(🎲オリ生徒)埋蔵金の地図で生計を立てていました part12(Last)

  • 1氷室エル24/07/07(日) 03:57:21
  • 2氷室エル24/07/07(日) 03:58:12

    過去スレ (ラストなのでざっくり時系列あり)

    1スレ目(プロローグ ~ 1章 第二埋蔵金編)

    https://bbs.animanch.com/board/2820489/


    2スレ目(アリウス自治区編 ~ 間章 アリウススクワッド編 )

    https://bbs.animanch.com/board/2857946/


    3スレ目(アリウス決戦と色彩編 ~ 2章 エルの埋蔵金編)

    https://bbs.animanch.com/board/2902290/


    4スレ目(地図強奪事件編 ~ エルの埋蔵金探索編)

    https://bbs.animanch.com/board/2954687/


    5スレ目(わたしとワタシ編&総力戦ヒムロエル ~ エピローグ前半)

    https://bbs.animanch.com/board/2989872/


    6スレ目(エピローグ後半 ~ 最終章 エルの夢 トリニティ・227特別クラス編 )

    https://bbs.animanch.com/board/3020786/


    7スレ目(エルの夢 工務部・美食研究会編)

    https://bbs.animanch.com/board/3075427/


    8スレ目(エルの夢 風紀委員・チェリノ・ミレニアム侵入編)タイトルがpart7になってますけど表記ミスです

    https://bbs.animanch.com/board/3315758/


    9スレ目(エルの夢 ミレニアム・アビドス編)

    https://bbs.animanch.com/board/3382394/


    10スレ目(トリニティ・ゲヘナ・アビドス 最後の訪問編)

    https://bbs.animanch.com/board/3448911/

  • 3氷室エル24/07/07(日) 04:00:01

    スペック

    氷室エル
    レッドウィンター所属 3年生 工務部
    身長:124cm
    体重:普通
    肌は真っ白(ナグサぐらい)
    B:W:H=貧:厚:普
    ヘイロー:見る角度によって色、数、形が変化する複数の四角。万華鏡で見たアリスのヘイローの様なもの
    ・光の当たり方や見る角度によって虹色に変わる髪と目を持っている
    ・工務部の格好に荷物が大量に入ってるリュックを持っている。ヘルメットにはツインテールを出す穴が開いてる
    ・色彩に近しい存在だとクズノハに指摘されている


    戦闘力:99(フィジカル全振り)
    知力 :21(脳筋よりだけどバカではない)
    財力 :36(そこそこ売れてるけど余り手元に残らない)
    技術力:88(たいていの物は作れる)
    神秘 :97(意識して使わない様にしている)
    探索力:23(足で探せば何とかなると思ってる)
    倫理 :64(資本家が絡まなければ良識がある)
    演奏 :72(人並み以上に演奏ができるが披露する機会はない)
    察知力:78(視線や敵意等にはよく気づく)
    酒耐性:62(強いか弱いかで言えば強い)
    料理 :95(自炊専。披露する機会がない)

  • 4氷室エル24/07/07(日) 04:02:37

    エルの神秘(真)
    死にかけたり大怪我を負うと、弱い生命から順にエネルギーを吸収していき回復する。奪われた生命は枯れ果てる
    傷が大きければ大きいほど奪う総量も多くなるが、エル本人が全てを奪う大人の様な力を嫌うので、意図的に発動する機会は少ない
    無意識下でも植物・動物等の死を強く感じてしまう生命からは奪おうとせず、最低限しか回復しない


    エルの恐怖
    キヴォトスの外より飛来した恐怖をもたらす虹色の影は、ある時1人の少女と出会った
    互いに独りぼっちだった2人は互いに溶けあい、一体化し、2人で1つになった
    全てが虹色に染まりたくなければ少女の虹色は決して覗き込んでいはいけない


    ヒムロエル
    キヴォトスの外より飛来したショゴスが虹色の塊としてエルと一体化し、キヴォトスの恐怖として落としこまれたモノ
    その虹色を深く見つめたものは視界が虹色に染まる等の恐怖で発狂する可能性がある

    力が強く、体内に様々な器官を生みだす事ができ、自在に変形が可能。普段はエルの頭部を守るために髪やヘイローと一体化している。角度により色や形が変わって見えるのはこの為。他にも色々できるが二人の仲を引き裂こうとしなければ起こり得ない

    氷室エルと酷似している部分は多数ある。鳴き声は旧支配者のものではなくエルのもの。知識はエルの脳をベースにしており、言葉使いや知力もエルとほぼ同じ
    本来弱点は無いが、氷室エル同様ストレス耐性が低いので、エルを精神的に傷つけたり、頭部を狙ったりすると……世界が虹色に変わってしまうかもしれない

    好きな物、大切な物は氷室エル

  • 5氷室エル24/07/07(日) 04:03:45

    地図について

    地図の画力  98(インテリアとしても使える)
    地図の難解度 67(謎解き要素は簡単だが、答え合わせが難しい)
    場所の危険度 95(未だに本人以外は到達できていない)
    場所の認知度 21(危険な区域なので一般人は知らない)

    キヴォトス全体のシェア率は62%。信憑性は53%


    ・埋蔵金の地図を強奪事件をエルが引き起こした為、現在は出回っている地図は少なく、問題が起きている自治区もある
    トリニティ
    地図の価値 110 (激レア高騰中) エルの人気:37 (アンチも入れば儲もいる。ミカのデモと合わせて学園でも騒動中)
    ゲヘナ
    地図の価値 92 (埋蔵金ではなく地図自体が人気) エルの人気:93 (人気者。だけど地図を描かない事が本人から分かると……)
    ミレニアム
    地図の価値 37 (一部生徒以外は興味なし) エルの人気:33 (価値がないので興味ない生徒の方が多い)
    アビドス
    地図の価値 24 (ミレニアムとほぼ同じだがこっちは生徒の総数も少ない) エルの人気:18 (事件を起こしたヤツとしてだけ知られている)


    埋蔵金として保管されていた地図の価値
    ・宝の正体は親が残した今も流通しているキヴォトスの地図の原本。昔から発生している使用料が特定の口座に振り込まれ続けられている
    ・原本を42%を所有しているだけで、毎日遊んで暮らせるだけの使用料を入手できる
    ・現在この地図は先生とホシノで二分割して保管している(アビドスの借金は半分以下になった)

  • 6氷室エル24/07/07(日) 04:04:07

    現在の好感度表
    エル:チェリノ 87:99 (私の地図の大ファン。少しお話する必要がありますね……)
    エル:マリナ  31:43 (無謀なのはいいです。無駄なクーデターは好きじゃないですね)
    エル:トモエ  56:31 (チェリノ会長が絡まなければ嫌いじゃないんですけどね…)
    エル:ミノリ  69:98 (私をよく見ていてくれて背を押してくれる部長)
    エル:ノドカ  30:18 (会長のせいで警戒されまくってるんですけど!?)
    エル:シグレ  30:20 (会長のせいでややこしい事になってるんですけど!?)

    エル:ナギサ  92:22 (私の地図の大ファン。だけど強奪事件で嫌われてしまい……)
    エル:セイア  50:73 (互いに互いのおかげで救われました)
    エル:ナツ   69:65 (私の夢を叶えたメンバーの1人。いつも勉強になります)
    エル:ヨシミ  86:82 (色々小さい仲間。そして業務以外で初めて連絡先を交換した人)
    エル:カズサ  48:45 (互いに気を使いすぎないように気をつけましょう)
    エル:アイリ  45:45 (チョコミント味って美味しいんですね)
    エル:スズミ  45:42 (以後、騒ぎを起こさないように気をつけます……)

    エル:アコ   80:93 (ビジネスライクかと思ってたら想像以上に私の事を……)
    エル:イオリ  50:45 (私の夢を叶えたメンバーの1人で友人の1人)
    エル:ハルナ  66:58 (???)
    エル:アカリ  47:45 (美食研究会の良心……なんですかね?)
    エル:ジュンコ ?:78 (???)
    エル:イズミ  30:90 (ワタシは絶対に許さないけど、私は少しくらい味方してもいいかな?)
    エル:フウカ  85:42 (ゲヘナにこんなにもいい人いたんだ…)

    エル:ネル   85:30 (悪の権力者を共に埋めましょう!)
    エル:ユウカ  30:67 (可愛いって言われると照れますね…)
    エル:エイミ  ?:6 (初対面かつ大した会話もなし)
    エル:ヒマリ  73:33 (私の事はロボットの為に近づいてきただけなんでしょうか……)

  • 7氷室エル24/07/07(日) 04:04:57

    エル:シロコ  68:45 (友人の1人。目的地から見える景色……楽しみにしていてください)
    エル:セリカ  97:87 (友人の1人。私の地図のファンの人。特別な地図、楽しみにしていてください)
    エル:ホシノ  100:85 (私の夢を叶えたメンバーの1人。私の理想の体現だからこそ巻き込みたくないんです!!)

    エル:クズノハ 86:73 (私を導いてくれている命の恩人)

    エル:先生   76:66 (……信じさせてくださいね)


    将来の為の目的
    "友人を10人以上作る" 現在?人
    "埋蔵金の地図を3種類以上作る" 現在2枚? (美食、景色(悪の資本家の跡地リメイク)、??? )
    "将来の可能性を3種類以上作る" 選択可能 (冒険家、ゲマトリア、写真家)
    "キヴォトスを捨てる" 選択可能

  • 8氷室エル24/07/07(日) 04:09:39

    というわけで次スレ張ったのはいいものの、流石に眠いので流石にテンプレ張るだけで許してほしい
    今日はここまでで……10までは今後の展開で振りたいダイスを先に振る事にします

  • 9氷室エル24/07/07(日) 04:10:45

    色

    dice1d3=2 (2)

    1.無色

    2.虹色

    3.変化していく

  • 10氷室エル24/07/07(日) 04:11:15

    依存

    dice1d100=79 (79)

  • 11二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 12:41:12

    たておつです

  • 12二次元好きの匿名さん24/07/07(日) 20:50:31

    虹色か

  • 13氷室エル24/07/07(日) 23:30:24

    流石にこのスレで終わるやろという慢心と、余り過ぎるのでは?という不安と、これで終わらなかったら洒落にならんぞという気持ちでいっぱいです 再開します


    目を開いた先には見慣れた天井が広がっている
    いつの間にか私は自室のベッドの上にいた

    窓の外を見ると、空は日はまだ登っていない。出かける前に片づけた空っぽの部屋のままだった
    誰も何もいない。私とワタシだけ。生物の気配は感じられなかった

    さっきまでの出来事は全て幻だったのだろうか? 都合のいい夢だったのだろうか?

    『さて、どうでしょうね。少なくとも貴方の心には都合のいい夢で済まされない変化が起きた事は間違いありません』
    「そういうこったぁ!」

    ………不法侵入ですか。大人だからといって子供の部屋に勝手に入っていいものじゃないですよ

    『不躾でしたね、申し訳ありません。ですが我々も貴方の答えを急いで確認しないといけなくなりましたので』

    だからって普通人の寝起きを狙いますか?………まぁいいです。私も貴方に言わないといけない事がありますから

    『話が早くて助かります。それではお聞きしましょう』
    『私は貴方が望む物を差し上げます。代わりに崇高へと至っていただけませんか?』

    聞いた事があるような無いような問い。崇高とは何だろう? これもよく分からない
    分からないが……これは間違いなくこれからを決める重要な選択だと直感した

  • 14氷室エル24/07/07(日) 23:40:06

    ベッドから体を起こす。少し気怠いがこの大人の前にして無防備になる気はない


    カサリ…


    体を起こした拍子にベッドから何かが落ちる。ゴミでも残っていたのかと思って拾い上げたそれは1枚の紙だった

    ゴミでも持って眠ってしまったのだろうか? 落ちた紙を裏返して内容を確認する


    『それでは返事をお聞かせください』


    ……………そこに描かれていたのは、私の記憶にある夢は夢じゃなかったことの証明

    そして、私のこれからを示す"地図"であった


    dice1d3=1 (1)

    1.part11の>>44で描いた氷山の地図

    2.会場への案内図

    3.私の殴り書き

  • 15氷室エル24/07/07(日) 23:51:45

    絵や文字がボロボロになっているけど間違いない。これは私が埋めていた埋蔵金の在り処を示す地図だった
    だけどこれは普段の私が売りに出すものでもなければ、チェリノ会長に見せる様な情報が多い物でもない

    宝の情報も謎もない。ただただ最短経路を示しているだけの言わば案内図
    地図は子供の落書きの様に汚く、文字は最低限伝わるような書き方で一言……『たすけてほしい』とだけ描かれていた


    私はこんなもの描いた記憶はない。ならば誰が描いたのだろうか
    答えは文字を見ただけでなんとなく分かる。何年一緒に地図を描いてきたと思ってるんだ

    …………先生達がどうやって私よりも先回りできたのか、なんとなく分かった気がした



    『どうかしましたか?』

    ………いえ、少し考えていただけです

    『好きなだけ考えていただいても構いませんよ。考えが纏まらないのならまた後日にしましょうか?』

    いえ、私の答えは決まっていますよ

    END1. "友人を10人以上作る"
    END2. "埋蔵金の地図を3種類以上作る"
    END3. "将来の可能性を3種類以上作る"
    END4. ゴルコンダに付いていく
    END5. 自分を捨てた家族に会いに行く

    END EX. END1~END5までの全ての条件を達成し、選択できるようにする

  • 16氷室エル24/07/08(月) 00:16:18

    END EX.

    答えは今決めました
    お断りします。私は……貴方の様な大人の言いなりにはならない

    『……勿論その返答の可能性も考えていました。ですが今回に限ってその返事はありえません』
    『貴方には私の提案を受け入れる以上に救われる未来はないのですよ? それを1番自覚しているのは氷室エルさん。貴方自身です』

    …………随分と私の内心に詳しいようで
    いや、私って分かりやすいんでしょうね。隠し事が上手くいった相手の方が少ないですし、私も人と向き合って話すとつい喋っちゃいそうになる自覚がありますから

    『貴方は自分の夢を叶えたくないのですか?』

    ……叶えますよ。だけどそれはパパとママにもう一度出会う事じゃない
    今でも会えるのなら会いたいけど、決して夢じゃない

    『では改めてお聞きしましょう。氷室エルさん、貴方の心からの本当の望みとは?』

    私の本当の望み。それは………この紙に描いています


    さっき見つけたボロボロの地図を見せる。地図というより案内図だけど、大事なのはそこじゃない

    『右側に"たすけてほしい"って書いてるのが分かります?』
    『そう、私は誰かに助けてほしかったんですよ。』

    "埋蔵金の地図を3種類以上作る" 現在3枚 (美食、景色(悪の資本家の跡地リメイク)、救援)

  • 17氷室エル24/07/08(月) 00:46:44

    私にはワタシがいるから。だからどんな困難があっても超えられる。苦しい事だって耐えられる
    私達が共にいる限り何でずっと……あなたも私達の事をそう思っていますよね

    『えぇ。だから貴方達がより高次へと至れるように……!』

    違うんですよ。私達だけだと何にも耐えられません。苦しさや寂しさに簡単に負けます。だけど困難に乗り越えられる強い存在だと自分で思いたくて、この苦しさは私達だけで何とかしないと思い続けて……だから私は誰にも助けを求められなくなったんです

    よく分かりました。私は弱いんです。今も貴方と会話したくないくらいには苦しいんですよ?
    そういう気持ちの誤魔化し方だけは上手くなったから我慢しているだけです

    『……では貴方は家族を諦めると?』

    それは分からないですよ? 将来の可能性は私の想像以上にあるって事は教えてもらいましたから
    もしかしたら今後見つかるかもしれません。今、焦って探しに行く必要はないんです


    "将来の可能性を3種類以上作る" 選択可能 (冒険家、ゲマトリア、写真家)

  • 18氷室エル24/07/08(月) 01:16:30

    『……いいでしょう。今回は引き下がる事にします』
    『ですが、自分でも分かっていますよね? 貴方の心に巣食う黒い声を』

    ……………そうですね

    『貴方の心が黒く染まりきる頃にまた会いましょう。その時には良いお返事をお待ちして……』

    だけど黒く汚れた私の手を取ってくれる人ができました。
    恐怖を食べてしまう人や、恐怖を晴らそうとしてくれる人……そして私の苦しみを一緒に受けてくれる人ができました

    『それこそありえません。貴方の心は何人たりとも寄せ付けない孤独で埋め尽くされ、誰の手も取れなくなっているでしょう』
    『伸ばしても握り返さない手を誰が取るというのです? だからこそ貴方は独りでいるべきなのですよ』
    「そういうこったぁ!」

    ……ご心配なく。怒りながらも私の手を引っ張り出してくれる人もいれば、諦めずに手を伸ばしてくれる大人もいます
    いえ、私が気づいてないだけで他にもいるかもしれません

    今まで私が自分にしか目を向けてこなかったせいでもありますがね


    "友人を10人以上作る" 現在10人以上

  • 19氷室エル24/07/08(月) 01:42:18

    『………やはりシャーレの先生。先生が氷室エルをどう解釈するかを期待していましたが、今回は私の望んだものではありませんでしたか』
    『本当に残念です。貴方は自らの手で凡庸な存在になりさがろうとしている。もう二度とチャンスは訪れないかもしれないのですよ?』

    私達の事なんて誰にも理解できないと孤独を気取る事が高尚だとは思いません。それなら凡庸どころか低俗に落ちてでも……私は誰かと一緒にいたいです

    『……その願いは決して叶わない。何故なら貴方の存在はこのキヴォトスの多くの神秘とは明らかにかけ離れているのだから』

    ……………もう言いたい事は終わりでしょう?
    早く消えてください。私の前から、永遠に

    『ずいぶん嫌われてしまいましたね。仕方ありませんか』

    『では今日のところは失礼します。また貴方の心が影で閉ざされた時、また会いましょう』
    「そういうこったぁ!」


    そう告げると不安にさせるような陰気な気配を残しながら、首のない大人と絵に描かれた大人は消えていった
    消えた跡には交渉の対価として奪われた本を置かれている。私と交渉する気はないという現れなのだろうか?


    少なくともこれで大きな悩みの種が1つ消えた。その安堵感は私をもう一度ベッドに戻して眠らせる程には強い物だった

  • 20氷室エル24/07/08(月) 01:54:11

    <1週間後 シャーレオフィス内>



    お久しぶりです。先生


    "久しぶりだねエル"


    そうですね、すみませんここに来るまで時間がかかっちゃって


    "エルも大変だったし、それは気にしてないんだけど……"


    ?? 何か変な所でもありますか?


    "変な所というか……それ……"


    それ?

    dice1d3=2 (2)

    1.モモトークの通知

    2.地図

    3.ホシノ

  • 21氷室エル24/07/08(月) 02:06:55

    この地図の事ですか?


    "うん。もう地図は描かないんじゃなかったの?"


    あぁー……その事なんですけどね。ちょっと私の中で考えてた事がありまして

    埋蔵金の地図じゃないんですけど、少し描いてみようと思ってるんです


    "そうなんだ。なんの地図を描く事にしたの?"


    教えてもいいんですけど……はい。どうぞ


    "くれるの?"


    もちろんです。ただ、誰かにあげるのはやめてくださいね? これ試作段階で世に出せる出来じゃないですから


    "えっと………地図が描いてて、バツ印が入ってて、問題が描いてて………"

    "やっぱり埋蔵金の地図なんじゃ……"


    私にとっての宝ではありますけど、埋蔵金みたいな価値はないですよ。だってそれは………



    プルルルル!



    すみません先生。少し電話にでますね


    dice1d3=2 (2)

    1.トリニティ

    2.ゲヘナ

    3.アビドス

  • 22氷室エル24/07/08(月) 02:20:07

    はい………はい………まだ悪い事してないですよ?
    ………分かりました。ただ準備の方はお願いしますよ? それでは失礼します


    すみません先生。今から少しゲヘナの方に用事ができてしまって………先生も一緒に来ます?

    "私はまだ仕事が残ってるから……ごめんね"

    そうですか……先生も一緒がよかったんですけど………仕方ないですね
    また時間が取れそうな日があったら教えてください

    ”うん。その時は連絡するね"

    では行ってきますね!



    "……エルが元気になったようでよかった"
    "それにしてもこれ、何の地図なんだろう?"

  • 23氷室エル24/07/08(月) 02:21:08

    本日はここまで 後はエピローグだけだ~!
    エピローグと言っても1日で書ききれないかもしれませんけど

  • 24二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 06:59:22

    やぱり地図になるのか

  • 25二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 12:48:49

    投稿乙ですよ!

  • 26二次元好きの匿名さん24/07/08(月) 20:00:09

    色々良かったなぁ

  • 27二次元好きの匿名さん24/07/09(灍) 06:59:21

    保守

  • 28二次元好きの匿名さん24/07/09(灍) 12:00:58

    やっぱりハッピーエンドが良いよね

  • 29二次元好きの匿名さん24/07/09(灍) 20:05:24

    保守

  • 30二次元好きの匿名さん24/07/10(ć°´) 06:38:17

    大丈夫かな

  • 31二次元好きの匿名さん24/07/10(ć°´) 12:42:56

    保守

  • 32二次元好きの匿名さん24/07/10(ć°´) 20:56:36

    保守

  • 33氷室エル24/07/10(ć°´) 22:47:25

    えー……皆さん熱中症には気を付けましょう。俺からは以上です 再開します



    <ゲヘナ 風紀委員長室>


    「正座」


    あの……アコさん? いきなり呼び出されたから何のことか分からないんですけど……


    「まずは正座です。話はそこからです」


    ……………しましたけど


    「貴方は昨日どこで何をしていたんですか?」


    昨日? 午前はレッドウィンターの橋の工事が終わりそうだったので撤収作業の手伝いをしていました


    「その後は?」


    午後は悪の権力者が迷惑をかけていると連絡が入ったので、手助けに行きましたね


    「その連絡をしたのは?」


    ハルナさんですね。 なんでも希少な食材を自分だけの儲けの為に利用する悪人がいるので手を貸してほしいと言われて


    「…………それで結果は?」

    dice1d3=1 (1)

    1.分かりません。陽動だけお願いされたので

    2.とりあえずビルは平らにしてきました!

    3.とっても美味しかったですよ!

  • 34氷室エル24/07/10(ć°´) 23:00:51

    「………あのテロリスト達でもエルさんを直接犯行に関わらせるのは避けたという事ですか」


    犯行?


    「えぇ。また美食研究会が問題を起こしたと、しかも他校の自治区で」


    それは大変ですね。私からハルナさん達に言っておきますか?


    「………しかも今回は美食研究会以外にも近辺で騒音トラブルが起こしている生徒が確認されたと連絡を受けています」

    「背は小さくてすばしっこく、建物の周りを包囲するかの様にメガホンで声を上げ続け……最終的には逃げられてしまったと」


    へぇ~、私みたいな人もいるんですね~………ん?

    ……………もしかして私だったりします?


    「だから聞いているのです。昨日どこで何をしていたのかを」


    …………もしかして事件が起きた場所ってdice1d3=3 (3) だったりします?

    1.トリニティ

    2.ミレニアム

    3.アビドス郊外


    「はい」


    ……………いやでも、これは悪に対抗する手段だからセー…


    「アウトです!!」

  • 35氷室エル24/07/10(ć°´) 23:17:35

    <特別牢>



    「あ! エルだ!!」


    「あら、こんな所にまで私達の様子を見に来てくださるなんて……持つべきものは友ですわね」


    …………皆さんのせいでアコさんにもっっっのすごく怒られたんですけど!!

    別に悪の権力者ではないですって言われたんですけど!!


    「それは違います。アレほどの食材を個人の手持ちで腐らせる様な真似は間違いなく悪ですよ」

    「だからこそ私達があるべき場所であるべき姿に調理しないといけないのです」


    ……食材は手に入ったのですか?


    「えぇ、持ち出す事には成功しました」


    「その後すぎに捕まってしまったんですけどね☆」


    あれ? あの辺に皆さんを止めれるような人っていましたっけ?

    そんな人がいたら私が気づくと思うんですけど


    「エルさんに非はありませんわ。恐らく以前いただいた地図の件で近くにたまたまdice1d3=3 (3) が来ていたのでしょう」

    1.トリニティの方

    2.風紀委員

    3.アビドスの方


    あー……そういえば先生以外の皆さんには渡していましたね

  • 36氷室エル24/07/10(ć°´) 23:30:33

    そういえばデモに行く前に近くでシロコさんとセリカさんと会ってました

    自転車の宣伝バイト中だったので、私が何をするかは説明しなかったんですけど……本当に偶然居合わしたんですかね?


    「………」


    ~~~~~~~~~~~~


    「うへぇ。あんまりエルさんを危険な事に巻き込まないでほしいな~」


    「美食の道に危険はつきものです。それに私達も最低限の配慮はしていますよ?」


    「それでも友達を助けて牢屋送り……ってのは可哀相でしょ?」

    「だから……これに懲りて危険な橋を渡らせないであげてね」


    ~~~~~~~~~~~~


    「……えぇ、たまたまでしょう。食に巡り合わせがある様に、人にも巡り合わせがありますから」

    「ところでエルさんは何の為にここまで? エルさんの事ですから特に理由がないという事はないでしょう?」


    dice1d3=1 (1)

    1.ないですけど?

    2.地図の件で……

    3.釈放に来ました

  • 37氷室エル24/07/10(ć°´) 23:52:26

    「え?」

    友達が捕まってると聞いて心配で来ただけですよ
    あ、コッソリお菓子持ってきたんですけど食べます?

    「わー!食べる食べる!!」

    「私も食べたい!……あ!落ちた!?」

    こっそり渡してるんだから二人とも静かに食べてください!!


    「 (…………やはり前よりも手放す事が惜しくなってしまいましたね) 」
    「氷室エルさん。改めてお願いがあります」

    はい? 別のお菓子がいいとかですか?

    「これから先、美食の為なら例え火の中水の中、世界の果てから危険な場所まで突き進んでいきます」
    「美食を求む友として、同じ道を進んでいただけませんか?」

    ? 行ける範囲でならいいですよ。私もハルナさん達と一緒にいるのは楽しいですし

    「……ありがとうございます。今はそのお返事だけでじゅうぶんです」
    「 (というわけでホシノさんには悪いですが、まだまだエルさんをお借りさせていただきますね。ちゃんと加減はしますから) 」

  • 38氷室エル24/07/11(木) 00:02:53

    <風紀委員長室>



    「正座」


    あの!! たまたま!たまたまなんです! 奇跡的に私が持ってたのを発見されて……!


    「先ほども言いました。まずは正座です」


    ……………はい


    「30字以内で何が起きたかを説明してください」


    美食研究会にお菓子をあげて牢屋で盛り上がってしまいました


    「申し開きは?」


    ありません………


    「………これから一週間の間、美食研究会と接触を禁止します」


    えー!?


    「えー!? じゃありません! どこで何をやってるかちゃんと分かってるんですか!?」


    でも友達が嬉しくなったら私も嬉しいじゃないですか?


    「時と場合を考えなさい! なんでもかんでも相手の喜ぶ事をするというものは友情じゃありません!!」


    …………分かりました

  • 39氷室エル24/07/11(木) 00:15:08

    「だいたい最近のエルさんは毎日毎日誰かと遊びまわっては楽しそうな写真ばっかりモモトークに載せて……!」
    「私も問題行動さえ起きなければ楽しい思い出の1つや2つくらいチョチョイと……!!」

    ………だからこの前お仕事手伝いましょうか?って言ったのに「必要ありません! 」って聞かないから

    「私はエルさんの楽しみを奪ってまで自分の仕事を減らしたいとは思いません!」

    アコさんの仕事を手伝うのも楽しいかもしれないですよ? それにアコさんと一緒にいると私も嬉しいですし

    「!!うれし…………いえ、そうでした」
    「いけませんね、私も早く慣れないと……えぇ、私もヒナ委員長程と一緒の時ほどではありませんが嬉しいですけど!?」

    なんでキレ気味なんですか……?

    「ですが、それとこれとは話が別です。今日は別の所にも行く予定があるのでしょう?」

    そうですね。シャーレは向かったので後はトリニティに

    「それなら途中までイオリに案内させましょう。ゲヘナの自治区で足止めを食らうわけにはいかないでしょう?」
    「校門で待機するように連絡しておきます。エルさんも厄介事に巻き込まれる前に早く向かいなさい」

    ありがとうございます! それじゃ行ってきますね!! ダッ


    「………さて、もうひと頑張りしますか」

  • 40氷室エル24/07/11(木) 00:30:08

    「おーい! こっちこっち!」

    イオリさん! 久しぶりですね!

    「久しぶりって最後に話してから3日も経ってないと思うけど………まぁ、いっか」
    「それじゃアコちゃんからの指示だし途中まで送ってくよ」

    よろしくお願いします


    ~~~~~~~~

    「…………それでこっぴどく怒られたんだ?」

    そうなんですよ。最近のアコさんは前から無かった遠慮がさらになくなったみたいで……しかもいつもよりイライラしてません?

    「ちょっと前までエルの事で業務があんまり進んでなかった分、いつもより仕事が溜まってるってのもあるだろうけど……」

    けど?

    「エルから貰った地図にも頭を悩ませてるみたい」

    あー………本人の希望でアコさんのものだけ特別難しくしましたからね
    アコさんならその内解けるとは思うんですけど

    「答えは私が貰ったものと一緒なの?」

    そうですね。だからできれば解いてほしいんですけど……

  • 41氷室エル24/07/11(木) 00:37:28

    「まだ解けてないのはアコちゃんだけ?」


    いえ、先生には今日渡したので先生はまだだと思います


    「そうなんだ……あの先生は一見頼りなさそうな感じだけど、やる時はやってくれるよ」

    「だからすぐに解いてくれるんじゃないかな」


    そうですね。私もそう信じてます



    ~~~~~~~


    <ゲヘナ自治区郊外>


    「私が見送りできるのはここまでかな」


    ありがとうございましたイオリさん。イオリさんと一緒だったおかげで特に何もなくここまで来られました!


    「……でも大丈夫なの? トリニティ自治区の方が護衛がいるんじゃない?」


    それはそうなんですけど……今回はトリニティの学園に用事があると連絡しているので迎えにきてもらう予定です


    「ならいいけど……危なくなったらここまで戻ってきてよ? 早めに連絡してくれたら戻ってこれるから」


    ありがとうございます。では何かあったら連絡させてもらいます


    「うん、それじゃ頑張ってね」

  • 42氷室エル24/07/11(木) 00:40:20

    お迎え

    dice1d100=29 (29)

    1~50.放課後スイーツ部

    51~75.スズミ

    76~99.ティーパーティー

  • 43氷室エル24/07/11(木) 00:57:02

    「やぁやぁ、待たせたねエルさん」

    ナツさ……ナツ!それにみんなも!

    「あー……エル。その呼び方の話なんだけどね? もう無理に呼び捨てで呼ぶ必要はないよ」

    え?

    「だってエルも呼びにくそうだし、ナツもエル"さん"呼びの方が慣れてるみたいだし」

    「それに呼び方だけで私達の友情が変わるわけじゃないからね!私とかカズサはエルって呼んだ方が呼びやすいからそのままだし」
    「ニックネームの方が呼びやすいならそっちでもいいわよ? ちょうどそこにイカした二つ名を持ってるのが………」

    「……エルに教えたら殺す」

    ……? ニックネームはよく分からないですけど、そういう事なら……さん付けで呼びますね
    気を使わせてすみませんカズサさん。どうも商売をしていた時期が長くて名前を呼び捨てる事に違和感がありまして……

    「気にしないで、むしろ気にしちゃダメだから」

    「そうそう。ここにいるカズサがまさか魔獣キャスパ……」

    「ナツ!! あんたね!!」

    ワーワー ギャーギャー

  • 44氷室エル24/07/11(木) 01:30:14

    「それじゃ早く行きましょ。アイリ、前の方の警戒お願い。私は後ろ側を見とくわ」


    カズサさんとナツさんはほっといていいんですか?


    「いいのいいの。その内終わるから」


    それなら……



    「……すぱ…ーぐの魔の手が……へ……へるぷ……!」


    「まだ言うか!」


    「ぐぉぉ……し、しまる……」



    ……本当にいいんですか?


    用事

    dice1d3=2 (2)

    1.限定スイーツリベンジ

    2.カフェでお茶しながら地図を渡す

    3.地図を渡しに学園へ

  • 45氷室エル24/07/11(木) 02:17:10

    <トリニティ自治区内 スイーツカフェ>


    ………というわけでこれが以前お話した地図になります


    「おー! エルさんの新作だ」


    埋蔵金はもう埋まってないんで本当にただの地図ですが、これはその中でも特別使用です

    私は学園まで行く時間はないので……


    「分かってるよ。これはティーパーティーに持っていくよ」


    ありがとうございます



    「前に貰った地図もそうだけど、エルちゃんの地図って地図の中でも綺麗だね」


    「分かる。美術館とかに飾ってても違和感ないかも」


    今回は特別気合い入れて描いたからそう見えるだけで、美術館は流石にそれは言い過ぎですよ


    「そうかな? 私も綺麗だと思うけど」


    「青春の色は美しい。私も持ってるけど、まさにエルさんのこれからを示すにふさわしい地図だよ」


    そうだといいんですけどね


    「これでエルさんの準備も終わり?」


    はい。後は挨拶だけして……待っていようと思います

  • 46氷室エル24/07/11(木) 02:42:44

    「それじゃあこの後も頑張る為にしっかり糖分補給しないとね」
    「なに注文する? エルも色んなスイーツ食べてきたし、新しく好きなものが増えたりした?」

    そうですね………やっぱりどんなものでも皆さんと一緒に甘い物を食べながら話す時間が1番好きだって分かりました
    なので皆さんが1番好きなものを一緒に楽しめる方がいいです

    「……じゃあ私プリンアラモードで」
    「ここプリンケーキもあるんだって、なら私はそれにしよっかな」
    「クリームブリュレとプリンって結構違ったっけ? なら私はそれで」
    「普通のプリンも人数分頼んじゃうね」

    へ!? ちょっとプリン多すぎません!? いや、それよりも何でプリン系ばっかり…

    「だってエルが一番好きなスイーツってプリンでしょ?」

    それはそうですけど……なにも私に合わせてくれなくても好きな物を選んでくれれば

    「私達も一緒。エルが好きな物を食べながら話す時間が1番楽しいの」
    「だから今日はプリン祭りでいいのよ。なんてたってここのお店はあのナツが事前に調べてきた場所なんだから」

    ……本当ですか?

    「前に私を待ってて限定スイーツが食べられなかった事があったからそのお詫びと……あと、エルさんが何を食べたい?って聞いたら絶対に私達の好きな物って言うと思ったから」

    ナツさん………ありがとうございます
    ただ甘い物ばっかり食べすぎると気持ち悪くなっちゃうので……皆で一緒に食べましょうね?

    「それはもちろん。時間の許す限り青春の1ページを楽しみつくそう!」

  • 47氷室エル24/07/11(木) 03:07:29

    数時間後

    ナツさんが選んでくれたお店だけあって、スイーツを楽しんでいる間に誰かが騒ぎ立てるような事は起きなかった
    食べて喋って……気づけば空は夕日の色に染まっていた

    私はまだトリニティ以外にも出かける場所があったのでここらでお開きに
    また近い内に会う事を約束して解散する。次は全員で好きなスイーツを持ち寄って楽しむ予定だ

    ナツさん達と別れて私は走り出す。今から向かう場所を考えると電車よりも本気で走った方が早く着くから
    本気で走れば1時間もかからないだろう。ワタシの力も借りながら、夕暮れの町を駆け抜けていく



    問題が解決したあの日から私には多くの友達ができた。夢とも呼べるほどにやりたい事も見つかって、地図を新しく描く事も多くなった

    だけど私は弱くなってしまった。誰かに寄り掛かる事を覚えてしまったせいで、今まで以上に私が耐えられなくなってしまっているのだと思っている

    弱くなった所を話せば助けてくれる人はたくさんいる
    ハルナさんに話せば食事の席で相談に乗ってくれるだろう。アコさんに話せば私を立ち直らせてくれるだろう。ナツさんに話せば何か楽しみな話をしてくれるかもしれない

    だけど、それだけじゃダメな時は決まってある場所へと走り出す

  • 48氷室エル24/07/11(木) 03:23:02

    申し訳ないなと思いつつもモモトークにて『会えますか?』とだけ送信する

    もうすでに向かっているので今さら引き返せない。もし断られたら次の日まで野宿しようかなと考えつつ目的地へと走り続ける


    ほどなくして『待ってるね』とだけ返事がくる。本気で走り続けて鈍くなっていた足取りも少しだけ軽くなった



    トリニティを抜け、ゲヘナをしり目にキヴォトスの中心街を抜け………シャーレを横目にアビドスへと駆けていく

    到着する頃には日は落ちてしまっていた。どことなく薄暗さが不安をあおる


    それでもこれから会う人を想えば、この不安も少しだけ愛おしく思えた

    そう、私は良くも悪くも変わった……いや、心の拠り所を他者に求めるように………これも違う気がする



    「やぁ。待ってたよエルさん」


    そうだ、依存だ

    この弱さのおかげで、私は誰かに少しだけ依存する様になった………うん。多分この言い方で会ってると思う


    dice1d3=3 (3) 

    1.ホシノの家

    2.アビドス高等学校の休憩室

    3.地図に記した場所

  • 49氷室エル24/07/11(木) 03:36:56

    今日はここまで やっぱ寝落ちしちゃいがちです……



    オマケ

    「はい? これを氷室エルさんから?………ありがとうございます」

    「中身は……地図ですか。これは既製品……ではありませんね」
    「ですが氷室エルの地図ならばどこかに謎が描かれている可能性が………!やはり隠し文字!」

    「えっと……これは……埋蔵金の…

    "これは埋蔵金の地図ではありません。ですが私のとても大切なものを示す地図で、これから私が描き続けていく地図になります"
    "この地図1枚で罪滅ぼしにはなりませんし、約束した埋蔵金の地図ではありませんが、それでも私の地図が好きなナギサさんに送りたかったのでこの新しい1枚をお譲りします"

    「…………見間違いではなさそうですね」
    「この文字に偽りがないのなら……"描き続ける"この言葉を真実と受け取ってよいのですね?」

    「もしも本当にそうだとしたのなら…………早急に現状を回復しなければ!」


    「……………この地図は早い内に額縁に入れてしまっておきましょう」

  • 50二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 07:34:59

    やっぱり額縁なんだ

  • 51二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 12:39:56

    投稿乙です!

  • 52二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 19:02:52

    大切なもの、か

  • 53二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 21:17:24

    いつもお疲れ様です

  • 54二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 06:02:42

    保守

  • 55二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 11:22:02

    そういやナギサ様結構なファンだったな

  • 56二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 21:15:30

    保守

  • 57氷室エル24/07/12(金) 23:12:50

    <???>


    街灯の光も入らなければ、通行人も通らない。そんな静かな自然の中でホシノさんは待っていてくれていた



    「また遠くから走ってきたの? エルさんもおじさんみたいにゆっくり生きる方がいいんじゃない?」


    いえいえ、自分から呼んでおいて待たせるわけにはいきませんから

    それよりもホシノさんが先回りしてる方が不思議です。ホシノさんって普段から走り回ってるタイプに見えませんけど


    「そうだよ~。おじさんはエルさんみたいに元気いっぱい!ってタイプじゃなくて、お布団でゆっくりするタイプだからね」

    「だから今回もたまたま用事で近くに来てたから奇跡的に先回りできただけ」


    ホシノさんはそう言いながら近くの岩に腰掛ける

    多分、私が来るまで立って待ってていたんだろう。なんとなくそんな気がした


    「それで今日はどうしたの? なんか失敗した?」


    ……………今日、先生に渡してきました


    「……そっか。でも大丈夫だよ」

    「シロコちゃんやセリカちゃんも二人で考えてたらここだって分かってたし、先生ならきっと解いてくれるよ」


    それでも不安になっちゃって、今回は特別だから……

  • 58氷室エル24/07/12(金) 23:25:50

    私が先生に……みんなに用意したのは私のこれからを示す地図

    これからの私の生計を見てもらう為のもの


    こんなにも不安になるくらいなら口で説明すべきだろう。地図という形式じゃなくていい

    だけど私の心の中を表すには、まだまだ言葉が足りなくて、だから私は描き慣れたものでしか表せない


    「私も大人はあんまり信用できないけど、先生なら大丈夫。きっとエルさんの意図も分かってくれるよ」


    私もそうだと信じている。その為に先生以外に試して皆に分かってもらえた

    論理的に考えれば気づいてくれる


    それでも………私は………!


    「……じゃあ今日はここで一緒に寝よっか」


    え!? こんな所で寝たら風邪引いちゃいますよ


    「そう思って……じゃ~ん!dice1d3=2 (2) を持ってきたんだ」

    1.2人分の寝袋

    2.テント

    3.2人入れる大きめの寝袋


    「エルさんも疲れたでしょ? さぁ入って入って」

  • 59氷室エル24/07/12(金) 23:40:55

    取り出されたのはワンタッチで開く小型のテントだった

    小さいけれど、2人で横になるには十分の広さだ


    「シロコちゃんが貸してくれたんだ。携帯テントはロードバイクで遠くに行く時には必要なんだって」


    テントを開くやいなや、どこからか取り出したクッションと一緒に横になるホシノさん

    遅れてテントに入り込むと私の分のスペースも隣に作ってくれた


    失礼しますね。と声をかけてホシノさんの隣で横になる。夜の山のせいなのか、少しだけ肌寒さを感じた



    「それにしても感慨深いね。最初にお泊りした時は一緒に眠れなかったのに、今はこうして一緒に眠れるなんて」


    …………ホシノさんは帰らなくていいんですか? 私と違って学校があるんでしょう?


    「それを言うならエルさんだって、イタズラだと思われて退学届けを受理されなかったんでしょ? 大丈夫なの?」


    私が関わった工事の手伝いには行きましたけど………学校にいたままではできない事を目標にしたので


    「………今でも不安?」


    不安

    dice1d100=69 (69)

    1~33.今はホシノさんが側にいてくれるので平気です

    34~66.……はい。少しだけ

    67~100.……はい。とても

  • 60氷室エル24/07/13(土) 00:01:14

    私は弱くなった。前までの私はこの程度の問題は気にかける事はあっても不安になるまでは思わなかった
    そしてこんなふうに表に出す事もなかった

    「………いいよ。好きなだけ私に教えて」

    不意に手を繋がれる。触れ合う手から私の不安が移っていく、
    それに釣られる様に私の口から不安が漏れていく


    また信じた大人に気づかれない事がこわい。保険を打ち、手を回し、それでも心の奥から大人は信じられないものだと声がする
    気づかれないだけならいい。気づいた上で無視されたらと思うとこわい。気づいた上で間違われたらと思うとこわい。私は一生この恐怖に苛まれながら何日もいないと過ごさないといけないかもしれない


    そして……それだけこわいと思う可能性に賭けたわたしはとんでもなく卑怯で最低だ。自分の道を他人任せにして決めようとしている
    いや、決めてすらいない。わたしの意思はどこへ行った? 成功も失敗も恐れて、私の事なのに全部責任を押し付けて……

    汚くて下劣で卑怯で………最低だ。最低なんだ。わたしは……誰かのせいにしないと進む事すらできないのか?

    そんな事ばかりしているからわたしは独りなんだ………いやだ、ひとりになるのはもう……!


    握り返す手の力がどんどん強くなっていく。虹色の髪が少しずつ黒ずんでいき、自己嫌悪が止まらなくなっていく

  • 61氷室エル24/07/13(土) 00:32:10

    「大丈夫。独りじゃないよ」

    そんなわたしをホシノさんは優しく抱き留めてくれた

    「エルさんは自分が思ってる程悪い人間じゃない。ただ少しだけ頑固で悪い方向に考えすぎちゃうだけ」
    「正論やポジティブな言葉も塗りつぶしてしまう程に不安になっちゃっただけ………だからその不安は私が受け止めてあげる」

    わたしは反射的に強く抱きしめ返す
    ワタシの力がないとしても私の力は強い。銃撃戦よりも肉弾戦を好み、一度捕まえたら逃げられず、人を一撃で地面に埋める程のフィジカルを持つ

    それでもホシノさんは痛がる素振りを少しも見せなかった

    「ちゃんと分かってるよ。独りでこれから進む道を決めるのはちょっとだけ怖くなったから、だから先生に少しだけ背中を押してほしかったんだよね?」
    「それに自分のこれからを誰かに決められたとかじゃなくて、自分で決めたんだよ? それってすごい事だと思うな」

    「……それにね、もしもエルさんが本当に未来へ一歩も動けないなら、私も付き合ってあげる」
    「おじさんも……エルさんを見ていると同じくらい進んでないかもって思っちゃってね? 今は私の未来よりも後輩達の未来の方が大事なんだ」

    「だからエルさんが一生前に進めないならずっと一緒。私はそのままのエルさんとずっと一緒だからね」


    いつの間にか不安の声は止まり、代わりに二人は互いの体を強く抱きしめあっていた

  • 62氷室エル24/07/13(土) 01:25:03

    …………ありがとうございました

    「……もういいの?」

    はい。まだ少し不安ですけど……

    「ならもっとギュ~!」

    痛っ!? 強いですってホシノさん!? ホシノさんの気持ちは文字通り痛い程伝わりましたから!!
    もう大丈夫!大丈夫ですって!!

    「本当に?」

    いや、本当の事を言うと……でも、こればっかり性分なのでしょうがないです
    少しでも過去の体験を元に考えてしまって………思考が悪い方向に固まってしまいます

    「なら今日はもう寝よう。大丈夫、エルさんが不安にならないように先生が来るまで一緒にいるから」

    いやいや!? 今夜だけならまだしも先生が来なかったらどうするんですか!?

    「その時は……ここに小屋でも建てちゃう? エルさんって工務部なんでしょ?」

    確かに建築の真似事みたいなのはできますけど………いや、私が言ってるのはそういう意味じゃなくて……!

    「大丈夫。今のエルさんに必要なのは楽観的に考えることだから、来ない心配なんかしちゃダメ」
    「不安になったらまた抱きしめてあげるから……ね?」

    でも…………!?
    痛い!? 痛いですって!分かりました!!待ちます!待ちますから!!

  • 63氷室エル24/07/13(土) 01:31:34

    地図の時間指定

    dice1d3=2 (2)

    1.朝 dice1d4=2 (2) +5時

    2.昼 dice1d4=2 (2) +10時

    3.夜 dice1d4=4 (4) +20時

  • 64氷室エル24/07/13(土) 01:48:07

    ホシノさんとテントで一緒に眠りにつく。二人で眠っていたからか、いつもよりも早く眠りにつけた気がする


    そして次の日、残ると言ってくれたホシノさんの申し出を断って先生を待つ

    大丈夫。不安はない。ホシノさんが私の不安も痛みにしてどこかへ飛ばしてくれたから


    ホシノさんはテントだけ残して、学園へと向かっていった。誰も来なければまた夜に来てくれるらしい

    申し訳ないので断ったのだが、テントも持って帰る必要があるからと、こればっかりは譲ってくれなかった



    そんなこんなでホシノさんを見送って時刻は多分8時頃。先生を待っている間何をしていたかというと……

    ただただdice1d3=1 (1)

    1.空を見上げていた

    2.辺りを見渡していた

    3.教えてもらった場所にいた


    思えば私はずっと落ち着いていなかった。常に夢の為に奔走し、やる事がない時には地図を描き、今は常に誰かとの予定を入れて………

    理由はなんとなく分かっている。夢へ向かわないといけないという強迫観念が私の歩みを止める事を許してくれなかったからだろう


    だけど今日は直前までホシノさんに不安を取り除いてもらったせいか、穏やかに世界を見る事ができた



    dice1d3=2 (2)

    1.11時

    2.12時

    3.13時

  • 65氷室エル24/07/13(土) 02:17:59

    約束をしたわけじゃない。頼んだわけでもない。だから叶わなくて当然だ

    説明もしていない。目的すら伝えてない。だから伝わらなくて当然だ

    言葉を残していない。明確な答えが記されていない。だから分からなくて当然だ


    残したのは場所と時間。そして言葉にならなかった私の想い たったそれだけ
    それだけなのに………この場所に誰かが近づく気配がする

    急いで最低限の身だしなみを整え、目的地の入口の前で待つ
    着実にこちらに近づく足音に私は確信を得た


    "お待たせ。エルの宝物を見に来たよ"

    あぁ、やはりこの人を信じてよかったのだと

  • 66氷室エル24/07/13(土) 02:39:41

    "ここって前に来た……"


    はい。前にアビドスに行った時にシロコさんとセリカさんに連れられてきて………私が皆さんを足止めしようとした山ですね


    個人的に気になって、ここ数日の間に1番いいアングルで見える場所はないかな~と探していた時に見つけた場所が地図に示していた場所になります

    今回は場所もキヴォトスの地図に載っている範囲内なので探そうと思えばすぐに探せるような難易度だと思ってるんですが……どうでしたか?


    "うん。すぐには分からなかったけど、ちょっと調べたら見つかったよ"

    地図の難解度 67 - dice1d66=40 (40)



    それならよかったです。それでは時間も時間なんで早速見に行きましょうか


    "ここが目的地じゃないの?"


    目的地ではありますけど見るのに最適な場所ではないです。埋蔵金の地図も氷山そのものではなく、氷山の中に地図を隠していたでしょう?


    それでは見に行きましょうかdice1d3=3 (3) 

    1.跡地を

    2.洞窟の中を

    3.虹を

  • 67氷室エル24/07/13(土) 03:45:01

    "そもそもここに何があるの?"

    虹を見る為の入口ですよ。一見ただの洞穴にしか見えないでしょうけど
    あぁ、一応人が通れる様に軽く整備しましたけど、足元とか気をつけてくださいね?

    "前に来た時と違って知らない道ができてるとは思ったけど、ここまでの道を作ってたのってエルだったんだ"

    私2割、ワタシ8割くらいの仕事ですけどね
    最近色んな場所に出ていて忙しかったのでワタシにある程度お願いしました

    "それは大丈夫なの? 誰かに見られたりとか……"

    ワタシ曰く問題ないらしいです。こんな所に来る人数なんて知れてますし、人目につかない時間帯で頑張りましたから
    それじゃ虹を見る時間を逃す前に進みましょう。足元は滑りやすいので気を付けてくださいね

    ~~~~~~~~~

    先生を連れて進むこと数分。洞穴の中では音が響き渡っている
    もうこの先に何があるのかはもう分かってしまっただろう。それでも先生は何も言わずついてきてくれた

    先生は喜んでくれるだろうか? 綺麗だと思ってくれるだろうか?
    そんな事を考えている間に目的地へと到着した

    "………すごい"

    そしてこれこそがこれから進もうとする道の最初の一歩。先生に伝えないといけない第一歩
    だけど、今は私も眺めていたい。私もこの景色が好きだから

  • 68氷室エル24/07/13(土) 03:47:24

    本日はここまで よく寝落ちするのに画像探しなんてしてるから更新が進まないんだよ!!
    妥協しましたけど、なんとか雰囲気が伝われば………!

    それとエピローグの方もそろそろ終わりが近づいてます

  • 69二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 11:11:21

    よかったなぁエルちゃん

  • 70二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 20:14:15

    先生はやっぱ先生なんだな

  • 71二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 05:29:34

    保守

  • 72二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 14:46:48

    どうなるかな

  • 73二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 20:02:47

    保守

  • 74氷室エル24/07/14(日) 23:46:00

    こいついつも終わる終わる詐欺してんな 再開します


    なにも特別な事が起こっているわけではない。ただ山の高い所に小さな泉があって、そこに溜まった水が川となり麓へと流れている
    その水の流れに落差があるポイントがあって、小さな滝の様に飛沫をあげているだけ

    ただ昼間にここを訪れるとポッカリと開いた天井の穴から太陽の光が差し込む。すると飛沫に反射して煌めき小さく虹ができるのだ
    天井から光が真下に差し込まれるのは太陽がほぼ真上に来ている時限定で、時間が早すぎても遅すぎても上手く日航が差し込まず虹は見られない。だからこそ時間と場所だけを指定した


    以上。そう、たったそれだけ。小さな虹が見えるそれだけの場所
    宝があるわけでもパワースポットでもない。もっと大きな山に行けばこれよりも大きくて綺麗な虹がいつでも見られるかもしれない

    それでも私はこの景色が好きだった
    暗闇を照らす光の力で、小さくても綺麗な虹色ができる。まるで皆に救われた私を見ている様で愛おしく思えた

    そしてその輝く虹色は私に初めて見た虹色や、今も共にいる虹色を想起させ、わたしの夢を思い出させた


    時間が経つにつれて虹が薄くなっていく。日の入る角度が変わってきているのだろう
    そしてそれはこのひと時の終わりを示す合図でもあった

    伝えるなら今しかない

  • 75氷室エル24/07/15(月) 00:05:41

    視線を奪うように飛沫が上がる川の前に立つ

    先生は一瞬驚いた様な顔をしてから、私の言葉を待っていた


    元気は貰った。背中は押してもらった。不安は取ってもらった

    後はわたしが勇気を出すだけ


    「先生、私はこれから色んな所を回ろうと思ってます」


    「キヴォトスの外を目指すだけじゃなくて、知ってる所も、知らない所も全部見て、そしてまだ私が知らない景色を探したいんです」


    「そしてそれは独りじゃなくて、みんなで共有したい。先生や友達だけじゃなくて、私の知らない人も含めてみんなに」

    「私の好きな綺麗を……輝いて見えるものを伝えたい。その為に私にできる事は……記録に残すこと」



    「今の私が作りたいのは世界のどこかにある景色の輝きを万人が知ることができて、自分で探して見に行く時に案内役になってくれるもの」



    「氷室エルの"虹色の軌跡<Rainbow Archive>"を作る。それが今の私の夢です!」

  • 76氷室エル24/07/15(月) 00:17:29

    言えた、言い切った。本当はもっと伝えたい事もあるけど、言いたい事はちゃんと伝えられた


    "…………"


    先生の顔はこちらからは暗くて見えない。返事も返ってこないので少し不安になる

    ……実際の所、呆れられても仕方ない。実質またキヴォトスの外に行くかもしれないという宣言でもある


    学校を卒業してからやるべきだと言われるかもしれない。危ないと止められるかもしれない。キヴォトスの外に行くなと心配してくれるかもしれない



    なので先生の返事を待たずにここから逃げ出す事にする。幸い日が差し込まなくなると言っても穴は開いている

    思いっきり跳べば先生は追ってこれないだろう。………少し寂しいけど今生の別れではない。また帰って来た時にでも話をしよう



    地面を強く蹴る為に足に力を入れるdice1d3=3 (3)

    1.チラリと上を確認すると、抜け道の上に人影が見えた

    2.瞬間に足を何かに捕まれる

    3.瞬間、先生の方から光が放たれた

  • 77氷室エル24/07/15(月) 00:25:42

    パシャリ!

    それは携帯カメラのフラッシュだった



    "……うん。やっぱり綺麗だよ"


    呆気にとられて飛び上がろうとしていた足の力が抜けていく

    そんな事を知ってか知らずか、先生はゆっくりこちらに向かってタブレットの画像見せてくる


    映っていたのは飛沫を上げる川。差し込む日の光。それによってできる小さな虹と……笑っている黒髪の私だった


    "エルにはこの写真はどう見える? 私は綺麗に撮れたと思ったけど"


    dice1d3=2 (2)

    1.……久しぶりに自分の顔を見ました

    2.……わたし笑ってたんだ

    3.……綺麗

  • 78氷室エル24/07/15(月) 00:56:23

    "エルに1つだけお願いがあるんだ"
    "これからエルが色んな場所に行って、地図を描いていくと思う。その景色と一緒にエル自身の写真も残してほしいんだ"

    元から風景の写真を残すつもりですし、それはいいんですけど……私の写真ですか?
    いや、それよりも先生は反対しないんですか? 危ない!とか学校に出ろ!とか

    "もちろん思ってるよ。でもそれ以上に、やっと見つけた本当にやりたい事があるなら、私はエルを応援したい"
    "それに前と違って今度のエルはちゃんと帰ってくる気があるでしょ?"

    はい。むしろ帰ってこないと私の方が耐えれそうにないので……

    "なら大丈夫。授業だって戻ってきた時に私が教える事だってできるから"
    "だからエル自身がやりたい事をやって……そして夢を叶えているんだっていう記録を残してほしい"

    それが私の写真なんですか?そんなもので……

    "分かるよ。私以外でも分かる。だってエルの事を見てるのは虹色のエルだけじゃないからね"

    !! ……分かりました。必ず

  • 79氷室エル24/07/15(月) 01:05:03

    そして次の日 氷室エルの姿は消えた

    どこに行ったのかは本人以外分からない


    モモトークも圏外なのか繋がらず、何日後に帰ってくるという連絡もない

    だけど今度は氷室エルは必ず帰ってくるという確信を誰もが持っていた


    だから私達は私達で準備をしよう。彼女が戻ってきた時の為に、とっておきのプレゼントを用意して待っていよう




    そして氷室エルが帰って来たのはdice1d3=3 (3) の事だった

    1.dice4d4=2 2 3 4 (11) 週間後

    2.dice1d6=6 (6) ヶ月後

    3.半年


    人気

    dice1d100=11 (11)

  • 80氷室エル24/07/15(月) 01:26:03

    <半年後>


    半年という期間は氷室エルの埋蔵金の話は風化させるのには十分な時間だった

    むしろ残った三大……いや、今は二大埋蔵金の競争倍率が上がってしまうと埋蔵金界隈では一瞬盛り上がる程ではあったが、エル以外の埋蔵金は持ち主すら出てこなかったので結局は盛り上がりは元通りに。今も一部の生徒が好んで集める程度の物に変わりはなかった



    当の本人の氷室エルはというと……見つかっていなかった

    帰ってきてはいる。モモトークを送ると既読は付く。だけど返事は返ってこず、代わりに1つの地図が送られてくるだけ


    地図で分かるのは場所と時間と少しの謎。そして氷室エルの直筆であること

    だけどそれだけで全員示し合わせたかの様に同じ日、同じ場所、同じ時間に集まる事ができた



    dice1d3=3 (3)

    1.レッドウィンターのエルの自室

    2.シロコに見せてもらったキヴォトスの街を見渡せる場所

    3.新スポット

  • 81氷室エル24/07/15(月) 02:04:23

    指定された場所は最近エル自身が見つけて地図に残している場所だ。間違いなくエルが勧める場所ではあるが、人はほとんど訪れていない
    エル自身が埋蔵期の地図の時ほど精力的に売る努力をしていないからだろう。新しい地図は、それを求める人が色んな場所を渡り歩いてようやく見つけられるぐらいには流通していなかった

    だけどエルはそれでもいいと思っている。地図は作り始めたばかり。急いで夢を叶える必要はない
    急いで叶えようとした埋蔵金だって何年もかかった。それにまだ道のりは始まったばかり。完成とはまだ言い切れない


    それでもこの景色の良さを共感できないのは少しだけ哀しい。だからエルは自分を良く知る友人に地図を送った
    ただ最後に別れてから半年も経ったのだ。忘れられてるかも……気づかれないかも……だけど最初の言葉は直接言いたいし……

    そんな心の葛藤を抱えながら地図で示した場所へ準備をして待っていると、指定した時間の30分前には待ち人達が現れた


    "エルの事だから長い時間待たせると、待ってる間に自己嫌悪してそうだって思ってね"

    図星なので言い返せない

    "それよりも……みんなエルの言葉を聞きたがってるよ"

  • 82氷室エル24/07/15(月) 03:00:14

    いざ声に出そうとすると感激で少し涙が出そうになった
    だけどあまり待たせるわけにはいかない。声が裏返ったりしない様に息を整える

    そして私の帰りを待っていてくれる人がいる事に感謝と……嬉しさを込めて…!




    ただいま!!


    「「「 おかえりなさい!! 」」」」

  • 83氷室エル24/07/15(月) 03:03:49

    END EX  BEST END

    キヴォトスにとある夢追い人がいた
    夢という名の宝を追い求めている虹色の少女の影

    とある埋蔵金を見つけてしまったが最後、その夢追い人は自ら望んでキヴォトスから消え去ろうとする
    大切なものを失うという恐怖は心を呑み込み、自分の全てを黒く塗り潰してしまう……ハズだった

    奪われたくないから拒絶してしまう、見てつけてほしいのに声を上げられない
    そんな黒い感情で何もかもを失いかけた夢追い人は、仲間達の手によって救われて本当の夢を見つけ出す

    大切な事は自分の気持ちを隠さない。たったそれだけ
    最後の最後でそれに気づけた夢追い人は、心の色を黒から虹色に変え、大事な宝物を手に入れた

    だって本当の宝は埋蔵金ではなく、すぐ側にあったのだから

    ……これで夢を求める虹色の少女。夢追い人の都市伝説はおしまい



    それじゃあ次はとある黒い女の子の話をしよう
    たくさんの友達に支えられ、夢を追いながら……虹色に輝く笑顔をふりまく女の子のお話を

    ずっと続いていく"虹色の軌跡"のおはなしを

  • 84氷室エル24/07/15(月) 03:14:36

    これで本編は一応完結です! ここまで見ていただいてありがとうございました!


    途中でPCぶっ壊れたりお仕事で死にかけたりしていましたが皆さんのおかげで完結まで持っていくことができました!


    特に反応してくれた人、保守してくれた人、♡入れてくれた人、皆さんがいてくれなかったらオーロラ見た辺りで構想はまだあるけど畳むか~……ってなってたと思います



    完結が一応というのは、流石にスレ半分も埋まってないし、回収してない話もあるしでスレが埋まるまでもう少しだけ更新するからです


    だけど氷室エルのストーリーはこれで完結なので新たな敵が生えたりはしません



    ということで今日はここまで!


    新スポット

    dice1d3=3 (3)

    1.トリニティ

    2.ミレニアム

    3.レッドウィンター

  • 85二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 09:54:14

    お疲れ様です
    本編だとまず見られない、青春のために友と離れるストーリー
    すごくよかったです

  • 86二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 16:40:57

    乙です
    ハッピーエンドが一番

  • 87二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 20:58:31

    もうちょっと読めるの嬉しい

  • 88二次元好きの匿名さん24/07/16(灍) 06:55:14

    ここで古巣にもどるのか

  • 89二次元好きの匿名さん24/07/16(灍) 12:39:31

    投稿乙です!

  • 90二次元好きの匿名さん24/07/16(灍) 23:04:11

    友達出来て良かったなぁ

  • 91二次元好きの匿名さん24/07/16(灍) 23:29:34

    保守

  • 92二次元好きの匿名さん24/07/17(ć°´) 05:30:01

    完結おめです
    また最初から読み直そうかな

  • 93二次元好きの匿名さん24/07/17(ć°´) 12:45:06

    保守

  • 94二次元好きの匿名さん24/07/17(ć°´) 20:49:08

    保守

  • 95氷室エル24/07/18(木) 02:03:07

    えー更新しようと思ってたら8時に寝落ちして今起きました 最近こんなのばっかです 本当に少しだけ再開


    【虹色のかき氷の行方】

    "そういえば地図に示された場所に来ただけだから、レッドウィンターの雪山って事しか分かってないんだけど"
    "ここってどこなの?"

    レッドウィンター旧校舎よりも本校から離れてるだけのただの雪山です。別にここには何もないですよ

    "それじゃあここから見える景色が綺麗だとか?"

    確かに綺麗っちゃ綺麗なんですけど………まずは一回見てみますか?
    今の時間なら多分遠くに見えると思います。双眼鏡を持ってきたのでこれであっちの方を見てください

    "そんなに遠いならもっと近くの山の方が良かったんじゃ……"

    私もそう思ったんですが、これ以上の山がないんですよ

    "山がない?…………あっ……なるほど……"

    見終わったら他の人に双眼鏡を回してあげてください
    あっ、でも放課後スイーツ部の皆さんは最後でお願いします

  • 96氷室エル24/07/18(木) 02:12:48

    「あ~………確かにこういうのって珍しいね」
    はい。別の物と見間違えてもおかしくないと思います

    「へぇ~………結構綺麗だね」
    私ももっと近くで見たいんですけどね。多分高さと距離を考えるとここがベストなんですよ

    「……! これはおい…」
    ストップ! そこから先はまだ言っちゃダメですよ!


    ~~~~~~~~


    ………さて、では残るはナツさん、カズサさん、ヨシミさん、アイリさんだけになりましたね

    「楽しみ!!」

    「……エルがもったいぶったせいで結構ハードル上がってるけど大丈夫?」

    超えれるかは分かりませんが、これは是非皆さんに見ていただきたいです

    「せっかく私達の為に準備してくれたんだから、早く見ましょ」

    「えっと……見る方向はこっちでいいのかな?」

    はい。時間的には余裕があるのでゆっくりで大丈夫ですよ

  • 97氷室エル24/07/18(木) 02:13:04

    「それじゃ皆で一緒に合わせて見ましょ!」


    「「「「 せーのっ! 」」」」

    感動

    dice1d100=40 (40)

    1~33.言われれば分からなくもない……

    34~66.見られて良かった!

    67~100.神秘的な光景

  • 98氷室エル24/07/18(木) 02:27:08

    双眼鏡をのぞき込む。視線の先には低い山しかなく、4人の目には遠くまでハッキリと映っていた

    それは氷雪地区。雪以外なにもない世界。視界に映る一面の白色
    遠近感が狂いそうになる程の何もない空間

    「そのままもう少しずつ視線を上げてください」

    エルに言われるがまま視線を上げていく。白……白……無限に感じられる白色が少しずつ動いていった
    いや、これは吹雪だ
    その正体は氷原地区。吹雪以外なにもない世界。遠くの位置からでもしっかり確認できた

    「ナツさんは知ってると思いますけど、氷原地区の空には私が1番綺麗だと思うものがあるんですよ」
    「色が付いてるから後は横軸さえ合えばすぐ見つかるハズです。そしてそれこそが私の見せたかったものです」

    そうは言われても吹雪が強くてよく分からない。過去にこの吹雪の中を皆で突き進んだこともあるが、むしろ改めて見る自然の力に圧倒されてしまう
    吹雪を覗くだけならもっと近い場所でもよかったんじゃないかと思い始めた。そんな時だった


    「……!? 見て!! あそこに!!」

    「え? どこどこ?」

    「ほら! 私が見てる方向に虹色のかき氷がある!」

  • 99氷室エル24/07/18(木) 02:43:06

    結論から言うと虹色のかき氷なんてものは存在しない

    雑誌によくある信憑性のない話のタネの1つであり、そもそもかき氷は自然発生するものではないのは誰もが知っているだろう


    だけどその話を聞いた後……正確には半年キヴォトスの誰も訪れない場所を訪れ、キヴォトスの外側から帰ってきた時に気づいた事があった

    ワタシが作った氷山とオーロラが合わさって、虹色のかき氷に見えてしまったんじゃないかと


    「これ……氷山にオーロラが重なって虹色のシロップみたいに見える」


    「そう言われたら吹雪がかき氷の粒みたいに見えてきたかも……」


    「………そういえばエルと5人で虹色のかき氷を探しに行くって約束してたっけ」



    見えないと言われればそれまで、そもそも視認性はそんなにもよくないし、オーロラの綺麗さなんて1割も伝わってない

    遠目で見たらかき氷に見えなくもない…………ぐらいが限度だろうというのが本音ではある


    「…………」


    さて、ナツさんが満足してくれるだろうか?

    dice1d100=33 (33) (40以下で成功)

  • 100氷室エル24/07/18(木) 02:56:43

    「………お…………おぉ………!」

    感想を聞こうとしたが、目に跡が残りそうなくらい双眼鏡を覗き込んでいるナツさんを見て声をかけるのをやめた
    できるだけ見えやすい位置と、吹雪の時間を調べた甲斐はあったかもしれない


    氷原地区。それは吹雪を纏った巨大な台風が常に発生している極寒の地
    私が大好きなオーロラを現地で見る為には時間を調整して台風の目から空を見上げる必要がある

    そう、台風は移動するのだ。ならばと数日張り込んで1番見えやすい位置や周期を調べあげた
    破壊され跡地となった氷山は、外見だけでもと簡易的にワタシの手で作り直した

    ……本当は今日の為というわけではなく、私達の出会いの氷山を壊したままというのが、少しだけ心に引っかかったからでもある

    それでも喜んでもらえるのは嬉しい
    この道を選んでよかった。そう思える瞬間だと思う

  • 101氷室エル24/07/18(木) 03:14:20

    【退学? 卒業?】


    双眼鏡を覗く4人の邪魔をしないようにその場を離れる

    虹色のかき氷を一望できるスペースから少しだけ離れた場所に作った簡易休憩スペースで先生たちは休んでいた



    "ここもエルが作ったの?"


    はい。これでも元工務部なんで、材料さえあればこれくらいは


    "いくら工務部でもここまで作るのは凄いと思うけど……材料もそうだし、何日もかかるでしょ?"

    dice1d3=1 (1)

    1.屋根付き休憩所

    2.1+キャンプスペース

    3.2+簡易的な丸太小屋



    私の数少ない取り柄の1つですからね。その点は心配ご無用です。それにこういう場所を作っておくと見に行きやすくなるじゃないですし

    それとこの話をしたらミノリ部長も余った端材だったり道具だったりを融通してくれてまして……ありがたいです


    "そういえばチェリノからエルの退学届けを受け取らなかったって聞いたけど……"


    あー……あんまりこの話を先生の前でしたくないんですけど……聞きます?


    "教えてくれるなら"


    ………怒らないでくださいね?

  • 102氷室エル24/07/18(木) 03:41:47

    ~~~~~~~~~~~

    ………という事で工務部で捨てる工具とか端材ってありませんか?

    「久々に工務部に顔を出したと思ったら……相変わらず氷室は氷室というか……まぁ変わりないようで何よりだ」

    ミノリ部長もお元気そうで何よりです

    「どうだ? 最近は無茶しない様になったか?」

    多分大丈夫です。 どうも自分の夢へと進んでいる思うと、やり切りたくなってしまう性分なので……

    「自分で分かってるならヨシ! それに無茶を誤魔化さなくなった。いい傾向だ」

    ………そうですね、誰かに頼らないと生きていけない程には弱くなったと思います

    「氷室、それは違うぞ。誰かを頼れるのは自分の弱さを知って、それを相手に伝えられる"強い人間"が出来ることだ」
    「前までの自分だけで全てを抱え込んでいた時と違う、あたしの目には今の氷室は前までよりずっと強く見えるな」

    ミノリ部長……!

    「工具も端材も好きなだけ持っていけ。というか同じ工務部の仲間なんだ。遠慮はいらない」

    ……!それは……私はもうここの生徒じゃなくて………退学届も出しましたし……

    「あぁ、その件だが………」

  • 103氷室エル24/07/18(木) 03:50:32

    < ピンポンパンポーン

    『我が同志エル! 至急事務局まで急行せよ!来ないと粛清だからな!』



    ………こっそり工務部に入ったつもりだったんですけどね

    「それだけ氷室が帰ってくるのを待ち望んでいたんだろう」
    「まずは事務局に顔を出してくるといい。道具はその間に準備しておこう」

    ありがとうございます部長! なら今日はこの辺りで失礼しますね

    「あぁ、今度またゆっくり二人で語ろうじゃないか」

    はい、楽しみにしてます!! それでは行ってきます!



    「氷室はどんどん成長していくな………」
    「……よし!あたしも負けてられないな! クーデターを起こす名目でも考えるか!」

  • 104氷室エル24/07/18(木) 03:51:35

    本日はここまで
    こんな感じでチビチビとこれどうなったの?って話をネタが続く限りスレが埋まるまで進めていく予定です

  • 105二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 07:30:19

    ええい変なこと考えおって

  • 106二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 12:44:55

    投稿乙!

  • 107二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 21:36:58

    ミノリがすごく先輩してていいな
    と思ったけどタメなんだった

  • 108氷室エル24/07/19(金) 01:13:43

    今さらなんですけど、後一日最終回の日を引っ張ってたら勝手に決めてたエルの誕生日(7/16 七色の日)だったって事に気づいてもったいねーー!!って思いだしました 本日も夜中にこっそり再開




    というわけで事務局の前まで来たわけだけど………ちょっと気まずい

    退学届けを出して消えたと思ったら戻ってきて、しばらくしたら出て行って半年近く帰らずにいて………一応会長にも連絡していると言えばしてはいるけど


    ………まぁ、呼び出されたわけですし覚悟を決めますか


    チェリノの機嫌(高いほど良い)

    dice1d100=18 (18)

  • 109氷室エル24/07/19(金) 01:26:41

    「……………」 ムスー


    (前にも似たような事があったような……)

    あの~……呼び出されてきたんですけど……


    「同志エルよ。おいらは何度も忠告してきたな?」


    (心当たりがありすぎて分からない……!)

    それは……すみません………ちょっとこればっかりは中々治らないものでして……


    「分かってる。エルはおいらの事をほったらかして、すぐにどこにでも行ってしまうからな」


    うっ……!


    「だがこの学園の書記長は寛大だ。ちゃんと約束のものを用意してくれれば粛清は取り下げる」


    約束のもの? というか粛清は決まってるんですね……


    「そうとも。ブツがなければ一ヶ月トイレ掃除の刑だ」


    …………今から用意するので帰ってもいいですか?


    「ダメだ。エルの事だから一度逃がせば次に帰ってくるのはいつになるか分からないからな!」

    「エルなら持ち歩いてるハズだ! 早く見せないと……」


    わ、分かりました!見せます見せます!!

    (約束の物……会長と約束したもので使えそうなのといえば……) dice1d3=3 (3)

    1.七色のかき氷が見える場所を示す地図

    2.キヴォトスの外を記録したメモ

    3.綺麗な景色と自分を映した画像

  • 110氷室エル24/07/19(金) 01:39:52

    「!? それは……!!」

    ここまで色んな所で取って来た写真です。綺麗だと思った景色と……希望があったので私も映ってます
    (会長に色んな場所を冒険した後に報告に来るようにって言われてたから、旅の記録を見せればいいとは思うんだけど……あってるよね?)

    「こ、これはどこで撮影したんだ!?」

    それは手始めにアビドスの砂漠ってどこまで続いてるのか調べるついでに見つけた場所で……

    「ま、待って!ストップだエル!」
    「トモエ!! 今日の業務は終わりだ! これからエルの旅先の話を聞くからプリンを2つ持ってくるように!!」

    お仕事があるなら明日改めてお話しましょうか?

    「心配は必要ない! 学内の生徒の話をキチンと聞くのもおいらの業務だからな!」

    それで言ったら私もう退学届けだしてますし、そうじゃなくても半年も行方不明になったら除籍されてもおかしくないんじゃないですか?

    「その点は心配しなくていいぞ! おいら直々に氷室エルという生徒の"退学"を取り消して……"留年"という事にしたからな!!」

    へ……?

    「つまり今のエルはただ出席日数が足りずに留年しただけで、レッドウィンターの生徒というわけだ!!」

  • 111氷室エル24/07/19(金) 01:52:06

    ~~~~~~~~~~~

    …………という事がありまして、チェリノ会長の権限で、私の学籍を残した結果留年している事になってまして……

    "それは……退学してるよりかはよかったんじゃない?"

    なんなら
    『好きな場所に好きなだけ行ってこい! レッドウィンター連邦学園の生徒の名前にエルの名前はいつまでも記載しておく!!』
    ……とまで言われてしまい、学校から逃げられなくなってしまって……

    "……私からは卒業するまでちゃんと授業受けた方がいいよ。とは言っておくね"

    まぁ先生ならそう言いますよね
    でも、勉強って苦手で………特に夢に繋がらない事をしてるって思うと……!

    "それは勉強そのものへの考え方の違いかな"
    "エルがこれから生きていく上で必ず助けになってくれると思うよ"

    う゛~………だから先生の前でこの話をしたくなかったんですよ!

  • 112氷室エル24/07/19(金) 02:07:03

    【預言者の末路】


    "それで、その後はチェリノと1日お話してたの?"


    そうですね。私が撮った写真を見ながら、ここにこんなのがあったとか、こんな生き物がいたとか……色々と

    先生にも送ったものです………あんな感じでよかったですか?


    "うん。元気なエルが見られて私も満足だよ"


    "……あ、写真でちょっと気になったんだけど、エルってこの写真は携帯で取ってるんだよね?"

    "エルって携帯の充電ってどこでやってるの? もしかして充電できる建物でも見つけたりした?"


    そんなものあるわけないじゃないですか。普通に充電用のバッテリーを持ち歩いてますよ


    "でもエルって中々帰って来ないから充電池を充電をする場所もないよね? そんな長持ちして、長旅でも壊れない電池なんてどこで手に入れたの?"


    あぁ…………貰ったんですよ


    "誰に?"


    dice1d3=1 (1)

    1.匿名希望

    2.ユウカ

    3.ヒマリ

  • 113氷室エル24/07/19(金) 02:18:58

    誰かは分かりません………見当は付きますけど、向こうも姿を見せなかったという事はそういう事なんでしょう


    "んん? どういう事なの?"


    あぁすみません。変な言い方をして分からなかったですよね

    ……簡単に言うと、ワタシが捕まえたロボットと、高性能なバッテリーやメモリーカードとを交換したんですよ


    "そんなもの欲しがる人なんて限られてるけど"


    ですがやり取りはドローンを通して行っただけで、直接顔を見たわけではありません

    向こうも名乗りたがりませんでしたし、私に……いえ、ワタシと顔を合わせたくないんでしょう


    "………喧嘩でもした?"


    喧嘩…………いえ、そんなんじゃないとは思います

    今回は利害が一致して、前は利害が一致しなかった。それだけです


    "………1度話してみたら? 互いに誤解がしてるだけかもしれないよ"

    "それに今のエルと前のエルは違うんだから、今度は思うところも変わるかもしれないしね"


    dice1d3=1 (1)

    1.…………考えておきます

    2.……ワタシが嫌がるので

    3.……近くに寄ることがあれば考えておきます

  • 114氷室エル24/07/19(金) 02:34:56

    <???>


    「ゲブラの調子はどう? まだ生きてる?」


    「中身はこっちで保管しています。体はもうじき完成予定ですね」


    「アイツら揃いも揃って大バカだよね~。外装だけ手に入れても私達の事を調べるなんて無駄なのにさ」


    「でもあの化け物のデータを取れなくなっちゃったのは勿体ない」


    「あんなに大量に集めてた氷室エルの記憶データを選別し始めた時は何かと思ったけど、まさかゲブラを手放すなんて……」


    「記憶さえ残しておけば、まだまだ解析できると思っていましたが………何故切り捨てたのでしょう?」


    「さぁ?どうでもいいよ。 バカの考えなんて私達には分からないでしょ」


    「アレが敵対してきたしても解析データは手に入ってる。私達の敵じゃないよ」


    「そうそう。 そんな事よりも"お姉様"の復活を急がないと」

  • 115氷室エル24/07/19(金) 02:53:25

    【私達はずっと側にいる】


    「いや~! 良い物見せてもらったよ。ありがとうエルさん」

    先生と雑談していた時間が思ったより長かったのか、虹色のかき氷を眺めていた4人が休憩所まで降りてきた

    「私達も感謝してるよ。実際にあんなのが見えるって思ってなかったらちょっとだけ感動した」

    「そうそう。それにこれで変な洞窟巡りで休日が潰れる心配もなくなったし大手柄よエル!」

    「何言ってんの? せっかくエルさんが帰って来てるんだから、近い内に虹色のかき氷探しはみんなで行くよ?」

    「いやいや!? さっき見たばっかりでしょ!?」

    「ノンノン。アレは確かに虹色のかき氷だけど、私達は放課後スイーツ部。幻のスイーツは食べてみないと」

    「………ナツ。あんたまだ別の場所にあると思ってる?」

    「ちゃんと候補をたくさん調べてきたよ!………もちろん私とエルさんだけに探させないよね? 私達は深い友情で繋がっているよね?」

    私は確定なんですね………別にいいですけど
    そうだ!私達だけじゃなくてホシノさんやアコさん達もいっしょ……に……?

    あれ?そういえば他の皆さんはどこへ?

  • 116氷室エル24/07/19(金) 03:02:28

    双眼鏡を回し見していた時はみんな一緒にいた
    そこから放課後スイーツ部の4人を残して先に皆は休憩スペースで待っていてもらっていた。私が降りてきた時も姿はちゃんと見えた

    そこから先生と世間話をして………先生、ホシノさん達ってどこに行きました?

    "さっきの景色が見える場所にいるんじゃないかな?"

    え? なんで上に?
    いや、それだとナツさん達と鉢合わせる事になりますけど

    「うん。さっき山を登っていくホシノさん達を見たよ」

    ……なんで? 疲れて山を降りるならまだしもなんで登る?

    "行ってみたら分かるんじゃない?"

    そうですね。ではちょっとダッシュで探して……!!

    「待ってエルさん!せっかくだから皆で一緒に探しに行こうよ」

    いえ、そんなに時間はかかりませんのでここでお待ちいただければ……

    "私からもお願い。皆が心配なのは私も同じだから一緒に探しに行きたいんだ"

    そこまで言うならいいですけど………んん?

  • 117氷室エル24/07/19(金) 03:14:08

    そんなわけでみんなで再び山を少しだけ登って戻ってきたわけだけど


    「おーい! こっちこっち!!」


    "……いたね"


    私が皆を集めた場所。最初の集合地点でいなくなった全員が待っていた

    待ってる人達の元に急いで駆け寄る……まるで最初と逆の立場になったみたいだ


    「そうだよ。さっきはエルさんに良い物を見せてもらったから、今度は私達の番」


    気づけば一緒に登ってきた先生たちが私の後ろに並んでいる。その並びは学園や年齢の違いを超え手を取り合い、エルを囲む1つの輪になっていく


    ここまでされてようやく気付く。私はここまでおびき寄せされたのだと


    dice1d3=2 (2) 

    1.先生

    2.ホシノ

    3.ホシノ・アコ・ナツ・ハルナ

  • 118氷室エル24/07/19(金) 03:35:59

    「うへぇ。じゃあおじさんが勢院の代表をするね~」

    取り囲まれた輪の中からホシノさんが私の前に出てくる
    その手には小さな箱が乗っていた

    「はい。これはここにいる全員からのプレゼントだよ」

    プレゼント…………プレゼント!?
    いやいや、私が今まで皆さんに色んな物を貰ってきたから、お返しの為に呼んだのにプレゼントなんて……!

    「実はおじさん達は前々から計画してたんだ。エルさんが帰ってくる時に絶対に渡すために」

    ……色々言いたい事はあるがそこまで言われると箱の中身が気になってしまう
    そんな視線に気づいたのか、ホシノさんから箱を渡される

    「早く開けてみて」

    周りからも開けろという期待の視線をひしひしと感じる
    貰った箱は思ったよりも軽い。割れ物だといけないのでゆっくり箱を開けていく



    中に入っていたのは虹色の銃
    そしれこれこそが、これから先もずっと使い続けていくことになる愛銃との出会いだった

  • 119氷室エル24/07/19(金) 03:47:27

    本日の更新はここまで! 割ともう書きたい事の7割くらいを書いちゃってどうするかなぁ……という気持ちになってたりします



    固有武器
    コネクトレインボー

    芳細
    エルが常に持ち歩いている、まるで黒い銃身を守るように様々な色のカラーテープが上から巻かれているハンドガン
    どんな悪辣な環境でも使用できるように、ハンドガンの中でも耐久性が非常に高い

    カラーテープの予備はエルの友達が持っている。テープ剥がれ落ちきる前に無事に帰ってきてほしいという想いも込められている

  • 120二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 07:35:20

    おびき寄せられたは草

  • 121二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 12:41:20

    投稿乙です

  • 122二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 19:46:20

    ここで固有武器か
    いいな

  • 123氷室エル24/07/20(土) 00:36:54

    今回は前々からちょっとだけ進めたかった『なんでエル→〇〇は好感度変動してるのに〇〇→エルはほとんど初期値なの?』の回です 再開します



    【秘密の女子会】


    皆で準備していたプレゼントを渡し、氷室エルお帰り会は終了した

    前々からエルは大量生産されている市販の銃を使用していていて、大事な時に役に立たないから自分の手で相手をしていると話していたので、この機会にと用意したのだ


    ミレニアムで作った特注品に、各々が思い思いにテープを巻いていく

    因みに予算は先生が預かっていたエルの埋蔵金の半分を使用している。本人に教えると間違いなく遠慮して受け取らないので、特別製としか教えていない


    普段銃を使わないから喜んでくれるかドキドキしていたが、当のエルはdice1d3=3 (3) 喜んでくれた

    1.虹色の姿が漏れ出しそうになるほど

    2.「宝物にします!」と言って

    3.嬉し涙を流して



    そしてそのままお開きになった

    いかに氷室エルといえど、半年の旅から帰ってきて、地図を用意し、見に来る人の事を考えて休憩所を用意し……本人は否定するかもしれないが疲れていないわけはないだろう


    エルはしばらくキヴォトス内に滞在するらしいので、焦る必要はない。その事をエルに伝えると、エルは名残惜しそうに自宅へ戻っていった



    そしてここから秘密の女子会が始まる

  • 124氷室エル24/07/20(土) 00:47:37

    「エルさん喜んでたね。涙まで流して……」

    「そうですわね。我々がそれぞれ想いを込めたのが伝わったのでしょう」

    「そうだといいんだけどねぇ。エルさんって自分がどう想われているか分かってない所があるから」

    「仕方ありません。過去のエルさんは自分の心の内すら理解できない程に焦っていましたから」


    メンバーはホシノ・ナツ・ハルナ・アコの4人
    同じ部活の仲間やシャーレの先生すら交えず、4人は二次会としてこっそりと集まっていた

    「って事は今のエルさんなら私達の気持ちをちゃんと分かってくれているのかな」

    「どうでしょう? 私は以前ストレートに好意を伝えた事がありますから、半年前から伝わっているでしょうが」

    「あら、抜け駆けですか?」

    「自分の想いを口に出したのは私だけじゃないでしょう?」

    「フフ、それもそうですわね♪」

    「じゃあ実際どれくらい好きなのか私達にも教えてよ。最初は自信がありそうなゲヘナの風紀委員ちゃんからね」

    「いいでしょう」

  • 125氷室エル24/07/20(土) 01:01:21

    「さて、私の見立てですがエルさん自身はこう思っているでしょう」

    好感度
    エル:アコ   80:93
    エル:イオリ  50:45

    「エルさんってアコさんの事そんなにも好きだったんだ」

    「当たり前です。私とエルさんはこの中で言えば最も付き合いが長い。言ってしまえば幼馴染みです。友人歴も一番長いでしょう」

    「でもエルさんはトリニティで私達と会った時に初めて友達ができたって言ってたよ」

    「ノーカンです! トリニティよりも先にゲヘナに会いに行っていれば私が一番最初にイオリと一緒に友達になっていました」

    「でもそのイオリちゃんの好感度って普通くらいじゃない?」

    「そう、それです。エルさんの事ですから………

    『はい? イオリさんが私の事をどれくらい好きかですか?』
    『………普通くらいじゃないですか? 友達なので好きか嫌いかで言えば好きなんでしょうけど………え? パーセントで?』

    『………5割くらい? いや高すぎる? イオリさんには迷惑をかけた事も多いですしもう少し低め……?』


    ………などとおかしな事を言い出すに決まってます」

  • 126氷室エル24/07/20(土) 01:14:16

    「あ~……ちょっと想像つくかも」


    「最初はイオリも私の指示で友達になった形だったので、乗り気じゃない様に見えたかもしれません」

    「ですが今はそんな事なんて気にせず、普通の友達として接しています。面倒見はいい子ですからね」


    「今日の集まりにも参加してたもんね」


    「エルさんは我々風紀委員の忙しさをよく分かっていませんから、ここに来る為の予定調整すら大変だという事も知らないでしょう」

    「今日のイオリもdice1d3=3 (3) 」

    1.慌てて業務をこなしていましたよ (好感度+20)

    2.不良が現れない事を願っていましたよ(好感度+30)

    3.事前に不審人物を取り押さえて余裕を作っていましたよ(好感度+40 )



    「イオリさんの事ばかり言っていますが、アコさんはどうなのですか?」


    「私の気持ちは直接伝えましたからね。キチンと伝わっていますよ dice1d3=2 (2) 」

    1.伝わっていない部分があったとしても誤差です (好感度dice1d5=3 (3) )

    2.伝わっていない部分も追々伝えていけばいいだけです (好感度dice1d10=4 (4) )

    3.最も、話していない部分も勿論ありますがね (好感度+10)

  • 127氷室エル24/07/20(土) 01:28:15

    逆好感度
     アコ:エル  97:80 (大切なお友達ですよ。これまでも、これからも)
    イオリ:エル  85:50 (エル?大切な友達だけど……え!? ちゃんと伝わってないの!?)


    「もしもアコちゃんのいう事が本当ならイオリちゃんが可哀相な事になってるけど……」

    「いいんです、時間はありますから。次にエルさんと3人で会った時にじっくり話せば分かってくれるでしょう」
    「今のエルさんならきっと気持ちを伝えれば、受け取ってくれるはずですから」

    「……うん。そうだね」



    「とまぁ私達はこんな所です。エルさんを友として想う気持ちは負けませんよ」

    「あら、友としてなら我々も負けていませんわ。しかも私達とエルさんは友という関係だけではなく、同志である」
    「つまりは盟友と言っても過言ではありませんから」

    「美食研究会が? そもそも付き合いで言うなら私がエルさんをゲヘナに誘った日に拉致したのが出会いですよね?」
    「この中では最も付き合いが浅く、エルさんの第一印象も悪いテロリストの好感度なんてたかが知れてるでしょう」

    「あら、絆も料理も重ねた時間の長さじゃなくて、時間の質を大事ですわ」

    「ならば教えてもらいましょう。エルさんの事をどう思っているかを」

  • 128氷室エル24/07/20(土) 01:47:51

    「イズミさんはエルさんを見つけた時から執着していましたから、好意は伝わっているとして………数値で表すならこれくらいでしょうか」


    好感度

    エル:ハルナ  66:58

    エル:アカリ  47:45

    エル:ジュンコ 57:78 (データを映し忘れて???になってますが、part8 >>21で設定済み)

    エル:イズミ  45:90(美食研究会と友達になったのでエル→イズミは好感度補正で45になっています)



    「1人を除いて、普通の人よりは話しやすい。友達といえば友達……ぐらいの印象しか互いに持っていないのでは?」


    「そんな事はありません。さっきも言いましたが私達美食研究会とエルさんの付き合いは短いですが……質が高い」

    「私達の為の地図を作り、私達の為に料理を作り………そうそう、フウカさんとももっと仲良くなって友人関係を育んでくれれば嬉しいですね」


    「? 給食部でエルさんと一緒に料理を作る姿を見ましたが………あれで友達じゃなかったんですね」


    「dice1d3=3 (3) 」

    1.フウカさんは誰に対しても優しいですから(変化なし)

    2.友人関係というよりかは共通の友人を持った仲間と言った所でしょうか (友人関係 フウカ→エルを45に)

    3.フウカさんは友人と思っているでしょうが、エルさんは良い人だとは思っているだけで……(友人関係 フウカ→エルを+dice1d50=)


    好感度

    エル:フウカ  85:42

  • 129氷室エル24/07/20(土) 01:48:06

    dice1d50=47 (47)

  • 130氷室エル24/07/20(土) 01:58:15

    逆好感度

    フウカ:エル 89:85 (これからもハルナ達に振り回されるでしょうけど……被害者として、友達として、仲良くしていきましょ)



    「こちらもイオリさんと一緒ですね。一緒に料理を作りながら絆を確認してもらえば、すぐに友達だと気付いてもらえるでしょう」

    「我々がその場を用意する事で、エルさんとフウカさんの料理をいただける………完璧ですわ」

    「そうと決まれば早く実現させないと……その為に相応しい食材を……!」


    「また事件にエルさんを巻き込まないでね?」


    「………………善処しますわ」



    「で、結局のところ美食研究会はエルさんをどう思っているのですか? ここまで話しておいて、まさか給食部の方がエルさんと仲が良いなんて話はないですよね?」


    「もちろんですわ dice1d3=2 (2) 」

    1.少なくとも私はエルさんの事を大切に思っていますとも (好感度ハルナ+30 イズミ+5 他+10)

    2.特に私と……前々から知っているイズミさんは(好感度ハルナ+40 イズミ+10 他+20)

    3.むしろ出会う度に我々の想いは強くなるばかりです (好感度ハルナ+50 イズミ+15 他+30)

  • 131氷室エル24/07/20(土) 02:20:23

    逆好感度
     ハルナ:エル 98:66(これからも盟友として、共に美食の道をまい進しましょう)
     アカリ:エル 65:47(エルさんのおかげで賑やかになりそうですね☆)
    ジュンコ:エル 98:57(一緒にいるとひもじい思いをすることが無くなるから好き! もっと遊びに来て!)
     イズミ:エル 100:45(エルが苦手な物は私が食べちゃうから、美味しい物は一緒に食べようね!)


    「イズミさんは以前エルさんに警告されてイズミさんなりに気持ちを抑えていたこともありました」
    「ですが、好意というものは抑えきれないもの。ましてやアレだけ我々の望みを叶えてくれたのです。今は距離感が元に戻ったどころか近いぐらいです」

    「ジュンコさんがエルさんを好きなのは意外ですね」

    「エルさんが現れる時は美食が味わえる事が多いですからね。見返りを求める好意ではありますが、仮に食事がなくとも嫌いになったりはしないでしょう」

    「でもこうやって見るとエルさんって美食研究会より給食部の子の方が仲がいいんじゃないの?」

    「えぇ、我々もそれは由々しき事態だと考えています。なので近い内にエルさんの為の食事会でも開こうかと」
    「そこで私達の気持ちをお腹いっぱいになるまで味わってもらって、理解した上で今後は本業の合間にでも美食研究会として活動していただければ…!」

    「エルさんをテロリストの仲間入りにさせてたまるものですか! そんな事になるなら風紀委員の特別顧問に就任させます!」

    「あら、風紀委員の行政官がそのような事を勝手に……しかもエルさんを束縛するような役職に就かせてよろしいいのですか?」

    「これ以上エルさんの世間での評価を落としたくありませんからね」

  • 132氷室エル24/07/20(土) 02:36:18

    「フフフ……そこまで気に入らないなら今ここで、どちらの未来がエルさんの為になるのか白黒ハッキリつけますか?」

    「! いいでしょ……「はい。ストーップ!」


    「二人とも肩の力を抜いて落ち着こう? こんな所で暴れたら会場が壊れちゃうよ」

    「それにようやくエルさんは自分で未来へ進んでいるのに、その道筋を私達が決めちゃうのはよくないって分かってるよね?」


    「それは……」 「そうですね……」


    「うんうん。おじさんも分かってくれて嬉しいよ」

    「ですが道筋を決めるとまではいかなくとも、我々よりもエルさんを無二の友だと強く思っている部活がないのは事実」
    「そうなれば自ずと交流回数は増えていき……胃袋を掴んでしまうのは時間の問題でしょうね」

    「おっと、それは聞き捨てならないよ。エルさんの友達が1番多い集まりってだけなら私達も負けてないからね」

    「……柚鳥ナツさん。でしたらお聞かせ願います。貴方はエルさんとはどういう関係なのですか?」


    「アコさんが幼馴染って言えるくらいの旧友。ハルナさんが同志と呼べるくらいの盟友だとするなら……私達はどこまで行ってもただの友達だよ」
    「だから言い換えるとするなら……親友かな? そんな親友を想う気持ちなら私も負けてないよ」

  • 133氷室エル24/07/20(土) 03:00:09

    本日はここまで

    テンプレに書かれている好感度の数値のほとんどは、親愛・友愛・恋愛問わずエルの予想の数値です(なのでエルからの一言コメントが追加されている)

    私の事は好きじゃなくても、地図の事はこんなにも好きだから好感度はこれだけ!みたいな印象もあります


    自身の数値以外をよく分かっていないのは、他人の心に向き合うという行為を避け続けて、氷室エルという個を好きになってくれると思っておらず、自分の地図のファンであるかどうか(part6 >>67)等が基準になっているので、本当の相手の気持ちとはズレが生じています


    なのでエルの心に余裕があるタイミングで、不意打ち気味に、早めに、しっかりと気持ちを伝えていたアコ・ハルナ・ミノリの好感度は増加しているのです



    次回は放課後スイーツ部と対策委員会からの好感度編




    オマケ


    「そういえばヒナさんはエルさんと友人ではないのですか?」


    「互いの実力は評価していますし、仲は悪くはないのですが友人ではないでしょう」

    「むしろ私やイオリとエルさんの仲を気にしてくれているようで……私はエルさんとヒナ委員長なら委員長を優先するといつも言っているのですが……」

  • 134二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 03:38:09

    なるほどなぁ

  • 135二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 13:16:30

    投稿乙!

  • 136二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 23:55:08

    保守

  • 137氷室エル24/07/21(日) 00:43:14

    「それじゃ今度は私達がどう思われてるかだけど………4人で話し合った結果、こんな感じと思ってるよ」

    エル:ナツ   69:65
    エル:ヨシミ  86:82
    エル:カズサ  48:45
    エル:アイリ  45:45


    「美食研究会とあんまり変わりませんね」

    「エルさんからも最初の友達だって聞いてたから少し意外だね」

    「私とエルさんは先に出会ってたからいいんだけど、他の三人はちょっと色々あって……特にカズサは第一印象は悪かったから」
    「それに最初の頃の私とエルさんの関係は普通の友達というよりも師友に近い関係だったから一歩引いて見られてるのかも」

    「それなのにヨシミって子の好感度は抜けてますね」

    「エルさんにとってヨシミは色々と初めて尽くしだからね。最初に友達として連絡先を交換したのもヨシミだったし、この中で1番スタートダッシュでエルさんに近づいたのはヨシミだと思う」

    「ナツさんはそれで良いのですか? 貴方もここにいる以上、それなりに氷室エルという存在を好きだと思っていますが」

    「う~ん………私の好きはちょっとみんなの好きと違うから別にいいかな?」

    「というと?」

    「みんなはどんなエルさんでも好きなんだよね? もちろん私も好きだよ」
    「でも私はその中でも青春時代を謳歌しているエルさんが好きなんだよね」

  • 138氷室エル24/07/21(日) 01:15:07

    「だって物心ついた時から自分の夢の為に進み続けてて、しかもその夢が『自分の大切なものを見つけてくれた人と、自分が好きな景色を見たい』だよ?」
    「なんて言うんだろう………あんまり私としてはこういう言い回しをしたくないんだけど、尊いって思ったよね」

    「分かる」 「分かります」 「私も気持ちは分かるよ~」

    「虹色のエルさんもさ、あまり見続けない方がいいって言われてるけど綺麗なんだよ。虹色に輝く体だけじゃなくて、形が綺麗なんだ」
    「互いが互いを守る為の綺麗な形。それを見たから氷山ではできる限り頑張ったし、二人とも助けるって先生が決めたから私も協力した」

    「あの日の出来事は私の青春に、それこそ何ページ分も書き込んでくれたんだ」
    「だけど私はエルさんから貰ったものを私は全然返せてないんだよね……エルさんは否定するだろうけど」
    「それに今日みたいに私が探してみたかったものを、こっそり用意して見せてくれたりしてさ………エルさんへの借りがどんどん増えていくばっかりで返せてないんだよねぇ」


    「だけど私達から贈れるものなんて限られてる。だからこそ私達が唯一できることを大事にしたい」
    「それが、やっと始まったエルさんの青春を応援すること。エルさんがこれから成長して大人になった時に、私達との思い出を楽しかった青春の1ページとして振り返れる様にしたい」

    「だから放課後スイーツ部はエルさんと仲はいいけど、同じ部に所属させたいとかは思わないかな」
    「私達とエルさんの青春の記録が重なればそれでいい。将来的には親友って呼べるくらいの仲がちょうどいいかな」

  • 139氷室エル24/07/21(日) 01:29:50

    「……それは他の皆さんも同じ意見なのですか?」


    「違うよ。これはあくまで私の主観」

    「ヨシミもカズサもアイリも私が埋蔵金探しで知り合った友達の友達から始まってるし、私ほど複雑に考えてないよ」


    「ただエルさんの心に皆で入った時から少し考え方は変わったんじゃないかな? dice1d3=3 (3) 」

    1.キヴォトスにいる間は何度も遊びに誘うつもりだよ (好感度 ヨシミ+5 カズサ・アイリ+20)

    2.みんなエルさんの夢を応援したいと思ってる (好感度 ヨシミ+10 カズサ・アイリ+30)

    3.みんなエルさんと好きな物を共有したいと思ってる (好感度 ヨシミ+15 カズサ・アイリ+40)



    「ナツちゃんはどう思ってるの?」


    「ん? 私は最初から変わらないよ dice1d3=2 (2) 」

    1.いっぱい貰った分だけ、楽しい事を返したい (好感度+20)

    2.これからもエルさんの青春が……夢が続きますように (好感度+30)

    3.エルさんが夢へと進む道が、できるだけ私が進む道と交わってほしいな (好感度+40)

  • 140氷室エル24/07/21(日) 01:51:41

    逆好感度
     ナツ:エル  95:69 (悩みがあるならいつでも遊びにきてね。暗い心もきっと明るくしてみせるから)
    ヨシミ:エル  97:86 (何処に行ってもちゃんと連絡しなさいよね! エルだけじゃなくて私も成長するんだから!)
    カズサ:エル  85:48 (色々抱えすぎちゃう前に遊びにきなよ。みんな待ってるからさ)
    アイリ:エル  85:45 (エルちゃんが好きな物、チョコミント以外ももっと教えてほしいな!)


    「こうして見るとエルさんって他人の好意に鈍感すぎませんか? 半分近く伝わっていない人もいますよ?」

    「……いっそ全員で拘束して、全員の気持ちを理解するまで囁き続けてみる?」

    「!!………ありですわね」

    「……うへぇ~。じゃあこの話もここまでにして次のお題に……」

    「あれ? ホシノさんは対抗しないの?」

    「おじさんは別に好きな気持ちで争うつもりはないからねぇ。この中で1番下だって言うならそれでいいよ」

    「………ハルナさんは出口の封鎖を、ナツさんは急いで連絡を」

    「!! 分かりましたわ」 「……これもまた青春だね」

    「………アコちゃんは何をするつもりなのかな?」

    「我々の間での隠し事はなしです。ホシノさんにもしっかり話していただきますよ」

  • 141氷室エル24/07/21(日) 02:04:33

    「そうは言っても他の皆と同じで、おじさんはエルさんの事は大切な友人とは思ってるけど……」

    「……おっ! シロコさんから反応が来たよ!」
    「エルさんがアビドスの人とどれだけ仲が良いか教えてくれるって」

    「え? シロコちゃん?」

    「ふむふむ………『ホシノ先輩はエルと同じベッドで一夜を明かした仲で……』」

    「シロコちゃん!? アレは色々あってシロコちゃんが思ってる様な事が起きてなくて…!!」

    「『その後も別れ際に二人の間でだけ通じる会話をしてホシノ先輩は哀しげな表情を……』」

    「あ゛~!? 分かった! ちゃんと話すからシロコちゃんを止めて!」

    「いいでしょう。ナツさん、一旦ストップです」

    「了解~!」

    「………おじさんがエルさんをどう思ってるかなんて話を聞いても面白くないと思うけど」

    「それを決めるのは私達です。ではまずはエルさんからの好感度を主観でいいのでどうぞ」

  • 142氷室エル24/07/21(日) 02:18:19

    エル:シロコ  68:45

    エル:セリカ  97:87

    エル:ホシノ  100:85

    エル:ノノミ  45:45(エルとの最終決戦 ~ 氷原地区突入までに参加していた為、友人の最低値で設定)

    エル:アヤネ  45:45( 〃 )


    「ノノミちゃんとアヤネちゃんはエルさんの快気祝いで改めて仲良くなってたから……今はこんな感じかな?」


    「それは良いのですが……エルさんからホシノさんへの好意が100ですか。いや、よくもまぁそこまで言いきれましたね」


    「自分でも自惚れてると思ってるけど、エルさんの言葉通りならそうなっちゃうんだよね」


    「エルさんはなんと?」


    「………私が理想なんだって」


    ~~~~~~~~~~~

    (Part9 >>180より)

    はい。先生からも頼られる強さも、一緒に空を眺めて綺麗だと思ってくれた感性を合わせ持っている事を埋蔵金の一件で知りました


    そして今日では他の生徒の皆さんに慕われ、埋蔵金の私欲の為でなく借金返済に惜しみなく使い、……私の様な人でも助けようとしてくれるやさしさを知りました


    ホシノさんの姿は……理想の1つなんです。私の宝をこういう人に見つけてほしいと思ったあの日の理想の姿


    私の夢は正しく叶ったんだと思わせてくれるような……そんな私では及ばない、そんな憧れの人なんです


    ~~~~~~~~~~~


    「だからおじさんへの好きは皆の好きとは違う。友人とかそういうのとは一線を越えてしまってるんだよねぇ」

  • 143氷室エル24/07/21(日) 02:55:10

    「それではホシノさんはどう思っていらっしゃるのですか?」


    「エルさんを? そうだねぇ~、エルさんの事は個人的にもそうだけど、対策委員会としても仲良くしていきたいなぁとは思ってるよ」


    「シロコちゃんはエルさんと同じで綺麗な景色を見るのが好きだし、セリカちゃんはそれを表す地図やイラストが好き」

    「ノノミちゃんとアヤネちゃんともこれから色々話す事も増えていって………今のエルさんならすぐ仲良くなれると思ってる」


    「だからいずれおじさんの事も他の皆みたいに気楽で近くて……一緒にお昼寝できるような存在になりたい。今はそれくらいかなぁ」


    「………本当にそれだけですか?」


    「もしかして疑ってる? おじさんは嘘つかないよ」


    「ならばお聞きします。実際のところ、エルさんの事はどれくらい好きだって言えますか?」


    「dice1d3=2 (2) 」

    1.う~ん……そんなに変わらないんじゃないかな?(好感度+5)

    2.みんなと一緒くらいだと思うよ(好感度+10)

    3.尊敬っていう意味ならエルさんと同じかな(好感度+15)


    ???

    dice1d100=81 (81)

  • 144氷室エル24/07/21(日) 03:35:07

    寝落ち気味なので本日はここまで 一応書こうと思えば演奏72を生かしたトリニティバンド編だとか作れそうなのですが、好感度編の話で終わっておくほうが綺麗な気がするので、小ネタ集は4人の密会が終わったら終了予定です



    多分160前後くらいで終わりそうな気がするのでスレを埋める為に

    ↓こういうのを需要があればやるかもしれません↓


    Part1のヒミツ


    序盤特有の後半の設定と合わない部分もある様に見えるが一応言い訳ができる


    >6 >7:自宅に金品を所持していないが地図を作る道具には金をかけており、また家族で過ごしていた頃は価値のある地図=財産であり、実際に狙われている


    >10:レッドウィンターで他人からお金を奪ってまで手に入れる程の価値があるものをプリンしか知らない為



    Part1のヒミツ


    >73にて、ラクダが選ばれていれば夜のアビドス砂漠にしか現れない幻の遺跡に、恐竜が選ばれていたらゲヘナの火山に奥に隠れた氷山が隠し場所になっていた (元ネタはホットアイスやま)


    また、>74にて2.が選ばれていればゲブラの役がケセドに、3.が選ばれていればケテルになっており、どのパターンでもアイン・ソフ・オウルが操る戦闘データ収集用のデカグラマトンが配置される予定だった

  • 145二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 10:46:39

    乙です
    色んなルートがあったんだな

  • 146二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 20:31:18

    最後に謎のダイスが

  • 147氷室エル24/07/21(日) 20:55:24

    自己満足でもいいからアビドス3章エル参戦編書きてぇ~~~!

  • 148氷室エル24/07/21(日) 22:20:40

    以前に立てたオリキャラスレもそうなんですけど、公式が更新した時に完結させたキャラで再び書きてぇ~! でも誰も覚えてないだろうし、自己満足すぎて脳内再生させるだけしかねぇ~!!でも脳内だとダイス振れねぇ!って時、あると思います。というわけで再開



    ホシノ:エル  95:100 (エルさんの理想として、気が抜けないねぇ)


    「……やはり1番のライバルは貴方でしたか」


    「うへ。ライバルも何もおじさんはエルさんを独占したりしないからさ。そんなに気にしないで」

    「勿論エルさんに酷い事をするって言うなら別だけど……ここにいる人達はそんな事しないって分かってるからね」


    「ホシノさん以外アビドスの人達はエルさんの事をどう思ってるの?」


    「ノノミちゃんとアヤネちゃんは友達になったばかりだからこれからだとして、シロコちゃんとセリカちゃんは気に入ってるんじゃない?」

    「dice1d3=1 (1) 」

    1.それでもおじさんの事を気にして少し遠慮がちだけどね (好感度 シロコ+20)

    2.エルさんの出した写真集を買う為に二人で頑張ってるみたいだし (好感度 シロコ+30 セリカ+5)

    3.エルさんが写真集を始めたのは二人で考えて勧めたからだって本人から言われて感激してたし (好感度 シロコ+40 セリカ+10)

  • 149氷室エル24/07/21(日) 22:37:03

    逆好感度

    シロコ:エル  65:68 (ホシノ先輩がエルを見る目……気のせいかな?)

    セリカ:エル  87:97 (エルさんの地図を定期購入する為にもバイト頑張らなくっちゃ!)



    「なんというか……アビドスの方々とは互いの想いが伝わっているようですね」


    「自分の地図のファンだって言われたエルさんと、憧れの地図の作者に特別な1枚を描いてもらったセリカちゃんとの関係は他の子よりも少し抜けてるけどね」


    「……そしてそれよりもエルさんに好かれているホシノさんですが」


    「だからおじさんへの想いはいうなれば憧憬、皆とは違うんだって」


    「ホシノさんからエルさんへの想いも憧れなのですか?」


    「うへ……うん、そうかもね。エルさんみたいになれたらなって憧れてる部分があると思ってる」


    「因みにどんな事?」


    「……みんなおじさんにだけ質問が多くない?」


    「それはもう。エルさんとホシノさんの関係は気になります。dice1d3=3 (3) 」

    1.この中で1番情報がありませんからね

    2.ベッドで一夜を過ごしたとかいうタレコミもあった事ですし

    3.おかしな目撃情報が流れる程には

  • 150氷室エル24/07/21(日) 22:53:16

    「というわけでナツさん、追加のタレコミをどうぞ」

    「おっけ~ 『ん、しかもエルさんが旅立つ前の日に私の持ってるテントを借りてどこかへ行った。どこに行くか教えてくれなかったけどアレは絶対にエルに会いに行ってる』 ……だって」

    「……シロコちゃんにはおじさんにもプライバシーがあるって事を教えてあげないといけないねぇ」

    「二人で同じテントに……間違いなくお泊りだよねぇ」

    「もうこれだけで二度以上のお泊りは確定です。さぁ!観念して何をしていたのか白状してください!」

    「その話は私も気になります。聞くまでは出口は塞がせていただきますよ」


    「………皆勘違いしてるかもしれないから言っておくけど、エルさんにとってお泊りって特別な事じゃないよ」
    「むしろ誰かとお泊りするのが好きだから、皆も誘ったら一緒にお泊りできるんじゃない?」

    「「「 !? 」」」
    「い……いえ! エルさんは夢の為ならと寝る間を惜しんで地図を描いてるタイプです! そのような人がお泊りが好きなんて事は……!」

    「アコちゃんがそう思ってるなら別にいいけど………ハルナちゃんはもう出ていっちゃったよ。アレはエルさんを誘いに行ったんじゃないかな?」

    「!?……抜け駆け!? 美食研究会ごときに遅れを取っていいわけがありません!!」
    「今日はこれでお開きです! それでは!!」 ダッ!


    「いってらっしゃ~い。うへぇ、エルさんは人気者だねぇ」

  • 151氷室エル24/07/21(日) 23:15:38

    「……それでホシノさん。本当の所はどうなの?」

    「うへ、なんのことかな?」

    「わざわざテントを持って行ったって事は、外で一緒に寝たんでしょ? きっとエルさんが好きな景色を見ながら夜を過ごす為だよね?」

    「流石ナツちゃん。当たりだよ」

    「でも本当にエルさんが誰かとお泊りすることが好きならアビドスの人達でお泊りすると思う。なのにホシノさんと二人きりで一緒になったって事は何か二人だけの秘密があるんじゃないかなって」

    「…………これ内緒にしてね?」
    「エルさんがキヴォトスを出る前に、1枚の地図を渡してくれた事があったでしょ? 昼の12時に行くと小さな滝みたいになってる場所に虹ができる場所」
    「実はね、夜の12時でも月光虹っていう虹を見ることができるんだ。見れるのは本当に稀にらしいけどね」

    「へぇ~。私も見てみたいなぁ」

    「エルさんはできればそれを見られるタイミングや条件を確立してから、皆に教えてあげたいらしんだけど……1人で毎日調べるのは大変でしょ?」
    「だから立地的に家から一番近いおじさんがエルさんの代わりに調べる日もあるんだよね。だから本当は自前のテントもあるんだけど、中古を買ったからすぐボロボロになっちゃって……だからシロコちゃんに借りたんだ」

    「それはエルさんからお願いされたの?」

    「ううん。ナツちゃんだって自分の家の近くで同じ様な事を頼まれたら手伝うでしょ? おじさんもそれと同じ」

  • 152氷室エル24/07/21(日) 23:28:52

    「だから皆が思ってる様な面白い話じゃないんだけど、エルさんから仕組みが分かるまで内緒にしてほしいって頼まれてて……」

    「分かった、内緒にする。ごめんねホシノさん。私もあの二人ほどじゃないけど疑っちゃった」

    「うへへ。気にしてないから別にいいよ」
    「それにエルさんがお泊りが好きなのは嘘じゃないから、ナツちゃんならお泊りでパジャマパーティーでも計画してあげたらエルさんは喜ぶと思うな」

    「もう既に二組ぐらい予定が入ってそうだけどね……うん、ちょっとカズサ達に相談して考えてみようかな」

    「ウチもシロコちゃん達が乗り気だからこれで四組になるね。………ふふ、ちょっとエルさんが忙しくなっちゃうかも」

    「でも、その忙しさもまた青春。最終的に喜んでくれるように色々考えないといけないかな」

    「だねぇ。……それじゃあ各自お泊り会の構想を練るって事で私達も解散しよっか」

    「そうだね、それじゃあまたねホシノさん。今度は機会があったらエルさんがいなくても遊びに来てよ」

    「ありがとうナツちゃん。トリニティに行くことがあったらまた連絡するね」

  • 153氷室エル24/07/21(日) 23:52:20

    「月光虹の調査ねぇ……我ながらよくもまぁあんな事を言えたよね。エルさんの誤魔化し方が移っちゃったかな?」


    月光虹が見えるのはエルさんに教えてもらったから嘘じゃない。大変だから調査のお手伝いを申し出たのも本当。これは断られちゃったから手伝えてないんだけど

    ……だけどあの夜を二人きりで過ごした理由は月光虹じゃない。もっと個人的な話

    でも嘘は言ってない。月光虹の話は内緒だけど、私はそれを秘密だとは言ってないから


    「………うへぇ。ごめんねナツちゃん。騙すような言い方をしちゃって。でもこれは私とエルさんだけの秘密だから」

    「それにしてもエルさんが私を1番好きだと思っている……か」


    好きという気持ちは勿論ある。強く惹かれるし、側にいたいという気持ちも勿論ある

    気持ちを羅列していけば恋する気持ちだと思われても仕方ない。むしろ私が知らないだけでこの気持ちを表す言葉は恋なのかもしれない


    でも私達の関係はそんなに明るい言葉で表せるものじゃないと思う

    例えるなら………依存かな?

    前にエルさんが私に依存してしまってるって言ってたけど、私もエルさんに依存してしまったのだと思う


    >>143

    ??? → 依存度

    dice1d100=81 (81)

  • 154氷室エル24/07/22(月) 00:31:45

    表向きには私とエルさんは良好な関係を築いてると思う。面と向かって好意を伝え合う事も今ならできそうだ

    だけど私達の繋がりは憧れだとか……ましてや理想なんかじゃない。むしろ私の存在はエルさんにとって悪影響だろう


    不安や傷や苦しみを分かち合う為に互いに刻み込みあって、私達は弱いのだと互いに実感する

    上っ面だけ綺麗な言葉を並べながら、心に闇を染み込ませて……エルさんの虹色の様に綺麗な心の色も、私の寂れた砂漠の様な心の色も、同じ黒色にして溶け合っていく


    壁は乗り越えない、問題は解決できない、自分の手で自分を傷つける

    だけど、だからこそ私達だけが本当の姿を理解できる



    ………………嘘をついてしまったからか、今日は私の方がエルさんの会いたくなってしまった

    今日は私から誘ってみようかな


    dice1d3=3 (3)

    1.通話中

    2.応答する

    3.側から着信音が

  • 155氷室エル24/07/22(月) 00:53:29

    普段こちらから連絡する事はないのだけど今日は特別だ。自分にそう言い聞かせて1コール
    だけど、その呼び出し音は予想外の方向から聞こえた

    プルルル!  「あ゛っ!?」

    焦ったような声と共に一瞬で遠ざかる気配。何が起こったのか考えること数秒
    これから何をするべきかを即決。まずは逃げ出した対象を……氷室エルを全力で追いかけるにした


    ~~~~~~~~~

    隠れていた負い目があるからか、エルさんは思いのほかあっさり捕まった

    「違うんです。晩御飯をどこで食べようかと色々探し回ってたらホシノさん達を見つけてしまって……」
    「決して私は覗いてたりしていませんし、何を話していたかは聞いてません!!」

    おじさんは別に怒ってるわけじゃないよ。エルさん自身ではなく虹色のエルさんを使って盗み聞きしていたとしても、一人になるまでコッソリ跡をつけてたとしても

    「ッ!?………そ、そうですよ! こんな事にワタシの力なんて借りたりしませんって!」

    うん。わざわざおじさんの死角になる位置に隠れて様子見なんてしてないもんね

    「……ホシノさんってもしかしてワタシみたいに凄い存在だったりします?」

    エルさんから見える私が本当の私だよ

    「だとしたらやっぱりホシノさんは想像以上に凄い人なんですね」

    ……それは言いすぎじゃないかな?

  • 156氷室エル24/07/22(月) 01:28:04

    「………不安だったんです。皆が本心から私を助けてくれたのは知っているのに、それでも疑ってしまう」

    「自分の想いはひた隠しにしてきたのに……虫のいい話ですよね? 自分が悪くないって思いたいだけの言い訳だけは上手くなって……」


    エルさんは私と二人きりだと心の弱い部分を……黒い闇をさらけ出してくれるようになった。そしてその弱い部分こそ自分の本質だと思ってしまっている。私と違ってエルさんの心は本当はとっても綺麗なのに


    「………ごめんなさい。帰ってきて早々する話じゃなかったですよね」


    だからその黒を1人で抱え込まない様に抱きしめる


    「ホシノさん!? dice1d3=3 (3) 」

    1.人がいないとはいえ一応ここ往来ですよ!?

    2.いくら路地とはいえ誰かに見られたら……!

    3.二人きりでも急には恥ずかしいですよ!?

  • 157氷室エル24/07/22(月) 02:09:42

    大丈夫、エルさんは誰も傷つけてない
    私以外は誰も気づいてる様子はなかったし、私は何とも思ってない。だからエルさんが気に病む必要はないんだよ

    と、エルさんが縋ることができる言葉を投げながら包み込むように抱きしめる。エルさんより私の方が背が高くて良かったと思う瞬間でもある

    「………だとしても、相手からの信頼を信じきれないどころか裏切るような真似までして……私は最低です」
    「そうです。最低なんだ、私はいつまで経っても変わらない。何もかもを投げ出して夢を追うなんて事は許され……むぐっ!?」

    これ以上の自虐を止める為にも口を塞ぐ
    私と違ってせっかく前に進めるようになったエルさんの大切な歩みを自ら汚すような真似をさせる気は毛頭ない

    「むむむむんっー! むむぐー!!」

    エルさん少しだけ周りの優しさを受け入れなれてないだけ。裏切った結果取り返しがつかなくなった私とは違う
    許されてはいけないのはエルさんではなく私の方だ

    「……むむむー?」

    友達のお喋りを覗き見る事が自分を否定しないといけない程に相手からの信頼を裏切る行為? そんなわけはない
    それならば自分の贖罪の為にエルさんの気持ちを利用している私は死刑ですら生ぬるい大罪人だろう

    そうだ、許されてはいけないのは私の方だ。あの日も……そして今も……私はずっと信頼を裏切り続けて………!


    「…………ホシノさん!!」

    気づけば私はエルさんに抱きしめられていた

  • 158氷室エル24/07/22(月) 02:47:27

    「ふぅ、ようやく喋れる………大丈夫ですよホシノさん」


    何が大丈夫なんだ。私は今もなおエルさんを裏切る続けているというのに


    「私はこの関係が打算であっても嬉しいです。たとえ私の思いが踏みにじられるとしても、それ以上に"わたし"は嬉しいんです」

    「だって私を利用してくれたおかげでわたしはこの黒い世界の中でも独りじゃない。ホシノさんという太陽の光のおかげで輝く虹を探して帰ってこれるんですから」


    ………!!


    「ホシノさんが苦しいなら私が許します。ワタシが助けます。わたしが背負います!」

    「だからホシノさんの心の闇がいつまでも残り続けるのなら……太陽が黒く染まるのなら私の黒色で塗りつぶして分からなくしちゃいましょう」


    「苦しみは消えないかもしれないですけど……dice1d3=1 (1) 」

    1.二人で一緒に背負う事はできます

    2.苦しみを超える踏み台くらいにはなりたいです

    3.好きなだけホシノさんの苦しみを分けてください



    …………少しだけエルさんの気持ちが分かった気がする

  • 159氷室エル24/07/22(月) 03:40:17

    なんて事はない。エルさんは私が以前伝えた「二人で一緒に苦しもう」という言葉がとても嬉しかったのだろう
    だからこそ私の黒い感情にも居場所を与えようとしてくれている。ただそれだけ

    ………正直に言うと巻き込みたくない。断るべきだ。私の苦しみを背負わせては本末転倒だ
    だけど私はエルさんの心を通じて知ってしまった。心の痛みを一緒に理解して背負ってくれる誰かがいる。それだけで救われる事もあるのだと

    「苦しい事があるなら教えてください。全部できるかは分からないですけど、できるだけ受け止めます!」
    「いつも抱きしめてくれたように、ホシノさんが苦しい時は私が抱きしめます! その代わり……また私が耐えられなくなった時は……」

    返事は決まりきっていた

  • 160氷室エル24/07/22(月) 03:54:43

    ふと、月光虹の話を思い出した

    エルさんはさっき私の事を黒い世界に注ぐ太陽の光だと例えた
    ならば私にとってエルさんは黒い砂漠に現れた月光虹なのだろう

    消えてしまいそうなくらいの明るさで輝く虹は、まるで黒い感情の奥に隠されたエルさんの本当の心の色のようで
    エルさんが恐怖と呼ぶ虹色よりも強く色濃く……私の心を狂わせたのかもしれない


         (95+81)(100+79)
    ■シノ:■ル  176:179 (エルさんの苦しみが続く限り、私達の関係は終わらないよ)

  • 161氷室エル24/07/22(月) 03:59:56

    ここまで 今回は寝落ちとかじゃなくて普通に文章を考えてたら頭がこんがらがってきて時間がかかりすぎました……
    そして今、これを書き終わったからかもしれませんが、もう更新終了でもいいかな~とも思ってます

    上の方で書いたオマケ話とかも必要なさそうですし(そもそも40近く埋まれるとは思わない)


    寝て起きて考えたら何か思いつくかもしれませんが………どうなんでしょうね?

  • 162二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 12:44:46

    投稿乙です!

  • 163氷室エル24/07/22(月) 16:59:50

    本日は久々のお休みで更新待機しているのですが、3章の知識を入れてから更新終了するか、解釈違いが起きる前に駆け抜けるか悩み中です……

  • 164氷室エル24/07/22(月) 17:09:09

    いっか、更新しちゃうか メンテ明けてもサーバーが重くなってる時より落ち着いた時に見たいし、延長するかもしれないですし

    最後のオマケ 進めていきます


    売上

    dice1d100=67 (67)

    1~33.まだまだキヴォトス内で活動中

    34~66.また遠くへ旅に出る

    67~100.想像以上に売れた結果dice1d2=1 (1) (1.次の作品を期待される事に 2.連日引っ張りだこに)

  • 165氷室エル24/07/22(月) 17:21:09

    【そして少女は明日へと進む】


    半年近くの冒険の旅から帰って来た氷室エルの風景写真集。<虹色の軌跡>はエルの想像以上に売り上げが伸びた


    キヴォトスの隠れスポットだけではなく、外にある名前だけは聞いた事がある危険地帯や、名前すら知らない秘境を記した地図や写真は専門家達を惹きつけていったというのもある

    だが1番はそこに載せられた美しい景色の数々だろう。素人が見ても写真だけでは伝わりきらないと感じる程にエルが映す虹色は煌めいて見えた


    しかも地図も付いているので一部の場所は自分の足で確かめに行くこともできるのだ。



    低人気なのに売れている理由

    dice1d3=1 (1)

    1.著者は公表されていない為

    2.単価が高い

    3.1部の客が買い占めてる

  • 166氷室エル24/07/22(月) 17:39:27

    この写真集にはエルの名前を載っていない。氷室エルの名で地図を出すと、そこにはエルが望まない価値が生まれてしまうだろうと考えたからだ


    地図の画力や文字を見られると氷室エルの作品だと気付かれるかもしれないが、名前を出さない以上確信はない

    既に世間の話題から消えた名前を思い出す人なんていないだろうと踏んでいるが……dice1d3=1 (1)

    1.綺麗な景色をエルが好きな事を知っている人なら連鎖的に分かる

    2.エルの地図のファンなら分かる

    3.次の旅に出ている間に考察が進んで氷室エルの作品、もしくはその弟子だと話題になることに



    そんなわけでいわゆる新参者の立場で参加したのだが、当然部数は少ない

    量産は機械任せとはいえ、出版社の知り合いがいるわけでもないエルは全てが自費出版。出回る総量は埋蔵金の地図と比べれば天と地ほどの差がある


    最初はそれでも良かった。好きだと思ってくれる人にだけ手に取ってもらえればと思って製作したものだし、自分の軌跡を必ず知ってほしいという使命感もない



    だけどエルにとって誤算だったのは、綺麗な景色というものは大体の人が好きなものだと知らなかった事だった

    だから予想以上に売れてしまう。数がないので大人気作品とは言えないが、それでもエルがキヴォトスで生きていくには十分な採算が取れる程には売れていった

  • 167二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 18:00:44

    このレスは削除されています

  • 168氷室エル24/07/22(月) 18:03:26

    それどころか新作を求めているという嬉しい声も届いてくる。それはエルにとって売り上げ以上に嬉しい誤算だった


    自分が写真を撮り、地図を記して、本に仕立て上げたのは言わば自己満足である


    できるだけ多くの人と共有したいとも思っているが、それはいつの日かという話であって、世間からこんなにも早くレスポンスが返ってくるとは思ってもいなかった


    だけど多くの人が同じものを望んでいると思うとすぐに旅立ちたくなった

    この世界にはまだまだ知らない景色が待っている。エル自身もそれを見つけ出す事を望んでいた


    だがエルがキヴォトスからいなくなると現在少しずつ発行している写真集はこれ以上増えなくなってしまうだろう。それは良くない


    総数がないのでまだ売り出していない地域だってある。大人気になってほしいとは思わないが、知らないというのは寂しい。これから見る景色もそうだけど、今ある景色も大切にしてほしかった

    dice1d3=2 (2)

    1.なのでしばらくは諦めようと思っていたら……

    2.だから色々と我慢を重ねてとうとう……

    3.だけどチェリノ会長から勧められた部があって……

  • 169氷室エル24/07/22(月) 18:12:36

    業務用の印刷機や製本機等を買う事にしたのがついこの間の事である

    今までほとんどの製造過程を手作業で作っていたが、写真画像を本に入れるという工程が慣れないという事を相談したところ


    dice1d3=3 (3)

    1.『簡単なコトならワタシがずっと続けられるヨ』とワタシが言ってくれたので、ボタン操作だけでこなせる機械の購入を決めた

    2.「ならおじさんに任せてよ」とホシノさんが言ってくれて、学校にある使ってない機材を譲ってくれた

    3."もし手作りにこだわらないのなら、一緒に探してみる?"と先生が言ってくれて、ミレニアムまで連れて行ってくれた

  • 170氷室エル24/07/22(月) 18:35:13

    ミレニアムでは氷原地区まで来た時に着ていた防寒スーツを作ったというエンジニア部を紹介してもらい、本人がいなくても紙と電力さえあれば無限に本の作成ができるという『ブックメイキング君』を購入することができた
    しかも本の作成だけではなくブルートゥース?による携帯から直接の写真の移動や、マイナスイオンが流れてくるなどの色んな機能をつけていただいて……お値段は結構したけど、将来への投資と考えたら安すぎるくらいだろう

    因みに製本作業を自動でできても流通はできないのだが……そこは先生がたまに回収して欲しがってる生徒に渡したり、本屋に売ってくれたりするらしい
    迷惑だからと断ったけど、先生も本が誰かの手元に届くことを望んでいると言われてしまったら断り切れなかった


    そして、この量産体制の確立は私がキヴォトスの留まる理由がなくなった瞬間でもあった

  • 171氷室エル24/07/22(月) 19:17:33

    用意ができた次の日。私は友達を集めて、しばらくしたらまたどこかへ行く事を伝えた
    旅に出る為の道具や食料を買う資金を全てつぎ込んだので今日明日ではないけど、準備ができたら旅立つだろうと

    ……だけど、もし製本機をタダで入手できたとしても、すぐには旅に出られなかったと思う
    帰ってくる場所があるのは喜ばしいことだけど、喜ばしすぎるのも問題という話だ。誰も何も悪くない


    だからもう少しだけこの温もりと安寧で、寂しさを埋めてほしい
    焦らなくても綺麗な明日はちゃんと待ってくれているから

  • 172氷室エル24/07/22(月) 21:45:40

    プロフィール


    レッドウィンター連邦学園3年生 部活 工務部

    氷室エル


    年齢  17才

    誕生日 7月16日

    身長  125cm

    趣味  綺麗な景色探し。地図作り

    原画  ???

    CV.   ???


    基本情報

    レッドウィンター連保学園所属だが、ほとんどの時間を学外で過ごしている少女


    非常に小柄だが内に秘められた力は大きく、どこまでも自分の足で走っていける程のフィジカルを持つ。

    キヴォトスの内から外まであらゆる場所を跳び回り、隠れた名所からキヴォトスの外に広がる自然まで、あらゆる景色と場所を記録したマップ及び風景写真集<虹色の軌跡>の著者でもある。

    キヴォトスでは滅多に見かけられないが、友達に会う為に戻ってくる寂しがり屋の一面も持つ。

  • 173氷室エル24/07/22(月) 21:52:03

    これにてオマケも含めて完結です!


    ………実は>>164ではどうせメンテだと思ってるみたいなことを言ってたけど、本当はアビドス3章の終わりを見てから少し最後の1文を追加しようと待機してたんです

    でも0時までメンテが伸びるとなると流石に……という事でこういう終わりにしました!


    ちょっと自分でも消化不良感はありますが、その反省は次回に活かしていくことにします!!

    やるにしてもある程度仕事が落ち着くか、大型連休でも貰えるかしないといけませんけど……



    というわけでここまで見てくださってありがとうございました! 本編最終回でも言ってましたけど、見てくれてる人がいたから続けられました!

    また夜にだけしか更新しないし「……」ばっかり並べてる似たようなスレを立てるかもしれませんが、その時にもまた皆さんに保守してもらえるようなものを書いていきたいです!



    何か質問があったら返しますが、何もなかったらこれで私からの言葉は最後です!

    ありがとうございました!

  • 174二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 22:01:33

    お疲れ様です
    エルちゃん可愛かった

  • 175二次元好きの匿名さん24/07/23(灍) 07:33:34

    投稿乙!
    ハッピーエンドになって良かった!

  • 176二次元好きの匿名さん24/07/23(灍) 08:30:05

    完結乙です!リアルタイムでは追えませんでしたが面白かったです!

  • 177二次元好きの匿名さん24/07/23(灍) 12:50:32

    投稿乙です!
    ありがとうございました!

オススメ

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