ここだけ地下生活者の能力が

  • 1二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 14:31:30

    「曖昧な情報をばら撒き、それが一定のレベルまで広まって形となると実体化・事実化する」というものだったアビドス3章

    ただし制約として

    ●過去を変えることはできない(過去の事象や人物などを再現することはできる)
    ●曖昧な情報のままでは実体化・事実化しない(“いつどこで何が起きたか”といったレベルに達しなければならない)
    ●ばら撒いた情報が最終的にどのような形で実体化・事実化するかは地下生活者自身にもわからない

    以上3つのルールは絶対とする

  • 2二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 14:33:11

    ペルソナ2のニャル様みたいな能力だな

  • 3二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 14:36:22

    ニャル様というかメルブラのワラキアっぽい
    どんな形で具現化するかは本人にもわからないところとか

  • 4二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 14:37:54

    成程、これなら地下生活者が直接洗脳しなくても自己嫌悪が最大限に高まったホシノは自己洗脳で反転させられるな

  • 5二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 14:40:28

    >>4

    それどころかユメ先輩が再現として復活してホシノを惑わすかもしれん

  • 6二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 14:42:47

    >>5

    イマジナリーユメ先輩……!

  • 7二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 14:46:16

    これだとスオウのわけわからん経歴や行動にも説明付けられるね
    こいつ何がしたいんだ? → 地下生活者の能力で曖昧な情報から偶発的に生まれた存在なので誰にもわからない
    滅茶苦茶な経歴 → スオウとして形になるまで情報が錯綜していたので経歴も滅茶苦茶になった
    アビドスを憎む理由は? → そんなものはない。ただ単にアビドスで自らを形付けた情報が広まったから生じたバグ
    ただ原作以上に先生やシュポガキによるケアが必須になっちゃうけど

  • 8二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 14:48:23

    >>5

    自己嫌悪から生まれた闇のユメ先輩VS「先輩はそんなこと言わない」から生まれた光のユメ先輩VSホシノテラーVSダークライ

  • 9二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 14:48:58

    >>8

    ダ解

  • 10二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 14:50:31

    >>5 >>6

    「ホシノちゃん……どうしてあの時私を助けてくれなかったの……?」

    「う、うわああああああああああああああああああああっ!!」


    こんなんおじさん特攻やん……

  • 11二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 14:54:17

    >>7

    すでにアリス(とケイ)という存在がいるから先生はスオウを普通に生徒として救おうとするのは間違いないな

    「どんな経緯で生まれていたとしても君がハイランダーの朝霧スオウである以上私の大切な生徒だよ」とか言って

  • 12二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 14:57:23

    シャーレが爆発したのも能力によるものなんだけど
    ちょうど先生がシャーレにいるタイミングで爆発したから
    チカちゃんからすれば「あ。ラッキー」な感じだったんだろうなw

    まあ、防がれたんだが

  • 13二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 15:02:21

    黒服たちが地下生活者をゲマトリアから追放して幽閉したのも
    ・その能力がランダム性強すぎで自分たちにも被害を及ぼしかねない
    ・というか下手すればキヴォトスを滅ぼしかねない
    ・地下生活者本人の人格や性格は原作据え置きなので自分たちと根本的に反りが合わない
    となって原作以上に妥当な理由になってて笑うw

  • 14二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 15:09:00

    能力が能力だから第6の古則の証明に執着する理由付けにもなるな
    自分の能力で拡散する噂やデマは「非有の真実」だし、それが実体化して「真実」となるのは真実と呼べるのかって話になるから

  • 15二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 15:21:49

    これ原作と違ってスオウが地下生活者に勝利する鍵になるやつじゃね?

    地下の能力で生まれた非有の真実であるスオウが
    自身を「ハイランダー鉄道学園の朝霧スオウ」と定義することで生徒というテクスチャーを得て真実になって
    そこから「非有の真実でも当人がそれを真実と捉えれば真実と呼べる」という証明を突きつけることで勝利するって展開
    地下は自分の頭の中だけで証明しようとしていたから納得ができないという理由でその結論に至れなかった的な

    って、書いてたらこれエデン条約編の「水着じゃなくて下着だと思えば、それは下着」と同じ理論だから
    先生の助力でスオウがこの結論に至ったと考えると、先生がここまで積み上げてきた生徒との絆やフラグも拾えて二度おいしい展開だわ

  • 16二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 15:32:29

    >>15

    それで真実となったスオウがホシノを惑わしていた非有の真実であるユメ先輩に挑んで勝利してホシノを救う展開は激熱だったな(存在しない記憶)

  • 17二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 16:11:33

    >>16

    ホシノ「ゆ、ユメ先輩!?」

    先生“ホシノよく見て。あれは君の知っているユメじゃない”

    ホシノ「えっ?」

    ヒナ「梔子ユメの体が……崩れていく?

       まるで砂のように……」


    ユメ?「あれ? どうして……?」

    スオウ「お前が梔子ユメであって梔子ユメではないからだ。

        小鳥遊ホシノの自らに対する憤りや自罰的な意思が梔子ユメの形を持って実体化したもの……

        いわばこのアビドスの砂漠が生んだ幻だ」

    ユメ?「……そっか」


    ホシノ「……じゃあ、あのユメ先輩は私の心が生んだ幻だったってこと?」

    先生“ホシノの心だけがアレを生み出したわけじゃないけど、そういうことだね”

    ヒナ「どうりで私たちが聞いた梔子ユメの人柄とアレの言動にはズレがあったはずだわ。

       小鳥遊ホシノが思い描いている梔子ユメとして形付いていた……というわけね」


    地下生活者「ぐぬぬぬぬ……!

          み、認められるか……このような結果は……!

          本人がそう思い込めば非有の真実も真実になる!? 嘘も誠になるだと!?

          そのような単純すぎる答えなど断じて認めんぞ!

          小生が長き時をかけて証明したかった第6の古則が……そんな陳腐な回答で済まされるなどあってはならない!!」

  • 18二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 16:28:00

    >>17

    地下生活者「そうとも!

          こんな形で終わらせてたまるかッ!!」


    ユメ?「……ねえ、ホシノちゃん?」

    ホシノ「っ!?

        ゆ、ユメ……先輩……?」

    ユメ?「えへへ。まだ私のことをそう呼んでくれるんだ。

        ちょっと嬉しいな」

    ホシノ「と、当然じゃないですか。

        たとえ幻であってもあなたは私の心の中のユメ先輩その人なんですから……」

    ユメ?「うん。そうだね。

        だからさ、ホシノちゃん。最後にひとつだけ言わせて。

        もう時間も残されてないみたいだから……」

    ホシノ「……なんですか?」


    セリカ「や、やっと追いついた……」

    アヤネ「先生、ホシノ先輩は?」

    先生“ちょうど今終わったところだよ。ホシノも、スオウもみんな無事だ”

    ノゾミ「そっか~。よかったよかった」

    ヒカリ「……あれ? ゲヘナの風紀委員長?」

    シロコ「ホントだ。なんでここに?」

    ヒナ「先生に呼ばれたからに決まっているでしょ?

       まあ、それ以外にも理由はあるんだけど……」

    先生“ホシノも止められたし、列車砲やカイザーの軍勢もどうにかできたからこれでひとまずは一件落着かな?”

    スオウ「……いや、まだだ先生。

        まだ“奴”が残っている」

    先生“ああ、地下生活者が残っていたか……”

    スオウ「そうだ。

        それに、私が思うに奴がこれで終わらせてくれるとは……」

  • 19二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 16:40:44

    >>18

    ユメ?「――また、私を助けてくれなかったね」

    ホシノ「っ……!」


    先生“!?”

    スオウ「しまった!」


    ユメ?「本当に、酷いなぁ……ホシ、ノちゃ……」

    ホシノ「あ、ああ……ああああ……」

    先生“ホシノ、しっかり!”

    スオウ「ちっ……!」


    (スオウの銃撃で完全に崩れ去り消滅するユメ)


    ホシノ「そうだ……私、は……」

    先生“ホシノ、何度も言うけどあのユメは君の心が生んだ幻だ!”

    ヒナ「そうよ。アレはあなたが心の中でそう思っていたことを梔子ユメの姿で言葉にしていただけ。

       あなたは何も悪くないわ」

    ホシノ「……なにも、わるく、ない?」

    先生“うん。ホシノは何も悪くなんかない。ホシノはむしろ被害者だ”

    ホシノ「…………」


    ホシノ「嘘だ」


    (何かが割れるような音)


    スオウ「っ!?

        先生、みんな、急いでホシノから離れろ!」

    ノノミ「えっ?

        ど、どうしてですか!?」

  • 20二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 16:43:10
  • 21二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 16:59:36

    >>20

    地下生活者「ヒヒッ……ヒヒヒヒヒ!

          まだだ。まだQ.E.D.などさせるか!

          お前たちの打ち立てた推論を小生の推論でもって塗り替え定説としてしまえば……!」


    地下生活者「さあ、神秘の頂に立つ者ホルスよ!

          汝のもたらす死によって、第6の古則を証明してくれたまえ!」


    地下生活者「全ては終わりに至ることでその存在の有無を証明することができるのだと!!」


    先生“ホシノ……”

    ヒナ「先生、これはいったい……?」

    スオウ「クソッ。地下生活者め、最後の最後で余計な真似を……

        いや、最初からこれが奴の目的だったのか?

        私も含んで、全てはこうなるための布石だった……?」

    先生“……考えるのは後にしよう”

    シロコ「先生……ホシノ先輩は……?」

    先生“大丈夫だよシロコ”


    先生“みんな、私たちでホシノを止めるよ”


    先生“今度こそ……この一連の騒動を終わりにするんだ”


    (大人のカードを取り出す先生)

  • 2217-2124/07/28(日) 17:01:48

    面白そうな概念だったのでほぼ即興で浮かんだ妄想垂れ流させてもらった
    こういう王道的な展開のアビドス3章も見てみたい

  • 23二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 17:20:30

    >>14

    そういえばMBのワラキアの夜も第六法っていう神秘に挑んでいたって設定があったの思い出した

    チカちゃんもワラキアも独りよがりの狂人だし、もしかしてピカおじモデルにしたのかな?

    型月というか菌糸類好きそうだし

  • 24二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 17:35:11

    地下生活者
    作中世界とそこで起きる出来事をTRPGに例えている
    PLかつGMを気取っている
    常に安全な場所からマウントを取ってくる
    性格は一言で表すと幼稚
    現実を見ず大人になろうとしない子供

    ワラキアの夜
    作中世界とそこで起きる出来事を舞台に例える
    舞台監督を気取っている
    自ら表舞台に出てくるが本体自体は不死身
    性格は一言で表すと枯れている
    現実を見続けた結果狂気の世界に逃げた大人

    共通点はあるようなないようなって感じだな
    最後は作中最強クラスの公式チートの能力によって破滅するのは共通するけど

  • 25二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 17:48:24

    この世界線だと地下生活者が精神干渉してこない分ストーリーはスムーズに進みそうだな
    ホシノは原作同様精神的にフルボッコされそうだけど

  • 26二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 17:58:09

    少なくとも原作みたいな回りくど過ぎることはしてこないだろうね
    ユメパイが具現化したらホシノにぶつけてくるくらいか?

  • 27二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 18:28:21

    スムーズには進むけどシナリオ自体はメインストーリー最長なんだろうなw

  • 28二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 20:32:08

    原作と同じく5パートあるとして、どんな感じのストーリーになるかね?

  • 29二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 20:38:08

    >>11

    なんだ原作か

  • 30二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 00:03:42

    >>28

    なんとなくPart1だけ考えた


    【Part1】

    ある日、先生がシャーレのオフィスでテレビをつけていると、アビドス自治区にキヴォトス中から多くの人々が集まってきているというクロノスのニュースが放送される。

    なんでも数日前アビドスの砂漠で総額数百億円の価値があるお宝が発見されたらしく、そのおこぼれにあやかろうと金の亡者たちが集っているのだという。

    アビドスの砂漠のお宝というワードからかつてカイザーによって発見された本船を思い出し、またカイザーが何かやったのかと考える先生だが、すぐさまアロナとプラナによって否定される。

    同時に2人から「総額数百億のお宝」自体も噂にすぎず、なぜそのような噂が生まれて広まったのかもわからないという。

    直後、噂をすれば影とばかりにアビドス高等学校がら助けを求める連絡が届き、先生はアビドスへ。


    先生がアビドス高等学校に到着すると、そこには対策委員会の面々だけでなくノゾミとヒカリをはじめとしたハイランダー鉄道学園の生徒とその出資企業であるセイント・ネフティス社の幹部がいた。

    曰く「数年前から休止していたアビドス自治区内への鉄道路線拡張計画を再開したい」のだという。

    シロコやアヤネたち1年生はかつてそのような計画が進められていたことを知らなかった。

    ネフティス社の社長令嬢であるノノミも「かつてそういうことがあった」程度のことしか知らない。

    ならば3年生のホシノは知っているかと尋ねようとする先生であったが、ホシノはこの日昼間からパトロールに出ていた。

    数日前からアビドス自治区に多くの人が集まってきているため、それにより普段以上にアビドスの治安が悪くなっているためである。

  • 31二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 00:12:24

    画面は変わって1人アビドス自治区を歩いて回るホシノ。
    数百億円のお宝という出自不明の噂に惑わされてアビドスにやってきた人々に呆れつつも、もし噂が本当ならばアビドスの借金返済に役立てられないかと冗談程度に考え始める。
    そんな中、ホシノの耳にまた別の噂が入り込んできた。

    「砂漠で死体が見つかった」
    「死体は女の子でどこかの学校の生徒らしい」
    「死んでいたのは数年前に行方不明になっていたアビドスの生徒」

    その噂を耳にしたホシノは血相を変えて噂の場所へと向かう。
    噂で聞いた死体が見つかったという場所はかつて自身がユメの死体を発見した場所だったからだ。
    その道中、またしてもホシノは人々の噂を耳にする。

    「砂漠で見つかった死体は実は生きていた」
    「死んでいたのに生き返った」
    「見つかったのはアビドスのかつての生徒会長」

    まさかという思いと、そんなはずはないという思いがごちゃ混ぜになりつつも目的地に到着するホシノ。
    そこには人ひとり存在せず、かつて自分がユメの死体を発見した時の状況に非常に類似していた。
    当時のことを思い出し、あの時の恐怖や絶望が蘇ってくる。

    「あっ。ホシノちゃん!」

    そんな時、いきなりホシノの目の前に見知った人物が1人姿を現す。
    それはなんと、2年前に死んだはずの当時のアビドスの生徒会長梔子ユメその人だった。

  • 32二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 00:37:38

    画面は戻り、再びアビドス高等学校。
    先生とホシノ以外の対策委員会の面々は当時のアビドス生徒会とハイランダーが交わした契約の証拠がないかを探していた。
    そんな中、ハイランダーとネフティスから新たな使者としてスオウとノノミの執事がアビドスにやって来る。
    曰く「カイザーが有していたアビドスの借金の債権の一部をネフティスが買収した」という。
    これによりアビドスはカイザーだけでなくネフティスにも毎月借金を返済する必要が生じてしまった。
    突然の通達に驚く対策委員会の面々。だが、同時にノノミは「今のネフティスにそのようなことをするメリットも余裕もないはず」と疑念を抱く。

    その後、1人になったノノミは執事とスオウにネフティスの真の目的を問い質す。
    2人はすぐに事の真相を明かしてくれた。
    まず、今回の一件はカイザーとネフティスが交わした契約によるものだということ。
    次に、噂になっている砂漠に眠るお宝の存在は事実で、その正体はかつてアビドスとゲヘナの生徒会が極秘開発していた超兵器であること。
    最後にカイザーはその兵器を手に入れるためにネフティス、そしてアビドスを利用しているということ。
    以前ハイランダーの出資・経営権でもある鉄道事業がカイザーに買収されることだけは阻止したが、これだけはどうしようもなかったのだという。

    翌日、昨日パトロールに戻ってからどこか様子がおかしいホシノをよそに、対策委員会はノノミが得た情報をもとに今後のことを話し合うことに。
    結果、「利用されるのは癪だが今はあえてカイザーの目論見に乗り、自分たちで砂漠に眠る超兵器を見つけ出そう」ということになった。
    それくらいしかできることがなかったためである。

  • 33二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 00:52:05

    一方、シャーレに戻ってきた先生はアビドスの砂漠に眠っているという超兵器に関する情報を得るためゲヘナの万魔殿に連絡を取っていた。
    連絡を受けたマコトは普段とは違う真面目な表情を浮かべ、超兵器の存在は事実であり、かつて「ゲヘナの雷帝」と呼ばれた存在が遺した負の遺産のひとつだと先生に説明する。
    超兵器、そして「雷帝」なる人物の詳細を聞くため、先生はすぐさまゲヘナへ赴くことを決意する。

    「――ところで先生、そちらは何も事件などは起きていないか?」
    “えっ? なんで?”
    「いやな……最近ゲヘナで妙な噂が広まっていたのだ」
    “噂?”
    「ああ……
     D.U.で爆発騒ぎが起きたとか、シャーレが被害に遭ったとか、果てには先生がその被害に遭ったとか……」

    マコトと電話越しでそんな会話を交わしている途中、アロナとプラナが血相を変えて先生に緊急事態を告げる。
    シャーレのオフィスビルのガスの配管がおかしくなっており、このままだとガスがビル中に充満する、と。

    ――2人がその警告を告げた次の瞬間、シャーレのオフィスが爆発した。

  • 343024/07/29(月) 00:54:58

    ……やはりPart1は導入部なんで原作とあんま変わらんな
    余裕があったらPart2以降も書いてく

  • 35二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 01:09:52

    これ噂を流す必要があるなら、ワンチャンシャーレ爆破警戒して誰か護衛つかない?

  • 36二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 01:17:01

    >>35

    ゲヘナで噂が流れていたなら風紀委員会あたりがシャーレの様子見にきてそうだよね

  • 37二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 01:20:11

    爆破が起きなかった場合、「先生を籠絡しようとしている」って他校から言われるのを警戒してできないんじゃない?
    一般生徒はそういう政治のこと気にしなさそうだけど

  • 38二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 01:40:56

    ゲヘナで「D.U.で爆発騒ぎが起きてシャーレと先生が巻き込まれた」と噂が流れる
     ↓
    噂は噂でしょと当初は気にしなかったヒナだが、エデン条約編の一件もあり手の空いている部員をD.U.に派遣して一応様子を見に行かせる
     ↓
    派遣された風紀委員会のメンバーの前でシャーレ爆発
     ↓
    慌てて現場に突入して先生救出。救急医学部の協力を得るためゲヘナに搬送
     ↓
    先生ゲヘナで目を覚ます
     ↓
    シャーレ爆破という事態とゲヘナ側の事後報告になってしまったため、「先生の安否が不明」と連邦生徒会をはじめ各自治区が混乱
     ↓
    D.U.や各自治区で様々なデマや噂が流れる
     ↓
    キヴォトス各地で様々な事件が発生
     ↓
    連邦生徒会やゲヘナ以外の各自治区はその対応に追われて動けなくなる

    これならシャーレ爆破やシェマタの件でアビドスとゲヘナ以外(特に連邦生徒会)が対応に当たらなかったことの理由になるか?

  • 39二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 04:03:12

    思ったけど最初の「アビドス砂漠にお宝が眠ってる」って噂も地下生活者によるものだとすると
    ユメやシェマタとか噂の基になる事象が過去に存在しているほうが広まりやすいのかね?

  • 40二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 05:55:29

    お宝の噂聞いて便利屋68もアビドスいそうw

  • 41二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 13:10:55

    この世界線のアビドスにいそうな奴らとその理由
    便利屋68 言わずもがな
    サオリ トレジャーハンターに雇われた
    温泉開発部 お宝の正体は温泉と解釈して
    エンジニア部 本船が眠っていたんだから他にも何かあるんじゃないかと……
    ミネ 砂漠で熱中症、脱水症状を患った人を救護するために

  • 42二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 17:36:52

    デマと噂の力って案外侮れないからな
    勘違いから出た噂話が銀行1件潰しかけたこともあったし

  • 43二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 17:41:17

    >>42

    「銀行って(シロコが襲いに来るから)危ないよね」から始まるアビドス金融危機

  • 44二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 18:49:56

    >>40

    噂の事実化によって本当に砂漠でお宝を掘り当てるけど、最後はそれを知り合った誰かに譲っちゃうアルちゃんは絶対いる

  • 453024/07/30(火) 01:30:39

    【Part2】
    クロノスによるシャーレ爆発のニュース速報が報じられるところからスタート。
    すでにビルとその周囲はヴァルキューレによって封鎖され、ネームド・モブ問わず多くの生徒や人々が現場に集まっている。
    野次馬や報道陣を遠ざけようとするカンナと「先生の安否が不明というのは事実か?」と問い詰めるシノンのやり取りが画面に映る。
    画面が次々と切り替わり、連邦生徒会をはじめアビドスとハイランダー、ゲヘナ以外の各学園の首脳部の反応が簡潔にだが語られる。
    先生の安否がいまだにわからず、少なからず焦りを見せる連邦生徒会。
    (同時にこの混乱に乗じてD.U.内で小規模の事件や騒乱がすでにいくつも生じていること、防衛室長であるカヤが矯正局に収監されていて不在なためそれらの対応に各部署が手間取っていることも説明される)
    冷静に情報の収集に努めることに徹し、ひとまずC&CをD.U.に向かわせるミレニアム。
    事件をきっかけに自治区内で事実無根の噂やデマが飛び交いさらなる混乱や二次災害が発生しないよう徹底するトリニティ。
    (ナギサとセイアはミカが飛び出していかないかと心配したが、ミカはかえって冷静に事を見守る構えを見せるなど彼女の精神的成長が少なからず描かれる)
    百鬼夜行、レッドウィンター、山海経は自分たちの学園とD.U.との距離を理由に静観の構えを見せる。
    (百鬼夜行では陰陽部の決定に少なからず内部から反発の声がすでに上がっていることが語られ、レッドウィンターではチェリノ個人は先生をめちゃくちゃ心配している様子が描かれる)
    最後に真っ黒な背景をバックに何かを察したような黒服が映り、場面はアビドスに映る。

  • 46二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 01:39:27

    シャーレ爆破の報道を見て、対策委員会は事実上真っ二つに割れていた。
    「先生がいなければ今の自分たちの状況は好転することはない」と先生の捜索を優先すべきと主張するアヤネとシロコ。
    増えてしまった月の借金の返済を解決するためにも超兵器の捜索を優先すべきと主張するセリカ。
    どちらの言い分もわかるうえに少なからず今の状況に実家が関わっていることから大きく出られないノノミ。
    そしてそんな後輩たちを前にしても相変わらず上の空なホシノ。
    しばらくしてさすがに異常と思いはじめた後輩たちは、議論を中断してホシノに昨日何があったのかを問い詰める。
    ホシノが困った表情を浮かべながら説明しようとすると、部屋の扉が開く。

    「や。ホシノちゃん」

    部室に入ってきたのは昨日ホシノの前に姿を現したユメだった。

    行方不明と聞いていたかつての生徒会長の突然の帰還に驚くホシノ以外の対策委員会の面々。
    それを横目にユメはホシノに語りかける。
    曰く「今のアビドスの状況は2年前の自分たちが至らなかったから起きてしまったこと」「自分たちはその責任を取らないといけない」「これ以上大切な後輩たちを自分たちのおかした過ちに巻き込むわけにはいかない」。
    それを聞いたホシノはその通りだと認め、後輩たちに「超兵器の捜索は自分とユメが行うのでみんなは先生の安否を確認してほしい」と言い残してユメと部屋を後にしてしまう。
    勝手に話を進められたシロコたちはすぐさま我に返ってホシノを止めようとするが、彼女たちが部室を出た頃にはすでにホシノとユメの姿はなかった。

  • 47二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 01:58:53

    このレスは削除されています

  • 48二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 02:03:27

    場面はゲヘナに移り、救急医学部の部室で先生は目を覚ます。
    セナから爆発が発生した直後、偶然シャーレの近くにいた風紀委員会のメンバーによって先生は助け出されてゲヘナに運び込まれたこと、先生は気絶していただけで外傷は一切なかったことが語られる。
    続いて部屋にヒナとマコトが入ってきて前者からはゲヘナで噂が広まっていたことが少しばかり気になっていたため、手の空いていた部員に様子を見に行かせていたことが語られ、後者からはシャーレの爆発はキヴォトス内に少なからず残っている「雷帝」のシンパの者の手による可能性があると語られる。

    「雷帝」とは2年前にゲヘナの生徒会長であった人物の異名で、現在のゲヘナではその存在を語ることすら一種のタブーとされるほど恐怖の代名詞となっているという。
    雷帝は別次元の領域とも評されるほどの天才的技術者・科学者でもあり、ゲヘナをはじめキヴォトス各地には彼女が密かに開発していた兵器や技術が隠されており、それを狙う者は今もなお少なからず存在する。
    万魔殿はこれまでそんな雷帝の負の遺産の捜索と処分を今日まで続けていた。それら負の遺産は最悪キヴォトスそのものを滅ぼしかねない代物だからである。
    今回アビドスでカイザー、そしてネフティスが捜索している兵器は「シェマタ」という列車砲であり、完成していた場合アビドスからキヴォトスのほぼ全域を砲撃することが可能というほどの戦略兵器であった。
    それほどの兵器の技術がカイザーほどの企業の手に渡ればたちまちキヴォトスのミリタリーバランスは崩壊し、学園都市は実質カイザーが支配する企業都市へと変貌する――
    カイザー、そしてネフティスの手に列車砲が渡ることだけは避けなければならなかった。

  • 49二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 02:24:05

    先生が連邦生徒会をはじめ各所に自身の無事を伝えていく傍らで、アロナとプラナはそれぞれの疑問を口にする。
    アロナは誰がどのような手でシャーレのガス管に細工を施したのかが気になっていた。
    シャーレにも一応の防犯設備は備えられており、おまけに一部の生徒たちの手によって各所に隠しカメラや盗聴器が仕掛けられているため、不審な人物や建物自体に違和感が生じた場合はまず発見されるからだ。
    対するプラナは今回起きた爆発は自分や先生――プレナパテスのいた世界線で起きた出来事と非常に類似していると語る。
    発生した時期こそ異なるが、自分たちの世界でもシャーレが何者かの手によって爆破された事件が発生し、それにより先生が昏睡状態に陥り結果的にキヴォトスの崩壊に繋がったと。
    また、本来ならばガス爆発程度はシッテムの箱の防衛機能で余裕で防げるものだが、今回そしてプラナの世界で起きた爆発はなぜかその防衛機能を上回るほどの威力を持っていた。
    今回先生を守り切れたのは自分とアロナがシッテムの箱に存在していたことで防衛機能の出力が事実上倍増していたおかげともプラナは語る。
    その事実にアロナ、そして先生は今回の出来事の背後には今までかつてないほどの「難敵」が潜んでいる可能性を考慮する。

    雷帝やその負の遺産に関する情報はゲヘナからもほとんど失われていたため、先生はヒナたち風紀委員会と共にアビドスに向かい対策委員会と協力して列車砲の捜索に乗り出すことになった。
    事態は一刻を争ううえに雷帝絡みの問題であることから、さすがのマコトも今回ばかりは風紀委員会に横槍を入れる気はない。
    それどころか万魔殿も準備が整い次第戦力を随時アビドスに投入する構えである。

    対策委員会に自身の無事と情報を共有するために連絡を入れる先生。
    だが、アヤネから返ってきた言葉はホシノが再び対策委員会を飛び出していったというものであった。

  • 50二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 02:52:52

    アヤネから対策委員会側の状況を伝えられた先生とヒナは疑問に思う。
    梔子ユメは2年前に死亡しており、その死を唯一確認しているのがホシノだ。
    それなのに、なぜそのユメが生きており対策委員会の前に姿を現し、なおかつホシノを奪っていくような真似をしたのか?
    ユメの偽者が現れたのかと考える先生であったが、その説は「ホシノが入れ込むほどの人物なのだから偽者ならホシノ自身がすぐに気づくはず」というヒナの言葉で否定される。

    ここにきて新たな謎が生まれてしまったが、それを気にしている余裕はない。
    ハイランダーの鉄道を利用して最速でアビドス自治区へと向かう先生と風紀委員会。
    だがその途中、ノゾミとヒカリが率いるハイランダーの生徒会CCCとスオウが風紀委員会の前に立ち塞がる。
    ネフティス社からの指示かと考えた先生とヒナは、スオウたちに列車砲とそれが企業の手に渡ることの危険性を語り説得を試みる。
    だが、彼女たちの返答は予想外のものであった。

    「勘違いしてもらっては困るな先生。
     これは私たちハイランダー鉄道学園首脳部の意思であって、ネフティスやカイザーといった大人たちの意思は一切関わっていない」

    実はスオウやCCCはすでに経営が傾きかかっているネフティス社に見切りをつけており、自分たちが雷帝の負の遺産を手に入れることでそれを質に企業からの完全な独立を果たそうとしていたのである。
    自分たちの自治区を保有せず、管理している路線と保有車両が事実上の自治区として扱われるハイランダーは、路線の拡張や車両の確保のために少なからず企業の力を借りなければいけない。
    だが、それは言い方を変えれば学園が企業――大人たちによって半ば支配されているということと同義であった。
    ハイランダーの学生たちはそんな現状を理解しつつも同時に我慢できなかったのだ。
    カイザーとネフティスの目論見はスオウやハイランダーの生徒たちにとってまさに渡りに船だったのである。

  • 51二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 03:13:26

    これ以上の説得・交渉は不可能と判断したヒナによって風紀委員会は強行突破を決定。ハイランダーと戦闘に突入する。
    武装した装甲車両を投入するなど地の利を活かした戦い方を用いてくるハイランダーであったが、キヴォトス最強候補の一角であるヒナの圧倒的な力の前に難なく粉砕された。

    風紀委員会の強行突破を許し、虎の子の装甲車両をはじめとした戦力をズタズタにされて早くも諦めムードが漂うハイランダーの面々。
    しかし、スオウ1人だけは諦める様子がまったくなく、それどころかこれまで以上に列車砲の確保に執着するかのような様子を見せる。

    「私はなんとしてもアレを手に入れ……アビドスという呪われた地に終止符を打たなければならない!」

    一方、ユメと共に砂漠へとやって来たホシノは2年前の出来事を思い出していた。
    生徒会長という身でありながらいつもドジばかりを踏み当時1年生であった自身を困らせていたユメ。
    そしてある日、そんな日々に少しばかり嫌気が差して、些細なことからユメと衝突してしまった。
    ユメが数年ぶりに発生した大規模な砂嵐に巻き込まれて行方不明になったのはその翌日のこと、そして砂漠で遺体となって発見されたのがその約1ヶ月のことだった。

    それを思い出したホシノは、なぜユメが生きていて自分の目の前にいるのかに疑問を抱く。
    偽者かと思いユメに対して銃を向けるホシノであったが、ユメは自分と本人しか知り得ないことを次々と口にしたため偽者ではないと判断する。

    目の前のユメは自分が見ている幻なのか?
    いや、それなら後輩たちがその姿を視認できて言葉を交わすことができるはずがない。
    ならば、ユメが2年前に死んだという自分の記憶こそが幻なのか?
    ホシノにはわからなくなった。
    ただ、真実がどのようなものであれ、今は久しぶりにユメと2人でいるという事実に身を委ねることにした。

  • 52二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 03:30:04

    そんなホシノたちの前にアヤネの遠隔操作によるヘリに乗った対策委員会の残りの面々が現れる。
    ノノミ、アヤネ、セリカの3人はユメは2年前に亡くなっているという先生とヒナから与えられた情報を口にし、ホシノの説得に乗り出す。
    そしてシロコは、ユメをホシノをたぶらかすためカイザーかネフティスが用意した偽者と考え、彼女に対して発砲。
    銃撃に対して避ける素振りも防ごうとする様子も見せずあっさり被弾してその場に情けなく倒れるユメに、シロコや対策委員会は拍子抜けする。
    だが、それを見たホシノだけは違った。

    「シロコちゃん……なにやってるのかな……?」

    今まで自分たちに対して一度も見せたこともない明確な怒り――そして殺意。
    次の瞬間、ホシノは対策委員会に対して発砲した。

    「私は今度こそユメ先輩を最後まで守るんだ……!」

    ホシノは本気だと判断したシロコたちは全員でホシノを制圧することを決意する。
    4対1という状況かつ怒りに身を焦がしながらも、ホシノは冷静かつ余裕だった。

    「4人がかりなら私を止められると本気で思ってる?
     ――もしそうなら、悪いけど過小評価にも程があるよ?」

  • 533024/07/30(火) 03:32:50

    そんなわけでPart2
    ハイランダーとドンパチするのが対策委員会ではなく風紀委員会と若干原作と変化
    あと雷帝の存在を早めにストーリーの前面に押し出すことで、黒幕は雷帝、もしくは雷帝はゲマトリア関係者と思わせるミスリードも入れてみた

  • 54二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 08:45:30

    この世界線では地下生活者は終盤までプレイヤー視点でも姿を現さない感じ?

  • 55二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 10:30:03

    やっぱりベアおばとかシュロガキとかちゃんと表舞台に出てくる敵はちゃんとヴィランとしての役割してるな

  • 56二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 17:02:27

    クロコ参戦も早まったりするのかね

  • 57二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 20:18:06

    >>55

    地下生活者もヘイトを一身に受ける悪役という意味ではヴィランだから……

  • 58二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:10:41

    悪役っていうのは普通はどんなやつでも最後は前面に出てくるんだよなぁ……
    ニヤニヤ教授の元ネタであるモリアーティ教授だって最後はホームズの前に直接姿見せたし

  • 59二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 02:34:22

    思ったけどチカちゃんって自分の領域に引きこもっているというより
    「自分の領域の中しか活動できない」っていうのが正しいんじゃねえかな?

  • 60二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 08:34:42

    ヴィランというより舞台装置がキャラの形をして作中に登場しているようなやつだからな地下生活者
    舞台装置が役割のベアトリーチェと違って、こいつは存在自体が舞台装置なんよ

  • 61二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 12:59:47

    実際敵味方双方のヘイトを貯めて損害出しただけで
    こいつを倒したことでストーリー全体が得られたメリットほとんどないからな
    マジでこいつエネミーでも何でもなくシステムが形持っただけの存在

  • 62二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 13:32:02

    >>59

    文字通りの地下生活者なんだね

    そこにしか居場所がない、そこでしか力を活かせず活動できない...さながらモグラだ

  • 63二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 14:39:32

    なんとなく最近のSNSでよくいる引きこもりのネット弁慶なイメージがある
    リアルでの対人コミュ能力まったくなさそうなところとか、いきなり狂暴というか狂気的になるところとか
    かといって無敵の人とは程遠いあたりが「大人になり切れない子供」なんだろうけど

  • 64二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 14:44:03

    ゲヘナと全面協力しながら進んでいくのが
    二章からの続きって感じがしていいなあ
    そして噂の具現という形とはいえ死者蘇生もどきすら成してくるのは無法すぎません?

  • 65二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 14:57:37

    現時点で形になった噂はユメとシェマタ、あとはシャーレ爆破か
    展開的にこれ以上形になるものはないと思うけど、これだけでも十分やべえよな

  • 66二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 15:12:57

    part2時点で提示された情報だけだと雷帝とそれを利用するものが敵...なんだけど
    蔓延しだす噂と蘇生したユメ先輩という致命的な違和感が徐々に募っていくのはホラーだなぁ

  • 67二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 15:40:48

    >>64

    だからこそ>>13で言われているようにゲマトリアが幽閉したことに原作以上に納得できちゃうんだ

  • 68二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 20:07:19

    >>14

    囁き、それが共有されるだけで世界を揺るがせる力

    そりゃ認識がボードゲームを弄ぶ大人未満にもなるか...

    本編と違うのは限定的とはいえガチ現実改変してる所だけど

  • 693024/07/31(水) 20:51:05

    【Part3】
    D.U.のカイザーコーポレーションのオフィスから始まる。
    通信でアビドスへの戦力の移動が完了したことを告げるジェネラルと、それを聞き過去二度被った汚名をいい加減返上するようくぎを刺すプレジデント。

    「大部隊の指揮を任せられるものが他にいないとはいえ、さすがに三度続けて失態を演じる者には相応の罰を与えねばならん」
    『……仏の顔も三度ということくらいは私も理解しております』
    「しかし、まさか元理事が列車砲の存在を掴んでいたとはな……
     完全に事後報告であったとはいえ、彼も良い人材を残してくれていたものだ」
    『情報が外部に漏れぬよう今日まで自らの存在すら秘匿していたことには少々言いたいこともありますけどね』

    カイザー側には有力な情報筋となる人物、それもかつてのPMC理事が残した者がいることをほのめかす会話が繰り広げられた後に画面はアビドスに移る。

    アビドスの市街地、柴関ラーメンの屋台に便利屋68の面々がいた。
    噂のお宝を手に入れて一攫千金と久しぶりにアビドスの地にやってきたはいいものの、有力な情報も手に入らず途方に暮れるアル。
    ここまで彼女たちが得たのは信ぴょう性のない噂ばかりであった。
    曰く「アビドスの地には古代の超兵器が存在する」「砂漠に眠るお宝とは未知の技術を秘めたオーパーツらしい」「雷帝の遺産と呼ばれるものが眠っている」――
    お宝の正体が古代の兵器である可能性が高いというところまでは目星がついたが、それがどこにあるのかまでは見当がつかない。
    ――そんな中、突然ずっと黙りこくっていたカヨコがアルたちに対して口を開く。

    「社長、噂のお宝かどうかはわからないけど、雷帝の遺産と呼ばれるものが関係してそうな場所にはひとつ心当たりがある」

    カヨコのその言葉に知っているなら最初に言ってほしかったと思いつつも駄目元でそこに行ってみることに決めるアル。
    だが、そんな彼女たちの前に立ちはだかる者たちがいた。
    それはかつて便利屋68がカイザーからの依頼で壊滅させてカタカタヘルメット団だった。
    かつての恨みとカヨコが知る雷帝の遺産に関する情報を手に入れようと襲撃を仕掛けてくるヘルメット団。
    彼女たちも噂のお宝を狙っていたのである。

  • 70二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 21:06:54

    便利屋参戦!どんどんかつてのメンバーが集まっていく

  • 713024/07/31(水) 21:17:57

    場面は変わり、対策委員会と合流するため砂漠を進む先生とゲヘナの風紀委員会。
    しかし、「ホシノを見つけた」という連絡を最後にアヤネたちからの連絡は途絶えていた。
    何かあったのかと心配するのと同時に「ホシノが後輩に手を出すようなことなどあり得ない」と考える先生。
    だがヒナは無情にも「梔子ユメが絡んだ場合はその限りではないかもしれない」と言う。
    情報部時代に得たホシノに関する情報が真実ならば、彼女の梔子ユメに対する優先度は相当なもの――
    それこそ後輩たちを力尽くで黙らせてもおかしくはないほどの、と予測するヒナ。
    それでもホシノと彼女が守りたいアビドスや対策委員会のみんなを信じたいという先生。
    それを聞きそれでこそと改めて先生に対する信頼を再認識し、自分も同じ考えだと語るヒナ。
    道中ゲヘナの風紀委員会と知りつつも襲いかかってきたトレジャーハンターを称するチンピラたちを蹴散らしつつ、対策委員会がいるであろうポイントへと向かう。

    ――その対策委員会は、ホシノ1人によって完膚なきまでに叩きのめされていた。
    完全に満身創痍となりながら、なおホシノを止めようと立ち上がるシロコ。
    そんなシロコを見てかつて自分に何度も勝負を挑んできた時のことを思い出しつつも、冷めた目で銃口を向けるホシノ。
    ホシノとシロコ双方に制止を呼び掛けるノノミ、アヤネ、セリカだが、彼女たちの叫びも虚しく銃声が砂漠に響き渡る。

    しかし、それはホシノのショットガンから発せられたものではなかった。
    ジェネラルが率いるカイザーPMCの精鋭部隊が偶然にも騒ぎを聞きつけてその場に現れたのである。
    銃声は彼らが放った威嚇射撃によるものだった。
    興がそがれたとばかりに「たとえ君たちでも次はない」と言い残し、ユメと共にその場を去っていくホシノ。
    追おうとするシロコであったが、ホシノに負わされたダメージからその場に崩れ落ちて気を失ってしまう。

  • 723024/07/31(水) 21:37:12

    対策委員会に対して何があったのか問いただすジェネラル。
    セリカは余計なお世話だと反発するが、アヤネとノノミは助けられたのは事実として自分たちの事情とこれまでのことを説明する。
    それを聞いたジェネラルは無慈悲にも対策委員会に告げた。

    「列車砲を探していたのならば残念だったな。
     すでにその隠し場所は我がカイザーPMCのエージェントが特定している。
     今頃はそのエージェントと仲間たちによって確保されているだろう」

    さらにジェネラルはノノミがネフティスの令嬢であることに気づくと、対策委員会の面々を部下たちに拘束させる。
    すでにホシノとの戦いで満足に動くこともできない身であった一行はあっさりその身をカイザーに囚われてしまった。
    すでに自分は実家を出奔している身なのでネフティスに対する人質にするつもりならば無駄だと語るノノミ。
    しかし、ジェネラルは彼女のその言葉の矛盾をすぐさま指摘する。

    「君が実家を飛び出してから今日まで特に不自由なく生きてこれたのは誰のおかげだと思っている?
     両親が君に与えたカードとその中にある莫大な金のおかげだろう?
     それはつまり、君は今でも表向きは両親やネフティスとは縁を切った気でいながらも、その恩恵に甘えているという証拠だ。
     その気になれば君の両親はいつでもカードを凍結させることができるのだからな」

    図星を突かれたノノミは言い返すことができなかった。
    自分でも本当はわかっていたことなのだが、ずっと目を背けてきたからだ。
    ジェネラルはノノミを「大人に近づいたつもりでいるだけの生意気で哀れな子供」と断じ、彼女を連れてエージェントとの合流地点へと向かう。
    残るアヤネたち3人は無情にも拘束されたまま砂漠の中に放置された。

    飛び去って行くカイザーPMCの戦術輸送ヘリ。
    それを目撃した先生と風紀委員会がアヤネたちを発見して救出したのはその直後だった。

  • 733024/07/31(水) 21:59:06

    アヤネとセリカからこれまでの経緯を聞いた先生は、ホシノが後輩たちに手を出したことに少なからずショックを受ける。
    何が彼女をそこまで駆り立ててしまったのか――
    ひとまず対策委員会の怪我の治療が必要というチナツの意見に従い、先生たちは一度アビドス高等学校に向かうことになった。
    アビドスに戻る途中、ヒナは先生になぜホシノが後輩たちを攻撃したのか、その根底にある感情を予想し告げる。

    「もしかしたら小鳥遊ホシノは、かつて梔子ユメを死なせてしまったことを自分だけが背負うべき罪と考えている。
     そして、なぜか復活した梔子ユメ本人の前でそれを清算しようとしているのかもしれない。
     梔子ユメの声に従い、彼女を守り切ることによって――」

    一方、便利屋68はカヨコの持っていた情報をもとに「生徒会の谷」と呼ばれる場所にやってきていた。
    そこはかつてアビドスが全盛期だった頃の一大軍事拠点であった地。
    しかし、砂漠化の進行によりとっくの昔に砂に埋もれて放棄された場所でもあった。
    カヨコがなぜこの地のことを知っているのか疑問に思いつつも、目の前の光景に対する疑問をまず最初に口にするアル。

    「砂に埋もれたという割には、結構その姿をはっきりと残してない?」
    「……2年前に当時のゲヘナの生徒会によって密かに掘り返された。
     雷帝の指示によって……」

    「雷帝」という存在が気になったアルたちはカヨコに詰め寄ろうとするが、それよりも先に「生徒会の谷」から轟音とともに巨大な影が飛び出してくる。
    それは風紀委員会に蹴散らされた後、密かに先回りしていたハイランダーの生徒たちによって発見、起動したシェマタだった。

    「動いている!?
     未完成で廃棄同然で放置されたはずじゃ……!?」

    カヨコのその驚きの声は轟音により誰の耳にも聞こえなかった。

  • 743024/07/31(水) 22:18:37

    シェマタはキヴォトス全土を射程に収められる戦略兵器とはいえ、列車砲である以上線路がなければただの砲台――
    アビドスの砂漠化の進行や、アビドス高等学校の財政面の問題、路線の拡張工事の停止なども重なり未完成の状態で放置されていたはずだった。
    しかし、便利屋68の前に姿を見せたそれは間違いなく完成して動いている。
    それも「列車砲」ではなく「戦車」と呼んだほうがしっくりくる巨大な移動砲台として。

    便利屋68には目もくれずシェマタの起動成功を喜ぶノゾミとヒカリ、そしてハイランダーの生徒たち。
    後はシェマタを無事に自分たちの拠点へと持って帰り凱旋を果たすだけ――
    ムカつく大人たちの支配から抜け出す時がきたと早くもお祭りムードである。

    ――だが次の瞬間、シェマタに搭載されていた一連の防衛火器が火を噴き、ノゾミたちに襲いかかった。

    何が起きた、暴走か、と慌てふためくハイランダーの生徒たち、そして巻き込まれた便利屋68。
    そんな彼女たちの前に1人の人影がシェマタの上に躍り出る。
    スオウだった。

    「残念だがこれはお前たちの物にはならない。
     なぜなら、私たちカイザーPMCのものになるからだ!」

    まさかのスオウの裏切り。彼女は自らの素性を明かす。
    スオウはかつてカイザーPMC理事の手によってネフティスの内情を知るためにハイランダー理事会に送り込まれたスパイだったのである。
    アビドス高等学校を巡る一連の事件で理事が失脚した後も自らの任務を続けていた彼女は、偶然シェマタの存在とその在処の情報を入手。
    停止していたアビドス自治区の路線拡張計画をハイランダーに再開させる裏で、シェマタ確保に向けた準備を進めていたのである。
    ちょうど同時期にカイザーがハイランダーの鉄道事業を買収しようと動いていたこともプラスに働いた。

  • 75二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 22:39:35

    このレスは削除されています

  • 763024/07/31(水) 22:40:29

    スオウのその話が終わると同時に、その場にカイザーPMCの戦術輸送ヘリが到着する。
    精鋭部隊を引き連れたジェネラルがスオウたちの前に姿を現し、両者ははじめて顔を合わせた。

    「君か、元理事がハイランダーに送り込んでいたエージェントというのは?」
    「ああ……」
    「よくやってくれた。
     今回の君の働きにはプレジデントも相応のものを用意して報いるだろう」

    その場で行われるシェマタの引き渡し交渉。
    ハイランダーも便利屋68も先ほどシェマタの攻撃を受けたこともあり迂闊に手が出せない。

    ――ふと、その時カイザーPMC側の集団の中に拘束されたノノミの姿があることにスオウが気づいた。

    なぜアビドスの生徒がこの場にいるのか、とジェネラルに問うスオウ。
    それに対しジェネラルはこう答えた。
    プレジデントがネフティスとハイランダーに対してシェマタの所有権と鉄道事業の買収に向けた交渉を始めている。
    ノノミの身柄を確保したのは交渉を有利に進めるためのカードとなるからだ、と。

    ――それを聞いた次の瞬間、スオウの銃が火を噴き、ジェネラル、そしてカイザーPMCの兵士たちを次々と撃破していった。

    またしても何が起きたのかわからず呆然とするノゾミたちハイランダーとアルたち便利屋68、そしてカイザーPMCの兵士たち。
    だが、我に返った兵士たちがスオウに対して銃撃を開始したことから、その場は完全に三つ巴の乱戦に突入する。
    それをよそに、スオウはノノミの身柄を確保してシェマタに乗り込むと、再びそれを起動して逃走を図った。

    「なぜこのようなことを?」と問うノノミに対してスオウは答える。

    「私がハイランダーに送り込まれたカイザーのスパイであることは事実だ。
     ――だが、それ以前に私はネフティスがカイザーに送り込んだスパイでもある」

    スオウは二重スパイ、いや三重スパイだったのである。

  • 77二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 22:52:55

    改めて見てもとっ散らかりすぎな経歴!

  • 783024/07/31(水) 23:08:38

    スオウは言う。
    自分には昔の記憶がなく、ネフティスに拾われ物覚えがある頃から企業の道具として生きてきた。
    本来ならばノノミが両親に従いハイランダーに入学していれば、自分はその護衛役の任に就き、生徒としてある程度の自由が与えられるはずだった。
    ――だが、ノノミは両親に反発して実家を飛び出し、アビドス高等学校に入学してしまった。
    これによってスオウはいまだに企業の道具としての人生を歩み続けざるを得なくなり今に至る、と。

    「わかるか!?
     貴様という現実を何も知らず温室で蝶よ花よとぬくぬく育っていたお嬢様のワガママひとつで、私はその人生を大きく狂わされた!
     これはそんな貴様に、そして貴様が選んだアビドスという呪われた地に対する復讐だ!」

    彼女はシェマタの主砲でもってアビドス高等学校を、そしてアビドスの地を徹底的に破壊するつもりだった。

    「今このアビドス、そしてキヴォトスで起きている一連の騒動の全ての元凶は貴様だ!
     その罪をその身と心に深く刻みつけろ!」

    激高しノノミに対して何度も銃を撃ち痛めつけるスオウ。
    だが、そんなスオウを前にしてもノノミは折れなかった。
    傷つき血を流し、自らのおかした罪の重大さを思い知らされながらも。
    むしろ、だからこそもう目を背けるわけにはいかないと彼女に決心させた。

    「仮に、あなたの復讐が果たされたとしましょう。
     では……その後のあなたはどうなるんです?
     こうなってしまってはネフティスにもカイザーにもハイランダーにもあなたの居場所はありません。
     そんな状態で、あなたはどうやってこれからを生きていくつもりなんですか?
     どこにも居場所がなく、好き勝手に生きることがあなたの求める自由だと言うんですか?」

    そんなものは、あなたが憎んでいる私と大して変わらない――
    ノノミのその言葉にスオウはショックを受け、激情に駆られて再びノノミを撃とうとする。
    だがその時、スオウの思考にノイズが走った。

  • 793024/07/31(水) 23:18:05

    今のノノミとの一方的なやり取り、そしてこれまでアビドスで起きた出来事が、奇妙なノイズと共にフラッシュバックしていく――
    そしてその果てに、スオウの脳裏にある存在が浮かびあがった。

    「地下……生活者……」

    スオウの口からその言葉がポツリとつぶやかれると同時に、銃声が響き渡り彼女の体が弾け飛ぶ。
    銃声がした方に目を向けると、いつの間にかその場にホシノとユメの姿があった。
    実はスオウがカイザーを裏切り乱戦が発生したどさくさに紛れて彼女たちも密かにシェマタに乗り込んでいたのだ。

    ノノミをユメに預け、シェマタの上でホシノはスオウと対峙する。

    「あんたには同情するけど、だからといってアビドスをめちゃくちゃにしていい理由にはならないよ。
     悪いけどあんたはここで私が倒す。お前はアビドスの――私の敵だ」
    「小鳥遊ホシノ……暁のホルス……
     貴様もまたアビドスという呪われた地が生み出した罪の象徴……!」
    「……ああそうだね。
     だからこそ、私はここでその罪を清算する!」

    片やホシノに対して、片や己の過去に対して――
    「小鳥遊ホシノ」という存在に対して怒りを向ける者同士の戦いが始まろうとしていた。

  • 803024/07/31(水) 23:33:43

    「ヒヒッ……ヒヒヒ……
     ようやく非有の真実たちが一堂に会しましたか……」

    ホシノとスオウが対峙する場とは違うどこか。
    そこでホシノたちの様子を観察しながら1人ぶつぶつと言葉をつぶやき続ける誰かがいた。

    「シャーレの爆発というファンブルこそ発生しましたが、ここまで今回のキャンペーンは順調に進行している……
     このままいけば我が悲願は……第6の古則の証明が果たされる時は近い!」

    「さあ、シェマタよ……梔子ユメよ……そして、朝霧スオウよ……」

    「此度小生の蒔いた種から芽吹いた偽りの現実たち……
     せいぜい今という有限の時を最後まで楽しんでくれたまえ!」

    ――同時刻、かつてゲマトリアたちの拠点であった場所。
    そこに黒服、マエストロ、そしてフランシスとデカルコマニーが集っていた。

    「突然の呼び出しに応じて頂き感謝します」
    「なに、お前の言いたいことはわかっている。
     だからこそこうして馳せ参じたまでのことだ」

    同僚との久方ぶりの再会に世辞を述べた後、黒服とマエストロはフランシスに向き合う。

    「フランシス、地下生活者を解き放ちましたね?」
    「なぜ奴を解放した?」

  • 813024/07/31(水) 23:38:01

    Part3終わり
    今回は出オチでは終わらなかったジェネラル
    ただし、口は災いの元とばかりにやはりナレ死(死んでないけど)する模様
    カヨコはこの時点で雷帝関係者であったことを匂わせて今後のフラグを立てておいた
    ……いや、原作でも雷帝に関わってるよねカヨコ?w

  • 82二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 23:38:18

    このレスは削除されています

  • 83二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 23:40:28

    乙でした
    死人の筈のユメ先輩と未完成の筈のシェマタと並べられてる時点で、
    スオウがそういう存在である事が判明してるのがもうね...

  • 84二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 00:21:14

    地下生活者の恐ろしさがガンガン伝わってくる

  • 85二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 01:10:24

    原作では複数の理由からヘイト貯めまくった地下生活者だけど
    この世界線では恐ろしさと不気味さが際立ってかつてないほどヤバい敵って感じだな

  • 86二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 06:12:26

    プレイヤー視点でようやくチカちゃんとその能力がなんとなく判明して阿鼻叫喚になるやつだな
    考察班がめちゃくちゃ賑やかになるやつ

  • 87二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 07:14:08

    スオウの無軌道というか無茶苦茶な感じもこれだと比較的すんなり受け止められそうな感じでよき

  • 88二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 07:48:11

    一見あらゆる事象を叶える無敵のチートに見えるけどランダム性とかの制約を補う為
    お宝を動線に大勢人を集めて噂が具現しやすい土壌作ってたり切れ者でもある事が伝わってくるのが良い...

  • 89二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 10:43:35

    原作地下が「PCの操作・舞台への介入」に近い力なら
    こちらは「シナリオフックの作成」に近い力なのだろうか
    強大で理不尽な事象を起こせる分小回りはまるで効かない、よりGM寄りって感じ

  • 90二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 18:16:14

    これで性格は原作通りの子供部屋おじさんだと思うとそれはそれで原作よりも情けなく見えるw

  • 91二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 19:27:43

    朝霧スオウを形作った噂が気になる
    ・ハイランダー、カイザー、ネフティスの対立関係
    ・アビドスに潜む脅威、過去の栄光と衰退
    この二つ辺りが結びついて人の形になったのかな...

  • 92二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 19:47:23

    ふと思ったんだけど、この共通幻覚概念だと噂から生まれたスオウを最終的に先生は一生徒として認めるって感じになるなら
    噂から生まれたユメ先輩も、先生もなまじ面識がないから一生徒扱いとして説得しようとするんじゃないかな?
    個人的に、ふと思ったんだけど

  • 93二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 22:31:10

    part3まででアビドスとゲヘナの過去の話を丁寧に積み上げて
    終盤これまでの違和感を着火して一気に新たなるゲマトリアとの戦いに切り替える...メリハリがあるなあ

  • 94二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 22:48:58

    こうして見ると原作のチカちゃんの能力が改めてよくわからんと思った
    ささやき戦術なのか状態改竄なのか作中はっきりさせてほしかったわ
    途中から精神干渉です的な描写されてたけど、それだとシャーレどうやって爆破したのか不明だし

  • 95二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 23:06:32

    ユメ先輩やスオウのシルエットの上に大量の文字(噂)が被さる演出がありそう
    ダイヤルアップ接続音辺りも添えられそうで...ブルアカってホラーだっけ?

  • 96二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 07:25:34

    ホラーもまたアオハルだから

  • 97二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 11:50:51

    能力の詳細を暴けば先生なら、あるいは先生だからこそ対抗できる気がする
    有名人としての拡散力や生徒達への伝手を使って有害な形で噂が実体化する前に捻じ曲げられるからね

  • 98二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 12:04:20

    >>97

    >>15やそういう点でもハナコの存在がすごく鍵になりそうなんだが……w

    噂をエロによって曖昧or塗り替えちゃいそうでw

    同じ補習授業部であるヒフミが覆面水着団として関わりがあるから先生の要請があればアビドスには介入できるだろうしw

  • 99二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 14:13:09

    思ったけど現状一番地下生活者に踊らされて被害受けてるのってカイザーじゃね?
    噂が実体化した存在であるスオウがいなければアビドスに再介入なんてしなかっただろうし

  • 100二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 14:31:24

    地下が人集めのためにアビドスにお宝の噂流さなかったら動かなかっただろうからそれはそう
    偶然シェマタの存在が噂と合致しちゃった結果だろうし

  • 101二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 14:55:57

    言の葉一つで世界が変わる、疑似ではあれど命すら生み出せる
    しかしそこに己の努力も成長もなく、噂を形にするのは大勢の素知らぬ他人
    故に彼はゲーム盤として世界を見る、大人にもなれない「お子ちゃま神」なのだろう

  • 102二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 19:12:21

    そういう点で見ると哀れなカミではある
    生まれ持った己の力のせいで人生の価値を見失ったという意味ではホシノにも通じるところがある、のかもしれない

  • 103二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 00:21:00

    そういやフランシスが生きてる辺り逆鱗を踏まなかったのかな
    或いは死んだふりか

  • 104二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 00:23:14

    >>103

    噂をある程度具現化させないと実体化できないからフランシスに攻撃できなかったとか?

  • 105二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 03:32:38

    もうこれが本編でいいよ(歓喜)

  • 106二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 03:52:46

    >>94

    精神干渉だったならガス周りにバレにくいけど爆発まで時間がかかる遅効性の工作をした後に

    違和感を薄める、感じさせない 工作部への意識を逸らして見つけさせないって方向で使ってたのかもね

  • 107二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 04:51:59

    >>100

    ウトナピシュティムの本船を発掘した前例があるからってのも考えられる

  • 108二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 08:47:02

    この世界線のシェマタ列車砲というより戦車らしいけど
    企業が集まる中事情を幾らか知るゲヘナ生が集結した事で未完成のシェマタを「極めて危険な兵器」として完成させたのかもしれんな

  • 109二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 11:20:51

    雷帝を知るゲヘナ生がアビドスに来た
    ウトナピシュティムの本船と混同された
    カイザーPMCのゴリアテなどの兵器の要素が混ざった
    噂が広まる中で二度三度曲折したんだろうね

  • 110二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 14:14:51

    今後の原作の展開によっては新しくつくられた存在の過去を掘り下げることになるわけか

  • 111二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 17:16:03

    雷帝やシェマタを知っているゲヘナの生徒がアビドス自治区に来る
     ↓
    地下生活者がばら撒いた噂を知る
     ↓
    噂を知ったゲヘナ生がゲヘナに戻る
     ↓
    ゲヘナで噂が広まる
     ↓
    噂がゲヘナでシャーレが爆発したという形になり事実化する

    こうして見るとマジで繋がってるのヤバいわこのシナリオ

  • 112二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 17:27:43

    第六の古則の証明のような「気付き」に執着するのは、能力では決して叶わない己の成長や過程を勝ち取る為なんだろうね
    元々即物的に満たされるタイプではなさそうだったしそれ込みでも死ぬほど邪悪だけど

  • 113二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 18:45:04

    原作の時点で子供でも大人でもなく、なおかつどちらにもなれない半端者だからな

  • 114二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 19:22:43

    ふと読み返して思う
    この世界線の3章サブタイトルが変わりそうだと思った

    これまでの過去が突如形を得て追いかけて来ただけで「夢が残した足跡」と言うには手帳も契約書も話の中で出てきてないし

  • 115二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 22:43:47

    現状だとホシノとノノミ、そしてアビドスに対して過去という罪がユメ、スオウ、シェマタとして具現化して襲いかかってきている感じ
    そう考えるとそんな感じのサブタイトルになってそう

  • 116二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 23:07:26

    過去と云う事実
    未来と謂う真実

    なんかそんな感じのフレーズがふと浮かんだ。今回の場合その過去すら「事実」かどうかあやふやなんだが

  • 117二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 00:37:03

    少なくともユメは「ホシノから見たユメ」の具現っぽいし、スオウは存在自体が滅茶苦茶だから事実ではないな
    シェマタも噂によって魔改造されてるから100%事実ではないものになってる

  • 118二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 02:32:32

    【Part4(前編)】
    時は先生たちによってアトラハシースの方舟が攻略された少し後に戻る。
    ゲマトリアの再建を図るフランシスは「混沌の領域」と呼ばれる空間へと足を踏み入れ、そこにいた元ゲマトリアのメンバーである地下生活者と対面する。
    彼はその能力と考え方の相違からゲマトリアを追放され、「混沌の領域」から他空間へのアクセスを断たれて事実上の幽閉状態にあった。
    フランシスは地下生活者に対してゲマトリアが壊滅したこと、自らはその再建のために動いていること、そしてこれまでとは異なる趣向で崇高に挑む必要性があることを語る。
    それを聞いた地下生活者は「ようやく小生の有難味がわかってきたか」と機嫌を良くし、フランシスの言う「ゲマトリア再建」に協力することを承諾する。
    ただし、そのための最初の狼煙は自分に上げさせることを要求。フランシスは渋々といった感じでそれを了承する。
    契約成立により再びキヴォトスへのアクセス権を得た地下生活者は早速情報の収集に乗り出すが、幽閉前とは様変わりしているキヴォトスに驚きを見せる。
    そんな彼に対してフランシスはシャーレの先生の存在と、現在のキヴォトスは事実上先生を中心に因果が巡っていること、先生に「勝利」することが自分たちが崇高に至れる絶対条件であると告げる。
    攻略難易度が高そうだとつぶやく地下生活者に対して、フランシスは続けて先生の持つシッテムの箱と大人のカードの存在を語ろうとする。

    「やかましいッ!!
     ネタバレ前提でプレイするゲームほどつまらないものはないんだよ!!
     小生のプレイスタイルに口を挟むな!
     黙ってろカスがッ!!」

    ――が、それが地下生活者の逆鱗に触れたのか、彼は衝動的にフランシスを「混沌の領域」から叩き出してしまう。

    場面は現在のゲマトリアの拠点に戻る。
    フランシスから事の経緯を聞いた黒服とマエストロは呆れたように語る。
    曰く「地下生活者は生粋の暇人(ゲーマー)であり、探究者である自分たちとは考え方が根底から異なる」。
    「地下生活者は崇高を目指してはおらず、ただ自分の欲求を満たすためだけに生きている」。
    「そもそも、地下生活者は生という概念も死という概念も持ち合わせておらず、それゆえに幽閉せざるを得なかった」。
    そして、「地下生活者の能力は自分たちゲマトリア、さらにはキヴォトスを滅ぼす可能性が高く危険である」とも――

  • 119二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 02:49:58

    かつての同志とはいえ、それだけを理由に地下生活者を解放したフランシスの行動は浅はかすぎたと黒服たちは彼を批判する。
    しかし、それに対してフランシスは心外だとばかりに反論する。

    「決して浅はかな考えからの行動ではない。
     地下生活者を解放したのも私の目指す崇高のための布石だ」

    フランシスは語る。
    現在のキヴォトスは紛れもなく先生を中心に因果が巡っており、先生こそが物語の主人公であると。
    先生はそれを自覚しておらず、かつ否定しているが、これまで起きた出来事から自分はその考えを変える気はない。

    本来はどのような道を辿ろうとも「破滅」という結末に至るキヴォトスという世界を「喜劇」という形に変えてしまうその在り方自体は正直好かないが、と個人的な感情を挟みつつフランシスは話を続ける。
    先生こそが今あの世界において唯一崇高と成り得る存在であり、先生が自らを主人公と自覚した時こそ、先生は崇高となる。
    先生を崇高とすることが自分の目的かつ目標であり、地下生活者をけしかけた本当の理由だと――

    その話を聞いた黒服とマエストロは「所詮それはお前個人の考えに過ぎない」と失笑するが、過ぎてしまったことは仕方がないと思考を切り替え、今後のことを考え始める。
    少なくとも地下生活者を止めることは黒服とマエストロにとっては急務であった。
    彼の能力によりキヴォトスの滅亡という最悪の結末を迎えることだけは避けねばならないからだ。

    「先生が崇高であるというフランシスの考えには同意できませんが……
     今回も先生のお力をお借りするしかないかもしれませんね」

  • 120二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 03:09:46

    同時刻、アビドス高等学校。
    対策委員会の面々の怪我の治療を行いつつ、先生は風紀委員会、そして対策委員会と今後のことを話し合っていた。
    ジェネラルの話が本当ならばすでにシェマタはカイザーの手に渡ってしまっている可能性が高い。
    そして、シェマタとノノミをカードにネフティスに対して何らかの契約を迫るだろう、と先生たちは予想した。

    その時、突然シッテムの箱に誰かからの連絡が届く。
    画面を見ると、連絡を送ってきたのはノゾミとヒカリであった。
    先日アビドスを2人が訪ねてきた際に連絡先を伝えていたのである。

    ノゾミとヒカリ、そしてなぜか一緒に画面に映っているアルの3人は先生に言う。
    「スオウが裏切った」「スオウはカイザーPMCの人間だった」「そのスオウが直後にカイザーすら裏切りシェマタとノノミを連れて逃亡した」。
    いきなり告げられるそれらの情報に、先生も対策委員会も風紀委員会も思わず呆けてしまう。
    さすがに展開が短時間に二転三転しすぎじゃないか?

    すぐさま我に返った対策委員会と風紀委員会はアヤネとアコを中心にシェマタとノノミの現在位置を割り出そうとする。
    ノノミの持っているスマホは最新機種であるため、たとえアビドスの砂漠内であっても電波から位置を特定できるかもしれないとアヤネは語るが、スマホの電源が切れているのか電話は繋がらず、逆探知もできなかった。
    ――実際はノノミがスオウに銃撃された時に彼女のスマホも壊れてしまったからなのだが、アヤネたちはそれを知る由もない。

    そんな中、外で見張りをしていた風紀委員会の生徒の1人が対策委員会の部室に飛び込んでくる。
    曰く、「カイザーコーポレーションのヘリが1機こちらに向かってきている」「相手は発光信号で着陸を求めている」と。
    その言葉に警戒する一同であるが、「ノノミが乗っているかもしれない」という先生の一言で校庭に着陸することが許可された。

  • 121二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 03:38:13

    さらに場面は変わりアビドス砂漠。
    砂漠の中を爆走するシェマタの巨体の上でホシノとスオウの戦いが繰り広げられていた。
    純粋な戦闘能力ではホシノのほうが圧倒的にスオウを上回っている――
    しかし、スオウはシェマタに搭載されている火器の支援を受けられること、そしてホシノはノノミとユメを守りながら戦わざるを得ない状況であったことから、戦況は一進一退であった。

    スオウは語る。
    シェマタの主砲はレールガンであり、なおかつ砲弾として射出されるのは専用のミサイルであると。
    ミサイルを砲弾として撃ち出すのは原理的には大砲と同じであり、通常のミサイルとは違い推進剤の燃焼が行われない。
    そのため、噴射炎の熱反応をキャッチするキヴォトスの現行の対空レーダーやミサイル警戒システムでは探知できず、一方的に相手に対して長距離ミサイル攻撃が可能なのだ、と。
    シェマタがキヴォトス全土を攻撃できる戦略兵器であるのはそれが理由であった。

    すでにシェマタの主砲はいつでも発射できる状態だが、確実にアビドス高等学校を破壊するためあえてシェマタを学校に近づけていると言うスオウ。

    「――言いたいことはそれだけ?」

    しかし、その言葉はかえってホシノをさらに怒らせることになり、ホシノはついに全力でスオウ叩き潰すことを決意する。
    ここにきてもまだ彼女は本気の出していなかったのである。ユメを守ることを優先していたがゆえに。
    目にも止まらぬスピードで一方的にスオウをなぶり殺すかのように叩きのめしていくホシノ。
    「キヴォトス最高の神秘」という高すぎる次元を思い知らされ、スオウは死の恐怖を抱く。
    そんな中、ヤケクソにホシノに対して放たれた攻撃の流れ弾がユメに命中。それにホシノは思わず動きを止めてしまう。
    それを唯一絶対のチャンスと考えたスオウは、いまだ確実にアビドス高等学校に命中させることはできない距離であることは承知のうえでシェマタの主砲を放つ。
    それに気づいたホシノが阻止しようと動くが時すでに遅く、シェマタから1発のミサイルが轟音と共に空に向けて放たれた。

  • 122二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 04:13:18

    場面は再びアビドス高等学校。
    風紀委員会の生徒たちが取り囲む中、校庭に着陸したヘリから降りてきたのはプレジデントとノノミの執事、そしてハイランダー理事会の直属組織である管理室の生徒だった。
    カイザーのトップの登場にわずかばかり対策委員会と風紀委員会に動揺が走るが、代表として先生とアヤネ、ヒナが対応に当たることになった。

    プレジデントは告げる。
    つい先ほどカイザーとネフティス、ハイランダーの間で取引が成立したこと。
    カイザーが数百億円でシェマタとその所有権を買収し、ネフティスとハイランダーはその資金をもとにアビドスの路線拡張工事を再開すると。
    それはアビドス自治区限定ではあるが、ネフティスとハイランダーが完全にカイザーに買収されたことと同義であった。

    さらに動揺が広がる一同。
    そんな時、校庭に一台の戦車が飛び込んでくる。
    万魔殿の虎丸、そしてそれに乗ったマコトとイロハ、イブキであった。
    他のメンバーや戦力に先だったアビドスにやって来たのである。

    「キキキ……!
     待たせたな先生。主役とはいつも最後に登場するものだ!」

    その場に乱入したマコトは出立直前にゲヘナで見つかったものとして1枚の紙を見せる。
    それはおよそ2年前に当時のゲヘナとアビドス両校の生徒会で交わされた契約書の現物であった。
    その内容はシェマタの建造中止と、その後のシェマタの所有権と処分についてはアビドス生徒会およびアビドスに一任されるというもの――
    つまり、最初からシェマタはアビドスのものであり、ハイランダーにもネフティスにも、そしてカイザーのものでもなかったのである。
    キヴォトスにおいて契約とは絶対の力を持つ。
    すでに2年前の時点で先約がアビドスとゲヘナで結ばれていた以上、カイザーがネフティス、ハイランダーと契約を交わしても意味はない。
    ――というより、まだ三者は「合意」しただけで、契約を結んではいなかった。
    マコトが持ち出した一手によりアビドスはおろか、ハイランダーとネフティスまでこの場は助かった形となる。

  • 123二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 04:26:32

    さらに追撃とばかりに先生たちの口からスオウがハイランダー、カイザー双方を裏切り、ノノミとシェマタを連れて逃亡したことがプレジデントたちに語られる。
    もはやこの一件はアビドスとゲヘナ、ハイランダーの問題であり、これ以上企業が関わることではないと。

    ――しかし、それを聞いたハイランダー管理室の生徒の一言で事態は一変する。

    「あの……
     スオウさんって誰ですか?」

    ハイランダー鉄道学園は路線や車両ごとに部署や派閥が異なる。
    そのため、他の部署や派閥に所属する生徒のことを知らないということ自体は珍しいことではない。
    だが、スオウは彼女と同じ管理室所属の生徒であったはず――
    ならば知らないということはあり得ない。

    さらに続く形でマコトとヒナも語る。
    ハイランダーの上層部の人間の顔と名前は自分たちも把握しているが、管理室に朝霧スオウという生徒はいなかったはずだ、と。
    ヒナはアビドスに向かう途中に一度スオウと顔を合わせているが、その時は「ハイランダーの一生徒」としか認識しておらず気がつかなかったのである。
    また、ノノミの執事をはじめとしたネフティスもスオウの「管理室所属」という言葉を信用しており確認を怠っていたことが明らかになる。

    では、スオウは最初からカイザーPMCの人間だったのかと思いきや、プレジデントもスオウの存在を知ったのはつい先日であると明かす。
    彼女が語る「理事に密かに雇われてハイランダーにスパイとして送り込まれたエージェント」という肩書きを半疑ではあったが信じてしまっていたのである。

  • 124二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 04:40:14

    ここにきて突如浮上した謎。
    朝霧スオウとはいったい何者なのか――
    そして、彼女の目的は何なのか――
    先生や一同にそれまでとは異なる動揺が走る中、プレジデントは1人動いていた。
    彼はいずこかへと連絡を入れると、1人ヘリに戻りそのまま飛び立ってしまう。

    「こうなってしまっては致し方ない。
     シャーレの先生、シェマタは別の方法で手に入れさせていただこう」

    去り際先生に対してそう言い残すプレジデント。
    取り残されたノノミの執事とハイランダー管理室の生徒を無視するように上昇するヘリ。

    ――その時、ヘリのローター音に混ざって何やら大きな音がひとつ聞こえたような気がした。

    直後、上昇していたヘリに何かが命中し、先生たちの視界を爆炎が埋め尽くし、全身を衝撃が襲った。
    暗転する視界と意識。
    意識が闇に沈む中で、先生は覚えのない光景を幻視する。

    地面に無情にも転がり放置され、砂漠の砂の中に埋もれていくノノミのゴールドカード。
    どこかの病院の病室で植物状態のまま半ば放置されているアヤネの姿。
    そして、砕け散るホシノのヘイローだった――

  • 125二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 04:51:35

    場面はアビドス砂漠に移る。
    ハイランダーの生徒たちと別れた後、便利屋68はシェマタを追って砂漠の中を歩いていた。
    とはいえ、すでにシェマタははるか遠方へと走り去っており、徒歩である彼女たちでは到底追いつけるわけがない。
    これなら自分たちもあの時駄目元でシェマタに乗り込んでいればよかったと嘆くアル。
    そんな彼女に、「それはかえってマズい。むしろ私たちは乗らなくてよかった」と語るカヨコ。
    アルたちがなぜそう言い切れるのかと尋ねようとしたその時、一行の耳に聞き慣れない大きな音が響いた。
    それはシェマタの主砲が放たれた轟音であったが、当然アルたちはそれを知るわけがない。
    (カヨコのみは「まさか」という表情を浮かべていたが……)

    その時、アルたちの目の前に1人の人影が姿を見せる。

    その人影は言う。
    「このままだとアビドスで取り返しのつかないことが起きる。力を貸してほしい」と。
    突然現れた人影に対する驚きと、いきなりそのようなことを言われた混乱もあるが、アルは相手の様子から本当にただ事ではないと判断し、即決で協力を決意する。

    「わかったわ。協力する。
     ――それにしてもあなた、前会った時とは随分雰囲気変わったわね?
     なんか結構大人っぽくなったというか……」
    「ん、企業秘密。
     それに、今は説明している余裕もない」

  • 126二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 05:09:58

    場面はアビドス高等学校に戻る。
    ヒナやアヤメたちの呼びかけで先生は目を覚ます。
    どうやらまたしても気を失っていたらしい。
    何が起きたのかを生徒たちに訪ねると、飛び去ろうとしていたカイザーのヘリにミサイルと思わしきものが直撃し、爆発・墜落したのだという。
    プレジデントの安否は確認できていないが、状況からして生きていても大怪我は必須だろう、とマコトは語る。
    同時に、アコの口からアビドス全域にカイザーの部隊が展開しており、今にもアビドスの市街地とアビドス高等学校に向けて進撃を開始しようとしているという事実が告げられる。
    去り際にプレジデントが先生に告げていたのはこのことだった。
    カイザーはかつて理事がやろうとしていたように、アビドスをその軍事力でもって制圧してシェマタや鉄道の利権を手に入れようという魂胆であった。

    シェマタをカイザーの手に渡すわけにはいかないため、風紀委員会と万魔殿は先生と対策委員会に協力して迎撃に当たることに。
    また、ハイランダーとネフティスもアビドスにおける鉄道の利権、そしてノノミ救出のために協力してくれることを確約してくれた。

    ――しかし、それでも展開しているカイザーの部隊を相手取るには戦力が足りない。

    先生はシャーレの権限をもって各自治区に現在のアビドスの状況を伝え、救援を要請することを決意。
    早速アロナとプラナ、そして連邦生徒会を通じてキヴォトス全土にメッセージを飛ばす。

  • 127二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 05:29:42

    同じ頃、シェマタではホシノとスオウの戦いに決着がついていた。
    もはや死に体同然のスオウに対してホシノは冷めた目を向けながらシェマタの停止を要求する。
    しかしスオウは「自分を殺してもシェマタはもうアビドスを破壊し尽くすまで止まらない」と言ってそれを拒否。

    「そう……
     じゃあ、あんたをやってから自分でどうにかして止めるよ」

    そう言ってスオウの顔にショットガンの銃口を押し付け引き金を引こうとするホシノ。
    だが、それに待ったをかける人物がいた。ユメである。

    「ホシノちゃん、また人を死に追いやるつもりなの?
     2年前、私を見殺しにしたように……」

    その言葉はホシノにとって最大級の爆弾。
    梔子ユメの死というトラウマを自らの罪と考えているホシノには絶対の効果があった。
    ユメ本人の口からそれを告げられたとなればなおさらである。

    激しく同様し、自らを銃を取り落としてその場にうずくまるホシノ。
    そんなホシノにノノミが駈け寄りユメを糾弾する。
    しかし、ユメはノノミに対して「自分は事実を述べているだけ。ホシノは今一度自分の罪と向き合わなければならない」と言う。

    まるで機械か何かのようにホシノに対して恨みつらみを口にし続けるユメ。
    曰く「ホシノのせいで私は死んだ」「私は最期までホシノに助けを求めたがホシノは来てくれなかった」「ホシノは最後の最後で自分とアビドスを捨てた」――
    その言葉ひとつひとつが剣となり槍となり、銃弾となってホシノの心を穿っていく。
    ユメを力尽くで黙らせたいノノミであったが、スオウにその身を散々痛めつけられたため、銃を撃つどころか満足に構えることさえできない状態だった。

  • 128二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 05:49:48

    ――その時、シェマタから再び主砲の発射態勢に入る。
    アビドス高等学校を射程に捉えたため、予めスオウが入力しておいた自動攻撃システムが作動したのである。
    倒れ伏しながらも口元を歪め自分の勝利を宣言するスオウ。
    それを無視してなんとか発射を阻止できないかとシェマタの内部に入るノノミ。
    しかし、当然のことながら彼女にはシェマタの操縦および操作の方法などわかるわけがない。

    そして無情にもシェマタの第二射が放たれようとしたその時、咄嗟に戦意を取り戻したホシノがシェマタの主砲の前にその身を滑り込ませた。
    自らの身を盾に主砲から放たれるミサイルを阻止するつもりであった。
    驚愕するノノミ、そしてユメ。
    目の前の光景がスローモーションのように流れていく中、ホシノは「これでいいんだ」と思わず笑みを浮かべる。

    「これで私の罪は――」
    「駄目。ホシノ先輩。
     それは罪を清算するどころか逃げること」

    ふいにホシノの耳に入る聞き慣れた声。
    その声が聞こえたと同時にホシノの身は一瞬でシェマタの車上に戻される。

    それと同時にシェマタの主砲は爆発を起こし、内部から爆炎を上げて弾け飛んだ。
    当然これではもうミサイルは発射されない。

    ――いったいなにが起きた?
    その場にいた誰もがそう思う中、一行の目の前に1人の生徒が姿を現す。
    それは別世界からやって来たもう1人のシロコ、シロコ*テラーであった。
    シェマタの主砲が爆発したのは、便利屋68から彼女が譲り受けた爆弾によって発破されたからだった。

  • 129二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 05:59:56

    というわけでPart4(前編)終了
    シャーレ爆破同様にプレ先ルートで起きた出来事を思わせる演出を今回は入れてみた

    ノノミ → プレ先ルートではカイザーのヘリに乗せられていた際にヘリを撃墜されて死亡
    アヤネ → プレ先ルートでは上記のヘリ撃墜時の爆発で大怪我を負い植物状態に
    ホシノ → プレ先ルートでは己の身を犠牲にシェマタの砲撃を阻止した

    この世界線では大雑把に説明すると
    ノノミはスオウが裏切り、彼女にさらわれたことで運命が変わったので生存
    アヤネは先生が健在だったので運命が変わり生存
    ホシノはシロコ*テラーのおかげで運命が変わったので生存しました

  • 130二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 09:07:30

    乙です
    プ、プレジデントーッ!!
    復活したユメパイはやはりホシノの罪悪感の化身だったんですね

  • 131二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 11:16:05

    何気にデカルコマニー族である事が証明された地下生活者
    混沌空間が便利フィールドではなく檻になってる...

  • 132二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 17:15:41

    マギレコの薄い本よろしく種付けおじさんの噂とかが広まらなくてよかったなw

  • 133二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 17:33:14

    大勢に呼び掛けたのが功を奏すかはたまた...
    能力が噂の具現化な以上逆利用が怖いんだ

  • 134二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 20:45:38

    といっても今のタイミングで呼んでも間に合う奴なんて限られてるだろうな
    ヘリ持ってる兎小隊くらいじゃない?

  • 135二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:48:28

    吹き飛んだ主砲、早めの到着シロコ*テラー
    さて役者は揃ったがどうなる...?

  • 136二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 02:05:03

    地下生活者「キャスティング完了と思ったらなんか知らん奴が舞台に上ってきた件」
    この世界線の先生(プレイヤー)「勝ったな」

  • 137二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 06:09:48

    この後チカちゃんクロコの正体知ってうわああああああってなるやつw

  • 138二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 10:37:10

    ユメ(非有の真実)の台詞どれもこれもホシノの言葉に置き換えられるのが尚更自罰の具現感が凄い
    独立してるように見えてその実ホシノの精神をそのまま写しているというか...

  • 139二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 17:59:16

    ホシノの自罰感情が噂によってユメ先輩のガワ被って顕現しているようなもんだからな
    存在そのものが対ホシノ特攻よ

  • 140二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:10:35

    ともあれ物語も佳境に近いて来た
    続きお待ちしております(小声)

  • 141二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 03:23:04

    しかし原作みたいな回りくどすぎる展開じゃなくてもやっぱり内容的に長くなっちゃうんだなアビドス3章
    やっぱりホシノの過去の掘り下げ一気にやってるからかな?

  • 142二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 06:05:07

    ホシノもそうだけどノノミの設定も若干拾ってるから長くなってるんだと思う

  • 143二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 07:23:56

    雷帝周りの話やこの後テラー云々もあるしな
    ……改めて挙げてくとほんとに出てくる要素多いな?

  • 144二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 10:41:56

    そういやクロコもこの世界線じゃ大体同じ過程をえて対策委員会の皆を失った訳だし
    前兆である「復活したユメ」「アビドスに広がる財宝の噂」を見てるんだろうなって

  • 145二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 16:23:03

    >>143

    原作3章は極上の材料を集めたのにレシピ通りに作る気ゼロなせいでマズくなった料理って感じがする

    まあ、そうなったのも地下生活者のせいなんだが

  • 146二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 22:25:21

    ベアトリーチェは黒幕だったけどアリスク達と因縁あったり
    先生たちの前に通信越しとはいえ姿見せてたからねえ
    やはりコミュニケーションは大事だ

  • 147二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 07:31:31

    このレスは削除されています

  • 148二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 13:41:16

    このレスは削除されています

  • 149二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 13:44:30

    こっちの世界線だとpart4前半までで地下生活者の能力+プレ先世界線の考察材料は揃ってるかな?
    多分ここみたいな掲示板では非有の真実で都合の良いキャラが作られてるんだろうな...

  • 150二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 13:45:36

    このユメはホシノの妄想から生まれた奴だから手帳かノートだっけ?
    それの場所は何処にあるか突きつければ良い。
    ホシノは結局見つからなかったけどユメは隠し場所を必ず知ってる。
    多分スオウもチカの設定の段階で、手帳がある事は知ってるが場所までは知らない。
    ユメのみ知ってるから突きつければ本物なら場所に案内出来るが、ホシノの妄想だからこいつは知らないから。

  • 151二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 23:01:56

    保守
    だいぶ長期にわたるスレッドと化したなあ

  • 152二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 07:13:02

    面白い概念でそれを軸にシナリオまでびっちり再定義してくださる方がいらっしゃったからな

  • 153二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 13:02:00

    この概念見ると先生がクズノハ探さないこと決意した理由もなんとなく察せるの俺だけかな?
    地下生活者見た後だと先生たちからすればクズノハも「安全なところから見てるだけなのに上から目線の半端もの」にしか思えんし
    地下生活者との違いは生徒と同じガワしているってだけで

    最終編後のメインストーリーは基本的に「大人ではなく生徒や生徒であった者が敵だった場合に先生が取る選択」をテーマにしてるっぽいから
    アビドス3章を見た後だと正直クズノハも味方と思うのは危険だと思うわ

  • 154二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 13:54:30

    なるほどクズノハにしても地下生活者の同類の可能性が出てきたのか
    頼るのは危険だと
    目から鱗だわその意見は

  • 155二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 14:03:01

    セイアをわざわざ助けた辺り完全な悪玉とは思いたくないけど
    腹に一物抱えてそうなのは確かに...と思った
    過去から語り継がれてる存在な以上生徒の外見してるだけの大人なのはそうだね

  • 156二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 17:08:42

    ぶっちゃけクズノハとコクリコ様ってペルソナのフィレモンとニャル様みてーなもんじゃねーの?
    自分たちが望む結末のためにマッチポンプ繰り返してるだけな気がする
    そうじゃなきゃクロカゲに対抗できる武器が都合よくPOPなんてしなーだろーし
    それもユカリと縁があるナグサの手元に

  • 157二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 17:28:57

    >>156を見たことで、セイアをテラー化から救ったのって未来視奪うためではなんて思ってしまった

    テラー化したとしても未来視持ったままだと自分たちの目論見が未来視で露見する可能性があるし

    これ幸いとばかりに助けるフリして接触した可能性ありそう

  • 158二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 00:02:03

    保守
    佳境に入った戦い、事態を混迷に導く非有の真実達
    落とし所が気になるなあ

  • 159二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 00:23:35

    >>126

    >ヒナやアヤメたちの呼びかけで先生は目を覚ます。

     アヤメ委員長!? 消滅したんじゃ…

  • 160二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 07:37:13

    残念だったなぁ、誤植(トリック)だよ

  • 161二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 09:44:24

    >>153

    >地下生活者見た後だと先生たちからすればクズノハも「安全なところから見てるだけなのに上から目線の半端もの」にしか思えんし

    クズノハはこれに加えて「なんか突然接触してきた胡散臭いやつ」って要素もプラスされる件

    ぶっちゃけ先生からしたらこいつもゲマトリアかと思っちまうんじゃねえか?

  • 162二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 12:00:22

    まさか3章の二次創作からクズノハへの腑に落ちる考察が出てくるとは思わなんだ...
    まじめな話今後のメインでゲヘナの次くらいに来そうだからね百花繚乱2章

  • 163二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 12:49:28

    >>156

    どっちかというと5のヤルダバオトじゃね?

    百花繚乱と花鳥風月という2つの狂言回しを用意して「誰かに全ての責任を委ねて楽したい」という百鬼夜行の生徒たちが望む共通願望を叶えようとしている感じ

    役目が終わったら民衆にあっさり忘れ去れれて気にもとめられないところとか終盤の怪盗団そっくりだし

  • 164二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 16:02:41

    ここまで言われるとクズノハ旧ゲマトリアのメンバーだった可能性までない?

  • 165二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 18:11:39

    つまり、ワカモこと玉藻の前の敵である、安倍晴明の親の葛の葉という関係から、ワカモの味方もしている先生の敵対者としての、クズノハという関係か…

  • 166二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 20:53:29

    安倍晴明って善玉役じゃないの?
    こう滅ぼしてやるぞみたいなイメージがないんだが

  • 167二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 22:14:14

    偏見だとは思うが、なんか晴明は天才的な人でなしとかそんな感じのキャラ属性を付けられてる印象があるっちゃある

  • 168二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 04:11:44

    そういやさ総力戦ボスとかの前口上ってさ話すやつって敵役だったじゃないか?
    クズノハもクロカゲのとき前口上でなにかしゃべってたよな
    これってメタ的には敵役として出しましたってならないか?

  • 169二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 04:25:00
    葛の葉 - Wikipediaja.wikipedia.org

    >葛の葉伝承は、被差別民階級の一つである声聞師(民間下級陰陽師)たちが生みだしたものだと考えられている。

    >彼らは晴明の名声を利用して自分たちの生業をより効率よく営むための手段にしていた。

    >また、自らの存在の賤から聖性への逆転を企図したとされる。


    ……だそうだ

    こう見るとクズノハも「自らを善の存在に見せかけてる」って可能性あるかも

    ブルアカの狐キャラってワカモもセイアもユキノも他者を欺いたり引っ掻き回す厄介者って役割を意図的に与えられている感じがするし

  • 170二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 14:44:02

    ならイズナはどのやつなんだい?
    あれは忠犬ポジションだが

  • 171二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 15:17:59

    >>170

    イズナはその名前から管狐だって当初から言われてる

  • 172二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 20:25:45

    そろそろ一週間
    ここから先重要なポイントしかないから時間かかるのも分かる...完結出来ると良いな

  • 173二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 23:20:57

    このレスは削除されています

  • 174二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 01:39:07

    【Part4(後編)】
    対策委員会の部室で先生とリンが連絡を取り合っている場面から物語がスタート。
    リンの口から連邦生徒会からは戦力を派遣することができないことを告げられ少しばかり消沈する先生。
    ヴァルキューレは元から政治的な理由で自治区への介入・戦力派遣が難しいうえに、先のクーデター騒ぎの後も新たな防衛室長および室長代理が決まっていないため、戦力派遣に関する責任を取れる者がいないことが原因だった。
    カヤの逮捕により彼女の派閥が自然消滅したとはいえ、それで連邦生徒会本来の「自ら進んで責任を取りたがる者がいない」という体質に変化はないのである。
    また、先生はシャーレの権限でSRTからヴァルキューレに編入された生徒たちだけでも招集できないかという案も出していたが、これも断られてしまう。
    こちらは元SRT生はヴァルキューレ編入時、個人単位でD.U.や各自治区の支署・分校にバラバラに配属されたため招集に時間がかかるという理由であった。
    (カルバノグの兎編で説明されなかった元SRT生たちの処遇をここで簡単に述べることで、プレイヤーの疑問に対する回答を行う)
    リンから矯正局に収監されているFOX小隊をシャーレの権限で保釈して招集することは可能と意見を出されるが、先生はそれは断る。
    ユキノたちは自らの意思で矯正局に入ったのに、こちらの都合で引っ張り出すわけにもいかない。
    それはこれまでのようにこちら側の勝手で彼女たちの意思を踏みにじることになるからというのが理由だった。
    (これまたアリウススクワッドなどは逃しているのにFOX小隊は矯正局にぶち込んだことに対するプレイヤーの疑問への回答)
    ここにきてリンは自分たちが責任云々以前に我が身大事で有事の備えともいえるSRTを閉鎖させてしまったことを後悔する。
    自ら過去を悔めるなら反省して今後良くしていけばいいと論じて先生はリンとの連絡を終える。

    部室を出た先生はアロナ、プラナと話をしながら廊下を歩く。
    現状ミレニアムやトリニティなどの自治区はわずかばかりでも戦力を派遣すると約束してくれた。
    カイザーの手にシェマタが渡ってしまった場合、どれほどの脅威となるのかを皆わかっているのである。

    そんな中、シッテムの箱にメッセージが届く。
    アロナとプラナが調べてみると、そのメッセージの送り主は別世界のシロコであるシロコ*テラーであった。

  • 175二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 02:06:44

    場面はアビドス砂漠、ホシノたちおよびシェマタに移る。
    シロコ*テラーはホシノたちに先生と連絡が取れたこと、シェマタはこのままアビドス高等学校に運び込むことになったと説明する。
    ひとまずこちら側の問題はどうにかなったと胸をなでおろすノノミだったが、シロコ*テラーからカイザーの戦力がシェマタとアビドスを狙って侵攻してきていることを告げられ、再び緊張が走る。
    それを聞いたスオウはすでにアビドスは詰みだと一行を嘲笑うが、カイザーの戦力くらい自分1人でもどうにかできると豪語するシロコ*テラーに奇妙な感情を抱く。
    また、ホシノはいくらシロコ*テラーもシロコといえど、自分たちの問題にこれ以上巻き込むわけにはいかないと言うが、そんなホシノをシロコ*テラーは張り倒した。
    倒れたホシノにユメが近寄るが、今度はユメを躊躇いなく銃撃するシロコ*テラー。傷つき倒れるユメ。
    当然激昂するホシノに対してシロコ*テラーは無慈悲に告げる。

    今の自分は他者の「命」という概念を感覚的に知ることができるが、ユメからはそれをまったく感じない。
    “これ”は梔子ユメの姿をした「ヒトならざるなにか」だ、と。

    シロコ*テラーのその言葉に困惑する一同。
    「人ではない」と告げられたユメ本人も困惑しシロコ*テラーに反論しようとするが、「2年前に死んだ後、今日まであなたはどこで何をしていた?」という問いに答えることができず口を閉ざしてしまう。

    ――そんな時、突然シェマタが停止する。
    燃料が切れたわけでもスオウが予め設定していたコントロールによるものでもない。
    これにはシロコ*テラーも困惑するが、突如その場に誰かが手を叩く音が響き渡る。

    「クックック……
     まさかここであなたが現れるとは思いませんでしたよ、砂狼シロコ……
     よもやあなたが先生よりも先に真実に王手をかけるとは思いませんでした」

    現れたのは黒服。
    予想外の人物の突然の登場にシロコ*テラーもホシノも銃を向けるが、彼はやんわりとそれを制止させる。
    曰く「自分は今回アビドスで起きている事件の真相を告げにきた」「今回の一件には自分は無関係」。
    当然その言葉を信じられない一行は警戒を緩める気はないが、黒服が「先生に通信を繋げてくれればわかってくれる」と言うので、やむを得ずそれに従うことに。

  • 176二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 02:32:59

    場面は再びアビドス高等学校。
    対策委員会、風紀委員会、万魔殿の主要な面々の前で先生はシロコ*テラーから届いた通信に出る。
    液晶画面に映った黒服の姿に先生は警戒するが、同じく画面に映ったシロコ*テラーの言葉で一応は彼の話を聞くことになった。
    黒服は語る。「今回アビドスで起きている事件の裏にはかつてゲマトリアから追放されたある人物の影がある」と。
    その人物、地下生活者はその存在自体が自分たちよりもさらに異質であること、そして「極めて危険な能力を有している」と言う。

    「地下生活者の能力……
     それは、自らがばら撒いた曖昧な情報――“噂”が一定の段階にまで広まり形を持つと、それが“現実”として具現化するというものです。
     それこそ、死者をはじめとした過去の存在や、本来は生まれていないものを顕現させることすらできます」

    その言葉に誰もが驚愕した。
    同時に、それが事実であるならばこれまでここ最近自分たちの身の回りで起きた出来事にも納得がいくことも理解する。

    2年前に死亡したはずの梔子ユメ――
    突如謎の爆発を起こしたシャーレのオフィス――
    未完成に終わったはずなのに完成しており、かつ本来とは異なる形で存在するシェマタ――
    奇妙な経歴を自称する朝霧スオウという謎の生徒――
    そして、それらが起きる前に突然アビドスを中心に広まった奇妙な噂の数々――
    すべてがパズルのピースのように合致した。してしまった。

    「地下生活者がアビドスを噂の基点にしたのは、おそらく噂を形作るのにピッタリな要因が揃っていたからでしょう。
     行方不明になった当時の生徒会長、ゲヘナの雷帝の遺産、そして企業や様々な者たちの思惑や感情……
     どれも彼のような人物が好みそうなシチュエーションです」

    液晶画面越しに笑う黒服に対して先生は地下生活者の目的と居場所を尋ねる。
    黒服は「地下生活者は自分たちにとっても厄介な存在」として素直にそれに応じた。

  • 177二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 02:49:59

    「地下生活者は先ほど述べた通り異質な存在であり、生きても死んでもいません。
     それゆえに、この世界のどこにも存在しない……いや、“存在することができない”というのが正しいでしょうか?」

    「彼が存在するのは、この世界の外側にある『混沌の領域』と呼ばれる世界と世界の狭間です。
     彼は常にそこで別世界を観察・観測し、興味を持った世界に噂という曖昧な情報を送り込みます。
     全ては7つの古則のひとつである『第6の古則』を証明するために……」

    第6の古則。
    はじめて聞く言葉に先生は頭にハテナマークを浮かべるが、アロナとプラナ、そしてヒナとマコトはその言葉に心当たりがあった。

    「非有の真実は真実であるか?」
    言葉を見聞するだけではいまいち意味がわからないそれ。
    かつて連邦生徒会長がエデン条約締結に向けて動いていた際、そのような言葉を残していたとヒナとマコトは語る。

    「地下生活者は自分という曖昧な存在を何であるのかはっきりさせたいのでしょう。
     そして、第6の古則を自らの手で証明することができればその答えが見つかると思っている……
     そんな彼の自問自答に巻き込まれるほうはたまったものではありませんが……」

    それゆえにゲマトリアはかつて彼を組織から追放し、「混沌の領域」が他世界に観測・干渉できないようにしたと語る黒服。
    しかし、フランシスがゲマトリアの復活を目論み、あろうことか「混沌の領域」の封印を解いてしまったとも語る。

    「このまま地下生活者を野放しにしておくのは我々にも先生にも、そしてキヴォトスにも利にはなりません。
     そのために今回は共闘のためにこうして姿を見せた次第です。
     もしこれを承諾してくれるのならば、私は『混沌の領域』の位置を示す座標と地下生活者を止める術を先生に提供しましょう」

  • 178二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 03:14:36

    一方、混沌の領域にいる地下生活者は突如現れた黒服の存在に怒り心頭であった。

    「なぜだ黒服!?
     ここにきてなぜ小生の邪魔をする!?
     小生のキャンペーンに勝手に割り込むんじゃねェ!!」

    シロコ*テラーという自身も知らぬ謎の存在が舞台に乱入したことはともかく、まさかゲマトリアのメンバーが舞台に現れネタバレをかますのは完全に予想外であった。

    「あともう少しでキャンペーンは完走するというのに……!
     生まれ出でた非有の真実のいずれかが役割を全うできれば第6の古則は証明されるのだ!
     それを……それをあと一歩というところで……!」

    地下生活者は焦る。
    今回彼がゲームクリア――第6の古則証明のための条件として定めたのは「アビドスもしくはキヴォトスの崩壊」だった。

    全ての存在には生まれながらに「運命」という役割を与えられている。それが地下生活者の持論である。
    そして、地下生活者自身は「曖昧な自らの存在が何者であるか、何であるかを解き明かす」ことが自らに課せられた運命・役割であると考えていた。
    そうでなければ自分が「一定のレベルに達した噂を実体化させる」などという中途半端な能力を持って生まれたりはしないからだ。
    もし「望むものが何でも実体化させられる能力」であれば、彼は自らを中途半端な存在(GM)ではなく「正真正銘の神」と考え納得していただろう。

    「すでにシェマタと朝霧スオウは倒され、与えられた役割を全うすることはできない……
     残されたのは梔子ユメのみだが……」

    地下生活者は悩む。
    梔子ユメにできることは小鳥遊ホシノを惑わし、それによって対策委員会の不和を産み内部崩壊に導くことだけだ。
    アビドスもしくはキヴォトス自体を崩壊させるだけの力はない。

    「――いや、待て。
     直接とはいかずとも間接的にアビドスかキヴォトスを崩壊させることはできるんじゃないか?
     現に朝霧スオウはそのようにしてアビドスの崩壊に至ろうとしていたわけだし……」

  • 179二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 03:52:53

    再び場面はシェマタに戻る。
    シロコ*テラーもホシノも、そしてノノミも黒服に対する警戒は緩めていないものの、それでも彼から語られた真相に動揺を隠せなかった。
    特にシロコ*テラーは「色彩や無名の司祭たち以外にも外なる脅威がキヴォトスに存在していた」という事実と「自身の世界が滅びた元凶と思わしき存在」に憤りを隠せない。
    一方で、自分たちの存在が事実上の偽りであることを突きつけられたスオウとユメは絶望の淵にあった。
    否定したくても黒服の語ったことが事実であると理解できてしまうため、もうどうすればいいのかわからなかった。

    そんな2人に対してホシノとノノミは手を伸ばして語りかける。
    たとえ偽りであったとしても、こうして自分たちの目の前にいるユメとスオウは確かに存在している。その事実は決して偽りじゃない。
    たとえその存在を否定されても自分たちはそれに対して最後までノーを突きつけてやる、と。

    「だからユメ先輩、そんな生きることを諦めるような顔をしないでください。
     あなたがそんな顔をしていると、私はいつまでも明日に向かって進められない……
     もう一度あの頃みたいにアビドスで馬鹿馬鹿しい日々を過ごしましょう。
     今度は対策委員会のみんなも一緒に……」

    ユメに対して微笑むホシノ。
    それは紛れもなくホシノの本心であり願いであった。
    彼女の時間はユメが死んだ2年前のあの日よりまったく進んでいなかったのだ。
    表面上は現実や今を見ているフリをしつつ、本当は彼女の目は常にユメと共にいた過去に向いていたのである。

    「……バカだねホシノちゃん」
    「ユメ先輩にだけは言われたくないですよ」

    その瞳に光を取り戻すユメ。
    ホシノが伸ばした手に対して自身もゆっくりと手を伸ばす。

    ――銃を握り、その銃口をホシノの顔に向けて。

  • 180二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 04:12:24

    響き渡る銃声。倒れるホシノ。
    目の前で起きた出来事に信じられないという表情を浮かべるノノミ、スオウ、シロコ*テラー。
    液晶画面の向こうから何が起きたと問いただしてくる先生やアヤネ。
    そしてその光景を1人興味深そうに眺める黒服。

    「本当にバカだよ、ホシノちゃん」

    そう言うユメの顔は恐ろしいくらい穏やかに微笑んでいた。

    「ユメに撃たれた」という事実に対するショックから立ち上がることができないホシノ。
    そんなホシノを見下ろしながらユメは語る。

    私は今の自分が何者であるのかを理解した。
    私は梔子ユメであって梔子ユメではない存在――
    小鳥遊ホシノが梔子ユメの死に対する自分と世界に対する憤りと嘆きの心を基点にアビドスに広まった噂が集束して生まれたもの。
    私の目的は消えかかっていた小鳥遊ホシノのそんな自罰的な心を蘇らせ、再び現実を直視させること。

    「そう……
     どうやっても過去は変えられないし、ホシノちゃんには私を救えないってことを思い知らせるの」

    不気味な笑みを浮かべつつ、ユメはそう言うと手にしていた銃を自身に向けてその銃口をくわえる。
    すぐさま止めようとするホシノとノノミ、そしてシロコ*テラー。
    しかし、無情にも銃声は再び響き渡り、ユメの体はゆっくりとその場に崩れ落ちる。
    ――嘲笑っているようにも悲しんでいるような表情をホシノに見せながら。

    倒れ伏すと同時にヘイローが砕け、同時にその身を砂のようにゆっくりと崩していき消滅していくユメ。
    黒服の言う通り、彼女は確かに実体を持った幻……噂にすぎなかった。

  • 181二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 04:16:43

    「あ……」

    ユメに対して再び伸ばしていた手が空を切るホシノ。
    そんな彼女の脳裏にユメの声が響く。

    ――やっぱり、今回も私のことを助けてくれなかったね。

    ホシノは絶望した。
    自分の存在がまたユメを死に至らしめた。殺してしまった。
    そんな自分はどうして死んでいない?
    なんで今ものうのうと生きている?
    どうして誰も私を罰して――殺してくれないんだ?

    悪いのは私だ。私のせいでユメ先輩は死んだんだ。
    私こそが悪なんだ。私は罰せられるべきなんだ。
    それなのに、どうして誰も私を責めない?
    なぜ私を生かす?

    「――ああ、そうか」

    私を「悪」と認めないこの世界が悪いんだ。

    ――何かが割れるような音をホシノとその場にいた者たちは耳にした気がした。

    小鳥遊ホシノは崩壊した。
    自らに向けていた憤りと嘆きの矛先を外側に向けた。
    ――反転した。

  • 182二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 04:29:22

    突如、アビドスの砂漠に巨大な赤い炎の柱のような光が天に向かって伸びた。
    その光はたちまちアビドスの空を赤く染め上げた。

    先生が、対策委員会が、風紀委員会が、万魔殿が、便利屋68が、ハイランダーの生徒たちが、柴大将が、市街地にいた人々が、カイザーの兵士たちが――
    アビドス各地にいた誰の目にもそれは映った。

    アビドスとほど近い他の自治区からもその光は目にすることができた。
    サンクトゥムタワーにいたリンも、先生からの要請を受けてヘリでアビドスに急行していたRABBIT小隊も。
    また、同じくアビドスに向かっていたC&C、正義実現委員会とそれに無理矢理くっ付いてきた補習授業部、忍術研究部といった面々も目にしていた。

    そして、誰もがそれを見て思った。
    あの時と――虚妄のサンクトゥムがキヴォトス各地に出現した時の空と同じだ、と。

  • 183二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 04:51:01

    「混沌の領域」にて地下生活者は笑っていた。

    「ヒヒッ……ヒヒヒ……
     キャンペーンにGMが余計な介入をするのは本来なら御法度だが、今回ばかりは致し方あるまい……
     そうとも! ここまできて小生のキャンペーンをめちゃくちゃにされてたまるか!」

    「小鳥遊ホシノ……キヴォトスの神秘の頂に座する者ホルスよ。
     お前がアビドス、そしてキヴォトスに終わりをもたらすのだ!
     梔子ユメの役割を……運命を継承する者として!」

    アビドス砂漠の某所で1人黒服は天に伸びる光の柱、その中心と根本にあたる場所を眺めていた。

    「……まさか、このような暴挙にまで及ぶとは思いませんでしたよ地下生活者。
     自らのセオリーに反してまでキヴォトスを滅ぼしたい……自らの悲願を成就させたいと?」

    「これは本当に先生の御助力がないとマズいですね……」

    「しかし、色彩の汚染によるものでもない神秘の恐怖への反転がこれほどとは……
     いや、キヴォトス最高の神秘である小鳥遊ホシノの反転だからこそこれほどのものになっているのでしょうか?」

    そして、アビドスから遠く離れたどこかでも、光の柱の発生を感知した者がいた。
    百鬼夜行の大予言者クズノハである。

    「――いかんなこれは。
     色彩ではなく自らの意思で反転する者が現れてしまうとは……」

    「さすがにこれは妾も腰を上げねばならん状況か?
     これは下手すれば妾ですらどうにもならんかもしれんが……」

  • 184二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 05:13:45

    反転しその姿を豹変させたホシノ。
    吹き荒れる莫大な力の奔流によって生じた衝撃に吹き飛ばされそうになるのをノノミ、スオウ、そしてシロコ*テラーは必死に耐えていた。

    なにが起きたのかわからないノノミとスオウ、そして液晶画面の向こうにいる先生たちに対してシロコ*テラーは語る。
    ホシノは自分と同じようにその存在を変質させた。
    しかし、目の前のホシノから感じる力は明らかに自分のそれとは似て非なるもの。
    同じ「恐怖」ではあるが、自分にもホシノが起こしたそれとその力がどれほどのものかはわからない、と。

    ノノミとスオウに対して急いでシェマタを発進させてアビドス高等学校に向かうように指示を出すシロコ*テラー。
    自分はなんとかしてホシノを食い止めると言う。
    また、このまま今のホシノを野放しにしておけばかつての自分のようにキヴォトスを滅茶苦茶にしてしまうだろう、とも語る。

    言いたいことはあるが、現状それくらいしか自分たちにできることはないとすぐさま悟ったノノミたちは言われた通りシェマタを再び発進させる。
    シェマタが走り出すと同時にホシノに飛びかかるシロコ*テラー。

    「ホシノ先輩……こんな形でまた勝負することになるとは思わなかった」

    アヌビスとしての力を完全に解放したシロコ*テラーはその勢いのままホシノを吹き飛ばす。
    そして、それを追撃するために自身も飛ぶように天を駆けた。

    アヌビスとホルス。
    かつて異なる世界のキヴォトスを滅ぼした存在は、世界の壁を超えてキヴォトスを滅ぼし得る存在と激突する。
    今度は滅ぼすためではなく守るために。

  • 185二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 05:16:38

    というわけでPart4
    この世界線ではホシノの死因が違うため、シロコ*テラーもホシノ*テラーの存在は知らないということに設定変更
    ちなみに、シロコ*テラーの世界の地下生活者が最終的にどうなったのかはPart5で説明される予定

  • 186二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 08:43:22

    乙です
    とうとうクライマックスだ...
    この世界線のホシノは自責と自己嫌悪が抑えきれなくなった結果文字通り反転してしまったんですね

  • 187二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 09:42:34

    対策委員会以外の面々にも言及や出番があるのいいなぁ、これまでの物語がきちんと地続きで繋がってる感あって

    こっちのホシノの絶望も痛々しく哀しい……どんな形で決着を付けるのか。楽しみだ


    >キャンペーンにGMが余計な介入をするのは本来なら御法度だが

    おぅ、言われてんぞ原作地下ピッピ

  • 188二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 13:08:28

    冒頭でSRT関連の先生たちのメタな疑問に対する答え合わせしているのはいいね
    実際シェマタとか普通にSRT出動案件だしな

  • 189二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 22:30:32

    非有の真実を生み出せる地下生活者こそ、あらゆる意味で不確定で中途半端な非有の真実そのもの...
    だからこそ凶悪で、だからこそ青二才なんだろうなあコイツは...

  • 190二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 22:42:33

    次のスレで延長戦、か

  • 191二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 06:51:31

    まさか2スレ目に突入するとは

  • 192二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 10:14:34

    次スレというかpart5楽しみ

  • 193二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 18:14:34

    再構成ssを振り返ってみると過去のユメとの回想は描かれずユメ(非有の真実)を通してホシノの過去や後悔が描かれてるんですね
    ただ文章上でカットされてるだけかもしれないですが...

  • 194二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 23:53:58

    >>186

    …今気付いたんですけど、この世界線のホシノは“神秘”から“恐怖”への反転だけじゃなく、自責思考から他責思考への反転もしてますよね?

    さらに説得力が増した…

  • 195124/08/13(火) 07:40:47

    スレ主だけど、まさか200到達しそうになるとは思わなかったわ

  • 196二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 19:17:16

    それだけオイシイ概念だったということでしょう
    次スレどうします?

  • 197二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 19:19:31

    スオウの心境の変化が分からんな
    わだかまりとか特になく協力してるようだが

  • 198二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 23:00:02

    >>197

    自分のアイデンティティ問題どうこうする前にヤバすぎる状況だから後回しにしてるんじゃないかな...


    次スレはあって欲しいですね(願望)

  • 199124/08/14(水) 00:29:33
  • 200二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 00:31:11

    立て乙です!
    しかし完走するとはなあ

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています