SRT特殊学園に3人組を増やしたい ep2.1【🎲・オリ生徒】

1◆Uy3fVwZzyBcj24/07/21(日) 12:33:20

SRTの閉鎖を阻止しようとサンクトゥムタワーに向かう3人。

しかし、その過程で謎の戦闘に巻き込まれてしまい……。

2◆Uy3fVwZzyBcj24/07/21(日) 12:34:30

SRT特殊学園に3人組を増やしたい ep2【🎲・オリ生徒】｜あにまん掲示板不審なPMCがアビドス砂漠に展開していると聞き、調査のためやってきたRATEL小隊しかし、到着した基地には不穏な気配が漂っており……。bbs.animanch.com

前スレです。

（すいません、ホスト規制と現実の諸々で落としました……）

3◆Uy3fVwZzyBcj24/07/21(日) 12:35:08

キャラ一覧

名前：熊野ヤタ

所属：RATEL小隊 RATEL1

使用武器：RATEL-556式自動小銃改

射撃　74 格闘　77
医療　27 運転　97
電子　62 交渉　18
料理　36 指揮　17
目星　25 神秘　118
身長　179cm
胸　貧
出身　ゲヘナ
髪：赤　長さ：ミディアム　肌：黄　目：黒
・全裸で寝るタイプ
・八咫烏の加護がついた。

4◆Uy3fVwZzyBcj24/07/21(日) 12:35:32

名前：不落シロ

所属：RATEL小隊 RATEL2

使用武器：RATEL-416式自動小銃

射撃　56 格闘　87
医療　69 運転　87
電子　24 交渉　83
料理　39 指揮　90
目星　40
身長　177cm
胸　貧
出身　山海経
髪：銀　長さ：ボブ　肌：黄　目：赤
・ロリコン
・めっちゃ物を持ち込む
・上だけ脱いで寝る。

5◆Uy3fVwZzyBcj24/07/21(日) 12:35:46

名前：煙ヶ谷シエン

所属：RATEL小隊 RATEL3

使用武器：RATEL-110式自動小銃

射撃　74 格闘　56
医療　7 運転　50
電子　53 交渉　18
料理　67 指揮　93
神秘　66 目星　31
身長　151cm
胸　貧
出身　アビドス
髪：橙色　長さ：ミディアム　肌：白　目：茶
・ノノミに会ったことがある。
・上だけ脱いで寝る。
・下着が派手
・催涙ガスを手から放てる。

6◆Uy3fVwZzyBcj24/07/21(日) 12:36:06

先生
・外見は便利屋先生

7◆Uy3fVwZzyBcj24/07/21(日) 12:36:52

前回までのあらすじ。

カイザーの施設で謎の少女を確保したRATEL小隊。

その少女の素性も知れぬまま、カイザーはその施設を闇に葬ってしまう。

意識が一向に戻らない少女を心配しつつも、RATEL小隊はその頭角をあらわしはじめる。

その後一年が過ぎ、後輩も入ってきたのもつかの間、突如SRTの閉鎖が決まってしまう。

情報が錯綜する中、カヤ防衛室長からの提案を拒否したRATEL小隊は

再度閉鎖の件を直談判するためにサンクトゥムタワーに向かうのだが、

謎の大人と他の学校の一団が襲われているのを目撃、援護を開始するのだった。

8◆Uy3fVwZzyBcj24/07/21(日) 12:37:22

「ちょっと失敬！」

「えっ何！？」

ミレニアムの服を着てる人の前に出て、発砲を開始。私は自前の能力があるので雑に狙っても当たるが、これに頼り切っていると普通に撃つときに困るのできちんと狙う。

「RATEL2！」

「任された！」

RATEL2が私のさらに前に出る。メインよりサブの方が扱いやすいとかで二丁のハンドガンを引き抜いて格闘を混ぜつつ撃ちまくっていた。

3点バーストなので音がめちゃくちゃ派手だ。

「ったくもう、少しは落ち着きを持ちなさいって」

そう言いつつRATEL3は後方に陣取って色々大きなトリニティの人の真横で狙撃支援をしていた。

"えっと、君たちは？"

よくよく顔を見ていなかったけれど、結構かっこいい人だ。RATEL3？まじまじと見るのやめてなんか言ってくれますか？

「……あっ、ああ、私たちはSRT特殊学園のRATEL小隊と言います」

「サンクトゥムタワーに用事があったんですが、なんか巻き込まれていたので。申し訳ないのですが、貴方は……」

≪そちらは先生です≫

9◆Uy3fVwZzyBcj24/07/21(日) 12:37:40

無線に割り込んでくる声がする。聞き覚えはない。

「……七神リン首席行政官？」

ああ、たしかあの――

「あのメガネの人か」

どうやらちぎっては投げが終わったようで、RATEL2も帰ってきた。後その言い方は多分やめた方がいいと思います。

≪……SRTの方々がなぜここに居るのかはわかりませんが、好都合です≫

≪前方にある「シャーレ」の部室を奪還していただきたいのですが、かまいませんね？≫

なんか言い方に棘があるが、とにかくやらざるを得ないようだ。

「了解、RATEL小隊は任務につきます、先生はそちらの生徒をお願いします。こちらは独自戦闘が可能ですので」

「RATEL小隊、いつも通りいくわよ！」

いつも通り、つまりシロが壊し、シエンがキレて、ヤタが射貫く、だ。

10◆Uy3fVwZzyBcj24/07/21(日) 12:42:07

そういえばこの後ワカモとの戦闘ですが

dice1d4=3 (3)

1.普通に取り逃がす（原作通り）

2.抵抗するが、あと一歩で取り逃がす

3.何とかなってしまう

4.なんか、私と同じ匂いを感じるような？

11二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 13:01:06

立て乙です
お待ちしておりました！
で、RATEL小隊凄いな、ワカモを何とかしちゃうのか

12◆Uy3fVwZzyBcj24/07/22(月) 00:10:46

「オラァ！」

竜巻に巻き込まれたように不良が宙を舞った。落ちた後の事はまぁ落ちた後で考えればいいかな。

私は私で目標を狙い定めて正確に頭を射貫いていく。狙わなくても当たりはするけれど。

≪騒ぎを起こした生徒が判明しました≫

首席行政官の無線だ。

≪ワカモ、貴方達SRTのFOX小隊が矯正局に入れた生徒です≫

「つまり、ここであいつをやれなきゃFOX以下って事か」

「やるしかないわね」

「負けるのは癪ですからね」

ある意味因縁というか、負けるわけにはいかない相手というわけだ。

≪逃げ足も速いですが、戦闘能力と周囲を扇動する能力も高いです。十分気を付けてください≫

「御忠告どうも、さァて、接近戦は何処まで得意かな？」

RATEL2が銃を下した。ガチでやる気だ。

13◆Uy3fVwZzyBcj24/07/22(月) 11:43:34

「ちょっと！銃を下ろして何する気なの!?」

ミレニアムの人が止めようとするが、それは多分間に合わないだろうなー。

「手加減は期待すんなよ！」

飛び込んで蹴りをねじ込む、が――

「あらあら、あの狐の小隊とはまた別ですか」

「RATELだ、覚えときな」

普通に難なくかわして会話してる。

「あれは……大丈夫なんでしょうか」

ゲヘナの人も不安そうに見てる。

「心配ないです。私たちは3人でRATEL小隊ですから」

当然、一人でやらせるわけもなく援護には向かう。

「シッ!」

回し蹴り、下段、中段の3連撃、流石に向こうも少しよろめいたその隙は逃さない。

「RATEL2！」

あの能力があるとはいえ、至近距離でRATEL2に当てない自信はまだない。ならば至近距離で格闘戦をする以外ないのだ。

14◆Uy3fVwZzyBcj24/07/22(月) 12:32:47

それに、逃がしたくない相手の時はこっちの方が都合がいい。殴り倒した方がすぐ捕まえられるし。

……こういうことをするから野蛮だと言われるんだろう。

さておき、中段を打った後のRATEL2にかがんでもらい、背中をステップにしてこっちも回し蹴りを入れる。

仮面に直撃したが、顔は弱点の塊だ、少しは効くだろう。

「……貴方達、特殊部隊と聞いていたのですけれど？」

仮面のずれを直しつつ、向こうが話しかけてくる。

「その通りよ」

ワカモさんを煙が包んだ。いつの間にか側面に展開していたRATEL3だ。

「……ッ!?」

とてつもない勢いでむせ始めた。あれ、慣れててもきついんだよね。

「一気にやるぞ！」「お任せを」「外さないっての！」

決めた人

dice1d3=3 (3)

1.ヤタ

2.シロ

3.シエン

15二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 16:57:03

……ユウカ経由でC&Cに情報が行くと、ネルパイセンが対抗意識を？

16二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 20:33:47

やるねえ、シエンちゃん
さて、このまま捕まるか、隙を見て逃げおおせるか

17二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 00:55:25

保守

18◆Uy3fVwZzyBcj24/07/23(火) 01:52:11

各々の目線で大体何をするかはわかるようになった。

なのでここはRATEL式のとどめの一撃というやつをお見舞いすることにする。

「はぁッ！」

サマーソルト――仮面が宙を舞った。

「そらァ！」

鉄山靠（てつざんこう）――RATEL2の出身の山海経ではこういう格闘術があるらしい、背中からぶつかる体当たりみたいなものだ。

あの体躯でやられると、めちゃくちゃに重い。

「おとなしく、なさい！」

喉元にライフルを突っ込んで、そのまま引き金を数回引いた。7.62mmの接射を弱点に叩き込む。

最も素早く、最も確実に相手をノックアウトできる。難点は見てくれが本当にひどい事くらい。

「…………」

流石に落ちたのか、倒れたまま動くことはなかった。

19◆Uy3fVwZzyBcj24/07/23(火) 01:53:06

「よっしゃ！これであいつらより下じゃなくなったぜ」

「それ言う時点で負けてないかしら」

「やかましい、勝ちゃいいんだよ勝ちゃ」

いつものが始まっているが、それはそれとして二人で倒れたワカモさんを拘束していた。

向こうは向こうで戦闘が終わったらしい。そういえば、シャーレの部室を何とかって言ってたけど……。

"お疲れ様"

「あ、えっと先生でしたね。いきなり色々すいませんでした」

"大丈夫だよ、ところでワカモは……"

「向こうで伸びてますので拘束している所です」

指さした先では戦闘の残骸から集めたケーブルやらワイヤーで簀巻きにされているワカモさんがいた。

ちょっとかわいそうと思わなくもないが、まぁしょうがないのかも。

「そちらも戦闘が終わったようですね」

さっきのゲヘナの人だ。そういえば腕に風紀って腕章してる……ゲヘナの風紀委員会と言えばウチと同じぐらい不良を倒す頻度が高いって聞くけど。

20◆Uy3fVwZzyBcj24/07/23(火) 01:56:40

話しかけてくる

dice1d4=3 (3)

1.チナツ

2.ハスミ

3.ユウカ

4.スズミ

21二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 12:37:17

ユウカだ
納得感

22◆Uy3fVwZzyBcj24/07/23(火) 12:57:21

「貴方達、SRT特殊学園……だったわよね。もしかしてみんなそうなの？」

ミレニアムの人が話しかけてきた。

「いえ……多分私たちだけかと……」

「そうならいいんだけど……ミレニアムにも似たような子たちがいるから」

確かC＆C、だったかな。私たちとどっちが強いんだろ。ちょっと気にはなるかも。

「あ、自己紹介がまだだったわね。私は早瀬ユウカ、ミレニアムではセミナーの会計をやっているわ、よろしく」

握手をしつつ、各々自己紹介をした。ちなみに3年生だと伝えたら謝罪して敬語にしてくれた。気にしなくてもいいのに。

あ、そういえば――

「そっちに戦車を預けたんですが状態とか聞いてます？」

「戦車……？あ、この前エンジニア部が面白い機材が届いたとか言ってたような……」

なんとなーく嫌な予感がしてきた。

「ま、まぁ直してくれるなら何でもいいんですが……」

お願いだから、無事に帰ってきてね……。

>>171

23◆Uy3fVwZzyBcj24/07/23(火) 12:57:50

「そういえばそっちのC&Cの美甘ネル、だったか？いつか一回手合わせしてみてぇな」

やっぱり食いついた……。

「ね、ネル先輩と!?やめておいた方がいいと思いますけど……」

「ハッ、ボコボコにやられてもいいからやってみてぇもんなんだよ」

「馬鹿は殴られても治らないわね……」

そうこう言いつつ、シャーレの部室に何とかたどり着いた。

ワカモさんはRATEL2と3が尻尾までぎっちぎちに縛り付けたおかげでボンレスハムみたいな状態になってた。

吹き飛んできた戦車の装甲に括り付けてソリみたいに引っ張られてるけど、どっちかというとマタギの獲物というか……。

「……！！……！！！！」

なんかもごもごしてる。一応口と鼻はちゃんと息できるようにしてるけど。

「到着したようですね。先生も無事で何よりです」

メガネの連邦生徒会の人、七神リン首席行政官だったかな。私はあったことないけれど、声と風貌からしてそうだろう。

24二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 22:52:22

ほし

25◆Uy3fVwZzyBcj24/07/23(火) 23:22:47

「んで、これどうすんだ」

これ（ワカモさん）だ。うーん、普通なら矯正局に逆戻り、だろう。

「先生にぶん投げるって手はあるけどな」

「あんたは殺人犯にでもなりたいの？これを解放したらどうなるかわかるでしょうに」

うーーーん、対処に困る。矯正局に戻したところでまた逃げ出しそうな雰囲気だ。

そもそもあれだけの戦闘能力を持っているのによくもまぁしばらく持ったとは思うが。

「……一旦こっちで預かる、とか」

「……」「……」

うわ、私がろくでもない事を言った時の顔だ。

「あんたね……ただでさえ一個問題抱えてるんだからこれ以上増やしたくないんだけど？」

あの人の事は大問題なのは承知している。ただワカモさんはどうするべきかは本当に悩みどころだ。

26◆Uy3fVwZzyBcj24/07/23(火) 23:31:48

「……あ！サンクトゥムタワーの制御権が連邦生徒会に戻ってるのが確認できたわ」

ユウカさんが手元の端末を見ながら嬉々としている。

そういう要件だったのか。もしかしてあの先生がいないと何ともできなかったとかそういうあれなのかな。

そんなこんなで、各々自分の自治区へと帰っていった。

ちなみにユウカさんとは連絡先を交換してもらった。戦車に変なものが取り付けられたら連絡してもらう事にはした。

で、今先生と私たちと……その、地べたにおいてしまっているワカモさんだけになったわけなのだが。

"……解放してあげない？"

「流石にそれは許容できないかと……私たちと同じレベルの小隊でやっと捕まえられる生徒ですので」

「一回顔の奴だけ外してみるか」

というわけで話せるようにしたわけだが……。

1か10で……?

それ以外は本編通り

dice1d10=6 (6)

27二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 02:05:17

本編通りになったか
これで１か１０が出てたらどうなってたんだ？

>>28

28◆Uy3fVwZzyBcj24/07/24(水) 12:35:17

>>27

”愛”の対象がRATELの誰かになってました。

「あら……？」

あら？

「あら、あららららら……」

"大丈夫？"

「……」

なんか、嫌ーな予感が……。

「し」

あ、やばい、この感じは良くない感じがする。

「失礼いたしましたー！」

あれだけ厳重に縛っていた拘束を瞬間で引きちぎってワカモさんはどこかへ消えてしまった。

「あーれまぁ」

「……追う？」

「もう間に合わないですし、そもそも弾薬も装備も足らないですよ……」

"不思議な子だったね……"

29◆Uy3fVwZzyBcj24/07/24(水) 12:48:56

「というか、矯正局から抜け出してきたのよね。やっぱりまずくない？」

「とはいえど私たち命令が無いと動けないですよ。連邦生徒会長はどっかに行ってしまいましたし」

「ヴァルキューレと百鬼夜行の奴らに任せるしかねぇか……今回のも一応無断戦闘だしな」

3人で頭を抱えつつあーでもない、こーでもないと言っていると、先生が落ち着くために一旦中に入ったらと言ってくれた。

お言葉に甘え、シャーレの部室に入る。

"ごめんね、まだ来たばかりで飲み物もだせないんだ"

「あ、お気になさらず。慣れてますので」

"そういえば、3人はSRTって言う学園から来たんだっけ"

「はい、こっちが熊野ヤタ、これが不落シロ、私が煙ヶ谷シエンです」

「おい」

"そのSRTはいま閉鎖されそうになっている、って事なのかな？"

「というか、もうなったと言いますか……」

簡潔に事情を話す。とはいえ、もはやどうする事も出来ない事態ではあるのだが……。

30二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 22:07:27

先生にSRT丸ごと抱えてもらおうぜ！（なお、他学園の生徒との絆が足りなくなるので最終編で詰む模様）

31◆Uy3fVwZzyBcj24/07/25(木) 01:18:58

"そうなんだ……急に。"

「連邦生徒会長直下の学園です。誰も厄介なものは背負いたくないんでしょう」

「それでオレらがヴァルキューレに行きそうになってるってわけで」

「ま、もう結論ありきで決まっているので変わらないとは思いますが……」

先生は少し考えるようなそぶりを見せてくれた。

"ごめんね、まだ私にはどうする事も出来ない。"

"けれどいつか、きっと何とかしてみせるよ。"

「ありがとうございます。その言葉だけで、ここまで来た意味があった気がします」

よくわからないまま戦闘に参加して、今日一日が終わっちゃったけど結果オーライ……かな？

その後は先生の連絡先だけもらってSRTに帰ることになったんだけど――

dice1d5=5 (5)

1.アビドス沙漠に？護衛でついていきます

2.先生がアビドス沙漠に行ったんですか。不安ですから後から行きます。

3.アビドスでそんな大立ち回りしてたんですね……（対策委員会編未参加）

4.なんかミレニアムから呼び出されたんですが

5.不審なミサイルの運搬を検知した……？SRTとして行くしかないですね。

32二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 02:22:19

ミサイル？
ひょっとしてカルバノグ２章のアレか？

33二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 03:52:29

もしくは、エデン条約編3章のあれか……
やったね！どっちも厄ネタだよ！！

34二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 12:25:49

どちらもヤバいモノには変わりないな

35◆Uy3fVwZzyBcj24/07/25(木) 12:54:59

未だにSRTの状況は良くならない。

一進一退というか、一退一退だ。日に日に立場が悪くなっていく感じがする。

皆ピリピリしてるし、もうあきらめてヴァルキューレに行った子もいる。まぁここでやれたなら向こうでも余裕だろう。

RABBIT小隊の子たちもかわいそうだ。やっと小隊として認められた矢先にこれでは……。

「なーに辛気臭い顔してんのよ」

「シエンさん……いえ、何って事はないんですけど」

先生に色々話した結果、もしも本当にヤバそうな事が見つかったらシャーレの名前を出して治安維持をしていいと言われた。

"責任は私がとるから" と。大人だなぁ……。

「ちょっと気になる情報が入ったの。シロ、あんたも来なさい」

「はいよっと、で、なんだ？ヘルメット団でも暴れたか？」

「日常茶飯事でしょアレは。ちょっとめんどくさそうな事態よ」

見せてもらった資料は、トラックや荷物の積み下ろしの詳細資料。特に変な所は私には見当たらない。

「最近武器の密輸や違法な薬の売買が多いから見張ってたんだけど……ここの企業、今まで問題を起こさず食料とかを主に輸送してるの」

シエンさんは、続けて次の資料を出す。

「でも今回の荷物、トラックごとの受け渡しになってる。それも数台ね」

36◆Uy3fVwZzyBcj24/07/25(木) 13:09:33

「なんで商売道具ごと売っちゃうんでしょう？」

「そう、あまり大企業ではない所が商売道具のトラックごと品物を売ってる。それがまずおかしいところ、でこの画像なんだけど」

「……？ただのコンテナ積んだトラックじゃねぇ……あ！」

シロさんは何か気づいたようだ。私はよくわかっていない。

「ほらここ、コンテナの上の所に切れ目みたいなのがあるでしょ」

「たしかに……これって？」

シエンさんは、次の画像を出す。

「……偽装されたミサイル発射装置。それもこのサイズなら巡行ミサイルでしょうね」

コンテナが上に開き、中からミサイルが露出している画像を出してくれた。なんてことだ……。

「数台って事は残りはレーダーやら射撃管制装置か。ハッ、手が込んでら」

それだけの代物がこんな堂々と……いや、企業は名前を借りられたのだろう。おそらく黒幕はほかにいる。

「んで？これはいったいどこに行ったんだ？」

「……トリニティ自治区」

シエンさんが、呟くように言った。

37二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 21:17:42

エデン条約編に殴り込みだー！

38二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 01:48:55

古聖堂を吹っ飛ばしたアレか！
エデン条約編の改変くるか？

39◆Uy3fVwZzyBcj24/07/26(金) 02:07:49

「よっこらせっと」

「シロさん、D-60使うんですね」

60発入るドラムマガジンだ。とても重い。今回は激戦になるから弾も装備も十分にしないと。

「まぁな。お前は変わらず半透明か」

「わかりやすいので……」

私は私で半透明のプラスチックのマガジンを使ってる。残り弾数が分かりやすい。

シエンさんはデフォルトが半透明マガジンだ。

メインよし、サブもよし、サイトの電池もレーザーとライトの電池も変えた。

プレートキャリアのプレートも新しいのに変えておいたし、問題なしだ。

「シロさんセラミックですよね」

「お前はスチールだろ？」

「薄い方が動きやすいもので。シエンさんはその点セラミックですよね」

「隊長が動けなくなったらまずいでしょ」

40◆Uy3fVwZzyBcj24/07/26(金) 02:11:13

雑に言えば、セラミックの防弾プレートはより強い徹甲弾に耐えられる。

ただ耐久年数は低く、ごつい。ついでに同じ個所への被弾も無理だ。

スチールプレートは薄くて同じ個所への被弾にも耐えられるし、耐久年数も長い。

難点は大口径の徹甲弾は防げないし、裏面が衝撃で剥離してこっちに突き刺さる危険性がある。（これに関してはコーティングされているおかげでほぼ気にしなくていいが）

何にせよ、すべての準備は整った。後はバックアップだが……。

「FOX小隊とは連絡とれねーのか？」

「いまだにね、まぁ防衛室長の直属になったとかじゃない？」

FOX小隊とは少し前から連絡が取れなくなった。防衛室長さんの所で頑張ってくれているとは思うのだが、こういう時にいてくれるとありがたかったかな、とは思う。

「RABBIT小隊はどうです？連れていきますか？」

「んー、却下だな」

「そうね、実戦はした方がいいのは事実だけど今回は厄介そうだし、判断がまだ甘いあの子たちをこれに巻き込むのは私も却下」

「なにかあの子たちにできることがあればいいんですが……」

「……そうね、閉鎖になる前に何かさせた方がいいのは事実ね。違法武器密輸が一件あったからそっちやってもらいましょ」

41二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 08:17:33

実戦経験が足りない、か…

42◆Uy3fVwZzyBcj24/07/26(金) 13:46:40

私たちの事はぼかしつつ、RABBIT小隊に違法な武器密輸案件の作戦をお願いした。

暫くそう言う事がなかったので、めちゃくちゃ目を輝かせながら二つ返事で作戦に行くと言っていたので良かった。

「ガス抜きになったかしらね」

「じゃねーのか？まぁモエが吹き飛ばして台無しにしなきゃいいが……」

「最低限こっちで証拠は固めてますから。吹き飛ばされても一応確保はできるのでまぁその……はい」

上手くやってくれることを期待しよう。

こちらはまず状況を整理後、動くことになった。

「第一に、先生はアビドスの砂漠でカイザーとドンパチした後にトリニティに行っているのよね」

「そう連絡がありましたから、後ニュースでも一応ちょこっとやってました。日常茶飯事みたいに流されましたけど……」

「ま、それはしょうがないわね。で次、トリニティ自治区の状況」

「ざっと見た感じ、でけぇ案件は二つ、まず学校の偉い連中の一人が入院中で不在。もう一個はこのエデン条約ってのだな」

「ゲヘナとの平和条約、でしたね。にわかには信じられないですが」

SRTに来る前はゲヘナにいたから嫌でもわかるが、トリニティとそういう関係になるとは全く思えない。逆立ちしてもあり得ないと言えるが……。

43◆Uy3fVwZzyBcj24/07/26(金) 13:48:41

「それを狙っている可能性は高いわね。他に何かある？」

「あー……」

dice1d5=1 (1)

1.特にねぇな

2.意図的になんか隠してるっぽいがわかんねぇ

3.転校生がいるらしい。珍しいから調べてみるか？

4.昔とんでもねぇ弾圧食らって消えた学園があったらしいんが

5.「別案件なんですけどこの前変な人に会ったんですよね」

44◆Uy3fVwZzyBcj24/07/26(金) 22:56:22

「ほかに情報は特にねぇな。もしあったとしてもいつも通りの戦法をベースに後は出たとこ勝負ってことで、どうだ？」

「それしかなさそうね」

≪こちらRABBIT小隊、これより出発します≫

「了解。みんな気を付けてね」

良い先輩をやってるなぁ。

「……なによ」

「いえ別に」

シエンさんはきれいに一列に並べた弾を一発ずつ弾倉に込めていた。あの癖、というかルーチンワークだ。

出会った時から多少マシになったとはいえど、ここは変わらないというか譲れないらしい。

「移動はどうする？ヘリか？」

「撃墜されると厄介ね。数キロ手前までは車、そこからは歩きね」

「じゃ、運転は任せてください」

出来る限りばれないようにするため、一般的に販売されている普通のバンを学校から借りて移動を開始した。

木を隠すなら森の中、車を隠すなら大衆車の中、だ。

45◆Uy3fVwZzyBcj24/07/26(金) 23:18:59

「で、手前まで来たけど……」

「あからさまな洞窟ですね……」

2年前の反省を活かし、ヘルメットにはナイトビジョンとサーマルの複合型ーーフュージョンタイプの物をつけてきた。

これなら夜間や暗闇で抜群に戦いやすい。

「洞窟の奥にタイヤの跡が続いてる。多分運び込んで準備中だろうな」

「発砲には気を付けなさい。閉鎖空間でミサイルの爆風を食らったら流石に命がないかもしれないわ」

私たちは銃弾を食らおうが死にはしないが、あまりに甚大なダメージを食らえばヘイローが砕けて死ぬ。

数千度の炎と衝撃波を閉鎖空間で食らえば、耐えられはしないだろう。気を付けなければ。

「入り口に敵はいねぇな、行くか」

私たちは洞窟へと侵入を開始する。もしかしたら、ここで浴びた日の光が最後の光景になるかもしれないけれど。

46◆Uy3fVwZzyBcj24/07/26(金) 23:52:05

「めちゃくちゃ入り組んでるな……」

外見からは想像できないほど入り組んでいた。ただ――

「RATEL1、先導は頼んだわよ。あの”カン”でなんとかして頂戴」

よくわからないが、あの弾を誘導する能力はこういう道に対しても効くようで、まるで導かれるようにするすると進める。

決して迷うことなく、目的地にたどり着ける。

「こっちです、行きましょう」

全く初めての場所のはずなのに、一切躊躇することなく歩みを進める。

便利だけどやってる側としてはなんか奇妙で気持ちが悪い。

「……！」

止まれ、のハンドサインをだす。その後左右展開。誰かがいる。

（写真撮れる？）

（偵察用にちょっといいカメラ背負ってきました。待ってくださいね……）

電子機器やドローンなんかも入るそれ用のカバンからカメラを取り出す。これも学びだ。写真や動画を撮っておけば後で文句は言われない。

例えこの洞窟が崩されても決定的な証拠になりえるわけだ。

47二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 09:01:34

便利だな〜

48二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 12:05:19

良いねぇ
やっぱこういうの好きだ

49◆Uy3fVwZzyBcj24/07/27(土) 19:06:50

dice1d4=1 (1)

1.ガスマスクの生徒が複数いた

2.+4人組がいた

3.+白い髪の生徒もいた

4.+真っ赤な……人？

50◆Uy3fVwZzyBcj24/07/27(土) 19:11:38

（複数の生徒を確認……ガスマスクにグレネードランチャー……重装備ですね）

無音シャッターは便利だ。数十枚きちんと撮影しておく。

（ミサイルは何処だ？）

（もっと奥か……それとももう別の場所に運ばれたか）

dice1d10=8 (8)

偶数でばれる。奇数でもっと奥へ

51二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 22:11:57

あっ

52◆Uy3fVwZzyBcj24/07/28(日) 01:09:01

たまたまにたまたまが重なった結果とも言えるのだが、起きてほしくない事は起きてほしくないときに起こる。

カメラのレンズが一瞬洞窟内に設置されたライトの光を反射した時、一人がこっちを見ていた。

（ヤバっ！）

即座にカメラは隠したが、なにやら慌ただしくなってきた。

（カメラしまえ！戦闘配置！）

（すいません！）

（反省会は後よ、とにかく逃げるわ。ここじゃやりにくすぎる）

何処かに隠れたいが、向こうはここを熟知しているだろう。そうなると逃げるしかなくなるが、後ろから好きなだけ撃たれる事になる。

とあれば――

「奥ににげるわ、RATEL1、とにかく前に行って！」

「了解！」

元居た場所から離れた瞬間、榴弾が雨あられと降ってきた。一秒遅れていれば丸焦げだっただろう。

「前に行って大丈夫なんですかね！？」

「此処はトリニティの中よ、それに出入口が一か所とは考えにくい。そのうち他の出入口があるはず！」

53◆Uy3fVwZzyBcj24/07/28(日) 01:10:26

追撃にアリウススクワッドは

dice1d2=2 (2)

1.いる

2.いない

54◆Uy3fVwZzyBcj24/07/28(日) 01:20:08

「にしても良かったな、特別に強そうなのがいなくてよ！」

ドラムマガジンの中の弾を全部吐き出す勢いで発砲するRATEL2。

「あんたはちょっとは節約ってのを考えなさい！」

の横で正確に敵を撃ってるRATEL3

一旦息を整え、再度走る。この程度の重量で数キロマラソンしたところで疲れる事もない。

「この先のような気がします、急いでください」

とにかくカンに任せて突っ走る。

その先に外の光が見えてきた。本当によくわからないけど今だけはこれに感謝だ。

「援護します」

フルオートに切り替えて、追手に発砲する。瞬時に隠れた子以外にはきっちりと命中だ。

サイトで見てもかなり少なくなっている。このままなら何とか逃げ切れそうだ。

出口ににアリウススクワッドは

dice1d3=2 (2)

1.いる

2.いない

3.なんかピンクの髪の子がいた

55二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 10:11:47

いけるか…？

56二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 10:28:13

ことごとくアリスクが居なくて草

57二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 21:30:14

このまま逃げ切れるか?

58◆Uy3fVwZzyBcj24/07/28(日) 22:47:21

「……撒けた、か？」

後方から追撃はない。撒けたか、あきらめたかのどちらかだろう。

「で、どこよここは」

「教会……？みたいですが」

壁や天井、柱なんかを見るとそんな感じだ。トリニティっぽいと言えばトリニティっぽいが……。

「外だからGPSは使えるな……トリニティ総合学園の敷地内っぽいが」

「なんだっていいけれど、ミサイルの位置がつかめなかったのは痛いわね。一度先生に連絡する？」

そういえば、トリニティに来ているんだった。丁度いいのでこの件を説明すべきだろう。

でも学園の敷地内に唐突に出てきて怒られたりしないだろうか？と思いつつ、一旦連絡を取った。

"わかった、一度合流するからここまで来てくれる？"

と、大まかな位置情報をくれた。そこまで行こう。

移動中なんかじろじろ見られた気がするが、まぁ仕方ない。多分戦闘の時の汚れがついていたとかだろう。そう思う事にした。

59◆Uy3fVwZzyBcj24/07/29(月) 02:31:20

こんな3人組が歩いていたら正義実現委員会とか来そうなものですが。

dice1d3=1 (1)

1.来る

2.来ない

3.みんなのスーパースター！

60二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 08:17:22

やっぱ来ちゃいましたか

61◆Uy3fVwZzyBcj24/07/29(月) 13:06:25

……まぁ当然何の問題もなく着くとは思ってなかったけれど。

見渡せば黒髪ぱっつんの子たちに囲まれていた。確か正義実現委員会に所属してる生徒だったかな。この前会ったハスミさんがいるところだ。

陣形はきちんと組めてる。練度もそこそこかな。本気でやればこの程度突破はできる。が、衝突は避けたい。

向こうの建物の屋上には狙撃手か。うーん、先生に来てほしいところだけど携帯取り出したら撃たれそうだなぁ。

「はーい、何やってるっすか？」

お、話の通じそうな人が来た。

「すまねぇ、敵意はない。こっちはSRT特殊学園所属のRATEL小隊だ。諸事情で任務中ここに来て今先生に連絡を取ろうとしてる」

「SRT特殊学園っすか。なるほど、まぁ攻め込んできたって感じでもないっすね。わかったっす」

独特な口調の人だ。

「このへんで合流する気だったんだが」

「ああ、すぐそこっすね。勘違いされたら面倒っすから案内するっす」

「すまねぇ、助かった」

「まぁ今度からはせめてこっちにも連絡してくれると助かるっす」

……ハスミさんの連絡先聞いとくべきだったなぁ。

62二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 23:20:05

まあ正実からしたらRATEL小隊は不法侵入者でしかないからな、致し方なし

63◆Uy3fVwZzyBcj24/07/30(火) 03:10:15

送ってくれた正義実現委員会の人――イチカさんというらしい――と別れ、先生に早速報告する。

ミサイルは発見できなかったものの、トリニティの地下に大きな洞窟があり、かつそこに何らかの敵が潜んでいる事を。

「写真がこれです」

カメラで撮った画像を先生のタブレットに転送する。あまり見た事の無い形のものだけど、ミレニアム製なのかな。

"なるほど……"

「早急に対応が必要だと思われます。ただ、トリニティにどこまで伝えていいものか……」

RATEL3は悩みつつそう言った。

そもそもの話、彼女たちは何なのだろう。ただのテロ集団にしては連携が取れていたし、装備もきちんとしていた。

それにミサイルを使ってエデン条約とやらを邪魔して何になる……？

"この写真の子達は、私の方で調べてみるよ。"

「すいませんが、お願いします」

ミサイルの事はこっちで、生徒の方は先生が調べることとなった。

そういえば、RABBIT小隊の子たち大丈夫かな。新入生で初めての実戦だったと思うけど。

RABBIT小隊の成功具合(1でも成功はしてますが出来が最悪になります)

dice1d100=36 (36)

64二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 08:15:37

うーん……微妙…

65二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 16:24:21

この経験を糧に次頑張ればいいさ

66◆Uy3fVwZzyBcj24/07/30(火) 19:08:26

わかっていた。初めから完璧なんてできないと。

いや、少なくとも私たちが奇跡的に歯車がかみ合っただけで最初の任務から無事に終わってたんだと。

ただその、なんというか、まぁ。

「で、申し開きはなんかあるか」

「「「「……」」」」

RABBIT小隊全員が正座でシロさんに圧をかけられている状況はなるべくしてなってしまったというか。

一応成功はした。密売品は大体回収されたし、犯罪集団はヴァルキューレに捕まった。

それはそれとして、ミヤコちゃんの指示を一部無視したり、やっぱりモエちゃんが密売に使われていた車両を派手に吹き飛ばしたり。

サキちゃんが教本ベースで動いてその悉くが失敗したり。回収時にミユちゃんが忘れかけられたり。

悲しい事に、連れて行かなくてもよかったと言えてしまうだけの材料ができてしまった。

「……私の責任です。隊長として、皆をきちんと……」

「おいミヤコ、お前一人で責任を負うつもりか？」

「そうだよ、そもそもサキがああやって無視して突っ込むから」

「け、喧嘩はそこまでで……」

また仲良しが始まってしまった。懐かしいなぁこの感じ。

67◆Uy3fVwZzyBcj24/07/30(火) 19:13:01

「いいか」

シロさんが口を開いた。

「オレたちも最初はそうだったさ。でもなんで今はきっちり任務をこなせているのかわかるか？」

「それはな、お互いを信じてるからだ」

じっと、RABBIT小隊がこっちを見つめる。

「そうよ、この馬鹿はその点信頼できるもの。絶対こっちを守ってくれるって」

「シエンさんも、指示をきっちり出してこっちを動かしてくれますから」

「ヤタも、大体なんだってできるから何を任せても大丈夫だって思ってるからな」

ちょっと恥ずかしい。

「だからお前らも仲間を信用しろ。連邦生徒会長がどうとかSRTがどうとかじゃない。一人の人間として信頼することから始めるんだ」

おお、なんかすごい良い事を言っている。

（らしくないわね）（そういうときもあるって事でしょう）

「ま、それはそれとして――」

あ、まずい。良い笑顔になった。

「罰則としてどっちか選べ。校庭の植物に肥料をやるまで走るか、まっすぐ歩けなくなるまでオレとヤタの格闘訓練に付き合うか」

68二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 20:41:44

どっちにしたって地獄じゃないですかヤダー！！

69◆Uy3fVwZzyBcj24/07/31(水) 02:59:40

1.走る 2.格闘

ミヤコ　dice1d2=1 (1)

サキ　dice1d2=2 (2)

モエ　dice1d2=2 (2)

ミユ　dice1d2=1 (1)

70二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 08:17:44

丁度半々に分かれたな

71二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 18:42:22

キツイ訓練だけど頑張って…

72◆Uy3fVwZzyBcj24/08/01(木) 00:36:43

「はーい、ペース落とさないでー」

外ではミヤコちゃんとミユちゃんがシエンさんにペースを指示されながら走ってる。

シエンさん、一定の何とかを測るのが凄く得意なのでストップウォッチを持たなくても一定間隔できちんと上げろ下げろ言ってくれるんだよね。

まぁ用は倒れるまで一定のペースで走らされるんだけど……。

「立てモエぇ！」

「わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！゛！゛！゛！゛」

あっちはあっちでモエちゃんの首軸にして回った後投げてる。ルチャリブレだっけ？本当に格闘に関してはシロさん多彩だなぁ。

「行きますよ！シロ先輩！」

「よーし……」

向こうはポイントマン。こっちはライフルマン。立ち位置全然違うけど格闘の距離となれば話は別で。

「はっ！」

よしんばライフルを持っていればそれのストックで殴れたかもしれない。

防弾装備を着ていれば至近距離の射撃も防げたかもしれない。

両方ない今は――。

73◆Uy3fVwZzyBcj24/08/01(木) 00:38:37

「ッ！」

綺麗な右ストレートの勢いをそのまま、巴投げの速度に乗せた。背中から派手に壁にぶつかる音がする。

「……！」

おっと、流石にこの程度では倒れないよね。

即座に立ってこっちに攻撃してくる。前に教えたなぁ、攻撃は常に上と下に散らせって。

再度思うけれど、もしも銃があればそれを使ってた。ライフルがないならハンドガンでいい。むしろマズルで殴れる分至近距離ではハンドガンの方がいい。

「甘いっ！」

左フックを絡めとるように動いて、そのまま左手を背後に持って行って関節を極める。もちろん実戦なら折ってたかもしれないけど、ここは訓練だ。

そのまま左膝の裏に蹴りを入れ、無理やりしゃがませる。極めていた手を離して、延髄に右で蹴りを入れる。

ほぼ我流だけど、こっちもシロさんに鍛えられた身だ。流石に1年の攻撃をもらうわけにはいかない。

流石にのびたかな？と思ったけど、鼻血を拭きながらやる気の目でこっちを見てくる。

いいね。ポイントマンはそうじゃないと。

…………その後、本当にまっすぐ立てなくなった二人と情けをかけてくれて限界の0.5歩手前で終わった二人が出来上がった。

74二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 08:16:52

絶対翌日筋肉痛になってるよね…

75二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 14:37:57

これが、特殊（）部隊！
まあ、RABBITは学校（もしかしたら連邦生徒会長）の都合で組まされたから、信頼と連携はまだまだよね

76二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 18:43:36

筋肉痛で脚が悲鳴上げてるミヤコ＆ミユに全身筋肉痛と絆創膏だらけのサキ＆モエか
まあ、これを糧にしてもっと強くなればいいさ
まあその前に小隊内の結束を強めないとな

77二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 23:22:31

この壁を乗り越えないと先に進めないぞ

78◆Uy3fVwZzyBcj24/08/02(金) 00:43:05

「か、体が動かない」

「はぁ、はぁ……これはこれでいいかも……」

「おうモエ、口も動かなくなるまでやってやろうか」

相変わらずだなぁと思いつつ、二人に湿布を張ってあげたりしている。治療の方はシロさんに任せた。

「あ、ありがとうございます」

「うぅ……足が動かない……」

向こうも向こうで同じような感じだ。あっちは足だけで済んでるが。

「ま、これも苦楽を共にするってやつだ。少しはお互いにお近づきになれたろう」

4人が顔を見合わせた。少し不思議な空気が流れた後、何となくいい感じの雰囲気を感じ取れた。

まだまだぎこちないけど、やっぱこういうのは時間と積み重ねだからなぁ。

「ま、なんかあったらいくらでも聞いてきなさい。助け位にはなれるわ」

「そうそう、ひよっこの相手は先輩がするもんだ」

ワシワシとサキちゃんとモエちゃんの頭を撫でるシロさん。やる？みたいな視線を投げて、遠慮しますといった対岸。

うーん、青春してる感じがする。

79◆Uy3fVwZzyBcj24/08/02(金) 00:49:35

「RATEL、少しいいか」

教官だ。珍しい。

そのまま呼び出され、3人そろって集められた。

「すまないな、新人の訓練の後に。ちょっとお前達には言っておかなくてはいけない事件が起きた」

「事件？」

「ああ、もうすぐニュースが流れるだろうが、サンクトゥムタワーが爆破されたとの一報が入った」

空気が変わった。春の昼のような空気から、真冬の早朝のしんとした張り詰めたような空気に。

「犯人は？我々に出撃を？」

「落ち着け、これに関しては防衛室長が直接あたるそうだ。FOXの奴らが今は対処しているからお前たちはミサイルの方を優先しろ」

連絡が取れないと思ったら、やっぱり直属になってたんだ。FOX小隊なら安心して任せられる。

「了解しました。また何かあれば伝えていただけますか」

「ああ……といっても、もうすぐ閉鎖だがな」

教官は寂しそうな眼をして、私たちを解散させた。

80◆Uy3fVwZzyBcj24/08/02(金) 00:54:32

アリウスの件は先生が調べていますが

100に近いほど情報が得られた。

dice1d100=2 (2)

81二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 02:10:02

ぜ、全然情報が…

82二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 08:52:29

オリキャラスレってアリウスの情報全然手に入らないこと多いよね

83二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 19:05:31

何の成果も得られませんでした！

84二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 01:11:41

何やってんだ先生ぇ！！

85◆Uy3fVwZzyBcj24/08/03(土) 01:29:01

"うん、そうなんだ。力になれなくてごめんね……"

「いえ、先生も力を尽くしてくれた事はわかっていますので……」

シエンさんの会話的に、良い事はなさそうだ。

「はい、失礼します……情報はなし、だそうよ」

「正体不明のテロリストがミサイルもって今もトリニティ自治区に潜伏してるって事か。最悪だなこりゃ」

「こちらも手詰まり感ありますよね。再度あそこに攻撃を仕掛けてもいいですが……」

「それはだめね、もしもヤケを起こしてやらためったにミサイルを撃たれたらそれこそ終わりよ」

現状ある情報は、何らかの方法でミサイルがトリニティ自治区に運ばれ、トリニティの地下の空洞に入れられた。

そしてそれを使っているのは訓練されたであろう子たち……一体どうなってるんだろう。

「とにかく警戒は続けること、これに越したことはないわ。それにサンクトゥムタワーが爆破されたなら先生も狙われている可能性がある。私たち以外は全員敵とみていいかもね」

「……少なくとも、SRTは安全か？」

「誰かが閉鎖にかこつけてテロでも起こさなければね」

「流石に飛躍しすぎですよ」

86◆Uy3fVwZzyBcj24/08/03(土) 03:24:57

そして、何もわからないまま――エデン条約が結ばれる日が来てしまった。

私たちは

dice1d5=3 (3)

1.流石に何の後ろ盾もなく出れるはずがない、待機

2.先生に頼み込んで周辺の警戒を任された。

3.+人出は多いほどいい、RABBIT小隊も来た。

4.ヤタ「私はゲヘナ側に行ってきます」

5.え？このタイミングで病院から連絡が？

87二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 11:10:08

RABBIT小隊には荷が重くない？

88二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 21:11:51

2部隊分人手が増えたぜ

89◆Uy3fVwZzyBcj24/08/04(日) 02:56:22

「よーし、全員SUVに乗る前に装備確認！今日は気の抜けない一日になるわよ！」

シエンさんがやる気満々だ。

「おうモエ、フラグは多めに持って行っていいぞ」

「本当！？」

「会場を吹き飛ばしたらお前の口にねじ込むけどな」

うん、シロさんは相変わらずだ。

「あの……ヤタ先輩」

「ん？どうしたのミユちゃん」

「今日って……たくさん人がいるんですよね……」

「そうだね、式典だから来ると思うよ」

しょぼーんとした顔になってしまった。

「私……忘れられずに帰れるでしょうか……」

「心配しなくても、私はミユちゃんを絶対見つけれるから。狙撃支援、期待してるよ」

ポン、と肩に手を置く。少し表情が和らいだかな。

90◆Uy3fVwZzyBcj24/08/04(日) 03:13:22

「よし、最後に誰か質問は？」

スッとミヤコちゃんが手を挙げた。

「VIPだと言っていた先生ですが、そこまでして守る必要があるのでしょうか」

まぁ、そこは気になるよね

「大人とは言っても、SRT閉鎖については何も助けてくれなかったからな……」

サキちゃんも加わって多少不穏な空気になってきた。

「それはそうね。確かに助けてはくれなかった。でも私たちはやるべきことをやり、なすべきことをなす」

が、すかさずシエンさんが割り込んだ。

「そもそも一人に覆せるような決定ではなかったし、先生がこの世のすべての問題を解決できる神様でもないわ。それでもあの人は自分にできることは全力でやる人間だと思ってる。私たちは正義の為にここに来たのでしょう？先生も自分なりの正義を貫き通しているとは思わない？」

おぉ、凄い演説で、かつ事実だ。先生はこの私たちに責任はこっちで持つから会場の警備を頼んでもいいかなと言ってくれた。

そもそもこっちが頼んだのに、だ。何かさせてくれと。ならばこちらもそれに答えるだけだろう。

「……了解しました。RABBIT小隊はRATEL小隊と合同任務を開始します」

「よろしい、私たちは先生を主に護衛するから、RABBIT小隊にはさらにその周辺警戒をお願いね。二重の防御陣を築くわ」

91二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 09:23:40

さあ、先生が撃たれる運命を変えられるか…見ものだね

92二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 14:17:48

発射されたミサイルを撃ち抜く曲芸をお見せする時だな（ヤタなら出来そう）

93◆Uy3fVwZzyBcj24/08/04(日) 17:43:09

現地に到着し、SUVから降りる。

……そこらじゅうでトリニティとゲヘナの人がにらみ合ってるが、まぁしょうがない。

「先生、RATEL小隊とRABBIT小隊到着いたしました」

"ありがとう、今日はよろしくね。"

「はい！じゃぁRABBIT小隊は事前の通りこの古聖堂の外を警戒、私たちはこの中を警戒するわ」

「了解しました。RABBIT小隊は作戦を開始します……よろしくお願いします、先生」

"うん、頼りにしてるよ。"

流石に最初から仲良し、なんてわけにはいかないかな。それでも初動で雰囲気が悪くなるよりはマシだと思う。

私たちはとりあえず危険物が無いかだけ軽く確認した。まぁ既にされているとは思うけど、念のためだ。

「不審物チェックとと爆発物検知器による確認、完了です。特に見当たらないですね」

「ならよしね。とにかくどこから襲われてもいいようにしましょう」

94◆Uy3fVwZzyBcj24/08/04(日) 17:54:06

嫌な予感レベル

ヤタ

dice1d100=24 (24)

シロ

dice1d100=42 (42)

シエン

dice1d100=51 (51)

95◆Uy3fVwZzyBcj24/08/04(日) 18:18:03

「……やっぱり気がかりね、あいつらが」

「わかっちゃいるが、向こうから来てくれねぇとどうしようもねぇからな」

二人は神妙な顔になっていた。私は単純に普通に終わってくれればいいのになと思っているのだが……。

いや、ゲヘナ出身だからかもしれない。トリニティと仲良くなればあそこの治安も少しはマシに……なる……かもしれない。

そうやって気を揉みつつ先生の方を気にしていると、シスターフッドの人と話していた。

"ちょっと古聖堂を見てきたいんだけれど、大丈夫かな？"

「念のためですが私がついていきます。RATEL1、2、見張りよろしく」

「あいよ」「了解しました」

「では先生、と……」

「は、初めまして。若葉ヒナタと申します」

「わかりました。ヒナタさん、よろしくお願いしますね」

そう、平和に終わってくれればそれでいい。

何も起こらず。平和に。

96二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:46:47

叶わない願いだってあるのさ…

97◆Uy3fVwZzyBcj24/08/05(月) 08:04:55

どんくらい役に立ってくれます？

神秘　118

ヤタ

dice1d118=31 (31)

～20　何もわからん（流石にそこまでは……）

～40　何か来そうな感じがする？（退避まではいかない）

～60　やばい気がする、逃げましょう（先生および2小隊が退避します）

～80　他の重要そうな人も避難させてください！（一定範囲の人が退避します）

～100　来るなら、来い！（迎撃を試みます）

～118　？？？？？

98◆Uy3fVwZzyBcj24/08/05(月) 08:08:36

都合よくいくことはそうないようです。
先生が撃たれるかは……またその時に。

あと友人に描いてもらったヤタちゃんを貼っておきます。
サンキューマイフレンド。

99二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 16:44:52

富山県の県章みたいですね

100二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:34:22

凄くイイですね！……でもなんで裸…？

101二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 09:13:07

美人系だ…！

102◆Uy3fVwZzyBcj24/08/06(火) 09:32:33

何か、何かが来るような感覚がする。

でも、これが本当にいつもの”カン”なのか判別がつかない。何せ道案内と弾の誘導くらいにしか使ったことがないからだ。

「お？どうかしたのか？」

「いえ……なにかこう……不安感というか、嫌な感じというか」

「まぁこんな状況じゃそうなるさ。何が来たって、RATELが道を切り開く！だろ？」

「……そうですよね。すいません、警備に戻ります」

「こっちも戻ったわ。どうやら他のVIPも到着したようよ」

"ありがとう、じゃあ調印式に行こうか"

ゲヘナとトリニティの偉い人たち、そしてその警備。その他多くの人たち。

テレビで中継もされているし、ネットにも映像が流れている事だろう。

このエデン条約が結ばれれば、晴れて全面戦争の危機はなくなるわけだ。ちょっとはお互い仲良くできるかもしれない。

世の中、こういう取り決めとかが増えてくれれば――

103◆Uy3fVwZzyBcj24/08/06(火) 09:41:10

爆音、閃光、そして漆黒。

正直、通常のミサイルであるならこの付近に存在していたSAM陣地で迎撃できると思っていた。

だが違った。アレはそんなもので迎撃できるものではなかったらしい。

悲鳴が聞こえる。

肌が焼けるような感覚がする。

でも意識を離すな。前の二の舞はごめんだ。

先生をかばったのは

dice1d4=1 (1)

1.ヤタ

2.シロ

3.シエン

4.誰も間に合ってない

104◆Uy3fVwZzyBcj24/08/06(火) 20:32:59

咄嗟に体が勝手に動いていた。

落ちてくる瓦礫が、先生を押しつぶしてしまう前に体の下に抱きしめる形で上になる。

もしもアレが全て降ってきていたら、先生が死んでしまう。私たちのように体が丈夫ではないのだ。

……瓦礫が頭に当たる。意識を保て。

……瓦礫が背中を貫かんと降ってくる。意識を保て。

何があっても、先生を生かすんだ。

親のように、大怪我をさせるわけにはいかない。

ダメージ

ヤタ

60 + dice1d40=4 (4)

シロ

dice1d100=79 (79)

シエン

dice1d100=20 (20)

105◆Uy3fVwZzyBcj24/08/06(火) 20:43:45

収まった時、とりあえず周りを確認した。瓦礫で動けないが、少なくとも隙間から光は見える。

「っつ……先生、大丈夫ですか」

"ありがとう、私は大丈夫だけどヤタは……"

「伊達に鍛えてません。この程度は怪我のうちにも入りませんよ」

嘘だ。少なくとも背中は死ぬほど痛いし、頭の痛みからしてひどく打ってる。多分アドレナリンが切れたらすごく痛むだろう。

でも鍛えているのは本当だ。RATEL2にぶん殴られた時の方が痛い。

「……先生！えっと、ヤタさんもですね？！すぐに瓦礫をどかします！」

ヒナタさん、たったかな。RATEL3が古聖堂を一緒に見てる時に紹介でもしてくれたのだろう、名前をいった記憶はなかったから。

にしてもすごい力だ。あれだけ大きな瓦礫をすぐにどかしてくれた。

「先生！ご無事でしたか！」

「RATEL1、怪我は……あるわね」

RATEL3は軽症だった、後ろから私より酷い怪我をしたRATEL2も歩いてきている。

「だ、大丈夫ですか」

「心配ねぇ、これくらい唾つけときゃなおる。オレはポイントマンだぞ」

106二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 20:48:21

RATEL小隊ボロボロだな　先生を守り切れるか？

107◆Uy3fVwZzyBcj24/08/07(水) 05:05:46

RABBIT小隊も不安だけど、きっと大丈夫だ。あの子たちは弱くない。

「先生、今は先生の安全を第一に考えます。RATEL小隊、防衛陣形に。すいませんが正義実現委員会の方々は退路を確保していただきたく」

瓦礫の奥から一際強そうな人が出てきた。ツルギさん、だったかな。正義実現委員会の委員長さんだ。

「ツルギさん、ですよね。すいませんが援護をお願いします」

「……ああ、暴れるのは私の役目だ……」

おおよそやることが決まってきたとき、ぞろぞろと多くの人影が見えた。

ゲヘナの人か、それともトリニティの人かと思ったが、どうやらいい状態ではないらしい。

「……！アリウス分校!?」

アリウス？いったいどこの……と思ったが、見た事がある。

この前のあの地下に居た生徒たち、あの服装と一緒だ。つまりはミサイルも彼女たちがやったに違いない。

「説明は後として、先生を先に離脱させます。申し訳ないけどRATEL2、盾になってもらうわよ」

「気にすんな……先生、離れねぇでくださいね」

「RATEL1はバックアップを、できる限りでいいわ」

「わかりました」

108二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 11:21:21

これ、アロナガードを温存出来たのか？出来てたらサオリの銃弾当たりませんね（希望的観測）

109◆Uy3fVwZzyBcj24/08/07(水) 12:06:12

「作戦地域に到着、正義実現委員会とこの前ちょっかいかけてきたっていうSRTだ。交戦に入る」

ミサイルランチャーを担いでいる子が指示を出してる。あの感じ、やっぱり何らかの訓練を受けてる。

それに言い方的にまだ後ろに控えてる……最悪、かな。

「SRTの皆さん、先生をお願いします！」

「げひゃひゃひゃひゃーーっ！！」

二人が敵に突っ込む。申し訳ない気持ちでいっぱいだが、とにかく今は距離を離さないと。

「ヒナタさん、先生、走って！」

「はい！」

5人で何とか全速力で走る。時々敵にも遭遇するけど、何とか怪我の少ないRATEL3メインで倒せた。

が、最悪に最悪は重なるというか、起きてほしくない事は起きてほしくない時に起こるものだ。

「なんだこいつら……！」

ヒナタさんみたいな――と言うには少し語弊があるかもしれないが、シスターフッドの服によく似た青い人影が数百単位で周りに現れた。

「まずい、これじゃヤタの力でも無茶ね……」

110◆Uy3fVwZzyBcj24/08/07(水) 12:10:44

dice1d4=1 (1)

1.援護は来ない

2.概ね原作通りのヒナ

3.+RABBIT小隊

4.RABBIT小隊に治療されてマシなヒナ+RABBIT小隊

111二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 18:33:58

マジか、援護なしか

112◆Uy3fVwZzyBcj24/08/07(水) 22:25:33

想像しうる中で最悪の状況だろう。

周りには正体不明の敵だらけ、しかも倒しても倒しても復活するし、おまけにこっちは怪我人しかいない。

ジリ貧と言わざるを得ない。むしろ助かる見込みの方が少ないかもしれない。

「……最後の手段を取るしかないわね」

「何かいい方法があんのか？」

「一個だけ……ヤタ、あんたの力で先生担いで逃げなさい」

「…………見捨てろと？」

今一人でも減れば、一気に押し込まれてもおかしくない。そんな状況で戦力を分断するなんて。

「聞きなさい、向こうはこっちを殺すというより先生を狙ってる節がある。ならあんたと一緒に逃げれば少なくとも先生に被害は及ばなくなるわ」

先生も、周りの正義実現委員会の人たちも、ヒナタさんもそれに耳を傾けていた。

"……。"

「じゃぁ決まりだ、行け！RATEL1！」

「……私達が、先生の逃げ道を援護する」

「ヤタさん、先生をお願いします。どうかご無事で！」

「ヤ、ヤタさん、先生、どうかお気を付けて！」

113二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 04:24:39

つまり、ヤタがヒナ役をすることに？

114二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 12:11:45

途中で誰かと合流できないかな…

115二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 22:50:31

運命に抗えるか

116二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 04:31:46

「先生、これを」

私は自分の来ているプレートキャリアを脱いで、先生に着せる。私は身長が大きいし体が細見なのでサイズを合わせるのに苦労はなかった。

「重いでしょうが、耐えてください」

おおよそ10㎏のこれが最悪を防いでくれるのなら軽いものだろうが、訓練もしていない先生にとっては重く感じるだろう。

ついでにライフルも弾切れしたうえサイトは衝撃で壊れたので置いていく。バックアップのハンドガンをホルスターから抜いて、エキストラクターを確認する。

大丈夫、初弾は装填済みだ。

「行きましょう。私の背中に乗ってください」

成人男性一人担ぐ程度で速度が落ちたりしない。とにかくここから離れて行かないと。

最後にみんなを一瞥して、全速力で駆けだす。どこに行けばいいかは、足が決めてくれる。

瓦礫の山をかき分け、敵の弾が少ないところを、敵の守りが手薄な所を的確についてひたすら走った。

最初は気味が悪かったが、今となっては感謝しかない。とにかく導かれるままに突っ切る。

途中どうしようもないときはハンドガンで応戦したが、敵が目に入った瞬間発砲すれば自動的に頭を射貫いてくれるのは楽だった。

（足が流石に重い……！）

ただ、瓦礫を全身に受け、その上戦闘をして、さらには重しを背負って全力疾走だ。

当然、限界は近づいていた。

117二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 06:09:07

（ここを抜ければゲヘナかトリニティの控えてる人らがいるはず……）

あの規模の式典だ。防衛する人らもいる。元ゲヘナとはいえSRTだし正義実現委員会には会ったことがあるから流石に断られないだろう。

ゲヘナなら先生がいるからそれで話が通るはずだ。それにRABBIT小隊もどこかにいるに違いない。

大怪我とかしてないといいな。

"ヤタ！止まって！"

先生の声に反応し、足を止める。

もう一度思ったが、起きてほしくない事は起きてほしくない時にしか起こらないものだ。

前方に3――いや、4人。

一人はさっきいたミサイルランチャー持ってる子、後の3人はお友達かな。握手してバイバイできる雰囲気じゃなさそう。

「トリニティの主要人物は片付いた。ゲヘナももうじき片付くだろう。残りは貴様らだけだ、シャーレの先生とSRT」

「……随分なご挨拶ですね」

"……君たちが、アリウススクワッド？"

知らない単語だが、多分目の前の人らがそれなんだろう。”分隊”の名に恥じない圧を感じる。

「ああそうだ。先生にはアズサが世話になったと聞いている。あいつには後で挨拶に行く予定だ」

118◆Uy3fVwZzyBcj24/08/09(金) 06:43:36

（トリップ付け忘れてましたが本人です）

119◆Uy3fVwZzyBcj24/08/09(金) 06:44:07

どうも彼女たちは、エデン条約機構――ETO、とやらになったと。

そして、その所為であのへんなお化けのシスターが出てきた、と。

そして、ETOの権限を行使して「鎮圧対象」を定義しなおすと。

理解が追いつかないが、最後の一言は理解できた。

「トリニティとゲヘナをキヴォトスから消し去る。文字通りにな……そしてその前に貴様らを処理しておくとしようか」

整えられるだけ息を整える。

「……言いたいことはそれで終わりましたか？」

ベルトキットの重さ的に、予備弾倉はなし。多分マガジン内の数発で弾切れだ。

RATEL2と同じ事やらないとなぁ。マガジンを抜いて投げれば一人、ハンドガンを投げて一人。

ランチャーと荷物を持ってる子を先に狙えば時間稼げそうだ。残りのマスクの二人は近接戦強そうだけど、何とかするしかない。

私は確かにゲヘナの事が好きってわけじゃないかもしれない。

トリニティももちろん好きってわけじゃない。

先生も、まだまだお互い知らないことだらけだ。

それでも、そのどれもをなくさせるわけにはいかない。私がSRTであるがために、とかじゃない。

ここで理不尽に屈したら何もかもがめちゃくちゃになるぞ、と”カン”が思考を導いてる。

120◆Uy3fVwZzyBcj24/08/09(金) 07:06:01

守ろうとする手は

dice1d2=1 (1)

1.届く

2.届かない

121◆Uy3fVwZzyBcj24/08/09(金) 12:51:14

dice1d4=4 (4)

1.つき飛ばす感じで届いた。

2.ギリギリ腕が被弾を防いだ

3.前に出て体全体で防いだ

4.弾丸を弾丸で弾いた。

122二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 19:30:44

とんでもなく凄い事したねえ君！？

123◆Uy3fVwZzyBcj24/08/10(土) 03:42:55

プレートを装備してない胴体に、対物ライフルの弾丸がめり込む。

SMGから放たれる9㎜弾が、体中を貫く。

空から降ってくるミサイルが、体を焼く。

そりゃそうだ。3人いるのに1人づつ戦うなんて馬鹿はいない。

まともに装備も残っていない私は、射撃の的みたいに体全身に弾を浴びて倒れた。

「SRTはやったよ」

「痛かったですよね……苦しかったですよね……」

「……」

ギリギリ残った意識が、何とかハンドガンだけは手放さなかった。

「終わりだ、シャーレの先生」

向けられた銃から、弾が放たれる。スライドがブローバックして薬莢が吐き出された時、私の目に映る世界がスローになった

神秘さん喋る？

dice1d2=2 (2)

1.喋る

2.喋らない

124二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 11:45:46

偶然なのか純粋に自分の才能か

125◆Uy3fVwZzyBcj24/08/10(土) 18:51:25

身を投げ出すことは叶わない。もう体が動きそうにない。

でも、何とかしないと。

私は咄嗟に、手にあるハンドガンを構えた。

（なんで私にあんな力があるのかはわからない。でも――）

（もしもできるのなら、可能なら――）

（空を飛ぶ弾丸位――落としてみせてみろ!!）

「っあぁあああ！！」

向こうが撃った弾数は3発。こっちも残りは丁度3発。撃ちきってスライドがホールドオープンされる。

その名の通りたった9㎜の大きさの高速移動する目標に当てるなんて、偶然でもあり得ない。

でも、まるで最初からそこに向かっていくみたいに、私の放った弾は湾曲し、向こうの人の撃った弾を――全弾撃ち落した。

金属と金属がぶつかる音がして、落ちる音も丁度3つ。無茶な姿勢で撃っても、存外当たるもんだな。

「……貴様、何をした」

「……こっちにもよくわからないもので」

126◆Uy3fVwZzyBcj24/08/10(土) 18:51:44

救出部隊

dice1d4=4 (4)

1.ヒナとセナ

2.+RABBIT小隊

3.+アズサ

4.+他全員

127二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 20:30:06

みんなー、２人を助けてくれーー！！

128二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 23:38:55

先生の危機だヨ！全員集合！

129◆Uy3fVwZzyBcj24/08/11(日) 05:31:25

「だが、もう弾切れでは何もできま……」

≪そいつぁどうかな！≫

拡声器越しでもわかる、この声は――

「RATEL小隊は仲間を見捨てねぇ」
「ま、そう言う事」

「先輩！遅れました！」

「サオリ……！」

「ごめんなさい、遅れたみたいね」
「ぎひひゃぁ……」

若干知らない人も混ざってるが、どうやら援護に来てくれたらしい。

救急車というか、救護車両？と乗ってきたSUVも見える。RABBIT小隊とも合流できたみたいだ

それに大きな黒い羽根の人……ゲヘナの風紀委員長さんだったかな。

「……「ユスティナ聖徒会」、「鎮圧対象」を制圧せよ！」

さっきよりも多くのあのお化けが出てきた。

「セナ、その子と先生を連れて下がって」

「わかりました、先生、貴方もこちらへ」

130◆Uy3fVwZzyBcj24/08/11(日) 06:12:44

救護車両が走り出したころ、派手な音が後ろから聞こえた。

"何とかなったね……ヤタは大丈夫……ヤタ？"

「ええ、だいじょう……ぶ……で……」

そこで、記憶が途切れた。

"ヤタ？！"

「これほど酷い怪我は初めて見ました。火傷に裂傷、骨折もいくつかあるかもしれません。放置していれば後遺症が残るかもしませんね」

"何とかなる？"

「御心配なく、私は救急医学部ですので」

体がじゃりじゃりしている。

さっきまで車両の中にいた気がするのに。

ここは…………砂漠？なんで？

131◆Uy3fVwZzyBcj24/08/11(日) 09:13:32

「……寒い」

空は真っ暗で、私はSRTの制服。

砂漠の夜は寒い。昼とはまるで別の世界のように。

「アルミシート、もってないな」

とりあえず歩き出す。何処かもわからず、何処に行けばいいのかもわからぬまま。

足に来る感触は、砂だけだ。ヘビやサソリを踏む感触もない。

さっきまでをぼんやりと思い出す。確か戦って、先生と一緒に救護車両に乗って、それで……。

「もしかして、死んだのかな」

ここがもしかして死後の世界、だったりして。

「あの……」

ホルスター、ない。メイン、捨てた。なら――

「ひぃん!?」

差し出されたであろう手をつかんで、そのまま一本背負いを決めてしまった。

「い、いたぁい……」

………………もしかして、戦闘の意志どころか戦闘能力すらない人を私はぶん投げた？

132二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 12:45:47

え、まさかユメ先輩か！？なんで！？

133二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 14:22:56

……黄昏を越えて宵闇なんだけど大丈夫？
皆既日食です！みたいなノリで色彩浮かんでない？

134二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:20:24

死後の世界？

135◆Uy3fVwZzyBcj24/08/12(月) 02:37:49

「す、すみません、つい」

「ううん、いきなり話しかけてごめんね」

緑色の髪……それにこの人、もしかして……。

「あの、お名前をお伺いしても？」

「私？私は梔子ユメ、よろしくね」

梔子……ユメ……やっぱり、あの人だ。

この二年でアビドスにあったことを色々と調べた時、突き当たった恐ろしい真実。

オペレーションデイドリーム、あの狂気としか言いようのない実験のために捉えられて、唯一と言っていい友人から引き離された人。

もしかしたら――

「あの、小鳥遊ホシノって人、知ってます？」

「ホシノちゃん？うん。よく知ってるよ。とっても強くて、ちょっぴり意地悪で、優しい後輩」

「ずっとここを歩いて帰ろうとしてるんだけど……早く帰らないと、ホシノちゃんにまた怒られちゃう」

……囚われているんだ、ここに。

136二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 09:19:36

そうだすっかり忘れてた
この世界線ではユメ先輩生きてたんだった

137二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 18:39:05

ユメから覚める為に暁まで案内しないとね

現実で夢パイをホシノまで案内したら一悶着で済まなそうだけど

138二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 22:35:52

ユメ先輩とホシノを会わせると多分カイザーが潰れる

139◆Uy3fVwZzyBcj24/08/13(火) 09:43:12

「……帰りましょう、アビドスへ」

無意識のうちに、私はユメさんの手をつかんでいた。

さっきも奇跡を起こせた力だ。もう一度くらい頼っても罰は当たるまい。

「え、でもずっとここから帰れなくて……」

「大丈夫です。”導く”事には慣れてます」

何処に行けばいいのかは足に聞く。自分がこっちだろうと思った方へとただひたすらに足を進めた。

この人がここにずっといていいわけがない。

早く目覚めてもらって、ホシノさんに会わせてあげなければ。

「ちょ、ちょっと足早くないかな」

「私も急いでいるものでして、何ならおんぶでもしますか？」

「そ、それはちょっと恥ずかしいかも」

でしたら耐えてくださいと言って、さらに歩を進めた。

無事帰れる？

dice1d2=1 (1)

1.導けた

2.なんらかの邪魔が入った

140◆Uy3fVwZzyBcj24/08/13(火) 09:52:00

大丈夫、絶対にここから出す。

太陽は変に黒い気がするが、気にしない。

この人と一緒なら何でか何とかなる気がする。ちょっと頼りなさはあるけれど。

でも何故か助けられたような記憶がある。いつだったかな？

「あった……」

砂漠の一角にあった小さなオアシス。

頼りない量の水が溜まっていて、足がここに行けと言っている。

「飛び込んでください」

「へ？」

「信じてください、行きますよ！」

「わわっ、ちょ、ちょっと！」

そのまま、夏に水遊びをする子供のようにオアシスに飛び込んだ。鏡写しの世界に入るように、入った瞬間上下が逆転する。

そしてそのまま、空へと落ちて――また、意識が遠くへ飛んでいく。

そういえば、私の名前言ってなかったな。後でまた伝えればいいか。きっと現実で起きているはずだ。

141二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 15:08:41

太陽が黒い…
え、色彩？

142二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 22:34:03

多分そう

143◆Uy3fVwZzyBcj24/08/14(水) 01:13:37

「っつぁ！！」

変な声出た。恥ずかしいけど全身がそれ以上に痛い。

「ご無事でしたか」

あの車の人だ。ここは……医務室かな。消毒液とか、薬とかの混ざった独特な香りがする。

「あまり動かないでください。裂傷に骨折、火傷だらけです。傷跡は残さないよう治療しましたが、危うく死た……いえ、なんでもありません」

今死体って言った？もしかして本当に死にかけだったのかな。

「ありがとうございました、えっと……」

「氷室セナです。ゲヘナの学園救急医学部の部長をしています」

「セナさん、あの、今外はどうなってますか？」

「今は……」

dice1d7=6 (6)

1.アリウスVS救出部隊が終わったくらい（アリウス優勢）

2.アリウスVS救出部隊が終わったくらい（アリウス劣勢）

3.サオリVSアズサが終わったくらい

4.ブルアカ宣言前

5.ブルアカ宣言後

6.ヒエロニムス戦前

7.3章終わった

144◆Uy3fVwZzyBcj24/08/14(水) 01:21:31

楽園の名前は（１）くらいですね。
ほぼ終わりかけです。

145◆Uy3fVwZzyBcj24/08/14(水) 11:46:56

（時系列が、が抜けてました。あの戦闘には間に合わないのでホシノとは出会いません）

「そうですか、諸々解決しだしている、と……いてて」

「ええ、ですから後は先生にお任せしてここで治療に専念してください」

さて、とりあえずすべきことは――電話だ。

「すいません、スマホあります？あるいは固定電話でもいいんですけど」

今、服は病院とかで着る患者衣だ。SRTの制服も着ていた装備も（一部先生に貸してたが）無い。なのでスマホも持ってない状態だ。

「構いませんが」

セナさんに借りてSRT自治区の病院に電話する。

≪はい、こちらSRT自治区総合病院です≫

「SRT、RATEL小隊の熊野ヤタです」

≪ああ、ヤタさん。どうかしましたか？≫

「あの人、今どうなってますか？」

頼む、どうか成功していて……！

≪確かユメさんでしたね。今もかわら……え！？目が覚めてる！？ち、ちょっと待っててくださいね≫

よし！と腕に力を入れて、後悔した。そういえば今私も怪我人だった。

146◆Uy3fVwZzyBcj24/08/14(水) 12:19:33

その後、詳しく検査をするのでまた折り返すと言われた。

良かった……あのわけのわからない世界でやったことは無駄じゃなかったんだ。

「なんだか機嫌がよさそうですね」

「ええ、でもまだ終わってない事がありまして……私の服、何処にあります？」

RATEL小隊としての任務が残ってる。それに私は寝るときは全裸派だ。ベッドにいるのに服を着てるとなんだかムズムズしてくる。

「先ほども言いましたが、貴方は怪我人です。それに動くのもやっとでしょう」

「何とかします。すいませんが、これだけはやらないといけないんです」

dice1d4=3 (3)

1.セナに止められる

2.振り切った後倒れる

3.ヒエロニムス戦に無理やり参戦

4.謎ワープ

147二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 20:21:08

あわわ

148◆Uy3fVwZzyBcj24/08/14(水) 23:34:19

「……止めてでも行く、という事ですね」

「申し訳ないながら」

「わかりました。ただ服はもうボロボロです、あの服で外に出たらヴァルキューレに捕まってしまいます」

……まぁ焼かれて撃たれて吹き飛ばされればそうもなるよね。

「それにあなたの装備もほぼ使い物になりません」

「まぁ、なんとかしますよ」

「ですから、お貸しします。その代わり返しに帰ってきてください」

何とも驚きの提案だ。と言ってもこっちがかなり無理やり言ってしまっている面が大きいが。

「こちらへ」

というわけで、救急医学部の制服を貸してもらえた。車両の中にあった分で、身長の分少しスカートが短くみえるが、いつも着ている制服よりは長い。

白と青だからRABBIT小隊のに似てるかな？

「武器はこちらを、予備として置いていたものですが整備はしてあります」

医療器具の隙間にあったケースの中から取り出してくれた。

149◆Uy3fVwZzyBcj24/08/14(水) 23:44:39

SMG――それも基本的な9㎜じゃなくて40S&W。固定ストックにボルトリリース装備。それに大型フラッシュハイダーと専用のハンドガードにM203がついてきてる。

「なんでこんな大仰なものが？」

「ゲヘナですから」

なるほど、納得だ。

あるだけのマガジンと40㎜をもらい、もしもの時は使えと鎮痛剤ももらった。

「SRTでは医療技術は教えないのですか？」

「いえ……私が下手なだけです」

雑に巻きなおした包帯をさらにセナさんに巻きなおしてもらった。

「でしたらお教えしますから、返すついでに寄っていってください」

「ええ、約束します」

それだけ言って、再度地下へと足を進めた。

大丈夫、どこにいるかはわからなくても私ならたどり着ける。

150◆Uy3fVwZzyBcj24/08/14(水) 23:45:14

友情チェックしときます

セナ　dice1d2=1 (1)

ヤタ　dice1d2=1 (1)

151◆Uy3fVwZzyBcj24/08/14(水) 23:49:55

友情チェックが成功したので再会が確定しました。
最低でも友人が確定しそれ以上の関係になる可能性もあります。

152二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 07:36:03

なるほど

153二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 18:46:57

友達か親友か恋人か

154◆Uy3fVwZzyBcj24/08/15(木) 18:53:51

走る、走る、走る。

もしもの時はと言われた鎮痛剤はもう使った。多少マシになったけど、それでも痛いものは痛い。

頭が痛い、目がかすむ、骨がきしむ、心臓が痛い、肺も痛い、体の中でどこが無事かもわからない。

それでも、走る。

私の今日の仕事は、先生を守ることだ。それを完遂しない事にはSRTとは言えない。

RATEL小隊はどんな敵に対しても対峙し、それを打ち砕く。そういう生き方をしてきたのだから。

しばらく走って、嫌な気配が洞窟一杯に広がる。

人……違う、そんな存在じゃない。人じゃない、何かだ。

「マズい、逃げないと……！」

声が聞こえる。さっき――と言っても、私はすぐ倒れたけど――アリウススクワッドとなんか関係があったらしい白髪の子がいた。

それに、そのアリウススクワッドもいる。ボロボロだけどそれはお互い様かな。

「先生！」

"……ヤタ！？どうしてここに。"

「話は後です、服とか装備はお気にせず。援護に来た、とだけ思ってください」

目の前にいる、赤い服をまとったトリニティの壁画から出てきたような化け物に向き直った。

155二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:56:05

まだ身体は万全じゃないから気をつけてね

156二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 08:24:49

カタコンベで迷わないのつよい

157◆Uy3fVwZzyBcj24/08/16(金) 11:39:19

「ただ、ここの怪我人全員でアレに立ち向かうのは少しきつそうですね」

"うん、そうだね。"

"できれば出さないで終わらせたかったけど……。"

　大人のカードを取り出す。

先生が懐からカードを取り出した、すると――

……”生徒”が私の周りに出てきていた。

水着を着ているホシノさんに、ドレスをまとっているヒナさん。シロさんが前写真を見せてくれた梅花園の教官の……ココナさん、だったかな。

それにトリニティのナギサさんと着物を着た……確か今のゲヘナの給食部の人だったっけ。

総勢5名が、私の周りに急に出てきた。

原理も何もかも良くはわからないけれど、なんかこのメンバーならいけるような気がする。

"みんな、行くよ！"

10以外なら余裕の勝利

dice1d10=8 (8)

158二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:16:24

余裕で勝てたな！よし！

159二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 08:49:39

やったぜ

160二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 18:29:15

やった！

161◆Uy3fVwZzyBcj24/08/17(土) 18:55:17

音を立て、巨体が崩れ落ちる。

まるでこれが最善であるかのような生徒の編成、そして指揮。流石先生だと思った。

戦いやすさが段違いだ。この怪我をした体でも……怪我……ああそうだった……。

"ヤタ！"

がくりと体が倒れてしまうが、地面に落ちる前に先生の傍にいた生徒さんが助けてくれた。

「大丈夫？」

「まぁ、意識はありますね……」

いつの間にか、アリウススクワッドの人たちは消えていた。私が万全なら追う事もできたかもしれないけれど、少なくとも今は無理だ。

寝ている間に解決されたことも、何も知らない今では追っていいのかも定かではないが。

"とにかく、終わったね……。"

「うん」

「ええ、全部ではないでしょうけど」

その後、救援に来てくれた正義実現委員会の部員の人たちに担架で運ばれたのであった……。

162◆Uy3fVwZzyBcj24/08/17(土) 19:00:52

「先輩！無事でよかった！」

RABBIT小隊の子たちも無事だったようで、怪我はしていても圧倒的に私より少なかった。

後――。

「ったく、バカやるのはオレだけだと思ってたけどよ」

「いや、存外ヤタも変わらないでしょ」

RATEL小隊の二人も当然無事だった。なんかすごいいわれような気がするが、否定できる箇所が一個もない。

「いやはや、ご迷惑をおかけしました」

「迷惑ってかなんってーかよ。お前ホント真面目なのな」

「普通あの怪我ならシロでも黙って寝てるわよ」

「まぁ、その、あの時はちょっとハイになっていたというか……」

あ、そうだ。一個言い忘れていたことがあった。

「そういえば、ユメさん起きましたよ」

「は？」「え？」

鳩が豆鉄砲を食ったような顔とはこういうことを言うのだろう。

163◆Uy3fVwZzyBcj24/08/17(土) 19:14:11

「いつだ！？」

「私がここを抜ける前ですね」

ちなみにここは救護騎士団の人たちに貸してもらってるベッドだ。あのミサイルでの怪我人は未だ多くいるし、その後の戦闘でも怪我した人は多かったらしい。

「なんでわかったの？」

「連絡した……はそうなんですけど、なんかその前は夢を見ていたというか、現実味がないというか……」

「？まぁなんにせよ意識が戻ったならいいこった。後大問題が一個残ってることは忘れてぇがな」

「そうね……言い方に気を付けないと死が見えるわ」

小鳥遊ホシノさん……アビドスで、いや、このキヴォトスでも横に並ぶ強さの人は数えられる程度しかいないだろう。

単体での戦闘能力は、私達とFOX小隊足してギリギリ同じ土台に立てるかどうかと言ったレベル。

今はその牙をひそめているが、もしも本気で怒らせれば……あのミサイルの怪我よりひどい目に会う事は確かだ。

いつ言うか、も問題だが、どう伝えるのかが最大の問題な気がする。

本人を連れていくことは絶対として、前提条件が多すぎる。

――なんで今まで伝えなかったのか。

――なんで生きていたことを言わなかったのか。

多くの障害と解決しないといけない事があったとはいえ、この辺はどう説明すれば平穏に終わってくれるだろうか。

164◆Uy3fVwZzyBcj24/08/17(土) 19:26:06

まずもってして、最初に回収した時は何処の誰かもわからなかった。

アビドスの情報は持っていなかったし、追われていた状況だったので直ちにアビドス自治区を離れる必要があったからその時点で伝えることはまず不可能だった。

次に、意識が戻るまでに伝える事もまた難しかった。

こちらは任務と訓練に毎日を使っていたため、他の事に頭を回す余裕が初期はなかったのだ。

そもそも自由時間が少ない上に、アビドス自治区の情報が調べても調べても昔すごかったとかしか出てこない。

過去の栄光は置いておいて、今が知りたかったのだが誰も情報を更新していないのだ。

……調べた後では、それもやむなしといったところなのだろうが。

こっちだってきちんとした学園と生徒会があると思っていた。でも何とかたどりついた結果は生徒数5名という事実と、砂に埋もれかけている現実だけだ。

ユメさんの事は本当に情報が少なかった。ギリギリ名前はわかった程度で、ホシノさんの情報の方がはるかに見つけやすかった。

この時点で伝えることも考えたが、伝手がない。

いきなり学園に突撃して、「申し訳ないんですがあなたの先輩は生きていて今意識不明の状態です」と発言できるものか。

否、断じて否である。

どうしたものか頭を悩ませていたのだが、今は少しいい状態になっている。

先生がアビドスと関わりを持っている事、そしてユメさんが意識を取り戻した事。

この二つはかなり重要なファクターだ。相手を激怒させる確率がかなり下がる。

165二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 23:33:44

そんなホシノが間違えた方法で触れると爆発する危険物みたいな扱いは……

166◆Uy3fVwZzyBcj24/08/18(日) 07:19:41

「とにかく、今は怪我を治すことね」

「そりゃ同感だ。」

「同じくです」

今回のミサイル案件、解決したかどうかで言われれば怪しい。

アリウススクワッドは結局捕縛することもなく野放し、後に聞いた話だとティーパーティーの人が犯人だったとか聞いたが、細かくは知らない。

「オラ、難しい顔してんじゃねぇ。今は寝てろ」

「……そうします」

手指は動きが鈍い、足は痛いし、鎮痛剤でごまかしてるがありとあらゆる個所が悲鳴を上げてる。

SRTとしての職務は全うしたつもりだ。だから何も後悔はない。

でも、この案件。本当にこれでキレイに終わったのだろうか……？

次の行動

dice1d5=3 (3)

1.一旦連邦生徒会へ（カルバノグ……？編）

2.そのままトリニティで一旦調査へ（エデン条約4章編）

3.装備が必要なので戦車返してもらいに行きますか（パヴァーヌ編）

4.何はともあれアビドスへ行きますか（対策委員会2.5章くらい編）

5.そういえば服と装備を返さないと（セナとのコミュ）

167◆Uy3fVwZzyBcj24/08/18(日) 11:20:59

「アビドスに行くなら戦車返してもらってから行きましょ」

「……ちなみに理由聞いていいか」

「道すがらカイザーがいたら吹き飛ばすためよ」

「それ、SRTの規範的にアウトでは……？」

シエンさん、意外とそういうとこ好戦的だからなぁ。とはいえ、アビドスは今カイザーが跋扈してるし、戦力はあった方がいいかな。

それに久しぶりに戦車に会いたいというか乗りたいし。いつまでもミレニアムに預けておくわけにもいかないから。

一旦SRT自治区に戻り、装備を整えてから向かった。セナさんにはまた今度返そう。後ユメさんは絶賛入院中だった。しばらくは出ようと思っても出られないだろうな……。

まぁ、2年も寝っぱなしだったのだ。歩くのにもリハビリがいるし、色々大変だろう。

ともあれ、挨拶はして――二人は初めて会ったが、私だけなぜあったことがある風なのか不思議そうだったが――からミレニアムに向かった。

そしてミレニアムのエンジニア部で受け取ることになった……のだが……。

「うん、これが預かって”修理した”戦車だよ」

「詳しい性能を説明しましょう！修理前と比べて自動装填装置を小型化して車内のスペースを広く取れるように改造し、主砲をレールガンに変更することでさらなる戦闘能力の向上をーー」

エンジニア部の一人であろうメガネの子がまくしたてる。シロさんがその子にゆっくりと近づいて――

「端的に、わかるように、今すぐ、説明、しろ」

……アイアンクローをキメていた。

168二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 15:00:17

それ以上いけない

169二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 22:29:05

ぐあ

170二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 22:34:30

レールガン…レールガン！？

171◆Uy3fVwZzyBcj24/08/19(月) 01:20:33

「本っっっっ当にごめんなさい！」

騒ぎを聞きつけたユウカさんが凄い角度で謝罪していた。

「いやまぁその、壊されたとかではないですし……」

いつぞやの時（ >>22 ）に、既に嫌な予感はしていたが、ミレニアムとの合同開発という事もあり預けて放置していたこっちも悪い。

ちなみにアイアンクローをされていた子はコトリさん。その後サソリ固めを食らってダウンした人がヒビキさん。

現在進行形で卍固めを食らっている人がエンジニア部部長のウタハさんだそうだ。あ、落ちた。

「でどうするこれ」

「修理してもらったんでしょ、持って帰るわよ」

「改造に対してのコメントは？」

「特になし。そもそも持ち出したのも結構無理やりだったし、実地試験を経て正式装備になったと思えばいいわ」

そういえばそうだった。そもそもアビドスでの戦闘は試験みたいなものだったんだ。

「ま、ならいいか」

ユウカさんは不安そうにしていたが、シロさんはさっきとは打って変わってあっけらかんとしていた。

「隊長が特にコメントなしならそれでいい」

……だそうだ。

172◆Uy3fVwZzyBcj24/08/19(月) 01:39:39

「ではコトリさん、これの説明をお願いします」

「それでは改めて説明しましょう！」

こっちも元気になったようで何よりだ。シエンさんはウタハさんとしゃべってるし、ヒビキさんはシロさんに似合う衣服……というかコスプレについて話し合っていた。

なのでドライバーの私がこれの説明を受けることとなった。普通は車長か隊長な気がする。絶対滅茶苦茶長い解説から逃げたんだ。

「元々戦車というものは――」

「大変申し訳ないんですが今回加えた改造に重点を絞って言っていただけると……」

ちょっと口をとがらせて残念そうにしながら、今回の改造の説明を始めてくれた。

「主砲は元々搭載していた120mm滑空砲から多目的120mmレールガンに変更しています！この改造により初速は通常の物よりはるかに高速になり、様々な物を貫通するに十分な破壊力を得られるわけです！」

「そしてキャタピラ周りのサスペンション、および駆動部分については砂漠、都市部共に問題なく走行できるよう調整してあります。さらには最初に言ったように砲塔内部のスペースを開けたので車体自体も多少軽量化されました。予備の座席も搭載しています！」

「さらにさらに！もしもの時のために一人での戦闘も行えるよう射撃装置と走行用の装置は一括でドライバーの席に配置しています。砲手用の射撃装置もきちんと搭載していますので安心してください」

「そしてさらに！Bluetooth機能を搭載し遠隔操作が可能になりました！」

「Bluetooth機能」

「はい！」

いるのだろうか、それは。

173二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 08:32:50

いらない…

174二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 19:25:27

実際にBluetoothが搭載されてる戦車ってある？

>>175 >>176

175二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 21:40:54

>>174

多分ない、というか必要ないだろうし

イギリスのチャレンジャー2には電気ケトルが搭載されてるけどまあジョンブルだし…

176◆Uy3fVwZzyBcj24/08/19(月) 21:48:34

>>174

近距離でしか機能しませんし下手に使えばドローンの餌食になりかねないのでないんじゃないかなぁ……とは思います。

177◆Uy3fVwZzyBcj24/08/19(月) 21:49:49

「そういえば、君は不思議な力が使えるそうだね」

説明でそろそろお尻が痛くなってきた頃、ウタハさんが話しかけてきてくれた。

「ええ、道に迷わなかったり、望んだところにたどり着けたり、弾が敵に確実に当たったりしますね」

「ちょっと見せてもらってもいいかな、とても興味があってね」

「いやまぁ、大丈夫ですが」

なんか色々つけられはしたが、一応修理も完了してはいるのでそれのお礼……になるのかなぁ。

コトリさんからミニガンを借りて、ウタハさんがセットした的にそれを向ける。

「じゃ、スイッチオン」

オンになった瞬間、とんでもない速度で右に左に上に下に動く。これ、普通の人は当てられないんじゃ？

「何用なんですか、この的」

「うん？ただどこまで早く的を動かせるかやってみたくてね」

「人間の動体視力の限界を見極めようとしたのですが、どうやら作成した的はその数倍上を行ってしまったようでC&Cの方々でも命中率6割を超えられませんでした！」

何という……まぁ、私もここまで早いのは見た事が無い。当てられるか見ものだ。

「じゃ、やります」

ミニガンのトリガーに触れる。少ないスピンアップの後、7.62mmが雨のように吐き出された。

178二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 21:51:01

むしろ当たるだけC＆Cがすごい

179二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 08:30:08

当てれるんだ

180◆Uy3fVwZzyBcj24/08/20(火) 12:20:29

いつも使ってるライフルはセミオートで少ない手数で相手を確実に動けなくするために頭を撃ってた。

なのでこう、一気に弾をばらまける銃で能力を使ったことはないのだが……。

「わお」

「実際見てみるとえげつないわね、アレ」

手持ちでファイアレートが落とされているとはいえど、凄まじい連射力で放たれる弾がすべて吸い寄せられるように的に命中していく。

こう見ると圧巻だ。今度からLMGでも持とうかな。

「こんな感じです」

「ふむ、すごいね。命中率は100％だ」

少々のばらつきがあっても、ターゲットの頭と胴体を確実に射貫いていた。

「一体どうしてそんな力があるんだろうね？」

「私にも正直わからないんですよね……」

思い当たるのは、あのアビドスでの一件だがそれにしたってなぜ？という疑問だけ残る。

まぁこのキヴォトスで生きていくにはこれ以上ない力だから有効に使わせてもらっているが……。

使うたびに、なーんか頭の中で引っかかりを感じるようになってきた。何かに触れてしまっているような……？よくわからないが。

181◆Uy3fVwZzyBcj24/08/20(火) 12:25:06

「うん、いいデータが取れたよ。もしよければまた付き合ってくれると嬉しいな」

「今度衣装作っておくね」

「また是非いらしてください！その時は今回しきれなかった分の解説もさせていただきます！」

かくして、戦車を回収した私達はまず先生に話を通しつつ――

※誰か一人の視点になります

dice1d3=3 (3)

1.+シエン「教官と話してくるわ」

2.+シロ「じゃあハイランダーに話してくる」

3.+ヤタ「病院に話をしてきます」

182二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 20:21:32

さて、ユメ先輩とホシノをどう会わせたものか

183◆Uy3fVwZzyBcj24/08/20(火) 21:05:57

「お疲れ様です。体調はどうですか？」

"こんにちは、初めましてだね。"

ユメさんは患者衣に身を包んでいたが、元気そうだ。

「あ、ヤタちゃん！そっちは……先生、でいいんですよね？」

"うん、そうだよ"

初めて会った時よりもクマが深くなったような気がするが、それでも優しい目をユメさんに向けていた。

「リハビリと検査はもうすぐ終わるそうですね」

「うん！もうすぐホシノちゃんに会えるんだね」

そう、2年ぶりに会うことができる。それは喜ばしい事だ、とても。

"……ユメは、ホシノを本当に大切に思ってるんだね"

「はい！今はどうしてるのかな……あ、でも会ったらなんていえばいいんだろう……お久しぶり？ごめんね？ただいま？」

本人の性格が底抜けて明るいので助かっているが、もし私ならどういう顔をすればいいのかすらわからない所だろう。

それに、ホシノさんの精神状態もちょっと不安だ。

184◆Uy3fVwZzyBcj24/08/20(火) 21:53:24

先生から聞いた話によると、アビドスを助けるために一度退学届を出して出ていった事があったそうだ。

それだけ後輩を大切に思い、アビドスを大切に思っている人……”心の支え”がもしも”現状”にあるなら……。

会わせることそのもの自体が、悪手なのではないか？と。

"ヤタ。"

「あ、すいません、なんでしょう？」

"大丈夫だよ。ホシノは。"

……見透かされるような顔してたかなぁ。

「二人ともどうしたんですか？」

「お気になさらず、ちょっと考え事をしていただけです」

その後、ユメさんと先生を交えて色々と話したけれど、過去のホシノさんと今のホシノさん、結構性格が変わっているみたいだ。

こっちで調べていた時は触れるもの皆破壊せんばかりな感じだったが、今はお昼寝が大好きでよく怒られている、とか。

昔からお魚が好きな事は変わらないとか。

水着で砂漠に宝探しに行った事もあるらしい……なぜ水着で？

185二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 08:40:40

…ノリ？

186二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 18:35:04

傍から見たら砂漠のど真ん中で水着着てツルハシやスコップを振るうという狂気染みた行動だからなあｗ

187◆Uy3fVwZzyBcj24/08/21(水) 20:35:42

「それでは、また行くときになったら迎えに来ますね」

「うん！またね！」

"またね、ユメ。"

とりあえず、色々お話して分かったことは、ホシノさんに対して私たちが少々勘違いをしていたという事だった。

正直事前情報――という名の2年前で更新が止まった情報の塊――だけだと、非常に好戦的な人間だという事しかわからなかった。

でも、先生とユメさんと話した感じ2年前でも優しいところはあったし、今はとても温厚な性格で4人の後輩ととても仲良しだと。

とはいえ戦闘力は据え置きらしいので、怒らせたらまずい事は変わらないが……。

「カイザーの事、話さなきゃ……」

ユメさんの事だけではない。あの資料にあった宇宙戦艦、というのも気になる。あの施設ではなく、どうやら別の所で掘削作業は続いているようだったから。

それに関しても、今は連邦生徒会長がいないので直接行動はできないし……先生の権力にも限界がある。

何にせよ、もうすぐ2年前から始まった諸々にやっとまともな進展があるわけだ。

それがいかなる結果になろうとも。

188◆Uy3fVwZzyBcj24/08/21(水) 20:36:46

緊張度合い

ヤタ

dice1d100=66 (66)

シロ

dice1d100=22 (22)

シエン

dice1d100=8 (8)

189二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 23:15:39

緊張してるの1人だけじゃん！

190◆Uy3fVwZzyBcj24/08/22(木) 09:50:48

後10レスで微妙になって次スレ行くのもあれなので夜に新スレ立ててそこで続きを書きます。
仕事終わりまでお待ちください……。

191マルホイ24/08/22(木) 16:19:20

保守だお☆

192◆Uy3fVwZzyBcj24/08/22(木) 21:03:11

SRT特殊学園に3人組を増やしたい ep3【🎲・オリ生徒】｜あにまん掲示板ついに意識が回復したユメ。体に違和感を感じ始めるヤタ。RATEL小隊はユメをホシノに会わせるため、アビドスへと向かおうとするのだが……。bbs.animanch.com

次スレです。