- 1二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:42:03
- 2二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:42:42
- 3二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:42:50
そう言うところですサクラコ様
- 4二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:43:17
- 5二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:45:16
またですかサクラコ様
- 6二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:45:38
サクラコ(髪が長くて銀髪で凄く怪しいですが優しいところもある人……部下であり後輩を溺愛しているというゲヘナのマコト議長でしょうか……?なるほど、トリニティとゲヘナは幾年にも渡る確執があり、意見の衝突で喧嘩ばかりしてしまうというのも理解が容易いですね)
サクラコ「ナギサさんに掛け合いもう一度エデン条約の推進をするのはどうでしょう?」 - 7二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:46:20
- 8二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:51:59
- 9二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:54:18
- 10二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:54:54
というかシスターって恋愛OKだったっけ?
- 11二次元好きの匿名さん24/07/13(土) 23:56:06
ここはキヴォトスだ、だからセーフ(適当)
- 12二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 00:00:33
姦淫するなかれって不倫とかで乱れた関係になるのが駄目なんであって結婚はいいんじゃ無かったっけ
流石に産めよ増やせよまでは否定して無かったような - 13二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 00:04:09
- 14二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 00:07:00
クソボケすぎる
- 15二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 00:12:09
サクラコ様はめちゃめちゃ直球に直接好意を伝えられないと気づかないくらいのクソボケであってくれると私が助かる……
- 16二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 00:19:30
ナギサ「もう指輪をプレゼントしましょう」
「流石にそこまでやったら気づくはずです」
ミネ「なるほど」
───────────────
ミネ「サクラコさんいつものお礼です。受け取ってください。」
サクラコ「ミネさん……!ありがとうございます!」
サクラコ「この指輪はアクセサリーとして大切に使いますね」
ミネ(はぁ……)
マリー(気づいてください!サクラコ様!)
ナギサ(サクラコさんはなんなんでしょうか……?) - 17二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 00:28:41
サクラコ様もサクラコ様だが団長も"いつものお礼"とか一歩引いた言葉じゃなくてもっと直球にプロポーズしろ!!!!!!!
- 18二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 00:30:36
書きたいのにミネ団長持ってなくて解像度足りないからエミュできない…
- 19二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 00:33:50
カトリック教においてシスターは生涯独身とされています
だがキヴォトスのシスターはどうだかは知らない
シスターフッドが卒業したらまだシスターかどうかもわからない - 20二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 00:38:01
でも普段から突っかかってくるのが男子小学生的な好意の表れとかわかるかって言われても困る
ミネ団長が遠回しすぎるのが悪いのでは? - 21二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 00:46:35
でも皆に勘違いされ続けた結果「自分が誰かと仲良くなるのは不可能に近いんだろう」と諦めの境地に達した結果、ミネどころか周りからの好意を勘違いしてるサクラコ様は割と…いいなって、思う…
- 22二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 00:58:16
サクミネは流行らせろ
- 23二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 01:01:07
よく見たら直哉コラじゃねーか!
- 24二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 07:05:07
保守
- 25二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 08:08:35
サクラコ(隠し事ばかりの私がミネさんに好かれているはずはないですね、この前も糾弾されてしまいましたし)
- 26二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 08:27:36
サクラコ(トリニティで銀髪といいますと……アズサさんでしょうか?確かにアリウス分校出身であるアズサさんのことをミネさんが怪しく思うのも仕方ないことかもしれません。誤解は解かなくては……。いえ、銀髪ならスズミさんもそうですね。意見が対立すれば正義実現委員会とも正面からぶつかり合う自警団のトップ。喧嘩ばかりと言うのならスズミさんのほうが……。いえ、彼女は別に怪しくはないですね……。……では誰のことなのでしょうか)
- 27二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 09:16:15
- 28二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 16:37:53
陸八魔アルのせい!
- 29二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 17:09:02
あまりの伝わらなさにミネ団長影で泣いてそう
- 30二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 17:18:31
- 31二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 17:40:26
鈍感力が高過ぎるわ
- 32二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 17:51:55
声出して笑っちゃったわ
- 33二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 17:55:39
まあ佐天さんも本編で同性からモテてたりするし…ま、多少はね
- 34二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 22:37:58
保守
- 35二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 23:00:16
ナギサ「もうキスしましょう!流石に気づきます!」
ミネ「なるほど」
────────────────
ミネ「サクラコさん!」
サクラコ「なんですか?ミネさん」
ミネ「んッ……//」
サクラコ「い、いきなりなぜ頬にキスをするのですか……!?」
「少し……恥ずかしいです……」
ミネ「愛情表現です……最近流行りの……」
サクラコ「なるほど、では私も!」
サクラコ「(*´³`*) ㄘゅ💕」
ミネ(やりました遂に私の想いが……)
サクラコ「ではマリーさんにもやってきます!」
ミネ「 」 - 36二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 23:01:10
親愛の意味で捉えちゃった…
- 37二次元好きの匿名さん24/07/14(日) 23:04:47
- 38二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 01:22:03
も、もうマウストゥマウスしか…
- 39二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 07:51:25
ナギちゃん視点だと会議で痴話喧嘩されるんか…
ミカがセイアを利用して会議からバックレて、レズカップルを召喚して痴話喧嘩させる…
でもそもそも一緒にしないと(サクラコさまがミネのこと気にかけなさすぎて)進展しないんだ…
ミカ「恋のキューピッド登場☆…ってところかな?」 - 40二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 07:54:06
- 41二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 17:47:05
セイア「兎にも角にも、最大の問題は『サクラコがミネの好意に気付いていない』と云う点だ。」
セイア「だが、ミネは公的な場だとサクラコが居れば個人的な話でも救護騎士団とシスターフッドとして接してしまうクチだ。」
セイア「かといってプライベートで接すると云う話も無し。つまり、『仲良く2人で居る』タイミングが無いんだ。」
セイア「だから、ミネとサクラコが一緒に居て、尚且つミネを宥めて手綱を握れる第三者も居る、という状況が必要なんだ。」
セイア「だから私がミカに襲われて行動不能になれば、ナギサが手綱を握った状態でミネとサクラコが議会に参加する。ホスト代行のナギサ、頼んだよ。」
ナギサ「セイアさん?」
ミカ「そーだ☆ナギちゃんって仲いいコ居たよね?ヒフミちゃんだっけ?この前テストサボったっての。シスターフッドと近い浦和ハナコもテスト赤点って聞いたし、その子たち一緒にしてやればそこ経由でシスターフッドの近況探れない?」
ナギサ「ミカさん?」
- 42二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 01:37:28
トリニティのトップが一丸となってくっつけようとしてて草
- 43二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 08:38:31
- 44二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 10:44:39
サクラコ様は救護騎士団の医療技術も手中にしようとなされている……
もうすでに団長は陥落済だとか…… - 45二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 17:42:43
救護騎士団一同(団長のアプローチにも割と問題があるんじゃ...)
- 46二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 17:58:14
指輪渡したりキスしたり割と踏み込んでる定期
- 47二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 18:08:01
どっちもいきなりすぎて... もう少し段階を踏んでですね
- 48二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 21:50:16
ミネ「サクラコさん!デートに行ってみませんか……?」
サクラコ「ええ!いいですよ!!」
─────────────────
ミネ「この医療品……いいですね……!」
サクラコ「ふふ、良かったですね」
サクラコ「面白い映画ですね」
ミネ「えぇ……!」
ミネ「サクラコさん楽しかったです!ありがとうございます!」
ミネ(今日も想いは伝わりませんでしたが楽しかったですね)
サクラコ(何故でしょう……最近ミネさんといると胸がときめきます……) - 49二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 21:55:08
「もう我慢できません!! これでは私らしくないのではないでしょうか! 蒼森ミネ、まいります!!」(なんか跳躍して飛んでく)
- 50二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 21:56:28
いやまぁ1番手っ取り早いだろうけども
- 51二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 22:11:29
「サクラコさん!! 今お時間よろしいでしょうか!」
「え、ええ……大丈夫ですよ」
急に現れたミネに対し、サクラコは若干驚きつつも笑顔を見せる。
「ありがとうございます……。それでは! 失礼!」
そういうと、盾を投げ捨ててミネは思いっきりサクラコを抱き締めた。
「は? え、ちょっ、ミネさん!?」
「────歌住サクラコさん」
当然慌てるサクラコだったが、ミネの静かで、真剣な声音に息をのんだ。
「………………はい」
「……私は、蒼森ミネは…………貴女が、大好きです」
「……っ!」
ゆっくりと、丁寧に紡がれた言葉に、サクラコは驚き、自分でも困惑する程度には、様々な感情が去来するのを感じた。
「信じてもらえないかもしれません。何か裏があるのかと思われるのかもしれません。ただ、それでも……!」
抱き締める力を少し緩めて、ミネはサクラコをまっすぐ見据える。
「私は、貴女に告げる言葉に一切の虚飾をしません! アイ! ラブ! ユー!! です!」
「は、はい……」
半ばヤケにも見えるミネの愛の言葉に、サクラコは押されっぱなしの返答が限界だった。
「…………サクラコさん」
「はい……」
「……すぐに、返事は求めません。私だって、あまりに急な告白だとわかっています」
サクラコは何も言わず、ミネの言葉を待つ。
「でも……、いつか聞かせてください。貴方の気持ちを。『覚悟』はできています」
そういうと、ミネはサクラコを離し、その場を去ろうと──
「まだダメですよ、ミネさん」
したところで、今度はサクラコが抱きしめ返した。
「最近、ミネさんといるとドキドキしていました。まさかと思っていた自分もいました。そして……今、はっきりとわかりました。ありがとうございます」
「私も、貴女のことが好きです。きっと、この気持ちは私の初恋なのでしょう──」
ミネは何も言わず改めてサクラコを抱き締め返した。
彼女達の頭上では、祝福するかのように雲間から光が射していた。 - 52二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 23:05:58
乙女なミネ団長は健康にいい
- 53二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 01:47:21
言えたじゃねぇか…!
- 54二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 07:25:33
- 55二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 17:54:06
さぁ、これからどうなる!!
- 56二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 23:13:22
どうなるかなぁ
- 57二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 23:55:23
初デートはどうなる!!?
- 58二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 07:17:32
尊いので保守
- 59二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 17:19:49
- 60二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 17:36:29
このサクラコ様、陰謀論で勘違いされ過ぎて、
先生とシスターフッドの一部の人間以外が自分に純粋な好意を持つとか思ってないんだろうな - 61二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:00:08
ほ
- 62二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 07:10:33
ほ
- 63二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 17:07:29
それな...!
- 64二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:46:08
- 65二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 10:10:50
ミネ×サクラコ、データに追記した
- 66二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 20:00:16
データキャラのかがみだ
- 67二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 22:54:47
- 68二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 09:13:53
保守
- 69二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 09:23:29
気ぶり隊員「救護ォっ!」
- 70二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 16:27:18
- 71二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 19:43:15
- 72二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 19:44:21
なんとか落とさないよう耐えますのでぜひ書いて下さい
- 73二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 22:04:12
ぜひお願いします...!
- 74二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 22:07:33
お願いします!!
- 75二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 22:12:45
- 76二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 07:38:14
保守
- 77二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 15:32:06
ほ
- 78二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 19:05:19
保守
- 79二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 22:51:29
ほ
- 80二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 07:21:55
保守
- 81二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 15:07:40
保守
- 82SS24/07/23(火) 16:25:24
SS書き終わったので、ハンドルネーム付けて投下します。
- 83二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 16:25:52
やったぜ!!
- 84SS24/07/23(火) 16:29:28
私、青森ミネは、最近、ユスティナ聖徒会を前身とする秘密主義の宗教組織「シスターフッド」。彼女等に関する不穏な噂を耳にしました。
それによると、「シスターフッドが夜遅くに、一人の生徒を山奥に拉致した」とのことでした。もし、これが本当だとしたら、大変な事です。
私は、すぐにシスターフッドの長であるサクラコさんを問い詰めに行こうとしました。しかし、以前、私の勘違いでとんでもない事態を招いてしまった事を思い出したので、思い留まり、もう少し調べてみる事にしました。 - 85二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 16:30:28
団長偉い!!
- 86SS24/07/23(火) 16:31:27
そうして噂を辿る内に、拉致の瞬間を目撃したという生徒を見つける事が出来たのです!
早速、その生徒を訪ねた私は、その当時の事について聞き取りを行いました。
「教えてください。あなたは、一体何を見たのですか!」
「それが――」
その方曰く、自分が見たのは、数名のシスターフッドが、一人の生徒を森の中に連れ去る瞬間で、連れ去られた生徒が誰なのかは分かりませんでしたが。その生徒は連れて行かれる途中、何度も叫んでいたので、十中八九拉致で間違いないとのことでした。
「――という事なのですわ」
「他に、覚えている事はありますか?」
「そうですわね……あ、連れ去られた人は、黒っぽい色の、ロングヘアーでしたわ。間違いありませんわ」
「なるほど……ありがとうございました」 - 87SS24/07/23(火) 16:33:58
これで確信しました。やはり、噂は本当なのでしょう。
帰路に就いた彼女の背中を見送ってから、私は一つ、大きな溜息を吐きました。
――勘違いであって欲しかった。
ですが、そう思っていても現実は変わりません。なので、私はここで決意を新たにします。
シスターフッドの、そして、彼女等を束ねるサクラコさんの行いを、必ずや救護して(正して)みせると! - 88SS24/07/23(火) 16:36:10
後日、大聖堂を訪ねた私は、部屋の一つに通されました。
「それで、本日はどの様なご要件で?」
机を挟んだ先で、サクラコさんは、私が訪ねてくる心当たりが無さそうに言いました。
「救護騎士団が、シスターフッドに聞きたい事があります!」
「何でしょう?」
「シスターフッドが、罪の無い生徒を拉致したと聞きました! 何故、そんな事を!」
「拉致……? 何かの間違いでは」
「シラを切っても無駄です! 目撃証言もあるのですよ! 黒い長髪の生徒が、森の奥に連れ去られて行くのを見たと!」
「黒髪……森の奥……あ、もしかして……」
「思い当たる事があるのですね!?」
「は、はい、ですが」
「私は悲しいです! 仮にも聖職者の貴女が、誘拐という重大な犯罪を犯してしまうなんて!」
「違うんです! あれは――」
「言い訳無用! 救護します!」
――今にして思えば、この時の私は、何て軽率だった事でしょう。言い訳と断じず、きちんと話を聞いていれば……他ならぬ救護騎士団の団長が、誰かの心を傷つけるなんて事にはならなかったものを。 - 89SS24/07/23(火) 16:37:05
「――っ、ぐすっ、どうして……」
私が「救護」したサクラコさんは、何人ものシスター達が倒れている、ぼろぼろになった部屋の中で、両膝を突いて泣いていました。
「どうして……どうして私の話を聞いてくださらないのですか!」
泣き続けるサクラコさんを見て、私の中に、一つの疑念が生まれました。
私のしたことは、本当に、正しかったのでしょうか?
思考を巡らせる内に、私は、突きつけていた銃口をどこに向けるべきか、分からなくなっていました。 - 90SS24/07/23(火) 16:38:21
バン!
その時、部屋の扉が勢いよく開け放たれました。入ってきたのは――
「サクラコ! ミネ!」
「せ、先生?」
「……先生!」
先生の姿を見た途端、サクラコさんは、激しく慟哭しました。
「先生! 先生……っ!」
先生は、そんなサクラコさんを抱きしめて落ち着かせた後、私に向き直って言いました。
「何があったか説明してくれるかな?」
「はい、実は――」 - 91二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 16:40:05
- 92SS24/07/23(火) 16:40:17
私は、最近聞いた噂、目撃者の証言、被害者の特徴、その全てをありのまま先生に伝えました。
「拉致された人は、長い黒髪の生徒だそうで……」
そこまで言った途端、先生は、額に手を当てて呟きました。「――そういうことか」と。
「先生? もしかして、何か知っているのですか?」
「うん、まぁね……。しかし、なるほどなぁ……」
先生は、どこか腑に落ちたようにうんうんと頷くと、私に、何があったのか説明してくれました。
どうやら、例の生徒というのはウイさんの事で、サクラコさんは、ウイさんが経典を無断複製した件について話し合うため、他人に聞かれないように森の奥に連れて行ったという事だったそうです。
つまり、私がした事は―― - 93SS24/07/23(火) 16:41:25
「サ、サクラコさん――」
「ひっ!」
私が彼女の名前を呼ぶと、彼女はビクッと震え上がり、私に、何か恐ろしいものを見る目を向けてきました。
――当たり前、ですよね。私が彼女にしてしまった事を考えれば。
「とりあえず、一旦、部屋から出ていって欲しい。後で話があるから、外で待ってて」
「分かりました。……ごめんなさい、サクラコさん」 - 94SS24/07/23(火) 16:42:49
部屋を出てからも、サクラコさんが私に向けた、あの怯えきった目の事が、頭の中から離れません。
今にして思えば、私は、彼女に対し、ひどい態度を取り続けてしまったかもしれません。
シスターフッドの長というだけで、疑って、疑って、疑って……。
しばらくして、私が倒してしまったサクラコさんとシスター達は、他のシスター達に担架で運ばれて行きました。
今、この場に残されたのは、私と、先生のみです。
気まずい空気が漂う中、先に口を開いたのは、先生でした。 - 95SS24/07/23(火) 16:44:15
「――今回は、ちょっと早とちりだったね」
「……はい」
「サクラコはね、ちょっと誤解されやすいけど、本当は、すごく優しい子なんだ。まず、それは分かってあげてほしい」
「ええ……さっきの話からも、伝わってきました」
手段は少し強引だったものの、サクラコさんの行動は、ウイさんの名誉を傷つけないためのものでした。
そんなサクラコさんの善意を、私は、話しを聞くこともせず、踏み躙ってしまった……。
「私は、なんて事を……」
「ミネ。やってしまった事を悔やむ事も大切だけど、それより大切なのは、これからどうするかだよ。……サクラコが、言われてるような子じゃなくて、優しい子なんだって分かったんでしょ?」
「……はい」
「なら、これからは、サクラコの理解者になって支えてあげてほしい。さっきも言ったけどね、サクラコは、本当に誤解されやすい子なんだ。シスターフッドの長って立場もあるんだろうけど……ちょっと、口下手な所があってね」 - 96SS24/07/23(火) 16:45:31
そこまで言い終えた先生は、堅かった表情を崩し、いつもの朗らかな笑顔に戻りました。
「難しいかもしれないけど……考えておいてくれると嬉しいかな」
「分かり、ました」 - 97SS24/07/23(火) 16:48:24
先生と別れて帰った私は、いつも通りのルーティンを済ませて、いつもより早めに布団に潜り込みました。
ーーなかなか、眠つけませんね。
夕食の時も、お風呂の時も、寝る前に、歯を磨いている時も、頭の中は、サクラコさんの事で――サクラコさんの、あの目の事で一杯で……今、こうして寝ている時も、いつもより体が重いような感じがします。これが、罪の重さというものなのでしょうか……。
今回のように、勘違いで救護してしまった事は、一度や二度ではありません。でも、今回は、相手の、サクラコさんの心を傷つけてしまいました。
サクラコさんの理解者になれと、先生は仰ました。ですが、今の私に、その資格はあるのでしょうか?
とにかく、明日謝りに行きましょう。話はそれからです。 - 98SS24/07/23(火) 16:50:11
後日、私は再び大聖堂を訪ねました。
昨日の部屋は戦いでボロボロになってしまったので、今日は、別の部屋に通されました。
机を挟んだ先に居るサクラコさんは、顔も体も強張っているように見えます。
「サクラコさん、貴女の事を誤解していました。昨日の事も、今までの事も、本当に、ごめんなさい」
私は、頭を下げて謝罪しました。誠心誠意、心を込めて。
「――顔を上げてください。ミネ団長。もう、気にしてませんから……。それより、私への誤解が解けたようで、嬉しい限りです」
「私を、許してくれるのですか……?」
「はい。……誤解されるのには、慣れていますから」
そう零したサクラコさんの目は、どこか儚げで――彼女が、いかに誤解に苦しめられてきたのかを、私に訴えかけてくるようでした。 - 99SS24/07/23(火) 16:53:10
「サクラコさん」
「何でしょう?」
「先生から聞きました。ウイさんの事も……貴女が、色んな方から誤解されやすいという事も」
「……そうですか」
「あんな事をしでかした身で、烏滸がましい事は百も承知です。ですが、言わせてください。――貴女の友として、理解者として、貴女と居てもよろしいでしょうか……!」
心の底からの謝罪と償いの気持ちを伝えると、サクラコさんの方から、ふふっと穏やかに笑う声が聞こえました。
「もちろんです。それと、そんなに畏まらなくても、友達になりましょう。でいいんですよ」 - 100SS24/07/23(火) 16:54:01
――あの日からしばらくして、私とサクラコさんはとても親しい友人となっていました。
「ミネさんミネさん。この後、一緒にスイーツでもいかがですか?」
「いいですね、行きましょう!」
あの日から、サクラコさんは、私の事を「ミネ団長」ではなく、「ミネさん」と呼ぶようになりました。
呼び方が変わっただけでも、ぐっと距離感が縮まったような感じがして、始めて呼ばれた時は、とても嬉しかったのを覚えています。 - 101SS24/07/23(火) 16:54:58
放課後、私とサクラコさんは、二人で一緒にパフェを食べに来ていました。
「むぅ……」
イチゴか、ブルーベリーか……私は、その二択がどうしても決めきれず、メニュー表とにらめっこをしていました。
「むむむ…………迷いますね。サクラコさんは決まりましたか?」
「はい、私はシンプルにイチゴパフェにしました」
「む〜、イチゴかブルーベリーで迷っていたのですが、私もイチゴにしましょうか……」
「それなら、私がイチゴを、ミネさんがブルーベリーを頼んでシェアするというのはどうでしょう? これなら、どちらも楽しめますし」
「なるほど! その手がありましたか!」 - 102SS24/07/23(火) 16:56:32
早速呼び鈴を鳴らして店員さんに注文を伝えると、しばらくしてから、二つのパフェが私達の前に置かれました。
溶けてしまう前に、早速、いただきましょう。
ブルーベリーソースが格子状に掛かったアイスをスプーンで掬って口に入れると、その瞬間、アイスの甘みとソースの酸味が、口いっぱいに広がっていきました。
パシャリ。
その時突然、サクラコさんの方からシャッターを切るような音がしました。
サクラコさんの方をみると、スマートフォンでパフェの写真を撮っているではありませんか。
「……何故、パフェの写真を?」
「私にもよくわからないのですが、最近、こうしてスイーツの写真を撮るのが流行っているそうなんです」
「そうなのですか……食べる前にやればよかったです」
「なら、次来たときにでも撮りましょう」
「ですね」 - 103SS24/07/23(火) 16:57:39
他愛もない話をしながらパフェを食べ進めていると、サクラコさんが、自分のパフェを差し出してきました。
「イチゴも食べたかったんですよね? どうぞ」
「ありがとうございます」
サクラコさんのイチゴパフェを、少し掬って口に運ぶ。
「おぉ……!」
こっちは、アイスの部分もイチゴ味で、とても濃いイチゴの味が楽しめて美味しいですね……。
ブルーベリーと甲乙付け難いです。
「サクラコさんも、どうぞ」
私のパフェを差し出すと、サクラコさんは、「ありがとうございます」と言ってから、パフェを掬って口に運びました。 - 104SS24/07/23(火) 16:59:13
「ん! こっちも美味しいですね!」
無邪気に目を輝かせるサクラコさんを見ていると、かつての自分が、どれだけ濃く濁った色眼鏡を掛けていたのか思い知らされます。
きっと、あの色眼鏡でサクラコさんを見ている人は、まだまだたくさんいるのでしょう。でなければ、未だに噂を聞くような事があるはずないですから。
――もし、あの日の私のように凶行に走る者が現れたとしたら、その時は、私が全力で守らなければ。
「サクラコさんは、私が守りますからね」
「――? ありがとうございます?」
その後、私達は、二人でパフェをつつきながら、その器の中が空になるまで、ゆったりとした一時を過ごしたのでした。 - 105SS24/07/23(火) 17:01:51
――私には好きな人がいます。
その人の名前は、歌住サクラコ。かつては対立していましたが――今では、親友と呼べる間柄になれた人です。
いつからかはわかりませんが、最近、サクラコさんの近くに居ると、胸がドキドキして止まらないのです。
初めの内はこれが何なのか分からなくて、日に日に強くなっていく胸の鼓動に、ただただ困惑するのみでした。
それが続く内に、気づきました。――この感情は、「恋」なのだと。
私は彼女と過ごしている内に、お淑やかで気立ての良い彼女に、いつの間にか心惹かれていたのです。
「はぁ〜……」
気づいてからは、熱に浮かされた、ように、寝ても覚めてもサクラコさんの事が頭から離れません。
この気持ちは、伝えるべきなのでしょうか……もし、伝えたことで関係を壊してしまったら……そんなことが、ずっと頭の中を逡巡としています。 - 106SS24/07/23(火) 17:05:16
その時、私のスマートフォンがピロンと音を鳴らしました。
音からして、モモトークの通知のようです。
通知をタップすると、画面に、サクラコさんからのメッセージと、添付された夏祭りの案内が表示されました。
『今度の日曜日、D・Uで夏祭りがあるそうなのですが、二人で一緒に行きませんか?』
サクラコさんから誘ってもらえたことが嬉しくて、私はすぐに返事を返しました。
『いいですね、行きましょう!』
『決まりですね。あとは、待ち合わせ場所などを決めましょう』
――待ち合わせ場所や、時間など、諸々決め終えたので、今日は、もう寝ましょう。
とは言ったものの、今からもう楽しみすぎて、寝れる気がしないのですが……。 - 107SS24/07/23(火) 17:08:27
夏祭り当日。私は、会場から少し離れた駅でサクラコさんが来るのを待っていました。
はやる気持ちを抑えられず、少し早く来すぎてしまったようで、サクラコさんの姿は見えません。
……今日は、いつもと違って私服で来たのですが、変じゃないでしょうか……。
「ミネさん!」
その時、背後から聞き覚えのある声がしました。振り返るとそこには――
「ごめんなさい、待たせてしまって」
いつもの礼装とは違い、白いブラウスと黒いスカート姿のサクラコさんが立っていました。
私服姿のサクラコさんは、ベールが無い分いつもよりも小柄に見えて、庇護欲を掻き立てられる感じがします。
……つまり、可愛いです。
「いえ、私もついさっき来た所です。それよりもほら、行きましょう?」
「……ふふ。えぇ、行きましょう!」 - 108SS24/07/23(火) 17:10:02
駅からしばらく歩いて、会場の公園に着いた私達は、さっそく屋台巡りを始めました。
花火が始まるまで、まだたっぷり時間があります。それまで、全力でエンジョイしましょう!
まず初めに、りんご飴の屋台に寄った私達は、姫りんごを使って作られた小さめのりんご飴を二つ買いました。
「りんごを丸ごと飴にするなんて、面白いお菓子ですね」
サクラコさんは自分のりんご飴をじっと見つめたあと、すでに食べていた私に続いて、小さな口で齧りつきました。
「美味しいですか?」
「はい。甘酸っぱくて美味しいです。食感も、パリパリしていて面白いですね!」
今日のサクラコさんは、こころなしかいつもよりはしゃいでいるように見えます。……可愛いですね。 - 109SS24/07/23(火) 17:10:58
それからも、二人で色んな屋台を巡っていると――サクラコさん目掛けて、小さな何かが飛んできました。
「サクラコさん!」
「きゃっ!?」
咄嗟にサクラコさんの前に出ると、飛んできた物は、私の額に当たって、地面にぽすんと落ちました。
これは……射的のコルク? - 110SS24/07/23(火) 17:12:21
「わ~っ! ごめんなさい!」
叫びながら慌ただしく駆け寄ってきたのは、白い髪の少女でした。もしかして、このコルクを飛ばしたのは……
「あーあー、何やってるのさ」
溜息混じりにそう言ったのは、さっきの方の友人らしき、青い髪の少女でした。
「友達がごめんねー? この子、ちょっと射撃が下手でさ、そっちに飛んでっちゃったみたい」
「本当にごめんなさい!」
……わざと飛ばした訳では無さそうですね。
何をどうやったらこっちに飛ぶのかは、ちょっとだけ気になりますが。
「気にしないでください。わざとでないのは伝わりましたから」 - 111SS24/07/23(火) 17:12:54
――先程の場所から少し歩いた所で、突然、サクラコさんは体を私にくっつけてきました。
「――っ。サ、サクラコさん!?」
「ミネさん。……さっきは、守ってくれてありがとうございました」
「ど、どういたしまして? ですが……コルク銃ですよ?」
「守ろうとしてくれた事が嬉しかったんですよ。ふふっ」 - 112SS24/07/23(火) 17:14:26
――夕焼けに染まっていた空が、星が瞬く夜空へと姿を変えるまでの長い時間、祭りを楽しんだ私達は、祭りの締めくくり――花火大会を見るべく、二人並んでベンチに座っていました。
会場から少し離れた所なので、辺りに人気はありません。
「そろそろ、始まりますね」
「えぇ、楽しみです」
私がそう返事をすると、見計らったかのようなタイミングで花火が打ち上げられ、空に、一輪の赤い花が咲きました。
この場所から見ることを提案してくれたのはサクラコさんなのですが、なるほど、ここなら静かで、落ち着いて花火を見られますね。
――二人きりで。
今、想いを伝えたら、サクラコさんは受け入れてくれるでしょうか。……考えたくありませんが、関係を壊してしまうことだってありえます。
でも、想いを伝えるのに、今以上のタイミングは、今後訪れないような気がするのです。
――覚悟を決めました。今、伝えましょう。ここを逃せば、私は必ず後悔するでしょうから。
一つ、息を吐いてから、私は、サクラコさんに声を掛けました。 - 113SS24/07/23(火) 17:17:44
「サクラコさん、こちらを見ていただけますか」
「はい」
サクラコさんがこちらを向くと、私達は、世界を薄く照らす月明かりの下で、見つめ合うような形になりました。
恥ずかしさで心臓がバクバクと激しい鼓動を打っていますが、構うものですか。私は、彼女の瞳をまっすぐ見ながら、自分の想いを伝えました。
「サクラコさん。私は、青森ミネは、貴女の事が大好きです。どうか、私と、付き合ってください……!」
私の告白に、サクラコさんは少し驚いたような顔をしましたが、すぐにその顔は、慈母の微笑みに変わりました。
「ふふっ、――先に、言われてしまいましたね。ミネさん、私も、貴女のことが大好きです。これから、よろしくお願いしますね?」
「――はい、よろしくお願いします」
――そこからはもう、言葉は必用ありませんでした。
私達は、互いの手を絡ませながら、ゆっくりと唇を近づけて――幸せなキスをしました。
きっと、この幸せはこれからもずっと続いて行くのでしょう。
私達は、恋人になれたのですから。 - 114SS24/07/23(火) 17:19:00
- 115二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 20:17:00
パーフェクトだ
- 116二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 20:48:40
エデンはここにあった――
- 117二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 23:16:28
おつ
- 118二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 07:38:18
ありがとう...てぇてぇ
- 119二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 16:18:24
保守
- 120二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 23:00:17
このレスは削除されています
- 121二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 23:20:00
- 122二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 10:15:59
保守
- 123二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 18:33:25
一応保守
- 124二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 23:01:38
保守
- 125二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 07:41:32
良い小説だった...
- 126二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 15:37:22
保守
他にもSSを書く人が現れる事を願って……。 - 127二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 22:42:50
ほ
- 128二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 09:51:22
ほ
- 129二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 21:08:32
打ち止めかも知れんね
- 130二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 08:49:11
し