閲注 ネモちん

  • 1二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:08:21

    「おや、ボタンさん。もうこんな時間ですよ、今日は週末ですから続きは来週にしては?」

    じっとりとした湿気が肌にまとわりつき始めた盛夏初めの夜、スタッフも帰宅し自分が最後だと思っていたオモダカは、残業していたボタンに驚きつつ声をかけた。

    「あ、トップ・・・そっすね。今日はもう帰ります、ああぁ疲れた~。ウチももう若くないっすね」
    「ふふ、アカデミーを卒業して数年でしょう、まだまだ若々しいですよ」

    パルデア全土を揺るがす危機を人知れず治めたエリアゼロの一件から数えて、はや数年。学生の頃はオモダカにひたすら畏怖していたボタンも険が取れて柔らかく懐くようになっていた。酒を飲める歳になったばかりではあるが、オモダカはこの若い逸材をことのほか大事に見守っている。

    「明日は休日・・・ともなれば」
    「あそこ行きます?へへっ、やった!」

    「ふふ、そうこなくては」
    ボタンが成人した日、オモダカはチリとアオキを伴って行きつけのバーに彼女を連れていった。それ以来、ボタンはオモダカの行きつけの店を好むようになり、必然、彼女らは上司と部下でありながら実に良好な関係を築いていったものである。

    「しかし、パルデアって治安いいですよね、こんな夜中に女だけバーに行くとか、ガラルだったらちょっとアブナいかも」
    酒精が弱めのシードルを片手にボタンは誰に問いかけるともなく、こぼすように言った。

  • 2二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:10:03

    ちんシリーズだ!今回はネモなのに語り部はボタンなのか

  • 3二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:18:06

    「・・・・そうですね、他ならぬボタンさんには、話さなくてはならないのかもしれませんね。」
    オモダカは静かに、おだやかに、しかし確かな力感を伴った声色で告げる。その手の中には細身のグラスに白のスパークリングワインが小さな気泡を踊らせる雅な光景が見える。

    このワインのラベルの年、パルデアは葡萄が不作だったらしく出来は最高とはいえないが、オモダカはそれもパルデアの歴史の一ページとして愛飲していた。

    「その昔、パルデアにも様々な困難がありました。それも多くは人災、つまりは悪奸による被害です。ボタンさんもアカデミーでのそれはよくわかっているでしょう。しかし、当時はアカデミーの外にも多くの問題があり、私も手を焼いていました。
    ボタンさん、情報通信の専門家である貴女なら、コガネシティのラジオ塔ジャック事件をご存じでしょう」
    「それって、あのロケット団が起こしたっていう・・・」

    「ロケット団ではありませんが、実はパルデアでも類似の事件があったのです。そう・・・


    パルデアおちんちん放送局の開局です。」

  • 4二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:23:43

    ちんの人!ちんの人じゃないか!

  • 5二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:28:33

    「前から思ってたけど!トップたち人前で、その・・・ち、ちん///・・・"アレ"の話しすぎなんすよ!」
    「そこにも関係しているのです。パルデアおちんちん放送局にて行われた、サブリミナルちんちん事件。その全容、そして解決の立役者となった一人の英雄のことを、今や大人となったボタンさんは知っておくべきなのかもしれません。」

    店内には彼女らのほかに客はなく、店主は語らずグラスを拭く音が控えめに鳴るのみ。かと思えば、小さな平皿に鮮やかな前菜が盛られて差し出された。

    「サーモンのマリネでございます」

    これから始まるオモダカの話は、決して短い話ではない。であれば当然口をにぎやかす小食は必須。言われるまでもなく求められる仕事をこなす。それが一流たるゆえんであり、オモダカやボタンがこの店を好む理由の一つでもあった。

    「立役者って・・・まさか」
    「ええ、そのまさかです。われらがチャンピオン・ネモですよ」

    マリネに添えられた柑橘系の香りは、ボタンの手元のシードルの香りと混ざり合ってどこか遠くの街並みを彷彿とさせる。
    まるで記憶の扉を開いていくように。

  • 6二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:28:58

    開局です!じゃないんよ

  • 7二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:40:58

    オモダカの語りはじつに滑らかで、聞く者の脳内には見たこともないはずの光景がありありと浮かぶようであった。

    ・ ・ ・ ・ ・ ・
    砂漠を歩む一人の少女。褐色の肌には巻き上げられた砂がこびりつき、沈み込む流砂は立ち止まることを許さない。
    傍らにはケンタロスが彼女の歩みを補佐している。

    季節は春先だったが、こうも視界を砂で埋め着くされては感慨もなにもない。彼女の目標は二つ、観測塔にたどり着くこと、そして、そこに居る敵を打ち倒すことである。
    後のチャンピオン・ネモはこの時まだ無名のトレーナーの一人であった。ひょんなことから名もない悪の組織と対立することになり、その戦いの過程でその身にちんちんを宿すことになったのだが、その詳細はここでは割愛する。

    カラフシティを出て丸一日、彼女はひたすらに歩き続けている。砂嵐の合間にかろうじて見える星を頼りに歩いているため、彷徨っているわけではないがこうも自然が立ちふさがると体力の消耗も大きい。それでも気力は充実している。いかに自然の要塞に立てこもろうと、ネモの戦意をくじくことなどできない。

  • 8二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:41:24

    なに?なにが始まったの!?

  • 9二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:42:09

    待て待て待て、ヤバそうな情報を割愛するな

  • 10二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:47:13

    検索かけたら前スレ出るよ!
    多分抜けてないはず!
    ぺぱちん→スグちん→グルちん→ハイちん→ボタちん→セキちん→ヤロちん→桃爺ちん→スグちん Ⅱ→ホプちん→ネモちん(いまココ)

  • 11二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 11:59:29

    薄手のマントを身にまとい歩みを進めるネモ。その足元めがけて、砂中を高速でうごめく何かが近づいてくる。
    砂漠の怪物とでも形容すべきその威容、ネモはまだ見たことのないポケモン、シロデスナであった。

    初見のポケモンではあるが、ネモは戦いの天才である。そのいで立ちから瞬時に地面タイプと判断し、ケンタロスにアクアジェットを指示する。砂嵐の中で精度が低くなっているとはいえ、距離感的にも十分に直撃させ得るとの判断であり、その判断は間違いではなかった。

    しかし、水撃を打ち込んだその瞬間、手ごたえに違和感を覚える。特性"みずがため"によってその守りをより堅固にしたシロデスナは、ケンタロスのみならずトレーナーであるネモもろとも攻撃してきた。普段の彼女なら回避は容易だろうが、ちんちんの存在に動作の重心にブレが生じている今の状況では極めて危険。

    ケンタロスは"しねんのずつき"によるひるみを狙い、シロデスナの隙をつくことに成功した。一瞬の間隙を縫ってケンタロスにまたがり戦線を離脱するネモ。これは逃亡ではなく優先順位の問題である。今は先に観測塔に居座っている連中を倒し、パルデア全土への怪電波の広がりを阻止しなければならない。

    ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
    「え、ネモってそんなことしたんすか!?そんなの一言も・・・」
    「ええ、チャンピオン・ネモとて当時は少女。戦いの愉悦に浸っていたと語るのは恥ずかしかったのでしょう」

    (・・・・ちんちんはいいんか?)
    当然ボタンは疑問を持つが、ここはオモダカの発言の続きを待つことにした。器用に折りたたまれてボタンの小さな口に運ばれていくマリネ。生の食感を損なわない程度に軽く炙りの入ったサーモンは脂の香りが香ばしく、労働に疲れた体に活力を取り戻してくれる。

  • 12二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 12:01:33
  • 13二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 12:02:39

    オモダカさんってちんちんシリーズによく出るよね、これはオモちん来るか?

  • 14二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 12:05:54

    前はゴールデンウイークに来てたな・・・連休シーズンのたびにちんちん増やすつもりか

  • 15二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 12:30:52

    「話を続けましょう。チャンピオン・ネモが後に提出した報告書によるとロースト砂漠の観測塔に着いた後・・・・」

    ・  ・  ・  ・  ・  ・

    「見つけた!パルデアに変な映像流そうとするの良くないよ!やめて!あと私についてるちんちんも取って!」
    少女は強く叫ぶ。一つはこの地の未来を思ってのこと。そして相手が要らぬ罪を犯さないようにとのこと。そして自らの身を案じてのこと。

    しかし、敵は応えず両者は対立するのみ。
    互いの要求が一致しないとき、両者はともにお互いにとっての征服者となる。そして、征服者が定めたルールに従うのはいつの世も弱者の掟である。
    対立する者が相対したとき、そこに生まれるのはただ一つ。闘争である。

  • 16二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 12:53:06

    戦いは高度になるほどあっさりと終わる。
    ネモほどの天才の戦いともなれば、必然それは第三者が見ていたならば拍子抜けするほどに短時間で決着がつくのも道理。

    敗者が何をしたのかは分からない。しかしネモの腰からちんちんがぼとりと落ちて、光の粒となって崩れて消えたということだけは事実。
    彼女はちんちんの呪縛から解放された。

    だが。

    ちんちんを巡るネモの戦いは終わってはいなかった。

    ・  ・  ・  ・  ・  ・

    「おや、ずいぶんと話し込んでしまいましたね。今日はここまでにして続きはまた今度お話するとしましょう。マスター、今日も美味しかったですよ。ごちそうさまでした。」
    「またのご来店をお待ちしております。」

    そういって半ば強引に話は閉じられてしまった。

    「ちんちんを巡る戦い・・・・

    パルデアおちんちんバトル、か」
    ボタンはそう一人つぶやいて自室で眠りにつくのであった。

  • 17二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 13:22:16

    ボタちん事件の前なのか後なのか、いまのところどっちでも成立するか

  • 18二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 13:34:31

    作者さん、感想は終わるまで待ってた方がいい?

  • 19二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 13:36:58

    >>18

    途中でもご自由に!あった方が燃えます。

  • 20二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 13:47:16

    毎回飲食物にこだわりを感じる・・・

  • 21二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 13:58:10

    大丈夫?ネモが関わったらおちんちんリーグとか作りかねなくない?

  • 22二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 18:25:36

    このスレの人気度やべぇな

  • 23二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 21:09:27

    スレ主はIP規制を食らった!!

    何が悪かったんだ……あにまんの品位を下げるような下品なことは言ってないはず……

    というわけで、回復したらまたそのうち復活するんで、このスレはもう落としてしまってOKですわ……

  • 24二次元好きの匿名さん24/07/06(土) 21:10:49

    >下品なことは言ってない


    ホントかぁ?ホントにそうかあ?

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