【閲覧注意】「シン...?」

  • 124/07/03(水) 07:28:08

    「ん?どうしたんだ?」
    「(あれ...)いや...あの...)
    「?なんか用か?」
    「あぁいや...別に...,何も...」
    「?そっか。じゃあまた後でな」

    (シン...誰と喋ってたの...?)

    ここだけ、自分を守るために都合のいいもう一人の人格を生み出したシン・アスカで進む種運命

  • 224/07/03(水) 07:33:01

    シンが自分の心を守るために、無意識にもう一人の人格を生み出した人格
    普段はマユの様な口調で、シンに話しかけ精神を安定させている
    シンのメンタルが揺らいだ時や、不安定な時に表に出てくる
    なお、本当はマユ本人ではなく、シンの心を守るためにもう一人の人格がマユの真似をしているだけ
    ただし、シンはその事を把握していない

  • 324/07/03(水) 07:38:27

    逆に、シンのメンタルが安定している時は表には出てこず、怒りを前面に出しているときは、表には出ようとしても出られない(例 フリーダム撃墜時)
    表に出てくると、雰囲気や口調、纏う空気が変わる
    表に出てきている間、シン本人の意識は失われる
    だが、シンはもう一人をマユだと思っているため意識がない間でも信頼している

  • 424/07/03(水) 07:42:31

    基本的に表に出てくる時は、マユではない本来の人格で出てくる
    その間に関しては積極的に一人になろうとし、シンが起きてくるまで待ち続ける
    種自由の時に、もう一人の正体を知る

  • 524/07/03(水) 07:44:47

    周りについて
    議長と艦長は知っています
    他のクルー達も、フリーダム撃墜後に違和感を感じ始めます

  • 624/07/03(水) 07:49:30

    フリーダム撃墜後、段々二つの人格のバランスが崩れ始め、アスランとメイリン撃墜で更に悪化
    最終決戦時には、二つの人格がぐちゃぐちゃになり心のバランスが完全に崩壊
    所謂、精神崩壊状態になってしまいます
    多分、シン史上一番弱いです

  • 724/07/03(水) 07:52:52

    何故マユの真似をしているかというと、
    妹の真似をしないとシンに声が届かないと判断したからです
    間違ったことだと思ってはいますが、彼にとってシンの心を守ることが最優先なので、無理やり自分を納得させています

  • 8二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 08:34:31

    つづけて?

  • 924/07/03(水) 08:43:33

    ここらで自作SSをひとつ

    「...」

    マユの声が聞こえる
    それは肉声ではなく、マユの遺品である携帯からからだ

    「...」

    何度も繰り返す
    同じ言葉しか話さない携帯をずっと鳴らし続ける

    「...」

    未だに受け入れられない 何故自覚があるか
    家族に限らず、大事な親友、恋人が亡くなった時
    現実を受け入れ、前に進もうとしている人間は
    今の自分がしている事をするだろうか

    答えは否 するわけがない

  • 1024/07/03(水) 08:45:16

    「...っ」

    自分はあの日から、あの時間から進めずにいる
    足は動いている様に見えて、ずっとその場で足踏みをしているだけ
    分かっている このままじゃなにも変わらない
    でも、足は動かない
    情けない 自分を守るために必死なんだろう
    一歩でも動けば、自分が壊れてしまいそうで

  • 1124/07/03(水) 08:47:05

    「...マユっ...!」

    もういない筈の妹の名を呼ぶ
    返事など返ってくる筈もない
    はすだった

    『なあに?』

    「...!?」

  • 1224/07/03(水) 08:52:38

    声が聞こえた
    手元の携帯を見る 音は流れていない
    すると、もう一度声が聞こえた

    『きこえる?お兄ちゃん』

    「!?マユ!!」

    思わず名前を叫ぶ 携帯のボタンは押していない
    完全に手から離れている

    「どこ!?どこに!?」

    『ここだよ。ここだよお兄ちゃん』

    「...!?」

    自分の中から聞こえる いや、脳に直接、というべきか
    まさかそんな筈はと思いながらも、声ははっきりと聞こえる 間違いなく、自分の妹の声で

    「僕の...中に...!?」

    家族を失った絶望
    絶望を知ってしまった少年の心は、自らを守るために、もう一人の自分を生み出してしまった

  • 1324/07/03(水) 08:57:17

    以上が誕生の経緯です
    実際、多重人格の発症は、虐待などの過度なストレスなどにあるとされています
    自分の心を守るために無意識で生み出してしまうことの事例も、見たことはありませんが
    昔にみたドラマでこういったことがあったので
    参考にしました

    最終的なゴールは種自由です
    そこを最終地点とし、最後にはハッピーエンドに
    しようかと思います
    なのでそれまではいくらでもいじめていいというわけですね(鬼畜)

  • 1424/07/03(水) 09:02:31

    次は、もう一人のシンからの視点の話です

    「...」

    「...ぅっ...っ...!」

    目の前にいる彼を見る
    自分という存在を生み出した張本人

    「ぐぅ...うわぁっ...っ」

    彼は今、魘されている
    家族を失ったあの日の事を、思い出している

    「...っ」

    自分は彼を守るために生み出された
    ただ、本人はそれを自覚していないようだが
    目の前にいるのに、話しかけることも、触れることもできない そんな自分に腹が立つ

  • 1524/07/03(水) 09:07:00

    (何故だ...何故彼の様な人間がこんなにも...っ
    この世界に神はいないのかっ...)

    彼にも分かっている 無い物ねだりをしても意味がない
    だか、それでも彼の、シンの不幸...いや、不幸という言葉では片付けられない

    (なんだこの仕打ちは...運命の悪戯だとでも言うつもりか...っ!)

    この時、彼は決心した

    (僕が彼を、シンを支えよう。彼が望む者になろう。それが彼の救済になるのなら...!)

  • 1624/07/03(水) 09:09:19

    「マユ?どうかしたのか?」

    『いや、なんでもないよ』

    (そうだ...これでいい。これで...良いんだ)

    間違った方法に決まっている
    だがそれでも、シンの心を守るためには
    こうするしかないと、彼は自分を無理やり納得させた

  • 1724/07/03(水) 09:12:37

    こんな感じです
    上記の通り、生み出した存在はかなり優しい人物です
    名前は後々決めます シンが自覚するのが自由の時なので
    そして彼は、作中の誰かではなく、完全なオリキャラです
    参考元はアレハレと吹雪兄弟です

  • 18二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 09:32:34

    撃墜された後、月のとこでルナのことちゃんと認識できてる?

  • 1924/07/03(水) 10:31:23

    >>18

    一応そこは色々考えていて、アスランとメイリンの撃墜後に一瞬主導権をもう一人の方が奪って

    ルナマリアにシンを頼むとお願いしているという前提で、今SS執筆中です


    でもこうなってしまうと種死中のデスティニーいいとこ無しになっちゃいますね...

  • 20二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 15:03:52

    おお、期待

  • 2124/07/03(水) 19:53:41

    なんとか書き終わりました..
    クソ長いですけどみたいな方います...?

  • 22二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 21:36:55

    つづきはやくして😡

  • 23二次元好きの匿名さん24/07/03(水) 23:55:26

    ほしゅ

  • 2424/07/04(木) 07:36:12

    難航しまして、申し訳ない
    あと、少しの設定変更があります
    自由の時に自覚するとありますが、
    運命最終盤に変更します
    こちらの方が自分も納得いきました

    運命が隠者に墜とされるまでは本編と同じで、
    そのあとが大分違う感じになっています
    クソ長いです

  • 2524/07/04(木) 07:43:59

    「シン...!シン...!」

    シンのデスティニーが墜とされて、
    急いで駆けつけると、シンは気絶していた

    「...」

    「...っ!」

    幸い息はある だけど、シンの顔は酷く苦しそうだった

    「シン...!シン...!」

    必死に呼び掛けながら、私はあの日の『彼』の言葉を思い出していた

  • 2624/07/04(木) 07:49:31

    シンが脱走したアスランとメイリンを墜とした後
    戻ってきたシンの雰囲気が違っていた
    そしてシンでは無い「誰か」は、私を見るなり
    こう言った

    「頼む!シンをを支えてやって欲しい...!」

    そう言って頭を下げる彼

    「...あなた、シンじゃないわね?」

    「...そうだ。僕は...」

  • 2724/07/04(木) 07:56:34

    シンでは無い『誰か』は、シンのもう一人の
    人格だと言った
    突拍子もなくそんなことを言われたら
    誰もが混乱するだろう
    しかし、私には思い当たる節があった
    ミネルバに乗り、間もない頃だった

    シンの話し声が聞こえた
    だが、一人分の声 シンの声しか聞こえなかった
    独り言なのか、それにしてはおかしい
    明らかに誰かと喋っている声だ

    (誰としゃべってるの...?)

    物陰から、シンの方を見る すると

    (!?)

    「あぁ、大丈夫だ。何もないよ。...代表とのこと?」

    (シン...!?)

  • 2824/07/04(木) 08:03:41

    明らかに様子がおかしい独り言にしては声が大きすぎるし、何より

    (何で笑ってるの...!?)

    彼は、笑顔で虚空に話しかけていた
    私が困惑している間も、シンは私には見えない
    誰かと喋り続けている

    「うん、うん、いつもごめんな。こんなダメ兄貴で。いつもありがとう、マユ」

    (マユ...?兄貴...)

    (まさか...)

    マユという名前は知らない
    恐らく同期にいたわけでもないだろう
    そうなると、選択肢は絞られる
    昔に仲がよかった友達か、或いは

    (亡くなった家族の名前...?)

  • 2924/07/04(木) 08:09:57

    「どうした?」

    「えっ!?」

    「うおっ!?どうした急に大声で」

    「えっ...あぁシン...」

    ずっと考えていたら、シンが目の前にいた
    思わず私は大声を上げてしまった
    だが、私の中の混乱は深まるばかりだった
    それは何故か

    (至って普通...?)

    「な、なんだよ、そんな俺の顔見て。
    なんかついてるのか?」

    特に変わった様子は見られない
    さっきまでの光景は幻覚だったのか

    (ええいままよ!)

    悩みは解決した方が良いに決まっている

    「ね、ねぇシン。ちょっと聞きたいことが...」

    「あっ!ごめん!用事あるから行くな!ごめん!」

    「あっ...」

  • 3024/07/04(木) 08:18:47

    あの時ははぐらかされてしまったが、ようやく真実が知れた そういうことなら、辻褄は合う
    そして彼が言うには、今のシンは精神的に物凄く危険な状態で、ギリギリの所で踏ん張っている所らしい
    何かあった時、自分の代わりに彼を助けてほしいと
    彼はそう言った

    だが、一つ疑問が浮かんだ

    「でも、なんで最初に私に?」

    私の他にもレイがいる。だが彼は

    「...奴のことは、いまいち信用できない。
    シンの中からずっと見ていたから分かる
    だから、今は君にだけ教えておく」

    レイが信用できない?
    どういうことか聞こうとしたところで、
    シンの体が倒れてしまった

    「えっ!?」

    慌てて駆け寄り、体を支える
    そして、気絶しただけだと気付いた

    (良かった...気絶しただけか,..)

  • 3124/07/04(木) 18:47:37

    大分開けてすみませんでした...
    続きです

    その後、シンに特に変わった様子はなかった
    いや、私が気付かなかっただけだろう
    そうでなければ、彼があんなことを言う訳がない
    気付けなかった私のせいで、シンは今も苦しんでいる

  • 3224/07/04(木) 18:52:49

    「...」

    「...」

    シンはまだ眠っている
    私はただ待つことしかできない
    今まで辛かっただろう 苦しかっただろう
    最初から違和感はあった でも本人が大丈夫と
    言うものだから、そこまで重く捉えていなかった
    そんな自分が情けない
    寄り添うことしかできない
    それが、すごくもどかしかった


    「...んぅ...」

    「!シン!大丈夫!?」

    やがて、シンが目を覚ました

  • 3324/07/04(木) 19:00:35

    シンが気絶している間の、シン視点の話です
    目覚めた後から、回想する形で展開されます

    「ルナ...?」

    「うん...!そうだよ...!」

    目が覚めた俺の目の前には、見慣れた同期の顔があった
    体を起こし、自分の中に呼び掛ける
    でも、返答はなかった

    「...!そうか...本当に...」

    「シン...?」

    不安そうな彼女の顔が、視界に入る
    そしてその顔を見て、口を開いた

    「ルナ...少し話を聞いてくれるか...?」

    「...?...!うん、いいよ」

    「ありがとう...」

  • 3424/07/04(木) 19:05:47

    俺は今どうなってるんだ
    記憶が曖昧で、思考がまとまらない

    (俺は...死ぬのか...?)

    だが、それも良いと思った
    ようやく、皆の元に逝ける
    残してきた仲間に申し訳ないと思いつつも
    運命には逆らえない そう自分を納得させようと
    したところで、声が聞こえた
    いつも聞こえていた、妹の声 しかし

    『ごめんね...お兄ちゃん』

    (マユ...?なんで謝るんだ...?)

    今まで聞いてきた声とは違う、酷く悲しそうな声だった

  • 3524/07/04(木) 19:12:29

    それから、マユの言うことを聞いていた
    自分は俺にとって都合のいい存在で、
    あくまでマユの姿を借りているだけらしい
    何故かそんなことをしたのか聞くと

    『だってあのときのお兄ちゃんは
    妹のマユの声じゃないと答えてくれなかったん
    だからね?』

    と言われ、納得してしまった
    あのときの自分は、家族の死を受け入れられずにずっと塞ぎ込んでいた
    座り込んだままだった俺を無理やり立たせて
    背中を押してくれたんだろう
    他ならぬ、「もう一人の俺」が

    「いままで...ごめんな...」

    『...ううん、良いんだよ』

  • 3624/07/04(木) 19:16:18

    更にマユが...いや、「もう一人の俺」が言った
    自分はもうすぐ消えなければならない
    そうしないと、俺が危ないらしい

    「...」

    『マユ...いや、僕にできる最後の役目だ」

    「...っ!」

    聞かずにはいられなかった

    「君には...」

    『...?』

    「君には、未練とか無いのか...?」

    そう聞くと

    『あぁ、ある』

    『君と一緒に居られないのが、僕の未練だ』

  • 3724/07/04(木) 19:20:29

    「え...」

    言葉を失った
    だって、彼は

    「なんで...そこまで...っ」

    『最初に言っただろう?僕は君にとって
    「都合のいい存在」だ』

    『だから、最後まで君の事を守る』

    「っ!」

    涙が溢れてきた
    今まで散々頼ってきて、一番の恩人である彼に、
    自分は何もできないのかと
    情けない 情けなさ過ぎる
    思わず声が出た

    「ごめん...!ごめんなさい...!」

  • 3824/07/04(木) 19:27:05

    すると彼は

    『...泣かなくていい。悲しまなくていい』

    『僕は謝罪より、感謝が欲しい』

    「...?」

    聞いた言葉の意味が理解できなかった
    感謝、だと?

    「な...なんで...」

    『別に、僕はそういう人だってだけだ』

    『それに、感謝されて嬉しくない人がいるか?』

    「...っ!」

    そんな事で、許されるのか?
    勝手に生み出しておいて、挙げ句良いように使われて
    最後まで俺のために、役にたつと言ってくれているのに
    あまりにも、釣り合いが取れない

  • 3924/07/04(木) 19:34:53

    『なら...』

    『僕に感謝しろ。それで許してやる』

    「...っ」

    彼はそういった

    『なんだ?まだ不安なのか?なら安心していい』

    『僕がいなくなっても、君はもう一人で立てる』

    『例え歩けなくなっても、周りが君を支えてくれる』

    『彼女なら、君の前からいなくなったりしない』

    『...彼女への負担が、大きくなってしまうかな』

    そう言って、彼は笑った
    何故笑っていられる? もうすぐ消えるというのに

    「うっ...くっ...!あぁっ...!」

    『君はもう一人で、翔んでいける』

  • 4024/07/04(木) 19:41:04

    『...言うなら早くしてくれ。もう時間がない』

    「えっ!?」

    もう、時間がない?
    まだ、何も言えていない
    まだ、謝りきれていない
    まだ...

    「ありがとうって...言ってない!」

    感謝できていない

    『なら、言ってくれ』

    『今後一生の別れだ。最後くらい、感謝が欲しい』

    「っ!分かった...っ!」

    涙を拭う
    彼を見据えて、頭を下げる
    そして

  • 4124/07/04(木) 19:51:48

    「今まで...ありがとう...っ!」

    頭を上げて、彼の方を見る
    すると、

    『っ!...うん、その言葉が一番、聞きたかったんだ...!」

    顔は見えないのに、笑っているような気がした

  • 4224/07/04(木) 19:52:33

    「そんな事が...」

    「うん...」

    今までの事をルナに話した
    彼が言った彼女とは、ルナのことだった

    「今までの、恩返しをする。あいつの分まで、
    俺は生きる」

    「シン...」

    立ち上がろうとして、ルナに支えられた
    俺はもう、立ち止まったりはしない
    それが俺にできる、彼への恩返しだ

    「ルナ...これからも、俺のこと支えてくれないか?」

    「!ふふっ、なにそれ、告白?」

    「えっ!?いやっ、それは、その、あのぉ...」

    「ふふっ、いいわよ。もう一人のシンに託されたからね。今後一生、支えてやるわ」

    「あっ...ありがとう、ルナ」

    彼女は、笑ってくれた

  • 4324/07/04(木) 19:55:17

    ひとまずこんなもんですね
    後は自由でどうやって復活させるかを悩んでいるところです
    なるべく熱いシーンにしたいので、良い案があるかたは書いていただきたいです
    自分が考えているのは、闇に堕ちろされてから、
    もう一人の方が出てきてくれて、そのまま復活って感じですね

オススメ

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