- 1122/02/10(木) 19:02:13安価でファイアーエムブレム風花雪月の世界を生きる|あにまん掲示板ベレトorベレスが士官学校に来てから、第二部最終章まで生き残ることを目標にしよう。ストーリーは蒼月の章(青獅子の学級)でいきます。主人公(ベレトorベレスとは別です)は青獅子の学級の生徒の一人というこ…bbs.animanch.com
↑続きです
現在蒼月の章(青獅子の学級)が完結し、翠風の章(金鹿の学級)です。
- 2122/02/10(木) 19:12:27
リシテア「…………………。」
あの…リシテアさん?
リシテア「…ひっ!お…お化け…!?」
リシテア「す、姿をみ、見せなさいよ!」
あの…僕だよ?
リシテア「…な、何だあんたでしたか。な、何でもありませんよ。それじゃ…。」
リシテアはそそくさと帰ろうとした。
待って、最近僕のこと避けてない?
リシテア「…………。」
リシテア「……わたしはあんたとこうして言葉を交わすのも申し訳ないくらいですから…。」
何か悪いことしたの?
リシテア「…以前、あんたの髪の色の話をしましたよね?」
…したかな?
リシテア「しました。…わたしの方で勝手に調べました。…カクセイフ家から失踪した子供はやはりあんたでした。そして…」
………。
リシテア「…あんたは、奴らに売られた。…その結果、あんたの髪の色は失われた。あの悍ましい実験の結果…。」
…………………。
リシテア「…あんたはコーデリア家であの恐ろしい実験が行われたことは知っていたんですよね?…そして、わたしのことで両親がカクセイフ家に助けを求めた結果、今度はあんたが犠牲になった。」
リシテア「…あんたはそのことについては何とも思わないんですか…?だって、間接的にわたしたちが原因でもあるんですよ…?…恨まれても文句は言えませんよ…。」
アデルは>>4と答えた。
- 3二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 19:13:37
何でリシテアさんを恨まないといけないの……?
恨むのは実験を行ったあいつらでしょ。 - 4二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 19:14:30
別に何も恨んでないよ。元の髪色…緑だって特に思い入れはないし
- 5122/02/10(木) 19:25:52
別に君やご両親のことは恨んでないよ?それに僕の元の髪色には、別に思い入れもないしね。
リシテア「で、でも…。」
…リシテアさん、君もあの実験で苦しんだんだろ?…君が責任を感じる必要なんて何一つないんだ。だから気にしないで?
リシテア「………分かりました。……あんたのお気持ちに感謝します。……もう、今の話振りからして、隠しておくこともしません。わたしはこの身にカロンの小紋章とグロスタールの大紋章を宿しています。…あの実験の結果、得ることになった忌まわしい紋章です。」
…ならば、僕も教えるよ。僕は、炎の紋章と獣の…モーリスの小紋章を持っているんだ。
リシテア「…あのモーリスの紋章を…?」
うん。あの呪われたね?
リシテア「…無理していませんか?」
…してないよ。
リシテア「…………………あんたはあとどれくらい生きられるんですか?」
……分からない。……ただ、着々と死には近づいている。……どうにもならないだろうね。
リシテア「…わたしが言えたことではないかもしれませんが、無理はしないで…。」
リシテアは帰ろうとしたが………
リシテア「……………………。」
…やっぱり、幽霊怖いの?
リシテア「………………………はい。」
リシテアと共に自室に戻った。
しばらくして…
>>7が書庫から姿を現したのは二人には知る由もなかった。
- 6二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 19:26:38
加速
- 7二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 19:27:04
ベレス
- 8122/02/10(木) 19:49:04
ベレス「…あの子たち、あの年で過酷な運命を背負っているんだね…。」
ソティス「…おぬしの力で何とかしてやれぬか?」
ベレス「…分からない。」
ソティス「特にあの少年の方は、もう長くはないじゃろうな…。あと10年生きられるかどうか…。」
ベレス「…………………。」
———————————————————
ベレス「アデル。少しいいかな?」
先生、どうしましたか?
ベレス「君はレスター諸侯同盟のことをどれくらい知っているかな?」
アデルは>>10と答えた。
- 9二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 19:50:07
興味がないので実はあまり知らない
- 10二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 19:58:54
- 11122/02/10(木) 20:08:59
同盟の内情は興味ないから知らないんです。僕は貴族と言ってもそれらしい生活は何もして来ませんでしたから。
ベレス「レスター諸侯同盟には、特に力の強い5つの家があるんだ。リーガン家、ゴネリル家、エドマンド家、コーデリア家、そしてグロスタール家。これらの家は円卓会議で議決権をもっている有力な諸侯と言われている。しかし、この会議で議決された案もすぐに反故にされてしまうこともあるほど、協調性に欠けているらしいんだ。」
なるほど…僕の家はどうなのか知りませんけど、協調性はなさそうですね。
ベレス「うん、そう思う。それで、今回ローレンツから協力を求められていてね。何でもアケロンって言う小領主が領界問題を蒸し返して挙兵までしているらしいんだ。既に会議でも決められたのにだよ?…今回は、そいつを追っ払うことに協力してほしいとのことなんだ。」
どうしようかな…?>>13
- 12二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 20:17:41
特に予定もないのでいいですよ
- 13二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 20:18:10
- 14122/02/10(木) 20:30:18
特に予定もありませんし、いいですよ。
ベレス「ありがとう。それじゃ今から行こうか。」
———————————————————
〜同盟領〜
ローレンツ「思ったよりも敵の数が多いな…。先生たちを連れてきて正解だったな。」
アケロン「ああん?グロスタール伯は忙しいから、こっちに手が回せないと思っていたのに…。まあ、いいか…ぼくちゃんの邪魔をする奴にはお仕置きしないとねえ。」
ローレンツ「あの男がアケロンだ。奴はこの砦を狙っている。奴を倒すか、しばらくの間、耐えていれば勝手に兵を退いていくはずだ。…ここで殺してしまっても構わないが、面倒ごとは避けたいからな。今回は殺さないでくれたまえ。」
クロード「あいつがアケロンか…。俺が盟主になった時も足を引っ張って来そうだな…。」
次の展開>>16
- 15二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 20:32:05
加速
- 16二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 20:34:38
ヒルダとアデルとローレンツとレオニーでアケロンへ
ベレス達は兵の相手をする - 17二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 20:49:42
このレスは削除されています
- 18122/02/10(木) 20:51:06
ベレス「クロード。どうする?」
クロード「ん?そうだな…。あのアケロンを懲らしめてやってもいいが…俺はこの砦も守っておきたいね。」
ローレンツ「クロード。僕たちはあいつを成敗しに行こうかと思っている。君は、先生たちと共に砦を守れ。」
クロード「お前、あいつのこと嫌いか?」
ローレンツ「当然だ。あんな男、同盟にとっては害でしかない。…君がもし盟主になるというのなら、あいつはとっとと片付けてほしいのだがな。」
クロード「…考えとくよ。それじゃ、俺や先生たちはここらで籠城戦してるから、お前らは行ってきてくれ。」
ローレンツ「くれぐれも砦を抜かれるなんていう醜態は晒さないでくれたまえよ。…君の無様な姿は見たくはないからな。」
ローレンツたちはアケロンの元へ向かった。
ベレス「ローレンツはクロードのこと嫌いなのかな?」
クロード「そうでもないんじゃないのか?…嫌いならわざわざ小言を言わないだろ?少なくとも、俺は嫌いな奴には何もしたくないね。」
ラファエル「よく分かんねえ奴だよな、ローレンツくんって。」
イグナーツ「まあ、良い人なのは分かるんですけどね…。」
クロード、ベレスたちが砦付近で戦闘を繰り広げている。
ローレンツ「アデル君。ああいった男が同盟領にはまだ数多くいるんだ。…この同盟は危ういものだろう?…何が火種となって瓦解するかは分かったものではない。」
…そうだね。
ローレンツ「本当は僕が盟主になって、この同盟を纏めたいんだが、次期盟主はあいつだ。…あいつの手腕に委ねるしかあるまいな。」
ヒルダ「ローレンツくんって、真面目だよねー。」
レオニー「わたしはあんたのことただの嫌味ったらしい貴族様だと思ってたけど、結構良い奴なんだな。…あの時はお礼も言えなくてごめんな。」
ローレンツ「当然のことをしたまでだよ。わざわざお礼を言われるまでもない。…アデル君!君を狙っているぞ!」
…よっと。
アケロン「ああ?お前はグロスタールのクソガキか。痛い目を見たくないなら、さっさと退きなよお?」
ローレンツ「大義は我らにあるのだ!アケロン!お前を成敗してくれる!」
結果>>20
- 19二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 20:54:04
加速
- 20二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 20:57:17
ローレンツ、ヒルダ、レオニーと前線メンツしかいないなでアデルがサンダーソードと闇魔法で援護に駆け回る
- 21122/02/10(木) 21:06:31
ヒルダ「もぉー!さっさと帰ってくれないかなあ!?」
レオニー「あんたみたいな貴族は嫌いだよ!」
アケロン「ああん!?平民の癖に生意気なことを言いやがってえ…。痛い目に合わせてやる!」
ローレンツ「アケロン。これ以上、領界侵犯を続けるのなら、死んでもらうしかないぞ。」
アケロン「お前にぼくちゃんが殺されるわけないだろ?…やれるもんなら…」
アケロンがそう話しているところで、闇魔法がアケロンに襲いかかった。
アケロン「ひいい…!ぼ、ぼくちゃんを殺す気かお前!?」
殺しはしないよ。ただ、痛い目を見てもらおうかなって…。
アケロン「何だこのガキ!お前から…うひゃあ!」
アデルが魔法やサンダーソードを駆使して、アケロンを追い詰めている。
ローレンツ「アケロンが尻尾を巻いて逃げていくな。…これで、終わりのようだ。」
レオニー「終わったのか…。しっかし、何なんだよあいつ…。」
ヒルダ「あの人とは仲良くしたくないかな…。」
…………。
ローレンツ「だ、大丈夫か?アデル君?」
…う…ん。大丈夫…だよ。少し…疲れただけだから…ね。
そう言ってアデルがパタリと倒れてしまった。
ベレス「アデル!また、無理をしたのね…。」
マリアンヌ「アデルさん…眠っていますね…。」
リシテア「…あんたはもっと、体を大事にしてくださいよ…。」 - 22122/02/10(木) 21:13:37
……うーん…ここは…。
ローレンツ「目が覚めたか。」
僕は何を…?
ローレンツ「君は突然倒れてしまったのだよ。特に大事ないが、あまり無理はしないでくれたまえよ。あれから、僕は父に報告をしてきたんだ。そしたら…」
ローレンツが杖のようなものを見せてきた。
これは遺産?
ローレンツ「ああ。我がグロスタール家に代々伝わる『魔杖テュルソス』だ。僕がアケロンを手際よく対処したということで、父から譲り受けてきたのだ。先生には話を通してあるからな。問題はないよ。」
そうなんだ…。
ローレンツ「…以前君に貴族としての責任を果たさないのは無責任だと申したことがあったな?」
ああ、あのことね。
ローレンツ「そして、君は同時に僕には未来がないとも言ったな。これは僕の予想なのだがな。…君もリシテア君と同じく長くは生きられないのか?」
アデルは>>24と答えた。
- 23二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 21:14:14
まあ、それであってるよ
- 24二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 21:18:32
- 25122/02/10(木) 21:31:57
まあ、それで合ってるよ。
ローレンツ「…そうなのか…。」
だから、あの時に僕は言ったんだよ。長くは生きられない僕が同盟の為に力を尽くすといっても限られる。…その結果、君やクロード君たちに負担を強いることになってしまうんだ。自分で始めたことが出来ませんでした、だから後は頼みますは無責任極まりないだろ?それに、僕は貴族としての教育も受けていないんだ。そんな僕が政治に参画した所で何が出来るの?必ず今よりも悪化させてしまうことになる。
ローレンツ「…すまなかったな。君のことを無責任などと言ってしまって。…君はもっと自分の境遇に恨みごとの一つでも言っていいのだぞ?…君の話を聞いている限りでは…。」
そうだね。でも慣れちゃったんだ。僕は生まれてからずっとこの人生。…残りの僅かな余生もこんな風に過ごすことになるんだろうね。
ローレンツ「…そう…なのか…。…体は労ってくれたまえよ。」
ローレンツが退室していった。
…エーデルガルトさん。いるんですよね?
エーデルガルト「よく気づいたわね。…大丈夫?」
あなたに心配されなくとも大丈夫ですよ。
エーデルガルト「…困ったことがあったら、私に相談してくれても構わないわよ?…出来るだけ貴方の力にはなってあげたいから。」
どうして僕に親身になってくれるんですか?
エーデルガルト「…あの実験の中で死んでいった弟妹に貴方が似ているから…かしら?」
…そうなんですね。
エーデルガルト「…貴方は紋章のことについてどう思うかしら?…聞くまでもないと思うけれども…。」
アデルは>>27と答えた。
- 26二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 21:33:14
あって困ったことはありましたが、今のところ嬉しいことはないですね
- 27二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 21:35:29
- 28122/02/10(木) 21:48:03
…あって困ったことは数多ありました。嬉しかったことはないですね。
エーデルガルト「そうよね…。…私は、この紋章による不条理を正したいと思っているの。皇帝となった暁にはきっと成し遂げてみせる。…この炎の紋章の力はその為になら使ってもいいと、そう考えているわ。…貴方も期待していて頂戴。」
あなたなら成し遂げてしまいそうですね。まあ、僕らの世代には関係ない話ですけど…。
エーデルガルト「…鷲獅子戦では、申し訳ないけれども全力で戦わせてもらうわ。…なるべく、貴方を傷つけたくはないけれどもね。」
そんなこと言ってると、また僕に負けますよ?
エーデルガルト「…言ったわね。次は負けないから覚悟していなさい。…今日は早く寝なさいね。」
ヒューベルト「エーデルガルト様。あの者に情報を渡しすぎなのでは?」
エーデルガルト「…そうね。…でも、彼や彼女を放ってはおけなかった。…何があったとしても私は私の道を進むから。その点については心配しないで。」
ヒューベルト「ええ、理解していますよ。」
———————————————————
〜帝国領・グロンダーズ平原〜
クロード「いよいよ、鷲獅子戦本番だな。くくく…俺は先生、ヒルダ、ローレンツと一緒に素晴らしい策を考えたんだ。お前たちにも聞いて欲しい。」
ベレス「それは、>>30よ。」
- 29二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 21:49:30
加速
- 30二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 21:58:09
高台に火をつける
- 31122/02/10(木) 22:10:48
ベレス「それは、高台に火をつけるのよ。」
クロード「そうそう、高台に火をつければ敵はおおわらわ…」
ヒルダ「えー!学級対抗戦でそんなことしちゃ駄目でしょー!」
ローレンツ「おい、クロード!お前が余計なことを言ったせいで先生は信じてしまったではないか!」
クロード「待て待て!俺は、先生に冗談のつもりで言ったんだぞ!?なあ、先生!本気じゃないよな?俺の名誉のためにも嘘だと言ってくれよ!」
ベレス「…うーん…。」
クロード「いや、そこははっきり否定してくれよ…。」
ふふ…。
マリアンヌ「それで、つまり何もないと…?」
リシテア「…そのようですね…。まあ、クロードたちの策がなくともわたしたちは、全力を尽くすのみです。」
ラファエル「そうなのか…。でも、オデは相手が誰であろうとも負けねえからな!」
イグナーツ「他の学級の皆さんも強そうですね…。ボクも負けないように頑張ります。」
レオニー「わたしらの訓練の成果がいよいよ発揮できるってことだよな!でも、先生から直々に指導を受けたんだ。負けるわけないだろ?」
ベレス「勝とう。」
フレン「ふふふ…皆さんとこうして一緒に居られるなんて、嬉しいですわ。」
クロード「フレンは今回が初陣だよな?…やっぱり、フレンもやるからには勝ちたいよな?」
フレン「ええ、そうですわね。頑張りますわよ!」
ヒルダ「そろそろ始まるみたいだよー。準備しよっか。」
———————————————————
ディミトリ「お前たち、恨むなよ。俺は手加減出来るほど器用ではないんだ。」
クロード「ははっ…やり方は自由だ。勝ちゃいいんだろ?」
エーデルガルト「勝つのは私たちよ。何が起ころうともね…。」
クロード「…。」
エーデルガルト「進軍せよ!」
ディミトリ「進め!」
こうしてグロンダーズ鷲獅子戦が幕を開けたのだった。 - 32122/02/10(木) 22:14:56
クロード「さて、まずは高台でも目指すか。…先生、火は付けるなよ?」
ベレス「分かってるよ。」
ヒルダ「うーん…あれは、ベルナデッタちゃんとペトラちゃんだね…。それと…フェルディナントくんも近くにいるね。」
ローレンツ「まずは彼女たちと一戦交えることになるのかもしれないな。先生、僕たちは貴女の指揮の元で動くからな。」
次の展開>>34
- 33二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 22:16:32
フェルディナンドにローレンツ、ペトラにヒルダ、ベルナデッタにイグナーツをぶつけつつ、王国軍が進行して混戦するのを待つ
- 34二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 22:18:38
- 35122/02/10(木) 22:34:35
ベレス「ローレンツ、ヒルダ、イグナーツ。君たちはそれぞれ、フェルディナント、ペトラ、ベルナデッタの相手をして。」
ローレンツ「了解した。さて、ヒルダさん、イグナーツ君。行くぞ!」
クロード「俺たちは、青獅子が動くまでは様子見だな。」
アッシュ君とシルヴァン君は高台に近いから特に注意を払っておかないとね。
ローレンツ「フェルディナント君。君とこうして一戦交えて見たかったのだ。お相手願えるかな?」
フェルディナント「奇遇だな。ローレンツ。私も同じ貴族の中の貴族を目指す君の戦いを間近で見てみたかった。…さて、遠慮は無用だ!何処からでもかかってきたまえ!」
ローレンツ「そうさせてもらうさ。僕の力を君にお見せしよう!」
フェルディナントとローレンツの戦いが幕を開けたのだった。
ヒルダ「あ、ベルナデッタちゃんだ!そこはどいてほしいかなー?」
イグナーツ「そうですね…ボクたちは高台を奪取しにきたので…。」
ベルナデッタ「ひいい…!あ、あたしはまだ死にたくありませんよー!!」
ヒルダ「あはは…死んだりはしないから、大丈夫だよ。ちょこっと痛いだけだからねー。」
ヒルダがベルナデッタに攻撃を仕掛けようとした時…
ペトラ「ヒルダ!わたし、あなた、相手します!覚悟!」
ペトラが間に入り攻撃を受け流したのだった。
ヒルダ「ごめーん!イグナーツくーん!ベルナデッタちゃんの相手をお願いねー!」
ヒルダがペトラと共に高台から降りていった。
イグナーツ「ベルナデッタさん!勝負ですよ!」
ベルナデッタ「あ、あたしはまだ心の準備が…。エーデルガルトさんはどうしてあたしに高台を…。ふへえ…。」
次の展開>>37
- 36二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 22:35:32
ksk
- 37二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 22:38:57
青獅子が全力で進行してきており、黒鷲もそれを迎え撃つ
金鹿は両軍がぶつかり合った横から攻撃を仕掛ける - 38122/02/10(木) 22:50:51
ディミトリ「黒鷲と金鹿が戦闘を始めたみたいだな。よし、俺たちも攻め寄せるぞ!」
ドゥドゥー「このまま黒鷲を攻めますか?」
ディミトリ「ああ、そうしよう。金鹿はまだ余力を残しているように見えるからな。…アッシュとシルヴァンは金鹿の動きにも注意しておいてほしい。」
アッシュ「分かりました、殿下!」
シルヴァン「金鹿にはあの先生も居ますからね。」
ディミトリ含む青獅子の学級の生徒たちが黒鷲の方へと攻め寄せ始めたころ…
エーデルガルト「ディミトリたちが来るようね。」
ヒューベルト「このまま迎え撃ちましょうか?」
エーデルガルト「ええ、そうしましょう。ドロテア、カスパル、リンハルト。それでいいわね?」
ドロテア「エーデルちゃんのご命令とあらば。」
カスパル「誰でもかかってこい!オレがぶっ飛ばしてやるからな!」
リンハルト「…zzz。」
カスパル「おい!起きろ、リンハルト!」
リンハルト「…はっ、そうだった。もう鷲獅子戦が始まっているんだった。」
エーデルガルト「リンハルト、しっかりしなさい。」
黒鷲と青獅子の真っ向勝負が始まってしばらくして…
ベレス「そろそろ行こうか。」
クロード「ああ、そうだな。よし、お前ら!行くぞ!」
ディミトリ「金鹿も動き始めたか。乱戦になるな…。」
エーデルガルト「いいわ、纏めて叩き潰してあげる!」
ローレンツたちの戦いの結果>>40
- 39二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 22:52:03
加速
- 40二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 22:55:32
ローレンツ達は引き分けの結果
- 41122/02/10(木) 23:01:05
ローレンツ「…君はやはり強いな…。」
フェルディナント「ふっ…それはこちらの台詞だよ…。」
ヒルダ「もおー!あたし、疲れてきたんだけどー!」
ペトラ「わたし、手痺れる、してきました。」
イグナーツ「あはは…ベルナデッタさんは遠くからでも当ててきますね…。」
ベルナデッタ「的確に当ててきますよお…。…痛いですううう!!」
ローレンツたちとフェルディナントたちは、互いに実力が拮抗し合っているようだ。
クロード「あいつらは完全に拮抗してるな。この状態だと、青獅子が有利かもしれないな。兵数はあいつらが一番多い。」
ベレス「…クロード!危ないよ!」
クロード「おっと…!お前は…」
クロードに攻撃を仕掛けてきたのは誰か?>>43
- 42二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 23:04:32
ディミトリ
- 43二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 23:06:43
イングリット
- 44122/02/10(木) 23:21:21
イングリット「クロード、先生!覚悟!」
クロード「なあ、イングリット。後でいい店教えてやるから、ここは手荒な真似はしないでくれないかな?」
イングリット「…そうやって調子のいいことを言って…。いいから、かかってきなさい!」
クロード「うは!怒らせちまった…。」
イングリットとクロードが問答していると…
フェリクス「流石だな。先生、俺はお前と剣を交えてみたかった。」
フェリクスがベレスに斬りかかったのだった。
ベレス「…クロード、イングリットの相手をお願い出来るかな?」
クロード「本気か?俺、あいつの槍で一突きされちまうぞ?」
ベレス「…頑張って。さて、フェリクス戦おうか。」
フェリクス「ああ、この時を待っていた。…剣士と剣士の間に言葉はいるまい。来い!」
ベレスとフェリクスが戦闘を始めたのだった。
クロード「やれやれ、我らが先生は無茶を言いなさる…。…ま、俺は剣も使えるから、いいんだけどな。さて、イングリット。何処からでもかかってきな?」
イングリット「勝負です、クロード!」
…僕はどうしようかな。みんなの援護かな、このまま誰かと斬り結ぶかな…。
アデルがそう思案しながら戦場を駆けていると、>>47と鉢合わせた。
- 45二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 23:27:57
フェリクス
- 46二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 23:29:53
ガスパル
- 47二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 23:35:16
- 48122/02/10(木) 23:44:19
フェリクス「…チッ。」
ベレス「…ふっ、君の太刀筋は中々だね。」
フェリクスとベレスが斬り結んでいる。
先生!
ベレス「アデル!これはフェリクスとの一騎討ちなんだ!君は他の者を…!」
…分かりました。
フェリクス「おい。待て、後で俺と手合わせしろ。お前の剣技も興味深いからな。」
約束する。
カスパル「おっしゃああああ!!」
カスパル君、僕と戦おっか?
カスパル「お前と戦えるのか!?うおおお!燃えてきたぜ!」
エーデルガルト「ディミトリ。私と勝負しなさい。ここで、優劣を決するのも悪くはないわ。」
ディミトリ「君と刃を交えるのは気が引けるが…仕方ないな。」
エーデルガルトとディミトリの戦いが幕を開けたのだった。
リシテア「マリアンヌ!あんたも手伝って!」
マリアンヌ「は、はい!」
アネット「メーチェ!一緒に戦おうね!」
メルセデス「あらあら〜。頑張りましょうね〜。」
ラファエル「フレンさん。オデたちは、アッシュくんたちを相手するぞ!」
フレン「ええ!参りましょう!」
アッシュ「君たちが相手なんだね。シルヴァン!手伝って下さい!」
シルヴァン「はいよ。さて、ラファエル、フレン。何処からでもかかってきな。」
次の展開>>50
- 49二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 23:49:08
加速
- 50二次元好きの匿名さん22/02/10(木) 23:54:30
カスパルを倒したあと、ディミトリを倒したエーデルガルトと戦う
- 51122/02/11(金) 00:05:23
………勝負あったね。
カスパル「……だあぁぁ!!負けたー!」
ふう…ちょっと疲れちゃったな…。
カスパル「なあ、さっきフェリクスとも約束してたけどよ。オレとも後で手合わせしてくれよ!」
うん、いいよ。
カスパル「よっしゃあ!それじゃあな!」
カスパルは撤退していったようだ。
クロード「イングリット、お前の負けだぜ?」
クロードとイングリットは、クロードの勝利で終わったようだ。
イングリット「…くっ…卑怯ですよ!途中まで剣だったのにいきなり弓に持ち帰るなんて…。」
クロード「ここは戦場だ。戦いに卑怯も何もない。…なんてな?」
イングリット「うっ…あなたの言う通りですね…。」
フェリクス「…次で決めるぞ。」
ベレス「…ええ。」
フェリクスとベレスが同時に構え…………
フェリクス「……。」
ベレス「……。」
フェリクス「フッ…俺の負けだな。」
フェリクスの剣が中心から折れてしまった。
ベレス「君も中々の腕だよ。」
フェリクス「…俺は更に強くなってお前を超えてみせる。」
エーデルガルト「…貴方、手を抜いたのかしら?…だとしたら、残念ね。」
ディミトリ「いや、そんなことはない。手を抜いたなんて知れたら君になんと言われるか分かったものではないからな。」
エーデルガルト「……そういうことにしておくわ。」
こちらはエーデルガルトの勝利で終わったようだった。 - 52122/02/11(金) 00:07:45
エーデルガルトさん。
エーデルガルト「やはり、来たのね。今回は私も全力で戦わせてもらうわ。」
…やっぱり、前は手を抜いてたんじゃないですか…。
エーデルガルト「…そんなことないわ。ええ…。」
まあ、いいですけど。…それじゃいきますよ。
結果>>54
- 53二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 00:12:01
加速
- 54二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 00:15:32
剣と斧を何度もぶつけあい、同時に武器が砕け散る
- 55122/02/11(金) 00:59:40
エーデルガルト「やああっ!!」
はあっ!
エーデルガルトとアデルが斧と剣を打ち合っている。
エーデルガルト「…ふふ、強いのね。」
…あなたもですよ。
エーデルガルト「あらそう?光栄ね。」
…くっ…。
エーデルガルトの一撃が重いが…アデルは何とか受けきっている。
対するエーデルガルトは…
エーデルガルト「一撃一撃が早くて重いわね…。」
アデルの素早い攻撃に翻弄されつつも、同じく受けきっている。
エーデルガルト「次で最後にするわ。」
…分かりました。
エーデルガルト「この一撃でどちらが倒れる。…行くわ!」
…僕も負けませんから!
そして…
エーデルガルト「……。」
……武器が壊れちゃいましたね。
お互いの斧と剣が壊れてしまった。
エーデルガルト「…いいえ、私の負けよ。貴方はまだ手札を残している。でしょう?」
…これですか?
アデルは魔法を出してみせた。
エーデルガルト「そうよ。…立てる?」
…ちょっと…立てないかも…。
エーデルガルト「…世話が焼ける子ね。」
すみません…。
エーデルガルトが手を貸してくれたことで立ち上がることが出来た。
エーデルガルト「私とディミトリが敗走したことで貴方たちの勝利は確実よ。…おめでとう。」
…そうなんですね…。 - 56122/02/11(金) 01:19:19
クロード「アデル、俺たちの勝ちだ。…お前が皇女様を倒してくれたお陰だな。しかし、皇女様が負けちまうとはな…。」
エーデルガルト「クロード、うるさいわね。…アデル、体には気をつけてね。」
セテス「そこまで!グロンダーズ鷲獅子戦、今年の勝者は……………金鹿の学級とする!」
クロード「よし。この結果なら褒賞も貰えそうだな。」
———————————————————
グロンダーズ鷲獅子戦は金鹿の学級の勝利で幕を閉じた。そして、クロードの提案により、三学級合同での宴が行われることとなった。…食堂で。
…………………。
アデルは外で風に当たっていた。
…学級のみんなは僕の為に色々尽くしてくれている。申し訳ないほどに。…今までこんなことはなかった…。…忌まわしい実験の末に紋章を二つ持ち、片方は呪いの紋章と噂される僕は誰からも必要とされていなかった。…生きている意味すらなかった。…でも、今なら言える。…この学級のみんなの為に残りの命を賭けてもいいと。…それが僕の短い人生でのもう一つの目標だ。…あの少女とは結局会えず終いだけどね。
唯一の手がかりといえば、これか…。
あの時に少女から貰ったものがあったのだ。それは…>>58だ。
- 57二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 01:57:31
懐中時計
- 58二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 04:18:33
短剣
- 59122/02/11(金) 06:09:54
それは短剣だった。何故、そのようなものをくれたのかは分からない。…今にも死んでしまいそうな僕を見て、奮い立たせる為に僕にくれたのかもしれないな。
…この短剣をくれた少女を守り、学級のみんなを守るそれが僕の残りの人生で成し遂げたいことだ。
そうしていると>>61が隣に来た。
- 60二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 06:41:26
加速
- 61二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 06:42:27
ベレス
- 62122/02/11(金) 07:48:37
ベレス「ここに居たのね。それは?」
ある少女から貰ったものなんです。…僕が士官学校に入った理由の一つがこの少女に再び出会うことなんですから。
ベレス「出会えるといいね。>>64が君に話したいことがあるそうだ。行ってあげてね。」
- 63二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 07:52:23
エーデルガルト
- 64二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 07:52:34
リシテア
- 65122/02/11(金) 08:08:29
ベレス「出会えるといいね。リシテアが君に話したいことがあるそうだ。行ってあげてね。」
分かりました。…ありがとうございます。
アデルはリシテアの元に向かった。
ベレス「…………。」
ソティス「あやつともう一人の少女のことがどうしても気になるのじゃな。」
ベレス「…うん。あの二人は生徒たちの中でも一際若い。…それなのにあの小さい体にどれだけの運命や覚悟を背負わされているのか分かったものじゃないんだ。…とにかく、あの二人は目を離すと今にも居なくなってしまいそうだからね。」
ソティス「おぬしが導いてやらねばならないのう。…おっと、誰か来るか。…最後に。わしはあの少年の近くで姿を現さぬ方が良いということが分かった。…マイクランの時みたいに乗っ取ってしまうようじゃからな。それでは、またの。」
クロード「先生、あんたと遺産と紋章について話したいことがあるんだ。あくまで、俺の推論だがあんたの興味は引くと思うぜ?ああ…所で誰と話していたんだ?」
ベレス「うん、まあ独り言。」
クロード「あんた…大丈夫か?」
———————————————————
リシテアさん、どうしたの?
リシテア「…そこに座ってください。」
リシテアの話とは?>>67
- 66二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 08:09:19
加速
- 67二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 08:10:03
あの時の魔道士について
- 68122/02/11(金) 08:17:23
リシテア「…あの時の魔道士たちについてです。…もちろん、あんたも見たことがありますよね?…わたしとあんたの体を弄った奴らのことです。」
…思い出したくもないけどね。
リシテア「…わたしも思い出したくはないですよ。それで、おそらくそいつらは聖墓に侵入し、荒らしていた奴らと同じ手の者です。…そして、奴らは棺に入っていた石以外に、あんたの命も狙っていました。…心当たりはありますか?」
アデルは>>70と答えた。
- 69二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 08:21:18
ksk
- 70二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 08:28:04
女神の生まれ変わりだとか、魂の一部を持ってるとか言ってた
研究に使いたいし、でなければすぐにでも消去したいと - 71122/02/11(金) 08:52:09
僕は神祖の生まれ変わりだとか、魂の一部を持っているとか言われていたんだ。…奴らに鎖で繋がれている時にね。
リシテア「…それはやはりあんたが炎の紋章を持って生まれてきたからということですか。…解放王ネメシス以降誰も宿すことがなかったあの紋章を。…ですが、ここに来てあんたと先生が宿していると判明したんですけどね。」
うん。奴らは僕を研究にも使いたいとも言っていたし、そうでなければ今すぐ殺したいとも。…今思うと、神祖のことを恐れていたのかな?
リシテア「…とにかく、気をつけてください。今もあんたの命を狙っている可能性が高いのですから。この士官学校に居る者はみんなあんたの味方だと思いますが、それでも分かりませんからね。…先生やクロード、わたしたち以外は警戒した方がいいかと。」
そうだね。まだ死ぬわけにはいかないからね。…必ず、君や先生たちを守ってみせる。
リシテア「…あんたもみんなに守られてください。約束して。」
…僕が守られる資格なんてあるの?…生まれてきたことも間違いだったかもしれないのに。
リシテア「あるに決まってるじゃないですか。あんたも卑屈ですね…。…あんたは今までは一人で虐げられ続けてきた。そんな中であんたがもう死にたいと思うことも分からなくはありません。でも、ここのみんなはあんたに生きていてほしいと思っているんですよ?それは分かってあげてください。」
…ありがとう。でも、その気持ちだけ受け取っておくよ。君たちが僕の為に労力を使う必要は本当にないんだ。…ごめんね。
アデルは自室に戻った。
リシテア「…頑なですね。いえ、アデルの心はもう壊れてしまっているのかな…。…誰かに相談しないといけませんね。」
「…話は終わったのかしら。」
リシテア「…エーデル…ガルト。…今の話はどこまで聞いていましたか?」
エーデルガルト「…最初からよ。」 - 72122/02/11(金) 09:05:23
リシテア「……何が目的ですか?」
エーデルガルト「……書庫番のトマシュとこの前助け出したモニカという生徒には気を付けなさい。」
リシテア「……あんたの言うことを信じろとでも?」
エーデルガルト「……血の実験。」
リシテア「……!?」
エーデルガルト「……これで信じてくれる?」
リシテア「……何であんたが知っているんですか。一体あんたは…。」
エーデルガルト「……私も貴方や彼と同じなのよ。」
リシテア「同じって…まさか!?」
エーデルガルト「…そのまさかね。」
———————————————————
〜白雲の章 赤狼の節(11月)〜
グロンダーズ鷲獅子戦が終わり、学級の皆は更に絆を深めあうことが出来た。しかし、楽しかった鷲獅子戦も束の間、ルミール村で不穏な噂が流れることとなった。金鹿の学級は、ルミール村の調査を任されることになったが…。
———————————————————
あれはヒルダさんと誰?
ヒルダ「バル兄がこんな所に居たなんてねー。」
???「まあな。ホルストは元気にしてるか?」
ヒルダ「元気すぎて困っちゃうくらいかな…。最近、手紙を出す頻度が増えてきて、ちょっと面倒臭いくらいなのよ。」
???「はっはっは。ホルストはヒルダのことが大好きだからな。目に入れても痛くない程とはこのことだ。」
ヒルダ「兄さんの愛は嬉しいんだけど、重いんだよねー。」
ヒルダさん、この人は?
ヒルダ「あー、この人?あたしの幼馴染なんだよ。名前は…」
???「ん?お前…おれのこと覚えてないのか?」
…んー…?
バルタザール「バルタザールだよ。久しぶりだな。お前、おれのこと知ってるよな?」
…思い出した…確か>>74の時に出会った気が…。
- 73二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 09:06:17
加速
- 74二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 09:08:38
家出していたとき
- 75122/02/11(金) 09:27:03
家出していた時に会いましたね。
バルタザール「そうだ。確か、おれは借金取りに追われていたんだっけな。全く、嫌な世の中になったもんだよな。…相変わらずお前は小さいな。しっかり栄養とか摂ってるか?」
あはは…まあ、摂っていますよ。
ヒルダ「ええー!バル兄たち知り合いだったの?」
バルタザール「おれがフォドラ中を放浪していた時にたまたまこいつと出会ったんだ。…同盟と帝国の領界付近の森で彷徨いていたんだよ。…ボロボロの状態で裸足でな。流石に放っておけなかったから、一晩だけこいつと居たことがあるんだ。…次の朝起きたら、書き置きだけ残していなくなっちまってたけどな。」
…その時はお礼も言えずに申し訳ありません。あの時は助かりました。
バルタザール「いいってことよ。それじゃ、ヒルダ。またな。」
バルタザールは帰っていった。
ヒルダ「ボロボロの状態で裸足で家出?…ほんとに大丈夫だったの?」
大丈夫だよ。慣れていたからね。
ヒルダ「慣れているって…そんなこと慣れなくてもいいよ!」
ヒルダ…さん…?
ヒルダが声を荒げたのだった。
ヒルダ「あなた、何でも我慢しすぎなのよ!…今の顔とか見ていられないよ。…すっごく寂しそうな顔してる。…いきなり大声出して、ごめんね。」
…慣れちゃったのは事実なんだよ。…でも、君の前ではもう言わないことにする。…君が憤る必要なんてないんだから。ありがとう。
ヒルダ「…なんてとかも言わないの。あなたはあたしやクロードくんのことをいっつも助けてくれているでしょ?あたしが気づいていないと思った?」
…ごめんね。本当に。
ヒルダ「しょうがないなー。このヒルダちゃんに出来ることなら、何でも聞いて上げるよ?あたしに出来ることなら、だけど…。」
…嬉しいよ。
ヒルダ「話は変わるけど、頼みたいこと出来ちゃったからいいかなー?」
やっぱり、頼まれるんだね…。ふふ、まあいいよ。 - 76122/02/11(金) 09:37:43
〜市場〜
フェルディナント「この武器は中々の物だな…。ふむ…。」
フェルディナントが武器を眺めている。
フェルディナント君、こんにちは。
フェルディナント「おお、アデル。先日の歓迎会、感謝するよ。君やラファエル、イグナーツが考案してくれたのだろう?今節から私も君たち金鹿の学級で学ばせてもらうからね。」
よろしくね。
フェルディナント「ああ、よろしく頼む。君が演奏してくれたあの歌は何処か心が安らぐ気分だったよ。それで、あの歌は一体何なのかね?私は芸術への造詣が深いことは自負しているが、あんな歌は聞いたことがなかった。世界は広いのだと痛感させられたよ。」
正直に言って僕も分からないんだ。
フェルディナント「そうなのか…。ならば、仕方がないな。…君は武具には興味がないかね?」
アデルは>>78と答えた。
- 77二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 09:39:30
剣に興味がある
- 78二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 09:48:43
- 79122/02/11(金) 10:02:59
剣には興味があるよ。僕は剣が得意だからね。
フェルディナント「そうか!私は武具全般に興味があってな。日頃、こうして武具の研究をしているのだよ。このフォドラ中にも多くのまだ見ぬ武具が存在している。そして、ダグザ、ブリギット、スレン、パルミラ。様々な異国にも武具は存在しているからな。特に異国の武具からは、その国や土地の気候や風土、戦術、ひいては技術力や国力なども見えてくるのだよ。素晴らしいとは思わないかね?人々の技術を結集させて作った武具にはそういったものが込められているんだ。だから、私は日頃からこうして武具の蒐集に熱を入れているのだよ。」
す、凄いね。やっぱり、フェルディナント君は貴族の中の貴族を目指しているからなのかな?
フェルディナント「そうだ。私がこうして、深い知識を身につけていれば、アドラステア帝国の発展にも寄与することが出来る。そして、国が豊かになれば、民も豊かになる。貴族とは作法や知識以外にも様々なことに興味を持ち、それらを身にすることが求められるのだよ。…ローレンツから君のことは聞いている。君にも私やローレンツのような貴族を目指せとは言わないさ。だが、これは私の心構えとして、級友の君には知っておいてほしいな。」
フェルディナント「所で話を戻すが、君は剣に興味あるのだろう?今の君が使用しているものの使い心地はどうかね?…武具への造詣が深いと言っておきながら悪いのだが、その剣は初めて目にするんだ。一体どこで手に入れたのだね?」
アデルは>>81と答えた。
- 80二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 10:10:19
闇うごのところからかっぱらってきた
- 81二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 10:15:12
- 82122/02/11(金) 10:30:05
昔、あるところから逃げる時にたまたまね。
フェルディナント「そ、そうなのか…。しかし、この材質は初めて見たぞ。フォドラのものでもなければ、ダグザやブリギットのものとも違う。…どのような技術を結集して作ったのか分かったものではないな。」
斬れ味は凄いからね。そういえば、あの時地下通路で戦った騎士も似たような武器を手にしていた気がする…。
フェルディナント「言われてみればそうだな。…うーむ、不思議だな。」
———————————————————
〜金鹿の学級・教室〜
ベレス「どうしようかな?」
ラファエル「でもよお、魔物は退治しとかねえと不味いんじゃねえのかな?」
イグナーツ「そうですね…ボクたち商家の人間からしたら、死活問題になりますよね…。」
三人ともどうしたの?
イグナーツ「あ、アデルくん。同盟領内で特定の商人ばかりが魔物に襲われているという話を聞いたことはありますか?」
いや…聞いたことないかな…。
イグナーツ「そうですか…。それで、その魔物のせいでボクの父や兄の商売にも支障をきたして困っているんです。だから、魔物退治をしに行こうと先生、ラファエルくんと話をしていまして。君やクロードくんにも手を貸して欲しいんです。」
どうしようかな?>>84
- 83二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 10:30:35
加速
- 84二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 10:35:03
いいよ
- 85122/02/11(金) 10:42:46
いいよ。
イグナーツ「ありがとうございます!それでは、先生、ラファエルくん急ぎましょう!」
ラファエル「おう!」
ベレス「分かった。」
———————————————————
〜同盟領・グロスタール領近郊〜
商人「うわああ!!魔物め、こっちに来るなあ!!」
イグナーツ「ラファエルくん!商人たちが魔物に襲われてるみたいですよ!」
ラファエル「早く助けてやらねえとな!それと、魔物に混じって人間もいるみてえだぞ。あいつらがけしかけてんじゃねえのかな。先生、あいつらの頭を潰せば、オデたちの勝ちだよな?」
ベレス「そうだけど、気を付けてね。」
クロード「グロスタール領からリーガン領に向かう商人が頻繁に襲われているねえ…。きな臭いものを感じるな。」
次の展開>>87
- 86二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 10:44:01
加速
- 87二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 10:48:43
イグナーツとラファエルとリシテアで敵兵の方へ向かって進軍
クロード、ヒルダ、フェルディナンド、アネットが中心となって魔獣を相手にする
アデル、ベレス、マリアンヌで商人の救助 - 88122/02/11(金) 11:02:08
ベレス「アデル、マリアンヌ。商人の救助へ向かおう。」
マリアンヌ「分かりました。」
行きましょう。
クロード「なら、俺たちは魔獣の相手をする。その隙に先生たちが商人の退路を確保してくれ。」
ヒルダ「はいはい、任せてよねー。」
フェルディナント「民の犠牲を増やすわけにはいかないからな。」
アネット「あたしも行くからね。」
ベレスたちは商人の救助を、クロードたちは魔獣の相手をするべく別れたのだった。
クロード「しかし、これローレンツの親父がけしかけているのだと証拠が出てきたら、あいつの親父失脚させられるぞ?…下手したら首が飛ぶんじゃないのかねえ…。」
フェルディナント「そうだろうな…。だが、貴族が間違った行いをするのだというなら断罪されるべきだ。」
クロード「お前もローレンツと似たようなことを言うんだな。だが…考え方が少し違うのかな?」
魔物「ギャオオオオッッ!!」
アネット「ヒルダ!来るよ!」
ヒルダ「分かってるよー。アネットちゃん、援護頼むからね?」
ベレス「早く、逃げて!」
商人「あ、あんたら、助かる!」
商人「俺たちはただ商売したかっただけなのに何でこんなことに…。」
マリアンヌ「先生!あと三人居ます。」
残りの三人も助けましょう。
ベレス「ええ。」
ラファエル「オデたちはあの頭をぶっ潰すぞ!許さねえからな!」
イグナーツ「商人たちを何故襲わせているのか、理由を聞く必要がありますからね。」
リシテア「そうですね。答えるとは思いませんが、まずは無力化しましょう。」
結果>>90
- 89二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 11:07:16
加速
- 90二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 11:09:01
敵の攻撃からラファエルがリシテアをかばい軽い負傷、その隙にイグナーツが弓でトドメ
魔獣の方は、クロードとアネットのコンビ、ヒルダとフェルディナンドのコンビが活躍し討滅
商人は無事救助 - 91122/02/11(金) 11:24:16
クロード「これで片付いたか?」
アネット「とにかく、魔獣は倒せたね。」
クロード「ははっ、お前の応援のおかげだ。」
アネット「えへへ…役に立てたなら嬉しいな。」
ヒルダ「フェルディナントくん、ありがとねー!」
フェルディナント「お安いご用だ。さて…あとはラファエルたちがどうなっているかだが…このまま私たちも向かおう。」
クロード「分かってるさ。さて、お前らまだ終わってないからな。行くぜ?」
ベレス「商人はこれで全員助けられたかな?」
マリアンヌ「はい、問題ないと思います。皆さん助かって良かったです。」
このままラファエル君たちの救援に駆けつけましょう。
ベレス「そうだね。」
ラファエル「うおおおお!オデに勝てるわけねえだろ!」
イグナーツ「ラファエルくん、あっちの敵をお願いします!リシテアさん!あの敵を魔法で!」
リシテア「分かっています。やあっ!!」
三人が敵を倒しているが…
ラファエル「あいつが敵の頭だな!?」
同盟将「な、なんだお前らは!俺たちの任務の邪魔をするな!」
イグナーツ「任務って…魔物に商人たちを襲わせるのが任務なのですか!?」
リシテア「…イグナーツ、問いただしても無駄ですよ。…あんたを倒して洗いざらい吐いてもらいますから。」
同盟将「うるさい!こいつらもまとめて片付けろ!」 - 92122/02/11(金) 11:35:49
リシテア「イグナーツ!あいつを…」
同盟将「このガキが!」
リシテア「くっ…邪魔をしないで!」
敵将がリシテアに攻撃を仕掛けるが…
ラファエル「うおおありゃああ!」
ラファエルが先に攻撃を仕掛けたのだった。そして…
イグナーツ「これで終わりです!」
同盟将「…くそっ!」
敵将を無力化することに成功したのだった。
リシテア「ラファエル!今、怪我しましたよね…?わたしを助けてくれたことには感謝します。…でも、あまり体を張ることはしないで…。」
ラファエル「大丈夫だ。擦り傷だからな。リシテアさん、今の攻撃はお前が食らってたら死んじまってるぞ?だから、オデの筋肉で受け止めるのは正解だったんだ。」
リシテア「…分かりました。でも、手当はします。」
同盟将「…チッ、邪魔しやがって…。伯爵に何て報告すればいいんだ…。」
イグナーツ「あいつ、今伯爵と言ったのか?まさか…グロスタール伯爵が…。」
———————————————————
イグナーツ「…アデルくん。結局、有耶無耶になってしまいました。ラファエルくんもそれ以上追求するつもりはなさそうですし、ボクもこれ以上詮索はしません。」
イグナーツ「…でももしグロスタール伯爵が本当に商人たちを襲わせていたのだとしたら、やっぱり許せませんよね…。…アデルくんは許せないようなことってありますか?」
アデルは>>94と答えた。
- 93二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 11:38:09
正直なところ、よくわからないんだ
- 94二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 11:43:55
人の意思を無視するやつかな
- 95122/02/11(金) 11:56:27
…………人の意思を無視する奴かな。
アデルの態度が酷く冷たいものとなった。
イグナーツ「………え?」
……………ごめんね。
イグナーツ「…そうですよね…。ボクも自分で決めていることを無視されたら、嫌ですし、アデルくんの言っていることも間違いではありません。」
…イグナーツ君を責めているわけじゃないよ?
イグナーツ「…分かっています。ただ…アデルくんの意思とは何なんですか?」
…聞かないで欲しいかな。
アデルはイグナーツと別れたのだった。
イグナーツ「…アデルくん…。君は…。」
僕の意思は学級のみんなとあの少女の為にこの命を使うこと。…その他の意思は不要なんだ。…だから、みんなもそれを無視しないで欲しい。…この世に生を受けるべきではなかった僕の意思とは「この命を皆の為に使い、最期の時まで守り抜く」それだけだ。…僕が死のうがみんなが幸せに生きてくれればそれでいい。
———————————————————
〜???〜
何でぼくに短剣を渡したの?
???「>>97」
- 96二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 12:02:53
未来を切り開くために使いなさい
- 97二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 12:05:11
死ぬ時く殺す時に使いなさい、できればどちらにも使わないでくれるといいな
- 98122/02/11(金) 12:09:45
- 99二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 12:34:53
…親近感を感じたから
- 100二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 12:39:36
助けたいと思ったから
- 101122/02/11(金) 12:54:56
???「…助けたいと思ったから。」
…じゃあぼくもきみを助ける、必ず守ってみせるから。次に再会することがあれば…また…
そうして少女は用事を思い出したのか…走り去ってしまった。
———————————————————
〜大広間〜
ジェラルト「ベレス!急いで学級のガキどもを招集しろ!」
ベレス「どうしたの?」
ジェラルト「ルミール村の様子が一変したんだ。村の連中が殺し合ってるとか、家が燃えてるとか、とにかく情報が錯綜してて何がなんだか…。とにかくルミール村へ向かうぞ!」
ベレス「分かった。」
———————————————————
〜帝国領・ルミール村〜
クロード「これは酷いな…。もう誰が正気を保っているか、わかったものじゃないぞ。」
ヒルダ「これは酷いよ…。こんなの…。」
ラファエル「片っ端から気絶させていけばいいんじゃねえのか?」
イグナーツ「でも、正気を失っている村人に手加減できますか…?」
マリアンヌ「主よ…。どうしてこのような惨劇を…。」
レオニー「とにかく指を咥えて見ていられないよ!すぐに助けなくちゃ!」
ローレンツ「ああ、困っている平民がいるなら助ける。それが貴族なのだからな。そうだろう?フェルディナント君。」
フェルディナント「ああ、そうさ。帝国領でこのような横暴を働いた輩を許しはしない!」
アネット「必ず、村人たちを助けよう!だって、こんなのおかしいよ…。」
ベルナデッタ「あ、あたしは怖いですけど…でも、そんなこと言ってられませんよね!」
フレン「どうにかして救って差し上げたいけれども…。」
…………………。
リシテア「…………………。」
ベレス「どうしたの?怖い顔して…。」 - 102122/02/11(金) 12:58:41
クロード「お前らは気付いたか。…怪しい連中が村に居る。おそらく、あいつらがこの騒動の元凶だ。」
リシテア「…あの兵装…聖墓の連中ですね…。」
……許さない。
ベレス「…アデル…?」
クロード「とにかく、生き残っている村人の救助と怪しい連中の排除だな。」
次の展開>>104
- 103二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 13:12:39
加速
- 104二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 13:24:16
フェルディナンド、ローレンツ、レオニーら機動力のある生徒に村人の救助を任せる
トマシュの方へはジェラルト、ベレス、アデルが向かう、 - 105122/02/11(金) 13:39:28
フェルディナント「私たちで村人の救助へと向かおう。」
ローレンツ「ああ、その方がいい。ただ、火の手が回ってきている。十分に注意しながら進むぞ。」
レオニー「ジェラルト師匠、先生!村人の救助はわたしらに任せて、あの妙な魔道士たちを!」
ベレス「分かった。くれぐれも無理はしないように。」
クロード「大丈夫だ。…必ず生き残っている村人は救助するから、あんたは奴らの相手に専念してくれ。」
クロード「あそこにいるのはトマシュさんだな。何してるんだ?」
リシテア「トマシュさん。…いえ、あんたは誰ですか?」
クロード「リシテア?お前何を言って…」
トマシュ「ほう…わしの正体に気付いておったとはな…。…いや、あやつの仕業か…。」
ソロン「わしはトマシュなどではない…。我が名はソロン。人の世の救済者だ…!」
死神騎士「…俺も出るぞ。」
ジェラルト「ベレス、行くぞ!」
僕も行きます。……。
ベレス「ええ。」
ジェラルトとベレスとアデルがソロンたちの方へ進軍していった。
次の展開>>107
- 106二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 13:40:08
加速
- 107二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 13:47:15
死神騎士はラファエル、クロード、アネットで対処
ソロンの魔法をベレスからアデルが庇い(軽いケガ)、ベレスがソロンに攻撃する - 108122/02/11(金) 14:05:54
死神騎士「…何だ貴様…?」
クロード「やれやれ、おっかない顔してんな…。さて、その仮面の下の素顔でも見せてもらおうかな?」
アネット「あ、あなた、メーチェ…メルセデスとどういう関係なんですか!?」
死神騎士「………。」
ラファエル「オデと力比べしてくれよお!お前、凄え強そうだからよ!」
クロード「先生たちは忙しいんだ。俺らで我慢してくれよな?」
ジェラルト「坊主!俺も手伝うぜ。」
クロード「…ありがたい。あなたが居てくれれば百人力だ。」
クロードたちが死神騎士と交戦を始めた。
ソロン「…凶星よ、油断は禁物だ…。」
ベレス「しまった…。」
ソロンが魔法を放ったが…
くっ…!
ベレス「アデル!」
だ、大丈夫です…。大した威力ではありませんから…。
ベレス「せやあっ!!」
ソロン「…うぐっ…。」
ソロンが膝を付いたのだった。
ソロン「………。」
ベレス「観念した?」
ソロン「…わしらの狙いは、実験の成果を試すこと。」
ソロン「それとな…貴様をここに誘き出すことだったのだ。」
ソロンは………アデルの方を向いてそう言った。 - 109122/02/11(金) 14:17:21
次の瞬間…強大な爆発が起きたのだった。
死神騎士「…何だ?」
クロード「何だ、って…あんたらが仕向けたんだろ!?」
ジェラルト「ベレスとアデルはどうなってやがる!?」
死神騎士「…今は退く!」
死神騎士は何故か撤退を決めたのだった。
ベレス「皆!アデルが…」
爆発が起きた時、アデルは連れて行かれてしまったのだった。
アデルはその時に…ソロンを含む三人の気配を感じ取った。
———————————————————
クロード「先生…。生き残った村人たちは全員救助した。だが、正気を失った村人は…もう。それに、アデルがいなくなっちまった。」
ベレス「……。」
クロード「…俺はもう一回村の方を見てくるよ。まだ、生き残りがいるかもしれないからな。」
クロードは村の方へと向かった。
ジェラルト「…くそ、アデルを拐ってどうするつもりなんだ…。」
そうしていると…
炎帝「ここにいたのか…。」
ベレス「お前は…炎帝。」
炎帝「いかにも。我が配下の死神騎士が世話になったな。」
ジェラルト「世話になったとは随分な挨拶だな。お前がこの村を滅茶苦茶にして、アデルを拐ったんだろうが!」
炎帝「……!」
ベレス「…炎帝が一瞬、戸惑いを見せた…?」
炎帝「…勘違いするな。確かにソロンは我が協力者だが、このような行い…事前に知っていれば必ず止めていた。それは、我が保証しよう。」
ベレス「…アデルをどうするつもり?」
炎帝「…貴様らには関係のないことだ。だが、我と貴様らとで協力するというのなら、別だ。特にその天帝の剣を持つ貴様の力があれば、ソロンなど敵ではない…。」
ベレス「協力すると思う?」 - 110122/02/11(金) 14:25:11
炎帝「貴様ならそう答えると思っていた。…その選択後悔するでないぞ。」
ヒルダ「先生…。クロード君はどこですか…?」
ベレス「村の方へ様子を見に…待て!」
ベレスたちが目を離した隙に炎帝は姿を消したのだった。
———————————————————
〜白雲の章 星辰の節(12月)〜
ルミール村の騒動は一先ず解決した。しかし、アデルが誘拐されることとなってしまった。…そこで大司教の下した決断とは…?
———————————————————
〜謁見の間〜
レア「炎の紋章を持つあの者がいなくなったと?」
フレン「…ええ、レア様…。どうにかして助け出して差し上げないと…。」
セテス「レア…。まだ、あの者を信用できないのか?…彼は、ベレスと共にフレンを救出してくれたのだ。そのような者が解放王の…盗賊の血を引いているわけがないだろう?」
レア「……………………。」
セテス「…君が炎の紋章を持つ者を嫌う気持ちは分かる。…あの盗賊も神祖の亡骸を奪い、紋章を手にしたのだからな。…だが、あの者は…。」
レア「…金鹿の学級に伝えなさい。…>>112と。」
- 111二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 14:28:50
捜索は不要
- 112二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 14:30:56
捜索を禁ずると
- 113122/02/11(金) 14:45:16
レア「…金鹿の学級に伝えなさい。……操作は禁ずると。」
フレン「ど、どうしてですの!?」
セテス「…君はやはり、信用出来ないのか。…無理もないか、あの解放王の所業を目の当たりにすれば、な…。…心苦しいが君の判断に我々は従うしかない。」
フレン「…………………。」
フレンはそのまま飛び出していってしまった。
レア「…お母様…。…私はあの者を信じても良いのでしょうか…。…何故、神祖の紋章石を持たぬあの者が炎の紋章を宿し、この世に生を受けたのか…。……。」
———————————————————
〜金鹿の学級・教室〜
フレン「…皆さん、アデルさんのことについてわたくしからお話させてください。」
クロード「レア様は何だって?」
フレン「………一切の捜索を禁ずる、と。」
ベレス「…何故?」
ヒルダ「…え…。見殺しにしろってことなの!?」
フレン「…わたくしの口からは何も言えませんわ…。………。」
クロード「…あの人、やっぱりなんか隠し事してるんだな。…このフォドラの歴史を丸ごとひっくり返しちまうような、とんでもない秘密をな。…それで、今節は何をしろって?」
フレン「…ジェラルトさんと一緒に礼拝堂の調査をして欲しいとのことです。…今節は、舞踏会と白鷺杯もありますので。」
ローレンツ「舞踏会…か。そんな気分ではないな…。」
マリアンヌ「…でも、アデルさんは私たちが探さないと…誰にも見つけてもらえないということなのでは…?」
レオニー「あいつ、家族も誰もいないって言ってたからな。…でも、わたしらはレア様の命令に逆らえばどうなるかは、西方教会の件で理解はしている。…どうすれば。」
リシテア「…エーデルガルトに任せてはどうでしょうか?」
ラファエル「エーデルガルトさんに?何でだ?」
イグナーツ「確かにエーデルガルトさんは、アデルくんのことを凄く気にかけてはいましたが…。」
フェルディナント「しかし、居場所が掴めないことには…彼女とて…。」 - 114122/02/11(金) 14:48:54
ベルナデッタ「で、でも…何もしないで、じっとしているなんて出来ません!」
アネット「うん、あたしもベルナデッタと同じ気持ちだよ…。」
クロード「まずは、とにかくエーデルガルトに話を聞きにいってみるか…。」
———————————————————
〜???〜
炎帝「…貴様らの狙いは何だ?」
???「…>>116だ。」
- 115二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 14:49:59
加速
- 116二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 14:51:43
あの者(アデル)の身体に神祖を降ろし、我らの先兵として利用する。
そして、神祖の眷属どもをその手で滅ぼさせることで復讐するのだ。そのあとは、我らの便利な道具として骨の髄まで利用し尽くしてくれよう - 117122/02/11(金) 15:11:15
〜???〜
炎帝「…貴様らの狙いは何だ?」
???「…あの者を神祖の依代とし、我らの先兵として利用する。そして、神祖の眷属どもをその手で滅ぼさせることで復讐するのだ。そのあとは、我らの便利な道具として骨の髄まで利用し尽くしてくれよう。」
炎帝「…貴様ら程度に出来るとは思えぬがな。」
???「元々、あの小娘やあやつに紋章を宿したことは、おぬしの力を得る為にしたことだ。眷属どもを滅ぼすことにはおぬしも賛成しているのであろう?何の問題があるのだ。ん?あやつと我らで共に、この穢れた世を焼き尽くすのだ。我らの生み出した最高傑作であるおぬしはそれが可能なのだ。共にこの世に救済をもたらすのだ。」
炎帝「…ダスカーやアンヴァルで惨たらしい行いをした貴様らに救いなど来るとは思えぬが。」
???「何とでも言うがいい。」
炎帝「…………………。」
???「…アデル、ごめんなさい…。…私が必ず助けるから…。」
———————————————————
〜???〜
…………………。
ここは…ああ、捕まったんだっけ…。
…おそらく、捜索命令は出ていないだろうな。レア様には疑われていたから。…でも、この1年はとても楽しかったから、ここで死んでもいいかな…。…僕の人生で一番楽しかった。…もちろん悔いはあるけど、ここで死のうが、死ぬまいがもう助からないしね。………。
———————————————————
〜黒鷲の学級・教室〜
クロード「エーデルガルト。あんた、アデルのこと気にかけてただろ?何か心当たりはないのか?」
エーデルガルト「それがあったら、苦労しないわよ。…しかし、大司教殿も薄情ね。…何故か、アデルのことを疑っていたから。これを機に捨て置けということかしら?」
クロード「あんた、レアさんのこと嫌いなのか?」
エーデルガルト「どちらでもないわ。ただ、何か隠しているような素振りは気になるわね。」 - 118122/02/11(金) 15:13:53
クロード「やっぱり、あんたもそう思うか?俺たち気が合うのかもな。」
エーデルガルト「貴方のような食わせ者と同類視されたくはないわね。」
クロード「言ってくれたな?」
エーデルガルトとクロードが会話をしていると、>>120が話しかけてきた。
- 119二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 15:14:57
マリアンヌ
- 120二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 15:15:29
- 121122/02/11(金) 15:25:59
マリアンヌ「あの、エーデルガルトさん。」
クロード「ん?マリアンヌどうした?
マリアンヌ「エーデルガルトさんにお聞きしたいことがあります。」
エーデルガルト「マリアンヌ…?どうしたの?…貴方、雰囲気が変わったわね。何かきっかけでもあったのかしら?」
マリアンヌ「…私はアデルさんに救われました。彼の言葉がなければ、ずっと後ろ向きだったのだと思います。だから、私は彼の力になりたいんです。」
エーデルガルト「…そうなのね…。…待って。」
モニカ「エーデルガルトさん!何を話していたんですか?…面白そうなお話なら混ぜてください。」
クロード「お前は地下通路にいた奴か。名前は…」
モニカ「モニカ=フォン=オックスです。よろしくお願いしますね、クロードさん。」
クロード「よろしく。」
エーデルガルト「クロード、マリアンヌ。申し訳ないわね。また、今度の機会にして頂戴。」
クロード「分かったよ。」
———————————————————
???「あんた、余計なことしようとしてない?どうでもいいじゃん!あんな獣。」
炎帝「いちいち煩い奴め…。我が何をしようと貴様らには関係ないはずだ。」
???「はあ?関係ないわけないじゃん。あたしたちは協力者でしょ?…まあ別にいいけどさ。あたしは予定通りに事を進めるから宜しくね!」
炎帝「チッ…。」
———————————————————
ベレス「…白鷺杯には>>123が出場してくれることになった。」
- 122二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 15:28:29
ローレンツ
- 123二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 15:28:38
マリアンヌ
- 124122/02/11(金) 15:41:23
ベレス「…白鷺杯にはマリアンヌが出場してくれることになった。」
ヒルダ「嘘!?マリアンヌちゃんが!?」
リシテア「マ、マリアンヌ…熱でもあるんじゃないんですか?」
レオニー「今日は休んだ方がいいよ…。」
マリアンヌ「…先生から頼まれてつい…。でも、やるからには頑張ります…。」
クロード「ははっ…。まあ、こんなこともあっていいだろうさ。さて…アデルに関してはレアさんにバレないようにこっそり情報を集めるとするか。」
———————————————————
エーデルガルト「…先生。一つ忠告しておくわ。」
ベレス「何?」
エーデルガルト「…モニカには気をつけなさい。…何か嫌な予感がするから。」
ベレス「…分かった。」
エーデルガルト「……。」
———————————————————
ベルナデッタ「…アデルさん、大丈夫かなあ…。」
フェルディナント「そうだな…レア様、ひいてはセイロス騎士団が動いてはくれない以上、どうしても私たちの力では捜索範囲が限られてくるからな。…何とも言えない。」
ベルナデッタ「…折角、仲良くなれたのに…。これでお別れなんて嫌ですよお…ぐすっ…。」
フェルディナント「…諦めるな。君や私が諦めてしまったら、彼の帰りを待つ者がいなくなってしまうだろう?」
フレン「少し宜しくって?」
フェルディナント「フレン?どうしたのだ?」
フレン「こんなものを見つけてきましたの。…レア様には内緒ですのよ?」
フレンは何を持ってきたのか?>>126
- 125二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 15:44:29
加速
- 126二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 15:54:20
紋章をもつ者の居場所を見つける魔道具
- 127122/02/11(金) 16:02:30
フェルディナント「これは…魔道具?なのかね?」
フレン「よく分かりませんが、見つけてしまいまして…。な、何だか凄そうではありませんこと?」
ベルナデッタ「…これはどうやって使うの…?」
フレン「へ?さ、さあ…わたくしには分かりませんわ…。」
エーデルガルト「…それは紋章を持つ者を見つけることが出来る…そういうものらしいわね。」
フレン「まあ!?エーデルガルトさん、いつからそこにいらしたんですの?」
エーデルガルト「今しがた来たところよ。…貸してみて頂戴。」
エーデルガルトは魔道具に魔力を込めた…。
エーデルガルト「(この大地に数多いる紋章を継ぎし者の中から探すことは不可能…。でも、私とリシテア、そして彼は他の人とは違うのよ。)」
エーデルガルト「駄目ね…。何の反応もないわ。…これは大司教殿に見つからぬように戻しておきなさい。」
フレン「分かりましたわ…。」
フェルディナント「駄目だったか…。…振り出しに戻った気分だな…。」
エーデルガルト「……。」
エーデルガルト「…彼は>>129に居るのね。」
- 128二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 16:04:08
ルミール村近くにある、闇うごの地下施設
- 129二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 16:05:47
コーデリア領内にある隠れ実験施設
- 130122/02/11(金) 16:08:50
- 131二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 16:09:33
ヒルシュクラッセ
- 132二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 16:10:55
- 133122/02/11(金) 16:31:16
白鷺杯は金鹿の学級の優勝だったようだ。
———————————————————
クロード「結局、アデルを見つけられなかったな…。」
ヒルダ「早く帰って来てよ…。」
ベレス「……。」
リシテア「……。」
マリアンヌ「アデルさん…。」
クロード「さて、明日はいよいよ舞踏会だ。…今はアデルがいないが、またこうして皆で集まりたいよな。そこで、俺から提案がある。」
クロード「5年後の星辰の節は何があるか知ってるか?」
ラファエル「…何だっけ?」
イグナーツ「確かガルグ=マク千年祭の年でしたっけ?」
クロード「当たりだ、イグナーツ。5年後のこの日また集まりたいんだ。その頃には立場が変わっている奴らもいるかもしれない。」
ラファエル「いわゆる同窓会って奴か!楽しそうだなあ!」
ローレンツ「僕はその頃には盟主となっているであろうな。はーはっはっはっ!」
レオニー「いや、ないでしょ…。わたしは傭兵でもやってるだろうけど、ちゃんと来てやるからな!」
フェルディナント「私は宰相となり、この辣腕を振るっているであろうな。ふっ…期待していてくれたまえよ。」
リシテア「まあ…あんたたちは頑張ってください。千年祭の日は集まるいい口実になりますもんね。」
ヒルダ「うんうん…楽しそうだね!5年もしたらみんな大人になっているだろうしね!」
マリアンヌ「私も楽しみです。私は父の跡を継いでいるかも知れませんけど…。」
ベルナデッタ「あ、あたしは…引きこもっていたいですけど…先生たちには会いたいですし…。」
フレン「うふふ…皆さんとまた会える日が楽しみですわ。例え、どれだけ離れようとも絆は切れませんものね。」
アネット「クロードは絶対来てくれるよね?あなたは盟主様になるから、大変かもしれないけど。」
クロード「当たり前だろ?俺が来なかったらどうなっちまうんだよ。…先生、あんたも可愛い教え子のためだ。来てくれるよな?」
ベレス「もちろん。」
クロード「よし、決まりだな。…アデルにも伝えておかないとな。」 - 134122/02/11(金) 16:35:38
次の日…
ベレスは舞踏会で踊り疲れて、外に出ていた。
ベレス「…ソティス。」
ソティス「なんじゃ?」
ベレス「…あの子心配だね。」
ソティス「そうじゃな…。だが、あの小童は、もう死にたがっていたように見えた。…これまでの戦いぶりも死に場所を探しているように見えてしまったのは気のせいかのう…。」
ベレス「…そんな気はしてたよ。」
ソティス「…あの小童には愛が足りないのじゃろうな。いや、生まれてから一度も愛を受けたことがないのではなかろうか。だから、皆と一線引いて接しておる。」
ベレス「…そこにいるのは誰?」
ベレスがそう言うと柱の影から>>136が現れた。
- 135二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 16:36:04
マリアンヌ
- 136二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 16:36:18
リシテア
- 137122/02/11(金) 16:41:26
リシテア「…先生。」
ベレス「…リシテア?どうしたの。」
リシテア「…今、誰とお話していたのですか?」
ベレス「…それは。」
リシテア「…もう一つ聞きます。コナン塔の時にアデルの代わりに喋っていたのは誰なんですか?…あの時、先生だけ驚いていなかったのをわたしはしっかりと見たんです。何故驚かなかったのですか?」
ベレスはどう答えた?>>139
- 138二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 16:42:29
沈黙
- 139二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 16:42:57
リシテアにソティスのことを話す
- 140122/02/11(金) 16:57:49
ベレス「…信じられないかもしれないけどいい?」
リシテア「先生は嘘を付かないと信じています。だから、先生が言うことは信じますよ。」
ベレス「…あの時にアデルの代わりに喋っていたのは……女神よ。」
リシテア「…女神ソティスですか?」
ベレス「…そうよ。彼女は自分の中に存在している。君には見えないと思うけど、今背後に居るんだよ。」
リシテア「…な、なんだかお化けみたいですよ…。」
ベレス「それは言わないであげて。今、すごく怒っているから。」
リシテア「ごめんなさい…。」
ベレス「…まあ許そうだってさ。…それで、アデルには炎の紋章があるよね?…どうしてか知らないけれど、ソティスは彼の体を依代として、現世に留まることが出来てしまうみたいなんだ。…女神が炎の紋章を持っていたのは知っているよね?」
リシテア「もちろん知っていますけど…じゃ、じゃあその時のアデルはどうなるんですか…?」
ベレス「…ソティス曰く、その時のアデルには記憶がないみたいなんだ。…これがどのような影響を及ぼすかは分からない。…もしかしたら、彼の意識がある時を境に消滅してしまうかもしれない。」
リシテア「…そんなの嫌です。」
ベレス「…だから、アデルが近くにいるとき、ソティスは出てこないようにしてくれているんだ。…そうでもしなければ、いつか彼の意識が消えてしまうかもしれないからね。信じてくれる?」
リシテア「もちろん、信じていますよ。…ですが、気になることが…。」
リシテア「先生はどうして女神ソティスが体の中にいるのでしょうか?」
ベレス「分からない。ある時、突然夢に出て来たんだよ。そしたら、現実にも現れるようになってね。」
リシテア「な、何だか不思議ですね…。」
ベレス「これが全てだよ。隠し事はしていない。でも、他にも何か聞きたいことはある?」
リシテアはソティスに>>142について尋ねた。
- 141二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 16:58:36
加速
- 142二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 16:59:47
先生は女神がいて大丈夫なのか
- 143122/02/11(金) 17:21:55
リシテア「では、一つ聞きます。先生は女神ソティスが体の中にいても問題ないんですか?」
ベレス「今のところ特に問題はなかったと思う。だけど…」
ベレス「感情が自分の中から消失していたのは分かるんだ。それはもしかしたら影響と言えるのかもしれない。」
リシテア「…初めの頃の先生、凄く怖かったですよね…。わたしが夜、忘れ物した時に先生がついて来てくれた時も何も話してくれませんでしたし…。」
ベレス「あれはごめんね。話題が思いつかなかったんだ。」
リシテア「取り敢えず先生は問題ないということが分かったのでそれは良かったです。…アデルにも先生にもいなくなって欲しくないですから。…アデルを必ず救い出しましょう。」
ベレス「リシテア、分かっているよ。…君たちを死なせたりはしない。」
リシテア「…わたしもですか?まあ、いいですけど…。それで、もう一つお願いが。」
ベレス「どうしたの?」
リシテア「一緒に舞踏会の会場までついて来てください…。」
ベレス「…ふふ、いいよ。」
リシテアとベレスが共に舞踏会の会場に戻った。
———————————————————
…………もう何日経ったかは分からない。…………いっそのこと死んだ方がいいのかもしれないな。さっきの話は聞こえて来た。………僕を使ってレア様やセテスさん、フレンさんを殺すという言葉が聞こえて来た。
???「目が覚めたか。」
………殺すなら早く殺してくださいよ。今更、生きようとも思わないから。
???「なに、殺しはせぬ。…その血を頂くだけだ。」
っ…!
???「…この血は我らが大望を果たす為の役に立つのだ。嬉しかろう?まだ、おぬしを殺しはせんよ。…神祖を手に入れる必要があるな…。」 - 144122/02/11(金) 17:28:27
〜大広間〜
アロイス「ベレス!団長はいるか?」
ベレス「どうしたの?」
アロイス「城郭内に魔獣が現れたとの報告が入ったのだ。」
ジェラルト「悪い、戻ったぞ。」
アロイス「おお、団長。旧礼拝堂に魔獣が突然現れたのです。」
ジェラルト「そんなわけがあるか!城郭が破られたなんて話聞いていないぞ!」
アロイス「ええ、ですから急ぎ団長とベレスに報告をと…。…しかし、妙な報告も上がっています。何人かの生徒が礼拝堂の方へ向かったと、それから数刻もしない内に魔獣が現れたそうです。」
ジェラルト「まさかな…。ベレス、学級の奴らを集めて急ぐぞ。」
———————————————————
〜旧礼拝堂〜
ジェラルト「逃げ遅れた生徒がいるみたいだな。俺は礼拝堂の方へ向かう。お前らは生徒たちを保護してやれ!」
ベレス「…気をつけてね。」
ジェラルト「大丈夫だ。心配すんな。」
クロード「魔獣たちをとっとと倒して、ジェラルトさんに合流しよう。」
モニカ「……。」
次の展開>>146
- 145二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 17:30:06
加速
- 146二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 17:31:35
モニカがいることに気が付いたベレスがジェラルトとクロードに怪しい情報があるので警戒するように伝える。
一方、アデルは心臓にタレスが作りだした神祖の紋章石を埋め込まれていた - 147122/02/11(金) 17:47:31
ベレス「…あのモニカって生徒。怪しい動きをしていないかな?」
ジェラルト「…言われてみればそうだな。何であいつ逃げないんだ?」
クロード「…ジェラルトさん、気をつけてくださいよ。ところで先生、何であいつのことを…。」
ベレス「…エーデルガルトが忠告してくれたんだ。気をつけなさいってね。」
モニカ「何か警戒されている…?まあ、何も出来ないでしょ、どうせ。」
ヒルダ「取り敢えず魔獣たちをやっつけちゃおう!」
クロード「そうだな、逃げ遅れた生徒たちを保護してやらないといけないからな。」
フレン「ええ、そうしましょう!」
結果>>149
———————————————————
……体中が痛い…。…心臓に違和感がある。まるで、血の実験をされたかのような痛みだ…。
何かの声が聞こえる…!?
「…おぬしはあやつに石を埋め込まれておる。…その石は失敗作じゃ。…そんなものを作ったところでわしを呼び起こすことなど出来るわけがなかろうに…。…よいか、その石を何とかして破壊するのじゃ。…おぬしの心臓からその石が血を吸い続けておる。…このままでは数時間もせずにおぬしは死ぬぞ。」
…あなたが誰かは知らないけど、このままにしていれば死ぬんだよね?…それでもいいかなって。
「…おぬしの帰りを待っている者がいるのに、死にたいのか?…おぬしの望みはなんじゃ?」
………皆を守ること。
- 148二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 17:48:36
加速
- 149二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 17:52:15
モニカ、警戒されまくってて暗殺失敗
アデル、あえて魔力を暴走させて心臓の石を砕くが、無理矢理過ぎたため、ソティスの意識が半分アデルの中に残った(ベレスの中にいるソティスの意識とはんぶんこ) - 150122/02/11(金) 18:11:10
クロード「よし、生徒たちはみんな逃げることが出来たみたいだな。…さてあいつはどう出るのやら。」
ヒルダ「魔獣たちはこれで終わりだよね?疲れたよー!」
ジェラルト「おい、お前そこで何してるんだ?」
モニカ「すみません…迷っちゃって…。今すぐ、帰ります。」
ベレス「……。」
モニカがそう言って帰ろうとした時…剣を取り出しジェラルトに向けたのだった。
ベレス「はあっ!!」
モニカ「タレス様ぁ!!」
タレス「…ふん!」
タレスがベレスの剣を弾いて…ジェラルトの暗殺に成功したかに見えたが…
ジェラルト「警戒されている相手に堂々と剣を向ける奴があるか。」
モニカはジェラルトに剣を掴まれていたのだった。
ジェラルト「貴様…何者だ?」
モニカ「うっさいわね!あんたのせいよ!殺してやるから!」
タレス「ここは逃げるぞ…。」
タレスに連れられて、モニカは消えたのだった。
ジェラルト「あいつ、何だったんだ?」
ジェラルト「ベレス?泣いているのか?」
ベレス「…うん。…凄く悲しかった。」
クロード「あの先生が泣いているなんてな…。」
ジェラルト「俺は無事だから、泣くなって。…何か落ちてるな。これはあの額についていた石の欠片か。」
———————————————————
……魔力で無理矢理破壊してみようかな。
胸に魔力を集中させて…くっ…!
おぬし、無茶苦茶じゃのう…。心臓を傷つけたら死んでしまうぞ?…ただでさえ、おぬしは長く生きられぬのに。
…!?
誰の…わしの声じゃ。
どうやら、わしはおぬしの体を依代として現世に現れることが出来てしまうようじゃ。…わしも気をつけておくが、おぬしもわしに意識を乗っ取られんようにな。…しばらく、あやつの言う通りにしておってくれ。…誰かが助けに来るからのう。 - 151122/02/11(金) 18:13:36
- 152二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 18:21:21
加速
- 153二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 18:21:39
レア
- 154二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 18:24:11
セテス
- 155二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 18:25:25
ジェラルト
- 156122/02/11(金) 18:32:47
レア「ジェラルト。あなたが無事で何よりでした。あなたはこれからベレスと共に行動してください。」
ジェラルト「ええ、そのつもりです。」
レア「ふふ…今節はモニカの討伐を金鹿の学級にお願いしています。生徒たちとともに活動してくださいね。」
ジェラルト「ええ、それも承知の上です。…レア様、一つ聞いてもよろしいですか?」
レア「私に答えられることなら何でも。」
ジェラルト「…あの日、ベレスに何をしたのです。シトリーが死んだあの日に…。」
レア「……。」
レアはどう答えた?>>158
- 157二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 18:40:25
加速
- 158二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 18:41:00
誤魔化した
- 159122/02/11(金) 19:13:18
レア「ベレスは生まれた時から体が弱かったのです。心音も感じ取れず、産声も上げられないほどに…。ですが、今では立派に成長しています。シトリーはあの子を産んだ時に亡くなりました。それは事実です。」
ジェラルト「…そうですね。確かに立派に成長しています。よく笑い、泣くようにもなった。…体が弱かったということは否定しません。」
レア「では、私に力を貸していただけますか?」
ジェラルト「…ええ、力を貸しますよ。」
レア「それはよかったです。ようやく、疑いが晴れたのですね。」
ジェラルト「…もう一つ聞きます。何故、アデルを見捨てた?」
レア「…それは…」
ジェラルト「…あなたに見捨てられたことで、あなたへの信用はあいつの中から完全に失われたでしょうね。…隠し事ばかりしていると後悔しますよ。」
レア「…………………。」
———————————————————
……ソティス様。
…なんじゃ?
…僕はこれからどうすれば?…レア様に見捨てられた以上、あの士官学校に居場所はないですよね?
…そうじゃな、頼りになる者はおらんのか?何処かに身を寄せられるような…。
…>>161でしょうか…。
- 160二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 19:22:00
思い当たらないです
- 161二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 19:22:23
封じられた森近くにあるアンナの家ぐらい
- 162122/02/11(金) 19:36:15
封じられた森の近くにあるアンナさんって人の家くらいでしょうか?…
「その…アンナというのは誰なのじゃ?」
ガルグ=マクに出入りしている商人です。ただ、そこまで親しい訳でもありませんから…。
「…うーむ…。困るのう…。一先ず、おぬしはここを出たら、ベレスとジェラルト、級友の皆には顔を出しに行くのじゃぞ?」
…分かっています。…僕の大切な人は彼らだけですから。
「…うむ。…何やら、慌ただしくなってきたようじゃな…。」
アデルがソティスと会話していると…
炎帝「………。」
炎帝…。何の用?
炎帝「……出ろ。」
はい?
炎帝「…二度言わせるな。そこから出ろと言っているのだ。」
…何が目的だ。
炎帝「…貴様を助けてやる。」
炎帝「…………………。」
何故ルミール村を燃やしたんだ?
炎帝「……あれは我が指図したことではない。……貴様が信じるかは分からぬが。」
炎帝とアデルがコーデリア領内の外れを歩いていると…アデルがあることに気付いたのだった。
(ん?炎帝の持っている短剣…。何処かで見た気が…?)
炎帝「…何を見ている?」
いや…。
(まさか…!?)
〜ガルグ=マク近郊〜
炎帝「…このまま好きな所へ帰るがいい。」
炎帝が立ち去ろうとした時に…アデルは>>164と尋ねた。
- 163二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 19:39:20
- 164二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 19:53:57
- 165二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 19:57:56
- 166122/02/11(金) 20:03:03
炎帝。この短剣に見覚えはない?
炎帝「……………。」
炎帝「…ないな。」
炎帝はそう言って姿を消した。
嘘だ。炎帝…いやエーデルガルトさんは知っているんだ。あの少女は…エーデルガルトさんだったんだね。…彼女も髪色が変わってしまっていたから、全く分からなかった。あの短剣は彼女が持っていたものと同じものを僕にくれたんだ…。でも、同じものを渡したのはなんで何だろう?…何か思い入れがあるのかな…?…エーデルガルトさん、あなたも守って見せますから…。
とにかく、街の方へ行こう。
———————————————————
〜ガルグ=マク市街〜
誰か金鹿の学級の生徒は居ないのかな…。僕の安否とその後のことだけは伝えておきたい…。
そうして、探していると>>168を見つけたのだった。
- 167二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 20:04:24
マリアンヌ
- 168二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 20:04:34
リシテア
- 169122/02/11(金) 20:19:54
あれは…リシテアさん!
リシテア「…ここのお菓子は美味しいと評判なんですよね!…知り合いは誰も見ていませんし入りましょう!」
…お菓子を食べに店に入ったね。
「あの女子は菓子が好きなようじゃな。」
…ソティス様!声が大きい!
「…すまん…。あの女子はな、わしのことを知っておるのじゃ。」
そうなんですか?
「…ベレスがあの女子に問い詰められたのじゃ。鋭い女子よのう。…マイクランの時に、実はおぬしの体に一度憑依したことがあってな。おぬしは覚えておらぬと思うが。」
…だから、みんなあの時驚いていたのですね。
「…その時にベレスだけ驚いていなかったのをあの女子は見ておったようじゃ。そして、わしがベレスと会話している所を付けられてしまってのう。…話してしまったのじゃ。だが、あの女子は信用出来るとわしは思うておる。ベレスもおぬしと同じ境遇のあの女子を信じたのであろうな。…あの女子はベレスと同じくらいおぬしのことを心配しておったぞ?…元気な顔を見せてやれ。」
…リシテアさん、先生…。ん?同じ境遇…?何故、先生が知っているんですか?
「ああ…実は、書庫でおぬしらの話を聞いてしまったのじゃ。…すまぬ、言い出せなんだわ。」
…だから、僕やリシテアさんのことを気遣ってくれていたんですね。…感謝します。
リシテア「…そろそろ帰りましょうか。」
店から出て来たね。
リシテア「…誰ですか?わたしのこと付けてるのは…。」
…ちょっと、こっちに来て! - 170122/02/11(金) 20:36:09
リシテア「ちょ、ちょっと!やめなさい!」
リシテア「…何か言い残すことはありませんか?子供だからって甘く見てるのなら、大間違いですよ。あんたくらいなら簡単に消し飛ばせるので。」
リシテアさん、僕だよ。
リシテア「…アデル?…アデル!」
リシテア「みんな、あんたのことどれだけ心配していたと思っているんですか!…本当に良かったですよ…。さ、帰りましょ?みんな待っていますから。」
…僕はもう帰れないよ。
リシテア「ど、どうしてですか?…あんたはわたしたちの大切な…」
レア様から見捨てられた以上、あそこに帰ることは出来ない。…ごめんね。
リシテア「…そんな。…あんたはどうするつもりなんですか?」
…しばらくはアンナさんの所に泊めてもらおうかと思っている。…駄目だったら、その辺を転々としているよ。…今節の課題は?
リシテア「…モニカって知ってますか?そのモニカがジェラルトさんを殺そうとしましたが、失敗し逃走したのです。…そのモニカを討伐せよ、とのことです。…場所は封じられた森です。」
分かった、課題には内緒で参加させてもらうから。また、来節とその次の課題も教えてね?
リシテア「…分かりました。あ、大事なことを伝えないと…。…5年後…正確には4年と11節後の星辰の節の25日です。その時にガルグ=マク千年祭が行われるのを知っていますよね?」
うん。
リシテア「その日に皆で集まろうという話になりました。…いわゆる同窓会です。…あんたも来てくれますよね?」
もちろん。
リシテア「良かった。それじゃ、あんたの無事は学級の皆とジェラルトさんと先生にだけ伝えておきます。」 - 171122/02/11(金) 20:40:16
「まあ、待て女子よ。」
リシテア「え…?」
リシテア「アデル…?じゃないですよね。」
「わしじゃ。わしが神祖ソティスじゃ。はじまりの者にして生きとし生けるものを導く神祖のな。」
リシテア「…わたしに何の用ですか?」
「…おぬしに伝えておきたいことがある。>>173じゃ。」
- 172二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 20:42:14
コーデリア領内に闇うごの隠れ家がある
- 173二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 20:42:29
- 174122/02/11(金) 20:54:06
「…おぬしに伝えておきたいことがある。コーデリア領内にあの魔道士どもの隠れ家が存在しているのじゃ。」
リシテア「…まさか!?」
「…こやつもそこから何とか逃げ帰ってきた次第じゃ。…炎帝に助けられてな。」
リシテア「…炎帝が?何故…。」
「…いや、これを今、言うのは辞めておこう。…おぬしも十分に気をつけることじゃな。その体質ゆえ狙われる可能性が高い。」
リシテア「分かりました。」
「…うむ。気をつけるのじゃぞ。」
リシテア「…神祖ソティス。」
「…なんじゃ?」
リシテア「…どうして、わたしや彼やエーデルガルトが苦しんでいた時に助けてくれなかったんですか…?あなたは女神なんですよね?…どうして…。」
「…すまぬ…。わしとて、死して仕舞えばどうにもならないのじゃ。だが、おぬしがわしを恨むのは分かる。女神などと言っておきながら、何も出来なかったからな。…本当に申し訳なかった。」
リシテア「…すみません。これは八つ当たりですよね。…本当に憎むべきなのはあの魔道士たちなのに。」
「…そろそろ、ベレスの方に戻らねばならぬ。では、達者でな。」
そういうことだよ、リシテア。君も気をつけてね。
リシテア「はい…。あの…あんたも気をつけてくださいね。」 - 175122/02/11(金) 21:03:55
〜大広間〜
クロード「さて、モニカたちの居所が分かったみたいだな。場所は封じられた森。」
ヒルダ「アデルくんも来てくれるんでしょ?無事で良かったよー!本当に…」
マリアンヌ「アデルさんがもし、帰ってこないとなったら…私…。」
リシテア「全くあいつ、心配させ過ぎなんですから…。…無事で本当によかったですけど。」
ベレス「本当にね。」
ラファエル「また、アデルくんと一緒に戦えるなら嬉しい限りだぞお!」
イグナーツ「ボクも彼がいなくなったことを聞いた時にはとても悲しかったですから…。」
ベルナデッタ「アデルさんはあたしに普通に接してくれた人なんだから…いなくなるのは絶対いやだったんですよ!…良かったあ…。」
ジェラルト「だが、やっぱりあいつはレア様を信用できないんだな。…もちろん、あの人には何も伝えていないから安心しろ。」
レオニー「わたしはアデルが無事だったことも嬉しいけど、ジェラルト師匠とこうして肩を並べて戦えるなんて夢にも思わなかったよ。」
フレン「…わたくしは…。」
ローレンツ「フレンさんはこのことをレア様に話したいのかい?それならば、止めはしないが…。」
フレン「…いいえ、わたくしもレア様やお兄様には黙っておきますわ。」
フェルディナント「…ありがとう、フレン。さて、いよいよモニカを成敗する時だが…」
アネット「ねえ、クロード。そのモニカっていう子は何者なのか分かるかな?」
クロード「あの様子じゃ、ソロンとかと同じく姿を変えているのかもしれないな。あいつ、あの見た目に似つかわしくない剣を持っていたからな。そいつらは一体何者なのか…。」 - 176122/02/11(金) 21:08:51
〜封じられた森〜
クロード「おっと…丁寧に魔獣まで用意してやがるな。俺たちをここで始末するつもりらしいぜ。」
モニカ「ようこそ、死の森へー!なんちゃって。」
クロニエ「この弱っちい女は仮の姿よ!あたしの名はクロニエって言うのよ!キャハハハ!あんたたちを全員ここで殺してあげる!」
クロニエ「特にそこの白髪の男!あんただけは絶対にぶっ殺す!」
ベレス「クロニエは君のことを狙っているよ、アデル。」
そのようですね。
次の展開>>178
- 177二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 21:13:43
ベレスとアデルでクロニエを追い詰めるとソロンがザラスの闇を発動させようとする。気づいたアデルがベレスを突き飛ばし、アデルのみがザラスの闇に呑まれる(ベレスのイベントを代わりに行う)
- 178二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 21:14:04
- 179122/02/11(金) 21:24:56
クロード「おっと!」
ベレス「せやあっ!!」
ベレスたちが魔獣の相手をしている。
魔獣「グオオオオオッッ!!」
ヒルダ「もういい加減に慣れてきちゃったなー!とっとと、消えてよね!」
クロードたちが魔獣や敵兵の相手をして、しばらくして…
クロニエ「あたしの所にノコノコやってきちゃって、馬鹿じゃないの?」
…覚悟して。
ベレス「ええ、こいつを倒そう。」
クロニエ「あんたらケモノが勝てる訳ないでしょ!今すぐに殺し…」
アデルが一瞬でクロニエの剣を叩き斬ったのだった。
クロニエ「はあっ!?あんた…何の…」
ベレス「動くな。」
ベレスがクロニエの喉元に天帝の剣を突き付けたのだった。
クロニエ「うっ…。」
ソロン「……。」
クロニエ「ソロン!早くこいつらを殺してよ!乙女の危機よ!」
ソロン「ああ、分かっている。」
クロニエ「え…うぐっ!」
ソロンが突然クロニエの胸ぐらを掴んだのだった。
ベレス「…何を…。」
ソロン「クロニエ、貴様は獣蔓延る世を終わらせる為の礎となるのだ…!」
…先生、下がってください!
ベレス「…アデル!」
ソロン「ザラスの禁呪よ。その顎を開くのだ!」
そういって祭壇が黒い闇に包まれたのだった。
ソロン「…凶星の代わりに貴様が闇に囚われたか…。まあ、構わぬ。」 - 180122/02/11(金) 21:32:17
……ここは、何処?
ソティス「ようやくおぬしと顔合わせをしたな。わしこそが今までおぬしの体を依代にしていたソティス。」
ソティス様、こんにちは。
ソティス「…言いたいことがある。おぬしらは大馬鹿者か!敵の待ち構えている所にのこのこ突っ込んでいってまんまと罠に引っかかるとは何事じゃ!?」
…ごめんなさい。
ソティス「…と、おぬしを責めてもどうにもならんよのう。ここは恐ろしい闇の中じゃ。ほら、おぬしの体も冷たくなってきたであろう。」
………。
ソティス「…そうじゃな。だが、ここから出る術がない訳ではない。…女神の力が有れば出られるかもしれんからのう。」
ソティス様の力が?
ソティス「じゃが、その為には天帝の剣が必要なのじゃ…。天帝の剣はベレスが持っておる。例え、おぬしとわしが一つになったとしてもあれがなければどうにもならぬのじゃ。何か方法はないのかのう…。」
アデルは>>182はどうかと聞いた。
- 181二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 21:34:37
この剣(闇うごからかっぱらってきた剣)でなんとかならないか?
- 182二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 21:41:16
- 183122/02/11(金) 21:49:55
この剣で代用は出来ますかね?
ソティス「無理じゃろうな。それは材質がどう見ても違う。英雄の遺産でなければどうにもならぬ。」
…僕の紋章の力を二つとも使って力を活性化させてみても駄目ですか?
ソティス「…本気で言っておるのか?…おぬしはただでさえ二つの紋章によって、あと10年も生きられぬ身じゃ。…それをさらに縮めることになる。本当に良いのか?それに、そうした所でここから抜け出せる保証もない。…ただ、死ぬだけの可能性も多いにあり得るぞ?」
…どのみちここに居たら死ぬだけですから試すべきです。…それに、死ぬならせめてみんなの為に死にたいですから。
ソティス「…分かった。ならば、手を出せ。」
………。
ソティス「おぬしとわしがこうして言葉を交わせるのは最後になるじゃろう。何か言いたいことはあるか?」
アデルはソティスに>>185と伝えた。
- 184二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 21:52:31
短い間でしたが会えて良かったです。もっとあなたと話をしてみたかった…ありがとうございました。
- 185二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 21:54:28
- 186122/02/11(金) 22:11:19
…短い間ですが会えて良かったです。でも、もっとあなたと話をしてみたかった。…ありがとうございました。
ソティス「…うむ、わしもおぬしと話せてよかったぞ。…ベレスにはよろしく伝えておいてくれ。さて、おぬしの願いはなんじゃ、おぬしの手の届く全てを守るのじゃろう?…おぬしとの融合は不完全になるかもしれんが、仕方がないことじゃ。」
ソティス「—わしと、おぬしの意志は一つとなった。時のよすがを辿りて見出した己が答え。はじまりのものたる、わしに示せ—」
———————————————————
ベレス「…っ…。」
ベレスの体から光が溢れ始めた。
クロード「お、おい!先生、どうしたんだ…。あんた、髪の色が…」
ベレス「…天帝の剣に力が漲っていく…。…ソティスは何を…?」
リシテア「神祖ソティスが何かをした…?」
その瞬間…
ソロン「何故、貴様がその闇から抜け出すことが出来たのだ…!」
アデルが闇の中から抜け出したのだった。
ベレス「アデル!瞳の色が緑に…。」
…先生も髪と瞳が緑になってますよ?
ベレス「…ソティスの声が頭の中に響いてきた気がしたんだ。…君とソティスが一つになったことで、その余波がこちらにも伝わって来たんだよ。多分ね。」
天帝の剣が光を放っている。
クロード「あんたら、何がどうなっちまったんだ?…よく分からないが、とにかくソロンを倒すぞ!」
フレン「ええと…お二人がわたくしのような見た目になってしまわれましたわ…。アデルさんの髪の色は白いですけれども…。」
ソロン「貴様らは我が手で始末をつけねば、戻ることもままならぬか…!」
ソロンが敵兵と魔獣たちを呼び寄せたようだ。
ベレス「アデル。君の剣は壊れてしまったようだね…。」
…仕方ありません。魔法で何とかします。
次の展開>>188
- 187二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 22:13:37
加速
- 188二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 22:17:09
アネット、クロード、ヒルダ、フェルディナンドが魔獣退治
ベルナデッタ、マリアンヌ、ラファエル、レオニーらが中心となって敵兵を片付ける
ソロンはベレスとアデルが相手をする - 189122/02/11(金) 22:26:45
クロード「何だか先生たちはよく分からないことになってるが、ソロンはあの二人に任せよう。」
ヒルダ「まー、あたしたちはいつも通りに戦うだけよねー。」
アネット「そうだね、この魔獣たちをやっつけちゃおうか!」
フェルディナント「ああ、そうだな。」
クロードたちが魔獣を討伐することに決めたようだ。
レオニー「わたしらはこの敵兵たちを片付けるぞ!」
ラファエル「おっしゃあ!やるぞおお!!お前は邪魔だあ!!」
???兵「ぐおっ!!」
マリアンヌ「はい、先生やアデルさんの邪魔はさせませんから。」
ベルナデッタ「先生たちよく分からないことになっちゃったけど、まずはここを切り抜けないとね…。」
レオニーたちは残りの敵兵を倒していくようだ。
リシテア「先生、アデル。ソロンの周りの敵はわたしたちに任せてください。」
イグナーツ「そうです、早くソロンを!」
フレン「先生、後でお話ししたいことがございますので、覚えておいてくださいね?」
ベレス「うん、分かってるよ。さて、ソロンを倒そうか。」
はい、行きましょう!
ソロン「貴様らは一体…何故女神の力を宿す者が二人も…。」
結果>>191
- 190二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 22:28:45
加速
- 191二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 22:31:43
アデルの魔法のあと、ベレスが斬りつける。その後、ベレスがアデルに天帝の剣を貸し、アデルが覇天で決める
- 192122/02/11(金) 23:12:12
ソロン「…ぬおっ…!」
アデルの魔法がソロンの動きを止め…
ベレス「ソロン、まもなく終わりよ。」
ベレスが斬りつけたのだった。
ソロン「ありえぬ…やはり、貴様は殺しておくべきだったわ…!」
ベレス「…アデル!」
ベレスがアデルに天帝の剣を渡し…
…今なら出来る気がする…。
ソロン「…貴様も解放王の剣を…!」
…これで終わりだよ。
アデルが『覇天』を放ったのだった。
ソロン「ぐわはぁ!!」
ソロン「わしが獣どもに敗れようとは…。…我らが悲願、必ずやタレス様が…。」
ベレス「タレス、か。…っ。」
ベレスが倒れてしまったのだった。
クロード「お、おい!先生…寝ているのか?」
フレン「きっと力を使い過ぎてしまったせいですわね。」
ヒルダ「えー!あたしが運ぶの!?」
レオニー「わたしも手伝うから、一緒に行くよ!」
クロード「俺が先生を運ぶ訳にはいかないだろ…。…アデル、お前は…。」
…くっ…はあ…はあ…!
リシテア「アデル!大丈夫ですか!?」
マリアンヌ「アデルさん!顔色が凄く悪いですよ…!」
アデルが苦しみ始めたのだった。紋章の力を使い過ぎたことにより、心臓に負担が掛かったのだと考えられる。
…大丈夫…だよ…。
クロード「…お前、本当に…。…これから、どうするつもりなんだ?」
…僕は…もう…大修道院には居られないから…。
アデルは一人で封じられた森を去ったのだった。 - 193122/02/11(金) 23:21:03
〜白雲の章 天馬の節(2月)〜
金鹿の学級の活躍により、ソロン、クロニエの両名が討伐されたのだった。金鹿の学級に課せられた今節の課題は、聖墓での儀式を行うことだ。ベレスには女神の啓示があるとのことだが…。
———————————————————
〜ガルグ=マク市街〜
リシテア「…聖墓で先生が儀式を行う。それが、今節の課題です。」
…教えてくれてありがとう。
リシテア「…いえ、別に…。…アデルは神祖ソティスと一つになったのですよね?…その証拠なのかは分かりませんが、瞳の色が緑になってしまった。」
…うん。ついに人間ではなくなってしまったね。…紋章を二つ持ち、片方は呪いの紋章、そして女神にも力を貸してもらった存在。…よく分からないよね。
リシテア「………。」
リシテア「…アデル、今でも、死にたいと思っていますか?…教えてください。」
アデルは>>195と答えた。
- 194二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 23:22:39
ソティスさんから魂をもらったし、死にたいとは考えていないよ
- 195二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 23:25:53
- 196二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 23:26:06
よく分からない
だけど、自分に死が訪れるその時まで為せることを為したい - 197122/02/11(金) 23:43:53
今は死にたいとは思ってはいないよ。ソティス様と一つになった以上、それは許されないんだ。…どちらにせよ、10年も生きることは出来ない。だから、その最期の時までは君たちを守り続けたいと思っている。それが、僕の生きる目的なんだ。
リシテア「…先生たちの為にならやっぱり死んでもいいと思っているんですか?」
そうだよ、それは変わらない。だから、この命を…。
リシテア「…どうして…先生やわたしの気持ちを分かってくれないんですか!?…わたしたちにもあんたを守らせてくださいよ…。…みんな、あんたに生きていて欲しいんですよ…。」
…この体である以上、どのみち長くは生きられないんだ。でも、生きていてほしい、か…。…ありがとう。今までの人生で初めて言われた言葉だよ。
リシテア「……。」
リシテア「来節でこの士官学校生活は終わります。来節が終われば…次に会うとしたら5年後でしょうか。その時にお互いの命が続いているのなら、また会いましょうね。」
…うん。
———————————————————
いつまでもここに留まるわけには…また、儀式の日まで何処か暮らせる場所を探さなくては…。
アデルが街を歩いていると…
「待ちなさい。」
…!?
エーデルガルト「見つけたわ。少し話をしましょう。」 - 198122/02/11(金) 23:48:15
エーデルガルト「アデル。…?」
エーデルガルト「瞳の色が変わった…のかしら?」
そうですね…女神に力を貸してもらいましたから。
エーデルガルト「女神に?…貴方は炎の紋章を持っていたわね。そんなこともあるかもしれないわね。……。」
…どうしましたか?
エーデルガルト「…貴方はもし、先生たちと私が相争うことになった時どちらの手を取ってくれるのかしら?…あの時の約束のように私を守ると言ってくれるの?それとも…」
アデルは>>200と答えた。
- 199二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 23:53:02
加速
- 200二次元好きの匿名さん22/02/11(金) 23:55:46
それは…わからない。先生達もあの時の君と同じく大切な人なんだ。
- 201122/02/12(土) 00:27:37
それは…分かりません。
エーデルガルト「……。」
先生たちも大切ですけど、あの時のあなたも大切な人だから…選べません。
エーデルガルト「…前言撤回するわね。貴方はやはりあの時のように弱いままよ。…武芸の腕は私以上になったけれども、貴方の心はあの頃と何も変わっていないの。…それでは、大切な人が守れないこともあるわ。…決めるべき時は決めなくては、ね。」
…分かっています。だけど…割り切れません。…あなたがいなければ僕はあの時に死んでいたはずです。そして、今の僕が生きたいと思えるようになったのは、先生や学級のみんなのおかげなんですから。
エーデルガルト「…そう、分かったわ。でも、これだけは言わせて。…あの時の約束を果たしてくれてありがとう、アデル。」
…はい、エーデルガルトさん。また、お会いできて嬉しかったです。
エーデルガルト「…ふふ。」
えへへ…。
エーデルガルト「…ところで貴方は今でも、あの家の人間だと思っているの?」
そうですけど…どうして?
エーデルガルト「おかしいとは思わない?だって、あの家は代々紋章を継ぐ家系ではなかったの。にもかかわらず、貴方が炎の紋章を宿して生まれた。不可解ではないかしら?…どれだけ家系を遡っても、あの家の者が紋章を宿していた記録はないのだから。そして、貴方を産んだという妾の存在。彼女の家系も紋章を持たぬ家系だったのよ。」
確かに…。
エーデルガルト「…貴方はあのカクセイフ家の子ではないの。本当は>>203で生を受けた子なの。」
- 202二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 00:37:53
カクセイフ領にかつてあった女神の眷属の末裔が暮らしていた隠れ里
- 203二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 00:40:59
- 204122/02/12(土) 01:25:39
エーデルガルト「…貴方はあのカクセイフ家の子ではないの。本当はカクセイフ領にかつてあった女神の眷属の末裔が暮らしていた隠れ里で生を受けた子なの。」
女神の眷属というのは…?
エーデルガルト「このフォドラの大地を創り出したとされる神祖が生み出したと言われる者たちよ。…四聖人もその女神の眷属であったと言われているわ。」
…僕は人間じゃないんですか?
エーデルガルト「貴方は、おそらく人と眷属の末裔との間に生まれた子。でも、血の半分は…。」
人間じゃない。そっか…。
エーデルガルト「……。」
僕の両親はどうして…僕を捨てたんですかね?
エーデルガルト「…里は既に滅びているわ。何者かに滅ぼされたと思われる。…おそらく貴方のご両親は貴方を何としてでも逃したかったのだと思う。…だから、貴方は決して誰からも愛されていなかった訳ではないの。ご両親は貴方のことを愛していたはず。それだけは忘れないであげて?」
………………あれ?
エーデルガルト「…泣いているの?」
アデルの瞳から大粒の涙が止めどなく溢れ出した。
…ひぐっ…うぐっ……。
エーデルガルト「…よしよし。」
しばらくして、アデルは眠ってしまった。
エーデルガルト「まるで、幼い少年そのものね…。貴方は女神の眷属の血を引いているということはいつまでもこのままなのよ…。」
エーデルガルト「…アデル。ごめんなさい。私は貴方と共に歩めないの。…私の目的は……なのだから。」
エーデルガルト「…ヒューベルト。どうしようかしら?」
ヒューベルト「…殺してしまいますか?この者も女神の眷属には変わりませんからな。しかし、何故エーデルガルト様が女神の眷属をお助けになられたのか…。」
エーデルガルト「あの頃の私は皇帝としての覚悟もなかった。それに、目の前で消えゆく命であったこの子を見捨てることが出来なかった。結局、この子は私という存在を生み出す為の犠牲者になってしまったけれども。…貴方はこの子を助けたことを甘いと思うかもしれないわね。」
ヒューベルト「しかし、そのような甘さは捨て去ったのでしょう?もう過去の話なのです。今の貴方様はアドラステア皇帝なのですからな。」 - 205122/02/12(土) 01:48:09
エーデルガルト「このままに…しておくわけにもいかないわよね…。」
ヒューベルト「そのままにしておいても問題ないのでは?むしろ、その者に死んでもらえれば、障害が一つ排除されたということになりますからな。」
エーデルガルト「…そうね。でもせめて、このまま宿にでも泊めてあげるわ。私が呼び止めたのが悪かったのだから。…この子はこんなにも軽いのね…。」
…すぅ…すぅ…。
ヒューベルト「やれやれ…我が主は弟でも可愛がっているのですかな?」
エーデルガルト「うるさいわね。」
———————————————————
〜執務室〜
セテス「フレン。何かを隠しているのではないか?」
フレン「な、何も隠してはおりませんわよ…。お兄様の考えすぎではありませんこと?」
セテス「…レアには伝えないから話してみなさい。」
フレン「…アデルさんにお会いしたんですの。…あの封じられた森で。」
セテス「…そうか、彼は無事だったのか。それは良かったな…。」
フレン「問題はここから何ですの。あの方は先生が髪と目の色が変わってしまわれたように瞳の色がわたくしと同じ色になってしまわれたんですの。元々、あの方の瞳は緑掛かってはいましたけれど…。」
セテス「炎の紋章を宿している者故なのだろうか…。…いや待て、そもそも、緑の瞳は我々の特徴とでも言えるはずなのだが…。元から、あの者の瞳は緑だったのか?」
フレン「ええ、あの方をじっと見つめた時に、年齢の割に端正なお顔立ちでドキッとしてしまいまして…ではなくって。光の加減で瞳が緑色に見えたことがあるんですのよ。」
セテス「…やはり、あの者は解放王の血筋などではないのだな。いや、むしろ我々の同胞なのか…。だが、このことはレアに伝えるべきなのだろうか…。しかし、既にあの者はレアへの信頼は失くしているはずだ。…フレン、お前に対してはどうだったのだ?」
フレン「わたくしに対してはお優しいアデルさんそのものでしたわよ?…いつものようにみなさんを守ってくれる素敵な人でしたの。…でも、凄く寂しそうな表情なのも相変わらずでしたの…。」
セテス「…そうか…。レア…君の隠し事は良からぬ事態を招きかねないのだぞ…。」 - 206122/02/12(土) 01:51:56
クロード「…英雄の遺産ねえ…。しかし、この紋章石は何なんだ?天帝の剣には嵌っていないのも不思議だ。それなのに先生、いやアデルまでもが操ることが出来る。…レアさんは何を隠していやがるんだ。」
クロードが書庫で遺産に関する資料を集めていると…>>208に声を掛けられた。
- 207二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 06:47:01
加速
- 208二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 06:53:30
ジェラルト
- 209122/02/12(土) 10:12:46
ジェラルト「よお。」
クロード「これは、ジェラルトさん。俺に何のご用ですか?」
ジェラルト「…お前は英雄の遺産について探っているようだな。」
クロード「…ええ、あの英雄の遺産ってのは不思議なものですよ。紋章石と武器本体によって初めて力を持つものだと俺は考えています。ですが、ベレス先生は紋章石が嵌められていない天帝の剣を使いこなしている。前節の髪色が変わってしまって以降は、さらに強力な力を持つようになった天帝の剣をも使いこなしているのです。」
ジェラルト「…あいつの体に秘密があるってことか。…だが、一体誰が…。…いや、レア様か。」
クロード「…レアさんはあの解放王の剣をあっさりと先生に渡しました。そう易々と渡していいものではないはずです。…しかし、同じく天帝の剣を使いこなすアデルには終始警戒を続け、あいつが失踪したら捜索もしなかった。…同じ炎の紋章を持つ者であるにも関わらずこの待遇の差は不自然ではありませんか?」
ジェラルト「…炎の紋章がレア様にとって特別で庇護するべき存在なのではなく、レア様はベレス自身を何らかの意図を持って、ここ聖教会で管理しようとしているのかもしれんな。…一体何をしてやがるんだか。」
クロード「…それに俺は英雄の遺産を持つものが黒い獣になったのにも疑問を隠せません。…あの姿はとても物語に出てくるような英雄が使う武器を誤って使った者の末路とは思えないのですよ。…本当は英雄の遺産は女神が授けた武器なのかとも疑問に思ってしまうほどにね。」
ジェラルト「…それがお前の英雄の遺産に対する考えか。だが、何故俺に話した?…何が狙いなんだ。」
クロード「あなたに情報を渡しておけば、ベレス先生にも伝わるでしょうしね。それに…」
ジェラルト「お前が盟主になった時のために俺に恩を売っておくというのも理由の一つか。」
クロード「ははっ…まあそんな事もあるかもしれませんね。」
ジェラルト「…俺はお前が何者なのかということも気にはなっている。まあ、この話は今はいいか。」 - 210122/02/12(土) 10:29:01
〜ガルグ=マク市街〜
エーデルガルトさんはあれから居なくなってしまっていた。気づけば宿で眠っていたのだった。
…これからどうすれば…。
「…アデルさん。」
…!?
…フレンさん。
フレン「またお会いできましたわね。ご機嫌よう。」
…どうしてここに?
フレン「あなたがここにいるのではないかなと思いまして。少しわたくしとお話ししませんこと?」
…いいよ。
フレン「あなたは自分の見た目が成長していないことに疑問を持ったことはありませんか?」
…この見た目?
フレン「あなたはまもなく17になるというお方ですのに、まるで10才前後の容姿をしているんですもの。」
確かに数年前から見た目が変わっていないと思ったことはあるけど…
フレン「…おそらく、あなたの見た目がもう成長することはありませんのよ。…どうしてか気になるのではなくって?」
…僕が人間じゃないから、だよね。…人間じゃないから、成長しないあるいは…
フレン「…はっきり申し上げますとね、わたくしも人間ではありませんのよ?つまり…あなたと同じ存在と言っても過言ではありませんの。」
同じ存在…女神の眷属!?
フレン「…みなさんにはぜーったい内緒ですのよ?…わたくしもそう、女神の眷属の一人なのです。…お会い出来て光栄でしたわ。わたくしのお仲間に…。」
フレンさん…仲間…だと思っているなら、どうして僕を助けてくれなかったの…?
フレン「…ごめんなさい。…わたくしではどうすることも出来ませんでした。…あなたがわたくしやお兄様やレア様を恨んでいることは重々承知です。…ですが、お願いしたいことがありますの。…どうか、大修道院に戻っていただけませんか?…レア様は、必ずわたくしとお兄様が説得します。」
アデルは>>212と答えた。
- 211二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 10:34:18
- 212二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 10:39:55
- 213二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 10:40:55
>>211+レア様の殺意に似たあの警戒心の前には居心地が悪い
- 214122/02/12(土) 10:58:33
別に恨んでないよ。…特に君はこうして謝罪もしてくれたわけだしね。…ただ、戻るかどうかは…。…僕はレア様から見捨てられた存在。君やセテスさんが説得してどうにかなるものでは無いと思うんだ…。
フレン「…そう…ですの…。…分かりましたわ。あなたは今節、聖墓で儀式を行うという話はリシテアさんから聞いているんですのよね?でも…一つ問題がありまして…。」
レア様が近くにいる…。
フレン「…はい…。…何とかして差し上げたいですけども…うーん…。」
…顔を隠して何とかならないかな?
フレン「それは…どうなのでしょうか?」
…何とか探ってみる。…フレンさん、君の気持ちは分かったからありがとね。
フレン「…力になれず申し訳ありません…。…そろそろお兄様が戻ってきてしまいますから、帰りますわね。」
———————————————————
〜聖墓〜
レア「あなた方は既にご覧になられたことがあると思いますが、ここが聖墓です。」
クロード「ええ、あの時の件は申し訳ありませんね。」
レア「気にしていませんよ。ここはかつて世界を創った女神とその眷属が眠る墓所。…そして、あの玉座は女神が座したと言われる玉座。…あの玉座に見覚えはありませんか?」
ベレス「…ない。」
リシテア「……。」
レア「隠し事は不要です。あなたも見たはずです。…さあ、玉座に座りなさい。必ずや女神の啓示を受けることでしょう。」
ベレス「…………………。」
レア「…どうです、何か…?」
レア「あと一歩の所まで来ているはず、一体何が足りないと…。」
ジェラルト「……。」
クロード「…レアさん、お取り込み中悪いですが、招かれざる客人が来たようですよ。」 - 215122/02/12(土) 11:07:41
炎帝「…ここまでの案内、ご苦労だったな。」
ベレス「…炎帝が、何故ここに…?」
クロード「俺たちの後を付けてきてたってわけか。そして…」
ローレンツ「あの兵装は帝国軍だな。」
フェルディナント「炎帝は帝国軍と繋がっていたということなのか!?…一体誰なのだ!?」
炎帝「…答えると思うか?」
ベルナデッタ「でしょうね!いかにも怪しい風貌している人が答えるわけありませんもんね!」
クロード「あんたの目的は、ここ聖墓に眠る紋章石だろ?…そして、礼拝堂での実験のように魔獣でも生み出そうってのか?」
炎帝「…察しが良いな道化師。…ここに眠る紋章石は我らが全ていただく。」
メトジェイ「ケェヘッヘッヘッヘ!お前ら!紋章石も汚ねえ骨も何もかも奪うんだ!」
レア「あなた方は何ということを…!神聖な墓所を踏み荒らした罪はその命で贖って貰います!ベレス、あの逆徒どもを滅ぼすのです!今、すぐに!」
クロード「あの棺の周りにいる連中から片付けた方が良さそうだな。」
ヒルダ「紋章石を取り返す部隊と帝国軍を追っ払う部隊で分けたほうがいいかもしれませんよ?あの炎帝って人を早く倒しちゃうのもいいかも。」
次の展開>>217
- 216二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 11:15:04
アデル、仮面をつけて参戦。
紋章石を奪い返すのは、クロード、ベルナデッタ、アネット、レオニー
メトジェイの相手はラファエルとリシテア
炎帝にはフェルディナンドとヒルダ
ベレス達はその他の敵兵の排除を置こうなう - 217二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 11:16:03
- 218二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 11:30:55
このレスは削除されています
- 219122/02/12(土) 11:33:00
クロード「ベルナデッタ、アネット、レオニー。お前らは俺と一緒に紋章石を取り返すぞ。」
ベルナデッタ「わ、分かりました。」
アネット「分かったよ、クロード。」
レオニー「他の連中は先生たちに任せよう。」
レア「…あの者は…?」
…私も君たちに力を貸す。
顔を仮面で隠し、鎧を纏った者が現れたのだった。
ベレス「誰?」
…さあな。
マリアンヌ「声を変えているから誰かは分かりませんが…敵ではないのでしょうか?」
………。
レア「…何故、この聖墓の場所を知っているのか知りませんが、詳しい理由は後で問いただします。あなたも今はあの叛徒どもを滅ぼしてください。」
…ああ、任せろ。
メトジェイ「ケッヘッヘッヘ…。さあて、どう料理してやろうか…。」
ラファエル「何だお前、料理振る舞ってくれるのか?」
リシテア「違いますよ!こんな顔した奴が作ってくれるわけないでしょう!」
メトジェイ「こんな顔だと?腹立つことを言うガキだぜ。」
リシテア「…はあ?…ラファエル、こいつを片付けますよ。」
ラファエル「お、おう。」
リシテア「(あの仮面の魔道士…。何処かで見た気が…。それに、炎帝…。奴はアデルを助けてくれたんですよね?…よく分かりませんね。)」
ベレス「さて、とにかく敵を倒そう。…君は魔道士なの?」
…そうだな。
ジェラルト「しかし、小さい奴だな…。フレンと変わらないくらいじゃないのか?」
フレン「ま!ジェラルトさん、失礼ではありませんこと?」
ジェラルト「悪い悪い。」 - 220122/02/12(土) 11:38:15
フェルディナント「帝国に貴様のような者がいようとはな。次期宰相の私が直々に成敗してくれよう!」
ヒルダ「えー上手いこと言ったつもりー?フェルディナントくん、アロイスさんみたいなこと言わないで欲しいなー。」
フェルディナント「な…!ヒルダは何を言っているのだね?…とにかく、あの炎帝の素顔を暴くぞ。」
炎帝「…宰相だと?…貴様にその地位が回って来ることはないと思うがな…。」
フェルディナント「私は常日頃研鑽を積んでいるのだよ!未来のアドラステア帝国を支えるためにな!」
炎帝「…綺麗事だけでは何も成せぬぞ。」
次の展開>>222
- 221二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 11:47:28
加速
- 222二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 11:48:57
戦闘中、アデルが吹き飛ばされ玉座に接触。その際に仮面が落ちてしまう。
さらに、ソティスとの融合、心臓に残ったタレス作の紋章石の破片、女神の眷属の末裔、獣の紋章のブーストなどにより、レアの目の前でアデルの身体を依り代にしてソティスが出て来てしまう。
敵も味方もソティスの事を知らなかった人物は本物の女神の威光に手を止めてしまう。(なお、気にしなかったメトジェイは気が付くのが遅かったラファエルに殴り飛ばされる) - 223122/02/12(土) 12:02:08
…(鎧と仮面が重い…。)
ジェラルト「おいおい、お前大丈夫か?」
…ああ。
イグナーツ「何だか、心配になりますけど…。」
ローレンツ「だが、君のその魔道の腕は確かなようだな。今は帝国軍を倒すことに尽力してくれることを願うよ。」
…!
仮面の魔道士が敵兵の攻撃を受けて、弾き飛ばされてしまった。
レア「ああ!神聖なる玉座に傷を…。…許しませんよ!」
帝国兵「ぐわあああ!!」
レア「…大丈夫ですか?あなたも早く…」
レア「…!」
…(しまった。)
仮面の魔道士…いやアデルの仮面が割れて、レアに見られてしまった。
レア「…何故ここに居るのです!答えなさい!アデル!」
ベレス「…レアは何と…。」
クロード「おいおい…あいつアデルだったのかよ!」
炎帝「…やはりな…。」
…レア様…くっ…。
アデルは頭を押さえてその場でしゃがみ込んでしまった。
「不味い!その場から離れねば!」
アデルではない何者かの声が聞こえた。…聞こえてしまったのだった。
ベレス「…いけない…ソティスだ。」
クロード「はあ!?女神ソティスが!?何であいつに…」
ラファエル「おりゃあああ!!」
メトジェイ「ぐへぇ!!」
リシテア「…アデルの人格はどうなっちゃうの…?」
炎帝「…アデル…。…貴方は…。」
フェルディナント「…炎帝の声が変わった…?」 - 224122/02/12(土) 12:04:23
- 225二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 12:08:13
誤魔化した時のレアの反応がわからないからとりあえず開き直って本当のことを言つ
- 226二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 12:13:18
- 227122/02/12(土) 12:29:39
ベレス「(誤魔化した時のレアが怖いから、いっそのこと開き直って話すとか?)」
ソティス「…(それで失敗したら、この小童は死んでしまうぞ…。…だがそうせねばなるまいか…。)」
ソティス「…我が名はソティス。はじまりのもの…フォドラの守護者にして生きとし生けるものを導く神祖。…レア、おぬしなら分かるであろうな?」
レア「…お母様なのですね…。…お会いしたかった。…私のことは覚えていらっしゃいますよね?」
ソティス「…いや、わしには記憶が無いのじゃ。あるのは、こやつとベレスと共に過ごした日々だけ。…おぬしがその話を信用するかは分からぬがな。」
レア「…何故この者にあなた様が宿ったのです?…私はベレスに…」
ソティス「…何か隠しておるな?…言ってみよ。」
レア「……。」
ソティス「沈黙を決め込むか。まあよいわ。…そろそろ、離れねばな。この者の体に負担がかかってしまう。」
レア「…あなた様が再びフォドラを統治していただけませんか?…私はそれを望んでいたのです。」
ソティス「…>>229」
- 228二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 12:34:39
その言葉、この依代がどうなろうと構わぬと聞こえるな
- 229二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 12:38:01
- 230122/02/12(土) 12:56:49
ソティス「…おぬしはこの者がどうなろうと構わぬ、と?いや、それ以前にもベレスに対しても同じように考えていたのでは無いのか?」
レア「……。」
ソティス「…わしが誰かを犠牲にしてまで、蘇ることを望むと思うておるのか?わしは生きとし生けるすべてのものを導く神祖。…そのようなことを望んではおらぬ。」
???「…女神ソティス!」
誰かが声を上げたのだった。
フェルディナント「…!」
ベルナデッタ「…うそ…?」
フェルディナント「…エーデル…ガルト。」
エーデルガルト「…貴方は誰かを犠牲にすることを嫌うと言ったのだな。ならば、何故この不条理な世の中を放置し続けてきたのだ!…アデルやリシテアのような犠牲者を何故容認して来たのだ!…何故、セイロス聖教会の名の下に女神の眷属が人間を管理することを良しとして来たのだ!…答えろ!」
ソティス「…それはわしの力が及ばなかったからなのじゃ。…エーデルガルト、謝罪をせねばならぬ。…済まなかった。」
エーデルガルト「謝罪の言葉など不要だ。…もし貴方が犠牲を嫌うのなら、この不条理を今すぐに正して見せろ。出来ないだろうな。だから…私はその為に決起したのだ。」
レア「…エーデルガルト!だからといって聖墓を荒らすことなど…!…あなたがそう考えているのなら、何故私に一言…!」
エーデルガルト「…聖墓に関しては語る言葉も持たない。…だが、貴方は私が進言したところで、この紋章による世界を変える気になったのか!?…持たざる者を切り捨てるこの世界を…!」
レア「紋章の力を必要とする者もいるのですよ!紋章の力が無ければ生きていくことが出来ぬ者も!…それにあなた方が先に私たちを裏切ったのではないですか!?…あなた方、人間が私たちの同胞を殺さなければ、このようなことには…!」
エーデルガルトとレアが激しい口論を続けている。
ソティス「(アデル、おぬしはどう見る?この世界を…。)」
アデルは>>232と答えた。
- 231二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 13:12:19
レアもエーデルガルトも間違ってはいない。どちらも人間の事を考えて、行動している。
僕が世界の事を語るには世界を知らなさすぎる。だから、世界の事を知りたい。 - 232二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 13:21:05
- 233122/02/12(土) 13:35:41
…(僕はエーデルガルトさんもレア様も間違っているとは思いません。どちらもこの世に生きる人々のことを考えて行動しているのですから。でも、僕は世界を知らない。このフォドラのみならず、フォドラの外についても…。まずは世界について知りたいです。)
ソティス「(そうじゃな。)」
…(あの二人がここで争うことは避けなくてはいけません。でも、どうすれば…)
ソティス「(おぬしにとっては辛いかもしれぬが、どうにもならぬようじゃ…)」
レア「…あなたの言い分も分かりました。ですが…この聖墓を辱め、数々の大修道院での謀略。それは万死に値します。潔く、死を受け入れなさい。」
エーデルガルト「でしょうね。…まもなく、帝国軍がこのガルグ=マクに攻め寄せて来る。…貴方たち、セイロス聖教会の統治を私は壊すわ。…ヒューベルト!」
ヒューベルト「問答は終わりましたかな?そういうことです、大司教レア。貴様らはフォドラを正しく統治出来なかった。…故に陛下は発った訳です。」
待ってください、エーデルガルトさん…!
エーデルガルト「…っ!…二週間後にあの場所に来なさい。」
ヒューベルト「陛下?」
エーデルガルトたちは転移魔法で消えたのだった。
レア「…ベレス、急ぎ上に戻り、今後の方針を決めましょう。」
———————————————————
〜謁見の間〜
レア「…アデル。あなたはエーデルガルトと親しいように見えました。…あなたは何を企んでいるのです?…神祖の魂を使い、何を…!」
アデルは>>235と答えた。
- 234二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 14:27:05
加速
- 235二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 14:30:00
別に何も企んではいないですよ。神祖の魂を利用して何かを企んでいたのはあなたでしょう?先生にジェラルトさんに何をしたか説明しました?
- 236二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 14:31:07
僕と彼女は幼き日に出会っていました、同じ闇に蠢く者達の血の実験体として。
神祖の魂も1度行方不明になった際に貴方と同じ目論見の元で闇に蠢く者達に植え付けられた - 237122/02/12(土) 15:03:18
…別に何も企んではいません。
レア「…ならば何故あなたが炎の紋章を…!この世に二人として生まれるはずが…!」
レア様。神祖の魂を使い、何かを企んでいたのはあなたではないのですか?…先生にジェラルトさんに問われなかったのですか?
レア「…あなたに語る言葉は持ちません。…あなたはあの解放王と…いえ、盗賊と同じなのです…!また、私やお母様を裏切り傷つけようとする…!あのように、私たちを害そうとするエーデルガルトと親しくしているあなたをどうして信用できるのですか!?」
フレン「レア様!アデルさんのお話にどうして耳を傾けてあげないんですの!?…この方が今までどれだけ辛い思いをしてきたかレア様には分からないのですか!?」
フレンが謁見の間に飛び込んで来たのだった。
レア「…そうして、フレンを口車に乗せたのですね?…アデル!私はあなたを…!」
レア様…どうすれば僕を信じてくれるのですか?…僕が女神の眷属だと言うことを話しても信じてはくれませんよね?
レア「…あなたが我らの同胞?世迷言を…。」
レアに女神の眷属だということを信じてもらうにはどうすれば…?>>239
- 238二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 15:07:52
加速
- 239二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 15:34:11
肉体の成長が止まっていること、元々の眼や髪の色などについて話す
- 240122/02/12(土) 16:00:46
…僕は数年前からこの容姿と体格のままです。一般的な成長速度よりも大分遅れています。…それに僕の元の髪色はあなたたちのように緑でした。瞳は…
フレン「…わたくしから説明いたしますわ。この方の瞳は…元々緑掛かっていましたの。申し訳ありませんわ…あなたのお顔をじっと見てしまったことがありますの…。」
レア「…ならば私やフレンのように耳にも特徴があるのではないですか?…あなたは見たところ人間の耳と変わりません。」
…僕は女神の眷属の末裔と人間との間に生まれた子供…血が薄まったことで、その特徴は現れなかったのだと思います。
レア「…髪の色が白ではありませんか。それは何故なのです。」
…僕は後天的に紋章を植え付けられた。…二つの紋章を持っているのですよ。…その証拠に…
アデルは自らの二つの紋章を見せた。
レア「…それは…炎の紋章とモーリスの紋章…。」
…紋章を二つ宿したことで髪の色と寿命を失いました。…あと10年も生きられないでしょうね。…これでも信じてもらえないというのなら、僕はもうあなたたちの前に姿を現しません。
レア「…何故紋章を二つも…。」
…ある魔道士たちに無理矢理植え付けられました。おそらくソロンやクロニエの仲間たちです。
レア「…そうですか。…今は信じます。まもなく帝国軍が攻め寄せてくることでしょう。あなたも大修道院の防衛に力を貸してください。」
…分かりました。
———————————————————
〜金鹿の学級・教室〜
クロード「さて…とんでもない事態になっちまったな。王国と同盟の諸侯は帝国か聖教会か、その二択を突きつけられた訳だ。元々、火種はいくつもあった。このままじゃ、あっという間に血で血を洗う戦争の幕開けだ。」
ヒルダ「エーデルガルトちゃんは、前からずっと計画してたように見えたよね…。あー、兄さんが大騒ぎしてそうだね…。」
リシテア「帝国で不審な動きがあったと聞いてはいましたが、まさかここまでの事態になるとは…。」 - 241122/02/12(土) 16:02:19
- 242二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 16:04:36
ヒルシュクラッセで帝国とたたかう
- 243二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 16:05:18
- 244122/02/12(土) 16:16:40
フェルディナント「…父は宰相を罷免され、帝都に軟禁されていると情報が入ってきた。…私は帝国を愛していた。だが、この父への仕打ちはあまりにも酷いではないか。父も帝国の為に力を尽くしていたはずであったのに…。」
クロード「…どうするつもりなんだ?」
フェルディナント「…クロード、私も君や先生と共に戦おう。…エーデルガルトを諌める。それがかつての級友として私のすべきことではないのだろうか?」
クロード「…ありがたいな。」
ベルナデッタ「あ、あたしは…反皇女派の実家に帰れませんよお!…帰ったところで打ち首に…ひいい…。」
ベレス「…そこまでは…。」
ベルナデッタ「…それに!あたしは先生やアデルさん、そしてみんなからたくさんの恩を受けました。だから…あたしもここで戦いますから!」
ベレス「…ベルナデッタ、ありがとう。」
…ただいま。
クロード「アデル!よく帰ってきてくれたな…。お前も俺たちと共に戦ってくれるのか?」
…………………。
アデルは>>247と答えた。
- 245二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 16:19:18
加速
- 246二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 16:19:36
そのつもりではあります
- 247二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 16:33:32
(内心でエーデルガルトに決別への謝罪をしながら)皆の為に戦う、それだけは変わらないよ
- 248122/02/12(土) 16:46:19
もちろん戦うよ。この命はみんなの為に使うからね。……。
クロード「分かった。それなら、帝国軍が侵攻してくるその日まで備えておいてくれよ。俺たちはこんなところで死ぬわけにはいかないからな。」
…うん。
アデルは教室を出ていった。
クロード「何か元気ないなあいつ…。」
リシテア「…アデルはどうして、助かったのか知っていますか?」
ヒルダ「…アデルくんが自分で抜け出してきたんじゃないの?」
リシテア「アデルはエーデルガルトに助けられたんですよ…。…レア様は彼を見捨てたというのに、エーデルガルトは彼を助けるのに力を尽くしてくれた。…彼はとても辛い心境なのだと思いますよ。」
ベレス「……自分はエーデルガルトに思い入れがないから、特に思うところはないけど…。彼は…」
———————————————————
…エーデルガルトさん、ごめんなさい。…あなたを守るという約束を破ってしまって…。…でも、あなたには感謝しています。…本当に。
アデルが一人でガルグ=マク近郊の森に出ていた。
すると>>250が隣に来たのだった。
- 249二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 16:49:03
マリアンヌ
- 250二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 16:49:43
ベレス
- 251122/02/12(土) 18:00:13
ベレス「アデル。」
…先生。
ベレス「エーデルガルトと何かあったの?」
…エーデルガルトさんは僕の命の恩人です。そして…ある約束をしたことがあったんです。
ベレス「約束って?」
…彼女よりも強くなって、彼女を守ってみせるから、と。…それが、僕の生きる目的でした。…でもこうして、彼女と袂を分かつことになってしまった。…彼女に助けられなければ、命を落としていた僕の生きる意味は彼女の為に力を尽くす。それしかなかったはずです。でも…今ではあなたたちのためにもこの命を使いたいとそう思っている。…僕はどうするのが正解だったのか分かりません。
ベレス「…それは君が決めるしかないね。彼女のことをどう思っているの?」
…大切な人です。誰も手を差し伸べてくれなかった僕に始めて手を差し伸べてくれたんですから。そして、この士官学校でもずっと支えてくれていた。
ベレス「…君はあの聖墓の戦いの後エーデルガルトと会う約束をしていたよね?」
…はい。そこで想いを全て伝えようと思います。…彼女は退かないでしょうけどね。
ベレス「…なるべく早く、自室に戻ってね。」
———————————————————
〜ガルグ=マク市街〜
エーデルガルト「…来たわね。」
エーデルガルトさん…。
エーデルガルト「…私は世界の在り方を変える。貴方やリシテアのような犠牲者や紋章により人生を左右される者が生まれない世を創る。…この炎の紋章を手に入れた時にそう誓ったのよ。」
エーデルガルト「…でも貴方は女神の眷属。私とは相入れない存在。…アデル、貴方は戦いから身を引きなさい。そして、余生を穏やかに過ごして。…このまま体への負担をかけ続ければ、貴方は10年も生きれないの。…私のお願いよ。」
………。
アデルは>>253と答えた。
- 252二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 18:15:09
加速
- 253二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 18:22:48
あなたが僕の立場だったら、そう言われて余生を過ごしますか?
僕にも大切な人が出来ました、女神の眷属とかどうてもいいけど、その人たちを守るために戦います。 - 254122/02/12(土) 19:30:00
…あなたが僕と同じ立場だったら、余生をそうして過ごしますか?
エーデルガルト「……。」
…僕にも大切な人たちが出来ました。…僕はその人たちを守るために戦います。女神の眷属とかは関係ありません。…例え、あなたと袂を分かつことになっても。
エーデルガルト「…ふふ。」
…?
エーデルガルト「…前に私は貴方の心が弱いままと言ったわよね?…でも、今の貴方は迷いなくそう言い切った。…もう、あの頃の弱い貴方でないのなら安心できるわ。」
…だから、あなたと共に歩むこともあなたの言うことを聞くことも出来ません。
エーデルガルト「分かっていたわ。貴方がそう答えるということもね。…最後に言いたいことがあるなら、聞くわ。」
アデルは>>256と言った。
- 255二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 19:36:12
助けてくれてありがとうございました。
- 256二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 19:43:19
- 257122/02/12(土) 20:00:35
…二度も僕を助けてくれてありがとうございました。…そして、あの時の約束を守れなくてごめんなさい。
エーデルガルト「…気にしないでいいわ。貴方と私は決して交わることがなかったの。こうなることは分かっていた。…あの時の少年がこうして今も生きているというだけで、私は救われるわ。…貴方に渡した短剣には『望む未来を切り拓きなさい』とそういう意味を込めて送ったわ。…私がかつて王国で暮らしていた時にある貴族の少年から掛けられた言葉よ。」
エーデルガルト「…女神の眷属よ。次に会う時は容赦はしない。私の道を阻むのなら容赦なく叩き潰すのみよ。」
———————————————————
〜白雲の章 孤月の節(3月)〜
〜大広間〜
カトリーヌ「ベレス、準備は出来ているか?分かっていると思うが状況は最悪だ。エーデルガルトは前もって、準備をしていたんだろうな。近隣諸侯から支援を受けてはいるものの、十分じゃない。」
アロイス「ああ、それに大将はあのエーデルガルトだ。こちらが不利なのには変わりはない。」
クロード「やれやれ、こんなことになっちまうなんてな。俺には野望があるってのに、こんな所で死ぬわけにはいかないんだよ。…お前ら、絶対に死ぬんじゃないぞ。」
ローレンツ「君に言われなくとも僕には同盟の未来を支えるという目的があるのだからな。こんな所で果てるつもりはない。」
ラファエル「オデも爺ちゃんや妹を残して死ぬわけにはいかねえからな。エーデルガルトさんだろうと、ぶっ飛ばすだけだあ!」
イグナーツ「エーデルガルトさんは強いです。でも、ボクたちは諦めるわけにはいきませんから。」
フェルディナント「エーデルガルトを止めることが出来るのは私くらいではないかね?…必ず彼女の暴走を止めてみせよう。」
ベレス「クロード。死んじゃだめだからね。」
クロード「分かってるさ。なあ、先生。」 - 258122/02/12(土) 20:13:58
ベレス「なに?」
クロード「あんたのことをきょうだいって呼んでいいか?…俺にはな見たい景色があるんだ。そして、その景色をあんたにも見てもらいたい。俺にとってあんたとはただの先生とか仲間とかそういうのじゃ足りない気がするんだ。だから、俺はあんたのことをきょうだいって呼ぶ。例え、あんたとこの先道を違えようとも、きょうだいの絆があれば、また会える。俺は、そう信じているよ。…それに俺もあんたもレア様に山ほど聞きたいことがあるしな。アデルもそうだろ?」
あの人は結局、ほとんど話してくれなかったからね。
クロード「そういうことだ。…さて、我らが大修道院を帝国軍の侵略から守り抜くぞ!」
———————————————————
〜ガルグ=マク外郭〜
クロード「さて、敵将はもちろんエーデルガルトだな。」
セテス「防衛線を突破されれば、最早大修道院を守り切ることは叶わない。必ず、ここで食い止めるのだ!」
クロード「ヒューベルトと死神騎士が砦を抑えちまってるせいで、騎士団の援兵が呼び込めないみたいだ。何とかしてやるべきかもな。」
次の展開>>260
- 259二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 20:14:23
加速
- 260二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 20:16:04
ヒューベルトをアネットとクロード
死神騎士をフェルディナンドとヒルダで相手をする - 261122/02/12(土) 20:53:39
クロード「おっと…皇帝陛下の懐刀殿ではありませんか。ささ、あなた様はどうか陛下の元へ…。」
ヒューベルト「貴殿の人を食ったような態度は相変わらずですな。」
クロード「お褒めの言葉をいただきどうも。…さて、何がどうしてこうなったか説明してもらいたいね。」
ヒューベルト「貴殿に説明する必要があるとでも?」
クロード「ない。それじゃあ、力づくで聞くだけだな。覚悟しろよ?」
アネット「クロード、あたしも手伝うからね。」
クロード「ありがたい。なんなら、お前の歌でヒューベルトを攻撃してやってもいいぞ?」
アネット「もう、馬鹿!」
フェルディナント「またあの騎士に見えるとはな。今度こそ私の相手をしていただこう。」
死神騎士「…貴様に用はない。」
ヒルダ「あたしもあなたに用はないんだけどなー。だから、ここは退いてくれませんかー?」
死神騎士「…俺の目的はセイロス騎士団の連中を皆殺しにすることだ。」
ヒルダ「うへえ、怖!フェルディナントくん、頑張ってねー!」
フェルディナント「ヒルダも戦うのだぞ。」
ヒルダ「分かってるよー。…仲間を見捨てるわけないからね。」
エーデルガルト「…やはり貴方たちが来たのね。」
ベレス「…覚悟して、エーデルガルト。」
リシテア「エーデルガルト。あんたは、この世界を変えたいのですよね?」
エーデルガルト「そうよ。」
リシテア「戦争以外に方法はなかったのですか?多くの人が悲しむ、こんな戦争ではなくて…。」
マリアンヌ「エーデルガルトさんの理想も分かります。だけど…」
エーデルガルト「変革に時間を掛ければ貴方たちのような紋章による犠牲者が増える。…これが未来の犠牲を少なくするための最善の手段よ。でも、その様子では分かってくれないみたいね。」
…エーデルガルトさん、覚悟してください。
エーデルガルト「ええ、もう躊躇いはしない。貴方たちを殺すわ。…貴方たちは私の理想の邪魔よ。」
次の展開>>263
- 262二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 20:54:38
加速
- 263二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 21:09:04
ヒューベルトのところに援軍でランドルフとラディスラヴァが来てラファエル、ローレンツ、イグナーツと戦い始める
死神騎士とヒルダ達は互角に戦うがそこへ死神騎士の正体を知ったメルセデスの魔法が襲いかかる
エーデルガルトのところにカーツマン(ガスパルの兄)とカーツマンが雇っていたシャミアが加わり混線 - 264122/02/12(土) 21:29:01
クロード「おっとと、危ねえな!」
ヒューベルトがクロードに魔法を放つもクロードはそれを躱し、矢を放っている。
ヒューベルト「特に貴殿はそのよく回る舌と策謀に長けた頭脳が非常に厄介ですからな。私としては先生の次に厄介な男だと思っておりますよ。」
クロード「そこまで評価してくれるとは嬉しいね。」
アネット「クロード!何か慌ただしくなってきているよ!」
クロード「ヒューベルト。お前、何を狙っている?」
ヒューベルト「その答え合わせの代償は命で払ってもらいますよ。」
ヒューベルトがそう言い放った直後に…
ランドルフ「覚悟しろ!」
ラディスラヴァ「陛下の命のままに、クロード!あなたを討ち取ります!」
クロード「下がれ、アネット!」
アネット「クロードを放っておけないよ!来ないでよ!」
アネットが二人に向けて魔法を放った。
ヒューベルト「くくく…邪魔はさせませんよ。」
クロード「不味いな…」
クロードにランドルフとラディスラヴァの攻撃が届く。
ローレンツ「クロード、君は無茶をしすぎだ。死んでいたらどうするつもりだったのだ。」
ローレンツとラファエルが間に入り、二人を抑えたのだった。
ランドルフ「くっ…邪魔を…!」
ラディスラヴァ「私たちの目的はクロードとセイロス騎士団です!あなたたちには用はありません!」
クロード「お前が助けてくれると信じていたからな。ローレンツ?」
ローレンツ「全く…。」
ラファエル「クロードくん!この二人はオデたちに任せて、お前はヒューベルトくんを!」
イグナーツ「ボクたちが食い止めますから!」
ローレンツ「そういうことだ、アネットさん。君もクロードと一緒にヒューベルトを頼む。」
アネット「分かったよ!ヒューベルト、覚悟してね!」
ヒューベルト「どう足掻こうとも無駄なことです。精々、時間稼ぎをすることですな。」 - 265122/02/12(土) 21:47:38
フェルディナント「ヒルダ!あまり、無茶はしないでくれたまえよ!」
ヒルダ「分かってるよー。こんなところで死ぬつもりなんてないしね。」
死神騎士「…ほう、中々の力を持っているようだな…。」
フェルディナントとヒルダは二人の連携により、死神騎士と互角以上の戦いを繰り広げている。
フェルディナント「はっ!」
ヒルダ「このー!」
フェルディナントが槍を突き出し、ヒルダが斧を振るい、そして…
死神騎士「…ちっ…。」
死神騎士に一撃を入れることが出来たのだった。
フェルディナント「…このまま、先生たちがエーデルガルトを倒すまでの…」
ヒルダ「フェルディナントくん!」
ヒルダがそう叫んだのと同時に、フェルディナントに向けて魔法が放たれたのだった。
フェルディナント「くっ…助かる、ヒルダ!」
ヒルダ「誰よ、もー…」
メルセデス「私よ、ヒルダ。」
メルセデスがフェルディナントに魔法を放ったのだった。
ヒルダ「何してるの、メルセデスちゃん?流石に笑えない冗談だよー?」
メルセデス「…私は帝国軍に付くわ。」
フェルディナント「…自分が何を言っているか分かっているのか、メルセデス!」
メルセデス「馬鹿にしないで、分かっているわよ。私はこの子の為に戦うの。」 - 266122/02/12(土) 21:49:41
カーツマン「陛下、助太刀に参りました!」
エーデルガルト「貴方なのね…まあ、いいわ。この者たちを相手して頂戴。」
シャミア「了解した。」
カトリーヌ「おい、シャミア。これはどういうつもりだ?」
シャミア「見ての通りだ。私はこの将軍に雇われていたのでな。傭兵は雇い主の命に絶対だ。…アデルへの対応を見たら、レアさんの元で働く気が起きなくなった。」
カトリーヌ「そうかい、まあ仕方ねえか。…来いよ、シャミア。アタシが相手してやるよ。」
シャミア「ああ覚悟しろよ、カトリーヌ。」
カーツマン「では、私は…」
そういって動こうとしたカーツマンに向けて矢が放たれたのだった。
レオニー「あんたの相手はわたしたちがするよ!先生やアデルたちの邪魔はさせないよ!」
ベルナデッタ「か、覚悟してください!」
カーツマン「そっちの小娘はヴァーリ家の…帝国に楯突けばどうなるか分かっていないようだな。」
ベルナデッタ「分かっていますよ!馬鹿にしないでくださいよお!…それにあの家がどうなろうと知りません!」
次の展開>>268
- 267二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 21:51:11
加速
- 268二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 22:02:46
シャミアの他にもアデルへの対応や隠し事などで帝国へ寝返ったもの、修道院から離れたものも多く大苦戦
そんな中、アデルとベレスの剣がエーデルガルトを捉えた - 269122/02/12(土) 22:19:21
レア「あれはシャミア!何故…。」
セテス「セイロス騎士団あるいは聖教会から離反した者も多数出てきている。シャミアもそうだが、ハンネマン、マヌエラも離反した。……ベレスに後事を託すとはいったものの、こうなってはセイロス騎士団は元には戻らないのかもしれんな。」
レア「…そうですか。」
クロード「騎士団の統制が崩れてきていないか…?おいおい…レアさん、しっかりしてくれよ…。」
ヒューベルト「…チッ、私はここで撤退いたします。…陛下、申し訳ありません。」
アネット「クロード!ヒューベルトが撤退していくよ!」
クロード「よし、後は先生たちの援護に向かおう!」
エーデルガルト「邪魔しないで!」
リシテア「…くっ!」
マリアンヌ「…あぁ!」
エーデルガルトがリシテアとマリアンヌに向けて斧を振るっている。二人は避けながら魔法を放っているものの…
リシテア「有効打が与えられませんね…。」
マリアンヌ「どうしましょうか…。」
リシテア「…わたしたちはとにかくエーデルガルトの注意を引いておきましょう。…ここは先生たちに任せます。」
エーデルガルト「…何をこそこそしているの!」
ベレス「エーデルガルト!」
ベレスがエーデルガルトに斬りかかるが…
エーデルガルト「効かないわ!」
ベレス「…っ!だけど…!」
リシテア「アデル!マリアンヌ!」
分かってるよ!
マリアンヌ「は、はい!」
三人の魔法がエーデルガルトに放たれたのだった。
エーデルガルト「うぐっ…!まだ、よ!」
エーデルガルトは何とか耐えたものの…
ベレス「君の負けだよ、エーデルガルト。」
あなたの負けです。
二人の攻撃でエーデルガルトの斧は破壊されたのだった。 - 270122/02/12(土) 22:28:27
エーデルガルト「…貴方たちもよく戦ったわね。でも…もう遅いわ!」
エーデルガルト「伯父様に合図を!」
レア「あ、あれは!?」
エーデルガルトがそう号令をかけた途端、魔獣たちが外郭へと侵入してきたのだった。
クロード「何だあれは…!」
ベレス「戦わなければ…!」
レア「待ちなさい!あなたたちはこの場から離れるのです。今すぐに!」
ベレス「だけど…。」
クロード「いや、レアさんの言う通りにしよう。」
レア「赤き谷の惨劇を繰り返させはしない!グオオオオオッッ!!」
白きもの「ギャオオオオッッ!!」
クロード「おいおい、嘘だろ!?あれは…白きもの!」
ベレス「それは…。…!」
ベレスに向けて何者かから魔法が放たれたのだった。
クロード「きょうだい!」
ベレス「くっ…!」
そして、ベレスはそのまま魔法に押し出され、崖の下へと落ちていったのだった。
タレス「さらばだ、凶星よ。」
クロード「…今は逃げるぞ…!」
———————————————————
この戦いの結果、帝国軍はガルグ=マク大修道院を攻囲、陥落せしめたのだった。それにより、大司教レアは行方不明に、フォドラは長い戦乱の時代が幕を開けることとなった。
———————————————————
あれから…5年…。
- 271二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 22:43:33
原作通り
- 272二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 22:44:43
アドラステア帝国旧王国領化 統治者コンスタンツェ 補佐ラディスラヴァ
帝国に行ったメルセデスと金鹿になったアネット以外の青獅子の生徒はアッシュも含めて蒼月ルートの行動中 - 273二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 22:48:30
同盟は領地を守っていたがジリ貧
- 274二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 22:50:32
- 275122/02/12(土) 23:02:26
あれから…5年…。
現在のフォドラは、ファーガス神聖王国はアドラステア帝国により制圧、新たなる統治者であるコンスタンツェを筆頭に、対同盟への軍が編成されることとなっていた。ファーガス神聖王国の王子ディミトリは行方は知れずとなった。同盟は盟主クロードの手腕の元、領内での小競り合いを繰り返すことで帝国の介入を避け、何とか同盟としての体裁を保っていた。しかし、それも限界が近づいていたのだった。
———————————————————
来節は本来ならガルグ=マク千年祭が行われる日だった。今、リーガン領に滞在している。
同盟兵「何だ子供じゃないか!?帰れ、帰れ!」
僕はアデルと言うものですけど、盟主クロード殿に話を通してくれれば…
同盟兵「盟主様は忙しいのだ!君のような子供を相手にしているほど…」
クロード「いや、俺の知り合いだ通してくれ。それに、そいつの年齢は俺の一つ下なだけだ。立派な大人だよ。」
クロード君、久しぶりだね。1年ぶりくらいかな?
クロード「ああ、久しぶり。しっかし、お前の見た目は全く変わらないな。羨ましい限りだよ。」
アデルは5年の間>>277をしていたのだった。
- 276二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 23:03:34
闇うごの拠点捜索
- 277二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 23:04:00
ジェラルトが再編したジェラルト傭兵団に所属し、ベレスを探し回りながら各地を転戦
その際に副団長になってた。 - 278122/02/12(土) 23:14:03
アデルは5年の間、ジェラルトが再編したジェラルト傭兵団に所属し、ベレスを探し回りながら各地を転戦していたのだった。そこでアデルは剣の腕と魔道の腕を買われ、若くして副団長の座についていたのだった。
クロード「先生は見つかったか?」
…見つからない。
クロード「そうか、早く帰ってきてほしいが…俺たち同盟はかなり不味い事態になっていることは分かっているよな?西も南も帝国に睨まれちまっている。起死回生の一手に出たいところだが、生憎俺たちにはそんなものはないんだ。…今はジェラルトさんたちは同盟に力を貸してくれているってことでいいんだよな?」
うん。あの後、ジェラルトさんが再編した傭兵団は一応君が雇い主ってことになっているからね。
クロード「そうか、ありがたい。来節は千年祭の日だが、まあこんな情勢じゃ千年祭なんてやってられないよな。折角だから、その日に向けて同盟の連中をみんな集めちまうか?」
ローレンツ君とリシテアさんの所は親帝国派だから難しいんじゃないかな…。
クロード「ローレンツはともかく、コーデリア家には仕方なく親帝国派になって貰っているだけだ。そこは問題ないと思うぜ。…では雇い主の俺からの命令だ!同盟の生徒たちに話を付けてくるのだ!」
分かりましたよ…。
アデルは同盟の生徒たちに約束の日は皆で大修道院へ向かおうと話を付けにいった。結果>>280
- 279二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 23:15:25
全員、約束を守って来てくれる
- 280二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 23:18:06
このレスは削除されています
- 281二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 23:18:37
間違えた>>279
- 282122/02/12(土) 23:30:23
クロード「で、どうだったんだ?」
みんな、来てくれるよ。前日にここリーガン領に集まろうってことでいいよね?
クロード「ああ、いいさ。…フェルディナントとベルナデッタとアネットはどうするんだろうな。…アネットはドミニク家が親帝国派だって聞いた。あいつが伯父さんを説得してこれるのかどうか…。フェルディナントは各地を転戦していると聞いたことがある。たまに俺の所にも顔を出しに来ているから、心配はないだろうな。…ベルナデッタに関しては消息が不明だ。あいつのことだから、転戦しているとは思えない。生きているかも怪しいな…。」
ジュディット「クロード坊や。本当にガルグ=マクに行くのかい?」
クロード「だから、客人の前で坊やは辞めてくれって言ってるだろ。」
ジュディット「悪いね。あんたがリーガン領を空けている間は誰がここを守るのか検討はついているのかい?」
クロード「そりゃもちろん、お前が守ってくれよ?」
ジュディット「相変わらず無茶なことを言うね。私の領地はガラテアが目と鼻の先だ。つまり、いつでも帝国軍が攻め寄せてくる可能性があるってことだよ?」
クロード「…まあ、頼む。」
ジュディット「やれやれ…。あんたもこの坊やの無茶な策に振り回されないようにね。」
———————————————————
〜翠風の章 星辰の節(12月)〜
「…ベレス。おぬしの体は既に癒えておる。あれから、5年。フォドラの大地では、今も戦争が続いている。…この戦乱を終わらせる為にはおぬしの力が必要なのじゃ。」
ベレスは>>284で目を覚ましたのだった。
- 283二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 23:34:12
加速
- 284二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 23:42:21
帝国
- 285122/02/12(土) 23:48:13
- 286二次元好きの匿名さん22/02/12(土) 23:55:03
ヴァ―リ領
- 287二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 00:14:45
- 288二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 00:17:09
アンヴァル宮城
- 289122/02/13(日) 01:10:00
ベレス「屋敷が見えるな…。一体何の…?」
ベレスは屋敷を木の影から見ていた。すると…
???「だ、誰!?」
ベレス「…しまった。」
ベレスは屋敷から出てきた女性に見つかってしまった。
???「あ、あなたは…誰…です…?」
ベレス「ん?」
???「…先生!先生!」
ベレス「……?」
???「えー!?忘れちゃったんですかあ!?あたしですよ!ベルナデッタですよ!」
ベレス「ベルナデッタなの?」
ベルナデッタ「そうですよ!先生…会いたかったですよおおお!!というよりも、今まで何処に行ってたんですかあああ!!」
ベレス「…ちょ、ちょっと落ち着いて…。」
ベルナデッタ「ご、ごめんなさい…。あたし、今からガルグ=マクへ向かう所だったんですよ。先生、一緒に行きましょう!」
ベレス「いいけど…。どうしてガルグ=マクへ?」
ベルナデッタ「え?明後日は千年祭の日ですよ?みんなでまた会おうって約束したじゃないですか!」
ベレス「…今何年なの?」
ベルナデッタ「今は1185年の星辰の節の23日ですよ。先生…大丈夫ですか?」
ベレス「…ベルナデッタ、落ち着いて聞いてほしい。自分は今まで寝ていたんだ。」
ベルナデッタ「…寝ていた?…人は毎日寝ますけど。…先生は寝てないんですか?あ!寝不足なんですね!」
ベレス「…5年間眠っていたの。」
ベルナデッタ「なるほど5年間も眠っていたら…ええーーっっ!!」
ベレス「…しーっ!声が大きいよ。」 - 290122/02/13(日) 01:27:24
ベルナデッタ「…なるほど…?…分かったような、分からないような…。」
ベレス「とにかく、今まで眠っていたんだ。…今の詳しい情勢とか分かるかな?」
ベルナデッタ「ふっふーん!…分かるわけないじゃないですか!ベルの情報網の拙さを舐めないでください!」
ベレス「そんな自慢げに言われても…。」
ベルナデッタ「あ!でも…ファーガス神聖王国は、もう帝国領になっちゃったってのは聞きましたよ。クロードさんたちの同盟は無事みたいですけど…。」
ベレス「そうなんだね。なら、ひとまず安心出来るけど…ファーガスの生徒たちは心配だね。」
ベルナデッタ「アネットさん、無事かなあ…。」
ベレスはベルナデッタから5年間の大まかな経緯を聞き、彼女の5年にも及ぶ領地生活もついでに聞きながらガルグ=マクへと歩を進めるのであった。
———————————————————
〜同盟領・リーガン領〜
クロード「みんな、集まったか。さて、5年間はどうだった?」
ローレンツ「僕はもちろん、父の政務を手伝っていたさ。…今回、ここに来たのは一応は君の監視という名目だからな。妙な行動は慎んでくれたまえよ。」
レオニー「わたしはジェラルト師匠の所で一緒に傭兵活動をしていたよ。…アデルに師匠の右腕の座は取られちゃったけど、わたしは負けてないからな!」
イグナーツ「ボクは実家の商家の手伝いをしていました。戦争の結果、需要が増えたこともあって少し複雑な気分になりますね…。」
ヒルダ「あたしはねー。暇だったの!兄さんや父さんには、危ないから外出るなーって言われてたしのよ。だから、装飾品作りに勤しんでいたかなー。」 - 291122/02/13(日) 01:46:30
マリアンヌ「私は養父の元で、政務を手伝い、領主としての教育も受けてきました。養父は私にエドマンド伯爵の座を譲りたいみたいですが、務まるのでしょうか…。」
ラファエル「オデは爺ちゃんと妹と一緒に食堂の手伝いをしてたんだ。その傍らでしっかり鍛えて、騎士としての士官先も探してたんだけどよお。結局、見つからなかったんだ。」
リシテア「わたしはマリアンヌやローレンツ同様父の元で政務のお手伝いをしていました。親帝国派ではありますが、今のところ帝国の介入は一切受けていません。…エーデルガルトのおかげなのでしょうか。」
僕は、レオニーさんと同じくジェラルトさんの傭兵団で各地を転戦し続けていたんだ。副団長にまでなっちゃったんだけどね…。
ローレンツ「…それにしても、アデル君。君の容姿は子供そのものではないのか?」
ヒルダ「ほんとだよー!まあ、小さくてかわいいんだけどね。」
リシテア「ふふ…わたしにも身長を抜かされてしまいましたね。」
クロード「あんまり、指摘してやるなよ…。アデルは結構気にしてるだろ?」
…毎回子供扱いされるのはちょっとね。色々、面倒なことが多いよ。僕が副団長だってことも信じてくれないしね。
クロード「口調を変えてみたらどうだ?例えば…わしがアデルと申す!子供とは何事だー!とか。」
遠慮しておくかな…。
クロード「…そうなのか。さて、いよいよ出立の日だな。今夜にはここを出ようと思っている。それまでは休んでいてくれて構わない。」
リシテア「アデル、後であんたに話というよりかは報告があります。」 - 292122/02/13(日) 01:50:00
リシテア「神祖ソティスが言っていたあの魔道士たちの隠れ家をわたしが独自で探っていたんです。」
君一人でそれは危ないでしょ?僕に一言言ってくれても良かったのに…。
リシテア「…そうですよね。でも、あんたは忙しそうでしたから…。…それで、奴らの隠れ家を探っていました。すると…」
リシテアはどんな情報を得たのか?>>294
- 293二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 05:35:42
加速
- 294二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 05:52:07
光る杭のこと、アデルの血を使って何かを作り出そうとしていること、洗脳について
- 295122/02/13(日) 09:59:11
リシテア「…まず何か光の杭?というものがあるらしいですよ。彼らの話に聞き耳を立てていました。」
なるほど…。
リシテア「あとは炎の紋章を宿す血を手に入れたのだと、それは以前拐った小娘と同じく希少な血なのだと言っていました。…あんたの血ですよね?それとその小娘はフレンなのでしょうね。」
…多分。
リシテア「それで魔獣ではない何かを生み出そうとしています。十分に注意が必要ですね。それと他者の意思を思いのままに操ることが出来る技術もあるようです。…こんな感じですね。分かりましたか?」
分かった、ありがとう。
リシテア「…それと先程ああは言いましたが、あんたの見た目は確かに5年前のあの時と全く変わっていません。…わたしより年上なんですよね?」
うん、君より一つね。
リシテア「…あんたは一体何者なんでしょうか?いえ、別に敵だとかそういう意味ではありませんよ。ただ成長が止まってしまっていることに、疑問を隠せませんでした。……もし、話す気があるなら、みんなにも教えてあげてくださいね。」
自分は純粋な人間ではないこと、女神に生み出された者の末裔であることを話す?>>297
- 296二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 09:59:40
話す
- 297二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 10:01:10
隠しておく理由がアデルにはないし、普通に話す
- 298122/02/13(日) 10:28:49
ガルグ=マクに集まった時に皆に話そうとアデルは決めた。
———————————————————
〜女神の塔〜
クロード「あれから5年…きょうだいはついぞ見つからずか…。あんたは死んではいないと思うから気長に待つさ。…なるべく早くしてくれないと俺は石になっちまうかもな。」
ベレス「クロード、ただいま。」
クロード「おっと…本当に現れてくれるとはね。待ちくたびれたぜ、きょうだい!初めからあんたが死んだとは思っていないさ。…ようやく、俺たちに、いやフォドラに夜明けが訪れるな。」
クロード「ところで今まで何していたんだよ。5年も俺らに顔を見せずに、放置とは冷たいんじゃないか?」
ベレス「眠っていたらしいんだ。」
クロード「はは、そうか。元々、あんたは普通じゃなかったもんな。5年くらい眠りこけてても不思議はないさ。……って、そんなわけがあるか!本当のことを話すなら今のうちだぞ。」
ベレス「本当だよ。」
クロード「やれやれ…本気かよ。まあ、信じてやるけどな。…ということはフォドラがどうなってるかは知らないんだよな?」
ベレス「ベルナデッタからある程度は聞いたよ。王国は無くなってしまったんだよね?」
クロード「ベルナデッタ?何であいつと一緒に…。まあそれはともかく、大体そんな感じだ。俺らの同盟以外は全員敵になっちまったよ。それとな、大修道院の有様は見ただろ?帝国軍に陥落させられて以降、我らの大修道院は廃墟となってしまったのさ。」
ベレス「レアはどうなった?」
クロード「さあな。死んだとの報告もないし、何処かで生きているんじゃないのか?俺個人としては別に…。ああ、いやこれ以上はやめておくよ。さて、下に降りよう。生え抜きの生徒たちは全員来ているよ。」
———————————————————
〜大聖堂〜
ヒルダ「せーんせ!お久しぶりですねー!もうヒルダちゃん感激しちゃいましたよ!」
ラファエル「また、先生とこうして会えるなんて夢にも思わなかったぞお!」
ローレンツ「見ての通り僕たちは皆無事だったよ。」
イグナーツ「先生、お帰りなさい!」
クロード「こうして、皆あんたの帰りを待っていたんだ。…お帰り、きょうだい!早速だが、軽い運動でもしよう。」
ベレス「手合わせでもするの?」
クロード「まあそんなところさ。あんたの采配と剣の腕、どちらも5年で錆び付いていないか確認したいからな。」 - 299122/02/13(日) 10:31:20
- 300二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 10:31:59
このレスは削除されています
- 301二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 10:35:27
バジャルドの背後からフェルディナンドとアネットが到着、数が少ないので飛行しているクロードにそちらへ向かってもらう
- 302122/02/13(日) 11:39:16
クロード「あいつが盗賊の頭のようだな。」
レオニー「あいつ…ガルグ=マクに出入りしていた商人じゃないか?」
リシテア「食い扶持に困って盗賊に堕ちたのでしょうね。」
マリアンヌ「主よ、あの者をお許しください…。」
クロード「俺があの頭の元に向かうのが一番良さそうだな。お前ら、援護してくれよ?…おっと!」
クロードに向けて矢が放たれたのだった。
クロード「こんなのに当たったら死んじまうからよ。」
ローレンツ「君は飛兵だからな。機動力を活かして一瞬で近づける君を援護するのが、一番理にはかなっている。」
クロードを中心に進軍を開始したのだった。
フェルディナント「ようやく、来てみればもう戦いが…。あれはクロードと先生か!?」
アネット「クロード!先生!あたしたちも力を貸すからね!」
クロード「ありがたい!俺たちの援護を頼む!」
バジャルド「やれやれ…侵入者がどんどん増えてきましたね…。お前たち、宝物を持ってさっさと逃げなさい。」
クロード「あいつら、不利を悟ったのか逃げ出そうとしているな…。絶対逃すな!」
結果>>304
- 303二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 11:41:23
加速
- 304二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 11:47:03
ベルナデッタが狙撃して足を止めたところをローレンツがトドメ
- 305122/02/13(日) 12:18:45
クロード「おっと…そっちは注意しなよ?盗賊さんよ。」
バジャルド「はい?」
バジャルドがそう言った瞬間に遠方から矢が飛んできたのだった。
バジャルド「危ないですねぇ…。」
バジャルドは矢を避けた。が…
ローレンツ「盗賊の討伐も貴族の責務なのだ。例え、いかなる理由があろうとも略奪を看過することは出来ない。」
ローレンツが足を止めたバジャルドを討ち取ったのだった。
バジャルド「…うまい…商売だと思ったのですがねえ…。駄目でしたか…。」
クロード「よくやった、ローレンツ!後は残党を片付けちまうぞ!」
ローレンツ「ベルナデッタさん!君の狙撃のおかげだよ!」
ベルナデッタ「あ、あたしもやれば出来ますから!ふん!」
こうして残党を倒して、賊退治を終えたのだった。
———————————————————
〜大聖堂〜
クロード「これで賊退治は終わりだな。」
大変だったよ…。
フェルディナント「君はアデルなのか?いや、見た目があの頃と全く変わっていないのでな…。」
ベルナデッタ「すっかり、あたしより小さくなっちゃいましたね…。」
アネット「ちゃんと食事とか摂っていたかな?」
うん…大丈夫だよ。
クロード「まあ…驚くよな。アデル、何か事情があるんだろ?」
後でみんなに話すよ。
クロード「そうか、なら期待して待っているよ。」
クロード「ところで、先生の帰還を知ったセイロス騎士団の面々がこの大修道院に帰ってくるかもしれないからな。少し、待つとしよう。」
セイロス騎士団は帰ってきたのか?>>307
- 306二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 12:22:04
帰ってきた
- 307二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 12:26:12
セテスとフレンとその他2部隊ぐらいが来た(カトリーヌとツィリルとははぐれて以来連絡が取れていない)
- 308122/02/13(日) 12:44:16
〜翠風の章 守護の節(1月)〜
セテス「ベレス!無事だったのか…。」
フレン「先生、無事でしたのね!良かったですわ…。」
クロード「セテスさん、騎士団の面々が少なくはないですか?あんたら、一体何があったんです?」
セテス「ああ…カトリーヌ、ツィリルとは連絡が途絶えた。…彼女たちが何処にいるのか定かではない。…アデルへの対応やレアの隠し事、それに伴うエーデルガルトの喧伝によって、多くの騎士団員が離反してしまったようだ。」
アロイス「うおおお!ジェラルト団長!お久しぶりですな!…ところで、今まで何処にいたのです?」
ジェラルト「俺か?俺は傭兵をやっていたよ。レア様がいない以上、俺がセイロス騎士団で活動する意味もないからな。」
セテス「それはそうですが…。ともかく、力を貸していただけるのなら幸いです。」
クロード「さて、セイロス騎士団の方々にこうしてお集まりいただけた訳ですが、俺たちは帝国に一泡吹かせてやりたいと思っているんですよ。」
セテス「だが、君たち同盟は帝国に従う道もあるのではないだろうか?セイロス聖教会とレアの排除を目的としている我らは帝国とは相容れないが…。」
クロード「かの女帝の目的は既存の秩序の破壊と人々の平等を創り出すことだと思うんです。俺個人としては、悪くはない理想だと思うのですが、彼女が同盟を容認するとは思えません。だから、結局相容れないのは俺たちも同じなんですよ。それにレアさんの求心力が以前よりは下がったと言っても後事を託され、天帝の剣を持つ先生が居れば、俺たちがガルグ=マクを占拠したとしても問題はないはずです。女神の力を宿した先生が帰ってきたという噂を聞きつけた人々が集ってくれるかもしれませんからね。」
セテス「そうか、分かった。…アデル。」
…何ですか?
セテス「レアの横暴を止められずに申し訳なかった。君には辛い思いをさせてしまったな。心からのお詫びをしたい。」
…もういいですよ。フレンさんが謝ってくれましたから。…僕もあなたたちに力を貸しますよ。
セテス「…助かる。ところでフレン。あの時いつ、彼と言葉を交わしたのだ。」
フレン「さ、さあ…分かりませんわ…。」 - 309122/02/13(日) 13:04:20
クロード「さて、俺たちが帝国に対抗するためには戦力が少なすぎます。まずは、同盟諸侯から兵を供出してくれるかを頼んでみますよ。…回答はしばらく遅れると思いますけどね。」
フェルディナント「私の所の兵も加えてほしい。信頼出来る者たちだからな。」
クロード「助かる。」
アネット「あたしは身一つで来ちゃったから、何もないんだ…。ごめんね、クロード。」
ベルナデッタ「あたしもずっと領地から出られませんでしたから…。父に睨まれている以上迂闊なことが…。…ごめんなさい。」
クロード「お前らが無事にここに来てくれただけで俺は嬉しいよ。」
???「おれもお前らに手を貸すぜ。」
ヒルダ「バル兄!何処にいたのよー!探したんだからね!」
バルタザール「おれはずっとアビスにいたさ。ホルストは相変わらず元気か?」
ヒルダ「もう、元気すぎて困っちゃうよー!」
バルタザール「へっ…そうか。クロード、おれもお前に力を貸すよ。」
クロード「助かる。あんた、何処かで見た気がするんだが、気のせいか?」
バルタザール「気のせいじゃないだろ。おれはお前に山程尋ねたいことがあるからな。お前の存在が何故突然公表されたのかも気になるからな?」
クロード「これは…お手柔らかに頼むよ。」
———————————————————
アネット「アデル!少しいいかな?」
アネットさん、どうしたの?
アネット「あのね…。あたしには父さんが居たんだ。父さんはセイロス騎士団になったって噂を聞いたから、5年前のあの時、士官学校に来たんだよね。その為に一生懸命勉強して、ついに入学することが出来た。そして、そこで父さんやメーチェ…メルセデスにも再会出来たの。そこまでは良かったんだけど…。」
メルセデスさんとは敵同士になってしまった…。
アネット「…うん。あたしね、最後にメーチェと喧嘩してそれ以降一度も口を聞かなかったんだ。その結果、こうして敵同士になっちゃった…。メーチェに一言謝っておけばこんなことにならなかったんじゃないのかなって今でも思うんだよね…。」
アデルは>>311と答えた。
- 310二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 13:07:53
戦う前にメルセデスに謝罪の言葉は伝えておこう。
- 311二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 13:09:49
- 312122/02/13(日) 13:16:08
- 313二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 13:28:25
ヒルダ
- 314二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 13:29:49
マリアンヌ
- 315二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 13:32:12
フェルディナンド
- 316122/02/13(日) 13:51:47
フェルディナント「まともな食事にありつけたのはいつ以来だろうか…。」
ヒルダ「フェルディナントくん、5年の間何してたのー?」
フェルディナント「私か?私は配下の者を引き連れて、各地を転戦していたのだよ。エーデルガルトに刃を向けた以上、帝国に私の居場所はないからな。クロードの所にも何度か顔を出したことはある。」
ヒルダ「あたしの所に顔を出してくれても良かったのになー。あたし、凄く暇だったんだからね?クロードくんも忙しそうだったし、先生も居なかったから…。」
フェルディナント「そうか、それはすまなかったな。だが、こうして5年ぶりに再会出来たのだ。そのことについては嬉しい限りだよ。」
ヒルダ「フェルディナントくん、何か変わった?」
フェルディナント「…私は理想を振り翳してばかりで現実が何も見えていなかったことを思い知らされたのだよ。エーデルガルトの挙兵、父の罷免、そしてエーギル領の没収などな。エーデルガルトを好敵手だと謳っておきながら、足元にも及ばなかったことを思い知らされたのだよ。」
ヒルダ「そうかなー?あたしはフェルディナントくんはエーデルガルトちゃんと違っていいところもあると思うんだけどな。フェルディナントくんは色んな人たちが傷つくところを見るのが嫌なんでしょ?だから、エーデルガルトちゃんと敵同士になったのよね?」
フェルディナント「…彼女の暴走を止めねば、多くの民の血が流れることになるからな。」
ヒルダ「貴族でも、自分のことしか考えない人もいるよ?エーデルガルトちゃんは自分のことしか考えていない訳ではないんだけど、この世界に生きる人々が犠牲になることを容認しちゃってるからね…。フェルディナントくんのその誰も傷つけさせないという優しさはあなたの良いところだと思うんだけどなー。」
フェルディナント「…ありがとう、ヒルダ。君たちとこうして戦うことになるとは思わなかったが、今では良い出会いであったとそう思っているよ。」
———————————————————
〜大聖堂〜
クロード「アデル?皆を呼び出してどうしたんだ?」
…僕が何故5年前から成長していないのか皆に教えるよ。 - 317122/02/13(日) 14:07:33
…僕は君たちと同じ人間じゃないんだ。
クロード「は?それはどういう…。」
ヒルダ「でも、アデルくんはあたしたちと何も変わらない見た目をしてるよ?」
…僕は女神の眷属の末裔と人間との間に生まれた子供。…その女神の眷属は、女神によって生み出された者たちのことを言うんだよ。…僕の見た目が幼いままなのは成長するまでに多大な年数がかかる別の種族ということ。
クロード「その女神の眷属ってのは、一体何なんだ?…お前の他にもこの世界にいるのだろうか?そもそも、お前は自分の出生の秘密を誰から聞いたんだ?」
…女神の眷属については分からない。…僕はエーデルガルトさんからこのことを聞いたんだ。
リシテア「エーデルガルトから?確かにあんたのことを気にかけていましたが、何故彼女が…」
ベレス「…それでも君には変わらないんでしょ?…ならば心配は要らないね。」
クロード「ああ、だが、女神の眷属については気になるな。女神が何の為に生み出したのかもそうだが、詳しいことは何も分からない。お前の言い振りだとエーデルガルトからの情報だけなんだろ?…レアさんはアデルのことを敵視していたな。あの人に聞けばあるいは…。」
同盟兵「盟主殿!敵襲です!」
クロード「おっと、やはり嗅ぎつけられていたか。敵の数は?」
同盟兵「僅かな手勢とのことですが、敵将が…>>319とのことです。」
- 318二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 14:11:46
ランドルフ
- 319二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 14:16:22
フレーチェ
- 320122/02/13(日) 14:40:23
同盟兵「僅かな手勢とのことですが、敵将が…フレーチェという少女とのことです。」
クロード「何だって?そもそも、どこの所属なのか分からないことには…。」
同盟兵「いえ…それが彼女が引き連れている兵の兵装は帝国のものなのです。」
クロード「ということは帝国軍なのか。折角ここを拠点として利用しようって時にまた荒らさせる訳にはいかないよな。このまま、迎え撃つぞ!」
———————————————————
〜ガルグ=マク西外郭〜
クロード「僅かな手勢とは言ったもののこっちはもっと少ない。防衛線を突破されれば俺たちの負けだということは理解しておいてくれ!ここを抜かせなければ、勝手に兵を退くはずだ。」
フレーチェ「兄さん…私がここを陥落させて見せます!…皆の者!敵を退け、再びガルグ=マクを我らの手中に収めるのです!」
次の展開>>322
———————————————————
ランドルフ「フレーチェ…!勝手に動くなと言ったはずだろう…!」
死神騎士「…さっさと、向かうぞ。」
ランドルフ「はっ!」
- 321二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 14:45:48
加速
- 322二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 14:50:19
兵数こそ帝国は方が上だが、連携では同盟の方が上。アデル、クロード、ベレスの指示によって帝国の攻めを押し返す
- 323122/02/13(日) 15:12:49
帝国軍の攻めに対して同盟軍は守りを固めているが…
クロード「…統制が取れていないようだな。先生、アデル。俺と共に皆に支持を出してくれ。あんたらの指揮で帝国の連中をさらに掻き乱してやれ!」
ベレス「分かった。」
分かったよ。
フレーチェ「…僅かな兵力なのに、連携が厄介です…。…兄さん、どうすれば…。」
ローレンツ「クロード!何やら帝国軍の動きが慌ただしくなってきていないか?」
クロード「ああ、何か控えているぞ。」
同盟兵「盟主様!ランドルフ将軍と死神騎士の軍勢がこちらに攻め寄せてきているとのこと…!」
クロード「おっと、不味いな。作戦変更だ!敵将を迅速に討ち取れ!」
次の展開>>325
- 324二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 15:18:12
隙をついてローレンツ、フェルディナンド、レオニーといった騎馬戦力に駆け抜けさせフレーチェを討ち取る作戦
- 325二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 15:25:31
- 326122/02/13(日) 15:38:18
ベレス「ローレンツたちはあの敵将の元へ向かってほしい。…援兵が来る前に彼女を討とう。」
ローレンツ「了解したよ。フェルディナント君、レオニーさん。僕と共に行こう。」
フェルディナント「ああ。」
レオニー「了解だよ。」
クロード「ランドルフと死神騎士の二人が来れば俺たちは負ける。その前に討たねばな。…イグナーツ。お前もこっそり進軍してくれ。」
イグナーツ「分かりました。」
フレーチェ「兄さんたちが来るまで耐えましょう…!きゃっ!」
ローレンツ「さて、僕たちがお相手しよう。覚悟してくれたまえよ!」
ローレンツが攻撃を仕掛けるもフレーチェには躱されてしまった。
フレーチェ「私も負けませんから!」
イグナーツ「よく狙って…。そこだ!」
イグナーツの矢が放たれたのだった。
結果>>328
- 327二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 15:39:11
加速
- 328二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 15:42:13
イグナーツの矢がフレーチェに突き刺さる。死にはしないものの戦闘不能になりローレンツに捕らえられる
- 329122/02/13(日) 15:53:43
フレーチェ「きゃっ!?」
イグナーツの放った矢がフレーチェに突き刺さり…そして…
ローレンツ「降伏したまえ。君の負けだよ。」
フレーチェ「…!」
ローレンツが槍を突きつけてこの場は決したのだった。
クロード「さて、お嬢さんは何のためにここに攻め寄せてきたのかな?」
フレーチェ「…答える訳ないでしょう?」
ベレス「…そうだろうね。」
クロード「はっはっは。参ったね…。じゃあ、あとは牢屋の方で話を聞こうかな。」
フレーチェはクロードによって投獄されたのだった。
———————————————————
帝国兵「妹君が同盟軍に囚われてしまいました!」
ランドルフ「くっ…今から助けに行く…!待っていろ!」
死神騎士「…逸るな。」
ランドルフ「し、しかし…!」
死神騎士「…俺が行く。…お前はミルディン大橋に戻れ。」
ランドルフ「…承知しました。」
ランドルフはミルディン大橋へと向かっていった。
死神騎士「……。」
メルセデス「…エミール。どうするの?」
死神騎士「…連中を皆殺しにする。」 - 330122/02/13(日) 16:12:33
〜翠風の章 天馬の節(2月)〜
〜大聖堂〜
クロード「帝国軍の第一陣は退けたが、このことはとっくにエーデルガルトにも伝わっているはずだ。…第二陣以降の攻めに耐えられる戦力は俺たちにはない。そこで、同盟諸侯からの返答がようやく来たんだ。先生、読んでくれ。」
ベレスは手紙の封を開けたのだった。
クロードへ
他でもない盟主様の頼みとあらば、引き受けたい所なんだがね。同盟領内で大っぴらに兵を集めることは他の同盟の連中を刺激しちまうから避けたい。王国と同盟の境…煉獄の谷アリルまで来てほしい。あそこなら、帝国の監視の目は潜り抜けられるはずだ。だが、既に王国は帝国の領地でもある。…十分に気をつけておくれ。
ジュディットより
クロード「アリルねえ…。確かにあそこなら監視の目は殆どないとは思うが…帝国の群勢には十分注意を払わなければいけないな。」
ベレス「ディミトリたちはどうなったのかな?」
クロード「ディミトリは処刑されたとの噂だ。何でも摂政リュファスの暗殺を企てたとかなんとか…。だが、まあそんなの嘘だろうな。あいつは嵌められたんだ。その証拠にあいつが居なくなった途端、王国は帝国に乗っ取られ、すぐさま軍を再編してフラルダリウスやゴーティエに兵を差し向けたって話だからな。いくらなんでも手際が良すぎる。何とかフラルダリウス、ゴーティエの両家が必死の抵抗を続けているようだが、長くは持たないだろうな。」
クロード「ということで今節はアリルで兵の受け渡しが行われる。準備をしておいてくれよ。」
クロード「アデル、よく来てくれたな。お前に話したいことがある。お前は、レアさんに生きていてほしいか?…俺としてはな、エーデルガルトのレアさんを排除するという考えには少し賛成なんだ。このフォドラはあまりにも閉鎖的すぎる。これでは、古い慣習に囚われたままで何も新しい風が吹きやしない。いつまでも紋章や貴族に縛られたままだ。俺はレアさんが居なくなったフォドラを見てみたいと思うんだよ。お前はどう思う?」
アデルは>>332と答えた。
- 331二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 16:18:24
概ねクロードに賛成。ただ、そこに人間では無い僕の居場所はあるのだろうか…?
- 332二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 16:25:42
- 333122/02/13(日) 16:46:50
僕もエーデルガルトさんのようにレア様をフォドラの頂点から下すことには賛成だよ。
クロード「おいおい、女神の現身であるお前がそう言い切るとはな…。聖墓でレアさんは女神を復活させたかったんだよな?」
うん。お母様…?
クロード「どうした?」
レア様はあの時にソティス様をお母様だと言っていたんだよね…。
クロード「…俺たち全員が度肝を抜かれていて、あまり話が耳に入ってきていなかったが…レアさんは本当にそう言ったのか?」
確かにそう言ったと思う。
クロード「アデル、女神の眷属は女神が生み出した者たちなんだよな?…それはつまり、あの人も女神の眷属なのか…?」
…言われてみればそうだね。
クロード「あの人の口からもっと詳しいことを聞くまでは死ぬことは出来ないよな。…分かった。」
クロード君、レア様が居なくなった世界に僕の居場所はあるのかなあ?…僕は人間じゃないんだよ?
クロード「俺はあの人がいつまでも統治し続けるこのフォドラに危機感を覚えているだけなんだ。…俺の野望は人種問わず手を携えて生きていける世の中を創ることなんだ。フォドラでもパルミラでもダグザでもブリギットでもな。だから、お前もこの世界に居ていいんだぜ?」
———————————————————
〜温室〜
5年も前に植えた花が育っているな…。この花たちは外の世界で戦争が起きていることは知らないんだろうな…。
ベルナデッタ「あ、アデルさん。」
ベルナデッタさん、どうしたの?
ベルナデッタ「ええと、その…少しお話をと思いまして…。」
ベルナデッタの話とは?>>335
- 334二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 16:53:08
加速
- 335二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 17:07:21
アビスにいるユーリスが気になるので相談に乗ってほしい
- 336122/02/13(日) 17:32:10
ベルナデッタ「あのお…アビスって知ってます?」
うん…バルタザールさんがいる所だよね?
ベルナデッタ「はい…。そこを治めている人がいるんですよね。それで、その人があたしの昔の知り合いに少しだけ似ている気がするんですよ。確か…ユーリスさんでしたっけ…。」
…なるほど…。
ベルナデッタ「それで…あの…その人に何て聞けばいいのかなあ…と思うんですよ。だって…もし知らない人だったら、怒りを買ってあたし殺されちゃうかも知れないんですよ!?怖いじゃないですかあ!ひいい…。」
殺しはしないと思うよ。
ベルナデッタ「ほ、本当に本当ですか!?信じますよ!?」
多分…。
ベルナデッタ「何だか…不安になる回答はやめてくださいよお!!」
???「…おい。」
ベルナデッタ「で、出たああああ!!!」
えっと…。
???「おいおい…子供の後ろに隠れるなよ…。その女に用があるからどいてくれねえか?」
…君は?
ユーリス「俺か?俺はユーリスだ。そいつが嗅ぎ回っているらしいからな。まずは事情を聞いてやらねえとな?」
ベルナデッタ「ひ、引き摺らないでくださいよおお!!いやああああ!!」
ユーリス「相変わらずうるせえな…。じゃあ、そういうことで。」
ユーリス「そういや、もしやお前がアデルなのか?同盟軍には子供がいるって聞いてたからな。何でもその子供はクロードやあの先生と共に軍の指揮を担っているとかなんとか…。バルタザールがお前を呼んでいたから、行ってやれよ?」
———————————————————
〜アビス〜
バルタザール「来たな、ちょいとお前に頼みがあるんだが、聞いてくれるか?」
借金の肩代わりなら遠慮しますよ。
バルタザール「そんなこと言わねえよ。頼みってのはな、>>338だ。」
- 337二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 17:43:10
行方不明になったハピの捜索
- 338二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 17:55:13
ヴァジュラが無くなったので見かけたら教えて欲しい
- 339二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 18:12:29
このレスは削除されています
- 340122/02/13(日) 18:13:43
バルタザール「おれの母の故郷で『ヴァジュラ』っていう武具が大切にされているんだ。お前らがよく知っているもので例えるなら英雄の遺産だな。厳密には遺産とは違うんだが、それとよく似たものだ。それがいつのまにか母の故郷から無くなっちまったらしいんだ。誰かが何かの目的で盗んだ可能性が高いが、おれやユーリスで探しても場所に検討もつかない。もし、見かけることがあったら取り返してくれると嬉しいな。おれたちの方でも引き続き、捜索はするからよ。」
何で僕に?
バルタザール「お前なら引き受けてくれると思ったからな。それで、引き受けてくれるかい?」
分かりました。あなたには恩がありますしね。
バルタザール「助かる…それと…」
ヒルダ「アデルくんここにいたんだ。バル兄もこんにちは!」
バルタザール「おう。どうしたんだ?」
ヒルダ「実はね、フォドラの首飾りにパルミラ軍が襲来してくるって話みたいなの…。いっつもは兄さんが対処してくれるはずなんだけど、今回はあたしに任せたいみたいなんだよね。父さんは戦う気がないみたいだし、臣下に任せっきりってのも体面上宜しくないのよねー。だから、あたしが行かないと駄目みたい。先生やクロードくんは手伝ってくれるみたいだから、後はアデルくんだけなの。お願い、手伝ってくれないかな?ついでにバル兄も来てくれると助かるかな。」
バルタザール「おれはついでかよ…。ま、可愛い妹分の為に一肌脱いでやるのも吝かではないが。」
どうしようかな?>>342
- 341二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 18:14:12
手伝う
- 342二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 18:15:38
行こう
- 343122/02/13(日) 18:35:22
僕も行くよ。
ヒルダ「ありがとー!とっとと、終わらせて帰ってこようね!あんまり、長く空けていると帝国軍が攻めてきちゃうからね…。」
バルタザール「ユーリスにも話を通してくるか。もし、帝国の連中が攻めてくるならアビスの連中もお前らに手を貸すように言っておくからよ。」
———————————————————
〜フォドラの首飾り〜
ヒルダ「あれ、大分味方が押されちゃってる…。兄さんなら楽勝だと思ったのに…。」
ゴネリル兵「ヒルダ様!よくぞ来てくださいました!実はホルスト様が急病で来られず…。」
ヒルダ「えーっ!兄さんいないの!?ごめんなさい、大変だったよね…。でも、もう大丈夫!あたしが頼れる助っ人を連れてきたから!先生、クロードくん!味方を助けつつ、敵を追い払うってことでよろしくね!」
クロード「おいおい…俺の野望の妨げになることだけはやめてくれよ…。」
次の展開>>345
- 344二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 18:40:24
加速
- 345二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 18:48:36
上、中央、下の三分隊に分かれた進軍
上…クロード、イグナーツ、ベルナデッタ、アネットなどの遠距離得意組
中央…ローレンツ、レオニー、フェルナンドの騎馬とヒルダ
下…ベレス、アデル、ラファエルなどの歩兵組 - 346122/02/13(日) 18:57:26
クロード「ヒルダ!俺たちは砦の北側を防衛する。そっちは任せたぞ!魔法や弓が得意な奴らは俺と一緒に来て欲しい。」
アネット「分かったよ、クロード。」
クロード「…ったく、何でこの忙しい時に…時期を考えろっての。」
リシテア「何か言いましたか?」
クロード「いいや?」
ヒルダ「分かったよー!それじゃ、ローレンツくんたちはあたしと一緒にここから攻めていこっか。」
フェルディナント「了解した。」
ローレンツ「ああ。しかし、パルミラの群勢もこの忙しい時に攻め寄せてくるとはな…。」
レオニー「ほんとだよ!こっちには余裕がないっていうのにさあ。」
マリアンヌ「私も共に行きます。」
ベレス「それじゃ南側から攻めていこう。ゴネリル兵たちも救助しながらね。」
ラファエル「分かったぞ、先生!」
バルタザール「さて、なるべく多くの兵士を助けながらパルミラ軍を倒していくか。」
クロードたちは部隊を三つに分けながら進軍を開始したのだった。
結果>>348
- 347二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 19:01:26
適度に戦ったところでパルミラ兵が引きあげていく
- 348二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 19:05:12
- 349122/02/13(日) 19:26:05
クロードたちがしばらくパルミラ軍と交戦した後…
ヒルダ「先生、クロードくん!兵を退くみたいだよ!あたしたちの勝ちだね!」
クロード「小競り合いでも今は勘弁してもらいたいよ、全く。…後であいつにも文句を言っておかないとな。」
ヒルダ「それじゃ、兄さんに文句言ってくるから、少し待っててくれる?」
クロード「お、おう…ホルストさんが可哀想だぜ、全く…。」
ベレス「クロードはパルミラ軍のことを知っているの?」
クロード「ん?まあな。パルミラは騎兵を主力とする精強な軍団が特徴だって聞いたことがある。今回は本の小手調べだろうな。本気を出せばあの程度じゃない。」
何かあたかも見てきたかのように語ってるけど…
クロード「気のせいじゃないのか?」
———————————————————
ヒルダ「ただいまー。」
クロード「どうだった?ホルストさんにガツンと文句言ってきたか?」
ヒルダ「ううん…兄さんに文句言おうと思って顔を見たらびっくりしちゃったの。顔はやつれてて、青い湯気を出していたんだよね。何でも戦場に出る前に変なキノコ食べて当たったんだって。そんなんじゃ文句言う気力も起きなかったよ…。それで、兄さんに報告して来たら、凄いって大はしゃぎしちゃってさ。父さんまで呼んで来て、もう…。しまいには家督まで譲るとか言い出して大変だったのよね。」
クロード「お前の兄さんらしいな。それで、お前が持っている斧は『フライクーゲル』だな。」
ヒルダ「そうなの。適合する紋章を持っているあたしが使うのが一番いいって強引に押し付けられちゃったの。先生、管理してくれませんか?何だか怖いですし…。」
ベレス「まあ…いいけど…。」
ヒルダ「ありがとうございますー!それで、パルミラの人たちはどうして毎回毎回攻めてくるんだろうねー。クロードくん、この戦争が終わったら盟主のあなたが何とかしてくれると助かるかなあ?」
クロード「分かったよ。考えておくさ。」
———————————————————
…その夜…。
……眠れないし少し散歩でもしようかな。
…!?人影が…!
そこに誰かいるの?
誰だった?>>351
- 350二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 19:28:32
加速
- 351二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 19:29:32
イグナーツ
- 352122/02/13(日) 19:57:00
イグナーツ「うわああ!!」
…!?
イグナーツ「あ、アデルくんでしたか。す、すみません。」
…どうしたの?
イグナーツ「…すこし話を聞いてくれませんか?」
いいよ、眠れないしね。
イグナーツ「ありがとうございます。…ボクは父から騎士になるようにと言われているんです。この戦争で武功を立てれば、さらに騎士に近づけるのだと。あまり、嬉しいことではないですが、この戦争で実家の商家は、少し持ち直して来ました。でも、やっぱり十分じゃないみたいで、父と兄はボクに有力諸侯の騎士になってもらいたいみたいなんです。…。」
…?
イグナーツ「…ボクは絵を描くのが好きなんです。ほら、アデルくんもボクが絵を描いているところを見たことがありませんか?…例えば、あそこの木や花を描いたこともあります。…それで、将来画家になりたいと思ったことがあるんです。…でも、父や兄が商家を持ち直す為に苦労しているのにボク一人だけ、自分の好きなことをするのには罪悪感があるんです。だから…もう諦めて、騎士になろうかなと…。」
アデルは>>354と答えた。
- 353二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 20:07:06
君の画家への憧れって騎士になる事で諦めるくらいちっぽけな物なの?
- 354二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 20:18:28
- 355122/02/13(日) 21:07:20
イグナーツ君の夢は騎士になることで諦めるくらいのちっぽけな夢なの?…ご家族にはそのことは話したの?
イグナーツ「…父は前々からボクが絵を描くことをよく思っていませんでした。だから、伝えても…」
話してもいないのに諦めるの?…ご家族は君が家の為に夢を諦めたとなったら、悲しむと思うよ。…家族のいなかった僕が言っても説得力がないかも知れないけどね。
イグナーツ「…分かりました。父と兄には話してみようと思います。それで、駄目だったのなら潔く諦めます。…やる前から諦めるのは違いますよね。」
そうだよ。君の人生はまだまだこれからなんだから、悔いのないようにね。
イグナーツ「はい。あの…ボクが今描いている風景画を君に贈りたいです。ボクなりの感謝の気持ちですから、良かったら受け取ってください。」
分かったよ。楽しみにしているからね。
イグナーツ「…君はどうするつもりなんですか?」
僕は…君たちが幸せに暮らしてくれればそれでいいからね。
イグナーツ「……。」
———————————————————
〜煉獄の谷アリル〜
ヒルダ「暑いよー!何でこんなに暑いのよ、ここは!」
ローレンツ「ここにはある伝承があったはずだ。」
マリアンヌ「はい、何でも女神様が愚かな人間たちに罰を下す為に光の柱を降り注がせたのだと言われています。そして、この辺り一帯の森を焼き払ってしまったと…。あくまでこの地域の伝承ということですから、聖典には記されていません。」
クロード「女神様がそんなことをするのかねえ。それじゃ、まるで化け物じゃないか。俺たちがアデルを通じて見た女神様はとてもそんな風には…。」
ラファエル「なあ、クロードくん。あの崖の上に見えるのがジュディットさんの兵なのかな?」
イグナーツ「ほんとですね。あれは、何処の群勢でしょうか。」
リシテア「あれは…ローベ家の旗ではありませんか?」
アネット「ローベ家は早々に親帝国派を表明していたよね。ということは…」
ベレス「敵だね。急ぎジュディットの元へ…!」
クロード「ああ、そうした方がいいな。ただ、気をつけろ。まだ別の群勢が控えている可能性が…。」
セテス「ベレス!背後からも群勢が…!」
フェルディナント「あれは…死神騎士!」
クロード「これはかなり不味いことになったな…。とにかくジュディットと合流するぞ…!」 - 356122/02/13(日) 21:13:07
グェンダル「ここがわしの死に場所になるか…。騎士としての人生を締めくくるには格好の土地か。ふっ…だが、あの若造ばかりの小勢にわしを殺せればの話だがな。」
ラディスラヴァ「コンスタンツェ殿からの援兵も引き連れて参りました。私も共に戦います。」
クロード「あの頭の固そうな爺さんと女の竜騎兵が敵将のようだな。あの二人を倒せば、何とかなるかもしれないな。ただ…」
ヒルダ「死神騎士の群勢がすぐそこまで来ているんでしょ!?そっちも何とかしないと…。」
ベレス「今の兵力では厳しい。だから、死神騎士を極力相手にせず彼以外の敵兵を排除しよう。それにジュディットの元へも急がなくては。」
次の展開>>358
- 357二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 21:18:11
加速
- 358二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 21:23:59
グェンダルの方にベレスとアデル、ラディスラヴァの方へローレンツとフレン、ジュディットの援護にクロードとアネットがそれぞれ向かう
他は雑魚退治 - 359122/02/13(日) 21:36:25
ジュディット「おや、グェンダルの爺さんもいるのかい。どうやら、味方じゃなさそうだねえ。」
グェンダル「『烈女』が来おったか。若造共よりは歯ごたえがありそうじゃわい。」
クロード「俺はジュディットの元へ向かう。ベレス!あんたはあの爺さんの方を!」
ベレス「分かった!アデルも行く?」
行きましょう。
アネット「待って!クロード!あたしも行くよ!」
クロードとアネットはジュディットの方へと向かったようだ。
ベレス「死神騎士はまだ来ていないのかな…とにかく…」
先生!くっ…!
グェンダル「こんな幼子がわしの攻撃を受け止めるとはな。ふっ…面白い。」
アデルがグェンダルの攻撃を受け止めたのだった。
ベレス「…あなたを倒す。」
グェンダル「生意気にも炎の紋章の軍旗を掲げおって。その軍旗を掲げるに足る実力があるのか、わしが確かめてやろう!」
ラディスラヴァ「退きなさい!あなた方のような寄せ集めの群勢では、我ら帝国軍に太刀打ちできるはずもありません!」
ローレンツ「それで僕たちは退くわけにはいかないのでな。…帝国の横暴を見過ごすことは出来ないのだ!」
フレン「そうですわよ!お覚悟なさって!」
ヒルダ「あたしたちは他の敵兵の相手をしないとね。もう、邪魔しないでよ!」
帝国兵「ぐはっ!」
レオニー「わたしらの邪魔はさせないよ!あんたらには絶対に屈しないからな!」
ラファエル「そうだぞお!覚悟しろよ、帝国軍!」 - 360122/02/13(日) 21:43:56
ジュディット「クロード坊や。久しぶりだねえ。そっちの子はあんたの恋人なのかい?」
クロード「は?違うに決まってるだろ。俺の仲間だよ。」
アネット「あなたがジュディットさんですよね?あなたの援護をしに来ました!」
ジュディット「そうかい、助かるねえ。しっかし、死神騎士の群勢まで攻めて来ているって何でこんなことになってるんだい?」
クロード「俺たちの軍に間者が居たんだろうな。あの抜け目ない皇帝のことだ。それくらいのことはしてくるはずさ。おっと…!」
アネット「話している途中で邪魔しないでよ!」
帝国兵「がはっ…!」
アネットがクロードに攻撃してきた敵を撃破したようだ。
ジュディット「とにかく、ここを切り抜けなければね。」
死神騎士「…ここで、始末する。」
メルセデス「…ごめんなさいね。あなたたちにはこの煉獄の谷の業火で浄化されて欲しいの。」
リシテア「…死神騎士とメルセデスです!」
マリアンヌ「戦わなければ…!」
イグナーツ「ですが、敵の数が…。」
リシテア「諦めたらここで終わってしまうでしょう!?戦うしかないんです!」
次の展開>>362
- 361二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 21:50:41
近づいてきたアデルに攻撃を仕掛けるグェンダル。グェンダルの攻撃を実はひっそりとついてきていたユーリスが庇う。グェンダルに攻撃を止める様説得するユーリス。
メルセデスと死神騎士の相手をするヒルダとマリアンヌとリシテア。隙をみてリシテアが死神騎士にダークスパイクTを当てることに成功する。攻撃を受け、撤退するメルセデスと死神騎士。 - 362二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 21:50:53
- 363二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 21:52:16
グェンダルをベレスとアデルが連携して仕留める
死神騎士にはフェルディナンドとヒルダ、メルセデスにはリシテアとマリアンヌが戦うがどちらも苦戦
ラディスラヴァとローレンツ達の戦いは痛み分けに終わり、ラディスラヴァは撤退 - 364122/02/13(日) 22:06:46
グェンダル「おぬしの剣技は見事なものよ。だが…」
この体格のせいか押されている。
アデルはグェンダルの力に押し負けている。
グェンダル「終わりだ!」
…くっ…!
グェンダルの斧が振り下ろされる。
「危ねえ!」
何者かに助けられたのだった。
ありがとう。君は…ユーリス君!?どうしてここに…。
ユーリス「お前らにこっそりついて来てたって訳だ。しっかし、痛えな爺さんもよ。」
ユーリスはアデルを助ける時に少し負傷してしまったようだった。
ベレス「君はアビスの…。とにかく助かったよ。治療するね。」
ユーリス「ああ、助かるよ。先生。」
グェンダル「おぬしは伯爵の所にいた小僧か。まさか、わしらに刃を向けるとはな。はっはっは、伯爵への恩も忘れたか。」
ユーリス「あんただけはそうして、悪態を吐きながらも俺のことを甲斐甲斐しく世話してくれていたよな。他の連中は俺のことを人間扱いしてくれなかったってのに。…なあ、グェンダルの爺さん。ここは兵を退く気はねえか?」
グェンダル「…戯言を。わしは伯爵に仕える騎士よ。その他の者の命令など受け付けぬ。」
ユーリス「…だろうな。さて、先生、アデル。俺もあんたらと共に戦わせてくれよ。…悪いな、爺さん。」
ヒルダ「危ないよー!」
死神騎士「…貴様…あの時の小娘か。」
ヒルダ「小娘って年齢じゃないんだけどなあ!」
ヒルダが死神騎士と戦闘を繰り広げている。
マリアンヌ「ヒルダさん、凄い…。あの死神騎士と互角の戦いを…。」
リシテア「感心している場合じゃありませんよ!わたしたちはメルセデスの相手をしないと。」
メルセデス「あなたたちはここで女神様の怒りに焼かれるのよ。」
リシテア「女神?あんたは女神と会ったことないでしょう。…ディミトリはどうしたんですか?」
メルセデス「…私は死神騎士の為に戦うのよ。ディミトリは知らないわ。」
マリアンヌ「…そんな。ディミトリさんはあなたの学級の級長だったのでしょう?どうして…」 - 365122/02/13(日) 22:20:36
ローレンツ「フレンさん!」
フレン「ええ!」
フレンの魔法がラディスラヴァに大きな一撃を与えたのだった。
ラディスラヴァ「くっ…!私はここで撤退致します…。…陛下、コンスタンツェ殿、申し訳ありません…!」
ローレンツ「よし、僕たちはクロードの方へ向かおう!」
フレン「分かりましたわ!」
メルセデス「何を狙っているのかしら?リシテア。」
マリアンヌ「リシテアさん、どうしたのですか!?」
マリアンヌとメルセデスが魔法の打ち合いを繰り広げている横でリシテアは何かを思案しているようだった。
リシテア「……マリアンヌ。……。」
マリアンヌ「…分かりました。」
ヒルダ「はあ…はあ…もう、疲れて来たんだけど…。さっさと退いてくれないかな?それにこの遺産を使っていると、体力を凄く持っていかれるのよね…。」
ヒルダは死神騎士と互角の戦いをしていたが、徐々にヒルダが押され始めている。
死神騎士「…まだ足りぬ…。もっと、俺を愉しませろ…。」
ヒルダ「…リシテアちゃん?…分かったよ。あなたでもこれなら痛いでしょ!」
ヒルダが死神騎士に「劫火」を放った。
死神騎士「…むっ…!」
死神騎士がヒルダの劫火によって怯んだ。そして…
リシテア「覚悟してください!」
リシテアのダークスパイクΤが死神騎士に命中したのだった。
死神騎士「…潮時か…。…退くぞ、メルセデス。」
メルセデス「…分かったわ。…エミール、手当てするわね。」
死神騎士たちは撤退を決めたのだった。
ヒルダ「…凄く疲れたよー!ねえ、手を貸してくれないかな?…もうクタクタなの。」
マリアンヌ「ヒルダさん、お見事です!」
リシテア「ヒルダ、あの死神騎士と打ち合うなんて凄いですね。」
グェンダルはどうなった?>>367
- 366二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 22:21:24
ベレスとアデルが討ち取った
- 367二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 22:21:59
撤退した
- 368122/02/13(日) 22:39:36
グェンダル「…わしはまだ伯爵のためにも死ぬわけにはいかぬ。…おぬしらと再び剣を交えることを楽しみにしておるぞ。」
グェンダルは撤退を決めたようだった。
ユーリス「あの爺さん。何故撤退を…?」
ベレス「…分からない。でもユーリス、君の援護は凄く助かったよ。」
ユーリス「ははっ…いいってことよ。」
こうして、アリルの敵軍は全て撤退していったのだった。
———————————————————
ジュディット「あんたが噂の先生かい?私がダフネル家の当主ジュディットだよ。よろしくね。しっかし、いきなり戦闘に巻き込まれるなんてな。はっはっは!」
クロード「俺たちにとっては笑い事じゃないぞ。ここで屍を晒していてもおかしくはないくらいの戦力差があったんだからな。実際、敵将は一人も討ち取れなかった。」
ジュディット「こうして、生き延びられただけでも感謝しないとね。さて、兵と物資をあんたらに引き渡すって話だったね。」
クロード「ああ、そうだ。」
ジュディット「だが、私の育てた兵たちだ。あんたらに渡すことは出来ないねえ。」
クロード「はあ!?じゃあ、お前何しに来たんだよ。」
ジュディット「私もあんたらの軍に入れてくれってことだよ。私もレア様の為に戦いたいのさ。」
クロード「待て待て、リーガン領はダフネル領はどうなる?リーガン領はお前に任せて来ただろ?」
ジュディット「あんたの所にナルデールって奴が訪ねて来てさ。やたら、クロードのことを買っていたからそいつにまとめて頼んできちまったさ。二つ返事で了承してくれたよ。」
クロード「あいつにかよ…。てか、よく信用できたよな、あの男を…。」
ジュディット「まあ、私の勘は外れないさ。」
クロード「…あいつには奴らに文句の一つでも言っとけって伝えとかないとな。」
ジュディット「それとな、私のとこの者がレア様が帝都に連れ去られる姿を目撃しているんだ。」
ジェラルト「やはり、帝都にいたか…。」
アロイス「おお!帝国と戦うと決めた我らの判断は間違っていなかったのだな!」
ジュディット「今後の方針は一先ず大修道院で立てようか。さて、坊や。行くよ。」
クロード「だから、坊やはやめろって言ってるだろ…。」 - 369122/02/13(日) 23:01:59
〜翠風の章 孤月の節(3月)〜
クロード「俺たちはこれからミルディン大橋を攻め落とす。あそこを俺たちが確保すれば、グロスタール家が親帝国派の立場を表明する必要がなくなる。そうすれば、同盟が一つになり、対帝国へと同盟の戦力を注ぎ込めるようになるからな。」
ローレンツ「だが、ミルディン大橋を攻め落とすことは可能なのか?」
クロード「だから、俺はそのナルデールって奴に書簡を送ったのさ。グロスタールの兵を引きつけておいてくれって。その間に俺たちが橋を落とす。こうすれば、グロスタールの兵と必要以上に争う必要もなくなるからな。同盟の将来の為にも無駄に戦力を減らすことは避けたい。」
ローレンツ「…僕が父に密告する可能性は考えないのか?」
クロード「これは同盟の未来の為だ。同盟の未来を想うお前が裏切るとは考えられないからな。」
ローレンツ「…フン。必ず勝つぞ。」
クロード「これは打倒帝国の第一歩となる。これが成功すれば、帝国に一泡吹かせることが出来るな。いや…撤回しよう。俺たちが帝国を倒すんだ。この戦乱を終わらせる為にもな。そのためにはここで躓くわけにはいかないんだ。準備をしておいてくれよ。」
———————————————————
〜書庫〜
今日は書庫に来ていた。
光の杭…光の柱…?何か引っかかるけど…。そんな文献があるはずもないか…。聖典にも記されていないようなものが…
本を探すのに夢中になっていると、>>371とぶつかってしまった。
- 370二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 23:02:39
リシテア
- 371二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 23:02:51
- 372122/02/13(日) 23:23:29
リシテア「うわあっ!!」
うわっ!!
リシテア「痛た…ちゃんと前を見て歩いてくださいよ!危ないじゃないですか!」
ごめんなさい…。立てる?
リシテア「…ありがとうございます。…ああ…本が散らばってしまいました。あんたも手伝ってください。」
もちろん、手伝うよ。
リシテア「……アデルは何か探していたんですか?」
アリルの伝承の光の柱について何か情報がないかなって。…光の杭と何処となく響きが似ていたから。
リシテア「あんたもそう思うんですか。わたしは女神があのようなことをしたとは思えません。…わたしが女神ソティスと会話した時には、もっと慈愛を持った人物に見えましたから。…あれは、奴らがその光の杭をアリルに落としたのではないかと思います。」
でも、アリルに落とす必要がよく分からないよね。何でだろう?
リシテア「…元々、アリルではなく別の場所に落とすつもりだったとか?…でも、狙いが外れたとは思えませんね。」
うーん…。
リシテア「そういえば、あんたはあの魔道士たちをどうしたいと思っていますか?…わたしは彼らを生かしておくことは出来ないと思っています。まあ、居所が掴めない以上どうにもなりませんけど…。」
アデルは>>374と答えた。
- 373二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 23:26:37
彼らの事情がよくわからない。
全員がソロンやクロニエの様な人物でないと信じたいし、話し合ってみたいが、危害しかもたらさないのであれば打ち倒す - 374二次元好きの匿名さん22/02/13(日) 23:27:04
- 375122/02/14(月) 02:00:09
彼らの事情がよく分からないことには何とも…。全員がソロンやクロニエたちのような者ではないと信じたいし、話し合いもしてみたい。
リシテア「…事情?…あんたやわたしやエーデルガルトのような犠牲者を生み出し、その過程でも多くの屍を積み上げて来た。そんな彼らに情状酌量の余地があるのでしょうか?」
うん、だから全員がそんな者たちなら必ず討ち滅ぼすよ。
リシテア「そうですか…。でも、アデル。わたしはこの世には話し合いの余地がない者も存在すると思っています。足元を掬われないように気をつけてくださいね。…あんたのその優しさが命取りになるかもしれませんよ。」
…分かっている。これで最後の本かな?
リシテア「ありがとうございました。では、これで。また、何か見つかりましたらあんたに教えてあげますよ。…そうだ、はいこれ。」
これは…?
リシテア「…美味しいと評判のお店のお菓子です。前にあんたに店に入る所を見られてましたから。…最近、また再開したみたいなので買ってきました。」
今更、口止めのつもり?
リシテア「そんなつもりは…少しはあります。まあ、でも美味しいので食べて。」
…ありがとう。
———————————————————
〜訓練場〜
レオニー「手合わせ…ありがとね…。」
こちらこそ。
レオニー「あんたは相変わらず強いね。…これもみんなを守る為に身につけた力なのかな?」
うん…強くなければ何も守れないから。
レオニー「…わたしね、先生やあんたに張り合って鍛えに鍛えてきたんだけどね。結局、今まで一度も勝てなかったよなあ。先生やあんたと打ち合ってても、勝てる気がしないんだよな。ところであんたの剣や槍の技術は何処で学んだの?師匠から教えてもらった訳じゃないって前は言っていたもんな。結局、その時は話してはくれなかったけど、そろそろ教えてくれてもいいんじゃないか?」
アデルは>>377から教わったと言った。
- 376二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 06:45:50
加速
- 377二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 07:09:40
お忍びで同盟を訪れていたクロード母親(アデルは正体を知らない)
- 378122/02/14(月) 10:51:32
ある女性から教わったんだ。結局、その人が誰かは分からなかったけど…
レオニー「女の人が?凄い人もいたものだね…。きっと、その人はジュディットさんみたいな人だったんだろうな。アデルはもちろんこれからもわたしたちと一緒に戦ってくれるよな?あんたがいてこその金鹿の学級でもあるんだからな。」
…そうだね。
レオニー「そろそろ鍛錬を再開するからね。もう、あんたや先生に張り合うのは辞めるけど、強くはなりたいんだ。傭兵は強くなきゃ駄目だからな。村のみんなへの借金も返さないと駄目だしな。あんたも師匠には恩を返してあげてね。」
もちろん。
———————————————————
〜帝都アンヴァル・宮城〜
エーデルガルト「クロード率いる同盟軍が密かに暗躍しているようね。…ラディスラヴァやローベ家の者たちもアリルで彼らを止めることが出来なかった。…コンスタンツェとコルネリアに伝えなさい。>>380と。」
- 379二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 10:53:28
殲滅せよ
- 380二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 10:57:24
グロンターズの戦に備えよ
- 381122/02/14(月) 11:13:08
エーデルガルト「グロンダーズの戦に備えよと。…今からミルディン大橋に救援を送っても間に合わない。…同盟軍をグロンダーズ平原で殲滅するわ。」
ヒューベルト「承知しました。」
エーデルガルト「…アデル、リシテア。貴方たちをこの手で殺さないといけないのは辛いわね。…出来ることなら貴方たちには私と理想を共にして欲しかった。同じ境遇の貴方たちにはね。」
———————————————————
〜大聖堂〜
マリアンヌ「………。」
マリアンヌさん。
マリアンヌ「アデルさん、こんにちは。」
もう紋章で悩むことは無くなった?
マリアンヌ「おかげさまで…。私よりも深刻な事情を抱えているアデルさんがいる横で弱音を吐いていることなど出来ません。それに、アデルさんの周りにいる人たちは幸せそうですから獣の紋章には人を不幸にする力などないと信じています。ですが…一つ問題が。」
…?
マリアンヌ「ある紋章学者が私に付き纏っているんです。何でも私が夜な夜な獣と化して人を殺していると…。」
そんなわけないでしょ?
マリアンヌ「はい。ですがあまりにもしつこくて…。その獣はエドマンド領の南方の森に出現するとのことです。…その獣を私が討伐すれば、疑いは晴れると思いますが…。私一人では、どうにも難しくて…。先生は協力してくれると言ってくれましたが、アデルさんにも協力していただけると嬉しいです。」
どうしようかな?>>383
- 382二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 11:14:42
同じ紋章を持つ者同士、協力しよう
- 383二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 11:17:32
- 384122/02/14(月) 11:30:38
同じ紋章を持つ者同士協力しよう。もちろん、行くよ。
マリアンヌ「ありがとうございます…!それでは、早速行きましょう。…私の個人的な事情に付き合って頂いて感謝します。」
———————————————————
〜同盟領・エドマンド領南方の森〜
マリアンヌ「居た…。あなたが噂に聞く彷徨えし獣なのね?」
彷徨えし獣「おぬし…我が紋章を宿すか…。いや…もう一匹いるな…。」
マリアンヌ「我が紋章…?あなたは一体…。」
彷徨えし獣「…この森の魔獣どもがおぬしらの匂いを嗅ぎつけたようだ。」
マリアンヌ「…!」
マリアンヌ「先生、クロードさん!気をつけてください!」
クロード「あの魔獣…言葉を話せるのか?あいつは一体…。とにかく、マリアンヌの元に急がないとな。」
次の展開>>386
- 385二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 11:38:49
加速
- 386二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 11:54:36
マリアンヌとアデルが彷徨えし獣に話しかけるが介錯を頼まれる
- 387122/02/14(月) 12:37:20
クロード「おい、アデル!何処へ…!」
ベレス「危険だよ!」
僕はマリアンヌさんの元へ向かいます!だから、みんなは魔獣たちの相手を…!
クロード「なあ、あいつは何で慌てているんだ?」
ベレス「…リシテア、どうする?」
リシテア「…彼に話を聞かないことには…。」
マリアンヌさん!
マリアンヌ「アデルさん!この獣は…おそらく…」
彷徨えし獣「…おぬし、我が紋章以外にあの解放王の力も感じるぞ…。一体何者なのだ…?」
……。
彷徨えし獣「…解放王の力を持つおぬしに頼みたい…。…どうか、わしをこの悪夢から解き放ってくれ…。…早くせねば、おぬしらを食い殺してしまう…!」
マリアンヌ「…それが彼の救いだというのならば…私は…。」
…分かった。あなたは…やはりあのモーリスなのですか?
彷徨えし獣「かつてはそう呼ばれたこともあったな…。…だが、わしらは過ちを…。」
結果>>389
- 388二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 12:38:46
加速
- 389二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 12:45:02
マリアンヌが魔法で障壁を削り、アデルが剣で攻撃してダメージを与えていくが、中々決定打を与えられない。
その様子を感じたベレスが魔獣をクロード達に任せ、アデルたちの元へ駆け寄る - 390122/02/14(月) 12:58:58
マリアンヌ「…アデルさん!…早く終わらせてあげましょう。」
…分かったよ。
彷徨えし獣「グオオオオオッッ!!」
マリアンヌ「私の魔法は効いているはずなのに…。」
あまり決定打を与えられていない…。マリアンヌさん、魔獣の攻撃には気をつけて…!
マリアンヌ「…きゃっ!」
…危ない!
マリアンヌ「あ、ありがとうございます。アデルさん、血が…。手当てします!」
…大丈夫だよ。少し掠っただけだから。
ベレス「大丈夫!?」
マリアンヌ「先生!あの獣はおそらく…英雄モーリスです!」
彷徨えし獣「…その剣は王の…!ああ、ようやく解放してくれるのか…!」
ベレス「…何を言って…。」
結果>>392
- 391二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 13:02:32
ベレスの覇天の後、アデルが剣を借りて覇天の連続攻撃でモーリスを解釈する
- 392二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 13:07:49
- 393122/02/14(月) 13:29:40
ベレス「マリアンヌ下がってて。」
マリアンヌ「はい、先生気をつけて…。」
ベレス「…これで決める!」
ベレスが彷徨えし獣に『覇天』を放つ。が…
彷徨えし獣「…ぐうぅ…!」
ベレス「もう一押しだね…。」
先生、僕に貸してください。
ベレス「…分かった。」
…英雄モーリス、どうか安らかに…。
そうして、アデルも『覇天』を放ったのだった。
彷徨えし獣「…ああ…礼を言うぞ…。ようやく千年の悪夢から解放される…。…わしの体が朽ちたら、剣はおぬし…に…。」
そうして、彷徨えし獣は消滅してしまった。剣と人の骨を残して…。
マリアンヌ「…彼は千年もの間、苦しんでいたのですね。…終わらせてあげることが出来て良かったです。」
マリアンヌ「…この剣は私とアデルさんの紋章と適合する遺産のようです。失われし英雄の遺産『ブルトガング』とはおそらくこれのことでしょう。…これで私の体に流れる血は呪いとは関係なくなる。…アデルさん、先生ありがとうございました。」
———————————————————
〜ミルディン大橋〜
クロード「いよいよ、ミルディン大橋を攻め落とす時だな。手筈通りにグロスタールの兵はナルデールに引きつけてもらっている。俺たちはその隙に一気に橋を攻め落としちまおうってことだ。」
ローレンツ「失敗は許されないぞ、クロード。」
クロード「分かってるって。先生がいて負けるはずないだろ?」
ベレス「…そうかな?」
ヒルダ「ちょっと、先生!不安になるようなこと言わないでくださいよー!」
クロード「そんなこと言っても自信たっぷりの顔してるな。とにかく、迅速に攻め落とそう。ここを俺たちが抑えることが出来れば、帝国領に侵攻もしやすくなるからな。」 - 394122/02/14(月) 13:35:10
ランドルフ「敵襲だ!皆、備えろ!アケロンにも急使を…!」
帝国兵「はっ!」
クロード「おっと魔獣のお出ましだな…。それと…あの兵器はなんだ?」
イグナーツ「分かりません…ですが、何か危険な雰囲気ですね…。」
ラファエル「オデがぶっ壊せばいいんじゃねえのか?」
ユーリス「…あれが旧王国領で導入されている兵器か…。噂には聞いていたがあれは強力なものだぞ。」
クロード「へえ、あんた詳しいな。何処でその情報を手に入れた?」
ユーリス「俺は闇の仕事の専門家だぞ?情報網を舐めてもらっては困るな。」
ベレス「敵将はあのランドルフという将軍のようね。…さあ、行こう。」
次の展開>396
- 395二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 13:48:47
- 396二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 13:50:57
このレスは削除されています
- 397二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 13:51:25
また間違えた…
- 398二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 13:54:32
- 399122/02/14(月) 15:12:54
(よく見たら私の安価ミスってますね。ごめんなさい…。)
クロード「きょうだい!あのランドルフという将軍を討ち取りに行くぞ!」
ベレス「分かってるよ。」
行こう。
クロード「よし、進軍するか…と言いたいが、ローレンツ。」
ローレンツ「何だ?」
クロード「お前はアネットと共にここに待機していてくれ。…お前の大嫌いな貴族が来ると思うからな。」
ローレンツ「奴か。…これを機に討ち取ってしまえばいいということだな。」
クロード「そういうことだ。あいつは同盟にとっても厄介者でしかないからな。新帝国派だというのはあいつを討ち取るためのいい大義名分になる。」
アネット「な、何か怖いけど…クロードのいう通りにここで敵を食い止めるからね。」
ユーリス「ベルナデッタ。お前は俺と来い。」
ベルナデッタ「え…な、何でですか!?い、嫌ですよ!?」
ユーリス「あーはいはい分かったから行くぞ。クロード、俺たちはあの兵器を抑えにいくからそのつもりでな。」
クロード「ああ、分かった。気をつけろよ。」
バルタザール「待て、ユーリス。おれも行くぜ。あの兵器はお前らだけじゃちとキツいだろうからな。あの剣の攻撃を食らっちまえばひとたまりもないぞ。」
ユーリス「じゃあ、お前も俺と来てくれ。」
ユーリスたちはタイタニスの方へと向かった。
ランドルフ「アケロン!今こそ陛下への忠誠を見せる時。敵を背後から攻撃するのだ!」
アケロン「手柄を立ててぼくちゃんの名前を売っておかないとねえ?」
ローレンツ「来たな。アネットさん、あいつを倒すぞ。」
アネット「分かったよ。」
アケロン「お前はグロスタールの!何で親帝国派についたお前が帝国と戦っているんだよ!この裏切り者め!」
ローレンツ「当家はお前のように我が身可愛さで帝国に尻尾を振るような真似をしたつもりはない。…覚悟しろ、アケロン。お前はここで始末する。」
アケロン「な、何を〜!お前ごときにぼくちゃんを殺せる訳ないだろ!」 - 400122/02/14(月) 15:19:22
クロードの策によりアケロンを待ち伏せしていたローレンツたちは…
アケロン「…ぐへぇ…何で…ぼくちゃんが参戦することを見抜いていたの…。」
ローレンツ「あいつがそのことを知らないとでも思っていたのか?…あいつは同盟の為に行動しているのだよ。利己的なお前と違ってな。」
アネット「終わったね、行こローレンツ!」
ローレンツ「ああ。」
アネットとローレンツはアケロンの軍勢を返り討ちにし、クロードたちの元へ向かった。
カスパル「ランドルフ!メリセウス要塞からの兵を連れて来たぜ!」
リンハルト「何で僕まで…。ランドルフ将軍、僕はこんな所で死ぬつもりありませんからね。」
ランドルフ「お前たち!助かる!」
クロード「敵の増援だ!さっさとランドルフを討ち取らないと、さらに敵が増えるぞ!」
次の展開>>402
- 401二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 15:31:15
加速
- 402二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 15:34:29
ラファエルとイグナーツがランドルフと
リシテアとレオニーがリンハルトと
ベレスとクロードがガスパルと戦う
アデルはマリアンヌが譲ったブルトガングを使ってタイタニスの破壊に回る - 403122/02/14(月) 15:54:34
僕はユーリス君たちの元へ行こう。
マリアンヌ「…アデルさん、その遺産をお貸しします。どうかあの兵器たちを…!」
ありがとう!
アデルはユーリスたちの元へ救援に向かった。
ユーリス「ベル!危ねえぞ!」
ベルナデッタ「うひゃあ!!」
ベルナデッタの頭上を剣が掠めていった。
ベルナデッタ「あ、あたしの髪の毛が何本か抜けた気が…。」
バルタザール「えらく硬いな。何だこの材質は?」
ユーリスたちはタイタニスの相手をしているが苦戦を強いられている。
ユーリス「魔法を使おうにも、あいつの外殻には魔法を遮断する効果があるのか知らねえが効かねえな。」
ベルナデッタ「ベルの足止めもそろそろ限界が近そうですよお!バルタザールさん!」
バルタザール「分かってるって!だがよ…うおっ!!」
タイタニスの剣がバルタザールがいた地面を抉ったのだった。
ユーリス「くそっ…ん?アデルがこっちに来るぞ!」
ベルナデッタ「アデルさん!?何を…!」
アデルが突然現れそして…
バルタザール「それは英雄の遺産か?どうやら、遺産の攻撃は効くみたいだな。」
アデルの放った『獣牙』によって外殻を破壊することに成功したのだった。
ユーリス「よし、やるぞ!」
僕も戦うからね。 - 404122/02/14(月) 16:01:05
ランドルフ「くっ…邪魔をするな!」
ラファエル「うおっと!?」
ランドルフがラファエルに斧を振るったのだった。
イグナーツ「それっ!」
ランドルフ「ちっ…。」
しかし、イグナーツが放った矢によって狙いが外れてしまった。
ラファエル「あんたが敵の頭なんだな?あんたを倒せばこの橋を制圧できるってことだよな。」
ランドルフ「簡単に行くと思うなよ?」
イグナーツ「ラファエルくん、ボクも行きます。」
ラファエル「おう、頼むぞ。イグナーツ!」
リシテア「…リンハルト。」
リンハルト「結局、君の体の謎については分からなかったなあ。折角だから、教えてくれないかな?」
リシテア「…嫌です。敵に情報を渡したくはありませんので。」
レオニー「リンハルト!覚悟しろよ!」
リンハルト「はあ…面倒臭いなあ…。」
カスパル「先生!あんたと本気で戦えるなんて夢にも思わなかったぞ!オレの本気行くぜええ!!」
ベレス「覚悟してね。」
クロード「やるぞ、きょうだい!」
———————————————————
リンハルト「カスパル!そろそろ引き際だよ。」
カスパル「おう、分かったぜ。」
リシテア「待ちなさい!」
リシテアがリンハルトに魔法を放つが…
リンハルト「まあ、僕たちはここで撤退するから。先生たちさよならー。」
リンハルトたちは早々と撤退していったのだった。
ベレス「ランドルフの方へと向かおう!」
クロード「いや、あいつらが置いていった兵を倒していこう。ランドルフはラファエルとイグナーツに任せるんだ。」
ラファエル&イグナーツ対ランドルフの結果>>406
- 405二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 16:16:16
ラファエルとイグナーツが勝つ
敗北を悟ったランドルフは自害しようとするがフレーチェが生きていることと命の保証はするので降伏して欲しいとイグナーツが呼び掛け、涙ながらに降伏 - 406二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 16:34:38
- 407122/02/14(月) 16:55:11
ランドルフ「くっ…ここまでか…。」
ラファエル「あんたの負けだぞ。まだ戦う気か?」
ランドルフ「…貴様らに屈するのなら、俺は死を選ぶぞ。…すまん、フレーチェ。俺は…。」
ランドルフは自刃しようとするが…
イグナーツ「待ってください!そのフレーチェというのは…」
ランドルフ「…貴様らが殺した俺の妹だ!…貴様らは帝国には勝てない…。」
イグナーツ「いいえ、その子なら生きています。…素直に降伏してください。」
ランドルフ「…貴様らのいうことなど…!…くそっ…!」
ランドルフ「…………………。」
ラファエル「…諦めたのか?」
イグナーツ「…彼を捕らえましょうか。」
こうして、ミルディン大橋の戦いは幕を閉じたのだった。
———————————————————
〜ミルディン大橋〜
クロード「これでミルディン大橋は俺たちのものになったな。」
レオニー「でも、多くの死人が出ちまったな。敵も味方も…。」
イグナーツ「戦争というのは慣れませんね…。」
クロード「戦争になんか慣れる必要はないんだ。…人の死を見て、何も感じないような奴にもなる必要はない。」
クロード「俺はちょっくらリーガン領に戻って同盟諸侯の協力を取り付けてくるよ。そうだ、先生。あんたにもついて来てくれると助かるかな。同盟諸侯にはセイロス教徒はまだまだいるんだ。炎の紋章を持ち天帝の剣を操るあんたがいてくれると話が進みやすいからな。」
クロード「ローレンツ。お前は親父さんの所に戻って根回しをしておいてくれ。マリアンヌ、ヒルダ、リシテア。お前らも一旦領地に戻って、ローレンツ同様根回しをな。」
マリアンヌ「分かりました。養父も大司教代理の先生がいるのなら、了承してくれることでしょう。」
ヒルダ「えー、あたし?あたしがいなくても、兄さんや父さんは二つ返事でクロードくんに協力してくれると思うけどなー。」
リシテア「わたしの所は、現時点でも帝国からの干渉は一切受けていませんからね。一応、父には話を通しておきますけど。」
クロード「ミルディン大橋はジュディット。お前に防衛を頼むぞ。」
ジュディット「やれやれ、荷が重いんじゃないのかい?」
クロード「死にそうになったら、もちろん逃げてくれよ?」
ジュディット「相変わらず盟主様は難しいことを言うね。まあ、善処するよ。」 - 408122/02/14(月) 17:05:49
〜???〜
ディミトリ「…ミルディン大橋が陥落したか…。…このまま帝国領に入り、エーデルガルトの首を刎ねる。」
ギルベルト「殿下。ミルディン大橋は今や同盟の領地です。いらぬ争いは避けるべきかと。」
ディミトリ「…関係ない、エーデルガルトを殺す。」
フェリクス「…ここで同盟と一戦交えれば俺たちは死ぬだろうな。今や同盟には分裂する理由がない。グロスタール家やコーデリア家もリーガン家と手を携えるには違いない。そうすれば、同盟全土を敵に回すことになるぞ。いくら猪とてそれくらいは分かるはずだ。」
ディミトリ「……ギュスタヴ。…ミルディン大橋以外で帝国領に入るにはどうすれば?」
ギルベルト「コーデリア領内に帝国領へと続く橋があるはずです。そこから侵入致しましょう。…グロンダーズ平原に帝国軍が布陣しているとの報せはもう耳にしていると思いますが、念のため。」
ディミトリ「くくく…ははははッッ!!ようやく、か。…ようやく、エーデルガルトの首に手が届くか。」
———————————————————
〜翠風の章 大樹の節(4月)〜
クロードたちはまだ帰って来ていない。
アデルは大聖堂に来ていた。そこには>>410が居た。
- 409二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 17:07:57
死神騎士
- 410二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 17:09:54
ベレス
- 411122/02/14(月) 17:11:25
(ベレス、クロード、ローレンツ、マリアンヌ、ヒルダ、リシテア、ジュディット以外でお願いします。)
最安価>>413
- 412二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 17:12:14
加速
- 413二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 17:17:19
アロイス
- 414122/02/14(月) 17:26:30
アロイス「…………………。」
アロイスさん?
アロイス「ぬおおおおっ!!ゆ、幽霊だーーっっ!!許してくれ、許してくれ、許してくれ…。」
……。
アロイス「…ん?ああ、アデル殿か。いやあ、すまんすまん…。」
幽霊の類は苦手なんですか?…僕も苦手ですけど…。
アロイス「うむ…。私は今まで、騎士団の任務で多くの人々を手に掛けてきた。そして、この戦争が始まってからもな。先のミルディン大橋の戦いでも、私は死体の山を積み上げて来た。…だから、死霊の類を恐れずにはいられんのだ。いつか、私を呪い殺そうとしてくるのだと…。…私が人々を手に掛けるのは、民の平和を守る為、未来に繋げるためだと思っているのだが、どうにも割り切れなくてな。…だってそうだろう?未来のためと言って、他者の未来を奪っているのには変わりはないのだからな。…貴殿もジェラルト殿と共に各地を転戦して来たのだろう?…その…貴殿は割り切れているのだろうか?」
アデルは>>416と答えた。
- 415二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 17:30:37
加速
- 416二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 17:32:45
幽霊が苦手な理由(実験を受けていた時の事)を話し、「割り切るなんてことは出来ないし、しない。引きずってそれでも生きていく」と答える
- 417122/02/14(月) 17:52:28
僕が幽霊の類が苦手な理由をお話ししますね。…僕は昔、ある場所に閉じ込められ、実験をされていました。…口に出すことも憚られるような悍ましい実験を…。
アロイス「なんと!?」
…その過程でそこに閉じ込められていた人たちは僕以外みんな死んでしまいました。…そんな中で僕だけが生き残ってしまった。…そして夜になると「お前だけがどうして生き残っているんだ」と、死者の怨嗟の声が聞こえるようになったんです。それ以降、幽霊や暗いところが苦手なんです。…夜も未だに怖いです。
アロイス「…その…大丈夫か?…私が見る限り、貴殿はよく眠れていないのではないか?…どうか、心を落ち着けて眠って欲しい。…安眠を促す香草などもあるからな。今度、私が貴殿に渡そう。」
ありがとうございます。…それで人を殺したことについて割り切れるかってことですよね。…割り切れるわけがありません。殺した人のことを忘れることはしないですし、出来ません。これからも背負って生きていきます。…それが、生き残った者の使命なのですから…。
アロイス「そうか…やはり貴殿も割り切れぬのか。…貴殿もその重圧に押しつぶされないようにな。私でよければいつでも相談に乗ろう。そうだ、私の冗談でも聞いていく気は…」
僕はそろそろ部屋に戻りますね。…アロイスさん、ありがとうございました。
アロイス「いや、その…アデル殿ー!」
———————————————————
〜大聖堂〜
クロード「同盟諸侯から兵員と物資を出してもらえるようになった。率先して負担を請け負ってくれたのはグロスタール伯だった。ローレンツ、お前が説得してくれたんだろ?」
ローレンツ「僕は父に同盟の現状を伝えただけだ。それに父はクロードに協力するつもりはない。あくまで、大司教代理の先生に協力するということだからな。父は今でもお前の寝首を掻こうとしているぞ。」
クロード「だろうな。俺一人で諸侯たちを説得できたとは思っていないし、出来るとも思えなかった。悪いな先生を利用したみたいで。」
ベレス「構わないけど…あのナルデールって男は誰なの?」
クロード「あいつか?あいつは俺の昔からの知り合いだよ。今度、また紹介するからよ。」 - 418122/02/14(月) 18:01:59
クロード「さて、小耳に挟んだことなんだが、帝国軍がメリセウス要塞に兵を入れて、グロンダーズ平原に布陣している動きがあるみたいだな。かなりの大所帯だ。名のある将軍が兵を率いているか、あるいは…」
ローレンツ「エーデルガルトか。」
クロード「それなら、ここであいつを討ちとれば一気に帝国を瓦解させられるな。」
ジュディット「それとね、クロード。もう一つ報告があるんだ。コーデリアの嬢ちゃん頼むよ。」
リシテア「分かりました。わたしの領地を凄まじい速度で軍勢が通過していくのを目撃したんです。…ファーガス王家の旗を掲げている者たちでした。領民には一切手出しをしなかったことから、あくまで帝国が狙いのようです。その後まもなく、帝国領との境に位置していた橋が陥落したとの報告が入りました。」
クロード「王子ディミトリの弔いのためか、あるいは本人が生きていたのか…。何にせよ、相手にしないのが良さそうだな。死に急ぎ連中と手を組むほど愚かなことはないからな。」
クロード「さて、いよいよ帝国領に侵攻するぞ。帝国軍が迎撃してくるのなら、懐かしのグロンダーズ平原でエーデルガルトたちと相見えることになる。それと、王国軍の残党が帝国領に入った可能性も高い。そちらにも注意を払わないとな。」
クロード「おっと、先生とアデルはここに残ってくれよ。面白い話をしてやるからな。」 - 419二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 18:11:03
このレスは削除されています
- 420122/02/14(月) 18:11:47
クロード「王国領の北東にスレンって土地があるのを聞いたことがあるか?そこにはな、ある聖獣が祀られている遺跡があるらしいんだ。聖マクイルは知っているよな?」
ベレス「まあ…一応。」
クロード「おいおい…あんた大司教の代理なんだからそれくらいは知っておいたほうがいいと思うぞ。聖マクイルは手先が器用で、その能力を活かして数多くの神聖武器を拵えたと言われているんだ。セイロスがネメシスを討つ際にも大いに役立ったとか何とか…。それで、聖マクイルはかつてネメシスとの最後の戦いで命を落としたと伝えられているんだ。だがな、実は諸説あってな…。人の世を嫌い、新天地を目指して旅立ったという話も伝わっているんだ。あんたらも知っていると思うが、聖マクイルは女神の眷属だ。聖獣を祀るところでその名を目にすることもあるかもしれない。もし仮に、そこが聖マクイルに関する遺跡なら武器がたんまり手に入る可能性もあるんだよ。そうすれば、今後の戦いも楽になるかもしれない。どうだ、面白いだろ?」
アデルは>>422と答えた。
- 421二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 18:14:06
ちょっとあってみたい
- 422二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 18:18:17
- 423122/02/14(月) 18:33:52
ちょっと会ってみたいかも?
クロード「だろ?今は同盟領も落ち着いたし、スレン半島には直ぐに行けるはずだ。思い立ったら即行動が一番だ!まあ…今日は流石にないな。今から行ってたら日が暮れちまう。」
ベレス「明日行こうか。」
———————————————————
…はあ…はあ…。
アデルは最近になり体の不調が続き、身体機能が低下してきたのだった。
…アリルの時でも体に違和感があったけれど、いよいよ最期の時が近いのかも…。もって1年ってところかな…。
クロード「おいおい…!大丈夫か!?」
あ…クロード君…ごめん…部屋まで…
そこまで言ってアデルは意識を失ってしまった。
クロード「目が覚めたか?」
ごめんね…。
クロード「お前とリシテアは無理しすぎるなよ。すぐにぶっ倒れちまうから、俺らも心配なんだ。…なあ、お前とリシテアは一体何を隠して、探っているんだ?…お前たち二人が書庫やアビスで何か探っているのはもう知っている。…俺たちに話してくれる気はないか?」
………。
クロードに謎の魔道士たちのことと自分たちの寿命のことを話す?>>425
- 424二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 18:36:16
話す
- 425二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 18:37:08
話す、エーデルガルトも同様の被害者であること、そのうらにいると思われることも
- 426122/02/14(月) 19:02:30
分かった、話すよ。…今から話すことは全て嘘偽りのない事実だと思ってくれる?
クロード「当たり前だろ?俺は先生と同じくらいお前のことを信用しているからな。」
コンコン
リシテア「クロード。わたしの方からも話したいことがあります。」
リシテアがクロードたちの元へ来た。
クロード「そうか。なら頼む。」
リシテア「今から18年前にコーデリア家が帝国の内乱に関与したことがありました。結果、反乱は鎮圧され、コーデリア家の重臣はみんな殺されてしまいました。…本当は救援要請に従っただけなんですけどね。それで、その時に帝国から人が送り込まれて来て、その人たちがコーデリア家を牛耳ってしまったんです。その人たちは家中の若者たちを次々と捕らえ恐ろしい実験をしました。」
クロード「若者…まさか!?」
リシテア「察しの通りです。わたしもその実験の対象になりました。若者たちはみんな苦しみ、命を落としましたが…わたしだけが生き残ったんです。」
クロード「アデルは何故奴らの実験の対象になったんだ?」
リシテア「彼の家はコーデリア家に隣接していたんです。わたしの両親がわたしを助けるために救援を出しました。いえ…出してしまったんです。しかし…」
リシテアさんのご両親が救援を出す前にその人たちが先手を打って、僕の家に取引を持ちかけた。しかも、その人たちは僕が炎の紋章を宿していることも知ってしまった。そして、その人たちは炎の紋章を宿す子供を引き渡せば、多額の援助を行い、同盟での地位も確立させてやると。そして、僕も被験者となった。
クロード「何だって?じゃあ、お前は実の両親に売られたってのかよ!?そんなことが許されるわけないだろうが…。」
リシテア「……。」
…後からエーデルガルトさんに教えられたんだけどね。僕はあの家の人間じゃなかったんだ。あの家の当主も没落しかけの家を復興させるためには何でもするつもりだった。…そこで、そんな取引を持ちかけられたら喜んで受け入れるよね。…しかも、僕は純血の人間ではない化け物だよ?…みんなは受け入れてくれても、実際はそんな人たちばかりじゃない。
クロード「…ははっ…お前が化け物なら、その家の連中や実験をした奴らはどうなるんだ?」 - 427122/02/14(月) 19:24:03
リシテア「…わたしはアデルに悪いことをしたと思っています。わたしやわたしの両親が救援を求めなければこんなことには…。」
リシテアさん、その話は無しって言ったでしょ?君は何も悪くないんだからね。
リシテア「…そうでしたね。」
クロード「待て…エーデルガルトが何故お前の出生の秘密を知っているんだ?そして、いつ聞いたんだ?」
僕が大修道院の外で活動していた時に教えてもらったんだ。…そういえば、どうしてエーデルガルトさんが知っていたのかは分からない。
リシテア「それは初耳ですね。あんたは一体何処で生まれたんですか?」
…僕はカクセイフ領の隠れ里で生を受けたんだ。…でも、里はすでに滅びてしまった。そして、僕は一人生き残りたまたま、あの家の人間に拾われてしまったんだと思うよ。…この体に紋章を宿していたことでね。
リシテア「…せめてあんたが貴族に拾われていなければ、違った人生があったのかもしれませんね…。」
クロード「…そうか…。」
リシテア「話を戻します。実験の結果、わたしたちは三つの異変が起きました。まず、髪の色を失いました。わたしも彼も真っ白な髪をしていますが、昔はこんな色じゃなかったんですよ…?」
そして…二つ目の紋章の力を宿すことになった。僕はモーリスの紋章を。
リシテア「わたしはグロスタールの紋章を。最後にわたしたちは、短命を宣告されています。わたしはもって5年だと言われました。」
僕も同じだった。…だけど、自分の体だから分かるんだけど僕は1年ももたないと思うんだ。
クロード「嘘だろ?…お前らはもう長くは生きられないってのか…。」
リシテア「…そうです。」
…そして、エーデルガルトさんもこの実験の被害者。
クロード「だから、お前らのことを気にかけていたのか。…自分と同じ境遇の人間を見て見ぬふりができなかったと。あの時あいつが聖墓でお前らを犠牲者だと言ったのはそういうことだったのか。」
クロード「それでそいつらは今何処に…?」
リシテア「ソロンとクロニエを見ましたよね?…わたしやアデルに実験を施したのは奴らの仲間たちです。…聖墓で見た魔道士たちもおそらく…。」
クロード「エーデルガルトは何故そいつらと手を組んでいるんだ?エーデルガルトにとっても憎むべき相手なんだろ?」 - 428122/02/14(月) 19:56:02
フォドラを変革させる為に彼らの技術が不可欠なんだと、そう判断したのだと思う。…エーデルガルトさんとしても苦渋の決断だったんだよ。
リシテア「…わたしには彼女の理想が理解できなくもないんです。…でも、同時に多くの犠牲者を生むやり方にも納得できなかった。だから、こうしてクロードや先生たちと戦っているんです。アデルもそうでしょう?」
…うん。
クロード「…分かった、話してくれてありがとな。帝国の裏に控えているそいつらの尻尾も必ず掴んでやる。…明日も早いからな。今夜は温めた牛乳でも飲んでぐっすり眠ってくれよな。」
リシテア「……。」
……。
クロード「…君たち、二人して魔法を俺に撃とうとするのはやめてくれないかな?俺を殺しても、いいことなんて何もないぞ?」
リシテア「…冗談ですよ。明日はスレン半島に行くんですよね?…それじゃ、おやすみなさい。」
リシテアは部屋を出て行った。
クロード「なあ、アデル。…いや、やめとくよ。」
———————————————————
〜スレン半島〜
クロード「さて、いよいよ目的地だが…。おっと…?」
クロード「先生、アデル。あれを見てくれよ。どうやら、遺跡の番人がいるみたいだな。それに俺たちに敵意をむき出しにしている。どうやら、のんびり発掘させてくれる気はなさそうだ。」
風を呼ぶもの「…汝ら、ここへ何を…。…憎き十傑の匂いがするな…。…生かしては帰さぬぞ。」
ベレス「…敵の気配が濃くなってきたよ。十分に注意して!」
セテス「十傑の紋章を宿すものは特に注意してくれ!マク…風を呼ぶものは特に君たちを狙っているぞ!」
フレン「わたくしたちの話を聞いてくれる気配はありませんものね…。おじさま、少し痛いですけど、我慢してくださいね。」
次の展開>>430
- 429二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 19:56:50
加速
- 430二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 20:00:29
アデルが風を呼ぶものに近づくと風を呼ぶものが反応し、アデルの祖先が誰だか気がつく
- 431122/02/14(月) 20:12:05
クロード「風を呼ぶものだったか?あんたは何者なんだ?」
風を呼ぶもの「…汝、十傑の匂いがするな。何者だ?」
クロード「俺は十傑リーガンの孫の孫のそのまた孫の…。」
風を呼ぶもの「そうか、憎き十傑の血筋ならば生かしてはおかぬ。ここで果てるがいい…。」
クロード「憎き十傑?あんたは一体…。その紋章石は…。」
クロード君!危ないよ!
風を呼ぶものがクロードに攻撃を仕掛けてきた。が…
クロード「助かった、アデル!」
…この獣は一体…。
風を呼ぶもの「…汝、>>433の血筋か?…だが、ソティスと憎き十傑の匂いも感じる…。」
- 432二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 20:15:20
セイロスの姉、セリアル
- 433二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 20:16:07
- 434122/02/14(月) 20:27:24
風を呼ぶもの「…汝、セリアルの血筋か?…だが、ソティスと憎き十傑の匂いも感じる…。」
…それが僕のご先祖様なの?
風を呼ぶもの「汝も生かしては帰さぬぞ…。十傑は我が敵だ…。」
セテス「アデル、彼は君の正体に気づいているみたいだな。風を呼ぶものよ。ここは、穏便に済ませぬか?」
風を呼ぶもの「…汝は、何故人間に力を貸しているのだ?」
セテス「…セイロスが捕らえられたのでな。こうして、人間に力を貸しているというわけだ。」
風を呼ぶもの「…そうか。我は人間に力を貸すつもりはない。…こうして幾度も愚かしい戦争を起こす人間どもの顔など見たくもないわ。」
フレン「…こほん…。その魔獣さん。ここは退いていただけませんの?」
風を呼ぶもの「おお…セス…」
フレン「しーっ!おじさま、それは駄目なんですのよ!」
風を呼ぶもの「お前の頼みなら是非聞いてやりたいのだが、生憎な…。ところでセスリ…」
フレン「だから、おじさま!しーっなんですのよ!
クロード「フレンは何してるんです?」
セテス「うむ…まあ、少し野暮用ということだ。」
ベレス「来るよ!」
結果>>436
- 435二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 20:37:43
加速
- 436二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 20:41:00
クロード、セテスの攻撃で障壁を破り、ベレスとアデルの攻撃で勝利
- 437122/02/14(月) 20:52:19
風を呼ぶもの「…問答は終わりだ。…憎き十傑の血筋は生かしては帰さぬ。」
クロード「駄目みたいだな。あの番人を倒すしかないみたいだぞ。」
セテス「クロード。私も手を貸そう。」
ヒルダ「この敵兵は何だかよく分からないよねー。なーんか、実在していなのかな?」
ローレンツ「確かに倒しても直ぐに消滅してしまうな。おそらく、あの番人が魔法で生み出している幻影なのだろう。」
ラファエル「じゃあ、あそこで戦っている奴らもその幻影ってやつなのかな?」
イグナーツ「あれは…単なる盗賊だと思いますけど…。」
アネット「あの盗賊たちを倒せば、お宝を取り返せるのかも?」
フェルディナント「取り返すと言っても、元々ここの物なのではないかね?」
レオニー「細かいことはいいんだよ!ただで武器が手に入るならそれに越したことはないだろ?」
クロード「魔獣さんよ、ここまでだぜ?」
セテス「悪く思うなよ。」
風を呼ぶもの「…むぅ…。」
クロードとセテスによって風を呼ぶものの、障壁が破壊された。そして…
ベレス「…これで終わりよ。」
ベレスとアデルの攻撃が命中したのだった。
風を呼ぶもの「…おのれ…十傑の子孫どもに敗れるとは…。………。」
クロード「動きが止まったぞ。死んだのか?」
セテス「いや…」
風を呼ぶもの「…ぐぅ…ぐぅ…。」
クロード「寝ている…?仕方ない、勝手にその辺を探すか…。」 - 438122/02/14(月) 21:05:19
〜書庫〜
クロード「結局、この剣しか見つからなかったな。勝手に持ってきちまったが、まあいいよな?事情を知っていそうなセテスさんも咎めなかったしな。」
ベレス「…これはどうするの?山分け?」
クロード「おいおい…どうやってこれを分けるんだよ…。…ベレス、あんたに預けるよ。」
クロード「所であの魔獣の額にあったものは紋章石だったよな?…あの姿形は俺たちが5年前に見た「白きもの」に酷似していた。あいつも「白きもの」に近い存在なのかもしれないな。それに…アデルのことを見て、セリアル?だか何だかの子孫とも言っていたよな。…何でそんなことを知って…。」
ベレス「…もしかして、あれも女神の眷属だったりしない?」
クロード「それはあり得るかもな…。いや、待てよ…レアさんも確か女神の眷属なんだよな?あんな、化け物も女神の眷属だって言うのか?それにアデルみたいな可愛い姿の女神の眷属もいるんだよな。もしかして、あいつマクイルだったりも…」
…可愛いって言うな。
クロード「…本当にすまん!だから、魔法を撃とうとするのはやめてくれって!…そういえば、お前感情豊かになったよな…。そうやって、子供っぽい所も見せてくれるようになった。…俺としても嬉しい限りだよ。」
…まあ、いいけど。
クロード「とにかく、今回はこれで終わりってことでいいよな?後でこのことも含めてレアさんにたっぷりと聞いてやらないとな。」
———————————————————
明日はいよいよグロンダーズ平原に進軍する時だな…。
何かすることは…?>>440
- 439二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 21:09:37
武器の手入れ
- 440二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 21:10:04
ジェラルトとベレスと酒を飲む
- 441二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 21:10:04
アビスの書庫でセリアルについての書物を探す
- 442122/02/14(月) 21:11:51
ベレス「…お酒大丈夫?」
アデルの酒への耐性は?>>444
- 443二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 21:16:12
下戸
- 444二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 21:16:26
ザル
- 445二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 21:17:38
長く生きられないからせめて味わう、の真意を隠しながら虚勢を張るも1口目からの苦味にダウン
- 446122/02/14(月) 21:28:50
実は5年の間にジェラルトさんとよく飲みまして…。それから、好きになりましたね。
ジェラルト「アデルは本当によく飲むようになったよ。だがな、明日は戦いがあるから、程々にしておけよ?」
ベレス「そうなんだ…。でも、あまり体に負担かけないようにね。…分かった?」
分かってますよ。そういえば、先生。ジェラルトさんって方々に借金を作っては、酒飲んでるって知ってます?アロイスさんに肩代わりさせているとか何とか…。
ジェラルト「…おい、アデル。」
ベレス「…はあ…。後で父にきつく言っておくから。」
クロード「へえ…アデルの奴中々の酒豪じゃないか。今度、俺も誘ってみようかな。」
ローレンツ「…おい。」
クロード「…うはっ!!って、何だローレンツかよ。」
ローレンツ「陰でこそこそと何をしているんだ。お前は明日の為の策でも考えておけ。」
クロード「ローレンツ。今から、俺と一緒に飲まないか?」
ローレンツ「君と僕が?冗談はよしてくれ。酒も不味くなる。」
クロード「そこまで、言うかよ…。」
———————————————————
…少し飲み過ぎたかな?…明日に響くからそろそろ寝よう。
…せめてこの戦争が終わるまではみんなと生きていたいな。 - 447122/02/14(月) 21:39:38
〜帝国領・グロンダーズ平原〜
クロード「ここがグロンダーズ平原のはずだが…。」
ヒルダ「ねえ…霧も凄いし、今にも雨が降ってきそうだよ?」
リシテア「わたしたちは鷲獅子戦の時にある程度地形は把握してますが、これでは何が起きるか分かりませんね…。」
クロード「ああ。だが、それは帝国軍の連中も同じのはずだ。不足の事態には備えておかないとな。それと、先生。この戦いもあんたの指揮にかかっている。大丈夫だ。あんたならやれる。」
ベレス「分かってる。」
クロード「よし…。さて、そろそろ布陣するぞ。」
———————————————————
ディミトリ「…来るか、エーデルガルト。」
ギルベルト「殿下、まもなくグロンダーズ平原です。しかし…」
フェリクス「生憎の天気だな。」
シルヴァン「なあ、殿下。帝国軍以外がいたらどうするんです?」
ディミトリ「関係ない。全て殺す。…殺し尽くす。」
イングリット「そうなんですか…。了解しました。」
アッシュ「僕は殿下の騎士として最後まで…。」
ドゥドゥー「ああ、おれもだ。」
ディミトリ「…シルヴァン、イングリット。お前たちは一先ず控えていろ。…奇襲を仕掛けて、殺し尽くせ。」 - 448122/02/14(月) 21:44:47
ディミトリ「……貴様らの首を残らず捻じ切り、死者への手向けとしよう。」
クロード「酒の代わりに血を浴びるとは、とんだ同窓会があったもんだな。」
エーデルガルト「まったく……懐かしい顔ぶれね。……残念だわ。」
ディミトリ「殺し尽くしてやる……!」
ディミトリが槍を突き出し、号令をかけた。
クロード「……。」
クロードは同盟兵に号令をかけた。
クロード「うおおおおっっ!!」
エーデルガルト「この戦いで……。」
———————————————————
エーデルガルト「まもなく、コンスタンツェたちの援軍もくるわ。それまでは、私たちからはなるべく手を出さないほうが賢明ね。」
エーデルガルト「ペトラ!貴方は弓砲台付近を守りなさい。メルセデスと死神騎士は、敵が弓砲台に近づき次第、攻撃を。」
ヒューベルト「私は、王国の残党を相手しましょうか。魔獣やタイタニスも活用させていただくとしましょう。」
クロード「さて…生憎こんな天気だ。誰が何処から来るか分かったもんじゃない。十分に気をつけてくれよ!」
次の展開>>450
- 449二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 21:50:34
加速
- 450二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 21:51:05
弓砲台に近づいたクロードが弓砲台にいる帝国軍の人数が少ないことに気が付き、進軍を停止
気にせず突っ込んだディミトリ軍、エーデルガルトの罠にかかり弓砲台を爆破され、アッシュ死亡。さらに、ディミトリ軍の後を付けてきたラディスラヴァ、グェンダルの奇襲を受け、あえて控えさせていたシルヴァンとイングリットが叩き潰される。 - 451122/02/14(月) 22:07:46
ヒルダ「あそこの辺が砲台かな?」
イグナーツ「まずは確保しましょうか。」
ヒルダとイグナーツが砲台を目指すが…
クロード「待て!帝国軍の兵数が明らかに少ない。これはおかしくないか?」
リシテア「確かに、ここを押さえておけば有利になるはずなのに、帝国兵がいませんよね。」
クロード「少し、様子見をするか。」
その瞬間…
ベレス「皆!下がって!」
高台から激しい光が立ち昇ったのだった。
ディミトリ「何だ、あれは…!」
ドゥドゥー「おい…アッシュ!」
シルヴァン「イングリット!こいつらを…どうにかしなくては…!」
イングリット「彼らは…帝国の軍勢!?何故私たちの背後から…。」
グェンダル「殿下たちの軍勢の後をつけていたのだ。…これも伯爵の命令よ。おぬしらにはここで死んでもらわねばならぬ。」
ラディスラヴァ「陛下に仇なす者は排除します!」
シルヴァン「…イングリット!お前は…殿下の元にいけ…!」
イングリット「あなたを置いて行けないわよ!」
シルヴァン「早くしろ…!ぐっ…!」
コルネリア「あら…油断なさって…。ここで死んでくださいます?」
シルヴァンにコルネリアの魔法が命中したのだった。
ギルベルト「殿下…!背後からコルネリアとグェンダルの軍勢が!」
ディミトリ「…あの国賊どもめ…。…ここで奴らも討ち殺してやる。」
ドゥドゥー「もう一つ報せが…!シルヴァンとイングリットが討ち取られたと…。」
ディミトリ「…シルヴァン、イングリット…。」 - 452122/02/14(月) 22:14:29
クロード「おいおい王国軍の統制が乱れ始めたぞ!一体何が…」
死神騎士「…沈め。」
クロードに向けて死神騎士の攻撃が放たれたのだった。
クロード「不味い…!」
ヒルダ「そうはさせないわよ!」
しかし、ヒルダが死神騎士の攻撃を受け止めたのだった。
ヒルダ「クロードくん!ここは任せて!あなたは早く!」
ローレンツ「この様子だと、おそらくメルセデスさんも控えているな。僕たちはここで死神騎士たちの相手をする。だから、君たちはエーデルガルトを探してくれ!」
クロード「悪い、ヒルダ、ローレンツ!行くぞ、先生、アデル!」
フェルディナント「ペトラか…。ここは退いてもらおう。」
ペトラ「あなた、何故、エーデルガルト様、刃、向ける、しましたか?」
フェルディナント「彼女の暴走を止めるのが私の務めなのだからな。…悪く思わないでくれたまえよ。」
ベルナデッタ「あ、あたしも手伝いますうう!!ペトラさん、覚悟して!」
次の展開>>454
- 453二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 22:27:02
アネットとメルセデスが対峙、会話してから戦うがアネット押される。リシテアが援護に入るとオーラナックルを取り出し、リシテアを殴り飛ばす。
コルネリア&グェンダルVSフェリクス&ギルベルトの戦いになり、コルネリア以外は討ち死に
そして各級長が戦場で会合した - 454二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 22:27:50
- 455122/02/14(月) 22:41:56
コルネリア「あら、ギュスタヴ殿ではありませんか?処刑を企てたディミトリ殿下にいつまでも付き従っているなんて馬鹿なお人。」
ギルベルト「黙れ…!貴様が嵌めたのだろう。この女狐め…!」
グェンダル「ふっ…あのギュスタヴ殿がお相手とはな。わしの最後の相手には相応しいというわけか。」
グェンダルがそう話していると…
グェンダル「小僧…。おぬしに用はない。」
フェリクス「俺には用がある。…今から、あんたらを斬る。覚悟しろ。」
グェンダル「この…小僧…。中々…やりおるわ…。…このような男に敗れるのなら…悔いはない…。」
フェリクス「…くそ…ディミトリ…父上…すまない…。…俺の剣はここまで…か。」
フェリクスとグェンダルは相討ちとなって倒れたのだった。そして…
コルネリア「最期に言い残すことはありませんか?」
ギルベルト「…貴様には、安穏とした最期が訪れると思うな。」
コルネリア「…はっ…馬鹿だねえ。」
コルネリアの魔法がギルベルトに放たれたのだった。
ディミトリ「…!」
ディミトリ「…すまない…ギュスタヴ、フェリクス。」
ドゥドゥー「…殿下、おれはあなたを最期まで守ります。」 - 456122/02/14(月) 22:56:34
メルセデス「まあ、アン。ここは退いてくれないかしら?」
アネット「ねえ…メーチェ。喧嘩したこと怒ってるの?あの時のことは謝る!ごめんなさい!」
メルセデス「…………許さないわ。許して欲しいのなら、私に素直に殺されてくれないかしら?」
アネット「…………もうあたしたちは仲直り出来ないんだね。………分かった、もう許さなくてもいいよ、覚悟してメーチェ。」
二人の戦いが幕を開けたのだった。
アネット「…くっ…。」
メルセデス「あなたには迷いがあるわね…。それでは、私には勝てないわよ?」
アネットが終始劣勢を強いられている。
リシテア「アネット!援護しますよ!」
リシテアがメルセデスに魔法を放つが…
メルセデス「…私ね…。こういうこともできるのよ。」
リシテア「…くっ…!?」
メルセデスの攻撃がリシテアを捉えたのだった。
アネット「リシテア!?大丈夫!?」
リシテア「…何とか…ですが…結構痛いですね…。…あれは魔力で威力が増幅する籠手のようです。…アネット…あれには気をつけてください。…わたしは治療していますので…。」
メルセデス「…そんなことさせないわ。…止めよアン、リシテア。」
その時メルセデスの足元から魔法陣が現れたのだった。
メルセデス「きゃあっ!?」
…二人とも大丈夫?ここは僕に任せて。
アネット「…分かった。」
アネットたちは退いていった。
メルセデス「あらあら…あなたならエーデルガルトと理想を共に出来ると思っていたのに残念ね。」
覚悟して、メルセデスさん。 - 457122/02/14(月) 23:09:11
ペトラ「フェルディナント、敵、わたしだけ、違います。あなた、油断する、それ死に直結する、します。」
フェルディナント「何…!?」
そう言った直後フェルディナントに向けて、魔法が展開されたのだった。そして…
ヒューベルト「さようなら、フェルディナント殿…。」
魔法がフェルディナントに向けて収束したのだった。
フェルディナント「しまっ…」
フェルディナントが死を覚悟したそのとき…何者かが剣で斬り裂いたのだった。
ベルナデッタ「…先生!」
ベレス「大丈夫?」
ヒューベルト「チッ…最も厄介な者が現れましたな。」
ペトラ「先生!エーデルガルト様の為、あなた、ここで倒します!覚悟!」
ベルナデッタ「フェルディナントさん、大丈夫ですか!?」
フェルディナント「ああ、問題ないさ。…ヒューベルト、ペトラ。覚悟しろ!」
死神騎士「…ほう、中々の力だ…。」
ヒルダ「ローレンツくん、ラファエルくん!手伝って!」
ヒルダはローレンツ、ラファエルと共に死神騎士と交戦している。
ローレンツ「ヒルダさんはこのような男と戦っていたのか…?」
ラファエル「…オデの筋肉でもびくともしねえぞ…!」
ヒルダ「…この遺産を使ってると、体力がどんどん無くなっていく気がするんだよね。早く終わらせないと…。」 - 458122/02/14(月) 23:10:40
エーデルガルト「見慣れた顔と見慣れない顔が揃ってしまったわね。」
クロード「見慣れた顔は俺のことか?…エーデルガルト、お前の理想も理解できるがな。やり方が強引すぎるだろ!?」
エーデルガルト「貴方みたいに悠長に構えている時間はないの。例え、強引であってもこの世界を変えなくては…」
エーデルガルトがクロードと話しているところでディミトリが槍を突き出したのだった。
エーデルガルト「会話も最後までさせないなんて、無粋な男になったものね。ディミトリ。」
ディミトリ「…貴様のような畜生の口から並べ立てられる戯言など鬱陶しいことこの上ない。クロード、エーデルガルト。…貴様らをここで殺してやる。」
クロード「いやいや…俺と戦う理由がないだろ!冷静になれよ!」
ディミトリ「…黙れ。」
クロード「そうか。ならば、仕方がないな。許せ、ディミトリ。」
次の展開>>460
- 459二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 23:22:41
アデルとメルセデスの戦いは、流石にアデル優勢で戦いが進むがそこにラディスラヴァが参戦。ラディスラヴァが前衛となりメルセデスが後方支援に徹したため5分5分の戦いになる。
死神騎士と戦っていたヒルダの体力が尽きる薙ぎ払われるが、そこへジェラルトが参戦。歴戦の技で死神騎士と互角以上に闘う。
ベレスが参戦し、更にユーリスまで来るため劣勢になるヒューベルトだったが、隠れ伏せていたシャミアの矢がベレスの腕に刺さった上、コルネリアまで現れたため闘いが長引く
級長たちの戦いは熾烈を極めていた。ディミトリの槍がエーデルガルトに襲い掛かるが、カーツマンが盾となった挙句自爆しディミトリ死亡。一瞬の隙を付いたクロードの矢がエーデルガルトに刺さり、エーデルガルト撤退 - 460二次元好きの匿名さん22/02/14(月) 23:24:13
- 461122/02/14(月) 23:38:45
死神騎士「…体力が尽きたか…。」
ヒルダ「…嘘っ!?」
ヒルダが一瞬の隙を突かれ、フライクーゲルを離してしまった。そして…
死神騎士「…ふん…!」
ヒルダ「きゃあっ!」
ヒルダに死神騎士の攻撃が命中してしまった。
ローレンツ「不味い…!ヒルダさん!二撃目が来るぞ!…避けるんだ!」
ラファエル「うおおおっ!!死神騎士、覚悟しろおおお!!」
ローレンツとラファエルが死神騎士を抑えに行こうとするも…。
死神騎士「…遅いな…。…良き邂逅であったが、ここまでのようだな。」
ヒルダ「…はあ…はあ…あたし…ここで死ぬつもりはなかったんだけどな…。…ごめんね…クロードくん。」
死神騎士がヒルダに向けて槍を振るったのだった。
ジェラルト「嬢ちゃん無事か?」
ヒルダ「…ジェラルトさん!?…ありがとう…ございます…。…痛たた…。」
ジェラルト「…傷が深いな。あそこの水色の髪の嬢ちゃんに治療してもらえ。」
ジェラルトはマリアンヌにヒルダを引き渡した。
マリアンヌ「…ヒルダさん!大丈夫ですか!?」
ヒルダ「あはは…あとちょっと遅れてたら…あたし死んでたかも…。」
バルタザール「馬鹿野郎!お前が死んだらおれは…。」
ヒルダ「バル兄泣かないで…。あたし…死んでないから…。」
死神騎士「…貴様は壊刃…。…俺の逸楽がこうも現れるとは…!」
ジェラルト「お前、イエリッツァだな。俺が遊んでやるよ。」 - 462122/02/14(月) 23:54:56
死神騎士「…ほう。流石の腕だ…。」
ジェラルト「それはこちらの台詞だ。ほらよ!」
死神騎士とジェラルトが互いに一歩も譲らず、互角の戦いを繰り広げている。
ラファエル「す、凄え。ジェラルトさん、あの騎士と互角だ。」
レオニー「だって、わたしの師匠だよ?…っと、関心している場合じゃないな。まだまだ、敵は残っているんだ。ローレンツ、ラファエル、イグナーツ。あんたらはわたしと一緒に魔獣や魔道士たちの相手をするよ!」
魔獣「グオオオオ!!」
ベレス「ヒューベルト、ペトラ。油断してはいけないよ?」
ペトラとフェルディナントが、ベレスとヒューベルトが戦いを繰り広げ、それをベルナデッタが援護する形が出来上がっている。
ヒューベルト「それはどういう…。」
「こういうことだぜ。」
ヒューベルトに暗器が飛んでいった。そして…
ヒューベルト「…くっ…。」
その内の一本がヒューベルトの肩に突き刺さったのだった。
ペトラ「誰ですか!?姿、見せなさい!」
ベルナデッタ「ユーリスさあん!遅いですよお!!」
フェルディナント「ユーリス!ようやく来てくれたか!」
ユーリス「悪い悪い。先生に待機していてくれって言われてたからな。ここからは俺も加勢するぞ。」
ヒューベルト「…ユーリス。…貴殿が王国領西部の裏社会に通じているという「人喰い燕」ですか。…我々の王国領制圧の際にも厄介なことをしてくれましたな。」
ユーリス「皇帝の懐刀にお褒めの言葉を頂けるとは光栄だな。故あって、俺様は同盟軍に力を貸しているんだ。あんたら、帝国の連中は俺や俺の仲間にとっても邪魔なんでな。」
ヒューベルト「邪魔なのは貴殿らの方ですよ。陛下の道を阻む者は殺すのみです。」 - 463122/02/15(火) 00:05:25
ヒューベルト「くっ…。あちら側の方が数が多い…。厄介ですな。それに先程の暗器…痺れ薬を塗っていましたな。」
ペトラ「ヒューベルト、解毒する、必要あります!」
ヒューベルト「ええ、問題ありません。毒には耐性を付けていますから。ですが、あまり長くは戦えないのも事実。」
ユーリス「ヒューベルト。少し、動きが鈍くなってきたんじゃないのか?」
ベレス「このまま押し切りたいけど…。…いや、ここで決める!」
ベレスがヒューベルトに一歩踏み出したとき…
ベレス「…っ!」
ベレスの左腕に激しい痛みが走ったのだった。
ベルナデッタ「先生!矢が刺さってますよお!?」
ベレス「…シャミアだね。」
続けて、ベレスの頭に向けて矢が放たれたが…
ベルナデッタ「させませんよ!!」
二本目の矢は、ベルナデッタが矢を撃ち落としたのだった。
シャミア「チッ…外したか。しかし、君の弓の腕は意外にも凄いのだな。」
ベルナデッタ「なあ!?馬鹿にしないでくださいよお!」
ヒューベルト「私たちもこうして策を仕込んでいたというわけですよ。それに…」
コルネリア「ヒューベルト殿、私も参戦いたしますわね。」
ユーリス「あいつ…コルネリアか。ったく、わざわざアリアンロッドからここまでご足労なこった。」
フェルディナント「これで、私たちには数の利がなくなったというわけか…。」
こうして4対4の大激戦が繰り広げられることとなった。
メルセデス「…くっ…。あなた強いのね。」
…もう容赦はしないよ。
アデルとメルセデスが魔法の応酬を繰り広げているが、終始アデルの優勢であった。
メルセデス「…さっきの魔法の一撃が響いているのかしら…。体が重いわ…。」
…魔法だけじゃないよ?
アデルは急接近し、ブルトガングを振るった。そして…
メルセデス「…きゃ!」
その一撃がメルセデスを捉えたのだった。 - 464122/02/15(火) 00:18:37
…これで終わりだよ。
メルセデスにブルトガングを振り下ろそうとしたとき…
ラディスラヴァ「メルセデス殿!助太刀に参りました!」
ラディスラヴァが受け止めたのだった。
くっ…。何とか捌ききれているけど…。
メルセデス「ラディスラヴァ将軍!私があなたを援護しますから、抑えてください!…あの剣には気をつけて…!
ラディスラヴァ「了解しました!」
ラディスラヴァと斬り結びながら、メルセデスの魔法も避けている。今は互角に戦えているが…
メルセデス「…彼は普通の人とは違うみたいです。かなり強いのでお気をつけて…!」
…はあ…はあ…。…不味い…!
アデルは急に目眩が来てしまった。
ラディスラヴァ「隙ありです!」
メルセデス「私たちの勝ちのようね。…さようなら…。」
ラディスラヴァとメルセデスの攻撃が間近まで迫っていた。
駄目だ…視界が…歪む…。…ごめん…みんな…
「「やあっ!!」」
ラディスラヴァ「きゃあああっ!!」
ラディスラヴァに闇と風の二つの魔法が直撃したのだった。
アネット「メーチェ!あたしたちのこと忘れてたでしょ!」
リシテア「…アデル。あんたは休んでいてください。無茶はしないでと言ったでしょう?」
…いや大丈夫だよ。戦うから。
メルセデス「ラディスラヴァ将軍!」
ラディスラヴァ「…私は…ここまでの…ようです…。…あなたはお逃げください…!」
メルセデス「…ごめんなさい…。エミール、撤退しましょう!」
死神騎士「…承知。」
ジェラルト「相変わらず逃げ足の速い奴だな、全く…。」
メルセデスと死神騎士は不利を悟ったのか兵を退いていった。 - 465122/02/15(火) 00:27:01
ディミトリ「でえやあああっっ!!」
エーデルガルト「はああっっ!!」
ディミトリとエーデルガルトが互角の戦いを繰り広げている。そして…
クロード「お二人さん、上空に気をつけなよ?」
クロードが矢を放ったことで、互いに距離を取ったのだった。
ディミトリ「どけ…クロード!貴様如きを相手にしている暇はない…!」
エーデルガルト「クロード。貴方から片付けるわ。」
クロード「まあ、いいさ。かかってきな!」
エーデルガルトとクロードが打ち合いを繰り広げている横で…
ディミトリ「…エーデルガルト!」
ディミトリがエーデルガルトに向けて『無惨』を放ったのだった。
エーデルガルト「…不味い…!避けられない…!」
あわやエーデルガルトに直撃する。かと思いきや…
カーツマン「…ぐふっ…!」
割り込んできたカーツマンに『無惨』が命中したのだった。
ディミトリ「誰だ…!貴様は…!このままエーデルガルトごと刺し貫いてやる…!」
そのままディミトリはアラドヴァルを押し込もうとするが…
カーツマン「…殺人鬼め…。貴様は俺と共に果てるのだ…!」
カーツマンは魔道具を取り出し起動させたのだった。そして…
ディミトリ「…ぐっ…!エーデ—」
ディミトリたちは激しい爆発に巻き込まれたのだった。
クロード「エーデルガルト!油断はするなよ!」
エーデルガルト「…うっっ!!」
クロードの『落星』が命中し、深傷を負わせることに成功したのだった。
エーデルガルト「…この傷では戦えないわ…。…私は撤退する。まだ戦える者がいるのなら、お願いするわ!」
エーデルガルトが撤退を決めたのだった。 - 466122/02/15(火) 00:31:28
ベレス「…ヒューベルトたちが撤退していくみたいね…。エーデルガルトが敗走したのかしら?」
ユーリス「コルネリアはもう逃げちまったな。…しかし、酷い戦場だな。…こんな戦いを繰り広げたのか俺たちは…。」
フェルディナント「…私たちにとっては思い出の場所なのだがな…。」
クロード「惨い戦場だぜ、全く…。………よし、勝鬨を上げよう。俺たちの勝利だ!」
こうして、後世には「グロンダーズの会戦」と伝わる戦いは同盟軍の勝利で終結したのだった。 - 467122/02/15(火) 01:43:49
クロード「…王国軍は全滅しちまったみたいだな。…ディミトリも最後は爆発に巻き込まれた。アラドヴァルだけ残して、姿形も無くなっちまったよ。」
ヒルダ「…クロードくん。」
クロード「おいおい…ヒルダ動いて大丈夫か?」
ヒルダ「大丈夫だよ、心配してくれてありがとね。…ディミトリくんはどうしてああなっちゃったのかな。…彼、エーデルガルトちゃんを殺すことしか考えていなくて、見ていてとても怖かった。…あたしはディミトリくんの事情なんてちっとも分からないけど、彼にはもっと違う生き方があったんじゃないかなって思うんだ。」
クロード「…俺にとっても、あいつはかつて共に宴をした学友だったよ。…俺たちはどこで道を違えちまったんだろうな。…帝国、王国、同盟…。三国が手を取り合うことなんざ、初めから出来なかったってことなんだろうか。…女神ソティスも人が悪いせ、全く。」
ベレス「…これからどうする?」
クロード「…もちろん、ここまで来たなら帝国を攻め落とすしかないだろ?幸いにもエーデルガルトたちの軍勢は、帝都アンヴァルまで撤退していった。このまま、「頑固な老将軍」.と名高いメリセウス要塞まで落とせば、いよいよ俺たちにも勝利が見えて来る。」
ジュディット「だが、今の私らの戦力じゃ厳しいんじゃないのかい?この戦いでも多くの兵を失った。流石に同盟諸侯も再び兵を供出できる余裕はないよ。」
クロード「それは分かってるさ。だから、秘策があるんだよ。な、イグナーツ?」
イグナーツ「え?ボク?」 - 468122/02/15(火) 01:49:06
クロード「お前にはな。帝国軍の兵装で、メリセウス要塞に書簡を届けてきてほしい。…竪琴の節の末に帝都からの増援が到着するってな。」
ラファエル「それはつまり?」
ローレンツ「帝都からの増援を装って、メリセウス要塞に潜入するということか。」
クロード「そ、ご明察。俺たちの戦力であそこを正攻法で落とすことは不可能だ。攻城戦には3倍の戦力がいるって話だからな。だから、帝都からの増援を装い、一気に内部に侵入し、敵将を討つ。」
マリアンヌ「ですが…それは失敗したら、終わりなのでは?」
リシテア「…失敗すれば、そのままわたしたちは討ち取られてしまいますね。」
クロード「だから、もう一手間加えようと思ってな。俺たちは襲われる必要がある。」
レオニー「え?敵に襲われたら死んじゃうだろ?」
クロード「そうだ、敵に襲われてあわや一大事…な訳があるか。そいつらも味方さ。」
イグナーツ「なるほど、同盟軍に帝国軍が襲われていると勘違いさせるんですね。そうすれば、敵方は門を開いてくれる。」
ローレンツ「確かにただ、書簡を届けるよりは確実だな。」
クロード「帝国の兵装は、人数分調達してもらいたい。かなりの大忙しになるぞ。」
ヒルダ「あはは…大変そうだね…。手先が器用なベルナデッタちゃんやユーリスくんにも手伝ってもらうよ…。」
クロード「そういうわけだ。俺たちはメリセウス要塞に潜入し、陥落させる。これが来節の目標だ。」
クロード「実はな、もう一つ秘策があるんだ。先生には教えておくよ。」
ベレス「どんな?」
クロード「まあ楽しみにしてなって。本当はまだ使いたくはなかったんだが、仕方がない。…エーデルガルトは強い。常に全力で挑まなければいつ死んでもおかしくはない。…俺はあんたのことを特別だと思っているよ。此度の会戦で被害を最小限に抑えられたのはあんたの指揮があったからだ。俺はあんたとなら帝国を打倒しフォドラを解放したその先の景色が見られるって信じてるよ。」 - 469122/02/15(火) 02:25:48
アデルは帝国の兵装作りに勤しんでいた。
ヒルダ「アデルくん。順調?」
うん。大丈夫?
ヒルダ「ん?この前の怪我のこと?うん、もう平気だよ。…アデルくんはさ、この戦いが終わったらどうするつもりなのかな?」
…僕はこの戦いが終わったら、何処かに行こうかなと思っているよ。…どちらにせよ、もう1年も生きられないのは分かっているからね。…みんなにはとても感謝しているんだよ?ここまで、生きたいと思わせてくれたんだから。
ヒルダ「…そっか。…ううん、ごめんね。まだまだ、沢山作ってくれると助かるよ!また、様子を見に来るからね。」
うん。
…そこで見てるのはリシテアさんと先生ですか?
リシテア「気づいていましたか…。」
ベレス「兵装作りは順調?」
あなたたちにも手伝って欲しいですよ…。
リシテア「わたしはこういったことが得意ではないので…。」
ベレス「自分も剣を握ったことしかないから…。」
僕は一人で暮らしていた時に慣れましたから、教えてあげますよ。
ベレス「…君たち二人に聞きたいことがあるんだ。…君たちはこの先の未来をまだ生きたいと思っているかな?」
リシテア「…わたしは、そのつもりはありません。…戦争が終わり次第両親や領民の生活の安定を図り、領地の引き継ぎ先や割譲先を見つけ、爵位を返上し、後は静かに余生を送るつもりです。」
僕はリシテアさんよりも早くに死んでしまうと思いますから。…全てが終わり次第、何処かへ行こうかなって思っています。折角だから、フォドラの外も見て回りたいですね。
ベレス「…そうなんだ。…でも本当にそれが君たちの望みなのかな?」
………。
リシテア「………。」
その後はひたすら三人で兵装を作り上げていたのだった。 - 470122/02/15(火) 02:38:34
リシテア「…アデル。実は一つだけ、寿命を取り戻す方法があるかもしれません。…それはこの身に宿る二つの紋章を消すこと。…ですが…その方法を見つけられるとも限りません。それにあんたはその身に宿る紋章の力が強すぎてそれが出来ないのかもしれない。…ごめんなさい、言わない方が良かったですよね…。」
…そんな気はしてた。だって、炎の紋章だもんね。…でも、リシテアさんはそれで助かるかもしれないんでしょ!?
リシテア「……………あんたはそれでいいんですか…?」
…………………。
アデルは>>472と答えた。
- 471二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 06:48:57
嫌だ。やっぱり僕もみんなと一緒に生きたい。
- 472二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 07:17:21
みんなと一緒に生きたい。けど、最悪はとっくに覚悟している
- 473122/02/15(火) 11:36:09
…僕も本当はみんなと一緒に生きたいよ…。…でも、とっくに覚悟もしている。…だから、いつ死んでもいいように悔いの残らないように生きたいんだ。最期の時まで。
リシテア「……ふふ。あ、いやごめんなさい…。」
リシテア「……初めてですね。あんたが生きたいって言ってくれたのは。……だから、それが嬉しくって。……前言撤回します。わたしやあんたがこの先の未来を生きられる方法を必ず見つけましょう。」
…うん。
リシテア「…ところで、今フリュム領で暴動が起きているのを知っていますか?何でも、帝都で軟禁されていたエーギル公が見つかったのだとか。…エーギル公はフェルディナントの父君です。」
なるほど…。
リシテア「…今回の一件には、わたしのみならず、あんたも少なからず関係しているんです。…このまえ説明した帝国の内乱の件ですよ。それで、そのエーギル公が襲われているとの報告が入りました。…フリュム領民が彼への不満を爆発させた為だと思われます。…フェルディナントと共にエーギル公を助けに行きましょう。」
アデルは>>475と答えた。
- 474二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 11:39:03
もちろん
- 475二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 11:43:35
- 476122/02/15(火) 11:58:46
もちろん行くよ。
リシテア「ふふ…そう答えると思ってましたよ。先生やクロードには既に話を通してあります。早速、向かいましょう!」
———————————————————
〜帝国領・フリュム領〜
フェルディナント「父が目撃されたのはこの辺りか…?既に至る所で民が暴れているな…。」
リシテア「フェルディナント!襲われている家がありますよ!早く助けないと…!」
フェルディナント「ああ、それと…この暴動を煽動している者たちもいるようだ。彼らを残らず討てば、暴動も落ち着くのだろうか…。」
リシテア「街の北は既に手が付けられない状態になっていますね…。まずは、南の暴動を鎮圧するのが先かと。」
次の展開>>478
- 477二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 12:01:18
加速
- 478二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 12:06:41
クロードなどの飛行やレオニーなどの騎馬ら移動が高いものが北の方へ急行
南はフェルディナンド、リシテア、ヒルダなどをマリアンヌが踊って支援
扇動しているものはアデル、アロイス、ベレスなどか倒しに向かう - 479122/02/15(火) 12:18:38
フェルディナント「私はリシテアと共に南の暴動の鎮圧を抑えに行く。ついて来れる者は着いてきてほしい。」
リシテア「マリアンヌやヒルダは付いてきてください。ラファエルやイグナーツもお願いします。」
フェルディナント「襲われている家は真っ先に救出してあげてほしい。」
フェルディナントたちは街の南へと向かった。
クロード「俺たちは北の暴動を抑えたい所だが…敵の数が多いな…。」
レオニー「でも、迷っている暇はないだろ!?」
ジェラルト「ああ、さっさと向かうべきだろ。これ以上、死人を増やすことは避けたいからな。」
ローレンツ「民の平和の為にもさっさと暴動を止めなくてはな。」
クロードたちは北へと向かっていった。
ベレス「さて…アロイスやユーリス、アデルたちは自分と一緒に暴動を煽動している者を倒して行こうか。」
結果>>481
- 480二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 12:29:18
特に何事もなく終了
- 481二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 12:31:39
- 482122/02/15(火) 13:01:45
ごろつき「クソっ…折角、貴族を殺して財宝を奪ったってのに…。」
フェルディナント「…!」
フェルディナント「それは、まさか父の…間に合わなかったというのか…。……。」
リシテア「…あの…フェルディナント。お父様のことは何と言ったらいいか…。」
フェルディナント「…いや、いいんだ。ずっと覚悟はしていた。君の口振りから察するにおそらく自業自得なのだろう?君は事情を知っていると言ったな。後で教えてもらえると助かる。」
———————————————————
リシテア「…フェルディナントもフリュムの乱は知っていますよね?」
フェルディナント「ああ、フリュム家が皇帝イオニアス九世に対して帝国からの独立と同盟への参加を画策した反乱だろう?その際に協力を申し出ていた同盟のコーデリア家もろとも討伐されたと。それ以降、フリュム家には傀儡の当主が建てられ、実際の統治はエーギル家が行っていたという。これを機に、皇帝イオニアス九世に権力が一極化することを恐れた、六大貴族たちがイオニアス九世から権力を奪う事態に発展したのだったな。」
リシテア「七貴族の変ですね。六大貴族にフリュム家は含まれませんが、七貴族には含まれているというややこしい構図ですよね。」
フェルディナント「まあな。」
リシテア「…それでエーギル公はフリュム領に対して重税を課し、民の生活を締め上げていたんです。フリュム領からコーデリア領に逃げてくる者たちも後を絶ちませんでしたが、同じく帝国の介入を受けていたコーデリア領に逃げこんでも無駄でした。みんな、フリュム領へと送還されました。そして、さらに深刻になったのが、エーギル公が罷免されてからの話です。その後にフリュム領の統治を行なっていたのはフォルクハルト=フォン=アランデル。」
フェルディナント「エーデルガルトの伯父…帝国の摂政だな。」
リシテア「彼はエーギル公よりもさらに重い税を課し、好き勝手に徴兵し、逆らう者は容赦なく殺したんです。それをエーギル公の名の下で行っていたのだと。」
フェルディナント「…まさか!」
リシテア「だから、全てが自業自得だと切り捨てないであげてください。…エーギル公が民に恨まれるように仕向けたのは、アランデル公の仕業でもあるんです。」 - 483122/02/15(火) 13:17:22
フェルディナント「…そうか…よく分かった。だが、父は間違った統治をおこなっていた。それだけは普遍の事実だ。…戦後は私がその罪を償わなければならないな。」
リシテア「……。」
リシテア「アデル、分かりましたか?このフリュムの乱がわたしやあんたの人生を狂わせることになった遠因でもあるんです。」
………。
ベレス「…そうなんだね…。」
フェルディナント「…折角だから、私が紅茶を振る舞おう。良い茶葉が手に入ったのだ。飲んでいってくれたまえ。」
ベレス「それなら、貰おうかな。」
———————————————————
〜会議室〜
クロード「よ、アデル。何だ手紙か?」
うん…あの家の人間からのね。
クロード「何て書いてあるんだ?」
…僕が女神の力を宿し、軍で君や先生と共に指揮官をしていることを嗅ぎつけたんだろうね。…戻ってこいってさ。
クロード「まあ、そんなことだろうと思ったよ。そういや、お前の家も親帝国派だったな。まあ、帝国領に隣接していたから、仕方がないといえば仕方がないが…。」
ベレス「…アデルは恨んでいる?」
…別に恨んでもないですよ。どうでもいいですから、あの家の人間は。
クロード「…実はな、あの家の人間の不正の証拠がたんまりと見つかったんだ。俺とローレンツが共同で集めたのさ。これが明るみになれば、あの家は終わりだろうな。…次の円卓会議でこれを議題に出そうかと思っているんだが、それを踏まえて改めてお前の意見を聞かせてほしい。」
アデルは>>485と答えた。
- 484二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 13:35:42
加速
- 485二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 13:49:38
賛成。ただ、あそこの正妻の子はかなり強敵。まあ、もう家を出て帝国にいるみたいだけど…
- 486122/02/15(火) 14:00:17
別に構わないよ。ただ、あの家の正室の子はかなりの強敵だよ。既に帝国に出奔したらしいから、もうあの家とは関係ないかもしれないけどね。
クロード「…俺たちが帝都アンヴァルに攻め寄せた時にそいつと剣を交えるかもしれないってことか。…なるほど、分かった。じゃあ、次の円卓会議で議題に出させてもらうよ。俺としても同盟の目の上のたんこぶだったあの家は居なくなってくれた方がいいんでね。ところで、兵装作りは順調に進んでいるか?」
…まだまだ、作らないといけないよ。クロード君も手伝ってよ。
クロード「俺もか…?」
ベレス「潜入作戦を考案したのは誰だっけ…?」
クロード「…分かったよ。手伝うから、そんな目で見ないでくれ。」
———————————————————
今日は街に出ていた。
材料調達の為だ。すると、>>488を見かけた。
- 487二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 14:09:38
加速
- 488二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 14:12:27
アネット
- 489122/02/15(火) 14:19:20
- 490二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 14:49:54
クロードに送る歌の題材探し
- 491二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 15:14:15
- 492122/02/15(火) 15:34:24
アネット「クロードに送る歌の題材探しでもしようかなって思って…。この前、クロードがわざわざあたしのために歌を送ってくれたから、そのお返しに送りたいなって思ったんだ。」
もぞもぞもーぞもぞ…みたいなの?
アネット「ねえ…それは忘れてって言ったじゃん…。いい加減忘れようよ…。」
ごめん…。
アネット「それでね、わざわざ街の方まで出てみたは良いんだけど、何も思いつかなくって…。こうして迷っていたんだよね…。…でもさ。」
アネット「クロードはあたしの歌を作ってくれたんだから、あたしもクロードの歌を作ればいい気がする。どうかな?」
いいと思う。クロード君もきっと喜ぶよ。
アネット「うんうん、そうしよう!あ、この前の戦いであたしとリシテアを助けてくれてありがとね。あの時、あなたが助けてくれなかったら本当に危なかったから…。」
当然のことをしただけだよ。
アネット「この前、あたしがメーチェと喧嘩別れしてそれっきりだったって話もしたよね?それでね、あの戦いで…あたし、メーチェに謝ったの。でも、許してもらえなかったんだよね…。やっぱり、メーチェはもうあたしのこと嫌いになったのかな。…もっと、早くに謝っていればこんなことにはならなかったんじゃないかなって思っちゃうんだ。」
……メルセデスさんはね。君のことを今でも大切に思っているはずだよ。……彼女は君と戦っている時、凄く悲しそうな顔をしていたから…。嫌いな相手にそんな表情するのかなあ…。
アネット「…あたしね。今でもメーチェと戦うことに抵抗があるんだよ。…だって、今までずーっと仲良くしてきたんだよ?…親友を殺すことなんて、出来ないよ…。」
………。
アネット「…ごめんね。あたしが割り切らないといけないことだもんね。あ、兵装の材料なら、あの店とかが良いと思うよ。」
分かった、ありがとう。
アネット「うん、またね!」
アネットは帰っていった。が…
アネット「きゃああっ!!樽がひっくり返って…うわあっ!!」
…あはは、賑やかだね…。
———————————————————
〜アビス〜
バルタザール「よく来てくれたな。ユーリスからお前に話がある。」
ユーリス「バルタザールから、『ヴァジュラ』の話は聞いたよな?…大方、何処にあるのかの検討がついたんだ。」
ヴァジュラは何処にある?>>494
- 493二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 15:42:39
加速
- 494二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 15:44:42
帝国
- 495122/02/15(火) 15:56:10
ユーリス「『ヴァジュラ』はな…まあ、案の定帝国にあったって訳だ。」
バルタザール「だろうな…。」
ユーリス「こいつにとっては大事なものだからな。バルタザールのためにも取り返してやってくれると助かるよ。」
バルタザール「まあ、おれとユーリスも帝国との戦いには参戦するつもりだからな。引き続き協力してくれると助かる。」
分かりました。
バルタザール「ところで、アデル。お前は賭け事とかはやる口か?…おれと賭けでもやってみねえか?ちょうど、あそこで今から決闘をおっ始めるって話しだ。」
ユーリス「お前も懲りないな…。そんなんだから、いつまで経っても借金を返せないんだぞ。」
バルタザール「うるせえな!たまたま、ツキが回ってきてないだけなんだよ!今回こそは…!」
ユーリス「…アデル。こいつは、本当に賭けの才能がないからな。俺とやっても全敗してるんだぞ。」
バルタザール「……まあ、ものは試しにやってみねえか?」
…まあ、分かりました。
ユーリス「俺は知らねえぞ…。」
バルタザールとアデルの賭けの結果>>497
- 496二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 16:04:42
加速
- 497二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 16:24:35
アデルの勝利
- 498122/02/15(火) 16:39:08
バルタザール「……。」
ユーリス「…だから、やめておけって言ったろ?」
…あはは。
バルタザール「…お前、初めてじゃないだろ?」
傭兵団で活動していた時に少し、嗜んでいたんだよ。
ユーリス「…そういうこったろうと思ったよ。バルタザール、またお前の負けだ。」
バルタザール「これで、おれの借金がまた嵩んじまったな…。ああ、おれには女神様がいないのかねえ…。」
ユーリス「そもそもな…お前、女神様に勝負挑んでるようなもんだぞ。だろ?」
まあね。
バルタザール「そりゃ、おれみたいなちっぽけな人間が勝てるわけもねえか…。…はあ…どうしようかね…。」
ユーリス「まあ、これからのことはひとまず帝国をぶっ倒してから考えればいいんじゃねえのか?」
バルタザール「…そうだな。悪いな、アデル。付き合ってもらって。」
いえ。
バルタザール「しっかし、おれは借金取りに追われ続ける身だぞ。大陸中でも手配されているし、結局ここにいるしかねえ気がするんだが…。」
ユーリス「まあ、ここなら俺やハピも一緒にいるからいいじゃねえか。…一人居なくなっちまったけどな。」
バルタザール「そうだな…。あいつの夢はお家再興だったからな。こうなることも予測は出来ていたさ。」
ユーリス「…俺たちの仲間にな、もう一人コンスタンツェって女が居たんだよ。そいつはまあ変わり者でさ。…だが、あのガルグ=マクの戦い以降、姿を消しちまったよ。」
バルタザール「おれたちの見立てでは帝国てエーデルガルトと共に戦っていると考えているね。」
ユーリス「まあ、戦場で相対した時には容赦はしないさ。だから、安心してくれ。」
分かったよ…。 - 499122/02/15(火) 17:16:02
〜帝国領・メリセウス要塞近郊〜
クロード「イグナーツ。書簡は届けてきてくれたな?」
イグナーツ「はい。バレていなかったと思いますよ。」
クロード「お前の誠実そうな人柄なら騙されてくれるからな。」
イグナーツ「褒めてるんですか、それ…。」
ヒルダ「帝国軍の兵装は人数分用意できたよ!街中の人も動員して、やーっと出来たんだからね。クロードくん、無茶言い過ぎだよ!」
クロード「悪い悪い。でも、助かったよ。…さて、俺たちはこれから同盟軍に襲われる必要があるからな。早速準備をしてくれよ。」
クロード「…先生。俺は別行動を取るから、潜入したら後はあんたに任せるぜ?」
———————————————————
〜メリセウス要塞〜
死神騎士「…あの女…来るか…。」
カスパル「あの女…?先生のことか!?」
リンハルト「うわ…一番面倒な人が来るんですね…。」
シャミア「死神騎士。私は一応、あんたに従うからな。」
死神騎士「…貴様の剣が俺を断つか、俺の剣が貴様を殺すか…。」 - 500122/02/15(火) 17:16:57
〜メリセウス要塞〜
帝国兵「将軍。帝都からの増援が同盟軍に襲われていたため、急ぎ要塞内に収容しました。」
死神騎士「そうか…その者どもを始末しろ。」
帝国兵「…は?」
死神騎士「…二度は言わん…始末しろ。奴らは敵だ。」
クロード「さて、俺は別の策を打つ必要があるんでね。」
クロード「…来たか。」
???「…剣を抜け。」
クロードが謎の男としばしの剣戟を繰り広げたのち…
クロード「…相変わらずだな、ナデル!」
ナデル「お前もな、坊主!腕は落ちておらんようだな。」
クロード「当たり前だっての。…皆、聞いてくれ!たった今、パルミラの軍勢は俺たちの指揮下に入った!彼らと共にここ、メリセウス要塞を落とすぞ!」
次の展開>>502
- 501二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 17:22:39
加速
- 502二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 18:23:55
死神騎士にフェルディナンドとヒルダ
シャミアにクロードとアネット
ガスパルにローレンツとレオニー
リンハルトにリシテアとマリアンヌ
アデルはナダルと連携、その際アデルの剣術を見てナダルがアデルの師匠に感づく - 503122/02/15(火) 19:34:33
クロード「このまま死神騎士を討ち取ってしまい所だが…。」
ナデル「坊主!俺たちは暴れればいいんだな?」
クロード「ああ、頼む。お前らは、要塞中を引っ掻き回してやれ。」
ヒルダ「何でパルミラの軍勢があたしたちの指揮下に入ってるのよー!訳が分かんないよ!」
ベレス「…あの男。ナルデール?」
ジュディット「みたいだねえ。まさか、パルミラの人間だなんてな。」
リンハルト「…あのパルミラの竜騎兵。僕の目と鼻の先にいるよ…。少し距離を取ろうかな…。」
そうして、リンハルトがナデルたちから距離を取ろうとした時…
「…逃がしませんよ。」
「リンハルトさん、覚悟してください!」
二人の声が響いたのだった。
リンハルト「うわあっ!…危ないなあ…。」
リンハルトは二人の魔法を何とか回避したのだった。
リシテア「…今回は逃がさないですよ。…リンハルト、あんたを討ちます。」
マリアンヌ「私も戦います。」
リンハルト「…怖いなあ…。あ、君たちは僕に秘密を打ち明けてくれる気はないかな?」
マリアンヌ「ありません。」
リシテア「あんたもしつこいですよ。…冥土の土産に教えてあげなくもありませんが。」
リンハルト「僕ここで、死ぬつもりないから、やっぱ知らなくてもいいや。」 - 504122/02/15(火) 19:35:00
クロード「リシテアたちが交戦し始めたな…。だが、砲台が近い。除けてやる必要があるか。」
クロードは機動力を活かして、魔道砲台と弓砲台の確保へと向かった。しかし…
クロード「…おっと、危ね!」
クロードに目掛けて矢が飛んできたのだった。
クロード「…この腕前は、やはりあなたでしたか。シャミアさん。」
シャミア「フッ…君なら分かるか。しかし、驚いたな。こうも堂々とパルミラの軍勢を招き入れてくるとは、これもやはり君の王子としての手腕故か?」
クロード「俺はあそこでは大した地位もないですよ。ナデルも昔からの知り合いだから、手を貸してくれただけなんでね。」
シャミア「そうか。まあ、君や先生はここて死ぬんだがな。」
クロード「ははっ…そううまくいきますかね?」
アネット「…クロード!はあ…はあ…追いついたよ…。」
クロード「アネット?何でお前がここに…。」
アネット「クロード一人じゃ心配でしょ?あたしも手伝うからね。」
シャミア「まあ、誰が来ようとも私の的になるだけだ。」
リンハルトとシャミアが交戦を開始ししばらく経った頃…
カスパル「お前らがオレの相手か!」
ローレンツ「ああ。覚悟したまえよ。」
レオニー「行くよ、カスパル!」
カスパル「おう、容赦しねえぞ!オレの全力の喧嘩見せてやるぜ!うおおおおっっ!!」 - 505122/02/15(火) 19:37:09
ナデル「ちびっ子。お前、中々の腕前だな。誰から教わったんだ?」
ある女性から教わったんです。
ナデル「お前のその剣技は、パルミラのもんだな。それに…ティアナが言っていた子供ってのはもしや…」
パルミラの剣技…?そのティアナって人は…。
ナデル「おっと…これは言っちゃいけねえんだったな。忘れてくれ、ちびっ子!」
アデルはパルミラの軍勢と共に要塞を駆け回っていたのだった。
死神騎士「…貴様と刃を交えるのは何度目か…。」
ヒルダ「また、あなたなの…。もう、ほんとしつこいんだけど!」
死神騎士とヒルダが交戦を開始している。そこに…
フェルディナント「隙だらけだぞ、死神騎士!」
死神騎士「…邪魔を…。」
フェルディナントが槍を突き出したが、死神騎士は難なく捌いた。
死神騎士「…貴様に構っている暇はない…。」
フェルディナント「その油断が命取りにならないことを願おう。さあ、覚悟!」
次の展開>>507
- 506二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 19:50:51
加速
- 507二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 19:59:54
ヒルダとフェルディナンドの連携で死神騎士とは互角に戦う
ガスパルと戦うレオニーのところへ行方不明だったカトリーヌが合流。流石に押されるが意地を出してカトリーヌとは相討ちに持ち込む
リンハルトとリシテア達が魔法を打ち合ってるところにラファエルの援護(突撃)が入る - 508122/02/15(火) 20:43:10
ヒルダ「フェルディナントくん、援護お願い!」
フェルディナント「ああ、任せたまえ!」
死神騎士「………。」
ヒルダとフェルディナントが死神騎士と交戦している。
ヒルダ「流石に二人がかりなら何とかなるみたいだけど…。」
フェルディナント「このまま終わるとは思えないな…。」
死神騎士「…敵は俺だけではない…。」
フェルディナント「それは一体…!」
ヒルダ「きゃあっ!」
ヒルダに魔法が命中したのだった。
メルセデス「また会ったわね。エミールを傷つけるなら許さないわ。」
メルセデスが帝都からの援兵を率いて現れたのだった。
ヒルダ「…しまった!避けられないよ…!」
死神騎士の攻撃がヒルダの眼前まで迫っていた。そして…
死神騎士「…散れ。」
死神騎士の鎌が振り下ろされたのだった。
ベレス「…ヒルダ。大丈夫?」
ジェラルト「あの騎士は俺たちに任せろ。お前らは、あっちの嬢ちゃんを頼むぞ。」
ベレスが死神騎士の攻撃を受け止め、ジェラルトがヒルダを救出したのだった。
死神騎士「…ようやく、現れたか…。…貴様は俺の逸楽だ…。…さあ、俺をその剣で殺してみろ…!」
ヒルダ「先生!ありがとうございますー!」
フェルディナント「私たちはメルセデスの相手をしよう!」
メルセデス「うーん…厄介ね。」
カスパル「オレは負けねえぞ!」
レオニー「わたしも負けられないんでね!」
カスパルとレオニーが戦闘を繰り広げている。
ローレンツ「僕は君の周囲の敵を相手しよう。…レオニーさん、死んではいけないからな。」
レオニー「分かってるよ!」 - 509122/02/15(火) 20:44:47
カスパル「…あれは、カトリーヌさん!?何でここに…。」
カトリーヌ「おらよっ!」
カトリーヌがカスパルに斬りかかったのだった。
レオニー「カトリーヌさん、今まで何処に…。」
カトリーヌ「カスパル、雷霆を味わいたいんだろ?かかってこいよ。」
カスパル「ああ、全力でいくぜえ!!」
レオニー「わたしも…」
カトリーヌ「アンタは他の連中を相手にしろ!…コイツはアタシが斬る。」
カトリーヌとカスパルは激戦を繰り広げたのだった。そして…
カスパル「…やっぱり…オレの全力は…アンタには通じなかったのか…。」
カトリーヌ「…いいや…引き分け…だよ…。」
相討ちとなっていたのだった。
カスパル「…最後の相手が…あの憧れの雷霆だったなら…良かったのかもな…。…悪いな…リンハルト…。」
カトリーヌ「…まだ…憧憬の念を抱いていたのかよ…。…まあ、いいさ…。」
カトリーヌ「…レア様…アタシは…ここまでの…よう…」
レオニー「…そんな…カトリーヌさん!!何でだよ…!」
ローレンツ「……くっ。」 - 510122/02/15(火) 20:45:49
ラファエル「うおおっっ!!リンハルトくん、これでどうだあ!!」
リシテアとマリアンヌが交戦しているところにラファエルが割って入っていったのだった。
リンハルト「無策に突っ込んできても、駄目だよ。…ラファエル、周囲をよく見なよ。」
ラファエルがリンハルトに突撃をしたが…
魔獣「グオオオオオッッ!!」
魔獣に阻まれてしまったのだった。
ラファエル「邪魔だぞ!そこをどけよ!」
イグナーツ「ラファエルくん!ボクも戦います!」
リンハルト「君たちはその魔獣の相手でもしてなよ。…さて…砦を奪還されるわけにもいかないからね。…各砲台、準備を頼むよ。」
弓砲台と魔道砲台がリシテアたちに狙いを定めたのだった。
リシテア「マリアンヌ!砲台がわたしたちを狙っています!」
マリアンヌ「そんな…!」
リシテア「…!…いえ…マリアンヌ…このまま魔力を貯めてください。」
リンハルト「君たちの手詰まりじゃないかな?」
そして、一斉に発射される…
「アデル。俺様たちの策が上回ったようだな。」
「こ、これでいいんですよね!?」
はずだった。
リンハルト「…君たちがどうしてそこに…!」
ユーリスとベルナデッタが先んじて砲台を制圧していたのだった。そして…
リシテア「…あんたの負けです。リンハルト!」
マリアンヌ「覚悟!!」
リシテアとマリアンヌの魔法がリンハルトを包み込んだのだった。 - 511122/02/15(火) 20:46:45
クロード「シャミアさん、そろそろ幕引きが近いかもしれませんよ?」
シャミア「それはどうかな?」
クロードとシャミアが撃ち合いを繰り広げている。
アネット「あたしも居ますからね!」
アネットが斧でシャミアに攻撃をするが…
シャミア「そんな鈍重な攻撃では私を捉えられないさ。」
シャミアに難なく回避されてしまった。
アネット「…クロード。これでいいんだよね?」
クロード「…ああ。」
シャミア「…何を…ぐっ…!」
シャミアに遥か彼方からの魔法が命中したのだった。
アネット「アデルの魔法!?」
そして…
クロード「…これで終わりだ!」
クロードがシャミアに『落星』を放った。
死神騎士とメルセデスはどうなった?>>513
- 512二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 20:56:43
加速
- 513二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 21:05:24
撤退
- 514122/02/15(火) 21:27:42
ユーリス「アデルの策が勝ったな。」
ベルナデッタ「あたしたちが帝国軍の兵装のまま、砲台を奪取したことで、リンハルトさんは勘違いしていたんですね…。」
ユーリス「この乱戦の中じゃ、あいつ一人では頭が回らねえからな。…あいつには運が無かったんだ。」
ベルナデッタ「…ごめんなさい、リンハルトさん…。」
リンハルト「…あーあ…ここで死ぬなんてね…。…まあ…こんな世の中に生まれちゃったのが運の尽きか…。」
リシテア「…わたしは紋章を二つ宿しています。…そして、彼も…。」
マリアンヌ「…私は獣の紋章を…。」
リンハルト「…知ってたよ。…もっと…研究したかったなあ…。………。」
ラファエル「…終わったんだな。いくぞ、マリアンヌさん、リシテアさん。」
イグナーツ「…行きましょうか。」
シャミア「…チッ…雇い主が…死んだ時点で…契約を…切るべきだったな…。…つまらない情に流されるもの…では…。」
クロード「…………………………。」
アネット「……行こ、クロード。」
クロード「…………ああ。」
死神騎士「…………………。」
ベレス「…手を止めたのはなぜ?」
死神騎士「…退くぞ、メルセデス。…貴様らもすぐに逃げねば、死ぬぞ。」
メルセデス「え…それはどういう…。…私も行くわ。」
死神騎士とメルセデスが撤退していったのだった。
ジェラルト「逃げないと死ぬだって…何が…。」
ベレス「…とにかく退こう。…皆、急ぎ避難を…」
その瞬間空が光った。
リシテア「…アデル!あれは…!」
…そうだね。…いや…もしかして…。
アデルは何かを感じ取ったようだった。
クロード「何だ、あれは!?とにかく避難するぞ…!」
同盟軍が撤退を決め、メリセウス要塞から離れた直後、辺り一体を激しい光が包み込んだのだった。 - 515122/02/15(火) 21:50:07
〜ミルディン大橋〜
ナデル「おい、坊主!何だあの光の……杭みたいなやつは!?」
クロード「…光の杭…か。まさにそんな感じだったな。あれは帝国軍の仕業なのか?いや…そうとは思えない。何者かが俺たちを殺す為に落とした。そうとしか考えられないだろ。だが、それならば何故今まで使わなかった?…分からないことだらけだ。」
ジュディット「ああ、分からないことだらけのまま、私らは死ぬところだったね。あの死神騎士が、私らに教えてくれなきゃね。さて…クロード。ナルデールがどうしてここにいるんだい?」
クロード「…うっ…おい、ナデル!」
ナデル「…坊主、俺は部下どもをパルミラに送ってくる。先生、ジュディットさん!あんたらの無事を祈ってるぜ!」
クロード「待ちやがれ!逃げるな!」
ジュディット「ナデル?ナデルってあの百戦百勝のナデルかい?」
クロード「百戦無敗な。フォドラの人間もそうだが、異名ってものが好きだな。」
…クロード君、君はパルミラの人間なんだね。
クロード「…さあな?」
…ティアナって人は知ってるよね?
バルタザール「ティアナってあのリーガン家の故オズワルド閣下の一人娘と同じ名前だよな?…クロード、どういうことか説明しろ。」
クロード「…まあ、色々あるんだよ。」
ヒルダ「パルミラの兵がどうして、フォドラにいたの?フォドラの首飾りは兄さんが守っているはずだから、抜かれることはないはずなのに。」
クロード「予め、ホルストさんに話を通しておいたとは考えないか?一緒に酒を交わしたら即意気投合しちまったみたいだぜ?」
ヒルダ「嘘でしょ?散々、殺し合いして来てたのに…。分からないわ、男って…。」
クロード「…皆には、言っておくけどな。俺の目的はフォドラの内と外の壁を壊し、人や物の出入りを自由にし、外の世界への偏見を無くしたいんだ。そして、平等に暮らせる世界を創る。俺の偉大なる野望だ。」
ベレス「…なるほどね。」
クロード「…さて、来節はいよいよ帝都アンヴァルに侵攻する時だ。宮城でエーデルガルトが首を長くして待ってるはずだ。来節には、同盟の援軍も到着するはずだ。万全の状態で挑もう。」 - 516122/02/15(火) 21:56:13
- 517二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 22:00:08
加速
- 518二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 22:02:09
ベレス
- 519122/02/15(火) 22:15:37
…………………。
ベレス「アデル!」
……はっ…!先生でしたか…。あの…何か?
ベレス「…悩み事?」
…そうですね。…エーデルガルトさんのことで。
ベレス「…いよいよ、今節は帝都アンヴァルに攻め込む。そして…エーデルガルトを討つ。」
…ですよね。…先生、エーデルガルトさんは僕に戦わせてください。
ベレス「…大丈夫?」
はい…絶対に負けませんから。…僕はエーデルガルトさんとみんなを天秤にかけて、みんなを選んだ。…だから…
ベレス「…分かった、それならもう何も言わないよ。…ただ、無理はしないでね。」
分かってます。
ベレス「…あと、そこは、幽霊が出るかもしれないから気をつけてね。」
…!
ベレス「…それじゃあね。」
光の杭を落としてきた時にアデルは何処から落ちてきたのかを感じ取ることが出来たのだった。
このことは話したほうがいいかな?>>521
- 520二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 22:19:17
話す
- 521二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 22:20:34
話さない
- 522122/02/15(火) 22:21:41
いや…話すのは辞めておこう。
何故話さなかった?>>524
- 523二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 22:23:34
加速
- 524二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 22:26:07
まずは帝国との決着をつけるのが先決
- 525二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 22:27:44
帝国打倒を優先したい同盟軍の意向を邪魔したくない+光の釘に気を取られて焦らせたくない
- 526122/02/15(火) 22:43:14
…まずは帝国との決着が先だ。…余計な思考は挟まない方がいいからな。みんなには帝国だけに集中してもらいたいんだ。
———————————————————
〜帝都アンヴァル・宮城〜
エーデルガルト「…メリセウス要塞に光の杭を落とすとはね。…ヒューベルト、奴らの居場所は特定出来ているかしら?」
ヒューベルト「ええ、もちろんです。…この戦争に勝利次第、奴らの本拠地「シャンバラ」に攻め込むとしましょう。」
エーデルガルト「…分かったわ。…ヒューベルト、貴方はメルセデス、死神騎士と共に市街の防衛に力を入れて欲しい。」
ヒューベルト「承知しました。」
エーデルガルト「…コンスタンツェにも救援を出しておきましょう。彼女はコルネリアと共に城塞都市アリアンロッドに控えさせなさい。」
ヒューベルト「そのように手配いたします。」
エーデルガルト「…アデル。ついにここまで来るのね。……。」
———————————————————
〜会議室〜
クロード君。
クロード「どうした?」
…ティアナさんは君とはどういう関係?
クロード「…ナデルの野郎が口を滑らせやがったか…。…ティアナはな、俺の母さんだよ。」
…やっぱり…あの時出会ったあの人は何処となくクロード君に似ていたんだよね。
クロード「しっかし…俺の母さんがお前の剣の師匠だったとはね…。世の中、広いのやら、狭いのやら…。…なあ、アデル。この戦争が終わったらさ、一度パルミラに来てみないか?俺が招待するからよ。」
アデルは>>528と答えた。
- 527二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 22:45:55
そうだね、一度見てみるのもいいかもしれない
- 528二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 22:53:39
- 529122/02/15(火) 23:35:56
…そうだね、一度行ってみたいな…。
クロード「パルミラの人間だって野蛮な奴らばかりじゃないからな。お前も気にいると思うぜ?ナデルだって、がさつだが気のいいやつだったろ?」
うん。…まだ僕の体が動くならばね。
クロード「…お前は死なせないさ。…俺はな、お前やリシテアにも未来を生きて欲しいんだよ。俺や先生たちが創る世界で、お前らが笑って、話して、飯を食って、幸せに暮らしてほしいんだ。…だから、俺も必ずお前に協力する。」
…僕は1年も持たないよ。…最近は目も霞むようになってきたり、髪の毛が抜けるようにもなったりしてる。…それでも…確かにそんな未来があればいいかもね…。
クロード「…いつか、お前と酒でも交わしながら語り合いたいと思っていたが、その体じゃ誘わない方がいいよな。」
…少しならいいよ?
クロード「…本気かよ。…いや、流石に辞めておくよ。命の危機にあるような人間相手に、自分の趣味に付き合わせるほど薄情な人間じゃないからな。」
クロード「…さてお坊ちゃま。この私めが部屋までお連れいたしましょう。何なら抱っこして差し上げますよ。」
クロードがアデルを抱えたのだった。
…ちょ、ちょっと!クロード君、何してるの!?
クロード「ささ、遠慮なさらずに…。」
アデルはそのまま部屋までクロードに運ばれた。
その姿は皆に当然見られていたのだった。
———————————————————
……はあ…はあ………。ううぅ……。
アデルは急に胸を抑えて苦しみ始めたのだった。
……息が…出来ない……。今…まで…で…一番…不味い…かも…。
ベレス「…凄い音がしたけど、大丈夫!?」
リシテア「アデル!」
音を聞きつけたベレスとリシテアが部屋に入って来たのだった。
ベレス「息ができないみたい…。気道を確保しないと…死んでしまう!」
リシテア「わたしは、フレンやマリアンヌを呼んできます!」
ベレス「リシテア、任せたよ!…とにかく、呼吸を落ち着けなければ…。」
リシテア「アデル!死ぬのは絶対許しませんよ!!必ず、わたしたちが長生きする方法を見つけるって約束したじゃないですか!!だから…」
…手…厳しい…な…。………。
アデルはそうして、意識を失った。 - 530122/02/15(火) 23:50:40
…はあ…はあ…。…はっ!
ここは医務室か…。
クロード「アデル!目が覚めたか!?」
………。
クロード「おい、アデル!何故返事してくれないんだ!?」
…あ、ごめん!うん…大丈夫だよ。
クロード「お前が急に倒れたと聞いて焦ったよ…。…もしかして、俺が運んだのが不味かったのか?」
いや…そうじゃないけど。
クロード「それならいいんだが…先生とリシテアとマリアンヌとフレンにはお礼を言っておけよ。先生たちがお前を見つけて、介抱してくれなかったら、お前は呼吸が出来ずに死んじまってたみたいなんだ。…お前、本当に戦って大丈夫か?」
…最後まで戦わせてほしい。
クロード「…そうか。…分かったよ。…取り敢えず一週間は安静にな。」
クロードが医務室を出て行ったのだった。
実は、アデルの左耳はもう聞こえなくなっていたのだった。先程クロードの話に直ぐに反応できなかったのはそういうことだ。
…みんなには黙っておこう。絶対止められるから。
———————————————————
〜帝都アンヴァル〜
クロード「あれが帝都アンヴァル。このフォドラで一番大きい街だ。」
ジュディット「ただ、大きいだけじゃないよ。ここは、皇帝の住まう宮城を守る要塞にもなっているんだ。」
クロード「攻略には骨が折れそうだな。だが、怖気付いている暇はない。ここまで来たからにはやるしかない。おそらく、敵も俺たちの存在には気づいているはずだ。」
ベレス「…アデル?…話聞いてる?」
聞いてますよ。
リシテア「…何か隠してません?」
そんなことないよ。
クロード「二人ともアデルをそう虐めてやるな。困ってるだろ?」
セテス「まずは市街を速やかに制圧せねばな。そうしなければ、レアを落ち着いて探すことも出来ない。」
クロード「そうですね。よし、行こうか。」 - 531122/02/15(火) 23:54:06
帝国兵「き、来ました!炎の紋章の軍旗です!運河のすぐ向こうまで来ています!」
ヒューベルト「くくく…望まぬ訪問客であろうとも歓待するのが私の務め。各砲台、用意を。石や矢、魔法の雨を降らせ敵を沈黙させてやりましょう。…永遠に。」
クロード「敵将はヒューベルトと死神騎士とメルセデスのようだな。だが、あまり時間は掛けていられない。迅速に三名を討つぞ!」
ヒューベルト「それに増援も飛来することでしょう。用意でき次第逐次投入を。」
次の展開>>533
- 532二次元好きの匿名さん22/02/15(火) 23:56:35
加速
- 533二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 00:00:36
死神騎士と決着を付けにヒルダとフェルディナンドが向かう、メルセデスにはアネットとリシテアが行く
ヒューベルトのところへ向かおうとしたベレスの前に帝国に行ったいカイセイフ家の少女、アリスが立ちはだかる - 534122/02/16(水) 02:39:11
クロード「ベレス!あんたはヒューベルトの方に向かうんだろ?」
ベレス「うん。」
クロード「俺も一緒に行くよ。」
ヒルダ「いよいよ…あなたと決着をつける時が来たんですねー。」
フェルディナント「死神騎士。お相手願うぞ。」
死神騎士「……俺が死ぬか、貴様らが死ぬか…。…ここで決する時だ…。」
クロード「お前らに任せてもいいか?」
ヒルダ「任せて!…クロードくんたちは早くヒューベルトくんの方へ向かってね。」
ベレス「負けないでね。」
フェルディナント「負けないさ、私はエーデルガルトを止めるまで死ぬことは出来ないんだ。…ここで、果てるつもりはない!」
ヒルダとフェルディナントが死神騎士を引き受けたのを見届けてから、クロードたちは先へ向かった。
死神騎士「…さあ、死合うとしよう…!」
ローレンツ「僕たちは他の敵兵を…。」
ラファエル「よおし!かかってこい、帝国軍!」
マリアンヌ「私たちに主のご加護があらんことを…。」
レオニー「また、魔獣か。まあ、相手になってやるよ!」
イグナーツ「空を飛ぶ魔獣もいるようです。落ち着いて対処しましょう。」
魔獣「ギャオオオオッッ!!」
帝国兵「陛下が居られる限り、我らに負けはない!」
セテス「見上げた忠誠心だ。これもエーデルガルトの持つ魅力だというのか。」 - 535122/02/16(水) 02:41:29
アネットはリシテアと共に進軍していたが…。
リシテア「アネット!魔法が飛んできてますよ!」
アネット「うわっ!!」
リシテア「…いきなり仕掛けて来ましたか。メルセデス!」
メルセデスの魔法をリシテアがかき消したのだった。
メルセデス「…ここであなたたちの命を絶たねばならないのが辛いわね。せめて、苦しまないようにしてあげるからね。」
リシテア「…そうですね。わたしたちも一思いに…」
アネット「リシテア。先行ってくれるかな?」
リシテア「…大丈夫ですか?」
アネット「…心配しないで、あたしは負けないから。」
リシテア「…分かりました。あんたを信じます。」
リシテアは先へと進んだのだった。
メルセデス「あらあら、アン。私はあなたであっても容赦はしないわよ。…あなたは絶対に許さないから。」
アネット「…ねえ、許さないならどうしてそんなに悲しそうな顔してるの?」
メルセデス「……!」
アネット「本心を言ってよ!!」
メルセデス「………………………アン、大好きよ。…また、いつか会った時は親友で居てくれる?」
アネット「…………………うん、あたしもだよ、メーチェ…。あたしたちはずっと仲良しだから…。」
アネットとメルセデスの最後の戦いが幕を開けたのだった。 - 536122/02/16(水) 02:42:40
ベレス「…もうすぐ、ヒューベルトが見え…」
クロード「ベレス、避けろ!」
ベレスに向けて魔法が飛んできたのだった。
「躱したか。」
ベレス「…誰?」
「私か?私はアリスという者だ。」
クロード「お前がカクセイフ家を出奔したという元嫡子だな。…何故帝国についた?」
アリス「陛下は紋章や身分に寄らずとも、強き者は取り立ててくれると誓った。それに、あの家には愛想が尽きていた。結果、私はこうして一軍の将を任されている。貴公らをここで討たせてもらうぞ。」
クロード「そうはいかないな。俺はお前を討ち倒してでもこの戦争を終わらせるんでね。」
アリス「戯言を…。例え、陛下を討ったとしても、この世界を変えることは出来ない。」
アリスはそうして、剣を抜きベレスへと向かっていった。しかし…
クロード「ようやくきてくれたか。」
ベレス「…アデル!」
僕に任せて、先生とクロード君はヒューベルトを…!
アリス「アデルか…。」
…久しぶりですね、義姉上。
アリス「…お前も今からこちらで戦う気はないか?陛下はお前のことをいたく気に入っておられるのだ。」
…ありませんよ。僕はクロード君たちと共に戦うって決めたんですから。…義姉上、あなたには感謝していますよ。あなたは僕を人間として扱ってくれていましたから。
アリス「遠き日の話だな。今の私やお前には関係ないことだ。…剣を抜け。」
ええ、分かっています。 - 537122/02/16(水) 02:43:59
ヒューベルト「…来ましたか。」
ベレス「ヒューベルト、覚悟して。」
クロード「皇帝の懐刀ともあろう者が、エーデルガルト陛下のお側に控えていなくても良いのかい?」
ヒューベルト「そうですな…貴殿らの首を手土産に陛下の元へ戻るおつもりですから、ご心配なく。…貴殿こそ、卓上の鬼神ならば、机の上で駒でも弄っていれば良いのではないですかな?」
クロード「俺は自分も駒として考えているんでね。俺の頭ん中の机上では既に勝利の道筋が描かれているのさ。」
ヒューベルト「戯言を…。その勝利の道筋を私や陛下に断たれるとも知らずに…。」
クロード「お前も俺や先生の首ばかり狙っていると、自分の首が飛ぶかもしれないぜ?」
次の展開>>539
- 538二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 06:33:00
このレスは削除されています
- 539二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 06:45:54
アネットとメルセデスは激しい魔法の応酬の末、アネットがメルセデスを討ち取る
それを見た死神騎士は、アネットの元へ向かおうとするが、そこをリシテアに突かれダメージを受けたところをヒルダに倒される
アデルとアリスは互角の戦いを繰り広げる左耳が聞こえなかったことで左側面からの不意打ちを受け、アリスの剣がアデルを…
ヒューベルトはクロードベレスと魔法や砲台の援護もあって、互角に戦う - 540二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 09:33:30
保守
- 541122/02/16(水) 10:29:34
アネット「…メーチェ、あたしたちは魔道学院で沢山勉強してきてね。」
メルセデス「そうね。お互いを守る為に勉強してきたわね。あの頃は楽しかったわね。」
アネット「本当にね…。」
アネットとメルセデスが言葉を交わしている。一見すると、親友同士の会話にしか見えないが…
メルセデス「気をつけてね。」
アネット「…危ない!」
お互いの魔法がぶつかり合う地獄のような戦場と化している。一瞬でも気を抜けばどちらかが死ぬ。
メルセデス「…アン、次であなたを殺すわ。」
アネット「…メーチェ、ごめんね。」
お互いの最大の魔力を込めた魔法が放たれた。
メルセデス「…私の魔法が押されている…!」
アネット「…メーチェの負けだよ。」
メルセデス「きゃあああっ!!」
アネットの風魔法がメルセデスを斬り刻んだのだった。
メルセデス「…ごめんなさい…エミール…。…私…負けちゃった…。」
アネット「…ごめんね…メーチェ…!…ごめん…ね…。」
メルセデス「…アン、泣かないで…。…私たちは…ずっと仲良し…よ?」
アネット「……大好きだよ、メーチェ…。」
メルセデス「…ふ…ふ…私も…よ…。………。」
アネット「……………………。」 - 542122/02/16(水) 10:32:47
死神騎士「…!」
ヒルダ「ちょっと、いきなり力が強くなったんだけど何で…。」
死神騎士「…貴様らは後回しだ。」
死神騎士が対峙していた二人を薙ぎ払ったのだった。
フェルディナント「ぐあっ!!」
ヒルダ「うわあっ!!」
死神騎士「…メルセデス…。」
死神騎士がアネットを殺すために動き出そうとした時…
リシテア「…隙を晒しましたね。」
死神騎士「…うっ…。」
リシテアの魔法によって死神騎士に大きな一撃を与えることに成功した。そして…
ヒルダ「…あたしたちの勝ちだよ!」
素早く復帰して来たヒルダが死神騎士に『劫火』を放ったのだった。
死神騎士「…おお…。」
そうして、ついに死神騎士は倒れた。
死神騎士「…殺すか、死ぬか…いずれしか味わえぬのが…口惜しい…。」
死神騎士はそうして生き絶えたのだった。
ヒルダ「リシテアちゃん、ありがとー!」
フェルディナント「助かった…そして、やるなヒルダ…。」
リシテア「わたしたちもアネットを連れて急ぎましょう!」
ヒルダたちはヒューベルトの元へ急ぐのだった。しかし…
ヒルダ「…あれ…アデル…くん…?」
リシテア「…そん…な…。」
フェルディナント「…アデル!」
三人はアデルの背中から剣が生えているのを見たのだった。…アデルの体を貫いて。 - 543122/02/16(水) 10:37:08
…義姉上、次で決め…
アリス「…やはりな。」
アデルの左半身に魔法が命中したのだった。
帝国兵「アリス将軍!今のうちに…!」
…くっ…。
アデルはその場で膝をついてしまった。
そして…
アリス「…お前は左耳が聞こえないのだな。それを隠していたことが敗因になるとは…さらばだ、義弟よ…。」
アリスの剣がアデルの胸を貫いた。
アデルを貫いた剣先から血が滴るが…
…………。
アリス「……私の…負けか…。」
だが、先に倒れたのは…アリスだった。
アリスの剣はアデルの胸を貫いていた。…しかし…
…あなたが僕の心臓を狙ってくるのは分かっていました。…だから、咄嗟に体を逸らして、致命傷だけは避けました。……くっ…。
アリス「…そして…魔力で…反対に私の体を撃ち抜いたという訳か…。…はは…だが…その傷…放置しておけば死ぬぞ?」
…そう…ですね…。
アリス「…アデル…お前は…幸せか?」
…はい。
アリス「…そう…か。………。」
………。 - 544122/02/16(水) 10:39:05
ヒルダ「いや…アデルくん!?」
リシテア「…その傷…心臓を…。」
…大丈夫…だよ…。…心臓は避けたから…。…痛いけど…。
フェルディナント「…君はまだ戦えるのか?」
アネット「無理しないでよ…。」
…うん…でもまずは、この剣を抜かないと…。…ぐっ…。
アデルは自分の体から剣を引き抜いた。
フレン「アデルさん!治療致しますわ!」
フレンが駆けつけて来たのだった。
…お願い…フレン…さん。
フレン「皆さんは先に進んでください!」
…僕もすぐに…行くから…。
クロード「厄介だぜ、全くよ!」
ベレス「あの魔法と…放題が…。くっ!」
ヒューベルト「くくく…この周辺には魔道砲台を新設いたしましたからな。…虎視眈々と貴殿らの命を狙っていますよ。」
ヒューベルトは二人の攻撃を躱しながら魔法を放っている。戦いは互角だ。
クロード「あの砲台をどうにかしなきゃ、俺たちは攻めきれないぞ…。」
ベレス「…どうすれば…。」
ベレス&クロードvs.ヒューベルトの戦いの結末>>546
- 545二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 10:57:01
加速
- 546二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 11:02:56
ベレス達が勝利するものの、ヒューベルトの執念によってベレスの腕にダメージを与え、剣が握れない状態にしてしまう
- 547122/02/16(水) 12:16:10
クロード「そろそろ終幕だ。ヒューベルト!」
ヒューベルト「簡単にいくと思わないことですな…。」
ベレスがヒューベルトに向かっていき…
ヒューベルト「くっ…ですが…迂闊に近づかない方が宜しかったのでは?」
ベレスはヒューベルトに一撃を負わせた。
ベレス「…!」
しかし、同時にヒューベルトの魔法の余波を受け、天帝の剣を落としてしまった。
クロード「…終わりだ、ヒューベルト。」
クロードが矢を放ったのだった。
ヒューベルト「…ぐあっ…!!」
ヒューベルト「…今は…ただ…我が主の勝利を信ずるのみ…。」
クロード「先生!大丈夫なのか?」
ベレス「…腕が痺れて、剣を握れないね…。…魔法で何とか戦うよ。」
こうして市街の軍を殲滅した同盟軍は続いて宮城に攻め込むことになるが… - 548122/02/16(水) 12:18:05
クロード「いよいよ、宮城に攻め込み、エーデルガルトを討ち取る時だ。…あいつが降伏することはないと考えたほうがいい。…ところで先生、アデル、あんたら大丈夫なのか?」
ベレス「…自分は戦えるけど、アデルのほうが心配だよ。」
…大丈夫です。
クロード「…分かった、あんたらの力を頼りにしているよ。…あれはドゥドゥー!?」
ドゥドゥー「久しぶりに会ったな。」
クロード「お前、ディミトリと一緒に…。」
ドゥドゥー「いや、おれは生き延びていたのだ。こうして、エーデルガルトを討つ機会を伺って帝都に潜入していた。お前たちにも情報を共有しよう。」
クロード「分かった、助かる。それで、俺たちと共に戦う気はないか?」
ドゥドゥー「ない。おれはお前たちとは目的が違う。おれはエーデルガルトの首を殿下に捧げる。それが目的だ。」
クロード「そうかい。…主従揃っておかしな奴らだぜ、全く。」
クロード「先生。帝国を打倒することでようやく、俺の見たい景色が見えて来そうだ。…だがな、フォドラの新しい統治体制も考えなくてはいけないな。亡国の民の暮らしは滅ぼした側が責任をとって保証しなければならないからな。…俺はフォドラを統一して一つの国家にしてしまおうかと考えているんだが。誰が国王をやるべきか…。」
クロード「まあ、そのことは後回しだ。このまま、エーデルガルトを討ってこの戦争を終わらせるぞ!」
………。
———————————————————
〜帝都アンヴァル・宮城〜
エーデルガルト「宮城にまで入り込まれたみたいね…。でも、これは逆転の好機でもある。彼らをまとめて討てば、戦局は一気に覆る…。皆!奮戦なさい。アドラステア帝国に勝利を!」
ペトラ「わたし、エーデルガルト様、共に戦います!最後まで!」
ドロテア「エーデルちゃん、貴女を死なせないから…。」
クロード「エーデルガルトは玉座の間に閉じこもってしまったみたいだな。…アデル、お前が決着を付けるんだろ?」
うん。
ベレス「それなら、他の敵は任せて。」
エーデルガルト「まもなく、アリアンロッドからの増援も到着する。そうなれば、戦局は私たちに有利に傾くわ。」
次の展開>>550
- 549二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 12:19:06
加速
- 550二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 12:21:51
アデルたちを倒すために魔獣化するエーデルガルト
覇骸エーデルガルトの攻撃を避けながら進軍する - 551122/02/16(水) 12:33:53
コンスタンツェ「陛下!援軍をお連れしましたわよ!」
コルネリア「私までここに連れて来られるだなんて…。まあ、いいわ。エーデルガルト陛下のお望みを叶えて差し上げますわよ。」
コンスタンツェとコルネリアがアリアンロッドから軍勢を引き連れて、宮城に乗り込んできたのだった。
ユーリス「クロード!コンスタンツェとコルネリアの軍勢だ!」
クロード「このままだと押し潰されちまうぞ!…早急にエーデルガルトを討ちたいところだが…。」
エーデルガルト「…私は…理想を叶える。その為には…ぐっ…ううううう!」
帝国兵「陛下!その力は…!」
エーデルガルト「…私の前から、消えなさい…!早く!」
エーデルガルトの体が変化していくのだった。
ベレス「…クロード!何かが飛んでくる!」
突然、魔力の塊のようなものが飛来して来たのだった。
クロード「…何処から飛んできてやがるんだ!くそっ…分からないな…。」
ヒルダ「何それ!?怖いんだけど…。」
ローレンツ「怖気付いている暇はないぞ、ヒルダさん。僕たちは負けられないのだからな。」
マリアンヌ「…こまめに回復しながら進みましょう。」
フレン「怪我をしてしまったら、わたくしやマリアンヌさんに教えてください!」
次の展開>>553
- 552二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 12:37:52
コンスタンツェとユーリス&ベルナデッタ
コルネリアとアネットが対峙
アデル、ベレスから天帝の剣を受け取りブルトガングと二刀流でエーデルガルトに挑む - 553二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 12:38:20
- 554122/02/16(水) 13:22:00
コンスタンツェ「ご機嫌よう「人喰い燕」さん?…陛下の為にここで死んでくださいませ。」
ユーリス「ああ、ご機嫌よう。…お家再興出来そうで、何よりだ。」
コンスタンツェ「いいえ、私は既にそのようなものには興味がありませんわ。今はただ、陛下の意志を体現するものの一人。」
ユーリス「そうか、変わっちまったんだなお前は。…覚悟しろよ?」
ベルナデッタ「あたしも手伝います!」
コルネリア「あら、あなたはドミニク家の御息女ではありませんか?」
アネット「…コルネリア…。」
コルネリア「ギルベルトという男をご存知?」
アネット「…父さん…まさか!?」
コルネリア「ええ、ディミトリ殿下にいつまでも付き従っていた結果、私に殺されてしまいましたわよ?…馬鹿なお人…。」
アネット「…父さんの仇…。…あたしはあなたを絶対に許さない!!」
先生…。
ベレス「…分かった。」
ベレスはアデルに天帝の覇剣を渡した。
クロード「…俺たちに任せて、お前はエーデルガルトを!」
ペトラ「させません!」
ペトラがアデルに向かっていくが…
クロード「おっと、ペトラ。お前の相手は俺と先生だよ。…覚悟しな。」
ペトラ「クロード、あなた、パルミラの人、違いますか?」
クロード「正解!よく分かったな。…まあ、正解した所で俺はお前に死を贈ってやることしか出来ないんだがな。」
ベレス「…ペトラ、覚悟!」
クロードとベレスがペトラとの戦いを始めたのだった。
ローレンツ「…あちらには魔獣が控えているのか…。」
イグナーツ「それに砲台まで設置されています!」
リシテア「早いうちに奪取してしまったほうがいいのかも。」
ヒルダ「敵がどんどん雪崩れ込んでくるよ!」
フレン「わたくしたちは負ける訳にはいきませんもの。必ず、生き残りましょう!」 - 555122/02/16(水) 13:23:33
ドロテア「あら、フェルくん。」
フェルディナント「…ドロテア、ここを退いてもらおう。」
ドロテア「嫌です、私は貴族様の命令など聞きたくありませんので。ああ、貴方はもう貴族ではありませんでしたっけ?」
フェルディナント「…そうだな。確かに今の私は貴族ではない。それに、主君と国に剣を向けた愚か者だ…。…だが、私はかつての級友としてエーデルガルトを止めなければならない。その為にここにいるのだから。」
ドロテア「あっそ…。私はエーデルちゃんの道を後押しする為に、貴方はエーデルちゃんの道を阻む為に戦うのでしょう?…ならば、どちらが正しいか決めてしまいましょうか。」
アデルは玉座の間に入った。
エーデルガルト「…来たか…。」
エーデル…ガルト…さん?その姿は…
エーデルガルト「…これは、私の奉じた理想を果たす為のもの…。…貴方たちを殺し、私は前に進むだけだ…。」
…そうですか。
次の展開>>557
- 556二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 13:48:42
ユーリスとベルはコニーの魔法の弾幕で攻めあぐねるがユーリスが捨て身の覚悟で無理やり隙を作った所をベルが撃ち抜き撃破
アネットはコルネリアへの怒りで優勢を取りはじめるものの膠着
クロードとベレスはペトラの素早い身のこなしに翻弄され防戦状態だったがクロードの策でベレスの風魔法で浮き上がり太陽を背にした事でクロードを目で追っていたペトラを一瞬怯ませ撃破
アデルは二刀流で着実に障壁を削るものの身体の限界が先に来てしまい止まった所を吹っ飛ばされると同時に右目を失明する - 557二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 14:39:15
ユーリスとベルはコニーの魔法の弾幕で攻めあぐねるがユーリスが捨て身の覚悟で無理やり隙を作った所をベルが撃ち抜き撃破
アネットは劣勢だったがマリアンヌがカバーにはいる
ペトラとクロード、ベレスの戦いはどちらも決め手がない
アデル互角に戦う - 558122/02/16(水) 15:56:28
コンスタンツェ「貴方たちでは私には勝てませんわよ!このまま魔法の雨に溺れてしまいなさい!」
コンスタンツェが様々な魔法を駆使して弾幕を張っている。
ユーリス「くそったれ…!ベルナデッタ、今は回避に専念しろ!」
ベルナデッタ「ひいい…!!」
その弾幕の前にユーリスとベルナデッタは防戦一方だった。
コンスタンツェ「おーほっほっほっ!」
ユーリス「…あいつは天馬に跨っている。おそらく、弓なら決定打を与えられるはずだ。…俺が隙を作る。」
ベルナデッタ「え…!危ないですよお!」
ユーリス「どっちみちこのままなら俺たちは死ぬだろうが!…お前に任せるぞ、ベル!」
ユーリスがコンスタンツェの元へ走っていった。
コンスタンツェ「そのように突撃してきても、私の餌食になるだけですわ!」
コンスタンツェがユーリスへ次々と魔法を放ち…
ユーリス「ぐあっ!!」
その中の一つがユーリスに命中したのだった。だが…
コンスタンツェ「…暗器ですわね!そうは行きませんわ!」
コンスタンツェ暗器に気を取られた。…取られてしまったのだった。
ユーリス「…それは陽動だ。」
コンスタンツェ「…!」
そして、ベルナデッタの矢がコンスタンツェを撃ち落とした。
コンスタンツェ「…ユーリス…貴方は…何故…同盟に力を…?」
ユーリス「…何でだろうな?…あの先生に魅了されたからかもしれねえな。」
コンスタンツェ「…そうなのですか…。…お母様…お父様…私も…そちらへ…。」
ベルナデッタ「………これで…良かったんですよね…。」
ユーリス「…………ああ。行こう、ベルナデッタ。」 - 559122/02/16(水) 15:57:39
コルネリア「あら、その程度ではお父上の仇は討てませんわよ?」
アネット「…うるさい!」
コルネリアの闇魔法により、アネットは圧倒されていたのだった。
コルネリア「安心なさって。あなたもギュスタヴ殿と同じ地獄に送って差し上げますから。…さっさとくたばれよ、小娘が。」
コルネリアがアネットにトドメを刺そうとした。しかし…
マリアンヌ「私も加勢します!アネットさん!」
アネット「マリアンヌ、助かるよ…。…でも、あいつだけは絶対に許さない…!」
コルネリア「小娘が何匹増えようとも無駄なこと…。」
ペトラ「先生、あなた、何故、剣使う、しないですか?」
ベレス「君には剣を使わないほうがいいと思ったからね。」
もちろん嘘である。ベレスは未だに腕が痺れており、満足に剣を振るえない。
クロード「先生、いつになったら治りそうだ…?」
ベレス「…あと少し、かかるかな。」
ベレスは魔法で応戦するが、ペトラの素早い動きを捉えることが出来ない。
ペトラ「クロード、あなた、厄介です。あなたから、仕留める、します!」
ペトラはクロードの立ち回りに翻弄されており、有効打が与えられない現状だ。
クロード「…先生。俺が時間を稼ぐから、あんたは早く痺れを治してくれ。…ペトラ、俺の剣技を見たいだろ?」 - 560122/02/16(水) 15:58:52
フェルディナント「…ふっ…!」
フェルディナントはドロテアの遠距離魔法を捌いているが、中々接近できない現状だ。
ドロテア「フェルくん、逃げてばかりでは、私には勝てないわよ?」
ドロテアはさらに援軍を呼び入れている。
フェルディナント「このままでは、数の差で押し切られてしまう…。…被弾覚悟で攻めるしかないか…。」
フェルディナントは覚悟を決めて、ドロテアに向かっていったのだった。
エーデルガルト「…ほう…。」
アデルは魔獣と化したエーデルガルトと互角に戦っている。
…エーデルガルトさん、これがあなたの奉じた理想の果てですか?…人の姿を捨ててまで…。
エーデルガルト「…私は、後に退くことは出来ない…。…貴方や先生を殺し、このフォドラの王となる必要があるのだ…。」
…それならば、あなたは僕が止めます。…必ず。
アデルは先程負った傷で体力を奪われている。傷は塞がってはいるものの、傷口が開けば間違いなく死ぬ。
…なるべく、激しい動きは避けなくては。
エーデルガルト「…………。」
そうしていると、ドゥドゥーが玉座の間へと入ってきた。
ドゥドゥー「エーデルガルト…覚悟しろ…!」
次の展開>>562
- 561二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 16:05:49
アネット、マリアンヌと協力し、コルネリアと戦う。一瞬の隙をつかれ、コルネリアの闇魔法を喰らいそうになるアネット。その時、メルセデスが死ぬ間際にかけた防御魔法が発動し、アネットを守る。それに驚いたコルネリアの隙をつき、アネットが止めをさす。
アデル、エーデルガルトの攻撃を喰らいそうになったところをリシテアがアデルを庇う。アデルがリシテアに回復魔法をかけている間にドゥドゥーがエーデルガルトの攻撃からアデルたちを守ってくれている。 - 562二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 16:06:00
- 563122/02/16(水) 17:41:44
アネット「…マリアンヌ。あの魔法には絶対当たっちゃダメだからね。」
マリアンヌ「はい、分かっています。…あれは間違いなく命を奪う魔法ですから…。」
アネットとマリアンヌがコルネリアの魔法を裁ききっているが。戦況は膠着状態が続いている。
コルネリア「…ねえ、お二人さん?敵は私だけではないのはご存知?」
すると、コルネリアの側に控えていた魔道士たちがアネットたちに魔法を放ったのだった。
アネット「不味いよ…!相殺しなきゃ!」
マリアンヌ「ううっ…!」
アネットとマリアンヌが魔法を相殺するために注意を逸らしてしまった。
コルネリア「さようなら、お馬鹿さんたち…。」
コルネリアが最大の魔力を込めてアネットに放ったのだった。
アネット「…駄目だ…避けきれない…!マリアンヌ、あなただけでも逃げて…!」
アネットはマリアンヌを咄嗟に突き飛ばしたのだった。
マリアンヌ「…そんな!駄目です、アネットさん!!」
アネットは闇魔法に飲み込まれた……はずだった。
コルネリア「…何!?…何故生きて…ぐふあっ!!」
アネットが斧に魔力を纏わせて、コルネリアを斬り伏せたのだった。
アネット「…メーチェ…。…ありがとう。…本当に…。………。」
メルセデスは死の間際にアネットに防御の魔法を掛けていたのだった。…大切な親友のこれからの幸せを願って…。
マリアンヌ「…アネットさん、終わりましたよ!」
アネット「…コルネリア、最後に答えて。…あなたは何者なの?」
コルネリア「…私か…私はなあ…お前ら…獣どもを皆殺しにする者の一人よ…。穢らわしい獣を駆逐し…再び我らで世界を創る…。…それが望みだ…。…はははっ…だが、これも…あの皇帝に嵌められた結果か…。ああ…傑作だな…。」 - 564122/02/16(水) 17:43:58
クロード「それがブリギット流か?」
ペトラ「あなた、剣技、素晴らしいです!それ、パルミラ流、ですか?」
クロード「まあな。」
クロードとペトラが剣戟を繰り広げている。
クロード「…くっ。きょうだい、まだか!?」
ベレス「…………………。…まだ。」
クロード「……。…分かった。」
ベレスとクロードは目配せをしたのだった。しかし、それはペトラには伝わらない。
ペトラ「クロード、あなた、仕留めます!覚悟!」
クロード「俺は狩られやしないさ。捕食者同士の戦いだ。強い方が勝ち、弱い方が死ぬ。自然の摂理だろ?」
ペトラ「あなた、捕食者、違うです。あなた、わたし、狩られる、獲物、違いありません!」
クロード「言ってくれる!」
クロードがペトラの攻撃を受け流したが、受け流しきれなかったことで、押されてしまった。
クロード「…ぐっ!」
クロードにペトラの剣が掠めたが…
ペトラ「うっ…。」
ペトラにも同様に掠めていた。そして…
クロード「…ベレス!」
ベレス「せやあっ!!」
ベレスが入れ替わりでペトラに斬りかかった。
ペトラ「先生、あなた、剣使う、できましたか!?…しまった!」
クロード「…ペトラ!」
クロードがそのままペトラを剣ごと斬り伏せたのだった。
ペトラ「…うっ…わたし、負けですか…。」
クロード「…ここは戦場だ。群れの方が強いのは分かっていたろ?」
ペトラ「…はい…それ…自然界…基本です…。…エーデルガルト様…契り、果たす…できない…許す、願います…。」
クロード「………行こうか…。…どうした?」
ベレス「…!?」
クロード「おい…リシテア!?何処へ…!」
リシテア「…アデルの元へ行かないと…!」 - 565122/02/16(水) 17:44:52
ドロテア「フェルくん、さよな…」
ドロテアが魔法を放とうとした所で、右腕に激しい痛みを感じたのだった。
ドロテア「…矢が刺さっている!?」
ドロテアの右腕に矢が突き刺さったのだった。そして、フェルディナントはその隙を見逃さなかった。
フェルディナント「…終わりだよ、ドロテア。」
フェルディナントの槍が突き出されたのだった。
ベルナデッタ「…ドロテアさん…ごめん…なさい…。」
ユーリス「…ああしなければ、フェルディナントが死んでいた…。……。」
フェルディナント「…私は何故君に嫌われていたのだ…?」
ドロテア「…貴方は…昔、私を見た時に…顔を顰めて…逃げましたよね?忘れたとは言わせませんよ…。…歌姫として…舞台に立つ私にしか…興味がなかった癖に…。」
フェルディナント「…あれは君だったのだな。…誤解だ、あれは君に見惚れていたのだ。…その…子供心に恥ずかしくなって逃げてしまったんだ。…許してほしい、ドロテア。」
ドロテア「……そう…なんですか…。…もっと…早くに…聞けていたら…良かったのに…。…そして…貴方を受け入れていれば…ね…。……エーデルちゃん…ごめんなさい…。」
フェルディナント「…………………。」 - 566122/02/16(水) 17:46:25
ドゥドゥー君…!待って、危険だよ!
ドゥドゥー「うおおおおっっ!!」
エーデルガルト「…貴様には興味はない…。…失せろ…。」
エーデルガルトが腕を振るい、ドゥドゥーは弾き飛ばされてしまった。
ドゥドゥー「ぐおおっ!!」
エーデルガルト「…そろそろ…終わりの時が近い…。…我らアドラステア帝国の兵は、この玉座の間に居るものだけだ…。」
…はい、終わりにしましょう。
アデルはエーデルガルトと死闘を繰り広げていた。しかし…
…不味い…。
先程の刺し傷から血が流れ出している。致命傷は避けたとはいえ、かなりの深傷であるため直ぐには治らない。
そして、アデルはついに膝をついてしまった。
エーデルガルト「…灰燼と化せ…!」
エーデルガルトがアデルに止めを刺すために攻撃を繰り出した。
「…アデル!」
その直後、何者かに押しとばされたのだった。 - 567122/02/16(水) 17:49:30
リシテア「……アデル。…無事ですか?」
…リシテアさん!?…助かった、ありがとう…。
リシテア「…全く、心配させないでくださいよ…。…っ!」
…怪我しているよ…!
リシテアはアデルに体当たりして突き飛ばしたのだった。しかし…リシテアはエーデルガルトの攻撃を受けてしまっていたのだった。
リシテア「エーデルガルトは、大分加減していましたね…。…そうでなければわたし程度では、掠っただけでも即死でしたよ。」
…治療するから動かないで。
リシテア「…わたしはいいから、エーデルガルトを…」
リシテア、黙って。………。
リシテア「…あんたも傷が酷いですよ…。…わたしもあんたを手当てします。」
君は大人しく。
エーデルガルト「…それを待つ私と思うか…?」
エーデルガルトは二人をまとめて始末しようとするが…
ドゥドゥー「アデル、リシテア、おれが引き受ける!だから、お前たちは傷を治すのだ!」
エーデルガルト「…邪魔を…!」
クロード「…ドゥドゥーの声が聞こえる…。あいつが戦っているのか!?」
ベレス「リシテアとアデルも心配ね。急ぎましょう!」
ヒルダ「あたしたちは終わったよー!でも、このまま玉座の間に向かわないと…!」
セテス「いよいよ、エーデルガルトのみとなったな…。」
エーデルガルトとの戦いの結末>>569
- 568二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 17:52:38
アデルの攻撃によって覇骸化が解けるもブルトガングを弾き飛ばされる、その後エーデルガルトと打ち合うもお互いの武器を弾き飛ばす。アデルにはエーデルガルトからもらった短剣が残っておりそれで刺して終る
- 569二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 17:53:07
- 570122/02/16(水) 18:56:09
…よし、リシテアさん。取り敢えず、手当てはしたからね。
リシテア「…あんた、信仰は嫌いだったんじゃないんですか?」
…信仰は嫌いだよ。神に縋っても助けてはくれないしね。…でも、魔法を覚えることは好きだよ。こうして、役に立てるから…。
リシテア「…わたしと同じですね。わたしも信仰そのものは嫌いですから。わたしも…」
大人しくしていて。
リシテア「…分かりました。…わたし、5年前のあの時から…」
アデルはエーデルガルトと決着をつける為にリシテアの側を離れていった。
リシテア「…あんた、全然大丈夫じゃないでしょ…。わたしよりも重傷じゃないですか。…その血の痕は何ですか…。」
アデルが歩いた所には血痕が続いていたのだった。
ドゥドゥー「…ぬう…!」
エーデルガルト「…貴様…ディミトリの仇討ちが目的か…!」
ドゥドゥー「…そうだ。貴様に殺された我が同胞やランベール王の怒りを思い知れ!」
ドゥドゥー君!
エーデルガルト「…ぐうっ…!」
アデルがエーデルガルトに『獣牙』を放ち、大きな一撃を加えたのだった。そして…
エーデルガルト「…ぐ…ぎあああ!!」
エーデルガルトの魔獣の装甲が消滅したのだった。
ドゥドゥー「…おれはもう下がっている…。…後はお前に託す。…リシテア、退くぞ。」
リシテア「ちょ、ちょっと…うわっ!!」
ドゥドゥーはリシテアを担いで、離れていった。
リシテア「…エーデルガルト。…わたし、本当はあんたと理想を共にしても良かったんですよ。…でも、わたしはクロードや先生、そして彼と歩みたかった。…あんたの創る世界よりも彼らの創る世界に興味を持ってしまったんです。」 - 571122/02/16(水) 18:57:15
エーデルガルト「…まだ終わりではない…!」
エーデルガルトはセイロスの剣を抜き、アデルに斬りかかった。アデルはそれを天帝の覇剣で受け止めた。
エーデルガルト「…貴方も天帝の剣を使えるなんて、思いもしなかったわ。」
…僕の炎の紋章によるものですね。
エーデルガルト「…その胸の傷、放っておけば死んでしまうわよ?治療しなくていいのかしら?」
…いいんです。…あなたと決着をつけるまでは死にませんから。
エーデルガルト「…そうなのね。」
アデルとエーデルガルトは互いに剣を打ち合っていた。
アデルは天帝の覇剣を、エーデルガルトはセイロスの剣を構え、同時に突撃したのだった。そして…
はああああっっ!!
エーデルガルト「せやあああっっ!!」
同時に剣が弾かれたのだった。
エーデルガルト「…まだだ!」
エーデルガルトは短剣を抜き、同時にアデルも短剣を抜いたのだった。
同時に踏み込み、突き刺した…。 - 572122/02/16(水) 19:05:36
エーデルガルト「………。」
………。
エーデルガルトの短剣はアデルの左肩を刺していた。そして…
エーデルガルト「…うっ……。」
アデルの短剣はエーデルガルトの胸を刺していたのだった。
…エーデルガルトさん。…あなたの負けです。
エーデルガルト「…私の道は…ここで…途絶えるのね…。…アデル、奴らの本拠地「シャンバラ」…へ向かいなさい。…奴らを必ず滅ぼすのよ…。出来ることなら…私は…貴方と…共に…歩みたかった…。……。」
そして、エーデルガルトは息を引き取った。
………………。
アデルは静かに泣き出した。
…っ…!…痛い…。
ベレス「アデル!…終わったのね…。」
クロード「おいおい…今すぐ手当てしないと…。…お前、死ぬぞ!」
リシテア「…わたしやマリアンヌやフレンが治療します。早く…!」
……………………。
アデルはそのまま意識を失っていた。
———————————————————
〜帝都アンヴァル・宮城〜
クロード「終わったな…。…理想的な結末はこうじゃなかったが…。いや…辞めておこう。」
ジュディット「坊や、あんたと先生宛に手紙を預かってきたよ。帝国の将があんたらに渡せってさ。」
ベレス「差出人は…ヒューベルト?」
クロード「何だって?」 - 573122/02/16(水) 19:15:40
この手紙を貴殿らが受け取ったということは、私と陛下は既にこの世には居ないでしょう。貴殿らに命があることが残念でなりませんよ。…さて、生き残ったからには果たしてもらわねばならぬ責務があります。…帝国軍の兵装とは異なる魔道士を見たでしょう?あれは、ソロンやクロニエの仲間たち…。彼らのことを「闇に蠢く者」…。私はそう呼んでいます。…彼らの目的は地上の人間全てと女神の眷属への復讐。彼らを生かしておけば、フォドラに未曾有の災いをもたらすことは間違いありません。…貴殿らの仲間の一人が既に居場所を感知していると思われますが、奴らの本拠地「シャンバラ」の場所をここにも記しておきます。…大司教殿は宮城にてお過ごしです。…シャンバラを攻め落とす際には必ずや大司教殿を連れて行くことです。…隠し部屋の場所はこの手紙を預けた者に教えてあります。
…私は主の勝利を信じている。しかし、信じた上で敗北した際の策も講じる…。…貴様らがフォドラを統べるというのなら、この私の予想を超える働きをしてみせろ。それが、エーデルガルト様への手向けであり、勝者の義務だ…!
クロード「闇に蠢く者…。…アデルとリシテアが話してくれた魔道士どもか…。しかし、何故女神の眷属を恨んでいるんだ?…レアさんは、あいつらに何かをしたのか?…わからないことだらけだ。」
ベレス「…レアに話を聞こう。」
クロード「そうだな。まだ、俺たちの戦いは終わらないみたいだ。」 - 574122/02/16(水) 19:27:38
レア「…ベレス…。…会いたかった…。夢ではないのですね?…あなたが私を救い出してくれると信じていました…。」
レア「クロード。あなたもベレスを支え、ここまで来てくれたことを嬉しく思います。…あの者は?」
クロード「…瀕死の重傷を負っていますよ。助かるかは分かりません。」
レア「そうですか…。」
クロード「レアさん、あんたが女神の眷属だってことは俺たちは知っている。…闇に蠢く者…。…この名はご存じではないんですか?」
レア「…何のことでしょう?」
クロード「…奴らは要塞をぶっ潰し、血の実験を行い、魔獣を生み出すことが出来る。少しでも、あんたの知っていることを教えてほしい。」
レア「…………………。」
クロード「フォドラが滅ぶかどうかの瀬戸際なんだ…!いい加減、隠し事はやめてくれないか!」
レア「……古の時代より、闇で暗躍する者がいたのは事実です。解放王ネメシスは知っていますよね?あの男は元々、盗賊の首領。…ある時、聖墓を暴き、神祖の亡骸と心臓を盗み出しました。…続いてザナドに現れた時には、天帝の剣を手にしていた。そして、その剣で女神の眷属を虐殺し、フォドラを混乱に陥れた。」
クロード「おいおい…解放王は女神から天帝の剣を授かったのではないのか?それじゃ…」
レア「ただの盗賊風情のネメシスにそのような大それたことは出来ません。…彼には協力者がいたのです。」
クロード「それが奴らってことか。…エーデルガルトも奴らの力や技術を利用してまで、このフォドラを変えたかったのか…。」
レア「…彼らを必ずや滅ぼさねばなりません。赤き谷の惨劇を繰り返してはならないのです。」 - 575122/02/16(水) 20:03:04
〜翠風の章 青海の節(7月)〜
クロード「そういうわけだ。俺たちはこれから、シャンバラを攻める。」
ヒルダ「その人たちを倒さないと戦いは終わらないってことでしょー?やるしかないみたいね。」
クロード「ああ、そいつらは光の杭を落とし、血を扱う実験を好む趣味の悪い奴らだ。…油断はするなよ。」
ベレス「…レアも連れて行けってのは何でだろう?」
レア「…それは、ヒューベルトは何かを感じ取っているのでしょう。」
クロード「おっと…レアさん、大丈夫ですか?」
レア「ええ、フォドラの危機にいつまでも寝ているわけにはいきません。…彼らが何故光の杭を簡単に使わないのか、そして、何故ガルグ=マクに使わないのかが気になりますよね?」
クロード「ええ。」
レア「…ここガルグ=マクには落とせないのです。かつて、光の杭はガルグ=マクを目掛けて落ちてきたこともありました。しかし…上空で軌道を変え…アリルに…。」
リシテア「だから、アリルが焼け野原になったんですね。」
レア「聖墓は神祖永眠の地であると同時に邪なる光を払う力を持つ神器でもあるのです。神祖が聖墓を築き、神祖が生み出した眷属たちは邪なる光から身を守る為にザナドに移り住んでいた。」
レア「そして、簡単に使わないのは、居場所を特定されるからでしょう。」
クロード「だから、俺たちを確実に始末できると踏んでメリセウス要塞に落とした。しかし、死神騎士の気まぐれで俺たちは助かったというわけだ。」
レア「…私も同行いたします。古の時代より暗躍してきた闇に蠢く者をこの目で確かめたいのです。」
———————————————————
〜医務室〜
……また、医務室で目が覚めたのか…。何回目だろう。…体は動くのか?
アデルは起き上がった。
…まだ、大丈夫みたい。
ベレス「目が覚めた?」
…先生。ご心配をおかけして申し訳ありません。
ベレス「…君が無事で良かったよ。…これから、シャンバラへ向かい、あの魔道士たちを滅ぼす。」
…話し合うことは出来ないんでしょうか?
ベレス「…出来ない。彼らの目的は地上の人間と女神の眷属を皆殺しにすることだから。…相容れないんだよ。」
…そうですか。……。
ベレス「…エーデルガルトのことでしょ?…今は泣いてもいいから。…誰も咎めたりはしないよ。」
………………………。 - 576122/02/16(水) 20:04:12
ベレス「…>>578が君に用事があるみたいだよ。動けるようになったら、会いに行ってあげてね。それじゃ、体には気をつけて。」
そうして、ベレスは退室した。
- 577二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 20:04:46
加速
- 578二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 20:05:02
マリアンヌ
- 579122/02/16(水) 20:07:54
- 580二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 20:13:49
エーデルガルトとの密会を覗いた日から私の中で貴方の存在が大きくなっていく日々を送っていた。恋幕かどうかは分からないがただ貴方の傍にいたい
- 581二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 20:29:09
アビスの書庫でセリアルについての書物が見つかったので
- 582122/02/16(水) 20:48:28
マリアンヌ「あ、お怪我の方は大丈夫ですか?すみません、呼び出してしまって。」
…まだ痛むけど、大丈夫だよ。…マリアンヌさんが治療してくれたんだよね?ありがとう。
マリアンヌ「いえ…お大事になさってくださいね。後、フレンさんとリシテアさんにもお礼を言ってあげてください。…あなたを助ける為に必死に力を尽くしてくれていましたから。」
もちろん。
マリアンヌ「…以前、聖獣を祀る遺跡にクロードさんと一緒に行ったのを覚えていますか?」
うん。
マリアンヌ「…そこで風を呼ぶものは、あなたの祖先の名を口にしました。…セリアル、と。…レア様と同じ女神の眷属には違いありません。そう思って、私は書物を探してみました。すると…アビスでそのセリアルに関する書物が見つかりました。…あなたの出生に関する事柄が書かれているかもしれません。どうか、ご一読願います。」
マリアンヌがアデルに本を手渡した。
分かった、ありがとう。
マリアンヌ「…アデルさん。この大聖堂も早く治してあげたいですよね。…帝国軍の襲撃の後からずっと手付かずでしたから。…私、戦後は養父から爵位を継ぐつもりです。そして、先生やクロードさんの助けになりたいと思っています。」
今のマリアンヌさんなら問題ないよ。必ず、フォドラを良い世界に変えてくれるはずだから。
マリアンヌ「ありがとうございます。…アデルさんは動物はお好きですか?私は好きです。彼らとお話しすると、心が落ち着きますから。」
僕も。
マリアンヌ「アデルさんも動物の声が聞こえるのですね。…あの鳥は…」
———————————————————
〜書庫〜
セリアルに関する本を読み進めていた。
そこにはこう書かれていた。>>584と。
- 583二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 20:53:12
紋章を消す方法
- 584二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 20:58:20
セイロスの姉、セリアル
神祖の始まりの眷属
姉妹仲は良く、あのセイロスもセリアルの前ではただの妹だったという
人間(アガルタの民)に襲われた際に行方不明になる - 585122/02/16(水) 21:11:24
セイロスの姉、セリアル
神祖の始まりの眷属
姉妹仲は良く、あのセイロスもセリアルの前ではただの妹だったという
人間に襲われた際に行方不明になる
………セイロス。あの守護聖人セイロスか…。
さらに読み進めていくと…
セリアルは神祖の血を最も色濃く受け継いでいた
その血に眠る力を常日頃狙われ続けていたしかし、ある時人間と恋に落ち、その後まもなく、行方をくらましてしまった
このことから、彼女はその人間に騙されていたというのが有力である
彼女にまつわる史跡の類は存在していないが、諸説では別の大陸に渡ったとも言われており、何処かにある可能性も示唆されている
レア「…アデル。」
…………。
レア「…ごめんなさい、あなたのことを盗賊ネメシスと同一視し、疑い続けてしまって…。あなたはベレスやクロードと共に私を助ける為に戦ってくれたということを聞きました。」
…僕は別にあなたの為に戦ったわけではない。
レア「…分かっています。…私に答えられることなら何でもお答えします。何か聞きたいことはありませんか?」
アデルは>>587について聞いた。
- 586二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 21:18:23
セリアルのこと
- 587二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 21:26:00
- 588122/02/16(水) 21:37:05
セリアルは知っていますか?始まりの眷属とされている人です。
レア「…私の姉です。」
でしょうね。セリアル以降の眷属は皆、妹になるでしょうから。…あなたは何者なんですか?
レア「……………………。」
また、隠し事ですか。…もういいです。
レア「……セリアルのことは私がよく知っています。彼女は人間と恋に落ちた…あなたが読んでいる本にもそう書かれているはずです。…そして、その人間に襲われたのだと…。」
ええ、そう書かれています。
レア「ですが、それだけはあり得ません。彼女はその人間との間で確かに愛情を育み、子を成したのです。…そして、自らの意思で赤き谷ザナドを離れていったのです。その最愛の人間と幸福に暮らす為に…。しかし、長くは続かなかった。彼女はある時、その人間の前から姿を消しました。…眷属たちは皆、人間に愛想を尽かしたと言っていましたが、そんなことはあり得ません。…彼女は何者かの手によって、命を絶たれたのだと、私はそう考えています。」
何故そんなに詳しいのですか?
レア「…私が聖者セイロスだからです。」
…!?まさか…!
レア「…セリアルは私に本当に良くしてくれました。神祖ソティスにお会いしたことがなかった私にとっては彼女が母のような存在でした。…だから、私は彼女の命を奪ったであろう者は許さない…!必ずや、この手で地獄に送りたい、と常々思っています。…すみません。私の話は以上です。何か不明な点はありましたか?」
いえ…。あの…ありがとうございます。
レア「…構いませんよ。」 - 589122/02/16(水) 22:06:15
クロードと>>591が会話している。
- 590二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 22:07:27
加速
- 591二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 22:08:29
リシテア
- 592122/02/16(水) 22:26:03
〜会議室〜
リシテア「クロード。」
クロード「どうした?」
リシテア「…正体を明かしなさい。」
クロード「そう怖い顔すんなって。折角の可愛い顔が台無しだぞ?」
リシテア「………。」
クロード「…分かった話すよ。察しの通り、俺はフォドラの人間じゃない。…パルミラの人間だ。全部がパルミラの血って訳じゃないぜ?半分な。」
リシテア「…何故、士官学校に入学を?」
クロード「…このフォドラを変革させる足掛かりを得る為だよ。パルミラの人間もフォドラの人間も思考が凝り固まって嫌がるんだ。あっちは、フォドラの人間を「臆病者」と蔑み、こっちは、パルミラの人間を「化け物」と蔑む。同じ人間だってのに、人種が違うだけで、異物扱いだ。馬鹿馬鹿しいにも程があるだろ?…そして、俺にはリーガンの血が入っていると知って、これを利用しない手はないと思った。…嫡子が居なかったリーガン家に入るのは容易だったよ。そこからは、お前らの知っての通りだ。士官学校へ入学し、その後はこうして同盟をまとめ上げる盟主となっている。」
リシテア「あんたも、エーデルガルトと同じような考えだったのですか?」
クロード「あいつみたいに多くの血が流れるやり方は取りたくなかったが、時間をかけてでもフォドラを変革させるつもりだったよ。…生まれや人種で差別することがいかに愚かなことかを理解してきたつもりなんでね。」
リシテア「…では、闇に蠢く者たちも差別しないと?…確かに彼らはフォドラの人間全てを根絶やしにしようとしています。でも、彼ら全員がそうとも限りませんよ?」
クロード「…そうだな。全員が全員、お前やアデルに血の実験をした奴やソロン、クロニエみたいな奴じゃないとも思っているよ。…痛い所を突いてくるな。…俺は偏見や差別を無くしたいと言っておきながら、結局は闇に蠢く者たちをまとめて滅ぼそうとしているからな。これは、パルミラの人間が攻めてきたから、パルミラ人を根絶やしにすると言っているのと変わらないよな…。」
リシテア「…わたしも分からなくなってきました。…彼に言われてから、全てが憎むべき人間なのかということが…。」
クロード「…考えても分からないことだな。こればかりは…。」 - 593122/02/16(水) 22:44:27
クロード「…なあ、お前はアデルの不調については気づいているか?」
リシテア「…はい。…左耳を失聴しているみたいです。」
クロード「…やっぱりな。あいつ、呼び掛けに反応しないもんな。…それに加え最近はあまり、起き上がらなくもなってきている。」
リシテア「…今はまだ笑顔を見せてくれています。…でも、来年にはもう彼の顔を見ることは二度と出来ないんですよね…?」
クロード「…あいつ自身、もう死に場所を探しているのかもしれないな。…この戦いが終結するまでに命を使い潰す気だ。」
リシテア「…わたしたちで何とか出来ないでしょうか?」
クロード「…俺と先生はお前とあいつの寿命を取り戻す方法を探している。…だが、あいつはもう…残りの人生を賭けて、お前の寿命を取り戻すことしか考えていないように見える。」
リシテア「…あの戦いの時も、わたしの体に負担をかけない為にわたしに白魔法を使わせないようにしていました。」
ベレス「…ここにいたんだね。」
リシテア「先生…。…アデルはどうしていますか?」
ベレス「寝ているよ。…一昨日からずーっとね。」
クロード「…闇に蠢く者たちを倒すにはあいつの力も借りないといけないのが辛いところだな…。」
ベレス「……そうだね。」
———————————————————
……………………。
体が重い…。…もう動くのも辛くなってきたかも…。
アデルは部屋で眠っていた。
そんなアデルの元に>>595が訪ねてきた。
- 594二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 22:44:54
ベレス
- 595二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 22:45:03
リシテア
- 596122/02/16(水) 23:23:09
リシテア「…アデル。」
…………………。
リシテア「…眠っているんですか。」
…………………。
リシテア「…わたし、あんたを初めて見た時、はっきり言って嫌いでした。わたしと同じ境遇なのに何もかも諦めていたことが凄く癪に触りましたから。でも…あんたは自分の身を顧みずにわたしを助けてくれた。…その時にどうして、命を粗末にしてまで、わたしを助けたんだろうとそう思ったんです。もっと、自分のことしか考えていない人間だとそう思っていましたから。…聞けば、あんたは生きている意味がなかったと言うんです。生きることも望まれず、化け物と蔑まれ、ずっと一人だったと。…わたしより一つ年上なだけの少年がですよ?…そんな暮らしをしていたら、心が壊れるに決まっていますよ…。にも関わらず、あんたはわたしやみんなの話を親身に聞いてくれていた。それからはどうしても、あんたを嫌うことが出来なくなり、そして、放っておくことも出来なくなった。…エーデルガルトの気持ちが今なら分かります。」
…………………。
リシテア「…今ではみんな、あんたのことが大好きなんですよ。…だから、また元気な顔を見せて…。」
クロード「…リシテア。」
リシテア「…クロード。」
クロード「…アデルは眠っている。行こうか。」
リシテア「…はい、あの食事を作りましたので食べてくださいね。…先生やクロードと一緒に作りました。…わたしは料理を作るのが得意ではないですから…。」
クロード「変なものは入れてないから安心してくれ。…寝ているから聞こえていないか。」
リシテアはクロードと共に部屋を出た。
アデルはリシテアの話を……………………全部聴いていた。
………うう………。
アデルは一人涙を流していたのだった。 - 597122/02/16(水) 23:34:26
〜地下都市シャンバラ〜
クロード「ここがシャンバラか。」
リシテア「凄い…地下にこんな広大な空間が広がっていたなんて…。」
ヒルダ「あたしの領地の近くにこんな所があったなんて、怖すぎだよ…。」
レオニー「これは、古代の遺跡?なのかな。」
イグナーツ「ですが、こんな装飾の建築物は見たことがありません。」
ローレンツ「確かに荘厳な雰囲気ではあるが、あまり長居はしたくないな。手早く済ませてしまおう。」
クロード「ああ、そうだな。」
レア「…私の推測が正しければ、最も殺したいと思っているのは、ベレス。あなたです。」
ベレス「何で?」
レア「…あなたが天帝の剣を振るい、ネメシスと同じ力を操るからでしょうか。」
ベレス「理由になってない。」
レア「…そうですね。この戦いが終われば全てお話しします。あなたが何者なのかということを…。」
タレス「現れたか、女神の現身よ。復讐の成就のみを願って幾千年。…滅せよ、高慢な女神とそれに連なる獣どもを未来永劫人の世から葬り去るのだ!」
クロード「闇に蠢く者の親玉はどいつだ…?隠れていやがるからか、分からないな…。」
レア「…施錠された扉の奥に構えているかもしれません。…注意しながら進軍しましょう。」
次の展開>>599
- 598二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 23:41:12
タイタニスは相手をクロード、アネット、リシテア、マリアンヌがする
ヴィスコムを破壊して回るのにラファエル、イグナーツ、ユーリス、ベルナデッタ
雑兵はヒルダやフェルディナンドらが相手になる
闇うごから優先的に狙われてるベレスとアデルは闇うごをかく乱しつつ最深部を目指す - 599二次元好きの匿名さん22/02/16(水) 23:42:10
- 600122/02/17(木) 00:02:21
クロード「あの人形、どこかで見た気が…。」
アネット「あ、思い出した!ミルディン大橋だよ!」
リシテア「あれも彼らの技術で作られたものだったんですね。」
マリアンヌ「私たちはあの人形を排除しましょう。」
クロードたちはタイタニスの排除に向かった。
ラファエル「何かよく分からない兵器もあるみたいだぞ!」
イグナーツ「何かが飛んできますよ!」
ラファエルたちに向けて、何かが飛来してきたのだった。
ユーリス「危ねえな。…こいつは破壊できるのか?」
ベルナデッタ「さ、さあ?分かりませんけど…。」
ラファエル「壊せるなら壊しちまうぞお!」
ラファエルたちはヴィスカムの機能を止める為に動き出した。
フェルディナント「私たちは敵兵を相手にしよう。…どうやら、彼らの狙いは先生とアデルのようだな。」
ヒルダ「女神の眷属…を狙っているんだったっけ?だから、あの二人が狙われているのかな?」
ローレンツ「だろうな。アデル君がかつて拐われたのもそういうことなのだろう。」
フェルディナントたちは闇に蠢く者の兵士たちを排除を行うようだ。
ベレス「アデル。彼らは君も狙っているからね。ソティスの力を宿す者が狙いのようだから。」
分かっています。
ベレス「首魁を討てば終わるはず。そいつを目指そう。」
ベレスたちはタレスがいる部屋を目指して進み始めた。
次の展開>>602
- 601二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 00:09:59
加速
- 602二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 06:44:59
イグナーツ敵に襲われた時、戦争は終わったからとランドルフとフレーチェが援護に入る
進軍したベレスとアデルはタレスと対峙した - 603二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 08:20:43
保守
- 604122/02/17(木) 11:01:52
ラファエル「イグナーツ!周りをよく見てくれよ!」
イグナーツ「分かっています!だけど…うわっ!」
イグナーツに敵が襲いかかってきたのだった。
ローレンツ「不味いぞ、イグナーツ君!」
イグナーツ「ダメです…避けられません…。」
そして、イグナーツに攻撃が命中する…そう思われたが…
「…お前に力を貸そう。」
何者かが止めに入った。
イグナーツ「あなたは…!」
ランドルフ「陛下は亡くなられたのだな。…俺たちの最後の任務として、この者どもを討つ為に協力しよう。」
フレーチェ「分かりました、兄さん。」
ランドルフとフレーチェが参戦したのだった。
タレス「現れたか…女神の現身どもよ…。…貴様ら二人は、我らの大望の為の礎としてくれよう。」
ベレス「覚悟して。」
タレス「貴様…特に女神の血が濃いように見えるな。…あの眷属の末裔か?」
…セリアル。
タレス「やはり、そうなのだな。あやつも我らの復讐の成就の為に役立ったのだ。…憎き女神とそれに付随する獣どもを滅ぼし、我らが地上を統べる為のな。」
…………………。
次の展開>>606
- 605二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 11:55:06
加速
- 606二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 12:07:17
タレスの魔法攻撃をかわしつつ、ベレスとアデルが剣で連携する。
追い詰められたタレスの最後の一撃がベレスを襲うがアデルが身代わりとなる。
死にかけたアデルを見て、ベレスが涙を流し、口づけをすると、セリアルの幻影が姿を現す - 607122/02/17(木) 12:54:49
タレス「…ぐおっ…!」
ベレスとアデルはタレスの攻撃を躱し、タレスに攻撃を加えていく。
ベレス「…アデル、大丈夫?」
……………。
ベレス「…アデル?」
ベレスの声はアデルの耳には届いていないようだった。
…先生、あいつを倒しましょう。
ベレス「…そっか…もう、耳が聞こえないんだね…。」
ベレスとアデルの連携により、ついに…
タレス「おのれ…。」
タレスは膝をついたのだった。
ベレス「次で終わらせる…!」
…先生!…気をつけて!
タレス「…このままでは終わらせぬ…!…貴様も死ぬのだ、凶星よ!」
タレスが最大限の魔力を込めてベレスを殺すべく魔法を放った。
ベレス「…くっ…!」
その瞬間…ベレスはアデルに押されたのだった。
ベレス「…何を…!?」
…あいつに止めを…。
ベレス「駄目だ!君が死んでしまう…!」
…先生、後は頼みますよ。
そうして、アデルは魔法に飲み込まれたのだった。
ベレス「…くっ…!」
タレス「…何…?…ぐおおおっ!!」
ベレスが隙を晒していたタレスを一閃したのだった。 - 608122/02/17(木) 13:01:12
ベレス「…アデル!」
先…生…。…良かった。…これで…終わったんですね…。…クロード君たちにも伝えてください…。…今までありがとう、と…。
アデルは既に致命傷を負っていた。ベレスの目から見てももう助からないのは分かっていた。
ベレス「…死んでは駄目だ。…クロードやリシテアと約束したんじゃないのか?…一緒に未来を生きるって…。」
…先…生。…僕がここまで生きたいと思えたのは…あなたやみんなのおかげですよ。…ごほっ、ごほっ。…はあ…半年くらい死ぬのが早まったんですかね…。…今まで、ありがとうございました…先生…。
ベレス「…………………。」
ベレスはアデルの頬にそっと口づけをしたのだった。
ベレス「…ごめんね、守れなくて…。」
クロードたちが駆けつけたのだった。
クロード「…馬鹿野郎…。まだ死ぬ時じゃないだろ…!」
ヒルダ「…嘘だよね…?」
ベレス「…………………。」
すると、何者かの声が聞こえてきたのだった。
「…私は祖なる者…。…眷属の間では、セリアルと呼ばれし者。」
レア「…セリアルなのですか?」
「…セイロス…。ええ、ですが…私は既に死した存在…。」
マリアンヌ「…あなたが…セリアルなんですね…。」
リシテア「…アデルを…連れて行く…つもりですか…?」
「…………………。」
セリアルは何と答えた?>>610
- 609二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 13:17:24
加速
- 610二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 13:18:40
ベレスと炎の紋章を通して命を共有すればなんとかなる
- 611122/02/17(木) 13:27:40
「…神祖の魂を一つにするのです。…あなたたちは神祖の魂を分け合っている。…一つにする…即ちあなたとこの者の命を共有するということ…。…ですが、この者の命はここで尽きなくとも、僅か半年足らずの命…。…この者の命の終わりはあなたの命の終わりに等しい…。…それでも良いのですか?」
ベレス「……………………。」
クロード「…先生、あんたに委ねる。…あんたの選択を誰も責めはしないさ。」
ベレスの選択は?>>613
- 612二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 14:07:42
する
- 613二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 14:13:13
今、アデルを失いそうになって気が付いた。私はアデルを愛してる、そのためなら命を共有することぐらいなんともない
- 614122/02/17(木) 14:27:14
ベレス「…構わない。」
クロード「…本当にいいのか?あんたも…。」
ベレス「…彼のことが好きだから。…彼に生きていてほしいから。…その為なら構わないよ。…それにまだ半年あるからね。その間に彼の寿命を取り戻す方法を見つければいいんだから。」
クロード「…分かった。俺はアデルとリシテア以外にもあんたの命も背負うことになるんだな。…なら、尚更諦められないな。」
「…あなたが神祖と融合したように、彼の魂と一つになるのです。」
ベレス「…どうやって…?」
「…わしと、おぬしの意志は一つとなった。時のよすがを辿りて見出した己が答え——はじまりのものたる、わしに示せ」
何処からともなく声が響いてきた。
そして、ベレスとアデルは光に包まれた…。
タレス「…このままでは…終わらせぬぞ…。」
レア「…あれは…まさか!?」
レア「急ぎ撤退してください…!」
クロード「おいおい…あいつ光の杭を…!」
タレス「…我らアガルタに…光あれ!」
タレスが魔法陣を描き、魔力を込めたのだった。
その瞬間…光の杭が降り注いだ。
白きもの「…グオオオオオッッ!!」
何処からともなく現れた、白きものが光の杭を撃ち落とし始めたのだった。
白きもの「早く、行きなさい…!」
クロード「…まさか…レアさんが!?」
ヒルダ「ちょ、ちょっと先生とアデルくんは!?」
クロード「…今は退くしかねえだろ!」
クロードたちはシャンバラからの撤退を急いだのだった。 - 615122/02/17(木) 14:49:22
(最終章です。)
〜翠風の章 翠雨の節(8月)〜
クロード「…前節はお疲れさん。…先生やアデル、レアさんの居場所は不明だ。何処に行ったのか検討も付かない。」
ヒルダ「…どうするの?でも、探すしかないでしょ!」
クロード「当たり前だろ。だがな…」
クロードたちが今後の方針について、話していると…。
同盟兵「盟主様!…同盟領から、ガルグ=マクに向けて謎の軍勢が進行中とのことです!その軍勢は…炎の紋章を軍旗を掲げてこちらへ一直線に進行して来ているとのこと…。」
クロード「…炎の紋章の軍旗を掲げて…先生じゃないのか!?」
同盟兵「違います。…その者たちが通った後には何も残されていないのです。村や町が滅ぼされ、一人残らず殺されたとの報告が…。今はホルスト殿が対応に当たっていますがどれくらい持つのかは…。」
クロード「…何なんだ…そいつらは…。」
クロード「…皆、聞いてくれ。今節は先生やレアさんの捜索以外にも、謎の軍勢も相手にする必要があるかもしれない。その準備をしてくれ。」
———————————————————
ベレス「…ここは…?」
ベレス「…レア!」
レアが重傷を負って倒れていたのだった。
レア「…ベレス…。…無事で良かった…。…急ぎガルグ=マクへ帰還しましょう…。」
ベレス「…アデルがいないの。」
レア「…アデルは文字通りあなたの魂と一つになったのです。…あなたを元にして彼と融合した。」
ベレス「…そんな…。」
すると、ベレスの頭に声が響いてきた。
…先生、僕は今、ソティス様のようにあなたの中で生きています。…やっぱり、僕の肉体はもう死んでいたみたいです。…これからは常にあなたと共に在ります。
ベレス「…君の寿命はどうなっているの?」
…分かりません。
ベレス「…君の姿はみんなに見えるの…?」
…試してみます。
すると、アデルはセリアルのようにぼんやりと現れた…。
…出来るみたいですね…。
ベレス「…良かった…。…取り敢えず、ガルグ=マクに戻ろう…。」 - 616122/02/17(木) 14:55:58
クロード「…アデルと先生が一つになっただって?」
ベレス「…うん。…アデル、聞こえる?」
…クロード君、聞こえるかな?
クロード「ああ、聞こえているよ。…お前、寿命の方は問題ないのか?」
…前よりも気分が良いから、問題ないのかも…。
クロード「…それは良かったな。…話には聞いていると思うが、謎の軍勢がガルグ=マクに進行してきている。…迎え撃つ場所は…カレドニス台地だ。…準備と言っても、アデルにはどうにも出来ないか…。」
一応、こうして君たちの前に…
クロード「これは、驚いたな…。剣も振れるのか?」
…出来るかも?
クロード「よく分からないな…。とにかく、レアさんが目を覚ましたら、詳しいことを話してくれるみたいだ。それまでは、体を慣らしておいてほしい。」
———————————————————
アデルは…夜の大修道院を歩いていた。
…これではまるで幽霊だな…。
すると>>618と遭遇した。
- 617二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 15:10:25
加速
- 618二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 15:10:52
ランドルフとフレーチェ
- 619122/02/17(木) 15:21:28
ランドルフ「…幽霊か!?」
フレーチェ「…兄さん…!」
…あの…?
ランドルフ「…ああ…お前か…。」
フレーチェ「…あの…私や兄さんの命を助けてくれてありがとうございます…。…本来なら、落としていたはずの命でしたから。」
…いえ…お礼ならイグナーツ君にお願いします。…僕はあなたたちを殺す気で戦っていましたから。
ランドルフ「ああ…彼には既に礼を伝えた。」
あなたたちはこれから何処へ?
ランドルフ「…敗残兵である俺たちの居場所はここにはないだろう?…フレーチェと共に何処かへ行こうと思ってな。」
フレーチェ「…その…ありがとうございました。」
…パルミラとかどうでしょう?
ランドルフ「パルミラか…。…一度行ってみるのもいいかもしれない。」
フレーチェ「…そうですね。」
ランドルフ「お前は…生きているのか?」
…生きているはずです。あの先生と一つの存在になったのですから。…先生が天寿を全うした時が僕の最期でしょう。
ランドルフ「…そうか。…俺たちはこれで、大修道院を去る。…世話になったな。」
ランドルフとフレーチェは大修道院を後にしたのだった。 - 620122/02/17(木) 15:37:19
〜書庫〜
あの…リシテアさん?
リシテア「…ひっ…お化け…!?」
…僕だよ。
リシテア「…ア、アデルでしたか…。」
何か考え事…?
リシテア「…あんたは先生と一つの存在になったと、そう言いましたね。…寿命についてはどうなのでしょうか?」
…分からない。でも、以前よりは元気が出てきた気がする…。…リシテアさん、ありがとね。
リシテア「…な、何がですか?」
…色々と。
リシテア「…いえ別に。…あの…また、あんたとお話し出来て嬉しかったです。…そして、これからあんたは先生やクロードたちと共に彼らの創る未来の世界を生きていけることでしょう。…良かったですよ…本当に…。」
君も先生やクロード君たちと一緒の未来を生きるって約束したでしょ?
リシテア「…そうでしたね。…話を変えます。闇に蠢く者たちは滅びました。…改めて聞きます。あんたは彼らを滅ぼすべきだったと思っていますか?」
アデルは>>622と答えた。
- 621二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 15:48:04
タレスたちはそうだったと思う。でも彼らのような人間だけではないはず。
僕は甘いよね… - 622二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 15:53:09
組織としては滅びるべきだったが彼らの在り方はレアの敷いた体制の歪みの1つだと思う
- 62362222/02/17(木) 16:35:07
難しいようなら安価上でも問題ないです。本編と矛盾してる部分強いし
- 624122/02/17(木) 16:50:59
組織として彼らは存在するべきではなかった。…でも、彼らの在り方はレア様の体制による歪みの結果とも言えるかもしれないね。
リシテア「…彼らはエーデルガルトに紋章の力を宿させて、フォドラを支配するつもりだったんですよね。…確かにレア様が紋章を至上とするような体制を敷かなければ、彼らもまた違ったのかもしれない。…だからといって、彼らに同情することはわたしには出来ません。…多くの人々を血の実験で苦しめ、フォドラを戦乱に巻き込み、…そして、大切なあんたの命を一度は奪ったのは変わらないんですから。」
…大切?
リシテア「…大切ですよ。…わたしだけじゃなくて、みんな、あんたのことは大切に思っていますからね。…先生と一つになった以上、無闇に命を粗末にすることはもうないと思いますから、その点については安心できますけど。」
…ありがとう。
———————————————————
クロード「…何だって!?…解放王ネメシスが生きていたっていうのかよ!?」
レア「…間違いありません。…千年前に私が聖者セイロスとして討ち取ったはずです。…しかし、シャンバラにその遺骸が封印されており、陥落の際に解き放たれたと、私はそう考えています。」
クロード「待て…あんたがセイロスだっていうのかよ!?」
レア「…ええ。私はネメシスに復讐する為にアドラステア帝国の建国を促し、四聖人と共に人々に紋章の力を与えたのです。…そして、ついにタルティーン平原で奴を討ち取った…はずでした。」
ベレス「でも、生きていたと…。」
レア「クロード、ベレス。あなたたちに託します。二度と赤き谷の惨劇を繰り返させてはなりません。解放王ネメシスを討ち、フォドラの血塗られた歴史に終止符を打つのです…!」 - 625122/02/17(木) 16:57:22
クロード「よっ、アデル。元気…なのか?」
うん。
クロード「お前、腹は減らないのか?」
…うん。
クロード「そうか…お前と酒を交わすという話は無しになりそうだな。もう聞いていると思うが…今回の敵は、解放王ネメシスだ。…お前と同じ炎の紋章を宿し、凄絶な力を振るう王。…のはずだったが、実際は盗賊に過ぎなかったみたいだな。…風を呼ぶものが俺たちを憎き十傑の末裔だと言ったのはそういうことだろう。…英雄なんてのは真っ赤な嘘。実際は、ザナドに住んでいた女神の眷属をネメシスと共に虐殺し、その骨と心臓から遺産と紋章を生み出しただけなんだ。」
……。
クロード「…そして、あの風を呼ぶものもやはり、女神の眷属だったんだ。…アデル、あの風を呼ぶものは誰だと思う?まさか、四聖人の一人だったりしてな…。」
アデルは>>627と答えた。
- 626二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 17:16:26
マクイルじゃないかな
- 627二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 17:38:45
- 628122/02/17(木) 17:48:04
聖マクイルじゃないかなと思うよ。
クロード「ほう…それはどうしてだ?」
…何となく…。
クロード「…俺も何となくだよ。…もしかしたら、インデッハかキッホルかセスリーンかもしれない。…ただ、四聖人のうちの一人だとは俺も思っている。…レアさんに問いただしてみれば、いいかもな?」
…答えないと思うよ。
クロード「ああ、俺もそう思うよ。あの人隠し事ばかりだからな。…まだ、どんな馬鹿でかい秘密を隠しているのか分かったもんじゃないぞ。」
クロードとアデルが話していると…
ベレス「ここにいたのね。」
先生。体に不調は?
ベレス「以前よりも力が増した気がする。…ソティスの魂が一つになったことによるものなのかな。」
クロード「あんたらは正真正銘の一心同体になったわけだ。…先生が死ぬ時には、アデルも死ぬのだろうな。…だが、アデル。それは、お前も同じだ。…お前が再び死んだ時には、先生もろともだ。それは覚えておいてくれ。」
…分かっているよ。
クロード「よし…そろそろ、本格的に準備に取り掛かってくれよ。…いよいよ、ネメシスとの決戦だ。…ホルストさんが破られたとの情報が入ってきている。…ヒルダが今は様子を見に行っているようだが、無事でいてくれると嬉しいな…。」
———————————————————
…他に何かすることはあるだろうか?>>630
- 629二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 18:01:44
武器の手入れ
- 630二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 18:08:03
特にない
- 631122/02/17(木) 18:29:55
…このまま寝よう。…凄く眠い。
アデルは食事を必要としなくなっていた。代わりに睡眠の時間が増えたのだった。多い時は2日以上、眠り続けることもある。どうやら、実体を持って現れると体力を使うようだ。そうなった時はベレスの中で眠るようにしている。
———————————————————
〜大広間〜
クロード「このまま俺たちはカレドニス台地へ向かう。解放王さんが首を長くして待っているはずだ。」
ヒルダ「兄さんを痛めつけた、アイツだけは絶対に許さないから…。」
イグナーツ「ヒルダさんが本気だ…。ボクも本気を出さなくては。」
ラファエル「解放王をぶっ倒して、みんなで宴にするぞお!」
ローレンツ「父は戦わずして兵を退いたが、僕は違う。…民を傷つけた解放王を生かしてはおけない。」
レオニー「ああ、師匠や先生から学んだ全てをネメシスにぶつけてやるよ!」
マリアンヌ「私は先生やクロードさん、そしてアデルさんの為に戦います。…逃げたりはしません。」
リシテア「これがわたしの最後の戦いでしょう。…勝って、フォドラの未来を守りましょう。」
フェルディナント「解放王か…。このまま野放しには出来ないというのなら、討ち取るのみだ。」
ベルナデッタ「その人がいるとあたしの引きこもり生活を謳歌出来ませんものね。やりますよ!」
アネット「…メーチェ…父さん。あたしに力を貸して…。」
ジュディット「みんな、あんたについて来てくれるってさ。覚悟は出来てるだろ?」
クロード「当たり前だろ、ジュディット。先生、アデルは?」
ベレス「眠っているよ。もう少ししたら起きると思うから。」
クロード「分かった。さて、死に損ないの解放王をぶっ倒して、偽りの歴史にケリをつけよう。その先には俺たちを縛るものは何もない。真っ新な時代が始まるんだ!行こうぜ、きょうだい!フォドラの夜明けが俺たちを待ってる!」 - 632122/02/17(木) 18:31:21
〜カレドニス台地〜
ネメシス「セイロス…殺ス…邪魔ヲスルナ…!」
ネメシス「我ガ、行手ヲ阻ムモノ共ヲ残ラズ殺セ…。」
クロード「あの爺さんがネメシスだな…。なるほど、凄まじい力だ。」
ヒルダ「クロードくん!英雄の遺産のようなものを持っている人が見えるよ!
ローレンツ「彼らを倒すのが先決かもしれない。…何か嫌な予感がするのだ。」
次の展開>>634
- 633二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 18:32:05
加速
- 634二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 18:40:07
紋章餅はそれぞれ対応した十傑と戦う。リシテアはカロン。
フェルディナンドはゴーティエ、ベルナデッタはラファイル、ラファエルはブレーダッドやイグナーツはダフネル、レオニーはフラルダリウス
ジェラルトやアロイス達は付き従う雑魚の処理
ベレスとアデルは毒沼を迂回しながらネメシスを目指す - 635122/02/17(木) 19:06:49
アガルタ兵「…うっ…あが…息が…」
オデッセ「…亡者どもが勝手な真似を…。…気をつけよ、その水は生者には毒となる…。」
クロード「あの沼には近づかない方が良さげだな。」
クロードがそういって沼を迂回して行こうとした時…
ヒルダ「危ないなー!」
ゴネリル「……。」
クロード「こいつ…お前と同じフライクーゲルを…。」
ヒルダ「クロードくん、ここはあたしに任せて。あなたは先に進んで。」
グロスタール「……。」
ローレンツ「あいつは僕が相手をしよう。クロードと先生はネメシスの元に向かってくれ。」
リシテア「…あれは雷霆…。…カトリーヌ様ではないですよね?」
カロン「……。」
リシテア「違いますか。ならば、死んでください。」
アネット「…あたしはあの『打ち砕くもの』を操る人を相手するからね。」
ドミニク「……。」
マリアンヌ「私も援護します。」
フェルディナント「英雄の遺産か…。あのような歴史があったとはな…。」
ゴーティエ「……。」
ベルナデッタ「な、なんかあの人あたしを狙ってますけど…。」
ラミーヌ「……。」 - 636122/02/17(木) 19:07:35
ラファエル「オデが相手になるぞお!」
ブレーダッド「……。」
イグナーツ「…ボクはあっちの人を相手します。」
ダフネル「……。」
レオニー「あいつ…わたしを狙ってるのか?」
フラルダリウス「……。」
クロード「この英雄の遺産のようなものを持っている奴は何なんだ?…先生、行くぞ…」
クロードがそう話していると…矢が降ってきた。
クロード「おっと…あいつが持っている武器は『フェイルノート』じゃないのか?まさかな…。」
リーガン「……。」
クロード「おい、あんた。十傑のリーガンじゃないのか?」
リーガン「……。」
クロード「答える気はなさそうだな。…先生、あんたはネメシスの元へ行ってくれ。」
ベレス「分かった。…アデル、起きてる?」
…はい。僕が飛び出しても無駄に的を増やすだけなので、どうしてもという時以外は待機しています。
ベレス「それでいい。」
ベレスはネメシスの元へと向かった。 - 637122/02/17(木) 19:08:42
セテス「ネメシスが何故蘇ったのか、私には分からない…。」
フレン「この人たちの顔をもう見たくありませんわ…。」
バルタザール「見たところ、死人じゃないのか?悪趣味にも程があるな…。」
ユーリス「ああ、そういえばお前『ヴァジュラ』を取り戻したようだが、そのまま使ってていいのか?」
バルタザール「俺が持っていた方が安全だと、母さんから連絡があった。だから、こうして使っているという訳よ。」
セテスたちはネメシスの配下の兵を相手にするようだ。
オデッセ「貴様ら…獣どもは始末せねばならぬ…。」
ジェラルト「お前…奴らの生き残りだな。…アロイス、片付けるぞ!」
アロイス「了解しました、団長!」
次の展開>>639
- 638二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 19:20:00
今までタレスに弾圧されていたアガルタの民の融和派やセリアルに祖先が世話になった者たちが駆け付けて、アガルタ兵と戦い始める
- 639二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 19:26:46
- 640122/02/17(木) 19:57:48
クロード「何だ…!?」
クロードがリーガンと弓の撃ち合いを繰り広げている時、辺りが騒がしくなってきたのだった。
アガルタ兵「…我らも手を貸すぞ!」
リシテア「あれは…奴らの残党!?」
ヒルダ「…嘘でしょ!?」
ベレス「…くっ…。…アデル、どうしたの?」
…彼らは僕たちの味方みたいですよ。
アガルタ兵「貴様らに手を貸してやろうというのだ。…その解放王討伐のためのな。」
リーガン「どういう風の吹き回しだよ、全く!…だが、手を貸してくれるというのなら、頼むぞ!」
アガルタの残党たちが同盟軍に手を貸してくれるようだ。
「セリアル様の末裔殿に力を貸すのだ!」
ベレス「…セリアル?…君のご先祖様に世話になった人なのかな?…彼らも手を貸してくれるみたいだ。」
…有難いですね。
ナデル「坊主!来てやったぞ!」
ランドルフ「俺たちも手を貸すぞ。」
フレーチェ「私もあなたたちに手を貸します…!」
クロード「お前ら!助かる!…いい加減消えてくれ。」
クロードがリーガンを撃ち抜いたのだった。
リーガン「……。」
クロード「消えちまったか…。先生!手を貸すぞ!」
クロードがベレスを追いかけて、ネメシスの元へ向かった。
ネメシス「オヌシ…我ト同ジ炎ノ紋章ヲ宿スカ…。」
ベレス「ネメシス、お前はもう一度地の底に戻るのよ。」
クロード「あんたの時代はとっくに終わったんだよ。俺たちが生きるフォドラにあんたの居場所はない。」
次の展開>>642
- 641二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 20:01:37
加速
- 642二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 20:08:18
捕虜のころから色々世話をしてくれて実はイグナーツに惚れていたフレーチェの協力でダフネルを撃破、そこから次々と過去の英雄達を同盟の生徒が撃破していく
ネメシスとの戦いにアデルも参戦し、クロードの援護もあり優位に戦いを進めていくが… - 643122/02/17(木) 20:35:25
イグナーツ「…君は!?」
フレーチェ「お手伝いします。」
フレーチェがイグナーツと共に戦ってくれるようだ。そして…
イグナーツ「これで決めます!」
イグナーツが放った矢がダフネルを撃ち抜いたのだった。
イグナーツ「…消えてしまいました…。フレーチェさん、ありがとうございます!」
フレーチェ「いえ…皆さんの元へ行きましょう。」
イグナーツ「そういえばどうしてボクに…?」
ヒルダ「…ふう…終わった…。みんなも終わったみたいね…。早く、あのネメシスの所へ行こ!」
ネメシス「…ヌウ…我ガ配下ハ破ラレタカ…。」
ベレス「せいやああっ!!」
クロード「うおおおっっ!!」
ベレスとクロードがネメシスを攻める。
ネメシス「…中々ヤルナ…ダガ…!」
ネメシスが天帝の闇剣を伸ばし薙ぎ払った。しかし…
クロード「ようやく来てくれたか!助かる!」
アデルが天帝の覇剣を携えて、突如現れたのだった。
ネメシス「…オヌシモ炎ノ紋章を…。…オヌシ…女神ノ眷属ノ匂イガスルナ…。」
ベレス「…君も天帝の剣を使えるの?」
…これは僕の力で生み出したものです。…ですが、先生のものとは変わらないはず。
クロード「あの解放王をとっとと地獄へ送り返そうぜ!」
三人でネメシスへと立ち向かっていった。
ネメシス「…我ガ押サレ始メテイル…!」
次第にネメシスが押されていくこととなった。
ベレス「このまま押していけば…。」
クロード「ああ…だが妙だな…。何か嫌な予感がするんだ。」
次の展開>>645
- 644二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 21:06:39
加速
- 645二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 21:11:15
ネメシスを倒すがタレス最後の切り札
アデルの血と神祖の遺体の一部から作り出したラスボス、ソティス・オルタが姿を表す - 646122/02/17(木) 21:39:35
ベレスとネメシスが交戦している。そこに…
ネメシス「…若造ガ…!」
クロード「千年前に生まれたあんたからしたら、誰だって若造だろ!」
クロードが矢を放ったのだった。
ネメシス「…群ガル事デシカ…戦エヌ弱キ者ドモヨ!」
クロード「そうさ、俺たちは弱き者だ。だからこそ、壁を乗り越え、手を取って、心で触れ合う。」
クロードが上空に矢を放った。そして…
クロード「生きるために…!」
そのままネメシスに突撃していった。
クロード「うおおおおっっ!!」
ネメシス「フンッ!」
クロード「ぐはっ…!」
クロードは弾き飛ばされた。
ベレス「ネメシス、これで終わりよ!」
ネメシス「…ヌウウ…!!」
ベレスとネメシスが同時に踏み込み、剣を振るった。だが、
クロード「…へっ。」
ネメシス「…馬鹿ナ!」
上空から矢が落ちてきたネメシスの腕に突き刺さった。それにより、ネメシスは体勢を崩してしまった。
ベレス「はああっっ!!」
ベレスがそのままネメシスを斬り伏せたのだった。
ネメシス「…グハアアアッッ!!」
クロード「…きょうだい、終わったな。これで…」
クロードがベレスとアデルの手を取ろうとした。その時…
「…わしははじまりのもの。故にこの世界を滅ぼし、再び創り変える者。」
何者かの声が響き渡った。 - 647122/02/17(木) 21:40:51
ベレス「…ソティス?」
「まあ、それでも構わぬ。」
ソティスを模った者はベレスに攻撃を加えたのだった。
ベレス「…うああっ!!」
クロード「ベレス!…お前は誰だ?」
ソティス「世界を創り変える者よ。アガルタの大望を果たすために。」
…こいつは、タレスが完成させた神祖…。…こいつを生かしておいては、世界は滅ぼされてしまう。
ソティス「わしの紋章を宿す者だな。…だが、最早この世界には不要なもの。滅せよ。」
ソティスの姿をした者は、あたり一帯を闇に包み込んだ。
ソティス「おぬしらの周りには数多の魔獣や兵が構えておるぞ。敵はわしだけではないということだ。」
次の展開>>649
- 648二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 21:45:40
レア、怒りのままソティスに突撃するがあっさりと返り討ち
ヒルダやリシテア、パルミラ軍や味方アガルタも攻撃していくが触れることすら出来ずに倒される
絶望的な雰囲気が広がっていく中、立ち上がるベレスとアデル - 649二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 21:48:04
- 650122/02/17(木) 22:32:56
レア「…一体何が…!?」
セテス「…レア!君は大人しくしているのだ!」
レア「…あれは…!?まさか…神祖…!」
レアがソティスを目にしたのだった。しかし…
レア「…いいえ、違います。…あの者はフォドラに厄災をもたらす者…。私が排除せねば…!グオオオオオッッ!!」
白きもの「…セテス、フレン、ベレスたちの援護を…!」
白きものがソティスの方へと向かっていった。しかし…
ソティス「無能な獣よのう。その程度で神祖たるわしに勝てるわけがなかろうに。」
白きもの「…ぐうっ…!」
白きものはあっさりとねじ伏せられてしまった。
ベレス「レア!」
クロード「おいおい…白きものでもあいつには歯が立たないってのか!?」
白きもの「この者を必ず滅ぼすのです!ギャオオオオッッ!!」
白きものが攻撃を加えるが、全く効いていない様子だった。
ヒルダ「…あたしも加勢しますよ!」
リシテア「あいつは…タレスたちが作り上げた紛い物…。…必ずや突破口があるはずです!」
クロード「レアさん!俺らも加勢する!」 - 651122/02/17(木) 22:33:41
ヒルダとリシテアとクロードが攻撃を加え…
アガルタ兵「我らも…!」
ナデル「よく分からねえが、坊主の為だ。このナデル様が相手してやらあ!」
さらにアガルタ兵やナデルたちも参戦するが…
ソティス「飛んで火に入る夏の虫とはこのことよ。まとめて散れ!」
ヒルダ「きゃあっ!」
リシテア「くっ…!」
クロード「うおっ!」
アガルタ兵「ぐわああっ!」
ナデル「何だこいつは…参ったな…。」
まとめて返り討ちに会ってしまったのだった。
ベレス「…アデル?…何か策があるの?」
…僕や先生ならあいつを終わらせられるかもしれません。…神に対抗するから神の力が不可欠だと思いますから。
ベレス「…分かった。」
ソティス「何をしようとも無駄なことよ。…このフォドラの大地から生きとし生けるものを排除してくれよう。」
次の展開>>653
- 652二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 22:50:00
ベレスとアデルが一時的に融合し、神祖に負けない力を引き出そうとする。
しかし、時間がかかるため少しの間動けなくなる。
生徒たちがその間盾になろうとするが、ソティスが戯れで神の力を行使し、平行世界の幻影を呼び出す。
炎の紋章を持つ帝国の男、片目に眼帯をした王国の女、リシテアのクローン「ダアト」、ベレスクローン「バアル」、女神の眷属化したヒルダ…それらが生徒たちに襲い掛かる! - 653二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 22:52:27
- 654122/02/17(木) 23:17:55
先生、またあなたの方に戻りますね。こうして、分離していると神祖としての力が弱まるようですから。
アデルはベレスに吸い込まれていった。
ベレス「…これでは勝てないかも…。」
…ならば、あなたに僕の力を全て与えます。…融合するんですよ。
ベレス「…それは…。」
…大丈夫です。死ぬことはありません。…あなたと一つになるんですよ。…手段は選んでいられません。早く!
ベレス「…分かった。でも、時間がかかるよ…。」
ソティス「お?先程の小童が消えてしもうたな。おぬしを殺せば良さそうじゃな?」
ソティスはベレスを殺そうとするが…。
クロード「まあ、まて偽物さんよ。俺たちの相手でもしてな。…今はあんたには用がないんだってさ。」
ソティス「わしはおぬしらに興味はないわ。これと遊んでおるがいい。」
ソティスは空間に干渉したようだ。そして…
「ここは?…フォドラか?」
バアル「やあ、レオニール。久しぶりだね。先生のこと覚えてる?」
「知らないな。お前のことは。」
「…わたしは、既に死んだはずでは…?」
ヒルダ「…バル兄を殺した奴を殺さないと…。」
ダアト「…タレス様の命のままに。」
ソティスが次々と兵を呼び寄せたのだった。
ソティス「こやつらと遊んでおれ。楽しそうじゃろう?」 - 655122/02/17(木) 23:19:42
クロード「なあ、あんた。先生じゃないのか?」
バアル「先生だよ?見れば分かるでしょ、クロード。」
クロード「なるほど…違うみたいだな。…ジェラルトさん。あいつを片付けてしまいましょう。」
ジェラルト「ああ、何か無性に腹が立つからな。」
バアル「おお…怖いな。まあ、かかってきなよ?」
「…君はフェルディナントとベルナデッタか。」
フェルディナント「何故私たちの名を知っている。…誰だ?」
ベルナデッタ「そ、そうですよ!あ、あなたは誰なんですか!?」
「…話すこともないな。君たちを片付ける。」
ヒルダ「あなた、あたしでしょ?何があったの?」
ヒルダ(幻影)「…邪魔するなら殺すから。」
バルタザール「ヒルダ?反抗期か?」
ヒルダ(幻影)「…バル兄の偽者だね。…殺す。」
ヒルダ「うへ…怖。あたしの反抗期ってこんな感じなのかな?」
バルタザール「おれに聞かれても…。」
ダアト「…今は貴方と協力します。」
「…ああ。…貴様と協力するなど虫唾が走るが仕方ない。」
リシテア「…わたしにそっくりの紛い物ですか…。…さっさと消えてください。」
ダアト「出来損ないの癖に生意気ですよ。私は完璧なのですから。」
アネット「あたしも協力するから!」
「……!」
「…あなたはリシテアさん?」
リシテア「…そうですけど…あんたは…。…何か懐かしい気が…。」
「…あなたがこうして生きていられる世界もあったのですね…。」
マリアンヌ「よくわかりませんが、戦いましょう。」
次の展開>>657
- 656二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 23:27:14
平行世界の幻影に苦戦する、同盟軍。ベレスを痛ぶるように弱い攻撃を繰り返すソティス。しかし、遊んでいたのが仇になりベレスとアデルが融合。
闇が晴れ、幻影達は消滅していく、獣の紋章を宿し、髪を白く染めたベレスの一撃が、ソティスを切り裂いた。 - 657二次元好きの匿名さん22/02/17(木) 23:32:01
- 658122/02/17(木) 23:47:54
クロード「くそったれ!」
バアル「おっと…そんな攻撃きかないよ?」
クロードがバアルと戦っているが、劣勢を強いられている。
バアル「ほら、隙だらけだよ。」
クロード「がっ…!」
バアルがクロードの飛竜に飛び乗りそのまま掌底を繰り出したのだった。
ジェラルト「坊主!」
ジェラルトがクロードを起こしにいった。
クロード「…何処も大苦戦ですね。…それに、こいつらには痛覚がないみたいです。だから、あいつを倒さなければ意味がない。…俺たちはなるべく時間を稼ぎましょう。」
ジェラルト「ああ、分かった。」
ベレス「…………。」
ベレスはひたすらじっとしている。
ソティス「おぬし…?諦めたのか?」
ソティスが軽く殴る蹴るをしている。
ソティス「…何か反応をしてみよ!」
ベレスを殴り飛ばしたのだった。
ベレス「…………………。」
ソティス「つまらん奴じゃのう…。おぬしの生徒どもは死んでしまうぞ?」
幻影によって同盟軍は苦戦を強いられている。魔法や矢の雨が飛び交い、激しい剣戟の音が聞こえる。
ベレス「……………。」
ソティス「もうよいわ、このまま首を落としてくれよう。」
ソティスが止めを刺そうとした時…
ベレス「…これで、終わりだよ。」
ベレスから激しい光が放たれ、辺り一帯の闇を照らしたのだった。 - 659122/02/17(木) 23:48:26
ヒルダ「…あれ?あたしのそっくりさん、消えちゃったよ?」
リシテア「…わたしの偽物も消えました…。」
クロード「あの闇が幻影を生み出していたのか…。先生の…」
リシテア「そんな…!?」
ベレスはアデルと同様に髪の色が白く変化していたのだった。
ソティス「…わしと同じ神の力を…!くっ…!」
ソティスが下がるがもう遅かった。
ベレス「…お前は所詮、偽物。…神祖ソティスには勝てない。」
ベレスがソティスを斬り裂いたのだった。 - 660122/02/17(木) 23:55:18
ソティスの体が消滅していった。
クロード「先生!…終わったんだな。」
ベレス「…ええ。」
リシテア「…アデルは…?それにその髪の色は…。」
ベレス「…彼と一つになったんだよ。」
クロード「…それなら…あいつには会えないのか…?」
ヒルダ「…嘘。嫌だよ…。」
リシテア「……嫌。わたしも…」
ベレス「……こうして髪が白くなっても自分には支障がないんだ。…もしこの髪の色が戻る時、彼との分離が為されたことになる。」
クロード「…ならば、待つしかないな。」
リシテア「…ええ、待ちましょう。…ずっと…。」
ヒルダ「まあいいけどねー。あたしはこれから時間が有り余るんだし。」
クロード「さて、きょうだい。そろそろ、ガルグ=マクに帰ろうか?」
ベレス「ええ。」
クロード「…後世の歴史家たちは今日のこの日をこう呼ぶだろう。…"フォドラの夜明け"と。」
ベレス「夜明けか…。」
ベレスは空を見上げたのだった。 - 661122/02/18(金) 00:10:06
歴史は時のよすがを辿り、フォドラの大地に新たな炎が灯される…。
千年の時を超えて復活した邪王ネメシスと偽りの女神を打ち倒したことで、フォドラ最大の危機は回避された。5年半にも及んだ戦争は幕を閉じ、新たな時代が幕を開けることになったのだった。国家、歴史、信仰……これまでの秩序を形作っていた全てが白紙に戻り、フォドラを救った英雄たちにより、新たな秩序が作られることとなった。新たな統一国家の国王は、民族や信仰の違いを乗り越え、誰もが平等に暮らせる世界を創るべく、終わりの見えぬ道を皆と共に歩み出すのであった。その道はパルミラ、ダグザ、ブリギットあるいはその先へと続くことを希って。
———————————————————
数年後…
ベレス「リシテア、体調はどうかな?」
リシテア「はい、心配はありません。…わたしの体から紋章が消えて以降、調子が凄く良いんです。これも、先生やクロードのおかげですね。」
クロード「よっ!二人とも。」
ベレス「…クロード。勝手にフォドラを出ていったかと思えば、今度はパルミラの国王になったなんで聞くから…。」
リシテア「あんたが王子だったなんて、思いもしませんでしたよ。あんな、お調子者がね。」
クロード「おいおい…酷いな。……俺はこれからフォドラと国交を結ぶつもりだ。….そしたらさ、皆でパルミラに来てくれよ。…あんたらにも見てほしいんだ。」
ベレス「…でも、忙しいから…。」
リシテア「…わたしも今、爵位の返上のために凄く忙しいんですよ。」
クロード「まあ、落ち着いたらでいいからさ。…あいつにも会いたいよな。」
リシテア「…わたしがあんたたちと一緒に未来の世界を生きているところを彼にも見て欲しかったですよ…。」
クロード「…お前さ、あいつのこと好きだったんだろ?」
リシテア「…そ、そんなわけないでしょ!?…大体、彼はわたしよりも子供に見えるし…。…友人としてなら好きですけど。」
ベレス「…彼はいろいろな人に想われていて幸せだね。…みんな、君を待っているから早く戻っておいで?」
ヒルダ「あのー。みんな、集まってるから早くしてくれませんかー?」
ベレス「…ごめん。」 - 662122/02/18(金) 00:21:56
フォドラ統一王国の初代国王の座に着いたベレスは、隣国パルミラと国交を結び、共に手を携え、皆が平等に暮らしていける世を実現するべく、様々な改革に着手した。彼女にはかつての教え子も集い、彼らの知恵と助けを借りながらも、慣れない政務を行っていった。戦後間も無く大司教レアの死去したことで、フォドラは再び混乱に見舞われるかに思われたが、教え子たちによって事なきを得たのだった。
そして、その教え子の中にある一人の白髪の少年が居た。彼は、戦後間も無く姿を消し、その後、二度と彼の姿を見た者はいなかった。しかし、歴史家たちは、統一王国の国王の元やパルミラ国王の元には度々姿を表していたのではないかと、論じており近年ではこの説が最も有力となってきている。…その名はアデルと。
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〜帝国軍戦没者墓地〜
……エーデルガルトさん、どうか安らかに…。
ある一人の緑髪の少年が、墓地を訪れていたのだった。
…また来ますから。…ガルグ=マクに行こうかな。…みんな、待っていると思うから。
少年はガルグ=マクへと歩を進めたのだった。
…種族や生まれに関わらず、平等に暮らせる世か…。…そんな世の中をみんなと生きられる。これ以上の幸せなんてないよね。…でも、まずはパルミラに行かないとね。…彼と約束しているから。
〜終わり〜 - 663二次元好きの匿名さん22/02/18(金) 00:24:36
これで全ルートか…乙!
- 664122/02/18(金) 00:30:13
翠風の章もこれにて終わりです。終盤は駆け足気味になりましたが、取り敢えず4ルート全てが終わりましたので、ここまでにしたいと思います。また、fe関係のスレを建てるかも知れませんがその時はよろしくお願いします。
生存:
黒鷲:フェルディナント、ベルナデッタ
青獅子:ドゥドゥー、アネット
金鹿:クロード、ローレンツ、イグナーツ、ラファエル、ヒルダ、マリアンヌ、リシテア、レオニー
教会:セテス、フレン、ハンネマン、マヌエラ、アロイス
灰狼:ユーリス、ハピ、バルタザール
死亡:
黒鷲:エーデルガルト、ヒューベルト、カスパル、リンハルト、ドロテア、ペトラ
青獅子:ディミトリ、フェリクス、シルヴァン、アッシュ、メルセデス、イングリット
金鹿:-
教会:カトリーヌ、シャミア、イエリッツァ、ギルベルト
灰狼:コンスタンツェ
不明:
教会:ツィリル - 665二次元好きの匿名さん22/02/18(金) 00:30:54
4スレ分のストーリーお疲れ様
- 666二次元好きの匿名さん22/02/18(金) 11:56:28
乙
ここ最近の楽しみだった - 667二次元好きの匿名さん22/02/18(金) 12:02:39
まさしく3国3様だった。
戦闘面のがアデル、精神面ではエレム、安定性のレオニールって感じかな - 668二次元好きの匿名さん22/02/18(金) 14:17:19
帝国編もあったの!?
- 669二次元好きの匿名さん22/02/18(金) 20:49:31
乙です。
4つのストーリー全部面白かったです。 - 670122/02/19(土) 01:29:28
https://bbs.animanch.com/board/247572/
↑黒鷲・白雲の章〜銀雪の章
https://bbs.animanch.com/board/284828/
↑銀雪の章の残り〜紅花の章
こちらですね