- 1二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 15:54:43
鬼龍がスタジアムを歩いている時だった、気配のない筈の背後から声が聞こえた。
「よう」
鬼龍はその声に覚えがあった。
「疾風の春草か・・・」
「お互い老けたな、そして悪いがそのまま死んでくれ」
鬼龍がノータイムで後ろ足で背後にカウンターを取る、しかしその時には春草は背後から消えていた。次の瞬間、春草は鬼龍の目の前へと周り手を突き出していた。まさに疾風の名に相応しい速度で鬼龍へと迫る。
「前に言ったじゃないか、もう一度四玉突きでぶちのめしてやろうかってな」
万事休すか、その拳が鬼龍の目先へと直撃するまさにその瞬間であった。
鬼龍の肘が春草の腕をかち上げた。
「なにっ」
普通は後ろに攻撃を仕掛ければ隙が生じる、だがそこはいくら老いても鬼龍、華麗かつ豪快な体捌きで一瞬にして前を向きカウンターを当てた。
「互いに老けたと言ったな、お前はただ老いた。俺は老いることを前提に対策を考えた。そして俺は、一度喰らった技を忘れない」
春草の喉元、両目、睾丸に鬼龍の指と拳が突き刺さる、その衝撃を受け春草は後ろへと吹っ飛びそのまま膝をついた。
「四玉突き、確かこうやるんだったよなぁ?」
「怪物が・・・・・・」
「お前らしくもない、どうせ嫁か息子でも人質に取られてヨシフの傀儡にでもされたんだろう?」
「答える・・・必要はねえな」
春草がまたしても朦朧拳で姿を消し背後へと回ろうとする、しかし背後へと回った時には既に春草の首元には針が刺されていた。
「思考まで老いたな、同じことの繰り返しではこの俺は倒せん」
「そうか、よ!」
首に針を刺された状態で春草は鬼龍の鳩尾へと蹴りを叩き込んだ。
「ぐうっ」
苦悶の声をあげた鬼龍が床を転がる、そして再び立ち上がろうとするよりも早く春草は拳を握り追撃を仕掛けようとしていた。
「それじゃあシンプルに殴り合いで沈めてやるよっ」
首筋に刺さった針をその辺に放り投げた春草が鬼龍へと迫る、一発目は空振り。鬼龍も朦朧拳の使い手の為今度は春草が背中を見せることとなる、二発目は相殺。鬼龍の放つ霞打ちに凌がれた、三発目は諦めた。鬼龍の霞打ちは威力こそ下がったが速度を増し春草の体に命中していく。
「(やはり一発に賭けるしかないなぁ、なら!)」
春草は連弾霞打ちを気合いと根性で耐え鬼龍の側頭部へと拳を打ち込んだ。
「幽玄真影流・双手穿孔拳」
続かない。 - 2二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 16:00:30
- 3二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 16:12:53
あれっ他の幽玄死天王は?
ごめーんポルナレフみたく春草を通信の面から孤立させちゃった - 4二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 16:13:20
- 5二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 16:41:12
春草はギリ生きてそうだけど覚吾さんとか死んでそうなんだよね
- 6二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 16:43:17
- 7二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 16:45:58
- 8二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 16:58:30
- 9二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 17:03:42