- 1二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 11:38:46
- 2二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 11:39:16
シャーレにて、ソファに向き合う様に座るモモイと先生……普段は騒がしくも明るいモモイとそれに付き合っている先生という、健全な生徒と教師の関係を築いている二人だが、今その二人の間に流れる空気は明るいとはお世辞にも言えない。
分かりやすく説教が始まっています、と言いたげな空気である。それも、モモイが先生を叱っているらしき状況なのだ。ミレニアムの生徒や彼女の妹に言っても信じてもらえるか分からない。
一番近いのだとお金の使い過ぎでユウカに叱られている様な空気に近い。
モモイは呆れた様にため息を吐く。そして、もう一度口を開いた。
「先生は…もしかしなくても馬鹿なの??」
“言い訳の…しようも…!!”
シャーレの一室で頭を抱えている先生と、こめかみを押さえて苦虫を噛み潰す様な表情のモモイ……一体全体、何の話だと言うのだろうか? - 3二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 11:40:28
まず、この二人の関係としては、やましい事は無いと言い切れた。モモイとしても懐いている相手として先生に好意があるがそれ以上もそれ以下もない。先生もまた、モモイは大事な生徒の一人である。それは殆どの生徒達に言える事だ。
そう、殆ど、の……
「まずね、先生が私に相談しているのが…こう、間違いだと思わない?」
「私、友達少ないし……そういう経験値?レベル?全然無いんだよ…?」
“話しやすいな……って”
「そう思ってくれるのは嬉しいし、ありがたいんだけどさ〜〜!?普通私に恋愛相談は無いよ!!」
そう、この二人の関係を正しく二人が説明するのなら、片や教師でありながらとある生徒に恋慕を抱いた者であり…片や何故かその相談相手にされた者なのである。
「私より適正ある子絶対いたからね!?」
モモイなりにはシナリオライターとして、恋がどういうものかは物語としては知っているが、リアルのそれはちょっと難しかった。
だが、目の前の大人よりもマシだ。モモイはそう断言出来る。それ程までに先生は恋愛に関して下手…否、バカであった。 - 4二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 11:44:09
勿論、普段助けてくれる先生から頼られたのもあり、姉としての面倒見の良さから経験の無いモモイなりに、頑張って案は出してきた。その中でも分かりやすくシンプルなのがプレゼントではないか?という案である。
ただし、目の前の先生は日頃から生徒に贈り物をしている為…普通のプレゼントでは決して意識されないだろうと理解していたモモイが思いついたのが花である。
安直と言えたかも知らないが…女性からすれば分かりやすく自分を意識しているのでは?と思わせる物であるし、少し調べるだけで愛の花言葉が…というお洒落さもある。
「それで、先生なりにはお花を調べてきたんだよね?」
“うん…”
「そうだよね、うん…先生なりに頑張ったんだなぁって思ったよ……途中までは」
よく冷えた甘いジュースを飲んでいるのに、まるでブラックコーヒーでも飲んでいる様な顔をしているモモイに先生も申し訳なさそうな顔をしている。 - 5二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 11:48:39
コト、とテーブルに飲みかけのジュースの入ったグラスを置いたモモイは先生と目を合わせて話す。その姿だけ見れば面倒見の良い姉らしい姿に見える。とてもミレニアムでも1、2を争う問題児などとは信じ難いだろう。
「それで、何のお花選んだんだっけ?」
“マ、マリーゴールド…”
「うんうん、私も知ってるお花だし…さっき改めて調べたけど花言葉にも[愛情]とか[可憐]とかの言葉が入ってて良いなとは思ったよ」
“へへっ…”
「まぁ[友情]とかもあるから少しヘタレたんだなとは思ったけどね」
“うぐ…!?”
淡々としてはいるが、モモイは頑張って思った事を伝えようとしている。でなければ目の前のおバカに今回のやらかしを伝えきれないと思ったからだ。
何よりモモイ自身、突っ込まないとやっていられなかった。
「それでさ、普通にあげれば良かったのにどうしてそのままあげなかったの?」
“枯れちゃうと思って…それに水遣りとか大変って聞いたし…”
「そっかぁ…それで刺繍とかモチーフが入った物とかじゃダメだったの?」
“刺繍入ってるハンカチは既に割と色んな子にあげてて…”
「うわ…」
“し、下心はなかったんだよ!!”
そりゃそうだろうけど…とモモイは頬をかく。目の前のこの人がどれ程色んな生徒に気を配り、身を粉にしてるかも分かっている。
自分もゲームやらお菓子やら貰った身だから強くは言えない、言えないが…改めて「全員に優しい人が特定の人物にキチンと意識される」という事への難しさを知った気がする。 - 6二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 11:56:02
保守
- 7二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 12:13:27
「まぁ、この際それで刺繍のやつは使えないとしても…ほら、押し花の栞とかさ…」
“中々上手く作れなくて…”
「う、うーん…まぁそういう事もあるよね」
ある程度脈ありな相手ならば、先生が頑張って作ったというだけで充分過ぎる程喜ぶだろうと思ったが…そうでなければ相手も困らせてしまうだけだ。そう思ってしまうの分からなくはない。
もし先生の想い人と先生の間が既にちゃんと脈アリである、と確認が出来ていれば良いのだが…しかし、もう過ぎた事だなとモモイは頭を振る。今は頼まれた身として役割を全うせねば…
「でも、それ以外にも方法はあったかも知れないよ?」
“例えば…?”
「え、う、うーん…?先生が育てて、最近花が咲いたって写真を送ってみるとかさ!そこからその花への反応も見れるかもだし!」
“つまり、モモイはそういう感じのでドキドキするって事?”
「今私の事ぁいいんだよ!!真面目に聞きなさい!!」
“はい…申し訳ない……”
ソファに座っていなければきっと互いに正座しながらお話していただろう空気に、誰かが乱入しそうな空気はなかった。
お説教はもう少し続きそうだ。 - 8二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 12:33:12
保守
面白そうなスレ見つけれたわ - 9二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 12:44:38
このおばかさんが!!じゃないだけかなり誠実に対応してる感じすき
- 10二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 12:47:48
面白いスレだ
是非続きを - 11二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 12:47:49
「それで、ああ…うん。とりあえずマリーゴールド要素のある何かを贈りたかったんだよね?」
“う、うん……そうなんだ”
「まぁ確かに色々な方法でいけたとは思うよ。直接あげるも良し、栞にしても良し、絵ハガキでも良し、モチーフの付いたアクセサリーでも良し……何なら詩とかでも良いわけで…」
そう、本来これほどまでに選択の幅のある贈り物の題材はないだろう。なのに何故この人はその中でもピンポイントで外した物を…というのが今回の議題であり反省会である。
「…今私がこうして出した中でも結構方法というかさ、やり方はあったじゃん?」
“そうだね…モモイはすごいよ”
「えっへん!…と言いたいところだけど今回はそうはいかないよ先生……」
一瞬、普段の明るくお調子者なモモイが出たがすぐに引っ込む。今この場で自分が持ち堪えなければ先生もお相手も恋愛のれの字も無いトンチキルートに行くのが目に見えたからだ。 - 12二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 18:03:21
「さて、先生……改めて自分が、花の女子高生だったとして…想像してみてよ?」
「先生は自覚ないだけで、色々と生徒の為に頑張ってきたし好感度の初期値は高い…そんな先生にアプローチをされる。普通なら、普通なら余程の下手を打たなきゃ、すぐにときめく筈なんだよ」
“そ、そうかな…”
「少なくともそうだったんだよ……でもさ」
そうしてモモイが取り出したのは、先生がその意中の生徒に渡したものと同じ物…意外と何処でも買おうと思えば買えるものだったので今回のお説教の為に用意した物だ。
それをコツ…と音を立ててテーブルの上に置く。まるで浮気の証拠を提出した様な空気だ。
「なんでこれ??本当に先生の選択に疑問しか無いんだけど……」
“え、えっと…ストレートにマリーゴールドな物をプレゼントするのが恥ずかしくて”
「アプローチに恥ずかしさなんて不要だよ…いや、いじらしさのアピールには良いかもだけど今回に!!関しては!!本当にいらない!!!」
バンバンとテーブルを叩くモモイに合わせてテーブルの上にある物も少し揺れた。 - 13二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 18:40:45
揺れた事で僅かながらな水音とプラスチックがテーブルに掠れる音を出すそれをモモイはむんずと掴んで先生の前にまるで紋所を見せるかの様に近付けた。
「改めて先生!!これは何か!!言ってみなよ!!ほら、早く!!!」
“え、ええーと……”
しどろもどろになり、目線を背ける先生だったが、普段ならばあり得ないほどの気迫のモモイに遂に圧し負け、今回自分がセレクトしたプレゼントの名前…正しくは商品名を口にした。
“……ぽ”
“ホ。ッカレモンです……!”
「マリーゴールド要素を何処に置いてきたんだよこのお馬鹿!!!!!!!!」
そうしてモモイは渾身のツッコミをして床にホ。ッカレモンを叩きつけた。 - 14二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 18:51:54
勢いよく床に叩きつけられたが、手加減したのか容器は壊れる事なく跳ねた。しかし、モモイ自身のツッコミは止まらない。
「なんでよりによってホ。ッカレモンなの!?馬鹿なんじゃないの!?どの世界線にホ。ッカレモンプレゼントされてドキッ…ってする女子高生がいるのさ!!!見てみたいよ逆に!!!」
“モ、モモイ…落ち着いて”
「落ち着けるかぁ!!!」
行儀悪くテーブルに乗りつつ先生を問い詰めるモモイ。モモイ自身は自分にツッコミ側かボケ側かを問えば、ボケ側な自覚はあれど今回ばかりはポジションチェンジである。
「そもそもマリーゴールドあげようとしてどう曲解したらホ。ッカレモンになるの!?!?」
“い、いや一応…マリーゴールド要素はあるんだ…”
「いやそれは分かってる!!流石に意味が不明過ぎて自分で調べたよ!!!…いやでも自分で言って欲しいかな?!コレのマリーゴールド要素isどこ!?はい先生!!回答をどうぞ!!!」
“し、色素……”
「正解だよ!!よく気付いたね!!!多分世界一気付かなくていいタイミングだったよ!!!!」
そこまで話して少し疲れたか、モモイはグラスに残ったジュースを一気飲みし出す。すぐに先生は気付いた。まだまだ彼女は言い足りないのだと… - 15二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 18:53:53
- 16二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 19:32:59
あまりにも予想外すぎて笑った
- 17二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 19:36:44
こんなんわらうわ
- 18二次元好きの匿名さん24/07/10(水) 19:37:42
考え込みすぎるとどえらい結論にたどり着くからな……昔見た漫画で「推しのバンドに送るバレンタインプレゼントに困って危うくカレーメシ送りそうになった」ってあったな
- 19二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 01:43:08
ほしゅ
- 20二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 07:11:42
続き楽しみにしてる
- 21二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 07:32:17
マリーゴールドだから相手マリーで想像してたのよ
まさかのポッカレモンで吹き出してしもうたわ
これ渡されたりなんかしたら困ったようにはにかみそうでそれはそれで可愛いからヨシ…と思ったけどもやっぱないわうん - 22二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 11:09:42
中身を一息に飲み干してドンッとグラスを置いたモモイは改めて口を開く。
「もうさ!!そこまでいったらマリーゴールドよりもレモンが主体になるじゃん!?なんなら花言葉的には確かにレモンの方が[誠実な愛]とか[心からの思慕]とか恋愛的に良いの何!!?」
“ごめんソレは知らなかった…!”
「知っときなよ!!!!ホ。ッカレモンにマリーゴールド色素が入ってる事よりも確実に重要な知識でしょうが!!!!」
「というか恋愛が絡んでなかったとしても友人に渡すプレゼントとしてもホ。ッカレモンは普通におかしいからね!!?」
そう付け加えてモモイは床に転がるホ。ッカレモンを回収するやいなやもう一度先生に詰め寄る。
「こういうのってさ!?料理しない人にはあまりにも縁が無さすぎるやつじゃん!!!まだちょっとお高い塩とか食器の方がいいよ!!!」
「ホ。ッカレモンになるともうある程度料理出来る人が「今日の隠し味⭐︎」って加える感じなんだよ!!!というかお相手さんが酸っぱい物苦手だったらどうしたのさ!!?」
あまりにも常識的な意見に先生は何も言えない。まさか自分がモモイに常識を説かれる日が来るとは思わなかったが、全面的に自分が悪くて何も言えない。 - 23二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 11:34:49
「もう絶対普通にマリーゴールドの鉢植えとか渡した方が良かったから!!!」
“は、恥ずかしかったし…”
「思春期かな!!!??言っておくけど!!先生がどんなシチュエーションでコレを相手に渡したか知らないけど!!!気軽にあげようが、ロマンチックにあげようが!!!!ホ。ッカレモンを意中の人に渡す方が恥ずかしいからね!!!!」
“全くもってその通りです……”
一言一句モモイが正しい…彼女を知る人物が此処にいれば二度見しただろう。そして会話の内容を聞いてモモイに加勢しただろう。
「なんで一回私に意見というか、検閲挟まなかったのかなぁ…いや、私も先生を信じすぎた。ここまでおバカさんと思ってなかったから…」
“うっ、モモイにバカと言われた…”
「失礼だなぁ!!?でも今回の先生の方が絶対バカだよバーーーッッカ!!!!」
時折、肩で呼吸しながら息を整えている。これ程の疲弊はいつぶりだろうか、色んな戦闘を経験してきたつもりだが……もしかしたら精神的なソレならば今までの人生で一番かもしれない。
「ぶっちゃけこのフォルムの贈り物なら手榴弾の方がキヴォトスでは好感度稼げるからね!?!!?なんで…ホントなんで、ホ。ッカレモンなんだよ…!!」
“そ、そこまで……?”
「失礼と自虐を含むなら締切と格闘して3.5徹した時の私のシナリオより頓知気なプレゼントです」
“ぐはぁ!!?”
それはヤバい。あまりにも分かりやすい例えに先生は胸を抑えて崩れ落ちた。モモイもまた、ソファに沈んで天井を仰ぎ見ている。二人だけだがまさに死屍累々であった。 - 24二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 19:32:13
モモイの言い方的に、前々からモモイに恋愛相談してたんだな先生…
- 25二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 19:43:48
まさに!正論!(リンボ並感)
相手も困ったよなこれ - 26二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 21:22:53
先生の意中の相手がモモイの可能性は無いかと思ったりもしたがなさそうかな…?
- 27二次元好きの匿名さん24/07/11(木) 23:49:31
これとはまた別の贈り物をモモイにさらっと渡してる可能性が3%くらいあるかもしれない
- 28二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 08:24:25
一応別の生徒だと思うけど…好きな生徒って最初の方で言ってたからモモイもありえるな…
- 29二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 09:51:49
一通り話してスッキリしたのか、復活が早かったのはモモイの方である。
身体をゆっくりと起こして、口を開いた。
「…とりあえず、お相手さんには「ちょっと徹夜続きで変な事した」とか「貴方と料理がしてみたかったんだけど色々すっ飛ばした」とか言って謝っときなよ……」
“いつもお世話になります…”
「いや本当、先生じゃなかったらこんな話聞いてられないよ……あ、間違っても「君が好きだから」とか段階を蹴った告白は無しね?何度も言うけど、ホ。ッカレモンでときめく人はいないから…」
“うん、ありがとうモモイ…”
「どーいたしまして……それじゃあ私はそろそろ帰るね〜、お疲れ様〜」
“お疲れ様”
そうしてシャーレからモモイがミレニアムに帰る頃には日が傾きつつあった。最近は温かい気候とはいえ、この辺りの時間になると過ごしやすい。
「さて、と……コレ、どうしようかな?」
そうしてモモイの手には本日のツッコミの為だけにわざわざ購入したホ。ッカレモンが一つ。容器ごと床に投げてしまったとは言え、食品なので使わないと勿体無いだろう。 - 30二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 09:58:10
先生頑張れ…ポッカレモンなら単純に塩胡椒で焼いた鶏肉にかけて食べるのも美味いぞ
- 31二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 10:09:57
料理の腕に関して言えば、モモイは大雑把なタイプだ。一応ミドリと色々交代制で家事をするけど基本に忠実なミドリと比べると自分は目分量派だし、凝った物など当たり前に作れない。
「うーん、良い感じに消費したい…」
「何が?」
「いやちょっとね…って、うわっ?!」
軽くモモイが驚いて振り向くとマキがいた。自身の数少ない友人と思っている彼女である事に安堵して胸を撫で下ろす。
「なんだぁ、マキか…」
「あはは、ごめんごめん!なんかモモが一人でいるのが見えてさー…今日もシャーレ?割とモモって当番になる事多いよね」
「あー……まぁ、そう?かな?」
確かに手伝いもあるが、最近はもっぱらあの頓知気恋愛下手の先生の相談に乗っているだけである。信頼はあれど、そこに恋は無い…が、人によっては何か誤解をされておかしくない程にはモモイはよくシャーレに行っていた。
無論、先生の恋愛相談…なんて理由を正直に口にするつもりも無いのだが。
「偶然頼まれごととか、おつかいが多いだけだと思うけど……ん?」
そこまで話してモモイはマキの違和感に気付く。
「なんか肌真っ白だけど…寒いの?」
「え、あー、最近入れたコンピューターの為に、部室に冷房強めにいれててさ…」
よく見てみるとマキの肌は白く、念の為少しその手に触れてみるととても冷たかった。 - 32二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 10:23:31
「つめたっ…さては部室が寒くて逃げてきた?」
「えへへ、流石に風邪引くかとおもった」
「…風邪、かぁ」
モモイは自分が手に持つソレを見て、良い事を思いついたとマキに話す。
「ちょうど良いや、今からホットレモン作るんだけど、マキも飲む?」
「…え?いいの?」
「ダメだったら誘わないって…ていうかコレの消費手伝って」
「??なんでホ。ッカレモン持ってるの?」
「……いろいろ、あってさぁ…」
少し遠い目をしたモモイに、マキはそれ以上聞かない方が良い事を察した。
「あ、じ、じゃあ確か部室にドーナツあったから取ってくる!!」
「いいね!じゃあ先に給湯室で待ってるよ」
「うん、お誘いありがとうモモ!すぐ行くから!」
そう手を振って駆け出すマキを見送り、消費する方法が見つかってモモイは軽くガッツポーズをした。そして先生へのアドバイスに「料理」という新しい手も思いついた事に喜んでいた。
そちらに気を取られていたので、寒がっていた筈のマキの頬がちょっと赤い事などにモモイはまるで気付いてなかった。
「やっぱり、ホ。ッカレモンで喜ぶ子はいないだろうしね〜。「料理」は有り。念の為メモしとこ…」
相棒程では無いかもだが、相談相手として、モモイは存外やりがいを感じていた。 - 33二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 10:25:39
「…えへへっ、ラッキー♪」
少し足を早めながら、マキは一人廊下を嬉しそうに駆けていった。 - 34二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 10:28:56
いた!!!
ポッカレモンでときめいてる子いた!!!モモイお前気付けバカ!!! - 35二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 10:40:03
別ベクトルでくそボケな先生とモモイか…
- 36二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 15:08:29
お前もクソボケじゃねぇか!?
- 37二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 15:23:03
おバカ師弟! おバカ師弟だった!!
いやほんと「モモイは先生適正高い」と各地で言われてるけどここまで恩師に似るかお前!? - 38二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 15:23:49
レモン果汁の摂取で愛情ホルモンの分泌が促進されるとかなんとか(会社のサイトより引用)
ミレニアム生ならこれも普通に知ってそう - 39二次元好きの匿名さん24/07/12(金) 21:14:48
別日、順当にそれぞれホ。ッカレモンを消費しつつある先生とモモイの2人はまたシャーレにてテーブルを挟み、ソファに二人で座っていた。そしてその空気は以前ととてもよく似ている。
「…あのさぁ」
ため息混じりなモモイの第一声から、またいつもの流れになるのを先生は理解していた。
「ど〜〜〜して、そうなるの?」
“えっと……色々考えていたら、いつの間にか…”
「その色々がぶっ飛んでるんだってば…とりあえず今回の反省会兼、お説教始めるよ」
“はい…お願いします……”
分かりやすくシュンとした状態の先生だが…モモイは止める気はない。
今回もまた、この先生の頓知気惚気恋愛話を聞いた上で正さねばならない役割があるからだ。
「とりあえずまずは…ホ。ッカレモンプレゼント事件……以下ホ。ッカプレ事件を通してお相手さんから手料理を食べさせてもらえたみたいで…良かったね。本当に…」
“その件は大変申し訳なく……”
「そう思うなら、私は先生に今回こそちゃんとして欲しかったなぁ…」
“……ウッス…”
一先ず先日のトンチキなプレゼントに関しては上手い具合に落とし所がついた様で良かった。本心でモモイは祝いたかったが今回も今回で先生がやらかしたのでそうはいかない。 - 40二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 04:31:53
一応早め保守
- 41二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 11:11:12
「今回の先生のやらかしは…一応聞くけど、わざとじゃ無いよね?」
“違います……”
「天然かぁ……」
もしこの人がいつも通り《先生》として《生徒》に接するならば及第点を超えて満点を出せるというのに…何故こうもプライベートとなるとポンコツなのだろうとモモイは頭を捻った。
「で、ええと…今回は、あれだね。デートに誘えたんだよね。進展としては最高の筈なのに、どうしてああなったかな……」
“気付いたら、ああなってて…”
「うん、とりあえず今日はそこを洗いざらい話し合おうか。カツ丼はないけどね〜」
“え?あの、それって取り調べ…”
「問題あるかな?ん?」
ありません…と、今にも正座して謝罪しそうな雰囲気の先生に対して、ちょっっっとだけ可哀想にも思えたが心を鬼にしつつモモイは話を始める。
「じゃあ今回の罪状は【初デートでソレは無いよ罪】と前回に引き続き【センス疑うよ罪】の二つでいこうね」
“(ハッキリ罪状って言った…!)” - 42二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 16:59:49
ポッカレモンの次は一体何が!?
- 43二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 17:40:49
何やったの先生……
- 44二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 21:13:24
保守
- 45二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 02:58:15
そんな酷い所に行ったって…コト!?
- 46二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 11:00:27
「とりあえず動機自体はあれかな?色々お相手の事を考え続けた結果…みたいな事で良い?」
“う、うん……私としては誠実な男性に見られたいなっていうのが最初にあったよ”
「誠実…誠実って、なんだっけ…?」
少なくともアレは違うだろうと、モモイの人生で培った常識の部分が騒いでいる。
アレを誠実な男性がする行動なのだとしたら自分が今まで「誠実」というイメージを持っていたもの全てのデータがゴミ箱行きである。とりあえず、アプローチを少し変えて改めて聞くことにした。
「その、誠実な男性像が先生の中でどうなってるかは分からないからさ……逆に言えば、不真面目?軽そうな男性みたいに見られたくなかった、で良いんだよね?」
“はい、そうです……”
「ふざけてないんだよね?…大真面目にやってああなったんだよね?」
“…はい”
どうして大真面目に考えてあんなトンチキな結果を叩き出すんだ…そして何故そういう時に限って謎に思い切りが良いのだ。
モモイは勉強自体得意ではないが、勉強が出来たとて、この先生の事を理解しきるのは無理だろうなと思い至った。 - 47二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 11:47:48
何したんだ先生…足でも舐めたか?
- 48二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 14:31:33
待て!!これはポッカレモン関係なく、ただモモイとお茶会?が出来ることか、自分のために飲み物を作ってくれるのが嬉しいのかもしれないぞ!
- 49二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 20:01:04
- 50二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 00:06:35
「多分だけどさ、先生は仕事してる時のか、もう少しキチッとした格好でさ…普通に会いに行って、普通にショッピングとか、それっぽく遊園地や水族館でよかったと思う。それこそ、手を繋いでさ……」
“あー……”
「え、なにその反応……まさか」
とりあえず今回の事を振り返り、モモイとしては王道で…極々普通なデートのイメージを伝えるが先生の反応は鈍い。
嫌な予感がしたモモイは腕を組んで先生を睨む。その圧に負けて先生は促されるままに白状した。
“生徒と遊園地や水族館…行ったこと、ある”
「…手繋ぎは?」
“……しました”
「これで誠実な男性イメージで行こうって割と無茶じゃない?完全に先生プレイボーイじゃん」
“あの時はまさかこんな風に誰か一人を…とは思ってなかったんだよ…!”
「前に見た漫画で何股もしてる人が浮気バレて「本命は君なんだ」って言い訳してるの思い出したなぁ…」
“う、ぐっ…うぅうう……”
彼に下心など無く、生徒一人一人に丁寧に接した結果そうなのだろうとは分かる。無論モモイだって先生とゲーセンに行ったり、部員のお菓子を買いに一緒にコンビニへ出た事もある。
強く責めはしない。だがまぁ結果がこうだ。
とりあえず、机に沈んだ先生の肩を叩いて起こす。まだまだ話すべき事があるからだ。 - 51二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 06:26:29
突如 先生の脳内に溢れ出した、存在する記憶(メモリアルロビー)
- 52二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 12:10:36
正直メモロビの雰囲気の高低差で風邪引くけどスズミのメモロビ透き通ってて好き
- 53二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 12:14:36
”確かに生徒の足を舐めたり、散歩プレイをしたり、同衾したり、混浴もしたけど、誓って君だけを愛してる”
……いやーきついっす - 54二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 19:08:01
保守
- 55二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 22:04:35
「まぁとにかく今話すべき所はそこじゃないよね。それで…ええと、誠実な男性をイメージしてさ、そこからあの結果に至った経緯を知りたいかな」
“その、モモイのいう通り…軽薄そうな男性には思われたくなかったんだ……”
「まぁ確かにね、現時点で色んな女生徒にソレだとしたらそのイメージ払拭に走りたいよね」
“あとは…やっぱりギャップに弱い子は多いって見た事あったから…”
「なるほどねぇ……」
いかにもそれっぽい雑誌を購入する先生を想像する。もしそうならば、よくユウカや他生徒にバレなかったものだ。
もしかしたら購入と言っても、ネットで見た特集的なものかもしれない。いまどき、誰も見向きしない様なベタベタな事が書いてあるやつだ。
そうだとしても、今回の様なことを是とする内容などないだろう。とモモイは頷きながら思った。そうして背中に隠し持っていた物にそっと手を回しつつモモイは最後の確認をする事にした。
「それじゃ、先生…今回の暴走内容をおさらいしようね」
“あ、あの…モモイ、何を…”
「ちゃんと答えてね?」
“…はい”
「軽そうな男性に見られたくない。ギャップを見せたい……そんな先生はどんな格好で待ち合わせ場所に行ったっけ?」
“え、と……っ”
“じ、女装して行きました…!!”
「なんで男とさえ見られなくなる格好をして行くんだよ!!!この大馬鹿先生!!!!」
スパァアンッッ!!と、モモイが先生の頭頂部へと振り下ろしたツッコミのハリセンは、それはそれは良い音を響かせた。 - 56二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 22:07:46
斜め上ってレベルじゃねーぞ
- 57二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 22:11:00
- 58二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 22:20:03
夜遅いのに爆笑しちまったじゃねえか!!
- 59二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 22:37:57
まあギャップはあるよね
ギャップしかないけど - 60二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 22:51:57
「もうほんっっっと、ほん、なんっ…バカ!!ギャップどころじゃない!!!!急転直下!!!こんなのもう墜落事故だよ!!!!」
「デートに行ったのに待ち合わせ場所に相手が女装して来た相手の気持ち考えたことある!!?無いよねそりゃ!!!私も無い!!普通は!!そんな事態が起こる事がまず無い!!!!」
あまりの先生の奇行に少し言葉に詰まって、もう一度バカという言葉が出てくるが、その後はモモイ自身も止められないツッコミの嵐である。
“待ち合わせ5分前辺りから…迷走したかなとは、思っていたんだけど……”
「遅いよ!!!!最悪待ち合わせには遅刻したとしてもその判断をくだす事だけは遅らせちゃいけなかったよ!!!!」
「私も嫌な予感がしたから待ち合わせの現場に向かったけど、これならもっと早く来てその場で止めるべきだったと後悔してるよ!!!!」
相手側がこれ以上無い程の困惑顔をしながら、先生の事を5度見し、一回一回「まさか…」と確信を得ていくあの顔をモモイは生涯忘れられないだろう。
「というか何気に先生の女装のクオリティ高いのもなんなのさ!!?私もしばらく気付かなかったよ!!!」
“生徒に化粧品送る事もあったから…”
「変な経験値積んでる!!?化粧品の種類どころか使い方や自分に似合う化粧の方法にまで詳しいのはもう才能だよそれ!!?」
“へへっ”
「褒めてないっ!!!!!!」
“あべっっ!?”
もう一度先生にハリセンを振り下ろしてから、モモイは肩で呼吸しながら前回と同じく飲み物を飲む小休憩を挟んだ。 - 61二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 22:54:21
そういえばアニメ先生ってメイド服着たんだっけ
確かに先生ってなんか女装似合いそうな雰囲気あるよね - 62二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:28:58
そうだけど!そうじゃないけど!そうなんだよなぁ....絶対似合うあの先生は...声の方も姿も...
- 63二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:37:05
- 64二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 08:30:33
先生はアホなの?(直球)
- 65二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 14:34:36
「女装は男にしかできない行為なのだから、最も男らしい行為である」とはよく言うけどさぁ…
- 66二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 20:37:02
「先生の服があまりにあまりだけどさ、流石に邪魔する訳にはいかないから序盤だけ見てた訳だけども…あんなに挙動不審な姿を見て先生はなんとも思わないの…?」
“いや本当…途中から自分でも何してるんだろう…とは思ったんだよ…”
「気付くのが遅過ぎるよ…ティーカップ、カッチャカチャしてたじゃん……」
もはや後戻り出来ないとカフェに入る二人を見守っていたモモイは、あまりに堂々と開き直っていた先生に対して相手が「あれ?自分がおかしいのか?」と言いたげに動揺していたのをよく覚えている。
幸か不幸か、先生の女装のクオリティが高いお陰で周りにはバレなかったがそれ故に奇妙な世界に迷い込んだ様な反応をしてしまった相手は何一つ悪くないだろう。
「どうするの…あの子が今回のせいで新しい扉を開いたら……」
“せ、責任は取るつもりですので…”
「こんなのでプロポーズの覚悟持たれても相手もびっくりだろうね…いや先生の女装の時点でびっくりだろうけど…」
どうして普通の枠から飛び越えた事をするのか…ベタな事、とは言うがbetterとは元の意味ならばすなわち王道なのである。
「…とりあえず、もしこれから先、女装について突っ込まれたら私とのゲームで負けて罰ゲーム中だったとかにしていいよ…」
“神様仏様モモイ様…”
「いっそ開き直って化粧品話に発展させても良いとは思うけどね?次のデートはショッピングとかにしようか」
“次々とまともな意見が…”
「先生が!!!突飛な事し過ぎなの!!!」
そうして本日の反省会は幕を閉じた。 - 67二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 21:04:31
「は〜…ツッコミってこんなに疲れるっけ?」
ミレニアムに帰ってきて、学園のロビーに設置された椅子に腰掛けて青いクッションを抱えて大きなため息をつきながらモモイは次は先生にまともなデートに漕ぎ着けて欲しいと願っていたが…このままでは次回も自分はツッコミに回る気がしてならない。
「ハリセン強化…いや、違う違う。普通に先生にも分かりやすい意見があった方が良いよね……もうこれどっちが先生なんだろ…」
「あれ、お疲れだね、モモ」
「マキ〜…!私の苦労が分かる〜?」
人は少ないが、割と広いロビーだ。特徴的な耳と揺れる尻尾のアクセサリーはとても目立っている。近寄ってきたマキに、内容は言えないとはいえ…モモイは愚痴の一つでも言いたかった。
隣をぺしぺしと叩いて隣に座る事を促すモモイに苦笑しながらもマキは促されるまま隣に座る。
「もう先生がさぁ…なんでそうなるの〜って事ばっかりするんだよぉ…!」
「そうなの?まぁ先生って確かに変わってるけど…そんなに??」
「嘘じゃないよー、詳しくは言えないけどさぁ!本当に私のシナリオに対しての周りの評価より頓知気だと思うよ」
「ええ……そこまで?」 - 68二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 21:10:17
うんうん、と頷くモモイに半信半疑ながらも楽しそうに話を聞くマキ。
それならば…とマキが口を開く。
「分からないなら知ろうとしてみるのも良いんじゃない?同じ事してみてさ」
「同じ事ぉ…??」
モモイの場合、元々性別は女だ。女装にはならない…となると……男装か。
似合うかも分からないし、そもそも友人も少ない自分はデートなどした事がない。先生への助言はあくまでも一般的な受け売りに過ぎないのだ。
「ええ…出来るかなぁ?」
「あはは!なんならあたしも付き合うよ!」
「…ほんと?いいの?」
「うん!まぁどれ位力になれるか分かんないけど」
そんな事ないと首を横に振る。マキのグラフィティのセンスは抜群だ。彼女の美的センスならば間違いなく自分が選ぶよりもしっかりとした男装に出来るかもしれない。
「じゃあマキ、今度おでかけしよ」
「え、あ、いいけど…何しに?」
「ちょっと指定が入って面倒かもだけどさ…カッコいい服選んで欲しいな」
「カッコいい服…?」
「その後その服着るからさ、そのままカフェとか行こ?どう?」
そうマキの顔を覗き込むモモイに、思わずマキは頷いた。それにモモイはニコニコと頬を緩ませる。
「よし、約束ね!マキのセンス頼りにしてる!」
「あ、う…うん…!」
楽しみにしてる、そう言ってモモイは手を振りながらその場を後にした。 - 69二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 21:11:53
「え、ええー…これ、デートでいいの?」
一人取り残されたマキは熱くなった頬を仰ぎつつ、とりあえず当日の自分の服を選ばねばと急ぎ走った。 - 70二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 21:17:28
男装モモイだと!?そんなのデータにないのはとうに認めるから見せてくれ!!!
- 71二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 21:22:03
モモマキスレかぁ~
いいわね - 72二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 21:35:37
先生がやった頓珍漢な行動がヒットする人もいることにモモイが気づいたら何も言えなくなるやつ
- 73二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 21:53:43
データキャラのかがみ
- 74二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 22:07:52
男装モモイ、ぜひ絵を描いてください(土下座)
- 75二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 08:01:32
普段通りにしっぽと耳を付けた男装モモイ....?
それとも、そのふたつを外した見たことない姿での男装モモイ...? - 76二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 15:17:56
男装モモイとか大丈夫?マキちゃん限界にならない?
- 77スレ主24/07/17(水) 19:22:10
- 78二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 19:30:37
書いてくれるならぜひお願いしたい…!保守して待つよ
- 79二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 20:01:47
- 80二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 20:02:23
それでたすかる命があります
- 81二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 23:34:48
ホ。ッカレモンと男装で平和になる世界を
私は見てみたい - 82スレ主24/07/17(水) 23:37:25
わ、分かりました…とりあえず男装モモイとマキのデート書きますので、ゆっくり保守ってて頂けたら幸いです
- 83二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 23:39:02
やったぜ
あ、でもスレ主の負担にならない程度で大丈夫ですからね - 84二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 23:58:06
保守は任せろ!ゆっくり書きな!!
- 85二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 10:12:26
当日の待ち合わせの時間、マキはそれよりも時計の長針が一周する程早く着いてしまい、ソワソワと靴の爪先で地面を蹴りながら待っていた。
(結局、いつもの制服になっちゃったな)
今日はモモの服を選ぶのであって、自分がそこまで気合いを入れるのもおかしいのでは…とか、そもそもモモが最初制服で来るかも…とか考えていたら一周回って制服姿に落ち着いてしまったらしい。
それでもやっぱり、今から戻ってちゃんと私服を選ぶべきだろうか…などと考えていたらさっさと時間が過ぎてしまい、約束の10分前にモモイが来てしまった。
「お待たせ、どうしたのマキ?」
「うぇ…!?」
「?いや…落ち着かない感じでそわそわしてたし…もしかして大分待たせてた?」
「う、ううん!!今来たところ!!」
首を振って否定をしつつ、今のちょっと恋人のやりとりみたいだなと、素っ頓狂な事を考えてしまうマキに対してモモイは首を傾げつつも深く踏み込む事はしなかった。
「とりあえず歩こっか。今日は陽射しも強いし、なるべく日陰を歩きつつ…って感じで」
「そ、うだね」
そうしてまず最初の目的地であるショッピングモールへと向かい始めたが、マキはモモイが自分の見立て通り制服で来た事に安堵して内心胸を撫で下ろしていた。 - 86二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 10:13:15
このレスは削除されています
- 87二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 16:34:07
モモマキ助かる・・・
- 88二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:20:46
ありがとう……それしか以下略
- 89二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 23:42:54
念の為保守
- 90二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 05:59:49
ソワソワしてるマキかわいい
- 91二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 12:19:42
ショッピングモールに無事着いた2人は普段なら足を止めている店を通り過ぎて、男性用の服を取り扱う所へと向かった。
「今更だけど私の体格だとあまりちゃんとした男装って難しいかなぁ…」
「女の人でもパンツスタイルの服着てるのは普通だしね。でもモモがよく着ているのは可愛い服だから普段のイメージからはちゃんと男装にはなると思うよ」
「そうかな?まぁそこら辺はマキのセンスを信じる事にするよ」
普段は手に取らない様な服の掛かったハンガーを手にとってはモモイに当てては戻し、当てては戻しをマキは繰り返す。
「あたしもそこまで服に詳しい訳じゃないから自信は無いけど、モモからの頼みだからね。頑張って応えるよ」
「ありがとマキ。でも多分、私が選ぶよりはセンス絶対あるから大丈夫だよ」
あまり根拠は無いものの、そう親指を立てるモモイを見れば確かになんとかなりそうな気もするとマキは笑いながら、とりあえず見繕ってみた服をモモイに渡して試着室に押し込んだ。 - 92二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 16:27:24
さぁ果たして……
- 93二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 17:03:49
すげぇな……こんな素敵な光景なのに、直前の妖怪女装ポッカレモンの衝撃が抜けない
何もかもが巧みだわ - 94二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 21:09:37
妖怪草
- 95二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 06:03:03
ほ
- 96二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 14:50:57
一応保守
- 97二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 16:07:17
少ししてから、シャッというカーテンの音と共に、モモイとマキの間にあった仕切りがなくなる。さてさてと其方の方にマキは顔を向ける。
「…どう?」
「うん!良いんじゃない?」
とりあえずまずはシンプルイズベスト、と思いマキが渡したのはシャツにベスト、黒いスラックスだ。制服を普段着ている彼女達からすると着やすいところから入ったと言っていい。
だが、どれも男性用である為ボタンを止める時や細目のベルトを絞めてる時、普段と逆で着る時にモモイはほんの少し困惑した。
「ズボンの丈長いから違うけど…ミドリも短パンだから似た感じ?」
「あー、そっか、ミドは普段からパンツか…ならこの状態から少し差別化していこっか」
「差別化…?」
「ちょっと足したり引いたらするんだよ…まずはいつもの猫耳は外してみて…」
ついでに髪も下に緩く一つにまとめる様にしてみようか…とマキは店内を見渡す。モモイの普段着けているリボンも悪くはないが、今日は男装だ。ピンク色は可愛過ぎるかもしれない。
そうしてマキは、店内を軽く回ってシンプルな髪留め用のリボンを幾つか選んでモモイの前に持ってきた。 - 98二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 16:28:55
「とりあえず可愛過ぎない…落ち着いた色の選んできてみた!どれにする…?」
マキとしては候補は幾つかあるが…今回あくまで自分はモモイのサポートなのだから彼女に判断を委ねた方がいいだろう。
「うーん……」
「ん?なあに?」
「なんでもないよ。これはどう?マキ」
少し考えたのち、マキの顔を少し見たモモイに首を傾げたが、なんでもないと言われて持っていたリボンのうち、一つをモモイが手に取った。
細い空色のリボンだ。桃色でないなら近い色で赤か妹の緑色を選ぶかと少し思っていただけに少し驚いた。
「良いんじゃないかな。モモなら赤とか選ぶかなって思ったんだけど、空色も似合うと思うよ」
「うーん、確かに私も最初は赤にしようと思ったんだけどねー」
「?」
ならば何故?色合いが気に入らなかっただろうか?と思いつつ、しかしよく考えればミレニアムの制服にも水色のネクタイが使われているのだから違和感は無いのかもしれない。
「パッと目に入った綺麗な色だと一番近かったから、これにする。似合うってお墨付き貰ったしね!」
「え?」
「他はどうすればいいかな?」
「え、ええと、じゃあ…」
そうしてモモイに促されてループタイやらの小物を渡して、もう一度彼女を試着室に押し込んだ。 - 99二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 16:44:31
モモイがカーテンの向こうへと消えてからマキは彼女の言葉をもう一度反芻した。
(目に入った中で?近かった?)
リボンから選んだというよりは、何かを見てそれに近いものを選んだ様な物言いだった。
あの空色のリボンに近い色の物は近くにあったか…取り入れられそうならばコーデに加えようかと辺りを見渡すが、パッと見それらしい物はなく…一体なんなんだと首を傾げつつモモイが入った試着室の方へと目を向けると、隣の空室の試着室…その中にある鏡に
目が止まった。
「……あ」
当たり前だが、そこにはマキがいた。赤い髪に、水色の目をした自分そのままが映る。
「………」
そっと自分に赤のリボンを近付けた。
同系色ではあるものの、こちらの髪色と比べると薄い気もする。
現物はモモイが持っていってしまった。だが絵を描く身としては色を覚えているくらい造作もない…だがやや挙動不審になりながらマキはもう一度鏡に近づく。
先程渡したリボンに、よく似た目の色の自分がそこにはいる。 - 100二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 16:53:58
「っ!!」
バッと離れて頬を押さえた。リボンと同じくらいの赤くなっている自信がある。
なんなんだもう、不意打ちというか、卑怯だろう。こんなの、聞かされたこっちの方が恥ずかしくて仕方ない。
(え?この後あたし暫くモモとカフェ行くの?…目を合わせて?)
そうじゃなくても自分の瞳の色のリボンが揺れてる姿を見るのか?とグルグルしていると
「マキー、終わったよー」
そうモモイの声と共に、また試着室のカーテンが開けられそうになる。
(ちょっと今は無理かな!?!?)
マキは全力でカーテンを押さえた。中にいるモモイの困惑の声だけがこちらに届く。
「え?マキ?なに??どうしたの?」
「………」
「待って、無言怖いから、ねぇ、何??開けて欲しいんだけど…あの、マキさん?出してー?」
「…ん」
「?」
「3分、待って……」
「カップラーメンか何か!?何も変わらないよ!?ちょっとぉ!出して!?お願いだから!!」
マキー!?とカーテンの向こうで騒ぐモモイだが、心臓の騒がしさでは絶対負けてないな、と恥ずかしさで変な張り合いをしながらマキは顔の熱が冷めるのを待った。 - 101二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 16:54:30
このレスは削除されています
- 102二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 17:49:54
モモイ...無意識だとしてもそんなことを突然言うのはダメだって!堕ちるよ!
- 103二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 20:17:50
最高♡
- 104二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 21:48:56
カップラーメンなど不要よ
既にアッツアツだからなぁ!!! - 105二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 07:14:58
保守
- 106二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 16:36:20
漸くマキがカーテンから手を離してくれた事で出てきたモモイはループタイやリボンの他に小さなイヤーカフを付けていたりなど、彼女自身が持っている子供っぽさは拭いきれないものの男装として完成していた。
「変じゃない?」
「う、うん…」
「いや真横見ながら言われても…どこ見てるのさ?ほら、ちゃんと見てってば!」
「に、似合ってるから!大丈夫だってモモ!」
先程のせいで目を合わせるのが少し気不味いながらもなんとかモモイの方を見てコーデにおかしな所が無いかをチェックしていくマキ。
「そう?なら良いんだけど……ふぅん、なるほどねぇ…こんな感じかぁ」
改めてモモイも自分自身を見直してみる。以前メイド服を着た事もあってこれは執事っぽさが無いと言えば嘘になるが…所々の小物のお陰でキチンと私服感がある。流石マキだ。
無論、あの謎に高クオリティだった先生の女装と比べたら負けるかもしれないが…充分である。というかあのレベルの女装が出来る先生がおかしい。
(偶にはこういう服も良いかな……とはいえ、やっぱり誰かのデートで初っ端から、はおかしい気もするけどね……)
もしモモイの思考が分かる者がいれば、今の状況はデートではないのかとツッコミを入れるだろうが、残念ながらこの場にはその様な能力を持った人物などいないのである。
先生も先生なら、その相談相手のモモイもモモイなのである。 - 107二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 16:48:28
うーんこのクソボケ師弟……
- 108二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 19:01:32
弟子は師匠に似ると言うべきか、そもそも類は友を呼ぶであったのか
- 109二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 19:10:42
モモイ関係者の中でも一番湿度低いところの脳を焼いちゃったらもう駄目でしょ
- 110二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 19:30:52
マキの情緒に念入りにトドメ刺してる…
- 111二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 20:28:13
「うん!マキに任せてよかったね!…じゃあ次私の番ねー」
「…え?」
「この後カフェ行くんだし、私の服選んで貰ったんだから、次は私がマキの服選ぶよ」
「うぇ!?」
マキは別に男装しなくて良いから安心して欲しい、なんて的外れの事をモモイが言うがマキは慌てて首を横に振る。
「い、良いって!今日あたし、持ち合わせは最低限しかないし…」
「?いや、私がお金出すけど?」
「いやいやいや!!申し訳ないって!」
「気にしなくていいよ。最近バイトのお金入って余裕あるし…元々今日のお礼に何かあげたかったしさ、ダメ?」
そうして首を傾げるモモイに、うっ…とマキは小さく呻いた。モモイは姉の様な面倒見の良さもあれば甘え上手なところもしっかりとある。
少し長めに葛藤してから、か細く「いいよぉ…」と返したマキに、ニッと笑ってモモイは試着した服への会計へと向かい、せめてアクセサリー類は自分が買うからとマキはそれを追いかけた。 - 112二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 22:11:07
うんこの
- 113二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 22:40:19
完全カップルのデートやんけ
- 114二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 02:41:25
なに、このかわいいいきもの
- 115二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 06:37:46
モモイがかわいい生き物なのは周知の事実であろう? 当然マキもだ
- 116二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 15:41:38
やりませんねえ
- 117二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 20:33:20
ちっちゃくてかっこかわいいクソボケ彼氏モモイはいいぞ
- 118二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 22:03:11
モモイ、自分から“友達”減らしておいて友達少ないってわめくのは駄目だぞ
- 119二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 22:26:46
モモイはミドリや、それこそマキと比べるとセンスに自信はない。先生程絶望的ではない自信くらいならば流石にあるが…やれ色の組み合わせだ、やれ骨格的にはこうだ、やれ最近の流行りはコレだといった上級者みたいなコーデは出来ない。
「だから下手な勝負はせずにシンプルに…と思って選んだけど……ふぅむ」
「…あ、あの…モモ……そろそろ、何かしら言ってもらえると…」
そういうマキは試着室のカーテンを開けてから長いようで短い時間…モモイの判定待ちである。改めてモモイは自身が勧めて着せた服を纏ったマキを上から下まで見る。
裾にかけて薄く青みがかった花模様の入る白いワンピース。それを甘過ぎる雰囲気にしない様に少し濃いめの色で、丈の短いデニムジャケットを肩にかけている。普段のマキだとあまり着なそうな服だが…
「めっちゃ良いね、うん。可愛い」
「!…ホ、ホント?」
「うん、正直服選んだ私が一番驚いてる…あとは、折角だしマキも髪結び方変える?嫌なら大丈夫だけどさ」
マキの髪型はいつも通りのお団子だがこういう髪型は割と手がかかる。無遠慮に解いて良いものではないとモモイは知っている。一見そういうのに無頓着そうな子でも簡単に乙女の髪に触れようとすれば同性でも嫌がられるのだ。 - 120二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 22:56:39
「だ、大丈夫…でも予備の髪留めとかは」
「それは平気。じゃあ会計したら化粧室に行こう?」
こくこくとモモイの言葉に素直に頷くマキ。普段の自分ならばもっと多弁で、明るいノリで返せるのに先程からずっとペースが狂わされ続けている。
「よし!すみませーん、これくださーい。このまま着ていきます!」
店員に声をかけるモモイになんとなく仕返し…というかやられっぱなしは嫌だなと思って彼女の服を摘む。
「どうしたの?やっぱりその服気に入らなかった?」
「……さっき、言ってなかったなって」
「何を?」
少し口籠るが、このままではなんの進展も無いのだから言うべきだ。と自分の背を押した。
「…モモの、その格好も、カッコいいよ」
沈黙が二人の間に流れる。やや気不味くなりながらもマキが俯いていた顔を恐る恐るあげる、とモモイが破顔したのはほぼ同時だった。
「えっへへ〜、ほんと?」
「!う、うん!」
一瞬その笑顔に気を取られて返事が遅れるが、肯定せねばと必死に頷いたマキに、くふくふ笑いながらモモイも応える。
「ちゃんと言ってもらえると嬉しいねえ…ふふ、うん。ありがとう、マキ」
「いや、ううん…その、どういたしまして…?」
「さっきも言ったけど、マキも今すごい可愛い」
あー……これは、勝てる気がしない。
そう思いながらマキは、店員が来るまで片手で顔を覆って赤い顔を隠した。 - 121二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 23:07:24
モモイはさぁ……魂までイケメンなの?
- 122二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 23:09:12
店員さん!もうちょっと!!もう30分くらいあの空間壊さないで見守らせてください!!
- 123二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 03:08:27
友達いないってそういう...
- 124二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 07:25:27
全員「攻略」済み……ってコト!?
なお当人にその自覚はないもよう - 125二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 09:16:55
- 126二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 20:05:13
そうして予定になかった買い物を挟みつつも、当初の予定にあったカフェで二人はそれぞれ頼んでいたデザートに舌鼓を打ちつつ談笑をしていた。
「それで先輩達がさー」
「ふーん、やっぱり学年差がある部活だとそういう事もそういう事もあるんだねぇ」
「そうなんだよねぇ…っとと」
そこまで話してマキは前に流れてきた髪を耳にかけ直す。あの後モモイによってハーフアップにされたマキは普段と違って下ろしている髪の扱いに少しだけ苦戦していた。
「なんかごめん、ピンとか使う?」
「だ、大丈夫!確かに慣れてないけど、そこまでじゃないから!」
モモイとしては可愛いからと安直な理由でそうしたが、確かに何か飲食をする際にはあまり向かない髪型だったかもしれない。
だがマキとしては折角して貰ったのだからなるべくこのままにしておきたい。だから大丈夫だと一点張りし続けた。
(うーん…可愛いから、似合いそうだからで後先考えずに自分の好み押し付けるのは良くなかったかな…?)
マキが主張し続けたので、それ以上は言わなかったモモイだが、内心反省している。
そして、自分よりも恋愛下手なあの先生ならばそういうミスをしかねないなと、少しだけ考え…今はマキと話しているのだから後でメモをしておこうと一人頷いていた。 - 127二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 22:21:08
性別の差だよ!!
- 128二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 22:22:20
女装と男装のハードルの高さは絶対に同じじゃないぞ!!あとモモイは最初からカッコいい格好したいって事前に予告してるからな!?
- 129二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 07:25:38
マキチャン髪長いよね
- 130二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 16:24:21
ほっしゅ
- 131二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 22:28:50
保守
- 132二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 22:30:22
めっちゃ好きっす
- 133二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 22:34:11
たまの贅沢だと二人でスイーツをシェアしながらその後も楽しく雑談をして、あっという間に帰る時間となっていた。
「いや〜今日は楽しかった!ありがとねマキ!」
「ううん、あたしも楽しかったから、こちらこそ服とか、ありがとうモモ」
「良いって!それは今回のお礼なんだしさ!!っとそうだ、忘れる前に言わないと」
「?」
何かを思い出した様な表情のモモイにどうしたのだろうとマキがモモイの言葉を待っているとモモイが自分の後頭部を指差しながら口を開いた。
「それ、返さなくてもいいけど要らなかったらまた会った時にでもよろしくね」
「へ?それ、って…あっ」
「じゃあね!!改めて今日はほんっっとーにありがとうマキ〜!!」
マキが制止するよりも早く、モモイは大きく手を振りながら走っていってしまった。なんとなく自分が選んだ服で色々としてもらったから確かに少しはカッコいいと思っていたが、ああいう所を見るとやはりモモイはモモイだなとマキは笑った。 - 134二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 23:20:19
そうしてマキもモモイが言っていた事が気になりつつも帰り道を歩き始めた。
幸いにも本格的に暗くなる前には自室に着き、楽しかった一日による嫌ではない疲労感を感じながら自分の今着ている服から楽な格好に着替えようとするが…
(最後にもう一回だけ…)
部屋にある姿見で自分の格好を見直そうと思った。そうして部屋の隅に置いてある姿見の前に立つと、靴は脱いであるが、今日モモイが選び、モモイが結った髪型になっていた。
思わず頬が綻ぶ、可愛いと言ってもらえた。それだけでとても嬉しい。
暫く思い出を反芻しながら姿見の前でひとしきり満足してから着替え始める。着替えも終わり、少し惜しいなと思いながらもハーフアップにしていた髪を解こうと手を伸ばして、気付く。
「あれ?」
普通の髪ゴムではない。何か付いている?そう思ってゆっくりと外してからそれを見た。
「……そういう事か〜」
その場で膝を抱えながらモモイの台詞の後に気付いたマキの手には、とても見覚えのある桃色のリボンの髪飾りがあった。
恐らく予備があるから、返さなくても良いって事なのだろうが……これは
「ちょっと、あたしが持つにはなぁ…持て余しちゃうっていうか……」
少し、いや…とても気恥ずかしいじゃないかとマキはその日、眠るギリギリまで返却するか否かで悩む事となった。 - 135二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 23:22:17
先生見てるか?これが『正解』だ……!
- 136二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 23:24:55
モモイは確かにクソボケかもしれない…しかし、あまりにも先生と比べるとお手本が過ぎる…!!
- 137二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 07:10:22
モモイ...ほんまあなたは...ほんま...もう...
- 138二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 18:14:18
先生はもうちょっと師匠を参考にした方がいいと思う
- 139二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 19:04:36
マキが一人で鏡の前で照れている頃、そんな事はつゆ知らず原因であるモモイは大慌てで着替えていた。片手にはスマホを持ち、通話相手に大声で突っ込んでいる。
「だ、か、ら、さぁ〜!どうしてちょっと私が目を離すとそうなるのぉ!?」
電話の向こうの相手…先生は通話先のモモイには見えていないと分かっていたとしても、頭を下げて繰り返し謝っていた。
「わざとじゃないんだよね!?本当に、わざとなんかじゃないんだよね!?」
当たり前だと話す先生だが、本当にそうならばなるべく早くお祓いにでも行って欲しいという言葉をぐっと飲み込んだモモイは、普段の政府に装備品を付け始ながら先程入ってきたばかりの玄関へと走る。
その慌てぶりから彼女の愛銃とガチャガチャと音を立てて揺れていた。
「今すぐ行くから!!先生も他の子に電話繋がりそうなら救援出して!!!」
扉を開けてモモイは走り出す。これは最悪帰るのは遅くなりそうだと思ったが…それどころではない。そうだと分かっていても、モモイはやはりここ最近で染みついたツッコミを押さえることは出来なかったのである。
「なん、でっ!!」
「どう道を間違えれば普通のデート中にスランピアに迷い込むのさ!!??」
『“分かんないよぉ!!お祓いなら今度ちゃんと行くから早く来てェ!?”』
分かったから静かに安全な場所でお相手と待機しててくれ。モモイは今夜はきっと泥のように眠れるだろうなと思いながら全速力で足を動かして陽が傾きつつある街を駆け抜けていった。 - 140二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 19:30:40
なんでよりによってスランピアに……先生のことが好きなそこの生徒よ、先生よりモモイに惚れておけ
- 141二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 21:00:35
普通の遊園地に行こうとしたのにチケットがいつの間にかすり替わってた系ホラーかな?
- 142二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 07:18:02
先生もう神社寺教会聖地全部回れ...
- 143二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 07:27:52
これもう恋愛師匠ってレベルじゃないやん、ほとんど保護者じゃん。モモイ先生だよ……!!
- 144二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 16:55:28
救出に向かった時の姿が男装モモイだったら先生と生徒の関係により深刻な影響が出るところだった。
- 145二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 18:15:22
「私が守らねば」ってなるかもしれない
- 146二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 18:46:18
まぁこんなでも幻滅しないくらいベタ惚れなんだろうけど相手がモモイの知人枠だったら交際ストップかけられるレベル
- 147二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 19:53:51
数日経ってシャーレのいつもの部屋。先生とモモイはそれぞれが疲れ切った様子で向かい合うそれぞれのソファに沈んでいた。
先に口を開くのはモモイである。
「改めて…前回はご愁傷様、せんせ…」
“いや、それでもモモイが来てくれて助かったよ…本当にありがとう…”
あの後モモイがいの一番に駆けつける事が出来た為、なんとかスランピアから無事に撤退する事に成功した。然程危険度が高くない手前にいたのも幸いしたのだろう。
「あのホラー現象の原因は分かったの?」
“原因自体はなんとも…一緒にいたあの子もビックリしてたからね”
スランピアに来てしまった当時の事をモモイが先生に聞くと…帰りの電車で自分達がいた車両から人がいつの間にかいなくなり、窓の外の景色も不気味な物になっていて…気が付けば知らない駅に辿り着いていた。それがスランピア園内にある駅だったという…なんとも背筋の凍る話であった。
あまりの理不尽さにお話にモモイも流石に叱るのはやめた程だ。
先生もその生徒も不憫すぎる…
“百鬼夜行でその手に詳しい子達と話したけど…黄昏時で色々曖昧だった事に色々重なった事故だって言っていたよ”
「再発性は無いってこと?」
“一応、知らないだけで他生徒も巻き込まれた事がないか今調べてるよ…可能性が低いだけでゼロでは無いって感じらしいから…”
「うわぁ…おつかれ〜」
“うん……はぁー…あの子にもだけど、モモイもごめんね……”
気にしないで、とモモイは力なく持ち上げながらヒラヒラと手を振った。
マキと別れた後での連絡だったし、先生と生徒が無事だったのなら何よりである。 - 148二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:09:08
だが今回の事がきっかけ、とは言い切れないものの今こうして二人が会って話す事になった理由の一つではある。
モモイはゆっくりとソファから体を起こしてテーブルの上の飲み物を手に取った。今日は途中のコンビニで購入してきたエナドリである。
少し隈のある顔をしたモモイはそのエナドリを数口飲んで、テーブルに戻した後話始めた。
「…ただ、面倒な事になったねぇ……」
“それに関しても、なんとお詫びを申し上げれば良いか…いや、本当にごめん……”
「いいよ、今回は本当に事故というか…私も先生に迷惑かけた形と言っていいし……」
そう、今回ばかりは反省会もといクソボケ先生に説教をする会。などではない…結構真面目に対策会議と言ってよかった。
「多分その、百鬼夜行の人達と話した時に何処かしらから情報が漏れたんだろうねぇ…」
“まさか此処まで大きな話になるとは…”
「女子高生は噂好き、だからねぇ…」
“モモイも?”
「人並みに〜?…でも自分が対象だと何一つとして笑えない事をよく知ったよ……」
そう、今回の件である噂がキヴォトスでそこそこの広がりを見せてしまったのである。
「……まさか」
ソファの背もたれに然程重くもない全体重をかけつつモモイは遠い目をしていた。
「デートをしていた子じゃなくて、私と先生で噂が立つとはねぇ……」
“いや本当にどうしよう…!!”
ぼんやりと天井を見上げるモモイと、頭を抱えて下を向いて大慌てしている先生の対比は中々シュールであった。 - 149二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:25:30
な、なんでー!?
- 150二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:37:04
事の始まりはモモイの考え通り、百鬼夜行の者達と先生の話し合いがきっかけだ。
スランピアに迷い込んだ先生はすぐに色んな方法で外部へ助けを求めようとした。共にいた生徒も同様である……が、普段の正攻法でスランピアに来なかった為か連絡手段の殆どが機能しなかった。
そもそも繋がらない生徒もいたし、漸く繋がったと思えば酷いノイズが走る。
勿論、繋がりはしたが、ノイズが激しかった生徒は生徒で先生に何かあったのかと察して行動に移したが、何処にいるか分からない状態ではどうしようもない。
その中でモモイとはスムーズな連絡が取れたのである。ノイズもない、なんならモモイも先生に言われた通りのやり方で先生と通話を繋げたまま近くの駅に走り込み電車に乗れたら行けた。
お陰で救助が間に合った訳だが…後で調べたら自分が乗った時間帯、あの駅に停まる電車は一本ない事も分かり、モモイはモモイでとても怖い思いをした。
“百鬼夜行の子に聞いたら、縁(えにし)が云々って言ってたよ。私とモモイはそれが強かったから繋がったとかで…”
「そりゃ仲は良いかもだけどさぁ!!」
所謂絆レベルが高かったという話なのだが、あくまでモモイと先生の関係は良くて相棒である。恋愛に関しては無い。少しも。
しかし、元々モモイが先生との恋愛相談にのる為にシャーレによく通っていた事実でほんのりとミレニアム内だけで流れていた噂に、今回の噂である。お陰でモモイは今日此処に来る時も色んな生徒に聞かれた。
その度に色んな言い方で相手を宥めていたが、途中から面倒になって声をかけられた瞬間「無い」と2文字だけ言いながら此処まで来た。
それでもモモイの隈からして、帰ってからも色々苦労しているのだろう…先生は申し訳なくて胃がきりきりしてきた。
「下手に会わなくなる方が、噂の信憑性高めそうだし…対策するにも直接話した方がいいよねって今日も来ちゃったけどさぁ……」
“ごめんね、本当にごめん…”
「とりあえずもう全部スランピアが悪いって事にしようよ。互いに怒ってもいないのに謝り続けるのは良くないよ…」
“そうだね。今私達がするべきは、これからについて話すことだもんね”
そうだそうだと頷きながらモモイは腕を組んだ。こういう時の彼女の立ち直りの早さを先生は素直に尊敬している。
こちらもまた、恋愛感情は一切無いのだが。 - 151二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:37:05
恋人のテラー化ゲージが溜まっていく
- 152二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 21:00:21
先生もだが、モモイもまた今回の自分の行動が軽率だったと反省しているのだ。
せめて電車に乗り込む前に誰かと一緒に行けば良かったが、焦っていたのでそんな考えが脳内からすっぽ抜けていた。
「とりあえず先生はあの子には…」
“めっちゃくちゃフォローいれてます…”
「うん、本当に大事だよそれ…私も夜道で刺されたくない…」
“そんな子では……”
恐らくだが…モモイと先生が同じ状況になり、先生がお相手に電話したのならきっと繋がった筈だろう。今回は最悪の形でモモイが先生との絆の強さを証明してしまっただけで……
「私の方はさ、放っておけば少しずつ噂も落ち着いていくと思うんだ。実際何も無いんだし…でも噂が静まるまではとりあえず最低限の関わり方でいくしかないのかな?って…」
“本当、ごめ……いや、謝るのは無しだったね。私としてもそれがベターかなと思ってはいるよ”
「でも先生の頓知気恋愛話の相談をどうしたものかなとも思ってるんだよね、私」
“うぐ…”
この恋愛下手な先生をどうハッピーエンドに誘導するか、ゲーム脳ながらもモモイはちゃんと先生とその生徒の幸せを祈っているし、祈っているからこそ反省会でのツッコミは容赦しない。
そしてこの役目が意外と楽しいとも思っている。だが他の人にこの役目が担えるかというと……答えは即答でノーである。 - 153二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 22:37:08
- 154二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 00:32:59
散々その気にさせといて翌日この噂だからなぁ......モモイ責任とらないとだ、本人に自覚がないけど
- 155二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 10:29:25
これでモモイがマキとの関係について先生に相談する流れになったら素晴らしいよね…
- 156二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 11:17:53
- 157二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 11:29:21
- 158二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 17:59:53
これ、割とキツいなあ
逆にしたら頓珍漢だけど一生懸命な彼女がずっと別の男に相談してて今回そいつと噂が立っちゃったんだろ
しかもワンコールで駆けつけてくれるくらい普通に良い男で下手したら彼氏としてのプライドズタボロ
そういうアフターで雑会話できる仲になりたいのにバニガとかの店内サービス対応を続けられてたら一生距離縮まらないって - 159二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 21:50:14
ノーではある。ノーではあるが…しかしこのままでは先生の恋路が自分の所為で閉ざされる事を分かっているしそんな事をモモイは望んでいない。
「…人の噂も、って言うけれど…何ヶ月も此処に来れないってなるとちょっと暇だな」
“モモイ…”
「でも、しょうがないしょうがない!とりあえずほんの少しの間大人しくしておくよ!」
このままではモモイが所属しているゲーム開発部の評判にも影響しかねない。問題児の自覚はあるが、モモイは迷惑をかけたくて迷惑をかける性格ではないのだ。寧ろ世話焼きな方の性格が災いしたのが今回である。
「私の方ではなるだけ噂は否定しておくし、距離もあけとく!その間先生は、なるだけあの子のケアするんだよ?」
今度はスキャンダルにならない為にも、しばらく互いに行動には気をつける様にと口を酸っぱくして言い含める。その間の先生の顔はほんの少しどころではなく落ち込んでいる人のそれだったが、無理もない。
恋愛感情が無いとはいえ、仲の良い存在とふざける時間というものは楽しいものだ。彼自身、生徒の誰かを贔屓をした覚えはない。
偶然にもモモイと性格の相性が良く仲良くなって、あの生徒に対して恋におちたのだ。それでそれぞれを悲しませる結果になった事は先生としても、一人の人間としても辛い話だ。
「騒ぎ収まったら、また遊びに来るよ」
“こっちも全力で火消しに動くよ…相談もだけど、モモイとはゲームの趣味やレベルとかが同じで楽しいからね”
「分かるー、テンションの周期も一緒だもん。この騒動が収まったらまた徹夜で格ゲーとかしたいよねー」
“いいね、その時の夜食はどうする?”
「うーん…インスタントの塩ラーメン。キムチとチーズも乗っけよう」
“最高じゃんそれ……”
そこまで話して
“「はぁ〜〜〜…」”
二人はこれからの苦労を想像して同時に大きなため息を吐いた。 - 160二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 08:39:46
頑張れふたりとも...
- 161二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 10:53:43
善意ゆえに袋小路へ追い込まれゆくこの現状よ
- 162二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 11:01:10
相手の子も人間関係使い分けられるタイプじゃないと結局地獄だな?
ミカみたいだと全ての時間を自分に費やしてくれないの?ってなりかねない - 163二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 11:05:56
先生の意中の相手が仮にミドリだったとするとよりお労しい状況に…
- 164二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 11:27:56
…こう他に男が居ないからって慢心されると彼氏概念ぶっ込んで灸吸えたくなるな
そもそも交際って、伴侶を持って家庭を持って子供を持って、ある程度そこに縛られることになってもなお生涯を共にすることだと思うんだが、この先生独り身時代の気軽さを一切捨てる気無さそうなのが根本的に舐めてる気がする - 165二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 12:13:39
それはそうとして「シャーレの先生」っていう立場上それが非常に難しいっていうのは前提条件なんだな。ある日はゲヘナ、ある日はレッドウィンターと毎日が日帰り出張業務みたいなものだし、先生はそんな忙しい時間の合間を縫って恋愛関係にある生徒とデートに行くし、モモイに相談しに行ってるんだ。それに仕事の相手は自分と同年代なんてことはありえない。絶対に年下の生徒なんだよね。先生である以上、生徒に対しては頼りがいのある大人でいなくちゃいけないし、全員子供だからこそ大人が本来わきまえているべき感情の押さえ方を知らずに思いをストレートにぶつけられてしまうことだって多々ある。決して先生は生徒との恋愛関係にあるっていう現状に対してなめた態度を取っているわけじゃなくて、自分の職務の性質をいろいろ考えたうえで、最適な相談相手に相談してるだけだと思う。
そもそも言ってることが交際じゃなくて結婚じゃないか?
- 166二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 17:04:17
インスタントのラーメン食べながら徹夜でゲーム……割と本気で仲良くないと出来ないけど恋人じゃなくてもする絶妙なライン、マジの仲良しなのね…
- 167二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 20:02:34
彼女作りながら趣味友とも今まで通り遊びたい!っていうのはちょっとなあ
結婚しても趣味への金を一切抑えもしなかったら家のこと考えてるの!?って怒られるものでしょうに - 168二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 20:34:32
先生が家族を持つ、かぁ。このスレではあり得る未来だけど何かうまく想像できないや。いろいろ二次創作でそういう話があるのは知ってるけどね。まぁ、ここではそんな現実的な話よりもこのドタバタギャグコメディを楽しもうや
- 169二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 21:07:42
「とりあえず私は帰るけど、まぁモモトークで良ければ相談も今後ものるよ。だから…」
「分かってる。こんな状況でヤケになって告白なんかしないよ…」
「うん、そうしなー?今のままじゃ、なんとか邪魔されずに告白出来たとしても絶対上手くいかないだろうし…」
頷き合う二人、互いが互いに上手くいく事を無言で祈りながら別れ…モモイはミレニアムへと戻った。帰る途中も噂を聞いた生徒か、やけに視線を感じたが流石に慣れてしまった。
話しかけられないだけマシだなと半ば諦めにも似た感情と少し死んだ目をしながらモモイは歩く。喉が渇いた…そういえば今日取った水分はシャーレで飲んだエナドリだけだったなと思い出して、自動販売機のある所へ向かう。
「んー、本当、面倒な事になったなぁ……ちゃんと解決はするだろうけど」
少なくともモモイと先生の間にはやましい事は一つもないのだから、自分達は堂々として良い筈だし…恋愛面ではポンコツだが、これまでも様々な問題を解決し、生徒と信頼関係を築いてきた先生が「モモイとは何も無い」と話せば周りも完全には信用しきれずとも納得する筈だ。
あとは時間の問題である。
しかし…そうでない問題もあった。先生はそれに関してはモモイをとても心配しているからこそ、今回の件は申し訳ないと思っているのだ。
モモイもまた、それを自覚している。けど先生は悪くない。今回は極めて不幸な事故と理解しているので先生を責めもしない。
此方は自分側でなんとかする他ないだろう。 - 170二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 21:21:26
これ、モモイと先生と彼女の3人で顔を合わせて、モモイから先生をよろしく頼むねって言えば万事解決するはずなんや多分。
とにもかくにも先生は反省しろ - 171二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 22:55:59
「……やば、こっち来ちゃった」
ぽつりとモモイはそう独り言を呟く。自販機のある所と歩いて来たが無意識のうちに今日は避けるつもりだったルートに来てしまった。
幸い、誰もいない。引き返すなら今だろう…他の自販機の所にさっさと……
そう思って踵を返しかけた時である。
「…ぁ」
小さな声である。だが、モモイはその声を聞き逃さなかったし、すぐにそちらを向いた。
なんとも言えない表情のマキがそこにいた。ぐっと、右手を握りしめている彼女はお世辞にも機嫌が良さそうには見えない。
「マ、マキ…?」
モモイは自分の頭が良くない自覚はある。だが流石に分かる…これはマズイ。どうマズイかを言語化は出来ないが、思わず嫌な汗が背に流れたのをハッキリ知覚してしまう程、神経が尖っている錯覚が起きている。
「え、と…モモ……」
「あの、今流れてる噂は…」
「っ、ごめん…また今度…!!」
とにかく本能が何か言えと背中を押して漸く口を開いたが、そうしてモモイが何かを言いかけた事を察したマキは…全力で駆け出した。 - 172二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 23:18:47
少し間を置き、マキが逃げたという事実だけを脳内で処理したモモイは遅れて走り出す。
「ちょ、ちょっと!マキ!?」
聞こえてないのか、それとも聞きたくないのか…彼女の名前を読んでも一向に足を動かす速度が落ちない。幸いにもモモイは今日はシャーレとミレニアムの往復をしてるので軽く身体は動かしていた為に急な逃亡にもついて行けているが…このままいつまでも鬼ごっこしている訳にいかないのは間違いない。
「ねぇ、まって…まっ…マキ…!!」
だが、追いかけるのを諦めるのは恐らくもっとマズイのは分かっていた。
(だっていうのに寝不足だし、喉渇いたまんまだし…あんまり走ってられる体力じゃない…!なんなのさこのデバフ状態での鬼ごっこ!!)
誰に対してかは分からないが文句の一つでも言いたくなる状況だ。だがこのままだと、自分という存在の相関図から一人の名前が消えてしまう気がしてならない。というか絶対そうなる。
「ま、き…!おねがっ、聞い…!」
モモイはマキの名前をカラカラの喉で呼びながら走り続けたが、当のマキにはまだまだ手が届きそうにはなかった。 - 173二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 23:26:17
頑張れモモイ…しんどいだろうけど頑張れ………
- 174二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 23:47:53
背後にモモイの声を聞きながら、マキは何故自分が走っているのか良く分からなかった。嘘だ、本当はよくよく理解している。
自分の身の程を知った、というやつだ。あくまでも自分は彼女にとって「友達」でしかない、それ以上なんて求めてはならなかった。求めなきゃ、少なくともこんな惨めな想いはせずにすんだ。
自分だけはデートだと思って浮かれたあの日の翌日には信じたくない噂がミレニアムどころかキヴォトスの何処にいても耳に入ってくる。
完全に信じてた訳じゃない。
でもモモイがシャーレによく出入りしていたから【こうなる】前から薄らとそんな噂は流れつつあったのだ。
だけど今回で、マキの中の何かが暴走してしまっている。足を止めて、モモイに真実を聞き出せば良いのに…いや、そもそもさっき廊下で鉢合わせた時に、そのまま聞けば良かった。
そうしなかったのは…
こうして逃げ続けている理由は…
(………こわい)
聞きたくない。もし、そうだったなら…そうだよって肯定する彼女の声を聞きたくない。
見たくない。もし、そうだったなら…自分に向けて欲しかった彼女の恋慕の表情を。
(…返すに返せないや)
走り続けるマキの右手の中、アレから返しそびれていた桃色が少し隙間から見えていた。 - 175二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 04:53:14
あっ、完全に好みのモモマキです。
本当にありがとうございました。 - 176二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 11:07:29
これが青春か
- 177二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 19:45:58
どれほど走ったか。長いようで短いが、噂の人物であるモモイがマキを追いかけながら何か言いたげな様子の追いかけっこは学園を走れば当たり前にミレニアムの生徒達の目に留まる。
(まずい…まずいよぉ…っ!)
少しずつだが、自分達の注目度が高まっているのをモモイはすぐに察した。
このままでは追いかけいるマキを捕まえたとて落ち着いて話が出来ると思えない。というかこれだとまるでモモイが浮気した様にしか見えない。付き合ってもいないのに。
そうなると間男役と思われた先生が確実に評判を落とす。これ以上の悪評は先生の恋の障害どころじゃない。バッドエンドまっしぐらである。
なんとかしないと、なんとかしないと…グルグル回る思考で一つ思い浮かんだソレは、この場だけでなく上手くいけば先生との噂も何とかなる可能性がある妙手であった。
ただ、そのやり方はモモイの視点からは確実にデメリットが一つあるのだ。
(私の青春、終わるかもなぁ……)
まだ一年、これからまだまだ遊び盛りと学び盛り…終わるにはあまりに早い。
だが……
(私一人の傷で済むなら…)
モモイは自分一人の青春と、自分の妹や友人達それら全員の青春を守る先生の恋路をグラグラ揺れまくった天秤に乗せ……
(ユズに、引き篭もるのに良いロッカー……教えてもらおう)
己を犠牲にこの状況を解決する選択をとった。 - 178二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 20:01:28
一体何をするんです!?
- 179二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 20:19:23
覚悟を決めたモモイは足を止める。
キューッとリノリウムの悲鳴が聞こえたが最早どうでも良いとモモイは大きく息を吸い、今なお遠ざかるマキの背へと叫んだ。
「私は!!先生が好きなんじゃなくて!!!」
「マキが!!好きなんだけどぉっ!!?」
「………ふぇっ!?」
少し理解に時間がかかってマキも止まる。だが今度はモモイが反対に走り出す。驚きながらも慌ててマキは追いかける……鬼ごっこが反転した。
「え、ちょ、モモ!?それ、どういう…!」
「ゔぁぁあ゛ぁあああ…!!もう終わりだよ終わりぃ!!バッドエンドだぁ!私の初恋!!」
「初!?こっ!?ねぇちょっと!?!?」
しかし先程と逆転しただけあって、次はモモイが止まらないし話を聞かない番である。
「別に先生とは色々相談してただけだって言うのにさぁ!?恋愛感情これっぽっちも無いよあんなホ。ッカレモン頭!!」
「急にどうしたのモモ!?ホ。ッカ…え?!本当に何!?」
モモイとマキの関係は友人。だがそんなのはモモイ視点として現在の関係値がそうであるだけでしっかり彼女からもマキに矢印は向いていた。
先生が何故モモイを恋愛相談相手に選んだか…そんなのモモイが自分と同じ様に恋をしていたからという単純明快な話である。 - 180二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 20:27:37
何故か頭の中で爆風スランプの「〇unner」が流れてきた
- 181二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 20:30:55
ヤケになったからか、先程と違い体力の事など無視でモモイは走り続けて大声で叫び続ける。周りもなんだなんだとそちらを見ている。
「私は私なりにゆっくり好感度を稼ぎたかったし!!大事にしたかったし!!最悪付き合えないにしても卒業する時に想い伝えられれば良かったってのにさぁ!?誰だよ噂流したの!!?」
が、今回の噂のせいで関係を拗らせたらしい二人とモモイの嘆きを見て、身に覚えがあるものは少なからず罪悪感で目を逸らした。
「偶然廊下で会う!?このクソでかい校舎で!?な訳ないよ!!マキが好きな飲み物置いてる自販機のある所に来たら会えたりしないかなとか下心ありでちょっとでも確率高くしたり必死だったよ!!!」
「そ、そうなの…!?」
「そもそも気の無い相手の服コーデして贈ったり自分の髪飾り一日中付けさせるわけないでしょ!!デートにだって誘わない!!!」
「えと…」
「可愛いなんて何度も言わない!!相手の目の色のリボンだって選ばない゛っ!!!!」
それは、そうかも……あれ?もしかして鈍感なのは自分の方だった?マキは段々と日頃のモモイの態度を振り返りながら追いかけ続ける。
叫びながら走って体力が減ってきたか、モモイの速度は少しずつ落ちていた。 - 182二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 20:36:36
モモイには悪いけどにやけ笑いが止まらない件
- 183二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 21:01:32
もはや言うつもりのない事まで話してしまっているが、大方モモイの考えた通りの方に周りの印象は変わっていく。
「恋愛相談をした」とモモイは言うが、こうしてモモイがマキに告白して逃亡をしている今、皆が想像するのはモモイが先生に相談している光景の筈である。
なにより、モモイがマキを好きだと言うのに嘘は無さそうで…そうなれば今こうしてキヴォトスで流れてる噂など所詮は噂でしかないと理解するのだ。
己の青春を犠牲にモモイは全力で騒動の収束と恩師の恋路を守る事にした。
(ああもう絶対にフラれる…こんな、こんな成り行きで、アホみたいな告白……)
まさかマキの矢印がちゃんと自分に向いてるなんて知らないモモイはこの後公開処刑でマキにフラれる想像をしながら…せめて自分の屍を乗り越えて先生の恋が上手くいけば良いなと目頭を熱くさせながら走り続けている。
目頭が熱い理由も、そろそろ自分の両の目から溢れそうになっている。何故こんな形で失恋せねばならないんだろう…
噂を流して大きくした者を蜂の巣にしてやりたい…そんな感情をぐっと抑えるが…
段々と疲労の溜まってきた足…一歩、二歩、と分かりやすく速度を落としていき、とうとうモモイの足は完全に止まった。
疲れた。本当に、本当に疲れた。
叫び疲れたし、走り疲れたし、気疲れもした。
「え、と…モモ」
故に
「ぅ…」
「え?」
「ゔ、っく、ひ、うぇえ…」
「!?!?」
モモイは泣いた。子供に限らず…人とは疲れたり一定のキャパを超えると泣くのだ。 - 184二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 21:14:35
誕生日前やぞ
- 185二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 21:48:57
最初の先生の相手は好きに想像してくださいでピンポイントでマキ想像してたから途中からモモマキになっててマジでびっくりした
- 186二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 22:51:21
モモマキのデートを最初は書くことが無いって言ってたし、本筋から離れるのはどうなんって思ってた。
すまんかった。おいは恥ずかしか - 187二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 23:16:12
自分は失恋が確定したと思いぽろぽろと泣いてるモモイに対してマキは大いに戸惑った。自分の想い人と両想いだったと分かったと思えばその相手が推定自分のせいで泣いている。
あわあわと周りを見たり、ハンカチかティッシュはないかと己のポケットを漁る間もモモイは泣きつづけるし周りの騒めきも大きくなる。マキももはやパニックになってモモイと共に泣きそうだった…が
「えぐ、ひぅっ…うう…」
「も、モモ……」
ひとえにモモイが泣いているのをなんとかしたさにマキも耐えていた。
周りから見れば軽く修羅場に見える。
「ええ、何アレ…」
「泣いてない?てかあの子…」
周りの声もする。と、同時に気付く。モモイの泣き顔を、自分以外も見ている事に…そうなるとマキの次の行動は自然と決まった。
「…モモ」
「ゔぅうう〜…!」
「よ、よしよーし…大丈夫だから、ね?だから泣かないで……」
「うわぁあ…っ」
自分の上着を彼女に被せて、それごと抱きしめた。ポンポンと背中を叩いてあやすように、努めて優しい声でモモイを宥める。
そうしている間も、マキは周りに目配せをする…「見るな」と。
女の子の涙なんて簡単に見て良いもんじゃないのだ。モモイは確かに感情的な子ではあるから、泣いた所を見た事がない訳じゃないが…この涙だけは違う。この涙だけは自分が独占せねばならない筈だ。
その様な二人の様子を見て、ギャラリーはすごすごと退散していく。動画を撮る者もいないだろう…幾ら技術屋の多いミレニアムとはいえ、一般生徒に対してハッカー集団のヴェリタスは相手が悪過ぎるのだ。 - 188二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 07:30:56
がんばれモモマキ……!!
- 189二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 12:38:57
モモイをただの天然タラシと思い込んでた俺は甘かった、お前すごいかっこいいよモモイ
- 190二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 15:41:03
両想いだったから問題にならなかったとはいえ先生ほんといいとこないね
- 191二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 19:00:39
ギャラリーがある程度散ったのを確認して、改めてマキはモモイに話しかける。
「モモ、モモ、こっち向いて?」
そう話しかけてもイヤイヤと首を横に振ってマキが被せた上着を手繰り寄せて顔を隠してしまう。好きな子が自分の上着に縋っているシチュエーションはこんな場合でなければ良いものだったかもだが、今はそうはいかない。
仕方ないので背中を軽く叩きながら宥めるのを続けつつマキは口を開く。
「じゃあせめて移動しよう?此処は人目があるし、きっとあたし達、これからについて色々話さなきゃいけない事あると思うんだ」
マキとしては両想いが分かったのだから、そういう意味で言っているのだがモモイは違う。アレ程先生に対して自分で言った「流れと焦りでの短絡的な告白」を行ってしまっているのだ。
モモイの中では二人でホットレモンを飲んだ事やモモイ自身が男装をした事は加算にはならないし、逃げてる途中でストーカー紛いの行動をしている事もぶちまけたのだ。
もはや失恋確定、これからどうこっぴどくフラれ、明日からの学園生活の終わりを告げるかに脳内のリソースが割かれていた。
絶望的な顔のモモイを上着の隙間から覗いたマキは大丈夫だよーと抱きしめながら一緒に移動する。見る人が見れば犯罪者の逮捕の後、パトカーに乗せられるまでのあの連行のワンシーンであるが、マキとしてはモモイに申し訳ないと思いつつも、ちょっとだけニヤけるのを押さえねばいけなかった。 - 192スレ主24/07/30(火) 21:58:51
スレ主なのですが…スレ主的にはこのまま日数飛ばそうかと思ったのですが…もしかしなくても此方もキチンと書いた方がよろしいですかね?
書いた方がいいなら次スレ立てますが、今日中にはかけないかもなので保守を願いたいです… - 193二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:16:06
- 194二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:24:14
失踪される方が困るのでスレ主の書きやすいようにどうぞ
- 195スレ主24/07/30(火) 22:43:40
スレ主です。
では折角ですから書きましょう。私も甘いモモマキが見たいので…
こちらのssは箸休めに書いているのもあり、筆は遅いですが、失踪はしません、ご安心ください。
ではこちらが次スレです
(cp)先生は馬鹿なの??②|あにまん掲示板このスレは、モモマキと、先生と生徒(お相手はご想像にお任せします)の頓知気恋愛話です。先生の方はあまり描写はありませんが一応時折馬鹿してるだけで割とまともに片思いしてます。こちらのスレはラストスパート…bbs.animanch.com - 196二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:44:17
うめ
- 197二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:46:31
立て乙だぜ
最後までチョコたっぷりのトッポみたいな満足感がある - 198二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:53:18
なあに、ここのssだとモモイの言う通り頭ポッカレモンしてるが、原作や絆の行動を思えばお釣りが来る
- 199二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:59:20
これマキもイケメンだこれ
早く幸せになれーーーー!!!!! - 200二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 23:02:41
いいよね、引っ張ったり、カッコいいところを普段持ってく子とそれにあわあわする子がいざって時に逆転する百合…