- 1二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 19:24:30
- 2二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 19:30:03
- 3二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 19:39:13
夏休みだからゆっくりするという発想はないのか
- 4二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 19:48:11
- 5二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 19:55:42
バイト戦士すぎる…
- 6二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 19:57:31
バイト?仕事?でお姫様の護衛したらしいけどどういう経緯何だろうな内容も気になるけど
- 7二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 19:57:43
伽藍の堂の治験バイト行ってそう
- 8二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 19:58:26
- 9二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:00:01
- 10二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:00:23
ここまで逃げたらと思ったが、また見つかってしまったか...
- 11二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:01:35
- 12二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:02:59
一番報酬良かったらしいな
- 13二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:07:29
日給10万で草の字を雇え青崎
- 14二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:07:33
- 15二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:08:42
- 16二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:11:39
その紙は本当にレンタル彼氏申込み書ですかね?
- 17二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:13:47
このレスは削除されています
- 18二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:14:27
- 19二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:14:38
有珠さん既に8月前半辺りはバイトの予定入ってるんじゃないスッか?もう7月末だし今更応募だとシャバ僧ちょっとトロ過ぎるッス
- 20二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:21:44
このレスは削除されています
- 21二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:23:52
- 22二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:25:37
- 23二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:26:10
このままだと街の大半の企業が久遠寺グループに属す事になるんじゃないか?
- 24二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:44:21
段々やってる事がリデルに似てきたぞ
- 25二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:45:54
- 26二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 21:23:24
夏休みの学生は陽キャと陰キャで過ごし方大分違うから…
- 27二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 21:34:47
- 28二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 21:37:10
草の字、脳の造り的に公式とかパターン覚えたら数学とかポンポン解けそうだな
- 29二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 22:08:24
有栖自身は魔術費用で結構使うらしいから払う分持ってるか怪しいじゃん
お父さんの会社周りで都合良さそうなの探った方がマシじゃない? - 30二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 09:51:15
このレスは削除されています
- 31二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 10:10:02
またマイエンジェルがレンタル彼氏にハマってるッスか…
- 32二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 10:13:51
- 33二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 10:15:42
これは邪悪な魔女
- 34二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 10:17:30
草の字はハチマキ巻いてTシャツでクソ熱い中たこ焼きとか焼いてるの似合いそうだよね
- 35二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 10:20:23
夏祭りの出店のバイト全制覇してそう
- 36二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 10:25:38
バイト中でも海に行くなら休憩中に連れ出せばええやんけ
- 37二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 10:33:21
- 38二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 10:52:37
- 39二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 11:35:13
- 40二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 14:18:47
- 41二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 14:25:01
- 42二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 17:11:48
- 43二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 17:21:40
- 44二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 18:17:09
- 45二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 18:56:47
- 46二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 19:10:15
マジで令和の夏はやばいからな・・・
- 47二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 19:15:45
- 48二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 22:13:33
- 49二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 23:17:59
((………分かってた。こういうオチだという事位は分かってた))
「…焼きそば一つ」
「じゃあ私はこれで買えるだけ」(急遽用意した万札バラッ)
「いや、気持ちはありがたいが買い占めは勘弁してくれ。他のお客さんも楽しみにしてるんだ」
「………焼きそば一つ」
- 50二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 00:25:09
虎視眈々と狙ってるのか共同戦線を組んでるのか睨みを効かせあってるのかどれか一つにした方がいいんじゃないですか…?
- 51二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 09:58:31
- 52二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 17:11:31
- 53二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 17:14:00
そうか夏祭りの屋台って男はつらいよの寅さんみたいな人がやってるのか
- 54二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 17:28:04
- 55二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 17:28:56
虫いる童話とかあるよね
- 56二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 17:31:55
有名なのはアリとキリギリスだけど、カブトムシとかクワガタはGと思う女子いるからな
- 57二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 17:32:45
アリとキリギリスでプロイ作ったらどうなるんだろな
- 58二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 18:04:36
商店街のアイドル(バイト戦士)だから商店街から「夏祭りのバイトあるけどやる?」みたいに声かかってる可能性
- 59二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 19:08:24
- 60二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 20:55:59
こういう鈍感な男の子に対して積極的な女の子の話が好き好き大好き
雑に札束で殴るのも好き好き大好き - 61二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 22:00:59
- 62二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 00:08:04
- 63二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 00:15:50
- 64二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 07:02:20
- 65二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 11:17:12
- 66二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 14:46:56
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- 67二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 14:59:14
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- 68二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 18:07:10
- 69二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 19:09:55
だんだん指示が具体的になりそう、口を閉じてとかもう少し屈んでとか言うけど、途中から詠唱とプロイの起動音がしてからしばらく経って草の字が目を開けると更地になってそう
- 70二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 00:10:22
このレスは削除されています
- 71二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 00:17:04
- 72二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 07:10:11
- 73二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 18:15:08
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- 74二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 18:18:55
○月X日
今日は海の家でバイトする事となった。夏休みの学生が多いのか、海は若者でいっぱいであった。バイト中、大学生らしい女の人から連絡先を聞かれた。今は久遠寺邸に居候中なのだが、電話番号を教えて良いのだろうか?そう戸惑っていると後ろの客から注文しないならどっかいけと大声で言われたお陰で女の人達はいなくなった。それにしても今の声、蒼崎に似ていたな…
- 75二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 00:05:43
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- 76二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 01:53:31
う~ん青子の横で有珠がすごい顔してるのが見える見える
- 77二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 10:42:57
ほしゅ
- 78二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 21:27:55
これ自分でもなにか思いついたら書いてもいい?
- 79二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 21:42:25
- 80二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 00:10:42
お言葉に甘えて…
〇月×日
今日は花火大会をみんなで見ることになった。
暗い空に大小さまざまな花が咲き誇る光景はとても綺麗で、思わず見とれてしまう程だ。
逆に飛び散る火花が暗い虚空に消えていくあの一瞬に哀愁を覚え、みんなが花火をこぞって見に行くのも分かる気がしてくる。
と、見上げていると俺を挟むように蒼崎と有珠が近寄ってきていた。
特に拒むでもなく3人で花火を眺めていると、ひと際大きい玉が打ちあがる。
閃光とともに花が咲き、思わず「おお」と感嘆の声を上げ、次いで爆音が耳に届く瞬間。
両隣から「草十郎「静希くん――だよ」」と告げられた。
声と爆音は重なったが、無事に聞き取れたので「? 俺も――だよ」と返答。
途端、聞こえまいと思っていたのか蒼崎も有珠もギョッと驚いた顔をし、次の瞬間には今まで見たこともないほどに顔を真っ赤にして蒼崎は叫びながら走り去り、同じく耳まで真っ赤の有珠は完全にフリーズしてしまった。
…俺は、またなにかをしてしまったんだろうか?それに、わざわざ花火がなる瞬間を見計らって話す意図は?
…わからない…。
- 81二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 07:15:45
ダブル告白をどっちもオッケーしてしまったのだろうか
- 82二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 07:19:02
(正直スレタイ見て「の!!!はずでしたがぁ!!!」って言い出すかと思った……)
- 83二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 10:50:06
してしまったんですねぇ…。
まぁ多分お互い考えてる意味が違いうので後で折檻されます。ちょっと安心した顔で。
聞こえなかったパターンも考えたけどオチが切なくなるのでギャグっぽくするならこっちと思って採用しました。
- 84二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 20:28:24
- 85二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 20:57:15
〇月△日
夏祭りの出店を巡っていたら、泣いている女の子と会った。
どうやら迷子らしい。この人込みだ、子どもの迷子は珍しくないだろう。
蒼崎が「お姉さんに任せなさい!」と励ますが泣き止む気配はない。
と、有珠がコマドリを捕まえて子どもに手渡すとパッと泣き止んだ。
ご機嫌取りのようだが、子どもにはこれが効果的というわけか。
コマドリも文句を言いながらも上手に相手をしてくれている。
子ども特有の純粋(残酷)な遊びもコマドリなら大丈夫だろう。
親を探すために女の子を肩車していると、「どっちがお兄さんのお嫁さんなの?」と聞いてきた。
どっちが、というのは蒼崎と有珠のことだろうか?最近の子どもはおませさんだな…。
まったくそんなことはないし、勘違いは2人にも迷惑だと思うので「違うよ」と即答したが、途端に蒼崎と有珠の機嫌が悪くなってしまった。なぜだ。
歩き回った甲斐もあって親御さんに会うことが出来、感謝と謝罪の言葉を貰った。人助けはいいものだ。
少しの間一緒に店を回り、お別れする際に女の子が「お兄さんとお嫁さんもありがとう!お幸せにねー!」と手を振って離れていった。やはりませている…。
なぜか蒼崎と有珠が照れている気がしたが、まぁ気のせいだろう。 - 86二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:43:58
やだ…叡智…すき…
- 87二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 22:02:44
- 88二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 06:52:16
- 89二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 10:06:10
「ここが有名なお化け屋敷か…すごく怖いで評判って話だけど」
「ふんっ、せっかくチケット貰ったから来たけど…子ども騙しよこんなの」
「そうね。現代のお化け屋敷がどんなものか見せてもらいましょう」
「…ッ!」ブルブルブル
「…!」ビクビク
「…あの、二人ともくっつかれると動きづらいんだけど…」
「バッカじゃないのバッカじゃないのバッカじゃないの…!?ふざけんじゃないわよなんでこんなに怖いのよ…!?」
「そりゃ、怖くなる心理を的確に突いてくるからじゃないか…?」
「現代のお化け屋敷恐るべしだわ…命の危険を感じることはないと思ったけど、また別の怖さがあるわ…なんでこんなに怖いと感じるのかしら…」
「そりゃ怖がらせることに特化してるからじゃないかな…」
「ギャアアア出たああああ」ぎゅうっ
「静稀くん…!」ぎゅうっ
「うぎっ有珠、くるしっ…蒼崎、胸で息が…っ」 - 90二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 12:54:52
まほよトリオの夏休み良いな…本編はずっと冬だったから新鮮で…
- 91二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 22:57:50
- 92二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 23:37:16
一人余った
草の字は青子と有珠と一緒
殿下は久万梨と(決定事項)
あっふーん… - 93二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 10:49:05
ほ
- 94二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 11:15:20
保守
ネタ考えてる最中ッス…もっとこう、『きゃ~!青春~!恋の季節よ~!』みたいな感じのネタ書きたい… - 95二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 14:17:52
まほよ組の青春見せてくれて大感謝…
- 96二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 14:46:07
- 97二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 00:05:09
- 98二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 00:35:21
~海水浴~
草「蒼崎!蒼崎!しっかりしろ!」ペチペチ
青「…」
有「どうしたの静稀くん!青子は一体…!」
草「海で溺れてたんだ!なぜか足の着く浅めのところでうつ伏せになってプカプカとクラゲのように!」
有「………静稀君、それは」
草「このままだと蒼崎が…急いで人工呼吸をしないと!」
青「…///」
有「………いえ、そのままでいいと思うわ」
草「大丈夫だ!この間有珠が人工呼吸のやりかた教えてくれたろ?その成果を見せる時さ!」
有「///」
青「」ギロッ
有「…」目逸らし - 99二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 11:51:10
保守
- 100二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 19:57:12
このレスは削除されています
- 101二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 19:58:34
- 102二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:19:21
わちゃわちゃまほよ組すき
- 103二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:24:21
うおっ…すごく積極的な青子と有珠…
これはもう告白とかしたんやろなぁ…(すっとぼけ) - 104二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:31:51
草の字はそもそも目を塞いでても真っ直ぐ歩く程度なら普通に出来そうなんだよなぁ
- 105二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 23:40:40
〇月¥日
今日は青子と静希くんでビーチバレーの練習をしていたわ。
私は近くのパラソルの下で涼んでいたから参加はしてない。
やるからには全力で勝つと意気込んでいたけれど…どんな怪獣と戦う気かしらね。
スパルタの青子に静稀くんは文句も言わずに従っている…この暑い中、よくやるものね、と心の中で賛辞を贈りましょう。
と、強めな風が吹いたことで青子のトスが私の方に飛んできた。
しょうがないわね…とボールを受け止める姿勢に入ろうとしたら、同じくこちらに静希くんが走って来たの。
彼はボールに集中していて私に気づいてないようだったわ。
気づいたときには既に遅く、急な制動も砂場ではうまくいかず、無理な挙動が祟って、彼は前のめりになって私目掛けて倒れ込んできた。
座っていた私は避けることも出来ず、ボールの代わりに静希くんの体を抱き留め、運よく彼の唇と私の唇が重なり…重なり…
…重なったはず、なのだけど…なぜか彼は私の前で砂浜にうつ伏せで転んで倒れていわ。
今のはなに?なぜ?どうして?と逡巡していると、彼の後方にいる青子が一仕事終えたような顔で髪の色を赤から元の色に戻しているのが見えた。
…青子…? - 106二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 10:38:42
〇月¶日
今日はみんなで学校の宿題を進めることにした。
蒼崎は「宿題なんていつも復習してる人には必要のない余計な手間」なんてボヤいてたけど。
有珠も同様に宿題が出ていたが、そつなくこなしているようだ。
対する俺としては、やはり文での説明は苦手ならしくて遅々として進まない。
度々蒼崎に声をかけては教えてもらっている。
文句をいいつつも分かりやすく教えてもらえるため、ついつい頼ってしまう。
と、有珠が突然「なぜ私には聞かないの…?」と尋ねてきた。
…確かに、同じ学校で出される同じ問題とはいえ、蒼崎ばかりに聞いては本人に悪い。
納得した俺は有珠の横に移動して彼女に教えを乞うことに。
有珠も教え方が上手く、大変わかりやすい。
…でも、聞くたびに体を寄せてくるのは…近すぎるような…。
(良い匂いがしたのはこの日記だけの秘密にしておこう)
すると今度は蒼崎が俺の隣に座り、「違う違う、ここの公式は~」と割り込むように教え始めた。
教師魂(?)に火が付いたのだろうか?負けず嫌いな蒼崎らしい。
…でも蒼崎もちょっと近すぎる気が…。
対する有珠も「いいえ、ここの方程式は~」と、俺にはよくわからない言葉をつらつら並べる。
負けじと蒼崎も反論する。俺にはもはや外国語でやりとりしているようにしか聞こえない。
右も左もヒートアップしはじめ、俺の頭上で言い争い始めた。
…二人とも、顔に当たってます…特に蒼崎…。
数学において答えは一つしかないはずなのに、なぜ方法の違いでここまで諍いが起こるのだろうか…? - 107二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 10:45:45
ごめん、なんだか書くたびに長文になっていく奇病に罹ったようです。
もっと短い文で纏めたいんだけどなぁ…。
文の最初で「みんな」って言ってるけど草十郎と青子と有珠しかいないです。
紛らわしくて申し訳ない…。
- 108二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 14:13:21
文量多くて悪いことなんて無い…!ありがとう…!
- 109二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 21:25:16
たくさんのまほよSSが供給されてとても満足しています!
夏の思い出がこんなにも閲覧できて感謝です - 110二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 22:07:17
〇月Д日
今日は鳶丸たちと一緒に海水浴に来た。
時間も忘れて遊んでいたら、鳶丸から水分補給をするように言われる。
まだ喉は乾いてないぞと言ったら、
「熱中症を舐めるとマジで死ぬぞ。飲めるときに飲んどけ!」
と言われてしまった。
死にたくはないので水分補給しに荷物置き場に戻ることに。
そこには既に蒼崎がおり、パラソルの下で寝ころんでいた。
クーラーボックスの飲み物を取ってくれないか、と声をかけるが反応が無い。
どうしたのかと近づいてみると、どうやら寝ているようだ。
近くには俺たちしかいないとはいえ、無防備な…。
まぁ蒼崎なら大丈夫だろう。
それはそうと目的のクーラーボックスは蒼崎の向こう側だ。
ちょっと横着気味だが、反対側から手を伸ばして届かない距離ではない。
蒼崎を起こさないように、そ~っと手を伸ばす。
まつ毛の数が数えられるくらいの距離、飲み物を取るための数秒分の空間。
たったそれだけの距離…だったのに、努力虚しく、俺の顔と蒼崎の顔が重なったその瞬間、蒼崎の目がパチッと開いた。
しまった、と脳内で警笛が鳴り響く。
まぁ起こしてしまったものはしかたないし、起こしたのは自分のせいなので「ごめん、起こしたかな?」と謝った。
正直殴殺絞殺を覚悟していたのだが、当の蒼崎の反応はいつもと違った。
顔を真っ赤にしたと思いきや、両手を胸元で組み、顔は覚悟を決めたようにキュッと強張った上で、口をすぼませる。
…なにをしているんだろう?
とはいえこの姿勢でずっといるわけにもいかない。
俺はクーラーボックスの飲み物を掴むと、体勢を戻して水分補給をする。
充分飲んだころには、蒼崎も起き上がり…
「アンタってヤツはー!!」
と、スリーパーホールドで締めあげられてしまった。
俺が何をしたって言うんだ…。 - 111二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 22:10:47
- 112二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 22:15:37
- 113二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:22:01
- 114二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 08:22:49
保守
- 115二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 10:12:53
- 116二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 10:17:49
ヤーさんA「おう草坊じゃねぇか!今日もバイトか?お疲れ!ほれ、コーラやるよ」
ヤーさんB「そうだ、今度夏祭りで出店出すんだけどよ、出てくれんか?ほら、ちょっと高くするから」
あの性格だし地元のヤーさん達とかいたら好かれそう
- 117二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 17:11:20
- 118二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 17:14:44
よく考えたらあのめんどくさい魔法使いと魔女がこんなわかりやすい恋愛的青春なんてそもそもできないだろと言う気がしてきたぞ
できてたら数十年後に揃って敗北者になってねえよな…… - 119二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 17:31:34
- 120二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 20:31:16
〇月Ю日
今日は夏祭りの屋台を3人で巡ることに。
祭りの出し物は総じて高いものだが、こういうものは理屈じゃないのだそうだ。
蒼崎と有珠も俺の財布を当てにしているようだし…ここは奮発して、雰囲気代として財布の紐を緩めることにしよう。
あと…まぁ、2人の浴衣姿を見たら買ってあげたくなってしまった。我ながら単純な思考をしている…。
しかし、いざ来てみると人込みが凄いことになっていて進むのも大変だ。
蒼崎はともかく、有珠ははぐれると大変なので、手を繋ぐことを提案。
傍目からは表情が分かりづらい有珠も、少し驚いたようで目を丸くしている。
子ども扱いしないでと叱られるかと思ったが、頬を染めながらもこくんと頷いてくれた。
ふむ…恥ずかしいのだろうか?
おずおずと差し出した手を有珠が握ると、反対側の俺の手を蒼崎が強くギュッと握って来た。
え?とそちらの方をみると、顔を耳まで赤くした蒼崎の姿が。
「手を繋がなきゃならないのはアンタの方でしょうが!」
とのこと。他にも
「今のアンタは私たちのサイフなんだからね!」
「勝手にいなくなられると管理してる私が困る!」
…と、まくし立てるように怒っているが…赤くなるほど恥ずかしいなら別に握らなければいいのではなかろうか…?
ともかく、人の波に入る準備は出来た。いざ突入。
蒼崎が先行して誘導し、真ん中に俺、有珠は後方から付いてくる形だ。
しかしこうやっていざ入り込むと…やはりすごい人込みだ。油断しているとすぐに逸れてしまいそうになり、3人でお互いの手を握る力が強くなる。
人波に揉まれながらも、ようやく抜け出せた…。
圧迫感から解放され、ふぅと息を吐いて周囲を確認する。
有珠は大丈夫か?と振り返ると、そこには笑顔のベオが俺と手をつないでいた。
あれ?と蒼崎の方をみると、そこには蒼崎の代わりに燈子さんが笑顔で俺の手を握っていた。
…え?なぜ? - 121二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 20:32:18
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- 122二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 20:32:49
- 123二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 06:38:37
青春だねぇ…と思ったらまさかの展開
場面のコラも凝ってる…! - 124二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 09:12:47
- 125二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 13:48:14
〇月Ю日(ベオ視点)
今日は橙子さんの作戦通り、魔女2人を出し抜いて草十郎さんと橙子さんでお祭りを見て回ったよ。
こういうの、『でーと』って言うんだって!
好きな人たちと一緒に遊べるなんて、祭りってとてもいい日だね!
でも、周りから色んな良い匂いがして、沢山目移りしちゃった。
橙子さん、お小遣い少ししかくれないんだもんなー。自分は沢山買うくせにね!
あれもいいな、これもいいな、って迷ってると、草十郎さんがリンゴ飴を買ってくれた!
橙子さんはあまり甘やかしちゃいけないよと注意していたけれど、草十郎さんは「せっかく来たんですし、奢らせてください」って。
あ~もう、草十郎さんは優しいなぁ!大好き!連れて帰りたい!
でも大丈夫!あの人が嫌がることはしませんとも!
買ってくれたリンゴ飴を食べていると、草十郎さんが頭をなでなでしてくれた!
「おいしそうに食べているから、つい」って!
幸せすぎる…!はああ~…もう…
連れて帰ろう - 126二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 22:34:50
〇月Ю日(橙子視点)
ふん、上手いことあの2人を出し抜いてやった。
青子に至っては手を繋いでニヤニヤとしていたから気味がいい。
本当は青子だけ弾いて残る2人を貰うつもりだったが…片方だけでは勘づかれる恐れがあるのでな、纏めて煙に巻かせてもらったよ。
まんまとハマるあたり、相当浮かれていたようだな。
お陰で労せず、彼は私の手中に収まったわけだ。いやぁ、感謝してもしたりないな!
さて…それじゃ、誘惑の時間よ。
「草十郎くん、欲しいものある?お祭りだし、お姉さんなんでも奢っちゃうぞ~!」
と彼に聞いてみる。
正直屋台の料理なんて高いだけ、買うだけ無駄とさえ考えてはいるけれど、まぁ、これも篭絡の一貫ね。
大人の余裕、見せつけちゃいましょ!
すると「特にはないですが、逆に橙子さんは欲しいものありますか?」
と想像してない答えが返ってきたわ。
欲しいものは別にない(強いて言えば草十郎くん)、けど…。
大丈夫?お祭りの屋台って総じて高いわよ?無駄に使うことないわって返したら…
「無駄じゃないですよ。誰かと一緒に、誰かと同じものを、同じ場所で食べる。それって、いいことだと思いませんか?思い出はお金じゃ買えない、とも言いますしね」
「…まぁ、一理あるわね。でも、それは青子たちと一緒の時にするべきじゃない?」
そう、彼に払わせてしまっては篭絡の意味が無い。ここは私が払わなきゃいけない。
「いえ、確かに蒼崎たちとは別行動してますし、彼女たちと食べるつもりではあったんですけど…今は、橙子さんたちと一緒にいるんです。橙子さんたちと一緒に食べたいんです」
「!」
「もちろんこれは自分の我儘なので、俺がお金を出すのが筋…だと思うんです」
………はぁ~~~………
お持ち帰りしましょう - 127二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 23:05:50
すごい…長文だけじゃなくて画像まで作って厚みがすごい、贅沢に味わってる気分
あと各々の話し方も本家と遜色無くて、まさにまほよ夏休み編という感じ
アップデートで新しい話が来たのかな?と思いました
楽しいお話ありがとうございます - 128二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 08:10:34
日記書きながらほわんほわんと回想シーンが挟まっている感じで想像してます
見ててめっちゃ楽しいです
のんきな顔してる前後で「連れて帰ろう」と思われてるの草
何も知らない草の字… - 129二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 13:04:27
- 130二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 13:38:28
- 131二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 22:57:36
やったぁ~!続きも楽しみにしてます!
- 132二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 23:15:02
〇月Ю日(有珠視点pt.2)
ケンカはいけないぞ、そう言われて大人しくなったベオは、彼に買ってもらった綿あめを食べはじめた。
…もうここは大丈夫そう。
本当は青子のほうへ加勢に行くべきなのかもしれないけど…まぁ、ここは私も静稀くんの隣に座って落ち着くとしましょう。
ただ静希くんに誘われて夏祭りに来ただけなのにハプニングが尽きないのは、誰かさんの星回りの影響かしらね?
ふぅ、と一息ついて座ると、静稀くんが「疲れたかい?」と尋ねてきた。
「正直、少し」と返すと、予め買っていたのか、ビニール袋からソーダ味のアイスキャンディを取り出した。
「ありがとう、用意が良いのね」…そう言って受け取ると、青子はいつ帰ってくるかわからなかったから買ってないらしく、彼女には秘密にしてね、とのことだった。
ふふ、また秘密が増えたわね。
一口食べて、甘く清涼感のある味わいが口に広がる。
私が食べるのを見て、彼も同じアイスキャンディを食べ始めた。
…こうして隣に座って食べていると…なんだかまるで…いえ、これ以上はやめておきましょう。
でも叶うなら、こんな時間がいつまでも続けば…そんなことを考えてしまうわ。
と、なにやらベオが見たいものがあるとかで静希くんを呼び始めた。
「仕方ない、ちょっと行ってくる。悪いけど持っててくれるかい?」
そう言って彼は食べかけのアイスキャンディを私に手渡して行ってしまった。
すぐに戻る、と言っていたけど…無常にも、こうやって時は過ぎてしまうのね…。
なんて考えていたら、静稀くんのアイスは少し溶けており、今にも落ちてしまいそうだった。
どうしようかと慌てていると、アイスが落ち―――。
あ―――
!
…!
…た、たべ、ちゃった…///
口の中に、甘く清涼感のある、幸せな味わいが広がる。
時が経つのも、悪いことばかりではないみたい。 - 133二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 09:34:13
- 134二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 09:43:06
- 135二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 15:22:24
〇月Ю日(青子視点)
姉貴と決着をつけて戻ってきたら、草十郎とベオが迎えに来ていた。
というより、途中でバッタリ会った感じかしらね。
ベオは姉貴が退散したことを聞いて残念がっていたけど、あいつのことだからまたどこかでひょっこり出てくるわよ。(心底嫌だけど)
それより…草十郎に聞けば、有珠は先に休憩しているらしいからそこに向かいましょう。
…なんだか草十郎は行きたく無さそうな顔してるけど。
さてはなにか隠してるようなので、足早で移動開始。
途中どこかに寄らないかと声を掛けられたが無視。
なにを隠してるのか見させてもらおうじゃないの!
そしたら先行しすぎたのか、チャラチャラした男にナンパされた。
…え?なに?死にたいのかしら?
後ろの草十郎とベオは不安そうな顔してるけど、あれは絶対私に対してではない。断言する。
確かに浴衣でなかったら即上段蹴りが炸裂している所だけど、ここは穏便に済ませましょう。
なので「ごめんなさーい、私この人とお祭り回ってるので〜」…と、至って自然な風で草十郎の腕に自分の腕を絡ませる。
…決して邪な気持ちは!無い!!けど今はこれが最重要優先事項なので!ハイ証明完了!
え、なんで巻き込むの?なんて顔してる草十郎を横目に、小声で「合わせて!」と耳打ちする。
とにかく、諦めさせて退散させればいい。そうすれば丸く収まるんだから。誰も泣きを見ない良い案でしょう?
「確かに、このままだと相手がかわいそうなことになる」
なんですってぇ!?
「演技は苦手だけど…そういうことなら頑張ろう」
そういうと、草十郎は姿勢を正してチャラ男に向き直る。
「オホンッ…すまないが、俺は今彼女と祭りを楽しんでいる所なんだ」
か…彼女…///
「2人の夏を、最高のものにしたい」
さっささ、最高のって…///
「蒼崎…」そっ
わっ肩に手を…///
「君は俺が守る」ぎゅうっ
ほわーー!!やりすぎーー!!(爆発 - 136二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 15:48:45
すぐ書くことになるから誤差みたいなもん
- 137二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 15:53:47
- 138二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 23:05:23
ああ~~~~~恋人の振りでナンパを追い払うやつ~~~~(好きなシチュ発表ドラゴン)
- 139二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 23:28:15
〇月Ю日(草十郎視点)
罪なき一人の男性の命を救ったあと、有珠と合流した。
よかった、アイスは全部食べてくれていたみたいだ。
俺のアイスは見当たらないけど…時間が掛かっちゃったし、もう全部溶けちゃったかな。
…それにしても、有珠の顔が赤い気がする。
暑いのだろうか?夏とはいえ夜だからそれなりに涼しいとは思うんだけど…。
そういえば先ほどから蒼崎の顔も赤いし、2人とも熱が出てしまったのでは…?
一応大丈夫か聞いてみたが、2人は平気と答えるのみだった。
大丈夫なら、まぁいいのかな…?
それに、ここまで来たら最後に花火大会があるくらいだ。
橙子さんは帰ったみたいだけど、最後はみんなと一緒に花火を見たい。
開始まであと少しだし、それまでに花火が良く見える場所に移動しよう。 - 140二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 00:57:42
突然の報告になりますが、成り行きで始まった〇月Ю日編改め夏祭りSSですが、次の投稿で最後になる予定です。
その際、ある理由でSS内の日付がおかしなことになるのですがご容赦ください。
前もって理由を言うならば…本当、ここまで書くことになるとは思ってなかったもので…スレ主でもないのにごめんなさい…。 - 141二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 09:59:59
〇月Ю(→×)日(ベオ視点)
花火がよく見えるところに移動してる最中、聞いちゃった…というか、耳に入って来たんだ。
「…ねぇ有珠」
「…なに、青子」
「…今日…その、えっと…い、言える気がするの」
「! …青子…?」
「今日は、お祭りで…湿気てて、暑くて…ああっいや、違くて、ええと…気分が、なんていうか…高揚してるし?今夜なら…い、いい、言える気がするの…!姉貴が、草十郎を狙ったこともあるから…り、理由はそんな感じ…」
「……………そう…そうなのね………なら、私は先に帰って…」
「あっ、有珠が草十郎のことをどう思ってるのか!し、知ってるつもり…!」
「!」
「だっ、だからっ…あ、有珠も…どう…?な、なんて…」
「…どう…?どうって…まさか…?」
「あ、あんたとしても、言うなら今夜が良いんじゃないかと思ってるんじゃない?その、雰囲気的には良さげだし?わ、私としては…あくまで、フェアな提案の、つもり…!だけど、デリケートな問題だから…むっ無理にとは言わないわ」
「……そう……それは、静希くんがどっちをの手を取っても…ということ?」
「うっ…ま、まぁ、そうね。後腐れなくて…いいんじゃない?」
「…いい、かもね…うん、きっと良い。私も…言ってしまおうかしら」
「…! ええ、言っちゃいましょ!2人同時に言えば、さすがのあいつもビックリするかもね!」
な、なんてことだ…僕の草十郎さんを巡って2人が…!
そんなことさせない!この僕が…!
「…青子。それで、いつ言うの…?」
「…………………ど、どデカい花火が上がって爆音が届く瞬間、どさくさに紛れて言っちゃいましょう…」
「……………………そう、そうね。それで聞かれなかったら、それはそれで…」
あ、大丈夫そうだね。放っとこ。
>>80 に続く
- 142二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 11:51:58
- 143二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 16:32:11
橙子さんなら多分裸をイメージする。間違いない。人形師だし
- 144二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 22:49:03
まほよの夏祭りめちゃくちゃ最高でした!素晴らしいSSをありがとうございます!
- 145二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 09:10:11
青崎や有珠と一緒に新しく出来たプール施設に行くことになった。泳げないので遠慮しようかと思っていたのだが、なんでもそのプールは泳ぐためじゃなく遊ぶための場所だから問題無いそうだ
泳げないのに本当に楽しめるのだろうかという不安もあったので同じく泳げない有珠に話したら
「静希くんは泳げないの…?私とお揃いね。問題ないわ、もし楽しくないと思ったならプールサイドで2人でお話でもしていればいいもの」
と励ましてくれた
プール当日、蒼崎はウォータースライダーや大型プールに一目散に向かってしまったので久遠寺邸泳げないコンビは流れるプールで流されてみた。浮き輪のお陰で溺れる心配もなく水が冷たくて心地良い。確かに泳げなくても楽しいプールだった
有珠も流れるプールを気に入ったようで俺と一緒に何度も流れていた。楽しそうで何よりだ - 146二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 12:18:29
青子ー!!いい雰囲気になってるぞー!!どこ行った青子ー!!
- 147二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 12:33:52
- 148二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 22:54:09
横からかっさらわれとる…
- 149二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 10:03:56
このレスは削除されています
- 150二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 11:07:41
【青子】 「あ~、あっつ~い」
【ロビン】 「青子サ~ン、家の中でまっ昼間っから下着姿なのはどうかと思うッス。しかもリビングでとか神経を疑うッス。ていうか神経まだ生きてるッスか?」
【青子】 「有珠は部屋でプロイ作ってるし、草十郎は出掛けてるしで問題ないでしょ。自室は今模様替えでごった返してて休める状態じゃないし、ここは風通しもあって比較的涼しいし…暑いんだから今くらい良いじゃない」
【ロビン】 「あ~こりゃ暑くて脳みそまで茹ってるッスね。いつもの青子さんとは思えぬ痴態ッス。脳裏に焼き付けとくッスよ~」
【青子】 「はいはい、やれるもんならやってみれば~」
【ロビン】 「あ、シャバ僧来たッス」
【青子】 「うそぉ!?///」ババッ
【ロビン】 「嘘ッス。ほらーやっぱり恥ずかしいんじゃないッスかー。いやーでも今の咄嗟に下着を隠そうとする姿は珍しく乙女―――」
【青子】 「コロス!!」ギリギリギリギリ
【ロビン】 「握りつぶされるッスー!川の向こうでマイ女神が手を振ってるッスー!」
【草十郎】 「…」
【青子】 「六文銭持って渡って来な、さ………い………」
【草十郎】 「えっと…ただいまって言ったんだけど…」
【青子】 「―――」
【草十郎】 「蒼崎?」
【青子】 「―――せっせせ―――」
【草十郎】 「せ?」
【青子】 「責任取れー!!!!///」ブンッ
【草十郎】 「なんの―――うわっ」「ドイヒッスー!」ベチーン! - 151二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 21:34:07
素晴らしい補給が出来た
- 152二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 07:58:40
本編がずっと冬だったから夏のまほよってだけで新鮮で良いな…
- 153二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 09:15:11
〇月Я日
今日はみんなと山へ遊びに行った。
…いや、山育ちとしてはこういった手入れのされている場所を山と呼ぶのは憚れてしまうが。(それはまぁ、自分の固定観念のようなものなので別にいい)
キャンプ場で鳶丸たちがバーベキューの準備をしてくれている間、俺と蒼崎と有珠は近くの川で遊ぶことに。
木乃美が羨ましそうに見ていたが、蒼崎に一声掛けられた瞬間大人しく下がっていった。
川は流れが穏やかで水嵩も高くなく、水遊びにはもってこいの川だろう。
靴を脱いで脚を浸す。…うん、夏にはこの冷たさがいい。
水の冷たさに感慨にふけっていると、蒼崎はあっという間に川の真ん中まで歩いて行ってしまった。
足元は石がゴロゴロしてて歩きづらいだろうに、よく歩けるものだ。
と、有珠が川に入れず二の足を踏んでいる。
転ぶと危ないので支えになるよう手を差し伸べると、すこし躊躇いながらも手を取ってくれた。
片足ずつ川に入り、踏んでも揺れない石を探る。
たまに脚に当たって跳ねる水の冷感に驚いてビクッと震えることもあるが、そのままゆっくりとした足取りで蒼崎のいる川の中央まで移動できた。
もう大丈夫と言われて手を放したが、まだバランスが取れておらず、フラフラとしていて危ない。
蒼崎も、有珠が倒れるんじゃないかとハラハラしている風だ。
一応倒れないようすぐに支えられる位置にはいるものの―――と、有珠の身体がグラっと傾いた。
危ない!と思って咄嗟に手を伸ばし、有珠を抱き留める。
が、なぜかそこに蒼崎も突っ込んできた。どうも同じく有珠を支えようとしたらしい。
どんっ、と衝撃が体に伝わるが、受け止めきることに成功。
2人そろって同じことをしたものだから、俺が2人を抱き留める形となってしまった。
予想外の行動で慌てたが、2人とも転ばなくてよかった。(着替えはあるらしいが)
…だがしばしの沈黙後、ふと気づく。2人が離れないと自分も動けないということに。
しかし2人は俺の胸に頭を預けたまま動かない。
2人ともどこかぶつけてしまったのだろうか?頭だったら無闇に動かしてはいけないと言うし…。
声をかけても反応は無く、こちらからでは顔が見えず様子が伺えない…2人とも大丈夫だろうか…? - 154二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 20:33:17
- 155二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 21:20:58
- 156二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 01:21:29
〇月℃日
今日は木乃美に誘われて激辛カレーを食べに来た。
暑い日にこそ激辛カレー…と言っていたが、正直よくわからない…暑い日にこそアイスなどの氷菓子の間違いじゃないのか…?
でもまぁ本人が食べたがっているので付き合うことに。
お店で一番辛いカレー、それの大盛りをお互いに注文。
高校男児ならこんなん余裕よYOU!とバクバク食べては汗を出し、水を飲み、また食べる。
…なんとなく趣向は分かった。わざと身体を温めるのは苦行に見えるが、それが却って涼しく感じる…ということなのだろう。
自分もその雄姿に倣って食べるとしよう。
…と、半分まで食べて木乃美の手が止まる。
突然どうしたかと思えば、「お前辛くねーの!?」と驚かれてしまった。
いや、辛いが?と返答はしたが、木乃美は納得いかない様子。
「だって汗もかいてねーじゃん!お前、辛いが命のカレーにそんな反応してるんじゃあコックさんが涙で枕を濡らしちまうぜ?」
しょうがねぇ!と付け加え、テーブルの上にある唐辛子系の調味料をカレーの中に大量投入された。
あぁ、お店のものなのにそんなドバドバと…。
「これでどーよ!あまりの辛さに昇天間違いなしだぜ!」と自信満々に言うが…木乃美、お前は俺をどうしたいんだ…?
でもお店が作ってくれたカレーを残すわけにもいかない…味は変えられてしまったが、とりあえず一口パクッ。
…うん、辛い。
その一言が信じられなくて、木乃美は「マァジでぇ!?そんだけぇ!?」と大袈裟にリアクションする。
どういうこっちゃ!?と思案し、一つの解に至ったのか、手をポンと合わせる。
「なんでかわかんねぇが、実は辛くねぇと見たぜ!とりあえず俺も食べてみっか!」と木乃美も一口パクッ。
――――――――――――――――――――――――。
!!!!!!!!!!??????????
その後の木乃美は…はは、面白いことになっていた、と記しておこう。 - 157二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 10:15:43
- 158二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 17:26:24
うんドンマイ…でもないか自分で追加したからな
- 159二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 23:03:44
〇月ω日
今日も宿題を進めていく。
…いくんだけど…まぁ、必要なのは分かってる。
蒼崎から宿題を終わらせないと遊びには疎かバイトにも行かせないと制約を課されてるので急いで終わらせなければならない。
それもいい、最終的には必要なものだからそれはいいんだけど…だから、問題は。
美術の宿題で、絵のモデルとして、なぜか俺が上半身裸にならなければならないという点だ。
俺が受け取った美術の宿題は小物の絵を描いたり絵の技法についての問題だとか、そういった
問題ばかりで、近しい男性の裸を描くなんて宿題は無いはずだ。
…無いはずなんだが、蒼崎は「あ~クラス違うからね」「ま~ホラ私乙女だし」「ん~生徒会長だからね」「そりゃ~私魔法使いだし」、などの理由によって自分だけそういう宿題を出された、と言うのだ。
…いや最後のはおかしくないか?
そしたら違う学校に通う有珠まで「私もそういう宿題あるから…」と言いだした。
…2人揃って言うなら…そういう宿題もあるん、だろうか…そういうものなんだろうか…?
確認しようがない俺は訝しみながらも服を脱ぎ、「もうこれで良くないか…?」と手を止めるたびに「どうぞ続けて?」と催促される。
もうここまで来たらやるしかない…諦めて上半身裸になり、促されるままモデルをすることに。
2人は俺の周りをウロウロし、「へ~…うわっすごっ…」「ふんふん、なるほど…」とブツブツ言いつつ、じ~っくりと眺めている。
すると今度は2人して俺の身体をペタペタさわさわと触り始めた。
蒼崎曰く、人の絵を描くときはその内側の筋肉を意識して描くから、触って確認するのは必要なのだという。
有珠に至っては筋肉とか関係なく身体の傷をなぞるように触ってくる…。
…むむ…変な気分になってくるから早く終わらせてほしい…というか2人とも、全体的に近すぎないか…? - 160二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 08:07:22
- 161二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 16:09:14
〇月Ξ日
今日は危ないことがあった…!
なんと木乃美が溺れてしまったのだ!
アバンチュゥール!と叫びながら海に向かって走って行ったのだが、気づいたころには両足を海面上に立たせた状態で沈んでいた…みすてりあす…!
茶柱かな?と小粋なジョークを挟んだ後、俺と鳶丸で救出。
状態を確認すると、なにやら幸せそうな顔なのに色は蒼白しているという矛盾した表情をしていた。
「アバンチュールの夢でも見てるんじゃないの?」と蒼崎や金鹿は言うが、そんなことを言っている場合ではない!
いや、確かに木乃美のにやけ顔のせいで緊迫感がイマイチ伝わらないのだが。
ともあれこのままでは大変なことになるので、人工呼吸をしなければならない…。
だが女性陣はもちろん鳶丸まで拒否。
俺に至っては人工呼吸の仕方が分からない。今度蒼崎か有珠に聞こう。
くっ、いったいどうすれば…!
「任せろ!」
あっ金鹿のお父さん改め同伴してくれてる保護者係の店長!
「 俺 が 人 工 呼 吸 す る !」
その後、鳶丸は「ヤツの夏は終わった…」と語る。 - 162二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 23:02:57
- 163二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 10:12:28
〇月∬日
私、蒼崎青子はスケジュールを組んでいる。
夏休みは羽を伸ばすものだし私もお堅いことは言わないが、伸ばしすぎるのも良くない。
きっちりとした予定を組んで夏を過ごす予定…なのだが…。
…この夏でアイツと良い雰囲気になったらどうしよう…///
私はそういうことにはならない。うん、ならない。ならないだろうけど、もしも、もしもアイツの方から…迫ってきたら……いや、OKするかなんて分からないけどね?まぁ、万が一にも億が一にも、私にも気の迷いが生まれる可能性だって無きにしも非ずって感じだし?
しかしそれが実現した場合、今考えているスケジュールは全て過去のものになる。
きっと予定してたことを全て投げ出して海に山に川に街に都市に宇宙に行くことになるわ。
それで映画館に行ったり、かき氷を食べさせ合いっこしたり、夕暮れの海辺を手を繋いで歩いたり、夜の街に消えて行ったり…///
ン゛ン゛ッ…落ち着きなさい蒼崎青子、夏休みはまだまだ始まったばかり、浮かれるのはまだ早いわ。
とりあえず宿題を終わらせるのは大前提よ、勉強会でも開けばアイツは絶対私に聞きに来るからそれも美味しい。
…有珠も来るでしょうけど。
それが終わったら遊びの計画ね。数日後には夏祭りもあるし、そこで―――。
ふぅ、有意義なスケジュールを組めたわ。『もし、万が一億が一兆が一、なった場合』と『ならなかった場合』の2パターンをスケジュールに組んだからね!完璧も完璧!
でも集中してたら喉が乾いてきたわ。リビングに行ってお茶でも飲んできましょう。
と、玄関前の階段で有珠を見かけた。上に登っていくのを見るに、草十郎の部屋に行くのかしら?
一体なんの用で―――と、有珠の手に握られた、ピンク色の小瓶を見つけた。
あれは?と記憶の棚をひっくり返していると、有珠と目が合った。
…なんだか「あ、やば」といった表情で足早に登って行ったのだけど…?
それに、あのピンク色の小瓶…以前草十郎を閉じ込めた時の小瓶かと思ったけど、違う。
私の記憶通りなら、あれは…そう、いつだったか本で見た、愛の―――。
有珠~~~~~ッ!!! - 164二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 18:28:43
この身体じゃあ絵のモデルにしたくなるのも仕方ないネ!よくある宿題だからネ!
- 165二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:57:13
このレスは削除されています
- 166二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:46:53
〇月Θ日
今日は甚平を着て縁日にやって来た。途中、きんぎょすくい…というものを発見。
金魚を救うと聞いていたので、あの赤くて小さい魚が酷い目にあってるのかと思ったのだが、どうも違うらしい。
この薄い紙が貼られたポイというもので、金魚を掬うのだとか。
…しかし、この紙は薄すぎやしないだろうか?俺と有珠のポイは、案の定すぐにやぶれてしまった。
だが蒼崎はさすが、といったところか。三匹をヒョイヒョイと受け皿に乗せていく。
ポイの裏表を確認し、なるべく紙を濡らさずに、柄の根元付近を使って、水面近くを泳ぐ金魚を狙って、尾ひれは乗せずに掬うのだとか。
ただ掬うものと考えていたけれど、こうも奥が深いとは思わなかった。
だが五匹目は元気いっぱいで、びちびち跳ねるものだから蒼崎は落としそうになっていた。
こなくそ!と金魚の動きに合わせて動き、落とすまいとポイを振り回す。
結果金魚はポイの上をポンポン跳び跳ね、3バウンド目にして宙高く舞い上がり―――スポッ、と俺の甚平に入り込んだ。
まさかの展開に蒼崎と有珠は目を丸くして固まる中、俺は服の内側を相変わらず跳ねまわる金魚を救いにかかる。
だが思った以上に暴れまわっており、そのまま俺の手を搔い潜って一気に背中側に回り込んでしまった。
早くしないと死んでしまうので、甚平を脱ごうと手をかけた時、蒼崎と有珠が慌てて止める。
なんで止めるんだ?と聞くと顔を赤くして「アンタの裸は殺傷力高いからダメ!!」とスゴイ剣幕で叱られてしまった。
確かに甚平の下には何も着てないので裸だが…脱ぐのは当然上だけだし、なにがいけないんだろうか?というか殺傷力が高い裸ってなんだ?
いや、それよりも金魚だ。背中に回られると捕まえづらいし、時間を掛けると死んでしまう。
どうやって救おうか悩んでいると、蒼崎が覚悟を決めた顔をした…と思ったら、甚平の中に手を突っ込んできた。
「!?」と驚愕してる間に背中まで手が回され、まさぐられた末に金魚は捕獲された。
俺も有珠も金魚救い屋のおじさんも呆気にとられる中、蒼崎は金魚を高々と掲げ、やり遂げた顔で勝利のポーズをするのであった。
…甚平だから、締めた紐を緩めるのじゃダメだったんだろうか…? - 167二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:53:54
- 168二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 08:58:02
金魚救いだと思ってる草の字かわいい
草の字の上裸を見せるくらいなら自分が目立ってもいい覚悟、恐れ入った 青子はきっとそれどころじゃなかっただろうけど後々冷静に考えて「結構大胆なことをしてしまったのでは…??」となってほしさもある
- 169二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 19:44:37
商店街の福引でそうめん詰め合わせを貰った!
食費が浮くし夏の暑い日にさっぱりと食べられるのでありがたい
ということで毎日そうめんにしていたのだがやはりというべきか、蒼崎と有珠から「飽きた」と文句があった。これでもタレを変えたり薬味の種類を変えたり具を入れたりと工夫はしていたのだが限界があったか…
どうしても嫌がるので困り果ててしまい、「せめて一口だけでも食べてみないか?」と有珠の口元に箸を運んでしまった
行儀が悪かったかもしれないと後悔しかけたが、有珠は少し黙った後口元に運ばれたそうめんをつるつると啜っていった。そうして次を待つ雛のように小さく口を開けたのでまたそうめんを口元に運び、有珠がそれを啜り、また運び…繰り返すうちに有珠の分のそうめんは綺麗に平らげられていた
俺が困っているのを見かねて観念してくれたのだろうか。有珠が優しい子でよかった…残すのももったいないもんな
蒼崎が凄い顔でこちらを見ている…流石に行儀が悪かったか… - 170二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 21:05:50
- 171二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 23:26:24
イイ…非常にイイ…有珠が草の字につるつると食べさせてもらうところは絶対かわいいので実にイイ…
- 172二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 11:08:11
〇月Я日 >>153
バーベキューの準備を終わらせた鳶丸たちが呼びに来てくれた。
川の水を汲んで戻ると、良い匂いがあたりを漂っている。
塩コショウが振りかけられた肉、醤油で味付けされた魚介、金網の上を彩る豊かな野菜、それらを一本に纏められた豪勢な串。
…うん、これはみんなでお金を出し合った甲斐は間違いなくあったし、焼く係を名乗り出た鳶丸と金鹿には感謝しなければならない。
タレを入れた小皿を片手に、立食形式で昼食をいただく。
最初は肉を食べたいところだが、ここは野菜から…と思ったら、狙っていた肉を蒼崎に取られてしまった!
「いっただき~♪」とニコニコ笑顔で。…むぅ、怒りづらい。
ぱくり、と肉を食べたその瞬間、後ろで木乃美が叫びだした。
「あー!ひっでぇ殿下!ソレ俺が大事に育てた牛肉じゃんかよー!」
「うっせぇ!お前だって俺が丹精込めて焼き上げた肉食っただろうが!これでお相子だ!」
どうやら肉の取り合いでモメているらしい。横で金鹿が呆れたように両者を宥めている。
…が、視界を目の前の蒼崎に戻すと、なにやら様子がおかしい。
どうやら今の叫びに驚いて、食べた肉を飲み込む際に喉に詰まらせてしまったようだ。
幸いにも詰まらせた肉は自力で取り除けたようだが、だいぶ大きく咳込み始めた。
有珠が背後に回り込んで、「古典的な引っかかり方したわね…」と背中をナデナデと摩り―――パチッ、と、聞き慣れない金属が外れるような音がした。
「あ」―――有珠が珍しく素っ頓狂な声をあげた途端…俺の目の前で、蒼崎の、アレが…どたぷんっ…と揺れた。
この擬音が正しいかは分からないが、そんな感じだ。この日記が見つかると俺は間違いなく死ぬだろう。でも残しておかなければならない気がするのでここに記す。(ちなみにこの擬音はどう表現したものか困っていたらコマドリが教えてくれた)
当時の俺としても目の前の出来事に思わず固まってしまい、死を覚悟したものだ。
だが蒼崎は顔を赤らめるでもなく、俺を睨むでもなく、有珠に怒るでもなく、静かに騒動の原因の2人…もとい騒動の発端らしい木乃美に向かっていく。
金鹿はなにか察したらしく瞬時に退散したが、残る2人は気づかずに言い争っている模様。
…いや正直、俺の肉を取った蒼崎が、鳶丸の肉を取った木乃美を怒るのはどうなんだ、という気がしないでもないが…それを指摘する勇気は、俺にはなかった。
- 173二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 11:10:39
- 174二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 22:50:34
〇月ψ日
今日は蒼崎に連れられて都会へショッピングに来た。
俺は荷物持ちとのことだが…有珠は今回不在らしい。
暑いから昼間の街に行きたくないだろう、という蒼崎なりの配慮だそうだが…声くらいかけたほうが良かったのではないだろうか…?
買い物の内容は夏用の衣服。…荷物持ちとはいえ、本当に俺が着いてきてもよかったんだろうか…?
一応、気の利いたことを言えるとは限らないぞ?と断りを入れたのだが、「アンタはなんでも似合うって言うでしょ」とシレっと言われてしまった…。
「なんでも似合うんだから仕方ないじゃないか…」と反論はしたんだが、「ばーか」と一言だけ言ってそっぽ向かれてしまった。
…その行動に反して上機嫌な気もするが…まぁ、蒼崎はいつも難しい顔してるからよくわからないんだが。
ある程度買い物も済んで、もうそろそろ帰るのかな…と考えてた矢先、今度は水着を買うと言い出した。
今年の夏は一味違う、と気合を入れてるようなんだが…女性もの水着のコーナーに男の自分が踏み込むというのは居たたまれない…。
俺は外で待ってるよ、というささやかな抵抗も虚しく、荷物持ちが離れるな、ということで連行されてしまった…。
蒼崎の試着中、見張り役として試着室の前に立たされてはいたが…どこを見ても女性もの水着…というかもう下着にしか見えないし、個室からは蒼崎が脱いだ服のこすれる音がするしで…ううむ…早くこの場から去りたい…。
と、個室のカーテンが急に開いたかと思ったら、水着姿の蒼崎が俺を個室にグイッと引き込んだ。
突然のことに驚いたが、すぐに人差し指を口元に立てて「静かにしろ」、のポーズで黙らされた。
なんか嫌な予感がした、とのことだが…俺にはなんのことだかさっぱり。
それよりも…俺は、この状況こそがよくないと思う…男女で狭い個室にいるし、蒼崎は密着してくるし、今は水着だから肌面積が凄いし、なんか良い匂いもするし…非常に、非常に良くない…。
すると今度は、外からコツコツコツ、と誰かが歩いてくる音がする。
…なんというか、的確にこちらに近づいてくる、そんな感じの足音だ。
ここは女性の水着を売るスペースだし、女性だろうか…?
一体誰が―――。 - 175二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 09:13:30
ヒエッ…!
- 176二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 19:49:04
心臓止まりそう
- 177二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 00:02:05
〇月ω日
今度は英語の宿題だ。
内容は単純に英単語を埋めるものだったり、指定された文を英訳するものだったりと、どれも馴染みのない俺には少々荷が重い問題ばかりだ。
だが、ここに英国出身の有珠がいる。本人も大船に乗ったつもりで頼ってね、と言うので、遠慮なく頼らせてもらうことに。
…なんだか蒼崎が不機嫌そうにブツブツ言っているが、英単語でも呟いているのだろうか?一心不乱で凄い集中力だ。
とはいえ、良い先生が付いてくれてはいても、自分の英語力が拙いことに代わりは無い。
ので、有珠が即席で簡単な問題を作ってくれることに。
『あい はぶ あ ぺん』だとか、『あいむ すぴーく いんぐりっしゅ』だとか、そういった基礎的なものばかりだが、確認するという点においてもありがたいものだ。
いくつか問題をこなしていくと、有珠がある問題の前で止まった。
なにやら挙動不審というか、モジモジしているというか…どうしたのだろうか?
少し心配そうに見ていると、ちょいちょいと手招きされたので近づいてみる。
有珠も俺の方に近寄り、俺の耳に吐息が感じられるほどの距離まで来ると、コソコソと呟いた。
「I love you. …復唱して…I love you.」
…ちょっとドキっとした。近いことも相まって彼女の熱を感じ取れ、流暢な発音で聞き取りやすい、それでいてこちらを捕まえて離そうとしない、少し意地悪な、けれど優しい声。
思わず真に迫るような、想いが籠ったような『あい らぶ ゆー』だったが…しっかりしろ、俺。これは有珠が自分のために作ってくれた設問だ。
それを自分の勘違いで動揺して、恥ずかしさを押して話してくれた有珠の頑張りをふいにするわけにはいかない…俺は彼女の期待に応えるべく、有珠と同じくらいの気持ちを込めて―――。
「アイ ラヴ ユー」
―――ポッ、と有珠の顔が赤くなった。
感情の変化に乏しい彼女にしては分かりやすい変化だけれど、本人はなんともないという風で澄ました顔をしているのが微笑ましくて、思わずクスッと笑ってしまう俺なのであった。 - 178二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 09:43:05
草の字もドキッしてるの良い~~~~~~~口角が上がりすぎて一周して円になりそう
- 179二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 18:54:18
あまりにも暑いのでバイト終わりにアイスを買って帰った。少しでも溶けにくいように氷も一緒に買って大急ぎで帰ったお陰か幸い殆ど溶けていなかった
蒼崎や有珠の好きなアイスを知らなかったので、全部違う種類にすればどれかしら好きなものがあるだろうと小豆が入った棒アイス・チョコとバニラのコーンアイス・レモンの輪切りが乗ったかき氷風アイスの三種類にした
アイスを買って帰ったことに蒼崎達は大喜びで、暑い中溶けないよう苦労した甲斐があるというものだ
蒼崎はコーンアイス、有珠はレモンのアイスを選んだので俺は余った小豆のアイスをいただくことにする
………!?か、硬い!?歯が折れるかと思った…!
(そっか、あいつが知ってるわけなかった…)
(ウサギみたいな顔のまま固まってるわね…) - 180二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 20:43:37
- 181二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 23:11:29
- 182二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 23:24:42
とてもわかる 重婚は有珠のお父様に頑張ってもらおう
二人ともタダで寿命迎えさせてくれなさそう 有珠ならプロイキッシャーで寿命どうにかさせそうだし青子なら寿命も宇宙の果てにすっ飛ばしそう
それか同時に墓に入ろうかってドロドロした感情向けてきそうな
結婚まで行ったら死も別れさせるには足りないって
- 183二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 10:12:07
まほよトリオの仲良し(ほのぼのから叡知なやつまで)はいくらあってもええですからね
- 184二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 20:42:39
3人で温泉いって混浴したらどうなるのだろうか
有珠が混浴しかなかったの ってごり押ししそうな - 185二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 21:08:47
そんなん青子も突っ込むしかないじゃ無いですか!ムフフじゃないですか!抱けぇ!抱けぇー!
- 186二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 23:26:55
このレスは削除されています
- 187二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 23:30:26
〇月‡日
朝のラジオ体操の帰り、商店街のおばさんから頼みごとをされた。
なんでも、家族と旅行にいってくるから、しばらく息子が飼ってるカブトムシを預かってくれないかとのこと。
確かに、旅行先にカブトムシを連れていくわけにもいかないだろう。
しかし、家主の有珠がいいかどうか聞かなければならないので、受け取るのはまた後日になる。
〇月♂日
渋い顔をしていた有珠を説得して、おばさんからカブトムシを受け取った。
お子さんにカブトを連れてかないでと泣きつかれたけど、おばさんにズルズル引きずられて帰っていった。
すまない、少年…責任を持って預かるから、旅行を楽しんでおいで…。
ともあれ、エサなどを受け取って帰路につく。
さすがに部屋には入れられないので、玄関に置いておくことに。
改めて中身を確認してみると、カブトムシのオスとメスをつがいで飼っているようだ。
「いや~、見てると夏を感じるわねぇ」と、丁度そこに居合わせた蒼崎が言う。
有珠もなんだかんだで気になるのか、玄関まで見に来ている。
置く場所は決まったので、あらかじめ貰って来た昆虫ゼリーを上げてみることに。
しばらくゴソゴソ動いたあと、ゼリーを見つけたようで早速2匹とも食べに来た。
一つのゼリーに2匹並んで食べにくる姿は虫といえど仲睦まじい。
「仲良く食べてるわ。まるで夫婦。ね、静希くん」
「寄り添って食べてるわ。まるで恋人同士。ね、草十郎」
…なんで2人して俺に同意を求めるんだ…?
…あ、交尾しだした。
「///」
「///」
…なぜ2人して照れる…? - 188二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 09:12:16
- 189二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 16:23:54
- 190二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 23:49:27
〇月Λ日
今日は水泳の練習として蒼崎に市民プールへと連行された。
「アンタまだ泳げないでしょ?この夏、海に行く予定もあるんだから私が教えてあげるわ!」とのこと。
泳げない同士として有珠も着いてきてくれているけど…正直、俺は「水泳部の部長が教えてくれてるから大丈夫」と断ったんだが、途端に2人の機嫌が悪くなって、断りづらくなり今に至る。
教えてくれるのは嬉しい。嬉しいけど…2人が水着だと…まぁ、その、なんだ、目のやり場に困るから、あまり乗り気ではなかった。
かといってそれを指摘するのも憚れるので結局は押し切られる形に…。
まぁ泳ぎを教えてくれるのだし、ここはプラスに考えるとしよう。海に行くなら慣らすことも必要だ。…何にとは言わないが。
さて、それじゃ泳ぎの練習を…と思ったら、誰もいないじゃないか。
ここは市民プール。暑い夏の日に誰もいないプールなんてあるはず…と思っていたら、なんと今日は休館日らしい。
…いや尚更おかしい。ならどうして中に入れて…。
え?蒼崎の人脈で多少無理を言って休館日に使わせてもらってる?ここの館長に貸しがあるから?でも場所の提供だけでスタッフもおらず、最低限の設備しか動いてない?
そんな、どうやって運営を…え?有珠がプロイを展開してる?この施設は今一種の生き物になってるから、各設備は臓器のように動いてる状態??え、この昼間の町の中で展開しているのか??い、隠匿は…?人避けの結界を?なら…いいの、か…?
…いや本当に…!?これ本当にいいのか…!!?
「いいの。さ~て…覚悟しなさいよ、草十郎。水泳部の部長には悪いけど…しっかり、がっつり、ばっちり、みっちり、水泳の練習させていただきましょうか。しばらく、3人きりでね♪」
「楽しみね、静希くん。疲れたら私と一緒に休みましょう。水泳部の部長もしてくれてない、膝枕とか…ね」
な、なんか顔が怖いぞ2人とも…あ、いえなんでもないです、はい。
…お手柔らかにお願いします…。 - 191二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 09:31:30
- 192二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 11:58:34
自分が今ここにいる原因でもありますのでネ。
あと水泳の練習にそこまでするかという驚き。
しかし些細な事…いかなるルールであろうと、乙女の嫉妬心が相手では風の前の塵に同じ…!
そして初の水着にドキッと見惚れる未来は…あるッ!(断言) 自分も見たいッ!(願望)
そして誠に勝手ながら、レスが190を越えたので私は次の投稿で最後にさせていただきます。
最後なので、欲望爆発させてもらいますよ!具体的には夏祭りSSのエピローグになります!
- 193二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 22:32:51
次スレあってもいいのよ
- 194二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 22:53:34
- 195二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 22:56:52
~夏祭りSS・すれ違い発覚後~
「…」イライラ
「…」ツーン
「…あの、もし」
「なに」ギロッ
「なにかしら、静稀くん」ジトッ
「そろそろ機嫌直してくれないか…?正直、なぜそこまで怒ってるのかわかってないんだけども…」
「怒って無いですけど~~??」
「私も別に怒ってるわけじゃないの。静希くんはなにもわかってなさそうだし、別に気にしてないわ」
「やっぱり2人とも怒ってるじゃないか…俺はただ、2人が俺のことを」
「ばっ!!それ以上先を言わないでよ!!?今思い出しても恥ずかしいんだから…!!」
「恥ずかしいのかい?…ん~…やっぱりまだよくわからないな…」
「…ふぅ…静希くんならこう受け取るってパターンを想定していなかったわけじゃないけれど…」
「…そうね…あの瞬間は思考から弾き出されてたわ…(聞こえないだろうって油断もあったけど)」
「む、心外だぞ蒼崎。それじゃ俺がまるで察しが悪いみたいじゃないか」
「悪いですけど??」
「わかった謝るのでその拳は収めてほしい」
「はぁ…もう今更殴る気力なんて湧かないわよ…」
「…もうその話はやめて、帰りましょう…」
「う~ん…(違う意味…違う意味…)あ、じゃあ」
「付き合ってみないか?3人で」
「え―――?」
「へ?…は?…は!?…はぁ!!?」
「あ、ベオが呼んでる。ちょっと先に行くよ」タタタッ
「し、静稀くん!今のはどういう…!」
「待ちなさい草十郎!アンタその言葉の意味分かってて言ってんでしょうね!?今認識の擦り合わせを…速ッ…ちょっとー!!?」
- 196二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 23:27:47
- 197二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 23:35:41
たくさんの素晴らしいSSをありがとうございます…まほよのわちゃわちゃがたくさん見られて最高でした…
- 198二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 05:25:10
最高のSSを上げてくださっていた方とは別で賑やかしのSSを投稿していた者です 良いスレをありがとうございます
まほよの夏、最高~~!!✊ - 199二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 08:18:33
乙でした!
- 200二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 08:33:26
最高の作品をありがとう!