- 1二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 22:14:17
スグゼイみたいなものだけど最終的に歪な関係性を元に戻そうとする話の続き
時系列は番外編後
ゼイユ:基本的に弟想いであるけど昔に手を出したことでそれが習慣化してしまって罪悪感が特にない→前スレで徐々にこの問題について客観視できるようになり罪悪感についても芽生えてきた。いざ腹を括ってスグリと話あおうとしてたとこに予想外の爆弾が投下され絶賛困惑中である
スグリ:ねーちゃんのことは慕ってるけどそういことからは卒業したいと思ってる→ねーちゃんとの関係についてはそのまま自然消滅的なのを期待していたがまだ関係を続けるつもりだったことにどう対応していいか迷っていた。ねーちゃんからこの問題に向き合う覚悟を感じ取り、自分もそれに応えるためにねーちゃんに秘密にしていたことを打ち明ける
とりあえずそんな感じです
何とか完結までは持っていける予定です
前スレ
【CP・閲覧注意】ここだけゼイユがスグリに別の意味で手を出してた世界線|あにまん掲示板スグゼイみたいなものだけど最終的に歪な関係性を元に戻そうとする話時系列は番外編後ゼイユ:基本的に弟想いであるけど昔に手を出したことでそれが習慣化してしまって罪悪感が特にないスグリ:ねーちゃんのことは慕…bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 22:15:20
続きものです
次回更新まではもう少々お待ちください - 3二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 22:19:41
立て乙です
たのしみ - 4二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 22:24:56
前スレで回答できなかったんですが
前スレ199さん
リンクありがとうございます!
前スレ198さん
すみません
一応ハーレムとかではなくて基本スグゼイ寄りの何かかなと……
あと主人公に関しては自分の力量不足もあって一応アオハルどちらで対応できるように「あの子」としてぼかしてます
ここら辺の話も完結できたあとに出来たら話たいなとも思ってます…… - 5二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 22:33:16
スレ立て乙です
二人はどうなるのかな〜 - 6二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 22:59:12
キビキビゼイユ意外とカワイイな
- 7二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 23:02:28
保守
- 8二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 23:04:16
ほしゅ
- 9二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 23:06:09
保守るわー
- 10二次元好きの匿名さん24/07/09(火) 23:10:56
もいっちょ保守
- 11二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 07:02:16
10まで保守等していただきありがとうございました!
今夜頃には更新できるかと思いますのでよろしくお願いします - 12二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 16:18:17
保守るん
- 13二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 21:06:14
待機
- 14二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 22:50:12
出来たので続きからいきまーす
普通にエロシーンから入るので閲覧注意 - 15二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 22:51:13
スグリ「(う~ん……なんか体が揺れてる)」
スグリ「(体も火照ってる気がするし)」
スグリ「(ふわふわした生温かい液体に浮いてるような感じ)」
スグリ「(心地よい倦怠感というかなんというか)」
スグリ「(ってあぁこれ夢みたいなものか確か俺はねーちゃんの傍で眠って………)」
スグリ「う、うぅ~ん?ねーちゃんもう離れてくれた~って……え!?」ユサユサ
ゼイユ「キビキビ♡」ユサユサ
スグリ「わぎゃ!?いつの間にか下全部脱がされてる!?しかもこれ入って……!?」ギョ! - 16二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 22:52:33
ゼイユ「キビキビ~♡」スリスリ
スグリ「……いや入ってはいないか……寝てたからそこまで反応してなかったんだ。でも……」
ゼイユ「キビキビ~♡」スリスリ
スグリ「うぅ~めっちゃ擦りつけてくるしもうぬるぬるだべ……」
スグリ「とっとにかくまずは離れないと!!ん~~~~」グヌヌ
ゼイユ「!!」
ゼイユ「キビキビーーー!!」ムギュムギュ
スグリ「わっ!?なんかちょっと怒ってきた!?」
スグリ「てかっねーちゃん声抑えて!」シー! - 17二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 22:53:34
ゼイユ「………」ピタ
スグリ「あっ、黙ってくれた」
ゼイユ「…………」ジー
スグリ「あ、あのな、ねーちゃんこういうことは良くねぇからもうこれで終わり……わかってくれる?」
ゼイユ「キビ?」スゥー
スグリ「わっ、ちゅーしようとしちゃダメだって……うぅ、どうしたらいいんだろ」プイ
ゼイユ「…………」サワサワ
スグリ「あっ!?」ビクン!
ゼイユ「♪」シコシコ - 18二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 22:54:40
スグリ「んっ……手で直接それは…ダメっ」モゾモゾ
ゼイユ「キビキビ♪」シコシコ
スグリ「んっ、さすがに反応して……たっちまう……」
ゼイユ「キビ」ググ~ピトリ
スグリ「え?そっそれはホントにダメ!」ガバッ!?
ゼイユ「キビ」グププ
スグリ「あうっ!?」ビクン
ゼイユ「キビキビー♪」ズプン!!
スグリ「うぎゃ!?……うぅ……もうっ!やっやめってってば……」ギュウウ
ゼイユ「キ、キビ?」ムギュウ - 19二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 22:55:39
スグリ「(どっどうしよう……ねーちゃんの中に入っちまったけどこのままじゃ……)」
スグリ「(とりあえず勝手に激しく動かれんように抑えてはみたけども……)」
スグリ「(俺もこういうの久々すぎてあんまりもちこたえらそうねぇ……)」
スグリ「(ねーちゃんも本能のまましてきてる感じだし言うことも聞かなそうだから、このままじゃ俺の方が先に逝っちまうかもしれね……)」
スグリ「(危険日じゃないはずだから最悪出しても妊娠する確率は低いと思うけど一応アフターピルとか飲ませないといけねぇし、そもそもねーちゃんがまだそういうの持ってるかも確認してないし……)」
スグリ「(………気が進まないけどこうなったら俺がねーちゃんの弱点さいっぱいついて先に逝かせてみるしかねぇ)」
スグリ「(いきなりで動揺しちまったけどここを乗り切ってあとはもう対策たてて同じことさせないようにする………だからまずは)」 - 20二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 22:57:04
スグリ「…………ねーちゃん」
ゼイユ「キビ?」
スグリ「俺今から本気でねーちゃんのこと逝かせるから……覚悟してな?」キッ
ゼイユ「?」キョトン
スグリ「うっ、そんな顔されたら罪悪感が……でも」ユル
ゼイユ「!きびきび~~~~♪」ガバッ
スグリ「わっ、っつ俺負けねっから!」ヌプヌプ - 21二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 22:58:54
数十分後
ゼイユ「キビキビーーー♪」パンパンパンパン
スグリ「ぐっ………うっあぁ……」チ~ン
スグリ「(うぅ~全然歯が立たなかった……一応前にねーちゃんが感じてくれてたところさ重点的に責めてみたりいろいろ試してみたけどもこの状態だからなのかますますお盛んになるだけだった………)」クッタリ
スグリ「(それにもうホントに………ホントに……もちこたえらそうねぇ……)」
スグリ「(近くでじーちゃんもばーちゃんも寝てるのに……ばーちゃんはなるべく早く起きるとも言ってたっけ……)」
スグリ「(後処理のことも考えるともうあまり時間もねぇ……ならもうあとはダメ元でお願いするくらいしか……)」 - 22二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 23:00:55
スグリ「うぅっ、ねっ……ねーちゃん」ピト
ゼイユ「キビ?」ピタ
スグリ「えっと……聞いて……もう俺も限界で………このままじゃねーちゃんのなかに……だから……お願い………抜いて……」グス
ゼイユ「キビ~?」ナデナデ
スグリ「あう……」ウルウル
ゼイユ「……きびぃ…」クププ
スグリ「(あっ抜いてっ!!)ねーちゃん!あっありがっt」
ゼイユ「キビキビ♪」ズプン!
スグリ「わぎゃ!?ねっねーちゃん!?んむぅ~~~!?」チュウ!? - 23二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 23:02:55
ゼイユ「んちゅはむっ♪」カプチュ
スグリ「(ここにきて不意打ちでキス……しかも舌も入れてくるなんてっ!?)んちゅ…うわっ……ね、ねーひゃん」
ゼイユ「ん、ん、スグ、スグっ、スグっんちゅ」チュパチュプ
スグリ「(ここにきてこんなに激しくしてくるなんてっ……てかもうホントに俺……限……界……)」ガクガク
ゼイユ「っつ!!」ズンズン!グリュグリュグチュ!!!
スグリ「(っつ!!最後の最後に……最奥に……押し付けて……くる…なんてっ……ねーちゃんの……バカ……)あっ!!」ビクンビクン!!
ゼイユ「……スグ!!」ギュウ~ビクンビクン!!
スグリ「はぁはぁ……もう……ねーちゃんの……ずるっこ……」プルプル - 24二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 23:05:49
スグリ「うぅ、最悪だべ。結局ねーちゃんにの中に出しちまったし、まだ体がいうこと聞かねぇけども早く後片付けしなくちゃ……ねーちゃんは満足したのかさっそく寝ちまったみたいだし……しかもまた何かぶつぶつ言ってるし………」
ゼイユ「キビ……スグ………ダイスキ……イママデ……ズット……イッショ…ダッタノニ……」グス
スグリ「……ねーちゃん?」
ゼイユ「キュウニ………ハナレタ……………ネーチャン……イラナクナッタ……サミシイ……ワタシ……ドウスレバ…ワカンナイ……」グスン
スグリ「ねーちゃん……」
スグリ「………ねーちゃんは自由すぎてわがままで口も悪いけど……俺のことホントはどう思ってるのかは……ちゃんと聞いたことはなかったかもしれね……」
スグリ「もう今日みたいなことは今後させるつもりはねぇし、ねーちゃんが元に戻った時に今日のこと覚えてないようなら追求もしねぇ」 - 25二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 23:08:13
スグリ「けどもしも元に戻ってまだこういう関係を望むとするならその時は………俺もねーちゃんが俺のことどう思ってるのかちゃんと聞いてみたい……」ギュウ
ゼイユ「……スグ」スヤスヤ
スグリ「……まぁとりあえず今はこの状況をどうにかせんとな……まずはねーちゃんの中から俺のを掻き出さねぇと」クチュクチュ
ゼイユ「んあっ!?」ビクンビクン
回想終わり!!
スグリ「ということがあったわけで………俺もねーちゃんの気持ちさちゃんと知りたいと思ってたんだべ…」
ゼイユ「」チ~ン
スグリ「わやじゃ!?立ったまま気絶してる………」 - 26二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 23:09:29
以上です。
多分あと2回ほどで終われるんじゃないかなと思ってます
次回もできれば2日以内に、それでは - 27二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 07:42:16
貴重な18禁スグゼイ保守
- 28二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 12:08:48
キビキビ洗脳からほんのちょっと意識が戻ってる感じで本音が包み隠さず漏れてくるの良いな
特にゼイユは普段ストレートに好きとか言いそうにないからなおさらギャップ萌えだ - 29二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 13:39:07
スグリ「俺負けねっから!」
スグリ「全然歯が立たなかった……」
即オチ2コマ草 - 30二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 19:47:56
保守
- 31二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 22:14:28
ありがとうモモワロウ
あんたは姉弟のキューピッドだ - 32二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 07:45:38
何だかんだでここのスグリくんはねーちゃんにいろいろな意味で仕込まれているのが見てとれて興奮するじゃないかぁ
- 33二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 10:39:29
ゼイユねーちゃんの本音が可愛すぎてイイネイヌ
- 34二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 17:04:55
普段の様子じゃ絶対言わないキビキビ素直なゼイユ好き
……言えたじゃねぇか - 35二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 21:00:13
保守
- 36二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 21:14:37
- 37二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 02:26:25
せっかくパルデアから友達が来ようとしてるタイミングでこれはバタバタどころじゃないな
- 38二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 09:46:04
保守る
- 39二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 10:04:30
- 40二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 18:13:36
キスしながらスグって連呼しまくるのズルい好きになっちゃう
- 41二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 22:04:04
保守
- 42二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 22:04:22
キビキビ状態でも変わらず押しが強いねーちゃんだけど
ダダ甘に甘えながらってのがずるっこ!好き! - 43二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 22:45:00
保守と感想コメントに感謝!
続きいきまーす - 44二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 22:46:18
スグリ「ねーちゃん、そろそろ起きて」ユサユサ
ゼイユ「んあっ!?あれ?私は………」
スグリ「俺の話聞いて気絶しちまったみたいだけど……ちゃんと内容伝わってる?」
ゼイユ「ぐっ、そうだったわね。……それにしてもマジか、いや私……マジでか」
スグリ「マジだべ。念ため言っておくと後処理とかはちゃんと終わらせて次の日以降はそういうことさせなかったから安心してな」
ゼイユ「そう……いや何というか……何も言えないというか」
スグリ「やっぱりホントに記憶とかないんだな……」 - 45二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 22:47:24
ゼイユ「うっ……嘘だとか証拠を出せ!証拠を!!とかは言わないけどホントに記憶はなかったのよね……」
スグリ「まあ他のキビキビ状態から戻った人もその時の記憶とかはなかったから仕方ないけども」
ゼイユ「あのさ…その後もうさせなかったって言ってたけど具体的にはどうしたの?」
スグリ「ん、とりあえず寝る前に先に俺が不眠対策に飲んでた睡眠導入剤を飲ませて手とかも柔らかい布かなんかで軽く縛っておいたべ」
ゼイユ「うわっ、結構ガチ目な対策されてた……」
スグリ「それでも周りに人がいるときに発情されたりしたら俺もさすがにカバーできなかったからそうならなくてホントに良かった」
ゼイユ「あっ、それはホントにそうね!」ウンウン - 46二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 22:48:54
スグリ「うん、ねーちゃんがおかしくなっちまってから割とすぐにあの子たちが来てくれて速攻で問題解決してくれたのも運が良かったべ」
ゼイユ「解決しなかったら今頃キタカミも滅んでたかもね~」アハハ
スグリ「うん、そだな。まぁそれはもう解決したから良いとして問題はこっちな」
ゼイユ「あっ、はい…」
スグリ「ねーちゃんにとって……俺ってなに?」
ゼイユ「うっ、直球できたわね……」
スグリ「あの夜、寝言で寂しいって言ってた……どうしていいかわかんないって……アレホント?」
ゼイユ「さっ、さぁ~どうだったかしらね~」ピュー
スグリ「……真面目に答えてよ」 - 47二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 22:50:38
ゼイユ「ごめん…正直記憶がないんでその言葉が本心かどうかはわかんない。……だから率直に私がアンタのことどう思ってたか伝えるわね」
スグリ「うん」
ゼイユ「…………アンタのこと私にとって大切な弟だとは思ってる。だからねーちゃんとしてアンタのこと守ってあげなきゃって小さい頃から思ってた」
スグリ「……うん、俺がまだ小さい頃とかよくからかってきた子たちを追い払ってくれてたしな」
ゼイユ「まぁアンタって口下手だし?反撃とか上手くできなそうだったのと割と合法的に相手をぶっ叩ける上に褒めらて気分も良かったからね」
スグリ「うん……ん?……う、うん……」
ゼイユ「アンタもそんな私をキラキラした目で見てきて何か困ったことがあったら後ろに隠れて頼ってきたりするもんだからあぁ私ちゃんと必要とされてるんだって気持ちになれて嬉しかったのよね」 - 48二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 22:52:42
スグリ「うぅ、改めて言われると恥ずかしいけど確かにあの頃の俺はそんな感じだったべ」
ゼイユ「うんうん、そういうのもあってアンタの面倒をいろいろ見ること自体はそんなに嫌じゃなかったというか姉としての役割をきちんと果たせて偉いな私って感じで自画自賛してたのよね」
スグリ「そっそうなんだ……」
ゼイユ「だからスグがそんな私の言うことを聞くのは当然で歯向かったりするのはもってのほかって正直思ってた……」
スグリ「うん……」
ゼイユ「それにちょっと反抗的な態度とったとしても私が凄めば大人しくなるし……そうならなかったときは……ちょっと痛くすれば言うこと聞いてくれたしね」
スグリ「…………」
ゼイユ「ごめん、怒った?」 - 49二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 22:54:43
スグリ「別にただの事実だし……とりあえず今は変に取り繕ったものじゃなくてねーちゃんがありのままに思ってた気持ちさ聞きたいから……気にせずそのまま続けて」
ゼイユ「そう……じゃ続けるけど、その前にさ……私もスグに聞いておきたいことがあって……私と初めてエッチした日とかって覚えてたりする?」
スグリ「ぶっ!?いっいきなり何言ってんのねーちゃん!?そっそんなの覚えてるわけないべ!!」
ゼイユ「そっ、そうだよね……いや私も覚えてなくてアンタに手を出すの意味が変わったのは結局いつからだったんだろうってふと気になっちゃって」
スグリ「えぇ……、割と小さいころからそれっぽいことはしてたと思うけど」
ゼイユ「まぁそうだよね。私もそんな感じでしか覚えてないし……さっきの続きにもなるんだけど私にとってはそれが……普通だったんだよね」 - 50二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 22:59:18
スグリ「ねーちゃん……」
ゼイユ「割と真面目にスグのこと私のモノだと思ってたし、ほらっ私とお揃いの黄色いヘアバンドとバッグしてても特に嫌がったりとかしなかったじゃない?」
スグリ「いや…だってアレは別に嫌とかじゃなかったし……むしろねーちゃんとの……大切なつながりみたいに思ってたから」
ゼイユ「え!?……あっ、そうなんだ……。ふ、ふ~ん、意外とそこは大丈夫だったんだ……そっかそっか……ふふっ」
スグリ「も、もう!別にそこはどうでもいいでしょ!」アセアセ
ゼイユ「じゃ、じゃあさ!私ってたまけっこう強引に嫌がるアンタと無理やりにエッチしたりもしてたけどそれも内心そこまで嫌でもなかったのかしら!?」ドキドキ
スグリ「いやそこは普通に嫌だったけど」スン……
ゼイユ「はっはぁ!?何でよ!?何だかんだで最終的にあんまり抵抗とかしなかったじゃないの!……てっきり恥ずかしがってるだけなのかと思ってたんだけど」 - 51二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:03:34
スグリ「えぇ……、だってあんまり抵抗するとねーちゃん本気で機嫌悪くなってちょっと乱暴になるし、大人しくしてたほうが長引かずに済むってわかってたから……」
ゼイユ「ちょちょっと、人をレイプ魔みたいに言わないでよ!?」
スグリ「あっ、そっか……俺があの時諦めずににちゃんと抵抗していればねーちゃんも気づけたのかも……うぅ、ごめんな、ねーちゃん……」
ゼイユ「いやいやいや!!ちょっと待って!?そういうことじゃなくて……一応念のためもう一度確認したいんだけどねーちゃんとエッチなことするの……嫌だった?」
スグリ「うん……」
ゼイユ「ごめん……ちょっと信じられない。あのさ……自分で言うのもなんだけど私って身長もモデル並みに高いしスタイル抜群だし顔も美人だし性格も最高で多分人類の上から数えて5本の指に入るくらいの良い女だと思うんだけど……」
スグリ「ふふっ、ねーちゃんそれちょっと面白いかも」クスクス
ゼイユ「わっ笑って流された!?」ガビーン!?
ゼイユ「いや冗談とかじゃなくて……え!?ホントに……」 - 52二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:07:31
スグリ「えっと、行為自体が全く不快だったとかまでは言わねぇし普通に気持ちよかったりもしたんだけど、やっぱり俺にとってねーちゃんはねーちゃんであってそういう対象としてあんまり見れないんだと思う……」
ゼイユ「……今までスグから私にそういう意味で手を出してこなかったのも私が怖かったからとかじゃなくて普通にそういう風な対象じゃなかったからってこと?」
スグリ「うん……というかむしろねーちゃんがよく飽きもせずにそういうことできるのかがちょっと不思議だったかも」
ゼイユ「ぐわぁああああ!?」
スグリ「流されるままだった俺も、もちろん悪いとは思ってるんだけども時間が経てば自然となくなっていくもんだと思ってたから」
ゼイユ「うわぁああああああ!?」
スグリ「ね、ねーちゃんちょっとうるさいかも……。でも、今日このこと話せて良かった……やっぱり俺とねーちゃんで気持ちに大分乖離があることがわかったから」
ゼイユ「うぅ、そうみたいね。はぁ、どうしよう……大分当初の予定とズレちゃってるわ」 - 53二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:10:29
スグリ「よ、予定?」
ゼイユ「……いや本来であればスグとしかっり話あって和解するというか……ホントはお互いにエッチなことしたいんだけども将来のことも考えてそれはここでお終いにしようねって流れだったの」
スグリ「えぇ……というか俺もねーちゃんとしたい感じになってたの!?」
ゼイユ「うん……それでホントにこれが最後ってことでスグのこといっぱい抱いてあげて最後に2人で幸せなキスしてハピハピハッピーエンド♡になるはずったのよね……」
スグリ「ね、ねーちゃん!?えっ、ていうかそもそも最初に俺にそういうことはしないって……」
ゼイユ「あっ、いやまぁそうなんだけどさ。建前というかスグと私の気持ちって根底では一緒なのかなって思ってたから最後はそれで締めれるんじゃないかなぁと」
スグリ「わやじゃ!?」
ゼイユ「……うん、やっぱり私ってアンタのことなめてんたんだと思う。だから勝手にアンタの気持ちを都合よく解釈して理解したつもりで行動してた」
スグリ「……一応ねーちゃんがなめた態度とってんのは俺だけじゃなくて割と人類全体に対してだからそこは気にせんでいいよ」
ゼイユ「うん……ん?……う、うん、ありがとう」 - 54二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:13:16
スグリ「それに……ねーちゃんの気持ちさ良く理解できてなかったのは俺も同じだから」
ゼイユ「え?」
スグリ「……俺が自分を変えたい、強くなりたいって思ったときに参考にした身近な人がねーちゃんだったんだ」
ゼイユ「へ?そっそうなんだ……」
スグリ「もちろんポケモン勝負の強さとかはカキツバタやタロだったりいろいろ参考にしたんだけども主に性格的な面でねーちゃんのまねっこしようって思ってた」
ゼイユ「私の性格?………常に自信満々なとことか?」
スグリ「んと、そうできれば良かったんだけども……その時の俺にその余裕はなくてさっきの俺に対してみたいな自分の考えを一方的に押し通そうとするようなところかな」
ゼイユ「あっ……」ドクン - 55二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:16:51
スグリ「一応チャンピオンになってリーグ部の部長になったけども俺ってまだ1年生だし年上とかにも俺の言うことちゃんと聞いてもらえるか内心不安だった」
スグリ「今までみたいに相手がどう思うかいろいろ考えて言葉とかも選んだ方が良いのかなって思ったんだけど、いざねーちゃんみたいに自分の意見だけ一方的に伝えてみて相手が反抗的な態度とりそうなときに勇気出して凄んでみたら……あっけないほど自分に従うようになってくれたんだよね……」
ゼイユ「っつ!!……えっ、えっとね、スグ……そっそれは……」
スグリ「うん、良くないことだったって今は反省してる。けど、その時の俺はなんだこっちのほうが全然楽じゃんっ…て思ったし、強くなるために正しいことを言ってるんだから相手が辛そうにしてても後で俺に感謝するはずってくらいに思ってた」
ゼイユ「うっ、あっ、あぁ……」
スグリ「あんだけ怒らせると怖いって思ってたねーちゃんも俺を見ただけで声もかけずに避けるようになったし………それを俺は自分が強くなってるって勘違いするようになってた」
ゼイユ「うぅ……そっそんな悪影響まで与えてたなんて」
ゼイユ「ホントごめん……スグ。つまりそれって完全に私のせいだよね?」
スグリ「………………何が?」 - 56二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:21:36
ゼイユ「へ?あっ、いやアンタが私の性格を真似ようとしたからリーグ部の雰囲気とかも悪くなっていたのに肝心の私はアンタを避けて止めてあげることができなくてごめんって……」
スグリ「そっか……ん~やっぱりちゃんと気持ちを伝えるのって難しいな」
ゼイユ「あれ、そういうことじゃないの?」
スグリ「別にねーちゃんというか誰かのせいにしたくてこの話をしたんじゃないんだ……」
ゼイユ「そうなんだ……」
スグリ「結局俺は自分の弱い部分を認めたくなくて……それを切り捨てて俺が強いと思った人の都合の良い面だけ切り取ってただけなんだべ」
スグリ「だけども俺が弱いと思ってたとこも実際はちゃんと大切で必要なことで、俺が強いと信じてた行動や信念だって見方を変えればそれも相手のことを蔑ろにした弱さにもなりえたんだって後で気づいた……」
スグリ「さっきねーちゃんのこと一方的に自分の考えを押し付けるみたいこと言ったけども、それは俺も同じで俺に優しくしてくれたあの子に全く同じことしてた」
スグリ「勝手に嫉妬して期待して逆恨みみたいな真似したあげくに主人公だから全部もってるなんて思ったりもして……」
ゼイユ「スグ……」 - 57二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:27:36
スグリ「努力することの大変さや難しさは俺も身を持って経験した……勝負事なんだから多くの相手を蹴落とすことだってある……それを乗り越えた上での自信やそれだけじゃくて大切な友達と一緒に乗り越えた困難があったからこその輝きだったはずなのに……」
スグリ「思えばずっと辛そうにしてた……不貞腐れて林間学校の最後に挨拶さえしなかった俺のためにブルーベリー学園にわざわざ留学してくれて、それなのに俺のわがままで勝つことを強制するようにして勝負の楽しみを奪うようなことさえした」
スグリ「チャンピオン戦は俺の要望通りにホントに全力で勝負してくれたんだと思う。俺はそのことにまずは感謝するべきだったのに……自分が負けたことしか頭になかった」
スグリ「ふふっ、改めて振り返ってみると笑っちまうくらい自分勝手で我ながら呆れちまうべ」
ゼイユ「で、でも、今はもうちゃんと変われたじゃん!!」
スグリ「うん、そんなどうしもうない俺が変われたのはやっぱりあの子が俺を見捨てずにまた友達になってくれたおかげだと思ってる」
スグリ「そんな間違いだらけでホントにどうしようもない俺だけどもそれでもその中で得たことを次に活かしたいと思ってる………ねーちゃんとのことも」 - 58二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:31:37
ゼイユ「はへ!?あっここで私がくるの!?」
スグリ「あの時は俺もねーちゃんもお互いの気持ちをそもそもちゃんと聞いたり伝えようともしなかった」
ゼイユ「…………そっそうね」
スグリ「けど今はあの時とはもう違う。ちゃんと向き合ってお互いの気持ちさ話しあえた」
ゼイユ「だっだけど……大分お互いの気持ちに乖離があったみたいなんだけど、それは…」
スグリ「でも前はそれにすら気づけなかったべ……」
ゼイユ「!!」 - 59二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:33:19
スグリ「気持ちさ伝えてすぐに解決できるんだったら俺とあの子のわだかまりも林間学校の時に解消されたと思う」
ゼイユ「………それは……そうかもね」
スグリ「それこそ小さいころからなぁなぁになってきた問題が今ちょっと話し合ったくらいですぐ元通りに戻れる方がおかしいべ」
ゼイユ「たっ、確かに!!」ピコーン!
スグリ「だから俺も別にこのことでねーちゃんを責める気はないしそこは段階的n」
ゼイユ「つまり週に1回から月に1回みたいな感じで段階的にエッチの回数を減らしていこうってことよね?」
スグリ「え?」 - 60二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:34:38
ゼイユ「あ、あれ?ちっ、違うの!?」
スグリ「もう~ねーちゃんのバカ……」
ゼイユ「ごっごめん、もしかしたらってまだもうちょっとできるかもって期待しちゃって」
スグリ「むぅ~~ちょっと良い話してまとめようと思ってたのに……ねーちゃんとは今後もしないの!!さっきのは俺もねーちゃんの気持ち自体はちゃんと理解したよって伝えたかったの!」
ゼイユ「そうなんだ……わかったわよ。確かに私も元々そのつもりで話てたのに脱線させて悪かったわね」
スグリ「…………まったくもう、……そもそもそんなに俺としたかったの?」
ゼイユ「だってさぁ~今までに結構アンタに私の性感帯というか弱いとこ覚えさせて自分でするよりも全然気持ち良かったからそれがもうできないと思うと……やっぱり名残惜しくて」 - 61二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:35:31
スグリ「う、う~ん、やっぱりねーちゃんはどっかの専門病院で診てもらった方が良いのかもしれね……」
ゼイユ「んなっ、何よそれ!!さっきの冗談なんだから間に受けないでよね」
スグリ「まぁもうそういうことでいっから……俺との約束守れそう?」
ゼイユ「ん、善処するわ」
スグリ「いや何か軽いなぁ……」
ゼイユ「うっさいわね!アンタのねーちゃんを信じなさい」
スグリ「んじゃ、一応信じるけども……」
ゼイユ「ふふっ、よろしい」 - 62二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:37:36
ゼイユ「(…………な~んか自分が思ってたのと違う展開になったけど……これでまとまったってことで良いのよね?)」
ゼイユ「(最後にエッチしたいなのは冗談ぽく言ったけど正直割と本気でそれでケジメつけようと思ってたからちょっとモヤモヤしてるのかしら?)」
ゼイユ「(今日でこの問題は間違いなく前進したし、あとはもうこのまま何もなく過ごしていくだけ………だけなんだけど)」
ゼイユ「(まだ気持ちに引っかかりがあるというかスグが本音で話してくれたことに対して私がちょっと茶化すような終わり方にもっていってしまって後悔してる?)」
ゼイユ「(いやでもまぁもうしょうがないよね……ここはもう切り替えるとしましょう……)」 - 63二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:39:35
ゼイユ「ふぅ、大分話し込んだというか……うげっもう夜更けというかもうすぐ日の出の時間じゃん」
スグリ「!!」
ゼイユ「はぁ~今日が休日だから良かったとはいえ、お肌とか荒れちゃいそうね。……スグはこれからどうする?もう部屋に戻る?」
スグリ「あっ、ねーちゃん……俺、もう一つお願いしたいことがあるんだけど聞いてくれる?」
ゼイユ「?」
ゼイユ「別にいいけど、さすがに眠くなってきたから手短にね」
スグリ「やった!んだば、今から俺とちょっと外に出よ!」
ゼイユ「はぁ!?」 - 64二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:41:05
以上です
次回で完結になるかと思います
続きはできればまた2日以内に、それでは - 65二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 10:30:48
保守
- 66二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 13:45:23
ねーちゃん若干未練タラタラだべ…
- 67二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 21:37:44
ほしゅ
- 68二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 02:27:22
保守だべ
- 69二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 08:38:32
- 70二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 14:32:40
スグとの快楽に未練タラタラねーちゃん好き
姉弟同士はカモネギの味って言うからな - 71二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 22:50:24
ここまで見てくれた全ての方に感謝!
ラスト投下いきまーす - 72二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 22:51:33
エントランスロビー前
ゼイユ「いやさすがに日の出まえで寒いわね」ブルブル
スグリ「んだな。………えっと、やっぱり外出るの嫌だった?」
ゼイユ「別にっていうかわざわざ外着に着替えなおしたんだし……何かあるんでしょう?ちゃんと最後まで付き合ってあげるから安心しなって」
スグリ「ありがと。何かというかせっかくだからまたこの場所で日の出さみてみたいなって思っただけなんだけどね」
ゼイユ「何よまたって……あ!」
スグリ「うん……エリアゼロから戻って来たときもちょうどこのくらいの時間帯だったから」
ゼイユ「そっか……」 - 73二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 22:54:26
スグリ「あとこれもちゃんと伝えたくて、俺、あの子に憧れて追いつきたいって言ったけど……初めてはねーちゃんだったから」
ゼイユ「へ?」
スグリ「だっだから!!俺が最初に憧れた強くてかっこいい存在がねーちゃん……だったてこと……」
ゼイユ「へぇ~意外………ってわけでもないかな」
スグリ「あの子に会うまで俺の世界はねーちゃんが中心だったから……ある意味当然だったかもしれね……」
ゼイユ「まぁアンタって友達とかそれまで全然いなかったもんね」
スグリ「うっうるさいなぁ、もう……でもホントにねーちゃんは俺と違って大人相手でも全然物怖じしないし、いっつも堂々としてて、自信満々って感じで普通にわやすげぇなって思ってたんだ」
ゼイユ「そっそう?まっまぁ当然よね!」 - 74二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 22:56:58
スグリ「ねーちゃんがブルーベリー学園に行くってなった時もちょっと寂しかったけど帰省した時に俺にいっぱいそこでの活躍聞かせてくれてわや楽しかった」
ゼイユ「確かにその話の時は食いつき良かったもんね」ウンウン
スグリ「うん!ポケモン勝負に力入れてる学園の中でちゃんと上位の位置にいて帰省するたびに、ねーちゃんにコテンパンにされて悔しかったけども……俺のねーちゃんは強いんだぞって誇らしかった!」
ゼイユ「めっちゃ褒めちぎるじゃないの!?いいわよ、もっと言いなさい!」
スグリ「けど俺の方は全然で……人見知りで友達もいなくてねーちゃんがいたから何とかなってた部分が大きかったんだなって実感した」
ゼイユ「あっ……」
スグリ「あっ、でもそこまで深刻に悩んでたわけじゃないんだけど、どこかで燻る気持ちもあって、もしかしらたそんな俺でも変われるんじゃないかなって思って、ねーちゃんと同じ学園に通うことに決めたんだべ」
ゼイユ「そうだったんだ……」 - 75二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 22:59:43
スグリ「でもいざ入学してみたらキタカミと全然違う文化と環境の変化に圧倒されちまってすぐに怖気づいてちまった……」
スグリ「自分で決めたことのはずなのにホントに心細くなっちまって……そんな中でねーちゃんがいろいろ俺の面倒みてくれてわや嬉しかったんだけども……俺はそれにすぐに甘えるようになっちまった……」
スグリ「自分を変えるつもりだったのに、前よりもねーちゃんにべったりになっちまってすぐ後ろに隠れて……あぁ結局俺は変わることなんてできないんだなって漠然と思うようになってた」
スグリ「それどころかもう別にこのままでいいんじゃないかなってすら思ってた」
ゼイユ「スグ……」
スグリ「ねーちゃんとの関係だって内心良くないって思いつつも、もうしょうがないかもというか俺じゃなくてねーちゃんの問題だからって責任放棄しようとさえしてた」 - 76二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:01:40
スグリ「だけども………そんな俺を良くも悪くもあの子が全部変えてくれた!!」
スグリ「変わるのは楽しいことだけじゃない……むしろ辛いことの方が多かったかもだけど………初めて本気で自分を変えたいって思ってそれを行動に移すことができた!」
スグリ「結果だけみればただ周りに迷惑をかけただけで……何も行動しなかった方が良かったのかもしれないけど……」
ゼイユ「そっ、そんなことないよ!!ちゃんとスグは頑張ってたから……」
スグリ「ありがと……俺もそれが全部無駄だったわけじゃないって今はそう思えてる」
ゼイユ「なら良かった……」
スグリ「その経験を踏まえて俺がねーちゃんに改めて伝えたいのは今までの自分を変えるのってホントに難しいなってこと」
ゼイユ「…………」
スグリ「ねーちゃんとの関係のこと………今までねーちゃんだけのせいにしててごめん」
ゼイユ「いやっ……それは」 - 77二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:03:43
スグリ「ねーちゃんがキビキビでおかしくなった日にじーちゃんから他所の家族が病院に隔離するかもって話さ聞いて……俺…初めて怖くなった」
ゼイユ「でっでもそれはもう解決したし」
スグリ「……けどこの関係が発覚したら俺とねーちゃんが引き離されることについてはなんにも解決してないよね?」
ゼイユ「っつ!!」
スグリ「今まで問題にならなかったからこれから先も大丈夫って保証がどこにもないことは……さすがの俺でもわかる」
スグリ「結局その夜にしちまったけども……もうホントにそれで最後にしようって俺はその時に覚悟決めたんだべ」
スグリ「……でも俺がねーちゃんを一方的に拒絶するようなやり方はもうしたくなくて……ちゃんと2人でこの問題に向き合って解決していきたいって思ってるから」
ゼイユ「!!」 - 78二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:06:06
スグリ「ねーちゃんがまだ微妙に納得しきれてなくて未練があるのはなんとなくわかる……今までの自分を変えることの難しさなら俺も知ってるから……」
スグリ「だけどそれでも俺は今までのねーちゃんとの関係を変えたい!!」
スグリ「今までのことなかったことにはできないし……もしかしたらそのツケが今後回ってくるかもしれねぇ……」
スグリ「それでも、もう逃げたくないし……俺にとってねーちゃんはホントに……大切な存在だから………」
ゼイユ「(………………あっ日差しが差し込んで………というかこれって………あの時の……)」
スグリ「………だからまた俺と…………ゼロから………今度はホントにただの姉弟として………やり直してくれる?」 - 79二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:07:11
ゼイユ「(………………バカだ私)」
ゼイユ「(………………………………………………ホントに……バカだ私)」
ゼイユ「(~~~~~~~~~~!!!!!ホントにホントに~~~~~~~~~~!!!!!大バカ野郎だ私っつ!!!!!!!!!)」
ゼイユ「(……………………このままじゃ絶対に後悔する!!!これだけはちゃんと言わなきゃダメだ!!!)」 - 80二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:08:54
スグリ「………あっあれ?……ねーちゃん?……もしかして……2番煎じみたいになっちまって怒った?……でも俺は……本気で……」
ゼイユ「スグ……」ギュウ
スグリ「わぎゃ!?なっ、どっどうしたの…?」
ゼイユ「ごめん……ようやく………というか今更になってアンタの気持ちに追いついた」
スグリ「え?」
ゼイユ「部屋では未練がましいこといってホントごめん……ねーちゃんやっぱり心のどこかで軽く考えてた」
ゼイユ「アンタの気持ちに水差すような真似した………覚悟が足りてなかったし問題に向き合う真剣な気持ちさえアンタに遠く及ばなかった」
ゼイユ「だから私も改めてちゃんと言うね…………今まで酷いことしてごめん」
スグリ「っつ!?」 - 81二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:10:51
ゼイユ「私もアンタの優しさに甘えてた……何だかんだで許してくれるって………弟相手に真剣に謝るのなんて恥ずかしいって……」
スグリ「ねーちゃん……」
ゼイユ「自分の弱さにちゃんと向き合えてたなかったのは私の方……離れたんじゃない……成長したんだって……私も変わらなきゃって……思うべきだったのに」
スグリ「そんなこと……それは俺だって……同じで……」
ゼイユ「アンタがそうしたように私も自分の弱さにちゃんと向き合いたい!!」
ゼイユ「だからこんな私をねーちゃんとして慕ってくれて……最初に憧れてくれて……ありがと」
スグリ「うっ……あっ……ねっ、ねーひゃん」グスン
ゼイユ「私も………もう一度アンタと……ゼロからやり直したい………」
スグリ「あうっ、ぐすっ、やっやっと………俺の気持ちさ……ちゃっ……ちゃんと……とどいたっ……気がする……ねっ、ねーひゃん」
ゼイユ「うん……ちゃんと届いた……今度こそちゃんとアンタの気持ち受け取ったよ」ニコリ
スグリ「うぅ~~~~~~~~」 - 82二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:14:14
ゼイユ「私もちゃんとアンタと一緒に成長していくから………これからもアンタのねーちゃんとして……」
ゼイユ「大好きなスグの傍にいさせてくれるかしら?」
スグリ「ぐすっ、うん、うん!!ねーちゃん大好き!!」
ゼイユ「私もだよ…スグ…うっ、うぅ……あっあれ?…格好悪いから、もっもう泣かないって決めてたのに」ポロポロ
スグリ「ぐすっ、もう~ねーちゃんのずるっこ……こういうときは一緒に……泣いてよ」グスグス
ゼイユ「ぐすっ……うっ………しょ、しょうがないから………また……つきあって……あげるわよ…う、うぅ~~~」ボロボロ
ゼイユ「うわぁあああああああああああああん!!!!!!」ムギュウ
スグリ「ねーちゃん………うっうわぁあああああああああああああん!!!!!!」ムギュウ - 83二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:16:00
数十分後
ゼイユ「あぁ~~~~~泣いた泣いた」
スグリ「ふふっ、ねーちゃん目ぇ真っ赤!」
ゼイユ「いやアンタもだからね!?」
スグリ「うん、でもわやスッキリした!!」
ゼイユ「そうね!!……それじゃもうお互いの気持ち確認しあったし、これからも改めてよろしくってことで良いのよね?」
スグリ「そだな………あっそうだ忘れるとこだった!!」
ゼイユ「え?なっなによ」
スグリ「ねーちゃんと気持ち通じ合ったことだし俺も最後にこれだけはしたかったってことがまだあんだけど……」
ゼイユ「そうなの?もう今更、遠慮とかはなしなんだからね!」
スグリ「うん、じゃあ俺からの最後のお願いで……あそこのベンチさ座ってもらえる?」
ゼイユ「よくわかないんけどいいわよ」スタスタ - 84二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:17:51
ゼイユ「はい!座ったわよ。次はどうするのよ?」ストン
スグリ「んだば、次は目ぇ瞑って!」
ゼイユ「は?……何でよ?」
スグリ「いや……だってちょっと恥ずかしいし……ねーちゃん背高いから座ってもらわねぇとできないし……」
ゼイユ「え?そっそれって………」ドキ
スグリ「…………これで最後だから……俺の言う通りしてくれる?」
ゼイユ「あっ……うん、わかったわ」スウ
ゼイユ「(いやこれどう考えてもキスするつもりじゃん……)」
ゼイユ「(最後に幸せなキスして終了したいっていう私の願い叶えてくれるってこと?……)」
ゼイユ「(てか、そもそもスグの方からキスとかしてきたことなかったじゃん、最後ってそういう意味か……)」
ゼイユ「やばい……ちょっと緊張してきたかも)」ドキドキ - 85二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:19:41
スグリ「頭のヘアバンドをちょっとずらすな」
ゼイユ「え?あっ、何かの邪魔になるんなら外そうか?」
スグリ「あっいや大丈夫!これでよしっと!!」
ゼイユ「(…………え、どゆこと?おでこの方にヘアバンドずらされたんだけど……)」
ゼイユ「(あっなるほど!でこチューか!!)」
ゼイユ「(なるほど!なるほどね!まっ、確かにそっちの方がソフトで良いか!!)」
ゼイユ「(ちょっと残念な気もするけどスグが私に自発的にしてくれる最初で最後の行為なんだからしっかりケジメとして受け取らないとね!!)」ドキドキ
スグリ「んだば、いくなねーちゃん!!」
ゼイユ「うん、きてスグ!!」 - 86二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:25:04
スグリ「よし!そんじゃせっ~~~~~~~~~~~~~の!!!」グイ~ン
ゼイユ「んあっ!?なっなんか伸びてる!?伸びてるって!!!えっこれってまさかっ!!!!!」
スグリ「えい!」パッ
べち~~~~~~~~~~~ん!!!
ゼイユ「いっっ~~~~~~~~たぁあああああああああああああああああああああああいぃぃぃぃ!!!!!?????」
ゼイユ「っつあああああああああああ!?なっなんなのよ~~~~~~~~~~」
スグリ「にへへ、仕返し成功だべ!!」ブイ
ゼイユ「あ~~~ん?仕返しぃ~~~~!?ってか何アンタが私に手ぇ出してんのよ!!!」
スグリ「いやぁ~~~実は俺も前々からなんらかの形でねーちゃんにやり返したいなって思ってて……やっとその願いが叶えられてわや嬉しいべ!!」ニシシ
ゼイユ「なっな~に嬉しそうな顔してんのよ!?」 - 87二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:26:46
スグリ「これで俺とねーちゃんの歪な関係はおしまいってことで………これからはまた普通の姉弟としてよろしくなっねーちゃん!!!」
ゼイユ「な~~~にがよろしくよ!?ちょっとホントに痛かったんだから私にも同じことやり返させなさいよ!!」
スグリ「ヤダ!!」キッパリ
ゼイユ「はぁ~~~~~!?」
スグリ「これはねーちゃんへの自戒の意味も込めてるから……今後俺に手ぇ出しそうな時はさっきの痛みを思い出して踏みとどまってくれな!!」ウンウン - 88二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:28:13
ゼイユ「んなっ!?なっ、なな、なんですってぇえええええええ!!!」
スグリ「んだば、そういうことなんで俺も眠いから部屋戻って寝るな……これからまたよろしく、ねーちゃん!!」
ピューン
ゼイユ「あっ!!こっこら!!!待ちなさい、スグ!!!」
ゼイユ「勝手に逃げるなぁ~~~~こっこんの~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!」
ゼイユ「手ぇ出るよ!!!!!」キーーーーーーーーーーーーーーーー
おしまい! - 89二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:32:30
最後に手ぇ出るよの意味が本編通りに戻ったところで完結です!
ここまで読んでくださりありがとうございました!!
もし感想とかあれば今後の参考にもなるのでとっても嬉しいです
何にせよとりあず完結出来て良かった…… - 90二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:59:01
最初ギャグエロかと思ったけど健全なラストに着地して感動した
すごくいい話だった
恋する少女みたいにでこチュー期待するねーちゃんもゴムパッチンするスグリも子供っぽくてかわいい - 91二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 10:16:43
お疲れ様でした
スグリが思いを打ち明けてねーちゃんにきちんと伝わって二人が良い方向に向かっていけるラストになってよかったです - 92二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 13:12:19
スグリが自分を変えることや変わることのあれやこれ やを語ると説得力あるな 経験者は語るっていうか
あと単純にちょっと気になっただけなんだけど別の意味で「手ぇ出る」ようになったきっかけは何だったんだろう - 93二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 14:24:19
完結乙でした!
ゼイスグの関係も良かったしブルベリ勢たちとの会話もめっちゃ好きだったから後日談とかも見たいな
ネリネさんとかタロちゃんに報告とかするのかなとか気になっちゃうんだぜ - 94二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 19:18:06
こういう関係になっちゃった姉弟は関係が終わると仲が冷えきってしまいそうな印象があって心配だったけど
ゼイユとスグリはこれからも仲良しのまま続きそうでホッとした - 95二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 23:57:09
感想コメントありがとうございます!
めちゃくちゃ嬉しいです!!
何個か自分が回答できそうなのがあるので次レスからレス返ししていきますね - 96二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 00:19:17
ねーちゃんがスグリくんに対して別の意味で「手ぇ出る」ようになったきっかけとかは本人らが言ってるようにもう覚えてない感じなのですが
一応ここでは元々一緒にお風呂に入ったりとかの姉弟間の距離が非常に近くてお互いにちょっと依存関係にあったのが土壌となってます
それでねーちゃんがスマホロトムとかでそういう情報にアクセスできるようになってスグリくんも下の方が反応するようになったタイミングで興味本位で大人のまねっこしてたら結果的に手を出す形になっちゃったみたいな感じになっております
- 97二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 00:33:18
後日談につきましては正直やってみたいな~と思ってまして一応タロちゃんとカキツバタに関してはぼんやりとこういうこと書きたいなってのが浮かんではいますね
ただネリネさんの方がまだどうするかイメージができてなくて順番的には最初と逆にしてネリネさん→タロちゃん→カキツバタの順で出来たらなと思ってます
たださすがにちょっとまだ疲れが残っているのでもう少し完結できた余韻に浸りつつイメージを固めていきたいなと思ってます……
なので一応まだ未定だけどやる可能性はありますくらいに捉えてもらえるとありがたいです……
- 98二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 12:08:18
可能であれば後日談みたいし楽しみにしてます
- 99二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 19:06:02
保守
- 100二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 06:33:41
ほっしゅ
- 101二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 16:14:17
このSSでスグゼイにハマってしまってあちこちでSSとかを読み漁るようになってしまった
もっと供給を… - 102二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:21:02
前スレでもありましたがこのスレきっかけにスグゼイが好きになったりSSに興味持ってくれたみたいに言ってもらえるのめっさ嬉しいですね
今まで完全に見る側でSS投稿するのはこれが初でしたので最悪何の反応もなくてもちゃんと完結までもっていければそれでいいくらいに思うようにはしてたんですが………実際にこういった感想コメント(♡とか)もらえるのはホントに嬉しいものなんだなと実感しました
大変な部分もありましたが挑戦してみて良かったです
それから改めて見てくださった全ての方に感謝!
- 103二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:26:35
- 104二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 08:09:00
保守
- 105二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 17:45:25
ほちゅ
- 106二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 00:22:19
保守等ありがとうございます
まだ完成してないのですがとりあえず今夜頃にでも更新できればなと思っておりますのでよろしくお願いします - 107二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 08:12:30
後日談期待
- 108二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 16:14:07
保守
- 109二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 03:17:27
遅くなってしまいましたが
ネリネさんの後日談から更新したいと思います - 110二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 03:20:04
あふた~ネリネさん
ゼイユ「あっ、やっと見つけた!」
ネリネ「…………くっ、ついに見つかってしまいましたかとネリネは心の動揺を抑えつつ返答します」
ゼイユ「いやなんで私から隠れてたみたいな発言するのよ!?もしかして今忙しかったりする?だったらまた別の機会に話そうと思うんだけど……」
ネリネ「……大丈夫、問題ない。話というのはスグリとのことでしょうか?」
ゼイユ「うん……一応ちゃんと話し合って解決できたと思う」
ネリネ「それは良かったとネリネは安堵します」
ゼイユ「アンタには迷惑かけちゃったけど私はやっぱり話せて良かったし改めてお礼を言わせて………真剣に私の話聞いてくれてありがとう」ペコリ
ネリネ「ゼイユ……ネリネは特に何かできたわけではないので正直お礼を言われても困ってしまうのですがここはあえて素直に受け取ることにします」
ゼイユ「そうしてくれるとこっちとしても嬉しいわ」 - 111二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 03:22:23
ネリネ「……………とりあえずゼイユとスグリの関係性が良い方向に向かったことはネリネとしてもとても喜ばしいことです………なのですが」
ゼイユ「………え?どっどうしたの?……何か気になることでもあるの?」
ネリネ「あっ、いえ……。ちょっとネリネも現在進行形で困ったことがありまして……」
ゼイユ「えっ、そうなの?……」
ネリネ「実はネリネは今自分の感情の整理がつかずに途方に暮れています」
ゼイユ「そうなんだ……」
ネリネ「はい………というよりまず先にゼイユに謝罪したいことがあります」
ゼイユ「……全然心当たりないんだけどなにかしら?」 - 112二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 03:24:31
ネリネ「まずはこれを……」
ゼイユ『まっまぁでもほら!!スグは私のモノだけど私はスグのモノじゃないからスグが私に手を出すのはダメでしょ?』ガハハ
ゼイユ「あん?……これってあの時の……アンタまさかアレ録音してたの!?」
ネリネ「はい……とネリネは申し訳なさそうに答えます」
ゼイユ「ぜっ全然気づかなかったわ……アンタってスパイの才能とかあるんじゃないのって……そういうことじゃないわよね………というより何で?」
ネリネ「うっ、改めて何でかを聞かれると返答に困るのですが………ネリネの謎の症状の原因究明に役立てるかなと思ったので」
ゼイユ「謎の症状?………ごめん、よくわかんないからちゃんと説明してもらえる?」
ネリネ「実は前々からスグリのことを考える時に動悸というか心拍数の増加に悩まされることがありまして……」
ゼイユ「…………どゆこと?」 - 113二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 03:27:13
ネリネ「いえその原因が自分でもわからず……ゼイユがスグリとの関係をネリネに話てくれた際に同様の症状を感じ取ったため、ついその会話を盗聴……もとい録音してしまいました」
ゼイユ「………それで何か進展とかあったの?」
ネリネ「とりあえず分析のため夜通し聞き続けてみたのですが結局原因不明でむしろゼイユのことを考えても胸がドキドキするようになってしまいました……」
ゼイユ「いや、なんでよ!?」ガビ~ン!?
ネリネ「……内容が内容だけに吊り橋効果的なものが発生したのかもとネリネは分析します」
ネリネ「というわけでして今ゼイユに話しかけられている状況にもドキドキしています」
ゼイユ「えぇ……私が魅力的なのは知ってたけどまさかこういう事態になっていたとはね」
ネリネ「ゼイユ…………ネリネではダメでしょうか?」
ゼイユ「ちょちょっとまって待って!?いきなり話が飛躍しすぎだから……とりあえずステイ!」
ネリネ「はい………」 - 114二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 03:29:48
ゼイユ「まず最初の症状から一緒に考えていきましょう。スグのこと考えたらってひょっとしてスグのことが好きだったりするの?」
ネリネ「?」
ネリネ「スグリのことは元から大切な存在といいますか。ゼイユと同じで元から好きですが?」
ゼイユ「あ~いやそうじゃなくて恋愛感情があるんじゃないかってことよ」
ネリネ「…………………恋心ですか。正直ネリネにはその手の経験がありませんので判断がつきませんがゼイユから見たらその可能性があるということでしょうか?」
ゼイユ「あっ、いやなんというか強いてあげるとすればみたいな?」
ネリネ「ふむ、時にゼイユはスグリに対して恋愛感情とかはあったのですか?」
ゼイユ「へ?私!?…………いやないない!!だってスグはスグだし」
ネリネ「恋愛感情とかはなくてそういう関係になれるものなのですか?」
ゼイユ「うっ、痛いとこついてくるわね……」 - 115二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 03:36:43
ネリネ「すみません………せっかく解決した問題を蒸し返すようなことをしてしまってとネリネは反省の弁を述べてみます」
ゼイユ「あっ、それは全然気にしないで!……じゃあ、とっとりあえずさ!まずはその分析に使用してた録音音声を削除するとこから始めない?」
ネリネ「………若干名残惜しいのですが元々良くない手段で入手したものですので謝罪も兼ねてこの場で削除しますとネリネはスマホロトムを操作してデータを消去します」サクジョ!
ゼイユ「うん、多分それ使って自分の感情を分析しようとしたからおかしな方向にいったと思うんで、そこから得た感情もこれで一旦リセットされたということでいいかしら?」
ネリネ「そうですね……さすがにゼイユにもドキドキするという結論に至ったのは分析のアプローチ方法がまずかったのだと思います」
ゼイユ「ごめん、これは私にも責任があるというか結構衝撃的な内容だったから……」
ネリネ「どうやらネリネは深淵をのぞこうとして逆に飲まれてしまっていたようです……」
ゼイユ「うん、そだね……まぁ私とスグの関係をニーチェ的なアレに例えられても困るんだけど」
ネリネ「失礼……深淵とかではなく近親相k「はーい、深淵のほうで大丈夫でーす!」…………そうですか」
ゼイユ「こほん、あ~あとさっきのスグに対する気持ちにしても恋かもとか決めつけるようなこと言ったけど焦って結論急がずにゆっくりでも良いと思うわ」 - 116二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 03:39:50
ネリネ「…………それもそうかもしれません。ネリネは友の助言に従いこの問題についてゆっくりと向き合っていくことを改めて決意します」
ゼイユ「うん、そうしよう。アンタが私だけじゃなくてスグのことも大切に思ってくるてること自体はスグだってちゃんと理解してるんだから」
ネリネ「ゼイユ……ありがとう」
ゼイユ「うん!………けど、ふふっあの時の会話を隠し録りして分析した結果で私にもドキドキし始めるなんて……」クスクス
ネリネ「むっ!!」
ゼイユ「やっぱりアンタは私が見込んだおもしれー女なだけあるわね」ウンウン
ネリネ「………………………は?」ピキリ
ゼイユ「え?」
ネリネ「今のは聞き捨てなりません。というより心外ですとネリネは若干の怒りをこめて抗議します」プンプン - 117二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 03:42:35
ゼイユ「あっ、ごめん……別に怒らせるつもりはなかったのよ」
ネリネ「どう考えてもネリネよりゼイユの方がおもしれー女だと思いますとネリネは断固抗議します!!」
ゼイユ「えっ、そっち!?ってか誰がおもしれー女よ!?心外だわ……私、これまで自分がおもしろい女だなんて微塵も思ったことないんだからね!!」
ネリネ「こっこれは驚きました!?ゼイユは発言だけでなく存在そのものがおもしろさの塊だと思っていましたのでとネリネは今更ながら当の本人に自覚がなかったことに驚嘆の意を表明します」
ゼイユ「なっなんですって~~~~~!!!」
ネリネ「どうしても気に食わないのであれば……ネリネと勝負しますか?」
ゼイユ「望むところよ!どっちがおもしれー女かポケモン勝負で決着つけてあげるわ!」
ネリネ「ふふっ、これまでの戦績を踏まえてもこの勝負ネリネが圧倒的に有利ですが引き返すなら今の内ですよ?」
ゼイユ「言ったわね~私が本気だしたら四天王なんて目じゃないんだってこと証明してあげるわ」 - 118二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 03:50:12
数十分後
ポケモン勝負決着!!
ゼイユ「これは……………………………実質私の勝ち?」
ネリネ「いや普通にネリネの勝ちでしたが!?とネリネは普通に勝負の結果を歪めにくるゼイユに驚きを隠せません」
ゼイユ「はぁ~わかったよ。アンタの勝ちでいいわ」
ネリネ「むむっ、なかなかに往生際が悪いですね………ですがゼイユらしいです」
ゼイユ「いやっ私らしいってなによ!?はぁ~ブライアン先生との課外活動で結構実力ついたと思ったんだけどなぁ~」
ネリネ「まぁそこは自信を持って大丈夫ですよ。正直あそこまでネリネも追い詰められるとは思っていませんでしたので……」
ゼイユ「むぅ~~まぁ負けちゃったのは悔しいけど前進はあったということで良しとしますか」
ネリネ「えぇ、ついでにクイーン・オブ・ファニーウーマンとして今後も輝いていってくださいね」
ゼイユ「なによそれ!!ちょっとかっこいいじゃない!?まぁ一応勝負には負けたからここは大人しく心のなかでその称号を胸に刻んでおいてあげるわ」
ネリネ「あっ、いいんだ……こういう切り替えの早さはホントに尊敬してますよ」 - 119二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 03:52:47
ゼイユ「ふふっ、もっと褒めていいわよ!」
ネリネ「ふふっ、ホントにゼイユらしい……そこも心配だったので安心しました」
ゼイユ「ん?」
ネリネ「スグリとの話し合いで例え解決したとしても……………もしかしたら今までのゼイユではもういられなくなるんじゃないかと不安でしたので」
ゼイユ「あっ………」
ネリネ「もちろん上手くいくと信じてはいました………ですがこの問題と向き合った結果ゼイユが今までの自分を全否定してしまうのではないかという懸念もあり………正直怖かったとネリネは素直な気持ちを吐露します」
ゼイユ「うっ、確かにあんまり反省とかしてないように………みえるよね?」
ネリネ「あっ、そうではなくて……難しいな……この気持ちを正確に伝えるのは……」
ゼイユ「?」 - 120二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 03:56:33
ネリネ「…………ゼイユにはスグリとの関係を見直す上で変わって欲しかった部分もあるのですが………今までのゼイユの全てを変えて欲しくはなかったんです」
ゼイユ「そうなんだ……」
ネリネ「わがままですよね……思えばスグリの時も自分がスグリを救いたいという気持ちがありましたが……それはあくまで以前のスグリに戻って欲しいという気持ちからであって本気で自分を変えたいとするスグリの気持ちにきちんと目を向けれてなかった気がします」
ゼイユ「…………」
ネリネ「もちろんスグリにしてもゼイユにしてもこうして問題を乗り越えて前に進んでくれたことはホントに嬉しいことなんです。ただそれとは別にネリネだけが前に進めてないような気がして……」
ネリネ「2人においてかれるような気がして……結局自分の気持ちを2人に押し付けようとしてるだけな気がして……ネリネは……」
ゼイユ「大丈夫だよ」ギュウ
ネリネ「ゼイユ!?」
ゼイユ「不安な気持ちにさせてごめん……でも同じだから」
ネリネ「………同じとは?」 - 121二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 04:00:35
ゼイユ「私もスグも迷ったり立ち止まったりそれこそ迷走したりして相手に自分の気持ち押し付けあってたから……」
ゼイユ「これがホントに正しい判断だったとかわかんないし、わかんないからとりあえず前に進んでいるだけかもしれないから……」
ゼイユ「それと私はちゃんと嬉しかったから……アンタにスグとの関係を話すか躊躇してた時にエゴかもしれないけど話して欲しいって伝えてくれたこと!!」
ネリネ「!!」
ゼイユ「私も……スグも……ネリネの言葉や気持ちにちゃんと救われてる……今までの私たちのこともちゃんと大切に想ってくれてたことに感謝してるよ」
ネリネ「それは………嬉しいな」ギュ
ゼイユ「うん………だから自分をそんな風に否定しないで欲しい………まっ、これは私のわがままでアンタがどうしてもそこが気に食わないというなら止めようがないんだけどね!」
ネリネ「………ふふっ、そうきましたか。まぁそういうことであれば仕方がありませんのでネリネは友の望みを叶えてあげることにします」
ゼイユ「ふふっ、ありがとね!」ニコリ - 122二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 04:03:45
ネリネ「ふぅ~~~大分脱線してしまいましたが改めてゼイユとスグリの関係性が良い方向にいきそうで良かったです」
ゼイユ「うん、さっきもちょっと言ったけど変えなきゃいけない部分は変えつつスグのこと大切にしていきたいって気持ちはちゃんと残していこうと思ってる」
ネリネ「今までの自分を変えることはそう簡単ではありませんがゼイユとスグリならばきっと大丈夫かと思います」
ゼイユ「ありがとう……あとこれも改めて言うね……アンタと親友になれて良かった!」
ネリネ「!!」
ゼイユ「こんな私だけどもこれから先もずっと………親友でいてくれる?」
ネリネ「………言葉は不要とネリネは言葉を発しながら手を差し出します」スッ
ゼイユ「ふっ、なによそれ」スッ
ネリネ「これからもよろしくとネリネは親友の手を固く握りしめます」ギュウ
ゼイユ「いや結局ずっとしゃべってるし……まぁでもこれからもよろしくね!!」ギュウ - 123二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 04:09:47
以上です
ねーちゃんとネリネさんの友情エンドみたいな形にしてみました
次回はタロちゃんの後日談で、できたら2日以内に更新できればなと思っております
それでは - 124二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 09:13:37
おもしれー女×2の掛け合い=すごくおもしれーものが見れる
- 125二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 21:04:06
保守
- 126二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 21:04:31
キスしてくれると思ってドキドキするのはスグリに対して恋愛感情芽生え始めてるみたいに見えた
でもその期待に対して普通の姉弟としてよろしくと返したから始まる前に終わった感じだけど
あとこのスレでゼイユにドキドキするネリネを見てゲームクリア前まではネリ→ゼイなのかと予想してたことを思い出した - 127二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 08:50:27
ほっしゅ
- 128二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 17:57:33
本編でも使ってたけど「実質……………私の勝ち?」ってセリフの無敵感がねーちゃんらしくて好き
- 129二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 00:51:51
まだ完成してないのですが今日の夜過ぎくらいに更新できればなと思ってます
普通にスレ落ちしそうな気がしないでもないのですがせっかくなので何とか保守して最後まで後日談を書き終えたいなと思います - 130二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 10:42:31
続きが気になるので保守
- 131二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 15:27:57
なんだかんだでこの物語(スレ)が始まってもう一ヶ月経つのか…あっという間だな
- 132二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 22:00:29
タロのも楽しみ
- 133二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 03:37:49
保守と感想コメントありがとうございます
遅くなりましたがタロちゃんの後日談いきまーす - 134二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 03:39:11
あふた~タロちゃん
スグリ「んだば、連休中のことよろしく頼むな、ねーちゃん」
ゼイユ「はいはい、任せなさいって。まったく急なんだからそういことはもっと事前に言いなさいよね」
スグリ「ごめんって俺も話の流れでそうなったというかせっかくだからこの機会を逃したくなくて」
ゼイユ「そう。まぁ確かにアンタにとってもいい経験になると思うけど………くれぐれも失礼のないようにしなさいよね?」
スグリ「う、うん!今から既にちょっと緊張してるけど俺、けっぱるから」
ゼイユ「まぁ他にもいろいろ案内してくれるみたいだからそこもきちんと楽しみなさいよね。自分の興味あることしか頭にないような対応されたりしたら普通に悲しい気持ちになるんだから……」
スグリ「あっ、うん………もうそこも大丈夫だと思う。前はホントに強くなること以外に余裕がなかったけども、今は普通にそれ以外も楽しみにしてんだ!」
ゼイユ「ふーん、良い顔するようになったじゃん。ならもう私から特に言うことはないわしっかり学んで楽しんできなさい!」
スグリ「うん!!」 - 135二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 03:42:14
タロ「ふふっ、話はまとまったみたいですね」
スグリ「あっ、タロ!!」
タロ「もうおねーさんへの挨拶は済んだみたいですね」
スグリ「うん、あっあの……今回の件ありがと。俺、このせっかくの機会絶対に無駄にしないから!」
タロ「もう~そんなに固くならくて大丈夫だよ~」
スグリ「えっ!?あっ、えっと……」
タロ「無駄にしないとか何かの役に立てなきゃって思えるのはもちろん大切だよ?」
タロ「でも私としてはせっかくなんだからそこに捉われずに思いっきり楽しんでほしいなぁ」
スグリ「あっ、うん、もちろんそのつもりなんだけど……」 - 136二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 03:44:56
タロ「私のパパと会うの緊張してますか?」
スグリ「うぅ、タロのお父さんとポケモン勝負できるのはわや楽しみなんだけども………俺……そのマナーとかあんまりよく知らなくて………知らないうちに失礼な態度とってたりしねぇか不安で……」
タロ「大丈夫だよ!今のスグリくんはちゃんと相手のこと気遣えてるし失礼な態度とかとらないことは私が保証する……だからもっと自信もってもらえると嬉しいなぁ」
スグリ「うぅ、ごめんちょっと弱気になってたかもしれね」
タロ「ううん、私がパパのことちょっと怖い人って先に伝えてたからそれは仕方ないよ」
タロ「けど…………それでもパパと勝負できるかもって言ったときに割とすぐに戦いたいっていってくれたよね?………どうしてかな?」
スグリ「ん、俺が何かしら迷惑かけちまうかもって不安は確かにあるんだけども……それだけの理由でせっかくのチャンスを棒に振りたくなかったから」
タロ「それだけ?………バトルするのは良くてもパパに会うの嫌だったりとかしない?」
スグリ「………………え、何で?」キョトン
タロ「あっあれ?」 - 137二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 03:47:32
スグリ「えっと、俺のこと気に入ってくれるかは別として俺はタロのお父さんに普通に会うの自体は楽しみにしてたんだけど………」
タロ「そっ、そうなんだ」
スグリ「にへへ、タロからたまに話さ聞いてて確かに怖そうな人だなって思ったんだけども、それだけじゃなくてちゃんとタロのこと大切にしてるし……タロもお父さんのこと大切にしてるのがちゃんと伝わって………そのなんというか俺とねーちゃんみたいな関係なのかなって」
タロ「!!」
スグリ「だからタロが大切に想ってる人に俺も直接会ってみたいし………できればお礼も言いたい!!」
タロ「おっ、お礼もですか!?なっなんで?」
スグリ「いやなんでって………タロが俺のためにいろいろしてくれたこと………誰かのことを想って行動できる優しい子でそれに俺は助けられましたって感謝を伝えたいから……かな?」
タロ「わわっ、そっそこまでは言わなくても大丈夫かな!?」
スグリ「うぅ~ダメかな?」
タロ「あっ、いえ……ダメではないですけど………逆に私がちょっと恥ずかしいといいますか」 - 138二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 03:48:59
スグリ「そっかぁ……タロにはいろいろと感謝してるからその気持ちをタロのお父さんにも伝えたかったんだけども」シュン
タロ「うぅ~~~~やっぱりそこはスグリくんの判断にお任せします!!」
スグリ「あっ、良いの?」
タロ「はい!私は恥ずかしいのでその場から離れてるかと思いますのでスグリくんのやりたいようにやってみてください!」
スグリ「うっうん!!ありがと……タロ!!」
タロ「…………………それはこっちのセリフだよ」ボソリ
スグリ「え?今、何か言った?」
タロ「ううん、何でもないよ!さぁ、そろそろ出発しますよ………最後におねーさんとお話したいんでスグリくんは先に空飛ぶタクシーの方で待っててくれますか?」
スグリ「うん、わかった!じゃ、先に行ってるな……ねーちゃん、んだば、いってきます!」
ゼイユ「はいはい、気を付けていってらっしゃいな」フリフリ - 139二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 03:51:26
ゼイユ「ふぅ~、私の存在感が回復するまで5分以上かかったのは気に入らないけど…………珍しいものも見れたし良しとしますかね」ニヤニヤ
タロ「……………何ですか?その嬉しそうな顔は?」ムム
ゼイユ「いや~~~~まさかアンタのあんな顔が見れるなんてやるじゃんスグって感心しただけですがなにか?」
タロ「むぅ、こんなことなら2人きりの時に確認すれば良かったかな……」
ゼイユ「まぁまぁ私としてはさっきのでアンタの好感度が上がったから良しとしましょう!」
タロ「まぁそれなら良いですけど……」
ゼイユ「……………あと一応言っとくけどさっきスグが言ってたアンタとお父さんの関係性が私とスグの関係に似てるっていうのは………変な意味じゃないからね?」
タロ「もちろんわかってますよ……せっかくの良い機会だしパパには会ってもらうつもりではあったのですが……やっぱりちょっと怖かったので」
ゼイユ「怖い?」
タロ「えぇ、今まで私に言い寄ってくる人を追い払うためにパパの名前を出したりしてましたけど……今回だけはそうなって欲しくなかったので……」
ゼイユ「そっか……」 - 140二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 03:55:39
タロ「ずるいですよね?さすがに拒絶はされないと思ってましたが普通に私の予想を超えた反応でしたので自分でもちょっと不誠実だったなと反省しています」
ゼイユ「まぁスグって根は単純というか変に小細工しかけられた方が警戒するというか不信感をもたれやすいわよ?」
タロ「別に小細工するつもりはないのですが………スグリくんに対しては私自身が誠実であることを試されてる感じといいますか……今までにない経験なので試行錯誤してる感じが近いでしょうか」
ゼイユ「ふ~ん、学園のアイドル的存在だからスグもイチコロなんじゃと思ったけどそうでもないのね」
タロ「スグリくんからしたら自分に優しくしてくれるその他大勢の内の一人といった感じなんでしょうね……」
ゼイユ「いやさすがにそんなことはないと思うけど、お子ちゃまだからなのか異性にがっつく感じじゃないのよね……」
タロ「まぁだからこそゆっくりと親睦を深めていけるのでそこは良いのですが……」 - 141二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 03:57:22
ゼイユ「あのさ……一応確認したいんだけどさアンタってやっぱりスグのこと狙ってるわよね?」
タロ「そう見えますか?」
ゼイユ「いやいやめっちゃ外堀埋めてきてるじゃん!?」
タロ「それはやっぱり仲良くなるために必要なことかなと思いますし」
ゼイユ「そっそうかしら?」
タロ「そうですよ~。そもそも良く知らない人といきなりお付き合いとかしたいですか?」
ゼイユ「うっ、まぁそう言われたらそうかもしれないけども……」
タロ「私は少なくともお付き合いするなら相手のことはちゃんとよく知ってからにしたいし、相手にも上辺の私だけじゃなくてその内面だって理解してもらいたいです」
ゼイユ「確かに玉砕覚悟の告白とかその前に封殺してる感じだもんね」
タロ「ホントに誠意が感じられるのであればちゃんと話は聞くつもりですよ?そこから相手の気持ちに応えられるかどうかはまた別ですが……」
ゼイユ「そもそもアンタって相手をとっかえひっかえするようなタイプではないもんね」 - 142二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 03:58:45
タロ「わざわざそういう人を否定するつもりもありませんが、個人的には初めての人とそのまま一生添い遂げられるのが理想といいますか、そのためにも真剣に私のできることを考えたりはしてますよ」
ゼイユ「ふ~ん、良いじゃんそういうの!」
タロ「だから何でもかんでも恋愛に結びつけられるのはあまり好きではないですね……」
ゼイユ「あっ……ごめん」
タロ「いえいえ、おねーさんが心配する気持ちもわかりますので気にしないでください」
タロ「なので何て言ったらいいか難しいんですが恋愛的な駆け引きよりも純粋に今のスグリくんとの関係を楽しみたいんですよね」
タロ「途中からずっと辛そうな表情を近くで見てきたのもありますけど、やっぱり笑った顔を見るとこっちも嬉しくなりますし、もっと笑顔にしてあげたくなるじゃないですか!」
ゼイユ「うん、それはホントにそうね!」 - 143二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 04:03:09
タロ「努力して身に着けたことにもっと自信をもってほしいし、反省するのも大事だけどちゃんと楽しんだって良いんだよってことももっとちゃんと伝えたい」
タロ「他の人たちだと変な勘違いされたりしてできなかったこともスグリくん相手ならできるし、私の気持ちが勘違いされずにちゃんと伝わることがこんなに嬉しいことなんだって改めて実感しました」
ゼイユ「へぇ~………珍しく熱く語るじゃん」
タロ「まぁここは自分の気持ちを正直に語る時だと思いましたので……」
タロ「それに一緒にいると自分も負けずに頑張らないとって自然と思えてくるんですよね」
タロ「だからこの先もスグリくんと良い関係を築いていきたいですしお互いに支えあっていくことができたら理想的ですね」
ゼイユ「なるほどね……私が思ってた以上にプラトニックな関係性を望んでたのね」
タロ「そうですね。…………男女の仲になるにしてもきちんと段階を踏んで両想いになってからですかね」
ゼイユ「ん、ん?あっ、えっと~一応その可能性もちゃんとあるのね!?」
タロ「?」
タロ「まぁ普通に可能性はありますよね……ないと思いましたか?」 - 144二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 04:05:06
ゼイユ「あっいや結局スグのことは異性としては見れない感じなのかなとも思ったから……」
タロ「あ~~~そうですね。………基本的にはさっき言ったようなプラトニックな関係性を望んでいるんですが、まぁ私も女の子ですので」
ゼイユ「え?スグのことそういう目でも見てるってこと?」
タロ「……………これは私自身も驚いてるんですが、スグリくんって警戒心強い割には無防備で無警戒なとこもあるじゃないですか?」
ゼイユ「まぁそうね」
タロ「2人きりの勉強会してるときにスグリくんが寝落ちしてしまったことがあって最初はかわいいなと微笑ましく見てたのですが………その内それだけじゃない感情が芽生えてきまして」
ゼイユ「まっまさかスグに手を……!?」
タロ「いえ手を出したりはしてないんですけど、あぁ自分にもこんな感情があったんだなと………あとおねーさんがスグリくんに手を出してた気持ちも少し理解できた気がしました」
ゼイユ「え?」
タロ「スグリくんってある程度親しい間柄ですと多少嫌がったとしてもなんだかんだで受け入れてくれそうな気がするんですよね……」
ゼイユ「うっ、そっそうだったかもね……」 - 145二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 04:09:46
タロ「あっ、ごめんなさい。別に蒸し返して責めるつもりはないんですが………自分もやろうと思えばスグリくんの優しさにつけこむ形で強引に関係を結べるなと思ってしまったことに罪悪感を覚えたのと………そういう自分の弱さを認識できたからこそ改めて誠実に向き合いたいなって強く思うことができたんですよね」
ゼイユ「そっか………高潔というかなんというか」
タロ「というよりその件で逆に勘違いして好意を向けてしまう人たちの気持ちも多少理解できたんですよね……」
ゼイユ「そうなんだ!?」
タロ「…………さっきのパパの件についてもスグリくんがああいう風に言ってくれたことが本気で嬉しかったし……正直心も大分揺らされました」
ゼイユ「珍しい表情してもんね」
タロ「うん………でも私の方にはより親密になるための打算もあったからその分ちょっと自分が恥ずかしかった………試されてるってのはそういう意味でもですね」
ゼイユ「へぇ~、アンタもアンタなりにいろいろ悩んだりしてるのね」
タロ「………私自身が一番自分の変化に驚いてるかもしれません。今までは相手との距離感を一定に保つようにしていましたので……」
タロ「だから距離を縮めてくれるのがこんなに嬉しくて……自分から距離をもっと縮めたいって衝動が抑えられなくなってる変化に戸惑っているんですけど……やっぱり楽しいんです!!」
ゼイユ「うんうん、まさに青春って感じで良いじゃん!………ようやくアンタの心の内側を見せてくれた気がして私も嬉しいわ」
タロ「あれ?今までは違いましたでしょうか?」 - 146二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 04:14:06
ゼイユ「あ~ごめん。やっぱりどうしても裏のある良い子ちゃんのイメージがあってちょっと苦手意識があったから……」
タロ「そうですか………ですがこれでおねーさんともまた一歩仲良くなれたという認識で大丈夫でしょうか?」
ゼイユ「えぇ!………というよりなんか上から目線になってしまったけどスグとの関係が修復できたのもアンタと話したおかげでもあるから改めてお礼を言わせて……ありがとう」
タロ「ふふっ、私もスグリくんとおねーさんの関係が修復できてホントに良かったです!」
ゼイユ「あっ………あとさ、これ聞くべきか迷ったんだけど……一応スグとアンタがそういう関係になったとして……もうスグの初めての部分とか残ってないんだけど……そういうの気にしたりする……よね?」
タロ「………………」ピタリ
ゼイユ「あ、あれ?たっ、タロ!?」
タロ「あ~~~、そうですね………もし仮にそういう関係になったときはスグリくんには私の初めてをちゃんと堪能してもらうつもりですので特に問題ないですね」
ゼイユ「ふっふ~ん、えっちじゃん!?…………というよりもちょっと安心したわ」 - 147二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 04:17:38
タロ「……むしろこれから先のほうで両想いなった場合にはおねーさんとの過去の行為を全部上書きする勢いでスグリくんのこと抱きまくると思いますよ?」
ゼイユ「えっ?え?え?」
タロ「両想いですから………何か問題でもありますか?」
ゼイユ「へ?あっ、いやなんかきゅ急に強火になったなぁ~と」
タロ「両想いですから………もう遠慮しなくても良いってことですから……やりたいこと全部しますよね?」
ゼイユ「でっでもさっきプラトニックな関係性を望んでって……」
タロ「そうですよ?………でも今はそこから両想いになった時のことを聞かれたので………いっぱいスグリくんが喜ぶことしてあげたいですし、私もいっぱい甘えちゃいますよね?」
ゼイユ「あっ、はい………りょ、両想いですから…………い、良いと思います……なっなんかごめんなさい………」
タロ「いえいえ、先のことまで心配してくれてありがとうございます」
ゼイユ「あははっ……」 - 148二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 04:20:09
タロ「ふぅ、予想以上に話し込んでしまいましたね……ではそろそろ私は行こうかなと思います」
ゼイユ「そっそだね」
タロ「今回でお父さんへの紹介もできるし、多分お父さんもスグリくんのこと気に入ってくれると思うので、再来月あたりにはキタカミを案内してもらってスグリくんのおじーさんとおばーさんにもお会いできたらなと思ってます」
ゼイユ「そうなの!?」
タロ「はい、将来的にスグリくんの地元を知っておくのも大事なことですからね」
ゼイユ「えっと……思った以上に外堀を埋めてきますね」
タロ「スグリくんが大切にしているものを私も大切にしていきたいですからね……」
ゼイユ「あっ、はい……」
タロ「その大切な人のなかにはもちろんおねーさんも入ってますから……」
ゼイユ「あっ、ありがとうございます……」 - 149二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 04:24:39
タロ「ふふっ、さっきから敬語になっちゃってかわいいですね………そういうわけですので」スッ
ゼイユ「へ?あっ!?ちょちょっとそれはダメだって!?」
タロ「今後も私と仲良くしてくださいね…………お義姉さん♪」ヒソヒソ
ゼイユ「ひゃん!?うっ、うぅ~~~~そっそれは今後やめなさいよね……」ビクンビクン
タロ「ふふっ、雛鶴みたいにへたり込むお義姉さんかわいすぎますよ~それではいってまいりますね~」バイバイ
ピューン
ゼイユ「あっ、行っちゃたわ…………あと、おねーさんの雰囲気がなんか………」
ゼイユ「…………………」
ゼイユ「やっぱ性悪だわあの子」ウン - 150二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 04:30:21
以上です
次回はカキツバタの後日談を2日以内に更新して終わりにしたいと思います - 151二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 07:43:18
タロ結構ガチだった
思慮深くあれどぐいぐいいくタロいいぞ〜 - 152二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 13:20:34
あらーがっつり外堀埋めにきてる?
見てたらタロ→スグリもいいねって思えてきた