- 1二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 15:07:06
- 2二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 15:08:49
…こき使える?
- 3二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 15:14:56
荼毘ンデレラは言う事聞かないし適度にさぼってそうだな…
- 4二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 15:19:11
義母と義姉がいじめてる様子が想像つかない
- 5二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 15:19:49
待てよ、健気に真面目に頑張る燈矢デレラかもしれないだろ!?
…それでも反骨精神は失わなさそうだな - 6二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 15:21:18
この場合王子様と魔女は誰なんだろうか
- 7二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 15:23:36
お淑やかのおの字もなさそうなシンデレラだな
- 8二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 15:24:27
諸説あるけど復讐物の色合い強いからなシンデレラ
- 9二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 15:25:31
「荼毘デレラ、掃除は終わったか?」
「荼毘デレラ、ハロッズを淹れてくださりませんこと?」
「荼毘デレラ!キッチンが燃えてる!!」
荼毘デレラは毎日適度にサボりつつ、たまに部屋やらを燃やしつつ働いておりました - 10二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 15:55:30
掃除する時に埃でも燃やしたのかな
- 11二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 17:59:55
姉母良いやつ揃いまくってるね!
- 12二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 18:02:00
やべえ舞踏会でダビダンスする気だ
- 13二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 18:13:23
びびでばびでぶ
で
火傷跡を一時的に消してもらう荼毘 - 14二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 18:14:52
そんなある日のことでした
王宮から舞踏会の招待状が届いたのです
義母や義姉達が舞踏会に行く衣装を選んでいる中、荼毘デレラは1人屋根裏で蕎麦を作って食べていました
義母や義姉達は荼毘デレラも一緒にと探しましたが見つからず、仕方なく荼毘デレラに置き手紙を残して舞踏会へ行きました
「すまないが舞踏会に行ってくる」
「お土産なら任せてくださいまし!」
「蕎麦に合う天ぷら頑張って見つけてくるよ」 - 15二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 18:15:45
全然いじめられてもいないしこき使われてもいない…
- 16二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 18:24:34
虐めたりしたら100倍返ししてきそうで怖い荼毘デレラ
- 17二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 18:32:09
蕎麦を食べ終えた荼毘デレラはようやく義母と義姉達がいなくなっていることに気づきます
置き手紙を見た荼毘デレラは
「舞踏会…?今日だっけか。……いや、舞踏会に天ぷらはねぇだろ」
と独り言を呟くと、仕方なくもう一度蕎麦を今度は家族分作ってやるかと考えていたその時でした
ひとりぼっちの荼毘デレラを哀れに思った魔法使い dice1d30=5 (5) がやって来たのです
- 18二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 18:33:07
ホークスが魔法使いか
- 19二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 18:40:32
王子様はいったい誰なんだ
- 20二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 18:42:18
荼毘デレラ良好な関係を築いてるな
- 21二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 18:50:45
荼毘デレラ割と生活をエンジョイしてて不満とかあんまりなさそうなの草
- 22二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 18:52:09
「もしもーし!そこの……」
「どこから入った不法侵入者。とり天にすんぞ」
「いや、物騒すぎ」
魔法使いは荼毘デレラに舞踏会に行けるよう魔法をかけるといいますが、そもそも荼毘デレラは舞踏会に興味がないと言って断ります
「つーか、こんな顔のヤツが行ったら舞踏会がお化け屋敷になんだろ」
「あ、自覚はあるんですね」
「燃やすぞ」
「でも安心してください!火傷の痕なんて俺の魔法にかかればちょちょいのちょいですから」
「は、オイ待て……!」 - 23二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 18:52:24
舞踏会に行くのも「今の生活から抜け出したい」じゃなくて「こんな会を開く奴のツラでも拝んでみるか」とかになりそう
- 24二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 19:14:07
魔法使いが魔法をかけると荼毘デレラの身体の火傷がなくなり、綺麗になりました
服も美しい水色のドレスに変わり、靴もガラスの靴になっておりました
「に、似合わねぇ……!」
「お前がかけたんだろ、とり天」
「いやだって俺、基本女の子専門ですし」
「専門とかあるのかよ。じゃあなんで俺に魔法かけたんだよ」
「まぁでも意外とイケますよ!」
「……」
荼毘デレラは会話をするのも馬鹿らしいと思い、なるようになれと魔法使いに任せました
魔法使いは、今度は荼毘デレラの屋敷の庭にあったかぼちゃとちょうどそこにいたネズミとヤモリに魔法をかけました
すると、かぼちゃは馬車に、ネズミは御者(根津校長)に、ヤモリはお付きの人(スピナー)に変わりました - 25二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 19:18:40
とり天w
- 26二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 19:41:23
- 27二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 19:46:56
「なんでもありだな」
「時間の制約をかけてますからね。ということで、夜中の12時になったらガラスの靴以外は魔法が解けて元の姿になるので」
「ガラスの靴は?」
「それは俺からのプレゼント!思い出になるでしょ?」
「……どうも」
荼毘デレラは、まぁ退屈しのぎにはなるかと舞踏会に行くことにしました
こうして荼毘デレラはかぼちゃの馬車に乗りました
「じゃあ、お気をつけて!」
「…ありがとな、とり天」
「うん、とり天やめて」
「安全かつ最速のルートで行くからね!」
御者がそう言うと馬車は出発しました
お城に着くと、お付きの人が馬車から下ろしてくれました
お城の門番は荼毘デレラに釘付けになっておりました
「…流石に目立つか」
「あー…。そりゃ魔法使いの魔法だな」
「魔法?」
「荼毘デレラのことを見た相手に、荼毘デレラが理想の女性に見える魔法をかけたんだってよ」
「それ、俺に直接言うべきだろ」
…いや、だって176cmの筋肉女装男子(女のフリをする気ゼロ)なんて、絶対悪目立ちするじゃないですか
なんて風からそんな声が聞こえた気がしたところで荼毘デレラはお城へ入りました - 28二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 19:48:55
見る人の理想になるってことは見る人によって見た目が変わるってこと?
- 29二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 19:49:53
これ王子がデクだとお茶子に見えたりするの?
- 30二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 19:53:52
荼毘(……俺女装する必要あった?)
- 31二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 19:54:46
お城の中はたくさんの貴族で賑わっておりました
そんな中、1人溜め息をつく者がおりました
それはこの国の王子様 dice1d30=24 (24) です
王子様は王様からいい加減花嫁を見つけろと言われ、舞踏会を開き相手を探すことにしましたが、見つかりませんでした
しかし、荼毘デレラがお城に入ってきた瞬間、王子様は荼毘デレラに一目惚れをしてしまいました
王子様だけではありません
他の貴族も荼毘デレラに夢中です
荼毘デレラはそんな周りをよそに蕎麦はないかと探していました
- 32二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 19:55:34
王子様役被ったので振り直します
王子様 dice1d30=10 (10)
- 33二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 19:56:09
まさかの義姉が実は王子のお忍びの姿だった
- 34二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 19:56:35
- 35二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 19:56:37
また被ったので振り直します
王子様 dice1d30=23 (23)
- 36二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 19:57:28
お尻が魅力的な女の子に見える?
- 37二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 19:58:02
完璧に自分の理想通りの女の子の正体が24の男だったら泣きながらキレると思う
- 38二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 20:00:10
- 39二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 20:08:20
ヤオモモ王子は適役すぎる
- 40二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 20:14:32
そんな荼毘デレラに王子様は話しかけました
荼毘デレラは、王子様が魔法で自分のことを気に入ってると考えました
「…よければ一曲」
「………えぇ、もちろん」
王子様は荼毘デレラをダンスに誘い、荼毘デレラはそれに応えました
……荼毘デレラは王子様から自分がどう見えているのか聞き出して、王子様の趣味を暴いてやろうと考えたのです
貴族達が王子様と荼毘デレラのダンスに夢中になっている中、荼毘デレラは王子様に聞きました
「誘っていただけて光栄ですわ、王子様。お…わ、私のどこがお気に召されましたか?」
すると、王子様は一瞬固まると小声でこう言いました
「実は……俺は………女装が似合っていない男性が好きなんだ…!」
「…………は?」
荼毘デレラは頭が真っ白になりました
……え、認識改変の魔法が効いてない?
「あとお尻が大きいと尚……」
「ちょっと待て」
どうなってんだよ、とり天!!
荼毘デレラが心の中で叫ぶと、脳内で魔法使いの声が聞こえてきました
……あ、ごめんなさい〜!
多分、呪文噛んだみたいで効果が全然ない人もいるみたいですね
ドンマイ!
……やっぱりアイツはとり天にしよう
荼毘デレラはそう固く決意をすると、なんとかして王子様から離れようとしました
このままだとなんか色々とマズいと感じたからです - 41二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 20:14:37
常闇くんかこれは確かに王子様ですわ
- 42二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 20:21:05
さらっととんでもない性癖になる常闇くん草
- 43二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 21:43:16
配役の影響で魔法使いがわざと王子の趣味に合う相手を用意して楽しんでるように見えてきた
- 44二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 21:50:56
特殊性癖常闇王子を心配したホークスが運命の出逢いプロデュースのために仕込みをした……ッてコト?!
- 45二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 22:32:11
しかし、王子様はなかなか荼毘デレラの元を離れません
困った荼毘デレラですが、王子様の相棒のダークシャドウと仲良くなりました
ちなみにダークシャドウも認識改変の魔法は効いていないようでした
荼毘デレラはさり気なく、舞踏会に来ていた義母と義姉達の様子を見ると
「荼毘デレラが気に入りそうな料理はないか」
「流石に天ぷらは見つかりませんわね」
「ちょっ!これって……!」
「これは……!」
「まさか……!!」
「鯛の天ぷら!?」
どうやら本当に天ぷら探しをしていたようでした
ここにとり天を加えればさらに美味しいだろうと荼毘デレラが考えていたその時でした
ゴーン、ゴーン
「!?」
12時を告げる鐘がなりました
荼毘デレラは慌てて王子様から離れて、お城を出ました
突然のことに困惑する王子様は相棒と共に荼毘デレラを追いかけますが、火事にならない程度に蒼炎を撒き散らしながら逃げる荼毘デレラに近づけません
荼毘デレラは、お城の外の階段を急いで駆け下りますが、途中でつまづきかけてガラスの靴が片方脱げてしまいました
しかし、荼毘デレラはそんなことを気にする暇もなく門を潜り抜けて、馬車に乗り込みました
「荼毘デレラ!もう少しお上品に走れないのかよ!」
「黙れ!危うく魔法解けて大惨事になるとこだったんだぞ」
馬車の中でそんな会話を会話をしていると、森を差し掛かったところで魔法が解けていきました - 46二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 22:39:47
「いやぁ、色々と大変だったみたいですね」
「とり天野郎!」
森から帰る途中、魔法使いが再び現れました
「このままだと朝が来ちゃうので、俺の魔法で帰りましょう」
「!」
すると、荼毘デレラは屋敷の庭にいました
「てめェ、魔法がちゃんとかかってなかったじゃねぇか!」
「ごめんなさいね!」
「燃やす」
「ちょっ…!ガチで燃えるからやめて!」
「王子があんな特殊性癖で大丈夫なのかよ。ネタにするどころじゃなかったんだが」
「でも相性良さそうだったけど?」
「見てたのかよ」
「まぁね」
得意げな顔をする魔法使いに荼毘デレラは怒る気力を失ってしまいました
「今回の件は蕎麦作るの手伝ってくれれば許してやるよ」
「え、今から蕎麦作るの!?」
魔法使いは荼毘デレラと蕎麦を作ることになりました
一方、王子様は荼毘デレラのガラスの靴を拾いあげると、とある計画を立てました - 47二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 22:40:22
義家族が良い人達すぎる
- 48二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 22:54:06
次の日
早朝から王宮で「王子様はこのガラスの靴の持ち主と結婚する」とお布告が出されました
ガラスの靴だけを頼りに、王宮の家来達は国中荼毘デレラを探し続けました
そして、お昼過ぎ
荼毘デレラが義母と義姉達と蕎麦と鯛の天ぷらを食べていると、屋敷に王宮の家来 dice1d30=2 (2) がやって来ました
察した荼毘デレラはそっと隠れます
義母と義姉達はこのガラスの靴は自分達のものではないと家来に伝えますが、家来は国民全員に履かせるよう命令されているのでと履かせました
しかし、当然ながら義母や義姉達にはピッタリ合いません
家来はここもダメかと帰ろうとしましたが、リビングに置いてあった蕎麦の数からもう1人いると勘づきました
家来はもう1人呼んでくるよう義母に伝え、義母は荼毘デレラを呼んできます
完全に退路を失った荼毘デレラは渋々ガラスの靴を履くと、なんということでしょう
ピッタリ合いました
義母と義姉達はびっくりした顔で荼毘デレラを見つめ、家来は荼毘デレラを王宮に連れて行きました
- 49二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:13:56
王宮に行くと、なんと王子様だけでなく魔法使いもいました
「とり天!」
「おまえが荼毘デレラか」
王子様は荼毘デレラに近づきます
「師から聞いていた通り……美しい」
「……師?」
「俺です!」
魔法使いは軽く手を挙げます
「実は俺、宮廷魔術師でね。王子にも魔法の手解きとか教えてたんだ」
「じゃあ、つまりおまえ……!」
「そう!王子様のお眼鏡に叶う子がいなくて探してんだ!」
「最初からグルだったのかよ…」
「てへ」
「騙すような形になってすまない。……それでも俺はおまえを生涯の伴侶としたい」
王子様は真剣な顔をして荼毘デレラに伝えます
「待て待て待て。……俺、火傷の痕が全身にあるんだぞ?」
「妻の全てを愛するのが夫だ。もちろん、嫌ならば断ってくれても構わない」
「あ、ちなみに王子様と結婚しても荼毘デレラの家族もこっちで住めますからね!」
「…………はぁ」
荼毘デレラは溜め息をつくと
「まぁ…そこまで言うなら生涯大切しろよ」
「!あぁ約束しよう」
「……ちなみに女装はもうやらねぇからな?」
「………そうか」
「……ったく!月1だからな!!」
「!感謝する」
こうして、荼毘デレラは王子様の求婚を受け入れました
義母と義姉達に事の顛末を伝えると、3人とも祝福してくれました
王宮で盛大に結婚式が執り行われ、荼毘デレラは王子様と義母と義姉達といつまでもいつまでも末永く暮らしましたとさ
おしまい - 50二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:15:10
「あれ?俺は?」
「宮廷魔術師は結婚式の料理のとり天となりましたとさ」
「俺が1番頑張ったよね!?」 - 51二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:31:09
ハッピーエンドだな!ヨシ!
- 52二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:45:06
- 53二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 00:14:33
義家族達が天ぷら探してるの見て蕎麦用意して待ってる所好き
- 54二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 00:25:53
「王子としてこの欲を表に出してはいけないんだ…」
「(向こう側に)飛べる奴は飛ぶべきだよ、性癖を縛られる必要なんてない」
という一幕が過去にあったかもしれないしなかったかもしれない