おれバカだから言うっちまうけどよぉ… part672【TSトレ】

  • 1二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 17:54:13
    タイシンの♀トレは身長低いって概念出したそこのアナタ|あにまん掲示板末代まで誇れbbs.animanch.com
    テイトレTSウマ娘化概念に脳を侵されたもの|あにまん掲示板幻覚は文章にならば文章は絵にするものhttps://bbs.animanch.com/board/58697/bbs.animanch.com

    普通のタイトレも例の3女神でロリっ子ウマ娘にしちまえばタイシンより低身長♀トレーナーができるんじゃねぇか?


    ・ここはウマ娘になってしまったトレーナー達をかわいいかわいいするスレです

    ・自分だけのトレーナーを考えたり概念を投げつけたりして楽しんで行きましょう

    ・別にTSに拘らなくても良かったり、既に居るトレーナーの別概念を上げても良いです

    ・大事なのは自分の性癖をさらけ出す事と他の人の性癖を否定しない事、それとトレーナー達への愛です

    ・そしてタイシンの性癖は破壊するもの


    前スレ

    おれバカだから言うっちまうけどよぉ… part647【TSトレ】|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/44303/https://bbs.animanch.com/board/60076/普通のタイトレも例の3女神でロリっ子ウマ娘にしちまえ…bbs.animanch.com

    Wiki(解説/全パートリンク/用語集などはこちらから)

    言うっちまうTSウマ娘化タイトレスレ @ ウィキ【9/26更新】言うっちまうTSウマ娘化タイトレスレ@ウィキへようこそ 詳しくはこちら→言うっちまうTSウマ娘化タイトレ解説スレ(外部リンク) まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 編集モード・構文一覧...w.atwiki.jp

    後感想用言うっちまえなかったスレ(1/31更新)

    おれ居なかったから言うっちまえなかったんだけどよぉ…新part3|あにまん掲示板リアタイで伝えられなかった感謝や感想を伝えれる方がより清々しく尊死できるんじゃねぇか?それに大量の情報がある中、いまさら聞けないことを聞ける場所があったらより素敵なSSを書くことができるんじゃねぇか?…bbs.animanch.com


    本筋のタイトレ情報まとめ

    ・140-90-55-80(魔法の合言葉)

    ・25歳

    ・髪色は茶色でパーマーみたいな流星、目の色はエメラルドグリーン、耳飾りはタイシンとお揃い

    ・全身からおひさまのにおい、髪と尻尾はタイシンと同じシャンプーの匂いがする

    ・耳と尻尾と胸が敏感

    ・熱血クソボケ

  • 2二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:01:21

    たておつ

  • 3二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:01:21

    たておつ
    巨女は嫌いじゃないけど一般性癖ではねぇよ!!

  • 4二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:02:08

    うん…?
    あぁ、巨女って果てしなくデカいタイプのほう…?

  • 5二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:02:12

    そもそもタイトレからして140㎝というかこのスレタイトレタイシンより低身長概念から始まってるんだ

  • 6二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:02:52

    自分のリアル身長より低いなら巨女では無い(暴論)

  • 7二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:03:26

    たておつ
    知ってるかえる。ウオッカってあの後輩属性で165㎝なんだぜ
    憧れてる相手2人よりデカいとつい最近知ったよ

  • 8二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:03:30

    たておつです

    とりあえず185cm・死ぬほど目付きが悪くてそれを気にしてる、までは浮かんでるんでよね

  • 9二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:03:50

    高身長好きをウルトラマン的な巨女好きや2m超えるような感じの巨女好きと混同すると本気で荒れるんだ
    TS界隈の最終性別みたいなもんなんだ

  • 10二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:03:57

    たておつ

    >>6

    それ言ったら戦争だろうが……!

  • 11二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:04:04

    タイトレはサイゲ体型だからな…ロリはだいぶ後か

  • 12二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:04:20

    >>8

    人間時代から目つきは悪かった感じなのかな

  • 13二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:05:24

    ルドトレはアプリルドトレが強いというか写真の下りとかが本当に素敵なんでそれ前提にしたくなったりで大変そうだよなぁって思った

  • 14二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:06:07

    >>12


    そうですね。ウマ娘化しても健在で本人としては「怖がられないようになりたい……」って感じです

  • 15二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:08:02

    なるほど……
    さわりだけ聞くと会長要素が出てるというか正反対orそっくりのそっくり型って感じがするな

  • 16二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:08:16

    元顔がすごく怖い人筆頭のアルトレさんと仲良さそう
    いや、互いにビビってた可能性あるか…?

  • 17二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:10:56

    カイチョ―のしんちょーが165cmという事実
    意外と低いというかまあ女性と見たらそんなもんかむしろちょい高めではあるんだけどやっぱ現実的過ぎて混乱するいつものサイゲ高身長

  • 18二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:12:02

    「シンボリルドルフのトレーナー」というのは前提になってくるから、ルドルフの理想に対するスタンスとかは決めておいた方が良いのかもとは思うな
    アプリルドトレの写真とかそういったものに近いというか、自分がもしルドトレを作るならそういった所は決めてるかもしれない

  • 19二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:16:43

    ありがとうございます。色々練ってきます

  • 20二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:19:01

    とはいえ、今存在するルドトレは歴史有る猛者
    新ルドトレを定着させるには根気が要ると思うから頑張って

  • 21二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:27:15
  • 22二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:28:10

    よく見たら647やん

  • 23二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:28:36

    >>21

    すまねぇ…すまねぇ…

    寝ぼけてたようなのでハラキリしてくる

  • 24二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:28:47

    ウオッカが自分より身長が高い事実に動揺が抑えられない
    トレーナー身体情報比較表で身長の項を見てると情緒が搔き混ぜられて良いですよ

  • 25二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:30:51

    新しく来たトプロも高いんだよね
    166ある

  • 26二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:31:29

    まあ1秒差なんてシンクロニシティ起こってたからしゃーなし

  • 27二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:34:14

    あれ、じゃあVはウオッカより低いのか

  • 28二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:34:28

    (リアル妹が170有るから160台は普通の感覚だな…)

  • 29二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:37:59

    トプロのスケスケえっちメンコほんとすき
    ヴェールみたいだし刺繍綺麗だし  
    トプロも目の色がボヘミアンラプソディみたいでほんとすき

  • 30二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:42:28

    13〜18歳女性の平均身長が156.1らしいから
    まぁ160あったら高身長なのかな

  • 31二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:43:53

    初期の方は170あれば高身長じゃったのに今はTOP10にも入らねぇ

  • 32二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:49:54

    まぁ言うっちまうだし……
    みんな自分のトレに性癖詰めまくってるし……

  • 33二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:50:09

    part1から見始めようやくpart100、供給過多で幸せd

  • 34二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:51:20

    >>33

    死ぬな死ぬな

  • 35二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:51:49

    デカいデカい言われているヒシアケボノが180で次がタイキの172、更にその次がゴルシの170だから担当側の身長は思ったより高くないことが多いのよね
    意外だったのはブライアンの160もそうだけどタキオンの159㎝。タキオンもダスカより小さいのは驚きだった

  • 36二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:52:01

    1から読んでる人なにげに早くないか?

  • 37二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:55:01

    目の色ボヘミアンラプソディで草


    …似てるな


  • 38二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:55:33

    ウマ以外の別ゲームもやってる者なんけど、大体どのゲームとか見ても高身長スレンダー体型キャラが少数派どころか希少というか
    自分の創作で補ってはいるけど、やっぱりそういう癖って珍しいんかね?

  • 39二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:57:12

    >>38

    大体高身長になると乳も盛られることが多くなるからなー

  • 40二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:58:05

    ボヘミアンラプソディーだのインスタグラムの好き勝手言われすぎなNTRの目
    でもこの目があるからああモブじゃないわこの娘ってなる
    実際ウマ娘的にもかなり重要というか押してるようそよね目
    大体のトレーナー目を見てどうこうって下りがあるし

  • 41二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:58:08

    突然カマキリドラゴンのFAが出たあたりで吹きました

  • 42二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:58:48

    そろそろトンチキなアレに当たるのか…

  • 43二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 18:59:56

    でたわね…

  • 44二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:00:11

    >>42

    (どれだ…?)

  • 45二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:00:26

    無量空処もそのへんだっけ?

  • 46二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:00:43

    カマライゴンはマスコットだから…

  • 47二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:01:19

    今の前半期で全然トンチキじゃない期間ってあったっけ…

  • 48二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:03:03

    >>47

    冷静に考えてみるんだ

    今のここも十分特異点なんだ

  • 49二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:04:31

    一時期ダンジョンスレ抜いてた時期があったのが一番おかしいと思う

  • 50二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:13:06

    エミュしながら会話してたスレを妄想でぶち抜いてたころの言うっちまうだ
    言うっちまう構えが違う

  • 51二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:13:24

    サトトレぇ…仕事しんどい…抱かせて…(語弊)

  • 52二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:15:57

    >>50

    言うっちまう構えってなんだよ(なんだよ)


    それはそれとして1月分のスレ消費量を最初期は1週間で上回ってるからみんな燃費気にせずガンガンとばしてたんやろうなって…

  • 53二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:20:14

    この後ナイダンに当たること考えると草

  • 54二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:26:16

    パラシン…セイブル…メカ邪竜…グラム…ナイダン

  • 55二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:28:30

    カマライゴンが擬人化した時は困惑したなぁ…
    これにグラムがぶちこまれるのかとしみじみと思ってたわ

  • 56二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:31:53

    >>39

    やっぱりそんなもんかぁ…ひっそり生きてくよ

    thx

  • 57二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:33:17

    スレンダー高身長好き
    ただ女性キャラの高身長の定義に困る。個人的には160〜165超えてれば高身長だと思ってるけど

  • 58二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:34:47

    表の判定によってはAになるバントレはどうなんだろう、スレンダー寄りでいいのだろうか

  • 59二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:39:44

    細くて高身長と言われるとタバコなんだがアレは細いで収まるのか?

  • 60二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:40:40

    二次元の中身長ってほぼ現実の高身長ともいえるので、そういう意味では高身長スレンダーキャラは普通に多いというかメジャーなんで逆に視界から外れてるって可能性もある

  • 61二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:41:08

    >>59

    タバコは細いじゃなくてもっと食べろ枠だから…

  • 62二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:46:59

    タマトレはスレンダーでいいのかな?

  • 63二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:47:41

    >>62

    どれだ…?

  • 64二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:47:52

    タバコの推定体重35なの本当笑う
    もっと義の飯食え、ケツのは食うな

  • 65二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:47:59

    パチタマはスレンダーよね
    あとフラトレとかもスレンダー

  • 66二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:48:14

    あにまん見ていた 始祖サイゲ
    タイトレ概念一等賞
    言うっちまう誤字してまたあした
    まーたあしたー

    いいないいな トレーナーっていいな
    ぴょいぴょい監禁酒乱邪神 あったかいSSたくさんだろな
    僕も書こうSSかこう いういう言うっちまうでパイパイパイ

  • 67二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:48:14

    >>63

    黒も小もチビやろがい!

  • 68二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:49:19

    イナリトレは2人とも180超えスレンダーだったかな

  • 69二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:50:05

    怒らないで聞いてくださいね
    人間っていいなも日本昔話ももう今の世代には伝わらないと思うんですよ

  • 70二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:51:44

    うそやろ?

  • 71二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:52:11

    7レスくらい借ります

  • 72二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:52:33

    爪とは、表皮の角膜が硬質化して形成される物質だ。
    指を保護する天然の鎧であり……ウマ娘にとって、不安定さの象徴とも言える。

    「……と、いうわけです。それで、イクトレさんの御助力をお願いしたいのですが……」
    「👍」

    私、トーセンジョーダン担当トレーナーが皐月賞を目前に相談を持ち掛けたのは、トレセン学園専属蹄鉄師、イクノディクタス担当トレーナーであった。
    ひどく小さなウマ娘の子どもにしか見えない彼は、齢46を超える指導級の蹄鉄師。装蹄に関して新鋭の技術と古豪の経験を持ち合わせた人物だ。
    私の頼みを快諾したイクトレさんは、診断書や私のまとめた資料を見つめて、フリップで回答する。

    『接着装蹄を行いましょう』
    「接着装蹄……アメリカ発祥の装蹄技術ですよね」
    「⭕」

    イクトレさんの詳しい解説によると、蹄鉄を留める鉄杭はより長く、安定してシューズに固定できるが、爪に負担がかかるのだそうだ。
    通常なら目を瞑れるそれも、ジョーダンのような爪の弱い子は耐えられない。だから鉄杭を使わず、接着剤で専用の蹄鉄を固定するのが接着装蹄というらしい。
    これも少しズレればウマ娘の健康を損なうので、誰でも出来る技術ではないのだが……目の前の人物に疑いは不要だろう。

    「わかりました。それでお願いします」
    「👍」

    細かい仕様の追求は、実際にジョーダンの足を見てから、というお約束を取り付け、私は足早に次に会うべき人に会いに向かおうとした。
    その寸前で、イクトレさんが私を引き留める。

    「わたちは、あちをとめろとは、けっちていいまちぇん」

    ひどく舌足らずで、ひどく落ち着いた言葉。
    そのちぐはぐさへ、まず耳が反応したことに内心慣れない気持ちを感じながら振り向くと、イクトレさんは老いを受け容れはじめた男性のような、穏やかな笑みを浮かべていた。

  • 73二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:52:35

    このレスは削除されています

  • 74二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:53:28

    次に私が通ったのは、スマートファルコンさんのところだった。

    「POPの書き方を教えてほしい?」
    「はい。実は、こういうものを書こうと考えていて……」

    差し出した企画書を、スマートファルコンさんは彼女の担当トレーナーと見つめる。
    すらりとした印象のファルトレさんは、私から見てもやり手のトレーナーでありプロデューサーだ。
    芝より人気の乏しいダート路線。それを盛り立てるべく邁進したスマートファルコンさんと、共に実現までこぎ着けたファルトレさんはウマ娘ビジネスにおける良い見本のひとつだ。
    そんなふたりに企画書を見て頂くのは少し緊張する……が、表情を見る限り、感触は悪くなさそう。

    「すっごー! ねえねえ、教えるから、ファル子もこれ一冊ほしいなっ☆」
    「勿論です。……ファルトレさんも、ファル子さんのお時間を割いて頂いてよろしいでしょうか?」
    「いいですよ。ファル子の補習も回避できそうですし」
    「むぅっ。それはいいっこなしだよっ!」

    可愛らしく頬を膨らませたスマートファルコンさんと、その頬をつつくファルトレさんはとても仲が良さそう。
    私もジョーダンとこういうやり取りができるだろうか。そんな気持ちで張り出した胸をつついて遊んでいると、何故かおふたりは揃って胸に手を当てていた。何かのハンドサインだろうか?

    「じゃ、じゃあ早速! あのね、POPはよそ見してても目に入るくらいインパクトがあることが大事で……」

    早速教えてくださるとのことで、私もメモ帳を片手に拝聴する。
    きっとこの贈り物は、ジョーダンにとって力になってくれる。
    そう確信する度に、私の胸は僅かに高鳴った。

  • 75二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:54:15

    帰り道はいつも歩く。
    軽い運動と、思索をまとめる為だ。机に向かっているばかりでは纏まるものも纏まらない。
    けれども今日は、そうも言っていられないようで。

    「お嬢様。どうぞお乗りください」
    「……オペトレさん。貴方は祖父の執事さんじゃないと思っていたんですが」

    テイエムオペラオー担当トレーナーさん。
    私に色々と便宜をはかってくれる実業家の方だ。
    お互いウマ娘になる前から知っているが、彼のスタイルは昔からずっと変わらない。
    瀟洒で、洒脱で、クラシック。それでいて現代的な彼は、愛バの影響か雰囲気に刺激がついた気がする。
    私の嫌味に対し、にっと口角を上げる様は以前はやらなかったものだ。

    「好きでやっていることですよ。さあ、どうぞ」

    オペトレさんはそう言って、自前の高級車に私を乗せた。
    後部座席には、私とそっくり同じ顔。若かりし頃の祖母と同じ顔の祖父がいて。

    「……何の御用ですか」
    「うむ……作戦会議といかぬか」

    祖父、ダイタクヘリオス担当チーフトレーナーは、ひどく困ったような顔でそう言った。

  • 76二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:54:57

    「父と母に、まだ言ってないんですか?」
    「大事な時期に、横槍は入れられたくなかろう?」
    「まぁ、そうですね」

    私と祖父の会話は、酷く他人行儀なものだった。
    私は敬語を崩さず、祖父は老人語を崩さず。お互いにずっと真正面を向いていて、時折バックミラーを確認するオペトレさんが困ったように微笑んでいる。
    居心地の悪さにたまらず声を上げたのは、1番人の良い祖父だった。

    「■■■」
    「仕事としてはどのウマ娘の担当トレーナー、と呼び示すのが習わしでは」
    「いや、うむ。そうじゃな……失敬致した」
    「……お気になさらず」

    雰囲気を悪くしてしまったことに、内心で頭を抱える。
    下の名前で呼ばれるのを拒んだのは、ほぼ反射的な行動だった。
    祖父が私を特別扱いしたようで、それがなんだかひどく気に障ったのだと、私はわけのわからない後付の言い訳で自分を誤魔化すしかできなかった。

    「……おぬしの父じゃが、今の儂を見てひどく複雑そうにしておったよ」
    「御祖母様の若い頃そっくりだから?」
    「それもある。しかしそれ以上に、肩透かしを食らったような顔をしておった」

    振り返った私に、祖父は寂しげに微笑んだ。
    祖父は老いて心臓を病み、いつ死んでもおかしくない中でダイタクヘリオスさんとそのサブトレーナーさんの指導をしていた。
    父は祖父との別れを想定し、覚悟を決めていた筈だ。
    それがウマ娘化したことで生き長らえたと知った時、祖父にこのような顔をさせる反応を、果たして私はしないだろうか。

    「奇跡とは、残酷じゃな」

    それが何を意味する言葉か。少し考えに囚われた私は、ふと鞄を持っていた手が緩むのを感じた。

  • 77二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:57:21

    あ、という間にばさばさと書類が落ちる。
    思わず手を伸ばすと、以前より膨らんだ胸がつかえて前屈が阻まれる。見かねた祖父が書類へ手を伸ばせば、祖父の豊満な胸が私へ押し付けられ、私は僅かに呻いた。
    祖父と孫娘の筈なのだが、光景はどこぞの美人姉妹のよう。正直メチャクチャに邪魔だった。
    困惑と辟易に苛まれる中、ついと祖父はひとつの書類……スマートファルコンさんに見せた企画書を手に取った。

    「……ふむ。このような試みをしているのか」
    「何点ですか」
    「ふーむ……」

    思わず聞いてしまい、内心でしまったと頭を抱える。私は孫でいたいのか、生徒でいたいのか、それともどちらでもいたくないのか、いったいどっちなの?
    懊悩する私を知ってか知らずか、祖父は企画書の字を、図を一文字も残さず読み尽くし……。

    「面白いのう」
    「えっ」
    「いや、面白い。うちのヘリオスにもあげたらよろこぶかのう」

    ひどくあっさりと認められた。
    虚を突かれた私を見て、祖父はふむと思案し、今度は慎重に口を開く。

    「トーセンジョーダン担当トレーナー殿。頼みがあるのじゃが」
    「な、なんでしょう」
    「レースの用語を、この企画書の通りに纏めたものを頂けぬか」

    この通り、と合わされた手を見て、私の頭は混乱から一周回って、冷静に算段を組み立て始めた。

    「わかりました。お請けします」
    「そうか、そうか。……ありがとうなぁ」

    きっとそれは生徒が真っ先に関心を持つレースをピックアップするべきだという教育者の意見と、少しでも会話のきっかけを持ちたい祖父の心情がないまぜになったもの。
    それが叶うと知った祖父の嬉しそうな顔に、ほんの少し崩れた言葉に、私はなんと言えばよかったのだろう。はにかむような笑顔を返せただろうか。車のガラスには、何も映らなかった。

  • 78二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 19:58:19

    一ヶ月後。完成したそれに対し一番喜ばなかったのは、やはりジョーダンだった。

    「え。なにこれめっちゃ分厚いんですけど。ウケる」
    「それがギャル辞苑“あ”ね。あと47冊あるよ」
    「いや多っ! これ持ち帰んのアタシ!? 部屋埋まるわ!?」

    どすん、と置かれた本の数々。
    それはPOP調に書かれた1頁1単語の「ギャル向け辞書」であった。
    広辞苑の全単語を丸々ヴィレッジヴァンガードで見かけるようなPOPにした為に、冊数こそ膨大だが、1単語1単語を理解しやすいように面白おかしく書いている。読み終える頃には国語の問題が理解できない、なんてこともないだろう。

    「うっわマジで全部POPじゃん……エグ〜」
    「読めそう?」
    「いや……えーっと……わっかんねーけどー……」

    ジョーダンのわかんないは、きっと読み切る自信がないことにかかっているのだろう。
    できる限り興味を引く作りにはしたし、手が痛くならないよう小分けにしたが……最終的に手に取るのはジョーダン次第。
    けど、無理強いはしない。したくないのだ。だって……。

    「……つまんね~ってなったら言うから。そういう感じで、よろ」
    「うん。感想聞かせて」
    「っす〜……」

    君が君の意思で手に取った本であってほしいから。
    そう考えるのは、少しばかなことかな、ジョーダン?
    (うまぴょいうまぴょい)

  • 79二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 20:01:21

    このレスは削除されています

  • 80二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 20:03:34

    いい…

  • 81二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 20:04:05

    よき

  • 82二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 20:10:51

    最後の一文が消えてる……!?

  • 83二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 20:12:53

    こういう関係もいいよね

  • 84二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 20:13:02

    いい…

  • 85二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 20:13:50

    >>82

    あとがきスマホから間違えて消しちゃった♡

    じじピと娘が同じ姿以上にいつ死ぬかわからん父親がなんかの奇跡で延命しちゃったのお父さんつらいね♡でもじじピもつらいね♡ってだけです♡

  • 86二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 20:16:48

    >>85

    ウワーッ!語尾にハートマーク怪異!

  • 87二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 20:18:34

    思わず「ウワキツ」ってなったよオペヘリダス!

    でもギャル向け辞書はマジに読んでみたいと思った

  • 88二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 20:19:50

    まんが世界の歴史もびっくりの量をよく編纂したなあ!

  • 89二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 20:25:47

    あと書き忘れておりましたが、ファルトレ(蒼)さんをお借りさせて頂いております
    アプリのウマ娘のヒミツで「ファル子はPOPがプロ級」と知り、ご登場願うに辺り担当トレーナーさんもお出ししようと改めてファルトレさんを読み返したのですが、イラストの威力もさることながらwiki・SSともにしっかりしたキャラ立て、情報設計で驚かされました
    事後報告となりますが、お借りさせて頂きありがとうございます!


    ついでに「POPってなーに?」という方向けに画像貼っつけときますね
    こういうのが1単語ずつまとめられたPOP集とかわたしも読んでみたい

  • 90二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 20:36:08

    トレーナー達の口調をランダムに入れ替えるメカー

  • 91二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 20:36:33

    これか…

  • 92二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 20:39:52

    >>90

    「どうしたっすか息子よ……嬢ちゃんならトレーニングコースに居るっすよ」

    「そんな様子でどうしたんだウオッカ……?ああ、口調のことなら今ギムレットさんと入れ替わってるぞ」

    「ウワーッ!?口調が入れ替わってるー⁉」

  • 93二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 20:50:05

    >>90

    口調が変わっても舌っ足らずは変わらなそうなイクトレ……

  • 94二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 20:50:33

    リャイトレと口調入れ替わったトレ、だいたい面白い説

  • 95二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 20:52:20

    >>90

    「ハッハッハ。どうしたものだろうオペトレ。私の頭がなんだかよくなったようじゃないか?」

    「ひんひん……スイトレぇぇ……わたしがおっかなびっくりになっちゃってるよぉぉ……」

    「おやおや。だが、そんなオペトレも可愛らしいんじゃないかい?」

    「ひぃぃん……これじゃ人前に出れないよぉ……オペラオーの代役なんてむ〜りぃ〜……」


    「ハーッハッハッハ! 珍奇!」

    「魔法ね! 妖精がいたずら魔法をかけたに違いないわ!」

    「そうだろうね! ボクのトレーナー君が夏の夜の夢とは頂けない。魔法を解きに、さあ、行こう!」

    こうですかわかりません

  • 96二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 20:54:18

    つまりイクトレの口調が伝播すると発した言葉が言葉でなく絵文字として認識される…?

  • 97二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 20:55:54

    >>96

    もうSCPの類なんよ

  • 98二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 20:57:18

    女言葉のトレーナーが見れるってこと?

  • 99二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 20:59:58

    >>93

    >>94

    >>96

    「おこまりまっしゅる!!!」むき

    「💪」ムキィッ

    「なんてこちょら! じぶんとりゃいとりぇくんのくちょおがいれかわっへしまっら! しかもへんなぽーじゅまですゆ!」むきむき

    「🦵」ムキムキィッ

    「まっててくれりゃいとれくん! いまからじぶんのへるめっとをきみようにかいじょーしまっしゅる!」むきょ

    「👍」

    こうですかわかりません

  • 100二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 21:03:15

    >>99

    うーん言語能力の敗北を感じる!

  • 101二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 21:03:40

    >>99

    口調が入れ替わって行動まで侵食されてる……

  • 102二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 21:04:25

    >>99

    ウワーッ!?全混ぜっ!!

  • 103二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 21:05:15

    マッスルポージングは魂のコミュニケーションだから言語枠かなって……

  • 104二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 21:09:47

    ちょっと口調ネタではないですが投げて良いですか?

  • 105二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 21:12:18

    >>104

    GO!

  • 106二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 21:13:02

    >>104

    どうぞ

  • 107二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 21:13:27

    「…さて、ここなら大丈夫かしら」
    「ああ、なら約束通り話すとするか」
    …キタトレのトレーナー室にて、机を挟んで向かい合うキタトレとウオトレ…ではなくギムレット。
    例の約束、つまりキタトレのウマソウルについて話すということで二人きりの状態を作ってあった。
    「…そうだな、結論から先に言うならアンタのウマソウルは因子の闇鍋みたいなもんだ。それも結構なレベルの、な」
    「闇鍋、ねぇ…」
    「俺が知る見て分かりやすいのだけあげても、キングカメハメハ、ゴールドアリュール、ハーツクライ、ブラックタイド…」
    …いくつか名前を上げていき最後にギムレットはとある名前を上げた。
    「…シンボリクリスエス。こいつは俺には縁のある野郎だ。なんたって俺と一度競ったやつだからな…」
    「…それは驚いたわ。出た名前を詳しく詮索する気はあまりないけれど、まさかそんな縁があるなんてね…」
    珍しくキタトレも目を見開き、ギムレットもまた思い出したそれを懐かしむような反応を見せる。
    「後は無断でサトノのウマソウルも見たな。…あれを一言で言うなら、白いキャンバスを単一の白色で染めたようなもんだ。」
    「それはまた、ね…」
    「それだけの因子って訳だ。キタサンのが色を塗り重ねて黒色になっているようなのと対照的な話だな」
    そこまで聞いたギムレットはお茶を手に飲む。キタトレは満足したのか息を吐くとトレーナー室の奥に向かいながら
    「ありがとうギムレット、上げてくれた名前は…まあ、また今度気が向いたら話してくれたらいいわ。それと…」
    奥から皿を持ってくるキタトレ。その皿の上には美味しそうなにんじんステーキとローストビーフが乗っていた。
    「今日のお礼よ、遠慮なく頂いてちょうだい。それと、ウオトレはそっちのローストビーフね。」
    「おお…!素晴らしいぞキタサンの…!」
    丸々一本を使ったにんじんステーキに目を輝かせがっつくギムレットに、キタトレは満悦そうな顔で見守っていた。

  • 108二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 21:14:00

    ───その後、食べ終わったギムレットがウオトレにチェンジし、ローストビーフを食べている中でふと
    「なあ、キタトレって…お母さんって感じがするんだよな」
    「あら、ウオトレもそう思うのかしら?」
    「ああ、ギムレットは親父だって自分から言ってるし、案外お似合いな二人かもな」
    …そう、ウオトレがぽろりとこぼした言葉に
    「ふふっ…それは面白いわね」
    「───ボウズ、お前は何を言ってるんだ。確かにキタサンのはいい女だが…」
    愉快げなキタトレと思わず声に出してしまうギムレット。
    「あら、ギムレットは私のことをいい女って思ってるのね」
    「ふ…そりゃ間違いなくいい女だろうよ、元男だつっても怪しいくらいにはな」
    「…そりゃ今の私は女よ?元男だけど現ウマ娘だし、何より私、別に性別は気にしない人間なのよね」
    「──え、そっちイケるのか…知らなかった…」
    切り替わったウオトレが驚きの声をもらす。
    「…まあそれは置いておくとして、そもそも仮に私とギムレットがそうだとして子供は誰になるのかしら。私のチーム…?」
    「確かにそれなら娘は沢山…いることになるのか?」
    そろそろ収拾がつかなくなり初めていた所で、ドアがノックされる。開いてみるとウオッカとキタサンが。
    「おう、トレーナー…って何食べてるんだ…?」
    「む?息子か、何か用か…?」
    「あの、ギムレットさん。ウオッカ先輩は女性では…?」
    「ギムレット?まさか貴方…」
    …ギムレットの発言に更に収拾がつかなくなる空間。その後収まるのに暫くかかったらしい。

  • 109二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 21:14:36

    短文失礼しました
    キタトレのウマソウルネタ。割とあっさりですが、入ってる因子が多いので説明に時間(と字数)かかると判断してカットです。
    保護者感の強い人が言われそうな親ネタも。親父は親父してるしその因子と相性的にキタトレはいいのかもしれない?

  • 110二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 21:19:24

    それにしても因子ぶち込まれすぎである
    まあ今更ではあるけど

  • 111二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 21:22:07

    いい…

  • 112二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 21:28:30

    02世代と04世代のクラシック路線の強豪揃い踏み。ステイヤー適性含めたらデルタブルースとかも入ってそうな世代の混ぜ混ぜ感大好き
    ウオトレ(親父)を書いていただきありがとうございます!この後誤解を解こうとして更に拗れたりするんだろうなぁと思うと口が緩んでしまいますね
    そしていつぞや話題にしたギムレットのタイプにキタトレさんが割と当て嵌まっているという話が拾われていて凄い…!
    繰り返しになりますが、ウオトレ(親父)を書いてくださりありがとうございました!

  • 113二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 21:47:28

    モン娘ネタのSSがようやく書きあがりました
    5528文字で、8+1レスになりますが投稿してもよろしいでしょうか?

  • 114二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 21:50:40

    いいyo

  • 115怪物は何処?1/822/02/09(水) 21:52:51

    怪物は何処?

    怪物、と聞いた時果たして何を思い浮かべるだろうか。財宝を溜め込み洞窟に潜むドラゴン、広大な地下墓所(カタコンベ)を支配して一つの王国を築き上げるリッチ、あるいは、廃城を支配して自身の領域を拡大していく悪魔といった存在などが代表例として挙げられるのではないだろうか。
    ともかく、怪物と聞いた時に人間が思い浮かべるのはそういった強大な力を見える形で有する者達のことが大多数を占める。逆にスライムといった弱小とされる存在はモンスターと呼ばれることが多い。言葉1つの問題ではあるが、そこに籠められた認識の差異というものは存外侮れないものだ。
    つまり何を言いたいのか。それは──怪物が街の外だけに居るとは限らない、ということだ。

  • 116怪物は何処?2/822/02/09(水) 21:53:10

    「ヒッ! ヒィッ⁉ 助けてくれ!」

    城塞都市の片隅で悲鳴が木霊する。恐怖で足が竦み、ほとんど這いずるように身を捩って助けを求める声を上げているのはこの街で衛士をしている男だった。
    男は怠慢で退屈な人間だった。それなりに平和なこの街でそれなりに保障された生活を続けているこの男は、いつしか平凡な生活に飽きるようになり、犯罪に手を染めるようになっていった。公権力を利用した恐喝に始まり、賄賂を贈られれば犯罪を見逃し、見返りに女を贈られてはそれを楽しむ。退屈な衛士の仕事は表面上はほどほど真面目にやり、その裏で法外のことを行う悦楽に耽っていた。

    「──────」

    しかし、今日は違った。いつもの様に懇意にしているゴロツキから「上物の女が手に入った」と聞いていつもの様に町はずれのボロ屋敷に赴くと、そこに広がっていたのは見るも無残な惨状だった。以前訪れた時には数十人居た筈の構成員が、全て手足の骨を砕かれ、一部は壁に突き刺さるようにしてその体で壁を突き破らされていた。
    それを行ったのはたった一人の女。黒い装束を身に纏い、夜となり灯の消えた屋内ではその身長と体型しか朧気に解らないために恐らくとは但し書きが付くが、この惨状を引き起こしたのは今まさに、自分の背後に足音を響かせる女ただ一人の手によるものだった。

    「俺に、お前を助ける道理があるとは思えないが」

    冷酷な宣言と共に足が持ち上げられる。竦んだ足では逃げることは叶わず、虚脱した手では武器を振るい反撃することなどできる筈もない。狙われるのは肩か、腰か、それとも首か。いずれにせよこのゴロツキ紛い衛士にロクな結末は訪れないということだけは間違いない。

  • 117二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 21:53:32

    このレスは削除されています

  • 118怪物は何処?3/822/02/09(水) 21:54:07

    「やっほ~。今日は良い夜だねお二人さん?」
    「ッ⁉」

    しかし、明らかに場違な気楽な声と、明らかに場にあった銃声が同時に1つずつ。どうやら弾丸は先に部屋の中に居た女を狙って放たれた物らしく、銃弾は避けられたものの先程まで相手がいた場所を通り抜けて床を突き破っていた。
    弾丸を避けたのが女ならば、弾丸を放ったのもまた女。鎧などの防具を身に纏わず、銃とロープを手に持つ彼女はこの場においては最も場違いな存在として浮いていた。

    「た、助かったよアンタ!パトロールしていたらいきなりこの女に襲われて…」
    「いやいやどうもこちらこそ。といっても実は、おにーさんを探していたから丁度良かったりするんだねコレが」
    「? それは一体……⁉」
    「ここら辺のゴロツキとつるんでる不良警吏っておにーさんのことでしょ?こういうの専門外だったんだけど、天狼さんに頼まれちゃあお姉さんとしては動かないわけにもいかないのです。宮仕えとは哀しき哉哀しき哉。ちょいさー!」
    「ウッ!」

    「お前を探しに来た」その言葉に疑問を感じた瞬間に女の持っていたロープにより胴を縛り上げられる。せめて口に出すが、自分の行っていた悪事を暴露されるとともにいきなり何やら意味不明なことを言われながら共に首に手刀を叩きこまれ、意識が暗闇に叩き落される。この都市をにわかに騒がせる犯罪組織、その中心メンバーは今ここに壊滅の憂き目を迎えることになった。
    残されたのは2人。共に女、しかし共に常人ならざる気配を漂わせる者。人ならざる者の時間が今まさにこの空間を支配していた。

  • 119怪物は何処?4/822/02/09(水) 21:54:25

    「や、お昼ぶりだけど元気にしてた?」
    「……誰かと勘違いしていないか?ここは暗いからな。多分別人と間違えていると思うぞ」
    「いやいやいやいや、だって他所とはあんまり関わらないワーウルフが珍しく街に居るんだし?あとご飯奢ってもらったしで流石に憶えていますって」
    「折角の人の厚意を無下にしやがって。……昼ぶりだな。やっぱりダンピールというだけあって夜の方が調子が良いのか?」
    「あのときはご飯食べてなかった上に財布を忘れたのに気づいたの食べた後で……てへ」
    「てへ、じゃないわ。お前なぁ……」

    昔からの知り合いかのように遠慮なしに話している2人だが、彼女たちが出会ったのは今日の昼のことだ。黒い装束を身に纏った彼女──便宜上ワーウルフと仮称する──が昼食でも食べるかと思い入った飲食店で偶然相席になったのが目の前にいるダンピールの彼女だった。
    自分と同じく旅人の身で話も合い、気前よく高い料理を幾つか頼むなど良い食いっぷりをしていたので自然と気が合うようになっていたのだが、いざ飯を食い終わったというタイミングで何やら汗をかいて顔を青くするようになった。何か悪いものでも食べたのかと思い声をかけたのだが、そこが運の尽き。震えている声を何とかして聞いてみると、なんと宿に財布を忘れてきたというのだ。取りに帰れば良いではないかと言ってみたものの、自分と同じく社会的信用なんてものはハナからない旅人の身にはそれは不可能だということに言った直後に気付かされた。流石に見捨てるのも夢見が悪いのでそこは自分が立て替えて後で支払ってもらったが、何があるのかわからないのが世の常。彼女の手から金を手渡されて確認するその時まで食い逃げさせられないか気が気で仕方が無かったのは記憶に新しい。

  • 120怪物は何処?5/822/02/09(水) 21:54:47

    「まあ支払った金は返ってきたからそれは良いか。……しかし、世界ってのは広いように見えてその実狭いもんだな。まさかお前が天狼と仲が良いとは思いもしなかったぞ」
    「雇い主と雇用者と言いますか、情報屋と顧客と言いますか、まあ色んな関係ですよはい。というか、天狼というだけで誰かわかるもんなんです?」
    「姿形はワーウルフだが、その実精霊と同種の天を照らす星の化身が天狼だからな。よっぽどの変わり者でもなければまず人間とは関わらないし、俺の知っている内で情報屋なんてやっている奇特な奴だともう1柱しか思いつかん」
    「ほえー、今度からもう少し敬ったりお供え物の量増やした方が良いのかな?」
    「奴もそんなことを一々気にはしないだろうし、今更お前に敬われても背筋が寒くなるだけだろうよ。……ところでだな」
    「ん?どうしたのワーウルフさん。気なら抜かないよー?」
    「……バレてたか」

    初めて出会った昼間のことや、共通の話題である天狼──白い毛並みをした彼女のことである──で和気藹々と会話を交わす彼女たちだったが、その間に張り詰めている空気は最初から欠片も緩んではいない。冷え切り、熱を持たぬ空気が空間を満たし続けている。
    ワーウルフはだらりと両手を下し自然体で構え、それと同じようにダンピールも自身が携えている銃の引き金から指を離さない。互いが互いの1手に気を払いながら即座に対応できるように気を一切抜いていない状況だった。

    「さて、モンスターを狩ってるお前に何か狙われるようなことをしたっけかな……?」
    「んー、どうだろ?これは天狼さんからの依頼でね、「金か空色の目をした短い黒髪で女のワーウルフと出逢ったら最悪半殺しで良いから連れてこい」って言われているのよ」
    「なんだお前、もしかしてそれも「専門外の頼み事」というやつか。モンスター専門の退治屋というのも存外大変なんだな」
    「これに関しては後払いだけど報酬は言い値で良いと言ってもらえているから、むしろ乗り気の部類なのよねぇ……それに「王都の怪」の正体、あれワーウルフさんでしょ?天狼さんから教えてもらったよ。匂いとかの証拠は一切残さずに無手で王家の護衛団を犠牲者無しに完封する。そんなことができるのは自分の知ってる限りではソイツだけだって」

  • 121怪物は何処?6/822/02/09(水) 21:55:12

    「王都の怪」──それは最近まことしやかに囁かれた噂。
    この城塞都市のある国の王都において、突如として人間が消える。それだけならば人さらいが起こったのだと噂話として囁かれるほどではない。しかし、これが噂話として語られるに至ったのはその特異性。消えた筈の人間が見つかるのだ。無傷や半死半生など見つかる状態はまちまちだが、消えていた間のことを話せないし、書いて言葉を伝えることもできない状態になって見つかるのだ。
    王家はその原因を王都に蔓延る犯罪組織によるものだと推定、武勇に優れるとされる第2王子主導での撲滅作戦が行われたと公表されたのだが──

    「天狼の奴も色々と言うもんだな。アイツ、そこまで太っ腹だったっけ?」
    「いやぁ、人の良い雇い主でこっちも大助かりよ。……それで、実際の所はどうなんです?「王都の怪」の正体はワーウルフさんだったりするの?」
    「半分当たり、と言ったところだな。元々は遭遇した人さらいだとかを叩きのめして、ちょっと細工をして被害者を元の場所に帰したりしていただけなんだけどな?気付いたら噂に便乗して堂々と人攫いをするようになった奴らが居てな。その2つが複合して出来上がったのが「王都の怪」だ。」
    「へー、ということは、ワーウルフさんはどっちかと言えば被害者側なんだ?」
    「ま、自分が原因で人攫いが横行する温床を作り上げてしまった時点で加害者の1人といっても差し支えないからな。責任とって地下に潜った奴も含めて一軒一軒丁寧に潰して回っていたら、時を同じくして撲滅作戦を行っていた王家の本体に遭遇して勘違いされたというのが事の顛末だ」
    「なるほど……それにしても随分と素直に答えてくれるんだね。もう少しはぐらかされるものだと思ってたから、少し以外だったというか」
    「ん?ああ、昼に色々と面白い話をしてくれたしな。これはそのお礼みたいなもんだ。それに──」

    噂になり、自分の耳にも入ってきていた「王都の怪」。その真実を語られて感心させられていると、眼前の相手から放たれる威圧感が消失する。本来なら警戒の体勢を解いたと見なしても良い筈だというのに、本能は警鐘を鳴らしてやまない。
    直感に従ってその場を飛びのくように避けると、その部分の床が弾けて老朽化した木が飛び散る。その方向に再び銃を発砲すると硬質的な高い音と共に弾かれて横の壁を貫いて行った。

  • 122怪物は何処?7/822/02/09(水) 21:55:35

    「どちらにしろ今日のことは忘れてもらうつもりだったからな。どうせ忘れるなら多少は関係ないだろう?」
    「──ッ!」

    瞑目し見開かれた彼の眼は、澄んだ青空を思わせる蒼から万年を経た後でも変わらぬ金の色に変わっていた。さっきは銃弾を避けていたというのに、今は高速で迫りくる銃弾を横から殴りつけて弾き飛ばしたというそれまでは考えられないほどの身体能力を発揮していた。
    『──アイツはな、俺とはまた違った形でワーウルフとは別種の存在だ。修行の果てに仙人の位階に到達した仙狼。それが俺の探している相手だ』
    以前この依頼を頼まれた時に言われたことを思い出す。
    あの時は「目の色は金か空色」と言っていた彼女に探すのは1人の癖に瞳の色が違うなんてそんなことあるのかと思っていたが、今こうして対峙すれば理解できる。

    「仙術による身体強化と気配の遮断……!」
    「ご明察。お前の活躍はお前の口から直接教えてもらったからな。油断はする気は無い。……それで、大人しくしているなら手荒な真似はしなくて済むんだが」
    「ははっ、でも縛りとかは掛けるんでしょ?どうせならそういうのはナシで信じてほしいなぁと思ったりするんだけど…」
    「身勝手な話だとは思うんだが、その手の話を信じるわけにもいかなくてな。恨み言なら後でいくらでも聞くから勘弁してくれ」
    「じゃあお断り。流されるのは良いけど、何かつっかえたり忘れたまま生きるのはイヤだし。自分は自分らしく居なきゃね」
    「だろうな。お前ならそう返すに決まってる。……サヨナラだ、ダンピール。お詫びと言っては何だが、次に会ったら何でも頼みを聞いてやるよ」
    「おっ、いいね。じゃあ自分が勝っても何でも1つ言うことを聞いてもらうってことでヨロシクね!」
    「お前はこの時でも変わらないなぁ……まあいいさ。どうせなら幾つでも聞いてやるよ」

  • 123怪物は何処?8/822/02/09(水) 21:56:19

    苦笑するような声と共に再び姿と気配が消失する。それと同時に、今度は部屋の内外問わず大小様々な気配の数そのものが増加していった。これでは生体感知や魔力の探知と言ったものは最早役に立たず、自身の感と五感のみで戦わなければならない。
    気配を移したダミーか、それとも天狼から聞いた仙人が使うとされる分身の術か。冷汗が背筋を伝う感覚を感じると共に、狩人は自らの笑みを野性的なものに深めてく。この程度の危機はいくらでも乗り越えてきた。ならば今回もそうするだけだ。手に馴染んだ銃を構え直し、彼女は待ち受ける敵を迎撃する作戦を練り始めた──。

    ──怪物は何も都市に居ないとは限らない。そして、その数は何も1体とは限らない。
    そして今この場には怪物が2人居る。1人は修行の果てにワーウルフとしての壁を越えた仙狼。そしてもう1人は半血の身でありながら幾多もの手数を用いて数々の怪物を退治してみせたダンピール。2人とも理外の領域に踏み込んだ怪物であり、互いに互いの実力は既に理解している。
    今から始まる戦いは間違いなく、竜に比肩し凌駕する怪物同士の激突に他ならない
    互いに死力を尽くした戦いの果てに待つものは────

  • 124怪物は何処?8/8+122/02/09(水) 22:01:11

    これにて終了です。
    ワーウルフさんのヒミツ①
    実は、溺愛している娘(血は繋がっていない)がいる。
    初めてタイキトレさんを書くのがこの概念で良いのか迷いつつもタイキトレさんが飄々としてカッコイイなと思いながら筆が進みました。こういう性格の人大好き。
    ウオトレ(親父)はワーウルフのつもりでしたが、レースSSで書いた気配の操作などを取り入れたいなぁと考えた結果仙人に。仙法を使って撹乱して相手の攻撃を相殺しながら相手をぶん殴るゴリラスタイルで戦う感じです。
    ブラトレさんとタイキトレさんをお借りいたしました。設定やエミュなどで何か気になりましたら遠慮なくお申し付けください。
    長文になりましたが、読んでくださると幸いです。

  • 125二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 22:09:47

    かっこいい…

  • 126二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 22:14:19

    いいよねモン娘概念

  • 127二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 22:18:07

    いい…

  • 128二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 22:20:02

    かっこいい……

  • 129二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 22:25:12

    強者が暴れまわっておるわ…ブラトレっていうか天狼さんありがとうございますー。
    黒白の天狼は激レア種族の一種みたいなもんなのに堂々と街の近くに住んでるもんだから同族から見ればものすごい変人なんだろうなって…
    汚職衛兵さんは多分正規の依頼だけど仙狼捕縛の件は多分昔貸したお金とかいう割とクソどうでもいい理由でひっとらえてこいとか言ってるかもしれない

  • 130二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 22:32:21

    かっこいいね…

  • 131怪物は何処?22/02/09(水) 22:35:54

    >>129

    天狼さん的には「旅費にと借りていった金を返しに来い。あと最近お前の娘が相方に憧れ始めたから顔見せに来い」といった感じだったり。モンスターが沢山いる世界で子供を連れて放浪するのは流石に無理があった。

    「半殺しでも良い」というのはそういった意味合いもあるのかもしれません

  • 132二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 22:39:18

    洒落ておる……ブラトレとのレースSSもそうだけどバトルものが見てておもろい

  • 133二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 22:39:28

    フウトレメインの続き、できたよ!!あげてもいい!?

  • 134二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 22:39:47

    いいよー

  • 135二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 22:40:12

    初めてまともに書いたウオシスさんがサキュバスだった痴れ者もいるし圧倒的セーフ。タイキトレのような銃使いありがとうございマス!
    飄々としたノリの珍妙な生き物、自分も書いてて楽しいです。

  • 136二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 22:42:04

    了承も貰えたのでこれまでのリンクです

    1話『種族:ヒト→ウマ娘』

    https://bbs.animanch.com/board/221485/?res=117

    2話『関係:弟→姉?』

    https://bbs.animanch.com/board/222167/?res=20

    3話『能力:低い→ヤバい』

    https://bbs.animanch.com/board/254935/?res=127

    4話『身長差:▼25→△15』

    https://bbs.animanch.com/board/289289/?res=32

    5話『状況:多忙→超多忙 担当→他人?』

    https://bbs.animanch.com/board/336595/?res=50


    次レスから行かせてもらいます

  • 137二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 22:42:41

    6話『フウトレ→フウジン:      』

    ────頭によぎるのはかつての記憶。
    たまたまバイトをする彼女に会って、次のバイトへ向かう道中話すことになった。
    数日前の選抜レースの際に顔は合わせてたから互いに知ってはいたし、互いに積極的に話題を振るタイプだったから話は弾みに弾んだ。
    だからこそ。
    『……どうしてそうまでしてバイト続けるんだ?』
    そう、彼女に問いかけた。
    別に悪いこととは思わない。バイトを通じて経験できることは数知れず、さらに聞く限り彼女の家はそこまで贅沢ができない環境らしかったから。
    だが、他の娘よりトレーニングの時間が減るのは避けられない。何個も兼任するなら尚更だ。
    それを承知の上で、彼女は茨の道を進むことを選んだ。その覚悟の理由を知るべきだと、俺のトレーナーとしての勘が告げていた。


    「フウッ!!!!!」
    「……トレーナー?」
    長時間の捜索の果て、フウを見つけたのは近場の公園。先日の雪が僅かに残り、いつもとは微かに姿を変えている。
    そんな公園で、俺の声を聞いてベンチに座るフウが顔を上げる。
    「……嘘、ホントにトレーナーだ。もう動いて平気なの?」
    「おう、大丈夫だ。おかげで助かったよ、ありがとな。」
    「ううん、たまたま居合わせただけだから。」
    無意識に力が入ったのか、膝に乗せられたカバンの上で、紙とペンを持ったフウの腕が微かに震える。
    ……いったい今、どれだけの激情を抱えてるんだ。自然とこっちの拳も固くなる。
    「……その紙は、やっぱり。」
    「あれ、なんで知って……いやそっか。授業サボっちゃってたんだった。なら聞き込みしてて当然なの。」
    そして一呼吸おいてから。
    「……うん。多分トレーナーの想像通り、契約解除の書類。ホントは自分のとこ書ききってから渡そうと思ってたんだけど……バレちゃった。」
    そう言って笑った。空元気という言葉が似合う、ぎこちない笑顔で。

  • 138二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 22:42:58

    >>137

    「……せめて。」

    沈黙を破ったのはトレーナーだった。

    「せめて理由を教えて欲しい。なんでそう思い至ったのかを。」

    「もちろん、元々話すつもりだったし。……って言ってもシンプルで、もう満足したから、なの。」

    「……満足……」

    「才能もない、家柄もない、自由もない。そんなあたしにとって、トレセンでの生活はすっごい楽しい事ばかりでさ。思い出たくさん友達もたくさん、しかもレースなんてGI2勝!正に奇跡としか言いようがないの!!

    だから……もう十分。まずトレーナーを解放して、それからゆっくり挨拶回りながら退学の用意して。あたしは元の生活に戻るの。」

    みんなからもらったものがあれば大丈夫。この先何があったってきっと乗り越えれる。

    「……本当に?」

    「ホントに。」

    トレーナーを安心してほしいから、声はなるべく優しくおだやかに。あとは微笑んで……

    「……ならどうして、そんな辛そうな顔をしてるんだよ。」

    「……あ。」

    言われて始めて、まともに笑えなくなってることに気づいた。

    「……フウが言いたくないなら、無理に言えとは言えない。だが、それでも一つだけ答えてくれ。俺が……俺が倒れたのが原因か?」

    ……言いたくなかった。だってそこを認めたらトレーナーが悪いって言ってるみたくなるから。

    そしてそれを否定するためには……だけど。

    「……そう、だよ。」

    「やっ「でもっ!!」」

    「トレーナーは悪くない……悪いのは、あたしなの。」

    トレーナーにだけは、これ以上不誠実でいたくなかった。

    「あたしが気づかなきゃダメだった!やることだらけでいっぱいいっぱいだったトレーナーじゃなくて、余裕のあったあたしが!これまでもそう。もらったものはなんにも返せないのに、バイトとかリハビリとかで負担ばっかかけて!……トレーナーが倒れて気づいたの。もらってるんじゃなくて……奪ってるんだ、って……」

    「……。」

    「ホントは満足なんかしてない、もっと走ってたい……でも、大切な人たちから何かを奪いながら走るくらいなら……あたしは……!!!!」

    「それは違う。」

    「……ぇ……?」

    驚きで、言葉を失う。

    「フウは奪ってなんかいない。それだけは、絶対に違う。」

    それはトレーナーが口にした、初めての明確な否定の言葉だった。

  • 139二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 22:43:16

    >>138

    「……実は俺も1人だけ、年の離れたウマ娘の姉がいたんだ。俺が11の頃、突っ込んできたトラックから庇って亡くなった姉が。

    病気を患ってたせいで事故の直前まで病院暮らしだったが、前向きで優しい人だった。」

    フウは静かに、だが少し困惑した表情で聞いている。当然だ、あまりに脈絡がない。だがどうしても今、話さなきゃいけない。大切なことを伝えるためにも。

    「トラックの突っ込みも飛び出してきた子供を避けようとしたのが原因の、どうしようもない類のやつ。だから比較的早く割り切れた。

    ただ、『どうして姉さんが俺を庇ったのか』、それだけは心残りだった。10年近く待ち望んだ自由だったのに、それよりも俺を選んだ理由がどうしても分かんなくて。ずっとその答えを考えながら生きてきた。

    ……それを教えてくれたのが、フウだ。」

    「……あたし……?」

    思い出す。フウを初めて見た、選抜レースの事を。

    「ああ。……覚えてるか?フウとの契約を結ぶ少し前、俺がフウにした問いかけと、その返答。」

    「……うん……」

    思い出す。フウが担当になった日の、交わした数々の会話を。


    『確かに、両立の難しさを考えたらバイトを削るかやめるのが1番だと思うの。お母さんもあたしに走りに集中してもらいたくて、トレセンに送り出してくれたんだし。

    ……でも、あたしは走ることとおんなじくらい、家族も大好きだから。家のことをないがしろにはしたくなかったの!例えそれがどれだけ大変でも、厳しくても、ね♪』


    思い出す。フウのあの言葉を。

    「フウの想いと、言葉通り心から楽しんでバイトをこなす姿を見て、やっと分かった。きっと姉さんも、自由と同じくらい俺のことが大好きだったんだろうな、って。」

    あの時の感覚は今でもハッキリと覚えてる。風が霧を晴らすような、そんな感覚。

    ホントはこんなになるよりも早く言えればよかったんだろう。だがフウの妹達の話になった時、変に気使わせたくなくて、今までは心の内に留めていた。ただ。

    「……さっきのフウの本音を聞いて、話すべきだと思ったんだ。この答えは、俺がフウからもらった最初のものだったから。」

  • 140二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 22:43:37

    >>139

    「……そんなこと……」

    「ある。」

    今にも消えそうなフウの声に重ねる形で言葉を紡ぐ。

    「ネットバイトもそう。確かに作業量は増えたが書類の練習になったし、これで財布に余裕を持ててたからこそウマ娘化後の買い替えとかも後先考えずにやれた。」

    あとは時代の進展も感じたりもした。フウがいなければ確実に得られなかったものだ。

    「あとは料理も入ってくるな。買ってきたものだけじゃ栄養まで合わせるのは難しいから、ときどき作ってくれてどれだけ助かったか。」

    少なくとも体調管理の一助になってたことは確実だ。ウマ娘化するまでは倒れるどころか過度な疲労を感じることさえなかったんだから。

    「他にもたくさん、それこそ一つ一つあげてたら日が変わってしまうくらい、フウから俺は多くのものをもらってたよ。多分、他の娘も。

    もらったものを心の底から大事に思える、そして他の人の手伝いを自分の事のように頑張れるフウだから、自分では気づかなかっただけで。」

    片膝をつき、座るフウに目線を合わせる。

    目はひたすら真っ直ぐに、柔く、優しく。

    「……だから自分を責めなくていいんだ。フウは幸せを奪っても、もらったものを返せてないわけでもない。

    多くの人に幸福を分け与えられる、心優しい娘なんだから。」

    一言一句全てに想いを込めて、そう伝える。それは二人で歩んだ2年を経ての俺の本心。

    俺から見た、アイネスフウジンというウマ娘の在り方。

    その姿を見て、かつての俺は力になりたいと思った。

    「……俺に、フウのトレーナーを続けさせてほしい。」

    そして、今その気持ちは、より強くなった。

    「走ることや家のために努力することを、フウが好きでいられるように。

    周りのために頑張りすぎて、フウが疲れて辛くなってしまわないように。」

    俺が不甲斐ないせいで随分と悩ませて、追い詰めてしまった。だが、それでも。

    「これからもすぐそばで、君のことを支えさせてほしい。……いや。支える権利を俺にくれ、フウ。」

  • 141二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 22:43:53

    >>140

    ……ホントに、いいのかな。

    トレーナーに甘えても、トレーナーを頼っても、いいのかな。

    ……走ること、諦めなくていいのかな。

    「っ……」

    あたしには分かんない。だって頭の中、ごっちゃだもん。

    そもそも、すぐ割り切れるくらい要領よくないし。

    「…………」

    ……だけど、トレーナーの事は。

    あたしを見捨てないで、ずっと向き合い続けてくれたトレーナーの事なら、無条件で信じれる。

    だから……

    「……ん……」

    いいんだ。頼っても、甘えても。

    心のままに走って、いいんだ。

    ……トレーナーと一緒にいても、いいんだ。

    「……ぅん……!もちろんっ、なのっ……!!!」

    限界まで溜まった涙をポロポロ零しながら、トレーナーに返事をする。

    言葉はしどろもどろ、顔もぐちゃぐちゃ。でもできる限り元気いっぱいに、笑顔で。

    それを受けて、トレーナーは柔く、和やかに微笑んで。

    「……ありがとう。」

    一言だけ、慈しみように言った。

    そっからは、よく覚えてない。

    ただあたしは貯めてたもの全部吐き出すくらい泣いて、トレーナーはそんなあたしを優しく抱きしめてくれてた。

    傍から見ればその姿は──正しく、姉妹のようだった。

  • 142二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 22:44:26

    >>141

    「どう?落ち着いた?」

    「うん!もうへーきなのっ♪」

    残った涙を拭き取り万全を示すアイネスを見て、フウトレはホッと息をつく。

    何せ失神から目覚めてすぐアイネスの失踪を聞かされ捜索、からの一連のこれである。

    その安心感は想像しがたいものだろう。

    「……さて、なら急いで帰りましょう。みんな絶対心配してるもの。」

    「そうだね、いっぱい謝らなきゃ。」

    とはいえフウトレが倒れたら大変。だからあくまで急ぐのは気持ちだけということにして、二人は自分たちのペースでトレセンへの歩みを進める。

    「……そういえばトレーナー。」

    「ん?何?」

    「トレーナーのお姉さん、ウマ娘だったんでしょ?……ならウマ娘化した人にウマソウルとして入ってたりするのかな。」

    「あー……どうなのかしら、姉さんみたいな銀色の芦毛はまだ見てない気がするけど……

    ……でも、そうだったらいいな。姉さん、学校の話とか好きだったからきっとトレセンで頑張るウマ娘達とか気に入るだろうし。

    それに、入った相手の事も助けてくれるはず。」

    「……優しいお姉さんだったんだ。」

    「うん、大好きだった。」

    「……そう聞いてたら俄然気になってきたの。道中聞いてみてもいい?」

    「ええ、もちろん!まずは────」


    心から懐かしむように語るフウトレを、アイネスが楽しそうに聞く。

    その最中、フウトレの一筋の銀髪が人知れず揺れた。

    それが風の起こした偶然なのか、はたまた別の何かが起こした必然なのか。それは、当人達すら知らない。

  • 143二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 22:52:42

    >>142

    ということでフウトレSS6話『フウトレ→フウジン:伝えたいこと』でした。

    フウトレを作るにあたって一番最初にイメージが固まった部分がここでした。疲れた…でもやり切った…!!

    あとここしかないので開示しますがフウトレの毛色は実は芦毛です。ブラトレが毛先に変化前残ってるのとは逆で、ほとんど変化してないパターン。一筋の銀髪部分だけちゃんと芦毛してる感じですね。


    よわよわと見せかけてその実甘やかされ癖が致命的なだけで実は年長属性からの頼りがいがすごい感じのフウトレ、これからもよろしくお願いします

  • 144二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 23:01:56

    良い……
    フウトレとフウのこういう関係性も良いよね……

  • 145二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 23:10:53

    いい関係だなあ

  • 146二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 23:33:33

    好きだねぇ…

  • 147私は正気じゃない22/02/09(水) 23:42:37

    トレス
    タマトレ

  • 148二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 23:46:42

    懐かし過ぎる

  • 149二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 23:46:48

    これがAAAカップの姿か?

  • 150混乱22/02/09(水) 23:49:41

    実はタマトレってこのぐらいの乳なんですよ知らなかった?

  • 151二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 23:50:52

    お願いだからゆっくり寝て……!!

  • 152二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 23:53:31

    ビッグボイン懐かしいな…

  • 153二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 23:56:21

    まさかガッシュのビッグボインネタをここで見る日が来るとは…
    あれももう何年前のことになるかわからないけど良い漫画だったわ

  • 154二次元好きの匿名さん22/02/09(水) 23:58:25

    でけぇって!でかくねぇ!

  • 155二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 00:00:36

    でもこのビッグボインが反撃の起点になるんですよ(うろ覚え)

  • 156二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 00:02:30

    ボインをみなさい
    ボインがあるから

  • 157二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 00:05:07

    タマは雷属性だからな…黒タマとかいう色違いの家族もいるし

  • 158二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 00:05:29

    「……」スッ
    「タイキ。真似しちゃダメ」
    「トレーナーさーん……!」
    「いやマジで止めるかんね??」

  • 159二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 00:09:05

    あのアメリカンなバシバシはタイキならできそう

    グラス?やめなよ…

  • 160二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 00:10:20
  • 161二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 00:10:33

    >>160

    ヒエッ

  • 162二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 00:10:54

    ボインチョップは超人レベルに強靭なクーパー靭帯を要求される。よい子は真似しちゃダメだぞ

  • 163二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 00:11:47

    >>160

    怖いけどドンピシャ過ぎてめちゃくちゃ笑っちゃった

  • 164二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 00:17:39

    >>160

    カタギじゃない……(カタギじゃない)

    カタギじゃない……(カタギじゃない)

    ほんとのヤークザー

  • 165二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 00:18:34

    >>164

    深夜テンションで書き込みしやがったなこいつ

  • 166二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 00:20:32

    >>165

    みんなが寝静まった頃だからね、仕方ない

  • 167二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 00:21:32

    こうやって少しづつタマトレの胸をでかくしていく事で気づいたら巨乳になってるって寸法よ

  • 168二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 00:22:29

    デカくなること自体は普通に歓迎するからブラをしてくれ

  • 169二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 00:32:40

    周回遅れ気味のヤンデレ(?)ASMR貼ってもよろし?(1+1です

  • 170二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 00:33:05

    良いぞ

  • 171二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 00:33:31

    ……開いてますよ、入ってください。
    ごめんなさい、傍まで来てくれませんか。
    ……すみません。思ったより動けそうにないです。
    何故こうなるまで食事を抜いたか、ですか……。

    ……何を話したら良いんでしょうか。
    そうですね、何が正しいのかわからないからやってみたんです。
    貴方に好意はあるんですけど、恋も愛もわかりませんから。

    ……口に出すと恥ずかしいですね。
    食事?栄養を?……もう良いんですよ。
    直に限界ですから、最期まで一緒に居てくれませんか。
    何でこんな事をって……俺の体に未来も有りませんから。

    ……だから、一年に一回だけ。
    貴方の、この先の人生を俺にください。
    年に一度だけ、最期まで一緒に居た事を思い出してください。
    熱が消える感覚を……覚えててください。
    最期まで、貴方の熱を……感じさせてください……。

    ……ごめんなさい。もう眠い、です……。
    手、握って、良いですか……。
    ……ん……ありがとう、ございます。
    ……おやすみ……また、来年。

    DEAD END『Can't swim the Milkyway』

  • 172二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 00:33:42

    ヤンデレ、ヤンデレ……?ASMR概念inセイトレです。
    ヤンデレってこういうのであってる?わからない、難しいですね。
    仄暗さがあるものはうっかり筆が乗り過ぎそうなので気をつけたいところ。
    ASMR風も難しい、前話題になった時も書こうとしたらその時も看取り風(本人にその気はない)になって止めた思い出があります。
    何でASMRする度に看取り風になるんでしょうか。
    次はもうちょっと頭ゆるい明るいの書きたいなあなんて思います。暗いのも好きだけど明るいのも好きなのです。

  • 173二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 00:41:20

    や、病んでる……(拒食症の末の衰弱死?)

  • 174二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 00:50:00

    >>173

    拒食症……と言うよりこの場合は意図的な絶食ですね。

    年に一日だけ未来永劫もらう為の行為なので

    普段の拒食/過食が改善してもこの手段の為に衰弱して二人の時間を作ろうとすると思います。

    ここまで盲目になればですが!

  • 175二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 03:49:10

    ざ〜こ♥️ざ〜こ♥️
    確定申告の最後で計算間違えに気づいてやり直し♥️
    運転下手くそで内輪差で縁石に乗り上げる♥️
    ごはんにオブラートと歯みがき粉を食べてむせる♥️
    胸ない絶壁三銃士トリオ♥️
    パチカス♥️ネタ♥️…休んで♥️ニコ中♥️ケツデカ♥️胸ない♥️
    ざ〜こ♥️ざ〜こ♥️

  • 176二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 06:08:09

    おはようございます
    ふとカムちゃんと戯れるタマトレーズとタマが思い浮かんだので置いておきます

  • 177二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 06:14:35

    おは168-81-58-86/182-105-68-99
    今日もほぼ可能性の消えたワンチャンを狙ってSSを進めます。てかホントになんで1話に1週間もかかったの…多分マジでそろそろガス欠なんだろうけど…だからって止まる理由にはなんないのだ…

    ちなみに個人的には別所で手がけてた二次創作がガッツリ連作だった影響で長編の方が得意だったり

  • 178二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 06:32:18

    おはようございます〜。今日は寒いですね〜
    ってことでスキー概念を雑に投げて失礼する

  • 179二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 06:37:35

    >>178

    おい待てェ失礼するんじゃねぇ

    寒いからカイロはデカい脈がある所に貼るといい

    肩甲骨の間、脇の下、腰なんかだ

    手足の指や耳も露骨に出しているとしもやけ→凍傷からの水膨れルートまっしぐらだ

    気ィつけな

  • 180二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 07:40:20

    このレスは削除されています

  • 181二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 08:01:05

    おはよう

  • 182二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 08:02:03

    おはようございます
    朝起きてポケーっとしながら天井を見てたら私の脳裏でルドゴルムンがエビフライ合戦をはじめました
    それを見たカフェトレが遥か遠くのエウロパから木製の机を投げ飛ばしました
    何か言うことはありませんか?

  • 183二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 08:06:44

    >>182

    「うおおおお!ルドトレ、ムントレ!エビフライ合戦やるぞ!」

    「「おー!」」

    「俺は勿論キングエビフライマークIIを使うぞ!」

    「なら私は小回りのきくシュリンプカノン!」

    「ならば、やはり僕はツインテールかな」


    そうしてゴルトレは大きいエビフライ、ルドトレは小さいエビフライ沢山、ムントレは中くらいのエビフライ二本を取る。


    そうして……


    「ピャアアアア!?」

    「!!!??」


    何時も通り驚いたマルトレに驚くシントレを合図にして戦いが始まる……のを眺めていたケツ上は、木星から木の机を投げた。




    こうですかわかりません

  • 184二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 08:21:05

    >>182

    夢の見方が尖りまくってらぁ…

  • 185二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 08:31:14

    次スレを立てます

  • 186二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 08:34:20
  • 187二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 08:35:19

    >>186


    ありがとうございます

  • 188二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 08:36:00

    >>186

    たておつですわ!

  • 189二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 08:39:16

    >>186

    立て乙

  • 190二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 08:44:02

    梅の木

  • 191二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 08:44:17

    たておつ
    雪の降る日は温かいものを食べたくなるね

  • 192二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 08:44:18

    >>186

    立て乙メカ

  • 193二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 08:44:58

    雪かきをしておでんであったまれトレーナー

  • 194二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 08:45:22

    >>193

    おでん…ルドゴルムン…そういうことか!!繋がったぞ!!

  • 195二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 08:45:33

    >>186

    立て乙

  • 196二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 08:48:21

    200なら次スレだけTS解除

  • 197二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 08:49:00

    かまくらを作って中に入れトレーナー達

  • 198二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 08:49:34

    スキー

  • 199二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 08:49:48

    200ならウィンタースポーツをするトレーナーと担当

  • 200二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 08:49:49

    197

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています