- 1二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 21:22:45
一部安価とダイス有。さっぱり後味良い戦争にしような!
各陣営のサーヴァントはこちら
『赤』
剣:リチャード 花屋のバイト。噂話を聞いてきた。
弓:アーラシュ 酒屋のバイト。精神汚染食らいかけた。
槍:クー・フーリン 居酒屋のバイト。交差点でドンパチ。
騎:マルタ 百均のバイト。ビーマにメンチ切った。
術:ニコラ・テスラ webライター。色々作っているらしい。
殺:狂儲 昼は調査、夜は宝具2発撃って小太郎に勝利。
狂:坂田金時 工事現場のバイト。結界ぶっ壊した。
『黒』
剣:源義仲 切り込み隊長。悪鬼の気配を察知しては轢いていく仮面。
弓:オデュッセウス 砲手。飯食って軍師会議。
槍:ビーマ 操舵手。昼は飯を作り夜は交差点でドンパチ。
騎:ケツァルコアトル 酔って壊した居酒屋に謝りに行き、夜は交差点でドンパチ。
術:太公望 昼夜問わず大量の仕事をこなしている。大技決めきれず。
殺:風魔小太郎 水夫長。昼夜問わず大量の仕事をこなしている。狂儲相手に撤退。
狂:フランシス・ドレイク 黒陣営を自分の船員だと思っている。
ルーラー:アストライア 不明。 - 2124/07/13(土) 21:23:22
各陣営のマスターはこちら
『赤』
剣~狂:S19、A16、L17、R30、C77、A19、B51
機械交じりのホムンクルス。左から女-男-男-男-女-女-女。
S19は外装がピンクの鎧武者。他の個体も独自のギミックがあるかもしれないが不明。
『黒』
剣:不明
弓:不明
槍:不明
騎:ヴァン・ロズブローク 巻き込まれた頭ヴァイキング蛮族なヒールレスラー。令呪残り2画。
術:波多芙蓉 メカ大好きな心は少年の黒髪長髪の和服美人。セカンドオーナーの息子。
殺:太公望?
狂:不明
ルーラー:サフィア・レブナント 巻き込まれたギャル。 - 3124/07/13(土) 21:23:35
- 4124/07/13(土) 21:25:38
- 5124/07/13(土) 21:27:18
ようやく二日目です
一日目はこんなに盛りだくさんにする予定じゃなかったんだけどなあ…
赤黒合計で宝具4種と令呪1つ使用はちょっと好戦的すぎる - 6二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 21:27:34
たておつ!
- 7二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 21:32:43
立ておつ
読んでるこっちはテンポよくイベント起きててめっちゃ楽しいけど作者としては悩ましいんだろうか
居酒屋でニアミス、百均で遭遇しちゃったし怪異もいるしまあ戦闘になるよね - 82日目・昼24/07/13(土) 21:57:09
日本のとある地方都市。
誰もが寝静まる深い夜に、異質な音が鳴り響いた。
それは激しく打ち合う鋼、戦馬の嘶き。
空を裂く闘志、大地を割る気炎。
あるいは遠く忘れ去られた呪文か、未だ人知及ばぬ機体の駆動か。
七対七。
赤と黒。
聖杯の寄るべに従い、新たに召喚された計十四騎の英霊。
二つの陣営が争うその大戦は、二日目の朝を迎えた。 - 92日目・昼24/07/13(土) 21:59:16
早朝の住宅街。
一人の少女が金髪を靡かせ、レンタルサイクルで爆走していた。
少女の名はサフィア・レブナント。
観光客である彼女が、朝食もそこそこにこの何の変哲もない場所に駆け付けたのは、彼女に憑依する女神の意思だった。
サフィア(あー……あのさ、アストライア様。なんだってこんな所に?派手さで言ったらさっきの交差点の方がヤバいじゃん。アスファルトボコボコで通行禁止だよ?)
アストライア「分かりませんか、サフィア?この地に残る罪の匂いを。漏れ出たものは焼き切ったにしろ、地脈の汚染は見逃したのでしょう」
サフィア(罪ってニオイなん?ってか、今あたしの身体使ってんのアストライア様なんだからさー、ニオイが分かるわけなかったわ)
アストライア「そう。それは幸運ですよ、サフィア。酷いものです。まるでこの世の罪と悪徳と不義を煮詰めたよう。
人から出ずる罪は、今や人の手に余るのでしょうか」
サフィア(んー、わからん!それって何?日本まで追っかけに来たファンに試合すら見せずに行方不明になった、どっかのヒールよりワル?)
アストライア「悪です。鉄の時代ここに極まれり、ということ。
我はルーラーのサーヴァントゆえに、聖杯戦争における中立の審判者です。
『赤』も『黒』も、過去も現在も、そこに罪があるならば、法廷に引き摺り出して裁きを与えるのみ」
サフィア(てつの時代……?あー、ゴメン。あたしそういう比喩全然ピンと来なくて。ってか、聖杯戦争ってやつもよくわかってないんだけど)
アストライア「……つくづく、貴方は我の巫女には似合いませんね。ホーラーの姉妹であれば、気の合う者もいたかもしれないけれど。
でも、そうですね。貴方のような者が、重すぎる罪の穢れに触れるのは、あまり良くないでしょう。聖杯戦争の間は、我に意識を委ねて眠っておきなさい」
サフィア(いやいや無理だって!だってさ、あんたほっといたら無限に筋トレしたりバイク漕ぐじゃん!!気が付いたら脚がムキムキになってそうで怖いの!!絶対このままで行くからね!!) - 10二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 22:02:15
このレスは削除されています
- 11124/07/13(土) 22:03:01
3スレ目にしてようやくルーラーも出せたぜ!
このアストライアはレディ・ジャスティスの側面が大きいんですが、ルヴィアの疑似鯖ではないので口調の影響は受けていないです。幕間の本体寄りの口調かな
1シーン書くたびに「この状態を突破するのにコイツが無策で棒立ちになっているだろうか…?否!」のテンションで突き進んでいるので、これがプロットにどう影響するか全くわからないのが怖いところですね!!! - 12124/07/13(土) 22:09:44
二日目も基本は一日目と同じ進行で、赤はバイト+ダイスで調査、
黒は視点主を決めて調査なり日常なりをやりつつ夜に備えます。
ここまであんまり活躍させられてないから、昼視点主はドレイク船長固定で
黒ライダー陣営は令呪1画と腕の機能を犠牲にして離脱しているので、ちょっと動き方を考えないといけないな
思いつかなかったら安価するかも - 13124/07/13(土) 22:10:45
2日目昼の赤陣営の様子をダイス
1.うまくいった 2.ぼちぼち 3.トラブル発生
リチャード dice1d3=1 (1)
アーラシュ dice1d3=2 (2)
クー・フーリン dice1d3=2 (2)
マルタ dice1d3=2 (2)
テスラ dice1d3=3 (3)
金時 dice1d3=1 (1)
- 14二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 22:13:11
このレスは削除されています
- 15124/07/13(土) 22:13:46
リチャードと金時はよっぽど今のバイト向いてるんだなあ
バイトがうまくいったので、ついでに噂話を聞いたり情報収集もできました
その報酬ダイス
リチャード dice1d4=1 (1)
金時 dice1d4=2 (2)
1.セカンドオーナーについて
2.深夜の怪異について
3.■■■の■■について
4.■■の■■について
- 16124/07/13(土) 22:15:47
金時の報酬 深夜の怪異について
dice1d2=1 (1)
1.■■■■に流れる■■
2.■■■■
- 17124/07/13(土) 22:17:26
リチャードの報酬 セカンドオーナーについて②
金時の報酬 深夜の怪異について 深夜未明に流れるCM
明日の更新からこの辺の描写始めます! - 18二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 22:39:02
おーサフィアさん、現代ヴァイキングのファン?
海外まで追っかけてくれるファンとは、なかなか気合が入っていますね - 19二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 09:56:24
保守
- 20二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 15:50:33
保守
- 21二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 22:52:24
保守
- 222日目・昼・赤・セイバー24/07/14(日) 23:31:51
リチャードの報酬 セカンドオーナーについて②
主婦A「……あ、そうそう。昨日のお屋敷の旦那さんの話。帰ってきた息子さん、ええと、芙蓉くん……っていったかしら。折り合いが悪いみたいなのよね」
主婦B「それ、聞いたかも。一昨日の夜でしょう?怒鳴り声と何か割れる音がしたって。直ぐに聞こえなくなったらしいけど」
主婦A「あそこのお屋敷、林の中だから、何かあってもすぐには分からないわよ。最近深夜に不審者も出るみたいだし」
主婦B「やだ、怖い事言わないで。うちの子たち、その隣の公園でよく遊ぶのよ。しばらく近づかないよう言おうかしら」
店頭で熱心におしゃべりをする女性客達を見つけたリチャードは、素早く接客に向かった。
リチャード「いらっしゃい、お嬢さん方。ご家庭用かい?それともプレゼント?君たちのリクエストに合わせて選ぶから、遠慮なく言うといい」
新人バイトの屈託のない笑顔に、女性客は色めき立つ。
リチャード「すまない、少し会話が聞こえてしまってね。芙蓉の花をお探しかい?」
主婦A「あ、ごめんなさい。違うのよ、人の名前なの。このあたりじゃちょっと有名な、不動産会社のお家の子で」
主婦B「立派な武家屋敷にお住まいでね。旦那さんと娘さんの代わりに、管理に帰って来られたのかな。……なんて!若い方にしても面白い噂話じゃなかったわね」 - 23124/07/14(日) 23:34:51
今日はちょっと短めで失礼 金時とテスラの話をまとめて出そうと思ってたけどうまく進まなかったZE
ドレイク船長の昼行動に悩んでいるのでダイスだけ振ります ビーマは除外
dice1d2=1 (1)
1.単独 2.誰かと
誰かと行動する場合
dice1d4=1 (1)
1.義仲 2.オデュッセウス 3.太公望 4.小太郎 5.その他陣営
- 24124/07/14(日) 23:38:21
む、単独行動か
dice1d2=2 (2)
1.拠点で過ごす 2.外出する 3.その他(安価)
- 25二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 23:52:26
一人でお出かけか…どうなるやら
- 26二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 23:56:22
バーサーカーが一人でお出かけ・・・
太公望の胃に穴が開きそう - 27二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 05:30:00
ほしゅ
- 28二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 12:16:05
せめて誰かお目付役を…と思うけど、姐さんが一人で行くっていうならもう一人で行かせるしかないだろうな
- 29二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 21:46:06
保守
- 30二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 02:26:19
ほしゅ
- 31二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 10:35:37
あげ
- 32124/07/16(火) 18:53:26
体調崩してダウンしてたのでしばらくペース落ちます、ご容赦をば
- 33二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 20:01:54
それは大変だ
元気になるの待ってるよ!
お大事に - 34二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 01:28:54
健康第一ですよ!
お大事に - 35二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 07:40:08
保守
- 36二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 14:44:17
保守
- 37二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 21:00:21
マジで全てが面白い
続きが楽しみなんだ!
お大事に保守 - 38二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 07:48:02
保守
- 39二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 15:32:49
保守
- 40二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:48:34
保守
- 41二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 07:34:23
ほしゅ
- 42二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 15:37:15
保守
- 43124/07/19(金) 16:20:46
保守ありがとう!!!!!!!!!!!!!!!
ちょっとマシになったので再開します!!!!!
ただ本調子じゃないから、またぼちぼちやってきます 長い目でみていただきたい - 442日目・昼・赤・バーサーカー24/07/19(金) 16:21:45
照りつける昼の日差しは容赦なく、涼を取るには空調服も心許ない。
そんな中で、汗をかきつつチャキチャキと働く金時は、現場入り2日目にして周囲から絶大な信頼を得ていた。
現場作業の合間、一時の休憩時間。2Lペットボトルの麦茶をガブ飲みしながら巨大な弁当をかき込む男たちは、それ以上の健啖ぶりを見せる金時を微笑ましげに見ていた。
作業員A「良い食いっぷりだなあ、金ちゃん!俺もこいつらもよく食う方だと思うがよ、こう暑いと食欲も落っこっちまうってのに」
作業員B「マジすげぇス。資材も軽く運ぶし、高所作業もガンガンやるし。マジ尊敬ス」
金時「褒めても出んのはパワーだけだぜ?何故ならオレっち、素寒貧なもんでよ。
それとな、オレを金ちゃんって呼ぶのはいけねえ。イカした呼び名は教えたろ?」
作業員A「バーサーカー・ゴールデン、だろ?ゴールデンってのは金ってことじゃねえか」
快活な笑い声が休憩用の仮設小屋を満たした。
しょうがねえな、と金時は頭を掻いた。まさか真名に近すぎるからやめてくれ、とは言えない。 - 452日目・昼・赤・バーサーカー24/07/19(金) 16:22:56
作業員B「でも俺、あんたの希望ならちゃんとゴールデンさんって呼ぶスよ!イイっスよね、景気良い感じで」
作業員A「景気と言やよ、駅近のでかい交差点でなにやらでっけえ事故があったみてえじゃねえか。あちこち窪んでコンクリが吹っ飛んでるらしいぜ」
作業員B「マジすか。それ景気の良い話?」
作業員A「いいだろ。怪我人も、他に壊れたモンもないらしいし。金出す側は不景気だろうがな」
作業員B「あー、俺らみたいなんには、ってこと。コンテナ港のこともあるし、しばらくは忙しいスね」
世間話の一環に出された話題は、金時にとってあまりに身近な内容だった。せめてボロが出ないよう、ペットボトルを煽って無言を貫く。
作業員C「その話な、続報あるぜ。聞いてくか?」
作業員A「好きだなァ、お前も。またあれかい、金髪の騎士と仮面の武者のチャンバラとかいう噂かい?」
作業員C「そりゃ一昨日だ。昨日はまた別のヤツ。真っ赤な弓と金色の斧の二人組が、住宅街で大軍相手に切った張ったの大立ち回りしてたんだとよ!」
金時「ブッ!?」
思わず麦茶を噴き出し盛大にむせる。心配そうに目を瞬かせる同僚を制し、金時はしゃがれた声で詳細を訊ねた。 - 462日目・昼・赤・バーサーカー24/07/19(金) 16:24:06
作業員C「無双モノのゲームってあるだろ?あんな感じでよ、ボコボコ湧いてくる敵を矢で打ち倒したり、漫画みてえな雷でぶっ倒したり」
金時「待て待て待て。ちょいと待ってくれや。昨日から思ってたがよ、やけに描写が真にせまってるっつーか、見たことあるみてえに言うじゃねーか。どういう訳だ?」
作業員C「見たことあるわけじゃねえよ。むしろいっぺん生で見てみてえ。俺が見たのはさ、CMの方だよ」
作業員B「あ、それ知ってるっス。深夜のランダムCMスよね。番組やってねえ時間に、何の宣伝かよく分からんCMがふっと流れるっつー都市伝説」
作業員A「あー、あれか!懐かしいな。でもありゃ、怪談だろ?人が死んだり沼に沈んだり、合体して怪物になったり、太陽が黒くなったり……って。最近のはそんなアクションゲームみたいな内容なのか?」
作業員C「怪談の方は知らねえや。でも、俺が見たのはめちゃくちゃカッコよかった。音楽もナレーションもねえけど。ありゃ、この街でロケしてるドラマか映画の宣伝なんじゃねえかなあ」
金時「……それ、録画とかしてねえか?そんなにクールだってんなら、いっぺん見てみてえんだが」
作業員C「そうしたいのは山々なんだけどなあ。何せ時間がバラバラ、番組もやってねえ深夜だから予約もできねえ」
作業員B「都市伝説のほうもそんな感じスよ。同じチャンネルとも限らんらしいし」
作業員A「意外だな。金ちゃん、そういう怪談話に興味あんのかい?」
作業員C「……ん?そういや、こうやって見ると、金ちゃんは昨日の電撃斧男によく似てんな」
作業員B「え!じゃあなんすか、ゴールデンさんは夜を忍ぶ仮の姿!?本職俳優とか!?」
金時「お、おう…!?いやいや、違うぜ。落ち着け、ビークール。
……あー、ただ、そのな、あんまり派手に首突っ込むのはやめときな。ヤケドすんぜ」 - 47二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:26:35
更新ありがとうございます!でも身体にはくれぐれも気を付けて…
- 482日目・昼・黒・バーサーカー24/07/19(金) 23:35:05
フランシス・ドレイクは、今回の航海に手応えを感じていた。
突発的に始まったものにしては、船員の質がいい。
鼻の効く切り込み隊長、冷静で正確な計算能力を持つ砲手、料理人としても優秀な操舵手、器用で計画立案のできる航海士、よく働き気の利く水夫長。
人数は心許ないが、それを補って余りある面々だ。
港に到着して早々、現地の拠点を手に入れられたのも幸運だった。
ドレイクとしては早速現地を見て回りたかったのだが、航海士がしきりに「まずは斥候を出すべきです」と言うので、それもそうだと納得した。結果的に美味い飯と酒にありつけたので、やはり信用できる男だと思う。
しかし、流石に二日目ともなると、退屈を持て余してしまう。操舵手の作り置きを摘むのも良いが、現地の店で浴びるように酒を飲む機会が必要だった。
慎重派の航海士はドレイクの身を案じて渋ったが、船長命令と発砲により、嬉々として視察資金を差し出した。
そして現在。
景気付けの一杯で気持ちの良くなったドレイクは、その勢いのまま場外競馬券販売所にカチ込み、視察資金を全額賭けて見事三連単を的中させた。飛び交う外れ馬券を尻目に高々と万馬券を掲げたドレイクは、即座に換金すると、その場の全員に酒を奢ると宣言してみせた。 - 492日目・昼・黒・バーサーカー24/07/19(金) 23:36:12
ドレイク「っかあーっ!!美味い!!酒といえばラムかエールだと思ってたけど、この焼酎って奴も良いじゃないか!」
男A「しかし良かったのかい、姐さん。万馬券だろうに、こんな身も知らん連中に奢っちまってさ」
ドレイク「なあに、元々見物用の資金だ。アタシは宵越しの金は持たない主義なんだよ。ケチケチしたってしょうがない。パーっと花火みたいに使い切ろうじゃないか!」
ドレイクの豪快な発言に、酒場の飲兵衛たちが湧く。
ドレイク「アタシも相当な数の港町を見てきたけどさ、ここは朝も夜も賑わってるね。ここいらはイイ感じにゴミゴミしてるけど、ちょっと歩いたら小綺麗な町もあるだろ?色んな種類のヤツが集まる港ってのは、いい港だ」
男A「姐さんにそう言ってもらえるとは、地元民としても嬉しいねえ。でもな、十年くらい前は大変だったんだぜ」
男B「そうそう、でかい台風と地震があってなあ。桟橋が折れちまったり、土砂崩れと液状化で街中泥だらけになっちまったり。怪我人も大勢出ちまって」
男C「辛気臭い話はこの辺までにしようや。苦労はしたが、地元の不動産屋なんかも頑張って、今のこの街があんだ。他所から来た姐さんが気に入ってくれるんなら、それに勝るもんはねえ」
男A「それもそうだ!姐さんに乾杯!」
姐さんに乾杯!とコールが起こり、拍手が鳴り響いた。
男C「この後はどうすんだ?へえ、港で船を見物に。そりゃいい、短い時間かもしれんが、この街を楽しんでいってくれよ」 - 50124/07/19(金) 23:38:48
いったんここまで!保守して待っててくれた人、改めてありがとうございます
続きも頑張るぞ - 51二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 08:12:55
保守
- 52二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 14:11:56
更新おつ!
金時のバーサーカーと思えない馴染みっぷりと狂化高そうなんだけどある意味いつも通りなドレイク好き
というか敵対者?連合はどうなってるんだろう
体調お大事に - 53二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 22:37:08
保守
- 542日目・昼・ランサー24/07/21(日) 00:04:59
店主「おはよう、ランサーさん!今朝がたキッチンに入ってくれるバイトさんを見つけたからさ、今日から昼営業を再開できるよ!」
やたらうきうきとした様子の店主に、クー・フーリンは少しばかり不安を覚えた。
何せ自分を雇った経緯が経緯だ。
早朝町をうろつきながら職を探している人間というのは、そう居るものだろうか。
果たしてその予感は、店の暖簾をくぐった瞬間に的中した。
店主「紹介するよ!元料理人のランサーさん。
得意なのはインド料理らしいんだけど、うちの定食メニューも作れるし、しかもめちゃくちゃ美味い!」
クー・フーリンは思わず半眼になった。
店の奥では、店のエプロンをつけた『黒』のランサーこと、ビーマが突っ立っていたからだ。
ビーマはクー・フーリンの姿を認めると、額を抑え、無言で天を仰いだ。
クー・フーリンにはその気持ちが手に取るように分かる。
すなわち、「何やってんだオマエ」。 - 552日目・昼・ランサー24/07/21(日) 00:05:14
店主「それじゃ、二人とも今日からよろしく!まだ補修しないといけない部分もあるから、昼営業の席数は相当絞るけど。
ところで、二人とも『ランサー』さんっていうんだね。外人さんにはよくある名前?なんて呼び分けたらいいかな?」
店主は二人の内心を知ってか知らずか、のほほんと質問する。
ビーマ「…………バッラヴァ」
絞り出すような声だった。
聖杯からの知識はこういう時にもよく働く。
ほぼ真名じゃねーか、というツッコミは内心で留めておいてやる。
ビーマは苦虫を噛み潰したような顔で顎をしゃくった。お前も早よ言えという意味だ。
仕方がないから、クー・フーリンは腹を括った。
クー・フーリン「…………セタンタ」
ほぼ真名じゃねーか、と小さく呟く声は、キッパリと黙殺した。 - 56二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 00:24:05
バイト先かぶっちゃたかー
- 57二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 08:48:15
バイトブッキング見たかったからありがたい
- 58二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 18:53:31
まあ、お互いせっかく雇ってくれた店主に、迷惑をかける様なことはしないでしょうけど草
- 59124/07/21(日) 23:08:49
「そういや元スレのバイトブッキングができる!」と気がついたので書いてしまったよ
そんで熱がぶり返したので今日の更新は無しで…御免! - 60二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 06:45:12
続き楽しみにしてます!
お大事に - 61二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 15:17:15
保守
- 62二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 21:19:22
保守
- 63二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 07:01:54
保守
- 64二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 18:35:01
このレスは削除されています
- 652日目・昼・赤・キャスター24/07/23(火) 18:37:11
webライターのアルバイトは、在宅でできるのがいいところだ。
PCは廃棄同然のジャンク品を改造し、マルタに黙ってネット回線をちょろまかした。ライター業やネットサーフィンをする程度なら全く問題なく使用できる。
テスラの脳味噌にかかれば、大抵の案件はさっくりと終わってしまうため、空いた時間はもっぱら機械いじりと、マスター達の解析……もとい診察や教育に充てられていた。
テスラ「君達は覚えが良いな!私の専門という贔屓目を差し引いても、特に工学のセンスが良い。手先も器用だし、実に教えがいがある」
C77「貴方の教え方がいいのだと思う。基本的な知識があっても、今までそれを使うことなんて考えたこともなかったから」
L17「自分の頭と手を動かすことが、楽しいことだと初めて知った。見たことないものを見ること、知らないものを知ることは、とても刺激的だ」
テスラ「ふむ……そうなると、やはり君達は街に出るべきだな。その小鳩のような好奇心を、この狭い一室で、書籍や動画だけで疑似的に満たしてしまうのはもったいないことだ」
S19「それをするにはこの外装パーツが目立ちすぎると思うが……それに、僕たちの言動は街中では奇異に映るだろう」
テスラ「そのための学びだよ。何、君たちの設計書さえ手に入れてしまえば、あとはこちらのものだ。君たちが元居た魔術師の工房に置いているのだろう?それさえあれば外装の交換など簡単なことだ。仮に設計書を手に入れられなかったとして、この私が居るのだ、どうにでもなるとも」
B51「不思議だ。貴方がそう言うと、可能になりそうな気がしてくる」
テスラ「無論、難易度は承知しているさ。だが、天才の頭脳とはこういう局面に輝くものだ」
不遜に胸を張るテスラを、ホムンクルス達は純粋な憧れの目で見ていた。 - 662日目・昼・赤・キャスター24/07/23(火) 18:37:29
その時、不意に動画サイトの画面が切り替わる。再生していた動画の途中で広告が始まってしまったようだった。
テスラ「おっと、すまない」
広告を閉じようとマウスを動かす。
テスラ「んん?」
R30「どうしたんだ、キャスター。閉じられないのか?」
テスラ「どうもね……。現代の広告というのはどうしてこう、操作性を奪う方向に進化したのだろうな。やり口が悪辣というか、それとも広告屋宣伝屋というのは得てしてこういう商魂、もとい性根を持つ者なのか」
スキップボタンもないので、仕方がないが終わるのを待とう。
結果的に言えばその判断が誤りであり、テスラは深く後悔することになった。 - 672日目・昼・赤・キャスター24/07/23(火) 18:52:14
それはこの街でささやかれる都市伝説の一つ。
深夜に流れる、出所不明の怪奇CM。
かつては不気味な殺人や事故を映すとされていたが、ここ数日はアクション映画さながらだ、と噂されるもの。
音もナレーションもない動画は、目的もなく電磁の波を彷徨うだけに思われる。
が、ラスト数秒で、テスラはこのCMの意味と悪意をはっきりと読み取った。
見知った英霊が市街地で戦闘する様をバックに、割れるようなチープな効果音が入った。
どこかで見たような白いライオンが、ノイズまみれの画面で一瞬吠える。
視認できるかぎりぎりの速度と荒さで、メッセージが挿入される。
それらは一瞬で流れ去り、偶然見ただけでは全ての情報を知覚することはできない。それでも、見た者の脳裏にある種の感覚を抱かせることは十分に可能だろう。
すなわち、神秘の解体。
暴き立て、踏みにじり、陳腐に貶める為のパフォーマンスに他ならない。
ついでのように紛れていた、交流電流へのこき下ろしを見逃がさなかったテスラは、この広告動画の主を完全に理解した。
テスラ「やりおったな、あの凡骨ーーーーーーーーッッ!!」 - 682日目・昼・赤24/07/23(火) 18:54:37
- 69二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 23:03:42
保守
- 70二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 07:29:55
ほしゅ
- 712日目・昼・赤24/07/24(水) 14:18:41
こちらの開示を忘れてた
狂儲の調査報酬
1.動物園の大男について
少女A「あのちっちゃいお山の動物園ね。昨日さ、うちの弟が幼稚園の遠足に行ったのよ。したら、檻の外に熊さんが居てお喋りした!って嬉しそうに帰ってきてさ」
少女B「あの動物園、着ぐるみとか気の利いたモン居たっけ?」
少女A「無い無い。うちの弟アホだからさ、もしかしたら看板相手に話しかけて満足して帰って来たのかと思ったんだけど、話聞いてるとどうも違いそうなんだよね。
『狼の狩り方とか、可愛い女の子のオトし方を教えてもらった』っていうんだよ。
前者はともかく後者はさあ、どんなアホガキの妄想でもあり得ないじゃん?」
少女B「じゃあそれ不審者じゃん!?急に怖い話にしないでよ!」
少女A「怖い話はもう一個あるよ。その熊さんって奴、弟が友達を呼ぼうとちょっと目を逸らした隙に、煙みたいに消えてたんだって。何人かに目撃はされてたみたいだけど、先生達は誰も見てないし、行方も知らない…」
少女B「なんで週末動物園行こって話してる時にそういう不穏な事言うかなぁ!」
- 72二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 14:46:57
逸れもいま出てるのだけでもかなり濃いですね
- 73二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 22:31:06
黒は情報集められてるのかな
太公望いるし抜かりないんだろうけど - 74124/07/24(水) 22:52:43
2日目昼はいったんこんなもんで
赤が着々と情報集めているように見えるんですが、黒は悪鬼センサーがいるのと太公望のマスターがセカンドオーナーの息子ということで、怪異・セカンドオーナー周りの情報は割と最初から持ってるんですよね…酷い格差…
次から2日目夜だけど、本当になんにも予定が決まっていないのでざっくりダイス振って決めます
ケツァ姉とアストライアの昼行動は夜行動から逆算して書くことにする
赤陣営 dice1d4=4 (4)
1.怪異を追う(鯖未定)
2.敵サーヴァントと遭遇戦(鯖未定)
3.追加調査(セカンドオーナーについて+動物園の大男について)(鯖未定)
4.マスター達を作った工房を襲撃+設計図奪取(テスラ内定)
黒陣営 dice1d2=1 (1)
1.怪異を追う(義仲内定)
2.敵サーヴァントと遭遇戦(鯖未定)
3.追加調査(オデュッセウス内定)
黒ライダー陣営 dice1d2=1 (1)
1.怪異を追う
2.敵サーヴァントと遭遇戦
ルーラー dice1d2=2 (2)
1.怪異を追う
2.敵サーヴァントと遭遇戦
- 75124/07/24(水) 23:00:49
テスラ他赤のサーヴァント何騎かが襲撃組、
多分アストライアがその場に居合わせて遭遇戦、
別の場所で義仲様他とケツァ姉が共闘…って感じでしょうかね
赤の襲撃組(一人は必ず留守番)
テスラ+ dice1d5=3 (3) 人
黒の怪異討伐組(一人は必ず留守番)
義仲+ dice1d3=1 (1) 人
- 76124/07/24(水) 23:02:50
- 77二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 23:09:50
リチャード
- 78二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 23:18:17
マルタ
- 79二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 23:20:21
アーラシュ
- 80二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 23:20:43
オデュッセウス
- 81二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 23:22:13
ドレイク
- 82124/07/24(水) 23:27:26
思ったより流れが早かったねえ!?
赤のバランスも良いし、黒は現場からオデュッセウス、後方から太公望で隙がなさそう 怖〜
じゃあ明日からは2日目夜の戦闘書いていきます! - 83二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 23:33:40
ありゃ一歩遅かったか残念>>81
でも上の人選も面白そうだし楽しみにしてます
- 84二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 23:45:47
乙です!
どう転ぶのか予測つかなくて毎回ワクワクする - 85二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 00:09:18
黒の陣営は飯にも情報にも恵まれてていいな…頑張れ赤
- 86二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 07:20:29
保守
- 87二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 16:28:04
次の怪異はどっちかな
- 88二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 23:29:58
あげ
- 89二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 08:27:43
ほしゅ
- 90二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 17:49:11
保守
- 912日目・昼・黒・ライダー24/07/26(金) 18:04:07
ヴァン・ロズブロークは夢を見ている。
それは神話の闘争。熱風渦巻く密林の飛来した生命が、太陽の座を懸けて争いを繰り広げていた頃の話。
彼女は当時、「彼」として発生していた。
彼は飛来先に居た生き物、人類を愛していた。この世の無常に反目し、彼らの試行錯誤と成長を見守る事が、至上の喜びだった。
時に水を、時に風を、時に火を、時に知恵を、時に試練を。彼らが壁にぶつかるたびに、ささやかな贈り物で彼らの背を押し、より善く強くなることを期待した。
彼の名はケツァルコアトル。人類を愛し、その善き営みと繁栄を願った神。
彼が太陽の座に至るのは二番目の時。
第一である黒い太陽、テスカトリポカとの戦いは熾烈を極め、戦後も深い禍根を残した。
これは夢だから、ヴァンが傷つくことはないし、痛みを感じるはずもない。
それでも、血と肉が舞い踊る、太陽風の吹き荒れるような戦場を前に、思わずへたり込んだ。
これこそが真の戦い。生命の根源に眠る、暴力と争い、その最上位。
咆哮と共に繰り広げられる闘争は、ヴァンが経験したどんな試合よりも心を振るわせ、同時に叩きのめした。
ヴァン(これが―――神の戦場か。なんて高揚、なんて激しさだ。
……これを前にしては、俺の今までやってきたことなんて、ガキの遊びと何が違う?)
息をのんだ。熱気に呑まれた。そして、心底恐ろしくなった。
真の戦いを、観客の誰もがアツくなる闘争を。それだけを求めて試合を重ねてきた己の人生が、急速に意義を失いそうになる。
???「本当にそうか?よく考えてみろ、兄弟。
お前はまだ、殺し合いってやつをしたコトがないだけだ。
一歩踏み出せ。お前の求める景色を、俺は知ってるぜ?」
知らない男の声がした。
そこでヴァンの夢は終わった。 - 922日目・昼・黒・ライダー24/07/27(土) 00:02:48
ケツァルコアトル「マスターはサーヴァントの過去を夢に見る、と言いマス。過去ワタシを呼び出した神官と同じなら、きっとあの蜘蛛野郎……テスカトリポカとの戦いを見たのでショウ?」
ヴァン「そういうもんなのか。それにしては、しかし……」
ケツァルコアトル「アナタが困惑するのも分かるわ。だって、あの時のワタシは……ルチャを知らず、野蛮で必死な戦い方しか知らなかったんだもの。うーん、ちょっと恥ずかしいデース!」
照れ隠しに笑うケツァルコアトルは、片腕をだらりと脱力させている。昨夜太公望から食らった一撃が、今も尾を引いていた。
ヴァン「今日はどうする?お前の腕を治さないことには、試合続行は厳しいだろうぜ」
ケツァルコアトル「むー……そうですネ、悔しいけれど、その通りだわ。術者に交渉して封印を解いてもらうか、そもそも倒してしまうか。どちらを選ぶにせよ、情勢を知らなくては」
ヴァン「ふむ、探偵の真似事か。あてはあるのか?」
ケツァルコアトル「ワタシは『黒』のライダーデス。それがこうして、ただ巻き込まれただけのアナタのもとに召喚されたのは、きっと意味があるはず。
だから、陣営には合流しない。初日、ワタシはこう説明しましたネー?」
ヴァン「おう!そして俺は運命を悟り、お前の目的地に向かう船を出した」
ケツァルコアトル「ウフフ!素敵デース!だからね、昨日は大筋を知るために『赤』と『黒』にちょっかいをかけたけれど、今日はその裏側……ワタシをこの地に引っ張ってきたモノが何なのか、直接確かめてみたいのデス」
ヴァン「ほう、直接確かめるというと、お前にはおおよそ見当がついてるのか?」
ケツァルコアトル「具体的には分からないけれど。ただ……そうね、嫌な予感がするのデス。長年の腐れ縁、というか。アレがシステム側にいると本当にロクなことにならないから、早めに尻尾を出させたい、というか」
ヴァン「システム側?」
ケツァルコアトル「この聖杯戦争の設計側、ということデス。昨日見たところでは、『赤』も『黒』もそこまで確信に迫っていた訳ではないようだし」
ヴァン「『赤』と『黒』の連中はあくまで団体所属のレスラーであって、団体の裏まではよく知らない。ヤバい金を流しているのは、運営の背広野郎……って事か。成程な、そいつは殴りがいのありそうなヤツだ」 - 93124/07/27(土) 00:04:51
ケツァ姉のところはこんな流れで、昼間は怪異や街の噂を聞きこみして、夜はそのまま怪異が湧くのを待つ…
という動きになるかと!
他陣営も思いついた順から更新していきます - 94二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 00:30:34
ひょっとしてケツァルコアトルも白のテスカトリポカだから
向こうのテスカトリポカがマスターに多少干渉できるとか?
まあ煽ったりするくらいで直接どうこうはしないだろうけど
ポカニキ的に現代ヴァイキングさんは戦士判定なのかな - 95二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 10:28:43
保守
- 96二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 21:04:00
更新乙です
謎がたくさんあって何が起こるか楽しみ - 972日目・夜・ルーラー24/07/28(日) 00:16:18
深夜。
少女はフェンスをよじ登っていた。懐中電灯すら点けずに侵入を試みる様は、どう見ても不審者でしかない。
サフィア(あ、あのさあ!アストライア様!大丈夫なの!?)
アストライア「一大事ですよ、サフィア。だから急いでいるのです」
サフィア(そうじゃなくてさ!こんな―――深夜の動物園に忍び込むなんて、ちょっと不味いんじゃない!?
現場調査とか聞き込みとかならいいけど、こんなんライン越えちゃってるよ!)
カシャン、とわずかに音を立てるフェンス。一瞬動きを止めるが、すぐに油断なく行動を再開する。
アストライア「何を悠長な事を。確かに此処は私有地で、門に鍵がかかっていた以上、罪の一種です。この地この時の法では不法侵入という名があります。
ただし、その罪の成立を阻却する理由があれば話は別です」
サフィア(急になんの話!?)
アストライア「法と罪の話です。そして私は天秤。こうして罪の残り香がある以上、突き止めない訳には参りません!」
霊体化できれば話は早かったのだが、今回の召喚ではそうもいかない。依り代付きの女神の召喚は、イレギュラー中のイレギュラー。よって、アストライアは現在このような不便を強いられているのだった。
しかし、その程度の障壁では、この女神の行動を縛ることなどできない。
自分の裁くべきものがあると知るや否や、アストライアは「せめて明日の朝にしない!?」という依り代の意見を却下し、現場に直行した。 - 982日目・夜・ルーラー24/07/28(日) 00:18:18
サフィア(またそれ!その罪のニオイってやつは結局何?テラー?)
アストライア「自覚せず生きる者にとっては、そう映るのでしょうね。
ですが、これは怪談などではありませんよ。多かれ少なかれ、ヒトが自ら生み出すものです」
サフィア(や、そりゃ、罪があるなら犯した人間が居るんだろうけど……ええと、じゃあ女神様はその犯行の痕跡を追ってるってこと?)
アストライア「さあ。果たして、この地に罪を問える者が残っているかどうか。ただ、少なくとも証人尋問はできるはずです」
サフィア(ねえ!もっと分かりやすく言えない!?絶対ボカして喋ってるよね!?……うわっなんか動いたっ!?)
アストライア「動くでしょう、動物園ですもの。夜行性の獣が活発になる時間。ちなみに、今貴女を脅かしたのは、そこのジャガーです」
サフィア(えっジャガーなんていんの?暗くて全然見えん……てか、普通に昼間に来たかったなあ!) - 99124/07/28(日) 00:20:26
「多分アストライアがその場に居合わせて遭遇戦」とするつもりでしたが…やめました
よく考えたらルーラーが普通に戦争してる二陣営に首突っ込む必要ないもんな! - 100二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 09:26:55
保守
- 101二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 19:30:03
保守
- 102124/07/28(日) 23:34:53
うーん今日中はちょっと間に合わないな 保守してくれたのに申し訳ない
- 103二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 07:32:58
保守
- 104二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 19:21:14
あげ
- 1052日目・夜・赤24/07/30(火) 00:05:46
『赤』の陣営が拠点に定めたビルの空き部屋は、居ついて二日とは思えない程雑多な空間になっていた。
生活用品や家具は、安価なものや比較的綺麗な廃棄品等をかき集め、繕ったり組み合わせて使用している。
その中でかなりの存在感を放っているのが、元ジャンク品の炊飯器達である。雑に床に直置きされた炊飯器は、各々好き勝手な方向に蒸気を吹かしながら、夕飯の調理に使われていた。
マルタ「風情は欠片もないけど……仕方がないわね。そもそもそんなもんじゃお腹は膨れないのだし」
アーラシュ「出来合いで済めばそれはそれでいいんだが、こう人数が多くちゃな。バイト代も必需品を買ったらあまり残らんし。すまんね姐さん」
マルタ「あら、誰にものを言っているのかしら?私、これでも家事が得意なのよ。大人数向けの料理もね」
マルタは新たな炊飯器の蓋を開け、隣で調理を手伝っていたマスターからざく切りの根菜を受け取り、手際よく放り込んだ。
リチャード「頼もしいな。俺も兵站には一家言あるが、それでもさっきのライダーの手際には叶わない気がする」
R30「そんなに凄まじかったのか?」
リチャード「それはもう。現代の特売タイムセールというのはあれだな、情報と戦術がものをいう電撃戦みたいなもんだ。常連に混じって果敢に戦う姿は、戦乙女もかくやという感じだった」
マルタ「料理の段取りは買い物から始まるものよ。覚えておきなさい、シャバ僧」 - 106二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 00:06:38
このレスは削除されています
- 1072日目・夜・赤24/07/30(火) 00:09:36
狂儲「今戻った……なんだ、これは」
テスラ「アサシンか。いい匂いがするだろう?これは私が修理し、現在はバーサーカーの電撃を流すことで動く、現代の調理器具だ。
ライダーからのリクエストでね。気軽に火を熾せない以上は電気で動く熱源をできるだけ用意する他にないとのことだ」
狂儲「そういうものか。いや、流石に量が多いのでは?」
B51「僕たちの希望なんだ。できれば貴方たちと共に食事を取りたい」
狂儲「サーヴァントに食事は必要ない。貴重な物資だろうに」
A19「それでもやはり、貴方たちに働いてもらうばかりでは申し訳ない。食べるのが僕たちだけというのも。
料理をするのは初めてだから出来は拙いだろうが、食卓を囲んではもらえないだろうか」
金時「つーワケだ。ここまで言われちゃ、オマエも引くしかねえだろ?アサシン」
狂儲「当然だ。私は何も拒絶しているわけではない。
マスター、貴方達がそうして、自らの手を動かし生きる術を学ぶことは喜ばしい。それから、恩恵を他社に分け与えようとすることは、得難い美点だ。貴方たちがそのまま、健やかに生活できることを、我らが神に祈るとしよう」
夕飯の準備が着々と進む中、不在のクー・フーリンから念話が入った。
クー・フーリン〔よう、マスター。今バイト終わったから、そろそろ帰るわ。賄いを包んで貰えるっていうからよ、リクエストがあれば聞くぜ〕
L17「賄い?昨日はなかったが」
クー・フーリン〔……店主がキッチンのバイトを確保してきたんでな。結構なんでもあるぜ?カレーとか、煮物とか、唐揚げとか、パンとか、野菜の……なんだこりゃ〕
C77「ええと……料理についてはよくわからないんだが、保存のきくものが良い、かな?」
マルタ「ちょっと待って、話は聞かせてもらったわよ、賄いって言ったわね!
じゃあお肉!タンパク質!できるだけ原価の高いものを包んでもらってきなさい!」 - 108二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 09:13:38
赤も黒もキッチン担当いてよかったね
- 109二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 20:39:13
ほしゅ
- 110二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 07:28:53
あげ
- 111二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 19:05:53
保守
- 112二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 22:06:55
保守
- 1132日目・夜・赤24/07/31(水) 23:33:05
どたばたと夕食の準備を済ませ、14人で囲む食卓は賑やかだった。
ホムンクルス達の拙い技術で作られた素朴なスープは、マルタがメインで作った品や賄いの出来には及ばない。
それでも、自ら作った温かい料理を食べ、親しい者に振る舞うことで得られる感情に、彼らは頬を緩ませた。
S19「さて、食べながら作戦会議としよう。キャスター、今日の解析結果の共有を頼めるだろうか」
テスラ「良いだろう。といっても、今日の進捗はあまり無いな。
マスター諸君の魔術回路を連結する機能があること、魔術的な何かを貯蔵する機能があるらしいというところまでは突き止めたのだがね。……ちょっとしたアクシデントでそれ以上は進まなかった。
正直なところ、これ以降の解析には、魔術的な素養と製造者の設計図が欲しいところだ」
マルタ「アクシデント?」
テスラ「むう……そこを突っ込むかね……。悪趣味な精神的ブラクラでダメージを負ったのだ、気にしないでくれたまえ」 - 1142日目・夜・赤24/07/31(水) 23:34:10
リチャード「魔術的な素養……うーん……上手く行けば、俺のアドバイザー的な奴を呼べなくはない……けど、問題は設計図のほうだな。
魔術師の工房に忍び込むってことだろう」
金時「出来ねえってことはねえだろう?マスター達が大脱走キメこんだ時にはよ、結界も外壁も吹っ飛んでたっつー話ジャン。
多少ヤベェもんは残ってるだろうが、空き家を探索に行くようなもんなんじゃねえの?」
リチャード「それなんだけどな、今日ちょっと気になる噂を聞いたんだ。
この街のセカンドオーナー、昔からある不動産会社の社長っていう人物について。
そいつの屋敷が、公園に隣接する林の中……地図で言うとこのあたりだ。
なあマスター、一昨日の脱出から、コンテナ港に逃げ込むまで、どういうルートをたどったか覚えてるか?」
L17「ああ……なるほど。必死だったものだから今となっては詳細な検証は不可能だが、確かにこのような道を通ってきた気がする。
外に出てからの時間を考えても、その人物の屋敷と、僕たちの居た工房は同一と考えていいだろう」
リチャード「やっぱりな。そして、俺が聞いた話によるとな、最近この屋敷に人の出入りがあったり、付近で不審者の目撃情報があるんだそうだ。
マスター達の身体機能が聖杯戦争用にチューニングされていることと言い、このセカンドオーナーって奴はまず間違いなくマスターだ」 - 1152日目・夜・赤24/07/31(水) 23:35:38
クー・フーリン「それじゃ、『黒』の連中が元気に往来を歩いている以上、この拠点の主は健在……ってコトか。サーヴァントごと脱落してくれてりゃ楽だが、さすがにねえな」
アーラシュ「そもそも『黒』の連中のマスターなのか?そいつ。
昨日俺とバーサーカーが戦った奴は、どうも関係なさそうだったぜ。むしろ『黒』のセイバーが助太刀にきてくれたくらいだ」
金時「どうもそのあたりの思惑がわからねえ。14騎ってだけでもとんだイレギュラーじゃねえか。
これ以上サーヴァントを呼んで、開催者は何をしてえんだ?聖杯もパンクしちまうだろ」
マルタ「そのあたりはルーラーと協力関係を結びたいわよね。だって、こんなのは絶対におかしいもの。
聖杯戦争という形式を逸脱しすぎています。まともな裁定者なら見逃すはずがないわ。動向がさっぱりつかめないのは、ちょっと不安だけど」
S19「……此処に居ても、今回の聖杯戦争の謎が解けないのは、よくわかった。僕たちの製造者の工房に行くことで、大きな前進が見込めるということも。
彼が何を考えていたのか、生きているなら今何をしているのか。サーヴァントがいるなら、『黒』か、それとももっと得体の知れない者か。僕たちも知りたいと思っている。
工房攻略戦。今夜決行しよう」 - 116二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 11:02:56
保守
- 117二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:38:02
更新おつ
例外は聖杯戦争につきものだけどこの聖杯大戦はイレギュラー多すぎる
キャラ多くて大変そうだけどとても楽しい - 118124/08/01(木) 23:08:44
まんまと更新頻度が滞って悔しい!!展開の組み立てが上手くいかなかったのでダイス振りに来ました
二日目夜 義仲・オデュッセウスが遭遇した怪異
1騎のみだと1日目夜と同じ展開になりかねないので2騎選出で。某CMさんは直接戦闘すると塩試合メーカーなので、候補からは外します。目がダブったらケツァ姐の本命に乱入いただこうかな
dice2d3=3 1 (4)
1.武器を持った覆面
2.酔うと体を溶かす酒
3.■■■■
- 119124/08/01(木) 23:13:45
二日目夜
義仲・オデュッセウス VS 1.【武器を持った覆面】・3.【二十八人】
あっなんか酷い絵面になりそう!怪異側が! - 120二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 07:36:03
保守
- 121二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 18:47:32
保守
- 122二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 23:50:35
あげ
- 123二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 09:14:41
保守
- 124124/08/03(土) 19:54:51
シエル先輩の衝撃で自我が吹っ飛んでしまったので更新はお待ちくださいませ……
- 1252日目・夜・黒24/08/04(日) 05:22:08
昼間であれば人で賑わう臨海公園も、夜間であればひっそりとしている。現在この場に居るのは二人。悪鬼の気配を追う義仲と、「魔力だまり」の調査のために同行したオデュッセウスだった。
オデュッセウス「スクロールに示されていた以上、なにかしら異変があるはずなんだが、こうして現地に来てみるとわからんものだな。地脈が荒らされている……らしいが、正直さっぱりだ」
義仲「悪鬼の気配はある。気を抜くな」
オデュッセウス「その気配を俺も察知できればいいんだがなあ……。お前の言う悪鬼とはなんなんだ?魔獣か?サーヴァントか?」
義仲「悪鬼は悪鬼。衆生の営みを乱し、徒に闇を呼ぶものだ。サーヴァントとしてその一端を現わすこともあるだろう」
オデュッセウス「『赤』か?」
義仲「そうとは思えん。昨夜相対した『赤』の者達は、ともに悪鬼を狩るに相応しい武者であった」
オデュッセウス「ならば数が合わない。うちのライダーのように、陣営から離反した者がいるか……あるいは」
義仲「実際サーヴァントであるか否かに関係はない。あれらは既に変質していよう。サーヴァントの気配、宝具の特徴はあるが、それだけだ。自我のない亡霊と言った方が、よほど似合う」
オデュッセウス「第三勢力か。厄介だな、何せ存在する理由がわからん。ああ、いや、目的ならわかっているのか。お前のいう『悪鬼』なんだからな」
突然、橋の下から湿った泥のようなものが沸き上がり始める。義仲はすぐさま刀を引き抜き、構えた。
義仲「来るぞ」
オデュッセウス「これが泥人形か。成程、数を揃えるのは得意らしい」
泥人形たちはずろずろと、無数の手足を伸ばしながら襲いかかる。
義仲は太刀を大きく振り回し、泥人形をざっくりと切り裂いた。
オデュッセウスはその後方で自前の弓を展開する。弦なき弓と称される光線銃は、空中に展開して銃口を定めた。
8つの弓の一斉掃射。甲高い音とともに熱線が泥人形を貫いた。
オデュッセウス「セイバー、これを凌いだら先に進んでみよう。奴さんが此処に陣取る理由を聞いてみたいんでな」
オデュッセウス(この聖杯大戦で何が起きているか、何を起こすつもりなのか。
―――キャスターが何を隠し、何を調べようとしているか。その一端を掴みたいものだ) - 126二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 16:44:07
保守
- 1272日目・夜・赤24/08/04(日) 16:56:46
この街には小高い丘がいくつかあるが、その公園はひときわ高い場所に作られていた。
ちょっとした林を切り拓いたもので、周囲は閑静な高級住宅街である。
その林の最奥に、ホムンクルス達が生まれた工房があるという。
市民に威容を伝えながら、その全容を秘匿する立地は、まさしく土地の魔術師が好むものだ。
公園の入り口には五人の人影があった。『赤』の陣営のサーヴァント4騎と、武装したマスターが1人。
リチャード「さて、城攻めの方針について再確認だ。魔術師の工房、しかも今回の聖杯戦争については、俺たちよりよほど優位に立っているはずの連中の拠点。
こうなると潜入は難しい。電撃作戦だ。多少乱暴に、速やかに行くぞ」
アーラシュ「了解。いつでも行けるぜ。結界は当然貼ってあるんだろうが、何、隠蔽も障壁も丸ごとぶち抜くさ」
マルタ「……こうなっては今更だけど。マスターの安全が最優先ですからね」
S19はマルタの言葉を聞き、前に出て強く頷いた。
S19「心配ないよ、ライダー。僕の記憶が頼りになるのは喜ばしい。それに、S系列のコンセプトは自衛戦闘だ。貴方たちの足を引っ張らないくらいには立ち回る」
リチャードはマスターの肩に手を置き、力強く微笑んだ。
リチャード「よし!それじゃあ行くぞ。キャスター、魔術的な防衛設備には君の力が頼りだ」
テスラ「任せたまえ。前面にシールドを展開して、魔術攻撃を吸収する。我が雷に変換してしまえば、場の均衡を崩せるだろう。あとは君たちが物理的な罠を切り開けばいい」 - 128二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:46:04
更新おつ
そういう鯖集めてるんだけど赤も黒も安心感あっていいな - 129二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:43:55
意図してるかわからんけど、ちょうど黒は防御・赤は攻撃が得意そうな面子が揃ってるのな
- 130二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 08:15:46
保守
- 131二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 19:27:31
あげ
- 132二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 00:25:54
保
- 133二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 07:33:54
保守
- 134二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 17:20:21
保守
- 135二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 00:02:49
深夜保守
- 136二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 07:32:43
ほしゅ
- 137二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 18:17:26
ほしゅ
- 138二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 23:07:38
あげ
- 139二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 07:34:48
ほ
- 140二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 18:05:46
あげ
- 1412日目・夜・赤24/08/08(木) 23:42:18
3、2、1。
カウントダウンもそこそこに、衝撃が林を駆け抜けた。それは轟音を上げて下草を刈り取り、風圧だけで木々をなぎ倒しながら、一直線に目標に到達する。
着弾、といってもいい。衝撃が大気を伝わり、爆ぜるように唸る。
何重にも重ねられた最高峰の結界は、矢の威力を確かに減衰させた。しかし、カノン砲もかくやという威力で放たれた一矢は、その威力に見合わぬ精密さで結界の起点を打ち壊した。
S19「う、わ……!」
マルタ「しっかり、マスター!ここからが勝負どころですからね!」
吹き飛ばされそうになったマスターの腕を、マルタがとっさに掴む。
彼女の傍らには、既に竜が控えていた。
マルタ「気張んなさい、タラスク!カチ込むわよ!」
タラスク(姐さん、マジで言ってます…?アーラシュさんの弾道の跡、風がヤバいんスけど……)
マルタ「つべこべ言わない!今は一分一秒が惜しいのよ」
タラスクがどこか悲壮な顔で覚悟を決める。その首に、テスラが電線のようなものをひっかけた。
テスラ「ハハハハハ!そう心配するなタラスクくん!これは魔力吸収ネットだ。単純な魔力放出攻撃なら即座に電気に変換可能。魔力の貯蔵が十分ならば、電磁障壁として物理攻撃すら迎撃しよう。
もっとも、障壁が出来るまでは物理的な衝撃には役に立たないし、呪い等にはめっぽう弱いがね」
リチャード「いざとなったら余剰分で俺の魔術師を喚んでやるから、そうしょげるな。それじゃ、突撃だ!」
リチャードの号令とともに、マルタが腰を低く落とす。
マルタ「せえ……のォッ!!!」
気合の入ったアッパーカットは、タラスクの丈夫な巨体を軽やかに吹き飛ばす。なすすべもなく飛ぶタラスクは、彼らの露払い兼第一の盾である。竜は自らの神秘をもって、最初の防衛設備を完膚なきまでに破壊した。
アーラシュ「おっ!こりゃあ景気がいい!」
狙撃体勢から合流したアーラシュとともに、『赤』のサーヴァント達は魔術師の工房に殴りこんだ。 - 142124/08/09(金) 09:58:49
隙見て書いてはいるんですがどうにもペースが怪しい…ご容赦ください……!
- 143二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 12:28:10
イッチのペースでご無理なさらず!
- 144二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 23:06:17
保守
- 145二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 09:26:12
保守
- 146二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 19:55:30
あげ
- 147二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 07:19:01
保守
- 148二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 18:13:33
保守
- 149二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 00:09:10
あげ
- 150二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 12:00:33
保守
- 1512日目・夜・黒24/08/12(月) 23:49:53
実のところ、工房の主は『赤』の面々が公園に踏み入った時点で、その襲撃を察知していた。
襲撃者がアサシンだけなら話は別だが、サーヴァントが4騎も集まっていれば、気が付かない方が難しい。
加えて言えば、最高峰の道士たる太公望が、元の持ち主から完全に支配権を奪った上で結界を強化したのがこの工房だ。索敵機能はおろか、屋敷の奥で胡坐をかいているだけで、たいていの敵は殲滅できる。
無論、工房の主としても、本当に胡坐をかいて防衛機構の発動を眺めているつもりはなかった。結果的にそうするしかなくなっただけだ。
彼はその時、横たわる五人の魔術師の血管に、慎重に薬液を注ぎ込んでいた。
薬液は魔術刻印の生存防衛機構をすり抜け、彼らの体内をめぐり、やがて令呪の熱をじわじわと奪い始めるだろう。
魔術師たちの顔に苦悶の色は見られない。眠っているのだから当然だった。
厄介なことになった、と思う。よりにもよってこのタイミングで仕掛けてくるなんて。『赤』にはよほどの大軍師か、諜報員でもいるのか。『黒』のサーヴァントのそれに勝る者がいるとは、にわかには信じがたい。それにしたって、展開が早すぎるのではないだろうか。
考え事をしていたせいで、少々手元が狂った。刺激を感じたらしい魔術師がわずかに身じろぎをしたので、彼は心臓の飛び出るような思いをした。
魔術師が意識的に動き出さないのを確認し、彼は細く息を吐いた。どのみち、今彼自身が工房を動かすことは難しい。魔術師たちへの対処も、敵の迎撃も、片手間に出来ることではない。
となれば、仲間を頼るほかにない。
現在、セイバーとアーチャーは『魔力溜り』の調査に出ている。ランサーは哨戒中。アサシンは昨夜の傷を癒すため、エーテル体を動かせない。残りは―――。
〔……仕方がない。バーサーカー、行けますか?敵船に横付けされました。迎撃、あるいは捕縛を頼みます〕 - 152二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 11:26:01
あげ
- 1532日目・夜・ルーラー24/08/13(火) 23:02:41
アストライアが足を止めたのは、動物園の中心広場だった。
昼間であれば草食動物のふれあい体験等で賑わう場。
今はシャッターの降りたフードショップや顔出しパネルが取り残されているばかりで、だだっ広く殺風景な空き地でしかない。
動物たちの檻からは離れている。アストライアの呼びかけに応えるものはなかった。
アストライア「……我に対して隠し立てをする気ですか?」
女神の口調は固く、平らだ。判決文を読み上げるように、感情のこもらない声。
アストライア「我は公平と正義の天秤。それを軽んじることは、すなわち世の秩序に背を向けることと同義です。理解していますか?」
無言。人どころか獣の気配すらない。
ここまではあくまで事実の確認であり、手続きだった。これに従うならば、彼女の法廷は粛々と証人を迎え入れ、つつがなくその日を終了しただろう。
だが、彼女の法廷をひとたび侮ったなら、女神は容赦しない。
アストライア「いいでしょう。見下げた態度です。―――警告します。5カウント以内で出廷しなさい。さもなくば、我が法廷、我が天秤、その重みを汝の身体に教えることになりましょう!」
それに応じるように、夜空の星が過剰に瞬いた。 - 1542日目・夜・ルーラー24/08/13(火) 23:32:09
アストライア「カウント。1、」
同時に、広場の隅の顔出しパネルが音を立ててひっくり返った。
「ちょッ……ちょちょ、待って待って待って!ストップ!俺悪い狩人じゃないからぁ!」
焦る声とともにひょっこりと顔を出したのは、現代に似つかわしくない半裸の巨漢である。
オリオン「クラス・アーチャー!真名オリオン!!マスターはいません!デートしてくれる可愛い女の子募集中です!」
両手を上げて身の潔白と恭順を示すオリオン。
彼は本能的に察していた。目の前の少女の中身は、彼にとってあまりに身近で、厄介な存在―――即ち、ギリシャの女神であることを。
オリオン「黙ってたのはごめんなさいね!でもこっちもイレギュラー召喚で混乱してんの!そこんとこ情状酌量の余地ありってことで、よろしく!」
アストライア「……一つ、問います。オリオンの真名を持つサーヴァントよ。我が此処へ赴いたのは、この場で不審者の目撃情報があったからです。身に覚えは?」
オリオン「エッ」
アストライア「具体的に言いましょうか。昨日、こちらの動物園でTPOに反する装いの男性に熱心に口説かれた女性がいたそうです。さあ、身に覚えは?」
オリオン「エッ……あー……」
罪を量る女神の前で、偽証はご法度である。オリオンはそれをよくよく理解している。この時点で彼に出来ることは、こうして口ごもることだけだった。
アストライアはオリオンの様子を観察し、理解し、こう結論付けた。
アストライア「罪が……重すぎますわッ!」
宣告とともに、女神のバックドロップが炸裂した。 - 155二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 07:42:15
更新ありがとう!!
逸れでもオリオンはオリオンだった
230cmの半裸巨漢のナンパはバックドロップ不可避 - 156二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 19:12:57
あげ
- 157二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 01:21:51
一応深夜保守
- 158二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 13:07:45
保守
- 159二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 23:55:24
保守
- 160二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 23:58:41
- 161二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 11:00:58
保守
- 162二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:20:46
保守
- 163二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 09:41:54
サフィアちゃんの性格によっては肉体的には勿論、メンタルにもダメージ来そう
- 164二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:53:04
保守
- 165二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 08:50:53
保守
- 166二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 18:16:09
保守
- 167二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:18:35
あげ
- 168二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 09:37:32
保守
- 169二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 20:33:15
保守
- 170124/08/20(火) 08:09:29
すみません、諸々が重なってしばらく更新ができなさそうです。あまりお待たせしたり保守のたび最新に上がるのも申し訳ないので、このスレは一旦過去ログ送りにします。
夏イベがひと段落する頃に戻ります!