【CP・閲覧注意】「アオイ…久しぶりだな」

  • 1二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 20:19:02

    1 しばらくみないうちに大人っぽくなったな

    2 よかった…もう二度と目を覚まさないかと思った…

    3 こうして「ここ」に来るのもさ

    4 半日も会えないなんてどうにかなっちまうかと思ったぜ


    dice1d4=2 (2)


    この概念で語り合いましょう

  • 2二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 20:20:20

    何日寝込んでたんですか?後なにがった

  • 3二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 20:20:34

    >>2

    訂正

    何があった

  • 4二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 20:25:19

    病気なのか怪我なのか
    あんまり痛々しいやつだとアオイもペパーも辛いのでポケモンの技で眠ってたとかそんなだといいな

  • 5二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 20:29:13

    このレスは削除されています

  • 6二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 20:30:00

    エリアゼロで無茶したか?

  • 7二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 20:31:06

    アオイが目覚めなかった理由が軽かった場合今度はペパーが重い事になるな…?

  • 8二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 20:33:11

    「久しぶり」だからけっこう目覚めなかったのかな
    いや実際は久しぶりってほどでもないペパーが重いだけのパターンもあるけども

  • 9二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 21:08:28

    秘伝スパイス過剰摂取で数日寝たきりに?

  • 10二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 21:38:08

    安価するとかじゃなくてそれぞれ好きに話広げていいよーってことでいい?どういう妄想しよっかな

  • 11二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 21:45:58

    >>9

    自分の家族を救ったスパイスが今度は親友を危険な目に…ってそりゃ心配するよな…

  • 12二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 21:50:04

    絶対大泣きして闇落ち寸前になってる

  • 13二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 21:51:00

    謎の奇病で眠り続けたアオイ、ペパーは再び秘伝スパイスを探す旅をしていた…
    しかしパルデアにあった秘伝スパイスではアオイは目を覚まさずペパーは世界を巡っていた
    そしてn年後…

    みたいな

  • 14二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 21:54:28

    >>13

    大切な人のために何年も世界中を旅!?そんな事ある?

    まあペパーならやるわ

  • 15二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 21:58:07

    マフィティフはアオイの力があったから救えた
    ではアオイの力を借りれない時は…?

  • 16二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 22:00:15

    >>15

    マフィティフの力を借りる…

    まあアオイのためって話になると協力者はボコボコ出てくるだろうね

  • 17二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 22:10:54

    >>16

    まずアギャスが自分も行く!って表情でついてきそう

  • 18二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 22:16:01

    単にプレイヤーがゲーム起動しなかっただけ説

  • 19二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 22:17:35

    >>18

    たとえそんなオチでも世界中周った苦労なんてどっかいって「なんだよそれ!」って嬉しそうに笑うのがペパー

  • 20二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 22:31:30

    目覚めの時アオイちゃんは「あれ?ペパーおはよ~」って昼寝みたいな軽さで笑ってると逆にいい

  • 21二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 22:34:57

    起きた事を涙を浮かべて喜ぶペパーにアオイが掠れた声で「誰ですか……?」とか言い始める世界

  • 22二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 22:36:40

    スレ主まだ居たらどういう事情かまたdiceで出してよ

  • 23二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 22:41:19

    アオイが寝込んだ理由

    dice1d4=2 (2)

    1病気

    2怪我

    3昼寝

    4原因不明


    眠っていた期間

    dice1d4=3 (3)

    1 1日

    2 1週間

    3 1ヶ月

    4 3年

  • 24二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 22:45:18

    目を覚まさない怪我って頭打った感じかなぁ

  • 25二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 22:50:42

    目を覚ましたけど記憶をなくしたアオイ
    ペパーはそんなアオイの力になろうと共に過ごして…

  • 26二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 22:52:11

    このレスは削除されています

  • 27二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 22:54:28

    目を覚さない間気が気じゃないだろうな……

  • 28二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 23:03:13

    1か月も目を覚まさなかったら、そら久しぶりって言うよね
    1週間でもいうかもしれないけど

  • 29二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 23:04:56

    たとえば怪我で出血多量になった場合、ペパーはいっさいの躊躇いなく自分の血をギリギリまで輸血してくれそう

  • 30二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 23:05:40

    >>29

    医者「残念ですが、血液型が合いませんでした」

  • 31二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 00:52:06

    >>29

    かつて自分を助けてくれた恩人を今度は自分が救う展開熱すぎる

  • 32二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 07:55:21

    アオイが眠ってる間ってペパーが一番お見舞いに来てそう
    おそらく毎日来てる

  • 33二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 08:03:45

    一ヶ月ならまだ短い方だけど待ってる側は気が気じゃないな

  • 34二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 08:55:42

    >>33

    叔父の会社の従業員さんが脳溢血でついこの間まで一ヶ月と少し意識不明だったけど充分長すぎたし絶望しかなかったよ

    一週間過ぎると色んな書類書かされるんやって

  • 35二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 09:08:58

    アオイママも失意に沈んでそうだし、ペパーが一生懸命励ましてあげられてたらいいな……

  • 36二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 09:28:36

    目を覚ました時思わず抱き着いてしまってもペパーなら許す

  • 37二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 17:48:00

    目が覚めたアオイが盛大にお腹を鳴らして「お腹空いちゃった」と笑ってくれたら泣き笑いで美味いサンドウィッチ作る男だよペパーは

  • 38二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 21:55:26

    担当のお医者の先生は「順調に回復している、何時目を覚ましてもおかしくない」と言う。
    最初、アオイを囲んでいた医療機器も大分減った。
    それでも、一抹の不安はぬぐい切れなくて、アオイのママさんに逆に気を使われるくらい、俺は病室に足を運んでいる。
    「なあアオイ……アオイが寝てる間に、テスト期間終わっちまったよ……俺ちゃんと単位取れたぜ……」
    反応は、ない。
    「アオイ、こないだはスグリたちも来てくれたぜ……姉弟そろって半泣きでよ、『目を覚まさなきゃ絶対許さない!』って病室で喚きやがるんだぜ……」
    反応は、ない。
    「あ、新しいサンドイッチのメニューもたくさん考えたんだぜ、アオイに、アオイに食べさせたくてよ……」
    反応は、ない。
    「だから、頼むよ……」だめだ、泣くな、何度同じことを繰り返した?なんのために自分はここにいる?アオイを心配してるやつは山のようにいる。自分だけ泣くなんて許されない。
    「アオイ……うぅ……ぐず……アオイ……」
    「……ペパー?」
    反応が、あった。
    「!?!?ア、アオイ!?アオイか!?」
    「……ペパー……」
    「ああ!!ああ!!俺がわかるか!?」アオイだ、確かにアオイの声だ。信じられない。
    「ペパー……」
    「ああ、なんだ!?どっか痛てえか!?大丈夫か!?」ああ、もうだめだ。涙が止められない
    「ペパー、お腹減った……」
    「……へ?」何か、それを聞いたとき、一気に肩の力が抜けた気がした。
    「サンドイッチ……食べたい……」か細くもしっかりとしたその声は、命がしっかり繋がっていることの証で、
    「……はは……そんなもん、いくらでも作ってやるぜ……おはようアオイ……」涙を流したまま、俺はアオイに本当に久しぶりの挨拶をした。

  • 39二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 23:08:07

    >>38

    ああ~~いい……ペパーお前ってやつは……

    お幸せにな……

  • 40二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 09:49:56

    >>38

    ちゃんと授業に出て試験勉強も頑張った上で通ってるのがなんかいいね

    これからもめちゃくちゃ見舞いにきて心配しすぎだと笑われるといい

  • 41二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 18:56:52

    自分だけ泣くなんて許されないと思ってしまってるペパーと涙がこぼれたタイミングで目覚めるアオイ
    これはもう運命だな

  • 42二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 20:01:30

    このレスは削除されています

  • 43二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 20:34:33

    >>38

    その後すぐにお医者の先生とママさんを呼んだ。さすがに号泣するママさんを慰めるのに俺の涙は引っ込んだ。

    その後すぐにネモとボタンも駆けつけてまた号泣大会だった。(信じてたよ!だってアオイはわたしのライバル、ライバルだから……う、うぅうううぅぅぅ  うち、うち、なんもできなくて……うああああん)と大変だった。

    一日後に、飛行機に飛び乗ってきたキタカミ姉弟が来て号泣大会パート2だった。(わやじゃ!、アオイ~、アオイ~、  あんた!今度また同じことなったらほんとに許さないからね!)とまた俺は慰める側に回った。

    その後学校の先生たちやリーグの人たちも一通りやってきた。特にクラベル校長先生は相当に気に病んでいたらしく、知らせを聞いた時は机にへたり込んだと言う。「あんたがいないとサムイからね。」とよくわかんねーことを言ってた人もいた。

    そうやって一通りわちゃわちゃした後、

    「退院はもうちょっと先になるって。」

    「そうか、でもほんとによかったよアオイ」また久しぶりに二人きりになった時だった。

    「あのさ、わたしが起きた時、言ってくれたよね『サンドイッチ何時でも作ってやる』って」とアオイが言うから、

    「?おう!それくらい何時でも作ってやるぜ!」と俺は当然のことを答えた。するとアオイはこう言うのだ。

    「……じゃあ一生でも作ってくれる?」と。

    「え?アオイそれって……どういう……」それがどういう意味なのか、俺には一瞬わからなかった。でもアオイの顔を見てすぐに察した。

    「今回のことで気づいたの。『言いたいことはすぐ言わないとだめだ』ってだから、ペパー?」とアオイはベッドの上で、穏やかにほほ笑みながら続けるのだ。

    「ペパー、わたしに一生、サンドイッチを作ってくれる?」と。答えは、考える間もなく口から出てきた。

    「……おう!」と。

  • 44二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 23:05:22

    ペパーどこまで理解してるんだ

  • 45二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 08:33:27

    >>44

    アオイの顔を見て察してるからたぶん全部伝わってるだろう

    この静かな空気感がたまらん

  • 46二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 19:10:40

    退院と同時に交際宣言を聞く周囲の人たちの様子やいかに
    …なんか誰よりも足繁く通ってるあたり察されてそうではあるが

  • 47二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 19:51:10

    ママさんはもう察してるだろうな……

  • 48二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:48:15

    2-Gのクラスメイトに「ペパー君最近落ち込んでるよね心配だね」と噂されてたのに今はアオイちゃんとおてて繋いで幸せそうに歩いてるんだから唐突な変化にびっくりだよね

  • 49二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 09:39:21

    1ヶ月って回復を待つ身内からしたら本当に長い期間だよな
    何も知らない周囲からしたら1年間大変そうにしてると思いきや急にできたての親友と楽しそうにしてる男になるし1ヶ月辛そうにしてると思いきや急にできたての彼女とイチャイチャしてる男になるのジェットコースターがすぎるが

  • 50二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 16:16:20

    モブ君ズ3回くらい「!?」ってなってそう
    でもまあ幸せそうならオッケーです

  • 51二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 21:10:36

    この事件の後ちょっぴり過保護になってるペパーがいるといい
    初彼女でそわそわしてる事もあって「彼女を守るのは彼氏の役目だから!」ってかっこつけてると可愛い

  • 52二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 21:11:19

    1ヶ月の間アオイの手持ちはどうしてたんだろうな
    こういうケースの場合はアカデミーかポケセンが手持ちを預かって世話してそうだがアギャスはペパーか校長が面倒見てそうなイメージがある

  • 53二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 21:59:43

    まあアギャスは機密事項ってほどの扱いではないっぽいけどあんまり公に出来ないからな…

  • 54二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 07:06:43

    アギャスにサンドウィッチを食わせつつ自分も一口かじって「会えないってのは寂しいよな」と呟くように語りかけるペパーはいる

  • 55二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 09:14:10

    >>54

    普通に情緒が死ぬ

    頼むからもうペパー少年から大切なものを奪わないでやってくれ……

  • 56二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 14:33:55

    こういうことになったらアギャスの前では泣かずにアギャスを労ってそうなんだよなペパー
    よかったな目覚めて

  • 57二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 00:51:08

    大団円になってるけど一応保守しておくか

  • 58二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 00:55:12

    なんかまたダイスで状況つくるとか?

  • 59二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 01:15:23

    話の内容切り替えるなら>>1で選ばれてないのから選ぶのがいいんじゃない?

    スレ主さんが問題ないのであれば

  • 60二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 07:24:03

    これからの2人についてダイス振りながら考えるとか?
    かといって具体的にどうするかは思いつかないけど

  • 61124/08/04(日) 16:01:47

    ペパアオであればスレの方向性は基本好きにしちゃって大丈夫ですよ!

    あと一応注意ですが>>38>>43のSSはスレ主が書いたものではないです

    SSも含めスレを盛り上げていただきありがとうございます

  • 62二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 16:28:55

    スレ主じゃないなら「好きにしちゃって大丈夫」はまずいでしょ
    とハラから物言いをさせてもらいますぞ
    まあペパアオに見せかけた他キャラsageとかはやめようね

  • 63二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 16:30:16

    あ、そういうことか

    ごめんなさい勘違いしてました

    >>61はスレ主か

  • 64二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 20:37:27

    せっかくだし4ルートすべてのペパアオを幸せにでもしちゃうか?
    4のペパーとか見るからに怪しいし…

  • 65二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 20:59:27

    やってみようか。再ルーレット

    1 しばらくみないうちに大人っぽくなったな


    2 よかった…もう二度と目を覚まさないかと思った…


    3 こうして「ここ」に来るのもさ


    4 半日も会えないなんてどうにかなっちまうかと思ったぜ



    dice1d4=4 (4)



    この概念で語り合いましょう

  • 66二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:01:51

    ヤンデレじゃねーか!!!

  • 67二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:02:06

    半日で狂うとかどうしちまったんだペパー…

  • 68二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:03:24

    4のペパーとか見るからに怪しいし…からのダイス神さぁ…

  • 69二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:06:48

    番外編の着いていきたいムーブがどんどん先鋭化していったペパーか
    そのように育てたのもアオイのように見受けられるが…

  • 70二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:20:52

    アオイが調査のために半日エリアゼロに籠もってたのを心配しながら待ってたとかなら割と妥当な気がしてきた

  • 71二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:22:56

    時刻は放課後、ペパーとアオイはこの後どうする?

    1学食ちゃん食べに行こうぜ。

    2俺の部屋で秘伝スパイスの試作品食べないか?

    3もう離さねえ(公衆の面前でお姫様抱っこしてお持ち帰り)

    4な、なあ、なんで俺に黙ってエリアゼロ行くんだよ……(涙目)




    dice1d4=4 (4)

  • 72二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:23:43

    半分くらいアオイが悪いじゃねーか!!

  • 73二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:25:20

    せめてちゃんと伝えてから行きなさい!!

  • 74二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:31:09

    おかしいな
    ヤンデレかと思ったらくぅ~んくぅ~んって震えながら見上げてくる子犬だった

  • 75二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:32:37

    親友に対して行き先とかいちいち告げていく必要はないんだ仕方ない仕方ない

  • 76二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 21:36:36

    アオイ「あそこずっと昼だから半日も経ってると思わなくて…」

  • 77二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:33:51

    ペパーも一緒にアオイとエリアゼロ行こうぜ!

  • 78二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 04:28:22

    ああやってしまった、と目の前のペパーを見た瞬間わたしは己の行為を後悔した。
    ちょっと色違いを探しまわってただけなのに気が付けば半日たってて、しかもペパーから電話が来て自分がエリアゼロに居るのがばれてしまった。
    ペパーの声色から色々察して、急いで帰ってきたらエントランスでペパーが待ち構えていた。
    「なあ、なんでだよ……」ペパーは怒ってすらいなかった。会うなりわたしに涙目で懇願してくる。目に光がない。
    「……ご、ごめんねペパー?ちょ、ちょっとここだとあれだし場所変えない?」と顔が引きつるのを感じながらなんとか言葉を紡いだ。まずい、非常にまずい。
    「……じゃあ俺の部屋来い――」「――へ?ちょ?ペパー?」何を言う間もなく、わたしはペパーに手を掴まれて寮の部屋まで引っ張られていく。ああほんとうにまずい、非常にまずい。
    そのままペパーの部屋の前まで来ると、ペパーは乱暴に鍵を開けるとそのまま扉を開けて、わたしを部屋に引っ張り込んだ。
    「うわっ」と引っ張り込まれたわたしが声を上げると同時に、ペパーが後ろ手で鍵をガチャリと閉める音が聞こえた。
    ――これでもう密室、わたしはペパーに何をされるかわからない。いや、まあわりと何をされてもいいような仲だけど……とにかくペパーの様子を伺わないと。
    「あ、あのペパー?ご、ごめ――!?」
    わたしがなにを言う間もなく、ペパーはわたしの肩を掴んで壁に押し付けた。――ほんとうにまずい、抵抗できない。
    「ペ、ペパー?」「……」返答はない。光のない目のままペパーは至近距離でわたしの目を見つめ続ける。
    「ご、ごめんあの――」「――かないでくれ……」
    「え?」と聞き返すと、「頼むから、置いて行かないでくれよ……」とペパーは涙を流しはじめると、そのままわたしの肩に顔を埋める。
    「……ごめんペパー、本当にごめん。」とわたしはペパーの身体を抱きしめて、頭を撫でながら子供をあやすように言った。
    「……」返事はなく、ペパーは黙ってままわたしの肩を濡らし続ける。
    そのまましばらく、そのままペパーのウェーブな髪を撫で続けた。

  • 79二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 04:28:40

    しばらくするとペパーがようやく顔を上げた。眉間にしわが寄っている。ああ、ようやく怒ってくれるんだと安心してる自分がいる。ちょっとおかしいのはわかっているけれど。
    「なんで、俺に黙ってエリアゼロ行くんだよ?危ねえってわかってるよな?」
    「……わ、わかってるけど……」と、わたしは取り繕うが、正直言うとペパーの心配は過剰だ。これがもしネモなら『ふーん、気を付けてね!』、ボタンなら 『アオイも物好きやねえ、まあ気を付けて』で済むだろう。
    自分で言うのもなんだが、わたしほどの実力があるなら、パラドックスポケモンに遅れを取るなどありえないだろう。ミライドンもいるし、万に一つもそんなことにはならない。
    「なあ、せめて、事前に連絡するとか、俺と一緒にいくとかあるだろう?なんで一人で行くんだよ?」とペパーは続ける。
    「……えーと……」そんなの、色違い探しなんて地味で自己満足で不毛なことに付き合わせたくないだけだ。ペパーは単位取得に料理人修行に忙しいし、尚更だ。
    そうやって自分が何も言えずにいると、「……アオイも……」「え?」「アオイも、とーちゃんみてえに、俺を置いて行っちまうのかよ……」とペパーはまた泣きそうな顔になりながら言う。
    ああ、やはりそうなのだろう。ペパーの生涯のトラウマにエリアゼロは直結している。そんなところにわたしが一人で行くのが耐えられないのだ。まあわたしはそれを察していたからこそ、今まで黙っていたのだが。我ながら悪い女だと思う。
    「ご、ごめん、これからは事前に連絡するから……」「……いや、俺これからは俺もついてく」「そ、それはちょっと……」「なんでだよ。」「……」
    ああ、どうしようか、正直色違い探しはまだ進めたい。でもそれにペパーを付き合わせるのは嫌だ、本当にどうしようか……。
    「……これからはもう、俺の手の届くところにいてくれよ……」とペパーはまたわたしに懇願してくる。
    「……」正直、その心は嬉しいけど普通にいやだ。……考えるのが面倒くさくなってきた。こうなったらもう……
    「ペパー――」「――なあ頼むから……ンウ!?」とわたしは強引にペパーの唇を自分の唇で塞いだ。
    「んう……んん……はあ……んん……」と最初から深いのを長くする、部屋に水音が響く。
    「……んう……はあ……こ、これで許して、お願い。」とわたしは唇を離したあと精一杯可愛い子ぶっておねだりすした。

  • 80二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 04:29:08

    「――!!!!……はあ、なんだそりゃ、あほくせー。」とペパーから毒気が抜けていくのがわかる。どうやら許してくれそうだ。
    「ゆ、許して?」とさらに続けると、「……わかったよ、しゃーねえな。」と言質が取れた。よかった。これで安心してエリアゼロに入り浸れる……と安心したのだが、
    「……でも悪りーけどキスだけじゃ足んねーよ。」「え?ひゃ!?」とペパーはわたしをお姫様抱っこしてきた。あ、やばいこの流れは……
    「せめて俺の思いをぶつけさせてくれよな……悪いけど加減できねーちゃんだぜ。」とわたしを抱っこしたまま不適に笑った。
    「ま、まってペパー!せめてシャワー浴びてから――」「――じゃあ一緒に入ろうぜ。洗ってやるよ。」「絶対洗うだけじゃすまないでしょ!?」「ばれたか……まあいいだろ?」
    と結局、わたしはエリアゼロに入り浸ったお仕置きとしてペパーに抱き潰されるのだった。

  • 81二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 13:56:41

    >>78

    仕事が速い!

    愛はあるけど好きに行動したいアオイがかわいい

  • 82二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 14:39:44

    おかしいな…ヤンデレダイス引いちゃったか…と思いながら眠りについたはずなのに今見たらイチャイチャバスタイムからのえちえちエンドになってた

  • 83二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 20:30:56

    >>78

    わりとマジで危うい空気も孕みつつイチャイチャに着地するのがこの2人らしくていいね

    エリアゼロに向かおうとしたら待ち構えてる瞬間とかもありそうだな…

  • 84二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 20:35:37

    ヤンデレに掠るペパーからしか取れない栄養がある

  • 85二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 00:21:52

    恋人の色仕掛けに引っかかってるペパーとかいう微笑ましい要素
    一晩じっくり楽しんだ後はやっぱりエリアゼロにも着いてくるんだろうか

  • 86二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 01:19:52

    ヤンデレキャンセラーアオイ健在か

  • 87二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 07:28:08

    エリアゼロに突撃しまくってるタイプのアオイは定期的に絆されわからされても全然懲りてなさそうなイメージがある

  • 88二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 16:53:13

    限界になると置いてかれた子どもとか犬みたいになるのでヤンデレを表に出せてるうちはまだまだ健全だな(?)

  • 89二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 18:03:16

    また再ダイスしてみる。

    1 しばらくみないうちに大人っぽくなったな


    2 よかった…もう二度と目を覚まさないかと思った…


    3 こうして「ここ」に来るのもさ


    4 半日も会えないなんてどうにかなっちまうかと思ったぜ



    dice1d4=2 (2)



    この概念で語り合いましょう

  • 90二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 18:22:13

    (また怪我で寝込めという事…?)

  • 91二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 18:39:17

    また不穏なのきたな……

  • 92二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 18:56:41

    アオイは何で寝込んだ?


    1秘伝スパイス食べ過ぎで寝込む


    2ピクニック中にペパーから不意打ちキス食らって失神


    3エリアゼロで事故で意識不明


    4エリアゼロ最深部で結晶に取り込まれる


    dice1d4=3 (3)

  • 93二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 19:27:06

    ダイス神がよくもわるくも仕事したな……

  • 94二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 19:36:01

    ダイス神はエリアゼロでペパーを曇らせるのが好きなの?
    いや…ちゃんと目覚めてるからハピエン前提の曇らせ性癖か…??

  • 95二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 19:36:25

    またかよ!またペパーが曇るのかよ!!やめたげてよお!!

  • 96二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 19:37:12

    これ寝込んでた期間によっては最初の話題とほぼ被ってしまうのでは

  • 97二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 19:38:29

    アオイはどれくらい寝込んだ?


    1三日


    2一か月


    3一年


    4十年


    5治療できないため冷凍睡眠して100年


    dice1d5=1 (1)

  • 98二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 19:38:42

    >>30

    O型なら相手がなんでも大丈夫!

  • 99二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 19:42:46

    3日ならまあ…一ヶ月を耐えたペパーなら…………期間の問題じゃない気がするなあ!?

  • 100二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 19:44:00

    復活早めだな 秘伝スパイスの口移しでもしたか?

  • 101二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 19:50:48

    とりあえず鬼みてぇな選択肢は引かなかったからよかった…

  • 102二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 20:30:00

    >>100

    頭から血を流したアオイを、ミライドンが泣きながら大穴から運んできて、もう三日が立つ。

    お医者の先生曰く、「けがの程度は軽いし、脳にも異常はない、すぐに目覚める。」と言う。

    でも俺は不安に押しつぶされそうで仕方なくて、学校を休んで、アオイの病室に張り付いている。

    早く、目が覚めてほしい。早く、あの太陽のような笑顔を見せてほしい、早く、秘伝スパイス入りのサンドイッチを……

    ……秘伝スパイス?

    「あっ」とここでようやく気付いた。秘伝スパイスには気付けの効果のあるやつもあったはずだ。どうして今まで気づかなかったのか!?

    大急ぎで荷物から秘伝スパイスを取り出して、アオイに……アオイにどうやって食べさせるんだ?いや、口に入れるだけで成分が溶け出して、効果はあるはずだ。そうなると……

    「よし……!!んぐ……」俺は秘伝スパイスを自分の口に入れて咀嚼する。細かくした方が浸透率はいいはずだ。そして次は……

    ……はっきり言って意識を失ってる人間にこんなことするなんて気が咎める。でも、手段を選ぶ余裕はその時の俺にはなかった。

    そのまま、アオイのベッドの隣まで行くと、顔をアオイの寝顔に近づけていく、逸れないように両手でアオイの顔を固定して、少し顎を押さえて口を開けさせて、

    「……ん……」そのまま俺はアオイと唇を重ねて、舌で、秘伝スパイスをアオイの口内に押し出す。

    「んう……ふう……」まだ足りない、全部の秘伝スパイスをちゃんとアオイの中に送り込まないと。そうやって十秒くらいキスしていただろうか。

    「…………――!?んんん!?」と、突然自分の肩を叩かれて本気でびっくりした。思わず口を離す。

    だが、「アオイ!?アオイか!?目覚ましたのか!?」と呼びかけるも、アオイはそれどころではない様子で、

    「ぺ、ぺ。ペパー!?な、なんでき、き、キスして……!?」と顔を真っ赤にして動揺してるようだった。

    「あ、ああー、それはその、えっと……」どうしたものかと思うが、もうここは開き直って、自分を散々心配させた意趣返しも込めてこういうしかなかった。

    「……まああれだ、王子様のキスちゃんってやつだぜ!」と二カっと笑っていってやったのだった。

    しかし「――!!!!ふざけないで!ペパーの馬鹿!!」とアオイが投げた枕が顔に直撃して、結局王子様みたいにかっこはつかないのだった。

  • 103二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 20:38:57

    >>102

    一瞬でここまでの文章を組み上げるとは見事…

    前半の必死さと後半の茶目っ気の落差がいいね

  • 104二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 22:58:43

    SS職人来るの早すぎて草
    そういうスレか何かなのか?
    とりあえず今回のペパアオもハピエンおめ

  • 105二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 23:07:43

    もしかしてここって曇らせだぞ~とか言ってるとSS職人が強制ハッピーエンドにするスレだった?

  • 106二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 23:12:44

    >>105

    一応1の時点で目覚めてるからハピエンはわりと見えてるね

    より強い曇らせを見たい人はそれはそれで概念とかSSとか投稿してもいいんじゃないかな(スレ主ではないが)

  • 107二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 23:16:16

    ダイス振ってそれに沿ったSS書く感じでいいんじゃないかなただしペパアオ限定で

  • 108二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 23:39:56

    ってわけで寝る前に再ダイスしてみる。


    1 しばらくみないうちに大人っぽくなったな



    2 よかった…もう二度と目を覚まさないかと思った…



    3 こうして「ここ」に来るのもさ



    4 半日も会えないなんてどうにかなっちまうかと思ったぜ




    dice1d4=4 (4)




    この概念で語り合いましょう

  • 109二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 23:40:16

    このレスは削除されています

  • 110二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 23:45:53

    ダイス主さん寝るっぽいなら振っちゃおうかな!

    dice1d4=3 (3)


    1前回と同じ理由

    2なーんてな!びっくりしたか?

    3デートの約束しといてこれは最悪だぜ…

    4一瞬たりともオレから離れるなよ

  • 111二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 23:46:48

    お、不穏なペパアオ来るか?

  • 112二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 23:49:21

    デートの約束してたけどなんらかの理由で半日会えずようやく会えたって感じかな
    ヤンデレではなくトラブルって事!?

  • 113二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 23:53:23

    ウキウキでデート楽しみにしてたのに何らかの事情でお預け喰らったなら「半日も」と表現するのも仕方ないかもしれん…確定的ヤンデレを絶妙に避けてくるな

  • 114二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 01:11:33

    あわわ回転が速い まあちょっと前の話題でも大丈夫だろうと思うので>>97の世界線で一本(102とは別人)


    人の五感の中で最後まで残るのは聴覚だという。そんなに大げさな話ではないけれど、うとうととまどろむ中で周りの話し声はなんとなく聞こえる、なんてことは時々あるだろう。


    ──アオイ。


    だから今も。体は指一本だって動かせないのに、目を開けることさえできないのに、その声だけはやけにはっきりと聞こえる。

    聞き違えるはずもない、大切な人の声。


    ──オマエがエリアゼロでぶっ倒れてたって聞いた時は血の気引いたぜ。


    どこかからげんきのようにも聞こえる響きで、声は続く。あちこちに連絡したから学校の諸々には問題ないこと。みんな心配していること。そして。


    ──これまで黙ってたけど。オレさ、アオイのこと──


    続く言葉に、私は落ちた意識のまま固まった。……なんだか、とんでもないネタバレを食らってしまったような気がする。

    それからもつらつらと続く愛の言葉は、夢うつつでなければ恥ずかしくて聞けないような情熱に溢れたものだった。


    ──なんて、オマエに面と向かって言えるようになるのはもっと立派になってからだからな!……だからさ、早く起きてくれよ、アオイ……。


    切なさを含んだ一言で声は区切りを迎えた。今すぐ起きなければ、返事をしなければ、と思っても、そこで私の意識は再び奥深くへ沈んでしまった。

    そこから、どれくらいの時間が経っただろう。前触れもなく目が覚めて、きょろきょろと周りを見回すと、そこは静かな病室であり、すぐに横の椅子に座っていたペパーと目が合った。

    「アオイ!」

    ペパーは椅子を蹴り飛ばす勢いで立ち上がると、まだ寝転んだままの私にすがりついてくる。

    「アオイ……久しぶりだな。よかった……もう二度と目を覚まさないかと思った……」

    私の具合を気遣ってか強くはない抱擁を経て、ペパーはぱっといつも通りの笑みを浮かべて手を離した。

    「なんて!暑苦しかったか?へへ、まずは病院のせんせとアオイの母ちゃんに報告しないとな!」

    「あ……うん」

    すごく真面目に私の目覚めを喜んでくれるペパーを前にして、私は上の空な返事をすることしかできなかった。

    目の前の男の子が立派になるまではと秘めている気持ち。それをうっかり知ってしまった私は、とにかく自分の心臓のうるささをごまかすのに必死だったのだから。

  • 115二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 02:00:13

    なんだこの眼福スレ……文豪ニキネキが多すぎる……
    ほんでデートすっぽかされ概念は頼むからハピエンになってくれ……

  • 116二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 02:10:39

    ダイスまた被ってるな
    もし次も2か4が出たら振り直すかそもそも省くかして良い気もするが寝込んだ期間や会えない理由やそれに至った経緯は一応まだ分岐できるか

  • 117二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 04:24:15

    >>110

    ヤバすぎる、どうしてこうなった。夕方のペパーの部屋で、わたしはベッドの上に正座している。いや、正確にはさせられている。

    「……」眼前にはニッコリ笑顔を貼り付けたペパーが堂々と立っている。うん、正直怖い。

    「さて……アオイちゃんよお……なにか言い訳とかあるか?」とペパーはニッコリしながら聞いてくる……目は笑っていないが。

    「し、強いて言えば『イルカマンサードシーズン、配信開始したから一緒に見よ』って言ってきたボタンが悪――」「――は?」「すいません言い訳はありません。デートすっぽかして昼まで寝ててすいませんでした。」

    ペパーのあまりの迫力のある『は?』に言い訳などなにもできなくなる。

    「はあ、あのさあ、俺この日のために結構気合い、いれてきたんだけど?」「……はい」「なのに待ち合わせにこねーし、電話しても出ねーし、部屋にもいねーし、まさかボタンの部屋にいるとはな。」「……面目次第もございません……」

    ああ、ほんとに最悪だ、どうやって許しを請うたらいいのかすらわからない、正直泣きそう。

    「……まあ?デートはまた今度行けばいいし?ボタンの誘いを断れねーもわかるけど?……だから、まあ埋め合わせしてくれれば、今回の件はちゃらにしてやるよ。」

    「え?埋め合わせすれば許してくれるの?」思わぬ展開に思わず顔を上げる。よかった、許してくれるかもしれない。「じゃ、じゃあ『埋め合わせ』今からでもするよ!なんでもするから!」

    目の前の垂れ下がった蜘蛛の糸にわたしは必死でしがみつく。するとペパーは、「……そうか、『なんでもする』んだな?じゃあ頼むぜ。」とニッコリ笑顔がニヤニヤしたものに変わる。

    「へ……?」あ、なんかとんでもないこと言ってしまったかもしれない。でもペパーはこっちのことはお構いなしに自分もベッドに上がってくると、こう言うのだ。「じゃあ、アオイは『何もしなくていい』、全部俺に任せろ。」と。

    「え?な、『なにもしなくていい』の?」「おう、だから、本当になにもするなよ?」とペパーはわたしの神をかきあげると耳に引っ掛ける。そしてそのまま顔を近づけてきて……

    「……んぅ……」とそのまま唇同士が重なる。そこまではいいのだが、長い、とにかく長い、時間にして一分くらいだろうか?思わずわたしは唇を引きはがす。

  • 118二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 04:24:30

    このレスは削除されています

  • 119二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 04:25:10

    そして「はあ、はあ……ぺ、ペパー長いよ……」と言うのだが、ペパーは、「だめだろ。」「えっ?」と、わたしの顎を掴んでこちらにまた顔を向かせてくる。
    「『何もするな』って言ったよな?今日は抵抗とかしたらダメちゃんだぜ?終わりまで俺に身を任せろ。わかったな?」と言われて、(あ、ほんとにやばい)と自分が危機的状況にいることを認識した。
    「あ、あのお手柔らかに――」「――無理、覚悟しろ」「……ひゃい……」とこれが『今日』のペパーとの最後の会話だった。

    その後、『日付がかわるまで』「も、もう無理……もう無理らよお……」とわたしはペパーにグッチャグチャのヘトヘトになるまで美味しく頂かれるのだった。

  • 120二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 08:50:56

    ここのアオイ大体アオイのせいだから反論できずにタジタジしてるの珍しいけど好き

  • 121二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 15:41:49

    なんだこのハピエンSS職人召喚スレは…???

  • 122二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 18:36:01

    今日も今日とてダイス振り


    1 しばらくみないうちに大人っぽくなったな


    2 よかった…もう二度と目を覚まさないかと思った…


    3 こうして「ここ」に来るのもさ


    4 半日も会えないなんてどうにかなっちまうかと思ったぜ



    dice1d4=4 (4)



    この概念で語り合いましょう

  • 123二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 18:41:25

    2と4はそろそろ省いていいと思うよ

  • 124二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 18:44:12

    とはいえダイス2択だけってのも淋しい気はするな
    2と4抜いて何か1個だけ新しい内容入れる?

  • 125二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 18:50:33

    またかよ!!って言いたいところだけどここから派生させるのが面白いと思う。


    11時間に一回はハグしないと気が済まないちゃんだぜ……


    2なあ、長期休暇に入ってからひょっとして俺のこと避けてるちゃんか?


    3宝物は宝箱に仕舞いたいんだけど……アオイならわかってくれるよな?(濁った眼で)


    4なあ、一緒にピクニックしにきたのに色違い追っかけて行方不明になるのはどうかと思うんだけど……


    dice1d4=4 (4)

  • 126二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 18:59:37

    一緒にピクニックして色違い探し始めてふらっとどっか行って半日は長い…というかダイスまじで毎回そりゃペパーもそうなるってものばっか出るな

  • 127二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 19:05:45

    ダイスしてる人は一応ガチのヤンデレ選択肢も入れてくれてるんだけどな
    アオイがやらかしてペパーが心配してわからせエンドの流れ出来ちゃってる

  • 128二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 19:09:21

    なんでこう絶妙にペパーがヤンデレにならないんだ……?

  • 129二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 20:02:42

    運命のダイス神はよほどペパーをヤンデレにしたくないと見える……

  • 130二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 20:06:06

    「全くアイツは……」と俺はヤレヤレと頭を振る。親友と二人で久々にピクニックしていたと言うのに、「今のアノクサ、色違いかも!」と言ったかと思うと、アイツは一人で走りだしていった。言うに事を欠いてミライドンまで置いて。
    で、すぐ戻ってくるかと思って待っていても一向に帰ってくる気配はなく、結局俺はピクニックセットを片付けるとミライドンに乗せてもらってアオイを探しに走り出した。
    スマホロトムで連絡すれば……とも思ったけれども、どうせ追いかけるのに夢中で出ないだろうからやめた。それに、「はあ、考えてみればいつもいつもアイツの背中追っかけてばっかりだな」と俺はどこかこの状況を楽しんでいた。
    そうして東三番エリアを一通り回ったがいなくて、そろそろ日も傾き始めた時に、ふと、ひょっとしてしるしの木立あたりまで行ったのか?と思い、そちらにミライドンを向けてみた。
    すると林の入り口あたりで案の定、「やっと捕まえたーんふふ、可愛いーもう逃がさないからねー。」と木の根本に座り込んで色違いのアノクサを一しきり愛でているアオイを見つけたのだった。
    思わず、駆け寄って文句の一つも言いたくなるが、そこは我慢して、俺はミライドンから降りてゆっくり歩きよって言うのだ。「おーい、満足ちゃんか、アオイ?」と。
    すると、「あ、ペパー!見てみて色違いのアノクサ!可愛い……で……しょ……」とアオイの言葉が尻すぼみになる。自分が何をしてしまったのか自覚したのだろう。
    「ぺ、ペパー?ごめん、怒ってる?」とアオイは座り込んだままおずおずと聞いてくる。全くずるい奴だと思う。今、ここで、アオイに自分が怒れるだろうか?そもそも何をされたら怒ってしまうのかもわからない。
    「……そう見えるか?ほら。」と俺はニカっと笑ってみせると腕を拡げてみせる。それを見たアオイは途端に輝くように笑ったあと、立ち上がってこちらに駆け寄って自分の胸の中に飛び込んでくるのだ。
    「……今日はもう遅いからよ、ここでサンドイッチ食べてさっさと帰ろーぜ。」とアオイの髪を撫でながら言うと、「うん!ペパーありがと!……えへへ……」とアオイは顔を俺の胸に摺り寄せる。
    ああ、全くほんとうにずるい。この親友といると、どんな時、どんな状況でも幸せを感じてしまう。だから……
    (好きだなあ……)胸の内に秘めた思いを口にするのは、もう少し後にしようと思うのだった。

  • 131二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 20:08:39

    だから職人はえーよ
    それはそれとしてナチュラルにミライドンに乗ってるペパーいいなぁ

  • 132二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 03:10:56
  • 133二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 12:32:59

    >>130

    独白の端々から滲むアオイのことを理解っている感じがすごくいい…

    アオイの無邪気ななつき具合もかわいい


    >>132

    現状一番ヤンデレに近…近…いや近くはないのかなこれ…

    後半のズッコケ感がいい

  • 134二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 20:08:38

    今日も毎日ダイス振り。



    1 しばらくみないうちに大人っぽくなったな



    2 よかった…もう二度と目を覚まさないかと思った…



    3 こうして「ここ」に来るのもさ



    4 半日も会えないなんてどうにかなっちまうかと思ったぜ




    dice1d4=3 (3)




    この概念で語り合いましょう

  • 135二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 20:16:47

    大人になって久しぶりにアカデミーに来たとかエリアゼロに来たとかかな?

  • 136二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 20:22:59

    dice1d4=1 (1)


    1アカデミー

    2コサジの灯台

    3エリアゼロ

    4てらす池

  • 137二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 20:45:32

    この選択肢って「久しぶり」が指しているのが場所でアオイに同意を求めてる形だからペパアオ自体はずっと一緒にいた概念で話せるんだな

  • 138二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 20:48:41

    まぁ同窓カップルとかだと自然な話ではある
    ただテーブルシティはパルデアでも一番栄えてるとこのひとつだしショップも充実してるから、卒業後も行きそうなとこではあるけど

  • 139二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 20:53:28

    とりあえずずっと一緒にいたっぽいのはよかったよかった
    きっとお付き合いもしてるんだろう…いや卒業しても親友のまま今に至る可能性もあるけど

  • 140二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 20:54:54

    アカデミーの中に入るのが久々とかだったら卒業後にアカデミー以外の仕事してたらあまり来なくても不思議じゃないな

  • 141二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 20:59:16

    アカデミーに来るのが久しぶりなのはいいとして
    来て何をするんだろうって部分もある

  • 142二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 21:28:47

    校長に近況報告とか?
    友人の一人息子のことは何かと気にかけているだろうしペパーの後見人とかペパアオの仲人とかにもなってくれそうだし

  • 143二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 21:55:20

    (近くにはいたけど、やっぱ卒業するとなかなか行く機会ねーよな)と思いながら、俺は数年ぶりにアカデミーに足を踏み入れた。

    アカデミーをなんとか卒業してからは、あちこちの料理店で修業の日々だった。そうして正式な資格をいくつか取って、ボタンの出資を受けて、俺はテーブルシティに小さな店を持つことができた。
    秘伝スパイスを絶妙に配合したサンドイッチやディナーはありがたいことに好評で、俺は何とか一人前の料理人を名乗れるようになった。
    もちろん常連はいつものメンバー、チャンピオンとしてパルデアとイッシュを駆け回るアオイに、トップ補佐についたネモ、そしてリーグエンジニアのボタンだ。
    そうして忙しい日々を送っているうちに月日は流れ、俺は気が付いたら20代も半分のところまできていた。そんな時に、トップであるオモダカさんから学校へ招待を受けたのだ。
    曰く「クラベル校長の引退式と、新しいトップのへの引継ぎ式を行う」と。
    こうして、幾人かの来賓と一緒に、俺は本当に久しぶりにアカデミーの校長室に足を踏み入れた。

    「クラベル先生、今までの貢献、感謝にたえません、本当にありがとうごさいました。」とオモダカさんがクラベル「元」校長先生に花束を渡す。
    「こちらこそ、今までありがとうございました。言っておきますが隠居なんてしませんよ?また研究者として元鞘に戻るつもりです。ジニア先生、後任は任せましたよ?」とクラベル先生は頼もしく言う。
    「僕に校長職なんて勤まるのか……今でもちょっと不安ですが、精一杯頑張りまあす。」と相変わらずフニャっとした雰囲気でジニア先生は応じる。こう見えて対応力のある人だ。人選は適格だと思う。
    「頼もしいことです……さて、チャンピオンネモ。」とオモダカさんは今度はネモの方に向き直った。「――!はい!」とトップと同じような気品のあるスーツを身に纏ったネモが姿勢を正す。
    「チャンピオンネモ、貴女に正式にトップの座を渡します。パルデアをこれからもより一層輝かせてください。あなたにはそれができるとわたくしは確信しております。」と言いながら、オモダカさんは金の刺繍の入ったグローブをネモに渡した。さながら戴冠式のようだった。

  • 144二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 21:56:01

    「はい!任せてくださいトップ!いや、あーお、オモダカさん?あはは、なんだか気恥ずかしいなー」とネモが髪を掻きながら言う。……いつものネモなのはいいがもう少し緊張感をもってほしい。
    「うふふ……言っておきますが、わたくしも隠居などはしませんよ?せっかくアオキも一緒に退職したのですから、彼をお供に新たなパルデアの光の種を見つける旅にでて、世界中を周ってみようと思います。」とオモダカさんはどこかハレバレとした顔で言う。
    「……そうですか!じゃあ時々はパルデアに帰ってきてくださいね!その時はもちろん――」「――ふふ、ええ、最高のバトルをしましょう。」とオモダカさんは笑う。こうして終始和やかな雰囲気で引退式と引継ぎ式は終わった。

    その後は軽い立食パーティーが始まった。来賓の方々が各々が楽しく会話しているのを、サングリアを飲みながら壁を背に眺めていると、
    「ペパー?今いい?」とアオイが話しかけてきた。「おおアオイ、もちろんいいぜ。」と俺は応じる。アオイは俺と同じグラスを手にとると、俺の隣に立つ。
    「ペパーは最近どう?お店は順調?」と聞いてくるので「おかげ様で繁盛してるぜ、そっちは?」とアオイに質問を返してみると、
    「うーん、わたしも一区切りついた感じかな?」と言う。「?そうなのか?」と聞くと、
    「うん、ネモのお世話も一通り終わったし、スグリはイッシュのトップになったし、ゼイユはポケモンレンジャーの資格を取って、正式にブライア先生の補佐になったし。」とアオイは言う。
    「そっか……」と俺は言う、どうせアオイのことだ。すぐに新しい目標を見つけて飛び回ることだろう。しかし、アオイは俺の予想とはまるで違うことを続けて言うのだ。

  • 145二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 21:56:50

    「うん、だから、これからはちょっと自分のことを顧みてみようかなって。」と。
    「……え?それって具体的になにするんだよ?」と思わず聞く。いつも飛び回ってるアオイが自分探しなんて、正直すごく興味が湧いた。
    世界中のポケモンを全て探し出すとか?あの伝説のポケモンマスターのように世界最強のポケモントレーナーになるとか?
    それに対して「え、えーと……その……ペパー、ちょっと耳貸してもらっていい?」とアオイは気恥ずかし気に言う。誰も聞いてないというのにそこまで言いにくいことなのだろうか?
    「わ、わかった……」とアオイに耳を貸すために少しかがむ。一体何を聞かせてくれるのだろうか。
    しかし、アオイは俺に何も言わなかった。代わりに頬に、柔らかい感触がした。
    「……へ?」俺は思わず頬を押さえながらアオイの方を向く。アオイは今確かに俺に……?
    「……えへへ、やっちゃった……」とアオイは少し顔を赤くしながら言う。と言うことは俺の勘違いではないことは確定で……
    「あ、アオイ……お前……」と俺が二の句を継げずにいると、
    「最近気づいたんだ……『親友』もいいけど、それだけじゃ足りないって。」とアオイは笑みを浮かべたまま俺の手をこっそり握って言うのだ。
    「だからペパー、これからは覚悟してね?」と。
    ……どうやら順調に進んでいると思った時計の針は一部だけ進んでなかったみたいだ。それが今、大きな音を立てて動き始めるのを、俺は確かに感じ取るのだった。

  • 146二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 23:15:42

    >>143

    引退式か!エモくていいな

    自覚後の押せ押せアオイが小悪魔的で魅力的だ

  • 147二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 09:32:12

    お互いに自分の道を歩けるようになってから時計の針を進め始める2人が解釈一致で嬉しい
    そっちも順調に進めていこうな

  • 148二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 18:40:04

    ペパーは一度自覚したら時計の針ギュンギュン回るだろうな…

  • 149二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 21:07:23

    これから先時計の針は


    dice1d3=2 (2)


    1ギュンギュン回る

    2ゆっくり回る

    3回る前にアオイが攻める

  • 150二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 22:40:29

    引退式兼引継ぎ式から一か月たった。俺は相変わらず店を切り盛りする毎日を送っている。そう、送っているだけだ。
    あの日、アオイから宣戦布告同然のことを言われたというのに、どういうわけかアオイはそれっきり何もアプローチしてこない。
    こっちは、何か連絡でも来ないか、デートの誘いでも来ないかとやきもきしていたというのに。
    いつものように時折顔を見せては、サンドイッチを買って帰っていくだけなのだ。
    ……ちょっとしてこちらから動けということなのだろうか?あれは宣戦布告ではなくちょうはつ?などとと早朝に仕込みをしつつ考えていた時だった。
    看板ポケモンをしてくれているマフィティフが優しく唸るのが聞こえた。この唸りを上げるときは……
    仕込みを中断して外に出ると、案の定アオイがマフィティフを撫でていた。こんな早朝からどうしたのだろうか?
    「よーアオイ、今朝は早いな。」と声をかけると
    「……おはよ、ペパー。」とアオイは返してくるが、なにか様子がおかしい。明らかにむくれている。
    「ど、どしたアオイ、なにかあったのか?」と俺は戸惑いつつ声をかける。
    「……あのねペパー、もう一か月もたったしこの際だからはっきり言っておきたいことがあるの。」とアオイはむくれながら続ける。
    「お、おう?」とちょっとこっちも身構える、なんだろうか、再戦の申し込みでもされるのだろうか?
    「あのね、あのねペパー!わたし、わたし――」とアオイはこちらにちかづきながら続ける。
    「――そういう経験、ないの!全然ないの!!」…………は?¥

  • 151二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 22:40:39

    「え?あ?お?そ、そうか、けーけんないのか……そ、それで?」と俺はこんらんしつつもなんとか言葉を紡ぐ。薄々察してはいたがそうはっきり言われるとなんだか変な気持ちになる。
    「だ、だから、どうアプローチしたらいいのかとか!そういうの全然わかんないの!周りは仕事人間ばっかりだし!浮いた話なんて全然ないし!だ、だからわかんないの!そういうの!」とアオイはは半ばやけになったかのように言葉を続ける。
    「ぺ、ペパーからそういうの来るかなーとか思ってたけど全然来ないし!だ、だからこれは、これは――」と言いつつアオイは俺の顔を両手で挟む、え?まさか?まさか?
    「ちょ、ちょっとまてアオ――」「――うっさい!これはペパーがわるいんだからね!」「――ちょま……んう!?」とアオイは勢いのままに俺の唇を奪ってきた。なんだこの雰囲気も何もないのは。
    「――はあ……じゃ、じゃあこの次はデートだから!必ずこっちから誘うから!わかった!?」「お、おう?」「じゃあね!!」とアオイは顔を真っ赤にしたまま小走りで去っていった。
    「…………えええ…………なんだよそりゃ……」と独り取り残された俺は固まったまま茫然とするしかなかった。
    「……不器用ちゃんにもほどがあるぜ……なんだマフィティフ、笑うなコラ。」と相棒がニヤニヤしているのを咎めつつ、あの感触の余韻に浸るしかなかった。

  • 152二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 23:41:18

    >>151

    経験なくて焦れ焦れしつつ何かアクションされないかなーと通い続けてたアオイが健気かわいいし攻めに出てるのさすがのチャンピオンで草

  • 153二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 09:35:45

    親友で長いことやってて恋愛経験ゼロだったらそんな急には動き出せないんだ
    動き出したらフルスロットルなのはつよい

  • 154二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 19:33:55

    初回はほっぺで次は唇
    とにかくわかりやすく愛情表現をするアオイと悶々としてるペパーにニヤけが止まんねえな

  • 155二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 02:04:57

    >>136

    「久しぶりだな……こうしてここに来るのもさ」

    そう言ってアオイと共に見上げたアカデミーは、いつも通っていたときと何一つ変わらずにテーブルシティを見下ろしていた。

    「バウフ!」

    張り切った様子のマフィティフがちゃかちゃかと大階段を駆け上がっていく。

    オレは少し立ち止まってまじまじと下からの風景を眺めた。

    「さすが800……えーっと……800年とちょっとの歴史って感じだよな。改めて見るとすげー存在感だぜ」

    「創立何周年か正確に覚えてないとテストでバツもらっちゃうよ〜」

    横でアオイがくすくすと笑う。成績優秀ちゃんなコイツは今でもしっかり創立記念日まで覚えているに違いない。

    「しょ、しょーがねーだろ!卒業したら関係ない知識だからな!」

    「街には結構来てても学校に行くことはそうそうないもんね、しょーがないしょーがない」

    なおも楽しそうに笑うアオイ。

    口元に寄せられたその手には、……オレが一世一代の覚悟と共に贈った指輪が光っていた。

    「……校長せんせ、報告したら喜んでくれるかな」

    そう。今回ここに来たのは、報告と挨拶のため。これまで何くれとなく目をかけてくれたクラベル校長に、アオイとの婚約を伝えに行くのだ。

    もちろん、とアオイの声はなおも弾む。

    「ペパーのことずっと気にしてたもん。喜ぶに決まってるよ!何より相手がわたしだしね!」

    「そうだよな!」

    「……なんかツッコミ待ちがスルーされるとすごく恥ずかしいよ……」

    「そうか?」

    がっくりと肩を落とすアオイにオレはニヤリと笑いかけた。

    人生を共に歩みたいと思えるひと、その相手がアオイであることは何よりの幸福だというのはオレにとって言うまでもない。小ボケであろうとツッコむ気はなかった。

    「しっかし……階段ほんっとやべーちゃん!そらとぶタクシーで一気に入口まで運んでもらえばよかったぜ」

    「だめだよ、ズル禁止。ちゃんと上らないと」

    「グルル……バウ!」

    もたもたしているうちに、先行していたマフィティフが早くしないかと急かし始める。

    「はは、このままだと駆け下りてきそうだな。じゃあ……行こうぜ、アオイ」

    「うん!」

    取り合った手に、輝かしい喜びを乗せて。

    オレたちは長い長い階段を上り始めたのだった。

  • 156二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 04:52:23

    結婚おめでとう…

  • 157二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 12:21:45

    めちゃくちゃ自然かつ幸せな来校理由で唸ってしまった
    結婚おめでとう

  • 158二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 22:12:51

    二人とも教職員として雇われたとかでもいいかもしれないね
    普段は料理人やってる家庭科の臨時の先生とバトル学を中心にとにかくなんでも教えられる先生で母校に戻ってくるのもエモい

  • 159二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 08:46:30

    >>158

    学校に来て子どもたちを見てあの頃の自分たちがいかに小さかったかを実感し積み重ねた日々を噛みしめるのいいよね…

  • 160二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 10:26:19

    >>136

    「ハンカチは持ったか?スマホロトムは?オレの特性サンドウィッチは?」

    「もうパ…お父さん、大丈夫だってば!」

    「パートナーの子と仲良くね。いってらっしゃい」

    「うん!お母さん、お父さん、いってきます!」

    スクールハットを深くかぶり、幼い体躯には少し不釣り合いの重そうなリュックを背負った子供がアカデミーの長い階段を登っていく。道のりは険しいがその割に足取りは軽く、その小さな後ろ姿は階下からはすぐに見えなくなってしまった。

    「うぉぉお、心配すぎちゃん!やっぱり入学させるには早すぎたんじゃねぇかな!?」

    「もう、あの子の意志を尊重しようって散々話し合って決めたでしょう?わたし達の子だし大丈夫だよ。スマホロトムでいつでも連絡出来るんだし」

    「……うん、そっか、そうだよなぁ」

    自分はどうやら家族のこととなると、過保護というか、取り乱してしまう癖がある。子どもの前ではギリギリ抑え込んでいた感情をつい爆発させてしまったが、アオイの言葉にまた助けられた。どれだけ迷ったってオレはアオイの言うことなら信じられる。だって本当に叶えてくれたんだ。秘伝スパイスの存在を肯定してくれて、あんなデカいヌシ達とも一緒に戦ってくれた。マフティフのことを話したら絶対治そうって誓ってくれた。オレとマフィティフだけじゃダメだったエリアゼロの底までだって辿り着いちまうし、そしてそこでアイツを止めてくれた。ポケモンを元気にする料理人になる夢だって、アオイが笑わずに応援してくれたから信じて頑張れたんだ。昔のことを思い出そうとすると正直つらいこともあったけど、アオイと出会ってからはいいことばっかりだった。

    「あー、それにしても、久しぶりだな。こうして「ここ」にくるのもさ」

    情けないところを見せちまったことが気恥ずかしくて、強引に話題を逸らす。

  • 161二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 10:26:39

    「そうだね、懐かしいなぁ。…あの子は、宝探しでどんな体験をするのかな?」
    「まあ、オレ達の冒険物語には勝てねぇだろうけどな!なにしろすっげぇ宝物を見つけちまったし」
    腕を組んでそう自慢すると、オレの宝物は少し顔を赤らめてわらった。
    「ねぇ、サンドウィッチが食べたくなっちゃった!相棒(ポケモン)達もお腹空かせているだろうし、早く帰ろう」
    「ええ、もう腹ペコちゃんか?まだランチには早すぎる時間じゃないか?」
    「だってあの子のお弁当用のサンドウィッチがすっごく美味しそうだったんだもん。みんなだって食べたそうに見てたんだから。頑張って我慢してくれたけどね」
    「ったく、しょーがねぇなあ!じゃあ、ペパーお兄さんが気合い入れて腕を奮ってやるとするか!」
    強くて眩しいほどに輝くオレの嫁さん。
    オレは今肩を並べて隣に立てている奇跡を噛み締めながら、その手を握った。

  • 162二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 11:25:19

    結婚した…→子供が…できた…
    おめでとうおめでとう…

  • 163二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 21:29:47

    文体的に全部同じ人ではない(レスごとに世界観が違う)んだろうけど読もうと思えば一つの流れみたいにも思えて感慨深い
    ペパーもアオイも学生で将来が広がってるから学校に戻ってくるっていうシチュエーションがすごく良く噛み合うんだなあ

  • 164二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 21:34:35

    小説アンソロジースレかな?

  • 165二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 01:42:45

    このレスは削除されています

  • 166二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 11:18:46

    ちょうどポケマスが階段登ろうとしてるペパーの新規絵だったから夫婦ペパアオもあの構図のオマージュで妄想したいところ

  • 167二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 22:12:48

    たくさんの思い出とたくさんの仲間たちと共に少し大きくなってアカデミーに凱旋するペパアオめちゃくちゃいいな
    また新しい一歩を踏み出すのが素晴らしい…

  • 168二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 08:55:15

    ダイスでまだ出てないのは1か
    1のシチュも見てみたい気がする

  • 169二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 10:50:52

    完走いけそうなところまで来たしダイス振らず普通に1の概念でいいんじゃないだろうか
    誰がそうしようと決めたわけでもないのになんとなくストーリーが繋がってる感があった今までと違って繋げ辛いけど

  • 170二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 13:12:25

    あのママさんを見れば大人っぽくなったアオイはさぞかし色っぽかろう

  • 171二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 19:18:05

    お互い夢へ向けて頑張って夢が叶うかその足がかりくらいは掴めたところで満を持して再開するんだ
    美人になったアオイを見てときめきつつもまだそれを上手く言語化できないか認められないペパーが「大人っぽくなった」と少し外した表現をしたときアオイはまっすぐに「ペパーはカッコよくなったね」と笑うんだ

  • 172二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 19:49:44

    >>171

    こういうのすこ‥

  • 173二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 20:30:49

    アオイが2回くらい意識不明になって以降ペパーが心配性になっててアオイから離れる事に恐れていた…という過去があった事にしておくと>>171に味が出るかもしれない

  • 174二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 06:13:35

    テスト期間とかでほんの数日とか数週間とか連絡とってなくて本人的には結構寂しかったからようやく会えた日に茶化すように言っててもいいよね

  • 175二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 16:10:54

    離れ離れになりつつも電話でちょこちょこ連絡は取り合っていたペパーがいつもと変わらない調子で話すアオイの様子から元のちっちゃいアオイを想像してたんだけどいざ会ってみたらすらりと美しく成長していたアオイにわずかに目を見張って言ってるといいなあと思ったけどもう少し軽いテンションで言ってるくらいの方が二人らしいかなという気もする…!

  • 176二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 19:55:16

    え、SS投下ニキネキ達が苦悩してる声が聞こえる感じがする……

  • 177二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:40:23

    じゃあダイスでちょっとだけ設定絞るか

    今普通にSS書いてますとか自分で妄想して語りしたいって人は結果無視しちゃって


    dice1d4=3 (3)

    1お互いの夢のため遠距離恋愛

    2学生時代は友情止まりで自然に離れ再会

    3アオイを失う恐怖と向き合うためペパー自ら離れた

    4本当はずっと一緒にいた「しばらく見ないうちに(冗談)大人っぽくなったな(本心)」

  • 178二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:24:56

    >>177

    ナイスダイス、大分焦点が絞れた

  • 179二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 22:56:50

    番外編の執着もだしここのアオイは二度の意識不明と半日行方不明と色々だからねぇ…

  • 180二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 03:54:31

    ダイスとは関係ないけどとりあえず賑やかしに

    「アオイ……しばらく見ないうちに大人っぽくなったな」
    久しぶり、といたずらっぽく笑うペパーは、もうすっかり大人の男の人になっていた。
    「ペパーこそ」
    「え、オレそんな変わったように見えるか?成長期ちゃんはとっくに終わってると思ってたぜ」
    そう。アカデミーを卒業したペパーは、一足先に夢へ向けて走り出したのだ。たまの電話くらいはしたけれどちょっとした近況報告くらいで、会ったのは実に1年ぶりだ。
    電話口で聞くペパーの声はいつものペパーのものだったのに、今目の前にいる人はまるで別の大人みたいだ。
    「女の子にモテるんじゃない?」
    言って、少しだけ胸が軋んだことに私自身が困惑する。ほんの軽口なのに、どうして。
    「おうよ!モテモテちゃんだぜ!昨日もな……」
    屈託なく笑うペパーに胸がぎしぎしと軋み続ける。変だ。変だ。こんなの……。
    「オレの料理で元気になったヤヤコマに懐かれて大変だったんだ!」
    「へ?」
    「お?え、別の話か?……あー」
    ごほん、とペパーが咳払いをする。
    「み、見た目の話だもんな、そっちだよな!……人にモテるモテないとか考えたことなかったぜ」
    慌てふためくペパーに私はほっと息をつく。
    「ペパーってまだおこちゃまなんだ」
    言われて察せるだけ少しは進歩しているのだろうけれど。くすくすと笑いのこみ上げる私に、ペパーはムキになって言い返した。
    「あのなあ!オレはおこちゃまなんじゃなくてずっとアオイ以外見えてないだけ、で……」
    私は突然の一言に口をあんぐりと開けてしまった。何かとんでもないことを口走ったらしいと気付いたペパーの語尾もしゅるしゅると萎む。
    「……そんなことより、アオイはモテんのかよ」
    「今モテちゃった。……本命から」
    久しぶりの親友との再会。ほんのささやかなイベントであったはずのそれが、意外な方向へ転がりだすのを私は呆然と眺めているのだった。

  • 181二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 10:43:31

    >>180

    ありがとう‥

  • 182二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 19:43:30

    >>177

    ちょっとお題から離れたかも


    「オレは…オマエから、独立する!だから今日からしばらく会わないぜ!」

    唐突なペパーの宣言にアオイはフリーズした。

    「な、なんで…?」

    たっぷり10秒ほどかけてようやく絞り出した一言にペパーはよくぞ聞いてくれたとでも言いたげな表情を浮かべる。

    「オレは最近ダメだ。アオイと一緒にいたらいなくなっちまわないか心配になってばっかなんだよ。そんなのアオイにも失礼だ。だから、オマエと連絡がとれなくてもヤキモキしないように練習させてくれ」

    「それは…」

    何かが空回っていないだろうかとアオイは思う。確かにいろいろと迷惑とか心配とかはかけたような気もするけれど。

    「せっかく好き同士なのに、ペパーと一緒にいられる時間が少なくなっちゃうの寂しいよ。あんまり長くしないでね…?」

    きゅーんと小型のポケモンがあまえるような顔を作ってみせると、ペパーがグッと唾を飲んだ。

    「…一ヶ月!一ヶ月でオレはこの心配症ちゃんを克服してみせるから!」

    嵐のようにぴゅーっと去っていくペパーを見送って、アオイはいたずらを思いついたように一つ頷いたのだった。


    そして一ヶ月後。

    「アオイ…久しぶりだな!」

    本当に何の連絡もとらない期間を終えて、嬉々として話しかけてきたペパーはアオイの顔をまじまじと見て首を傾げた。

    「なんか…大人っぽくなった、な?」

    「わかる?」

    にやりとアオイは悪い笑みを浮かべる。

    「メイク覚えたんだ。ペパーが知らない間に!」

    そう。ペパーが何か成長したいと考えているのであれば、アオイとしても負けてはいられない。そこでとあるジムリーダーの元で修行し、美しいメイクの仕方を会得したのだった。

    「オマエそういうとこあるよな、負けず嫌いちゃん!」

    呆れたように言うペパーに満足したアオイは改めて尋ねてみる。

    「それで、心配症は克服できたの?」

    「んー…正直言うと、自信はないけどさ。アオイがオレのいないとこでいろいろやってても心配っていうより闘志みたいなものが湧くようになったというか…」

    そこで分厚い両手が肩を引き寄せる。思わず目を閉じるアオイの唇から、整えた口紅がペパーの唇に写し取られていくのがわかった。

    「好きって気持ちが煮詰まっちまっただけかもしれないな!」

    独立するとはなんだったのか。何故かこうげきが上がってしまったペパーにアオイはしばし撃沈することになる。

  • 183二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 00:08:30

    >>182

    離れるときにちゃんと宣言してて草

    帰ってきてからむしろべったりし始めそう

  • 184二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 10:33:01

    自分から無言で離れるとパルデア内くらいならいくらでも飛び回れるアオイが心配して音速で見つけ出せちゃうからちゃんと言っておくのは大事だよね
    離れている間もアオイの目撃証言自体はペパーの耳にはどんどん入ってくるだろうし結局そわそわとはしてそう

  • 185二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 20:46:55

    心配性も克服した(と思う)
    これはもう無敵だな

  • 186二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 06:18:32

    アオイを失いたくない置いていかれたくないって恐怖をアオイ好きだー!アオイー!に昇華したペパーは最強に見える
    いなかった期間の分もイチャイチャしろ…

  • 187二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 13:33:24

    両想いverも良いけど恋愛になる前のペパアオでも見てみたい(ヨクバリス)

  • 188二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:24:21

    アオイは、無鉄砲なところがある。
    寝食を忘れて自分のやりたいことに没頭したり、誰かを助けようとして無茶したり。
    そんなところがずっと怖かった。親友のオレをいつか置いていくんじゃないかと。
    他地方での修行の道を選んだのは夢を実現するためだということに嘘はない。けれど、その判断の中にアオイの不在への恐怖から抜けたいという心もまたあることは否定できなかった。
    胸を張って親友として隣に立つために、と修行に没頭して、ひとまずその克己は成功しつつあった。
    料理修行に一区切りつけてパルデアに帰還し、先に電話で指定した場所でアオイと落ち合う。
    恐怖を克服した新生ペパーお兄さんをお披露目してやろうと、オレはそこに一人立っていたアオイの後ろ姿に余裕たっぷりで声をかけた。
    「アオイ、久しぶりだな」
    「ペパー!」
    くるりと振り返ったアオイは、懐かしい笑顔で──懐かしい、笑顔で?
    その顔を見た瞬間にオレの頭からいろんなことがすっぽ抜けた。
    「…しばらくみないうちに大人っぽくなったな」
    知らないうちに、口をついて出たのはそんな言葉だった。
    アオイはこんなに美──こんな感じだっただろうか。成長期ちゃんなんだから大人っぽくなっていることに不思議はない。そりゃそうだ。
    「そう言うペパーはカッコよくなったね!」
    花のような──いや、違う、屈託のない笑顔に、オレは見惚れ──いやいや、安心した。
    「元気してたか?」
    「もちろん!最近はねー、バトル学をねー」
    アオイがにこにこと話す内容が上手く頭に入らない。
    親友として相手の話を聞かないなんてありえないし可愛いしアオイに会ったら話そうと思っていたことだってたくさんあるのにドキドキしておかしいからここは一旦にげるしかなさそうだった。
    「おう、そうだな、オレ、これからはまたパルデアにいるからさ。また遊んでくれよ。じゃ!」
    「えっ、ペパー!?まだ感動の再会したばっかり…ってホントに行っちゃうのー!?」
    くるりと背を向けて走り出すと、困惑の叫びが響いてくる。
    続いて、ボールを投げる音と、誰かさんの張り切った鳴き声。顔を真っ赤にしたオレがとっ捕まるまであと5秒。

  • 189二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 06:15:59

    >>188

    最高のペパアオ

  • 190二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 13:55:22

    >>188

    成長アオイにこんらんしまくってるペパーすき

    せっかく親友としてフラットになったところだったのに残念だったな!

  • 191二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 15:24:53

    >>188

    照れ隠しするペパー可愛い

  • 192二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 00:03:56

    曇らせスレかと思ってたのに絶妙になんとかなる範囲の選択肢を引き当ててくるダイスと>>38から始まるSS神たちのおかげでなんだか後半はニヤついたり幸せな気持ちになったりするスレになったな

    「ひさしぶり」にもいろんな形があるもんだ

  • 193二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 08:48:11

    >>180

    ほんのささやかどころか一大イベントになりそうだなぁ おめでとう…


    >>182

    あまえたりわるだくみしたりする負けず嫌いちゃんはかわいい

    上がったこうげきに撃沈するのもかわいい


    >>188

    いやいやと思いつつその直後に可愛いしとさらっと思ってしまっていてにっこりした

  • 194二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 19:24:12

    もうすぐ完走かと初期ダイス見返してたらペパーの待つ期間には若干手心を加えつつも全然ヤンデレにならせてくれないダイス神に笑ってしまった
    あと神SS師の仕事が早すぎるし晴らせる力に感服するしアカデミーシリーズも好き

  • 195二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 19:27:41

    ダイス振ってた者としてはぜったいヤンデレにならないペパーにワロタ
    SS神ありがとう。

  • 196二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 00:43:01

    親友がいつの間にか事故ってたりデートで待たされたり置いてかれたりするペパーに悲しき過去…だけど将来的に幸せならOKです
    それぞれのペパーもなかなか強かに育ってそうだしアオイは通常運転で何よりだ

  • 197二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 10:04:06

    ペパアオ会えない間を愛を育んでずっと幸せにな

  • 198二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 10:09:08

    うめ

  • 199二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 10:09:33

  • 200二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 10:11:06

    上げ

オススメ

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