SRT特殊学園に3人組を増やしたい ep2【🎲・オリ生徒】

1◆Uy3fVwZzyBcj24/07/04(木) 20:05:36

不審なPMCがアビドス砂漠に展開していると聞き、調査のためやってきたRATEL小隊

しかし、到着した基地には不穏な気配が漂っており……。

2◆Uy3fVwZzyBcj24/07/04(木) 20:06:43

SRT特殊学園に3人組を増やしたい【🎲・オリ生徒】｜あにまん掲示板諸々決めてることはあるのでゆったりやってきます。初めてやりますのでなんか間違ってたら言ってください。よしなに。bbs.animanch.com

前スレです。

3◆Uy3fVwZzyBcj24/07/04(木) 20:08:26

キャラシート

名前：熊野ヤタ

所属：RATEL小隊 RATEL1

使用武器：RATEL-556式自動小銃

射撃　74
格闘　77
医療　27
運転　97
電子　62
交渉　18
料理　36
指揮　17
身長　179cm
胸　貧
出身　ゲヘナ
髪：赤　長さ：ミディアム　肌：黄　目：黒
・全裸で寝るタイプ

4◆Uy3fVwZzyBcj24/07/04(木) 20:08:49

名前：不落シロ

所属：RATEL小隊 RATEL2

使用武器：RATEL-416式自動小銃

射撃　56
格闘　87
医療　69
運転　87
電子　24
交渉　83
料理　39
指揮　90
身長　177cm
胸　貧
出身　山海経
髪：銀　長さ：ボブ　肌：黄　目：赤
・ロリコン
・めっちゃ物を持ち込む
・上だけ脱いで寝る。

5◆Uy3fVwZzyBcj24/07/04(木) 20:09:11

名前：煙ヶ谷シエン

所属：RATEL小隊 RATEL3

使用武器：RATEL-110式自動小銃

射撃　74
格闘　56
医療　7
運転　50
電子　53
交渉　18
料理　67
指揮　93
神秘　66
身長　151cm
胸　貧
出身　アビドス
髪：橙色　長さ：ミディアム　肌：白　目：茶
・ノノミに会ったことがある。
・上だけ脱いで寝る。
・下着が派手
・催涙ガスを手から放てる。

6◆Uy3fVwZzyBcj24/07/04(木) 20:15:49

前回までのあらすじ。

厳しい訓練を経て、ついにRATEL小隊となった3人。

FOX小隊がサーモバリック弾の無力化を完了してからしばらくたった後、RATEL小隊にも命令が下る。

それは、アビドスに不審なPMCが展開されているとの報告であった。

懐かしき出会いをしつつ、目標地点に向かうも、謎のステルス兵器に襲われる。

これを撃破し、施設に入ったものの内部はもぬけの殻となっていた。

この施設は何のために建てられたのか、それを調査するべくRATEL小隊は行動を開始する。

7◆Uy3fVwZzyBcj24/07/04(木) 20:32:02

「時計合わせ……いいな、8時間だ」

「行きましょう」

タイマーをセットし、施設を見回る。傍にはRATEL3が操作しているドローンがこちらについてきていた。

ドアは流石にロックされていたので、薄いものはRATEL2が素手で、厚い物はドローンについてるレーザー切断機でこじ開けた。

結果は……

※目星は設定していないので初期値の25とします。クリティカルでも出たら成長ですね。

ヤタ

dice1d100=95 (95)

シロ

dice1d100=26 (26)

シエン

dice1d100=5 (5)

8◆Uy3fVwZzyBcj24/07/04(木) 20:36:06

シエンさんは才能があるようです。

ヤタさん、ファンブル率高いですね。

成長判定（25以上で成長）

シエン

dice1d100=36 (36)

9◆Uy3fVwZzyBcj24/07/04(木) 20:37:01

成功です。

目星

5+ dice1d10=1 (1)

10◆Uy3fVwZzyBcj24/07/04(木) 20:43:25

シエン
目星31

ちょっと何かつかんだようです。では続きます。

「あ゛ー゛っ゛！」

中心にある大きな建物に入った瞬間、積もった埃と砂に足を取られて思い切りこけてしまった。

「なーにやってんだ……大丈夫か？」

「あい、だいじょうぶれす」

鼻を打った。痛い。

≪ちょっと、変な所で怪我しないでよね。向こうの端末を調べるから治療してなさい≫

RATEL3はドローンで奥の端末を調べ始めた。少しすると……

≪……？何かしら、エレベーター……？≫

軽い振動の後に、壁にしか見えなかったところが開き、大きなエレベーターが出てきた。

11二次元好きの匿名さん24/07/04(木) 23:51:21

建て乙です！
エレベーター…地下に降りる方かな？

12二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 07:32:18

妖しい予感

13◆Uy3fVwZzyBcj24/07/05(金) 07:56:37

「なんだってこんなとこに……」

「まるで、隠してるみたいですよね」

≪……ここの端末では起動しかできないみたい、それに下まで行ったら通信は不可能ね≫

「どれくらい深いんです？」

≪正確にはわからないわね、でもかなりの深さよ≫

地下施設……それに隠されたエレベーター、いい予感はしないが……。

「行くしかねぇな、通信設備とかはないのか？」

≪見る限りなさそうね、あっても下からじゃないと操作できないようになってるわ≫

完全に上とは切り離されている施設のようだ。ここに居た人間も全員知っていたわけではないのかもしれない。

「よし、RATEL1とオレで行く。RATEL3はもう少しここで調べていてくれ」

≪了解、気をつけなさいよ≫

RATEL2と顔を見合わせ、エレベーターに入る。ボタンは下矢印のものだけついていた。

14◆Uy3fVwZzyBcj24/07/05(金) 08:00:40

エレベーターの中で一応のため酸素マスクを装備した。もし地下に酸素がない、あるいは有毒ガスが充満していたらを考えてだ。

[地下　作業用　スペース　です]

無機質な声がエレベーター内に響き、ドアが開く。空いた瞬間に化け物にでも襲われたら困るので、二人して銃は構えたままだったがどうやらその心配は杞憂に終わった。

「気体をチェックします」

中はまるでラボのようだった。気体検知器を操作するが、どうやら有毒ガスはなし、酸素も十分あるようだ。どこかに外気を取り入れるところがあるのだろう。

「問題なしです、マスクは外せそうですね」

「……っあー、やっぱ苦しいなこれ」

誰しも好きであれをつける人はいないだろう。多分。

「にしてもここは何処だ？なんか実験施設っぽいが」

「少し調べてみます。端末操作は比較的得意ですから」

「だな、オレも少しはやってみるか……」

電子で振ります

ヤタ　62

dice1d100=59 (59)

シロ　24

dice1d100=83 (83)

15◆Uy3fVwZzyBcj24/07/05(金) 08:16:41

「……やっぱわかんね、そっちはどうだ？」

「ちょっとお待ちを……ビンゴ、最近の作業結果報告のようです。最終更新は一年前のようですが」

表紙には社外秘と赤字で記載されていた。その内容は

dice1d5=2 (2)

1.AL-1S

2.戦艦

3.列車砲

4.ホシノ

5.ユメ

16◆Uy3fVwZzyBcj24/07/05(金) 08:34:07

「なんでしょうこれ、宇宙……戦艦？」

「戦艦だぁ？オデュッセイアの連中も絡んでんのか？」

「いえ、多分海に浮くやつじゃないっぽいですよ」

全てが理解できたわけではない、が、それはそれとして少し理解できた箇所がある。

どうやらこのアビドスの砂漠のどこかにその戦艦とやらが埋まっていて、カイザーはそれを探している。

この放棄された基地はその一番最初に作られた施設であり、今は目星がついたところで作業しているが、ここは予備施設としておいている、と。

それに、アビドスの土地を買っている理由もここにあるようだ。もしそれが本当なら……！

「確か、アビドス高校は借金が凄いって言ってましたよね」

「あぁ、これが本当ならその借金とかを何とかできるかもしれねぇぞ」

？？？？？

dice1d2=1 (1)

1.ヤタ

2.シロ

17◆Uy3fVwZzyBcj24/07/05(金) 08:53:42

……

70+ dice1d50=48 (48)

18◆Uy3fVwZzyBcj24/07/05(金) 09:00:49

「っ？！」

不意に、後方に銃を向けた。

「な、なんだどうした！？」

RATEL2は驚いていたが、ほぼ同時に同じ方向に銃を向ける。

……何もいない。でも、今確かに何か……。

「おい、大丈夫か？顔色悪いぞ。上に戻った方が……」

「いえ……大丈夫です。でも確かに今……」

「今？」

「……いえ、気のせいでしょう。こんなとこに来て神経が過敏になってるんだと思います」

嘘だ。確かに見られた感覚がした。何かが私を確かに見た。でも、何が？

ヤタ

神秘　118

19二次元好きの匿名さん24/07/05(金) 20:16:40

誰か、いや何かが潜んでいる？

20◆Uy3fVwZzyBcj24/07/05(金) 20:51:48

戦艦ダイスを当てたので某どこぞの諸悪の根源団体に見つかりました。

現時点では覚醒も何もしてないのでただの数値でしかないですが、名前の元ネタが元ネタなので覚醒するとスペックが狂います。

21◆Uy3fVwZzyBcj24/07/05(金) 20:53:48

「何はともあれ、他にないか探そうぜ。こいつのデータは端末に保存させればいいしよ」

「そう、ですね。了解です」

目星　25

ヤタ

dice1d100=52 (52)

シロ

dice1d100=39 (39)

電子

ヤタ　62

dice1d100=3 (3)

シロ　24

dice1d100=37 (37)

22◆Uy3fVwZzyBcj24/07/05(金) 20:54:47

成長判定（62以上で成長）

ヤタ

dice1d100=36 (36)

23◆Uy3fVwZzyBcj24/07/05(金) 21:07:32

「んー、こっちの紙っぺらは特に何も情報ねぇなぁ」

「こっちの資料も武器の積み込みとかの奴ですね、違法行為とはとても言えなさそうです」

パソコンから離れ、色々探しては見るもののあまりいい情報は見つからない。本なんかは一般販売されているものだし、書類もただの連絡用の物だ。

パスワードのかかったPCでもあれば話は別なんだろうけれど、当然ノートPCなんかはなく、ディスプレイは埋まってるしキーボードも埋まってる。

スイッチとかもあるけど、下手にいじったらどうなるかわからない。

こっちの端末は何かないかな。

「パスワードでロックがかかってる……」

「適当に入れてみるか？」

「それでログイン自体ロックがかかったらおしまいでしょう……ん？」

よくよく見ると、ほかのPCと違いアカウントが一つ多い。複数人で使っていたのか、緊急時用のユーザーかはわからないが。

「うーん……」

でも何か変だ、他のアカウントは記号と文字と数字が入っていたのに、これは数字だけ。もしや……？

「RATEL2、確か電子ロックのかかったドアありましたよね」

「あー、ああ、あの奥の奴か」

24◆Uy3fVwZzyBcj24/07/06(土) 08:25:43

「このアカウントの番号を入れて……」

壁にあった端末にそれを入力すると、見事ビンゴ、重たそうなドアが開き始めた。

「なんつー雑な……」

「多分、ここを予備施設にするときに管理が面倒だったとかでやったのかもしれないですね。なんにせよラッキーです」

ドアが開ききり、RATEL2が先に入る。ポイントマンの後ろにピッタリくっついて私も中へ入った。

「寒っ！」

まるで冷蔵庫のような寒さだ。

「さ、流石に防寒装備は持ってきてないですよ」

「砂漠の夜は冷えるって言うがそこまでいるつもりもないし何より戦車できたからな、持ってねぇわそりゃ」

RATEL2は震えながら早口で言い切った。とっとと調べて出なければ。

目星　25

ヤタ

dice1d100=30 (30)

シロ

dice1d100=51 (51)

25◆Uy3fVwZzyBcj24/07/06(土) 08:38:23

「書類はありますけどここのも重要そうな事は書いてないですね」

「そもそもここただの冷蔵庫じゃねぇのか？そこに書類なんて置くか？」

言われてみればそんな風に見える。

見えるのだが、何かが引っかかって仕方ない。

電子

ヤタ　62

dice1d100=100 (100)

シロ　24

dice1d100=41 (41)

26◆Uy3fVwZzyBcj24/07/06(土) 08:43:54

「端末に何か残っていれば……」

刹那、警告音と共に赤い警告灯が部屋を照らした。

――やらかした！

≪侵入者を検知、ドアを閉鎖します≫

「やばい！」

RATEL2がドアに飛びつくが、時すでに遅し。

重たいドアは完全に閉まり、物言わぬ壁となり果てた。

「……っ！」

端末を殴り飛ばし、頭を抱える。私の所為だ。ちょっと機械がうまく扱えるからって調子に乗った私の所為だ。

「クッソ、開かねぇ……おい、おいって！」

私の……。

「しっかりしろ！オレたちゃ恐れを知らぬRATEL小隊だろうが！何か方法があるはずだ！

27◆Uy3fVwZzyBcj24/07/06(土) 10:27:27

そうだ、考えろ。何とかする方法はあるはずだ。

「くっそ、銃じゃ何ともならねぇ分厚さだぞこれ！」

※4ターン以内に目星が3回出るか覚醒しきらなければ謎の力が働きます。

目星　25

ヤタ

dice1d100=28 (28)

シロ

dice1d100=49 (49)

シロ　残118

dice1d50=1 (1)

28◆Uy3fVwZzyBcj24/07/06(土) 10:30:00

端末はだめだ、ロックされてる。ドアの傍には非常用のコックもない。

そもそもこの部屋は？何のための部屋？

「火災報知器は……駄目だな、逆に寿命を縮めるだけだ……」

目星　25

ヤタ

dice1d100=95 (95)

シロ

dice1d100=66 (66)

シロ　残117

dice1d50=50 (50)

29◆Uy3fVwZzyBcj24/07/06(土) 10:45:49

部屋の空気かそれとも別の何かか、私はひどくせき込んでしまった。

「オイ大丈夫か！クソが、空気も薄くなってきやがった……！」

完全にここは密閉されているようだ。恐らく給排気設備が止まってるか壊れているかしているのだろう。

なんの理由にせよ、とっとと出られない限りここで死ぬ。

「畜生！どうすることもできねぇのか……！」

そのせいかな、めのおくが、あたまのおくが、まぶしい。

目星　25

ヤタ

ファンブルのため一回なし

シロ

dice1d100=3 (3)

逆にこっちは高い方がクリティカルなので+補正

シロ　残67

10+ dice1d50=4 (4)

30◆Uy3fVwZzyBcj24/07/06(土) 11:00:31

成長判定（25以上で成長）

シロ

dice1d100=99 (99)

31◆Uy3fVwZzyBcj24/07/06(土) 11:01:25

成功です。

目星

5+ dice1d10=10 (10)

32◆Uy3fVwZzyBcj24/07/06(土) 11:03:34

シロside

「いいな、お前は落ちつけ、ゆっくり呼吸してろ」

クソが、こんな地下奥深くで死んでたまるかってんだ。

シロの奴はもう意識も限界っぽいな。なんかねぇか、なんか。

その時だった、オレは初めて神様ってのを信じたかもしれねぇ。机の下の奥に、赤い表紙で[緊急時用]って書かれた書類を見つけた。

読み込む暇なんてねぇから目次からドアの所まで一気にめくる。

「ドア近くの端末に……コードを入れて……クソが、電源が死んでんのか？うまくいかねぇ……」

頼む、もう少しで出られそうなんだ。

※クリティカルなのであと1回出せば成功

目星

ヤタ　25

dice1d100=29 (29)

シロ　40

dice1d100=86 (86)

※可能性は消えましたが振ります

シロ　残53

dice1d50=43 (43)

33二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 20:54:48

無事に脱出できるか…

34二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 02:16:19

誰一人欠けずに学園に戻ってきてくれよぉ

35◆Uy3fVwZzyBcj24/07/07(日) 07:20:03

「ちっく……しょう……が……」

シロさんもこきゅうのげんかいなのか、たおれてしまった

ごめん……なさい……わたしの……せ……い……。

36◆Uy3fVwZzyBcj24/07/07(日) 10:43:24

――何かが、私に触れたような気がする。

――何かが、私に死は許さないと言った気がする。

――何かが、私を別の物へと作り変えようとした気がする。

――何かが、崇高だとか、終焉だとか言っていたような気がする。

37◆Uy3fVwZzyBcj24/07/07(日) 10:44:03

――けれど

――誰かが、それを

――それを、止めてくれたような気がする。

38◆Uy3fVwZzyBcj24/07/07(日) 10:44:16

――とてもやさしくて

――お人好しな、誰かが。

39◆Uy3fVwZzyBcj24/07/07(日) 10:44:51

dice1d1=1 (1)

40◆Uy3fVwZzyBcj24/07/07(日) 10:45:01

1.意識が戻る

41◆Uy3fVwZzyBcj24/07/07(日) 10:45:14

dice1d1=1 (1)

42◆Uy3fVwZzyBcj24/07/07(日) 10:45:34

1.深く息を吸う

43◆Uy3fVwZzyBcj24/07/07(日) 10:45:58

dice1d1=1 (1)

44◆Uy3fVwZzyBcj24/07/07(日) 10:46:14

1.銃を構え――放つ

45◆Uy3fVwZzyBcj24/07/07(日) 10:47:20

シロside

正直、なにがあったのかはわからねぇ。

目が覚めた時にはドアが開いてて、呼吸もできた。マジで神様に感謝したよ。

で、横にはハンドガン持って倒れてるヤタがいるし、もしかして苦しすぎて頭撃ったのかと思ったけどそうじゃねぇみたいだ。脈はある。

ドアの方を見ると、3か所位弾が当たった形跡があった。油圧かなんかのパイプが壊れて、それでドアが開いたらしい。

もしかしてこいつがやったのか？よくあの状態で見つけれたもんだぜ。

「おい、RATEL1、起きろって、おい」

肩をたたくが、反応がない。さっき脈は確認したからほんとに死んでねぇはずだよな？

とりあえず習った通り肩をたたいた後、もう一度大声で呼ぶ。それでもダメなら――

「起きて……くれ！」

右手の爪を思い切り圧迫した。あざも残らない方法ってならった。

「…………痛った！」

おお、起きた。良かった……。

46◆Uy3fVwZzyBcj24/07/07(日) 11:00:00

「……あれ、どうなって……」

「お前覚えてないのか？アレお前が撃ったんだろ？よくできたもんだよ全く」

言われて指をさされている方を向く。確かに壁のパイプに弾痕がある。私の手に銃も握られている。

でも、記憶がない。

「そうだ……すいません、本当に」

「気にすんなって。オレがやってたらもっと早くああなってただろ」

満面の笑みで肩をたたかれる。もしそのけがあったら恋に落ちてたかもしれない。

……とはいえ、何か引っかかる。何か意識がないときになんか言われたような。なんだっけ？

それを思い出そうとしながら、ホルスターにハンドガンを戻しつつ後ろを不意に見た。

「あ」

「あ？」

RATEL2もそこを見る。

そこには、さっきまで見当たらなかった下に続く階段が出現していた。

47◆Uy3fVwZzyBcj24/07/07(日) 11:13:01

「下り……ます？」

「下り……るしかないわな」

入口のドアを限界まで開け、キャビネットやらなんやらをドアと壁の隙間に挟み込んだ。

これでよしんばもう一回閉じたとしても閉じきるのに時間がかかるはずだ。

ライフルのライトを付け、階段を下る。ナイトビジョンでもあれば楽だったんだけど流石に持ってきていない。

不気味なほど静かな階段を下った先には、信じられないものがあった。

「こ、これって」

「おいおいおい……」

大きなシリンダーの中には――

人が、入っていた。

48二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 14:11:39

え、人！？
誰だ？

49二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 15:45:41

大丈夫？それユメ先の遺体だったりしない？

50◆Uy3fVwZzyBcj24/07/08(月) 00:52:51

目星

ヤタ　25

dice1d100=34 (34)

シロ　40

dice1d100=31 (31)

電子

ヤタ　62

dice1d100=73 (73)

シロ　24

dice1d100=94 (94)

51◆Uy3fVwZzyBcj24/07/08(月) 01:03:02

どうするべきか、正直悩んだ。

このまま放置は流石にまずいことはわかる。

それでも、あまりの衝撃で思考がまとまらない。

「……これ、概要か」

乱雑に置かれている書類の中から、[凍結済み]と書かれたものをRATEL2が探し当てた。

表紙にはこう書かれている。

――オペレーション・デイドリーム

「白昼夢、ですか」

「めくってみるか」

まとめられたそれを、1ページずつめくり始める。

52二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 02:23:36

白昼夢…え、ユメ先輩？

53二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 08:27:56

ユメ先輩の手帳…？

54◆Uy3fVwZzyBcj24/07/08(月) 09:38:00

・本プロジェクトに必要不可欠である物は、善性を持った人間である。

・多くの自治区に住むものは暴力的、攻撃的な性質を持つため、確保は難しいものと考えている。
　――追記１　　アビドス自治区にて発見、監視の後、確保を検討。
　　――追記２　　確保許可が下りたため、対象を確保。
　　　――追記３　　小鳥遊ホシノに対しての対処はBチームが行う。クローンの製造を許可。

・概要：対象の善性をある一種の電波のようにし、放射する。それにより戦闘の意志を喪失させ、
　　　　戦闘行為そのものを行わなくさせることが目的。

・装置名：デイドリーム
・装置概要：対象の意識は不要なため昏睡状態へ、溶液内で保護。脳波を増幅させる。それにより”デイドリーム”を作動させる。

・実験１：██████自治区にて試験的に装置を起動。効果範囲を300ｍに絞り実験を行った。

・結果：効果範囲内の生命体は戦闘意識を喪失した。が、幻覚や意識障害が確認された。
　　　　症状としては、強い薬物依存のような状態に近いものと認められた。
　　　　実験対象は████████████

補遺：オペレーション・デイドリームの凍結

・本プロジェクトは対象を戦闘不能な状態にすることを目的としたが、あまりに過剰な効果が認められたため、凍結とする。

・ただし、戦艦発見後に再度解凍の可能性あり。対象は昏睡状態のまま保護とする。

・小鳥遊ホシノは対象を死亡と判断した模様。これ以上の監視、追跡は不要。

・最終的には手足を切断、シリンダー状にして戦艦に搭載予定、管理を容易にし、スペースをーー

55◆Uy3fVwZzyBcj24/07/08(月) 09:38:22

「っそが！！」

RATEL2が本気でキレている。私も同じ気持ちだ。こんな非人道的な事が許されてたまるか。

「友人を引き裂いて……道具みたいに扱って……死んだように見せかけて……んな事が許されんのかよ……！！」

傍にあったキャビネットが宙を舞った。

「落ち着いてください」

「これを見せられて――」

振り上げられた右腕をつかむ。

握りこむ力がいつもの数倍かかっている事を察したRATEL2は、一旦深呼吸をし、息を整えた。

ここに研究員とかがいなくて助かった。

もしいたら……SRTとしての、人としての道を踏み外してでも”仕返し”をやっていただろう。

「……わりい、カッとなった」

「お互い様です。トサカに来てるのは」

56◆Uy3fVwZzyBcj24/07/08(月) 09:38:32

名前も知らない、アビドスの誰かくらいしかわからない人だが、助ける必要がある。

「何とか出来るかやってみます。RATEL2は離脱の準備を」

「わかった。証拠品かき集めて待ってるぜ」

電子

ヤタ　62

dice1d100=40 (40)

57二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 19:47:35

保守

58◆Uy3fVwZzyBcj24/07/08(月) 21:06:13

「此処をこうして……今度は失敗しないように……」

コンソールを操作し、何とかこの人をここから出そうと全力を尽くす。

[容器内溶液を排出、ロックを解除します]

成功だ、今度はうまくいった。

雑に開いたシリンダーの中から、その人を取り出す。

「何か着せるものは……」

申し訳ないが、あいにく私たちの身長より下でも一部大きさが圧倒的に足りてない。

傍にあったコンソールを覆っていた布を体に一旦巻く。ちょっと汚いが、勘弁してほしい。

そのままファイアーマンズキャリーで担ぎ、エレベーターまで戻る。

「情報を入れた端末と諸々の書類は確保したぜ」

「行きましょう。きっと敵の増援が今頃血相変えて来てますよ」

59二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 08:39:17

ホシノブチギレ不可避

60◆Uy3fVwZzyBcj24/07/09(火) 09:03:06

エレベーターで上に上がるときも、気分が落ち着くことはなかった。

電子音――ドアが開いた瞬間撃たれたのではたまらないのでRATEL2が壁になって私たちを守るように前に出る。

が、以外にも発砲はされない。まだ来ていない？

≪おっそい！こっちは面倒ごとが……誰？≫

「後で説明する！ドローンはこっちで持って行くから戦車もってこい！」

≪人使いが荒いのよあんたは！≫

そう言いつつもRATEL2がドローンを受け取った瞬間、電源を落とす。文句を言いつつ素早くやるあたり隊長だ。

全力疾走で戦車に向かう。真正面からRATEL3がきっちり持ってきてくれた。

「これで満足？！」

「満足だよ！」

この戦車の砲塔は自動装填装置がついているが壊れた時は手動にできる。

つまり、それを切ればもう一人ギリギリ入れることができるわけだ。本当にギリギリだが。

61◆Uy3fVwZzyBcj24/07/09(火) 09:16:54

「本当に誰よこの人」

「実験で捕まってたらしい。とにかく病院だな……その前に面倒ごとってなんだ？」

「残念ながら病院は後ね。敵の増援がとんでもない勢いでこっち来てるわ」

やっぱり、あの時のミスか……それともこの人をシリンダーから出したから？

どっちにしろ、とっとと逃げるべきだ。この戦力で真正面からカイザーPMCとやり合うのは無理だろう。

「RATEL1、全力でここを離脱する。こいつは車長の席にベルトで固定しとけ」

「RATEL2は何処に？」

「砲塔の中で縮まってるよ。ドローンは手元の端末でも見れる」

あの人を言われた通り車長の席に固定、とっととずらかる事にする。

「目的地は？病院です？」

「いや、このまま帰りの電車に直行する。アビドス自治区の中に居たらどこから襲われるかわからん。申し訳ないが一旦こっちで預かるぞ」

合理的な判断だが、後でアビドス高校の人からぶん殴られないかだけ心配だ。

運転

ヤタ　97

dice1d100=59 (59)

62◆Uy3fVwZzyBcj24/07/09(火) 20:44:19

「全速で行け！」

「了解」

出せる限りの速度で戦車を前進させる。

「後方に複数の反応、追いつかれるな！」

砂漠と言えど、当然起伏はある。あまり速度を出しすぎればサスペンションに負荷がかかって動かなくなる可能性が高いが――

こいつの限界は、とうの昔に把握している。

後ろから数発もらう、だが、見当違いの方向に飛んで行った。

「RATEL1、速度抑えられない！？むかつくから何発か撃ち返したいんだけど！」

「無理です、このまま逃げます」

やられっぱなしは確かにむかつく、が、この人を何とかしてあげるのが最優先だ。

「まっずい、ヘリが来るぞ！」

「RATEL2、一瞬速度を抑えます。兵装ステーションのジャベリンで攻撃してください」

低空飛行しているヘリならジャベリンのいい的だ。フレアを撒かれてもあれなら命中率が高い。

63◆Uy3fVwZzyBcj24/07/09(火) 21:16:46

射撃

シロ　56

dice1d100=50 (50)

シエン　74

dice1d100=59 (59)

64◆Uy3fVwZzyBcj24/07/09(火) 21:51:26

「私も撃つから合わせなさい！」

「そっちがやれ！」

めちゃくちゃ口げんかしてるように聞こえるが、こうなった方が調子が出るのは知っている。

いわゆる、お約束とか夫婦漫才のたぐいだ。

「３、２、１、今！」

慣性の法則に従って、私たちの体が後ろに引っ張られる。

それと同時に180度回った砲身から砲弾が、兵装ステーションからはジャベリンが放たれる。

こっちからは視認できないが、数秒後には爆発音が聞こえてきた。命中だ。

「よっし当たった！」

「こっちも奥の奴一機仕留めたわ。RATEL1、後は全速で行きましょ」

その後も後続から攻撃はされたが、私の運転技術をなめないで欲しい。

攻撃は戦車にかすりもせず、市街地を燃料が許す限り最大速度で突っ切って何とか駅に滑り込む。

とにかくとんでもなく追われていると状況を説明すると、パヒャパヒャ笑ってる子と不思議なポーズしてる子が凄い勢いで電車を出してくれた。

……RATEL2の視線が犯罪っぽいので後で注意はする。

65二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 23:38:57

お、あの双子がここで出てきたか

66二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 08:14:13

無事に逃げ切れそうかな？

67二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 19:19:23

そういやユメはどうなるんだろ？
意識もそうだけど記憶とかもあるんだろうか？

68◆Uy3fVwZzyBcj24/07/10(水) 19:24:50

帰りの電車に揺られながら、心の中は安堵と不安で一杯だった。

全員が生きているという安堵と、この後どうすればいいのかわからない不安。

全てをひっくるめて、とにかく疲れた。

今は少し休むことにしよう。窓の外を流れていく砂漠を眺めながら、まとまらない思考を闇に放り投げた。

「……いたわよ……っと……」

「しゅ……」

声が聞こえる。

「ちょっとー？言われたとこに着いたんだけど？」

「終点ー」

ああ、まずい。あれ、二人は何処に？

「ああ、起きたか。行くぞドライバー」

どうやら席で寝ている間に積み下ろし場に着いたようだった。

……別にたたき起こしてくれても良かったのだけれど。

69◆Uy3fVwZzyBcj24/07/10(水) 19:25:30

「じゃ、またよろしく」

「御贔屓にー」

「ええ、ありがとう」

RATEL2に会話させると少しまずい気配がしていたのでRATEL3が対応した。

いや、実際何かしたわけではないのだが、なんというかこう、深淵の中から除くような視線で見ていたのでストップがかかったのだ。

「……膝の上に乗せてぇな……」

聞かなかった事にしておこう。

「さて、まずは病院ね、その後報告に行きましょ」

「ですね、意識も戻らないですし……」

不安なのは、どれだけの間あそこに居たのかという事。脳や体に障害が残っていたり、植物状態から回復しないという事も考えられる。

もしそうなったらアビドス高校の人になんといえばいいのか……。

「何辛気臭い顔してんだ、作戦は成功しただろ？」

「とはいえど、でしょ。あんたは気にしなさすぎなのよ」

「んだとぉ！？」

70◆Uy3fVwZzyBcj24/07/10(水) 19:32:31

いつもの会話を聞いたことで少し楽になった気がする。

「隊長、とりあえずもう一度指示を」

「わかったわ……RATEL小隊、帰投するわよ」

戦車をまずは病院へと向ける。SRT自治区の病院は作戦で化学兵器を使われた時や、重篤な怪我をした生徒もよく行くため備えは万全だ。

ミレニアムに次ぐ、いや、一部技術はそれ以上に高いと言える。信頼は十二分にあるだろう。

病院にはある程度ぼかしつつ、とにかく早く検査してあげてくれと伝える。

ついでに私も見てもらえとシロさんが言った。倒れていた時意識が戻らない時間が長かったから念のためだそうだ。

「じゃ、私は報告に戻るわ。ゆっくり帰ってきなさいな。ほらとっとと行きなさい」

「人使いがあれぇなほんとに」

「うっさいわね、あんたも人のこと言えないでしょうが」

二人は書類と端末を抱えて学園に戻った。

彼女の方は身分証明書もなし、服も何もないので、個人の特定は難しいだろうとの事だった。

ヤタ

覚醒率

dice1d100=100 (100)

71二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 07:15:50

ハネたな

72二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 07:17:17

このレスは削除されています

73◆Uy3fVwZzyBcj24/07/11(木) 07:19:02

(※まさか100引くと思わなかったの図)

74二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 08:06:52

1　0　0　！　？

75二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 18:19:15

えっと、ヤタちゃんどうなるんだ？

76◆Uy3fVwZzyBcj24/07/11(木) 19:11:40

簡易的な検査としてMRIや問診なんかを受けたけど、特にこれと言って問題は見つからなかった。

あの人の方は大丈夫かなと思って、運ばれた病室を聞いてそこへ向かう事にしたのだが……。

「あの」

「ん？お友達でもいるの？」

看護師さんに事情を伝えた。話を聞くと、体に異変はなく脳に障害も見る限りは残っていないそうだ。

意識が戻らない原因は、わからないそうだが。

「可哀想よねぇ、早く元気になってくれるといいんだけど……」

「ですね……ありがとうございました」

とにかく今は戻って報告を聞かないと。それに連邦生徒会長さんにも相談しないといけないし、まだまだ忙しくなりそう。

というわけで部屋に帰ってきたのだけれど……。

77◆Uy3fVwZzyBcj24/07/11(木) 19:15:24

「……」

「なんでシロさんあんなに機嫌悪いんですか？」

「……ハァ……私も正直あきれそうよ」

話を聞くと、とんでもない事実を突きつけられた。

「施設を丸ごと埋めた！？」

「ええ、あの後自爆装置か何か使ってね。おかげで更地よ。だからあの証拠は使えなくなったの。おまけに向こうの兵器をこっちが破壊したっていちゃもんつけられてるわ」

あまりに力技が過ぎる。

「そ、それでもアレ全部を否定できるわけが……」

「はめられたんだよ、予備施設で監視カメラも動かしてなかったから俺たちが荒らしたって証拠は向こう持ちだ」

「おまけにあんたたちが入ったところの映像はないからね。ドローン持たせていくべきだったわ……これは私のミス」

「掘り返すって手段は……」

「あそこはアビドスの自治区でも土地の持ち主はカイザーよ。犯罪行為があって強制捜査ならわかるけど他人の土地を勝手に土木工事なんてできるわけがないでしょう」

78◆Uy3fVwZzyBcj24/07/11(木) 20:07:24

「で、でもあの人は……」

「証拠もないのに身分証明もできない一生徒をさらったって訴えれると思う？」

「それは……そうですけど……でも……」

「無駄骨折りだったって事だ。ふざけちゃいるが俺たちにできることはこれ以上ねぇ。後は連邦生徒会任せだよ」

無意識に握った右手に力が入った。

「あら、そっちがキレるのは珍しいわね」

「……すいません、少し頭を冷やしてきます」

こういう時は、射撃場に少しこもるのが一番だ。外を走ってもいい。とにかく何か別の事をしよう。

という事で射撃訓練場にやってきた。こんな理由で銃は撃ちたくなかったな、なんてため息をつきながらホルスターからドロウして撃った。

綺麗に真ん中に当たる……ん？

おかしい、的は狙ったがそんなに集中して撃った覚えはない。

試しに確実に当たるはずがないほど外してダブルタップするが、まるで吸い寄せられるかのように真ん中を射貫いた。

これは……なに……？？

79◆Uy3fVwZzyBcj24/07/11(木) 20:11:16

その後武器を色々試したり、射撃場から蹴りだされない程度に外した撃ち方をしたが、全部が真ん中に当たった。

マンターゲットも頭と胴体。人質を取っているターゲットも、どれだけ人質を狙って撃っても悪人の頭を貫いた。

正直気味が悪くなったので、その日はさっさと寝ることにしたのだが……。
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
その日はとても変な夢を見た。

というのも、誰かの道案内を私がしている夢だった。

それも、人間の姿ではなく、烏の姿になっていたのだ。真っ黒な烏に。

足も3本あって変な感じだったがなんというか、こうあるべきというか、この姿が正しいと思えてしまうような。

そんな変な夢だった。

80二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 00:01:28

八咫烏か

81二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 00:27:02

まさかの八咫烏の加護が付いちゃった！？

82二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 08:15:12

八咫烏だからヤタと

83◆Uy3fVwZzyBcj24/07/12(金) 09:14:38

白状しますと　熊野　の　ヤタガラス　からとって熊野ヤタとなっております。

身長の初期値高めなのも八咫（大きい、長いこと）からですね。

84◆Uy3fVwZzyBcj24/07/12(金) 13:33:49

その後のRATEL小隊の動き

dice1d2=2 (2)

1.小規模な事件を多く解決した

2.大きな事件をいくつか解決した

85二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 19:46:38

おぉー、RATEL小隊大活躍ですな

86◆Uy3fVwZzyBcj24/07/12(金) 20:47:35

どれくらい大きな事件？

※10に近ければそれだけ大規模

dice1d10=9 (9)

87◆Uy3fVwZzyBcj24/07/12(金) 20:58:03

……まぁ、変な夢を見たり変な能力が手に入ったりしたけれど、それでもやることはやらなくてはならない。

あの後もカイザーが何かするたびに腹いせのように叩き潰しに行ったり。

山海経から持ち出されたやばい薬品をミサイルで撃ち込むとか言ってきた奴らを叩きのめしたり。

海上プラントを占拠した連中を制圧したり。

違法なコンテナ船に積み込まれたミサイルを摘発したりと色々やった。

おかげでSRTの中でもFOX小隊に勝るとも劣らない小隊と言われるようになった。

正確無比な行動をとるFOXに対し、いかなる恐怖にも屈しないRATELだとも言われた。

まぁ私たちの行動に正確無比という単語は似合わない。

シロが壊し、シエンがキレて、ヤタが射貫くとは誰かが言い始めた言葉だ。

88◆Uy3fVwZzyBcj24/07/12(金) 21:07:11

2年もあっという間に過ぎ去って、もう3年生だ。

……あの人もまだ目を覚ましていない。たまに病院には行くけれど、状態は変わらず、だ。

アビドスの人たちにいい加減言わなくてはいけないが、なんと説明したらいいやら……。

閑話休題、新しく1年生が入ってきたわけなのだが。

RABBIT小隊だと誰と特に仲がいいか

1.ミヤコ2.サキ3.モエ4.ミユ

ヤタ

dice1d4=2 (2)

シロ

dice1d4=2 (2)

シエン

dice1d4=1 (1)

89◆Uy3fVwZzyBcj24/07/12(金) 21:38:36

私たちが入った時を思い出す。

流石に食堂での喧嘩は目にしなかったが、やめていく子もやっぱりいた。

少し寂しさを覚えるけれど、ここ以外でなら普通にやっていけるはずだ。

そのふるいにかけられる工程が終わって、小隊ができ始めた。まだまだ動きが固いというか、不慣れなのも懐かしい。

「空井ぃ！気ぃ抜くなっつったろぉが！」

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！゛！゛！゛！゛」

わぁ、バックフリップだ。あれで叩きつけられると効くんだよね。クルミさんも数回食らってたし。

ああそうだ。あの空井サキちゃんって子は新しく入った子だったかな。ポイントマン志望で今は模擬戦闘中。

「すいません、シエン先輩、ちょっといいでしょうか」

「あら、いいわよ」

あっちは月雪ミヤコちゃんだったっけ。小隊長らしくシエンさんによく話しかけに言ってる。

あとは風倉モエちゃんと霞沢ミユちゃんだっけな。私たちが言えたことじゃないけど個性的な子たちだ。

90◆Uy3fVwZzyBcj24/07/12(金) 21:41:01

※バックフリップ

91二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 01:03:09

うわあ、背中はいってえぞ～

92二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 09:57:42

たっぷりしごかれてますね…

93二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 20:18:08

保守

94◆Uy3fVwZzyBcj24/07/13(土) 21:24:20

FOX小隊にあこがれて入った子もいれば、ここの生活にあこがれた子もいる。

圧倒的な力と武器に魅かれた子もいれば、ここで居場所を作ろうとする子もいた。

千差万別だけど、ここに入った以上は仲間だ。もう3年だし、後輩に色々教えていかないといけないな……なんて。

先輩って言われるのには、いまだに慣れないけど。

「ヤタ先輩！」

「ああ、サキちゃん。大丈夫？」

あの後格闘訓練で3回は絞め落とされたのを目撃したけど、ホント容赦ないなぁシロさん。

「はい！あの、銃の整備の事でちょっと聞きたくて」

「……別にそこまでかしこまらなくていいからね？」

うーん。背広を着ている感覚というか、むず痒いというか。

「いや、でも」

「大丈夫だからさ、もうちょっとだけ気を抜いて話してくれないかな？私も恥ずかしいというか」

「そ、そうです……そ、そうだな、先輩が言うなら……」

そうそう、別に変にかしこまってくれなくていい。私たちは同じ学校の仲間なわけだし。最低限礼節をわきまえていれば。

95◆Uy3fVwZzyBcj24/07/13(土) 21:38:34

「先輩の銃は、精度重視でそれを？」

「武器庫のお姉さんに薦められたからこれをね。CQBだと長すぎるかもだけど」

整備を色々レクチャーしつつ、雑談をしていた。

なんだかんだ、3年間銃は変えていない。

RATEL-556式自動小銃改。あの後こっちで手を加えたので（改）だ。

工場出荷の時点で精度とかは最高だったので、グリップとストックを少しいじった。

後はフォアグリップを付けて、レーザーとライトとサイレンサーで彩った。サイトは……ちょっと特殊だ。

小型のスマホを横にしたような大きい特殊なサイト。壁の向こうを透過して見れるうえ、敵をハイライトしてくれる。

めちゃくちゃ便利だが、私用の試作型一個しかまだない。戦車と言いRATELは派手かつ押せ押せで戦闘するため耐久試験には持ってこいらしい。

若干不服だ。

それはともかく、実際使って便利だったから良しとしよう。

あとあの不思議な力のバックアップのおかげで壁越しに敵を見つけて一気に倒せるのは大変便利だったな。

SRTは弾に誘導機能を付けたのかなんて救出対象には驚かれたっけ。

96◆Uy3fVwZzyBcj24/07/13(土) 21:39:35

※サイトの元ネタ

97◆Uy3fVwZzyBcj24/07/13(土) 21:41:47

「サキちゃんはLMGだっけ？ポイントマンにしては大きい武器だね」

「火力も必要だし、味方も守らなくちゃいけない。兼ね合いは難しいけどこれならできる気がして」

「それに……」

「それに？」

「……この重さが落ち着くというか……」

なるほど、そういう選び方もあるんだ。

整備も面倒なタイプの銃だけど、サキちゃんは真面目だしきっとうまく銃も答えてくれる気がする。

98◆Uy3fVwZzyBcj24/07/13(土) 21:45:52

色々とあったけれど、結局あの4人はRABBIT小隊として登録された。

モエちゃんはヘリの操縦技能は私に勝るとも劣らないほどうまかった。ただあの破壊衝動？破滅願望？はちょっと抑えてほしいかな。

シロさんにDDT食らわされた後に4の字食らってたよね？

ミユちゃんは狙撃技能だけ見ればシエンさんより完璧に上だ。ただその、引っ込み思案な性格はもうちょっとだけ頑張ってほしい。

とはいえまだまだ粗削りだしたまに喧嘩してるけど、RABBIT小隊のみんなも私たちみたいに色んな所に駆り出されるのだと思う。

今までよりしんどいだろうし、辛いこともいっぱいあるだろうけれど、頑張ってほしいな。

それに私たちもこれまで以上に頑張らないと。後輩に下手な背中は見せられない。

「ヤタ、シロ、新しい命令よ」

「あいよ」「了解です」

そう、ずっと続くと、そう思っていたんだけど――。

99◆Uy3fVwZzyBcj24/07/13(土) 21:46:37

ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
ㅤ
「SRT学園が、閉鎖？！」

100◆Uy3fVwZzyBcj24/07/13(土) 21:49:22

1．プロローグ　　完

to be continued......

　　次回
2. 野に解き放たれた獣

101◆Uy3fVwZzyBcj24/07/13(土) 22:05:56

はい、やっとこさカルバノグに入るかな？までこぎつけました。
保守とかコメントとかありがとうございます。滅茶苦茶嬉しいしありがたいです。

102二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:07:25

遂に原作スタートか

103二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 05:03:18

このレスは削除されています

104二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 05:03:42

このレスは削除されています

105二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 05:04:06

このレスは削除されています

106二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 16:17:40

保守

107二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 16:17:44

シエンちゃんか
黙ってられなかったか

108二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 16:59:07

そもそもただでさえ治安が決して良いとは言えないのに連邦生徒会長が失踪したことで犯罪率が爆上がりしてるのにSRT閉校とか何考えてんの？としか言いようが無いしなあ
いくら誰も責任負いたくないとはいえ

109二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 22:46:14

これも全部連邦生徒会長って奴の仕業なんだ

110二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 07:29:18

シエンが先に声をあげたか

111◆Uy3fVwZzyBcj24/07/15(月) 11:42:47

「教官！」

シエンさんが大きな声を上げた。

「教官はそれでいいんでしょうか！」

まっすぐな目が、教官に向けられた。周りの子たちも、教官とシエンさんを交互に見てる。

「……現状、従うしかない。連邦生徒会長がいない今、連邦生徒会でもSRTという存在の責任を負う後釜につきたい者はいない」

「でも……！」

「向こうも何とか残そうと議論はしてくれている。防衛室長も意見してくださってるそうだ。いまは辛くても耐えるしかない」

教官も歯を食いしばっていた。

……当然だ。誰も自分の居場所を理不尽に取られていい気分がするはずない。

「……わかりました」

その日は、それで終わった。というか、終わらざるをえなかった。ここで議論しても良い事は何もないからだ。

112◆Uy3fVwZzyBcj24/07/15(月) 11:44:10

部屋に戻った後も、重たい空気が部屋を満たしていた。

「ほんと、どーすんだろうな」

「どうしようもないでしょうよ、今のところは」

「生徒会長が消えたというのもよくわからないですよね、暗殺ですか？」

それはないと二人に否定された。

「それならもっと大仰になってるわよ。行方不明もおかしな話だけど、殺されたとは聞いてないわ」

うーん、どうもよくわからない状況だ。

「うーわ、ネットニュース見てみろよ。犯罪率が右肩上がりだとさ」

「そりゃそうでしょ……無法地帯数歩手前なんだから」

「こんな時こそ出ていきたいものですが……」

「戦車でも出す？すぐ止められるわよ」

「ですよね……」

113◆Uy3fVwZzyBcj24/07/15(月) 11:44:24

この世界での先生

dice1d2=1 (1)

1.男

2.女

114◆Uy3fVwZzyBcj24/07/15(月) 11:58:35

姿

dice1d4=2 (2)

1.アニメ先生

2.便利屋先生

3.洋画っぽい顔つき

4.邦画っぽい顔つき

115二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 22:22:31

早々にユメパイを先生に押し付けないと大変なことに……

116◆Uy3fVwZzyBcj24/07/15(月) 23:47:27

便利屋のダウナー先生がここの世界の先生らしいです。

FOX小隊はサンクトゥムタワーを吹き飛ばすイベントがおこりますが

10なら何かに気が付く

ヤタ

dice1d10=2 (2)

シロ

dice1d10=2 (2)

シエン

dice1d10=4 (4)

117◆Uy3fVwZzyBcj24/07/15(月) 23:52:22

後謎の力により全員体形はすっとんとんですが

カヤ的にどうなんでしょう

dice1d3=3 (3)

1.体形はともかくやり方があれだから手駒には入れない

2.FOXが使えなくなったら使うかな程度

3.中々いい動きできますね。良かったらSRTを一緒に……。

118◆Uy3fVwZzyBcj24/07/15(月) 23:53:10

巻き込まれることは確定しました。

ユメの事といい厄介ごとに好かれていますね。

119二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 00:37:51

（根元に）突撃（結果的に）粉砕（そして生還）のRATEL小隊
……恐れ知らず過ぎない？

120二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 01:08:10

あれ、下手するとカルバノグ２章で最終的にFOX小隊共々矯正局行きか？

121二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 09:06:21

なんとかしないと物語が終わっちゃう…

122二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 19:02:58

問題は誘われた後よ

123◆Uy3fVwZzyBcj24/07/16(火) 19:34:23

身動きもできないので平時の訓練を続けていた時、私たちに召集がかかった。

「やっとこさ動けるようなったか？」

「公安に行けとかじゃないの」

「SRTに残りたいところではありますが……」

会議室に居たのは一人。ピンクの髪の毛をした、連邦生徒会の制服を着た人だった。

「ああ、楽にしてください」

そう言われ、とりあえず座った。

「私は不知火カヤ、防衛室長です」

この人が……もしかして、いい話かもしれない。

「私たちは、SRTをこのまま閉鎖することを良しとはしていません。ですからあなた方に協力してほしいのです」

瞬間、沈黙が走った。

防衛室長ともなれば、連邦生徒会には当然顔が利く。いいニュースの予感がするが、心の奥がざわつく感じがする。

これは……？

124◆Uy3fVwZzyBcj24/07/16(火) 19:34:35

交渉

カヤ　70

dice1d100=74 (74)

ヤタの導く力により若干補正

シロ　83+5

dice1d100=97 (97)

125◆Uy3fVwZzyBcj24/07/16(火) 19:41:34

……私たちの中で一番交渉能力が高いのでシロさんが話しているが、なんというか……。

（ねぇヤタ）

（はい）

（……話の中身、なくない？）

（だまし合いみたいな会話ばっかしてますね……）

「ですから、SRTのためを思ってですね……」

「オレたちもそれは理解していてですね……」

うーーん、シロさんは早々に化けの皮が剥がれてオレって言ってるし、確実に心象が良くない。

ついでにこのままじゃ会議が終わりそうにもない。

いっそのこと私たちのどっちかが助け舟を……出せるのだろうか。交渉お互い苦手だけど。

目星

ヤタ 25

dice1d100=25 (25)

シエン 31

dice1d100=46 (46)

126二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 02:32:53

保守

127◆Uy3fVwZzyBcj24/07/17(水) 12:29:07

「だからですね、FOX小隊と同じように、命令をおとなしく聞けばSRTを閉鎖から救えると言っているのですよ！」

……?

「……わかりましたよ、そこまで言われればRATEL小隊もそちらにつくことにします。いいな、RATEL1、RATEL3」

「RATEL3、りょうか――」

ーー駄目だ

「ちょっと、待ってください」

128◆Uy3fVwZzyBcj24/07/17(水) 12:29:32

口に出すつもりなんてなかった。

でも、なぜか出た。そう”導かれた”みたいに。

「あの、FOX小隊は今どうなってるんですか？」

「？私に賛同してSRT再建のために……」

「それは……いいんですが、その……」

思ったことを、口から出す。交渉なんて、苦手な癖に。

「……まるで”ただ命令に従っていればいい”みたいに聞こえて」

カヤ防衛室長は、理解ができないといった風に首を傾げた。

「そうでしょう？貴方たちはSRTで、命令をこなす存在。連邦生徒会長がいない今、新しく上に立つものから命令を下されるべきです」

「……」

「結論を聞きましょう、今ならSRTを閉鎖から救う手があります。それに乗る気はありますか？」

二人が、私を見る。カヤ防衛室長も私を見る。

口は乾くし、手汗もひどい。戦闘じゃないこういうのはほんとになれない。でも――。

129◆Uy3fVwZzyBcj24/07/17(水) 12:30:50

「……私は、誰かに使われるためにここに来たわけではありません。誰かを不幸にするような人を、理不尽な暴力を振るう人を何とかするためにここに来たんです」

「だから」

「あなたが、私たちを命令を下せば動く駒のように扱うなら、私はそれには乗れません」

130二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 18:11:24

よく言ったヤタ！

131二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 23:54:05

ナイスゥ！

132二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 00:50:08

根元に突撃していくぅー

133二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 12:30:47

口車に乗せられずに自分の意思を貫けーー！

134◆Uy3fVwZzyBcj24/07/18(木) 13:29:11

一瞬、目を細められた。

「なるほど、わかりました」

……と思ったらいきなり笑顔になった。

「こちらとしても無理強いをする気はありません。SRT再建には手を貸さない、とFOX小隊の方には伝えておきましょう」

なんか言い方に棘があるが、事実だ。受け入れるしかないし、受け入れてもらうしかない。

「それでは」

それだけ言い残し、カヤ防衛室長は去っていった。

「っはぁ～緊張した」

シロさんが思い切り息を吐く。上の人と話すならシエンさんの方が適任だが、交渉となればシロさんに出てもらうしかないのが辛いところだ。

「あんた、意外といい啖呵切るじゃない」

「ははは……とはいえ、あれでよかったのかはわかりませんが……」

「いいに決まってんだろ。俺がもしあのまま流されてたら体のいい手駒にされかけてたって事だろ？」

「いい気分はしないわね」

135◆Uy3fVwZzyBcj24/07/18(木) 13:29:59

だが、既にFOX小隊人たちはそれに乗っている。

私たちが間違いだったのかもしれない。SRTは何処まで行っても連邦生徒会長の手駒に過ぎないのかもしれない。

でも、私たちは心がある。誰かに付き従うだけではなく、自らで行動し、決定する事が出来る。

例え命令でシロさんを撃てと言われても、私は断るだろう。たとえそれが連邦生徒会長の指示だったとしても……。

それが私だ。熊野ヤタという人間だ。

そういうところは、絶対に失ってはいけないだろう。

「じゃ、どうするよ」

「とにかく情報を集めて待機するしかないわね。何ならサンクトゥムタワーに行って私たちでもう一回直談判でもする？」

「ここで待っていてもしょうがなさそうですし、行ってみますか」

dice1d4=2 (2)

1.行く

2.行くが戦闘に巻き込まれる

3.行くがシャーレに移動後で誰もいない

4.行っている途中でワカモに絡まれる

136◆Uy3fVwZzyBcj24/07/18(木) 21:52:10

「戦車で行くか？」

「この前修理に出しちゃいました……」

「普通に行きましょ、あったとしても戦車で乗り付けることもないわ」

よくよく考えてみれば、初めて任務外でこうやって3人そろって外出しているような気がする。

SRTは放課後も厳しく移動は制限されてるし、学校の敷地内のコンビニで買い物するとか部屋の中でゲームを少しするくらいしか娯楽はない。

申請すれば外出もできるが、私たちはなんというかその、比較的優秀だったため任務の後は少し休んで訓練してまた任務……と

外出申請なんてする暇なかった。もしも私がゲヘナ学園に通っていたら普通に放課後を友達と過ごしていたりしたのかな。

「申請終わったわ、行くわよ」

日の高いうちからこうやって出るのはいつぶりだろうか。任務以外で。

そもそもD.U.に行くことも多くない。連邦矯正局はヴァルキューレの人たちに任せてるし、正直なじみがないとも言える。

暫く歩いて電車に揺られて目的地にたどり着いた。

なんというか、綺麗な所だ。整ってる？というか、混沌としてない。

137◆Uy3fVwZzyBcj24/07/18(木) 21:56:12

と、思ったのだが――。

いきなり奥から爆発音が聞こえてきた。おまけに人もこっちに逃げてきている。

「一体何だってんだぁ？」

「すいません、何があったんです？」

疲れた顔をして逃げている人に少し話を聞いた。

「連邦矯正局から逃げたやつと不良が向こうでとんでもない騒ぎを起こしてるんだ……最近は前よりなんでか物騒になったよ……」

「そ、そうですか。すいません、ありがとうございました」

互いにお辞儀をして別れた、さて。

「どうします？」

「逃げたなら叩き潰すしかねぇな。RATEL小隊として」

「はぁ……命令もないのに戦闘なんてね」

そう言いつつ、ライフルを取り出していた。通常の装備は流石に持ってきてないが、いつものメインとサブは持ってきている。

「RATEL小隊、行くわよ」

「はい」「おうさ！」

138◆Uy3fVwZzyBcj24/07/18(木) 21:59:49

途中何人かに絡まれたが、不良に負けるような私たちではない。

そもそもほとんどRATEL2がちぎって投げていた。

「邪魔ァ！」

持ち上げて投げた後に腹部に一発だ。背骨が心配になる曲がり方をしてる。

「待って、前方に誰かいる」

「新手か？」

「いや……大人が一人と……ミレニアムにゲヘナ、トリニティ？随分バラバラね」

大人……？こんなところに何でいるんだろう。

「とにかく援護だ、敵じゃねぇだろ」

139◆Uy3fVwZzyBcj24/07/18(木) 22:00:09

先生の第一印象

1～初めまして

5～かっこいい……かも

10 恋に落ちる音がした

ヤタ

dice1d10=5 (5)

シロ

dice1d10=4 (4)

シエン

dice1d10=9 (9)

140二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 08:20:38

シエンがワカモ化するところだったな……
先生今は流石に、隈ができてない…よな？

141二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 19:12:43

どっかの小隊とは違って最初から好印象だな