- 1 ◆o4UP.SnF3o24/07/19(金) 21:43:41
- 2二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 21:52:40
立て乙
- 3二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 21:55:20
10までうめうめ
- 4二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:05:45
あげ
- 5二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:17:19
うめ
- 6二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:20:16
6
- 7二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:21:39
7
- 8二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:25:00
8
- 9二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:25:40
9
- 10二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 22:25:52
10。これでよし
- 11 ◆o4UP.SnF3o24/07/19(金) 23:18:24
質問コーナーの回答
Q,亡くなった友人の名前が気になる
A,『片桐 キミエ』という名です。が、トウカは彼女の名を頑なに呼ぼうとしません。
Q,この子の神秘と言うかモチーフは決めてる?
A,決めてはいます。使うかどうかは未定です。
質問は前スレにて募集中です
スレが落ちるか埋まり切るまでは質問を受け付けます - 12 ◆o4UP.SnF3o24/07/20(土) 00:33:06
回答
Q,正実の制服だけど所属はしてないよね?
A,してません。立ち絵がこれなのは一般トリモブの立ち絵が見つからなかったことによる苦肉の策です。 - 13二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 08:45:17
- 14二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 15:42:03
保守
- 15二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 20:55:20
保守
- 16 ◆o4UP.SnF3o24/07/21(日) 01:09:49
回答
Q,この子の好きな食べ物とかある?
A,アップルパイが好物です。しかし、友達が死んでからは作らなくなったようです。 - 17二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 01:11:53
大好きな思い出の味が思い出したくもない記憶の象徴になるって、いいよね
- 18 ◆o4UP.SnF3o24/07/21(日) 01:13:18
前回の続き
しかし、私が化学が苦手なのは認めなければならない。
…白波トウカ。
入学前は長い時間をかけてなんとかギリギリ試験に合格できる程度の科学知識を身に着けたが、そもそも致命的に才能が無く入学後は科学のみ急激に点数が低下。直近のテストではいよいよ0点というフィクションでしか見た事のないような破滅的な点数を叩き出し、他の生徒に格の違いを見せつけた。ちなみに、私はこれでミレニアムへの入学を諦めることになった苦い経験がある。
「…と、とりあえずそれは置いといて!これからの私たちの活動について説明します!」
先ほどまでとは打って変わり、真剣な表情になるヒフミ。
「私達はこの先三回ある特別学力試験で、どれか一回だけでも全員同時に合格することが目標です。一人でも合格ラインを下回れば他の人の合格も認められません。ですが、合格ライン自体は60点と比較的低めです。」
「低め…だと…?」
「…頑張りましょう!!頑張ればなんとかなります!!」
こうして、私達の補習が始まった。
補習授業部 一日目/終 - 19二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 08:01:32
自分が作ったアップルパイを食べて「美味しい!」って言ってくれてたんだろうな…
- 20二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 16:45:58
保守
- 21二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 21:22:45
保守
- 22二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 05:05:28
自室の冷蔵庫にとっくに賞味期限切れたリンゴとかの素材放置されてそうね
- 23二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 12:02:15
保守
- 24二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 20:10:29
保守
- 25 ◆o4UP.SnF3o24/07/22(月) 23:02:39
その日の夜。私は震える手でモモトークを起動する。
『ミカ、今起きてる?』
<起きてるよ☆
<どうかした?
『その』
『なんというか』
『今日もミカとお話したいの』
『いや』
『別に深い意味は無くて』
『特に大事な話もないし』
<オッケー!
<すぐ行くね!
『え』
『あの』
『住所はXXXXXX-XX-XXX-Xです』
…やってしまった。
『次』なんて望んではいけないとわかっているはずなのに。
前回はミカが勝手に脅して勝手に来ただけだが、今回は私から呼んでいる。言い訳はできない。
鼓動が高鳴るのを感じる。
ミカが来るのが待ち遠しい。
ああ、私は、どうしてこんなにも孤独に弱いのだろうか。
私のエゴで二人の命を奪っておきながら、私の心は人の温もりを求めている。 - 26二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 08:05:04
保守
- 27二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 12:53:33
保守
- 28二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 20:10:38
保守
- 29 ◆o4UP.SnF3o24/07/23(火) 23:05:38
…一つ気付いたことがある。
仮に私のような人間に優しくしてくれる人がいても、私は誰とも親しくなってはいけない。
私は大好きな人間のためなら人を殺す事さえできる人間だ。
そんな人間が愛を受け取ろうなんて思ってはいけない。ましてや誰かを愛して良い訳が無い。
……そう思うんだったら、どうして私はミカを呼んだ!?
私はいつになったら自分がどういう人間か自覚するつもりだ!?
私がミカに近づくことで一番傷つくのはミカだと何故気が付かない!?
もし本当に自分をきちんと理解しているなら、私はとっくに…!
(ピンポーン)
加速しだした思考を、インターホンの音が打ち切った。
ミカが来たんだ。 - 30二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 07:43:22
保守
- 31二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 12:52:45
保守
- 32二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 20:06:02
保守
- 33 ◆o4UP.SnF3o24/07/24(水) 20:09:34
ふと思った
こいつの身長どれくらいだろう
120+ dice1d60=27 (27) cm
- 34二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 20:17:03
コハルが148cmだからほぼ同じ!
…ミカってもしかしてロリk… - 35 ◆o4UP.SnF3o24/07/25(木) 04:59:03
玄関に向かう。
…それにしても、ミカはどうして私なんかに構ってくれるのだろう。
ドアに手をかける。
私のことなんて、兵器と同じ扱いでいいのに。
一度止まった思考が、内容を変えてまた動き出すのを感じる。
ドアを押すと、ミカが立っていた。
「やっほー☆ 来たよ!」
私に笑顔を見せるミカ。
その瞬間、私の思考は再び打ち切られた。
月の光を浴びながら私の前に佇むその姿の、息を呑むほどの美しさに。
夜の風がミカの長い髪を揺らし、柔らかな輝きを乱反射させる。
まるでミカ自身がうっすら光を放っているようだった。
私を包み込むような淡く、それでいて優しい光。
そんな光がミカから放たれているように思えてしまう。
その美しさを前に…私の何かが、限界を迎えた。
私は全ての思考を放棄し、ミカに思いきり抱き着いた。 - 36二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 12:48:20
保守
- 37二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 21:28:07
保守
- 38二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 07:42:50
保守
- 39二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 07:48:20
保守
- 40二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 12:13:39
保守
- 41二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 21:22:34
保守
- 42 ◆o4UP.SnF3o24/07/27(土) 05:28:40
「ど…どうしたのトウカちゃん!?」
ミカの声は私に届かない。
ふんわりと、ミカの体温が私に伝わってくる。
幸せ。それ以外の表現が見つからない。
「トウカちゃん…?」
頭がぼーっとする。
自分が現実にいるという感覚が薄れていくようだ。
眠ってしまいそうなほど暖かく、心地良い。
むしろ、このまま眠ってしまおうか。
私の頭が、徐々に活動を停止する。
そうしてミカの体温が私の心の全てを塗りつぶそうとしたその時…わずかに残った理性が、私の全てを再起動させた。
あれ…今、私は何をしているんだ…?
ミカに抱き着いてる…?
その事実に、私はこの瞬間ようやく気付いた。
「うわわわわわっっっっ!?」
私は慌ててミカから離れる。
「違うんだ!これは…えっと…ほんの、出来心?というか…。」
自分でも何を言っているのかよくわからない。ミカもきょとんとした顔をしている。
ただ一つ分かるのは、自分がものすごく恥ずかしいことをしたという事実だけである。 - 43二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 07:54:09
無自覚かつクソデカ依存系感情はいいぞ!!!
- 44二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 13:03:13
保守
- 45二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 21:12:48
保守
- 46 ◆o4UP.SnF3o24/07/28(日) 06:13:43
私はなんであんな事をしてしまったのだろう…。
ミカを部屋に連れて行く最中も、そんな事ばかり考えていた。
「疲れてたんじゃない?」
「勝手に人の心を読むな。」
…そんなに顔に出ていただろうか。自分の状態さえはっきり分からない。
「…ここが私の部屋。」
大して広いわけではないが、私にとって大切なものは全てここにある。
「まぁ、椅子とベッドぐらいしか座るところは無いが好きな所に座ってくれ。」
そう言うと、ミカはベッドに座った私の隣に腰掛けた。…なんだか落ち着かない。
「それにしても、トウカちゃんの方から呼んでくるなんてちょっと意外かも。」
「別に…私が呼んだっていいだろ。」
ただ寂しかったからだなんて…口が裂けても言えない。 - 47二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 12:40:19
保守
- 48二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 22:41:53
保守
- 49 ◆o4UP.SnF3o24/07/29(月) 05:23:48
「…。」
「…。」
困った。話すことが無い。
私は何か話したくて呼んだ訳ではないのだから当然ではある。
だが、ここまで来てもらって何も話すことが無いなんて事は許されない。
ミカは睡眠時間を割いてまでここに来てくれたのだ。
生徒会長の一人であるミカの睡眠時間が貴重であろうことは容易に察せられる。
かといって、何を話せばいいのかわからない。
最近あった事と言えば、補習授業部に入るハメになってしまった話ぐらいだろうか。
…あまり面白くないし、ミカにはどうでもいい話だよな…。
結局、何も話さないまま時間が過ぎてゆく。
…正直、私はこの虚しい時間が嫌いじゃない。しかし、ミカに申し訳ない気持ちが徐々に募ってゆく。
そんな罪悪感が私に早く話題を考えろと急かすが、全く思いつかない。
…いや、あった。一つだけ話すべき事がある。
そうだ、私から話しかけていい話題なんて一つしかない。
「…作戦の話をしようか。」
なぜなら、私とミカの絆など本当はそこにしか存在しないのだから…。 - 50二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 12:50:34
保守
- 51二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 23:29:05
補修
- 52二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 08:24:02
全てが終わったら友達になっててほしいな…
- 53二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 12:57:17
保守
- 54二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 23:25:44
絆は今はなくてもいつかは…
- 55二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 07:41:48
保守
- 56二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 12:44:06
保守
- 57二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 20:57:41
保守
- 58 ◆o4UP.SnF3o24/07/31(水) 21:07:10
「…そうだね。ここなら誰かに聞かれることもないだろうし。まだ具体的な内容とかは話してなかったよね。」
ミカはどうしてそんな顔をするんだ。
そんな顔をされたら、こっちまで…。
…しばらく、私とミカは淡々と作戦の事を話し合っていた。
「決行日は二十日後の夜…」
そこに一切の感情は無い。ただの情報の共有と確認。
「ここはこの位置からの方が…」
ある意味では有意義な時間と言えよう。こうして情報を共有し、二人で作戦内容を見直していけば成功率は確実に上がる。
「正義実現委員会とかは…」
これが正しい状態なのだ。そう自分に言い聞かせる。
「…大丈夫?」
「えっ?」
不意にミカにそんなことを言われた。
「…私…何か変な状態になってた?」
急に不安になる。知らないうちに何かおかしな事を言ったりしていたのだろうか。 - 59二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 21:52:44
誰か、この地獄みたいな空気を変えてくれ!
傷の舐めあいでもなんでもいいから普通に仲良くしてくれ!!
もういっそのことやらしい雰囲気にするタイプでもいい!!!() - 60二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 07:43:40
保守
- 61二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 12:39:38
保守
- 62二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 20:51:48
保守
- 63二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 23:55:01
- 64二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 05:46:22
「すごく…『空っぽ』って感じの顔してたよ?」
「か、空っぽって…。」
「…今日はこの辺にしよっか。」
私はどんな顔をしていたのだろうか。少し、いやかなり気になる。
けど、今大事なのはそこじゃない。
「私に気を遣う必要は…。」
「あー…ほら、私も疲れてきたし、ね?それよりほら、トウカちゃん私に聞きたい事があるんでしょ?」
露骨に話題を逸らすミカ。…聞きたい事?そんな話しただろうか?
そこまで考えて、私は昨日の発言を思い出した。
『明日は…ミカのことを教えてくれ。それじゃ…おやすみ。』
そうだ、私はミカに聞きたいことがある。
「ああ、そうだったな…。」
「なんでも聞いてよ。昨日は…私もちょっと、不謹慎な事聞いちゃったしさ。」
…ミカはそう言っているが、これは聞いてもいいのだろうか。本当に私が踏み込んでいい領域なのだろうか。
だが、ミカがそう言うなら…聞いてみるとしよう。
「ミカは…どうしてクーデターなんて起こそうとしてるんだ?」 - 65二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 12:44:48
保守
- 66二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 21:11:54
保守
- 67二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 08:01:08
ほしゅ
- 68二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 12:44:37
保守
- 69二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 21:31:22
協力するからには理由を知らないとね
- 70二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 02:04:01
☆
- 71 ◆o4UP.SnF3o24/08/04(日) 06:10:30
言ってすぐに後悔した。
「…すまない、言いたくなければ…」
「…ううん、いいよ。きっと、そのうち聞かれるとは思ってたからさ。」
ゆっくりと語りだすミカ。しかし、その内容は私の想像とは大きくかけ離れていた。
「私はね…ゲヘナが嫌いなの。末端とはいえ、パテル派のトウカちゃんならわかるでしょ?あんな奴らと平和条約なんてありえない。いつ裏切られてもおかしくないよ?」
その発言のあまりの違和感の大きさに、私はどんな表情をすればいいのかわからなくなる。ミカが何かに対して明確な憎しみを向けている所は初めて見た。
「だから、私がホストになってエデン条約を取り消すの。そして、元々はトリニティの一員であるアリウスと手を組んでゲヘナとの全面戦争を起こす。」
違う。ミカはそんな事言わない。全面戦争だなんて恐ろしい事を言うような人じゃない。
「そうでもしないと…ゲヘナがどんな被害をトリニティにもたらすかわかんないでしょ?」
私の知らない人間が目の前にいる。あれは私の知っているミカとは違う誰かだ。
ミカがそんな事を考える訳が無い。きっと適当な嘘を言って誤魔化そうとしているんだ。そうに決まってる。
…しかし、私はミカの何を知っているのだろうか?
これまで私の目に映ったのは、明るくて、天真爛漫で、優しくて…私と違って、憎しみなんて低俗な感情で誰かを傷つけようなんて思わないような美しい人間だった。
…だが、それがミカの本性だと誰が証明できよう?
私はミカのことを何も知らない。
ミカは証言した。私の目の前にいる人物はゲヘナを憎んでいる。
それだけが確かな事だ。
私がミカに抱いていたイメージの全ては、私の幻想に過ぎなかったというのか…? - 72二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 15:43:24
このレスは削除されています
- 73二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:30:40
人は見た目で判断してはいけないとか言うしね
- 74二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 07:43:56
保守
- 75二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 12:47:30
保守
- 76二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:10:07
ほ
- 77二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 06:01:57
厭忌、恐怖、幻滅、畏怖、悲観、困惑、混乱、軽蔑、失望、罪悪感、落胆…。
私の中で様々な感情が止め処なく溢れる。
嫌だ、認めたくない。ミカがそんな人間だなんて信じたくない。
「…変な冗談はよせよ…ミカが…戦争なんて、そんな事、考えるわけ…。本当はやむにやまれぬ事情があるんだろう?」
そうだ、きっとこれは悪い冗談だ。だが、すぐにその淡い希望は砕かれる。
「冗談なんかじゃないよ。私はゲヘナを根絶する。クーデターを起こす理由はそのためだけだよ。」
私はミカに掴みかかった。
「違う、絶対に違う!ミカはそんな酷い人間じゃない!言え!きっと…何か別の事情が…!」
ミカの身体を揺さぶる。まるでミカが嘘をついているという可能性に縋り付くように。
そう信じなければ、何か大切なものを失ってしまうとさえ思えた。
「…言ってよ…。私、ミカのこと嫌いになりたくないよ…。」
足に力が入らなくなり、私はその場にへたり込んでしまった。
そんな私を見て、とうとうミカが口を開く。
「…トウカちゃん…。私は、トウカちゃんが思ってるほど素敵な人じゃないよ。」
どうしてそんな悲しいことを言うんだ。そんな訳が無い。
そう思っても、それを証明するものは何も無い。
「それに…これは何としてでもやらなくちゃいけない事なの。」
その声には、確かな決意と、微かな諦観の色があった…。
私は動けなくなってしまった。
誰かを好きになることさえ、神は許さないというのか。 - 78二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 09:36:44
これは辛い…
- 79二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 12:43:06
大変だ…
- 80二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 21:13:15
保守
- 81 ◆o4UP.SnF3o24/08/07(水) 06:00:01
結局、私はただ涙を流す事しかできなかった。
泣いているうちに眠ってしまったのだろう。次に私が目を開くと、部屋にカーテンの隙間から日の光が射していた。
「…起きた?」
まず聞こえたのはミカの声だった。なぜか私はベッドに寝そべっている。ミカが運んでくれたのだろうか。
「いきなり眠っちゃうから驚いちゃった。もしかして、最近ちゃんと寝てなかったんじゃない?」
…図星だった。露骨に目を逸らす私を見てミカがため息を漏らす。
「だめだよ?ちゃんと寝なきゃ。学校で倒れても困るでしょ?」
ミカが私の体調を心配してくれている。その事を…私は嬉しく思ってしまった。
私はミカのことを好きになってはいけない。
そう分かっているはずなのに、こうして優しくされるとすぐに揺らいでしまう。
なら、私は昨日の話を聞いてなおミカを嫌いにならなかったのか?おそらく違う。
私は今も、ゲヘナとの戦争を起こそうとしているミカを強烈に忌み嫌っている。
なんともまあ酷い話だ。私はミカのことが好きであると同時に、悪として憎んでいるのだ。
…きっと、私の心が弱いからだろう。
愛を貫くことも、正しさを貫くこともできないからこうやって矛盾するはずの感情が両立する。
私は臆病者だ。そうでなければ、私はあの時涙を流すことなくただミカに同意するか、あるいは聞いた話をどうやって上層部に密告するかを考え始めていただろう。
自分の中途半端さに嫌気が差す。 - 82二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 12:09:37
- 83二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 21:16:21
保守
- 84二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 02:38:41
★
- 85二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 12:04:34
好きな人が犯罪に手を染めてるのを見たくないって感じかな…
- 86二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 19:25:16
ホ
- 87二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 23:05:41
シ
- 88 ◆o4UP.SnF3o24/08/09(金) 06:05:04
「…ミカ。」
「うん?」
「これからも…たまに呼んで構わないか?」
なぜ私がそんな事を問うのか、分からなかった。
「もちろん☆ …あ、でも毎日は厳しいかも?私も寝なきゃいけないし。」
「はは、ティーパーティーの聖園ミカが寝不足で体調不良…なんて、冗談にもならないな。」
なぜ私はミカとこんなにも仲の良さそうに話しているのだろうか。つい昨日嫌いになったばかりの相手なんて、気まずくて話せないのが普通だろう。
頭がおかしくなりそうだ。自分の行動に全く整合性が無い。
まるで、自分の行動を何処か遠くから俯瞰しているような…。
そんな感覚に陥るほど、自分の行動原理が理解できない。
「…まだ日が出て間もないみたいだし、今のうちにとっとと戻った方が良いんじゃないか?意味もなく夜中に外出してたことがバレたら、それこそ大問題だろう。」
「わわっ!?これ…走って行ってもギリギリ…間に合わないかも?とにかく、急がなきゃ!」
慌てた様子でミカは飛び出していった。
…今の私の発言だけは、意味を自分で説明できる。
ミカといる自分を気持ち悪く思った私は、理由をつけてミカを追い出したのだ…。
不透明な心/終 - 89二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 12:44:08
保守
- 90二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 19:45:24
このレスは削除されています
- 91二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 22:00:39
保守
- 92二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 08:14:12
保守
- 93二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 12:52:02
保守
- 94二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 21:21:52
保守
- 95 ◆o4UP.SnF3o24/08/11(日) 06:01:15
放課後のトリニティ総合学園。大半の生徒は帰宅したり部活動に勤しんだりして、ひとときの自由な時間を満喫する。
だが、成績不振者に自由など無かった。
私たち補習授業部は毎日放課後、必ず集まって勉強をすることになっている。
科学全般が苦手な私は、二時間程ある部の活動時間のほとんどをその勉強に費やすことになる。
………
「もう嫌だ!」
勉強をするには若干広すぎるような気もする部屋に、私の悲鳴にも近い声が響く。真っ先に反応したのはヒフミだった。
「トウカさん!?大丈夫ですか!?」
「どうして元素を何十種類も覚えなくちゃいけないんだ!火土水風でいいだろ元素なんて!」
「何百年前の化学ですかそれ!?」
「…うぅ、どうして皆あんな難解な文字列を覚えてられるんだ…。」
「わ、私も手伝いますから…。とりあえず、どこまで覚えてるか確認しましょう。水素の次の元素は?」
「ヘリウム。」
「じゃあその次は?」
「マイナスイオン。」
「どこから指摘すればいいんでしょうか…。」 - 96二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 08:15:00
やばいバカだ…
- 97二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 08:54:26
『すいへーりーべーぼくのふね』を知らないのか……
- 98二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 13:40:42
保守
- 99二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:04:09
保守
- 100二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 06:16:54
しばらく不毛な問答が続いた。
「…とりあえず、私は若干余裕がありますし、トウカさんが元素を覚えられるように手伝います。」
「すまない…。」
「まず、語呂合わせで覚えるのはどうでしょう?」
「語呂合わせ?」
「『すいへーりーべーぼくのふね なまえがあるしっぷすくらーくか』ってやつです。」
「…どういう状況だよソレ。なんで単に船って言えばいい所をしっぷすって呼ぶんだ?」
「この手の語呂合わせにそういうツッコみしてたらキリ無いですよ!?とにかく、この語呂合わせがあればかなり覚えやすくなるはずです。」
「なるほど…。」
そして、しばらくした後……
「順調ですか?」
「ああ、とりあえず最初の20種類は覚えた。水素ヘリウムリチウムベリリウム…。」
「いいですね!それじゃあ、確認するので紙に書いてみてください。」
「分かった。えーっと、すいへーりーべー…。」
H He Ri Ve Bo Ku N O Fu Ne
Na Ma Ga Al Si Ps Kr Ar C Ka
「いくらなんでもそうはならないでしょう…。」 - 101二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 12:56:12
草
- 102二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 22:15:42
保守
- 103二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 08:26:26
保守
- 104二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 13:49:48
保守
- 105二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 21:06:33
保守
- 106 ◆o4UP.SnF3o24/08/14(水) 06:13:38
壊滅的なセンスに呆れつつも、ヒフミは根気強く教えてくれた。
「なぁヒフミ、もし科学以外でわからない問題があったら言って欲しい。教わってばかりというのもアレだしな。」
「分からない問題ですか…実は、数学のこの問題が良く分からなくて…。」
「それか、その問題ならこいつらを…こうしてやればいい。ここさえできれば後は簡単な計算になる。」
「あ…なるほど!確かにだいぶ分かりやすくなりました!…本当に科学以外はできるんですね…。」
「まぁ、その科学ができないからここにいるんだけどな。試験に科学の問題が多く出ない事を祈るばかりだ。」
「あはは…まぁ、そこまで難しい問題は出ないと思いますし、基礎ができるようになればきっとなんとかなりますよ。」
「そうだな…ん?コハルが開いてるページ…テストの範囲と違くないか?」
「ああ、コハルさんなら勉強しなくても大丈夫らしいですよ。」
「? どういうことだ?」
「どうやら、飛び級するために無理して二年生のテストを受けていたようで…。今の学年の学習内容はほぼ完璧だそうです。範囲と違う場所を勉強してるのも、予習のためだと聞きました。」
「そんな事情があったのか…なら指摘する必要も無いか。」
「そうですね。見た感じアズサさん達も順調そうですし、このまま問題なく金曜日の試験は合格できそうです。」
ヒフミの言う通り、アズサは積極的に周り…特にハナコに頼りながら勉強を進めている。
その学習速度と意欲は驚異的で、補習授業部が放課後の勉強を始めてすぐだというのにアズサはもうテスト範囲の三分の一以上を学習し終えた。今回のテスト範囲があまり広くないとはいえ、凄まじい速さだ。
「ハナコさんが教えてる内容に間違いは全くと言って良いほどありませんし、もしかしたら点数が低かったのにも何か事情があるのかも知れませんね。例えば、マークシートの回答欄に一つずれてマークしてしまったとか…。」
「確かに、その可能性も高いな。そうなると…。」
全員で合格するにあたって、一番の問題になるのは私だ。 - 107二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 12:48:56
保守
- 108二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 18:55:00
この子の戦闘とか料理とかその辺りが知りたい
- 109二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 21:01:07
美味しい料理作れるかな?
- 110二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 21:22:40
……知らない方が幸せなことってあるよね
・現時点では見栄っ張りのガチ落ちこぼれ
・そもそも学習環境がガチで終わってた少年兵
・頭はいいけどトリニティに絶望しきってやる気皆無
改めて見るとひでーな、オイ(遠い目) - 111二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 00:24:31
その上友人失ってるってお労しい超えて人心無案件だぞ
- 112 ◆o4UP.SnF3o24/08/15(木) 06:06:52
「皆さん大丈夫そうで安心しました。実は一回目で合格できなかった場合、合宿をするように言われてて…。」
「合宿…!? 家に帰る事さえ許されないというのか!?」
「それに、もし三回とも不合格だった場合は…うう…。」
「どうなるんだ…?」
「…いえ、合格さえすれば関係ない話です!さぁトウカさん、お話はこの辺にして勉強を再開しましょう!」
「え、ええ?」
なんだか露骨に話を逸らされた気がする。…合宿。私が点数を取れなかったせいで全員家に帰れない…なんて事態はなんとしてでも避けなければならない。
ふと想像する。私一人だけが合格点に達しなかったために発生する合宿の光景を。私一人だけが合格点に達しなかったために発生する追加のテスト勉強の光景を。
地獄絵図もいいところである。そんな大迷惑をかける訳にはいかない。
私は両頬を手で叩く。
「よし、頑張ろう!目指すは一発合格っ!」
「その意気です!」
大丈夫、全力でやればきっとうまくいくはずだ。
今日の勉強成果
dice1d10=5 (5)
- 113二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 12:50:56
まずまずってところか
- 114二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 16:45:05
保守
- 115二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 20:58:34
保守
- 116二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 23:23:33
勉強する意欲があれば合格点まで届くはず!
まぁでも合宿することになるのは予測可能回避不可能なんですけどね - 117二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 07:38:41
保守
- 118二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 12:45:48
保守
- 119二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 19:05:53
ほ
- 120二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:05:40
保守
- 121二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 05:55:17
このレスは削除されています
- 122 ◆o4UP.SnF3o24/08/17(土) 06:00:54
…そうして、テスト勉強の日々が始まった。
水曜日。
「うぅ…眠い…。」
「…大丈夫ですか?顔色が悪いですよ…?」
「昨日徹夜で勉強したんだ…。おかげでだいぶ進んだが…。」
「それは…なんというか……ちょっと待ってください、その薬は何ですか!?」
「ああ、脳を無理矢理活性化させる中枢神経刺激薬…いわゆるスマートドラッグだな。」
「セーフなんですか!?セーフなやつなんですかそれ!?」
「入手自体は処方箋だから問題ないが…こういうOD行為は多分、校則違反だろうな。」
「アウトじゃないですか!?」
「でも、不合格を取って皆に迷惑をかけるのは…あっ眠気が…。」
そこで視界が暗転する。
「トウカさん!?トウカさーん!!」
今日の勉強成果
dice1d10=1 (1)
トリ付け忘れたので上げなおし
- 123二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 10:22:08
- 124二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 11:33:28
駄目じゃねぇかァァァ!
- 125二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 21:31:43
保守
- 126 ◆o4UP.SnF3o24/08/18(日) 06:07:07
木曜日。
「時間が足りない!」
頭に入ってるのかすら不安になるほど速く進めているにも関わらず、未だテスト範囲全てに目を通す事すら叶わない。
「まずいな…。」
間に合うのだろうか。確実に間に合わない。
かと言って諦める訳にもいかない。それによって被害を被るのは私一人ではないからだ。
…ヒフミの反応を見るに、おそらく不合格になった時の罰は合宿だけではない。それが何なのかは不透明だが…少なくとも、言いたくないほど、目を逸らしたくなるほどに恐ろしいものであるのは間違いない。
なら、私のするべき事はただ一つ。目の前の勉強に集中する事だけだ。
ブラックマーケットで買った知らない名前のエナジードリンクの缶を開ける。眠気を覚まし、集中力と記憶力を高める作用があるそうだ。
体力の前借りになるのはわかっている。どこかで揺り戻しが来るだろう。
ましてや、ブラックマーケットで売られてるような品物だ。どんな離脱症状があるか分かった物ではない。
知ったことか。テストが終わる時間まで持てばなんだっていい。
私はお世辞にも美味しいとは言えない無駄に強炭酸な液体を口に流し込んだ。
今日の勉強成果
dice1d10=2 (2)
- 127二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 12:37:00
進んでないじゃん
- 128二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 15:22:51
一回寝なよもう…
- 129二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 18:01:25
ほしゆ
- 130二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 20:54:11
保守
- 131二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:46:25
焦りは禁物だよ
- 132二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 01:13:11
このレスは削除されています
- 133 ◆o4UP.SnF3o24/08/19(月) 01:13:38
金曜日。今日がテストの本番だ。
ヒフミがテストの内容について説明してくれた。
「えーと、このテストはテスト範囲はそのままに、一人ずつ違う内容のテストが配られるそうです!」
「つまり…私達の苦手な内容が重点的に出る可能性が高いということか…。」
その話を聞くと、コハルの顔が青ざめ始めた。
「ちょっと!そんな話聞いてない!」
「わ、私も先程ティーパーティーの方々から聞いた話ですので…。」
どういうわけか慌てているコハルを、ハナコが落ち着かせる。
「まぁまぁ、コハルちゃんは今の学年の内容は完璧なんですよね?なら、落ち着いてやれば問題ありませんよ。」
そう、彼女らは全くもって問題ない。
大事になるのは、私とアズサの点数。
「アズサ、いけそうか?」
アズサは頷いた。
「大丈夫。準備は完璧。」
チャイムが鳴り、テストの開始が近いことを知らせる。
私達はそれぞれの席に着き、テスト用紙が配られるのを待つ。
ここから先は私語厳禁。自分との戦いだ。
テスト用紙が裏向きで配られる。もう一度チャイムが鳴るまで内容を見てはならない。
深呼吸し、心を落ち着かせる。
…大丈夫だ。ここまで来れば、出された問いに答えるのみ。何も難しいことではない。
再びチャイムが鳴る。テスト開始の合図だ。
紙をめくる音が五つ、教室に響いた。
結果
dice1d92=46 (46) +8
- 134二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 01:49:33
今回は実らなかったけどあなたの近くで必死に点取ろうとしていた人がいたようですね
それはもうエナドリで身を削りながら取り組んでいたようですね
……それを知ったらどう思うんだろうね、原作通りにいくならわざと低い点を出すハナコさん - 135二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 06:50:10
そこそこいい点数…
- 136二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 08:50:18
ほし
- 137二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 12:43:21
割といい点数
努力が実ったね - 138二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 21:14:37
保守
- 139 ◆o4UP.SnF3o24/08/20(火) 06:05:40
…案の定、科学の問題が圧倒的に多かった。
だがヒフミに教わった甲斐もあってか、解ける問題も少なくなかった。
これなら、高得点とはいかなくても合格はできるかも知れない。
私は解き終わった後、回答用紙を一通り見直す。
よし、これならいける。
…テスト終了を知らせる最後のチャイムが鳴った。
「はーい、それじゃテスト回収しますねー。」
職員が用紙を回収していく。私は名前が書いてあるのを確認し、職員に手渡す。
「…終わったか。…うっ!?」
安心した次の瞬間、激しい頭痛が私を襲った。
間違いない、無理をした反動が来たんだ。
立っているのも苦痛に感じるほどの痛みが脈打つように私を蝕む。
私はその場に倒れこんでしまった。すると今度は強烈な眠気が私を包む。
「トウカさん!?だいじょうぶで…」
私はそれに抗う気にもなれず、そのまま気絶するように眠ってしまった…。 - 140二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 12:24:41
ほ
- 141二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 16:12:02
ぶっ倒れてるじゃねぇか!
- 142二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 21:00:46
ほ
- 143二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 02:05:23
このレスは削除されています
- 144Part2の>>6324/08/21(水) 02:14:13
所属してもいない正義実現委員会のメンバーの立ち絵を使い続けるというのも何なので、仮に「海ひつじ屋め~か~」で作ってみました。
首から下はトリニティ生徒の立ち絵に近い配色のセーラー服に黒いカーディガンを重ね、頭髪の根元がストレスで白くなったのを隠すため帽子を被っている事にしています。
イメージと違う部分があったらご指定の通りに修正するので、遠慮無くお申し付けください。
海ひつじ屋め~か~🐑⚠️このメーカーはSNS・アプリに使用できません!‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾
▧ 立ち絵としてTRPG関係で使用可。
それ以外での使用は管理できませんので原則不可です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
使用の際は、自作発言を防ぐため、どこかにメーカー名(もしくは作者名)やURLを記載してください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
[ OK ]
・TRPG立ち絵として使用
・「TRPGシナリオに付属するNPC画像」として使用
・picrewのシェア機能を使った共有、個人観賞
・公序良俗に反する表現を含まない、自作フリーゲームの立ち絵(金銭の発生するものは不可)
[ NG ]
・自作発言、トレス、AI関係全般
・SNSやアプリのアイコン、アバターとして使用
・上記許可済み以外の方法での二次配布
・悪意のある加工、使用
・TRPGオンセツール(ココフォリア等)以外の場で出典記載なしの利用
※卓の動画配信・キャラシでの画像登録なども含みます
※Twitter/Xでの画像投稿も含みます(卓報告などのスクショは出典書かなくて大丈夫です)
※シナリオに同梱する場合はトラブル防止のためBOOTH等DL前の説明画面と本体中身の両方で出典表記して下さい
▧ 詳しい説明、そのほかNPC素材はこちら
http://blog.livedoor.jp/hanepoti-trpg/archives/91415585.html
▧ ご不明な点がありましたら
Twitter/@hanepoti2
「海ひつじ屋め~か~」製作者:はねぽち
▧ 簡易履歴 ↑new
----------------------
2023/10/1 種類追加、一部修正
・クレジット追加
・女の子対応、飾り髪レイヤー追加
・インナーカラーレイヤー追加
・手レイヤー追加
・表情、ほくろレイヤー追加
・目髪のバランス変更
・背景レイヤー追加
・身体服の修正、メーカー名変更picrew.me - 145Part2の>>6324/08/21(水) 02:14:49
- 146 ◆o4UP.SnF3o24/08/21(水) 06:15:20
「…さん!トウカさん!」
私を呼ぶ声が聞こえる。誰だろう。
「…ヒフミ?」
そうだ、この声はヒフミのものだ。
「ああ、良かった…!」
この天井には見覚えがある。保健室だ。
「私…寝てたのか…?」
「寝てたなんてものじゃありません!突然倒れたんですよ!?」
「…?」
そこでようやく私は思い出す。私はテストが終わった直後ドリンクの反作用で倒れたのだ。
「うっ…。」
まだ頭が痛い。倒れる直前に比べればいくらかマシだが、こんな痛みは初めてだ。
「そうだ、点数…。私の点数はいくつだ…?」
脈打つ頭を押さえつつ、ヒフミの返答を待つ。
「…まず、トウカさんの点数は54点でした。」
54点。合格点に6点足りない。…不合格だ。
「そうか…。すまない、皆頑張っていたろうに…。」
私はヒフミに背を向けるように寝返りを打つ。
油断すればきっと私は泣いてしまう。
ヒフミに涙を見せる訳にはいけない。一番辛いのは私のために合宿が決定したヒフミ達なのだから。
「それが…私以外、全員不合格で…。」
「…は?」
あまりにも突拍子のない情報に素っ頓狂な声が漏れる。 - 147二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 12:40:30
ひでぇ…
- 148二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 19:32:28
わぁ・・・
- 149二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 23:00:37
君はよくやったよ…
- 150二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 07:45:40
ゆっくり休もう
- 151二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 14:41:22
保
- 152二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 23:08:47
保守
- 153二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 06:57:38
ほしゅう
- 154二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 12:09:54
保守補習
- 155二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 20:04:34
補習保守
- 156二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 05:42:28
このレスは削除されています
- 157 ◆o4UP.SnF3o24/08/24(土) 06:23:54
「アズサはまだしも、コハルやハナコも…?」
アズサが不合格というのはまだ理解できる。流石にこの数日で勉強しきるのは無理があったのだろう。
だがなぜコハルとハナコが不合格なんだ? コハルは予習をし始めるほどには余裕があったし、ハナコもアズサに積極的に教えてたし…。
「はい…ちなみに、アズサさんが32点で、コハルさんは11点。ハナコさんは2点でした…。」
「にににににににに2点!?!?!!?? なんで!? 何をすればそんな点数が取れるんだ!? 今回マークシートとかでもないよな!?」
私は焦りのあまり、考えたことが全て言葉になってしまった。
「お、落ち着いてくださいトウカさん…。いや落ち着けませんよね…私も正直目を疑いましたし…。」
私は頭を抱える。
「試験はあと二回…勉強に使える時間は二週間…。私やアズサはともかく、コハルとハナコはここから巻き返せるのか…?」
そもそもテストの点数というのは継続的に、それこそ何か月も勉強して上げていくものだ。10点や20点ならまだしも、40点や50点も上げるとなると勉強や問題に対する考え方を根本的に変え、その上で時間をかけて基礎以上の思考回路を身に着ける必要がある。それは一朝一夕でできることではない。
私とアズサは…まぁ、ここまで来れば頑張ればきっとなんとかなる。30点程度の差は努力で埋められると信じたい。いや信じるべきだ。アズサの学習スピードは驚異的で、それこそゼロからここまでたどり着くなんて…。
「ん?」
そこまで考えて、私は一つの違和感に気付いた。
「あれ? どうしました?」
ヒフミが怪訝そうな顔で私の目を見る。考えるごとに、違和感は大きくなっていく。
「このテスト結果…何かおかしくないか?」 - 158二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 09:34:27
このテスト・・・なんか変・・・
- 159二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 19:21:39
ほしゅ
- 160二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 23:35:55
どこが変なんだろう……
- 161 ◆o4UP.SnF3o24/08/25(日) 06:18:31
「おかしい? どういうことですか?」
「アズサはハナコから勉強を教わっていたよな?」
「まぁ…そうですね。私もたまに教えたりしてましたが、基本的にハナコさんから教わっていたはずです。」
「なら、なぜアズサは32点も取れたんだ? 2点を取るようなやつから教わっていたら、普通は同じくらいの点数に落ち着くはずだろう?」
「…確かにそうですね…。」
「なぁ、ハナコが教えるとき、おかしな内容を教えてることはなかったか?」
「アズサさんが勉強しているところは何度か見ましたが、ハナコさんが間違った内容を教えている所は見たことがありませんでした。」
「だとすれば、ハナコは本来アズサと同等…あるいはそれ以上の点数を取れているはずだ。」
異常に低いハナコの点数。アズサの成長との矛盾。そして、個人で違うテスト内容…。
「もしや…。」
ハナコのみ、異常な難易度のテストを渡されている…?
「このテスト…何かあるな…。」
補習授業部 一週目/終 - 162二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 09:25:54
いや、そうはならんやr……いや、なるのか?ん?
もうわけわかんねぇよ() - 163二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 11:50:32
補習保守
- 164二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 19:09:59
保守補習
- 165二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 22:39:52
保守
- 166二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 07:01:32
続きが気になる
- 167二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 12:36:52
保守
- 168二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 20:02:12
保守
- 169二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 23:44:21
ハナコに関しての読みは違ってるけど何か裏があるのは確かなんだよなぁ
- 170二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 07:33:12
まってるよ
- 171 ◆o4UP.SnF3o24/08/27(火) 08:05:50
帰りのバスを待ちながら、私は思案する。
…ハナコの点数はやはり不自然である。あそこまで積極的にアズサに勉強を教えていたハナコが、テストで点を取れないなんてありえない。
それに、全員同時に基準点を満たさなければ合格と認めないというのもおかしな話だ。結局は個人のものでしかないテストの点数をなぜ連帯責任として扱うのだろうか?
ヒフミが誤魔化した『三回とも不合格だった場合』のペナルティも気になるし、補習授業部には何か秘密がありそうだ。
…ミカに聞いてみようか?
『ミカ、今日は大丈夫?』
『話したいことがあるの』
>別に大丈夫だけど…
>今ってまだ学校にいる?
『まぁ、バスが来るまでは敷地内にいるつもりだけど…』
>じゃあ、せっかくだし私の部屋で話さない?
『えっと』
『それは』
『そう言ってくれるのは嬉しいんだけど』
『ものすごく嬉しいんだけど』
『私みたいな一般人が部屋に入っていいのかな?』
>いいのいいの☆
…予想外の反応だった。本当はミカから情報を聞きだす以上のことは考えていなかったはずなのに、ミカの部屋に入れると考えると途端に胸が躍る。
どんな部屋だろうか。実際に見てみるのが楽しみだ。
「…って、違う違う。」
危うく今何について悩んでいたのか忘れそうになり、慌てて思考を軌道修正する。
…どうも最近の私は、ミカのことになると私らしくなくなる。
こういう状態を表す言葉があったはずだが…思い出せない。
- 172二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 09:09:48
保守
- 173二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 18:21:00
保守
- 174二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 20:33:55
このレスは削除されています
- 175二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 07:10:41
あさのほしゅ
- 176二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 12:43:19
保守
- 177二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 19:57:45
ほっしゅ
- 178二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 23:41:33
恋…?
- 179 ◆o4UP.SnF3o24/08/29(木) 06:01:13
夢のような気分。そう表現するのが最も適切だろう。
不思議なことに私はミカの部屋に入るまでのことをはっきり覚えていない。そこに並べられたインテリア等についても、見た感想として記憶に残るのは『すごい』とか『見たことも無い』とか…そういったひどく断片的で、抽象的な情報ばかり。
はっきり覚えているのは、そこで話した内容ぐらいだ。
ミカとのコミュニケ―ションだけが、確かな現実として私に存在していた。
「…それで、話って?」
「ああ、実は、補習授業部についてなんだが…。」
私は補習授業部のおかしな点について話すことにした。
「…そういうわけで、何か秘密があるように思えるんだ。」
しかし話し終えて気が付いた。…これって、あまりにも都合のいい希望的観測じゃないのか?
ハナコが本当に勉強ができない可能性を無視している。
アズサが急成長したのも、実はアズサ自身にしっかりとしたポテンシャルがあったからかもしれない。
むしろそう考えた方が自然で妥当だ。
それに、補習という観点で見ればそれぞれに違う内容のテストを配るのも何ら奇妙な話じゃない。それぞれの生徒の苦手な部分を補わなければ、補習なんて意味が無い。
そう思うと、この考察を話している自分がなんだかものすごく恥ずかしくなってきた。
「…すまない、かなり変な話をしてしまったな。この話は忘れてくれ…。」
私は話を取り消そうとするがもう遅い。
ミカの顔を見てみると、どこか驚いたような顔をしている。
当たっていたのだろうか。…それとも、あまりにも素っ頓狂な内容に声を失っているのか。 - 180二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 08:08:09
このレスは削除されています
- 181二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 16:10:20
ほsy
- 182二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 22:05:34
ほす
- 183二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 07:40:56
ほす
- 184二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 16:13:29
ほy
- 185二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 22:53:07
さぁ、ミカはどう動くのか…
- 186 ◆o4UP.SnF3o24/08/31(土) 06:02:45
数秒後、ミカは一転して笑いだした。
「あははっ! トウカちゃんったら真面目な顔で何を言うのかと思ったら…ほとんど陰謀論じゃん!」
「う…。」
ミカの言う通りだ。こんなのは推理ですらない。…でも、そう面と向かって笑われると…少し腹が立つ。
「わ、忘れろって言っただろ!」
思わずミカに的外れな言葉で言い返してしまう。多分、今の私の顔は真っ赤になっていることだろう。
「それはできないかなー。…だって当たってるんだもん、その陰謀論。」
「えっ…?」
今度は私が驚く番だった。当たっている…? 聞き間違いだろうか。私は文字通り自分の耳を疑った。
「一体どういうことだ…?」
「どうしよっか。それを説明するのは簡単なんだけど…。」
雰囲気が変わっていくのを感じる。
どこか私を値踏みするような視線で私の目を見つめるミカ。
「一つだけ、私の質問に答えてくれたら教えてあげる。」
「…何でも聞くがいい。関わるのが私だけでない以上、私はもう後には引けない。」
私はこの発言を後悔するかも知れない。
だが、もし補習授業部に秘密があるならば…ヒフミ達の命運はここでの私の振る舞いにかかっている。 - 187二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 08:54:38
秘密はあるよ
でもハナコの点はわざとだよ() - 188二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 16:28:31
まぁミカは三年だし才媛って呼ばれてた時代知ってるもんな
- 189二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 18:59:36
なんかトウカが最終的に過去の殺人を利用して説得力を持たせるようにしてミカの罪をすべて引き受けて処刑されそう
ミカの主張がすべてトウカの謀略のもと踊らされてただけって思わせるように仕掛けたりして自らを大犯罪者に仕立て上げたりしそう - 190二次元好きの匿名さん24/08/31(土) 23:07:04
ミカが曇る…
- 191二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 08:27:27
重い…
- 192二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 19:23:38
ミカと一緒に草むしりしてる未来を…どうか…
- 193二次元好きの匿名さん24/09/01(日) 23:55:26
先生ならそんなことさせないはず
- 194 ◆o4UP.SnF3o24/09/02(月) 06:53:56
「ねぇ…ハナコちゃんの点数について、他の可能性は考えなかったの?」
「他の可能性?」
質問の意図が分からなかった。
確かに他に可能性はいくらでもあっただろう。私の理論が穴だらけであるのは紛れもない事実だ。
だが私の推理が合ってると言った今、どうしてその話をするんだ?
「例えば…わざと手を抜いてるとか。」
ますます分からなくなってきた。
ミカは一体何を知りたくて、何を確認したくてその質問をしている?
「…その可能性は無きに等しいだろう。もし仮にハナコが意図的に不合格にしようとしてるなら、アズサに積極的に教える理由が無い。」
私には言葉を額面通りに受け取って回答することしかできなかった。
しかし、その返答でミカは何かを理解したようだった。
「そっか…そうだよね、トウカちゃんなら…そう考えるよね。」
結局私はその質問の意味を理解できなかった。
私の答えからミカは何を見出したのだろうか?
いや、そんなことを考えている余裕は無い。
「…質問はそれだけか?」
「うん、大丈夫だよ。」
私はとっとと本題に入ることにした。 - 195二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 12:48:32
保守
- 196二次元好きの匿名さん24/09/02(月) 18:32:59
ほす
- 197Part2の>>6324/09/02(月) 21:22:56
- 198 ◆o4UP.SnF3o24/09/02(月) 22:07:23