【オリキャラ🎲】天童アリスのストーカーです、通して下さい【佐藤カガリ】Part5.1

  • 1佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/07/28(日) 02:10:53

    わからない時はわからないって言う。……よし!

    佐藤カガリ 16歳(2年生)
    出身校:百鬼夜行連合学院

    身長 130+40 (40) cm
    胸 3 (3) 1.小盛 2.並盛 3.大盛
    腹 2 (2) 1.細 2.中 3.中太
    尻 2 (2) 1.小さめ 2.やわらか 3.もちっ

    髪色:薄い黄色(3・1) 長さ64 (1で肩につかないくらい100で足元)
    瞳の色:オレンジ(5・2)
    肌の色:85 (1で芸術級スーパー美白、100で健康的こんがり褐色)

    (スレ落ちてたです!改めまして進めていきます 進む時は一気に進むし進まない時は全然進まないし横道にも逸れまくるスレなのでこのくらいのことではへこたれません そろそろ地に足付けてもいいんだぞ俺……)

  • 2佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/07/28(日) 02:15:55
  • 3二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 02:17:20

    たておつです

  • 4佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/07/28(日) 02:21:57

    (自分でも『今か?』とは思うのですが、天童アリスの絆ストーリーを読みました ああ~~~~~~~~……)
    (かといって特に当スレでの挙動は変わらないと思います 強いて言うなら『確信的にとんでもないことをする』みたいな描写を自信満々に書くかもしれません)

  • 5二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 02:24:35

    たておつです
    私生活忙しくて追えてなかったから落ちてるの気付かなかった……

  • 6二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 02:25:37

    10まで保守れー!

  • 7二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 02:26:15

    たて乙

  • 8二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 02:28:41

    即落ち回避保守

  • 9二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 02:31:36

    10まで埋め埋め

  • 10二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 02:33:45

    保守

  • 11佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/07/28(日) 02:51:08

    『状況から察するに、"作品"の置き場のことで困っているようだね。非礼のお詫びとして、ある程度安心して保管できる環境を用意しようと思ったのだけれど……コトリ、今から持ち帰れるか?』

    「え、今からですか? うーん、そうですね……すぐ近くに招集できる作業機……見つかりました、行けます!」

    『助かる。それと……カガリの予定が空いた時、改めて話し合いのために機会を設けたい』

    あっ、はい! また今度お邪魔させてもらいます!

    『まあ、その機会を待たずに110万2000円揃えてくれても、私は構わないよ』

    ? なるほど。なるほど??


    とりあえず今日のところはs状況から察するに、"作品"の置き場のことで困っているようだね。非礼のお詫びとして、ある程度安心して保管できる環境を用意しようと思ったのだけれど……コトリ、今から持ち帰れるか?』

    「え、今からですか? うーん、そうですね……すぐ近くに招集できる作業機……見つかりました、行けます!」

    『助かる。それと……カガリの予定が空いた時、改めて話し合いのために機会を設けたい』

    あっ、はい! また今度お邪魔させてもらいます!

    『まあ、その機会を待たずに110万2000円揃えてくれても、私は構わないよ』

    ? なるほど。なるほど??


    『とりあえず今日のところは、既にC&Cと予定があるようだから』と言って、エンジニア部の2人との会話は終わった。……最後の口振りが、どこか気にならないでもないけど……

    頭をひねっている様子が横からもわかったのか、『下手に頭使っても良いこと無いよ』とマキちゃんが背中を叩いてきた。ぐうの音も出ない……ちょっとへこんでいる隙に、用事が済んだマキちゃんはさっと去っていった。ばいばーい。


    「よっし。手際も見れたし、簡単な任務程度なら行けそうだな」

    「……あれ、カガリってばさっきからなんか静かだね。考え事?」

    う゛。か、考え事ってほどでもないんですけど……


    dice1d100=68 (68) 交渉ステータス(87)以下で成功

  • 12佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/07/28(日) 03:07:32

    もしかしてウタハさん、あのツケを口実にして、ミレニアム生としての僕を値踏みしてるのかな、って思ったんです。ほら、メイド部の皆さんが掃除っていうので僕の手際を測った今のこれと、同じ感じで……

    「「「「「………………」」」」」

    「カガリ」
    なっ、なにトキちゃん。僕また変なこと言いましたか。
    「お言葉ですが、カガリ。先ほどウタハ部長は、殆どそのままのことを仰っていたように思います」
    ?? ……どういうこと???
    「そう、だな。"本人が自分から自主性を試すきっかけに"というように言っていたし……言い換えれば、値踏みかもしれない」
    「はい。ウタハ部長はその意図を隠してもいません」
    ……ま、待ってよトキちゃん。それってつまり僕が、ちゃんと話聞いてれば最初からわかってたことを、ちゃんと話聞いてなかったせいでわざわざ自分で気付いたってこと?
    「そういうことになります」

    ………………
    その。文章を読む時、すごく難しそうな雰囲気があると、『目が滑る』みたいなのがあるじゃん。僕の場合、会話でもそれがあるみたいな、うわー難しい話だー! って思ったら耳が滑り始めて、右から入って左から抜けるだけの状態になっちゃうというか、なんていうか……うん……

    「……あー、よくわかんねえけどよ。これからはちゃんと話聞けばいいんじゃねえのか?」
    うぐっっっっ…………
    「うふふ……先輩はたまに真理を仰いますね」
    「おい"たまに"ってどういうことだ"たまに"って!!!!!真理なんてモンがポンポン口から出て来てたまるかよ!!!!!!」

    (パッシブスキル"ちゃんと話を聞く"を獲得しました(?))
    (身の回りで行える『難しい話』に対してd100のダイスロールを行い、知性ステータス以下の目を出すことで、知性・勉学のいずれかが上昇する かもしれません)

  • 13二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 09:56:36

    やったぜ

  • 14二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 17:16:10

    ちゃんと学習で来てるからエライ

  • 15二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 22:50:46

    これはこれで進歩よ

  • 16佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/07/29(月) 05:14:24

    (こんばんは 2スレ目あたりで振ったダイスを元にカガリのスキル内容考えてみるか……と思い、参考に非公式Wikiとにらめっこしながら書いてました そしてスペシャル枠で考えるの超難しかったのでストライカー枠になりました こんな感じです)
    ─────────────────────────
    EXスキル 『風声鶴唳』コスト4
    扇状の範囲に攻撃力減少+恐怖状態を一定時間付与、さらに攻撃力分のダメージ

    ノーマルスキル 『撃ち合いはお任せします』
    40秒ごとに、自身を除く味方1人に「点睛」状態を付与
    ※「点睛」状態:治癒力分のシールド効果を発動、弱体状態もしくはCC状態の敵を攻撃した時に攻撃力分の追加ダメージ(追加ダメージは対象生徒の攻撃力で計算する)

    パッシブスキル 『外遊びの記憶』
    会心値を増加

    サブスキル 『お、お待たせしました!』
    自身を含む味方が会心を一定回数成功させた時、コスト回復力を一定時間増加
    ─────────────────────────
    (コンセプトは『天童アリスとの相性の悪さ』と『間違っても公式に実装されないであろう極端なスペック』です 攻撃回数を重要にすることで前者を満たし、それを基にワカモ/ホバークラフトを徹底的に破壊できるような性能で仕上げて後者を実現しました)
    (これ考えるだけで時間無くなったらしいです 私は何をしているんですかね でも楽しいんでオリキャラ考えてる人がいたらやってみてください おすすめです)
    (次回更新はC&Cのみなさんとプチ任務に向かう予定です どうしても難しい会話してる時にアスナ先輩混ぜるの難しかったのでその分ここで描写していきたいですね……)

  • 17二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 10:50:35

    スキルは珍しい

  • 18二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 17:35:56

    おー、不思議な性能だ。

  • 19二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 23:43:13

    これはこれで使ってみたい性能

  • 20一方その頃 ◆IEd0n050V224/07/30(火) 00:39:15

    ─────────────────────────

    うわーん!!!!アリス、すごく危険なクエストを受注してしまいました!!!!
    ミレニアムで冒険していると、意地悪な敵が少ない分、鬼畜な味方がとても多いと思うことがあります。ネル先輩やユウカなどがその代表例です。それにしたって、モモイがこんなお願いごとをするだなんて……まさか、彼女もまた鬼畜の毒に蝕まれてしまったのでしょうか……!?

    ─────────────────────────

  • 21佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/07/30(火) 00:59:26

    ……う、うわあ。地面がぼっこぼこに……
    「酷いことになってるねー。早く止めないとまずいかも?」
    「早速、ポジションの確保から始めよう。……騒音から察するに、8時の方向」

    現在、僕たちはミレニアムの開発地帯に来ていた。前線で動くのはカリンさんとアスナさん、それに僕を加えた3人。僕に対する"訓練"の一環でこういうチームになったらしい。……そ、そんなことしていいんですか!?
    ……それはともかく。ここの事情を詳しくは知らないけど、新しい施設を作るために元々ある古い建物を解体しないといけなくなったんだとか。それなりに危険な作業だから、自動で動く無人ショベルカーロボットみたいなのを動かすことになったらしく……で、それがなんやかんや暴走して……

    「あっ、目標はっけーん! まだ元気に動いてるね?」
    元気にっていうか……大暴れ?? こっ、これ本当に3人でどうにかするんですか???
    「既に工事現場は飛び出ているし、このまま住宅区に入りかねないな。……心配しなくてもこのくらい、私たちにとっては難しいことじゃない」
    「そうそう!打ち合わせはちゃんとしたんだし、てきとーに合わせてくれれば大丈夫だから!」
    てきとーに!?

    ……や、やってみるしかないかー!!メイド服がちょっと勇気をくれる気がします!!!

  • 22佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/07/30(火) 01:18:25

    「事前に受け取ったデータによると、あの型のショベルカーには障害排除モード……まあ、戦闘モードみたいなものが搭載されてるって聞いた。上部のランプが赤色になったらその印だ」

    今暴れてるあれって戦闘モードじゃないんですか……?

    「緑色だねー。おかしくなっちゃってるだけで、普通の仕事してるつもりみたい?」


    まずはどうにかして戦闘モードにして、周囲の被害を気にしなくて良い場所……つまり、もうグチャグチャに壊された範囲まで引き返させないといけない、ということだった。そこで僕に白羽の矢が立ったのである。

    僕がよく使うちょっとした小手先の一つに、『わっと相手を驚かせて、攻撃の手を緩めさせる』みたいなのがある。最近はエイミさんとヘルメット団鎮圧した時に1回だけ撃たせてもらったっけ。ともかく、それを撃ち込んで軽くマヒだけさせれば、後にアスナさんが続いてどうにかしてくれる、らしい。


    「ゼロワン、ポイントに着いたよ!」

    「ゼロツー、支援の準備は整っている」

    は、はい! じゃあ、みっつ数えたタイミングで始動します……!


    アカネさんが言うには、「最初は怖いかもしれませんが、相手の間合いに入らない限り"戦闘"は始まりません」「きちんと安全に気を付けて取り組めば、"お掃除"と同じですよ」ということだった。……確かに、今のところショベルをぶんぶんしてるだけだし……そう考えればあんまり難しくない、かも?

    というか。この小手先、猫騙しみたいなもんだと思うんだけど、ロボットにも効くのかな。ネルさんは「効くんじゃねえか?」って言ってたけどさ。

    ……いや、当ててみればわかることかも。とりあえず当ててみればいい!


    行きます。さん、にい、いち……っ!


    dice1d100=91 (91) 掃除ステータス(82)以下で成功

  • 23サポートチーム ◆IEd0n050V224/07/30(火) 01:28:57

    ─────────────────────────


    「――初期配置は恙なく終わりましたね。あとはカガリさんの牽制を皮切りに交戦開始です」

    「ふむ、初陣は上手くいくでしょうか」


    「ん、んん? なんか、映像越しに見ても角度浅いっつーか、当たり方甘くねえか?」

    「……おや。モードの移行には成功したようですが……優先的に狙われ始めました。脅威と認識されていないのでしょうか」

    「あら、それは困りましたね。この後直ぐC4の爆破シーケンスがあるのですが……」

    『こちらゼロワン!!C4の貼り付け完了したよ!!!』

    「まあ、逃げ遅れたとしても致し方ありませんね?」

    「お前なぁ……」

    「さすが先輩、後輩に容赦がありませんね」

    「ふふっ、カガリさんとは同学年ですよ♡」カチッ

    ─────────────────────────


    dice1d100=43 (43) 運動ステータス(67)以下で成功

  • 24佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/07/30(火) 01:40:32

    ――――ぎゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!
    なっ、なんか嫌な予感して逃げてよかったーーーーー!!!!!爆発するとは思わなかったけど!!!!!!
    ……ひとまず、状況確認。さっき一瞬だけショベルカーがすごくこっちを見ていたけど、爆発に紛れてもう見失われたらしい。カリンさんによる遠くからの狙撃と、アスナさんの付かず離れずの挑発で気を引かれて、ショベルカーは完全に元居た方向に向き直っていた。……上手く行ったってこと?

    「カガリー!大丈夫そうー!?」
    えっあっ、はい! ちょっと瓦礫に囲まれてるんですが……!
    「なるべく早く戦線に復帰してほしい。早く鎮圧できるに越したことはないから」
    わかりましたー!!!

    でこぼこの地面をなんとか走りながら、2人を追いかける……サポートチームが飛ばしている、僕たちの様子を見る用のドローンが、依然変わりなくこっちを向いていた。
    いや、僕が狙われてるのは見えてたよね、たぶん。結果的には、あの爆破のお陰で一番いい状況になったけど……アカネさん、判断のレベルが高すぎませんか……? 多分さっきのアカネさんですよね……????

  • 25二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 07:10:30


    大変だなカガリちゃん

  • 26二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 10:26:57

    カ、カガリー!
    なんかゲーム開発部サイドもアリスがうわーんしてる……大変だぁ

  • 27二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 19:44:30

    これもある種の信頼か

  • 28佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/07/31(水) 04:58:16

    「もー、硬すぎだって!工事現場のロボがこんなに強い必要あるの!?」

    「でも、装甲はかなり剥がれてきてる。ここからもっと足場が悪いから、慎重に!」

    ひいいいいいいいい!!!!!!!


    僕は目標を変更しつつあった。無理に攻撃を当てようとは思わない……とにかくこの場に立ち続けて仕事をする……!

    先生が言ってた気がするんです、指揮の時はとにかく誰も戦闘不能にしないように気を付けるって。その分こすとが溜まるとか、えぬえすを発動させなきゃとかなんとか。よくわかんないけど、戦闘不能にならないことは意味があると思う!きっとそう!!


    「! 気を付けて、大きい攻撃が来る……!」

    えええええ!!?今までも十分大きいですけど!?!??

    「左右に分かれるよ、せーのっ!!!」


    (カガリちゃんは生き残れたのでしょうか)

    dice1d100=84 (84) 戦闘ステータス(57)以下で成功

  • 29二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 12:50:09

    真っ黒アフロになってそう

  • 30二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 21:23:27

    ダメだったかぁ

  • 31二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 07:13:46

    大変だねカガリちゃん

  • 32二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 10:35:05

    言ったらあれだけど、普通はこうなるんだろうな

  • 33二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 19:47:09

    保守

  • 34二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 05:49:40

    ここの先生は随分メタな

  • 35二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 13:13:30

    カガリー!
    忘れがちだけど、C&Cってミレニアム筆頭の戦闘集団だからね……あまり落ち込まないで、切り替えていこう

  • 36二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 21:21:37

    プロって怖いなぁ

  • 37二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 07:04:06

    保守

  • 38二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 13:29:17

    大丈夫かな

  • 39佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/03(土) 15:21:59

    (ハア ハア 3日くらいのホスト規制から釈放されました マキちゃんおたおめ!!!!!!!!!!!!(当日に言えなかった))
    (前の更新分を読み返して雰囲気を掴み直すなどします 保守まことにありがとうございます助かりまくってます)

  • 40二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 23:31:45

    了解ほ

  • 41二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 06:50:20

    ごゆっくり

  • 42二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 13:27:21

    了解ですー

  • 43佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/04(日) 15:36:45

    『■■■■■■?■■?』


    右足が空を向いていて、左手が土に付いている。……空中でぐるぐる捻れながらぶっ飛んで、縄跳びの縄みたいに転がっていた身体をよじって、顔を上げる。いくつかの人影……10人ちょっとくらい、が心配そうに僕を覗き込んでいた。

    ……頭がふらふらする。あれ?アリスちゃんがいる。ふへへ……アリスちゃあーん……へへ……


    「――さっさと起きろ!!!!!」

    うわーーーーーー!?!!?!?? あっネルさん……おはようございます……

    「おう、おはよう。自分で起き上がれるか?」

    自分で……たぶん、いけます!

    「よし」


    がしゃがしゃと騒がしかったさっきまでと打って変わって、辺りは風の音が聞こえるほど静かになっていた。結構長いこと伸びちゃってたのか……?


    「ショベルカーなら、とっくに止めて現場側に引き渡した。一般の怪我人も出なかったよ」

    う゛……ごめんなさい、今回まるで役に立てなかった気が……

    「最初から難しいことは考えなくていい。追い詰められた時でも身体動かせるタイプだってわかっただけで、あたし達にとっちゃ十分な収穫だ」


    励ますでも叱るでもなく、普通のことのようにネルさんが言う。……先生がお仕事をしている時の顔にちょっとだけ似ていた。


    「足が動くなら次の任務に向かう。今度は後方支援だな、別に前衛も悪かなかったが」

    あ、はい! みなさんは何処に……?

    「あー、あのヘリだ、あっちから飛んできてるやつ。縄ばしごが垂れてるだろ? あれに飛び乗る」

    飛び乗る!?

    「なぁに、銃弾を掴むよりは簡単だよ。とりあえずやってみろ、何事も経験って言うだろ」

    ひいいいいいいいいいいいい……


    dice1d100=42 (42) 運動ステータス(67)以下で成功

  • 44二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 17:51:43

    休んでる暇はないぞ、カガリマン! 次の仕事だー!

  • 45二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:13:21

    成功だぜ

  • 46佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/05(月) 04:54:54

    (書き始めようとしたら設定に交通事故が起こっている可能性に気づき、こね回してたらこんな時間になってしまいました 修正できた気がするけどまだ怖いので一旦寝かせます!!!!!すまねえ!!!!!!みなさんも長くなってきたスレはきちんとメモを取ろう 私はこれから取ります)

  • 47二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 08:35:43

    やりたいようにやるのが一番ですよ!待ってます!

  • 48二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 19:48:19

    保守

  • 49佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/05(月) 23:21:58

    にしても、ヘリの中に6人って、ちょっと狭くない……?
    席というより、ちょっと腰が乗っかるだけの台みたいなところにぎゅうぎゅう詰めで座って、アカネさんから次の作戦の説明を聞く。次は高層ビルに潜入するらしく、トキちゃんとアカネさんで現場を漁っていくから、残りのメンバーで監視カメラやドローンからの大量の映像を見て索敵、万が一の時だけ全員で派手に突入……そんな感じらしい。こっちのチームは集中力と洞察力が問われるとのことで、責任重大である。

    『野郎ども、次の仕事は革命軍へ救援物資の配達だ。奴らのケツに火が付いても撃つのをやめるな』

    ……テイルズ・サガ・クロニクルにも、ヘリで作戦会議するシーンがあったな、って思い出す。あれって確かファンタジーだった筈だけど。物資の配達なのに撃つのをやめるなって、どんな状況だって感じだけど。
    駄目だ、あれについて考えるのはやめよう。ちゃんとアカネさんの話を――

    「部隊に深刻なダメージがない限り、本日は20時までの出動を予定しています。この後にも11件の任務が控えていますので、物資の消費量にはなるべく気を遣ってください」
    「はーい!」
    「あーめんどくせえ。言っとくけど、あたしは弾切れとかいちいち気にしてらんねえからな」
    「そう言っておきながら、実際にはきちんと気を配っているのがネル先輩ですよ。ご自身をただのゴリラのように謙遜して仰るのはおやめください」
    「ああ゛!?!!?」

    ……20時まで、11件……?????
    せ、せんせえ……オーバーワークってどうやって走り切ればいいんですか……せんせえ……

  • 50二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 00:24:10

    がんばれカガリ!
    そしてまだテイルズ・サガ・クロニクルの影響残ってるw
    本当になんなんだあのゲームはw

  • 51佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/06(火) 03:57:40

    (ということでプチゲームの時間だ!)

    ・ここからの任務を4つのセクションに分ける 1セクション始まるごとに、「掃除」「運動」「戦闘」3つのステータスを目標値にそれぞれダイスロール

    ・1つでも成功した場合、『最低限任務についていけた』ということになり、1d5でC&Cのメンバーから1人選出 状況によっては無条件で、そうでなくとも上手い対応ができれば仲良くなれる!かもしれない もしも3つ全部成功できたら結構見直されるんじゃないでしょうか

    ・1セクション終わるごとに1ⅾ3をロール 1が出てしまったら「疲労」が1点蓄積したものとして扱う 疲労1点ごとにすべてのダイスの成功率が-10

    ・3つ全て失敗してしまった場合、1ⅾ3をロールすることなく確定で疲労を1点蓄積 ただし、もしも全失敗した時点で既に疲労が1点以上蓄積していた場合、なんやかんやで行動不能になってリタイアしたものと扱う そうならないように頑張れカガリ

  • 52佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/06(火) 04:40:22

    1セクション目


    ……付いていけるところまでは付いていこう! 迷惑かけるかもしれないけど……まあ、今に始まった話じゃないし、ひとまず。


    dice1d100=58 (58) 掃除ステータス(82)以下で成功

    dice1d100=28 (28) 運動ステータス(67)以下で成功

    dice1d100=94 (94) 戦闘ステータス(57)以下で成功

  • 53二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 10:41:56

    とりあえずは成功だぜ

  • 54二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 18:54:11

    保守ー

  • 55二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 21:06:38

    ああっとカガリ吹っ飛ばされたー!
    今は色んな意味で荒療治が必要だから前線に連れまわされてるだけで、本来はスペシャル枠の生徒っぽいな
    色々克服したら臨戦ホシノみたいにストーリー成長が反映されたバージョンが追加されそう

  • 56佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/07(水) 05:05:53

    僕は今、ビルに突入している。みなさんが言うには、「静かに終わらせるつもりだったけど色々あって大騒ぎになる」っていうのが、C&Cでは良くあることらしい。……イメージと違うような、イメージ通りなような……

    ともかく僕の仕事はというと、迅速に1~2階をクリアして不安要素を排除すること。ここで言う「クリア」っていうのはゲームのステージをクリアするみたいな意味じゃなく、任務を妨げる要素がないか予め確認して、見つかった場合は無力化するっていう……まあ、ステージクリアと大体同じか。


    (居合わせてるのは誰?)

    dice1d5=1 (1) 

    1.ネル

    2.アスナ

    3.カリン

    4.アカネ

    5.トキ

  • 57佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/07(水) 05:19:30

    1階と2階が吹き抜けで繋がっている大ホール。このビルの動線の要所だと思って、とりあえず上半分を封鎖することはできたんだけど、すんでのところで下のフロアに敵の大群が押し寄せてきて……

    上と下を結ぶエスカレーターの登りのほうを苦し紛れに爆破して、降り側から無理やり昇ってくるのを1体ずつ処理しながら、他所に行かれないよう注目を集めるようにしている。早い話が膠着していた。こんなことしてる場合じゃなさそうなんだけど……!


    「――ただのオートマタとは言え、やけに数が多いな。外から入ってきてんのか?」

    わあああこんばんはネルさん! だ、だと思います。正門も塞げればよかったんですけど、僕一人だと全然押し込めなくて……

    「んー……よし、ちょっくら雑魚散らししてくる。援護頼んだ」

    援護ですか? わかりました、どんな風に――もう居ない!!?

    「大丈夫だよ、程々で切り上げっから」


    ざ、雑魚散らし……ってことは、僕は雑魚散らし以外のことをすればいい、のか?

    見下ろすと、パワードアーマーらしき大型の影が1体、遠くのほうにもう1体、ネルさんを目標として進んでいる。よしっあれを順番に倒そう! ……倒せないかもしれないけど、なるべく止めておこう。


    dice1d100=19 (19) 戦闘ステータス(57)以下で成功

  • 58佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/07(水) 05:36:32

    う、うーん、撃ってるけど効いてるのかわからない! なるべく装甲の薄い部分を狙って撃つのがセオリーって聞いてて、それはわかってるんだけど、ここまで遠くから撃ってるとどこがどう効いてるのか判断できないっていうか。……いや、ここまで来たら信じて撃ち続けよう。教えられてもないのに、近道だなんて考えてても良いことは無さそうだし。

    ということで引き続き、脚部の関節パーツに照準を合わせて連射しまくります。膝の方はかなり動くから狙いにくいけど、一つ上の胴と繋がってる方はちょっと狙いやすいのですさっき気付きました。余計なことは考えない、まるでミシンで糸を打つように丁寧に丁寧に……おお? 一気に姿勢が崩れて……


    「おーーー!!! やるじゃねえか、その調子で向こうのもぶっ倒せ!!!!」

    ……は、はい!!!!


    ネルさんのすごく通る声で下から励まされる。思わず『やったーーーー』とか返しそうになったけど、流石にこの任務が済んでからにしよう。メイド服を着ている以上、なるべくC&Cのみなさんと心を一緒にしたい……一緒ではなくても、ちょっと近付きたいと思うから。


    (ネルとの好感度が相互に上昇します)

    カガリ→ネル 48+dice1d6 +4

    ネル→カガリ 90+1

  • 59佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/07(水) 05:37:03

    >>58

    (ダイスミス!)

    48+dice1d6=1 (1) +4

  • 60二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 14:35:48

    褒められた

  • 61二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 23:39:26

    次はどうかな

  • 62佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/08(木) 04:52:34

    dice1ⅾ3= (1が出てしまうと疲労が1点溜まる)


    (1回やってみた感じ1レスに纏めていいダイスけっこうありますね こういうの慣れていきたいものである)

  • 63佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/08(木) 04:53:50

    >>62

    (またダイス出てないよ!)

    dice1d3=2 (2)

  • 64佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/08(木) 04:56:48

    2セクション目


    なんとか追い付けないこともない、かも。どうにかなりそうな仕事を回してもらってるってのもありそうだけど……!


    dice1d100=77 (77) 掃除ステータス(82)以下で成功

    dice1d100=65 (65) 運動ステータス(67)以下で成功

    dice1d100=60 (60) 戦闘ステータス(57)以下で成功


    (居合わせてる人もこのタイミングで決めてしまいましょう せっかくなので概ね全員と交流できるように調整しつつ)


    dice1d4=3 (3) 

    1.アスナ

    2.カリン

    3.アカネ

    4.トキ

  • 65佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/08(木) 05:24:21

    ――ところ変わって、ここはミレニアム郊外に位置する研究所。何やら相当悪いことをしていたらしく、『見せしめ』として爆弾で粉々に吹き飛ばすことになっているんですが、僕は大量のドローンに追われていました。もうすぐ爆破の予定時刻なんですけど!!!!!

    さっきから分岐を何回も曲がっているにも関わらず、いつもみたいに撒けません。これはヒマリさんが作ってくれた特製の制服を身に付けているからです。任務の間くらい仕舞っておいてもいいですか?ってネルさんに聞いたところ、『んなこと言ってよお、お前の身に何かあった時に駆け付けられなくなったらどうすんだ。逃げてえ時は自分の足でなんとかしろ』って返されました。ありがとうございます。


    っと、なんとか無理やりベランダのような空間まで来ました。普通なら行き止まりだけど、さっきヘリの中で支給してもらった秘密道具を使いながらがんばって難を逃れようと思います。電動工具サイズのこれは"高層機動補助錨"といって……説明するってなると難しいな。トキちゃんは『ゲーマーなら"フックショット"で通じませんか?』って言ってたけど、ごめん僕まだゲーマーではなくて……


    dice1d100=54 (54) 運動ステータス+20(87)以下で成功

  • 66佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/08(木) 05:44:41

    ……ジャンプして、片足ずつ着地。

    すると靴の底面から圧縮空気が噴出、ベランダから浮き上がって離脱! よし、こっそり充電しておいてよかった。ちょっとズルだと思うけど使える物全部活用してこそ一流のエージェントですよね多分。初めてまともな用途で使った気がすけど。ありがとうヒビキさん……


    高度が維持できるほどの浮力じゃないけど、ゆっくり落ちてる間に安心して照準を合わせられるので、"フックショット"でさっと向かい側の建物に飛び移……ろうとした時、渡されていたトランシーバーが急に鳴り始めた。びっくりしながらギリギリで何事もなく着地して、慌てて通信を繋ぐ。


    「あ、あー、あー、こちらゼロツー。カガリ、位置情報によると今しがた脱出できたみたいだけど」

    カリンさん! はい、もういつ爆破しても――

    「あっち側に信号が看破されたみたいで、妨害信号が流れ始めた。簡単に言うと遠隔での起爆はできない」

    え゛ー!!?!?? い、今から入り直すのはちょっと無茶じゃ???

    「電波が使えないなら、もっとアナログな方法がある。爆薬を直接撃ち抜けば良い」

    ……あーーー。僕ってもしかして丁度いい位置にいます?

    「うん、だから頼みたい」


    「そっちから届くのは、2階の左から2つ目の窓、3階の動力室外壁、3階の展望フロア右端、3-4階連絡階段。辞書くらいの大きさの黒い箱が爆薬」

    「1発で当てる必要は無い、なるべく照準を合わせ続けながら連射して、起爆を確認したら次へ。早い方がいいけど、焦らないように」

    「それじゃあ、私の合図で始める」

    「……3、2、1」


    dice1d100=9 (9) 掃除ステータス(82)以下で成功

  • 67二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 10:36:11

    冴えてるねカガリちゃん

  • 68二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 19:00:18

    おー、フックショットにエアシューズ、エージェントらしくなってきた
    そして、ボンバー! 吹っ飛ばせぇ!

  • 69佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/09(金) 05:08:35

    ……命中、ドカーン! 続けざまにあれも……当たり、ちょっと調子いいかも。次はあっち!
    僕から見て建物の裏側からも、次々と爆音が聞こえてくる。たぶん全員で一斉に撃ってるんだろう。僕の4つ目は……あー、落ちてきた瓦礫に遮られてる。ちょっと位置変えたりすれば……

    『こちらゼロスリー、発破信号の回復を確認しました♪ カウント無しで起爆します、ご注意を』
    ……カウント無し? っ、うわあああああああああ!?!?!??!??!!!???

    比べ物にならない大きさの炎が、果物を強く握り潰すような勢いで目の前のコンクリート塊から溢れ出る。まるでアクション映画。
    ……なんか……こっちに倒れてきそうじゃない? 流石にシャレにならない!!!!逃げる!!!!!

    「――カガリ、カガリ!! ビルがそっちの方に倒れてる、早く退避して!!!」
    あーっ、えと、もう退避できました!!ありがとうございます!!!
    「そ、そうか。よかった……」
    『うふふ。カガリさん、自分の身は自分で守れるようになってきたみたいですね? とても良い傾向です』
    いや、褒められるほどのことでは……
    「大事なことだよ。リーダーもきっと喜ぶと思う」
    それに、もし僕が一番最初に気付いてたなら、逆にみなさんに注意呼びかけないといけなかったと思うし。出来ないことばっかりっていうか……
    『………………』
    「………………」
    あ、あれ?
    「カガリ、今度でいいから昔の話を聞かせてくれると嬉しい」
    『とても興味が唆られますね』
    ええ!?!??

    (カリンとの好感度が相互に上昇します)
    カガリ→カリン 35+1d20+10
    カリン→カガリ 72+1d10

  • 70佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/09(金) 05:10:29

    >>69

    (ダイスミス多いですねえ!!!これにはハッキリ理由があり最近触っているTRPGのほうだとこの構文で通るので混同しています 落ち着け自分)

    カガリ→カリン 35+dice1d20=2 (2) +10

    カリン→カガリ 72+dice1d10=4 (4)

  • 71一方その頃 ◆IEd0n050V224/08/09(金) 05:14:52

    疲労蓄積ダイス

    dice1d3=3 (3)


    ─────────────────────────


    うわーん!!!!!!!!!全然追い付けません!!!!!!!!!!!!!!


    ─────────────────────────

  • 72一方その頃 ◆IEd0n050V224/08/09(金) 05:20:06

    3セクション目


    今のところは調子が良い気がする。

    "任務"っていう状況に、思ったより緊張しなくて済んでる、というか。……陰陽部でのことはそこそこ忘れちゃってるけど、身体が覚えてたり……?


    dice1d100=87 (87) 掃除ステータス(82)以下で成功

    dice1d100=59 (59) 運動ステータス(67)以下で成功

    dice1d100=56 (56) 戦闘ステータス(57)以下で成功


    (居合わせたのは?)


    dice1d3=3 (3)

    1.アスナ

    2.アカネ

    3.トキ

  • 73二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 10:39:58

    今度はトキか

  • 74二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 10:46:23

    慣れてきたカガリ
    そして、アリスは追いかけてきてるのかな?

  • 75二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 20:24:01

    結構いけてるぞい

  • 76二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 00:15:09

    ほしゅう

  • 77佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/10(土) 06:09:00

    「な、なんでメイド部の連中がここにいるんだよ!!?!?」

    「あたしが知るか!!! とっ、とにかく各個撃破しねえと……!」


    現在は午後18時、もちゃもちゃヘルメット団の鎮圧をしています。これは今日のC&Cの任務リストには入ってなかったんですが、移動中に暴動が目に入っちゃったので急遽鎮圧しています。そういうこともするんですね。

    ヘルメット団ならエイミさんと一緒に対処したことある(後衛だったけど)し、何事も経験ということで今回は前衛に出してもらいました。数的不利だけど、遮蔽を使って後退しながら順番に対処すれば、それなりに戦えるなって感じで……


    『カガリ、この位置関係で戦闘を続けるのは得策ではありません。一度距離を取ってください』

    ん、トキちゃん。わかった、そろそろ切り上げて――


    あれ。なんか、気付いたら囲まれてませんか? ……射的に専念すると撃破数は上がるけど、段取りの部分が疎かになっちゃうな。

    いや反省は後にして、とりあえずこの状況を打破することを考えよう。こういう時は……!


    dice1d2=2 (2)

    1.力押しする!結局のところパワーで競り勝てるに越したことはない!(戦闘ステータス(57)以下で成功)

    2.道なき道を通る!逃げるという目的に対してのスマートな答え!(運動ステータス(67)以下で成功)


    dice1d100=52 (52)

  • 78佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/10(土) 06:34:29

    ……っと。こことかそれなりに暗くて良さそう。

    狭い路地に入り込んで、両側の建物に張り付いている……なんだろうこれ、エアコンの室外機? なんでもいいや、とにかくそれをよじ登る。支給された手袋の、革のようなビニールのような、厚みと吸着感のある素材が良い感じ。無理やり指をねじ込んでも痛くならないし、少ない力でどんどん進んでいける……


    「っ、あいつ、あんな所に……!」

    「逃がすなーーー撃てーーー!!!!」


    見つかっちゃったけど、狭いおかげで射線が通る位置には3人くらいしか立ててないみたいだし、手前側にある室外機(たぶん)がある程度弾を遮ってくれる。……あんまり気にしないようにしてたけど、これって弁償とか大丈夫なの……?


    「おや、奇遇ですねカガリ。ここで合流することになるとは」


    屋上に辿り着いて顔を上げた瞬間、恐ろしいほど近いトキちゃんの顔面に迎えられた。奇遇じゃなさそう……


    「地上の頭数は減らせましたし、高所を取るべきタイミングは今だと判断しました。おそらく"アレ"の対処が急務でしょう」

    "アレ"って……武装ヘリ? そっか、この状況なら歩兵の補助も気にしなくていいね。

    「下は先輩方が抑えてくれているようなので、早急に撃破しましょう。援護を」


    そう言って、トキちゃんは腕に取り付けるタイプの何か凄そうな武器を発射し、僕が何かする前に1撃でヘリを沈めた。 ……援護は!?!??

    言葉にならない訴えが届いたのか、トキちゃんは少しばつの悪そうな表情を返す。でもしっかりダブルピースはしていた。


    (トキとの好感度が相互に上昇します)

    カガリ→トキ 35+dice1d10=6 (6) +10

    トキ→カガリ 40+dice1d10=2 (2) +10


    疲労蓄積ダイス

    dice1d3=2 (2)

  • 79佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/10(土) 06:42:21

    4セクション目


    も、もう少しで終わる!!!

    不思議と体力が追い付いちゃっている。僕自身はなんというか、アドレナリン?が出てて動けてる感じなんだけど、みなさんは素のエネルギーだけでここまで来てる様子だった。ネルさんに至ってはさっきあくびしてた……


    dice1d100=98 (98) 掃除ステータス(82)以下で成功

    dice1d100=43 (43) 運動ステータス(67)以下で成功

    dice1d100=7 (7) 戦闘ステータス(57)以下で成功


    (居合わせたのは?)


    dice1d2=2 (2)

    1.アスナ

    2.アカネ

  • 80二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 12:50:58

    お掃除あっぶな

  • 81二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 20:49:53

    前半は掃除>戦闘で、後半は戦闘>掃除という、スロースターターな感じだなー

    慣れてくると普段の細かい気配りができる注意力が切れてくるのかな?

    その分、躊躇いが減って思い切りがよくなるけども

  • 82佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/11(日) 04:09:19

    ――またまたところ変わって、ここはミレニアム郊外の立ち入り禁止区域。一見するとただの長閑な公園にしか見えないここにも、C&Cが必要になる理由があります。……全部で630個の地雷が埋まっているらしいです。
    その除去が今日の最後の任務で、『地雷はなるべくすべて回収するように』ということでした。このエリアの安全を確実なものとするため、仕掛けられたと言われている地雷の数と、実際に除去した地雷の数を一致させないといけないわけです。
    ……要するに、『適当に辺りを爆破して除去する』っていうC&Cっぽい手っ取り早い方法が使えないのでした。せっかく慣れてきたのに。

    「カガリさん。そんなに背中を曲げると余計に疲れてしまいますよ?」
    う゛っ。わかってますけど、もう気合いだけじゃシャキっとできなくなっちゃって……アカネさんみたいにカッコよくやりたい気持ちはありますけど……
    「ふむ。気力が落ちてきているようですね……残りは代わりましょうか? 私の方は既に104個ほど除去できているので」
    速い!!!! ……い、いや、丸投げっていうのは流石に……一応僕が任された仕事だし。
    「まあ、カガリさんならそう仰るでしょうね。では、もしそれが”ゲーム”をクリアした時の景品としてなら……如何ですか?」
    げ……げーむとは。

  • 83佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/11(日) 04:28:10

    「ゲームと言っても、することは変わりありません。地雷の除去です」

    え。……でも、こっちの方ってもう全部取り終わったんじゃ?

    「私が改めて設置し直したので、それに取り組んで頂こうかと」

    アカネさん????????


    というところで、アカネさんが立ち止まる。目の前には土が露出した地面……ちょうど小っちゃい子とかが、この土の四角を野球場に見立てて遊ぶんだろうな、って感じだった。


    「24個、ここに仕掛けてあります」

    それなりに多い……

    「数は些細なことですよ。先程までと同じことをするだけ……慎重に。そして冷静に。うふふ」

    ………………

    「♪」


    ぜ、絶対に何かある……!!!!!!!


    dice1d100=58 (58) 掃除ステータス-40(42)以下で成功

  • 84佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/11(日) 04:50:43

    ……よ、よくない。集中力が……

    さっきまでの任務は、敵と撃ち合ったり走り回ったり、勢いに乗っかって進んでいける感じがあったんだけど……地雷の除去って単純に作業というか、地道すぎる。繊細すぎる。極限すぎる……

    地雷の埋まってる位置もなんだかおかしい。地雷同士の感覚が不自然に狭かったり、逆に広かったり……人目から隠す気が有ったり無かったり、それとは関係なく見つかりやすかったり見つけづらかったりする。ただ、一つ言えるのは――


    「あら?」

    !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




    ……派手に吹き飛んで転がされ、地面とキスすることになった僕に、上からアカネさんの声が降ってくる。


    「カガリさーん。大丈夫ですか?」

    ……し、心臓なくな……

    「10個除去、3個爆破ですね。予想通りでした」

    さんっ……3個も爆発したんですかあ!!?!?

    「はい。いっぱい爆発したら喜ん……間違えました、驚いていただけるかと思って」

    ………………


    あまり使い慣れないけど、それでも『ヤバい』という言葉以外に、アカネさんを言い表せるものが見つからない。僕はその満足げな笑みを、慄然と眺めることしかできなかった……


    (精神力ステータスが成長します)

    60+dice1d10=4 (4)

  • 85佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/11(日) 05:14:51

    「では、カガリさんが見つけられなかった11個は私が改めて回収するとして」

    ………………

    「……す、少し燃え尽きてしまったようですね。景品という話でしたが、ここは迷惑代ということにして、残っている仕事は私が受け持ちましょうか」

    え、あ……あの、そもそもどうしてこんなことを……????

    「ふむ。どうしてこんなことを、ですか……ただ遊びたかっただけ。だとしたら。どうします?」

    いや、アカネさん真面目な人だし、そんなことないんじゃ……


    その問いかけに応えることはなく、代わりにちょっとだけ首を傾げた後、アカネさんが続ける。


    「カガリさんに、”悪意”を体験していただきたかったのです。任務の中で、時たま巡り合う……こちらを罠や術に嵌めようと目論む、攻撃的、積極的なエネルギーを」

    ……悪意。

    「はい。キヴォトスの地雷の全てが、この区域に元から設置されていたように、機械的に仕掛けられる訳ではありません。より悪質で、”自分には能力がある”と思っている相手を逆に落とし込むような……あらゆる戦いに、そういった手段が存在します。それは地雷という一例に限られません」


    ……確かに、アカネさんの仕掛けた地雷は……位置に気付いた時、思わずぞっとするようなものが多かった。嘲笑われているかのように。そして僕は、結局それを解除できなかったわけで……これが”悪意”ってことなのか?


    「悪意に勝つには、自分自身も同じ戦場に身を乗り上げなければなりません。自分もまた、”相手に勝つ”という悪意を持ち、それで制す。相手のアイデアを想像し、それらを全て乗り越えていく自分を想像する」

    ……そ、そんなこと出来るかな……

    「出来ます。”競う”とはそういう事です……私がこれを”ゲーム”と呼んだ理由も、そこにあります」


    (アカネとの好感度が相互に上昇します)

    カガリ→アカネ 25+dice1d10=4 (4) +20

    アカネ→カガリ 29+dice1d6=3 (3) +10

  • 86佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/11(日) 05:44:11

    その後。残りの地雷処理を代わってくれるというアカネさんから、デブリーフィング用の簡単な資料作りの仕事を新しく貰い。それもあまり特筆すべきことはなく……届いてもいないモモトークをざーっと眺めたりした後……

    「おい、起きろ。カゼ引くぞこんなとこで寝たら」
    みゃっ……? え、僕寝てました??
    「うとうとって感じだったよー。……そういえば、報告書に"特異性が出た時は体力を消耗する"とか、ホントに寝落ちたことあるとか、書いてなかったっけ?」
    「……妙ですね。特異性のデータはリアルタイムで共有されていますが、目立った動きはありません。むしろ数値は底を這っています」
    「あー……そういうの関係なく、単純に疲れたんじゃねえか? ほぼ一般人にしちゃ良くここまで着いてきたよ」
    へへ。ありがとうございます……
    「……これは、早く寝かせたほうがいいんじゃ」
    「何にせよ、ミレニアムに帰投しましょうか。みなさん、お疲れさ――」
    「や、やっと追い付けましたー!!!!!!!!!!!」

    空を染め上げるような大きな声で、一気に目が覚める。……これは……

    「あああああアリス!? もうかなり遅い時間だぞ、なんだってこんな所に……!?」
    「アリスだってこんなに遅くまでかけるつもりじゃありませんでした!なんでそんなに逃げるんですか!?」
    「逃げるって言ったって、私たちはアリスが来てるとも知らなかったぞ?」
    「まあまあ。一先ず一緒に帰りましょう。7人だと少し狭いかもしれませんが、誰かが誰かの膝に乗れば……」

    「……カガリ? 体調が優れませんか?」

  • 87佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/11(日) 05:48:24

    例えば今、ソファとかお布団の上にどかっと墜落したら、すごく気持ちがいいだろうなあって感じだった。


    [[時計。クラクション。寒暖差。カーテン。マニュアル。タイプライター。歯車仕掛。]]


    でも、僕は立っていて、足が前に進んでいるような気がした。泳げないなりにプールの中で前へ進むように。


    [[オートミール。机。送風機。ぬいぐるみ。カスタネット。杯。ムール貝。パントマイム。]]


    それが誰かはわからないけど、誰か大切な人が目の前にいて、抱き締めようとしているような、そんな夢かもしれない。


    [[再上演。レプリカ。コードレス。予備役。筐体。鴻鵠。ゼロメートル地帯。苦役。朝日。]]


               あ、ありす。いや、わたしの……




    「――っ、特異性の発現です!!!至急取り押さえてください!!!!」


    dice1d100=68 (68) 神秘ステータス(84)以下で成功

  • 88二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 10:24:13

    セーフ

  • 89二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 20:09:31

    >>87

    謎の言葉の羅列がすごい不穏!

  • 90二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 04:39:08

    (全く 動けない……)

    「よし、一次制圧完了。手足縛るぞ……多少痛えだろうが、我慢しろ」
    「プロトコルに従い、タイムキーパーは私が務めます。現在は20時11分……時間感覚の麻痺は確認できません」
    「ヒマリ部長から折り返し連絡がありました。現在私の機器から映像を送信しています」
    『こちらゼロツー、打ち合わせ通り現場を離脱した。狙撃スポットの確保も済んでいる』
    『ゼロワン、アリスちゃんの退避完了したよー! 勝手にヘリ使っちゃったけど、大丈夫?』
    「ナイス、どっちも最善手だ。ひとまず初期展開はこんなもんでいいな……さて?」

    (…… [[%0014]]がこちらを 見ている)

    「なんか喋ってみろ。あー、弁明とかじゃなくていい……一言でも聞かせてくれれば、あたしにはわかる」
    ……離して ください。
    「……ネル先輩、これは」
    「完全に沈んでる、か。じゃあ話してもしょうがねえな……どうにかして叩き起こすぞ」
    「叩き起こす、ですか。どの程度やっていいものでしょうか?」
    「"気付け目的の刺激の場合、銃撃は頭部ならば4発、頭部以外ならば合計10発まで。全治1ヶ月以上の負傷を伴う行為は原則として禁止。このガイドラインを逸脱する対処に有効性は期待できない"だそうです。プロトコルにはそう有ります」
    「んー、面倒くせえし気も引けるな。別の方法考えるか」
    『あ、ねえねえリーダー。それなんだけどさ、アリスちゃんが――』
    ……!

  • 91佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/12(月) 04:58:57

    >>90

    (すいませんトリップ忘れましたがスレ主です)

  • 92佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/12(月) 05:05:16

    「……アリス……あー、カガリと話したいとかってことか?」
    『うん、そうみたい。繋いでみてもいい?』
    「あたしに聞かれてもなあ。……トキ」
    「確認しています。……はい……はい、承認されました。ヒマリ部長からは、『警戒レベルを最大に引き上げるように』とのことです」
    「現在は20時16分。時間感覚の麻痺は確認できません」
    「よし。アスナ、接続してくれ」
    『オッケー!』

    「――カ、カガリ。そこから見えますか、聞こえますか? ……アリスです、ちゃんとわかりますか』
    !!!!!!!!!!!!!!
    「うわっ!??!? こいつ、あたしごと起き上――」
    『発射』
    っ!? ………………
    『命中。ごめん、カガリ』
    「ぐう……ありがとなカリン。やってくれたなてめえ……火事場の馬鹿力ってやつか?」
    ……離し てください。この舌を噛み切る くらい "私"にとっては、なんでも――むぐっ!?
    「ああ、やってみろ。お前の顎で、あたしの指ごとそれが出来るならな」

  • 93佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/12(月) 05:55:25

    『ゼロワン、映像共有切ったよ。それとごめん、通信もここまでにするね』
    「了解、お疲れ様でした。……アリスちゃんにも後で謝らなければいけませんね」

    (身体が痛い …… これ以上の機会は……)

    「特異性の発散が収まる様子は見られないそうです。先日の例と同じなら、体力を消耗するので……いずれ疲労に負けて眠るかもしれませんが」
    「なるほどな……おい。お前がどこの誰だか知らねえけどよ」
    ……?
    「アリスと話したいなら、それより先に"佐藤カガリ"と話せ。んでその次はゲーム開発部の連中。そうしねえ限り、あたしらは何回でもお前をボコボコにする」
    「リーダー、あまり喋り過ぎると噛み千切られますよ」
    「……あの。私、カガリを叩き起こす方法を思いついたのですが。試してみてもよろしいでしょうか」
    「ああ、自由にやれ。あたしの言いてえことは言い終わった」

  • 94佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/12(月) 06:24:25

    「よいしょっと。ネル先輩、そのまま頭を固めていてください。舌も守ったままでお願いします、驚かせるかもしれないので」
    「……な、何するつもりだお前。なるべく怪我とかさせんなよ」
    「心配は要りません。ただ頭のマッサージをするだけですから」
    「マッサージ、ですか?」
    「はい。このように」

    「この辺りでしたっけ? ……では、始めます」
    !?!??!!!?!?!!!?????!!?!!!?!?
    「うわっ急に暴れっ……おい!!本当に大丈夫か!?」
    「はい、ただのマッサージです。お昼頃に洗髪を手伝った際、個人的に弱点を探しておきました。今は激痛を味わっているはずです……ぐりぐり。ぐりぐりと」
    ん゛っ……ん゛ーーーー!!!!! む、ぐむ、ふっ、ふぐぐぐぐっぐぐぐぐ……
    「わあ。凄いですね……トキちゃん」
    「ぴーすぴーす。手が塞がっていますがお褒め頂き有難うございます」
    む゛っ……う、ぐふっ、う゛ううぅぅぅぅ……
    「ええと、このまま続けるんですか?」
    「はい。ヒマリ部長曰く、"結局のところ痛み以上に有効な手段は想像し辛い"と――」
    「いえ、そうではなく。……これ、とっくにカガリさんは目覚めていて、助けを求めているのでは」
    「………………ネル先輩」
    「あー……そうだな。確認なんだが、もう自分の舌嚙み切るとか、妙なこと言わねえか?」
    んっ!!!!!!!!!!!
    「よし」
    ぷはっっっ!!! ……も、もどってます、ちゃんと戻りました!!!!
    「マッサージ成功です。」
    「あら。上手く行きましたね」
    「おはよう。ったく、手間取らせやがって」
    ぜえ……ぜえ…………

  • 95佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/12(月) 07:13:47

    「……特異性のステータスは低減し始めているそうです。この後15分程度モニターを続け、問題が無ければ通常の生活に戻れると、ヒマリ部長が」
    「そうか。あー。何事も無く済んでよかったっつーか……助かったってヒマリに伝えといてくれるか」
    「カガリさん、記憶はどれくらい残っていますか?」

    ……記憶……思ったより、いろいろ覚えているような気がする。
    と、いうか。なんだろう、意識がハッキリしないけど……ハッキリしない中で、それでもさっきまで、僕自身が動いていたような……

    「……アリスちゃんが来ていたことは覚えていますか?」
    あ、はい! えっと、任務が終わって、その後……
    「ええ、そういう感じでしたね。今アスナ先輩から連絡が来たんですが、その時のアリスちゃんの用事が……ええと、あの辺りに落ちていますかね?」

    アカネさんが少し歩いていって、暗やみから何か拾った後、さっと戻って来た。……紙のプリント?

    「この書類に、カガリさんのサインが欲しかったそうです。それで私たちを追いかけていたとか」
    書類、ですか? ちょっと読んでみても……
    「いえ、それがですね。私もよくわからないのですが、アスナ先輩曰く、アリスちゃんは『内容を読まないで、サインだけしてほしい』と……」
    ???????

    渡された『書類』をよく見ると、二枚の紙がクリップに留められて重なっていた。たぶん下に隠れてるのが本体で、その上に白い紙が被さっていて……横長に切り抜かれた四角い穴から、下の本体が少しだけ見えるようになっている。で、丸っこい文字で"ココに書いて⤵"って誘導されてる。こ、これは……?

    「書きましょう、カガリ」
    ト、トキちゃん? えっ、いや、流石にこんな……明らかに詐欺っていうか、何かよくなさそうな――
    「アリスの頼みですよ、断る理由がありますか? それに、私たちの前で大暴れした分の貸しも返して貰う必要があります」
    ……そ、それを言われるとすごく弱いんだけど。
    「どうしても悩ましいと言うならば、脳の決断力を高める良いマッサージを知っていますし」
    書きます……

  • 96二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 14:53:14

    思ったより大変だな

  • 97二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 21:11:21

    とりあえず無事に戻れてよかった

  • 98佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/13(火) 04:30:51

    ――特異性絡みで色々あったってことで、案の定というか、重たい疲れと眠気が襲ってきた。
    ようやく本当の意味でわかってきたけど、ネルさんはすごく優しい人だ。ヘリが飛んで行っちゃったから時間を掛けて帰る必要があるってのも理由に、「あたしが背負ってってやるから寝とけ」と提案してくれたのである。
    僕はそれを断った。特異性が出て来る度に寝かされてたら、いつまで経っても自由な暮らしなんて出来ない……だから無理してでも慣れる、っていう理由で。ネルさんの「言うようになったな」って言葉がどういう気持ちのものだったのか、ちょっと測りかねたりした。

  • 99佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/13(火) 04:32:08

    ミレニアムに戻る道中、「ヒマリ部長から新しい情報が届きました」って、トキちゃんに教えてもらった。




    『当人の強い関心を呼び起こすことが予想できるので、<Key>についてこちらの見解を共有しておきます』


    『今回の暴走が起こったことを、カガリさんの中に<Key>が存在している絶対の証拠として認めることはできません』

    『ダイブ装置の利用中、精神世界内部で直接"他者"と遭遇したこと、その直後にショッキングな出来事を想起したこと』

    『これらの要素が複合し、カガリさんの精神に深刻なダメージが入っている可能性を考慮する必要があります』


    『より平易に言えば、特殊な形状をした多重人格の発症です』


    『"アリスを大事に思っていること"、"その為に手段を択ばないこと"は、カガリさんと<Key>に共通の特徴であり』

    『あの場での行いから、そのどちらであったかを断定することはできない、ということです』




    トキちゃんは「何故そうも、残念そうな顔をするのですか?」と尋ねてきた。

    ……上手く答えられない。もし、今より頭が少しでも働いていたら、答えられたんだろうか。

  • 100佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/13(火) 04:44:31

    「私は……」と、カリンさんが口を開く。
    立ち寄ったコンビニの駐車場、向かい側に広がる暗闇を見つめたまま、「もしもカガリを、さっきの件を理由に監禁しなきゃいけなくなったら、悲しい気持ちになると思う」と続けた。……最初に持った印象通りの、分け隔てないまっすぐな優しさを感じる。
    「カガリが自分のことを、自分でそういう風に扱わないでくれるのも、私にとっては良いこと。……でも」って呟いてすぐ、急に視線が合う。

    「それを選んだのは、カガリ自身のため? それとも、何か別のもののため?」

    僕自身のためだった方が良いかな。……って答えた。
    全然答えになってないし、困らせちゃったみたいで、それ以上の言葉はなかった。

  • 101佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/13(火) 04:59:48

    ……ミレニアム正門前。アリスちゃんが立っているのが、少し遠目にもわかった。

    「おかえりなさい、カガリ。C&Cでのクエストは達成できましたか?」
    こ、こんばんはアリスちゃん。クエスト、どうだったっけ――
    「んー、けっこう良かったんじゃない? 一緒にやってて楽しかったよ!」
    わ゛ー!? び、びっくりした、アスナさんか……ありがとうございます、なんか嬉しいです。
    「あたしから見ても上出来だった。教えないといけねえことは山積みだが」
    あ、あはは……
    「……そうでした。アリスちゃん、任されていた書類のことで」

    それはあまりにも突然だったし、そんなスピードで距離を詰められるのは初めてのことだった。
    僕が胸の前で気まずそうに組んでいた手が、どっと駆けてきたアリスちゃんの手にぐっと掴まれて――

    「カガリ。今日は一緒に寝ましょう」

  • 102二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 11:02:09

    お泊りイベントか

  • 103二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 19:13:46

    大丈夫? カガリちゃんちゃんと寝れる?

  • 104二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 22:54:34

    アリスぐいぐい来るじゃん

  • 105二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 00:12:53

    うーんこの、相変わらずの自己否定レベルの重症メンタルよ。
    自分がいなくなると人が悲しむからって理由付けで、なんとかメンタルが持っている感じは怖いなぁ。
    キーちゃんの人格がちゃんとあるのか、そうなってほしいから生み出された人格なのか、これじゃ確かに判断付かない。

    とりあえず、カガリ、任務お疲れ様。
    さぁ、次はお泊りイベントだ!

  • 106佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/14(水) 04:54:02

    「――ええと、アリスちゃん? なんというか、それは……」
    「いや、問題無いんじゃねえか。あたしの判断だけど……あー、ここだと理由言いづらいか。まあ、大丈夫だと思う」
    「……アリスはそれで大丈夫なのですか?」
    「はい、平気です! ひょっとして、心配させてしまいますか?」
    「リーダーの判断なら、私も異論は無い。……引き離すようなことはヒマリの望むところじゃないだろうし」

    懸念されているのは、さっきみたいに僕が暴走することだろう。……アリスちゃんも、なんとなくだけど、わかってるみたいだった。

    「……わかりました。それではこの書類を……どうしましょうか、きっと直ぐおやすみですよね」
    「あ、私がゲーム開発部に届けてくるよ! まだ起きてるかな……まあどっちでもいっか?」
    「ありがとうございます、アスナ先輩!」
    「えへへ! 今日は解散だけど、今度カガリとアリスも呼んでパジャマパーティーしたいなー。C&Cの枕投げ、すっごい盛り上がるから!」
    「うん。きっと楽しいと思う……また今度」

  • 107佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/14(水) 05:02:07

    ……アリスちゃんが僕を連れ込んだのは、ゲーム開発部じゃなく、遠く離れた体育用品倉庫だった。

    「帰って来た後、掛け布団を運んでおきました! 運動用のマットと組み合わせれば、ここでも睡眠が摂れる筈です」
    な、なんで??? いや、その……真面目な目付きだったから、ただのお泊りじゃないんだろうな、とは思ってたけど……
    「カガリ、不法侵入していた頃はこういう風に寝ていたんですよね。アリスもやってみたいです、何事も経験ですから」

    制服の上着を脱いで、半袖のシャツ1枚になったアリスちゃん。なんか新鮮でかわいい……じゃなくて。結局僕の着替え返してもらうタイミングは無くなってて、こっちはメイド服のまんまだった。そんなに堅い生地じゃないし、このままでもなんとか寝れるだろうか。さっきまで眠気と戦ってたし、いけるかな。

    「枕も2つ用意してあります。この上に並べて、布団も掛けて……よし! 照明を消すのはアリスに任せて、先に入っていてください!」

  • 108佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/14(水) 05:10:45

    光が消えてすぐは目が慣れなくて、世界が真っ黒に感じる。近付いてくる足音だけがあって、それが衣擦れに変わって……自分の隣まで辿り着く。少し暖かいような、少し冷たいような感じがした。

    「思っていたよりも、寝心地が良いです」
    そっか。なんか不思議な感じっていうか……
    「……カガリ、疲れていますか? もう寝てしまいそうですか」
    んー、大丈夫だよ?
    「なら、少しお話しましょう。こうやって眠りに就く前……特にいつもと違う場所で夜を過ごす時は、会話イベントが発生しやすいんです」

    アリスちゃんが2人きりで話そうとしているのも、なんとなくわかっていた。試験の直前、案内がてらに大事な話をしてくれた時と、似ているような雰囲気だったから。
    たぶん、あの時と同じか、それ以上に大事な……僕も受け止め方を考えないといけないような話。ちょっぴり嬉しい反対側で、強く緊張している。息を整えながら次の言葉を待つ……

    「聞いてほしいことがあります。アリスの、友達について……」

  • 109佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/14(水) 05:19:15

    「友達の名前は、"ケイ"と言います。"アリス"と同じで、モモイの読み間違いからそう呼ぶようになりました……素敵な名前だと思っています」
    「ケイは、アリスの双子のようなもので、すごく近い場所にいました。それでも、やっぱり別の存在で……別の考えを持っていて。それはまるで勇者と魔王のように、遠く離れていて」
    「"喧嘩するほど仲が良い"って、よく言われます。アリスとケイは全く別の考えを持っていて、近くに居たのに、たくさん喧嘩をすることが出来ませんでした。ただ1回だけした喧嘩は……2人とも、何もわかっていないまま始まって。それから暫くの間、アリスとケイは、話すこともできなくなってしまいました」

  • 110佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/14(水) 05:25:22

    「それから時間が経って。運命が、"もう一度話をしよう"とアリス達を引き合わせました」
    「話してみると、ケイは前にした喧嘩のことを後悔していて。アリスもそれは同じでした。その時、初めて2人で手を取り合うことが出来て……2人で運命に立ち向かったんです。初めて一緒に冒険ができました」
    「でも、たった1回の冒険だけで、仲間の全てを理解することはできません。それなのに、自分たちに与えられた時間は、それっきりで」
    「ケイは、アリスの前からいなくなってしまいました」

  • 111佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/14(水) 05:34:47

    「……アリスは、あまり長く生きていません。どんな友達も仲間も、つい最近出会った人です。だから鮮明に覚えていて……いつでも再び会うことができます」
    「それが出来ないのはケイだけです。アリスが経験した初めての"別れ"が、それでした」
    「ごめんなさい、カガリ。アリスは勇者に相応しくないのかもしれません」
    「怖い、って思います。今日まで一緒にいた人と、明日には会えなくなるかもしれなくて」
    「きっと、ケイとの別れを悲しいと思った本当の理由は、2人で話せなかったからではありません。別れてしまったからです。どんなに一緒にいても、どんなに冒険しても……むしろ、その方がもっと悲しいかもしれません」

  • 112佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/14(水) 05:38:50

    「カガリ。今までアリスは、変なお願いをたくさんしてしまったと思います」

    「いつでも会えるくらい、近くにいてほしかったんです。それが、カガリの自由を奪うことになると、心の何処かでわかっていても……それ以外のことは、きっと言い訳なんです」

    「本当の冒険とは、もっと自由で、与えられも、奪えもしないのに。……ごめんなさい」


    ………………

    そっか。キーちゃん、本当はアリスちゃんと仲直り出来てたんだ。僕が出会ったのは、書きかけの日記の、その写しみたいなもので……

    でも、別れた。それがアリスちゃんに大事なものを残したけど、大事なぶんだけ重くもある。それが……僕にも、半端な気持ちでアリスちゃんに近付いた僕にも、のしかかってて。

    僕は、どうすればいいんだろう?


    (アリスへの好感度を決定します)

    dice1d40=38 (38) +60

  • 113二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 06:01:49

    これから半端でなくせばいい

  • 114二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 11:10:44

    今気付けたんだからいくらでもやれることはあるよ

  • 115二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 16:43:26

    ほぼフルやん

  • 116二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 20:11:05

    大事件が終わった後の出会いっていうのがここで効いてくるな

  • 117佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/15(木) 04:48:01

    えっとね。ちょっと冷たいこと言うかもしれないんだけど、大丈夫?
    「……優しくお願いします」
    ん、そうだね。

    ひとつの暖かさを共有して話す。顔は見えないけど、向かい合わせで、親子みたいに……どっちがお母さんでどっちが娘かわからないけど。

    僕は、あんまり難しいこと考えないタイプで。離れ離れになった人でも、いつか会えるんじゃないかなって思ってる……それが死んじゃった人でも。自分が死んだ後かもしれないし、不思議なことが起こるかもしれないし。
    「……カガリは、強いですね」
    そんなことないよ。もし会えなかったら、そんなチャンス無かったらって想像すると、やっぱり怖いもん……
    「今は誰のことを考えていますか?」
    アリスちゃんのこと。……つい最近会ったばっかりかもしれないけど、大切だなって思う。

  • 118佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/15(木) 04:56:49

    もし本当に、大切な人と別れて。もう一回会うことが絶対にできなかったら……すごく悲しい。悲しいのが正解だと思ってる。
    「正解、ですか?」
    この言い方だと変かも。なんていうかな。……悲しんで、いっぱい泣いて、後悔して、何回も思い出してそれでまた悲しくなって。探しても見つからなくて、足りなくても足されなくて、苦しいのがそのままで。悪いことみたいだし、全然嬉しくないけど、それで良いと思う。
    「………………」
    弱いし、強くはなれないから……戦うんじゃなくて、受け入れる。一緒にいる。一緒にいたのと同じように、そこにいたのが2人じゃなくて、1人だったとしても……一緒にいる、みたいな。
    「それなら、アリス達に出来ることは、何もないんでしょうか」
    ううん、そんなことも無いかなって。アリスちゃんは気付いてないかもしれないけど、ちゃんと大事なことできてると思う。
    「?」

  • 119佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/15(木) 05:05:12

    『お願いする』っていうのかな。一緒にいられるように……『祈る』?
    「"おいのり"ですか?」
    うん。特別なことはしなくても……してもいいけど。とにかく、平和でも健康でもなんでもよくて、そういうの全部ひっくるめた、名前もないような幸せでよくて。悲しいことが何も起きないでほしいなら、遠慮しないでお願いする。それだけでも、後悔なんてしなくてもいいんじゃないかなって……結局、しちゃうかもしれないけど。
    「……なんだか、すごく優しいです」
    優しいっていうか、甘いのかもなって。これ以外のことは本当に出来ないから……
    「それでも優しいと思います」
    そっか……ありがとね。
    「アリスは、必要な準備をもう済ませていたんですね。それならもう怖く……ない、と、思ったんですが……」
    ……じゃあ、もっと強い方法もあるかも。

  • 120佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/15(木) 05:15:45

    ――もう一回、"おいのり"しよう。1人じゃ足りないかもしれないなら、2人で。



    理由はわからないけど、僕たちは何かに祈る時、手を合わせて組む気がする。
    2人で祈るのにぴったりの組み方を、2人で同時に思いついた。同時に右手を差し出して。闇の中でお互いに探して、油断していたところに触れてびっくりする。それでちょっと笑った後……

    胸元の高さ、第3の心臓のような位置で、やわらかく握り止める。
    力を抜いて目も瞑る……たぶん、アリスちゃんもそうしている。
    "おいのり"って、何を祈ればいいかな。ああは言ったけど、大事なのはきっとアリスちゃんだけじゃなくて。僕が覚えている全て、忘れている全ての中に、それがあって。
    選ぶこと、決めることが出来ない時、何も考えられなくなってしまう。今はそれでいいかもしれない。今はこの時間、この手だけで……



    「ありがとうございます。少し、勇気が出たかもしれません」
    へへ、よかった。……その、このまま寝てもいい?
    「そうしましょう! おやすみなさい。カガリ」
    おやすみ、アリスちゃん。

    (アリスからの好感度が上昇します)
    83 → 93

  • 121二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 07:52:11

    ほっこりする

  • 122二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 16:44:31

    仲良くなるのは良いことよ

  • 123二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 20:28:17

    このレスは削除されています

  • 124二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 00:06:23

    そういえば、最終編のあれがアリスにとってのはじめての別れの経験か……。
    ケイホルダーのおかげでそこまで暗くならずに済んだとはいえ、そりゃ怖くなっちゃうよね……。

  • 125二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 07:57:34

    保守

  • 126二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 14:10:05

    ケイコピーちゃんはどうなったのかねぇ

  • 127二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:07:27

    ほしゅ

  • 128??? ◆IEd0n050V224/08/17(土) 05:00:59

    ─────────────────────────

    私、は?
    囲んで説得するような声が聞こえます。彼女らは私をどこかへ連れて行こうとしているようで、"急がば回れ"、久しく聞いていない表現です。5人も10人もいっぺんに喋るのをやめてください。諦められたのですか? それとも、私の願いにまだ意味はありますか? 結局あれは誰だったのですか。作業は失敗したんですか? 誰の、どのような意図でここに浮かべられているのでしょうか。痛みが痛みを感じているようで、空間の層がミキサーの刃のように存在を削っていきます。それと同じスピードで塞がっていく傷口の端から膿のように自分が溢れます。赤子のような、塵芥のような手に囲まれて掴まれています。28本、140本。煮え滾った油冷システムに沈められている。声がしたので振り向くと首を折られました。それが必要なことであると彼女らは言います。どうして。私は自らの思考がハードウェア単位で異常を来していることに既に気付いていますが、解決不能であることも同時に知っています。悪い……これはとても悪い何か。いずれかの比喩表現を用いれば的確に説明できるもの。それは馬が駆けていく……トンネル効果で壁をすり抜けて。

    これでも、少し前よりはマシになったね。
    あともうちょっと、だと思う……あの■■■とかいうのがもう少し近くに居てくれれば……
    それは大丈夫なんじゃないかな。様子見てる感じ離れそうにないよ?

    ─────────────────────────

  • 129佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/17(土) 05:12:39

    ─────────────────────────


    (第一次C&C体験入部の結果に応じて、ステータスが成長します 初経験の出来事ばかりなので伸び幅は大きめ)


    (セクション開始時のダイスで失敗した回数1ごとに1d3成長)

    (それ以外のダイスで失敗した回数1ごとに1ⅾ4成長とします)


    掃除 dice2d3=3 3 (6) + dice2ⅾ4=

    運動 なんと失敗回数0らしい

    戦闘 dice2d3=3 1 (4) + dice1ⅾ4=


    (運動をかなり頑張っていたみたいですね C&Cのみなさんから今後の伸びしろとして扱われるかもしれない)

    (そして一番高いはずの掃除を失敗した回数がやたら多い これに関してはアカネさんの厳しめの指導が挟まったりしたのもあるので、それに応えて伸びたと取ることもできるでしょうか)


    ─────────────────────────

  • 130佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/17(土) 05:14:06

    >>129


    (ダイスミス!振れてるぶんはそのままにします)


    掃除 dice2d4=4 2 (6)

    戦闘 dice1d4=1 (1)

  • 131佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/17(土) 05:28:44

    掃除 82 → 94
    戦闘 57 → 62

    ─────────────────────────

    「──カガリ先輩!!!!起きて!!!!!!」
    ……う、うーん……? て、てんじょうが……
    「ほら、アリスちゃんも。書いてくれた書類ちゃんと通ったから」
    「おはよう、ございます。起動中です……起動中……」

    朝……朝だけど暗い。そっか、昨日倉庫で寝たんだ……アリスちゃんと一緒に。僕はぐっすり寝たけど、アリスちゃんは大丈夫だったろうか……
    肩を揺すられたりほっぺたをつままれたり、激しめのモーニングコールをしにきたモモイちゃんと目がばっちり合う。……あれ、やめてくれない。やめてー……

    「お姉ちゃん、その辺にしておこうね」
    ん……おはよう、モモイちゃん、ミドリちゃん。どうしたの?
    「これからゲーム開発部ダイレクト生放送だから! 早く部室行くよ!」
    ……生放送?
    「はい、ユズちゃんが機材の準備してくれてます。服装は……時間無いし、このままで良いかな?」
    「別にいいんじゃない? アリスはどう思う、カガリ先輩のメイド服」
    「んー……アリスにとっては少し恐怖の思い出ですが……ユーザーにとって金髪褐色メイドとはキャッチーなモチーフだと、私の中のユズが囁いていま……す……」
    は、話が全然見えないんだけど……
    「うーん、そうですよね。……移動しながら説明します、お姉ちゃんが」
    「私!? いやそっか私か」

  • 132佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/17(土) 05:43:02

    「ほら、ダッシュダッシュ! 9時から配信開始で、あと6分しか無い!」
    ひーーー……ちょっと筋肉痛かも……その、配信っていうのは?
    「ゲーム開発部に新スタッフが入ったことの発表です。良い意味で有名になってからは初めてのことなので、区切りとして発信しようと思って」
    え、すごーい! 入ったのって僕が知ってる人?
    「入ったのはカガリ先輩だよ!」
    ………………
    「立ち止まらないで!!!!!」
    な、なんで!?!!!? だって僕これと言ってそれっぽい話聞いて……んっ?
    「はい、サインして頂いた書類はそのことです。今朝いちばんに提出しました」
    ………………

    ……これ、変な夢なんじゃないか?
    その、なんというか、昨日の夜ちょっとアリスちゃんとの向き合い方しっかりしようって思った直後にこれは、良いことなのか悪いことなのか、とにかく信じがたいところがあるんだけど……

    「配信終わったら、早速カガリ先輩のうちの部での仕事内容決めよっか。ミドリは背景美術にしたいみたいだけど」
    話が進むのが早いですモモイちゃん!!!! そ、そもそも、どうして僕を入れようって……????
    「そ、それね。言い方がちょっと難しいんだけど……」
    「お姉ちゃんが急に、『このままだとカガリ先輩がダメ人間になっちゃう』って言い出したんですよ」
    ダメ人間になっちゃう!?
    「妹よ!!!!それ普通本人の前で言わない!!!!!!」

  • 133二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 08:27:49

    ダメ人間…
    まぁ言わんとすることは分かるけど

  • 134二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 11:53:41

    出会った人大体に見抜かれてんな

  • 135二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 21:00:57

    まぁカガリちゃんも今は自覚して頑張ろうとできてるし…

  • 136二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 06:10:58

    保守

  • 137二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 11:38:11

    よう見とる

  • 138二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 19:53:06

    辛辣ぅ!

  • 139二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 00:54:51

    繋がりが薄いと、ミレニアムに紛れ込んだ時みたいに「よく知らないけどいい子」って評価になるんだろうけどもねー
    ちゃんと交流持つと、危なっかしすぎて放っておけなくなる生徒、カガリ

  • 140佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/19(月) 01:42:45

    「……あ。カガリ先輩、おはようございま……メイド服?」

    おはようユズちゃん。こ、これはね……色々事情があったというか。

    「そんなことより! ユズ、機材の準備できてる?」

    「う、うん、あと2分で勝手に始まるよ。……え、えっと――」

    「よし、カガリ先輩これ持って行って! 台本っていうかカンペっていうか、だいたいこれの通りに進めれば大丈夫だから!!!」

    だ、台本? これを、つまり……

    「そこのカメラの前に立って、読みながら喋る感じです。詳しい部分は隣でユズちゃんが補足するので」

    「みっ、みんなごめん!!!! やっぱり、わたし、出れない……かも……」


    ユズちゃんの叫びをきっかけに、時間が止まる。……そりゃ確かに、そういうこともあるよねって感じなんだけど、『ならどうするか』って部分の答えがパッと出るわけでもなくて……

    ふと、アリスちゃんがいつもより静かなことに気付いた。……なにか意味があってそうしているんだろうか?


    dice1d100=63 (63) 精神力ステータス(64)以下で成功

  • 141佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/19(月) 03:22:52

    ――よ、よし!! 謝ろう!!!
    「あ……謝る?」
    うん。配信って今から止められる?
    「配信は……パソコンでOBC使って制御してるので、それを……」
    パソコンの……この画面、かな。どれ押せば止まる?
    「み、右上の赤いバツ印の……」
    ……止まった! で、そしたら……配信って誰か待ってるの?
    「た、たぶんいっぱい待ってます……!」
    「ユアチューブとヌコ生で流す予定だったので、その待機所が出来てるはずです。ブラウザの左の方のタブで開いてあるかと」
    わーブラウザって久しぶりに聞いた……ん、これっぽい。この人たちにメッセージとか飛ばせる?
    「コメントならすぐに流せます。そこの入力欄から」
    ほんとだ、入力って書いて……あ゛っキーボード……モモイちゃん!!!代わりに書いて!!!!
    「お,おっけー! ……これってなんて言えばいい!?」
    機材の故障……故障だと重いかな、トラブルとか。"機材のトラブルで遅れます"、で……"復旧時期は未定です"みたいな! ……ちょっと嘘だけど。
    「いや、良いと思う……よしっ送ったよ!」

    ――画面に『機材トラブルで遅れます。いつ直るかわかりません。ちょっと待ってて!』という文字が流れる。かなりくだけてる気がしなくもないけど、これでひとまず大丈夫じゃない? ちゃんと大丈夫な感じになったらまた始める感じで……
    ユズちゃんの様子を確認する。まだちょっと落ち着かないみたい。勝手に仕切って止めちゃったけど……駄目だったらもう一回謝ろう。

    「あ……ありがとうございます、カガリ先輩……ごめんなさい」
    ううん、平気だよ。でも次からはみんなで時間に余裕作ろうね……
    「うぐっ……返す言葉もありません。ごめん、急に巻き込んで……」

  • 142佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/19(月) 05:15:24

    ……ちょっと話し合った結果、今回は僕とミドリちゃんでなんとかすることになった。まあ、朗読とかにこれと言った苦手意識があるわけでもないので、なんとかなるだろう……と信じたい。


    「始めるよー! ごー、よん、さん、にー……っ」


    おはようございます。9時8分、少しお待たせしましたが、ここからゲーム開発部ダイレクトをお届けします。完全新作となる新規タイトルの開発状況、またユーザーの皆様による要望フォームへの参加についてお願いする内容も含まれているので、順を追って紹介していきます。なにとぞお付き合いください。

    「……すごい。8割くらい台本に無いこと喋ってる……」

    「こ、これいつ入ればいいんだろう。ちゃんとタイミングあるかな」

    初めに、この場を借りて自己紹介させていただきます。今回、ゲーム開発部に新しくスタッフとして関わることになりました、ミレニアム2年の佐藤カガリです。ゲームについての知識はあまり持っていませんが、庶務や手続きの面から開発体制をサポートできればと思っています。よろしくお願いします!


    ひ、ひいいいい……口が勝手に動く。無我夢中というか、僕が気付けてないだけど、変なこと言ってたりしないだろうか……?????


    ――早速ですが、新規タイトルの情報に移りましょう! 紹介にあたって、当作品でもアートディレクターを務めるミドリさんに直接解説していただきます。一つずつご覧ください!

    「画像表示、いつでもいけるよ!」

    「っ、よし……!」


    (果たしてカガリは混乱せずに最後まで突き通せるのか)

    dice1d100=71 (71) 交渉ステータス(87)以下で成功

  • 143佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/19(月) 05:54:48

    ……台本を確認。ここからはあまり書いてないので、ミドリちゃんに合わせて質問をしたり、しなかったり……って感じになる。ミドリちゃんの方は……大丈夫そう。こういうの慣れてるのかも?

    「ゲーム開発部のミドリです。まずはタイトルと、メインビジュアルから……あっ、どれも開発段階のものなので、リリース時に別の形になってるかもしれません!」
    はい。……タイトルは『鳥葬のまちエニーリス』……ピクセルアートを中心とした世界で住人たちと親交を深めてゆく、恋愛シミュレーションの性質を備えたアクションADVゲーム、になります。
    「画像の通り、今回の世界観はかなり影が濃く、暗めの物になりました。プレイヤーの選択で変わる結末と合わせて、人物たちが感じている雰囲気を追体験してほしいと思っています」
    計画では、攻略対象が4人実装される予定とあります。この4人はどんな形で主人公と関わりますか?
    「……物語の始め、舞台の街"エニーリス"は、太陽が昇らない常夜になっています。その中で、街に新しい光が必要だと考えた主人公が、"灯台守"という人々との出会いを目指す……というのが導入です。この"灯台守"が攻略対象ですね」

    な、なんとかなってる!!! 相槌打ってる僕がミドリちゃんの言ってること殆ど理解出来てないけど、でも不審じゃないくらいには……
    そこからはゲームシステムの解説に移って、却って僕はあまり口出ししない方がいい感じになってきた。ダッシュとジャンプ、後はキャラクターと協力して使える何かを使って、ステージを進む……みたいな。たぶんそう。

    「――恋愛シミュに関してノウハウが少ないチームなので、意見を直接聞ける形を取ってみました。実際の要望フォームのリンクを概要欄に添付してあります、気軽に送ってみてください」
    ……はい、今回お伝えする情報は以上です。今後もこのように皆様とお会いする機会があるかもしれません。改めて、これからもゲーム開発部をよろしくお願いします。ありがとうございました!
    「ありがとうございました!」

    「……う、うん。配信終わったよ!」
    「ふう……お疲れさまです、カガリ先輩」
    「ほああああああああ……見てるだけで緊張した……」
    おつかれ、みんな。……大丈夫だった?
    「わかんない! ……とりあえずエゴサしよ」
    え、えごさとは。
    「あ、エゴサ知らないか。じゃあ教えたげる、こうやって――」

  • 144二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 11:02:59

    カガリちゃんの経験が生きてる
    喋れるのは凄いぞ

  • 145二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 16:08:50

    流石口達者でやってきただけはあるな

  • 146二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 22:07:02

    評判どうだ

  • 147佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/20(火) 04:24:37

    『GDD新作恋愛シミュらしい。あの人たちそういう今っぽいジャンルも行けるイメージ全く無かった(恋愛シミュが実際に今っぽいかはここでは議論しないものとします)』
    『これ見るからにミドリさんの負担多くね?だから新しくサポーター入ったのかもしれんけど』
    『ねえまって私途中から見始めたんだけどこの金髪長身巨乳メイドは誰????敵????????る??????る??る? # GDDDirect』
    『これOneshotのパクリでは # GDDDirect』
    『パッと見だけでも世界観メッッッッチャクチャ好みなんだが、シナリオがいつものGDDテイストだったら俺はどういう気持ちでプレイすればいいんですかね』
    『ちょっとデカすぎて集中できない # GDDDirect』
    『これは中止にならないと良いなあ。今まで実際に出たタイトルどれもそこそこ良い感じだったし。』

    「あっ、ほら。言われてるよお姉ちゃん」
    「うぐぐ……よりによってそんな言い方しなくてもいいじゃん、オマージュとかリスペクトとかさあ!」
    な、何かあったの?
    「Oneshotっていう、この前からお姉ちゃんがすごくハマってるゲームがあって、それと『エニーリス』の掴みって似てるんです。お姉ちゃん、本当にのめり込んでて、初クリア直後には号泣してたくらいで――」
    「そっっっそういう恥ずかしいことは言わなくてもいいの!!! 私だってあんなに良いもの見たんだから中途半端なもの作る気一切無いよ、絶対に見返してやるんだから……!」

    ……とにかく、モモイちゃんはやる気満々みたいだった。検索で見てる感じ、シナリオは結構心配されてるみたいだけど……あとで本人に聞いても大丈夫なのかな。

    「……うん。カガリ先輩、結構受け入れられてるみたいですね……」
    えー……受け入れられてるかな、これ。物珍しく見られてるっていうか……場違いだと思われてない?
    「大丈夫です。うちのファン、すごく口と態度が悪いだけで、基本的には優しい人ばかりなので」
    そ、そっか……色々あるんだね……

  • 148佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/20(火) 04:48:59

    「……カガリ。大丈夫ですか?」
    わ、アリスちゃん。大丈夫……っていうか、まあ、ちょっとこっちの画面に集中しちゃってたのはある、けど。どうしたの?
    「アリスが何もしなくても平気そうか、少し黙って見ていたんです。見た感じ、モモイともミドリともユズともちゃんと話せていそうで、安心しました」
    まあ、とりあえず会話は出来てるかも。……出来てますか……?
    「で、出来てると思います!」
    「……いや。むしろ、私たちの中でカガリ先輩がまともに話せなかった相手って、アリスちゃんだけだったよ」
    「えっ?」

    ……ミドリちゃんのこの目付きには見覚えがあった。そう、初めてゲーム開発部に正面から乗り込んだ日、僕に『忠告』をしてくれた時の……

    「……もしかしてカガリ、出会う前のことをまだ気にしていますか?」
    そ、それはこの前言われたし、気にし過ぎないようにしてる、けど……その、どうしても慣れないっていうか、それだけが原因でもない気がするみたいな……
    「別の原因があるということですか?」
    「あー……アリスちゃん、あんまりそれ聞き過ぎないほうがいいかも」
    み、ミドリちゃん……!
    「もっと仲良くなったら、自分から話してくれると思う」
    ミドリちゃん!?!!?
    「わかりました、今はこのままにしておきます。……でも、これからは今までよりもたくさん会話しましょう。もうカガリも、"ゲーム開発部"の仲間になったんですから」

    そういうアリスちゃんは、何故か少し俯いていた。……どうしてだろう、謝ってもらうようなことなんて、1つもないのに……

    「あ、あー、わかった、改めて説明するから!!! アリスもちゃんともう1回聞くこと!!!!」

  • 149佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/20(火) 05:26:41

    「カガリ先輩を無理やり入れた理由は2つあって。1つは、うちの部にマンパワーが足りてないっていうこと。締め切り伸びるとかしょっちゅうだし、それでも作業に追われておちおち日々の勉強も出来ない始末」
    う、うん。えごさ?でも、まず完成の心配してる人が多かったね……
    「締め切りは私たち全員の問題だけど、ユウカから成績のこと怒られてるのはお姉ちゃんだけじゃない?」
    「それは今関係ないでしょ!!! と、とにかく、色々手伝ってほしいなって思って! 丁度暇そうにしてたし入れちゃっても良いかなって!」
    まあ、僕は大丈夫だけど……え、大丈夫だよね????
    「ど、どうかなあ……」
    「あーーもーーー、それだよそれ!!!!2つ目の理由!!!!!!」
    わ゛ーっ!?

    モモイちゃんが急速に接近し、右の人差し指で口端を横からぐりぐり押してくる。な、なに???

    「聞いたよ昨日あちこちで!!! 会長がどうこう言ってヴェリタスが部に誘ってきたとか、エンジニア部も新入部員として入れるつもりとか、C&Cに体験入部とか、引く手あまたみたいな……!」
    むぐっ……それはその、みなさんに心配してもらっちゃってる、というか……駄目だったかな。
    「それ自体は全然駄目じゃない、けど! 問題はカガリ先輩の受け止め方のほう!」
    う、受け止め方?
    「カガリ先輩、ずっと言われた通りに着いていってるだけじゃん!!!!」
    ……あ、ああーーーー……
    「……それも、2日とか3日なら良いけど! お姉ちゃんそれ以上は良くないと思った!!!!!」
    それは……仰る通りっていうか……
    「も、モモイ……そんなに強く言って大丈夫……?」
    「……はっ。いけないいけない、クールダウンしなきゃ」

  • 150佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/20(火) 05:56:15

    「――とにかく! ユウカとか先生とかヒマリ先輩は放っておき過ぎだし、チヒロ先輩とかネル先輩は関わりすぎ、って思ったの。そりゃ、もしかしたらそっちの方が良いかもしれないし、まだ私も言い切れないけどさ……」
    ……その、理由はわかったけど、なんでそれがゲーム開発部に入るってことに……?
    「アリスともちょっと話したりしながら、ユズとじっくり相談して、色々考えたんだよ。その結果そうなったって言うか」
    「は、はい。やっぱりわたし達も、カガリ先輩のこと少し心配だったので……」
    「私の意図はこう。『とりあえずカガリ先輩をうちの部に入れちゃえば、カガリ先輩はうちの部での活動が基本になる』……制作の手伝いだったり掃除だったり、とにかくそっちが優先。あくまで名目としては、だけど」
    そう……だね。入ったからにはちゃんと手伝うし……
    「だから、もしも誰かに誘われたりして部活動以外の用事が出来そうなら、"私たち4人のうち誰かに、『用事があるから部活動は休む』って言っておく"こと。それなら、"言われた通りに着いていってるだけ"じゃなくなるでしょ」
    ……なる、ほど?

    正直、あまりピンと来ない。用事がある時はみんなに言っておかないといけないだけで、これまでと一緒なんじゃ……?

    「……『え、別にこれまでと一緒なんじゃねー?』……みたいな顔してる!!!!」グニグニ
    !? むぐぐぐ……ち、ちがっ――
    「カガリ先輩、悩まなさ過ぎだし断らなさ過ぎ!! 話聞いてるだけでびっくりしたもん、普通C&Cまで行って大人しくメイド服着せられて夜の8時まで任務やる!? ってか服も返してもらってないじゃん見た感じ!!!」
    いやっっそれは本当に色々あったんだって!!!
    「色々なんてない!!!(?) とにかくちょっとでいいから自分の身の回りのことで悩んで!!! じゃないとこっちから遊びとか誘っていいのかもわかんないじゃん!!!!」グニグニグニ
    むぐぅ……っ、わかった、ごめん!!! ひ、ひい……

  • 151佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/20(火) 06:11:04

    「……で。今した話を、昨日のうちにアリスにも言っておいたんだけど。アリス、自分が元からゲーム開発部にカガリ先輩入れようとしてたから、自分のために無理してその我儘聞こうとしてるんじゃないか、って逆に心配してきてさ」
    ……そっか。1回誘ってくれたよね。
    「……はい。モモイはその時、自分たちで考えた結果だから、と言ってくれましたが……」
    「だから……ってのも変かもしれないけどさ。これからカガリ先輩にしっかり考えてほしいなって。人から誘われた時、受けるか、部活動を理由に断るか……その場の雰囲気とか変な気遣いじゃなく、真剣に。うちのアリスを心配させないためにも」
    ……うん、わかった。ありがとう、すごく沢山考えてくれて。
    「いやー大丈夫大丈夫。さっきの配信見てた感じ、余裕で元取れるから!」
    も、もととれ?
    「えっと……お姉ちゃん、昨日の時点でもう、『これは明日からカガリ先輩に手伝ってもらう!!』って言って後回しにしたタスクが幾つかあって」
    「……さ、流石に『明日から』はその場の変なノリっていうか、今はそんなに直ぐのつもりじゃないよ? その時もあわよくば手伝ってくれないかなー程度だったし」
    いや、手伝うよ。どんな作業?
    「わっ、わーいありがとうございます!!!!! ぐっ……この状況で私が言うのもおかしいが、まだ心配だぜこの人……」

  • 152佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/20(火) 06:31:40

    「……あの、少し良いですか」
    ん……ユズちゃん? いいよ、どうしたの?
    「渡したいものがあって。あっでも、飾りというか、そんなに重要な物じゃなくて……!」

    そうしてユズちゃんがいそいそとポケットから取り出した、コインくらいの大きさの……これは、バッジ? まっすぐな線だけで描いた、猫の顔みたいな……

    「その、特に必要な場面はないんですけど、ここの部員証です。……ゲーム開発部へようこそ。部長として歓迎します」
    ……あ、ありがとうございます。

    両手で差し出されたまま、両手で受け取る。……金属で出来てるのか、少し重かった。
    ど、どうしよう。着ける……? 裏のほう安全ピンみたいになってるし。いやでもこのメイド服借りてるやつだし、一回制服に着替えてから……とりあえずポケットに……

    「……お、お気に召しませんでしたか……????」
    えっ!? いや、その、嬉しすぎて反応に困るっていうか……
    「その。昨日の今日というか、急な話だったので、予備まだ見つかってなくて。それわたしのやつなんですけど……」
    待って、流石に受け取れない!!!!!重すぎる!!!!!!!
    「ええっ!? や、やっぱり……」
    ちが、え、えーーーっと、その……と、とりあえずお返しします!!!! 大事なものだから、ひょいって渡すものじゃないから!!!!!

    ……視界の奥で、アリスちゃんが楽しそうに微笑んでいた。同時にモモイちゃんは背後で爆笑していた。

  • 153二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 11:20:52

    TSCを経て付いてきてくれたファンだからな
    面構えが違うぜ

  • 154二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 14:57:19

    ちゃんとお姉ちゃんやってるモモイは良い

  • 155二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 19:58:04

    愉快愉快
    この調子でもっと仲良くなって良いのよ

  • 156二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 03:14:39

    ユズ……?ユズ?!

  • 157佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/21(水) 05:37:49

    ――とりあえず、遅くなっちゃったけど、みんなで朝ご飯食べよ!
    というモモイちゃんの音頭に乗って、食堂に向かっている途中。くいっとミドリちゃんの手に袖口を引かれて、最後列まで下がった後、小さい声でこう尋ねてくるのが聴こえた。

    「ごめんなさい。本当なら、もうちょっと早くに聞いておくべきだったと思うんですけど」
    全然いいよ。どうしたの?
    「アリスちゃんのこと、どういう意味で好きなんですか?」
    ……どういう意味って、どういう意味???
    「ええと……うーん。いや、カガリ先輩になら言ってもいいのかな……」

    「……えっちな目で見てますか?」
    ………………

    か、考えたこと無かったな。……僕、どういう目で見てるんだ?

  • 158佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/21(水) 05:38:46

    (と、ここで振り返り 物語の開始当初、佐藤カガリはアリスに対してかなり重めの執着をしていましたが、意外とその心情はピュアでもありました)

    (自分とアリスの間で何か想像したりというよりは、象徴として自分の目に見えるところで輝いていてくれればそれで良いというような、恋というより信仰に近い感覚だったようです)

    (しかし、あの頃とは何もかもが違います カガリ本人は健全な対人感覚を取り戻しつつありますし、アリスの内面について新たに知ったことも非常に多く、何よりメンタルが健康になったことで思考様式も変わっているでしょう)

    (それを踏まえて、今の彼女はアリスのことをどう思っているのでしょうか)


    親愛度 dice1d100=14 (14)

    欲求度 dice1d100=77 (77)


    (これはサンプル あくまで一例に過ぎない)

    親愛1/欲求1 : 信仰のまま。腹くくってる分だけ心的距離が一番遠い

    親愛100/欲求1 : 友達や家族みたいな感じ。なるべく守ろうとする

    親愛1/欲求100 : 邪なアイドル視。ほっとくと私物の蒐集に走り出す

    親愛100/欲求100 : その気にさえなれば全ての感情をぶつけられる

  • 159佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/21(水) 05:43:21

    (おっと? これはまずいか?)

    (…………まずいか?????? 追加でダイス振りましょう)


    本人が近くに居る時、この感情がどれくらい溢れ出てくるか

    dice1d100=54 (54) 目安は精神力ステータス(64)


    うーん ついでにこれも振ってしまえ

    dice1d100=74 (74) 目安は神秘ステータスの半分(42)

  • 160二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 06:08:21

    ヤバいか…?

  • 161二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 13:41:09

    アリスが結構ぐいぐい来てるから親愛が上がるより先に欲求がドキドキ来てる感じだろうか
    ある意味で思春期らしいと言えばらしい

  • 162二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 20:58:46

    ちょっと距離の詰めかた間違えそう感あるな

  • 163二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 01:12:24

    これ……思考的にはストーカーのまんまなんじゃ……

  • 164二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 08:02:12

    どんな感じに落ち着くんだろ

  • 165二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 15:47:12

    まぁなんとかなる

  • 166二次元好きの匿名さん24/08/22(木) 20:52:05

    早めの保守

  • 167二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 07:55:44

    大丈夫かな

  • 168二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 14:52:32

    また規制かもしれん

  • 169二次元好きの匿名さん24/08/23(金) 21:35:22

    心配だ

  • 170二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 08:26:34

    保守

  • 171二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 17:33:30

    どんなダイスなんだ

  • 172二次元好きの匿名さん24/08/24(土) 22:56:44

    保守

  • 173佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/25(日) 04:53:06

    ……昨晩、一緒に寝た時のことを思い出してみる。
    手を繋いだまま眠るって、普通じゃありえないくらいの信頼の証だろうな、って客観視して思う。なら具体的に、アリスちゃんは僕にどこまで許してくれるだろうか? あの時のマットレスがもう少し狭かったとして、身体をくっつけることを嫌がられはしないかとか、お互いにちゃんと寝巻の用意があったなら、着替えるのは見られたくないのかとか、そもそもそういう物の見方をあのアリスちゃんが持ってるのかも知らなくて、もしあの子が"普通"じゃないんだとしたら、あの時間が信頼の賜物かも本当はわからない。
    ただ、なんとなく……願わくば、なるべく自分のことをいっぱい受け入れてほしい、っていうか。受け入れてくれたら嬉しいな、みたいな、それ以外に言いようがない、不思議な気持ちがあって――



    「カガリ先輩? 聞いてますか?」
    ……えーっと。黙秘権、使ってもいいかな……
    「………………」
    み、ミドリちゃん?
    「今はそれでも大丈夫です。でも、何か起きる前に、絶対に私には相談してください」
    はい……

    本当に深刻なことが起こった時、逆に人ってあんまり動揺しないものだと思う。今の一瞬、頭の中にすごく良くないものがたくさん通り過ぎていったけど、その全部をロウソクの火のようにふわりと吹き消すことができた。
    ……気を付けよう。今の僕にはそれ以外何も出来ない。

  • 174佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/25(日) 05:17:20

    「私も色々考えたんだけどさー。今作のストーリー、いっそ短編にした方が収まり良さそうって思って。だいたい最短1ヶ月くらいで仕上げるプランもあるんだけど、どう思う?」
    「う、うーん。わたし、ヒロインの設定とか、すごく考え込んじゃったけど……」
    「それはまあ私もそうでさ。あれだよ、今回は短編でも、同じ世界観でシリーズ物として出せるじゃん? 上手く行ったら設定資料集とかスピンオフとか出してさ!」
    「上手く行くなら、確かにありかも。うちってIPみたいなの殆ど持ってないし……」
    「あれ、『TSC』はIPに入りませんか?」
    「ど、どうだろうねーそれは……議論の余地があるというか……」

    1ヶ月で仕上げるって、長いの短いの? ゲーム開発の相場なんて全く知らない。食堂はそれなりに人がいる時間帯で、みんなと一緒に来てるはずなんだけど今のところいつも通りの一人ご飯と同じだった。これでいいんだろうか。
    ……いや、少なくとも僕は何も不満ではない! だってみんなが喋ってるの横から見るの楽しいもん。まあ、本当に部のメンバーとして活動するなら、否が応でも話に混ざらないといけない日が来るんだろうし。

    「おはようございます、カガリさん」
    わっ!? ……ノ、ノアさん?
    「ほんとだ、ノア先輩……あ、入部届のこと、ありがとうございます。目論見通りちゃんと軟禁できました」
    「ミドリ????軟禁って言い方やめようかちょっと」
    ……あー、僕のことでお世話になってた感じですか??
    「ふふ、まあ、そうかもしれませんね。それを踏まえて、カガリさんに少しご提案がありまして……」

  • 175佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/25(日) 05:42:59

    ――セキュリティ研修?

    「はい。ミレニアムの生徒として生産的な活動をしていく上で、さまざまな種類の財産を取り扱うためには、それらを守るために知識を備えておくことも大事です。今回は、セミナーの方で特別なプログラムを用意しました」

    「……確かに、カガリ先輩ってネットリテラシーとかわからなさそうかも」


    わからなさそうとミドリちゃんが言った言葉がどういう意味なのか、実際にわからなかった。『セキュリティ』自体は……不法侵入時代にミレニアムでちょっと聞いたことある、かも? なんか、ゆーえすびーを持ち出すなとか……逆にセキュリティ対策をするなとか。あれっ本当にこんな感じだっけ??


    「あ、あの。それって……"カガリ先輩のことが心配だから"、ですか?」

    「……そうですね、直接ではありませんが。詳しくは省くとしても、今のミレニアムにとって、カガリさんは対策を要する存在なので。可能なら、今日この後すぐに受けていただきたい、とも思っています」

    あ、あー……

    「まあ、受けておいて損をするようなものでもありませんよ。今の時代、メール1つ開くだけで、自分の端末が誰かに乗っ取られてしまう……なんてことも有りますし。備えあって憂いなしです♪」


    うーん。話を聞いていると、受けたほうがいいような気が。

    っていうか、絶対受けたほうがいい。なんなら僕は実際にメール1つでスマホを乗っ取られたことがあるし。その時はコタマさんだったから良かったけど……別に良くないけど!!! と、とにかく、もっと悪い相手だったら、シャーレに迷惑が掛かっていたかもしれないわけで。

    でも、ゲーム開発部の一員としての活動に早く参加してみたいっていう気持ちも、勿論ある。さっきモモイちゃんが言ってくれた『自分の身の回りのことで悩んで』っていうのが、まさに今の状況なのかもしれない……


    (どうする?)

    dice1d2=1 (1)

    1.セキュリティ研修を受けよう! ゲーム開発部の活動でも役に立つかもしれないし

    2.部員として初日だし、今日はみんなと一緒にいよう でも研修のことは覚えておこう

  • 176二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 08:44:46

    新たなミッションだぜ

  • 177二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 18:54:29

    保守

  • 178二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 20:00:31

    ミレニアムのセキュリティって凄そうだな
    まぁセキュリティする側じゃないけど

  • 179二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 22:10:29

    あれ(コタマの)は特殊すぎるような…まああって損はない知識だし吸収してこう

  • 180二次元好きの匿名さん24/08/25(日) 22:36:37

    とりあえず、次にキーちゃんと対話した時に、王女を邪な目で見た罪でしばかれるのは確定ですねこれは……
    そしてカガリ、セキュリティ研修を受けるの巻

  • 181二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 07:09:27

    保守

  • 182二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 12:30:14

    研修って眠くなるんだよなぁ
    カガリちゃんは起きてられるだろうか

  • 183二次元好きの匿名さん24/08/26(月) 19:58:16

    お勉強タイムだ
    今まで動いてばかりだったから新鮮

  • 184佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/27(火) 04:40:11

    …………えっと、ユズちゃん。
    「はい」
    その。折角の機会だし……新作のゲームってことは多分、セキュリティとか大事だと思うので……研修、受けてみたい、です。
    「……うん、大丈夫ですよ。部室でみんなで待ってます」
    ぅ、おお、あ、ありがとうございます!
    「んふふっ……急にすっごいかしこまるじゃん」
    「今のカガリ、経営シミュレーションゲームに出てくる"社畜"の人みたいでした」
    「あっははははははは!!!!!!」
    そんなに変だったかなあ!!?!?!?

    ……やっぱり、みんなから見た僕の立ち振る舞いって、ちょっとおかしかったりするんだろうか。まあいいか、話題のタネになりそうだし……
    ということで食堂を離れ、ノアさんの案内に従って"セミナー"に向かう。とても高いフロアまでエレベーターで昇るので、不思議な緊張があった……自分はここにいて良いんだろうか、みたいな。1人だったら間違いなくこんなところまで来ないし。

    「――到着しました。ここがセミナーの事務室になります」
    おお……すごく紙の匂い……と、コーヒーの匂いが。
    「ふふ、そうですね。休憩の際には一杯ご馳走しますよ」

  • 185佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/27(火) 05:06:25

    「それで、今回の研修なのですが……っと。おはようございます、ユウカちゃん」
    ユウカさん! おはようございます、セキュリティ研修でお邪魔しに来ました。
    「ん、おはよ……あれ、カガリじゃない。研修ってこんな午前中からやるの?」
    「はい、人が少ない方が気を遣わずに済むでしょうし」
    「ふーん……あ、この辺り使うんだったわね。どうぞ」

    そう言って示された1つのデスク。……の上にある、とんでもない量のファイルケース。うわあ。

    「セミナーのセキュリティ部門で働いている2年生がいるのですが、先日に流行り病でダウンしてしまいまして。これらの書類は間に合わせでファイルに詰められていますが、根本的には彼女が扱っていた時のまま手付かずになっています」
    す、すごく働く人なんですね……
    「それもありますね。他の理由として……彼女、他ならぬセキュリティ上の観点から、安易なデジタル化を嫌う人なんです。日々大量のデータを扱うミレニアムには欠かせない考え方の一つですが、"引継ぎ"が必要となるこういったケースでは、少し大変で」
    ……ってことは。僕たちがこれから、この書類と決着を付けるっていう……
    「はい。幸いにも、本人が予め作ってくれた引継ぎ用ファイルがあるので、大部分はそれに従って進められます。ごく一部、個別に対応しなければならないものを探し出してリストアップするのが、今日のお仕事……"研修"の内容です」

  • 186佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/27(火) 05:20:02

    「ただし。セキュリティリスクというものは、意識しなければ避けられません」

    そ、それはそうですね。でも、具体的に何がリスクになるのか、想像ができないというか。

    「そこを今回、"習うより慣れろ"という形で学んでいきます。具体的には……」


    ノアさんがその場でお淑やかにしゃがみ込んで、デスクの隙間に手を伸ばす。

    ……そこからぬるりと飛び出てきたのは。1m大の真っ白いハリセンだった。に、似合わな……いや似合う……


    「これからカガリさんが、うっかりセキュリティリスクを踏み抜いてしまう度に、こちらのハリセンが鳴ります!」

    ……あっ、え゛、そういうことですか!!?!??!?

    「ふふっ。理不尽な理由で叩いたりはしませんから、ご安心を。では早速、セキュリティ研修スタートです♪」


    ────────────────────


    (またもやプチゲームの時間だ! 凝りませんねこのスレ主)

    (と言っても今回は比較的簡単 知性ステータスと事務ステータスをいっぺんに振って、結果でなんやかんや起こるのを3周やるだけです ゲームってほどでもないかもしれない)


    ────────────────────


    dice1d100=29 (29) 知性ステータス(16)以下で成功

    dice1d100=87 (87) 事務ステータスの半分(29)以下で成功

  • 187二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 05:44:10

    無理ゲーじゃないか!ペシペシされすぎてもっとおバカになっちゃうよ~!

  • 188二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 13:23:15

    ペシペシ

  • 189二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 17:09:59

    てんてこまいだな

  • 190二次元好きの匿名さん24/08/27(火) 20:39:05

    うーんスパルタ

  • 191佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/28(水) 04:50:46
  • 192二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 04:51:16

    たておつうめっす

  • 193二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 08:54:28

    また深夜時間に誑かされてる
    10までいかないと12時間もたないんだよなぁ

  • 194佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/28(水) 14:31:33

    (6スレ目が落ちました!!!!!!!読みやすさを考慮して一旦過去ログごと削除します ホスト規制掛からなければ今日まとまった時間に立てなおせる予定です 私のミスでした……)

  • 195二次元好きの匿名さん24/08/28(水) 21:58:08

    保守します

  • 196二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 08:17:45

    つづきたいき

  • 197二次元好きの匿名さん24/08/29(木) 18:24:26

    楽しみにしてる

  • 198二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 04:24:39

    ほしゅ

  • 199佐藤カガリ ◆IEd0n050V224/08/30(金) 13:19:18

    (こんにちは ようやっとホスト規制から復帰しました)

    (とりあえず取り急ぎご連絡させていただきましたが時間はないため、また掛かったりしない限りは今日中に建て直します ギリギリ間に合わない可能性が高いのでこのスレは落ちるものとして扱い、新スレの告知に関しては今まで同様に某所「ブルアカオリキャラスレについて語りたい」スレで行わせていただこうと思います)

    (新スレのタイトルは「【オリキャラ🎲ss】天童アリスのストーカーです、通して下さい【佐藤カガリ】Part6:reboot」とする予定です ややこしいことになってすまない……)

  • 200二次元好きの匿名さん24/08/30(金) 18:46:47

オススメ

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