- 1二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 00:50:13
用事してたら保守出来なかった…
新型GUNDの実験事故で並行世界に飛ばされたスレッタとミオリネ
そこで見たのはスレッタの姉エリクトが女帝としてスペーシアン達に圧政を強いる姿であった…
元の世界に戻るため、そしてエリクトを止めるためスレッタ達の新たな戦いが始まる。
【登場人物】
・エリクト・サマヤ…スレッタと瓜二つの外見。本編とは異なり幼児期でも生存可能な環境下に身を置くことが出来たため肉体を失っていない。しかし、母エルノラは環境確保に奔走する過程で過労で亡くなっており、両親が死亡する原因となった社会構造を憎むようになる。成長後他の追随を許さないパーメットスコアで宇宙議会連合とベネリット双方を滅ぼしアドステラの絶対的な君主として君臨する。
搭乗機はルブリスを接収したベネリットグループ企業の技術を総投入して再設計したガンダムエアリアルカイゼリン。
・スレッタ…お馴染みの主人公。元の世界に戻るため、姉のエリクトを止めるために行動する。
・ミオリネ…お馴染みのヒロイン。並行世界ではエリクトによってデリングが惨死していることを知りショックを受けるも、ヴァナディース事変で父親の罪と向き合うことになる。
前スレ↓
機動戦士ガンダム 水星の女帝 part3.2|あにまん掲示板残業で保守出来なかった…新型GUNDの実験事故で並行世界に飛ばされたスレッタとミオリネそこで見たのはスレッタの姉エリクトが女帝としてスペーシアン達に圧政を強いる姿であった…元の世界に戻るため、そしてエ…bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 00:50:34
ソフィ・プロネ…エリクトから"白騎士"の称号を与えられている。ノレアと共にエリクトに見出されて以降エリクトに心酔している。お転婆な性格は原点と変わらないがエリクトに見出されて以降生活水準が桁違いに上がって栄養状態が良くなったので腹筋が割れている。乗機はエリクトが自身の体質を分析した上でデータストームの負荷を大幅に軽減した上でルブリスウルを再設計したルブリスヴァイス。
ノレア・デュノク…エリクトから"黒騎士"の称号を与えられている。ソフィ同様にエリクトに心酔している。陰気な性格は相変わらずだが原点と違い精神に余裕がある。また、伊達メガネをかけている。乗機はエリクトが自身の体質を分析した上でデータストームの負荷を大幅に軽減した上でルブリスソーンを再設計したルブリスシュバルツ。 - 3二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 00:51:48
グエル・ジェターク…エリクトにより取り潰されたジェターク家の後継者にして反乱軍のリーダー。非凡な操縦技術は原点と相変わらずだが、彼の腕にスペーシアンの未来がかかっているため原点序盤に比べてかなり大人びている。
ラウダ・ジェターク…グエルの弟。ジェターク存続の危機が原点より濃いので亡きヴィムから正式にジェターク性を与えられている。原点と変わらず兄を慕いサポートする。
フェルシー&ペトラ…原点同様ジェターク所属としてグエル兄弟をサポート。状況が状況なので原点序盤のような生意気さは影を潜めている。 - 4二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 00:52:20
シャディク・ゼネリ…エリクトの帝国の宰相。ハーフという生まれに関係なく自身を見出し、優遇してくれたエリクトを尊敬しているものの、デリングの忘形見(並行世界のミオリネ)との恋心の狭間で苦悩する。
エラン・ケレス(真)…エリクトの帝国の経営担当。人を食ったような性格と有能さは原点と変わらないがエリクトの苛烈なスペーシアン搾取には疑問を感じつつある。 - 5二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 00:52:41
ベルメリア・ウィンストン…エリクトの帝国の医療部門を担っている。エルノラの忘形見であるエリクトの事は内心愛おしく思っているもののエリクトからは(仕方なかったとはいえ)仇敵であるペイルにGUND技術を流出させたばかりか強化人士の開発に手を染めていたため内心信用されていない。
ニカ・ナナウラ…孤児から帝国のMSの開発において"名工"と呼ばれる技術者にまで駆け上がる。接収したベネリットグループ企業の技術とエリクトの生体データを元にエアリアルカイゼリンや新型ルブリスシリーズを手掛ける。エリクトの「人体への負荷を抑えつつ高スコアのパーメットを行使できるようにすることでGUND本来の役割を広げたい」という願いに共感している。
チュアチュリー・パンランチ…ニカの後輩でコンビを組む。原点同様活発だが、スペーシアンへの対抗心が薄らいでいるため原点ほど喧嘩っ早くはない。帝国のテストパイロットとして名を馳せており、主にニカが設計した機体のテストを担当している。 - 6二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 00:52:55
ミオリネ・レンブラン(並行世界)…ベネリットグループ崩壊後行方不明になっている。シャディクとかつては繋がりがあったようだが…?
旧ペイルの4人のCEO…スペーシアン再起のために反乱軍に技術提供を行う。しかし、マッドサイエンティストな面は変わらず、今度は貧困層のスペーシアンを被験者としてエリクトのパーメットスコアを上回る強化人士の開発を画策する。
GUNDを悪用した人体実験は当然エリクトから嫌悪されており、討伐対象として付け狙われている。 - 7二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 00:53:17
【機体設定】
ガンダムエアリアルカイゼリン…エリクトの愛機。ルブリスをベースにベネリットの技術を総投入して再設計された最新鋭機。機体色はパープルホワイト。スコア8の影響範囲を最大限に高めるためにアンテナはティアラのような形状になっている。
ガンビットはスカートにマウントされており、花弁のような形状をしている。
エリクトの力量と相まって圧倒的な戦闘力を発揮する。
ガンダムエクスエアリアル…今作に置けるスレッタの乗機。帝国から脱出する際にミオリネと一緒に強奪した。コンセプトとしてはエアリアルとキャリバーンの融合である。バリアブルロッドライフルを発展させたマルチプルロッドライフルを装備している。これはビームの弾丸を自在に変化させる機能を持ち、ショットガンのように散弾に変化させたり、収束率を高めて貫通力を上げたり、軌道をカーブさせたりすることができ、パーメットスコアを高めるほど自由度は上がる。
この他両肩に花弁を彷彿とさせるガンビットを搭載したウイングバインダーユニットを2対装備してる。バインダー背部にはブースターユニットがあり、ロッドライフルのスラスターと合わせて凄まじい三次元戦闘能力を発揮する。
元はエリクトのもう一つの剣として作られた機体。
エアリアルカイゼリンが"支配"をコンセプトにしているのに対し、こちらは"決闘"をコンセプトにしている。
コックピットは複座式になっているようだが…? - 8二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 00:53:38
ガンダムルブリスヴァイス…ルブリスウルをベースに御三家の最新技術を用いて再設計したソフィの愛機。機体カラーはホワイト中心。両肩部にシールドとビームガトリングの複合アームユニットが装備されている。携行装備としてバレル下部に実体剣を付けたビームショットガンを装備している。エリクトの生体データを元にデータストーム軽減システムが取り付けられており適性のあるパイロットなら寿命を削ることなくスコア4まで使用可能。
ガンダムルブリスシュバルツ…ルブリスソーンをベースに御三家の最新技術を用いて再設計したノレアの愛機。機体色はブラック中心。歪な形だったソーンの手足が高い膂力を発揮するのを発見し、関節に超高出力モンターユニットを採用することで規格外の膂力を得た。装備は格闘戦よりに大幅に変更されており、両腕にガントレットとビームクローを合わせたビームデストクローを装備。ビームデストクローの内側にはビームライフルが格納されている。
フェーズドアレイキャノンはオミットされたが、代わりに高出力ブースターを装備されており高い機動性を発揮する。
ヴァイス同様データストーム軽減システムが取り付けられており適性のあるパイロットなら寿命を削ることなくスコア4まで使用可能。 - 9二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 00:54:07
ガンダムサークレット…シャディクの専用機。グラスレーから押収したミカエリスをベースにしている。ミカエリスはビームブレイサーに様々な並走を集約することであらゆる局面に対応するコンセプトであったがサークレットは両腕が換装式になっており、アームユニットを交換することで様々な局面に対応するコンセプトになっている。この他バックパックも換装式になっており、マルチな才能を持つシャディクの強みを引き出すような性能になっている。
ガンダムレオニード…グエルの専用機。元は別の機体として組み立てる予定であったガンダムの素体を何者かが反乱軍に横流しさせ、ジェタークの最新技術を組み込んで完成させた機体。機体カラーはダリルバルデを彷彿とさせる真紅。接近戦での立体感を強化するために頭部に獅子の鬣を彷彿とするアンテナが複数取り付けられている。
グエルの接近戦の力量をフルに発揮するため、本体フレームの剛性を優先した結果両手足を分離する機能はオミットされたが、両腕の膂力や反応速度はダリルバルデを遥かに上回る。アンビカーは変わらず分離して運用出来る他、両腕にはガンビットとしても使用できるガントレットを装備している。
主武装として、ビームジャベリンを高出力化&より多様な形態に変形できるように発展させたビームハルバードを装備している。 - 10二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 00:54:35
ガンダムアドラム…ペイル残党が新型強化人士用に新たに開発した機体。
レオニードを完成させるにあたり、推進器の技術を提供する代わり旧ジェタークから重装甲MSに関する技術協力を得て完成させた機体。
当初はレオニードの元となったガンダム素体のコックピットシステムを解析し、搭載する予定であったが、反乱軍の手元に残った技術では再現不可能なうえ必要な材料は帝国が独占しているため複製は不可能であった。
そのため、引き続きパイロットを強化する方針をとっており、スレッタの遺伝子情報を植え付けられた新型強化人士が運用する想定で開発された。(ただし、引き続き強化人士の研究を進めていることやこの機体のコンセプトはグエル達他のスペーシアンには知らされていない。みんなきな臭いとは思ってるけど。)
重装甲のMSを大推力で動かす運用を想定しているため、データストーム抜きにしてもパイロットへの負荷はファラクトの非でなくなっており、人命軽視の元CEO達の思想がよく出ている。
ジェタークの技術提供を受けたことでジェネレーター出力が飛躍的に向上しており、装備のビームアルケビュースツヴァイはジェネレーター直結となり貫通力と連射性能が向上している。
専用ガンビットコアキツヴァイはスタン効果に加え、こちらのパーメットスコアが6を超えている場合、被弾した機体のシステムをオーバーライドする機能を備えている。ただし、パーメットスコア6以上の機体にはオーバーライド出来ない。また、後からパーメットスコア6以上を発揮されると無力化され、逆にこちらがオーバーライドし返される危険性がある。 - 11二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 00:57:11
掲示板でちまちま書くよりも、ピクシブ小説やハーメルンでストーリーをまとめて執筆した方が良いのでは?
- 12二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 01:00:23
そうかもしれないですね…。
- 13二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 06:06:31
スレ立て乙
まだ余裕があると思って油断してた
もう少し前目に保守するね - 14二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 08:08:06
このレスは削除されています
- 15二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 18:39:58
少し早めに保守★
- 16二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 19:21:00
part3.2の>>20の続き
エリクト「何で?スペーシアンから搾取することの何が悪いの?彼らだって戦争シェリングで僕たちを争わせて搾取し続けたじゃないか。」
スレッタ「そ…それは…。」
エリクト「でも僕は血生臭いことは嫌いでね。戦争シェアリングみたいなスペーシアンと同じマネはしたくなかった。だから別の方法を考えたんだ。」
スレッタ「別の方法…?」
エリクト「スペーシアンの若い世代に自分たちは罪人だってしっかりと教育したのさ。」
エリクトは帝国の樹立後、社会管理システムをオーバーライドで乗っ取り、アド・ステラのカーストを反転させアーシアンをスペーシアンの絶対上位とした上でスペーシアン達に罪人ランクという制度を導入した。
それは、スペーシアンの中でもベネリットや宇宙議会連合との繋がりが強かったものからより多く資産を奪い、税率を重くするという制度である。
しかし、ただ繋がりが強かったというだけで扱いを悪くすればスペーシアン全てから反感を買い、不毛な争いを続けることになる。
- 17二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 19:21:43
>>16の続き
そこでエリクトはスペーシアンの若い世代に自分たちは罪人であるということの教育を徹底したのである。
エリクト「ボクとしては胸糞な話なんだけどさ、学園に潜入してスペーシアンの大半が親の言われるがままにアーシアンを差別しているっていうことに気が付いたのさ。親がどんな汚い手段で儲けてその恩恵を受けていたのを知りもしないでね。そのくせ高度な教育は受けていたから倫理観はある程度しっかりしている。だからそれを利用させて貰ったよ。」
スペーシアンの若い世代の多くは高度な教育を受けるべく学校や教育端末が充実していた。それらを利用し、エリクトは戦争シェアリングの実態と自分たちは許されるためにアーシアンに奉仕し続ければならないということの教育を義務付けた。
加えて、エリクトは若い世代とそれより上の世代の面会を制限した。
それによって、若い世代に自分たちが奴隷にされても仕方ないという意識を植え付けたのである。
エリクト「最初はアーシアンを差別していた若い連中も戦争シェアリングの生々しい実態を見てみるみる顔を変えていったよ。スレッタ、ボクは労働意欲をそそる方法は大きく二通りあると思うんだ。一つはお金にしろ夢にしろ自分の目的を叶える場を与えてやること。もう一つは何か分かるかい?」
スレッタ「あ…安定した生活…とかですか?」
エリクト「ざんねん、ぶっぶーだよスレッタ。自分たちは罪人だと思い知らせたうえで努力すれば罪が軽くなるって思わせることさ。」
エリクトは罪人ランクを導入するにあたり、アーシアンへの貢献度によっては罪人ランクが軽くなる制度も導入した。
これにより、アーシアンへ奉仕し続ければ許されるという罪の意識の払拭感と今の辛い生活から抜け出せるかもしれないという希望でスペーシアンの労働意欲を促進したのであった。
- 18二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 19:22:56
>>17の続き
エリクト「まっ、親が反抗を企てたり過去の罪状が新たに発覚したらまたランクは重くなるし、そもそもアーシアンへの貢献が何なのか明確な基準も無いんだけどねー。」
スレッタ「そ…そんなのやっぱりおかしいです!」
エリクト「んあ?」
スレッタ「た…確かに一部正当性はあるかもしれないですけど、直接悪くない若い人も親が罪人ってだけで人生が決まっちゃうじゃないですか!」
エリクト「…でもスペーシアンも似たようなこと散々してきただろ?」
スレッタ「うっ…。」
エリクト「差別階級作って、子世代も這い上がれない社会構造を作って延々と搾取を続けてきたじゃないか。むしろ殺し合いを教唆しないだけボクはマシじゃないかな?ねえ、シャディク?」
シャディク「ええ、俺も全く同意見です。」
にこやかなポーカーフェイスを浮かべていたシャディクの表情が険しくなる。
シャディクの中で久しく忘れていたかつての社会構造への憤りが蘇る。
いくら理想を叶えたとはいえ幼いころに不当な扱いを受け続けた心の傷は簡単には癒えない。
スレッタ「それでもやっぱりおかしいです!エリクト、私と決闘してください!」
エリクト「は…?いきなりなにそれ…。知らないんだけど。」
エリクトは自分と同じ顔で謎の提案をするスレッタに対し呆れた顔で首を傾げる。
- 19二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 19:23:27
>>18の続き
スレッタ「け…決闘というはですね!…。」
(学園での決闘ルールを解説)
スレッタ「…ということで私が勝ったらスペーシアンへの圧政を辞めてもらいます!」
ソフィ「ああ?エリクト様がそんなのに応じる訳ないじゃん!パチモンの癖に弁えやが…」
エリクトはソフィの前に手を出し静止する。
エリクト「で、その決闘とやらに応じるとしてだ…。じゃあスレッタ、ボクが勝ったらキミ自身がボクのものになってもらうよ。それでもいいの?」
スレッタ「…かまいません。」
エリクト「はあ…。いいかい?ものになってことは人権すらなくなるかもしれないってことだよ?つまりボクは君を解剖して脳みそだけMSの部品にしてもいいってことだ。」
スレッタ「私の知るエリクトなら、そんなこと絶対に出来ないって信じてます…!」
ソフィ「エリクト様、こんな奴との決闘に応じる必要ないよ!私が行く!」
ノレア「あいつ…、エリクト様に何好き勝手言って…。」
エリクト「いいや。最近公務だので端末と睨めっこばっかりだったし運動しないとね。いいでしょ?偶にはボクにも遊ばせてよ、ソフィ、ノレア。」
- 20二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 19:25:31
決闘する感じか
- 21二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 21:22:13
このレスは削除されています
- 22二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 07:26:22
このレスは削除されています
- 23二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 09:13:53
このレスは削除されています
- 24二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 14:15:42
このレスは削除されています
- 25二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 21:51:17
このレスは削除されています
- 26二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 08:06:11
>>19の続き
姉妹対決
セスルームニル―闘技場
ここでは、帝国各所で開発されたMSの運用テストの他にエースパイロット達が模擬戦を行うための場所でもある。
決闘用にエクスエアリアルを貸し与えられたスレッタは闘技場のセンターサークル内でエリクトが来るのを待つ。
スレッタ「(き…緊張するなあ…。そういえばエリクトはどんなMSに乗っているんだろう?)」
スレッタが待機していると上空より、一機の純白に近いパープルホワイトのガンダムが舞い降りた。
エリクト「やあ、待たせちゃったね。」
スレッタ「あ…あれはエアリアル…?」
エリクトのMSは一見エアリアルに似ていた。
しかし、機体は全体的にスリムになっており、各スカートには花弁を彷彿とさせる計12機のガンビットと思しき武装が装備されている。
手持ちの兵装はビームライフルとシールドでシンプルではあるが、腕から肘にかけてはビームサーベルの発生器と思しき噴出口がある。
肩回りは西洋甲冑のように丸みを帯びており、下半分がシェルユニットになっているようである。
バックパックからはビームサーベルがオミットされ、代わりに小さい翼のようなスラスターになっており、機動力が高められているようである。
何より印象に残るのはアンテナである。
頭部中央に大粒の宝石を思わせるシェルユニットがあり、メインとなる2本V字アンテナの両隣に1本ずつサブアンテナが配置され、それらがアーチ状のパーツでシェルユニットに接続されている。
その形状はまるでティアラのようでもあった。
- 27二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 08:06:51
>>26の続き
エリクト「エアリアル?ああ、確かにこのMSもエアリアルだね。エアリアルカイゼリンさ。」
スレッタ「カイゼリン…?」
エリクト「女帝という意味だよ。このアド・ステラを統べるMSにピッタリだろ?
エアリアルカイゼリンにシャディクから通信が入る。
シャディク「よろしいのですか…?あの者にエクスエアリアルを貸し与えても。」
エリクト「そっか、これじゃみんなの頑張りを無駄にしちゃうように見えちゃうか。大丈夫だよ。エクスエアリアルのOSに帝国領内から出たらコックピットがロックされて自爆装置が起動する機能を付け加えておいたから。それに、確認しなきゃダメだろ?君たち3人を苦戦させたこいつの力量がどれくらいかを…。」
シャディク「承知いたしました。では安心です。」
エアリアルカイゼリンとエクスエアリアルが正対する。
エリクト「それじゃあ始めようか、決闘を…。」
スレッタ「はい!勝敗はMSの性能のみで決まらず…。」
エリクト「…それ言わないといけないの?」
エリクトが怪訝な顔で疑問を呈する。
スレッタ「な…何を言ってるんですか!決闘は神聖なんですよ!」
エリクト「…ああ、そう…。」
スレッタ「私に続けて言ってくださいね!勝敗はMSの性能のみで決まらず。」
エリクト「操縦者の技量によって決まらずー(棒)。」
スレッタ「ただ結果のみが真実!」
- 28二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 12:20:17
どんな決闘になるのか
- 29二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 20:49:41
スレッタどこまで食いつけるか…
- 30二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 22:52:05
ワクワクするぞ···
- 31二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 06:14:05
自爆装置ついてるのか
- 32二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 08:04:30
>>27の続き
口上を読み終えると同時に決闘が開始となる。
しかし、エアリアルカイゼリンはその場から微動だにしない。
スレッタ「な…、なんのつもりですか!」
エリクト「そちらからいつでもどうぞ。」
スレッタ「ば…馬鹿にしないでください!」
エクスエアリアルのマルチプルロッドライフルからビームが放たれ、エアリアルカイゼリンを襲う。
しかし、エアリアルカイゼリンはシールドで受けると同時にパージしてエクスエアリアルに急接近する。
スレッタ「なっ…。」
マルチプルロッドライフルのビームは一発あたりの威力が高い代わりに照射時間が普通のビームライフルより長い。
動きが固定される一瞬をエリクトは決して見逃さなかった。
スカートのガンビットをサーベルモードにしてエクスエアリアルに切りかかる。
スレッタ「なんの!」
エクスエアリアルは左側のウイングバインダーをシールドにしてエアリアルカイゼリンの斬撃を防御する。
エリクト「へえ、報告通り反応は凄いね。でも…。」
- 33二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 08:05:12
>>32の続き
サーベルとバインダーがせめぎ合う中でエアリアルカイゼリンの背後から4基のガンビットが自分を目掛けて狙いを定めていることにスレッタは気付く。
先ほどパージしたシールドはガンビットでもあったのだ。
次の瞬間エクスエアリアル目掛けて4基のガンビットからビームが放たれる。
スレッタ「くっ…!」
右のウイングバインダーのバーニアを全開にしてエクスエアリアルは回転しながらなんとかこれを躱す。
それと同時に右腕でビームサーベルを抜き、回転の勢いを活かしてエアリアルカイゼリンの右側から切りかかる。
しかし、エアリアルカイゼリンは右肘に内蔵されていたビームサーベルを展開し、これを防御する。
エリクト「なるほど…。キミの戦い方、確かにボクとの血のつながりを感じるね。」
エルノラが亡くなって以降、エリクトは誰にも師事することが出来なかったため母から受け継いだ天性の反応速度と経験を元に独自の戦闘手法を確立した。
それは、誰にも真似出来ないエリクトだけの戦い方であった。
しかし、自分と瓜二つの顔をした目の前の娘は曲がりなりにも自分に近い戦い方をする。
エリクトは不愉快さと同じ血を引く者と出会えた嬉しさが入り混じった不思議な感情を抱いた。
- 34二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 13:18:54
スレ主ですけど、自分が書き込んだのを含めスマホから(?)書き込んだコメが全部消されてるみたいなんですけど何かあったんですか?
- 35二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 13:35:17
何時くらいに書き込んだんですか?
- 36二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 14:05:44
- 37二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 14:08:07
- 38二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 14:20:45
- 39二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 22:20:00
エリクト寂しかったのかな?
- 40二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 08:43:16
序盤は拮抗してるように見えるが…
- 41二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 17:20:51
血の繋がりを感じるエリクト様
- 42二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:54:25
頑張れスレッタ
- 43二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 22:42:25
>>33の続き
2機のエアリアルの戦いをモニター越しにソフィとノレアは眺めていた。
ソフィ「じゃーん、私の奢り。食べる?」
ソフィは買ってきたドーナッツを頬張りながらもう一つをノレアに差し出す。
ノレア「相変わらずよく食べる…。まあ、私もお腹が空いたし貰うわ。」
ノレアはドーナッツを受け取り、噛り付く。
ソフィ「おーやるじゃんあのパチモン。エリクト様に結構喰らい付いてる。」
ノレア「少しくらいは抗って貰わないとオーバースコアまで使った私たちの立つ瀬がない…。」
ソフィ「確かに…。でも戦っている最中はエリクト様を感じたけどこうしてエリクト様本人と戦っているの比べると酷いな。」
ノレア「ええ、比べるのもおこがましいぐらいの酷さね。」
序盤は互角に見えたエアリアルカイゼリンとエクスエアリアルだが、戦いが続くにつれて両者の技量の差が浮き彫りになっていた。
- 44二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 22:42:56
>>43の続き
スレッタ「くっ、このおっ!!」
エクスエアリアルはウイングバインダーのガンビットを射出してエアリアルカイゼリンを狙うもエアリアルカイゼリンは無駄のない動きでビームが当たる直前で回避しながら容易くエクスエアリアルに迫る。
エアリアルカイゼリンはサーベルを抜いてエクスエアリアルに切りかかる。
エリクト「ガンビットに防御の用途もあるなら迂闊に全部使わない方がいいよ。でないと…。」
エリクトの言うようにエクスエアリアルは今手元に防御装備がない。
仕方ないので上に回避する。
エリクト「攻められたときの防御札が減る。そして、手札が少ないってことは相手に読まれやすくなるってことさ。こんな風にね。」
エクスエアリアルが回避した先ではエアリアルカイゼリンのガンビットが待ち構えていた。
エクスエアリアルの回避コースを予想して待ち伏せしていたのである。
- 45二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 22:44:06
>>44の続き
スレッタ「なっ、なあっ!?」
エクスエアリアルは回避行動を取るも間に合わず右足が被弾し破損する。
スレッタ「このおっ!」
マルチプルロッドライフルで花弁ガンビットの迎撃を試みるものの、ガンビットの動きが速いのとマルチプルロッドライフルの取り回しが急過ぎて上手く射線に捕らえることが出来ない。
エリクト「そのライフルのバーニアはかなり高出力でね。バインダーのバーニアを逆方向に微噴射しながら調整するといいよ。」
スレッタ「あ、相手にアドバイスするなんて!馬鹿にしているんですか!」
エリクトから助言を受けながら戦うのはスレッタにとっても屈辱であった。
同時にエリクトと自分の力量差を痛感していた。
スレッタはクワイエット・ゼロの時に自分の世界でエリクトと戦った経験があったもののその時とは比べ物にならない。
エリクトがその気になればこれ程強いのかと思い知らされる。
スレッタにも長年エアリアルを乗りこなし、学園でホルダーを務めた矜持があったがそれを見事に打ち砕かれた。
- 46二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 22:45:03
>>45の続き
エアリアルカイゼリンは腰から8基のガンビットを射出し、エクスエアリアルに襲い掛かる。
まずは4基のガンビットでエクスエアリアルを的確に狙い撃つ。
スレッタ「でえやあっ!」
スレッタはエクスエアリアルの機動力でこれを躱し、エリクトがやったように敵機に急接近を試みるも、進行方向のどのコースにも残りの4基のガンビットが待ち構えていることに気付く。
ガンビットからビームが発射され、たまらずエクスエアリアルは距離を取りながら回避する。
スレッタ「うぐっ、くうううっ!」
エリクト「凄いね。これをかわせるなんて。技術やレスポンスは一級だ。でも考えが青いなあ…。今ので分かった?自分の行動パターンが読まれているのが。素直過ぎるよ。機体の仕草で次にやろうとしてることが筒抜けだ。」
エクスエアリアルが体勢を崩したのを見て、エアリアルカイゼリンはサーベルを抜いてエクスエアリアルに襲い掛かる。
スレッタ「まだまだあっ!」
エクスエアリアルは急いで2機のガンビットを左側のバインダーに戻しエアリアルカイゼリンの斬撃を受ける。
さらに、フリーハンドになった右腕でサーベルを展開しカウンターの突きを放つ。
エアリアルカイゼリンはシールドでこれを受けるも、接合部でこれを受けてしまいシールドはバラバラになる。
- 47二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 22:46:20
>>46の続き
しかし、シールドはガンビットに分離し、エクスエアリアルを捉える。破壊されたのではなくパージして破壊されたように見せただけだったのだ。
「さっき見たはずだけどね?ボクの妹名乗るなら虚をつくぐらいは覚えて貰わないと。」
エアリアルカイゼリンのガンビットからビームが放たれる。
高機動MSであるエクスエアリアルといえど至近距離の射撃は躱すことが出来ず、バインダーが被弾・破損し、体勢を大きく崩す。
万事休すと思いきや、射出していたエクスエアリアルの2基のガンビットがエアリアルカイゼリンの背後に漂っていることにスレッタは気付く。
スレッタ「い…今だ!」
ガンビットのビームがエアリアルカイゼリンを捉える。
エリクト「チッ、面倒な」
エクスエアリアルに背後を向け、ビームサーベルでビームを防御するエアリアルカイゼリン。
勝機。スレッタはそう悟り背中のバーニアで急いで体勢を立て直す。
スレッタ「いっけ~!」
エクスエアリアルのサーベルが背後からエアリアルカイゼリンの頭部を遅う。
しかし次の瞬間、エクスエアリアルの右腕とアンテナが宙を舞った。
スレッタ「えっ…、えっ?な…なんで…。」
エアリアルカイゼリンのリアスカートから射出されたガンビットがサーベルモードとなって、
エクスエアリアルの腕とアンテナを切り裂いたのだった。
エリクト「出来の悪い妹だなあ。言ったろ?虚をつくことを覚えろって。」
意地の悪い笑顔を浮かべながらエリクトは勝利した。
しかしその笑顔は姉をからかう妹のようでどこか微笑ましかった。
- 48二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 09:53:52
スレッタ負けちゃった…
- 49二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 11:21:36
女帝の貫禄
- 50二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 16:25:08
流石に経験値の差がデカいか
スレッタも本編でエリクトと戦ってるとはいえ - 51二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 21:53:48
実戦経験の差がね…
- 52二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 23:41:53
機体も慣れない新型だしなあ…
- 53二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 11:04:13
スレッタ残念
- 54二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 14:19:15
リベンジの機会はあるから···
- 55二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 21:44:05
リベンジマッチに期待だなスレッタ
- 56二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 09:31:24
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- 57二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 20:31:57
>>47の続き
スレッタ「うっ…、うぐっ、まだです!まだ終わってないです。」
決闘はエリクトの勝利に終わったが、スレッタは自身の敗北を受け入れられなかった。
柄にもなく熱くなって、エクスエアリアルの左腕でサーベルを起動しエアリアルカイゼリンに切りかかる。
エリクト「見苦しいよ?決闘のルールじゃボクの勝ちだよね。自分の言ったことは守らないと。」
エアリアルカイゼリンのシェルユニットが白く輝きエクスエアリアルの制御を奪って静止する。
スレッタはここで初めてエリクトがその気になればいつでも自分を瞬殺出来たことに気が付いた。遊ばれていたのである。
スレッタは初めて完全敗北を味わった。
今までグエルのダリル・バルデに敗北したり、自身の世界のエリクトに追い詰められたりと挫折を味わったことがないわけではない。
しかし、自分の操縦技術が全く通用せずに手も足も出ず敗北したのはこれが初めてであった。
幼い頃より、水星の過酷な環境でMSで人命救助を行い、学園ではホルダーを務めた経験からスレッタなりに操縦技術には自負があった。その自信が粉々に打ち砕かれたのである。
同時に、今まで自分は自分の世界のエリクトに守られてただけだったのではないのかと自信を喪失し始めた。
スレッタ「うっ…うっ…。」
今まで経験したことのない悔しさが胸から込み上げて来てスレッタは思わず涙を流す。
エリクト「泣くのは止めてもらえる…?キミの提示したルールに従って試合したのにこれじゃボクが悪いみたいじゃないか…。はーっ。」
エリクトが罰の悪そうな顔すると同時にシャディクから通信が入る。
シャディク「お見事です。エリクト様。」
エリクト「まあね♪ チョーカーを持ってきてコイツの首に巻いて欲しい。それからナナウラ・ラボラトリーに連絡してもらっていい?ニカに頼んでコイツの出どころを徹底的に調べないと。」
- 58二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 20:33:00
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- 59二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 08:16:45
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- 60二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 19:59:03
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- 61二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 21:58:33
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- 62二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 08:46:14
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- 63二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 20:21:32
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- 64二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 08:06:12
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- 65二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 20:07:55
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- 66二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 08:00:12
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- 67二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 16:13:34
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- 68二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 22:42:37
お待たせしてすみません…
明日には続きをあげます - 69二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 10:00:53
エリクト貫禄だな
- 70二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 14:38:52
>>57の続き
まさかの再会
プラント・ワルプルギス-ナナウラ・ラボラトリー
孤児から帝国の名工と呼ばれるまでに成りあがったニカ・ナナウラが所長を務める研究所である。
ここでは、新型MSだけではなくヴァナディース機関壊滅後に停滞していたGUNDそのものの研究も行われている。
護送用のシャトルのドアが開き、エリクトとソフィ、ノレアに連れらえてスレッタは研究後に入る。
スレッタ「(う…うわあ、凄い研究設備。わ…私解剖とかされちゃうのかな…?)」
先日の決闘の敗北のショックが抜けきらない中で、更に自分が今後どうなるかの不安がスレッタを襲う。
ニカ「お待ちしておりました!エリクト様!」
チュチュ「ういっす、お久しぶりです。」
エントランスに入ると所長のニカ・ナナウラとチュアチュリー・パンランチがエリクト達を出迎えた。
スレッタ「…!?ニカさん!?チュチュさん!?」
見知った顔を見て思わずスレッタは声を上げる。
ニカは白衣に身を包み、チュチュは見慣れないパイロットスーツに身を包んでいたが間違いなくニカとチュチュである。
- 71二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 14:39:40
>>70の続き
ニカ「えっと…そちらの方…が」
エリクト「本人曰く、突然生えてきたボクの妹なんだとか。」
チュチュ「マジかよ。本当にエリクト様そっくりじゃねえか…。」
ソフィ「だから報告したじゃん。そっくりだって。テストパイロットばっかりやってるから文章読めなくなっちゃった~?」
チュチュ「ああん?聞けばお前らたった一機に3人がかりでオーバースコアまで使ったらしいじゃねえか?”白騎士”様も腕が鈍ったんじゃねーのか?」
ノレア「二人ともいい加減にして。エリクト様の御前よ。」
ソフィとチュチュが昔馴染みの”挨拶”をしている間にスレッタは周りを見回す。
すると、学園時代に世話になった他の地球寮のメンバーも驚いた表情でこちらを見ている。
スレッタ「(マルタンさんにティルさん、アリヤさんにリリッケさんにティルさん、オジェロさんにヌーノさんまで…)」
スレッタは頭が痛くなった。
みんな自分が知っている人物なのにあちらは自分のことを全く知らない様子である。
自分が知っている人物によく似た人物が登場する不思議な世界に迷い込んだ気分であった。
エリクト「ニカ、チュチュ、話があるからちょっといいかな?」
スレッタを監視室に閉じ込めた後、エリクト達はニカやチュチュと一緒にミーティングルームに入った。
- 72二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 14:40:44
>>71の続き
ニカ「驚きました…。エリクト様に本当に似ているもので…。」
チュチュ「スペーシアンの残党連中が風量被害をばら撒くために整形したとかじゃないんスか?」
エリクト「それがそういう訳でもなさそうでね。なんせボクの生体認証がないと起動できないエクスエアリアルを彼女は起動することが出来るんだ。」
ソフィ「しかも戦い方もエリクト様そっくり。マジびっくりした。」
ノレア「エリクト様に比べて練度は遥かに落ちるけど、戦い方が本当にエリクト様そっくり。」
スクリーンのスレッタとソフィ、ノレア、シャディクの戦闘映像、そしてスレッタとエリクトの決闘映像を二人は目を丸くしながら眺めていた。
エリクト「単刀直入に言う。このスレッタ・マーキュリーと名乗る人物の出所が知りたい。」
ニカ「彼女本人は自分の身の上をなんと言っているのでしょうか…?」
ソフィ「それが面白いんだよ?自分は並行世界から来たーとか言っててさw」
チュチュ「ああ?てめえ真面目に答えろや!」
ソフィ「はあ?私真面目に言ってるんだけど?」
ニカ「ちょっと、二人とも…!」
エリクト「そうなんだ。本人に尋問しても支離滅裂な回答しか返ってこなくてね…。ボクの勝手な推測だけど偽りの記憶でも植え付けられてるのかも。」
ニカ「偽りの記憶…。」
エリクト「ペイルの強化人士の記録を見ただろ?人士の中には末期に記憶障害を起こしている奴もいて、そいつらの精神を安定させるために無理やり偽りの記憶を植え付ける実験もしていたって。」
チュチュ「それってまさか…。」
エリクト「ああ、ボクが懸念しているのは彼女がボクの遺伝情報を元に生み出された新型の強化人士なんじゃないかってことだ。」
- 73二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 14:41:12
>>72の続き
会議室が一気に緊張感に包まれた。
エリクトが一代で帝国を築き上げたのはその操縦技術と高いスコアを行使できる体質である。
もし、反アーシアン組織がエリクトに対抗するためにエリクトを再現した存在を作ろうとしているならそれは間違いなく帝国を脅かす存在になるであろう。
エリクト「だからボクはこのラボに来たんだ。ニカは生体情報を含めた各種データの解析を、チュチュは仮想敵(アグレッサー)となってMSの模擬戦を行い彼女の操縦面でのデータ収集をやって欲しい。多角的に彼女を徹底的に分析してくれ。」
ニカ・チュチュ「はっ!」
エリクトはニカとチュチュの肩に手を回してニッコリと笑う。
二人に重要な任務を任されたことへの緊張が走った。
エリクト「二人とも、任せたよ。」
- 74二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 14:42:21
お待たせして大変すみません…。
続きとなります。
ここからスレッタは並行世界の地球寮のメンバーと交流していく流れになります。 - 75二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 22:54:27
遂に地球寮のメンバー登場か
しかしスレッタ的にはキッツいなこれ
並行世界とはいえみんな自分のこと知らないとか人間関係リセットされた感覚なんじゃね? - 76二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 10:10:59
スレッタ怯えてる
- 77二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 11:16:35
「自分のことを知らない顔見知りと会う」って
並行世界に迷い込む上である種の醍醐味だからモヤモヤする一方でワクワクもする - 78二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:06:49
ニカが白衣着てるの新鮮
- 79二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 08:03:29
ソフィとチュチュw
- 80二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 18:11:33
応援保守!
- 81二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 19:29:58
チュチュとソフィの絡みすき
- 82二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:00:57
>>73の続き
パラレルワールド
エリクト達のミーティングが終わり、スレッタは監視室から出される。
エリクト「今日からキミはここに住んでもらう。こちらのニカ・ナナウラの命令を聞くように、いいね?」
スレッタ「は…はい。」
エリクト「あと、前説明した通り帝国領から出ようとしたらその首輪が爆発するから。ニカの端末からも手動で爆破出来ようにもしてるし、くれぐれも脱走なんてしないように。」
エリクトから理不尽な命令が下るが、決闘で負けた以上スレッタは従うしかない。
エリクト「ソフィ、ノレア、疲れたでしょ?オーバースコアの負荷もあるし、シャディク共々一週間の休暇を与えるよ。体は大事にね。」
ソフィ「マジ…?やったあ!例のスウィーツ店のオープンに間に合うじゃん!ノレアはどうする?」
ノレア「色を塗ってない絵が溜まっているからそれを仕上げようかな…。」
エリクトから休暇を与えられてはしゃぐ二人を見てスレッタは驚く。
そこに自分を追い詰めた手練れのパイロットの姿はなく、突然の褒賞に喜ぶ普通の女性たちの姿があった。
エリクト「じゃあ、ボクはセスルームニルに戻るよ。色々気になることがあるし。ニカ、スレッタの管理と4機のガンダムのオーバーホールをよろしく頼むよ。」
ニカ「はい、承知いたしました!お気をつけてお戻りください。」
研究所のメンバーに諸々のことを任せてエリクトはセスルームニルへの帰路についた。
エリクトが研究所を出た後におびえるスレッタを気にかけて、ニカが声をかける。
- 83二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:02:53
>>82の続き
ニカ「えっと…、スレッタだっけ?さっきから震えているけど大丈夫…?」
スレッタ「は…はい!大丈夫です!えっと、ニカさんも出世されたっていうか…いや私の知ってるニカさんは私の世界のニカさんであって…」
チュチュ「あ?当たり前だろ!お前ニカ姉を誰だと思ってんだ!帝国の名工って呼ばれてんだぞ!」
スレッタ「ひっ…。」
ニカ「こら、チュチュ。怯えてるじゃない。ごめんね、チュチュは喧嘩早くて。」
スレッタ「(あれ…なんか懐かしい。学園に入学した当初も似たようなことが…)」
スレッタは怯えつつもデジャブを感じた。
ソフィ「ったく、脳筋テストパイロットは相変わらずじゃんw エリクト様からの命令理解してる~?」
チュチュ「うっせーよ!お前は休暇貰ったんだからとっとと遊びに行きやがれ!」
ソフィ「いいじゃん。この研究所来るの久しぶりなんだし。時間もあるから見て回らせてよ。」
似た髪色の二人が仲良く喧嘩している隣でノレアとニカが話をしている。
- 84二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:03:29
>>83の続き
ノレア「研究開発で忙しいのにいつも私たちの機体の整備をしてくれてありがとう。今度何かお礼する。」
ニカ「いいよいいよ。一番危険な仕事をしているのはノレア達なんだし。このくらい頑張らないとね。」
スレッタ「え”っ…。」
予想外の二人の関係性にスレッタは思わず声がでる。
突如発せられたスレッタの濁声を聞いてノレアはスレッタを睨みつける。
ノレア「…何?」
スレッタ「い…いえ、私の知ってる二人の関係性と違うって言うか…。私の世界のニカさんから又聞きした話なんですけど、ニカさんはノレアさんから随分酷い目に合わされたって…。」
ノレア「は…?」
ニカ「くすくす、そういえば昔はそんなこともあったなあw」
ノレア「ニ…ニカ…。」
ニカ「ノレアってば見かけによらずソフィより狂暴なんだよ?私も何回踏まれちゃってさ~。あの時は痛かったなあ~。」
ニカがノレアに意地の悪い笑顔を見せる。
ノレア「む…昔のことでしょ!もう許してよ!」
ノレアが頬を赤らめて罰の悪そうな表情を浮かべる。過去の自分の行いを恥じるように。
- 85二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:04:08
>>84の続き
ニカ「スレッタって面白いね。私たちのことを知ってるような知らないような不思議な感じ。」
スレッタ「え~っと…。」
スレッタは完全に混乱していた。
各々の人柄は概ね自分が居た世界と変わりはないものの大きく人間関係が変わっているところもあり、不思議の国に迷い込んだ気分であった。
- 86二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:20:30
違う世界とはいえニカとノレアが仲良くしてるのいいな…
- 87二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 08:04:43
出会いが違えば…って感じだな
- 88二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 19:41:23
新鮮な世界線
- 89二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 21:47:23
普通に生活してるソフィノレに涙
- 90二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 08:03:00
ソフィもノレアも可愛い