お腹減った… 2皿目

  • 1ひよりん24/07/18(木) 22:32:46

    (チクタクチクタク…)
    ああ、終わらない…ここ暫くは平和だったのに…
    (ゴーン、ゴーン)
    「…もう、こんな時間……」
    時計の針は頂点で重なり、紫の空に煌々と月が輝いている
    「……お腹減った…」
    こうなったらもうダメだ、私の集中力は、続かない、こうなると……
    「…でも、今日は何を食べようかしら…」
    この時間にやってる店があるはずもなく、選択肢は備蓄のカップ麺と給食部の余りの材料を拝借するくらい
    「……あ」
    私はカップ麺を2つ選び、食堂に向かった
    なぜ二つなのか、それは、決まらなかったから…
    (シーフード…カレー…どちらも捨て難い、でも、ここで下手な選択はできない…)

  • 2ひよりん24/07/18(木) 22:33:25
  • 3二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:34:33

    カップヌードルはシーフードこそ至高

  • 4二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:37:13

    夜中にやるなよ!!

  • 5二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:37:28

    閲覧注意はどうした

  • 6二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:38:38

    今の季節レッドシーフードこそが至高なんだよなあ

  • 7二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:41:11

    カレー!最高だろ!?

  • 8二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:42:33

    「……お腹減った…」を読んだときに(ポン→ ポン↗ ポン↑)って効果音とともに視点が引いていく映像が脳内再生されたんだけど

  • 9二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:44:20

    >>8

    孤独のグルメであってる?

  • 10二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:47:32

    どちらも美味しいのでヒナちゃんはどちらが好みなのか気になる。

  • 11二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:47:39

    >>9

    あってる

  • 12二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:50:11

    >>10

    まあ醤油チョイスしてたからなぁ

  • 13二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:57:21

    いやー、まじでごつもり焼きそば食って欲しいけど俺は

  • 14二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:59:47

    食堂の鍵を開け、冷房を入れ、キッチンに入る
    我ながら手慣れた手つきで冷蔵庫を漁り……
    「……シーフードね」
    野菜と肉を適当に取る、そして…
    「…これね、よし」
    まずは米を洗い、水に浸して放置
    待つ間に白菜、ネギ、しいたけを適当に切り、1人用の鍋に放り込む、もちろん自分専用
    そして、豚肉と鶏肉も一口大に、それも放り込む
    顆粒だしと水を入れ、醤油と味醂をほんの少し垂らし、塩をひとつまみ
    「…あとは待つだけね」
    火にかけて煮えるまでにポン酢を椀に注ぎ、レンジ用の炊飯カップで米を炊く
    ご飯が炊けたら蓋を開けて余計な蒸気を逃がしてから暫く蒸らす、お米の甘い匂いがたまらない
    ぐぅ、とお腹が悲鳴をあげている、まだかまだか、いや、そろそろか?箸を手に取り、手を合わせる
    「いただきます」
    鍋から白菜を取り、ポン酢に浸して食べる
    じわっ…と広がる風味…うん、塩を少し多めに入れてよかった、これは…期待できる
    適当な食事だけど、ここでミスはしたくない
    「あむ…うん、コレはご飯が欲しい」
    鶏肉をつまみ、ポン酢に軽く浸してご飯に乗せる、そして…
    「…ふふ…」
    サッパリと、だけどジューシーな味わい、鶏肉の味が消える前にご飯を食べるとこれまたいい
    次は薄切りの豚肉でネギを巻く、噛んだ途端に熱さが口に広がる
    「はふ…あふっ…」
    慌てて水を口に含む、味が薄まったことに残念さを感じながらも、もう一度同じように豚肉でネギを包む
    ポン酢に浸して今度はご飯に置き、少し冷ます
    しいたけと鶏肉を鍋からそのままご飯にバウンドさせ、口に含む
    「…あ」
    この組み合わせは美味しい…今度はコレで何か作ってみようかな
    「……そろそろいいわね」
    豚肉で包んだネギを齧る、ポン酢の染みたネギ、ぶにぶとした食感と豚肉の脂のサクサク、これは良い歯応え

  • 15二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 23:02:43

    え、待って、鍋始めた?カップ麺は????

  • 16二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 23:21:17

    ご飯を半分、鍋の具材を少し消費したところで、本日の主役の登場だ
    「……さて、と」
    シーフードヌードルの蓋を開け、おもむろに鍋の上でひっくり返す
    「…まずは、これね」
    シーフードヌードルが柔らかくなったあたりで野菜と一緒に麺を掴み、食べる
    コレがおいしくないはずがない
    乾燥練り物や卵、タコ、それらも出汁を吸って普段とは違う味
    1人用の鍋だからこそ、ちゃんとシーフードヌードルの味もする
    カレーヌードルならきっとカレーの味がした、でも、カレー味にするのなら私はもっと濃くしたい
    だからシーフードを選んだ…
    「…あ、もう麺が…」
    麺が減ってきた、だけどまだある…ここでお米を投入、〆のラーメンから更に進化させる
    ぐつぐつと沸騰し、煮詰まっていく、米と麺が汁を吸い、もう直ぐ焦げ付くのではないか…?ここで粉チーズを投入する
    「…良い匂い」
    口の中に涎が溢れてくる、コレでリゾットができあがった……いや、まだできていない
    火加減を調整し、じっくりと火を通す、鍋の底でパチパチと音を立てたあたりでおたまを滑らせ、おこげを剥がす
    「……完璧…!」
    このお焦げが作りたかった、おたまでお焦げとその周囲を掬い、よそう

  • 17二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 23:21:41

    「……あぁ……はふっ…うん…ほふっ」
    カリッとしたおこげの食感とチーズの香り、リゾットそのものの味もしっかりとする
    シーフードヌードルに野菜とお肉の溶け出した鍋、これが美味しくないはずがない
    おこげができるたび、掬ってよそう、そしてそれを食べる
    たまに野菜や麺、お肉が入るとコレがまたいい、食感の変化だけじゃなく、ネギや白菜の甘みが良いアクセントになる
    お肉が混じると今度はジワリと旨みが滲み出る
    「はふ……ん…」
    そろそろ終わりは見えてきたけど、まだ残ってる…でも、そろそろお腹はいっぱい…
    「……」
    興味本位で、鍋を食べていた時の器のポン酢をリゾットに垂らす
    そして、それを食べる
    (……え…あ、これ…)
    先程まで濃厚で重たい味わいだったのに、ポン酢の酸味でさっぱりして美味しい
    こんなに美味しくなるとは思わなかった
    しかもポン酢自体にもいろいろな旨みが溶け出しているからこれまた良い味を演出している
    「……あ」
    空になった鍋を惜しく思いながらも、満腹感に満足し、容器を流しに出して一息つく
    「……こっちも食べようかな…」
    カレーヌードルを手元でいじりながら、暫く休憩してから仕事に戻った

  • 18二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 23:22:11

    めっっっっちゃしっかり食べるじゃん、夜食だよな???

  • 19二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 23:24:28

    カップ麺を〆に使うのは想像してなかった……

  • 20二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 23:26:45

    ガッツリ食うなぁ…

  • 21二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 23:27:39

    鍋の締めのリゾットはマジでうまいけどおかげは試したことないわ…

  • 22二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 23:31:44

    飯テロは閲覧注意要りますねこれは

  • 23二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 23:32:04

    腹ペコヒナっちはいいぞ
    いっぱいお食べ…

  • 24二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 23:32:12

    なんでこんな時間に更新するんですか?お腹減りましたけど??

  • 25二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 23:35:42

    あー、お腹減った

  • 26二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 00:33:02

    人違いなら申し訳ないけど
    もしやスレ主、前にシャーレの先生にも料理をさせていなかったかい…?

  • 27二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 07:21:23

    とんだテロだぜ……今日の晩飯決まったな

  • 28二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 09:06:13

    >>26

    残念ながら別人です…もしよければそのスレ教えていただけませんか…?

  • 29二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 10:52:46

    >>28

    深夜のシャーレに遊びに行ったら|あにまん掲示板bbs.animanch.com

    別人でしたか…

    スレの方はこちらですね、なんか描写の入れ方が似ているような気がしたもので。

  • 30二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 17:41:29

    やぁ、前スレでも書いてた者だが、やっぱシンプルな朝食って美味しいよね…


    雛鳥の目覚めジリリリリ ジリリガチャ

    「……はぁ」


    今日も一日が始まった


    「今日は少し余裕があるわね……」


    「朝ごはんは食パン……そうだ、先生に教えてもらったのを試してみよう」


    まずは取り出した食パンに切れ目を入れる


    そして予め熱したトースターにパンを入れ一気に高温で焼く


    その間に顔を洗い、身支度を済ませる


    チーン


    小気味よい音を鳴らし、トースターが止まる


    「よし…ええとバターは……」


    焼けたパンに急いでバターを塗る、先ほど入れた切れ目にバターが染み込み、       

    キラキラと焼き色が輝く


    この時点で十分美味しそう……でもまだ我慢…


    そうしてバターを塗ったパンを、もう一度トースターに入れ、先程より短めに焼く


    チキチキ…チキチキ…


    一秒一秒がすごく長く感じる


    「……まだかな」


    チーン


    「!!」サッ


    やっと焼けた食パンをトースターから取り出すと、染み込んだバターは加熱によって

    香りが際立っておりとても美味しそう、というか絶対に美味しい


    そしてこのトーストにもう一度バターを塗り、紙ナプキンを敷いた皿にのせる


    やっと完成だ、二度焼きトースト!


    「いただきます」


    そうて一口かじった瞬間、…
    tele​gra.ph
  • 31二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 20:25:20

    このレスは削除されています

  • 32二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:04:17

    >>31

    求められてもないのに張るのはお前とそのスレの評価を下げるぞ

  • 33二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:06:45

    俺もおいしそうな食事描写できるようになりてぇよ…

  • 34二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:15:20

    >>32

    本当にこれ、自演に見えて心象悪いし参考とか遠回しにヘタって言ってるようなもんだからな?

  • 35二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:58:44

    >>29

    ありがとうございます!


    喧嘩はやめてください、どうか平和的に美味しくいきましょう…!

  • 36二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:59:06

    「風紀委員長、お疲れ様です」
    「お疲れ、どうしたの?」
    風紀委員会に訪ねてくる人は限られる、でも、今回の客は比較的頻繁に来る方だ
    「今日は患者は居ないわよ、チナツもね」
    「ええ、その様ですね、残念です」
    表情を変えずにそう応え、カツカツと近づいてくる
    (…ミーティングの予定入れてない、となると緊急出動要請…いや、直接くるわけがない、ならやっぱり…) 
    立ち上がって出迎えようとした時、腹部に違和感…いや、慣れ親しんだものではあるのだけど
    (…お腹が、空いたわ…)
    ちょうどお昼時、今から話を始めるとどのくらいかかるだろうか
    「じゃあどうしたの、そっちだって暇じゃないでしょう?」
    「ええ、つい先程までは」
    先程までは?まるで今は暇かの様な口振りだ、そう言えば今日は私の他には誰も居ない
    別に珍しい話ではないけれど、事あるごとに救援要請が来る立場なのに今日はそれがない
    (…アコたちは大丈夫かしら)
    「その様子ですと、何も聞いていないようですね」
    「どういう意味?」
    「今朝、朝食の時間、美食研究会に給食部が襲撃されまして、それを風紀委員会が撃破しました」
    「初耳ね」
    それにしても、あの美食研究会をその時の戦力だけで撃破するなんて…
    (…ならどうして報告をあげないのかしら、それに誰が?)
    「なら、食堂が倒壊したこともご存知ないのですね」
    「……は?」
    食堂が、倒壊…

  • 37二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:59:17

    「戦闘の際、たまたま朝食をとっていた温泉開発部のメンバーの持っていた爆薬に着火、一次爆発が起きました」
    「待って、その言い方だと…」
    「戦闘の最中台所の小麦粉が飛び散ったらしく、引火し、粉塵爆発が起き、生徒たちの爆発物がさらに連鎖爆発を」
    「……被害は」
    「その時現場指揮をとっていた、行政官、チナツをはじめとした風紀委員会の皆さんと、食堂にいた生徒達が」
    「美食研究会は?」
    「全員瓦礫の崩落に巻き込まれて逃げられなくなったところを外で待機していた風紀委員会に拘束されました」
    「……そう、温泉開発部の方は…」
    「食堂に居た部長が爆発で吹き飛んで行方不明とのことです」
    「給食部」
    「2人とも粉塵爆発を受けた程度なので軽傷ですが、酷くショックを受けていました」
    「…でしょうね、はぁ……」
    …今日は食堂で特別メニューの予定だったのに…
    (…内容は聞かなかったけど、今日は面白いものを食べられるって聞いてたのに…)
    「そこで、搬送されてきたフウカさんに、「ヒナがショックだろうから」…と」
    「どういうこと?」
    「お昼は私とどうですか?」
    「……」
    なぜそうなったのかは理解できないけど…
    「いいわ、そうしましょう」

  • 38二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:14:29

    「…で、外なのね」
    「ええ、せっかく2人で食べるなら行ってみたいお店がありまして、あの喫茶店です」
    「……喫茶…」
    食事をしたかったのに、喫茶店…コーヒーなら間に合ってるのに、喫茶店…
    「ここのサンドイッチが美味しいそうです、ここに来た人はついついお腹いっぱいになるまで食べてしまうとかで」
    「…へえ」
    その言葉に少し期待してしまう、どれほど美味しい料理が食べられるのだろうか?
    「早く入りましょう」
    店内に入り、店員に案内された席に座る
    「さて、と」
    メニューを開き、目を通す、やはり喫茶店メインはコーヒーなどの飲料か…でも、ここのサンドイッチが…
    「…これです、このカツパンというのが美味しいそうです」
    「カツパン…カツサンド?」
    「のようですが…」
    カツサンド…悪くはないけど、これ一つでは物足りない
    「シェアしましょう、どうせ一つじゃ足りないだろうから…」
    「…私は一つでも問題ないのですが…そうですね、では、注文は私がしても良いですか?」
    「……お願い」
    (…自分で選ぶのも面倒だし、ここは任せてみましょうか)
    「すみません、アイスコーヒーの大きいのを2つ、それからカツパンと、チキンとポテトの盛り合わせを、それと…シロノワールも」
    (……?)
    「あ、パンは6等分でお願いします」
    「6等分…?少し小さいんじゃ…」
    「良いんです」
    「……そう」

  • 39二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:15:18

    これ、コメダ…

  • 40二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:17:25

    コメダは網焼きチキンサンドがクッッソうまいぞ!!

  • 41二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:22:00

    セナって少食なイメージなんだけど、この量は多くないですかな????

  • 42二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:28:24

    ヒナセナだ

  • 43二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:36:31

    少ししてコーヒーがやってくる
    「…なにこれ、ジョッキ…?」
    銀色の樽型のジョッキに並々と注がれたアイスコーヒーを一口飲む
    「…意外と美味しいわね」
    「ええ、そうですね」
    いつも飲んでいる物よりも香ばしくて深い苦味がある…アイスコーヒーなのに薄くない
    「…来ましたね」
    「……待って、聞いてないわ」
    …大きい、カツも、パンも…
    普通のコンビニで売っているカツサンドが幾つ分だろうか…3つ、4つ…?十分お腹いっぱいになる…
    「早く食べましょう」
    こうなってはもう食べるしかない、パンを手に取る
    「…柔らかい」
    温かくて柔らかい、掴めば指が沈み込むほどに柔らかいパン、中のカツは特別厚くはない、キャベツの千切りも入ってる
    「いただきます……あむ…」
    …これは、驚いた…
    「このソース、味噌?それにからし…ね」
    「その様ですね、とても美味しいです」
    パンが柔らかいから、カツの食感が浮くかと思ったら…カツも歯切れが良い、噛めばそのまま噛み切れる
    そしてパンと衣に染みているのは味噌のソース、甘く、コクのある味噌、そしてカラシのツンとした味わい…
    (コッテリとしているのに、キャベツが入ってるから脂っこくない、からしも強くないけど存在感があって良い)
    「…トンカツが味噌と合うなんて、想像できなかったわ…」
    「そうですね、焼きたてのパンとの相性も驚きです」
    「…そうね」
    言われてみればパンに染み込んだソースがいい、パンと味噌の相性を噛み締めつつ、からしが鼻にツンとした

  • 44二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:37:38

    「……委員長、追加です」
    「ポテトに、チキン…」
    太いカットのポテトに、このチキンは…
    (丸い唐揚げみたい…レモンとケチャップも添えられてる)
    ポテトを1つ手に取り、口に含む、熱くて柔らかい、そして…
    「薄いわね、塩…」
    ケチャップを少しつけて食べると悪くない、だけど塩気が物足りない…
    「卓上調味料で調整するのでしょうか、それともこのケチャップを…」
    「……セナ、レモン大丈夫?」
    「ええ、ポテトに?」
    「…いいえ、ケチャップに、いい?」
    「なるほど…お任せします」
    レモンをケチャップに絞り、さらに塩を振る、そしてそれをよく混ぜて…ポテトをディップして食べる
    「……うん、当たりね」
    このポテトはそこまで油っこいわけではない、だけど揚げ物である以上食べ進めると油がキツくなるだろう
    そこでこのレモンとケチャップのソース、即興で作ったにしては相応いい…
    「これは、美味しいです」
    セナもソースを気に入ったのか、ポテトをチビチビと食べ進めている、ここでチキンを一つ
    「はむ……」
    …美味しい、表面はそこまでクリスピーではないが、衣を噛み砕くと肉汁が溢れ出てくる
    鶏の旨みと、やや甘辛く仕立てられた衣、それだけだ、おそらくはそれだけなのだが…
    (…美味しいわね、普通の唐揚げみたいだけど、すごく美味しい)
    旨味が濃いし、肉特有の臭みも全くない
    「……かぷ…これは良いですね」
    セナがチキンをソースにつけて食べる、よほど気に入ったのか、だが、この味で相性が悪いはずがない
    私も続いてチキンをソースにつけて食べる
    「……ふふっ…」
    ああ、酸味が出されるとこんな味になるのか、美味しいのはわかりきっていたけど…
    (そういえば、フウカがトマトと鶏肉は相性がいいとか言ってた気がするわ、でもどうでもいいわね)
    今この美味しいを楽しんでいる今、余計な考えはいらない

  • 45二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:38:00

    「……あ」
    ポテトもパンもチキンも全て無くなった、どれもかなりボリューミーだったけど、美味しくて食べるのが楽しいメニューだった
    (お腹も、8分目くらいかしら…2人ならちょうど良い量だったわね…)
    「……まだです」
    「…そういえば」
    セナはもう一つ頼んでいた、少しして運ばれてきたのは…
    「……何、これは…」
    切り分けられた丸いパンの中心にソフトクリーム、そして頂点にはチェリーの乗った…デザート?
    「シロップをかけて食べる様です」
    一切れを自分の皿に取ったセナがシロップをかけ、パンをフォークで口に運ぶ
    「……これは、新しい様な、懐かしい様な…」
    パンの断面から察するに、クロワッサンの様な生地
    カツパンのときとは違い、パンが主役だからか冷めてるのに小麦の香りも強い
    シロップをかけて口に運ぶ
    「……!」
    甘い、パン自体も甘いのにシロップ、そしてソフトクリーム…ひんやり冷たくて、そして甘い…
    今度はソフトクリームもしっかり乗せて食べる、すると口の中で溶けたソフトクリームがパンを溶かす
    フニャフニャになったパンを噛めば噛むほど甘味が出てくる、じゅうぶん咀嚼した後、コーヒーで流し込む
    「……はぁ…」
    この相性は明白だ、最高に美味しい…
    「チェリーをいただいても?」
    「いいわよ」
    「…♪」
    食べる前は落胆したり期待したりだったのに、今は満足感しかない…
    「……よかったわ、連れてきてくれてありがとう」
    「いえ、こちらこそ」
    しばらくのんびりしてから帰った

  • 46二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:40:52

    明日コメダ行こ…

  • 47二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:46:58

    明日食おうと思えば食えるのがまた憎い、行きたくなってきたぞ…

  • 48二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:48:00

    >>47

    そうなんだよな!ちゃんと食えそうなのが腹立つ!マジで腹減る!!!

  • 49二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:48:42

    俺こんな食えないよ…でも食いたいよ……

  • 50二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:48:57

    よくデブ活めじとかで馬鹿みたいにチーズや油を投入するのあるけどさ、それより毎食コメダボリュームとか夜食で身体に悪いカップ麺アレンジした方がずっと満足感ありそうだよな。
    たぶん太るけど血圧とかはマシなんじゃないだろうか。

  • 51二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:49:53

    あーーーー!腹減る!!!!

  • 52二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:50:58

    24時間やろと思ったけどコメダ終わってる!!!
    くそっ!マジでくそっ!明日コメダ行くしかないやんから!!

  • 53二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:51:34

    >>50

    確かに

    でもヒナちゃんくらい仕事してたら体型維持されそう…

  • 54二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:54:46

    >>32

    >>34

    削除しました

    申し訳ないです

  • 553224/07/19(金) 23:57:07

    >>54

    こちらこそ言葉強くて申し訳なかった

    ただ消すだけでも良かったのにいい人だねあなた

  • 56二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:58:23

    平和に終わった

  • 57二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:58:36

    ハーメルンにて拝見させて頂きました。楽しませて頂いております!

  • 58二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:59:19

    ハメあるの?転載?

  • 59二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 23:59:55

    >>55

    いやこちらこそそこまで考えが及ばずに申し訳ないです

    浅はかでした

  • 60ひよりん24/07/20(土) 00:02:24

    >>59

    好きなものはできるだけ共有したいですよね

    私もそうなのでわかります…

    その結果なぜかみなさん苦しんでらっしゃいますが。

    >>58

    どちらも私の手で投下しています、その、ホスト規制されたときに投下できないの嫌だなって思いまして…

  • 61二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 00:03:49

    このレスは削除されています

  • 62二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 00:04:25

    あにまんとハーメルンって意外と両方見てる人いるんだな…

  • 63二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 00:07:06

    カップ麺開けちゃったよ…腹減った、醤油にいいアレンジある?

  • 64二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 00:07:20

    片方にしか無いのもあるしな。
    12ダチョウとか庭園部とかニュータイプとか

  • 65ひよりん24/07/20(土) 00:08:59

    >>63

    カップヌードルでしたら、その…胡椒をガリガリといれるとその…最高ですね、えへへ…

    でも私は、その、お湯を入れる前に砕いてチャーハンにするのが好きです…その、チーズも入れちゃいます…

  • 66二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 00:09:32

    >>64

    スレあってますか?なんの話なのかわからない…

  • 67二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 00:10:01

    >>65

    お湯入れる前に言えや!!!!

  • 68ひよりん24/07/20(土) 00:12:49

    >>67

    で、でしたら、ごま油を垂らすのも最高ですね…

    あ、でも……実は、マヨネーズを入れるのも美味しいです…バカじゃないのってくらい大量に入れるのがポイントです……えへへ…一緒に太っちゃいますね…

  • 69二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 00:15:38

    (お茶漬けの元をお湯に注ぐだけでもちょっとした吸い物が出来るよ。そのまま味噌を入れてもいい)

  • 70二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 00:16:02

    …くっそうめえ、太る…

  • 71二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 00:18:57

    ここのスレ主は絶対太ってる、確信できる

  • 72二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 00:22:16

    コメダ珈琲とかいう今どうやってもいけないけど明日になれば行けるのを出すのは悪魔的…

  • 73二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 00:22:46

    腹減ったよー!!でも何も食べるものがないよー!!つらいよー!!

  • 74二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 00:33:22

    寝るんだ、俺は寝るんだ
    これ以上ここにいたらお腹が空いてしまう

  • 75二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 08:19:06

    コメダのかつパンはいいぞ

  • 76二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 10:19:15

    マヨネーズラーメンとかふざけてるだろと思いつつ、試してみたい気持ちがある

  • 77二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 10:24:28

    マヨラーメン笑っちゃうくらい美味いんだけど…何これ悔しい…

  • 78二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 11:57:39

    かなり孤独のグルメを感じる…

  • 79二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 16:49:32

    「では、こちらにサインをお願いします」
    誘導の通り、サインを書き、書類を提出する
    「はい、ありがとうございます……しかし、わざわざゲヘナの風気委員長直々に来られるとは…」
    「…そうね、今回は特別よ」
    何せ風紀委員会の大半は救急医学部で寝込んでいるのだから仕方ない
    ここはヴァルキューレ、時にはゲヘナの問題児が収容されることもある、そしてそれを風紀委員会の牢屋に移すのも仕事
    「現在4番の取調室にいますので…」
    「なら案内はいいわ、1人で行けるから」
    取調室の前に着いたらノック、中から開けられる
    「…これは…どうも」
    「迷惑をかけたわね、あとはこちらで引き受けるわ」
    「お願いします」
    わざわざ公安局の局長自ら取り調べとは、まあ、並の生徒では相手にならないのは間違いないのだから仕方ない
    「立ちなさい」
    その声と共に椅子から立ち上がったのは…
    「……ええと、私は、出前を待っていたのですが…」
    「注文の風紀委員長よ」
    隣の公安局長が目を丸くしてこちらを見た気がしたが、どうでもいい
    「早く行くわよ、経ちなさい、ハルナ」
    「…はい」
    「逃げようとしたら、1週間は救急医学部で寝込んでもらうから…そのつもりでいなさい、食事もセナに用意してもらうから」
    おそらくセナのことだ、患者は栄養だけを考えた食事を食べることになる
    「……」
    ハルナは口元だけ笑っているが、眉をひそめてどこか暗い表情、本当なら逃げられると考えたのだろう
    (逃げた次の日からが地獄なのはわかってるでしょうに)
    来たのが私であるが故に大人しく指示に従うのだろうか
    トボトボと歩くハルナを連れてヴァルキューレを出る
    その間もヴァルキューレ生たちにしきりに感心されたのは少し居心地が悪かった

  • 80ひよりん24/07/20(土) 16:50:31

    ゲヘナまでの間を送ってくれる車がいる訳でもなく、公共の交通機関での移動を強いられる
    となると、手錠やロープはつけづらい
    (これは要改善ね、このくらい言ってくれれば護送させるのに…)
    …しかし、ここで問題が一つ
    (……お腹、空いたわ…)
    食べたいものは決まっている、つい先ほど決まった、取調室の定番、カツ丼…
    今の私にはもう、それしか考えられない…
    「…次で降りるわよ」
    「…まだゲヘナまで…」
    「降りるわよ」
    「……何故?」
    「…カツ丼よ」
    その言葉に一瞬呆気に取られた様なハルナだったが、数秒後には笑顔になる
    「ああ、やはりヒナさんは風紀委員長にしておくにはもったいないですね」
    「黙りなさい、店は任せるわ」
    でしたら、とハルナが案内した先は…
    「……なるほどね」
    (チェーンのとんかつ屋さん、それも大して高くもない、どこにでもあるタイプ…)
    つまり、そういう事だ、これは私の意図もわかってる楽しみ方…

  • 81ひよりん24/07/20(土) 16:51:02

    昼時は過ぎていたから閑散とした店内でゆっくりと落ち着ける
    「さて、どうしますか?」
    「カツ丼、大盛りで」
    「では私も同じ物を」
    簡単に注文を済ませ、運ばれてきたお茶を飲む
    ふぅ、とため息をつく、こんな姿を他の委員会の人間に見られたら…
    (面倒ね、さてと…)
    「来ましたね」
    カツ丼とお味噌汁、たったそれだけ、でもそれが今は欲しい…
    「上等ね」
    「ええ、早速いただきましょう」
    「いただきます」
    まずは卵に閉じられたカツを一切れ掴み上げ、一口
    「……うん」
    想像通り、甘辛く仕上げられたつゆに浸かったカツはサクサク感を失う代わりにジューシーで
    今度はご飯と合わせて食べるとたまらない、卵のとろとろの部分がご飯とカツによく絡んでいる
    「…ふう…いいですね」
    「ええ」
    多くを語る必要はない、特別上等な物ではない
    「はむ……うん…」
    噛むたび衣から、米から滲み出てくるこの味が端を止まらなくする
    少し休むために味噌汁を飲む、具はワカメとネギだけで特に何かを感じるほどの味でもない
    だからこそカツ丼がよく感じる…

  • 82ひよりん24/07/20(土) 16:51:14

    「……はぐ…はぐ…ん…」
    いつのまにか半分ほど食べ進めたあたりで改めてどんぶりを見る
    (しまったわね、このままじゃカツが足りない…)
    つゆがよく染みたご飯だからそのままでも問題はない、でも少し寂しく感じる
    追加で何か頼もうか…
    「ヒナさん、今、もしかして追加を頼もうとしましたか?」
    「……」
    「忘れてはいけません、ここは取調室ですから」
    (別に私はカツ丼が食べたいだけでそんなつもりはなかったのだけれど)
    でも、ここまで来たらそれも悪くないだろう、味噌汁のワカメを何枚かご飯に乗せ、七味をかけてそれで食べる
    「うん…」
    まあ、悪くはない、決して特筆して美味しい訳ではないが、これもこれで悪くないものだ
    いくらか食べたあたりで今度はご飯が少なくなったことに気づき、カツをうまく調整しながら食べ進めた
    (…ふぅ……午後、仕事まだあるのに……面倒ね)
    「ごちそうさま」
    「ごちそうさまでした」
    「…ハルナ、ここは払っておいて、私は少し席を離れるから」
    「えっ」
    意味がわからないと言う顔をしてるハルナを放って席を立つ
    洗面所で少し時間を潰してから戻るとハルナの姿は無かった、まあ、これでいいだろう
    (連れて帰った後の方が処理が面倒だし)
    たまにはこういう日があってもいい

    …後日、飲食店爆破の容疑で普段の倍ハルナを叩きのめした

  • 83ひよりん24/07/20(土) 16:52:13

    >>78

    実は孤独のグルメちゃんと見たことなくて今日初めてドラマを見ました!

    なんというか…すごくお腹が減りました!!!

  • 84二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 16:53:19

    食事前のいい時間に…

  • 85二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 17:00:40

    かつ屋かな
    ヒナが見逃すなんてレアケースね

  • 86二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 17:04:16

    カツ丼食いたくなってきた

  • 87二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 17:05:14

    腹減った…

  • 88二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 17:07:00

    松乃家じゃね、かつ屋は漬物つくぞ

  • 89二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 20:20:08

    あー、腹が減った…

  • 90二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 20:21:02

    これ動画化されたな、主は肯定派なのか許せないタイプなのかわからんけど

  • 91二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 20:54:16

    もはや毎日このスレで飯テロされるのが日課になってきた
    毎度のことながらなんで飯食った後なのに飯テロになれるんですか??

  • 92二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 21:28:55

    あにまんで掲載した以上動画化転載はされても仕方ないけど、ハーメルンにも出してるからそっちはどうなんだろうな?

  • 93二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 21:42:39

    >>92

    ハーメルンは私のやつです、動画化は賛否あるので他の方のお気持ちを侵害するつもりはありませんが、見ていただく機会だと思って、こう言うと上からですが…受け入れてるつもりです

  • 94二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 21:46:46

    あ、受け入れてると言うと否定的ですかね…私はそう言う機会と思ってるので、ハッキリ言うと嬉しいです
    たまにみるファンボックスとかでお金を取るのはどうかと思いますが…

  • 95二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 22:47:20

    「お久しぶりです」
    「…久しぶり…そうね、いつ以来かしら、確か…」
    「ちゃんとお会いするのは、以前のお茶会以来ですね、条約の際はお話しする暇もありませんでしたから」
    「そうだったわね、ご無沙汰してるわ、桐藤ナギサ」
    エデン条約、あれは私にとっては苦い思い出だ…
    「条約は残念なことになりましたが、今日来ていただけたことは嬉しいです」
    「こちらもご招待に預かり光栄よ」
    礼儀的な挨拶と手土産の菓子を渡し、面倒ごとはさっさと済ませる
    周りには正義実現委員会にティーパーティーの生徒、これほど警戒されていてはこちらも困る
    「申し訳ありません、通常、他校の方を招待する場ではありませんので」
    「そう、ならば、剣先ツルギを呼んだらどう?彼女なら十分私を抑え込めるでしょう?」
    どよっ、周りの生徒達が動揺を露わにする
    こちらはただ楽しむために来たのに、こうも監視されては気が緩まない
    銃まで預けているのにこの対応には流石に不満だ
    「そうですね、では、誰か」
    暫くして、周りの生徒が下がり、剣先ツルギ1人だけがテラスに残る
    「……」
    こちらを睨みつける様な視線だが、害意は無い、これでようやく一息つける
    それで、と桐藤ナギサとエデン条約についての話をする、しかし、やはり…
    「そうですか、万魔殿がそのつもりでは…」
    「そうね、こちらとしては…」
    しばらく会話を続け、頭をひねる…ふと、気がついた
    (…お腹が、空いているわね…)
    「難しいところですが、ここは両校の…」
    桐藤ナギサは真剣に条約の話をしている、私としてもそれは真剣に頭を悩ませる内容だ
    だが、今の私の思考は…気づいてしまったせいで空腹に染まりつつある
    (…はぁ……この話、いつまで続くかしら…)
    生返事にならない様に、悟られない様に振る舞う、どうしたものか…
    「こればかりは、どうしようもないところね」
    「…ええ」

  • 96二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 22:51:41

    (……はあ…お腹が、空いた…)
    ふと桐藤ナギサの方を見る、やはり真剣に考え込んでいる
    これほどの熱量を持って条約のことを考えている相手の前で私は…と、恥ずかしさもあるが…脳が働かない…
    すぐ目の前の相手はこんなにも真剣なのに
    (せっかく、準備したのですから…どうにかして、お茶会を…ですが、ヒナさんはこんなにも条約のことを…)
    「「う〜ん……」」
    2人でそれぞれ頭を悩ませる
    「…あの」
    ふと、幽霊の様に立ち尽くしていた剣先ツルギが口を開く
    「…第一回公会議は、和解のための茶話会だったと言います、煮詰まっているのでしたら…」
    なるほど、これはちょうどいい言い訳になる
    「でしたら、ツルギさん、お茶会の準備を頼んでいただけますか」
    「…わかりました」
    思わず心の中でガッツポーズをした、これは嬉しい流れだ
    先ほどの発言で頭の中で組み上げられた最高のパターンを綺麗になぞった様な感覚
    「…いいの?いただいても」
    「ええ、私も美味しく食べてくださる方が好きですから」
    「そう、なら」
    ああ…と安堵して、一瞬天を仰ぐ
    これは楽しみだ、楽しみで仕方ない

  • 97二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 23:01:39

    暫くしてティーパーティーのセットが並べられていく間も涎を何度も飲み込んだ
    (…あ……あのケーキ美味しそうね…あっちは、シュークリーム…あ、これも食べたい…)
    (…良かった、好みから外れたものはなさそうですね…)
    暫くしてお茶会の準備が終わり、給仕の生徒達が下がる
    「…私は扉の向こうに居りますので」
    「ええ」
    …剣先ツルギまで下がった、となると…
    (ようやく肩の力を抜けるわね)
    トポポポ…ふわりと香る香ばしい匂いで気づいた
    「それは、コーヒー?」
    「ええ、こちらの方がおなじみかと思いまして、食事もそちらに合う様な物を」
    「…ありがたいわ」
    コーヒーを受け取り、そして皿には半分に切られたホットドッグ
    「いただきます」
    「どうぞ、召し上がれ」
    …これは、手で食べていいのだろうか…ナイフとフォークもある、だけど…
    (…ど、どうすれば…そうだ)
    ふと桐藤ナギサを見る、視線に気づいた桐藤ナギサは手でホットドッグをつかんだ
    「…悪いわね」
    「いいえ、こちらこそ気が効かず申し訳ありません、ですがプライベートな場です、マナーよりも楽しむ事を優先してください」
    「…ありがとう」
    ホットドッグを手に取り、一口
    「はむ…」
    パリッ、ウインナーの皮を噛み破る、この食感が良い…肉汁も旨みが強く、美味しい
    そしてマスタードとケチャップ、これも決して多くも少なくも無い量で、パンの味もはっきりと感じられる
    (…ケチャップも市販品じゃ無いわね、酸味でサッパリしてるのに、まったりとしたコクを感じる)
    でもそれ以上に秀逸なのはウインナーの下に隠されたこのコールスローキャベツ
    甘酸っぱく、しかし刺激を感じさせないまろやかさ、脇役に徹して主役をウインナーに譲っている…

  • 98二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 23:03:46

    新鮮なヒナナギだ…

  • 99二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 23:12:59

    「これも、あなたが?」
    「はい、この場に出てきたものは全て私が、温め直したりはしていただきましたが」
    「そう……ふぅ…」
    コーヒーで口の中を洗い流す、そしてやはり、この相性だ
    (紅茶ならこうはいかないわね、コーヒーだから一緒に食べるのがいい…)
    パリッ…もきゅ…しゃくしゃく…口の中で音が変化していく過程もいい、あっという間に半切れ食べてしまった
    だけどまだ半分残っている、早速と口に運ぶ
    「あむ……?」
    この、慣れ親しんだ様な香りは…カレー?
    「……なるほど、これは…面白いわね」
    こちらはコールスローキャベツでは無い、火を通したキャベツをカレー粉で味付けしてあるのか
    ケチャップやマスタードに刺激的なスパイスカレーの香り、これは美味しい…コーヒーにも合う
    「気に入っていただけた様で何よりです」
    「…このくらいの量で飽きたりはしないけど、嬉しい気遣いね」
    「そう言っていただけて嬉しいです」
    先ほどはキャベツは脇役に徹していた、だけど、先程は緩やかに全体の調和をとっていた
    だがこちらはどうだろう?キャベツが主役になってもおかしく無いほど主張する
    決して嫌では無いのだが、この変化は正直驚いた、それにしても…
    (…少し小さいかしら)
    あっという間に食べ終わってしまった、こんなに美味しいから仕方ないのだが
    もっと食べたい…そう思っていると、次はフィッシュ&チップス
    (トリニティの名物とは聞いたけど、あまり美味しく無いことでも有名な物ね…食べたことはないけれど)
    魚のフライを口に運ぶ…ザクッ…いい音が鳴った、そして…中から温かいソースが溢れ出る、これは、想定外だ…
    もっと油でデロデロの料理のイメージだったのに、カラリと軽い食感、その上ふわふわと柔らかい白身魚
    滲み出てきたソースは…香草とレモンが強く香るが、卵の旨みもある、タルタルソースだろうか
    「…美味しい…!」
    これは美味しい、たまらない…

  • 100二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 23:24:31

    きたか

  • 101二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 23:46:02

    「それは良かったです、お飲み物はどうしましょうか、ガス入りのフルーツジュースもありますが…」
    「…貰うわ」
    上品だとか、下品だとか、今の私にはそんなのどうでもいい、これはとにかく、炭酸が欲しいのだ
    ポテトと魚のフライを頬張り、差し出されたオレンジジュースを飲む
    「……ふぅ…」
    このジュースもいい、甘味が薄く酸味が強いお陰で口の中が一気にサッパリした
    サクサク、ザクッ…ゴクゴクゴク…止まらない、フライの中のソースがすごく良い
    (…本当に美味しそうに食べてくださいますね……)
    「とても美味しいわ…」
    「ええ、よかったです」
    炭酸のガスで少し胃が膨れただろうか、さて、次に出てくるのは…
    「まだ塩気のあるものの方が良いでしょうか?それとも、甘い物を挟みますか?」
    (…確かに、まだサンドイッチが置いてあるみたいだけど…そうね)
    「甘い物をいただくわ」
    すると差し出されたのはパウンドケーキ、バナナの香りもする…
    「この紅茶がよく合いますよ」
    「へえ……」
    ケーキをナイフで小さくカットし、口に運ぶ、バナナの強い香り、そしてねっとりとした食味
    口の中でその味わいを楽しみ、紅茶を口に含む、甘い香りに反して鋭い渋み
    「…いいわね、バナナの強さに負けてない」
    「……♪」
    あっという間に一切れ食べ切り、次に出てきたのはクッキー
    (これは、かわいい…)
    ジャムで模様をつけられたモノやシンプルなモノ、いろんなクッキーを目で楽しみながら口に運ぶ
    カリッ…ほろり…最初の一口は少し固い、だけど一度歯を立てると口の中で湿って崩れてゆく
    甘味は強く無いがバターやジャムの香りがとても良い
    (…美味しい、でも紅茶の渋みに負けてる…)
    紅茶にミルクを少し垂らし、口に含む、やはりこれが正解か、実に良い…
    (一口でそうするとは…流石ですね…)

  • 102二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 08:07:38

    規制でもされたのかな?ハーメルンには出てるのにこっちは途中で終わってる

  • 103二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 08:19:53

    暫くクッキーを楽しみ、胃が落ち着いて来るともう塩気よりも甘味に興味が移り始める
    (……でも、あのサンドイッチも美味しいはず…)
    「もし、よければ、サンドイッチはお包みしましょうか?」
    「お願い」
    予想外の申し出なのに即答してしまった、恥ずかしい
    さて、何を食べようかと思案しているとシュークリームに目が止まる
    普通のシュークリームと違い、シュー生地を切ってクリームを挟んであるタイプのシュークリーム…
    (このタイプでハズレは見たことがないわね)
    その直感のままにシュークリームを手元に寄せる、シュー生地の蓋を手に取り、それでクリームを掬って一口、さくり
    「……ふふっ…」
    ああ、美味しい、甘い、カスタードクリームの優しい甘さとバニラの香りがいい…
    シュー生地も贅沢にバターを香らせている
    これならミルクはいらない、紅茶を飲み干し、新しく注いだ物をそのまま飲む
    「…うん、やっぱりこっちの方が合う」
    (…はぁ……そうです、やはりわかってくださるのですね…)
    サク、サク…シュークリームを食べる手が止まらない、甘さを渋い紅茶で洗い流すのがやめられない
    「…ふう……」
    良い…満足感が湧き上がってきて、どこか充実した感覚…
    「ヒナさん、そろそろ満腹かと思いますが、最後にこちらはどうでしょうか?」
    「…ロールケーキ?」
    「はい、私の自信作です」
    「自信作…」

  • 104二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 08:21:00

    ごくり、これは、それほどに美味しいのだろうか…
    「いただくわ」
    一切れを皿にもらい、倒してフォークで切り崩す、特に何か仕掛けがある様子はないが…ふわりと香るこの香りはバニラの香り
    (……タイミングが悪かったわ、シュークリームの前に食べたかった)
    「はむ…」
    …間違いだ、順番が悪い、そう思ったのだが、それは撤回する
    どうしてこんなにも美味しいのか、バニラの香りの生地は雲みたいに柔らかくて、口の中でクリームと一緒に淡く消える
    食べては消え、食べては消え、紅茶で休むとまた食べる、そして消える
    食べ勧めてから気づいたが、甘さが弱い、だというのに、こんなにも美味しい…
    口に運ぶと卵の香り、ミルクの香り、そしてバニラの香り…
    巻き込んであるクリームも、さっきとまるで違う、生クリームをメインに僅かにカスタードが香る
    口の中で泡の様に消えてしまうのが惜しい、こんなに香り高くて儚いケーキは食べたことがない
    カツン
    「あっ…」
    次の一口を求めたのに、フォークは虚しく皿を撫でるだけ…
    (…もう終わりなんて)
    「よければ、もう一切れいかがですか?」
    「…お願い」
    そうして私はもう一度、ケーキを消す作業に入り、同じやり取りを繰り返すのだった

    「…ごちそうさま、おいしかったわ」
    「それは良かったです」
    どれも美味しかったのに、あのロールケーキが頭に残って仕方ない
    「…あんなに美味しいケーキは初めて」
    「本当ですか?すごく嬉しいです」
    (…また、来たいけど…)
    (また、お誘いしたいですが……)
    ((…ちょうど良い理由が、無い…))
    「「はぁ……」」
    それぞれがそれぞれの想いを胸にその日は解散した、包んでもらったサンドイッチはすごく美味しかった…

  • 105二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 08:21:38

    その通りです…リアルタイム更新はするものではないですね…

  • 106二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 08:38:52

    朝食を食べていなければ即死だった…

  • 107二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 08:41:36

    俺は朝食を食べた後でもダメージを受けたが?
    それはそれとして雲みたいなロールケーキっていう食べ用のないものが出てきたお陰で耐えられた
    …食べよう無いよね?元ネタあるの?ある?

  • 108二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 10:08:01

    >>107

    名古屋の方でやたらと高い割に何も包んでないロールケーキを食べたことがあります…

    あれは、本当に綿菓子の様でした、美味しかったです…店名は覚えてません……

  • 109二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 11:27:28

    >>108

    行くしかないのか、名古屋……

  • 110二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 13:20:17

    お昼には、とり天食べた、名古屋飯

  • 111二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 23:14:04

    カリカリ…ペン先が紙を撫でる音が響く
    (はぁ……)
    少し視線を持ち上げると、きゃいきゃいとはしゃぐ黄色い後ろ姿とそれを相手する赤い後ろ姿
    そう、何を思ったのか万魔殿から監視が送られたのだ
    (……いつまでいるつもりなのかしら)
    お昼休憩を挟もうとした辺りで…(その頃にはお昼過ぎだったけど、)来たから、食事にも行けなかったし
    (お腹、空いたわね……)
    時計を見ると、もう15時を過ぎようとした頃
    …空腹とは一種の極限状態、私は自身の頭をフル回転させ、この場を乗り切る手段を探す
    (……そうだ)
    「ねえ、少しいい?」
    「おや、どうかしましたか」
    「そろそろ小腹がすいた頃かと思って、おやつはどう?何か持って来させるけど」
    「おやつ!?」
    「……ふむ」
    イロハより先にイブキが食いついた、これはラッキー、イブキなら籠絡できる…
    だけど、ここで問題なのは…
    (中途半端な量じゃ嫌ね、ここは何か…ちゃんとお腹に溜まる物を…)
    「ハンバーガーとかどう?」
    「ハンバーガー!!」
    「…はぁ…どういう風の吹き回しですか?」
    「私も小腹が空いたのよ」
    …実際は小腹どころではないが…
    手空きの委員会の生徒に買い出しを頼み、しばらく仕事に戻る

  • 112二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 23:14:50

    「委員長!買ってきました!」
    「ありがとう、そこに置いておいて、こんな事させて悪かったわね」
    「いえ、それではごゆっくり!」
    テーブルに並べられたのはハンバーガー、ナゲット、ポテト、ドリンク…バーガーも種類がある
    チーズと卵を挟んだバーガー、ノーマルだけど二段重ねの大きなバーガー大きなナゲットとレモンソースのバーガー
    どれを食べようかと悩んでいるとイブキが卵とチーズのバーガーを手に取る
    「イブキ、これ好き!」
    「…すみません」
    「いいのよ、イロハも先に選んで」
    そう勧めると、では、とイロハはレモンソースのバーガーを手に取る
    (…残り物には福がある、ね)
    残された大きなバーガーを手に取り、包みを開く、この匂いで涎が止まらない
    「いただきます…はぐ」
    うん、美味しい、久しぶりに食べたけどこれは美味しい…
    チーズ、パテ、バンズ、ソースには玉ねぎとピクルスがゴロゴロと…
    脂っこいパテとチーズをソースの酸味が打ち消してくれる
    (うん、こういうのが好き)
    今度から酸っぱいものが好きだと言おう、そう思うほどに食べるのが止まらない
    口の中をハンバーガーで見たし、コーラで流しこむ
    「ゴクッ…ゴクッ……ふぅ」
    「……よく食べますね」
    「…忙しかったのよ」
    つい皮肉で返してしまったが、イロハもかなり食べ進めている
    バーガーよりもポテトがお好みのようだけど…

  • 113二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 23:15:03

    「ねーねー!ヒナ先輩!ナゲットも美味しいよ!」
    「そうね、私もこのナゲットは好き」
    特にソースが良い、ナゲットにたっぷりソースをつけて口に運ぶ
    カリッ…もしゃもしゃ
    (…少し、衣が変わったような…気のせい?)
    甘みの強くて、味の濃いソースを楽しみながら、今度はポテトをソースにつけて食べる
    運ばれる間に少し萎びたポテトを口に運び、バーガーにかぶりつく
    (うん…行儀が悪いけど、これが1番美味しいわね…)
    (……ほんとに美味しそうに食べますね、普段とは全然違う)
    「おいしそう…イブキも!」
    くたびれたポテトとソースの風味に酸味の効いたバーガーのソース、そして肉の油とチーズ…
    波のように迫ってくるいろんな味、だけどそれを噛み砕いてぐちゃぐちゃになる過程がいいのだ
    そしてそれをコーラで飲み干す…
    「……はぁ…」
    たまらない…
    「…私も」
    いつのまにかポテトとソースが尽きて、ナゲットにつけるものがなくなってしまった
    3人でつまらない話をしながら、ナゲットを食べて休憩した

  • 114二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 23:15:53

    えへへ……Uberでマクドナルドを頼むのを我慢したら、少しは青輝石を買うお金が増えますけど…
    今の貯金で引き切れば問題ないですよね……

  • 115二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 23:23:08

    マクドナルドだぁぁぁぁ

  • 116二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 23:23:51

    俺はバーガーキングの方が好きな先生
    でも、マクドナルドも嫌いじゃない
    致命傷を受けてウーバーイーツを思案中

  • 117二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 23:26:40

    モスバーガーも美味いぞ、そらはそれとしてポテトはマックのが好き
    …食いたいよ俺も

  • 118二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 23:29:27

    深夜にハンバーガーは、ダメだろ…戦争だろ…

  • 119二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 23:39:06

    注文しちゃった…

  • 120二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 23:41:04

    夜の11時半、何故ウーバーイーツを使えるのだろうか?配達員寝てないのか?
    ……あー、もうほんとに、なんで頼めちゃうの?????俺に言い訳させてくれよ…

  • 121二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 08:48:02

    お昼はマクドにする

  • 122二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 11:20:10

    フウヒナをください…おじいちゃんが危篤なんです…!

  • 123二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 11:26:27

    自分で書け

  • 124二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 11:51:17

    肉じゃが作るふうひなを…

  • 125二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 12:20:11

    先生・セナ・RABBIT小隊といっしょにコンビニ弁当食べるヒナ概念はアリですか

  • 126二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 18:08:47

    えへへ…奇遇ですね…今日の晩御飯は肉じゃがです……もしかしたら、もしかするかもしれません……

  • 127ひよりん24/07/22(月) 23:00:50

    「…ふう……」
    今日の仕事はそろそろひと段落、まだ12時にもなっていない、最近は夜食を食べる余裕も無かった
    その理由は万魔殿が企画した豪華なパーティー、シャーレの先生を歓待する為のもの
    ちなみに先生は“今更そんな…”と困惑していたし、そもそもパーティーなんてこの前したばかり
    でもミレニアムやトリニティの要人に招待状まで出したらしく、もう今更取り下げられないそうだ
    先生も止むを得ず参加するらしいし、私はその会場の警備の仕事がある
    「そもそも、招待客のリスト作成なんてウチの仕事じゃ……いや、これで任せて適当な仕事をされたら…」
    そう思って引き受けたのが3日前、思えば自分で自分の時間を潰していた
    その事実に深いため息をつき、チャリチャリと鍵をいじりながら食堂に向かう
    「……あれ」
    …おかしい、まだ電気が…

    「…何を、してるの?」
    「……」
    食堂に入ると厨房のフウカと目が合う、あの何かを軽蔑するような目が一瞬丸くなり、そして大きく見開いて…
    「ヒナ……!…ヒナ!ちょっと助けて!!」
    「…えっと…どういう事?」

  • 128ひよりん24/07/22(月) 23:01:28

    「つまり、パーティー料理の下拵えでこんな時間まで…?」
    フウカは小さく頷く、ジュリはと辺りを見渡すと椅子を並べてそこに眠っていた
    交代で仮眠をとりながら用意しているらしい、だが…
    「後2日はあるでしょう?」
    「…煮込みとか、その辺の仕込みはもう始めないと…揚げ物とかも、切り分けるとかは既にしておかないと」
    「……」
    思わず頭を抱える、これは、酷い…フウカがここまで弱っているのは初めて見た
    マコトを叩きのめせばどうにかなる話でもないし、きっとフウカのプライドも許さない
    こんな無理難題を受けてなおそれをやるのは責任感やプライドがそうさせているのだろう
    なら、それを邪魔してはいけない…となると
    「何を手伝えばいいの?」
    「…じゃあ…!」
    フウカの指示で食材を切り分け、冷蔵庫や冷凍庫に入れたり、鍋に沈めたり
    自身のために夜食を作ってきたからか、前よりは形になっている気がする
    だけど、終わりが見えない作業は心にくるものがある…
    「フウカ、とりあえず寝てなさい、言われた分が終わったら私も休むから」
    「……ごめん、ヒナ…」
    「これが終わったら一緒にマコトを叩きのめしましょう」
    冗談半分の約束を交わし、言われた通りの仕事をし続ける

  • 129ひよりん24/07/22(月) 23:01:43

    ザクザクザクッ…野菜を切り分けたり…
    ポチャポチャポチャ…鍋に食材を入れてかき混ぜたり…
    「……はぁ…」
    今は下拵えの段階、まだまだ美味しい料理には遠い、だけどこれほどの食材が並んでいる…
    「…お腹、へった…」
    一口、味見だけ…そうはいかない、それをしたらきっと止まらない…
    それにやる事はまだまだある…仕事が、待ってくれない…
    「……」
    黙々と食材を切り、鍋をかき混ぜる、これは何を作っているのだろうか?
    …ぐぅ…と腹の音が鳴るが、最早それを抑える気力も無い
    「……いつ終わるのかしら、これ」
    作業を始めてそろそろ3時間、眠気と空腹で体が言うことを聞かなくなり始めた頃
    「あ、あれ…?」
    「ジュリ…おはよう…」
    「お、おはようございます風紀委員長…あ、もしかして…」
    「うん、フウカの代わり、そこで寝てるでしょ…」
    「か、代わります!」
    「……お願い」
    もう考える気力も湧かず、ジュリに全てを任せて私も椅子のベッドに横たわる
    最早空腹を気にする気も起きなかった

  • 130ひよりん24/07/22(月) 23:03:27

    「……ん…んん…?」
    …いい匂いがする…すごく、美味しそうな匂い…
    パチリと目が覚める、身体を起こし、周りを見る
    「おはよう、ヒナ」
    「フウカ…もう4時間も経ってるのね」
    いつもより長く寝てしまったからか、目覚めも悪く無い気がする、ベッドは最悪だけど
    「ジュリ、ヒナも起きたし、ごはんにしない?」
    「わかりました!」
    「……元気ね、あなたたち」
    「このくらいじゃないと、給食部なんてやってられないから」
    そう言って笑うフウカはどこか頼もしい、だけど…目は笑っていないのを私は見てしまった
    …しかし、さっきからずっと気になってる、この、甘い、だけど醤油の混じったなんとも言い難いあの和食特有の香り…
    …ぐぅ…ぎゅるるるる…寝起きなのに胃は早く食べたいと急かしてくる
    「……私、ものすごくお腹が減ってるの」
    「奇遇ね、私たちもぺこぺこ」
    「はい!」
    もう直ぐ7時、朝食を求めて生徒たちがやってくる時間…早く食べないと、邪魔が入る
    「ヒナ、取りに来てくれる?」
    トレーを取り、配膳を受ける
    「……!」
    先ほどからの香りの正体は、これか…
    「肉じゃが、いいわね…」
    朝には少しヘビーだろうが…今の私には全く微塵も関係ない、とにかく少しでもたくさん食べたい
    後はご飯とおひたし、お味噌汁、それからめざし…どうやら本来の朝食はこれらしい
    早く食べたくて1人で席に着く、少ししてフウカ達が来て、ようやく食べられる
    「「「いただきます」」」
    ずずず…味噌汁を含む、いつもの食堂らしい安い顆粒出汁と合成味噌の味
    だけどそれすら今はご馳走でしかない、めざしを口に運び、すかさずご飯を食べる
    「うん…」
    空腹が最高のスパイスというのは古来から言われてきたが、今ほど頷きたい時もない

  • 131ひよりん24/07/22(月) 23:04:20

    (……さて)
    ここで主役の肉じゃがだ、箸を大きく開き、肉とにんじん、糸蒟蒻、玉ねぎ、一度に掴めるのはこんなものか
    「はむ……うん…!」
    甘めの味付け、だけど濃い、しっかりめの味付けにほのかに香る鰹出汁、肉の旨みや玉ねぎの甘みが溶け出している…
    ぎゅっ、と肉を噛み締めるとじんわりと広がる旨み、ニンジンも火がしっかり通っていて柔らかいのに特有の食感がある
    味が消える前にご飯を口に詰め込む、ああ、美味しい…
    「…あれ、これは?」
    四角い銀の包みが皿の影に隠れていた、キャラメルだろうか?
    「あ、バター?今朝は和食なのに間違えたみたい」
    「昨日がトーストだったからでしょうか…」
    「……バター…」
    包をぺりぺりと剥がす、やっぱりバターだ
    「嘘なんてついてないわよ」
    そう、バターだ、これはバター、牛の乳の脂を固めたもの…それを私は…
    「え、ちょっと!?」
    「な、なんで肉じゃがに…?」
    バターを肉じゃがに乗せた、じわりと熱が入り、溶け始めたバターを絡め、一口
    「……あぁ…」
    ご飯を口に放り込む、いい…実に、良い…
    「…それ、美味しいの?」
    「美味しいわ」
    「えぇ…?」
    フウカとジュリが疑うような表情でコチラを見る、だけどたまらなく美味しいのだ

  • 132ひよりん24/07/22(月) 23:04:33

    牛肉に絡まったバターが牛そのものの香りと相待って、まるで良く脂を含んだ牛肉を噛んだような錯覚を起こす
    それにこの濃厚な脂はお米に合う、甘じょっぱい肉じゃがの汁とバターを乗せるだけで白飯がご馳走になるだろう
    それにニンジン、じゃがいも、玉ねぎ、どれもバターとよく合わせられる食材、相性は言わずもがな
    唯一危惧した糸こんにゃくも喧嘩せずに受け入れてくれた
    「…嘘、美味しい…!」
    「そうですね、安いお肉なのにコクが出るっていうか…!」
    ご飯が止まらない、おひたしやめざし、お味噌汁で一息入れ、口の中の脂を落ち着かせるとまた欲しくなる
    「……ふぅ…」
    気づけばすっかり食べ切ってしまった、満腹感と落ち着いた空気にすっかり私の気持ちは緩み切ってしまった
    「…今日、もう何もしたくないわ」
    「わかる…」
    「もう帰りたいです…」
    3人分の悲痛な呟きは誰に届くこともなく、食堂に消えてしまった

  • 133ひよりん24/07/22(月) 23:05:08

    お腹が減ったので、残り物の肉じゃが食べてきます…

  • 134二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 23:06:16

    肉じゃがにバター…
    洋風になるのかな…

  • 135二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 23:17:05

    は????深夜に更新して良いものではないが???

  • 136二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 23:26:29

    殺生な…

  • 137二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 23:29:19

    コンビニの肉じゃがでも買ってこよう…あれをつまみに飲むのがうまいんだ…
    でも、白飯も食いたい…

  • 138二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 23:41:29

    (ボウルに醤油を入れたらチューブのわさび、からし、コチュジャンをたくさんぶち込みよくかき混ぜたらフリーザーパックにゆで卵を入れ、作った特性だれを流し込み朝まで寝かせるのです……ごま油、黒胡椒、鷹の爪等を入れてもとても良い……にんにくチューブでも良いよ)

  • 139二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 09:04:00

    ちなみに豚汁にバターを乗せても洋風な感じがあって美味しいぞ

  • 140二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 09:08:03

    ホシノといっしょに保存食で腹を満たして夜を野宿で過ごした日

  • 141二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 09:41:56

    ありがとうございます!これでおじいちゃんも救われます!
    それはそれとして母が病気なのでフウヒナを永遠に求めてます!

  • 142二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 14:49:32

    >>141

    奇遇だな、俺もなんだ、書いてくれよ

  • 143二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 19:12:53

    フウヒナは万病に効くようになる…

  • 144二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 21:37:03

    今日は胃を休めます…
    どなたかお願いします…

  • 145二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 23:25:04

    ヒナ・ホシノ・先生のちゃんと寝ろ!組でゆったり夜食…いや寝ろよ

  • 146二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 23:53:05

    悔しいけどエミュが微塵も足りなくてお題となる生徒を誰も書けねえのよ

  • 147二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 00:01:03

    そういうときは概念だけ書き逃げすればいいのでは?
    温泉に浸かりながら温泉卵を食べて、お風呂上がりに腰に手を当てて牛乳(いちご牛乳でもコーヒー牛乳でも可)飲むヒナちゃんとか

  • 148二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 00:26:48

    そうそう、肉じゃがみたいに拾われるかもよ

  • 149二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 11:35:36

    「…牛丼が食べたい」
    「へ?」
    ポツリ、呟いてしまった…それを聞いたアコがすっとんきょうな声を出してコチラを見ている
    「……ううん、なんでもないわ」
    そうは言ったものの、食べたくなってきた…脂身の多い安い薄切り肉と玉ねぎを乗せ、紅生姜を散りばめた牛丼
    (……はぁ…)
    フウカに頼めば作ってくれるだろうか、まあ、それも悪くない…でも、きっとフウカの作る牛丼は美味しすぎる
    それの何が悪いか?…たまにあるこの感覚、安っぽいご飯だからこその良さもある
    (…チェーン店の、牛丼が食べたい…)
    そういう日もある、たまにはそんな気分の日もある
    私が食べたいのはあくまで安っぽいチープな牛丼だ
    (…24時間営業のお店、行けるかな…)
    帰り道から外れた遠い回り道をしなくてはいけない、でもそんな気力はない
    だからたまに食べるそれがどうにもご馳走に感じるのだ
    (……決めた、行こう)
    そうと決まれば話は早い、今日の仕事が終わるまでのあと数時間…それだけを我慢すれば良いのだから

    「……はぁ…」
    こういう日に限って、終わるのが遅い…普段部屋にいる3時をややすぎて、ようやく仕事が終わった
    この時間から帰れば3時半にはついて、そこからシャワーや身支度をして…
    使える時間を指折り数える、しかし…
    (……お腹、空いた…)
    食堂に行く?割り切ってまた椅子とテーブルで寝れば…
    「牛丼…」
    …どうしてもよぎるのはそれだ、こんな状態でまで、食べたくて仕方ない
    「……行くしか、ないのね」

  • 150二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 11:35:55

    「牛丼2つお持ち帰り、大盛りで」
    片道10分をかけて牛丼屋に向かい、テイクアウトを頼む
    こういうお店は1〜2分もあれば提供してくれるのがありがたい
    夜道の下がった外気に晒し、ゆっくりと冷めていく牛丼の香りがいい、今直ぐ食べたいけど、まだ早い…

    自分の部屋に辿り着き、牛丼を一つ開ける、本来もっとやるべきことがあるのに、もう我慢なんてできない
    紅生姜を乗せて、そのぬるくなったままの牛丼を箸で持ち上げる
    「いただきます…はぐ…はぐ…」
    冷え始めて脂の存在感が強くなった牛肉、ジャクジャクとした強い歯ごたえの玉ねぎ、そしてつゆを吸った米
    食感がそれぞれ違うし、暖かい時の一体感なんてない、全部がそれぞれの存在感を強くし、不協和音を生む
    それがいいのだ、味付けも濃いし、それぞれは美味しい
    でも、もきゅもきゅと噛み締めるとバラバラだ、味付けは同じなのにバラバラの食感
    「…あむ…うん」
    温かければサクサクと食べられるのに、冷え始めてご飯も少し硬くなっているから、もぎゅもぎゅと少しずつ食べ進める
    たまに入る紅生姜もいい、よく噛み締めてやると酸味が混ざっていい感じにサッパリする
    「……もぐもぐ…」
    冷えて硬いおかげで何度も何度も噛み締めるから、だんだん食べるのに疲れてきた
    最後の一口をちょうど食べ終わり、容器をゴミ箱に放り込む
    残りの一つは冷蔵庫に入れて、身支度を整える
    シャワーを浴びたり歯を磨いた後、ようやくベッドに入る
    (……)
    …うとうととしつつも、少しして目覚ましのやかましい音に脳が叩き起こされる
    ろくに眠れなかった事への後悔を抱えつつ、牛丼を冷蔵庫から出す
    (…はぁ……なんでこれを朝ごはんにしようと思ったのかしら)
    まだ牛丼を消化しきれていない胃を意識する

  • 151二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 11:36:06

    「……あ」
    ふと、思いついた、今日のお昼は給食部にいけばいい、今これをサッと食べる方法…
    フライパンを熱し、熱くなったところに、牛丼をひっくり返す
    ジュウゥゥゥッと牛の脂やつゆがフライパンに焼かれて良い音を鳴らす
    「……意外と、いけそうね」
    温まり、柔らかくなったら箸でほぐして米と一緒に炒め合わせる
    汁気が飛んできたら紅生姜をあけてもう少し炒める、そしてそれを牛丼の容器に戻す、牛丼焼飯…
    「……いただきます…」
    チャーハンのようにほぐれたそれをスプーンで掬って食べる
    「…美味しい…!」
    想定外だった、ここまで食べやすいとは
    牛丼の味だけど、香ばしくて美味しい
    「はむ…うん…」
    牛肉も存在感がある、ぎゅっぎゅっと噛み締めながら食べる
    玉ねぎは食感がとろりとしたより柔らかなものになっていて、食べる時に邪魔にならない
    紅生姜も良い、ところどころでアクセントになる、コレは美味しい…
    あの冷めた牛丼が不協和音を楽しむ為だったのに対してこれは一体感を楽しむためのものだ
    「あむ…あぐ…」
    いつの間にか食べ切ってしまった、やや脂っこさはあるがこれは…
    (また近いうちにやろう…)
    満腹感と眠気に襲われながら、身なりを整えて登校した

    「ヒナ委員長!おはようございます!」
    「…元気ね、アコ、どうしたの?」
    「昨日、牛丼が食べたいとおっしゃっていましたので、こちら買ってきました!」
    ドン、と置かれた牛丼を見る…胸焼けがしてきた
    「……自分で食べてなさい」
    「え、ええ!?」
    フウカに連絡して昼はサッパリしたものを頼んだ

  • 152二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 11:42:44

    牛丼ならすぐ食えるもんな
    今から行くわ

  • 153二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 11:46:11

    今回珍しくアコちゃん何も悪くなくて可哀想

  • 154二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 19:31:06

    こんな不憫なアコ初めて見た

  • 155二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 21:56:35

    俺初めてアコを可哀想だと思った

  • 156二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 23:31:15

    俺は初めてアコを可愛いと思った

  • 157二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 09:37:54

  • 158二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 17:01:28

    保守

  • 159二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 19:52:34

    もう飽きちゃったかな

  • 160二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 21:09:13

    食べることに飽きはありません!それはそれとして…夜食でお腹が見るも無惨になってて、書くのが怖いです…

  • 161二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 23:34:49

    >>160

    そりゃ書くたびに食ってたらそうもなるわ──!

  • 162二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 08:18:58

    本当に食べたいのを食欲のままに書くことでおいしそうに書き上げてるのか

  • 163二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 15:30:40

    なら俺は家系ラーメンが食いたい

  • 164二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:18:21

    要するに食いたくなるくらいのものを提示すれば書くんだな!?

  • 165二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 22:27:15

    何で自ら飯テロされに行くの…?

  • 166二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 23:08:41

    >>163

    前スレにも貼られてたけど、ヒナでラーメンだとこれが浮かんでしまう

    家系と二郎は違うだろって話だが、ホシノと屋台で柴関ラーメンもありだ

    #ブルーアーカイブ 突撃!ヒナ委員長のあさごはん! - 比宮じょーずのイラスト - pixivXで「そのフライ返しいつ使うんですか」って言われてめっちゃわらったwww.pixiv.net
  • 167二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 08:12:08

    纏めたものをハーメルンにも置いてあるのね

  • 168二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 10:48:26

    お店のラーメンもおいしいですよね…えへへ…今日はラーメンにします…

  • 169二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 13:15:32

    >>168

    食欲に屈してる……

    それはそれとして、何ラーメンなんだ

  • 170二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 17:26:13

    「……ふう…良い時間に終わったわね」
    今日は仕事が順調だった
    以前イブキとイロハが来た時に2人の相手をしたからか?それとも今日の夕飯がハンバーグだったからか?
    はたまた先生が連絡をくれて、少し話す時間を取れたからだろうか?
    何にしても、日付が変わる前に今日は書類も終わり、帰り支度まで済んだ
    「…ふぅ」
    一息つき、カップに残ったコーヒーを飲み干す
    「……お腹すいた…」
    しばらく胃に何も入れなかったから気づかなかった、急にお腹が減る…
    こうなるとダメだ、何か食べたい、何か、何か……そうだ、ラーメンなんていい、美味しいラーメンを…
    「……確かここにカップ麺が…いや」
    それじゃダメだ、今の私が求めてるのは…
    (…確か、近くに深夜営業のラーメン屋さんが…)
    空腹を前に1人でラーメン屋に入ることへの躊躇いなどなく、期待感を胸に帰路につく

    「……よし」
    食券を買い、店員に渡して品物が届くのを待つ
    はぁ…とため息を吐く、最近はいろいろあった、フル回転し続けた頭を休ませながらカウンター席でのんびりとくつろぐ
    「お待たせしましたー!」
    ごとん、ラーメンの入った丼が置かれる
    白濁したスープが特徴的な豚骨の香りを強く発している、口の中によだれが溜まるのがよくわかる
    「いただきます」
    今日は色々と吹っ切れていた、とことん食べようと決めていた、そんな気の迷いの結果…
    通常一枚のチャーシューを3枚にして、ネギを山盛りにし、味玉を倍の2つにしてさらにうずらの卵を5個もトッピングした
    さらに元々トッピングされている海苔もある、さあ、どう食べようか
    麺を箸で掴み、口に含んで啜る
    「ずるるっ…うん」
    インスタントでは食べられない太めの麺、噛み締めればちゃんと麺の味がする
    スープも脂っこいながらにちゃんと塩気もあっていい、麺によく絡んでいるから存在感がある

  • 171二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 17:27:16

    「お待たせしましたー、ライスと唐揚げです!」
    …来てしまった、気の迷いの結果2号が
    揚げたてのまだ油の泡が残っている唐揚げを添えられたマヨネーズにつけて口に運ぶ
    「あぐ…はふ…はふっ…んぐっ…」
    熱々の唐揚げをかじり、少し味わったところであまりの熱さに氷水で流し込む
    「…ふー…ふー…はぐっ」
    少し冷ました唐揚げをあらためて頬張る、濃い味がマヨネーズでまろやかで、でもしっかり胡椒のきいた味…
    ご飯を即座に口に放り込む、この相性が悪いはずがない
    「はぐ…あむ……ふぅ……ふー…ふー…ずるるっ!…うん…」
    どんどんと食べ進める、そろそろいい頃だろうか、チャーシューを一枚…
    「はぐっ…あぐ…」
    丸く巻かれた豚肉を厚切りにしたチャーシュー、これは繊維に逆らってるからか強い食感がある
    (…これは、残しておこうかな)
    次はうずらの卵、一つを丸々口に含む、白身がしっかりとした食感なのに対して黄身は滑らか
    味付けは濃くはない、卵そのものの味わいを楽しむようなトッピング…
    そして味玉をかじる、こちらの黄身はトロリと濃厚、その上、こちらも濃い醤油味…
    (……うずらの卵ね)
    海苔を一枚取り、スープに潜らせ、どんぶりの上で開く
    そしてうずらの卵と箸でちぎったチャーシューを乗せ、ネギと麺を乗せて巻き込む、そしてそれを口に運ぶ…
    「はむ…うん」
    じわっ…噛むとスープが口に広がる、今度はチャーシューの醤油味、よく噛んでいるとうずらもちゃんと居る
    (でもあんまり…これなら味玉の方が良かったかな…)
    追加でうずらを口に含む、やはりこの白身を噛み切る感覚と、まったりと口に広がる黄身の舌触りがいい
    海苔で麺を巻いてもう一口、次はネギを多めに巻き込む
    じゃくじゃくと噛み砕きながらレンゲでスープを流し込む

  • 172二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 17:27:38

    「……ふぅ……美味しい…ん…?」
    ふと、席に置かれたポップに目が行く
    「……ライスの食べ方…?」
    食べ方も何も、好きに食べればいいとは思ったが…
    (豆板醤に胡椒…そこに味玉を…?……いいかも)
    ライスに少量の豆板醤を落とし、箸で塗りたくる、そして胡椒と胡麻をかけて、味玉を乗せる
    さらにスープをすくって1度、2度と垂らす
    「…はぐ…」
    意外と辛さはない、それどころか刺激的な香りとは裏腹に甘味もある…
    (うん、悪くない…) 
    卵を割って崩しながら食べるとこれもまたいい、黄身を混ぜながら食べるとより柔らかな味わいで美味しい…
    スープをさらに足して、今度はご飯を海苔で巻いて食べる
    (……思ったより、微妙…)
    唐揚げをラーメンスープに落としてから一口、これは悪くない
    「はむ……はぐ…ずず……ずるる…」
    レンゲと器がカツカツと音を鳴らす、しばらくするとご飯の茶碗も唐揚げの皿も空になる
    「…ふぅ……」
    少しして、ラーメンの麺も尽きて、お腹も良い具合
    (流石にスープは…うん、やめておこう)
    今更栄養やらをいうのは手遅れだが、仕方ない…
    そのまま帰り、軽く整えてその日はベッドに入って夜が目の睡眠をとった

    次の日、近くを通ったイオリに「なんか、ちょっと臭わない?」と言われた
    …その日は少し憂鬱だった

  • 173二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 17:33:23

    選ばれたのは家系でした

  • 174二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 23:20:38

    「…はぁ……」
    ポツリ、一つため息が響く、そしてそのため息を聞いて顔を歪ませるのは風紀医院の保険担当のチナツ
    「もう5回めですよ、行政官」
    「…じゃあ何かいい案を出してください、私だってため息なんかつきたくありません…」
    (知りませんよ…だって、アコ行政官のコーヒーが不味いのは事実ですし…)
    「…どうにかして、ヒナ委員長に満足してもらえるコーヒーを…」
    「はぁ…イオリについて行けば良かった」
    事の発端は最近の委員長が見せる、食へのこだわりだった
    特に救急医学部のセナ部長とたまに喫茶店でミーティングをしているらしい
    そこのコーヒーを飲むようになったからか、私のコーヒーを飲む量が激減したのだ
    反応も悪い、目の前で飲んで顔をしかめられた時は流石に傷ついた…

  • 175二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 23:21:01

    「…行政官、正直に言っていいですか?」
    「その前置きの意味がわかりませんが」
    「何を言っても怒りませんか?」
    「……ええ」
    「…行政官のコーヒー、苦いわりに味が薄くて、香りも弱いのがよくないのかと」
    「…どういう意味ですか、それは…まるで聞いてるとどうしようもなく不味いみたいな…」
    「はい」
    「……」
    「その…こだわりがあるのはわかりますが、ハンドドリップはやめては…?」
    「そ、それじゃあ私が淹れなくても同じじゃないですか!」
    「……なら、せめて独学で淹れるのはやめませんか…?」
    「ちゃ、ちゃんと淹れ方の本くらいは読んでます!」
    「…そうですか」
    (じゃあ、不器用なだけでしょうか…)
    チナツが露骨に困った様子でため息をつく
    「…その、改善したいのであれば、せめて何かを変えることは受け入れていただけると…何も変えずに味が良くなることはないと思います」
    「くっ……!」
    それは、正直何も言えないほどその通りなのだが、それでもこだわりは変えたくない
    「とりあえず、苦いのは許容できるので味が薄っぺらいのだけはなんとかしましょう」
    「…どうしろと?」
    「…よく蒸らしながら少量ずつ淹れるしかないかと、のの字を書くように、とはよく言いますが、1度フィルターにかけてしまうと途端においしくなくなるそうです」
    「それで…?」
    「真ん中に少しずつ注いで待つを繰り返せばそんなに薄くなることは無いようですよ」
    「…うーん…」
    「それから、苦いコーヒーにはこういうのはどうですか?行政官も得意ですよね?」
    「……なるほど」

  • 176二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 23:22:22

    「……ふぅ…お腹すいた」
    昼食からしばらくした頃、そろそろ一息入れてもいいだろう
    (……いつもならアコがコーヒーを持ってきてくれる頃だけど)
    決して美味しいものでは無いけど、無いとなると少し寂しいものがある…そんなことを思っていると、ガチャリと扉が開く
    「失礼します、委員長、コーヒーをお持ちしました」
    「ありがとう、そこに置いて……?」
    デスクに置かれたのは、コーヒーと…
    (ドーナツ?…珍しいわね、誰かからの差し入れ?)
    そう思いながらコーヒーを口に含む
    「…っ!?」
    苦い、いつものコーヒーより苦い上に濃い…だけど
    (…いつもより美味しい…これ、アコが淹れたの?)
    味がハッキリしていて飲んでいても不味いとは思わない…これなら悪くない……続けてドーナツに手をつける
    「はむ……うん、美味しい…これ、どこの?」
    「え、ええと…その、私が…」
    「……え?」
    …コーヒーもドーナツもアコが?
    「そう…ありがとう、美味しいわ」
    「!」
    アコが大きく目を見開き、後ろを向いてガッツポーズをする、少ししてこちらへと向き直り、にこやかに
    「良かったです」
    と言って部屋を出て行った
    「……はむ」
    粉砂糖しかかかっていない、プレーンなドーナツだけど、小麦とバターが香り高くて、結構甘い
    コーヒーもガツンと苦い上に濃厚なので甘いドーナツとの相性がいい…
    「うん…これは、良いわね」
    ずず…パクパク…ずず…ものの数分で空になったカップを寂しく思いながら、仕事を再開した

    「チナツ!大成功でしたよ!」
    「良かったですね、アコ行政官」

  • 177二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 23:41:16

    おやつどきに投下すべきだった

  • 178二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 23:51:26

    アコ本人がちゃんと問題点を自覚して見栄をはらずに改善や対策に動けば、コーヒーの味ぐらいは簡単に解決できるよね

  • 179二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 01:13:31

    まぁ、ヒナの仕事と我々の腹の肉は減らないんだがな!ガハハ!

  • 180二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 08:18:41

    マジでヒナちゃん幸せになれ

  • 181二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 10:03:30

    こどもクリニックでヒナナギに対する答えが出たけどヒナナギの新作はありますか…?

  • 182二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 11:26:36

    >>181

    よそのスレの話を持ち込むな

  • 183二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 12:15:10

    >>182

    それはそうなんだけど、このスレ結構そこから影響受けてるんだよね

    ピザのくだりとかその流れのピザとかまんまだし

    だから181が期待する気持ちもわかる

    それはさておき荒れるようなのを投下するのは良くないよね

  • 184二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 13:13:44

    というか普通にこっちの>>1があっちのスレ参加してるしな

    あっちのスレ主に投下しないの?とか聞かれてたし

  • 185二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 13:15:17

    まあでもそれを全員理解してるわけじゃないから積極的に持ち出すのは違うんじゃない?

  • 186二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 13:16:37

    こうなるからスレ主は他のスレでは自我を出さず名無しになれってよく言われてたんですよね
    浸透して暗黙の了解と化した結果時代が経って忘れ去られがちだけど

  • 187二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 13:20:01

    実質派生作者だしね。初代スレのスレ主は違うっぽいけど

  • 188二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 13:20:11

    まああの時消し忘れてたって嘆いてたし、少なくとも主は自分からは出してないんだからそこはこっちで空気読もうぜ
    荒らしたいわけじゃないからな

  • 189二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 13:21:40

    >>187

    え、そうなの?ハーメルン見たら多分全部同じ人(?)のやつだけまとめてあるよ

    最初のラーメン+フウカも最新のコーヒーも

  • 190二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 13:24:38

    ないやつもあるし、名無しで投下してるのもあるし、多分同じ人のだと思うんだよね
    話の連続性あるのもちらほらあるし

  • 191二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 13:31:00

    口調結構違うけど、一貫してアイリスレの作者を肯定してるのと、つべでもひよりんの名前で採用されて喜んでるから確定でいいと思うよ
    ちなみにアイリスレも同じ名前で喜んだら悲しんだりしてた
    どこからひよりエミュし始めたんだこの人

  • 192二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 13:38:22

    多分どっちのスレ主もこんな話をするのは望んでないと思うけどなぁ…

  • 193二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 13:40:15

    だったら向こうで会話なんて始めなきゃよかったのに

  • 194二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 13:43:03

    >>193

    それは向こうのスレ主が迂闊だったし、名前を消し忘れた過去のスレ主も迂闊だった

    だけどそんなことを揚げ足取りする奴らも悪いだろ

    うっかりミスと知り合いに声をかけたいって気持ちは別に非難されるほどの罪じゃないだろ

    会話になったのも声をかけられたから返した程度でそのあとは一切無かったし

  • 195二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 13:43:50

    あーあ、次スレも間近なのにこんなので埋まるのかよ

  • 196二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 13:44:34

    その迂闊の結果がこれだよ

  • 197二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 13:44:39

    このレスは削除されています

  • 198二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 13:45:53

    スレ主も書くの渋ってたしもう潮時だろ

  • 199二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 13:49:04

    以上、持ち出すな持ち込むなをスレ主が破るとこうなりますという例でした

  • 200二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 13:51:30

    え?なんでこれで荒れるの?
    当人間で笑い合ってるだけでそうなるって、どんだけ心狭いんだよ…

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