- 1白染セツナ24/07/29(月) 13:12:12
異論は認めません……!
あらすじ:
誰も知らない所で、過酷な救護活動(週6徹夜で19連勤)を続ける、救急医学部の一般部員、白染セツナ。
過労で倒れ、酷い後遺症を抱えた彼女は、部長のセナと先生(ついでにサヤ)の治療とカウンセリングによって回復に向かっていた。
そんな彼女の前に突然起きたゲヘナの爆発事件。現場で負傷者を救助していたセツナは、駆け付けた風紀委員たちと衝突する。彼女は銃を捨て、負傷者を守る盾になることを選んだ。風紀委員に撃たれながらも、一歩も引かない彼女の姿に、セナ部長と救急医学部の仲間たちが駆け付け、彼女を救出する。
その後、セナ部長による戴帽式や、入院中のヒナ委員長からの謝罪など、波乱万丈の出来事が続く。しかし、何となく復帰したセツナ。彼女がこれからどこへ向かうのかは誰にもわからない。唯一言えるのは、今日も彼女は……
「今日も徹夜ですね。分かりました。」
過酷な日々を乗り越えながらも、人々を救い続ける白染セツナの物語が、今始まる——。
前スレです
ひょっとして……|あにまん掲示板ゲヘナ一番忙しいのはうちなの?お馬鹿さんたちが暴れたら死体が増えるし風紀委員会が動いたらお馬鹿さんたちが死体になるし下手すると風紀委員会の方々も死体になるかもしれないしよく風紀委員会=忙しいのイメージ…bbs.animanch.com - 2124/07/29(月) 13:13:36
ステータス
戦闘 29→0 (戦闘を拒否)
事務 13
医療 63
知性 33
運動 63
技術 22
政治 64
交渉 33
創作 71
倫理 100
慈悲 44
神秘 49
倫理の化け物
容姿は立ち絵通りです
武装(非殺傷縛り)
グレラン(煙玉や催眠弾) - 3124/07/29(月) 13:13:56
- 4二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 13:34:26
たておつ
- 5二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 13:41:20
圧倒的になかよし...!
- 6二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 13:44:55
やはり徹夜連勤を共有している奴らは結束力が違う
- 7二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 14:22:14
風紀委員会とは大違いだぜ!
- 8二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 15:01:26
10まで保守
- 9二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 15:43:38
10まで埋め埋め
- 10二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 15:51:33
ジュウディス…
- 11二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 19:14:21
ウオオオオオ!
- 12二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 19:19:55
待機
- 13二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 20:09:06
ヒナにも引くほどの目つきの悪さ
- 14二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 20:29:47
- 15二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 01:11:27
徹夜してて眠いから目つき悪いんじゃ…
- 16白染セツナ24/07/30(火) 01:26:43
うわぁん!仕事が終わらないよ!
そしてごめんなさい!復帰と言いましたが、少し復帰前の話をしたいです…… この子は働き始めたら止まらないから、サヤとの交流が展開しにくいので先に行かせないといけないです!(苦悶する顔
あと保守ありがとうございます!
「退院、おめでとう!」「おめでとう」「おめでとう」「おめでとう、セツナちゃん」「おめでとう」
先輩たちに囲まれ、お祝いの言葉と拍手を頂きました。もちろん他の患者さんもいるから救急医学部の全員ではありませんが、わざわざ貴重な時間を割いてくれることだけで感動で涙が出そうになります。
退院、そう、本日をもちまして、退院することになりました。退院と言っても救急医学部の部室なので少し違いますが、でも退部は論外として、退室も意味が分からなくなるので、退院が一番落ち着きます。
肩の怪我がだいぶ治り、まだ安静が必要ですが、日常生活程度の動きは問題ないと判断されました。部活はもうしばらくお預けになりますが……
「すみません、私ばかり休んで……」
「いいのいいの!」「怪我はセツナちゃんのせいじゃないし!」「そうよ!」 「でも部活の支障が……」 「セツナちゃんのいない分、彼女がやってくれるよ?ね?」
「タスケテ……タスケテ……テツヤレンキンハイヤダテツヤレンキンハイヤダ……タスケテ……」
そう、ヒナ委員長が私の提案を採用し、あの時私を撃った風紀委員は減給処分以外に、一ヵ月救急医学部に体験入部することになりました。
死体……ではなく、負傷者様と向き合うことによって、命の大切さと自分の持つ銃の重さを覚えてほしいです。 - 17白染セツナ24/07/30(火) 01:27:34
「お前は絶対私のこと恨んでるだろう!じゃないとなんだこの激務!もう3日も寝てないぞ私は!」
最初風紀委員さんもこんな感じで誤解をしましたが。
「いえ、貴女も仲間のことを心配したからそんなことをしましたので、恨んでなんかいません。」「だったら!」「まだ3日ではありませんか?」「え?」
「そうよ!うち5徹!」「6徹」「二週間前かな……」「先輩やっぱw」「救護だから……」
「ね?」
「私がおかしいのか?いやこんなの絶対おかしいよ!」
こんな感じで彼女を説得し、いまは大人しく皆さんと一緒に救護活動を尽力しています。いいな、私も早く復帰したいです……怪我だから仕方ないですが……
退院した私は久しぶりに自分の部屋に戻って、これからのことを考えます。
「医学の勉強と、医学の勉強と、あと医学の勉強……あれ、他にやることは……?」
必死に考えた結果……
「サヤさんに……お礼を、しないといけないですね」
サヤさんの薬は使いませんでしたが、彼女もまた私のために智慧を貸してくれた一人です。
受けた恩は返さないと……サヤさんの好物は確かチーズで……
>>20 までどんなお礼をするかダイス
- 18二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 01:35:29
サヤも実験等で生活習慣が終わってるだろうからそこら辺のケア
- 19二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 09:10:18
様々な種類のチーズの盛り合わせ
- 20二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 17:50:44
ほ
- 21二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 19:18:34
チーズ系のゲヘナ名物の山盛り
チーズ輸出量、輸入量世界一のドイツモチーフだからあるかな...? - 22124/07/30(火) 22:16:36
- 23白染セツナ24/07/30(火) 23:53:06
サヤさんにお礼をすることを決めたあと、先生にモモトークを送りました。
簡単な挨拶をして、サヤさんに会いたいことを伝え、返信を待ちます。多忙な先生のことだから、返信がきっとすぐには来ないだろうと予想しましたが、意外にも早く来ました。
"肩はもう大丈夫?"
「はい、おかげさまで、ある程度動けるようになりました。」
どうやら私の肩の怪我も先生に知られたらしいです。先生に伝えたことはないのに……セナ部長から聞いたんでしょうか?
「サヤさんにお世話になりましたので、お礼をしたいですが、サヤさんはどんなものが好きですか?」
"やはりチーズだね"
"サヤはチーズに目がないよ"
サヤさんの立派なネズミミを思い浮かべつつ、ゲヘナのチーズ製品を検索します。食といえば山海経高級中学校ですが、チーズに関しては意外とゲヘナのほうが多いらしく、結構な数の商品があります。
「分かりました、ありがとうございます。」
"いつ行く?"
"同行するよ"
「そんな、先生に貴重な時間を……」
"ちょうどサヤに会いたかったよ"
数えるほどしか先生と話したことがないですが、嘘……ではないですが、明らかに私の怪我を心配していると考えられます。
「当日、よろしくお願いします。」
しかし、断る理由もないので、今回も先生と一緒にサヤさんに会うことになります。
買ったチーズ系お土産の量 30+dice1d70=70 (70) (山盛り最低限)
ついてにセツナが食に対する関心・お土産のセンス dice1d100=24 (24)
うわぁん、キヴォトスの食文化とかの設定とかないよ!名古屋めしあるしか分からないよ!勝手にゲヘナをチーズの産地にしていいのかわからないよ!産地にします!
- 24二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 07:33:23
わからないから全部買ったのか
- 25二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 13:28:32
サヤの好感度をカンストにするつもりか
- 26二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 14:12:05
まさに「手当たり次第」って感じだけど、その金いったいどこから…?実はちょっと良いとこ出身だったりする?
- 27二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 16:27:20
ここまで忙しいと「お金を使ってる暇がない」って言うことが起きることがありまして…
- 28白染セツナ24/07/31(水) 23:25:28
"随分と、大荷物だね。"
当日、先生と合流したあと、先生が驚いたようにそう言いました。前回の事件の経験を生かして、外出する時いつも持っている救急セットと、チーズ製品が詰まっている業務用保冷バッグ、確かに大荷物とも言えます。
「はい、こちらは全部サヤさんへのお礼です。」
そう言いながら保冷バッグを開き、中身を先生に見せます。ハードチーズ、クワルク、羊乳から作ったフェタチーズ、ティルジットチーズ、ケーゼクーヘン、あとチーズ味のお菓子も添えて……。
「普段こういうのあまり食べる機会がないので、ベストセラーのリストから口コミがいいものを一通り買いました。サヤさん、喜んでくれるでしょうか……。」
"きっと喜んでくれる。いや、絶対喜んでくれる。"
先生の言葉を聞いて、胸を撫で下ろしました。保冷バッグを閉じて、持ち上げようとする時、保冷バッグが先生に取り上げられました。
"私が持つよ。"
「え、でも……。」
"セツナの肩はまだ完全に治っていない。怪我人に重いものを背負わせないよ。"
反論しようとしても、「怪我人」、つまり負傷者と言われたら何も言えなくなります。
「……もしかして、最初からそのつもりでついてきたんですか?」
"さぁ、行こうか。"
先生は私の質問には答えず、微笑みながら保冷バッグを肩にかけて、歩き出しました。 - 29白染セツナ24/07/31(水) 23:26:16
先生と肩を並べて、雑談しながら歩きます。
"ところで、こんなに多くのチーズ、お金は大丈夫?"
「はい、大丈夫です。救急医学部の給料と残業代と休日出勤手当がありますので、そもそも普段お金を使う時間と機会も……」
"あ……"
先生が複雑な表情になりました。
"でもセツナが貯めたお金だよね。自分のために使わないか?"
「はい、だからこそです。私が、私自身がサヤさんにお礼がしたいです。」
先生がまるで眩しいものを見たように目を塞ぎました。朝の陽ざしがそこまで強くはないと思いますが。
「先生も激務でなかなか休みが取れないと前から伺いました。もしかして先生も同じく貯金しました?」
と冗談っぽく聞き返したら、先生が途轍もないスピードで目と顔を逸らしました。首、大丈夫でしょうか?
"そ、そんなことより……あ、そうだ、セツナは普段こういうの食べないと言ったよね。それはチーズのこと?間食のこと?"
「えっと、救急医学部の部活は忙しいので、コンビニで済ませることが多かったです。」
"ああ……前にセナからもそう聞いた。"
「最近は時間が惜しくて、エネルギーゼリーやカ〇リーメイト、あとポ〇リとサプリメントで済ましております。」
"……"
"山海経についたら、ご飯を食べに行こう。"
「え?それはどうし……」
"奢るから!食べに行こう!サヤも一緒に!"
「は、はぁ……」
保冷バッグを山海経まで背負った先生の体力dice1d100=20 (20) (100は余裕、1はやせ我慢)
- 30二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 23:49:46
先生らしいやw
- 31二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 07:53:54
不摂生な極み
団長に知ったらブチギレそう - 32二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 17:16:08
先生も忙しいはずなのになんでフィギュアなんて買ってるんですかね…
- 33二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 19:37:58
山海経でたらふく食ってくれ…
- 34白染セツナ24/08/01(木) 21:24:51
山海経高級中学校、ここに来るのはもう二度目ですが、やはりその賑やかさに圧倒されています。
香ばしい料理の匂い、客寄せの呼び声、観光客たちの絶えない笑顔、どれもゲヘナと違います。
私は静かなどころが好きですが、こういうタイプの賑やかさも好きになれそうです。
"……"
「先生、やはり私が……」
"大丈夫だよ"
先生が私の保冷バッグを背負い、山海経まで来ました。最初はまだ雑談がありました、途中から口数が少なくなり、今はただ黙々と歩くしかできませんでした。
ふと横を見ると、先生は少し疲れた表情をしていました。額にはうっすらと汗が浮かび、呼吸も少し荒くなっているようです。保冷バッグがかなり重いのでしょう。そんな先生の姿を見ると、心の中に申し訳なさが広がります。
「でも……」
"私を信じて"
先生は笑顔を見せようとしますが、その笑顔も少し力が入っているように見えました。
歩くたびに、先生の肩から保冷バッグがずり落ちそうになるのを何度も直しながら、疲れた様子がますます明らかになっていきます。普段、激務で鍛えられている先生でも、これはさすがにきついでしょう。
先生の背中を見ながら、私は心の中で感謝の気持ちとともに、早く目的地に着いて先生を休ませてあげたいと思いました。
こんなに重い荷物を持って、私のために歩いてくれるなんて、本当に優しい先生です。 - 35白染セツナ24/08/01(木) 21:25:08
錬丹術研究会に入り、サヤさんの研究室のドアを叩きます。
"サヤ、いるか?"
先生がそう言った後、研究室のドアが勢いよく開きました。
「先生!待ってたのだ!」
印象に残るあの愛嬌のいい声が聞こえます。
「僕様に会いたい人って……あ!あの時のナースちゃん!」
「はい、セツナです。ご無沙汰しております。」
「指の痙攣はもう治った?あげた薬を飲んだの?」
「えっと、飲んでませんでしたが、指は治りました。」
「飲んだ結果が聞けないのは残念だったが、治ってよかったのだ!で、また僕様に会いに来たのはどうしてなのだ?」
「サヤさんにお世話になったので、お礼をしたいです。」
先生が保冷バッグをテーブルの上に置き、蓋を開きます。
"セツナからのプレゼントだよ。"
「こ、これは……」
サヤのテンションdice1d100=99 (99) +50(山盛り100の力)
- 36二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:28:09
ばちくそテンション上がったな
- 37二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:30:36
この子のダイスおかしいよ...
- 38白染セツナ24/08/01(木) 21:41:34
「チーズなのだ!山盛りのチーズなのだ!」
サヤさんは歓声を上げ、目を輝かせながら保冷バッグの中を覗き込みました。その瞬間、まるで子供のように興奮して飛び跳ねる姿が目に入りました。
「これはハードチーズ!そしてクワルク!フェタチーズにティルジットチーズも!ケーゼクーヘンまであるのだ!知らないやつもあるのだ!」
サヤさんは一つ一つのチーズを手に取り、まるで宝物を扱うかのように見つめました。その喜びようは本当に心からのもので、私も自然と笑顔になりました。
「こんなにたくさんのチーズ、どれから食べればいいのか迷ってしまうのだ!これは夢じゃないのだよね?」
サヤさんは信じられないとばかりに私と先生の顔を交互に見ました。私はただ微笑んで頷きました。サヤさんはその後も保冷バッグの中を何度も見返しながら、興奮が収まらない様子でした。
「これはすごいのだ!本当にありがとう、ナースちゃん!」
サヤさんは私の手を取り、感謝の気持ちを何度も伝えてくれました。その手は少し震えているようで、本当に心から喜んでいることが伝わってきました。先生も微笑みながらその様子を見守っています。
彼女が喜びに満ちた表情で私たちを見つめるその瞬間、私もこの贈り物が本当に意味のあるものであったことを実感できました。
サヤさんとの仲良し度dice1d50+50= (無差別チーズ爆撃補正)
これから山海経で何を食べにいきますか?
3スレ↓まで スレ一つの品数制限なし、先生のエンゲル係数に対する配慮は個人の判断で
- 39白染セツナ24/08/01(木) 21:42:08
私のミスでした
サヤさんとの仲良し度dice1d50=7 (7) +50(無差別チーズ爆撃補正)
- 40二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:46:13
ここのダイス神は邪神のようだな
- 41二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 06:57:41
保守
- 42124/08/02(金) 07:52:46
- 43二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 08:50:26
肉まん
- 44二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 08:50:49
満漢全席(食べれなかった分は先生が責任もってアリウスに届ける)
- 45二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 10:13:50
ルミの試作品、出来は神の振る賽に任せる
- 46124/08/02(金) 12:36:37
昼更新できそうにないので先に振ります
ルミの試作品の出来dice1d100=24 (24) (ルミだから1出でも普通に食える料理)
セツナの食事量dice1d100=44 (44) (1ほど少食、100はアカリ)
……どのみち普段はあまり食べないですが
- 47二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 12:54:13
アリウスの分が残ったな
- 48二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 20:14:30
保守
- 49白染セツナ24/08/02(金) 23:06:03
「ナースちゃんの連絡先ゲットなのだ!」
サヤさんは歓喜のあまり研究室の中を駆け回り、興奮を抑えきれない様子でした。私はそんなサヤさんとモモトークを交換しました。連絡先に救急医学部の皆や先生以外の名前が加わることが、なんだか新鮮で不思議な感じがします。
"そうだ、サヤ。"
"昼、一緒にしない?奢るよ。"
「本当か!今日は良い日なのだ!」
"実はセツナに山海経の料理を食べさせたいんだ。"
「うそ!ナースちゃん、食べたことないのか?」
「あ、はい……」
「人生の損なのだ!よし、玄武商会に行くのだ!」
サヤさんはそう言うと、軽快な足取りで外へ向かいました。先生に目をやると、先生は肩をすくめながらも微笑んでサヤさんの後に続きました。私も慌ててその後を追います。
錬丹術研究会を後にして、私たちは玄武商会へと向かいました。途中、サヤさんは興奮気味に玄武商会のおすすめの店や自分の好きな料理について熱心に話してくれました。先ほどのチーズへの喜びようからは想像できませんが、どうやらチーズ以外にも多くの好物があるようです。
「で?ナースちゃんは何を食べたいのだ?」
「えっと、そうですね……」いきなり食べたいものを聞かれても、昔何を食べたかすら思い出せません。「肉まん……とか?」
思わずコンビニの商品を思い浮かべます。確か肉まんも山海経の伝統料理……のはず。うっかりピザまんを言わなかった自分を褒めてあげたいです。
「肉まんだけでいいの?小食だなナースちゃんは。普段ゲヘナで何を食べてるの?」
「カ〇リーメイト?あ、チーズ味が一番好きです。おすすめします。」
「あれは料理ではないのだ!」
"同感だ。"
と、なぜか先生とサヤさんから総ツッコミを受けました。 - 50白染セツナ24/08/03(土) 00:25:24
「飲茶……いや……刀削麺……それはぼく様の好きなやつ……いや……」サヤさんがああでもないこうでもないと悩んでいると、先生が思い出したようにとある店に向かって歩きだしました。
"いい店知ってる。"
先生が案内してくれたのは、ザ・山海経感のある店でした。山海経ではありふれた店だと思いましたが、内装や照明、配色から優しい雰囲気を感じました。
"知り合いの店だ。味は保証するよ。"
「ルミ会長の店じゃないか!先生はルミ会長の知り合いなのか?」
"そうだよ。"
どうやらここはサヤさんも知っている店らしいです。もしかしてここは名店なのかもしれません。そう思うと少し先生に申し訳ない気分になりました。でも、先生は大人ですし、生徒の基準では高いお店でも、先生なら……
「いらっしゃい、先生!来てくれて嬉しいよ。今日は一人ではないようだね。」
「こんにちは、ルミ。」
「ルミ会長!」
「おお、サヤじゃないか、今日は先生と一緒に来たのか?で、こっちは……」
「セツナです。サヤさんとご縁があって、今日はサヤさんに会うためにゲヘナ学園から来ました。」
「あたしは朱城ルミ。玄武商会で会長をやってるんだ、よろしくね。」
なんと、厨房から出てきたのは玄武商会の会長さんでした。先ほどまで厨房で料理をしていたらしく、汗まみれの彼女は少し色っぽく見えます。彼女も生徒のはずなのに、大人びた雰囲気を感じます。
「ゲヘナか……なんか思ったよりずっと大人しい子が来たね。」
"セツナはいい子だ。"
「へ……」
ルミさんは私を面白いものを見るような目で見つめました。少し恥ずかしくなって頭を下げ、チラとルミさんと目を合わせます。すると、ルミさんが先生の肩を引っ張ってこそこそ話し始めました。
「ちょっと、あたしあの子になにかした?すごく睨んでくるんだけど。」
"セツナはいい子だよ。目がちょっと個性的なだけ。"
「うっそ、あれって素?」
先生とルミさんが何か重要なやり取りをしている間、サヤさんはメニューを開いて注文を考えています。彼女の落ち着きぶりには驚かされます。 - 51白染セツナ24/08/03(土) 00:27:01
- 52二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 00:28:47
あっ・・・
- 53二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 08:19:29
大ダメージ!
- 54二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 08:53:30
そりゃ覚悟顔になるわ
- 55二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 11:40:18
ゲヘナの眼光
- 56二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 11:53:36
過去は変えられない、失った財布の命は戻らない
- 57二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 18:55:56
先生すまねぇ(満漢全席書いた人)
- 58白染セツナ24/08/03(土) 20:40:52
ルミさんが注文を取り終えると、厨房へ戻りました。しばらくすると、料理が次々と運ばれてきます。テーブルが次第に華やかになり、その光景に圧倒されました。
「これが満漢全席……」
豪華な料理の数々がテーブルいっぱいに広がり、どれから手を付けていいのか迷ってしまいます。美しく盛り付けられた料理が、まるで芸術作品のように輝いていました。
サヤさんは、目を輝かせながら次々と料理に手を伸ばしています。
「これもおいしそうなのだ!あっちも!いや、こっちも!」彼女は興奮しながら、一口一口を楽しんでいます。
「本当においしいのだ!先生、ありがとう!」と、サヤさんが言いながら料理を頬張りました。
私も恐る恐る一口食べてみると、口の中で広がる豊かな味わいに驚きました。
「これは……本当においしい……」
一方で、先生は私たちの様子を見守りながら、微笑んでいましたが、その表情の端には少し心配そうな色が見えました。普段より高い瞬きの頻度に冷や汗、明らかに財布のことを心配しています。
"満漢全席は気に入った?"
「はい、とても美味しいです……でも、こんなに豪華な料理は初めてで、ちょっと圧倒されています。」
「ふふ、これが山海経の誇る料理なのだ。たまにはこういう贅沢もいいのだ!」
「ええ、確かに。でも、先生……」
"気にしないで、セツナ。今日は特別な日だからね。"
先生は優しい笑顔を浮かべながら、私たちに料理を勧めました。
「どれも本当に美味しいです。サヤさんがこんなに喜んでいるのも納得ですね。」
「本当によかったのだ!ナースちゃんももっと食べるのだ!これは絶対に試してみて!」
サヤさんは嬉しそうに次々と料理を私に勧めてくれました。私はその度に一口ずつ試し、その美味しさに感動しました。
「先生、ありがとうございました。こんなに素晴らしい食事を……」
"君たちの笑顔を見るだけで十分だよ。"
先生はそう言いながら、私たちの楽しそうな様子を見つめていました。財布の心配はあるにせよ、先生もまたこの時間を楽しんでいるようでした。
こうして、私たちは満漢全席の料理を堪能し、楽しい時間を過ごしました。サヤさんの喜びと、先生の優しさに包まれて、私は幸せなひとときを過ごしました。
ちなみに、そのあと先生はお店のスタッフに頼んで、食べきれなかった料理を丁寧に持ち帰り用に包んでもらい持ち帰りました。 - 59白染セツナ24/08/03(土) 20:50:05
好感度
セツナ→先生 dice1d40=40 (40) +60(先生だから)
ルミとの仲良し度 dice1d100=89 (89) (50以上モモトーク交換した)
今度こそ仕事復帰します……!
>>62まで復帰後の初仕事、もしくは誰とのお話
- 60二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 20:56:39
ゲーム開発部
ゲーム開発において医療従事者の話を聞こうと思ったからとか? - 61二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 20:57:38
ここまで親身な上に満漢全席を二言なく奢ってくれたらこうもなる
恋愛って言うよりは信頼だと美味しい
モブちゃんたちとゲヘナの日常、つまり大量のした…患者! - 62二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 22:08:03
- 63124/08/03(土) 22:50:22
- 64二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 09:31:16
あー中華食いたくなってきた
- 65白染セツナ24/08/04(日) 15:56:59
な、長くなりそうだからゆっくり更新します(苦悶する顔)
「本日をもちまして、職場復帰させていただくこととなりました。」
肩の怪我が完治し、セナ部長から復職の許可をもらいました。これで、また部活を再開できます。
「セツナちゃん、おかえり~」「おかえり」「ユルシテユルシテ」「やったー」「おかー」
歓迎の声があちこちから飛び交い、みんなの笑顔に迎えられる。こんなに待っていてくれたなんて、胸が温かくなります。
「えっと、皆さまにはご迷惑をおかけしてしまい、誠に……」
「もう、セツナちゃん、硬いよ」
言い終わる前に、一人の先輩が私をぎゅっと抱きしめました。
「みんな、セツナちゃんのこと待っていたんだから。もちろん、迷惑なんてまったく思っていないよ、分かった?」
先輩は私の耳元で優しく囁く。
「……はい」
「ずるい!」「あたしもー」「カエシテオウチニカエシテ」「抱けっ!抱けっー!」「うおぉでっか」「あら^〜」「セツナちゃん柔らかい~」
先輩たちと軽く抱擁を交わしながら、改めて自分がどれほど恵まれているかを感じました。
「ありがとうございます」
その一言には、感謝の気持ちがいっぱい詰まっていました。復職の喜びと、仲間たちの温かさに包まれて、また新たな一歩を踏み出す決意が固まります。 - 66二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 16:25:51
大半が発狂してるし例の風紀委員はまだ出向中なのか?w
- 67二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 16:54:20
ところどころもしヴァル候補がいて草
- 68白染セツナ24/08/04(日) 23:13:52
久しぶりに部活に戻れる喜びはひとしおでしたが、ゲヘナ学園の混乱は相変わらずです。復職初日から、次々と仕事が舞い込みます。
「セツナちゃん、これお願い!」
「またケガ人が出たよ!」
「急患が来るから準備して!」
部室のドアが開くたびに、新たな患者や報告が飛び込んできます。ゲヘナ学園はいつも事件やトラブルで溢れていて、その全てのトラブルの終着点は救急医学部です。
久しぶりの現場での作業は少し戸惑いもありましたが、体が覚えている動作に従い、迅速に対応します。
「セナ部長からの連絡!自治区〇〇〇-〇〇番に乱闘事件!救急車の出動要請です!」
「今日の車当番はもう全部回してるのよ!」
「じゃあ、今動ける人?」
「あいよ~」
「悪い!こっち今動けない!えっと……セツナちゃんお願い!」
「は、はい!分かりました!」
どうやら今日はいつも以上に忙しくなりそうです。
硝煙の匂いと銃声、懐かしい私の大嫌いな臭いと音。
「帰ってきましたね、私。」
そう呟いた後、先輩はここにいないセナ部長の代わりに指示を出します。
「先に到着した風紀委員会は現在不良たちと交戦中。交戦区域はもうここから離れていたので、まずこの場の負傷者たちを回収します。そのあとは風紀委員の働き次第でそっちに向かう!では、始め!」
「はい!」
硝煙の匂いが鼻をつき、遠くから聞こえる銃声に耳を澄ませながらも、私は自分の任務に集中しました。
ここにいる死体の数と怪我の酷さ dice1d100=62 (62)
セツナの働きぶり dice1d100=92 (92)
- 69二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 07:41:36
セナのスキル緊急車両11号から見ると
救急医学部は少なくとも11台の救急車保有している
結構でかいな救急医学部 - 70二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 17:17:42
働き者ですなぁ
- 71白染セツナ24/08/05(月) 21:46:37
「セツナちゃん、張り切ってるね」
「はい、今まで休んだ分、頑張ります!」
「ほどほどにねー」
乱闘事件と聞いていましたが、実際には全員が搬送する必要があるほどの大怪我を負っているわけではありません。むしろ、失神のフリをしてただで救急車に乗ろうとするお馬鹿もいるほどです。
「こちょこちょこちょこちょこちょ」
「ちょ、やめ、やめろーー!わかったよ!起きてるよ!」
「元気になったら自分で歩きなさい。」
死んだふりをするお馬鹿たちを軽くあしらいながら、本当に搬送する必要がある負傷者を集め、出血などの怪我があればその場で緊急手当をします。全員を搬送したいですが、車の積載の制限もありますから仕方ありません。
「満員です!車は一旦戻りますが、セナ部長がこっちに向かってるので、引き続き負傷者たちを集めてください!」
「はい!」
モモトークのグループから乱闘事件の情報を確認すると、風紀委員会が思ったより仕事が早いようです。
「私、あっちに行ってきます!」
「ちょっと、セツナちゃん?一人大丈夫?」
「状況次第で皆さんも呼びます!」
「頼んだよー」
大通りから離れ、廃墟エリアに近づきます。予想と違って、死体を見つけることができませんでした。廃倉庫の時のように怪我人が瓦礫の後ろに隠されていることもあるので、廃ビルの中も軽く見回ります。誰も怪我していないことは良いことです。そう考えると、頭上から銃声と爆発音が聞こえました。爆発で目の前の天井が崩れ、思わず尻餅をつきました。
崩れた天井の瓦礫の上に、一人のゲヘナ生が気を失って倒れています。
「だ、大丈夫ですか?私の声聞こえますか?」
と、不格好な体勢でゲヘナ生に声を掛けます。
「あなたは……白染セツナ。」
「え?」
しかし、返事をしたのは倒れたゲヘナ生ではなく。
「風紀委員長……様。」
上の階の空洞から私たちを見下ろしているのは、ヒナ風紀委員長でした。
セツナの気まずい度 dice1d100=25 (25)
ヒナの気まずい度 dice1d100=30 (30)
- 72二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 08:13:33
どっちも後ろめたいことがないからか
- 73二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 08:54:05
この子絶対エデン編でぶっ倒れるほど仕事するんだろうなぁ
- 74白染セツナ24/08/06(火) 13:12:44
あんまり気まずさが表せないのはすまない……(苦悶する顔
ヒナ委員長は天井に開いた穴から飛び降り、倒れたゲヘナ生の隣に立ちました。部室で会った時とは違い、何となく睨まれた気がします。
「白染セツナ、休養中だと聞いたが、ここで何をしている」
「えっと、今日は復職初日です。今は負傷者を一箇所に集めて、セナ部長の到着を待っています。」
「……そうか。しかしここは交戦区域だ。風紀委員会の管轄のはずだ。」
「でも、公開された情報によると、交戦区域はもう離れたのでは……」
私がそう答えると、ヒナ委員長は携帯端末を取り出して確認し、「移動しすぎたか」と呟きました。この隙に私は瓦礫の上に倒れたゲヘナ生の怪我を診断します。
「白染セツナ、風紀委員会は救急医学部の仕事の邪魔をするつもりはない。」
「はぁ……」
打撲が少々、脈が正常、呼吸が……停止?いや……これは……
「一先ず彼女のことを救急医学部に預ける、治療が終わり次第……」
「い、いえ。あの……」
「?」
「多分ですが……こちょこちょこちょ……」
「きゃははは!やめろ!……やめろって言ってんだろ!」
「この人、死んだふりをしているだけです。連行してください。」
「あ、やばっ、に、逃げるんだよォ!」
こうして、逃げようとするお馬鹿は、ヒナ委員長に銃で殴られ、失神しました。 - 75二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 18:32:42
逝ったかと思ったよ
- 76二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 18:49:17
バカだから息を止めたらごまかせるとでも思ったか
- 77白染セツナ24/08/06(火) 22:45:06
ひと悶着……とは言えませんが、ひとまず乱闘事件の取締りは終了しました。風紀委員会のメンバーに対して威勢を張っていたお馬鹿さんたちも、ヒナ委員長が現れるや否や、蜘蛛の子を散らすように逃げ出しました。その結果、交戦区域が広がり移動してしまい、ヒナ委員長も最後の一人を追うためにここまで来たのでした。
「本当にこれでいいのか?風紀委員会に引き渡して。」
気絶したお馬鹿を肩に担いだヒナ委員長が、少し不思議そうな表情で私に尋ねました。
「ご自由にどうぞ。」
「前みたいに命がけで守らなくていいのか?」
「もし彼女が大怪我を負っていて、すぐに治療が必要な場合は、私はそうします。」
「そうか……白染セツナ、あなたのことを誤解していた。」
「はい?」
「私はあなたが救急医学部として、全ての行動において救護を最優先に考える人だと思っていた。」
「救護対象である場合は、はい、そうです。」
「そして、あなたが風紀委員会が救護の邪魔をしていると考えている……とも思っていた。」
「そんなことは……」
確かに風紀委員会は日々大量の負傷者を生み出していますが、それでも彼らは人を守るために行動しているだけです。どう考えてもお馬鹿たちが悪いのです。
ヒナ委員長は真っ直ぐに私の目を見つめ、問いかけました。
「白染セツナ、教えてくれ。あなたはなぜそんな目で私たちを見ている?なぜ敵意に満ちている?一体何を考えている?」
「……」
ヒナ委員長の圧に気圧され、一瞬呼吸すら忘れてしまいました。
しかし、どうしても確認しなければならないことが一つありました。
「あの……『そんな目』ってどういう目ですか?」
「え?」
私は携帯を取り出し、自撮りモードで自分の顔を確認します。
「いつも通りですが……」
沈黙が流れる中、ヒナ委員長の方を見ると、彼女は何かに気づいたようで目を見開き、その後視線が泳ぎ始めました。
「あの、私の目……」
「……ごめん、忘れてくれ。」
「はぁ……」 - 78白染セツナ24/08/06(火) 22:45:29
「どうして最近、死んだふりをするお馬鹿が増えたんでしょうか……?」
なぜかフリーズしたヒナ委員長を再起動させるために、軽く疑問を投げかけました。
「……噂が出回っている」
「噂、ですか?」
「救急医学部に保護された生徒は風紀委員会から逃れられるという噂だ」
「そんな、馬鹿なこと……」
「ええ、まったく」
「前の爆弾の人もちゃんと風紀委員会に引き渡しましたよね?」
「そうだ。それなのに、彼はまるで別人のように大人しく、『私よりロックな生き方している人を見たぜ』とかなんとか言っていた」
「知りません。それならどうしてそんな噂が……」
「どこかから情報が漏れて、尾鰭がついて広まったとしか考えられない」
「ええ……」
噂になった理由 >>80
セツナがとる行動 >>81
今回はどっちもダイスなしで
- 79二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 23:12:01
悪知恵の働く不良が多いことで…
- 80二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 00:29:31
- 81二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 10:51:25
保守
- 82二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 10:52:10
スマンうっかり踏んだから代わりに>>83以降にしてくれ
- 83二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 12:25:11
気にしたところでどうしようもないので構わず仕事仕事!銃は不要!
- 84二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 13:07:16
ずっと警戒してた子がただ目つきが悪いだけ
これは気まずい
でもこれはヒナとの関係改善フラグ? - 85124/08/07(水) 21:45:39
- 86白染セツナ24/08/07(水) 21:46:49
回収班の風紀委員が到着するのを待つよりも、自分で担いで戻る方が早いと判断したヒナ委員長は、そのまま気絶したお馬鹿を肩に担いで帰っていきました。私は、この区域に他の負傷者がいないことに安堵し、集合場所に戻ると、そこにはセナ部長と他の先輩たちが待っていました。
「おかえりなさい、セツナ」
「はい、ただいま戻りました」
「負傷者は……いないようですね」
セナ部長は少し残念そうに言います。彼女の感性は、私にはまだ理解できません。
「えっと、それがですね……」
救護活動に直接関係ないかもしれないですが、一応ヒナ委員長と出会ったことと、噂の話をセナ部長に報告しました。
「なるほど、分かりました」
「情報が漏れていたとかいう話も……」
セナ部長は少し目を逸らし、他の先輩たちと目線を交わした後、再び私に視線を戻しました。
「先日収容した、通称『爆弾魔』が入院中、ずっとセツナのことを話していました」
「え?」
「ちなみに当時彼女は、セツナが使っていた個室の隣の大部屋にいました」
「どうして個室じゃないんですか……」
「彼女が反抗する意志を感じなかったため、私の判断です。そして、個室の使用権はセツナに優先しました」
「う、ありがとうございます……」
そう言われると、何も言えません……!
「いや~あの子は面白かったね。爆弾は許さんが」
「そうそう、なんかセツナのファン的な感じ?爆弾は許さんが」
私とセナ部長の話を聞いて、先輩たちもぞろぞろと集まってきました。どうやら死体の納品が全部終わったようです。
「なんとセツナちゃんが身一つで風紀委員会一部隊分の集中砲火を受け、彼女たちの銃を一つ一つ握り潰した話もあったな」
「そんなことをしたら、本当に死体になってしまいます!」
「まぁ、とりあえず何だかんだでセツナちゃんが風紀委員会に真っ向から立ち向かうロックなスターになっちった」
「迷惑すぎます……」
「わるいわるい、そこまで広まると思わなかった。許して、ポカリ奢るから」
「皆さんが悪いわけではありません……どう考えてもお馬鹿たちが悪いですから……」
少し泣きそうになりましたが、過ぎたことはどうしようもありません。重要なのはこれからの行動です。
「セナ部長……私はどうすればいいんですか?」
「はい、噂のことは忘れて部活に集中すればいいと思います」
「ですよね……」 - 87白染セツナ24/08/07(水) 21:47:04
- 88二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 21:54:46
- 89二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 21:58:21
キヴォトスでは銃を持っていない人は全裸で歩き回っているより非常識(らしい)
つまりセツナ=サンは全裸(大いに語弊)
という噂が出回ってしまう - 90二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 22:26:19
- 91二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 22:31:44
3分の1で乙女の尊厳が...
- 92124/08/07(水) 22:37:04
- 93二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 22:39:15
乙女の尊厳は守られたのでヨシ!
- 94二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 08:39:54
セツナがまたボロボロになりそうな展開だな
- 95124/08/08(木) 13:32:07
ひぃん、昼更新できませんでした
更新は夜になります
あとセツナは今回もボロボロになる(予定)です - 96白染セツナ24/08/08(木) 23:12:14
夏が近づき、蚊やダニといった害虫が活発化し始め、外にいるだけで少し不快感を覚える季節がやってきました。この暑さでお馬鹿たちも大人しくなるだろう……と思いきや、むしろ夏休みが近づいて浮かれているようです。どうやら夏のお馬鹿は夏の害虫と同列です、残念なことに。その活性化したお馬鹿たちのせいで、救急医学部は今日も大忙しです。
自動ドアをくぐると、冷房の効いた涼しい空気が肌を包み込み、外の暑さが一瞬で忘れられました。今、私はゲヘナ自治区のとあるショッピングモールにいます。もちろん、部活のための任務です。最近、納品される死体の数が右肩上がりになっており、このままでは次の補給が来るまで物資が尽きる可能性があると、セナ部長が判断しました。そのため、一番下っ端の私に物資の買い出しが任されました。
こういう時、臨時で入部していた風紀委員の彼女がいれば助かったのですが、彼女の体験入部期間は一ヶ月しかなく、先日、風紀委員会へ戻ってしまいました。彼女が迎えに来た仲間を見た瞬間、縋るように抱き着き、泣き崩れた姿を見て、私も思わず涙が出そうになりました。やはり、彼女は思った通り、仲間のことを大切に思う人なんです。
今日は祝日ですが、ショッピングモールは普段よりも人が少ないです。ゲヘナ自治区のショッピングモールだからか、外来の生徒がそもそも少ないことに加え、他の自治区のショッピングモールでバーゲンセールが行われているため、こちらの生徒もそちらへ行ったのでしょう。
モールの一階では浴衣、帯、下駄のセット販売や、花火セットの特売が行われているのを眺めつつ、私はエスカレーターへ向かいました。夏祭りに花火……昔なら楽しむ気持ちがありましたが、今では怪我や火傷の処置が真っ先に頭に浮かぶようになりました。きっと皆さんも、同じように感じているのでしょうか。
救急医学部の皆の夏休み期待値 dice1d100=41 (41) (100ほどブルーアーカイブ、1ほど部活のことしか考えてない)
ショッピングモールの高さ dice1d4=4 (4) +3階
- 97二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 09:06:14
別のところのバーゲンって記念アニメのあれ?
皆がブルーアーカイブしているところこの子が祝日出勤
そしてこれからボロボロになるのか... - 98白染セツナ24/08/09(金) 12:59:36
五階に到着すると、私はエスカレーターを降りて、慣れた足取りで医療物資の専門店へと向かいました。この店は救急医学部がよく利用するため、店主とは顔なじみです。入り口に入ると、素敵な毛並みを持つ店主がレジカウンター越しに軽く会釈してくれたので、私もそれに応じました。
店内には医療用具や薬品、包帯やガーゼなどが整然と並べられており、私は事前にリストアップしていた足りない物資を次々とカゴに入れていきました。救急医学部での日常が忙しさに追われているからこそ、このような時間に少しだけ落ち着けることが、少しの安らぎをもたらしてくれます。
すべての必要な物資を揃え終えた私はレジに向かい、店主にカゴを差し出しました。会計を始めると、店主はレジを操作しながら、にこやかに話しかけてきました。
「お疲れ様、今日も忙しそうだね。」
「はい、夏が近づくと色々と増えてきますからね。」私は少し苦笑しながら答えました。「すぐに物資が足りなくなっちゃうんです。」
店主はうなずきながらレジの操作を続けています。「そうだね、特に今年は暑さが厳しいから、体調崩す子も多いみたいだし。救急医学部も大変だ。」
そのとき、外から騒がしい声が聞こえてきました。私は反射的にそちらに目を向けましたが、店主も同じように顔をしかめています。
「……なんだろう、少し騒がしいですね。」私は店主に視線を戻しながら言いました。
「一階の夏特売で生徒が喧嘩してるのかな」
騒ぎとは dice1d4=3 (3)
1.祭りと言えば花火!(RPG)
2.ゲヘナの花火はこれだ!(白リン手榴弾)
3.こんだけの花火があれば花火大会できるわ!(火炎放射器)
4.>>99
- 99124/08/09(金) 13:39:02
- 100二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 16:05:58
きたねぇ花火だ
- 101白染セツナ24/08/09(金) 22:21:46
「ちょっと様子を見てきますね。」私は店主にそう告げ、会計を一旦中断してもらいました。店主も状況を察してうなずきます。
袋をカウンターに置き、私は店の外へと急ぎ足で出ました。そして、吹き抜けになっているモールの内側に歩み寄り、一階を見下ろします。すると、そこにはゲヘナの不良たちが群がっているのが見えました。彼らは楽しそうに笑いながら、何かをいじっています。
目を凝らすと、彼らの手には花火コーナーの商品が握られており、中でもひときわ目立つのは――火炎放射器です。
「まさか……!」私は思わず息を呑みました。
不良たちはその火炎放射器を誇示するかのように一閃させました。その瞬間、燃え盛る炎が花火コーナーに引火し、火花が一気に広がりました。大量の花火が一斉に火を噴き、四方八方に飛び散り始めました。
音と光の大混乱が瞬く間にモール全体を包み込みます。ロケット花火が次々と放たれ、悲鳴が上がる中、打ち上げ花火の幾つかが螺旋状に上昇し、七階の天井近くまで到達しました。その閃光は私の視界を一瞬奪い、耳に響く轟音が身体にまで振動を伝えてきます。
花火の轟音が響き渡る中、不規則な軌跡を描きながら飛び交う無数の火の玉が、まるで混乱そのものを具現化したかのようにモール内を乱れ飛んでいました。私は一瞬の隙を見て店内に戻ろうとしましたが、その瞬間、火の玉の一つがまるで生き物のように私のすぐ隣をかすめて飛び去りました。
「危ない!」咄嗟に身をかわし、目を見張りました。
その花火は勢いそのままに店内へと飛び込み、まっすぐカウンターの奥へ向かっていきました。視線の先には、整然と並べられた消毒液やアルコール系の可燃物、スプレー式の消毒剤や痛み止めのスプレー――。嫌な予感が全身を駆け抜けます。
私は反射的に店主の方に向かって全力で走り出しました。
セツナは dice1d2=2 (2)
1.間に合った
2.間に合わなかった
- 102白染セツナ24/08/09(金) 22:50:25
私は全力で店主の方に走り出しましたが、間に合いませんでした。
「伏せて!」
叫んだ瞬間、火花が可燃物の棚に直撃し、まるで時が止まったように一瞬の静寂が訪れました。そして、次の瞬間、轟音と共に爆発が店内を揺るがしました。
「……っ!」
爆風が私を襲い、全身に衝撃が走りました。目の前が白く染まり、体が宙に浮いたかと思うと、すぐに固い床に叩きつけられました。意識が薄れていく中、店主の姿がぼんやりと視界に映りましたが、すでに彼も倒れ込んでいました。
「だ……め……」
体が言うことを聞かず、声もかすれていました。目を開け続けることさえも困難になり、次第に意識が遠のいていきます。周囲の音も、火の熱さも、すべてが遠ざかっていくようでした。
そして、意識は暗闇の中へと吸い込まれるように消えていきました。
店長のダメージ dice1d100=78 (78)
セツナのダメージ dice1d100=30 (30)
セツナの気絶時間 dice1d30=20 (20) 分
- 103二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 09:05:40
てんちょおお!
- 104二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 09:06:17
うわぁっ!かなりヤバいのでは!?
- 105二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 10:35:48
キヴォトスでは!
- 106白染セツナ24/08/10(土) 19:53:48
ぼんやりとした意識の中、なんとか目を覚ましました。全身に痛みが走り、焼けた匂いが鼻を突きました。視界はまだぼやけていましたが、腕時計に目をやると、20分が経過していることに気づきました。
「くっ……痛い……」
頭が重く、体を起こすのが精一杯でした。自分もかなりのダメージを受けていることを感じましたが、すぐ隣に倒れている店主の姿が目に入ると、それどころではないと理解しました。彼の呼吸は微かですが、まだ生きています。
「まずい……」
急いで処置をしようとしましたが、周囲の状況を確認して愕然としました。店内は至る所で火が上がり、煙が充満しています。ここで手当をするのは危険すぎました。店がいつ崩壊してもおかしくない状況です。
「ここでは無理です……」
そう判断し、私は決意を固めました。店主の体を背負い、なんとか安全な場所へ運ぶしかありません。背中に感じる彼の重みは、いつも部活で感じた重さとは違う重圧感を伴っていました。力を振り絞って店の外に出ると、目の前の光景に息を呑みました。モールの下階は完全に火の海と化し、猛烈な熱気が迫ってきます。
「下にはもう行けません……こうなったら……」
選択肢は一つしかありませんでした。火がまだ達していない上階に向かうしかありません。意識を失いそうになりながら、私は店主を背負ったまま、七階を目指して一歩ずつ足を進めました。階段を駆け上がるたびに、熱気と煙が追いかけてきます。
「お願いです……もう少しだけ……耐えてください……」
ちなみに六階にはdice1d2=1 (1)
1.誰もいない(皆避難した)
2.倒れた人がdice1d10=1 (1) 人います
- 107二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 21:38:12
今追いついたけど……洒落になってなくね?
皆避難したなら……救助者(店長とセツナ)いることに気づかれないのでは? - 108白染セツナ24/08/11(日) 01:37:55
七階に到着し、安全そうな場所を見つけたものの、煙が次第に周囲に漂ってきているのが分かりました。ここで手当をすると、店主の状態がさらに悪化する可能性もあります。私は周囲を見回し、空中庭園の存在を思い出しました。そこなら開放的で煙も比較的少ないはずです。
「あそこなら……」
店主を背負い直し、重い足取りで空中庭園を目指しました。階段を上り、やっとのことで庭園にたどり着くと、涼しい風が肌に当たり、少しだけほっとしました。ここなら火の手も届きにくく、煙も拡散しているため、店主を安全に寝かせることができそうです。
店主をそっと芝生の上に横たえ、すぐに手当てを始めました。まず、彼の状態を再度確認します。意識はまだ戻らず、呼吸は浅いままです。服が一部焦げていて、火傷が広範囲にわたっています。まずは服を慎重に切り開き、火傷の箇所を露出させました。
持ってきた清潔な水を使い、火傷の部位にかけて熱を取り除きます。水が火傷にしみるかもしれませんが、これ以上のダメージを防ぐために、冷却は最優先です。火傷が広がらないよう、水を使ってできるだけ冷やしました。
次に、呼吸の確認です。彼の胸に手を当てて、呼吸のリズムを感じ取りました。呼吸が乱れていないか、脈拍が弱くなっていないかを慎重に確認しながら、救急セットから滅菌ガーゼを取り出し、火傷の箇所に優しく当てます。包帯を使ってガーゼをしっかりと固定し、火傷がこれ以上悪化しないようにしました。
「意識が戻ったら鎮痛剤を……」
彼の痛みを少しでも和らげるために、鎮痛剤を用意しましたが、今は彼が意識を失っているため、無理に与えることは避けました。意識が戻った際にすぐに対応できるよう、準備だけはしておきます。
「大丈夫です……きっと大丈夫です……」
自分に言い聞かせるように呟きます。
できることは全部しました、あとは救助を待つだけです。念のために、救急医学部の皆さんにも状況を伝いましょう。
ふっと、携帯を取り出します。
携帯はdice1d2=2 (2)
1.無事でした
2.壊れました。
- 109二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 02:09:32
悉く、ダイス神が荒ぶっている
- 110二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 08:26:10
通報はされてるだろうから後は助けがここまで来るのを待ちながら適切に処置しよう
- 111白染セツナ24/08/11(日) 17:25:47
携帯を取り出してみると、その画面は黒く、何の反応もありませんでした。よく見ると、爆発の衝撃で画面がひび割れ、完全に壊れてしまっていることがわかりました。電源ボタンを何度押しても反応はなく、充電ケーブルを挿すことすら無意味でした。
「……これじゃ状況がわからない」
少しでも外部と連絡を取ろうとした希望が、たった今絶たれました。セナ部長や他の先輩たちが今どこで何をしているのか、あるいはこの火災のことを知っているのかすらわかりません。外部からの情報を得られない現状では、自分自身で何とかするしかないという現実が、重くのしかかりました。
一人で戦わなければならない状況に、思わず心が揺れましたが、人の命がかかっている今、私が立ち止まっているわけにはいきません。冷静さを保ち、次に取るべき行動を考えました。
店主を見下ろし、彼の状態が少し落ち着いたことを確認しましたが、心の中に一つの不安がよぎりました。この火災の中で、私や店主のように気絶してしまった人たちが他にもいるかもしれません。もしそうなら、彼らを放っておくわけにはいきません。
「……戻らないと」
今モールにいる要救助者dice1d20=17 (17) 人
怪我の重さdice1d100=61 (61)
火勢dice1d100=66 (66)
- 112二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:25:42
くぉれは…何人か救えずに曇るかぁ?
クククッ…晴れて? - 113124/08/11(日) 22:56:16
- 114二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 23:26:39
目つきが悪すぎるw
- 115二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 23:38:33
目だけゲヘナ
- 116白染セツナ24/08/12(月) 00:17:34
一階から三階まで完全に火の海と化している状況を見て、私は四階から捜索を始めることに決めました。煙と炎の熱気がすでに四階にも迫ってきていますが、まだ炎そのものは達していないので、ここでできるだけ多くの人を救わなければなりません。
私は自分にそう言い聞かせながら、火災で倒れた人々を探して歩き回りました。四階の廊下を進んでいくと、煙にまみれた視界の中で、いくつかの人影が見えました。近づいてみると、床に倒れている数人の人々が見つかりました。彼らは煙にやられたのか、あるいはパニックの中で怪我をしてしまったのかもしれません。
「大丈夫ですか?」
声をかけながら、一人一人の状態を確認しました。ほとんどが意識を失っていましたが、呼吸はまだ微かに続いています。時間がありません。私は急いで彼らを助け起こし、背負ったり抱えたりしながら、一度にできるだけ多くの人を七階の空中庭園へ運ぶことを決意しました。
「しっかり、持ちこたえて、ください」
私はその言葉を自分に向けるように心の中で繰り返しながら、最大限の力を振り絞って三階から七階までの階段を登り始めました。重い体を背負いながら、熱気と煙が追いかけてくる中で、息を切らしながらも一歩一歩確実に進んでいきました。
「絶対に、助けます……」
セツナ一回運べる人の人数dice1d4=3 (3) +1人
残り体力 dice1d100=6 (6)
- 117二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 00:20:10
ワァ
- 118二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 00:38:01
うぉっ!? どうやって作ったんですか!?
――あと、ついでに2スレ目突入時から問いたかった事をいくつか。
・1スレ目で「セナ部長が銃を抜き、風紀委員の頭を撃ちました。セナ部長の得意技で、怪我をさせずに気絶させる技術でした。」とありましたが、具体的には訓練用擲弾を叩き込んで脳震盪を起こしているのでしょうか? それとも今作の氷室セナは副武装として拳銃も携えているのでしょうか?
・白染セツナが新たに使い始めたグレネードランチャーですが、特に決めていらっしゃらないのならM79はどうでしょう? ソードオフ仕様(氷室セナの得物)ほど取り回しは良くないけれど、安定性と命中精度を追求し敢えて通常仕様(リーフサイト及びバットストック付き)にする、って感じで。
M79 グレネードランチャー - Wikipediaja.wikipedia.orgM79 grenade launcher - Wikipediaen.wikipedia.org - 119二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 08:35:33
流石に6は全員運んだあとだよね
残り6であと4往復じゃないよね - 120124/08/12(月) 11:48:49
VroidでパラメータいろいろいじってSDキャラみたいにしたんです、アセットは無料のやつを使いました。
そしてセナ部長にに関しては絆ストーリー《負傷者なので》のアレの再現です。実際撃ったあと派手な爆発音が聞こえなくもないですが、セナ部長は怪我がないと言いましたので怪我がないです、きっとそうです。
あの時セツナもいるだから爆発せず頭を撃つことにしました。《キララとエリカのキラキラな日》のミニストーリーでセナ部長グレネード以外なものも撃ったので多分別の銃を持ってると思います。解釈違いなら申し訳ございません……
セツナがセナ部長のことだ大好きだから多分お揃いのM79(切り詰めなし)を使うと思いますが、まずこの子が戦うこと嫌がってるので当分銃の出番は……
まだこれからなのになんですかこの出目は(苦悶する顔
全員運んだあとにします
- 121白染セツナ24/08/12(月) 16:51:40
体力はとっくに尽きているはずなのに、気がつけば18人目の負傷者を空中庭園まで運び上げていました。息が荒く、全身が痛みで震えています。死体を地面に下ろした瞬間、体が限界を迎えたかのように、その場に崩れ落ち、膝をついてしまいました。
「……まだ……まだ終わっていません……」
自分にそう言い聞かせるように、私は震える体を無理やり動かし、負傷者たちのところへ這っていきました。地面を手で掴みながら、どうにかして一人一人のもとにたどり着きます。彼らの息遣いを確かめ、必要な処置をしようとしましたが、手は思うように動きません。それでも、無様で不格好でもいい、今はただ、彼らの命を救うことだけを考えなければならないと、自分を奮い立たせました。
「大丈夫です……私が、ここにいます……」
かすれた声でそう言いながら、私は懸命に処置を続けました。負傷者の数は多く、全員を完璧に救うことはできないかもしれません。それでも、どれだけ小さなことでも、今自分にできることを尽くすのです。全身が鉛のように重く、視界もぼんやりとしていますが、救急医学部としてプライドだけが私を支えていました。
這いずりながらも一人一人に手当を施し、彼らの命をつなぎ止めるために必死で動き続ける私の中には、もう限界を超えた体力などなく、ただ使命感だけが残されているかのようでした。
「これで……救助が……くるまで……保てるはず……」
忘れてはいけません、ここはキヴォトスであることを
ショッピングモールが保有してる銃火器(火薬)の量dice1d100=19 (19)
ショッピングモールの耐久dice1d100=1 (1)
- 122二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 17:00:23
ああ、絶望的よ
- 123二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 17:24:53
ここのダイス神まじ邪神
人を見捨てることができない倫理を与えたあと救いのねぇ試練ばかりを与える - 124二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 17:41:15
崩壊待ったなしじゃないですかいやー
- 125二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 23:21:38
火薬の量に対するダメージが大きすぎる…
- 126白染セツナ24/08/13(火) 01:11:08
爆発音と共に激しい振動が走り、空中庭園がまるで崩れ落ちそうなほど揺れました。建物全体が傾き、床が波打つように感じられる中、私は反射的に患者たちを抱きしめるようにして、必死に彼らを守ろうとしました。
「……!」
地面が激しく揺れ続け、瓦礫が崩れる音が下から響き渡ります。周囲の状況を把握しようとしましたが、恐怖と混乱で視界がぼやけ、頭の中が真っ白になりかけました。
「耐えて……お願い……」
心の中で祈りながら、揺れが収まるのを待つことしかできませんでした。しかし、振動が次第に弱まり、やがて建物が静まり返ったとき、私は冷静さを取り戻し、状況の深刻さに気づきました。
この建物はいつ倒壊してもおかしくない状態です。むしろ、ここまで耐えていること自体が奇跡としか思えません。モールの銃火器コーナーが爆発し、さらに大きなダメージを与えた可能性もあります。もしそうであれば、この場所も長くは保たないでしょう。
「もう時間がない……」
私は焦りと絶望感に苛まれながら、どうすればこの負傷者たちを安全に救出できるかを必死に考えました。ここに留まるのは危険すぎる。かといって、どこに逃げればいいかわかりません。このままでは、私たち全員がこの場所と運命を共にしてしまう可能性が高いのです。
「……何か方法を……」
頭に浮かぶ、患者さんたちが助かる方法は>>130全部
- 127二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 01:22:41
流石に騒ぎになってるはずなので壊れたスマホを鏡代わりに救助要請
- 128二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 01:31:31
救援要請くらいしか出来る事がない…何か使えそうなものは近くにないか?
- 129二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 09:26:19
救助者のスマホを借りる
人数多いし何人かは意識取り戻してたり、スマホ無事だったりするかも - 130二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 09:32:13
ロープとかを探して負傷者を下まで釣り下ろし
- 131二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 11:49:50
どう頑張っても崩落…
- 132白染セツナ24/08/13(火) 20:42:23
慌てて壊れた携帯を再び点けようと試みましたが、画面は無反応で、黒いままでした。何度もボタンを押し、振ってみても何も起きません。私は「ごめんなさい……」と心の中で謝りながら、患者たちの携帯を一つ一つ手に取り、使おうとしましたが、どれもロックがかかっており、アンロックできませんでした。
「どうしよう……」
焦りと絶望感が募る中、私は壊れた携帯を手に取り、ふとある考えが浮かびました。携帯の画面を鏡代わりに使い、光を反射させて救援信号を送ることを思いついたのです。急いで携帯を空中庭園のわずかな日差しに向け、必死に反射させる角度を調整しました。
「どうか、誰か気づいてください……」
光が空に向かって放たれ、私は祈るような気持ちで救援信号を送り続けました。何度も、何度も、反射させるたびに、希望が少しずつ消えかけていくのを感じながら、それでも手を止めることはできませんでした。
すると、再び大きな爆発音とともに、激しい振動が走りました。建物が一瞬崩れそうになり、私は思わず地面にしがみつきました。
「まだ……倒壊していないのか、それとも……」
もしかしたら、今まさに建物が倒壊している最中かもしれません。揺れが収まったとき、一人の死体が微かに動くのを感じました。彼女が目を覚ましたらしいことに気づき、私はその子の元へ駆け寄りました。
「う……いたい……私は……確かに……買い物を……」
「大丈夫ですか!」
「ここは……どこ……ひっ!人殺し!いや、あなた、血が……!」
「落ち着いてください。ここはショッピングモールの最上階です。今は安全とは言えませんが、私は大丈夫です。お願いです、救助を呼んでください……あなたの力が必要です」
彼女は震えながらも、私の言葉を理解しようと必死になっていました。
彼女の肩をそっと押さえ、少しだけ微笑んでみせました。そして、彼女が頷くのを確認すると、私は再び七階へ向かいました。この建物がいつ倒壊してもおかしくない状況ですが、皆を助けるためにも、使えるものを探し出さなければなりません。私にはまだ、やるべきことが残っているのです。 - 133白染セツナ24/08/13(火) 20:44:24
火はついに七階まで蔓延し、周囲のほとんどが焼失していました。熱気が肌を焼き、煙が視界を覆います。まるで地獄のような光景ですが、私は心を強く持たなければなりません。
「ゲヘナ寮の風呂と比べたら、これはぬるい……ぬるい……」
そう自分に言い聞かせながら、手に持った濡れたハンカチで口と鼻を覆い、熱と煙から少しでも逃れようとします。火の手が回る中、急いで探索を続けました。
運よくアウトドアコーナーに辿り着くと、そこで目に入ったのはミレニアム謹製のロープでした。驚いたことに、火がこれまでほとんどのものを焼き尽くしたにもかかわらず、このロープは無事でした。
「これなら……」
Bluetooth機能付きは分かりませんが、防火性があると信じられるこのロープなら、何とかして脱出の手助けができるかもしれない。手に取ったロープの重みを感じながら、私は一瞬の安堵を覚えました。これで、負傷者たちを安全な場所に避難させるための方法が見えてきたのです。
**
うわーん、仕事が多い過ぎます!これから昼更新できるかどうかわかりませんが夜は絶対更新します!
この子のダイス怖いよ……それはそれで振りますね
残り体力dice1d6=3 (3)
倒壊までdice1d20=19 (19) +10分
- 134二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 20:50:37
ほぼ最大値!
- 135二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 21:27:46
よし!まだタイムリミットは残ってる!
体力なんてもんは限界超えればよろし!反動?ナンソレ - 136二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 21:57:52
ミレニアム製品あるある、何故かついてるBluetooth
- 137二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 08:07:16
ダイスで良い目が出たから、これからもこの調子でいてください
- 138白染セツナ24/08/14(水) 14:43:49
「ただいま、戻りました。」
ロープを背負い、傾いた床でつまずきそうになりながらも、負傷者たちのもとへ戻りました。不安そうな顔をしていたゲヘナ生が、私の姿を見て一瞬だけ安心したような表情を浮かべます。しかし、すぐに私が持っているものに気づきました。
「これは……ロープ?」
「はい、これを使って、皆さんを下まで降ろします。」
「無茶な!こんなボロボロの体で!ここには何人いると思っている?」
「皆さんと比べれば、私は軽傷です。そして、こう見えても、鍛えていますから。18人全員、無事に下まで送り届けてみせます。」
嘘です。体はすでに限界を迎えているのを感じます。おそらく、一人降ろしたら、もう手が動かなくなるかもしれません。それでも、諦める理由にはなりません。
「下まで降りたら、ロープを二回引っ張ってください。ロープを回収します。」
「私から?」
「意識があるのは貴女だけですので……下で人を呼んでください。お願いします。」
彼女の返事を聞く前に、ロープを彼女の傷を圧迫しないように結び、しっかりと固定します。
「本当に大丈夫?」
「大丈夫、です。」
そう答えながら、心の中で祈るような気持ちで、彼女を送り出す準備をしました。
体力が限界になったセツナは、どうするべきか dice1d3=2 (2)
1.サヤの霊薬を飲む(疲れの症状を無視する)
2.食いしばり(根性)
3.>>139
- 139二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 17:04:45
根性でなんとかなるのか…?
- 140二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 17:25:35
根性見せろ!ここでやらずに何時やるのか!
- 141124/08/14(水) 19:43:24
- 142二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 19:54:25
根性なし……!もう飲むしかないのか
- 143二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 19:57:35
駄目じゃねぇか!
- 144二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 20:44:54
意識あるご婦人を降ろした所でゲームセットでございます
- 145白染セツナ24/08/14(水) 21:05:32
ゲヘナ生にロープを結び、彼女を慎重に七階から釣り下ろし始めました。すでに疲労で腕が震えていたものの、必死にロープを握りしめます。火災の熱気がますます厳しくなる中、汗が額から流れ、体力がどんどん消耗していくのを感じました。
「……まだ、まだ大丈夫です……」
しかし、手の感覚が鈍くなり、痛みがじわじわと広がっていきます。手のひらが擦り切れ、痛みが鋭くなるたびに、思わず歯を食いしばりました。筋肉が悲鳴を上げ、腕が鉛のように重く感じられ、動かすたびに激痛が走ります。視界がかすみ始め、息も浅くなってきました。
ロープを握り直すたびに、手のひらから血が滲んでいるのが分かりました。それでも、諦めるわけにはいきません。下で彼女を無事に着地させるまで、私は耐え続けるしかありませんでした。腕がまるで千切れそうな痛みに襲われ、肩や背中の筋肉が引き裂かれるように感じます。それでも、根性だけで体を動かし続けます。
「……お願い……もう少し、もう少しだけ……」
体力が尽きかけ、意識が遠のきそうになるたびに、必死で意識を引き戻し、彼女の安全を確かめました。呼吸が荒く、痛みで涙がこぼれそうになるたび、必死に堪えました。
やっとのことで、彼女が地面に着地するのを確認しました。彼女がロープを二回引っ張るのを感じたとき、全身から力が抜けるように脱力しました。これで、一人目は成功した。
「……よし、次……」
でも、体はもう限界を迎えていました。手が震え、動かなくなり、根性でなんとか動かしたくでも、ロープを握りしめる力が出てきません。
「この、根性なし、動き、なさい……早く……」
今度こそ終わるのか?dice1d2=2 (2)
1.サヤの霊薬を飲む
2.>>146
- 146二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 21:11:16
その時!風紀委員会が登場!
- 147二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 21:23:26
ヒナなら多分ジャンプだけで七階行ける
- 148二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 00:35:36
もう風紀委員会だけが頼りだ…!
- 149二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 07:28:38
ヒナ委員会きtら!これは勝ったな
朝飯食ってくる - 150二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 09:13:05
オイフラグ建てんな
- 151二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 10:22:25
実際ヒナ以外の風紀委員会が来てもできるものあんの?
- 152二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 16:38:33
でも来るだけ希望はあるじゃん
- 153白染セツナ24/08/15(木) 20:02:20
ヒナなしの打開策は思いつかないので、ヒナが来てることにします
**
体が動かなくなり、どうしようもない焦りと苛立ちが胸に湧き上がりました。こんな状態では、残りの17人を無事に下まで届けることは到底できないと、絶望が押し寄せてきます。
「……どうして……こんな時に……!」
拳を握り締めると、痛みがさらに強まりましたが、それでも体は思うように動いてくれません。このままでは、全員を救うことができない――そう思った瞬間、軽い着地音が耳に届きました。
驚いて顔を上げると、目の前にはヒナ風紀委員長が立っていました。彼女の姿を見た瞬間、思わず言葉が詰まりました。あまりの安堵感に、心臓が跳ねるようでした。
「ヒナ委員長……」
彼女は一言も発さず、真っ直ぐにこちらへ歩み寄り、手を差し伸べてきました。私はその手を取ろうとしましたが、すぐに考え直し、かすれた声で彼女を止めました。
「私を……助ける前に……他の人を……先に……」
ヒナ委員長は静かに頷くと、言葉を交わすことなく、すぐに行動に移りました。彼女の小柄な体には似つかわしくないほどの力で、何人もの負傷者たちを一度に背負い、軽やかに立ち上がりました。
そして、まるで何事もなかったかのように、彼女はその場から七階の縁まで駆け寄り、そのまま一気に飛び降りました。その光景は信じられないほど鮮やかで、私の目に焼き付きました。
ヒナ委員長の背中が小さくなるまで見届けた後、私は突然涙が溢れ出しました。それが負傷者たちが助かったことによる安堵の涙なのか、無力な自分に対する悔しさの涙なのか、どちらなのかは分かりません。ただ、体中の痛みと疲労と共に、涙が止まらなくなりました。
「どう、して……」
そうつぶやいた瞬間、体が前のめりに崩れ、意識が遠のいていきます。最後に感じたのは、冷たい床の感触と、自分の呼吸が次第に浅くなっていく音だけでした。そして、視界が完全に暗闇に包まれ、意識は深い眠りの中へと沈んでいきました。
**
セツナの涙の意味 dice1d100=5 (5) (1は純粋に安堵、100は悔しい)
今回セツナのボロボロ度 dice1d100=100 (100) (50以上後遺症あり)
- 154二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 20:09:36
あっ
- 155二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 20:09:40
だからなんでそんな出目になるの~!
- 156二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 20:15:40
これは後遺症だから死にはしないけど寝たきりか……
- 157二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 20:19:08
せめてヤケドだけで済んでくれ!
- 158二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:06:31
☆100ファン☆
なぜ…ダイス(のクソBッチ)神はこうも曇らせがお好きでいらっしゃやがるのか - 159二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:10:34
去ね!ダイスのク◯女神!
- 160二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:22:26
悪神退散!悪神退散!
- 161二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:23:01
高潔な精神は絶対に動じさせないくせに試練はいつも最大値
やはり邪神か - 162白染セツナ24/08/15(木) 21:26:44
目が覚めたとき、視界に入ってきたのは見覚えのある天井でした。ここは……救急医学部の部室。自分が無事であることに気づいて、安堵の息を吐きたいと思いましたが、体がまったく動きません。ナースコールを押そうと手を伸ばそうとしても、指先さえも動かせず、人を呼ぼうとした声もかすれて出ませんでした。
「……ッ」
無力感が押し寄せますが、今は何もできません。結局、ラウンドしている先輩が来るまで、ただじっと待つしかありませんでした。
どれほどの時間が経ったか分かりませんが、やがてドアが静かに開き、見回りの先輩が入ってきました。先輩は私が目を覚ましていることに気づくと、驚いた様子で急いでセナ部長を呼びに行きました。
しばらくして、いつも落ち着いた表情のセナ部長が部室に入ってきました。彼女は私の顔をじっと見つめ、そして、穏やかな声で問診を始めました。ですが、その瞬間、私の中に溢れていた疑問が我慢できなくなり、やっとのことで声を絞り出しました。
「……部長……あの日の……し、負傷者たちは……」
声が震えていたかもしれませんが、聞かずにはいられませんでした。すると、セナ部長は少しだけほっとしたような表情を見せてくれました。
「皆、無事です。」
その言葉を聞いて、胸の奥にこもっていた不安が少しずつ溶けていくのを感じました。ホッとしたのも束の間、セナ部長が静かに、その日の出来事について尋ねてきました。 - 163白染セツナ24/08/15(木) 21:26:55
「セツナ、その日、何があったのか話せますか?」
まだ動きづらい体と、重たく感じる舌をゆっくりと動かしながら、私は少しずつ言葉を紡ぎました。焦る気持ちを抑え、思い出す限りのことを順番に伝えようとしました。
「……モールで……物資を買っていたんです……。そしたら……火が……広がって……店主さんを……助けようとしたけど……間に合わなくて……」
言葉が詰まり、思い出すたびに胸が苦しくなりましたが、セナ部長は静かに聞き入ってくれました。
「……それから……他の人たちを……見つけて……七階に……連れて行きました……。でも……途中で……力が尽きて……」
ゆっくりとした口調で語る私に、セナ部長は優しく頷きながら、さらに続けるように促してくれました。
「……ヒナ委員長が……来てくれて……皆を助けて……私は……そこで……」
声が震え、記憶が曖昧になる瞬間もありましたが、セナ部長の落ち着いた表情に支えられ、最後まで話すことができました。
「よく頑張りましたね、セツナ。」
セナ部長のその言葉に、私はようやく涙があふれてくるのを感じました。涙が視界をぼやけさせながらも、心の中に少しずつ光が戻ってくるのを感じました。ですが、次の瞬間、セナ部長の声がいつもと違う冷たさを帯びました。
「セツナ、落ち着いて聞いてください。」
**
この子のダイス怖いです
後遺症を決めるの時間です。>>167までダイス(重さ・程度は100固定)
- 164二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:40:47
半身麻痺
- 165二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:43:12
普段は普通だけどモール火災(並にひどい状況)を見るとあの光景がフラッシュバックしてヒナがいないと止められないくらいの暴走状態(周りが見えられない、声も聞こえない。更に気絶させないと止められない)になる
- 166二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:43:52
- 167二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:50:33
- 168二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:58:40
- 169二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:04:11
もう最早…ゲヘナ恐怖症までいくんじゃね?
- 170二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:19:51
ホントダイス神さぁ…
- 171124/08/15(木) 22:55:42
- 172二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 23:01:24
心的ストレスや記憶が原因だろうからゆっくり安静にしておけばいいと思う
- 173二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 23:05:02
トラウマが刺激されないように安静を
……火と煙のない所、キヴォトスにあるの? - 174二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 23:10:39
無いよ(無慈悲)
- 175二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 23:15:37
シャーレに預けてお留守番…?(アビドス3章みたいなことがない限り、戦闘とは縁が遠い。)
状況が状況だし、こうなってもおかしくないなと思って書いたら本当に当たっちゃったよ - 176二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 07:18:40
保守
- 177二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 09:54:12
だとしても、だとしてもセツナは戦場に行くのだ、人を救うために
- 178二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 12:25:01
人の心無いんか?
- 179二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 12:32:21
せめてカウンセリングを
キヴォトスのカウンセリングセンターと言ったら……やはりシャーレ? - 180二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 13:22:32
キヴォトスに精神科医がいたら過労死する(断言)
- 181白染セツナ24/08/16(金) 21:14:30
「セツナ、まずはしっかり聞いてください。あなたは火事の中で長時間活動したことで、火傷を負っています。高温にさらされたことで、表面だけでなく深部にもダメージが及んでいます。また、煙を吸い込みすぎて、気道に熱傷を負っています。呼吸をするだけで喉が痛むでしょうが、それは熱で組織が焼けたためです。そして、体を無理に限界まで動かし続けたことで、筋肉にはひどい疲労と裂傷が生じています。筋肉組織が断裂している箇所もいくつか確認されました。それだけではなく、関節にかかる負担も極めて大きかったため、炎症が広がっている部分もあります。」
セナ部長の言葉は淡々としていましたが、その内容はどれも深刻なものでした。
「セツナ、正直に言いますが、私はあなたのように自分の体をここまで酷使した人を見たことがありません。全身がボロボロです。幸い、あの時点で気絶してくれたことで、さらなる悪化を防げましたが、もしあのまま無理を続けていたら、取り返しのつかない後遺症が残っていたかもしれません。」
セナ部長の言葉に、胸が締め付けられる思いがしました。
「治療に専念すれば、いずれは元の状態に戻れるでしょう。でも、無理をするのは禁物です。」
その言葉に、私は少し安心しました。いずれ回復できると聞いて、少しだけ肩の力が抜けた気がしました。
しかし、安心する間もなく、セナ部長はさらに厳しい口調で続けました。
「セツナ、あなたが皆を救いたい気持ちは分かります。でも、あなた自身が倒れてしまっては、誰も救えません。」
セナ部長の言葉に、私は黙って頷くことしかできませんでした。しかし、セナ部長は、私の反応を見つめながら一瞬目を閉じました。その表情はどこか複雑で、いつもよりも感情が滲んでいるように見えました。
「セツナ、あなたが必死に頑張ってくれたおかげで、死体……ではなく負傷者たちの被害は最小限に抑えられました。彼らがあの日、深刻な状態にならずに済んだのは、あなたの迅速な行動と強い意志のおかげです。本当に、よくやってくれました。」
セナ部長の言葉には、確かに感謝の気持ちが込められていました。でも、その声にはどこか複雑なトーンが混ざっているのがわかりました。
「あなたの行動が、多くの命を救ったのは事実です。ただ、部長として、そして先輩として言わせてください。自分の体ももっと大切にしてください。」 - 182白染セツナ24/08/16(金) 21:15:44
体が動かないので、再び病室(部室)生活が始まりました。先輩たちにお世話になっていることが申し訳なく感じつつも、静かに時間が過ぎていくのを受け入れるしかありませんでした。
しばらく病室暮らしを続けていると、先生やサヤさん、ルミさん、さらにはヒナ委員長までもが見舞いに訪れてくれました。皆さんから温かい応援の言葉を頂き、その優しさに触れるたびに、これからも頑張らなくてはという決意が強まりました。
しかし、その静かな日々の中で事件が起こりました。同室のお馬鹿が、なんと花火を病室まで持ち込んでいたのです。先輩たちの目を盗んでこっそりとライターを取り出し、花火に火をつけようとしたその瞬間、別の同室さんに殴られて止められました。
ライターから放たれる小さな火。その光を見た瞬間、私の心は一瞬であの日に引き戻されました。部室が火に飲まれる光景が幻視となって脳裏に浮かび、目と気道が焼かれる感覚が再び蘇りました。あの時の熱さ、体中に浸透する痛み、全身が動かなくなる無力感、そして目の前にいる人を救えない恐怖――そのすべてが一気に押し寄せ、私を呑み込んでいきました。
あとから聞いた話ですが、火を見た瞬間、私は激しい痙攣と呼吸困難に陥り、セナ部長に気絶させられたそうです。
私は、火と煙に対して強いトラウマを抱えてしまった。
**
セナ「カウンセリングは専門外です、困りました。」
どうすればいいのでしょうか >>186
- 183124/08/16(金) 21:17:15
訂正>>187までダイス
- 184二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 21:29:49
先生との定期的なカウンセリングと、あの日助けた人たちとのお話
- 185二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:32:26
シャーレの医務室へ移送
- 186二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:38:50
- 187二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 22:40:51
- 18887であり8924/08/16(金) 22:58:20
人の心
- 189124/08/16(金) 23:12:14
- 190124/08/16(金) 23:12:54
ア ズ カ バ ン !
- 191二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:13:40
やったね!場合によっては曇らせだよ!()
- 192二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:26:35
こんのクソ女神ガァ!
- 193二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 23:27:21
自分から無理して慣れようとするシュチュならセーフ…
- 194124/08/17(土) 00:46:38
明日時間があったら次スレを立ちます
曇らせは趣味ではないんですがやはりタイトルに入れるべきでしょうか? - 195二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 00:55:15
必ず曇らせる必要性は無いぞ()
- 196二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 10:18:29
曇らせてるのはダイスなんだよなぁ
- 197二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 11:01:40
ご多忙とは存じますが、最近埋め立て荒らしの被害が相次いでいるので、早めにお戻りください…
>セナのスキル緊急車両11号(略)
「11代目」かもしれませんよ?
>VroidでパラメータいろいろいじってSDキャラみたいにしたんです、アセットは無料のやつを使いました。
……な…なるほどぉ…?(無知蒙昧)
>解釈違いなら申し訳ございません……
いえいえ、むしろ(単独で戦う機会が多い戦闘要員は特に)主武装が故障した時のために副武装を携えておくものですし、(繰り返しになるけど)氷室セナが相手を脳震盪で気絶させた武器は主武装たるグレネードランチャー(ソードオフ仕様のM79、訓練弾/演習弾を装填)あるいは副武装たる拳銃(火宮チナツと同じM714か救急医学部のモブと同じC96)、どちらもありうると思います。
- 198124/08/17(土) 12:42:23
- 199二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 17:29:45
うめうめー
- 200二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 17:30:32