- 1二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 21:42:43
- 2二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 21:43:00
- 3二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 21:44:06
前回までのあらすじ
〜PC編〜
ダパーン/墨田奏斗を討伐し、霧の森を抜け出したドールたち。悪夢じみた、けれど失ってはならない記憶の予感に導かれ、彼らは次の行き先を見つける。オペラハウス41。ふたりにとっては、呪いとも、運命ともいえる場所へと。
〜PL編〜
頑固な発狂景和と怒涛のファンブル英寿
なお道長は平常運転なものとする
というか全体的に大失敗率高い気がするけど気のせいかなぁこれ! - 4二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 21:44:31
- 5二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 21:45:38
スレ乙!
戦闘前にはいい感じになるといいよね… - 6二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 21:48:43
キャラシまとめ
x.gd - 7二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 22:02:39
揺り戻しに期待したいな…
- 8二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 22:05:28
キャラシ見たらうじむし頭に付けてて草
祢音ちゃんが嫌な顔してるぞ道長… - 9二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 22:45:58
10まで保守🎲
- 10二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 22:48:37
🦊🦝🐱🐮〜 🌳🌳
- 11二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 07:35:04
アレなパーツは割と強いの多いんだよな…特に変異とか
- 12二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 15:47:03
🏰
- 13二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 21:19:23
このレスは削除されています
- 14二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 23:06:27
〜〜
廃墟らしく静まり返った施設内に、四人の足音だけが響く。荒れ果ててはいるものの、争った形跡などもない。管理を放棄された研究所、と表現するのが妥当だろうか。
どこかを目指し、黙々と通路を進んでいたギーツの足が不意に止まった。その視線の先にある扉。埃を被り、色落ちも酷いが、そのプレートには確かに『通信室』と書かれている。
「……何か、過去の手がかりがあるかもしれない。どうする、ナーゴ」
「聞かなくてもいいよ、私だって、もう心の準備はしてるんだから!」
まだ気遣わしげな言葉に、ナーゴはややわざとらしいほどの明るい声で応え、錆び付いた引き戸に手を伸ばした。 - 15二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 23:13:30
ー通信室ー
窓もなく、照明も割れた室内は薄暗いが、人間の機能を超越している君たちドールには関係ない。右側の壁を埋めるモニター郡と、その前に並ぶ複数のコンピューター。情報管理も担っていたのか、左側にはファイルの並ぶ本棚がいくつか無言で佇んでいる。
「うわ、なにこれ機械? でっか〜……」
「ここには監視カメラが無数に置かれていたからな。実験の観察のためという名目らしいが」
「監視…カメラ? カメラってこう、写真撮るためのものじゃないの?」 - 16二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 23:14:02
「……こっちは俺とナーゴが調べてみるから、お前とバッファは向こうを頼む」
「俺は何も言ってねぇだろ、その生暖かい目やめろ!!」
え、道長さんは見たことあるの?あれ。いやねぇけど……。本棚へと向かっていく二人をほのぼのとした気持ちで見送りながら、ギーツとナーゴもまた、ただ黒だけを映し出す画面へと向き直った。
【行動判定:宝探しI】
英寿:dice1d10=7 (7)
祢音:dice1d10=4 (4)
景和:dice1d10=9 (9)
道長:dice1d10=5 (5)
- 17二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 02:47:26
なんかこう、二手に別れた先で、見つけそうなほうが見つけてるな
- 18二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 13:00:07
保守〜
- 19二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 18:35:30
まぁ姉妹としては落第点というところかな。それじゃ、まずギーツの結果から。
電源らしきボタンをいじったり、机の下のコードを抜き差ししてみたり。色々と試してみれど、画面が点灯するどころか、起動音のひとつさえ響くことはない。残念だが、この機械を動かすことは難しいだろう。
「やっぱりだめそう?」
「あぁ、過去の映像データが残っていればと思ったが……そう都合よくはいかないか」 - 20二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 18:37:07
手持ち無沙汰にキーボードを叩いては埃を舞わせていたナーゴはくるりと身体を回すと、「こんなにいっぱいあるんだから、いっこくらいは無事でもいいのにね」と一つ一つ機器を覗き込んでいく。……と、ふいにその瞳が丸くなった。
「何かあったか?」
「英寿、ちょっとこれ見て!」
「……これは」 - 21二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 18:38:36
近づいたギーツの目にも、他のものとは異なるその機材の様子が見て取れるだろう。並び置かれたコンピューターの再端。周囲よりも一回り小さなそれの画面もまた、闇を映すばかりだが……それ以上に目を引くのは、その画面に走るいくつものヒビの円。縁までところどころ砕け、他のものと比べても明らかに朽ちたそれを、二人は不可解に見つめた。
【行動判定:壊れたパソコン】
英寿:dice1d10=4 (4) +3
祢音:dice1d10=6 (6) +1
- 22二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 04:30:47
順調?
- 23二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 10:51:45
円状のヒビってことは何かで殴ったとか当たったとかかな
- 24二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 17:54:15
💻⚙️🪫 🦊🐱
- 25二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 21:20:35
壊したのか壊れたのか…
- 26二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 06:01:33
壊したとすると隠したいデータがあった?
- 27二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 11:54:05
🐮🦝の方も何かありそう
- 28二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 20:07:41
英寿ギリギリだな…
- 29二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 20:09:00
一応成功したのに落第点とは手厳しい
- 30二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 00:28:41
「これ……ぼろぼろだけど、古くなって壊れたって感じじゃないよね? どっちかと言うと……」
「誰かが意図的に壊した、だな。モニターもだが、基盤にも穴が空いてる。それにこれは……」
至るところに残る穴をそっとなぞる。見覚えのある痕。特に君にとっては簡単な問題だったかな。貫く対象は違えど、弾痕なんて、君にはとっくに珍しくもなくなったものなのだから。 - 31二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 11:06:44
不穏保守
- 32二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 20:03:36
「いつのことなのかまでは分からないが、銃で壊されたのは間違いなさそうだ」
「何のために……?」
「万が一の可能性さえ見過ごせないほど、俺達には見せたくないデータでも残っていた、とかな。単純に、俺達には関係のない原因によってかもしれないが」
何はともあれ、情報不足の現状では確かなことは何も言えない。期待ほどの成果はなかったか、とギーツは壊れた端末を見下ろした。拍子抜けであることは否定できないけれど、得るものが何もなかったわけでもない。この光景は、きっと、今の状況に繋がっているはずだ。予感めいた確信が、君のなかで頑なに根を張っていた。 - 33二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 20:14:35
さて、続いてタイクーン。
棚へと近づいた君たちは、適当なフォルダを手に取り、ぱらぱらとめくってみる。ただし、紙媒体なんて旧時代的なものだ、時の流れに耐えきれなかったのだろう。劣化が激しく、読み取るのはなかなかに困難だ。顔を顰めたバッファの隣で文字列をなぞりながら、タイクーンは一文ずつを追っていく。
「お前、これ読めんのか?」
「うーん、汚れてたり色あせてたりでほぼ読めないけど……分かる部分もあるから、頑張ればざっくりの内容は分かる、かも?ほらこことか、ギリ読めるし」
「……?」
「あっ、道長さんはこういうの苦手だもんね。大丈夫大丈夫、俺に任せて!」
「お前それわざとだったらいつか殴るからな……」
「へ?」 - 34二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 21:13:15
なんやかんやと言いながらも、何とかバインダーの資料を部分的に読み取ったタイクーンは以下の情報を手に入れる。
・この建物の名前はオペラハウス41。ESPと呼ばれる特殊能力を持つ存在を生み出すための実験を繰り返す施設だった。
・ESP発動に至るのは少女のみであるという思想のもと、所長は「女神計画」を推進。集めた少女たちのESPを覚醒させるための実験を行っていた。
・主な実験内容は薬物投与と肉体的負荷。特に後者はまともな人間であれば死に至るほど過酷なもので、少女たちは生きながらに半分アンデッド化しているようなものだった。 - 35二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 21:13:37
淡々と並ぶ言葉は、しかし凄惨で残虐な行為の記録を綴っている。幸福に愛された君には、到底信じられないほどに。こんなことが、まさか、現実に起こったのか? そう疑わずにはいられない内容に、背筋がすぅっと冷たくなっていく。
【狂気判定】
景和:dice1d10=5 (5)
- 36二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 22:01:17
ギリギリ失敗…!
- 37二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 07:38:19
あ~失敗確かに景和こういうのダメそう
- 38二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 16:40:46
保守り
- 39二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 21:35:53
景和→道長〈独占〉:●●●〇
〜〜
英寿「急に情報が集まってきたな、案の定ろくでもないもんだが」
景和「まぁ狂気判定は不可避だよね……」
大智「ちなみにこれは他のメンバー、今ならバッファには伝えるかい?」
景和「ん〜……少なくとも読みながら道長さんには伝えるかな。やんわり言葉にごす感じで」
大智「了解。読解力が低いせいで暇なバッファは待ってる間どうする?」
道長「ダイスの出目だろうが! ……何もしてないのも変だろ、適当に棚を物色してる」
大智「なるほど。それなら……」 - 40二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 23:34:39
〜〜
強ばっていくタイクーンの表情に気づいたバッファは、「何かあったか」と視線を投げる。重なった瞳はどこか怯えているようで、けれど君の存在に安堵したようでもあった。
「え、えと……その……」
言いにくそうにもごもごと語られる資料の中身は、表現をぼかされていてもおぞましいものだと分かるだろう。能力者を生み出す実験。人を人とも思わないような行為。嫌悪感に口元を引きつらせながら、ふと、君は先程まで眺めていた棚に並ぶファイルの背表紙たちを見る。 - 41二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 23:35:22
色落ちの激しいそれは、資料と同じく、目を凝らさなければ読み取ることもできないけれど。割り振られた番号と記号じみた文字。ここがそんな目的で作られた施設であるのなら、数える気も起こらないほどぎっしりと並ぶそれは、被検体ひとりひとりの記録であるのではないか? 死んだはずの身体を、じわりと汗が滲む感覚が襲った。
【狂気判定】
道長:dice1d10=2 (2)
【行動判定:資料の違和感】
景和:dice1d10=1 (1)
道長:dice1d10=9 (9) +2
- 42二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 00:24:05
ダイス荒ぶりすぎぃ!
- 43二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 05:44:24
景和くん、資料を読んだ嫌悪感を引き摺ってたんやろなぁ(適当)
- 44二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 16:10:36
💻保守💻
- 45二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 21:43:02
ダイスの神が高笑いしている…
- 46二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 07:40:18
EPSやその周りは基本ロクでもないからな…
- 47二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 12:22:02
行動判定で大失敗と大成功が並んでる…極端だなー
- 48二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 20:05:29
道長→景和〈憧憬〉:●●●〇
「……胸くそ悪ぃ」
低く吐き捨てながら、けれど目を背けることなく棚の背表紙を追っていた君は、ふと違和感に気づく。ぎっしりと詰め込まれたファイル、その合間にできた隙間。よくよく眺めていた君には、その空間が、ちょうどファイル二冊分ほどであることが分かるだろう。
「ごめん、俺ちょっと気分悪い……」 - 49二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 20:05:50
思考がその意味を探るよりも早く、背後に落ちた弱々しい声に、君はすぐさま振り返った。机に手をついたタイクーンの顔は、心なしか青ざめて見える。
「もういいから、離れとけ。それか休んでいくか? あいつらに言えば──」
「ここに、英寿や祢音ちゃんはいたんだよね、……きっと」
「……」
「あの頃もさ、二人が言いたくないなら言わなくていいって思ってた。今だって……でも、俺、本当に何も知らなかったんだなって……」 - 50二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 20:06:12
終わりに向かっていく世界で、多くの幸福が踏みにじられていくばかりの世界で、それでも君は幸福だった。それがどれほどの幸運だったかを、知ることもなく。
「……それで、良かったんだろ」
「え?」
「世界を疑ったこともないお前らだったから、あいつらも救われたんだろ。何も知らないお前らだったから……」
「……、……」
「……なんだよ」
「いや、ごめん、なんかよくわかんなくて」
「お前な……!」 - 51二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 20:06:45
目尻を吊り上げたバッファに「ごめんって」と手のひらを向けながら。ふ、とタイクーンの口元がやわらぐ。
「でも、ありがとう。励ましてくれて」
「……別に、そんなんじゃねぇよ」
へらりと笑うタイクーンに毒気を抜かれたのだろうか、バッファは鼻を鳴らして顔を逸らす。その横顔の子供っぽさに、タイクーンは込み上げる笑いをごまかした。
【対話判定】
景和→道長〈独占〉:dice1d10=4 (4) +2
道長→景和〈憧憬〉:dice1d10=2 (2) +1+2
- 52二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:49:29
今度は道長が一足りない…!
- 53二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 07:41:09
一足りないはやっぱり強敵だよな…
- 54二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 09:11:02
補正を+3もしてもらってるのに1足りない…
- 55二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 20:03:42
💧🎲🦁
- 56二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 03:27:21
大失敗にならないだけマシだね
補正ありがたい - 57二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 09:43:31
初手で友情持ちだったからか景和と祢音ちゃんに甘いというか優しい道長、いいね…
- 58二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 19:34:53
「……で、そっちはなんかあったか」
「いや。機械自体は完全に壊れてて、動かすことはできそうにない……が、銃で徹底的に破壊されていたものがあったのが気になるな」
「誰かが、わざと壊したってこと?」
「そうかもしれないけど……中身もわかんないし、結局よく分かんないよね」
そっちは?と促され、思わずまごついたタイクーンに代わり、口を開いたのはバッファだった。
「『オペラハウス41』だったか? ……ここの資料を見た。どんなことが行われていたのか、簡単な情報しかねぇけどな」
「……そうか」
「お前らは、知ってたのか」
「道長さんっ」
「そうだな、この施設のことくらいならなんとなく覚えている……というか、察しているというべきか」 - 59二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 19:35:23
そう語りながら、バッファ、そしてタイクーンへ視線を向けたギーツは、「伝えなくて悪かった」と彼には珍しい、曖昧な笑みを浮かべた。
「ナーゴもそうだろうが……聞いて気持ちの良い話じゃないだろうからな。タイミングを逃した」
「う、ううんっ、全然! ただ、もし……二人に今、不安があるなら、一緒に抱えられたらって、そう思っただけだから」
「確認しただけだ。必要ないと思ったから話さなかったんだろ。別にそれでいい」
それだけ言い切って、ここはもう見るもんねぇだろ、次行くぞ、と踵を返すバッファをタイクーンが追う。
「だそうだ、相変わらず人の良い奴らだな」
「……ほんと、変わんないね」
二人の背を眺めながら、やがて顔を見合せた君たちは、そう言ってふ、と微笑んだ。 - 60二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 19:35:53
【対話判定】
英寿→
景和〈独占〉:dice1d10=8 (8) +1+1
道長〈保護〉:dice1d10=5 (5) +1
景和→
英寿〈依存〉:dice1d10=9 (9)
祢音〈保護〉:dice1d10=6 (6)
祢音→
景和〈対抗〉:dice1d10=10 (10) +1+1
道長〈恋心〉:dice1d10=2 (2) +1
道長→
英寿〈対抗〉:dice1d10=7 (7)
祢音〈友情〉:dice1d10=3 (3)
- 61二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 19:41:41
〜〜
道長「お前今回わりと調子良くないか」
英寿「戦闘までもつといいな」
景和「やめて!??」
祢音「私はわりと極端で心配だなぁ……えいっ」
大成功:祢音→景和 dice1d10=9 (9)
【行動判定:誰かの忘れもの】
英寿:dice1d10=9 (9) -2
景和:dice1d10=5 (5) -2
祢音:dice1d10=6 (6) -2
道長:dice1d10=4 (4) -2
- 62二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 19:46:50
祢音→景和 9〈憧憬〉変更なし
道長「-2って、成功させる気ねぇだろと思ったが……」
景和「ちゃんと出してきたね、さすが英寿……」
英寿「ま、最後に勝つのは俺だからな」
大智「うん、正直今回は探索多い分テンポが悪くなりがちだし、全員失敗しても構わなかったんだけどね。まさか君がちゃんと成功するとは……オーケー、続けよう」 - 63二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 01:48:39
補正ない組も大失敗出してない…えらい…!
- 64二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 10:45:28
-2されて大失敗がいないのもえらい
- 65二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 20:16:12
ここぞと言う時にか…ドールにとっていい結果だといいな…
- 66二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:20:23
〜〜
彼らを追い、部屋を出ようとしたギーツの目に違和感が映る。
「……?」
「どうかした?英寿」
「いや……」
探るように辺りを見回し──目を向けたテーブル。その影に、白い紙切れらしき何かが浮かび上がっている。拾い上げれば、どこかのファイルから抜け落ちたのだろうか? 文字と数枚の写真が並ぶそれは、一枚の報告書のようだった。
『上記の■画のもと、試作■■して以下の四体■アンデッ■を製造。当面は労■■が不足■ている役■を与え、経過を■察する。』 - 67二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:21:23
ところどころ掠れた古い印字。写真も色落ちが激しく、不鮮明なものではあるけれど……そのうちの一人に、君には強い見覚えがあるだろう。『キューン』、『ベロバ』、『ケケラ』──その横に並ぶ『ジーン』の文字と共に。
──
─
『経路の確認は終わってるかい? 少しのタイムロスが命取りになる、警備員に見つかればそこで終わりだ』
『あぁ、とっくに頭の中に入っているさ。……機が熟すまでに、随分かかっちまったけどな』
『…………』 - 68二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:21:45
廃棄場での密会。ばらばらのパーツと無音だけが広がる空間で、交わされてきた計画。自嘲を浮かべれは、ジーンは、かつては見せなかった複雑な面持ちで黙り込む。初めて会った時から、互いに色々なものが変わった。変わってしまった。
『ジーン、本当にいいのか。もし俺たちに関与したことが知れたら、お前たちは……』
『まぁ上手くやるしかないね。どのみち、俺たちはここから出られないわけだし』
『お前たちにはリスクしかない。降りるなら今だぞ』
軽い口調でそう笑う彼を、じっと見つめる。明日の作戦が成功しようと失敗しようと、二度とこうして話ができることはないだろう。それを彼は、彼らはどう思っているのか。 - 69二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:22:19
『冗談よしてよ、英寿。……あの日、俺は初めて心を知った。君たちが教えてくれたんだ。誰かに……幸せになってほしいと願うことも』
祈るように目を伏せ、胸元へと手をやったジーンは、ゆっくりと君へ目を向けた。いつかのような無機質な冷たさは、そこにはない。
『もう、後悔はしたくない。君を支える。誰かに言われたわけじゃない、俺自身が決めたことだ。彼だって同じ……いや、俺以上にそう思ってるはずだよ』
過酷な日々のなかでも希望を捨てなかった少女と、彼女を救いたいと頭を下げた彼。そして、目の前の──。 - 70二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:23:48
その想いを踏みにじらせなどしない。今度こそ、救ってみせる。決意と共に拳を握りしめ、強気に笑みを浮かべてみせれば、ジーンは嬉しそうに顔をほころばせた。それでこそ君だ、と言いたげに。
──
─
英寿:記憶のカケラ【逃亡計画】獲得
閉ざされた永久の地獄からの脱出。協力者と、守るべき相手を得て、君はいよいよその計画を実行した。きっとそれは成功したのだろう。残された彼らやあの場所がどうなったのか、その後の君に、知るすべはなかったが。 - 71二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 05:23:09
保守!
- 72二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 14:49:54
やっぱり袮音と道長と英寿はオペラハウスでの知り合いか…
- 73二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 19:27:07
保守
- 74二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 20:56:02
未来組は特別なアンデットだった?
- 75二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:39:20
「英寿? なにかあった?」
「……悪い、気のせいだ。先を急ぐか」
扉の向こうから聞こえるソプラノに反応し、君は反射的にその紙を懐へと押し込んだ。
再び通路の奥へと進んでいけば、本来なら固く閉ざされていたのだろう鉄の扉は、中途半端に開いた状態で放置されていた。大人ならぎりぎり通れるか通れないかだろう隙間を抜けて、君達は地下へと続く階段にたどり着いた。
「なんか……いよいよ探検って感じだね」
「元々は閉鎖された空間だった。電力が落ちたあと、何者かが強引に開けたか……いずれにせよ、罠の可能性は高くなったな」 - 76二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:40:01
「退く気もねぇくせによく言う。さっさと行くぞ」
「う、ちょっと暗いなぁ……」
「手つなごっか?」
「もう、大丈夫だってば。景和の方こそ今度は転ばないでよ〜?」
「別に俺そんなおっちょこちょいじゃないから!」
「……まさかこんな形で戻ってくるとは、あの頃の俺も思わなかっただろうな」
こつん、こつん、と反響する四人分の足音を聞きながら階段を降りきれば、またしても無機質な廊下が伸びる。今度は、左手と右手双方に。
「ここの地下は三階まで……そこが施設の中心部でもあった。扉の操作もあそこからなら可能だろう」 - 77二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:40:29
「じゃあとりあえず目指すのはそこか……地下二階にはなにかあった?」
「……施設に連れてこられた人間の主な活動場所はこの階層だ。俺にも確認したい場所があるし……ナーゴ、君がいた“部屋“も近い。場所は分かるか?」
「……なんとなく、かな。あの頃は下の階との往復ばっかりだったから。近くまで行けばわかると思うけど……」
「そうか。……この通路は地下への階段の前で合流する。そこで落ち合うぞ」
「え、こんなとこで別行動!? さすがに危ないんじゃ……」
「ここまで、他に気配は感じなかった。何か潜んでいる可能性はもちろんあるが……長くとどまっていたい場所でもないからな。記憶さえ思い出せたならさっさと出たいのが本音だ」
「……お前でもそんなこと思うのか」
「不本意だな。俺をなんだと思ってるんだ」 - 78二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 07:53:51
🎲保守🎲
- 79二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 16:13:34
別行動ちょっとこわいね
- 80二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 21:11:48
どう別れるんだろ
- 81二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 22:54:05
軽口を叩きながらも、ギーツは強ばりを隠せない面持ちで先を見つめる。ナーゴも、それでいいか? 低く聞かれ、君は頷いた。
「……よしっ、なら俺は祢音ちゃんに着いてくよ」
「えぇ? ……もう、仕方ないなぁ」
「うん、ありがと。英寿くんのことちゃんと見張っといてね、道長さん」
「あ、あぁ……」
何かを察したのか、やや呆れたような顔で了承したナーゴと、笑顔の圧に呑まれてぎこちなく頷くバッファ。じゃあ行こっか、二人とも気をつけてね!と言葉だけは普段通りに、さっさと進んでいくタイクーンの背を見送りながら、取り残された二人を沈黙が包む。
「……」
「……お前、あとでちゃんと謝っといた方がいいんじゃねぇか」
「…………」 - 82二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 22:55:56
兎にも角にも、君たちは二手に分かれて先を急ぐ。静かなうえ、ちょっとした音も反響するこの場なら、異変を見落とす可能性も低いだろう。離れて響く仲間の気配を聞きながら、ナーゴはずんずんと前を歩くタイクーンにそっと並んだ。
「景和って、時々めんどくさいよね」
「…………ごめん、当てつけみたいにしちゃって」
「別にいいけどね? 分かれるなら二人ずつなのはそうだろうし」
自分よりもよほど大人びた彼女の口ぶりに、タイクーンは居心地悪く頬をかく。 - 83二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 22:56:22
「……英寿くんだって不安だったはずなのに、一人で行こうとしてたんだなって。そう思ったら、なんか腹立っちゃって……」
彼は確かに強く賢い。或いは、こんな世界でだって、一人でも上手くやれるのかもしれない。それがなんだか悔しかった。彼が、というよりもきっと、頼りにされない自分自身が。
「あ、でも祢音ちゃんのことが心配なのは本当だから! いつでも休憩していいからね」
「……景和も英寿のこと言えないと思うんだけど〜…?」 - 84二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 08:52:57
🦝🐱=― 🐮… 🦊💦
- 85二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 18:56:15
ほっしゅ
- 86二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 21:19:58
2人対話すごく好き!
- 87二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 07:54:24
割と知ってそうだもんな…
- 88二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 13:37:59
🦊
- 89二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 21:23:14
ようやく緩んだ空気が、再び張り詰める。灰色に薄汚れてはいれど、他のものとは明らかに異なる潔癖さを残した扉の前で立ち止まった二人は、静かに顔を見合せた。
「……ここ?」
「うん、たぶん……」
吸って、吐いて。意味もない深呼吸をしてから、ナーゴは恐る恐る扉に手を伸ばし──それを待っていたかのように、ぷしゅ、と軽い音ともに扉が開く。
「うわっ」
生前では見ることさえなかっただろう技術に隣の姉妹が飛び跳ねるのも目に入らず、君は一瞬だけ眩しさにを細めた。必要最低限の照明しか残らない通路に比べ、明るさが保たれた部屋……一面の白色がそれを助長させているのかもしれないが。白い床。白い壁。白い天井。白いベッド。病的なまでのこの白さを知っている。だって君の記憶は、この場所から始まったといっても過言ではないのだから。 - 90二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 00:56:00
──
─
痛い、痛いいたいいたい、やだ、たすけて、だれか、ゆるして、ごめんなさい、ごめんなさい──。
泣き叫ぶ誰かの声、と、淡々とした冷たい声。それだけが頭の中に残っていた。
▽▲
変わり映えのしない白い天井も、時々ばたばたと自分を覗き回る白衣の人々も、すべてが薄いベールの向こう側にいるような。痛みも苦しみも遠く、けれど思考さえ形にならない、ぼんやりとした夢じみた日々。それがかつての日常だった。
数日だったのか、数年だったのか、時間の感覚さえ曖昧だ。けれど、その瞬間のことははっきりと思い出せる。
『……はじめまして、祢音』
同じように白衣を背負った、けれど他の誰とも違う優しい声で、君の手を握ってくれた彼のことだけは。 - 91二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 00:56:35
▽▲
『……ねおん、って、だれ?』
毎日毎日、何も答えない自分に飽きもせず話しかけにやってきた彼は、信じられないとばかりに目を丸くした。でも、身体の動かし方をちゃんと覚えていたら、自分だって同じ顔をしていただろう。からからの喉から発した声はかすれて、その感覚さえ随分久しい。
『君の……名前だろ。“ナーゴ“なんかじゃない……君は祢音。鞍馬祢音だ』
『……ねおん』
『あぁ』
しばし立ちすくんでいた彼は、まだ呆然としながらも隣へとしゃがみこみ、かすかに震えた声でそう言った。きゅっと寄った眉と、息苦しそうに歪む、前髪に隠れがちな瞳。不機嫌そうな顔をしてるくせに、彼の隣は、妙に居心地がよかった。 - 92二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 00:57:28
──
─
祢音:記憶のカケラ〈名前〉獲得
かつて、終わらない地獄があった。そのなかで、君の心は、確かに一度壊れたのだ。そんな君に寄り添って、語りかけて、傷が癒えるまで、根気強くそばにいてくれたひと。自身さえ忘れていた、あるいは知りさえしなかった名前を呼んでくれたひと。それが残酷な日々を再び甦らせる行為だったとしても、君にとっては……。
〈白い部屋〉更新
"女神"へと至るための研究。一部の研究者は"ESP"と呼んでいたそれの被検体であった君のため、用意された白い牢獄。自由なんてあるわけもなく、僅かな外との交流をせめてものなぐさめに、使い潰されるだけの命であるはずだった。それ以外の選択肢なんて、空想の産物でしかなかったのに。 - 93二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 12:35:04
やっぱり圧倒的光のキューン……
- 94二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 18:46:24
最悪な世界の中の光、まさにネクロニカですね!(白目)
- 95二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 02:47:14
保守!
- 96二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 08:12:30
流石、サポーターメンツの中で真っ当な方に入るキューン
- 97二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 15:32:07
この部屋に閉じ込められていたかつての君は、確かにその日々を受け入れていた。けれど、その後の記憶を持つ今は違うだろう。忘れたくない出会いがあったことを差し引いても、戻りたいわけもない過去。
唇を噛み締める君の隣に立つ彼もまた、思わずというように息を飲んだ。資料に綴られていた言葉が脳裏によぎる。ESP実験。被検体。この場所で行われていたこと。その実感が、この部屋を前にして、生々しく心を侵食していく。
【狂気判定】
祢音:dice1d10=6 (6) -1
景和:dice1d10=9 (9)
- 98二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 20:31:44
それでもなかなかいい数値だな…
- 99二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 00:14:49
成功してたのにマイナス補正のせいで…
- 100二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 09:12:06
保守🎲
- 101二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:54:31
祢音→景和〈対抗〉●○○○
「…………」
「……祢音ちゃん」
強ばった君の手に、君よりも大きな手が重なる。ほぐし、宥めるように柔らかく握られた手には、自分たちにはない体温があった。その懐かしさに、君の心はわずかに和らぐ。
「今は、俺もいるし、英寿くんと道長さんだっている。だから……大丈夫だよ」 - 102二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:55:01
そう、どれほど最低なものであっても、それはとっくに過去のもの。今の君には姉妹がいる。どこまでも進める足も、邪魔なものを焼き切る武器もある。不安定に揺らぐ心をぐっと押さえ込み、君は頬を膨らませ、「もう、そんなの分かってるってば」とそっぽを向いてみせる。繋いだ手がそのままじゃ、内心なんて互いに筒抜けだろうけれど。
「……あれ?」
向けた視線の先、部屋の隅に置かれた小さなテーブルの上に、一冊の本が鎮座している。見渡しても、室内は君の記憶のなかのまま、時だけを重ねたように見えるが……その表紙には見覚えがない。 - 103二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:55:46
「景和、ちょっと来て!」
「え? うわっ」
言うが早いが、ぐっと手を引いてテーブルに近づく。危うく体勢を崩しかけたタイクーンには目をくれずに、君は古びた本に手を伸ばした。何かに急かされるようにぱらぱらページを捲り──ふいにその手を止める。
ページの合間に挟まる、どこからか破り取られたような紙切れ。環境のせいか状況のせいか、乱暴で短い走り書き。けれど、君はその字を知っている。かつて、何度も目で追った……特別なあの人の字なのだから。
【行動判定:不出来な便箋】
景和:dice1d10=2 (2) +2
祢音:dice1d10=1 (1) +1
- 104二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 20:21:34
補正あったけどダメだったか…
- 105二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 06:34:10
🎲の出目が渋すぎるんよ
ていうか行動判定の祢音ちゃんあまりにも1が出る - 106二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 16:36:20
🎲➰
- 107二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 20:21:13
もしかて知られたくないので防いでいる?
- 108二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 06:24:31
ほしゅ🎲
- 109二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 15:19:49
女神様が意地悪だ…
- 110二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 20:39:06
──祢音へ
見慣れたそのフレーズから始まる手紙は、間違いなくかつての君が"王子様"と呼んでいた彼の書いたものだろう。けれど、その文面は、あの綺麗に整えられたものではなくて。
「……キューン」
そう、これはかつて、カウンセラーとして君の"調整"を担当させられていた彼から、君に向けてのメッセージ。疑問への回答も、きちんと手紙のなかにある。
中身のほとんどは謝罪だった。素直になれず、いつも刺々しい言葉ばかり言ってしまったこと。手紙の差出人であることを隠し、君を騙し続けたこと。そして最後に、君の幸福を祈る言葉で、短い手紙は締め括られていた。
「……ばかだなぁ、もう……」
思わず手に力が入り、古い紙がぴん、と張る。そのまま抱きしめるように胸へと押し当て、強く目を閉じたナーゴの背を、タイクーンは優しく撫でてやった。 - 111二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 20:42:08
〜〜
大智「というわけで、おめでとう。ナーゴは〈手紙〉をたからものとして持つことができるよ」
祢音「持つ! 絶対大事なものだもん、これ!」
ツムリ「それから手紙についてのメモも渡しておきますね」
道長「判定失敗してたが、十分情報得られてねぇか」
英寿「何かしら見落としがあるんだろうな。にしても補正もあってこの有様か……」
景和「うぅ、パーツ使っとくべきだったかなぁ」
大智「基本的に壊滅的な見落としには繋がらないから、そこまで気にしなくてもいいよ。今のところはね」
道長「NCの口ぶりが不穏なんだよずっと!」 - 112二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 06:36:32
これは光のサポーター
- 113二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 16:19:17
🐦ニヤニヤ
- 114二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 20:25:05
(対話判定忘れてました!にしても狂気点のバランスの取り方むずかしいな…)
【対話判定】
景和:dice1d10=5 (5) +2
祢音:dice1d10=7 (7) +1+2
- 115二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 07:47:21
いつも楽しみにしてます!保守〜🎲
- 116二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 19:06:02
このレスは削除されています
- 117二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 19:07:17
このレスは削除されています
- 118二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 19:08:20
このレスは削除されています
- 119二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 20:33:56
こっちの関係も好き
- 120二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 07:41:45
ネクロニカだとツムリヤバそう
- 121二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 16:13:43
まさか沙羅さんも女神化?実験に巻き込まれてない?
逃げた先で…とか… - 122二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 20:29:49
ろくな事になってなさそう…
- 123二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 06:03:27
🐮🦊
- 124二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 10:20:02
─
──
容態は日に日に悪化していた。劣悪な環境。過酷な生活。ESP発動の兆しさえ現れなかった彼女は、被検体──施設では女神候補などとふざけた名称で呼ばれていた──のなかでも最底辺のカーストに身を置かれ、まともな食事や寝床も与えられなかった。
わずかな食料さえ自分に分けようとする彼女を守りたかった。だって、俺はそのためにここにいる。他の誰を見捨てたって、きっと、姉さんだけは。 - 125二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 10:20:34
だが彼女は、施設のみんなを守りたい、と。だから逃げ出すわけにはいかないのだと、そう首を横に振った。頑ななその眩しさが苦しくて、腹立たしくて、だけど。昔から、そういうところを尊敬していたから。だから──この不毛な場所を、この手で、終わらせるしかないと。
建物内の構造や警備。研究の全容に上層部の存在。監視の目をかいくぐり、とにかく糸口を探して情報を頭に叩き込んだ。なにか手があるはずだと信じて。
だけど現実は残酷で。ただ一つの願いは、希望とするにはあまりに弱い灯火だった。 - 126二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 10:21:59
弱った身体は投薬の拒絶反応にさえ耐えきれず、痙攣の止まらない彼女の手を祈るように握る。"祈り"の傷口から滲み出す血を拭ってやりながら、何度もその名を呼んだ。
呼吸音はか細く、医療の知識などあるわけない目からも、彼女の命が尽きかけていることは明らかだった。どうしたらいいのか分からない。助けを求められる相手もいない。どうしたらいい、どうしたら……ぐるぐると回る視界のなかで、彼女がうっすらと目を開け、自分を見る。
『英寿、……ごめん、なさい。わたしの、わがままに、あなたを、付きあわせて……』
『な、に、言って……いやだツムリ、やめろ』
『わたしは、もう、いいです、から。どうか、あなただけでも……』 - 127二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 10:22:23
『やめてくれ。なんで、なんで姉さんはいつもそうなんだ。こんな時くらい、もっと、自分のことを……!』
『……なんで、って。だって、あなたは、私の──弟、でしょう?』
泣き出したいような激情に突き動かされていた口が止まる。黙り込んだ自分をどう思ったのか、彼女は弱々しく微笑んだ。
『いっしょに、いてくれたのが、あなたで、よかった……わるい、ねえさんで、ごめ、なさ……、……』
かつてとは違い、骨ばった白い手がゆっくりと頬に伸びて、けれどそれは体温を伝え合うこともなく、再びベッドへと落ちた。
『……、…………ツムリ?』
身体が動かない。息ができない。嘘だと信じたいのに、薄く開かれたままの瞳は瞬きもせず、もうどこも見つめてはいなかった。 - 128二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 10:23:02
どれくらいの間、冷たくなっていく彼女に寄り添っていただろう。窒息するような静けさは、ふいに響いた乱暴な開閉音によって切り裂かれた。騒々しい足音への反応さえ鈍く、のろのろと向けた視線の先には、白衣の男と警備員が立っていた。
『女神候補■■の心肺停止を確認。回収します』
無線の通信音がぷつりと切れ、男たちが近づいてくる。咄嗟に彼女を抱きあげようとした瞬間、『余計なことすんなよ』と身体を押さえつけられた。
『っやめろ、姉さんに触るな!』
『あぁ、噂の姉弟は君たちか……。まったく無駄なことをしたものだね。単なるモルモットに救いなんてあるわけもないのに』
『──ふざけるな!! この……ッ離せ!』 - 129二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 10:24:00
動かせない腕の代わりに頭を振り上げれば、がつん、と鈍い音ともに背後から低い唸り声が上がった。一瞬緩まった拘束を抜け出して、白衣の男へ向けて拳を振り上げて、そして。
『おい、無駄な抵抗すんな、よッ!』
ぐっ、と襟首を掴まれて息が詰まる。身を守る隙もなく、次の瞬間には鳩尾に警備員の脚がめり込み、近くにあった木箱へと後頭部を打ち付けていた。
『あー、顎痛ェ……。ったく、お前はあいつの気に入りだし、俺だって手荒なことしたくなかったってのに』
気が重い、とばかりにため息をついた男は、『いいから大人しくしとけよ』と研究者に聞こえないだろうボリュームで呟く。 - 130二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 10:24:33
見ているだけなどできるわけがない。だって、知っているのだ。この場所で命を落とした人間がどんな末路を辿るか。ばらばらに刻まれ、繋げられ、尊厳などあるはずもなく、不要とされた部分はゴミのように捨てられて。そんなこと、許せるわけがない、のに。
『ねぇ、さ、…………』
埃まみれの床に転がりながら、手を伸ばす。届かない。届かない届かない届かない──暗くなっていく視界のなかでも、白衣の男の笑みだけは、はっきりと見て取れた。
──
─ - 131二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 10:26:56
英寿:記憶のカケラ【姉】更新
どんな無茶をしても守りたかった家族。大切な人。誓いは脆くも儚く崩れて落ちて、君は彼女を永久に失った。その絶望は君の心に突き刺さり、今もなお、抜けないままでいる。
【覆う影】更新
自分を取り押さえる男の影。目の前で、ただ一人の大切な人が、アンデッドの材料とされようとしているのに。伸ばした手は届かず、何も掴めず、空っぽのまま。消えることのない憎しみと怒り。それはきっと、あの男たちへ向けたものだけじゃない。
【狂気判定】
英寿:dice1d10=9 (9) -2
- 132二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 19:24:12
ツムリが…
- 133二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 21:25:15
この後に逃げ出したのかな?
- 134二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 08:23:49
保守🎲
- 135二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 16:22:57
-2されても耐える心の強さ
- 136二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 18:09:26
白衣の男はニラムかな
警備員はウィン? - 137二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 00:58:08
〜〜
大智「前セッションのラストを見る感じ、特効入るかなと考えての補正だったけど……見事に回避してきたね」
英寿「俺だからな、当然だ。実際、ドールとしても覚悟していた内容ではあるしな」
祢音「不穏はずっと匂わされてたもんねぇ。それにしてもダメージ大きい回想だけど……」
景和「新しく出てきてた人たちは新キャラ? それともモブキャラで本筋には関係ない……? ……なんか見覚えのある口調ではあるんだよね……」
ツムリ「そのあたりはノーコメントですっ。あとあと分かることもあるかもしれないですし、予想程度に楽しんでいただければと」
道長「相変わらず分かりそうで分からねぇな……」 - 138二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 01:01:00
大智「とりあえず続きの描写しつつ室内の探索に移ろうか。ダイスロール頼むよ」
英寿「……ここでカルマ落としたくはないな。パーツ使うか」
道長「いやお前今で損傷3だろ、俺が振る。【めだま】でいいな?」
大智「うん、問題ないよ」
英寿「…………」
景和「…………」
祢音「…………」
道長「ギーツが毎回毎回ボコボコにやられてるから言ってんだよ! 揃ってへらへらすんな!」
【行動判定:宝探しII】
英寿:dice1d10=3 (3)
道長:dice2d10=3 8 (11) (【めだま】使用)
- 139二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 02:04:33
そしてしっかり成功する道長
- 140二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 04:19:41
めだま使って大正解
- 141二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 14:45:31
ほしゅ
- 142二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 20:19:43
セーフ!
- 143二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 22:26:25
〜〜
「っ……」
失意と絶望の記憶。棘が食い込むような痛みに強く拳を握り込みながら、それでも君の心は揺るがない。ろくでもない過去であることなど分かっていた。きっと最初から。それでも向き合わなければならないと思ったから、君は歩みを止めなかったのだ。
「……ギーツ」
とはいえ、こじ開けた傷口に、強ばる表情まではごまかせない。気遣わしげに自分を見つめるバッファへ「少しだけ、いいか」と問えば、彼は黙って頷いた。 - 144二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 22:27:30
それ以上何も語らず、埃にまみれたベッドの前にしゃがみこんだギーツの背を一瞥してから、バッファは周囲に目を向けた。
本当にここが自分たちを誘い込むための罠であったなら、それを仕組んだ何者かの痕跡があるかもしれない。手持ち無沙汰に室内をうろうろと探っていれば、乱雑に置かれた木箱、その影に半ば同化するような黒い染みに気づく。何気なしにそれを確認しようとした瞬間、直感めいた悪寒が走った。
錆のように黒ずんだ、にぶく深い赤。……血痕だ。そんなものに今更怯えるほど、君の感性は少女めいてはいないけれど──飛び散り、染みつく血の色。それを、確かに知っている。ずきん、と頭の奥で脈打つ痛みに、君は思わず目をつむった。 - 145二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 01:34:28
あーこれは…
- 146二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 08:10:20
ヤバい…
- 147二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 18:08:43
ドールだからね…
- 148二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 20:56:01
─
──
夕暮れが世界を包んでいた。
雲に覆われ、濁ったオレンジ色の下、視界の先に誰かが転がっている。──誰だ? わからない。思い出せない。何が、あったのだったか。
ぐったりとした身体。その隣に放り捨てられた、手のひらほどの石にこびりつく、恐ろしいほどに鮮明な赤。地面にまでまだらに飛び散るそれに、導かれるようにふと、自分の両手を見下ろす。怒りか恐怖か興奮か、かたかたと震えるそこもまた、べったりとした深紅に染まっていた。
「……、…………■■……」 - 149二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 20:57:38
ひきつる喉から零れ落ちた不鮮明なその音を、知っている、はずだ。忘れるはずもない、特別な響き。たしかに大切に思っていた、誰かの名前。
必死に手繰り寄せようとしたいつかの記憶は、そんな自分を嘲笑うようにぷつりと途切れ、視界は黒に断ち切られた。
──
─
道長:記憶のカケラ【飛び散る赤】獲得
赤く染まった世界の記憶。地面、石ころ、己の両手、そして目の前に転がる誰か!撒き散らかされた血の匂いに包まれながら、君は一人、そこに立っていた。呟いたその名は、……誰のものだっただろう?
【狂気判定】
道長:dice1d10=3 (3) -1
- 150二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 04:56:33
大失敗じゃなくて良かった
- 151二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 09:19:42
うわーやっぱこれが祢音ちゃんの記憶に繋がるのかな……
- 152二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 09:21:57
これ透なのかな?
- 153二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 18:57:32
沙羅さんかと思ったけど透もあるか…
- 154二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 19:26:52
透だとしたらさすがに大智くんの人の心案件なのだが、別に沙羅さんでも人の心案件に変わりないんだよなぁ…
- 155二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 20:23:34
本当に死んでて結局生き返ってない人だからな…
- 156二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 20:40:24
大智くんキャンペーン終わるまでに道長に殴られないでいられるだろうか
- 157二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 00:25:07
目を開き、すぐさま自分の両の手のひらへ視線を落とす。肉を切り裂く鉤爪の生えた左手。人体には似つかわしいツタに寄生された右手。
記憶のなかのものとは異なるけれど、それでも確信があった。あの惨状は、ただの人間であった当時の自分が引き起こしたものだ。知りたくない。けれど知らなければならない。君が目覚めた瞬間から感じていた罪の意識、その理由が、きっとあの赤い世界にあったはずなのだから。
道長→景和〈憧憬〉●●●○ - 158二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 00:29:42
「……バッファ? 何かあったか?」
「別に、なんでも──」
強気にそう言いながら姉妹の方へと振り向いたバッファの目は、不自然な光の反射へと引き付けられた。ベッドの脚の傍に隠れるように置かれたそれ。
「花、か?」
薄汚れてはいれど、割れることなく形状を保ったガラスのコップと、そこに挿し込まれた一輪の白い花。視線につられてようやくそれに気づいたギーツがそっとそれを拾い上げる。触れてみれば伝わる硬い感触は、先ほど森の中で見た植物たちとは異なり、人工物特有のものだ。 - 159二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 00:30:22
「……造花か。一体誰が……」
「お前が置いてったんじゃねぇのか」
「あの頃の俺たちにそんな余裕はなかったさ。こんなふうに、弔い、なんて……」
……弔い? この場所で? 一体誰が、いつ?
暗い室内に溢れる謎と疑心に似つかわしく、繊細な花弁が並ぶ純白の花は美しい。まるでそれが、最後まで闇に染まることなく散っていった彼女のようで。
細いプラスチック製の花軸を手折ってしまわぬよう、ギーツは慎重に指先にこもる力をほどいた。 - 160二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 00:44:43
〜〜
大智「というわけで、ギーツはたからもの〈白い造花〉を獲得可能だ。カルマ達成おめでとう」
道長「狂気判定俺かよ……!」
英寿「おかげで助かったぜ、ありがとな」
ツムリ「ちゃんと大成功してくださったのでこちらも一安心でしたね……」
祢音「道長の記憶がイマイチ時系列わかんないなぁ……あそこから私の記憶と繋がる可能性もあるしね」
景和「不穏な記憶問題もだけど、地味に今回の敵も分かってないよね? 色々ヒントはある感じだけど、俺ら取りこぼしちゃったしなぁ」
英寿「…………、それはさておきNC、この花、置いていってもカルマ達成には問題ないんだよな?」
大智「うん、そのあたりはPLの判断に委ねるけど……いいのかい?」
英寿「メリットは大きいが、この花はここにあるのが一番いい。俺のドールならそう思うはずだからな」 - 161二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 07:51:55
姉を弔ってくれているもんな…
- 162二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 16:10:45
あの世界、造花が精一杯なんだよね
- 163二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 01:05:33
ほしゅ
- 164二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 01:30:57
弔ってくれそうなのってジーンかキューンしか思い浮かばないな…
- 165二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 12:31:45
保守🎲
- 166二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 18:00:57
あとは警備の口調がフランクな人がパンクジャックだったら可能性あるかな?
- 167二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 01:50:58
🦊💐
- 168二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 10:27:52
🎲
- 169二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 15:09:58
(なかなか更新出来なくてごめん!!保守ありがとうございます)
〜〜
造花と花瓶代わりのコップを床へと戻し、もう一度ベッドに目を向けた君は、ふ、と息を吐き出して、それからバッファを振り返った。
「待たせて悪かったな、行くか」
「……いいのか、これで」
「あぁ。言っただろ? 俺にとっては、"今"だって大事だ」
心配しなくていい、と笑う君に、なにか言いたげに口を開いたバッファは、けれど一瞬、逡巡するように目を伏せ、「そうかよ」とだけ短く返した。
【対話判定】
英寿→道長〈保護〉:dice1d10=5 (5) +2
道長→英寿〈対抗〉:dice1d10=3 (3) +2
- 170二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 22:00:59
道長の対抗が頑なでちょっと笑う
- 171二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 09:09:51
保守
- 172二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 19:49:00
保守
- 173二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 00:16:35
ダイスの女神は本編ムーブの道長が好きなのか
- 174二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 01:13:50
〜〜
大智「この階で探索できる場所は以上だけど、このまま合流で構わないかい?」
祢音「私は大丈夫!」
英寿「俺も構わない、が……NC、合流時に、姉さんやこの施設関係の記憶は伝えたってことにしてもいいか。普通に話すと長くなりそうだ」
大智「うん、了解。ほかに共有したいことがある人は?」
祢音「あ、英寿が話すなら、なんとなくのことは私も話すかも。思い出せてることあんまないけど、キューンの話とか」
ツムリ「情報の共有まで長かったですね……道長様は良いんですか?」
道長「言えねぇだろ、この状況で……!!」
景和「まぁそうなるよねぇ……」 - 175二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 01:18:56
〜〜
「じゃあ、ここで、英寿くんのお姉さんは……」
「……あぁ。詳細は思い出せないが、そのあとナーゴと施設を逃げ出したんだろうな。ジーンとキューンが同じように生み出されたアンデッドだったなら、少なからず繋がりもあっただろう」
「知れば知るほどろくな世界じゃねぇな……」
「ふ、まったくだ」
かつての世界にはありふれた、どうしようもなくくだらない日々。そんな話にそれぞれが表情を曇らせながらも、廊下の奥へと進んでいく。見つけた重々しい扉は、これまた君たちを誘い込むように開け放たれ、そのなかに暗闇へと続く階段が覗く。 - 176二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 01:19:23
「相変わらず歓迎されてるようだな。準備はできてるか?」
「……あの、さ」
妙に緊張した声音が、ぽつりと廊下に落ちる。声に振り向けば、タイクーンはその丸い瞳を気まずげにさ迷わせながらも、真剣な表情で君を見つめた。
「……さっきは、ごめん。俺、変にいらいらして、当たっちゃって。苦しいのは英寿くんの方なのに」
「いや、ちゃんと話さなくて悪かった。お前たちのことを信じてないわけじゃない。ただ……、ナーゴにとっては思い出したくもない場所だろうし、お前たちは至っては無関係だ。知らないままでもいいと思った。巻き込むべきじゃないと」
「……無関係なんかじゃ、ないだろ」
半ば呻くような低い声はタイクーンらしくなく、唇を固く噛み締めた彼は、おもむろに君の腕を掴んだ。まるでどこかに行ってしまわないよう、引き止めるように、強く。 - 177二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 01:20:08
「話したくないならそれでもいい。だけど、俺はみんなのことをちゃんと知りたいし、巻き込まれたいよ。……仲間なんだから」
「……タイクーン」
「…………」
わずかに目を見開いたまま、珍しく言葉を探す様子のギーツ。二人のやり取りに思うところがあるのか、静かに顔を伏せるバッファ。静まった空間に、うん、と少女の明るい声が響く。
「……私がここに来てもいいって思えたのは、みんながいたからだもん。一人だったら、たぶんそんな勇気出せなかった。……過去は変えられないけど。みんなでいたら、きっと良い未来があるって、そう思えるんだよね」
明るく笑顔を見せた彼女は、一瞬だけぎこちなくバッファへと視線を向け、けれど迷いを振り払うようにして彼の手を掴んだ。 - 178二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 01:21:08
「ね、道長!」
「……なんでそこで俺に振んだ」
「私たちのこと大好きじゃん、道長って」
「うん、俺もそれ思う」
「…………」
「……ふっ」
「おい笑ってんじゃねぇぞギーツ!」
マイペースな二人とすっかりお馴染みになった暴れ牛の扱いに、思わず吹き出した君をバッファは睨みつける。それが照れ隠しなどということはとっくにわかりきっているから、君は耐えきれずくつくつと喉を鳴らした。きっとあの頃と変わらないやり取り。記憶はなくとも、直感的にそう思える。
「そうだな、……離れたがっても、もう逃がしてやれないぞ」
「望むところだよ、俺らみんなね」 - 179二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 01:24:45
心得たとばかりにナーゴが頷き、諦めたようにバッファはため息を吐く。
階段の奥には脱出の糸口があるだろう。或いは、最低な過去の続きも。だけどもう怯えはない。姉妹との心の繋がりは、君たちドールの最大の武器だ。
「行くぞ」
薄暗い底へと降り立ち、君たちは錆び付いた扉をこじ開けた。
【対話判定】
英寿→
景和〈独占〉:dice1d10=6 (6) +2+1
祢音〈対抗〉:dice1d10=4 (4) +1
景和→
英寿〈依存〉:dice1d10=9 (9) +2
道長〈独占〉:dice1d10=5 (5)
祢音→
英寿〈依存〉:dice1d10=3 (3) +1
道長〈恋心〉:dice1d10=10 (10) +1
道長→
景和〈憧憬〉:dice1d10=10 (10) +1
祢音〈友情〉:dice1d10=6 (6) +1
- 180二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 01:27:10
大成功処理
景和→英寿:dice1d10=8 (8)
祢音→道長:dice1d10=2 (2)
道長→景和:dice1d10=2 (2)
- 181二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 07:35:23
はらわた使って保守します
- 182二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 10:11:32
保護独占独占か…
- 183二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 11:04:36
採用するかは別として、依存から保護って景和お前端から端まで大移動したな…
英寿の弱いところ見ちゃったか - 184二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 19:39:54
保守
- 185二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 21:22:24
道長のは同じ接近だし憧憬よりは独占の方が良さそうではある
袮音のはパーティー単位だと変わらないから好みになりそうではある
景和のは行動値を取るか移動での行動する可能性を取るかになる - 186二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 00:14:29
景和→英寿:保護
祢音→道長:独占
道長→景和:独占
景和「久々に出た!けど、俺祢音ちゃんに〈保護〉持ってるし、ダブルで発狂したらけっこう苦しいよね……でも行動値……」
祢音「うーん……私は全体の損傷変わんないしこのままでいいかな。あと実はけっこう楽しいんだよね、〈恋心〉!」
道長「何が『実は』だよ……。俺のは……動きやすさって意味では〈独占〉の方が合ってんのかもしんねぇが、……」
英寿「〈憧憬〉が気に入ってるんならそれでもいいんじゃないか。最悪発狂しても、保護とのバランスは取れてるしな」
道長「……ドールの感情としては違和感ねぇと思ってるだけだ」 - 187二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 00:15:19
大智「じゃあ二人は変更なしってことで、タイクーンはどうするんだい?」
景和「……俺も変更なしで大丈夫。行動値減るのは痛いけど、祢音ちゃんと英寿固めるわけにもいかないし」
祢音「私もだけど、なかなか依存消えないのなんなの〜?頑なすぎ!」
景和「いっそ〈嫌悪〉とか出てくれたら方針決めやすいんだけどね」
英寿「! ……、…………」
道長「そういや一回も出てねぇな……うおッ、なに急にダイス掴んでんだギーツ」
ツムリ「こら! 何度でも言いますが、創世パワーはペナルティですからね!」
英寿「くっ……」
祢音(いつのまにかすっかり力関係が出来上がってるなあ) - 188二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 08:46:12
英寿…
- 189二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 18:42:29
たしかに恋心と嫌悪をほぼ出してないからネクロニカにしてはかなり平和なんだよなここ
- 190二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 19:22:49
あとは大失敗じゃなくて大成功で出してることが多いから、変更するかどうか選べるのも大きいと思う
- 191二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 21:15:54
やっぱり癒しはマジで偉大だな…
- 192二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 01:02:51
これまで大失敗で未練変わったのって一回だけだっけ?
- 193二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 09:05:55
一応まだ一回もない気がする……?
- 194二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 12:48:02
ほしゅ
- 195二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 20:11:45
キリ良かったので次スレです
毎度のことながらいつも保守やコメント本当に助かってます、ありがとうございます……!
【閲覧注意/TRPG】ギーツ×ネクロニカ6|あにまん掲示板※注意ギーツライダー4人にTRPG『永い後日談のネクロニカ』をプレイしてもらうスレです・世界観やシステムの都合上、グロや暴力、非倫理、倒錯的シーン、キャラの曇らせや特殊な感情設定が多く含まれます(展開…bbs.animanch.com - 196二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 20:46:23
乙です、うめ
- 197二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 23:19:17
たておつです!
うめ - 198二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 00:17:56
次回も楽しみ
- 199二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 10:29:37