- 1二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 02:18:12
「彼女がさ……」
いきなりの言葉に思わず思考がフリーズしてしまう。
今まで彼女がいるそんなそぶりはなかったが、トレーナーさんの持つ誠実さと優しさは充分すぎるほど魅力的だ。
何ごとか言葉を発さないといけないが私自身信じることができないほど言葉に詰まってしまっている。
「欲しくてさ……」
「おや意外ですね、そのわりにはしかるべき行動をとっているようには見えませんね」
続く言葉を聞いて、緊張がほどけるようにスラスラと言葉が出た。
ふと視線をトレーナーさんに向けると少しバツの悪そうな顔をしている。
「分かってはいるけど、まだまだ勉強する事とかあるからなかなか……」
見るからに落ち込んでいるトレーナーさんを見てあることを思いつく。
実はすこし前から思っていたことだ。
「時間もそうですけど、私服についても少々……」
「ぅ……」 - 2二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 02:18:26
そう、トレーナーさんの私服は何度か見たことあるがどうにも垢ぬけなさを感じてしまう。
私からしたら人柄と合わせて良く似合っているように思える。
でも一般的にはあまりウケないと思われる格好だ。
そこで一つの案が浮かぶ。
「ですから今度の日曜日は少しだけ遠出してコーディネートしませんか?」
「いや、わる――」
と言ったあたりでふとこっちに目を向けて、言葉を翻した。
「ごめんお願いできる?」
「ええ、喜んで」
降ってわいた、というよりねじ込んだお出かけ予定にこっそり胸を弾ませて計画を脳内で立て始めた。 - 3二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 02:19:59
- 4二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 02:23:07
好きだ!!!
二言目聞いた後スラスラ言えてるのに、聞く前はすごく動揺まくってるの好き
ソレを表に出さないのも好き