キキョウ「先生、私と勝負して」【SS】

  • 1書いた人24/07/15(月) 19:01:28

    先生「勝負って……」

    キキョウ「言葉そのまま、私とあんたの真剣勝負。挑戦受けてくれるよね」

    先生「私に勝っても何も出ないよ?」

    キキョウ「そんなこと分かってる。これは継承戦でも何でもない、ただの私戦なんだから」

    キキョウ「初めは何にしようか……将棋なんてどう?」

    先生「う、うん」

    キキョウ「じゃあ、始めよう」

  • 2書いた人24/07/15(月) 19:14:58

    【第一回戦 将棋】

    先生「……」パチ

    キキョウ「……」パチッ

    先生「……」

    キキョウ「……」

    先生「……」パ…チ…

    キキョウ「……」パチン

    先生「……早指しじゃないよね?」

    キキョウ「そのつもりだけど」イラ

    先生「うーん……」

    キキョウ「いいよ、考えるだけ考えれば?」イライラ

  • 3書いた人24/07/15(月) 19:20:06

    キキョウ(……弱い)パチリ

    キキョウ(定跡を知らないとしか思えない、この指し手)バチ

    キキョウ(まさか素人? いや、そんな筈)バチン

    キキョウ「王手」バッチン

    先生「参りました……」

    キキョウ「将棋は苦手? 先読みが出来ていないみたいだけれど」

    先生「うーん。こないだ将棋部の子たちに教えてもらったんだけど、実践は難しいね」

    キキョウ(多面指し将棋部? あんなものアマチュアどころか、ただの同好会じゃない)

    キキョウ「チェスならどう?」

    先生「将棋よりは得意かな」

    キキョウ「へえ。お手並み拝見しようか」

    【第一回戦 将棋 KIKYOU WIN!】

  • 4書いた人24/07/15(月) 19:30:23

    【第二回戦 チェス】

    先生「ここかな」トン

    キキョウ「はぁ? ふざけてるの?」

    先生「……やっぱりこっちで」コト

    キキョウ(有り得ない……フールズ・メイトを実演しようとする人なんて初めて見た)スッ

    先生「キキョウは本当に強いね。どこで学んだの?」コン

    キキョウ「アヤメ委員長に鍛えられた。あの人には勝てた試しがないよ」スッ

    先生「そんなに強いんだ……想像もつかないな」コトン

    キキョウ「チェック」スッ

    先生「えっ? あっ」スコトン

    キキョウ「チェック・メイト」スッ

    先生「あああ」

    キキョウ「もう一局やろう」

  • 5書いた人24/07/15(月) 19:44:20

    キキョウ「……チェック・メイト」

    先生「何か……ごめん」

    キキョウ「まさかと思って駒落ちにしてみたけど。変わらなかったね」

    先生「素人が調子に乗ってすみませんでした!」

    キキョウ「まあ、対局に時間の掛かる遊戯だし。そういう環境がないと慣れ親しむこともないだろうね、普通は」

    先生「そ、そうかな」

    キキョウ(……あんたは”普通”じゃないでしょ)イラッ

    キキョウ「一応聞いておくけど、手を抜いてるわけじゃないよね?」

    先生「真面目も真面目、大真面目だよ!」

    キキョウ「じゃあ……次に移ろうか」

    【第二回戦 チェス KIKYOU WIN!!】

  • 6二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 19:46:10

    なんか安請け合いしてるうちに食べられるスレかと思ったけど
    傑物だと見込んだ先生が案外そうでもなくて失望するキキョウか?

  • 7二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 19:50:55

    先生自体の実力を疑われちゃったのかな?
    生徒にはあんなに完璧な指揮をするのに、将棋、チェスのギャップに驚いてるとか…
    展開予想ダメだった?そうだったら消す

  • 8二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 19:52:20

    先生普通に弱いからな……チェスだったらナギサとかに頼め

  • 9書いた人24/07/15(月) 19:53:06

    【第三回戦 囲碁】

    キキョウ「碁のルールを……知らない……?」

    先生「ごめん! 本当にごめん!」

    キキョウ「あんた指揮官でしょ? ゲーム理論とか勉強したことないの?」

    先生「……」ダラダラ

    キキョウ「私はこれまで、戦術の糧になるならどんなものでも取り入れてきた。それをあんたと力比べしたいだけ。ねえ、何なら出来るの?」

    先生「ご、五目並べなら出来るよ!」

    キキョウ「五目、並べ……」

    キキョウ「そう。分かった。やろう」

    キキョウ「キツいこと言った。ごめん」

    キキョウ(こんな気持ちになるなんて、思わなかった)

    【第三回戦 囲碁 KIKYOU WIN!!!】

  • 10書いた人24/07/15(月) 20:11:13

    【第三回戦 五目並べ KIKYOU WIN!!!】

    【第四回戦 リバーシ KIKYOU WIN!!!!】

    【第五回戦 神経衰弱 KIKYOU WIN!!!!!】

    【第六回戦 しりとり KIKYOU WIN!!!!!!】

    【第七回戦 円周率暗唱 KIKYOU WIN!!!!!!!】

    【第八回戦 腕相撲 KIKYOU WIN!!!!!!!!】

    【第九回戦 かけっこ KIKYOU WIN!!!!!!!!!】

    【第十回戦 水切り KIKYOU WIN!!!!!!!!!!】

  • 11二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 20:13:09

    お前先生やめろ

  • 12二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 20:13:23

    水切りw

  • 13二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 20:14:38

    体力勝負はやめてあげて…

  • 14書いた人24/07/15(月) 20:21:35

    カーッカァーッバサバサバサ

    ホータールノーヒーカーァリーマードーノーユーキィー

    先生「ぜぇ、ぜぇ……」ハァハァ

    キキョウ「もうこんな時間か。戸締りがあるし調停室に戻らないと」

    先生「ま、まだ……」

    キキョウ「あんたもさっさとシャーレに帰りなよ。疲れたでしょ。忙しいのに丸一日貰っちゃって迷惑掛けたね」クルッ

    先生「もう一回だけ。チャンスをくれないかな」

    キキョウ「……呆れた。次はかくれんぼでもするつもり? 十戦やってこれ以上は時間の無駄だってことがよく分かったよ。最後の方なんか、もうまともな勝負じゃないんだもの」

    先生「それでも! まだ、キキョウに楽しんでもらってないから」

    キキョウ「 ……へえ」

  • 15書いた人24/07/15(月) 20:34:15

    キキョウ「あんたは私を楽しませたいんだ? じゃあ、私と逆だね」

    先生「……それって」

    キキョウ「私はね、あんたを打ち負かしたかったんだよ。自分の培ってきた能力で、先生という存在を超えたかった。百花繚乱紛争調停委員会の作戦参謀として……より強くなるために」

    先生「!」

    キキョウ「その目的は達成出来た。少々見込み違いだったけどね。あんたは良い人かもしれないけど、強い人じゃなかったみたいだから」

    先生「キキョウ……」

    キキョウ「あんたの中じゃそもそも勝負じゃなかったんでしょ? まあそうだよね、私が一方的に挑んだだけだし。付き合ってくれてありがとう。さよなら」

    先生「待って!」グッ

  • 16二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 20:34:16

    き、きっと総合力の人なんだよ…
    競技として嗜んでる人には敵わないけど、視野の広さ・判断力・器用さがあって、
    生徒を助けると言う信念があって、モテたくて、幅広い趣味を持ってて…
    だからがっかりしないでやってくれキキョウ!

  • 17書いた人24/07/15(月) 20:40:42

    先生「それを聞いたら……もう後には引けないよ」

    キキョウ「だったらどうする? 取っ組み合いの喧嘩でもする?」

    先生「君が心から望むならそれでも構わない。だけど、君の本分は喧嘩でもゲームでもないよね。違う?」

    キキョウ「! あんたまさか……」ドキ

    先生「君は言った。”百花繚乱の作戦参謀として”強くなりたいって。それなら、その本家本元の領域で私に挑むべきじゃないかな」

    キキョウ「……」

    キキョウ(目の色が変わった)

    キキョウ(やっと。やっとだ)

    キキョウ(やっと、本気のあんたと戦える……!)

  • 18書いた人24/07/15(月) 20:55:18

    キキョウ「……来週」

    先生「!」

    キキョウ「来週、私たち百花繚乱は演習の一環で模擬戦を行う」

    先生「模擬戦?」

    キキョウ「そう。戦術対抗戦だよ、あんたが言うところのね」

    先生「……」

    キキョウ「それを最後の勝負にしよう。私はレンゲと組む。先生はナグサ先輩とユカリを指揮してくれればいい。二対三、いい条件でしょ?」

    先生「分かった。その挑戦、受けるよ」

    キキョウ「いいの? もし負けたら……あんた、今の立場じゃいられなくなるかもよ。全ての分野で生徒に敗北することになるんだから」

    先生「……」

    キキョウ「その時、私の軽蔑に耐えられる? 失望に応えられる? 暴走を止められる? 約束する。桐生キキョウは地の底まであんたを追い詰めて、二度と大人の余裕を許さない」

    先生「……私も約束するよ。キキョウ、君に完全な敗北を」

    カーッカーッカーッ……

  • 19書いた人24/07/15(月) 21:10:30

    【最終戦 百花繚乱・戦術対抗模擬戦】

    レンゲ「なあ、キキョウ」

    キキョウ「何?」

    レンゲ「ししょ……先生のこと、嫌いなのか?」

    キキョウ「別に。お世話になったし、良い人だと思ってるよ」

    レンゲ「じゃあ、何でこんな罠だらけの作戦立てたんだ? 落とし穴に地雷……陰湿過ぎるだろ、これ」ペラペラ

    キキョウ「単に勝てる策を組んだだけ。私が模擬戦でも容赦しない奴だってことくらい、あんたならよく知ってるでしょ」

    レンゲ「まあ相手にはナグサ先輩もいるし、そうかもだけどなぁ……」

    キキョウ「構えて。始まるよ」

    キキョウ(……レンゲ、怒らないでほしい)

    キキョウ(ごめんなさい。ナグサ先輩)

    キキョウ(許してね。ユカリ)

    キキョウ(今日だけは、私)ギュッ

    ヒュゥゥゥゥゥッ
    パン!!

    キキョウ(あなたたちを、駒にさせてもらう)

  • 20書いた人24/07/15(月) 21:27:51

    キキョウ「今回の模擬戦は廃墟での市街戦を想定してる。お互い、自陣の付近ではどんな仕掛けをしてもいいことになっている」

    キキョウ「いわゆるゲリラ戦の様相になるね。こういう環境で、力任せに相手を制圧するのは難しい」

    レンゲ「それくらい分かってる。一人で無闇に突っ込むなって言うんだろ? 聞き飽きたよ、そのセリフ」

    キキョウ「今日は違う。あんたには単身突撃してもらう」ニヤ

    レンゲ「はぁ!? 何だそれ、作戦指示書と違うじゃねーか!」

    キキョウ「あれは欺瞞なの。ここ一週間、あえて敵の手に渡るよう細工してきた。あんたに渡したのも偽の情報」

    レンゲ「敵って……お前今日どうしたんだよ?」

    キキョウ「それくらいしないとナグサ先輩には勝てないってことだよ。敵を欺くにはまず味方から、って言うでしょ」

    キキョウ(偽情報をそっくりそのまま信じるわけない。だけど少しでもトラップを警戒すれば進撃は遅くなる。実際、いくつかは本当に取り付けてある……もし強襲に打って出れば痛い目を見る)

    キキョウ「要点だけ言うよ。相手を全滅させるか、敵陣の旗を奪取すれば私たちの勝ち。今回は旗を取りに行くと見せ掛けて一発KOを狙う」

  • 21二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 21:31:35

    期待

  • 22書いた人24/07/15(月) 21:49:10

    キキョウ「向こうは常に二人揃って動く筈。ナグサ先輩が守ってあげなきゃ、ユカリは私たちと会敵した瞬間に終わりだからね」

    キキョウ「敵の取り得る戦略は二つだけ。ナグサ先輩の腕っ節に賭けて正面衝突するか、時間稼ぎに回ってユカリに旗を取らせるか」

    キキョウ(……そう、その逆はない。ユカリが私とレンゲの両方を食い止めることは不可能だから。ユカリを倒れること前提の囮として扱う、あの”良い人”にその選択は出来ない)

    キキョウ(そこにこちらのアドバンテージがある。私たち二人の実力なら片方が孤立しても生き残れる。どちらかを通せば旗を取られる、相手には常にそのプレッシャーが働く)

    キキョウ(つまり、私たちには勝てるパターンが一つ多い。先生も一角の戦略家ならこのパワープレイに対策を講じているはず)

    キキョウ「だけど、こちらは敵の全滅だけを狙う。戦力が不均衡なだけに……意表を衝けば相手は脆い」

    レンゲ「いや全然分かんねーよ!?」

  • 23書いた人24/07/15(月) 22:14:57

    キキョウ「レンゲは直進、相手を強襲して。私はそのすぐ後を追う」

    レンゲ「お、おう……急にシンプルになったな」

    キキョウ「作戦はそこから。敵は私が回り込んで旗に向かっていると考える。そうすると必然、ユカリを切り離して陣地に送る筈。そこで、一人になったナグサ先輩を挟撃して叩く」

    レンゲ「そんな簡単にあの人を倒せんのか?」

    キキョウ「倒せる。ユカリが生き残ってる限り、ナグサ先輩はあの子の援護に思考を割くことになる。そんな中……あんたと戦いながら私の奇襲に警戒するのは至難の業だよ」

    レンゲ「でもなあ……このルールだと、自陣に構えて徹底防御する方が良くないか? ユカリを孤立させたくないなら尚更だろ」

    キキョウ「愚策中の愚策だね。穴熊なんて今時通用しない。そうなったら迫撃砲を山ほど撃ち込んですぐに詰みだよ」

    レンゲ「なるほどな、分かったよ。それじゃ付いてくるんだな? それは嘘じゃないんだよな? 行っちゃうぞ?」

    キキョウ「そうね。行こう」タッ

  • 24書いた人24/07/15(月) 22:32:12

    キキョウ(……先生)タッタッタッ

    キキョウ(あんたは私にとって、いつも予想を超えてくる人だった)

    キキョウ(私のことを賢しい女だと思ってるでしょ? そうとすら思ってなんかない? 私はこの性格、心底嫌いなの)

    キキョウ(私の予想はほとんど当たる。先読み出来ないものなんてない。そんな風に思っていたけれど、あの事件は全てを変えてしまった)バッ

    キキョウ(その中心にいたのが先生、あんただった)スタッ

    キキョウ(私の知らない敵。予想もつかない状況。それを解決出来たのはあんたがいてくれたから。ナグサ先輩とも仲直り出来たし……本当に感謝してるよ)

    キキョウ(でも……それなら私って、何のためにいるの?)グッ

    キキョウ(先を見通せない作戦参謀なんて必要ない。不測に対応出来ない軍師なんて何の価値もない。このままずっとあんたに頼っていたら、私は私でなくなってしまう)ヒュッ…シュタ

    キキョウ(あんたという大人に底があるのなら、それを見せてほしい。あんたなんか必要ないって言わせてよ。そうすれば私はもっとずっと強くなれる)ダッダッダッ

    キキョウ(それが嫌なら……私を留め置いてよ。ずっと側にいてよ。あんたと一緒に時を刻ませてほしい。お願いだから……)ダダダダダッ

    キキョウ(私を、一人にしないで)ズサーッ…グッ

  • 25書いた人24/07/15(月) 22:53:21

    キキョウ(……廃墟街の中心部まで来た)ヒュウウウ

    キキョウ(戦闘の音がしない。レンゲの会敵はまだなの?)

    キキョウ(まさか向こうとのすれ違い……いや、有り得ない。ここの地形なら私が一番よく知ってる、気付くはずだ)

    キキョウ(罠を警戒して慎重になり過ぎたとしても、ナグサ先輩ならここまで辿り着いている筈……)

    ???「キキョウせんぱーーーい!!」

    キキョウ「!?」

    ???「身共はここですわー! 追い掛けてくださいましー!」

    キキョウ(ユカリ? なんていう大声……)

    キキョウ(あまりにも見え透いた陽動。これで私が釣れるとは考えていない筈)

    キキョウ(先手を打ってペースを握ろうって考えかもしれないけど、私には通用しない。ただ自分の居場所を教えただけ)

    ドォォォォン
    ダンダン!ダァン!

    キキョウ(! レンゲだ)

    キキョウ(でもあの場所……先輩とユカリは別行動している?)

  • 26書いた人24/07/15(月) 23:15:45

    キキョウ(まさか下策を取ってくるとはね。それだけユカリを信頼してるんだろうけど、二人の居場所を先に明かしては意味がない)

    キキョウ(あんたは私の狙いをフラッグ奪取だと考えた。そして自分もフラッグ奪取による勝利を狙っている。戦線を掻き乱した後、ユカリを突出させて旗を取るつもりなんでしょ?)

    キキョウ(最初の読みが外れただけ。こうなった場合の動きも想定はしてある)ポチッ

    キキョウ「レンゲ、見ての通りだよ。敵は最初から先輩を孤立させていた。作戦通り奇襲を敢行する」

    レンゲ『あ、ああ……じゃあ今私が戦ってんのはナグサ先輩なのか?』ダンッダンッ

    キキョウ「え? どういう意味、それ」

    レンゲ『向こう、仕掛けてきたのに姿を見せないんだ。瓦礫から瓦礫に隠れやがって……来るなら早く来てくれよ!』ダンダンダンッ!

    キキョウ(レンゲが時間を稼がれている)

    キキョウ(でも、ユカリは後方へ退避している)

    キキョウ(先生はどこを主戦場にするつもりなの? まさか私が本当にユカリを追うとでも……)

    ???「キキョウ先輩! 付いてきてくださいませんのー!?」

    キキョウ(あの子、また……)

    ???「嘘をついてごめんなさい! 本当はこっちですわ!」

    キキョウ「っ!?」

  • 27書いた人24/07/15(月) 23:33:30

    ???「いえいえ、こっちが本物ですのよー!」

    ???「キキョウ先輩なら分かってくださいますわよね!」

    キキョウ「声の発生源が二つ……しかも逆方向?」

    キキョウ(ただの陽動じゃない。録音を使った欺瞞作戦だったのね)

    キキョウ(右翼と左翼、そしてレンゲのいる中央。本物のユカリはどこ? このままレンゲの援護に向かっていいの?)

    キキョウ(もし中央がブラフなら、その隙に旗を奪われるかもしれない。だけど両翼どちらもブラフという可能性もある。いくらレンゲでも二人に同時攻撃されたら持たない)

    キキョウ(これは事実上の数的不利。限られた戦力をその倍近くに増やして見せるなんて、兵法を知らない凡愚の為せる技じゃないね)

    キキョウ(……でも、まだまだ指し手が甘い)ピッピッピッ

    ドォォォォン…ズズズ…
    ドカァァァン!ガラガラズシャアアア

  • 28二次元好きの匿名さん24/07/15(月) 23:46:17

    ただ勝負と題したデートを楽しむ黒猫スレかと思ったらかなりの良SSだった

  • 29書いた人24/07/15(月) 23:53:37

    キキョウ(両翼に連なる廃墟を爆破解体した。これで、脇を避けて陣地へ進むことは出来ない)

    キキョウ(小細工による戦略は別の細工で簡単に潰せる。脇を抜けての速攻なんて警戒しないわけがない。残念だったね、先生)フッ

    キキョウ(……恐らくレンゲの突撃は読まれていた。でも、ここから元の戦略に軌道修正すればいい)

    キキョウ(大体狙いが読めてきた。私があんたなら、ここで一気にレンゲを叩く。どう?)

    レンゲ『キキョウ! 出てきた。ナグサ先輩とユカリだ、両方に攻撃されてるぞ! いててっ』ズキュンバキュン

    キキョウ「ふうん……じゃあ私は旗でも取りに行こうかな?」ニヤ

    レンゲ『はぁ!? 話と違うだろ! おいキキョ……』プツッ

    キキョウ(私はナグサ先輩、あんたはレンゲ。お互い主力が孤立するのを狙っている、違う? でも私の方が有利だよ)

    キキョウ(あんたは策が潰されたことに焦り、二人による総攻撃というカードを切った。それはやってはいけないこと。これで今、姿を隠している私の情報アドバンテージが確立した)

    キキョウ(私はレンゲを見捨てて勝ちに急ぐかもしれないよ? あいつを落とすのは骨が折れる。特に、怒ってる間はね)

    レンゲ「あぁぁもぉぉぉっ!! 後で覚えてろよ、キキョウー!!」バババババ

  • 30二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 00:06:49

    このレスは削除されています

  • 31書いた人24/07/16(火) 00:11:15

    レンゲ「うらああああっ!!」ドッゴーンズッガーン

    ユカリ「あわわわ!? お、怒らせちゃいましたの!? そんなつもりじゃなかったですのにー!」

    キキョウ(この状況を見ても、レンゲを倒すのが最優先だって思う? 私を追わないと負けちゃうよ。ユカリを置いてくか、ナグサ先輩を置いてくか。選びなよ、先生)

    キキョウ(もしユカリを捨て石にしたら……絶対許さないから)キッ

    ナグサ「……先生、ユカリ。まだ気を抜くことは出来ない」

    キキョウ「!」

    ナグサ「キキョウはすぐ近くにいる。レンゲを見捨てて旗を取りに行くような真似はしない。乱戦に備えよう」

    ユカリ「ナグサ先輩! 流石ですわ!」

    キキョウ(……退くつもりのない二人からの集中攻撃)

    キキョウ(クソ、このままじゃレンゲがやられる。ナグサ先輩……)

    キキョウ「……余計なことを」ギリッ

  • 32書いた人24/07/16(火) 00:22:31

    キキョウ(今の私は、いつもの私じゃない)モヤ

    キキョウ(先生に勝つことしか頭にない、最低最悪の参謀なの)モヤモヤ

    キキョウ(願望めいた憶測で先生を誑かすのはやめて)モヤモヤモヤ

    キキョウ(今は、私とあの人の時間なんだから……!)ブチッ

    闇キキョウ(そうか。あの二人の、真剣な顔)

    闇キキョウ(……あんたは伝えたんだね。私との勝負のこと。負けたらここを追い出されるかもしれないって話まで)

    闇キキョウ(見損なったよ、先生。今日だけは、あんたも私と同じ気持ちだって思ってたのに……!)

    闇キキョウ(あんたがそのつもりなら、やってやる。あんたが私を裏切り続けるなら、私も裏切ってやる! あんただ、あんたのせいだ)カチカチカチ、ポチッ

    闇キキョウ「……レンゲ。聞こえる?」

  • 33書いた人24/07/16(火) 00:37:09

    ユカリ『えっ? キキョウ先輩?』

    ナグサ『!?』

    闇キキョウ「迫撃砲であんたを援護する。今立ってるその場所に撃ち込むから、上手く避けてね。よろしく」ガチャッジャキッ

    先生『……キキョウ?』

    闇キキョウ「奴らを爆風に誘い込むだけでいい。気を付けてよ?もし直撃でもしたら、いくらあんたでもタダじゃ済まないから」キリキリキリ、スポ

    ユカリ『キキョウ先輩!? この通信、レンゲ先輩には……』

    闇キキョウ「混線かな? よく聞こえない。撃つよ」ポンッ!

    先生『待って、キキョウ!』

    ナグサ『く……! レンゲっ!!』

    ヒュオオオオオッ!

    ズダァァァァァン!!!

  • 34書いた人24/07/16(火) 00:48:33

    先生『二人とも、大丈夫!?』

    ユカリ『先生っ! ナグサ先輩が……レンゲ先輩を庇って』

    先生『そんな……レンゲは無事なの?』

    ユカリ『分かりませんの、煙で周りが見えなくて……』

    ポンッ!

    先生『今の音は!? 次弾が行く、逃げるんだユカリ!』

    ヒュアアアアアアッ

    ズドォォォォォォン!!

    闇キキョウ(……これで邪魔者は消えた)プツッ

    闇キキョウ(レンゲを、ユカリを、ナグサ先輩を)

    闇キキョウ(私がやったんだ。後ろから撃った)

    闇キキョウ(それも、相手の優しさにつけ込んでね)

    闇キキョウ(でも、これは予想出来たこと。防ぎ得たこと)

    闇キキョウ(ここまでさせたあんたのせいだよ……先生)ズキ

  • 35書いた人24/07/16(火) 01:01:58

    闇キキョウ(最初の作戦がこうも形を変えるとはね。今ので二人が無力化しているなら私の勝ちだけど)

    闇キキョウ(それだけじゃ足りない。あの人の所に行こう)ザッ

    闇キキョウ(敵勢の撃破と旗の奪取。両方成し得れば、私の完全勝利と言える筈)ザッザッザッ

    闇キキョウ(物言いなんて認めない。伝達トラブルなんて無かった。混線した通信で、あんたたちが勝手に混乱しただけ)

    闇キキョウ(この状況から打てる手なんてないでしょ? チェック・メイトだよ)

    闇キキョウ(完全勝利……そういえば)

    先生【私も約束するよ。キキョウ、君に完全な敗北を】

    闇キキョウ(あれは何だったの? 策らしい策はあったけど、私の事前準備に遠く及ばなかった。あんたは一体何を準備してきたわけ?)

    闇キキョウ(終わりだね。あんたも、この勝負も)

    闇キキョウ「……ん?」ピタッ

  • 36書いた人24/07/16(火) 01:12:57

    闇キキョウ(おかしい。もう先生がいる拠点に到着してもいい筈。旗もその場所にあると考えて間違いない)

    闇キキョウ(なのに、それらしい建物が一向に見えない。どれも吹き曝しの廃墟ばかり……一体どこに構えたっていうの? 天候や秘匿性を考えれば、閉じた建物内へ設置するのがセオリーなのに)

    闇キキョウ(……まさか……動かした? 拠点の、位置を)

    闇キキョウ(作戦開始後に旗を移動することは禁止されている。極論、それを許すと追い駆けっこになってしまうから。となると作戦開始前からゴールポストを移動していたことになる)

    闇キキョウ(有り得ない。作戦領域内の最後方に設置するのでなければ、一体どこに隠すっていうの? 発見されたら即終了の目標を)

    闇キキョウ(あの人にとって、この模擬戦は絶対に負けられない勝負。少しでもリスクの高い選択肢は選ばない筈……奇をてらって両翼に移動した? いや、そんな馬鹿な。何をどうしたって、取られるまでの時間と距離を一番稼げるのは最後方だ)

    闇キキョウ(どうなってるの? あんたはどこにいるの? まさか私を置いて逃げたんじゃ……)ザワ

    闇キキョウ(……落ち着け、桐生キキョウ。何かヒントがあるはずだ)

    闇キキョウ(これまでの敵の戦術。敵の動き。敵の会話。何を狙っているのか、先生の戦略を帰納的に導き出してみよう)

  • 37書いた人24/07/16(火) 01:23:56

    闇キキョウ(敵の戦術は私とレンゲの分断に重きを置いていた。考え方は私と同じ。二人が別行動をしていると思わせて、片方の孤立を誘う。その後は腕っ節の強い方から集中的に叩いて潰す)

    闇キキョウ(でも、問題は更にその後。もし上手くレンゲを撃破出来たとして、その後どう動くつもりだったの? 一人になった私を叩くのか、二手に分かれて旗の奪取を狙うのか)

    闇キキョウ(そこは消耗具合に合わせて変えるつもりだったのかもしれない。結果的に、私が自陣へ至る両翼を潰したことで偽のユカリは役割を失った)

    闇キキョウ(この段階で、敵の危惧は私が旗を狙いに行くことだった筈。でもあの人……ナグサ先輩は”まだ気を抜けない”と口にした。冷静に考えると、これは妙だ)

    闇キキョウ(まるで私が後方に抜けても構わないかのような言い方。いや、むしろそれを期待していたようにさえ聞こえる)

    闇キキョウ(元から私の突出が作戦の内だったってこと? そんな、まさか。だとしたら答えはたった一つしかない……!)ヨロッ

    闇キキョウ(最重要目標である旗。そして指揮を執る先生! 両方、先輩たちの”前方”に隠れてたんだ!)

  • 38書いた人24/07/16(火) 01:34:46

    闇キキョウ(冗談でしょ!? 銃弾と爆弾が飛び交う激戦地のド真ん中で指揮を執るなんて……! 私は迫撃砲まで使ったのに!?)フラッ

    闇キキョウ「迫撃砲……ま、まさか」ゾク

    先生【今の音は!? 次弾が行く、逃げるんだユカリ!】

    闇キキョウ(先生には、私が二発目を撃つ音が聞こえていた! 最後方からじゃ聞こえるわけがない。あの時、私たちはほとんど隣り合わせの位置にいたんだ……!)ドッドッドッ

    闇キキョウ(こんなことを受け入れろっていうの!? 戦略目標がすぐ近くにいたのに気付きませんでしたって? いや、気付ける筈ない! 先輩とユカリが比較的奥に待ち構えていたのもこのせいだったんだ!)

    闇キキョウ「先、生……」ガクッ

    闇キキョウ(私はレンゲに突撃を指示して、後ろから付いて行った。でもあんたは自分が最前線に立ち、後ろの生徒たちに作戦を託した)

    闇キキョウ(そうか、そうだよね……あんたはそういう人だった)

    闇キキョウ(忘れてたよ。自分の考えた作戦では、自分が矢面に立つ。私が以前そう言った通りに、あんたは私を迎え撃ってくれたんだ)

    闇キキョウ(あんたには”負けていい戦い”なんてない。負けたらキヴォトスが、生徒たちが滅ぶ。そんな極限の戦いを何度も乗り越えてきたんだから)ギュッ

    キキョウ(わたし、私なんて……最初から敵じゃなかったんだ)グス

  • 39書いた人24/07/16(火) 01:43:00

    キキョウ(やっと、あんたの戦略の全貌が見えたよ)

    キキョウ(最初から私たちを自陣へ引き込む狙いだったんだね。孤立したレンゲを撃破しつつ、私を後方へ誘導して袋小路に追い詰めるつもりだった。私はまんまとそれに乗せられたばかりか、自ら味方のレンゲをも攻撃してしまった)

    ポタ

    病キキョウ(終わりだ。私一人じゃ、何も出来ないのに)

    ポタポタッ

    病キキョウ(どうして、こんなこと……しちゃったのかな)

    ポタポタポタッ

    ザァァァァァァッ


    レンゲ「キキョウーっ!」ダッダッダッ


    ユカリ「キキョウ先輩!」トテトテトテ


    ナグサ「……キキョウ」トボトボ


    病キキョウ「……」

  • 40書いた人24/07/16(火) 01:52:18

    レンゲ「お前どういうつもりだ! 敵味方まとめて撃つとか、何から何までどうかしちまってんぞ!? 説明しろ!」ガッ

    病キキョウ「あんたには私を殴る権利がある。気が済むまでやりなよ」

    レンゲ「そういうこと言ってんじゃねー! お前は百花繚乱の作戦参謀だろうが!」ギリギリギリ

    ユカリ「レンゲ先輩!? やめてください!」

    病キキョウ「ユカリ、あんたも好きにすればいい。幻滅したでしょ」

    ユカリ「そんな……」

    レンゲ「あのなぁ、こっちは心配してんだよ」

    病キキョウ「……」

    レンゲ「今日はいつものキキョウなら絶対やらないことだらけだ。しかも、何があったのかアタシだけ知らないみたいじゃねーか! どうして言ってくれないんだよ!?」

    病キキョウ「言えるわけ、ないじゃない」グスッ

    レンゲ「っ!」

    先生「レンゲ。離してあげて」

    病キキョウ「……あ」

  • 41二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 01:55:53

    桓騎みたいな作戦

  • 42書いた人24/07/16(火) 01:59:01

    病キキョウ(私たちの、旗)

    病キキョウ(そうか。本当に、負けちゃったんだ)

    病キキョウ「流石だね……先生」

    先生「……キキョウ」

    病キキョウ「私は手強かった? そんなわけないよね。あんたがこれまで相手にしてきた汚い大人たちには比べるまでもないか」

    先生「君は、強い子だと思ってる」

    病キキョウ「慰めなんて聞きたくない。私を思う存分蔑みなよ」

    病キキョウ「生徒の分際で大人に歯向かった、身の程知らずって叩いてよ」

    病キキョウ「そうしてくれなきゃ、惨めだよ……」ポロポロ

    先生「キキョウ。聞いて」ギュッ

    病キキョウ「!」

  • 43書いた人24/07/16(火) 02:07:13

    先生「君との勝負は、怖かったよ。自分の奥底を試されてるみたいで」ギュウ

    病キキョウ「……」

    先生「でも、改めて思ったんだ。これまでどれだけ君たち生徒に助けられ、支えられてきたか」ポンポン

    病キキョウ「……!」

    先生「私と君、どちらが上でどちらが下かなんて意味ないよ。一緒にいれば、どんな困難にだって立ち向かえる」サスサス

    キキョウ「……」グス

    先生「だからこれまで通り……いや、これまでよりもっと、お互いに助け合っていきたいな。キキョウのこと、信頼してるよ」ナデナデ

    キキョウ「……うん」ギュ

    ユカリ(先生に頭を撫でていただくなんて、羨ましい……!)

    レンゲ「なあ、アタシたち帰っていいか?」

    ナグサ「……お腹空いたね」ボロッ

    【最終戦 百花繚乱・戦術対抗模擬戦 先生WIN!】

  • 44書いた人24/07/16(火) 02:20:05

    〜数日後〜

    先生「……」パチリ

    キキョウ「……」パチン

    先生「う、うーんとね」

    キキョウ「いくらでも考えればいいよ。急がなくて大丈夫。時間はたっぷりあるから」ノビッ

    先生(そ、そう言われても)パ…チ…

    キキョウ「あ、それじゃ駄目。七手先で終わっちゃうよ」スリスリ

    先生(膝の上に乗られてちゃ集中出来ない……!)

    キキョウ「まだまだ棋譜の読み込みが足りないね。まあ、のんびり覚えれば? 付きっきりで教えてあげるからさ」フワァーア

    先生「……あ、ありがとうね」ドキドキ

    キキョウ(これでいい。最初からあんたを超える必要なんてなかった)ゴロゴロ

    キキョウ(多分、私はこんな関係が欲しかったんだ)

    先生(コーチングしてくれるのは嬉しいんだけど……し、仕事が終わってない……!)

    キキョウ(ふふっ。これからもずっと一緒だよ、先生)クスッ

    【END】

  • 45二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 02:25:15

    このレスは削除されています

  • 46二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 02:36:54

    前作の分子接着剤といい今回の対抗戦といい物語の解像度を上げる細かい部分の描写をするスタイル好きですよォ

  • 47書いた人24/07/16(火) 02:38:18

    ご完読ありがとうございました。


    キキョウは生徒たちの指揮をする先生に近い役割なので、こんな力比べがあったら面白いなと思い書きました。

    軽々に始めたのにパワポで布陣図とか描き始めたせいで大変でした…


    Pixivの方でも公開してます。最後にはおまけもあります。また、良ければ前作もご覧いただけると嬉しいです。


    #ブルーアーカイブ #二次創作 キキョウ「先生、私と勝負して」 - にげせんの小説 - pixiv*** 先生「勝負って……」 キキョウ「言葉そのまま、私とあんたの真剣勝負。挑戦受けてくれるよね」 先生「私に勝っても何も出ないよ?」 キキョウ「そんなこと分かってる。これは継承戦でも何でもない、ただの私戦なんだから」 キキョウ「初めは何にしようか……将棋なんてどう?」 先生「う、...www.pixiv.net

    #ブルーアーカイブ #二次創作 ユウカ「モモイから手が離せない......!」 - にげせんの小説 - pixiv*** 『会計担当役員、早瀬ユウカです。これより第二次補正予算案の概要をご説明します。よろしくお願いします』 ぺこりと頭を下げる私の横で、モモイはかちんこちんに固まっていた。私は右手を強く握る。すると彼女はビクッと肩を震わせ、すぐにお辞儀をした。 気持ちは分かる。なにせ眼下にミレ...www.pixiv.net

    明日はアビドス3章更新ですね。ホシノも何か書きたいと思っているので、機会があればよろしくお願いします。


    それでは!

  • 48二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 02:43:11

    おつです
    楽しく読めました

  • 49書いた人24/07/16(火) 02:53:26

    最後にキキョウさんから一言

  • 50二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 05:17:02

    おつです

  • 51二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 09:46:42

    どこかの砂漠にも、自分より強い人の言うことしか聞かないわんこがいるらしいしな…

  • 52二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 21:16:20

    実際先生って、別にチェスなり将棋なりが強そうには見えないんだよね
    なのにあの異常な戦術指揮が飛び出る辺りが特殊すぎる
    "指揮官"ではなく"先生"ナノが鍵なのかもしれんな

  • 53二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 21:23:30

    >>52

    俺の中の先生は目隠しチェスができるくらい強い


    で、何度やっても勝てないキキョウが「んんん!」って言う

  • 54二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 22:00:35

    かなり難しい内容だったのにすらすら読めた
    主の文才にただ感謝を…

  • 55二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 22:02:45

    特定条件下になると思考・発想のリミッターが外れるタイプなのかもしれん

  • 56二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 22:19:01

    途中図が入ったおかげですっごい読みやすかったしわかりやすかった、そして何より楽しく読めました
    pixivの方もフォローさせていただきました
    主の文章力はもちろん、図にわかりやすくまとめる整理能力もものすごい…

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