぁ、さっき消費した魂は『納得して逝った』んだぜ?」
    「「納得?」」
    「あぁ、エドの親父、ヴァン・ホーエンハイムの真似事さ。元々親父殿の賢者の石と言っても、今は俺のだ。だから完全に俺のモノとするために、賢者の石の魂と「対話中」なんだよ。」
    「そ、そんなこと出来るんですか!?」
    「まだまだ1割も終わってねぇけどな。そんなかで合意済みの奴に出張ってもらったってわけだ。」
    「そ、そうだったのね…でも合意とはいえ…」
    「そいつから伝言だ。『グリードをお願いします』だとよ。」
    「え…!?」
    「つーわけでだ。お前はお前らしく、堂々としてろよ。俺はお前のそんなしょぼくれた顔に惚れたわけじゃねぇからな。」
    「ちょっと…!?」
    「それに、だ。謝罪したいってんなら、この写真で勘弁してやるよw」
    そう言って俺は写真を一枚ひらつかせる。さっきアリスから頂いたアイドル衣装のアルの写真だ。
    「それは勘弁してぇ~!!」
    お~、やっといつもの顔になったなぁアル。これでこそだ。

  • 122二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 16:54:22

    数日後。
    俺はムツキとカヨコに連れられてゲヘナ学園に来ていた。
    話は前日に遡るが…

    『イオリが再起不能状態?』
    『うん、アコからそんな連絡が来た。しかもグリードのせいだから何とかしろって…。』
    『オイオイ、降りかかった火の粉を払っただけだってのに…まぁ女泣かせたままってのは俺の矜持に反するし…わかったよ、対応すりゃいいんだろ?』

    つーわけでだ。今回はアルとハルカで別の仕事…つーか学園には行けないらしい。残念。
    ちなみに時間は昼時から少し経った後。まだ俺らは飯食ってねぇ。
    「そういや腹減ったな…学食とかあんのかここは?」
    「給食部の食堂があるよ。ピークの時は味がいまいちだけど落ち着いてる今なら…。」
    「じゃあ試しに行ってみようか~?グリリンだって興味沸いたでしょ?」
    「…もう突っ込まねぇぞ。」

    それで食堂に案内された。
    「んで、どんなメニューがあるんだ?」
    そう言ってメニューを見ようと視線を上げたところで…なんか見えた。見えちまった。聞こえちまった。

    「ねぇ~ねぇ~イズミ~、ホットチリソースある~?」
    「あるよ~!はいど~ぞ!」
    「やったぁ~♪オムちゃん食べるときはこれが合うんだよねぇ~♪」
    「こっちとしてもイズミ以外にパンちゃんオムちゃんを処分できる人が増えて助かりますよ。」
    「ふえぇ…いつもすみませぇんフウカ先輩…。」
    「いいよもう…慣れてるから(눈_눈)」

    エプロン付けた女二人(ジト目チビといい体したやつ)、あとヤギみてぇな巻き角のムチムチ女、そしてあの丸いの……。

    「何してんだよグラトニー!?!?」
    「ん~?グリードぉ?」

  • 123二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 18:04:24

    お、グラトニー来たか

  • 124二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 19:26:14

    良かった食うもん食わせとけるなら多分安全牌だ暴食くん

  • 125二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 22:58:06

    色気さんはいずこ・・・

  • 126二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 00:47:30

    グラトニーにはもう一人ストッパーがいます(保守

  • 127二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 09:44:10

    巻き込まれやっと抜け
    ほす!!!

  • 128二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 11:02:04

    まさかグラトニーも…いや、「あり得ねぇなんてことはあり得ねぇ」だよな。

    「おぉ、ちゃちゃっと作った割にはうめぇなこのパスタ。」
    「そう、ですか…ありがとうございます。」
    俺はジト目チビエプロンこと愛清フウカが作ったペペロンチーノを食ってる。うまいな。
    で、当のグラトニーはというと…
    「ん~やっぱりチリソースで味を調えるとおいしいね~♪」
    「わかる~!オムちゃんの味にはこれがピッタリだよね~!」
    「あははは…どうもです…。」
    紫色の触手が蠢く名状しがたいナニカにチリソースを丁寧に塗りながら喰ってやがる。どうやらアレはボインエプロンの方である牛牧ジュリってやつが作…錬成しちまった奴らしい(チリソース塗られてのた打ち回ってるが)。あと、巻き角ムチムチ女…獅子堂イズミってやつに妙になついてんな。
    色々ツッコミどころが多いが…まぁ、聞いてみるか。
    「グラトニー、お前このキヴォトスに来てから何やってたんだ?」
    「ん~?…プライドに食べられちゃって、でも気が付いたら知らない街中で倒れてたの。それで、どうしようかな~って思ってたら、すっごくいい匂いがしちゃってさ~。」
    「いい匂い?」
    「そうなんだよ~。それで匂いを辿ってみたら~、イズミがいたの~。」
    そう言ってグラトニーは隣に座ってるイズミを指差す。
    「そうそう、私の食べてたチョコレートハンバーガーをじーっと物欲しそうに見ちゃっててさ~…その目がつぶらで可愛かったから半分分けてあげたの。そうしたらもう飛び上がって喜んじゃって♪」
    「そうなんだ~、おで、その時初めてビビビッっと来たんだ~。口の中がすっごく幸せになって~…それで初めて『おいしい』って感覚を知ったんだ~。」
    「…マジか…。」
    俺は驚いた。思い返せばグラトニーは今まで食ったものの好みを「歯応え」で楽しんでたな。あんな特徴的なデケェ舌を持ってた割に、味覚については何も言ってこなかった…つまり味覚では味わってなかったと言う事だよな。
    そんなグラトニーの「味」を目覚めさせるとは…すげぇなこの女。

  • 129二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 11:04:12

    おつほ!

  • 130二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 14:28:28

    「それで今は私と一緒に美食巡りをしてるってわけ!」
    「そういうこと~!今はおで用の味付けの仕方を教えてもらってるんだ~♪」
    そう言ってグラトニーは背負ってた箱を出した。…中身全部ソースとかの調味料ばっかじゃねぇか。
    「今まではお父様に言われた奴をただ食べてただけだったけど…これからは「美味しいものを食べたい」んだ~♪」
    「その中でうちのパンちゃんとかも食べてくれるようになったんですよ。助かってます。」
    「一応イズミ先輩もパンちゃん食べれるけどダメージはちゃんと受けてますしね…。」

    「…満喫してんなぁお前。」
    「あれれ~?でも美味しいもの巡りするんなら美食研究会の他のメンツはどうしたの?」
    「そういえば、ハルナもジュンコもアカリも…。」

    「ひっ!?」

    カヨコが何か言った瞬間、グラトニーがビクッとなり震え出した。
    「あ?どしたグラトニー?」
    「嫌だ!!食べないで…アカリ怖い…!!」
    「ああああグラちゃん、大丈夫だから!アカリはいないから!!手出しもさせないから!!」
    頭を抱えてガタガタ怯えだしたグラトニーをイズミが慰めている。
    ……この怯え方、見たことあるな。

  • 131二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 14:50:11

    その後怯えるグラトニーを宥めながら話を聞いたんだが…

    イズミの案内で美食研究会と合流したグラトニーだが、マスコットみたいで可愛いってことで歓迎されたそうだ。
    が、その中の一人、鰐淵アカリという女に

    「ハムみたいで美味しそうですね~♪」

    って、すげぇ目つきで舌なめずりしながら言われたらしい。
    それ聞いて俺は、あぁ~…って納得しちまった。

    こいつ、そのアカリって女の舌なめずりと目つきで「最後の時のプライドの舌なめずりと目つき」を想起しやがったな。それでトラウマを刺激されちまったんだなぁ。
    「それでグラちゃんが怯えちゃうから基本私とグラちゃんで行動するようにしてるの。」
    「そういう事か。まぁあんなことありゃぁトラウマにもならぁな。」
    「…グラちゃんに何があったか知ってるの?」
    「…飯食い終わってから話すぜ。俺もグラトニーに伝えときてぇことがあるしな。」

  • 132二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 15:17:22

    ~かくかくしかじかまるまるうまうま~


    「人の命をたくさん使って作った『賢者の石』で作られた、ホムンクルス…。」
    「それがグリードさんと、グラちゃん…。」
    「そういうこった。とはいえ、もう親父殿もいねぇ。俺は自由に生きるつもりだが…いいかグラトニー、よく聞けよ。」
    「…なぁにグリード?」
    「もう親父殿もいねぇ、つまり俺らは今後もう『賢者の石の補給は受けられねぇ』。傷を負って再生に賢者の石を消費しちまったらもうそれっきりだ。こいつらと楽しく過ごしてぇなら今後絶対怪我をするな。今までみてぇに捨て身の戦い方してたらあっという間に石を使いきっちまうぞ。」
    そう言ったらグラトニーも納得したようだ。一瞬顔が真剣になった。
    「……わかった。おで、怪我には気を付けるよ。」

    (ま、俺も気をつけなきゃいけねぇがな。これまで以上に「最強の盾」頼りになりそうだ。)
    (グリリン、目つきが…まぁ、こないだアルちゃんを落ち込ませちゃってるし、思うところあるんだよね。)
    (アビドスに行ったキングさんもそうだけど、以前は敵対してたのに…フフッ。)

    「あ!!」
    ここでグラトニーが何か思いついたようだ。
    「ねぇねぇグリード、おでが来てグリードも来てるってことは、もしかしてラストも…!?」
    「ラストか…まだ会ってねぇからわからねぇが、ブラッドレイ…ラースも来てるから可能性はあるな。」
    「ラースも来てたの!?…そっかぁ…まだわかんないか…。」
    「ラストさんって、よくグラちゃんが言ってたお姉さんの事だよね?ラースって?」
    「ラースは今はキング・ブラッドレイと名乗ってアビドスにいるぜ。」
    「こんな感じのオジサマだよ~。」
    ムツキがスマホで写真を出す。いつの間に撮ったんだ?
    「ほわ~、ダンディなオジサマだね~…。」
    「うちの社長曰く『ヒナみたいにめちゃくちゃ強いおじさん』。ミレニアムの美甘ネルも模擬戦とはいえ圧倒してたそうだし。」
    「ひえええぇぇ…。」

  • 133二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 17:41:17

    「ところでグリリン、そろそろ行かないとじゃない?」
    「…そういやそうだな。」
    「じゃぁ行こうか、イオリのところへ。」
    「ん~、グリードどっか行くの~?」
    「俺は今便利屋68の社員だからな、まぁ今回は依頼じゃなくて後始末だがな。」
    「べんりや~?」
    「おぅ、なんかあったら連絡くれや。イズミ達からスマホ習っとけよ。」


    で、今俺らは風紀委員会……じゃなくて、救急医学部の方に案内された。
    「お待ちしてました。」
    デケェ鞄を持ったメガネボイン…火宮チナツが出迎える。
    「あなたがグリードさんですね。今連絡を入れましたのでアコ先輩やヒナ委員長も合流します。」
    「おぅ、んで例のイオリはどこだ?」
    「…あそこです。」

    指差した先にいる、布団にくるまった布団虫…アレかよ。

    「お~い、聞こえるか~?」
    「ひぃぃ!?」
    布団虫がビクッと反応した。一応聞こえてるみてぇだな。
    「お、お前………何でここに来て…!?」
    「アコに呼ばれたんだよ。私達も一応一緒。」
    「わー…これはイタズラ出来る空気じゃないね…。」
    「く……来るな……来るなよ!」
    イオリが枕を投げつけてくる。まぁ当然痛くもねぇが。
    やれやれ…。

  • 134二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 19:54:57

    今ゲヘナか・・・
    仮にホーエンハイムいたとしても結局作り方は別の方法って無かったっけ?

  • 135二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 22:31:55

    >>133

    トラウマになってるイオリは可愛いですね

  • 136二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 22:39:30

    >>134

    方法があったとしても、それはすなわち人の命を使って賢者の石を作ると言う事…。

  • 137二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 22:50:47

    ベア婆ぁ1匹でどの位作れるかのう?www

  • 138二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 07:42:51

    保守

  • 139二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 12:56:46

    あげ

  • 140二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 15:38:04

    「イオリ、落ち着きなさい。」
    「お待たせしました…。」
    遅れて女二人が入ってきた。一人はアコっていうドスケベ服女…すると、もう一人のゴテゴテしたヘイローを持つシロモップがヒナってやつか。ブラッドレイと対比させられてるんだったかコイツ。
    「どうも、この前はイオリが迷惑をかけたわ。」
    ヒナは俺に謝罪してきた。ダウナーだが話が通じそうだな。
    「おぉ…俺の事、どこまで聞いてんだ?」
    「便利屋68新入社員、強欲のグリード…全身を装甲で覆うことで銃弾を完全に弾く能力を持っている…くらいね。それとその左手のタトゥー…最近食堂にいるやつの舌にも同じのがあったわね。」
    「グラトニーのことも知ってるんだな。」
    「あいつはあいつで、食堂のパンちゃん問題を解決してくれてるから私としても助かってるわ。今までは暴走するたびに私達が出張ってたから。」
    「あ~、あの名状し難いキメラみてぇな…なんでああなるんだか。」
    「あの子の神秘、としか言えないわね。」

    「…ってことは、俺達の詳しい部分はまだ知らねぇんだな。」
    「…そうなるわね。」
    「やれやれ…説明ばっかってのも疲れるが、仕方ねぇな。懸念事項もあるし。」

  • 141二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 16:11:30

    ~かくかくしかじかまるまるうまうま~

    「ホムンクルス…賢者の石…沢山の人の命…」
    「俺達ホムンクルスは銃撃で普通に致命傷を負うが、傷を負ったり致命傷を受けたりすると賢者の石のエネルギーを消費して即座に再生復活することが出来る。だがそれはつまり…」
    「賢者の石の中の『人の命』を消費してしまうということ…私達の観点から言えば、「ヘイローを壊す」ことで回復してるようなもの、ってこと。」
    「「「「…………」」」」
    ゲヘナ風紀委員の4人が閉口する。
    「つーわけでだ。俺があの時「最強の盾」を使ったり、殺気を出したりしてイオリを止めてなければ…イオリはある意味「人殺しになってた」わけだ。」
    「!!??」
    未だ布団虫のイオリがビクッと震える。
    「まぁ、そうは言っても俺は女を泣かす趣味はねぇ。悪かったなイオリ、とりあえずこれでも食って元気出せよ。」
    俺はムツキのバッグから買っておいたチョコミント蒸しパンを取り出しイオリに渡す。あらかじめ聞いてたんだよな、こいつがミント系が好きって。
    「……」
    まだ警戒してるみてぇだが…受け取ってくれた。
    「…心配してくれて…ありがと…。」
    もそもそと蒸しパン食いながら礼を言ってくれた。少しはマシになったか?

    「ところで、さっきの話の中でアビドスにもホムンクルスがいるって…。」
    ヒナが俺に問いかける。気になるか。
    「ブラッドレイだな。そういやグラトニーの事もあるし、連絡してみるか。」
    俺は懐からスマホを取り出し、ビデオ通話でブラッドレイに電話をかける。…やっと使いこなせるようになってきたが、ホント便利だなコレ。

    『私だ。何用かなグリード?』
    ブラッドレイが応答した……んだが。
    「「「「「「「ブフーーーーーーーーーーーーーッ!?」」」」」」」
    思わず全員で吹いちまった。
    いや仕方ねぇだろ!!

    「ちょwwwwwwブラッwwwwドレイwwwwww何だよそのwwwwwww覆面ズラwwwwwww!?」
    真っ黒で額に「怒」と刺繍された覆面を被ったブラッドレイがビデオ通話に出てきたら吹くっつーの!!

  • 142二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 16:36:27

    おつ
    ブラッドレイが覆面を…w

  • 143二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 17:02:37

    『む、どうしたのかな?妙に騒がしいが…。』
    「いやいやいやいやいやいやいやいや!テメェの面見てからそれ言えよwwwwwww」
    「アッハハハハハハハハwwwww今日一番の面白ポイント搔っ攫っちゃったよおじさんwwwwww」
    「これは…不意打ちすぎ…プッククククwww」
    俺とムツキは大口開けて大爆笑。カヨコも顔真っ赤にして堪えてるが堪え切れてねぇよ!んで、風紀委員の4人は…
    「「「プーッククククク………!!!」」」
    ヒナアコチナツの3人は堪えているが堪え切れてねぇ状態。口押さえたり腹抱えたり壁に縋ったりして耐えてら。んで、意外だったのが。
    「だっはははははははははwwwwww何だよこのオッサンwwwwww」
    イオリが大爆笑。布団虫からも完全に脱していた。…結果オーライだな。

    『いやはや、見苦しい姿を見せてしまって済まない。ちょっとした悪ノリでね。』
    『そうです、キングおじ様は覆面水着団顧問と言う事で~♪』
    電話口にノノミまで出やがった。緑色の覆面姿でwww
    「お前も何してんだよwwww」
    『あ、グリードさんお久しぶりです~♪』
    『それで、私に何用かね?』
    「あぁwwww悪ぃ悪ぃwwww……ブラッドレイ、今俺ゲヘナ学園に来てんだけどよ…グラトニーがいたぜ。」
    『グラトニーが?』
    「あぁ、ゲヘナの奴らと仲良くやってたぜ。ストッパー役にも恵まれてたし、大丈夫そうだ。」
    『それは何よりだ。では私も近々挨拶に伺うとしようか。』
    「…そういう事なら事前に風紀委員に連絡して。アビドスの子たちなら私達に連絡できるから。」
    『おや、君は?』
    「空崎ヒナ。ゲヘナ学園風紀委員長。」
    『ヒナ君だね。私はキング・ブラッドレイ。よろしく。』
    「えぇ、よろしく…ところで何をしてるのかしらそちらは?」
    『ん?あぁ、気にすることはない。ただの悪漢成敗だよ。』
    「その面でかよwwwどう見ても強盗じゃねぇかwww」
    『実際彼女たちは経験あるそうだよ、強盗。では、少々忙しくなるのでこれで失礼するよ。』
    ハーイテヲアゲテクダサイネー ギャーチクショー ナンダヨアノオッサンツエェ
    「あ、おい!?……切りやがった。」

  • 144二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 20:47:00

    覆面だけならともかく額に怒はズルい

  • 145二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 23:51:36

    あげ

  • 146二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 01:29:25

    さて、肝心のイオリだが…
    「アッハハハハハハハハ……ヒー…ひ~…あ~ツボったわ…。」
    ひとしきり笑って落ち着いたみてぇだな。


    その後風紀委員の4人と俺ら3人で再び食堂に行き、グラトニー達と合流した。
    そしたら何かグラトニーが囲まれてやがる。
    「あん?何やってんだグラトニー?」
    「あれは…夜桜キララに万魔殿の奴ら?」
    ヒナが何か複雑そうな顔をする。
    「万魔殿って、ここの生徒会だったか。」
    「えぇ、今いるのはイロハとイブキね。グラトニーの上に乗ってるのがイブキで、赤髪がイロハ。あと一人はキララね。」
    ふむふむ、グラトニーが肩車してやってるチビガキがイブキ、そばで眠そうにしてるアカモップがイロハ、最後にギャルがキララってやつか。
    「あ、グリード~!戻ってきたの~?」
    グラトニーがこっちに気づいて手を振る。んで他の奴らも俺の方を向く。
    そして、次の瞬間キララって奴の目が輝きだした。
    「ほわあああああああ!!ちょっとちょっとグラたん、誰あの超イケメン!?」
    おぉ、俺を超イケメンと…悪い気はしねぇな♪
    「えぇ~、グリードだよ~。おでと同じホムンクルス~。」
    「おぅよ、俺は強欲のグリード様だ。今は便利屋68の社員だぜ。」
    「そうだよ~、うちんとこの新入社員。」
    「へぇ~、お兄さんの名前はグリードさんなんだね~!イブキだよ~、よろしくね~!」
    「やっば、ちょいワル系でめっちゃマブい!!グリードだから…グリリン!!だね!」
    「ちょ、お前までその名で呼ぶのかよ!?」
    「アッハハハ、その名前からは逃げられないみたいだね~グリリン♪」
    「うるせぇよ!」
    「ってかヒナっち達までいるじゃん!しかもイオリんが復活してるし!」
    「え、えぇ…相変わらずねキララ。」

  • 147二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 02:06:05

    何かそのままわちゃわちゃ騒がしい状態になっちまった。俺が最強の盾を発動してブ男状態になったら
    「変身ヒーローみたい!!かっこいい!!」
    ってイブキが大喜びしやがるし、俺がアルに惚れて便利屋入りしたって話をしたら
    「がび~ん!!……告る前にフラれちゃった…。」
    ってキララが落ち込んじまったし。イズミに抹茶味ラムネ渡されてがぶ飲みしてたな。
    グラトニーがいることをブラッドレイに話したと言ったらそっちにもキララとイブキが興味を示したからスマホで写真を見せたら
    「おおおぉぉ、今度は超イケオジ…。」
    「お父さんって感じだね~。」
    と興味津々。一応妻いるぞと教えたらまたキララが落ち込んじまった。
    そしてイオリが復活できたのはブラッドレイの覆面ヅラのおかげって話にもなり、こっそり撮ってたムツキがそれを大公開。見事爆笑の渦が巻き起こったw
    「改めて、イオリを復帰させてくれてありがとう。」
    ヒナが改めて礼を言った。
    「気にすんな、元々俺がトラウマ植え付けちまったんだし、これで後始末完了ってな。」
    「報酬はないけどね~。」
    「まぁ風紀委員からの話だったし、仕方ないね。」
    「そこはまぁ…うん。」
    「んじゃぁ俺達はそろそろ事務所に帰るとするか…そうだ、グラトニー!」
    「ん~、なぁにグリード?」
    「俺が話通しとくから、近いうちにミレニアムサイエンススクールってとこに顔出しとけよ。俺とブラッドレイもそこで色々検査受けてっからな。」
    「検査~?」
    「あぁ、お前の現状とか把握できるし…今向こうで作ってもらってる機器の開発を手伝えるぜ。」
    「機器?何作ってもらってるの~?」
    「…賢者の石の探知機だよ。」
    「そういえばグラたんからも聞いてたけど、賢者の石って…」
    「あぁ、俺達ホムンクルスの核となるエネルギー体で、『無数の人間の魂を材料に作られた物質』だ。そのエネルギーを探知できる機器を作ることが出来れば…。」
    「あ、もしかしてラストを探せるようになる!?」
    「そういう事だ。」
    「わかった~!おでもお手伝いする~!!」
    「付き添いは私が行くね!グラちゃんと一番仲良しは私だもんね~!」
    「うんうん、おでイズミと一緒に行く~!ラストにイズミを紹介するんだ~!」

  • 148二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 02:32:47

    こうして俺達はゲヘナ学園を後にした。今は電車に揺られてる。

    「ねぇグリリン、さっきは明るいムードだったからああ言ってたけど…。」
    「あぁ、探知機の狙いはさっきみたいな生易しい目的じゃねぇ。」
    「…ずっと懸念してるんだよね。」

    俺がミレニアムに探知機を作らせている真の目的は、エンヴィー対策だ。

    俺は便利屋68の一員として仲良くやっている。
    ラース…ブラッドレイはアビドスで楽しくやっている。
    グラトニーもゲヘナで楽しく過ごしている。

    スロウスはその名の通り怠け者だ。餌付けして甘やかせば大人しくしてくれる。
    ラストは聡明だし殺しに積極的というわけではない。グラトニーが説得すればいけるだろう。
    プライドは…最終決戦時にちらっとだけエド達から聞いたがくたばってねぇらしい、と言う事はこっちに来る可能性は低い。

    エンヴィー…あいつだけはダメだ。人間を心の底から羨み妬み、憎んでいる。そしてそれが奴の本質であり、それ故に仲良しこよしを最も憎み蔑む存在。
    もしも奴が来ていたなら、俺達の今の幸せを絶対に引っ掻き回そうとしてくるだろう。何なら今仲良くなっている奴ら…ゲヘナやアビドスにミレニアムの連中、そして俺のモノである便利屋68の皆…特にアル。
    こいつらに、エンヴィーは喜び勇んで危害を加えてくるはずだ。

    「確か、エンヴィーってやつの能力が…。」
    「あぁ、超完璧な変身能力だ。一度見たものなら何にだって変身できる。それを利用して昔はアメストリスで「血の紋」作りのために暗躍してたからな。」
    「そして、ホムンクルスの中でも一番最悪な性格…。」
    「『嫉妬のエンヴィー』だからな。だが変身でいくら化けてても結局はホムンクルスだ。賢者の石のエネルギーを欺瞞することは出来ねぇはずだ。」
    「その為にミレニアムに探知機開発の話をしたんだったね。私達ならともかく、他の一般人とかに変身してたらヤバそうだね~。」
    「だな、まぁ俺達5人に化けて騙そうったって、そうはいかねぇがな!」
    「そうだね…私達の積み重ねてきた絆をマネするなんて、そんな奴には出来ない。」
    「だよね~!出来るもんならやってみろっての!」
    「おぅおぅ、その意気だぜ!」

  • 149二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 08:45:47

    流石にエンヴィー、味方化はキつそうか・・・

  • 150二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 12:18:25

    でも、最後の最後でエンヴィー、人間への嫉妬を自覚してたからある程度はおとなしくはしてそうなのよね。
    エドに理解され、自身も理解したからこそ

  • 151二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 15:12:09

    さて、通話も終わり、私はあの子たちと合流した。
    「さて諸君、強盗犯の確保は終わったかね?」
    「ん、抜かりなし。」
    「ちゃ~んと全員捕まえましたよ~。」
    シロコ君とノノミ君は優秀だな。
    「こいつらが奪ったお金も無事よ~!」
    セリカ君は何だかんだ言いつつも的確に任務を遂行する、補佐官の素質アリだな。
    「みなさ~ん、マーケットガードが出張ってきましたよ!早めに終わらせて撤収しましょ~う!」
    最後に今日知り合った紙袋を覆面とした少女…阿慈谷ヒフミ君。
    彼女は巻き込まれて渋々この一団に参加しリーダーにまでされてしまったそうだが…その割には作戦発案に的確な作戦指示、周囲の状況判断能力にも優れいざとなれば大胆な度胸で持って団員を導くカリスマ…経験を積んで精神が成熟すれば将軍クラスにまで上り詰められるかもしれぬ。
    「承知した。ではこ奴らへの仕上げをしておくとしよう。」
    私はそう言って、縛り上げられた強盗団に歩み寄る。…強盗団と言っても彼女らはまだ未成年、しかもこのキヴォトスの治安故に「大人の世界の恐ろしさ」を未だ知らぬままの子供たちだ。
    ならば、今自分たちが踏み込もうとしていた世界の、恐るべき一面を教育せねばなるまい。
    「さて、強盗団諸君。」
    強盗団の少女たちはギッと私を睨みつけるが、そんなもの私には何の意味もない。
    私は逆に、殺気を込めた『憤怒』の眼差しを向ける。
    「君達は今この段階でまだ踏み止まれる幸運に恵まれたのだ。そのことを噛み締めてヴァルキューレに出頭するがいい。だがもし再びこの領域に踏み込もうとするなら…。」
    ここで更に殺気と怒気を込める。
    「この、覆面水着団顧問、『憤怒のラース』が仕置きしてくれようぞ。」
    「ひいいいいいいぃぃぃぃ!!!!」
    恐怖で竦み上がった強盗団。うむ、これでもう気の迷いは起こさぬだろう。

    「ひええ…キングおじさん、めちゃくちゃ怖いじゃないですかぁぁ…。」
    「大丈夫ですよ~ヒフミちゃん、あの顔は敵だけです、味方の私達にはとっても優しいんですよ♪」
    「ん、ああして悪い奴の心を折ればもう悪さはしなくなる。道理。」
    「…でもあの覆面姿じゃ微妙に締まらないわよね…。」

  • 152二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 15:13:37

    >>150

    理解したからこそ、今まで以上にはっちゃけるのがエンヴィー、だと俺は思う

    嫉妬は最も憎しみに繋がりやすい感情、だと思う

  • 153二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 21:32:44

    まぁ仲間になればこれほど怖い能力はない・・・

  • 154二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:13:03

    強盗団は大人しく出頭していった。
    奪った金も持っての出頭だ、これで後はヴァルキューレに任せれば良かろう。

    陰から見届けた後にその場を離れ、ようやく覆面を外した。
    「やれやれ、砂漠の暑さで覆面をするとやはり蒸れるな。」
    「キングおじ様が一番走り回りましたもんね~。」
    「ん、警棒で接近戦だから仕方ない。」
    「にしたって動きがヤバ過ぎだけどね…私らが束になっても絶対負けるわ…。」
    「というか何で覆面に「怒」なんですか…?」
    「私は番外、顧問なのでな。『憤怒のラース』もある意味私の名であるし…覆面用ネームとして使うことにするよ、ファウスト君。」
    「い、今はその名はやめてください~!」

    「そういえば、ヒフミ君はトリニティ総合学園の生徒だそうだな…何故ブラックマーケットなどという場所に?」
    「えっと、ここでしか流通していないペロロ様グッズが色々あるので、手に入れるためにその…歩き回っているうちに詳しくなっちゃいまして。」
    「ペロロ様…君が身に着けているその鳥のマスコットの事かね?」
    「はい!私ずっと前にモモフレンズでペロロ様を見てからずっとファンで…!!」

    「…なるほど、熱意は伝わった…。」
    そこから数十分に渡ってペロロ様とやらを熱弁されてしまった。先程の戦闘とは比べ物にもならないほどの熱意だ…私も思わず面食らってしまった。
    「しかし、グッズ収集のためには己の危険も顧みず、あらゆる手段を講じる…まるでグリードのような『強欲』ぶりだな。」
    「ご、強欲だなんて…人聞き悪いですよぉ!」
    「いやいや、ヒフミちゃん限定グッズ発売日とかステージショーとかのために定期テストブッチしちゃってるんでしょ?そのせいで補習授業部に入らされてるって…。」
    「あわわわ…セリカさんそれは言わないでください~!!」
    「ッハッハッハッハ、己が欲望のために課された義務すら蹴る…まさしく強欲そのものではないか!『強欲のファウスト』を名乗れるな♪」
    「勘弁してくださいおじさ~ん!!」

  • 155二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:16:28

    書いてて思ったがヒフミにも最高の仲間達がいるんですよね。
    出会うタイミングが違っていたら、グリードはヒフミに惚れてしまってた可能性があったかもしれない。

  • 156二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 01:45:42

    その後、ヒフミ君を送り届けるためにトリニティ自治区までやってきた。

    「あの、今日はありがとうございました。おかげで強盗団に奪われた限定ペロロ様グッズも回収できました。」
    「あぁ構わぬよ。我々も奴らにかけられた懸賞金を受け取っているのだ。お互いWin-Winだ。」
    「私達の仲ですから、またいつでも頼ってくださいね!」
    「でも今度は試験とかブッチしないようにした方がいいんじゃない?」
    「それはそうなんですけどね…あ、あはは…。」


    「そうね、今日は補習授業部の小テストだったのだけれど見事な逃げ足だったわね。おかげで探すのに苦労したわよ。」


    ヒフミ君の顔が一瞬で青ざめ、脂汗がだらだら流れ出す。
    そして同時に、私も体が強張り、額から脂汗が流れ出す。
    「あれ、どうしたのヒフミちゃん?」
    「キングおじさんもどうしたの…ひどい汗よ?」
    ヒフミ君が錆びた機械のごとくギギギ~っと後ろを振り向く。私も同じくギギギ~っと前方を向く。
    その先にいたのは、灰色を主体とした女性用のビジネススーツに身を包んだ艶のある黒髪の女。しっかりシャツとネクタイを着こんでいるので胸元は確認出来なくなっているが、私はあの女のことをよ~く知っている。
    「あ、あはは…そ、ソラリス先生…?」
    「ウフフ…これは特別課外活動を組まないとダメねヒフミ。それにしても…。」
    女は今度は私の方を向く。
    「あなたは奥さん一筋じゃなかったのかしら?そんなに女の子を侍らせるなんて、あの頃のラースはどこに行っちゃったのかしら?」
    「頼むからその辺のことは言わないでくれたまえラストよ。頼む…。」
    「……え?ラスト?ソラリス先生じゃなくて?」
    「っていうか、キングおじ様が焦ってる?」
    「え、ていうかラストって、グリードさんが言ってた…!?」
    「ん、ホムンクルスの仲間、だよね?」

  • 157二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 08:07:24

    ラストさーん!!乙

  • 158二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 16:01:11

    おつ保守

  • 159二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 16:57:23

    「キングおじさん、ねぇ…随分庶民的になったじゃないラース。」
    「………」
    「奥さんとのデートのために脂汗かきながら私に恋愛指南受けてた頃が懐かしいわ。」
    「………」
    「それで、どこまで私達の事を話してるのかしら?私はこうして、大人しく過ごしてたのだけれど?」
    「………」

    私はラストに頭が上がらぬ。
    妻を娶る際の恋愛指南をラストに徹底的に叩き込まれ、その際に散々からかわれ続けた。それに私は全く反論すら出来なかった。流石は『色欲のラスト』だ。他者との付き合い方をよく知っておる…。

    「ん、キングおじさんすっごい脂汗…。」
    「今あの人が言ってたけど、奥さんとのデートのためにラストさんから指南受けたって…。」
    「あ~それで頭上がらないんですね~。」
    「さっきまですっごく怖い人だったおじさんがあんなにしょぼくれちゃってる…。」
    「ふむ、やはり偽名だったか。ᓀ‸ᓂ」
    「そんな…ソラリス先生が偽名だったなんて…。」
    「大人の女性は秘密をいっぱい抱えているモノってことですよね~♡」

    今我々はヒフミ君やラストの案内でトリニティ総合学園校舎内の一教室、補習授業部部室に案内されていた。机を並べ替えて我々アビドス側とヒフミ君達補習授業部側が向かい合えるように座り、紅茶や茶菓子を供されている。
    私は落ち着くためにもう何杯目かもわからぬ紅茶を啜り、やっと口を開いた。
    「…全てだよ。お前が倒されてから後の父上の計画、我々ホムンクルスの全て、そして我々の最後…。」
    「へぇ、全てあけすけに話したのね。私が正体を隠してひっそり平和に過ごしてた一方で…。」
    「隠す理由がなくなった、故にだよ。計画は完遂したうえで逆転され、父上も斃れた。それにグリードやグラトニーもこちらに来ているのでな。隠しきれぬであろう。」
    「あら、グリードにグラトニーも?」
    「グリードは便利屋68の平社員、グラトニーはゲヘナ学園の客人状態だそうだ。かくいう私もアビドスに厄介になっている。」
    「…それでその子たちと過ごしているわけね。」

  • 160二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 17:29:39

    「ところでラストよ。」
    「何かしら?」
    「その、頭の上に浮かんでいるのはもしや…?」
    「あぁこれ?えぇそうよ。こっちに来てから現れるようになって…いろいろ把握するまで時間はかかったけど、おかげで便利に使わせてもらってるわ。」
    今、ラストの頭上には我々の「ウロボロスの円環」の形をした、血の如き赤色のヘイローが浮かんでいたのだ。
    「何でも、過去に事例があるそうよ?キヴォトス外からやってきた女性にヘイローが発生したって例。」
    「何と…と言う事は…」
    「えぇ、おかげでこの銃社会のなかでも賢者の石を消費せずに過ごしてきたわ。周囲にも簡単に馴染めたしね。」
    「…その口ぶり、キヴォトスに来たのはずいぶん前のように感じるが?」
    「そうね、私がここに来たのは『虚妄のサンクトゥム事件』のすぐ後、あたりね。当時はとんでもない存在が襲来しただかで、空が赤く染まっていたわ。」
    「赤き空の事件か…私も皆から内容は聞いてはいたが…。」

    「ふえっ!?ソラリス先生って、あの事件の時に来たの!?」
    「あら、ごめんなさいねコハルちゃん…黙ってて。」
    「い、いやその…。」
    「それと、もうバレちゃったからここからは本名で呼んでもらおうかしら?」
    「えっと…ラスト…先生ってこと?」
    「フフ…これでも先生って呼んでくれるのね。」
    「だ、だって!私達の事熱心に見てくれてたもん!怖い時もあるけど、あの熱心さは嘘じゃないでしょ!?」
    「あらら、なかなか見る目があるじゃない。それでこそよコハルちゃん。」
    「ウフフ、よかったですねコハルちゃん♡」
    「う、うるさい!!」
    「それじゃ問うけど…アビドスの子猫ちゃん達は、ラースの話した全てを聞いて…怖いとは思わなかったのかしら?」
    「ん、確かに驚いたけど、怖いとは思わない。」
    「確かに恐ろしいことをしてたのかもしれませんけど、奥さん大好きおじさんってわかって逆に親近感沸きましたし。」
    「私達を手伝ってくれる、頼もしいおじ様ですから!私はちょっとセクハラされちゃいましたけど♪」
    「ちょっとラース?セクハラってどういう事かしら?」シャキン
    「いや、つい妻のような尻を見てしまってつい…。」
    「お尻!?エッチなのはダメ!死刑!!」
    「いやいや、死刑は困るよコハル君!」

  • 161二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 17:35:20

    >>過去のヘイロー発生事例

    いやほら、ミクとか御坂とか、同じ女性だから…ね?

  • 162二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 18:04:00

    「っていうかソ…ラスト先生、指が…!?」
    「あぁ、今まで隠してたものね。必要もなかったし。これが私の、ホムンクルスとしての力…『最強の矛』よ。」
    「ひえぇ…鋭い爪がシャキーンって…!?」
    「切れ味も鋭いんだな…銃を持たなかったのはそれがあるからなのだな。ᓀ‸ᓂ」
    「そういうこと。ヘイローのおかげでちょっと撃たれる程度は大丈夫だし。」

    「それで、そろそろ私達にも話してくれませんか?ホムンクルスの事…あなた達の本当のことを。」
    「君は、浦和ハナコ君だったか…ラストよ、良いな?」
    「…えぇ、もういろいろバレるだろうしね。あ、私が死んだ後の事は当然私も知らないんだから補足しなさいよ?」
    「無論だ。」

    ~かくかくしかじかまるまるうまうま~

    「国丸ごとを生贄にして賢者の石を作り、その力で『神の力』、いわば神秘を手に入れようとした『お父様』…。」
    「「「………」」」
    「ふむ、やはりショックを受けるか。まぁ当然だな。」
    「それにしても、私が死んだあとそんなことになってたのね…特にグラトニーもエンヴィーもしくじってばかりじゃない。やっぱり私がいなくなったせいでタガが外れたみたいね。」
    「確かにしくじりが目立ったな。まぁ、父上も斃れた今となってはもはやどうにもならぬことだが。」
    「……ᓀ‸ᓂ」
    「む?どうかしたかねアズサ君?」
    「…その『お父様』って奴、まるでマダムみたいなやつだな。」
    「何?」
    「規模はそっちの方が大きいが、私が以前いた、アリウス分校…そこの長として君臨していた、マダム…ベアトリーチェという女が様々な事件を引き起こしたんだ。たまにシャーレの当番でサオリ達と再会することがあるからその時に聞いた。」
    「あら…それは初耳ね。お父様と似たようなことを…興味あるわね。」
    「良ければ説明を頼めるかね?」

    ~エデン条約編参照~

  • 163二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 18:31:26

    「ティーパーティー内での内紛誘発に調印式襲撃…まるで「血の紋」みたいね。」
    「そして生贄をささげて「至高」に至らんとする…確かに、父上の「神」への執着のようであるな。」

    「ラスト先生もキングおじさんも、渋い顔に…。」

    「その、ゲマトリアとやら…ホシノ君らからも聞いてはいたが、危険だな。」
    「えぇ、お父様から解放された今、見過ごせないわね…。」
    「諸君、有意義な話をしてくれて感謝するよ。」
    「い、いえ…。」
    「そ、それとソ…ラスト先生、真実を打ち明けてくれてありがとうございます。」
    「フフ…その真実を聞いても、私を先生と呼んでくれるのね…ありがとう。」

    「さてラスト、私もスマホをやっと使いこなしてきたのだが…君は所有しているかね?」
    「えぇ、早いうちに買ったけど…あぁ、連絡先ね。」
    「うむ、これからやるべきことは多いぞ。ミレニアムで検査を受けてもらいたいし、グラトニーも会いたがっていた。連絡は出来るようにせねばな。」
    「そうね…久々にグラトニーの顔を拝みたくなってきたわ。」
    「そのグラトニーというのはどんな人なの?」
    「『暴食のグラトニー』。あらゆるものを食べることが出来る能力を持っているホムンクルスだ。そういえばグリードから写真が送られていたな。」
    私はスマホを操作し受信した写真を表示する。まぁグラトニーだけでなくゲヘナの学生達もたくさん写り込んだ集合写真であったが。
    「あら、随分モテモテになってるじゃないグラトニー。」
    「あ、美食研究会の人が写ってますね…。」
    「グラトニーはこの…丸い人か?」
    「そうよ。」
    「何か…モモフレンズにいそうな人ですね。」
    「かわいい…。ᓀ‸ᓂ」
    「ッハハハハ、どうやらグラトニーはここではモテモテになれるようだな!」

  • 164二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 22:24:09

    『……と、言う事があり、無事ラストとも話が付いた。』
    「マジか…俺達より先にこっち来てたんだなラスト。」
    『うむ、しかも女であることが影響しているのか、ヘイローを獲得していた。デザインは我々のウロボロスであった。』
    「オイオイオイ…ホムンクルスにヘイローって鬼に金棒じゃねぇか…。」
    『とりあえず、ミレニアムでの検査を伝えておいた。そちらもグラトニーに伝えたまえ。』
    「ヘイヘ~イ。」

    「プライドは可能性が低いし、あとはスロウスとエンヴィーか…。」
    「キングさん、何て?」
    「おぉ、ついにラストを見つけたんだと。近々ミレニアムに行くらしいから、俺らもグラトニー連れて行くことになるだろうな。」
    「そう、ということはまた向こうで仕事ってわけね。あそこは結構金払いもいいし…まぁ、前みたいにはならないよう慎重に吟味するけど。」
    「おぉおぉ慎重になっちまってるなぁアル。気にすんなって、お前は俺達社員を信じて堂々としてりゃいいんだよ。」
    「そうだね~、それにグリリンから聞いてたけどラストって大人の女性なんでしょ~?しかも暗躍する悪女ってやつ。アルちゃん参考になるんじゃな~い?」
    「…なるほど、確かに!」
    「いや~、参考になるのかアイツ…?」

  • 165二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 22:33:39

    「…………ん~………ここ………どこー…………??」




    ①:辺りに……屋台……いっぱい………??

    ②:とうめいな~……盾もってる……やつらが……銃……向けてる……??



    dice1d2=2 (2)

  • 166二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 22:43:15

    ん?(;^ω^)

  • 167二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 22:44:23

    透明な盾………つまりヴァルキューレか?

  • 168二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 00:00:57

    「市民の皆様!危険です!下がってください!!」

    「あ~……ここどこ………?おれ……どうしたんだっけ………?」

    「うへ~、なにあのゴリアテみたいな筋肉ダルマ?」
    「明らかに人間じゃありませんよね!?」
    「こんなバケモノがどうして突然シラトリ区のど真ん中に…!?」

    「あーー……何やってたっけ………考えるのも、めん、ど、くせー……。」

    「ど、どうしますかカンナ局長!?」
    「どうするもこうするも、鎮圧するに決まっているだろう!暴徒鎮圧用のネットランチャーを!!」
    「りょうか~い。」

    「あ………こいつ……確か……」

    「え、何か局長を見てませんかアレ!?」
    「何?」

    「あー…………あぁ、そうだった………女将軍、殺すー。」

    「「!!!????」」

    ゴォッ!!!ズガシャアアアアアアン!!!!

  • 169二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 08:08:11

    姉に・・・少し似てるなw
    耳は見えんのかw

  • 170二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 14:19:46

    スロースか…
    ヴァルキューレとご対面ってことは今後お世話になるのはヴァルキューレなのかね

  • 171二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 17:06:03

    ガラガラ……


    「きょ、局長…!?」
    「ぐっ……がはっ……!!」

    「あれー………まだ生きてる……?」

    「ちょちょちょちょ、何事!?何が爆発したの!?」
    「フブキ…局長が…!!」
    「ぐっ…!!」

    「…もういっかーい……。」

    「!?…フブキ、来るな!!」

    ゴォッ!!!ズガシャアアアアアアン!!!!

  • 172二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 17:06:17

    「「局長!!!」」

    「やっと…倒れた……でも……まだ…息してる………。」

    「局長から離れろよこのバケモノ!!」ネットランチャー

    「!?……なにー…これ……?」

    「局長!!……気絶してる、それに酷い怪我…早く離脱しないと!!」
    「キリノ!」
    「ふぇっ!?」

    「じゃまー……。」ネットベリベリ

    「ひえっ!?何なんですかコイツ!?」
    「早く逃げてキリノー!!」

    「これでー……おしまいー……!」

  • 173二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 17:20:06

    「おらああああああ!!!!」
    「んがああああああ!!!!」

    どがしゃああああああああん!!!

    「……あれー……??」

    「ったく、ギリギリ間に合ったぜ…!!」
    「ダメだよ~スロウス~!みんなに怒られちゃう~!!」

    大通りのど真ん中で大暴れしてやがったスロウス。それを何とか俺とグラトニーで止めることに成功した。もちろん俺は炭素硬化状態。
    とはいえ、さすがはスロウスだ…俺とグラトニーの二人がかりでも押し負けてやがる。
    「…グリード……グラトニー……?なに…言ってるの……女将軍…殺せって……言われてる……。」
    「何言ってんだうすのろ!!あのガキが女将軍なわけねぇだろうが!!」
    「そうだよ~スロウス~!!匂いも違うから別人だよ~!それにもうお父様はいないんだよ~!」
    「………めん、ど、くせー……!!」

    「いい加減になさいスロウス。おいたが過ぎるわよ。」
    ジャキン!ズドドドドドッ!!

    おぉう、ラストの爪が容赦なくスロウスの脳天と両肩両腕にぶっ刺された。
    そこでやっとスロウスは突進を止め、後退った。
    「うぅ~~~………いてぇ…………死ぬぅ……めん、ど、くせー………!!」
    賢者の石消費を示す赤い光を傷から放ちながら再生してゆくスロウス。

  • 174二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 17:32:05

    「スロウス、周りを調べるのを面倒がらないでちょうだい。ここはアメストリスじゃなくてキヴォトス。お父様はもう斃れた。つまりもう命令は無効。もうやらなくていいのよ!」

    「………え?」

    「私達はもうお父様から解放された。だからもう命令に従わなくていいの!」

    「……ラスト………じゃあもう……仕事…しないでいいのか……?」

    「えぇ、もういいのよ。だから大人しくなさい。」

    「……(ニヤリ)……じゃぁ……もう寝る~………♪」

    そう言ってスロウスがそのまま倒れ込んできやがった。
    「オイオイオイオイ!?」
    「わああああ!?」
    急いで離れる俺とグラトニー。そして地響きと共にスロウスは道路にうつ伏せに倒れ、そのまま鼻ちょうちん出して眠っちまった。
    「ったく、脅かしやがって…。」

  • 175二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 17:53:15

    「グリード!」
    「グリリン!!大丈夫~!?」
    遅れてアルとムツキが合流。続けてグラトニーの連れであるイズミ。そしてラストの連れとしてヒフミ、アズサ、コハル、ハナコの4人も追いついた。
    「グラちゃ~ん、遅れてごめんね~!」
    「大丈夫ですかラスト先生!?」
    「ひゃっ、何あのでっかいの…!?」
    「おぉ、俺達は大丈夫だ。ヴァルキューレ側がひでぇ有様だが…。」

    俺達は電車でミレニアムに向かっている最中だった。道中の駅で無事にラストとグラトニーは再会を果たしている。
    「ラストぉ~~~!!会いたかったよぉ~~~!!」
    「あらあらグラトニーったら…相変わらず甘えん坊なんだから。」
    「うぅぅ……良がっだねぇグラぢゃん……!!」
    「それで、あなたがグラトニーをお世話してくれたのね。感謝するわ。」
    「(ほわあぁぁぁ…美人さんだ~…)あ、はい!私、獅子堂イズミです!」
    「あ、そうなんだよラスト~、おでに「美味しい」を教えてくれた人なんだ~!」
    「へぇ…あとで思い出話を聞かせてほしいわね。」

    と、楽しくやってるときにニュース速報が流れたんだ。
    『ニュース速報です。現在D.U.シラトリ区の鐘崎港前大通りにて、謎の生物が確認されました。繰り返します、現在D.U.シラトリ区の鐘崎港前大通りにて、謎の生物が確認されました。』

    「謎の生物?」
    「D.U.って、それなりの距離だけど…。」
    その直後、中継映像に映った謎の生物ってのが、スロウスだったわけだ。
    「ブーーーーッ!!!」
    俺は盛大に吹いちまった。ラストは眉間にしわを寄せ、グラトニーはあんぐりと口を開けちまった。
    「何してんだあのバカ!?」
    思わず叫んじまう。しかもその直後にスロウスが『最速』を発動してヴァルキューレの部隊を攻撃しやがった。
    「あの子ったら…!!」
    「と、止めないとだよね?おで達で止めないとだよね!?」

  • 176二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 19:48:45

    ちょい暴れたがスロウスも無事確保か

  • 177二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 22:00:50

    おつほ!!

  • 178二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 00:01:33

    んで、急いで向かって今に至るってわけだ。まぁ建物を跳躍しながら行ったからアル達は置いてけぼりにしちまったが。
    「こいつがスロウス…?」
    「あぁ、『怠惰のスロウス』。能力は『最速』。普段は怠け者だが本気出すとやべぇスピードで動けるんだ。」
    「それにグリードの『最強の盾』ほどではないけど頑丈よ。銃弾くらいは効きもしないし、戦車砲クラスでようやくよ。」
    「おでより力強いんだよね~。」
    「…まぁ、桁違いの筋肉ダルマだしね~…。」
    「まぁ、今はそれよりも…あっちに対応しねぇとな。」

  • 179二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 00:02:27

    俺が向いた先にいるのはヴァルキューレ警察学校の子達だ。
    「その…怪物を止めてくれたことは感謝するよ。けどさぁ…な~んかいろいろ知ってるっぽく見えるんだよね~。とりあえず、署までご同行願ってもいい~?」
    のんびりした口調ではあるが、アサルトライフルを構えるチビポリスの目はちっとも笑ってねぇ。
    「こちとら、その怪物に局長を殺されかけてんのよね。わかる?」
    「あ~あ~、どの道そちらさんにも話を通す予定だったんだ。抵抗しねぇし、洗いざらい話してやるよ。」
    そう言って俺は両手を上げる。
    「そうね、その方が早いわ…ほらグラトニー、抵抗しちゃだめよ。手を上げなさい。」
    「はぁ~い。」
    「……まぁいいわ。じゃあ乗って。」
    俺達は装甲車に乗り込む。
    「待って!私達も行くわ!」
    ここでアルが付いてきやがった。
    「おいおい、お前らまで…!」
    「あなたはうちの社員でしょ!なら社長として責任を持つのが当然でしょ!」
    「くふふ~、なら私も~♪」
    「お前ら…!」
    「なら私もグラちゃんと一緒にいるもん!私だって色々話は聞いてるから証言できるもん!」
    「イズミ~…!」
    「わ、私だってラスト先生の力になります!!」
    「そ、そうよ!第一ラスト先生はあなた達を助けたでしょ!なのに捕まるなんておかしいわよ!」
    「もしもの時はラスト先生のために断固抵抗する。」
    「もちろん私もですよ~。」
    「……ホント物好きな子達ね。」

    「あ~わかったわかったから、任意同行ってことでいろいろお話聞かせてよね。」

  • 180二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 00:25:56

    ということでミレニアムどころじゃなくなっちまった。

    俺達は署に到着後一旦留置場にぶち込まれちまった。
    スロウスは目を覚まさねぇから大型重機で運ばれた。
    んで、交代で取調室に案内され、聴取を受けることになった。

    「あぁ、冤罪でぶち込まれたのが懐かしいわ…。」
    「マジかよ以前にもぶち込まれてんのかよ…。」
    「一晩で先生が保釈金払ってくれて出られたけどね~。」
    「その時の借りもまだ返せてないし…。」

    ”別にそれはしなくていいんだよ。私は生徒のために全力を尽くすだけだから。”

    「「「「「「「先生!!??」」」」」」」
    ”やぁみんな、キリノやフブキから連絡を受けてね…私も聴取を手伝うことになったよ。”
    「あら、お久しぶりですねシャーレの先生。」
    ”ソラリス先生もお久しぶりです…補習授業部の子達がお世話になってます。”
    「えぇ、良い子達です。それと、今後は正体の方…ラスト、とお呼びください。私の正体は彼らと同じ、です。」
    ”…グリードと同じ…ホムンクルス、ですか。”
    「お~久しぶりだなぁセンセ。」
    ”グリード…。”
    「あれからホムンクルスも揃ってきたぜ~。例えばそこにいるグラトニーとか、今頃眠りこけてるスロウスとか、な。」
    ”あとは…アビドスにいるキング・ブラッドレイ…。”
    「まぁ、詳しいことは聴取でたんまり喋ってやるから安心しろって。ミレニアムに検査記録とかデータとかもたっぷりあるしな。」

  • 181二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 07:29:35

    保守

  • 182二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 07:39:18

    乙!!

  • 183二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 15:08:18

    ~かくかくしかじかまるまるうまうま~

    「大勢の人の命を使って作られた賢者の石、ですか…。」
    俺の聴取をしているキリノって女の表情が曇る。
    「まぁ色々あったのさ。俺達がこっちに来た原因の一つは「赤い空の事件」が関係してるんじゃねぇか…ってのがラストの予測だ。」
    「あの事件ですか…。それで、あのバケモノが局長を狙ったのは…?」
    「前いた場所、アメストリスにいたころに受けた命令を遂行しようとしたが故なんだろうな。その局長ちゃん…抹殺命令が出てた将軍の女に結構似てたからな。」
    「え、別世界に局長に似た人が!?」
    「多分あっちのがドギツイぜ。」
    「ええぇ……。」

    「そして、『親父殿』はもうくたばった。
     プライドは生還してっからこっち来る可能性は低いだろう。
     俺は便利屋68に属してやってる。
     ラース…ブラッドレイはアビドス。
     グラトニーはゲヘナ。
     ラストはトリニティ。
     んで、今スロウスが来た。
     あとは…。」

    「確か、エンヴィーという方ですね。」

  • 184二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 15:26:23

    「あぁそうだ、今来ている俺達は今の生活を気に入ってるからわざわざ諍いを起こす気はねぇ。スロウスは…確か矯正局行き、だったか。」
    「まぁ、〇人未遂ですしね。あのサイズに合う檻があるかどうかですけど…。」
    「まぁ、今アイツ暴れ出さないように事業用大型冷凍庫にぶち込まれてるし。」
    「…大丈夫なんですかアレ?」
    「実績あるから気にすんな。」
    「あるんですか!?」

    「だが、エンヴィーだけはダメだ。あいつは俺達ホムンクルスの中でも最低最悪の性格だ。『嫉妬のエンヴィー』…常に誰かを何かを羨んで妬んで憎む…それが奴の本質だ。手を取り合ってなんてのを最も嫌い憎悪する奴…もしも見つけたら俺達で必ず滅ぼす。俺の女であるアル達に手を出しやがる前にな。」
    「(俺の女…)そ、それでそのエンヴィーという奴の能力が…。」
    「あぁ、『変身能力』だ。奴は一度見た奴の姿を完璧にマネて変身することが出来る。人間は当然として、動植物や無機物に至るまでな。もしかしたらもう、既にこっちに来ていてどっかで…。」
    「…変身して潜伏している可能性があると?」
    「そういうこった。だから今対策のために、ミレニアムに「賢者の石探知機開発」を頼んでるとこだ。もちろん出来上がったらお前らにも回すように言うつもりだ。」
    「おぉ…ご、ご協力ありがとうございます…。」

  • 185二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 15:38:28

    ”お疲れ様、これで釈放だね。”

    「あ~やっと終わったか。」
    「意外と早く済んだわね。日も全然沈んでないわ。」
    「証言しただけだし、ミレニアム経由で今後も協力するって言ったしね~。」
    「これならミレニアムにまた向かえそうだな。どうする?」
    「元々私とグラトニーの検査が目的だったでしょう?なら早く用事を済ませましょう。」
    「はぁ~い♪」
    「じゃあ私達も付き合いますよ!」
    「そのつもりで来たしね~♪」
    「…でも大丈夫かしら、あのスロウスってやつ…?」
    「ブリッグズの猛吹雪でカチンコチンになってもあっためたらすぐ復活したし、大丈夫だろ。」
    「なにそれクマムシみたい…。」

  • 186二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 15:51:35

    んで、ミレニアムで色々検査を受けたラストとグラトニー。
    まぁ本命は能力の確認、つまり模擬戦だ。
    今回もヒマリとエイミが対応する。

    まずはラストだ。
    『それでは戦闘用ドローンを展開します。遠慮なくどうぞ。』
    ヒマリの声と共に機械兵がわらわら現れ始める。
    『頑張ってくださいラスト先生~!』
    『ついにラスト先生が戦場に…どんな戦いになるのかᓀ‸ᓂ』
    『ラスト先生…。』
    『大丈夫ですよコハルちゃん、ラスト先生ならきっと…。』

    「あいにくだけど、長く付き合う気はないの。」

    ジャギン!!!!

    ラストが右手を一閃。厳密には右手の爪を一気に伸ばして一閃だ。その一閃で展開していた機械兵は全部スライスされちまった。…普通に銃撃射程にいた奴も真っ二つだ。
    『い、一撃…!?』
    『いやいやいや爪伸びすぎでしょ!?』
    『あらまぁ…これは驚きですねぇ。』
    そう言ってる間に第2ウェーブが来るも、同じく一閃で終わり。んでボスの…たしかアバンギャルド君だったか。アレが出るが…。
    「不細工なオモチャだこと。」
    ジャギン!!!
    …うーわー、アバンギャルド君まで一撃で千切りになっちまった。
    『ええええええええ!?』
    『アバンギャルド君が一撃…ですって……!?』
    『切れ味どうなってんのその爪!?』
    『これは…キヴォトス人も一撃かもしれませんね…。』
    『……今後ラスト先生を怒らせないようにしないと。』
    『『『うんうん。』』』

  • 187二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 16:09:21

    「じゃあ次はおでだよ~!」
    グラトニーの番が回ってきた。とはいえグラトニーは俺のような頑丈さはないし、ラストのような鋭い一撃もブラッドレイのような判断力もない。
    だが、こういう対多数戦で人命を気にしなくていいなら、グラトニーにはアレがある。
    機械兵が多数展開し始めるが…。

    「それじゃあおではこれでいくぞぉ~!!!」

    赤いスパークと共にグラトニーの腹が裂け、無数の牙が腹から生え出す。腹に開いた大口が下顎と融合し、巨大な口となって開いた。中からはあの、「心理の扉」を模した不気味な目が見開く。
    『うえええええ!?何よあれ気持ち悪っ!?』
    『こ、これがグラちゃんの本気モード!?』
    『ひええええええ!?』
    おぅおぅ、アルもイズミもビビッてら。んで次の瞬間には…。

    ズオオオッ!!!

    さっきまでそこにいた機械兵たちが跡形もなし。
    「ゲフッ。」
    のんきにゲップをかますグラトニー。
    『…え、今何が起きたんですか?』
    『ちょっと待ってください、スーパースローで再生…え、ドローンが全部吸い込まれて消えた??』
    『吸い込む前に一瞬牙が伸びてますね、その範囲を吸い込んだんですか…周りの地形もろとも…。』
    『何か、カー〇ィみたい…。』
    『元々グラトニーは、俺達の世界の錬金術の禁忌の先と言われてる『心理の扉』を再現しようとした失敗作として誕生したんだ。その副産物としてあのえげつねぇ吸い込みが出来るんだ。』
    『…吸い込まれたらどうなるの?』
    『確かエドが一回吸われて中を見たんだが、真っ暗闇の血の海だったらしい。錬金術と賢者の石がないと出るのは無理だぜ。』
    『ひいいぃぃぃぃ!!』
    そう説明してる間に、グラトニーは最後に出てきたアバンギャルド君も吸い込んじまった。下半身のキャタピラしか残ってねぇ。

  • 188二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 16:40:39

    「ありがとうございました。おかげで多くのデータが集まりました。」
    「探知機開発だが、現状まだまだかかりそうだ。もう少し待ってほしい。」
    「そうか…一応ヴァルキューレから連絡あったと思うが、出来上がったらあっちにも回してくれ。」
    「えぇ、もちろんです。」

    「よ~し、こっからは自由だな。」
    「よ~しグラちゃん!ミレニアムの美味しいもの探しに行こうか!」
    「わ~い行く行く~!」
    「じゃあ私達は特別課外活動ね。ここのトレーニング部ってところに話をつけておいたわ。」
    「え、ここのトレーニング部って確か…。」
    「あら、あいにくだけど拒否権はないわよヒフミ?」
    「……ひゃい(泣」
    「あと止められなかったってことであなた達も連帯責任よ、アズサ、コハルちゃん、ハナコ。」
    「「「はい…。」」」

    「それでグリード、私達は?」
    「おう、依頼を受けてるぜ。結構金払いもいいし、アルも納得するはずだ。」
    「……確かに報酬額は内容のわりにいいわね。でも、良く用意できたわね…。」
    「確かにな、なにせ依頼主が…ゲーム開発部、だもんな。」

  • 189二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 16:54:17

    「だぁ~クソがっ!誰だ閃光弾ぶちかましやがったのは!!」
    「アリスは勇者なので、仲間のピンチは見過ごしません!」
    「ありがと~アリスちゃん!助かったわぁ~!!」
    「ていうかアルちゃんばっか追っかけてるね~グリリン♪」
    「当たり前だろ!俺がキラーでお前らサバイバーなら、一番の推しであるアルを追いかけるのは道理だぜ!」
    「おかげで全然発電機に触れない~!!」
    「しかもしっかり妨害パーク持ち込んでるし…ああぁぁぁ!!」
    「お姉ちゃん何してんの!発電機ブロックされちゃったじゃん!!」
    「だ~っははははは!ざまぁねぇながきんちょツインズが!!」
    「悔しい…悔しいぃぃぃぃ!!」
    「でもグリードはリアルじゃ防御カンスト勢ですけどゲームじゃ紙防御ですね!」
    「おいいいいいアリス!!テメェ板に隠れてやがったのかよ!!」
    「茂みって意外と気づかれませんよね!」
    「うわ~グリリン板ぶつけられて痛そ~♪」

    ゲーム開発部からの依頼、「新作ゲームのデバッグを手伝ってほしい」…要は一緒にゲームを遊んで金ももらえるってわけだ。
    たまにはこういうのもいいだろ。

  • 190二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 17:09:41
  • 191二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 18:01:37

    うめ

  • 192二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 18:04:35

    うめ

  • 193二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 18:13:14

    埋め

  • 194二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:30:05


    怒おじさんが危険故に刃物禁止で縛ってる中での最強の矛が無法過ぎて笑う

  • 195二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:42:17

    >>187

    やべぇ誤字った…


    『真理の扉』

  • 196二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 07:18:49

    ドンマイ
    うめ

  • 197二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 17:00:00

    うめ

  • 198二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:04:40

    うめめ

  • 199二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 08:11:18

    200なら真理くんキヴォトス入り

  • 200二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 08:12:27

    200ならホーエンハイム夫妻キヴォトスに先に来てる
    (ホーエンハイム、能力全盛期のまま)

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