そろそろ狩るっスか…♠【SS】

[1 二次元好きの匿名さん 22/02/09(水) 23:12:41]

そう思い立ち、トレーナーさんの夢の中へと入り込むことにした。

(トレーナーさんってどんな夢を見るんスかね？……まぁ、こっちで好きなように作り替えるんで何見てても関係ないっスけど)

[3 二次元好きの匿名さん 22/02/09(水) 23:13:41]

夢の中に降り立ち、辺りを見渡す。
どうやらこれは遊園地の夢だ。その中でトレーナーさんは、ゲートの前に立ってしきりにスマホを確認している。多分、誰かと待ち合わせをしているんだろう。

(これってデートっスか？他の女が出てくると厄介だし、早めに仕掛けた方がいいっスね)

なんてことを考えたその時だった。

『トレーナーさん！』

姿を消しているアタシの傍を横切り、駆け足でやってきた女が一人。その姿を見て、思わず愕然とする。

見間違うはずもない。……トレーナーさんの待ち人は、アタシだった。

[4 二次元好きの匿名さん 22/02/09(水) 23:14:49]

二人は並んで遊園地の中へ入っていく。手なんか繋いじゃって、まるで恋人同士みたいに。

ジェットコースターに乗ったり、お化け屋敷に入ったり、売店でソフトクリームを買ったり……夢の中でトレーナーさんと｢トレーナーさんの夢に出てくるアタシ｣はデートを満喫している。
見ていて気恥しくなった。なのに、ここへ介入するする気にはなれなかった。
会話の内容は上手く聞き取れない。心臓の音がうるさい。楽しそうな二人の笑顔ばかりがハッキリと見えて、目を逸らしたいのに釘付けになっている。

夢の中の時間は過ぎ、空が夕焼け色になった頃、二人は観覧車へ乗り込んだ。
ゆったりと少しずつ上昇するゴンドラの中を、アタシは黙って見続ける。二人は向かい合って座って座っていたのに、高度が大分上がったあたりで、トレーナーさんは思い立ったように席を移動した。……夢の中のアタシの隣りへ座った。

ゴンドラが頂点へと到達する。
どちらからともなく二人は見つめ合う。そっと肩を抱き、顔と顔の距離が近づきそのまま……

｢うわ～～～～～ッ！！！｣

耐えられなくなり、アタシは夢から飛び出した。
なんてものを見せられたんだろう。

[5 二次元好きの匿名さん 22/02/09(水) 23:15:54]

｢一体どうしたんだ？今日はいつもより元気が無いように見えるけど｣

翌日のトレーニングで、トレーナーさんはそんなことを聞いてきた。こっちは心をかき乱されているというのに、あちらは何やら上機嫌だ。顔に｢いい事がありました｣と書いてあるレベルで。

｢や、元気っスよ。ちょっと『ご飯』を食いっぱぐれただけなんで｣
｢大問題じゃないか。食事を疎かにするなんて君らしくもない｣
｢無問題っス！その分今日の朝ご飯多めに食べたんで｣
｢そうか、それなら……ん？抜いたのは朝食じゃないのか？｣

トレーナーさんが怪訝な顔をするので、話を切り上げることにした。

｢とにかく、栄養は足りてるんで大丈夫っス！それより、トレーナーさんは朝から機嫌いいっスよね｣
｢顔に出てたか？実は昨日、楽しい夢が見られたんだ。それでなんだか気分が良くて｣

そんな風に言って頬をかくトレーナーさんの笑顔は、どこか照れているように見えた。

トレーニングが終わったら、トレーナーさんを遊園地に誘ってみよう。その時の驚きようを想像すると、ちょっと胸が清々した。

終わり

[6 二次元好きの匿名さん 22/02/09(水) 23:17:18]

あぁ～～～純愛ラブコメサキュ馬スバンブーはいいぞ

[7 二次元好きの匿名さん 22/02/09(水) 23:17:27]

えっちな夢を見せる気満々だったのに甘酸っぱい夢を見せられて弱々になってしまうサキュバンブー可愛すぎない？

[8 二次元好きの匿名さん 22/02/09(水) 23:45:55]

すき

[9 二次元好きの匿名さん 22/02/09(水) 23:46:22]

この後実際一緒に遊園地で行くけどトレーナーは夢とは打って変わってぎこちないんだ
観覧車で何もして来ないからバンブーに｢夢のときみたいにはしてくれないんスか？｣と言われてしまうんだ

[10 二次元好きの匿名さん 22/02/09(水) 23:47:35]

───いいじゃん

[12 二次元好きの匿名さん 22/02/10(木) 10:14:49]

>>11

好評価で芝