- 1スレ主24/07/30(火) 22:42:48
- 2スレ主24/07/30(火) 22:43:08
- 3二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:43:16
建て乙ー
- 4二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:43:36
立て乙
- 5二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:44:31
立て乙です
- 6二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:44:52
立て乙
とりあえず今日は保守やな - 7二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:45:47
立て乙
- 8二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:45:57
おつ、ゆっくり書け
こっちはゆっくり保守して待つから - 9二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:47:26
立て乙です
- 10二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:47:41
とりま10まで保守
- 11二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:55:39
曇らせの多いあにまんにおいてこういう純愛よりのssは希少な栄養だ
- 12二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 02:56:15
多いというかシリーズ化したやつがずっと一覧で見かけるから印象強くなってるだけだと思う
- 13二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 03:35:44
建て乙ですー
何にせよ我々は応援する次第である - 14二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 11:10:53
早めに保守
- 15二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 18:58:17
これからがとても楽しみな4人ですね
- 16二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 19:22:12
尊い...
- 17二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 22:13:26
ぺしょぺしょになりながら泣いているモモイの手を引きながらマキがやって来たのはミレニアムサイエンススクールに幾つかある仮眠室の一つ。
寝食を忘れて開発に取り組む技術屋の多いミレニアムにはこういう所が幾つかある。
最初はヴェリタスの部室も考えたが、ハッキング集団であり情報の収集の手腕をよく知る先輩方が多いあの場所に今のモモイを連れて行く勇気はなかった。仮眠室に連れ込んだ方が後々色々言われそうではあったがとにかく人目のつかない場所へとなってたら此処になったのだから仕方ない。
「ほらモモ、座って」
「うぅ…おわった…おわったぁ…っ」
未だに自分がフラれると思って疑わない彼女をベッドに腰掛けさせて、何か飲み物でも飲ませた方がいいだろうか…と一度離れようとしたが
「…おっとぉ?」
「ゔ、うぅぇえ…ひっ、うぅ」
こんなに泣いているというのに素直に着いて来たモモイだが、しっかりとマキの制服を掴んでいた。グ…と胸にきたものを落ち着かせ、飲み物を取りに行く事を諦めたマキはそのままモモイの隣に座った。 - 18二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 22:23:37
「モモ〜?泣かないで〜?」
また宥める方向へと行動をシフトしたマキがモモイの頭を上着越しに撫で続けてどれほど経ったか、次第にモモイの泣き声も小さくなった。
「落ち着いた?」
「…………………ん」
長めの沈黙の後にそう頷くモモイに、良かったと心の底から思ったマキがとりあえず撫でるのを中断するとモゾモゾと上着をズラしてモモイが顔を出す。すっかりグチャグチャな顔だがそれも可愛いと思うのは惚れた弱みという奴だろう。
ティッシュを手渡すと、それで色々拭くモモイを待ちつつ、彼女が上着を被ってた事で崩れた髪を手櫛で整える。
ほんの少しだけ心地良さそうに目を細める彼女は普段彼女が着けている装飾品の為か、猫のそれによく似ていた。
「………」
「………」
涙やらを拭いてゴミ箱に捨てた後、膝の上に両手をおいてモモイは固まってしまう。それに対してマキもまた、さてこれから如何したものかと悩んで両者の間に少しの沈黙が流れる。 - 19二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 07:24:18
さて、ここからどうなる……
- 20二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 13:28:06
とても楽しみ、晩年まで幸せに暮らしてほしい。暮らせ!
- 21二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 14:36:13
正直なところゲーム部の部室に帰った時の地獄を見たさにwktkしてる
今更だが性格悪いな - 22二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 16:47:37
ポッカレモンのくだりを見たときはまさか純愛ものだとは思わなかったな
クライマックス楽しみ - 23二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 19:24:50
ツベのまとめ動画に上がってたの見て来たけど書き込んだ事ないから保守ってこれで良いのかわからん。間違ってたらすまん。続きが見たいんや
- 24二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 19:30:45
このレスは削除されています
- 25二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 19:33:14
- 26二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 19:38:50
ありがと。たすかる。
- 27二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:23:04
ちなみに深夜0時辺りの浮上率が低い時間帯で期限を見た時、(午前1時〜午前6時)がスレ落ち期限の場合は、保守しないと結構な確率で落ちるので例外的に保守しても特に何も言われないと思います。
それにしても女の子2人、仮眠室、両思い、何も起きないはずもなく...
- 28二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:35:56
流石にどちらかが何か言うべきだろうと言うのは両者考えていた。だが、あまりにも空気が空気なので口を少し開いては閉じてを繰り返している。
「「あの…あっ」」
同時に話しかけて、そちらが先に…いやそっちが先で良いよとジェスチャーで譲り合いをし…押し負けたモモイが改めて話し始めた。
「……ごめん、あんな急に、マキを困らせる様なこと言っちゃって…」
「いや、その…驚いただけだよ、大丈夫」
困ってはいない、驚いただけ…それは本心だ。
それでもモモイは、マキにそう言われても表情は依然晴れない。
「すごい目立っちゃったし…ただでさえ私、噂あったのに、マキを巻き込んで、ごめん」
「それも、気にしてないよ。アタシこそ逃げてごめんっていうか…」
ユウカに叱られた時でもここまで落ち込んだモモイは見た事がない。マキはモモイの傷をこれ以上抉らない様にしつつ、かつ…聞きたいことを聞かねばならない。 - 29二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 22:22:31
「あの、好きなのは、あたしだって言ってたのは…嘘じゃないん、だよね?」
「っ、ぁ…う…その……」
一応、嘘ではないのだろうなとはマキは理解していた。モモイは分かりやすい子だから。だからこうして強気に聞ける。
じゃないとそもそも好きな子に「私の事好きだよね?」なんて、自意識過剰にも思える事など聞けるわけがない。
「そ、れは…勢いはあったけど…えと…」
「勢いで言った、って事は普通に元から好きだったって事でいいの?」
「ひぇ……」
対してモモイは、まな板の上の鯉の気分である。先程の勢いなどとうに失っているし、改めてマキに「貴方が好きです」と言うのはかなり勇気やら何やらがいるわけで……
もにょついた言葉ばかりが口から出ていく。先生の恋愛相談に乗ってツッコミをしていた時とはまさに雲泥の差が出ていた。
「好きなの?答えて、モモ」
「…す…すっ……キ、デス…」
「こ、声ちっちゃ……もう一声頑張って!」
なんで好きな人に応援されながら告白しなきゃなんだろう。もう先生に頓知気だなんだと言えない…モモイは両手であつい顔を覆いながら今の自分の最大音量、といっても先程の廊下での告白と比べれば、今隣にいる人一人に漸く聞かせられる程度の声で言い切った。
「……好きだよ」
顔を覆っているので、マキがどんな顔をしているかなどモモイは未だに分からなかった。 - 30二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 22:27:42
同時に口を開くのいいな
がんばれモモマキ!
この空気を乗り越えて幸せになるんだ! - 31二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 22:27:56
ほしゅ
- 32二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 22:29:48
再告白きちゃ!
- 33二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 03:00:15
このレスは削除されています
- 34二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 07:16:17
あぁ~^^
てぇてぇ…… - 35二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 09:41:31
てぇってぇなぁ!ゴクゴクゴクゴク
- 36二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 12:27:07
いやぁ、デート中のやり取りはクソボケが天然タラシかましてんのかと思ってたが、あれって恋する乙女の渾身の口説き文句だったんだな。
- 37二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 12:40:17
キマシキマシ
- 38二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 20:50:45
ちょっと早いですが保守
- 39二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 22:13:19
すっごくドキドキするんだけど!!
- 40二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 22:21:31
こんな筈ではなかった。
モモイとしては、マキに対しての恋心は深夜テンションの時になんとなく話した事がある先生や、お互いをよく知っている片割れの妹であるミドリにしかバレてなかったのに…
もっとゆっくりと彼女との友人期間も大事にしつつ片思いを楽しもうと思っていたのだ。
いずれは告白するつもりだっだとは言え、数少ない友人を無くすかもしれないリスクは怖かったしマキが自分に劣らぬ問題児であれど優しい子なのは知っていたのでフラれた後に気をつかわれるのも嫌だった。
だから、花に水でもあげる様に、愛でる様に大事に大事にしようと思っていた。
先生にあれだけ「焦って告白をする様な事はしてはならない」と言い含めて来たのに自分がこうでは相談役も形無しだ。
いっそ先生には自分を反面教師にでもしてもらおうかなんてぐるぐる思考が巡っている。
マキが何も言わないのが怖い。ひいてるだろうか?困っているのかもしれない…やっぱり、自分からの告白なんて迷惑だっただろうか?
ただもう、改めて告白してしまった以上…もう一思いにフッてくれないとこの地獄みたいな時間は終わらない。
勇気を出して返事を聞こうと負けイベに挑む位の気分でマキの制服を掴んでいた手を離し…
「…えっ、あの、マキ…?」
「んー?なあに?」
たというのに、その手を今度はマキが掴む。困惑して彼女の顔を見ると、ふにゃ…と何故か嬉しそうにマキは微笑んでいた。 - 41二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 23:08:36
続きが気になりすぎる、、、、!!!
- 42二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 07:03:35
口調からも心底嬉しいのが伝わってくるな
- 43二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 15:30:22
マキの真意を図りかねているモモイはハテナを浮かべた表情のままマキを見つめる。人に急に抱き上げられた猫ってこんな感じだなぁと一人喜びに浸っているマキはニコニコと笑みを崩さず口を開く。
「ねえモモ」
「?な、なに??」
「どうしてモモは、アタシにフラれるって思っているの?」
「それ、は……」
リアルはアニメや漫画じゃない。ましてやゲームでもない。あんなふざけた公開告白で喜ぶ女の子は本来そうそういないだろうというのがモモイの考え方だった。
「…あんな告白だったし」
「うん」
「わ、たし、友達少ないし、マキがその…初恋だからそういう人とどう距離を詰めればーとか、分かんなかったし…ゲームみたいに好感度なんか見えっこないんだもん」
「…そっか、なら教えてあげるよ」
え?と言う間もなく、モモイはマキに抱きつかれた。混乱してるモモイが慌てて離れようとするのをマキが今度は自分が猫の様に、モモイに擦りつく事で動きを止める。
面白いほどにモモイの肩が跳ねた。 - 44二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 15:39:29
そう思って読み直してみたら、口角が天井に突き刺さったんですけどぉ!!
- 45二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 18:22:24
モモイの肩は跳ねたけど俺は椅子から飛び跳ねたよ
- 46二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 19:41:49
クソボケ先生を見るつもりでいたらモモマキを浴びた。
脳をこんがりトーストにされた。
いいぞもっとやれ。 - 47二次元好きの匿名さん24/08/03(土) 21:14:25
俺は椅子ごと後ろに倒れたよ。クソ痛ぇ。
- 48二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 00:37:44
マジでブルーアーカイブしてるなぁ
- 49二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 03:42:24
モモマキか
- 50二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 07:41:14
保守
- 51二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 09:23:24
モモマキしあわせになれ~!
- 52二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 15:36:18
読みながらぽろぽろ泣いちゃうはこれ…最高すぎる
モモマキガンバレ…!!! - 53二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 20:10:21
「お、おお教えるって、何、を…」
声が裏返ってしまったモモイに思わずくすりと笑いながらも、腕の力を緩める事なくマキは話す。
「あたしはさ…あたしの体調の変化なんかにすぐ気がついてくれて、あったかい飲み物をいれてくれたり」
「あたしのセンスを信じてくれたり、普段着ない様な服を着ても可愛いってまっすぐ伝えてくれたり…自分が疲れてたって誰かが困ってるならすぐ駆けつけようと動ける。そんな人が好きだよ」
「……ぇ」
あまりに具体的。
寧ろ一人の個人を指していると言って良いマキの言い方にモモイは固まる。
だって、だってそれは…
「あと追加で言うなら、真面目過ぎなくてあたしと同じくらいユウカに怒られる様な問題児の子が良いな」
「それ、は…シュミ悪かったりしない?」
「そんな趣味の悪い問題児を好きになった子は誰かな〜モモ?」
「うぅ…」
すっかり言葉の勢いをなくしたモモイ。その顔はとうに耳まで真っ赤だし自分に抱きついているマキに心音が聞こえちゃいないか気が気じゃない。 - 54二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:21:39
フラれるフラれると思っていたら何故こうなっているのだろう?いつルートに入った?フラグ建てた?モモイは理解が追いつかずに口を鯉の様にパクパクさせるしかなかったが、それでもマキはまだ言い足りない。
モモイから貰った「好き」の二文字でこれだけの言葉を返そうとしている自分に自分で驚いていたが止める気はサラサラ無かった。
「最後に付け加えるなら、ゲームが好きで、桃色がよく似合ってて、お姉ちゃん気質で面倒見も良くて、あたしより少し背が低くて…」
「わ、わぁあ…!?あ、わわ…っ」
最後と言う割にまだまだ自分のみが該当する特徴を言われ続ける。恥ずかし過ぎて逃げたい様なもうちょっと聞きたい様な滅茶苦茶の情緒でもはや自分の口から言葉にならない声しか出ないモモイ。
そうして漸く、本当に漸く……様々な条件の後の最後にマキが付け加えた。
「それでこのまま、あたしから逃げないでいてくれる子が好き…ううん、大好きって言ったら、モモはどうする?」
「………」
既に色々瀕死だったモモイだが、それでもマキのその言葉に…ほんの少しだけ考えてからマキの肩に顔を埋めた。
ほんの少し彼女のヘッドホンが当たって痛いとは思いつつもマキは何も言わなかった。 - 55二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:26:35
エンダーーーーーイヤーーーー!!!
- 56二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:31:57
普段の元気な彼女からは想像もつかないほどに小さな声で話し出す。
「そういうの、やだ」
「や、やだ…!?」
此処に来てまさかの拒否でマキは思わず慌てる。もしや調子に乗り過ぎたかと互いに表情が見えて無い事を良い事にマキの目が泳ぎ出すが、先程まで所在なげな様子だったモモイの手がマキの背に回る。
「あ、あのーモモ?」
「……」
「モモイさーん?」
「…なきゃ……」
「へ?」
あまり広くない仮眠室でも聞き零す程…蚊の鳴くような声で言ったモモイの言葉をもう一度聞かせて欲しいとマキが促すと、彼女の深呼吸を肩に感じた後にモモイは口を開く。
「マ、マキも…ちゃんと言ってくれなきゃ…やだ。わたしばっかり……」
自分だけじゃ不平等だ。ちゃんと告白して。そんな事を今までずっと片想いだと思っていた相手に言われて何も思わない訳がなく…
自身の顔の赤さを隠しきれない上に口角が上がるのを止められないながらも、マキはお望み通りに彼女がした様な告白をモモイに返すのだった。 - 57二次元好きの匿名さん24/08/04(日) 22:38:43
〜〜〜〜〜〜〜!!!(言葉にならない歓声)
- 58二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 00:44:54
よい…
- 59二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 01:50:10
あ゛ぁ゛~ たまんねぇなぁ!!!!おい!!!!(歓喜)
- 60二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 04:02:12
このレスは削除されています
- 61二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 07:30:26
アオハルだ…気分がいい…
- 62二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 08:26:31
はーはっはっはっはっはっ!!!
- 63二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 12:08:56
胸が…胸がギュンってなる…あったけぇな…
- 64二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 16:46:13
ドキドキしすぎて心停止した
いま救護騎士団のベッドからレスしてる - 65二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 22:07:05
やっべぇ…尊過ぎて心臓止まりかけた…
- 66二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 22:08:55
- 67二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 22:41:54
騒動から少し経ち、シャーレにはいつもの二人組として先生とモモイがいた。この後ヴェリタスとしての依頼を終えてマキも合流する予定なので決して浮気ではない事は留意である。
“そっか、おめでとうモモイ”
「あー、うん…ありがと先生」
急速に収束した噂の顛末。その理由をモモイから聞いた先生は自分が理由でモモイとマキに溝が出来たならばきっと自分を責めていただろうが、そうならないどころか二人が結ばれた事にとても喜び祝福していた。
しかし当の本人であるモモイは何処か疲れた様子でソファで横になっている。
あの衝撃的な告白鬼ごっこからの再告白によりマキと付き合えた事実も確かにあるが、一番は今日この日までの行く先々での人々の視線である。
沸かして30分程放置したお湯くらいの生暖かい視線…「あらあら…」とでも言いたげな、可愛いものを見守る様な視線に晒されまくっていた。
あの後に動画などの拡散はなかったとは言え…女子高生とは噂が好きである。それも恋と言うのは素晴らしい燃料だ。
つまる所、元々噂の人物になっていたモモイのマキへの告白はすぐに、広範囲に広がった。
こうしてまた先生の所に遊びに来れているのは、自分にマキという相手が出来た事が周知されたのもあるだろう。
マキも先生も、自分も…先生のフォローや自分とマキが付き合った事でお陰でお相手さんも…誰一人として不幸にはならなかった。
まさにハッピーエンドだ。
とんでもなく頓知気なルートを辿ったこと以外は間違いなくそうだ。 - 68二次元好きの匿名さん24/08/05(月) 23:31:23
ユリスバラシイ!!!
- 69二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 01:32:44
学校どころかキヴォトス中にマキとの関係が知れ渡ってるの草
- 70二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 07:35:54
全校生徒が内心で応援・祝福してそう
もしかしたら他にもモモイを想ってた子がいるかもしらんが - 71二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 11:30:29
ほ
- 72二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 19:50:45
限りなくすき
しあわせになれ…… - 73二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 20:58:42
良きかな…
- 74二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 22:16:55
だがモモイからすると本来のルートを外れて、着地点馬同じだったとはいえ少し複雑なのは変わらない。もっとスマートに、格好良く…フラれるとて潔くいるつもりだったのだから。
“でもまた、モモイとこうして相談したり遊べたり出来る様になって嬉しいよ”
「そうだね。それは本当に良かったよ」
モモイも先生も、今回の噂が落ち着いた事は有難い事である。仲が良いのは確かだが、自分達の仲の良さには恋愛のそれはかけらも無い。
以前深夜までゲームをした時も作りたい物を作る土地を整地しようとした際にも「この辺り全部ッ!ビッ○モー○ーしてやろうぜ!!」「深夜2時半だけど今からバケツプリン作ろうぜ!!」「休憩室のドリンクバーの飲み物全部混ぜてジャッキでいこうぜ!!」「「ぎゃははははは!!」」といった深夜テンションはあれど色気等ある筈もないはしゃぎ方をするタイプなのだ。
正しく、自分達は悪友とか、友達としての相性が良いのである。
今のところユウカにバレない範囲でバカな事してゲラゲラ笑いつつ、シラフでは互いの相談に乗ったりするこの距離感が一番楽しい。 - 75二次元好きの匿名さん24/08/06(火) 22:25:25
めっちゃ楽しい男子高校生のバカ騒ぎしてる時のノリじゃん…
- 76二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 01:13:59
「◯ッグ◯ーターしてやろうぜ」の腐れ縁感
- 77二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 02:34:20
ほしゅ
- 78二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 05:22:58
このレスは削除されています
- 79二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 07:30:35
うーんこれは男子高校生めいたおバカども
タイトル回収できたな、ヨシ!! - 80二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 17:24:56
ほ
- 81二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 20:12:34
ビ○グモ○ター笑った
バカなことを一緒に全力でやれる親友ほしかった - 82二次元好きの匿名さん24/08/07(水) 23:06:50
また仲良くバカをやれそうでよかったと互いに頷き合うが…されどモモイの顔はまだ晴れない。流石に気になった先生は少し聞く事にした。
“他にも何かあったりした?”
「……」
無言、だがピク、と肩で反応したモモイはソファから体を起こして先生に向き直る。その顔は前に先生の頓知気に説教をしていた時のものと似ている様で少しだけ違った。
なんというか、いつもは叱る側のモモイの方がバツが悪そうなのである。
「……まぁ、もうこの際ね?マキと付き合えたという私にとってとても嬉しい結末に落ち着いた事は素直に喜ぼうとは思うんだよ」
“う、うん…”
「でもやっぱり、元々上手くいかない時の保険じみた自分のヘタレさとか、ネガティブな所がね、気になったりするわけで…」
おや?これは?と先生はほんの少し身を乗り出した。今までたくさんアドバイスをくれたモモイに対して自分が上手く出来るかは分からないが…もしかすると今回は自分がアドバイス役かもしれない。そんなティースプーン程の期待と、先生として生徒の話を聞こうというキヴォトスを包む程の責任感と供に先生はモモイの話に耳を傾ける事にした。 - 83二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 01:15:05
ほしゅ
- 84二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 07:29:19
これは……ラブコメからボケに戻ってきた気配!?
- 85二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 17:35:01
ほす
- 86二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 21:01:19
保守
- 87二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 23:04:38
両手を合わせて、指先同士をくっつけたり離したりくるくるしたりと…落ち着かない様子でモモイは話していく。
「ここまで自分がヘタレなところあるとは知らなかったというか…寧ろマキが引っ張ってくれる様にもなったって事で良いのかもしれないんだけど」
“そ、そうなんだ…”
「本当、あの日改めて告白させられた時といい…私が思った以上にマキが積極的なタイプなのには驚いたけど、とりあえず今はそこは置いておくとして…」
“あ、置いちゃうんだ…”
「悩んでる訳じゃないもん、相談でもないのに話すの恥ずかしいんだよ…」
そう頬を掻くモモイは少し無愛想に見える様で耳が赤いので本当に照れているだけなのだろうと先生は理解しつつ、温かい目でモモイに続きを促した。その目に散々晒されたモモイとしてはほんのちょっとだけ複雑な気分になりながらも話す。
「まぁつまりね?私もカッコつけたりしたいと思ってはいるんだよ。ずっと、付き合う前から…フラれたとしても、せめて綺麗に終わらせたいとも思ってるくらいだったしさ…」
“うんうん”
「…でもさ、再告白した日もだけど、色々あってさ…思ったんだよ」
そこまで話してモモイはいつかのハリセンを何処からか取り出しテーブルに置いた。
謎の行動に先生はハリセンとモモイを交互に見るが、あくまでモモイの表情はふざけている時のそれではない。寧ろ深刻そうと言ってよかった。
少し重苦しい雰囲気でありながら二人の間にあるハリセンのせいでそんな空気になりきれない中モモイが口を開く。
「私やっぱダメだぁ……っ、こんなんじゃマキにいつか愛想尽かされるよぉ…!」
“え、ええ…!?”
テーブルに突っ伏してそんな事を口走るモモイに、先生が困惑するのも仕方のない事だった。 - 88二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 23:11:13
- 89二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 23:13:40
何があったんだよ
- 90二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 23:54:44
ほすほす
- 91二次元好きの匿名さん24/08/08(木) 23:55:00
……なんかやったからひっぱたけと?
- 92二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 07:49:52
歴史は形を変えて繰り返す……ってコト?
- 93二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 08:51:58
ハリセンでなんかやらかしたか?
- 94二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 12:39:36
恋する乙女は複雑怪奇
- 95二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 18:59:43
保守
- 96二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 21:40:39
オロオロしながらも先生はまずは話を聞かねばと仕切り直してモモイに問いただした。
“な、何かやっちゃったの?”
「…それこそ告白をして、付き合う事になった日の事なんだけどさ……」
“ええ…?当日…?”
まさかの交際0日目からである。
それから数日経って何も起きてないのだからマキは気にして無いのではないかと思うが、だがモモイの話を聞き終えるまではとりあえず決めつけず最後まで聞こうと姿勢を改める。
「あの後…まぁ少し話して、その後どうしよっかーってなりまして…」
“どうしようって?”
「ほら、公開告白後だから、周りの目も気になるし仮眠室から出ると目立つかなーって」
“あー…な、成程ね”
「それでもう、今日は…このまま此処に泊まろっかーって、マキが…」
もし先生が女性だったならば、まるで噂好きのマダムよろしく「あらまっ」と口を覆ってリアクションした事だろう。
無論先生は男性であるし、そんなリアクションを取ろうものならテーブル上のハリセンでしばかれるのは自分であると理解していたのでキュ…っと口は閉じた。ただやっぱり片手で口は隠した。 - 97二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 22:08:12
あまり好き嫌い無く、恋愛ゲームも色々としてきたが割とピュアなままで年相応の恋愛観を持つモモイがこうして異性である先生に話してる辺り、一線は超えなかったはずだとは理解している。
とはいえ、そうなると余計に何をしでかしてしまったかは分からない。
だが、モモイの次に口を開いて出た言葉で先生は即座に察した。
「……一つのベッドで寝る事になったんだよ」
“うん”
「私と、マキが」
“うん?……あ…”
察した。察した、が…先生としてもハリセンを握る気にはなれなかった。
寧ろ、ちょっと可哀想とまで思ったのだ。モモイとマキ両名ともに。
“や、やっちゃったんだ…?”
先生のその言葉に反応してモモイは暗い目、乾いた笑いをしながら…頷いた。
「……朝起きたらさぁ…」
「マキが落ちてたんだよねぇ…ベッドから。私はベッドに一人、大の字でさぁ」
“あちゃー…”
先生はよくよく知っていた。恐らく泊まりをした事くらいは友人関係の頃からしていたマキもまた知っていた筈だが、付き合って互いに浮かれて頭から抜けていたのかもしれない。
モモイの、オブラートをバームクーヘン並に包んで言うならば「少し大胆な寝相」を。 - 98二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 22:15:27
「もうダメだぁ…あまりに無いよぉ…っ」
顔を覆って泣きそうな声のモモイに先生は立ち上がって本格的にオロオロし出した。選択肢は幾つかあるが、恋愛音痴過ぎて目の前のモモイに相談していた自分がキチンとしたフォローが出来るとは思えない。
だが恐らく、モモイ自身がきっと「いっそツッコんでしばいてくれ」という意図で置いたのであろうハリセンは無しである。
そんな死体に鞭打ちをする様なことは先生と生徒や友人的な関係とかでなくても、人としてしてはいけない事である。
故に先生に出来る事など
“だ、大丈夫!!ホ。ッカレモンプレゼントや女装デートよりはマシだって絶対!!!”
「それと比べる事が出来る時点で終わりだよぉぉおお…!!うわぁぁあ…!!」
過去の自分の過ちを引き合いに出す事だったが、焼け石に水が過ぎた。
モモイは完全に崩れ落ちて床でダンゴムシみたいに丸まって泣き出した。
先生からすれば本当に自分の頓知気ミスと比べれば可愛いものであると言ってあげたかっただけだったのだがどうして恋愛が絡んだ時の自分はこうもポンコツなのだろうかと、先生は頭を抱えた。 - 99二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 22:56:48
公開告白の翌朝に二人で仮眠室から出るほうが目立つのでは
ボブは訝しんだ - 100二次元好きの匿名さん24/08/09(金) 23:05:06
あぁ、メイドメモロビのアレ……w
っていうかダンゴムシみたいなって表現といい一々描写が乙女泣かせすぎるwww - 101二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 00:41:06
なんだろ、ホ。ッカレモンより数十倍ましだからいいんじゃねって気持ちと、さすがに初日でそれはまずいよっていう心がふたつある〜
- 102二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 09:18:06
保守
- 103二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 10:42:41
ほすほす
- 104二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 15:24:18
ほ
- 105二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 20:13:34
狼狽える先生と、ダンゴムシ状態で「えーん」と泣いているモモイ。
ぱっと見先生が彼女に何かした様にも見える。このままだとマキが来た時マズイと先生の焦りが大きくなっているとゴソゴソとモモイが此処に来る時に持ち込んだカバンを漁る。泣きながら。
“モ、モモイー?”
「びぇぇえ…っ!!」
泣いてる割には動きに無駄はない。2つ穴を開けて紐を通した自由帳の様なものを取り出したかと思えばそれを首にかけながら正座の姿勢に入る。勿論、泣きながら。
そうして先生はモモイの首に下げられた画用紙に書かれた文字を見た。
【反省中】
【私は付き合ってすぐの恋人をベッドから蹴り落としました。】
よ、用意が良い……!
先生は喉元まで出たその言葉を飲み込むが、もうそんなのを用意してる時点で割と巫山戯るつもりだったのでは?それともコレは少し前の自分と同じく真剣に考えてトンチキな反省法を生み出しているだけか?
軽く混乱しながらもとりあえず先生は生徒だけが床に正座は…と思い自分も床に正座した。
すぐそこにソファがあるのに。 - 106二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 21:05:04
草
- 107二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 21:07:44
えぇ……(困惑)
- 108二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 21:30:53
やっぱこの二人類友なのでは? 魂のきょうだいでは??
- 109二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 21:37:23
よく猫が首に掛けてるやつ……
- 110二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 23:18:51
モモイよく先制先生に説教できてましたね?
- 111二次元好きの匿名さん24/08/10(土) 23:49:25
でも、ホ。ッカレモンよりかは何倍もましだから・・・
- 112二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 00:45:25
もうさ……なんでそのそんな用意周到なのに……
- 113二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 04:14:31
ほしゆ
- 114二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 08:12:30
保守
- 115二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 11:32:24
このレスは削除されています
- 116二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 13:56:52
このレスは削除されています
- 117二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:10:56
このレスは削除されています
- 118二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:31:45
これもう遊んでるだろモモイ
でも妖怪女装ポッカレモンの師匠でTSCの作者と考えると大真面目にやってる可能性を否定出来ない…… - 119ミスアリマシタ、スミマセン24/08/11(日) 19:34:28
正座をしてモモイと向き合った先生は次点のフォローとして「やらかしの回数」に目を向ける事にした。付き合う前から既に何度かやらかした自分と、まだまだ初々しいカップルであるモモイの一度の失敗くらい…そう思って口を開く。
“で、でも誰だって一回も失敗しないなんてあり得ないしさ!きっと大丈夫…”
「………ぐすっ」
“…ん?”
先生が話している途中で、モモイは泣きながら紙の束を持ち直す。
その様子に首を傾げた先生の目の前で、モモイはぺらりと最初の反省を書いた紙を捲った。するとそこには別の紙があり……
【反省中】
【私は恋人の好きな所を聞かれた際にキョドりにキョドって上手く答えられませんでした。】
“(わー……フリップ芸だぁ…)”
唐突なモモイのフリップ芸に一旦思考を放棄してしまった先生だったが書いてある事が書いてある事と思いすぐに真剣な顔に戻った。
それだけ好意を持っている相手に好意をキチンと伝えてないという事はよくないくらい先生でも分かったからだ。
“どうしてそうなったの?モモイは割と素直に相手に伝える事が出来るタイプだったよね?”
「ひっ、うぅ……ヴェリタスでぇ…」
“…なんかモモイは悪くない気がしてきたなぁ”
マキの恋人として、あそこに顔を出したなら何が起きたか…なんとなく想像が出来る気がした。 - 120二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 19:48:49
どうしてそんなに準備が良いんですか!?
- 121二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 21:03:14
もはや遊んでるだろこれ
- 122二次元好きの匿名さん24/08/11(日) 23:19:43
フリップ芸www
- 123二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 09:16:23
本当に反省してる?
- 124二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 10:07:50
多分形にして吐き出すことで自己反省と自己安定を図っているのだろう、意識的か無意識にかは置いといて
……出力の仕方がおかしいって? 彼女もきっと動揺して混乱しているんだ、許してやってくれ(目逸らし) - 125二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 18:35:05
保守
- 126二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 22:30:44
“一応聞くけれど何があったの?”
「…マキが部室に用があるからってついて行ってぇ、ヴェリタスのところ行ったら…うぅ」
そうしてモモイが顔を覆いながら話した内容は先生も少し遠い目をしてしまう内容である。
入ってすぐにマキから引き剥がされて映画や漫画の様な悪党の姿のハレやコタマから尋問並の圧でやれ「ちゃんと純愛か」だの「仮眠室にいたみたいだけど手ぇ出してないか」だの聞かれ、終いにはコタマには録音機を向けられながら「どこを好きになったのか」を懇々と聞かれ、ハレには他の人の気配見つけ次第携帯のあらゆる黒歴史データ世界に大公開するとまで言われ、チヒロとマキに止められる頃には茹蛸の様に真っ赤になって「わ、わぁ…ぁ…っ」と某なんか小さくて可愛いキャラみたいな状態にされたそうだ。
“…うわ…かわいそ……”
シンプルな同情が先生の口をついて出た。
「怖かった…っ、本当に怖かったし恥ずかしかった…!チヒロ先輩も止めてはくれたけど、部室出る時に軽く釘刺してくるし…!」
“こわぁ……”
ミレニアムでもトップクラスに人一人の人生を終わらせるに特化した技術屋集団の所の可愛い後輩をおとした対価とはいえ、あまりにあまりかも知れないと先生も頷いた。
というかそんな状況でなら「あの子の好きなところどこ?」って言われてもまともに答えられる気がしない。先生も某なんか小さいし可愛い何かになる自信があった。 - 127二次元好きの匿名さん24/08/12(月) 22:36:14
泣いちゃった!!!
- 128二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 00:07:14
ほしゅ
- 129二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 02:16:56
それはしょうがないよ…w
- 130二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 07:21:27
流石にこれはヴェリタスの面々が強行的すぎるわ……w
- 131二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 10:18:21
保守
- 132二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 18:58:20
ほしゅ
- 133二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 21:11:46
ヴェリタス目線ではモモイがマキを誑かした認識なのか。
さてはマキさん常日頃から部室でわかりやすくため息付いたりモモイが来たときだけ反応違ったりしてました? - 134二次元好きの匿名さん24/08/13(火) 23:13:14
えんえん泣いているモモイにティッシュを手渡すとズビーッと盛大に鼻をかんだ。
その後は涙も拭きつつ、この後マキが来ると分かっているからだろう。シャーレに備え付けてあるおしぼりの保温機から一つおしぼりを手に取り目の上に乗せていた。
此処によく遊びに来ている為にモモイの一連の動作になんの迷いもない。無駄一つないスムーズな動きを見つつ先生は、時計をチラリと見た後なんとは無しにモモイに話しかけた。
“モモイは答えられなかったって言うけど…実際、マキのどんな所が好きになったの?”
「ええ…答えなきゃだめ?」
“無論無理強いはしないよ。でも気にはなるからね…録音や言いふらす事は絶対にしないからぜひ教えて欲しいな”
「う、うーん…」
ホカホカのおしぼりが目の上にあって先生がどんな表情をしているかは分からないが、今までの付き合いと、声色からも本心で言ってると理解している。
ぬくい感触に少し判断も緩くなっているのもあり、モモイはぽそぽそと話し出した。
「…やっぱり、元気っ子な感じも可愛いって思うけど、ハッカーしてるからか根っこがインドア系だからさ、気が合うなーって」
“うんうん”
「相手の見た目にアレコレ言うのってデリカシー無いのかもって思ってるけど、赤い髪も、青い目も綺麗で好きだよ…」
“そっかー”
ニヤニヤしているのか、それとも温かい目で見られているのか…そこまでは分からないが、少なくとも緩んだ顔をしている事だけは間違いないなと思いつつもモモイの口は止まらなかった。 - 135二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 00:07:36
ちゃんと全部好きじゃん
- 136二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 07:17:08
これマキの好きなところを言ってる最中にマキが入ってくるやつだ!
おいら詳しいんだ! - 137二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 11:05:40
保守
- 138二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 16:11:58
保守
- 139二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 16:18:16
- 140二次元好きの匿名さん24/08/14(水) 21:28:33
確かにシャーレに日頃から仕掛けてそうな人がいたなぁ
- 141二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 03:12:31
これならヴェリタスも合格判定を出してくれる……はず……
- 142二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 07:22:44
人の恋路のためならプライバシーなんて安いもんだ
……安いか? - 143二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 09:16:43
一度離し始めると余計にブレーキが緩むというもので、普段からマキに思っている事をモモイは素直に口にしていた。
「ちょくちょく問題起こして怒られるけど私も同じだし、だからノリが合うのかなーって親しみもすごいあるよ。マキ自身の性格もあるんだろうけど」
“そうなんだ”
「うん、あとね、私より少しだけ背が高いところも好きだなぁ…マキは可愛い系の顔だけど下から見ると割とキリッと見える角度あるんだよねぇ…」
“おー…!”
先生もびっくりな程スラスラ話すモモイ。あんな情けない告白になったといえど本心からしっかり惚れてる相手なので当たり前だ。
少しだけおしぼりが温くなってきたが、もう少しだけ話そうとモモイは口を開く。
「好きな事話してる時の顔も好き。先輩とこういう事したとか、良いグラビティのアイデアが浮かんだとか……何よりそれを私に話そうとしてくれた事も凄い嬉しい。可愛い」
「…なるほどねー」
「あと行動力ある所も好きだよ。私も周り巻き込むタイプだけど、マキがこうしたいなーって事に着いてくのも楽しいし」
「へ、へぇ…」
“あー、モモイは姉気質だからかな?”
「それもあるかもだけど、普通に好きな子がしたい事って叶えたくなるもんじゃん…」
「モモ…めっちゃアタシの事好きだね」
「そりゃ心底惚れてるんだから当た、り…まえ…?ん?え?」
此処で漸くモモイは違和感に気付いて、すっかり熱を失ったおしぼりを目から退かした。
「あ、あは……ごめん、声かけづらくてさ」
“途中で気付いたんだけど、マキにジェスチャーで止められててね…”
そこにはソファに座り直した先生と、自分の隣で耳を赤くしながら満更でも無さそうに、はにかんでいる恋人のマキがいた。 - 144二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 09:18:09
「…………」
モモイはスン、とした表情のまま動かず固まっている。いつから?何処まで聞いていた?照れているマキ可愛いな。
色々な情報の渦の中、完全にショートしている思考でとりあえず一つの結論に辿り着いて立ち上がった。
「いや本当ごめんモモ、言える状況じゃないのは分かってたけどあの場で言わなかった分、気になってはいたから…モモ?」
”モモイ?“
「……ふーっ…」
スタスタと歩き出してデスクにあったマジックペンを手に取るとモモイは首にあった画用紙を捲り新しく何か書いた。
【猛省してます】
【私は一度に飽き足らず二度も恥ずかしい方法で好きな人に好意を伝えました。】
そう書ききったのを確認して一つ頷きながらモモイは今度は窓へと歩き出す。行為の意味が分からない先生とマキは二人で首を傾げていたが窓を開けて、モモイは外の景色を眺めていた。
今日は快晴であり、今自分達がいるシャーレの部屋は随分と高所にある為眺めもいい。
「……よし、アイキャンフライッ!^ ^」
「ダメダメダメェッッ!!?」
”一旦落ち着こう!?一旦、ね!?”
「離してぇえええ!!!もう無理だぁぁぁああああああっ!!!」
晴れ晴れとした顔で窓に足をかけた辺りで二人に全力で止められた。 - 145二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 10:10:12
モモイーーーーー!!??
- 146二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 11:26:41
- 147二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 13:06:37
でぇじょうぶだ、ギャグの流れだから落ちても地面に人型の穴開けるだけで済む
- 148二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 20:30:58
恋愛パートとギャグパートが黄金比過ぎて一生見てられる
- 149二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 20:35:13
公式で英語力が壊滅的なせいで誤字と言い切れないモモイに悲しきI can fly……
- 150二次元好きの匿名さん24/08/15(木) 21:46:54
これで3回目になったな、モモイ!
- 151二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 07:14:50
あと何ページ埋まるかなぁ!?
- 152二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 15:19:02
ほしゅ
- 153二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 17:54:10
ソファの隅に丸まって、それこそ猫の様になってしまったモモイの隣に座ってマキが宥めつつ、向かい側のソファに座って先生は見守っていた。
「うぅ…なんで私は……こうも…っ」
「ごめんねぇ、まさかそんなに気にしてたなんて…でもアタシそんなに伝え方にこだわりは無いんだよ?聞けるだけで嬉しいというか…」
「それでも私は、ほんの少しだとしても、格好つけたかったよ…マキ」
先生と違い、恋愛ではそこまで頓知気な事を考えない…寧ろ乙女な方のモモイにとって王道を外れ続ける事は中々に堪えたらしい。
「ベッドからは蹴り落とすし…」
「元々モモイの寝相なら知ってたけどあの時アタシも浮かれて忘れてたからさ、本当に気にしなくて良いよ」
「告白も情けないし…」
「良いって、アタシや先生の為にあの時いっぱい考えてやった事でしょ?それに仮眠室で改めて告白してくれたから充分嬉しいよ」
「うー……」
根はポジティブな方のモモイが珍しい程に落ち込んでいる。よしよーし、なんてマキが撫でたりすると若干照れつつもやはり完全復活という感じにはならなかった。
その間も先生はなるだけ静かに、邪魔にならぬ様空気になって(マキに飲み物を出してあげないとだなぁ)と意識も敢えて外していた。自分が混ざって頓知気にならない様に必死である。 - 154二次元好きの匿名さん24/08/16(金) 18:47:42
コレは道理を弁えたいい先生
- 155二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 00:42:12
ほ
- 156二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 00:49:02
先生と違い、恋愛ではそこまで頓知気な事を考えない…… はい事実陳列罪
- 157二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 01:38:06
モモイもマキもかわいすぎる
- 158二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 08:48:27
こんなにも微笑ましく初々しいラブコメは久方ぶりに見た気がする…気分がいい…
- 159二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 11:20:31
モモイ関連SSはどうしてどれも神なんだ
- 160二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 19:13:33
ほ
- 161二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 19:39:03
良きかな…
保守 - 162二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 23:37:13
仲良きことは美しきかなですね
- 163二次元好きの匿名さん24/08/17(土) 23:40:37
先生が空気となっている間も、いじけた様な態度を続けてしまうが、モモイは意外とこういう所がある事をマキは友人時代から知っていた。
ポジティブだし、無謀なところもある。ゲームで煽られればリアルファイトも辞さないが…本格的に追い込まれると普通に弱るし、自己嫌悪だってしてしまうのだ。
でも、周りに引っ張るべき相手がいるなら話は別で、そういう時の空気を変える力でモモイに勝る者はミレニアムにそういないだろう。
故に、マキはこうしてモモイが弱みを見せてくれる事は嬉しかった。対等な相手と見てもらえてる何よりの証明なのだから。
「大丈夫だよモモー、嫌いになったりなんかしないよー?」
「本当にごめんねぇ…捨てないでマキィ…」
捨てる訳がない。モモイと自分どちらが先に惚れてたかは分からないが、やっと実った恋であり…名実ともに恋人となった相手である。
恋は盲目と言えど、マキだってちゃんと色んな面を見た上でモモイを好きになってるのだから今更なのだと理解して欲しいが……
「うーん……よし」
「?」
何かを閃いたマキに対して、よく分からないモモイは捨て猫の様な顔で見上げていた。そんなモモイに思わず小さく声を漏らしそうになったマキは少し顔を逸らしたものの、気を取り直してニコリと笑って…
訂正、ニヤリと笑ってモモイを見た。 - 164二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 06:29:22
最近不足していた栄養素が過剰なほど接種できるわ...
こんなん糖尿病なるて
最高... - 165二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 09:57:49
これはいけません、こんなしおらしいモモイを見せられたらマキちゃんだってワルーい笑みを浮かべてしまいますわ
- 166二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 11:01:01
何やるだいマキさん
- 167二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 20:28:40
ダンゴムシ→某小さくてかわいいやつ(回想)→アイキャンフライッ!^^→猫→捨て猫
↑new!! - 168二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:37:42
マキのその顔に対して、モモイはとっても嫌な予感がした。何故ならヴェリタスとかで見た、何か企んでる時の顔だからである。
立ち直るにはまだまだダメージが残っているものの、これ以上はマズイという本能のもと、立ちあがろうとした。
「…そ、そろそろ、吐き出しきったし落ち込みタイムはやめ……あの、マキ?」
「んー?」
「あ、あにょ…あの、その…立てない」
「そうだねー」
少し動揺で噛んだがそれどころではない。
モモイのお腹にマキが腕を回してガッチリ抱きしめていた為だ。恥ずかしいのもある、だがそれ以上に悪い予感が加速している気がしてならなかったモモイは冷静ではいられなかった。
「そ、そうだねって…あの私、もう大丈夫」
「うーん、どうしたらモモにアタシがどれくらいモモが好きか伝わるかなぁ…?」
「え、ぁ…その…」
もしかして、うじうじした態度のせいで彼女を怒らせたかとモモイは少しズレた答えを出したが、それにしてはマキが楽しそうで違うのだろうとすぐに分かった。
じゃあなんなのさ!!と脳内会議ではちぃちゃいモモイ達がわちゃわちゃと騒いでいるが一向に分からない。故にとても困った。 - 169二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:47:07
←この辺で尊死してる先生
- 170二次元好きの匿名さん24/08/18(日) 23:52:04
目に見えて混乱半分…残りは嬉しさ3割、恥ずかしさ2割と言った様子のモモイに思わずクスリとしているマキは、とりあえず立ち上がらせてあげようかと、腕を解かずに一緒に立ち上がる。
「さ、てと…先生」
“あ、はい”
先程まで呼吸音さえ最低限にして空気に徹していた自分に、突然マキが声をかけてきたものだから若干驚いた先生だったが、慌てて返事をする。
そんな先生にマキはニンマリと笑うと、一拍おいて言った。
「仮眠室借りるね!!」
「なんで!?」
先生の疑問にモモイが先に突っ込んだ。ピッタリ同じ思いだった先生は赤べこみたいに頷いた。
「モモが寝相気にしなくなるまでこの体勢で寝てくるー。あと色々お話しよっかなって」
「ぴぇ…」
つまり、蹴られたり腕をぶつけられたりしない様マキがモモイを抱き枕にして寝る、という事なのだろうが…恐らくマキの腕の中にいる当人にはたまった物ではなさそうだ。
謎の声を出したモモイに内心先生は合掌しつつ、それでも大した問題行為では無いし、モモイがこれでマキの恋人としての自信がつくなら良い事だなと判断して笑顔とサムズアップでオッケーを出した。
モモイはハリセンをテーブルに置いたままにしていた事を結構後悔した。絶対に仕返しで先生には今度クソ映画のパッケージでアホみたいに怖いホラー映画を送りつけると決めた。
「それじゃ仮眠位だから2時間したらねー」
「待ってマキ!!お願い、お願いします!!ちょっと考え直そう?ね!?こう、もっと段階を踏んでからにするとか…うわ嘘、力強ッ!?普段私よりう、うわぁああああぁぁ……!!」
そうしてマキは顔を真っ赤にしたモモイを引きずりながら廊下へと消えていった。 - 171二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 00:12:59
ちっちゃいモモイたちがワーワー言ってるのを想像したら可愛すぎて尊くて死んだ。
- 172二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 00:38:48
ほしゅ
- 173二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 06:51:48
かわいい
ミニモモイの群れとかぴぇとか色々とにかくかわいい
いっぱい愛されてほしい - 174二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 08:32:12
マキがめっちゃ積極的なのいいな
- 175二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 08:48:44
このシーンガチで映像化してみたいですわ、ぜってぇ想像の数倍可愛い
- 176二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 11:48:55
やるんだな!今ここで!
- 177二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 14:07:31
※仮眠です
- 178二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 22:39:28
保守
- 179二次元好きの匿名さん24/08/19(月) 23:35:38
マキとモモイはきっちり2時間後に戻ってきた。ニッコリホクホク顔のマキと、顔から湯気が出そうという意味でならホクホク顔で部屋に着いた途端に崩れ落ちたモモイに慌てて先生は駆け寄った。
“え、ちょ…!?本当に添い寝しただけ!?”
「失敬な、添い寝だけだよー色々+αはあったかもだけどさ…」
“プ、プラスアルファ…?”
「そうそう、ほら、アタシうっかりとはいえモモのアタシの好きな所聞いちゃってたからさ…」
“まさか…”
「今度は沢山アタシが教えてあげたんだ。とりあえず30分くらい」
“ひぇ……っ”
先生は思わず口を覆った。もし自分の想い人に抱きしめられたままベッドに寝た状態で30分も愛を囁かれたらとてもじゃないが耐えきれない……理性がというより、羞恥で。
マキもそうだろうが、こっちは少し前まで経験無いなりに恋愛相談してはキャッキャはしゃいでた精神男子高校生である。流石にモモイに同情して先生は冷凍庫から出した氷嚢をモモイに乗せるとしゅ〜…という氷が溶けていく音がした。
メタい話ギャグ描写だが、もしかしたら本気でそれくらいにモモイの熱は高いかもしれない。そう思わせるだけの事があったのである。
“モモイ、まだ傷は浅いよ…!”
「せ、せん…せ……わたし、は…」
息も絶え絶えなモモイ。きっと思い出すだけで恥ずかしい目にあった事だろう。見捨てた側だが先生として相棒として心配はした。
「まぁ途中から上手く浮かばなくて残りはずっと、ただただ「大好き」みたいな事を言ってただけなんだけどねー」
「ぴきゅ゜…っ!」
“モモイィィイイイ!!?”
だが、マキの爆弾発言により、先程まで受けたらしい「好き好き攻撃の」古傷が開いたか、発音が難しい声を上げてモモイは落ちた。
先生の声がシャーレに木霊した。 - 180二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 07:26:56
ぴきゅ゜…っ!(貰い尊死)
このシーン声充てするのめっちゃしんどそう、(ある種)違う意味で - 181二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 10:41:37
残りの1時間半は寝てたのかな
- 182二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 15:55:53
このモモイは今後先生の相談役をやっていけるのか……?
シチュとか考えてるときにこういう失敗とかを思い出して恥ずかタヒしちゃいそう - 183二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 17:27:18
あああああああ尊い!!サヨナラ!!!(遺言)
- 184二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 20:28:49
トドメ刺されて変な声出てるの愛おしすぎる……
- 185二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 20:31:41
えっ!?マキが寝言で「大好き…」って言ってるのを当然寝れる訳ないから至近距離でずっとそれを聞くモモイですって!?
- 186二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 22:30:36
その後ほぼほぼマキに引き摺られる様にモモイ達は帰って行った。中々シュールな状態にはなってるものの去っていく二人に「お幸せに」と声をかけると手をひらひらと振るマキと、以前見た映画で溶鉱炉へと沈んだロボの様にしっかりと親指を立てたモモイをみる限り大丈夫そうである。
「自分に相談するのは間違いだ」そんな風に言っていたのに結局のところ自分より先に恋を成熟させたのだからアドバイザーとして頼んだ先生の目に狂いはなかったのだろう。
恋愛フィルター無しに生徒を見るならちゃんと機能するのである。
“………あーー…いいなぁー…”
無論、それはそれとしてしっかり先生は羨ましかった。学生同士の青春、それも自分の生徒なのでそれはそれは眩しい。
でもこちらも恋愛偏差値が回答者自分だと珍回答を叩き出すせいで低いとはいえしっかり恋をしてしまっているのだ。大人として先生として、例え合法だろうと生徒に手を出す気は無い為、卒業後まで正式に告白は出来ないし、万に一つで卒業前に付き合えたとてかなりプラトニックな付き合いになるだろうとは思う。
だがそれまでに、彼女の心に少しでも自分がカッコよく映っていれば…少しでも脈アリなところまで持っていければなぁ…と思ってやまないのである。
今回のトラブルが無ければ卒業時に想い伝えられれば充分過ぎるなんて思っていたモモイといい、この二人はそういう所も似ている様だ。 - 187二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 22:59:18
そうしてコーヒーを飲みながら物思いに耽っていると、ピロン!とモモトークの通知が鳴り、慌てて先生は端末を確認する。
あれ以来、誤解は解けたとはいえ先生は件の生徒に少しでも不安を与えないようにと必死だ。
そうして開いたモモトークでの彼女の言葉は…嬉しい事に、あの女装事件からメイクの話が出来るなら…というモモイのアドバイスを参考にして話した事が功を奏した様で、「今度コスメを買いに行くのについてきてはくれないか」というお誘いであった。
思わず破顔した先生は“もちろん!”と速攻で返事をしてすぐに予定を合わせ、シャーレにあるカレンダーにデートの日をそれは嬉しそうに見つめた。
他生徒の目がある為、印をつける訳にはいかないが、そうで無いならばきっと目一杯花丸でも描いた事だろう。
早速モモイに報告と相談を……そこまで考えて先生は止まる。
漸く好きな人と恋人になれたばかりのモモイの時間を拘束するのはしのびない様な気がする。ただでさえ今回の事件は自分がモモイを頼りすぎた事が原因なのだから…
“偶には…ちゃんと自分で頑張らないとね”
そう息を巻いて先生は途中まで打っていたモモイへのメッセージを消して、自分でキチンとデートプランを調べながら練るのであった。
結果として、数日後、先生は正座していた。残念ながら説教コースである。
慣れた風景に一つ違いをあげるなら、人数が増えた事だろう……
いつも通り仁王立ちでハリセンを構えるモモイと、やや困惑しながらも新品のハリセンを持たされているマキの前で…… - 188二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 23:03:58
なるほどこういうオチか!w
- 189二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 23:09:36
先生、反省しねぇ……
- 190二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 23:20:00
とりあえずモモイが先輩として口を開いた。
「あのね?私としても、教師である先生に何度もそんな事を言ってごめんとは思うけどさ…」
“はい……”
「……先生は馬鹿なの?」
“……たぶん”
しょぼ…っとした顔の先生とモモイをマキは交互に見比べていたが、そんな恋人を後で必ず埋め合わせすると誓ってから一旦おいてモモイは続ける。
「もう先生のお相手の方が謎に適応しつつあるっぽいし、手短に、簡潔にいこっか⭐︎」
“く、一思いにお願いします…!”
「うん…じゃあマキ」
「あ…うん……先生、ごめんね?」
先に謝罪を述べながらもしっかり両手でハリセンを握った先生は介錯を受ける武士の様に目を閉じた。その潔さは認める…が、此度の頓知気はやっぱり認められなかった。
「ビフォーアフター見せたいからってデート先で急に半分メイクスタートする馬鹿が何処にいるのさっっ!?こんのお馬鹿さんがっっ!!!」
「ホントごめん先生!!でももう半分をそのまま同じメイクにしないで別メイク試したのはアタシでも頭おかしいと思う!!!」
スパパァァァァアンッッ!!!!と綺麗な2連撃が先生の頭に炸裂した。
このトンチキな恋愛相談にて先生がハッピーエンドに辿り着く日はいつになるのかは、今は誰にも分からなそうであった。 - 191二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 23:32:17
これはきれいなタイトル回収、先生の顔想像すると面白すぎるな
- 192二次元好きの匿名さん24/08/20(火) 23:35:07
……あらためて先生の相手誰だ!?無粋かな!?でも気になる!!
- 193スレ主24/08/20(火) 23:39:09
スレ主です。お付き合いありがとうございました。以下軽くこのキヴォトスでの先生達の紹介です。
先生
本編通りの事は出来るし、生徒としてならパーフェクトコミュニケーション出来るのに恋愛対象になると頓知気頭になってしまう悲しい生き物。
モモイとは絆レベルが80近いガチ親友。恋愛感情はなくとも相棒だと思っている。
此度コスメ売り場近くを歩いていたモブに「やべえ…すげえ参考になるけど、そのまま真似だけはすげえしたくない」というコメントと共にsnsに左右で違うメイクをした先生の写真が上げられてた。
モモイは激怒した。必ずかのトンチキな先生をシバいてなんとかハッピーエンドにしてやると誓った。
モモイ
頓知気恋愛に付き合う、本人的にはリアルは王道な恋愛がしたい系JK。此度ホ。ッカレモンや男装や公開告白してマキと付き合った。
本人が一番ハッピーエンドにいけた理由を理解出来ていなかったし、正規ルート通れなかっただけに自信がいまいち無かったが、マキにシャーレの仮眠室にて好き好き攻撃されて照死しかけるも「こんなに愛されてるならいいか」となれた。
多分ファーストキスとかホ。ッカレモンでまたホットレモン作った時に急にマキからされる。ファーストキスはレモンの味っていう王道をいける。モモイは瀕死になる。
マキ
モモイと付き合えた。グラフィティ好き(モモも好き)ハッカー系JK。恋愛面では乙女な部分もあったがこっちが攻めた際にモモイが真っ赤になるのが可愛い事に気付いたので素直に好意をぶつけまくる事にした。
勿論付き合う前のスマートなモモイも好き。一粒で二度美味しい恋人…と、思ったら先生への態度やツッコミも面白かったので三度美味しいと気付いた。
snsに上がった先生の写真を消す事をモモイに頼まれて頑張った影の功労者。
先生の○しゅら男爵みたいな写真は初見で死ぬ程笑った。
先生のお相手
誰かは読者の想像にお任せする為、本編軸での思考をあまり描写出来ないが、最近先生のトンチキな行動に関しては(ふ…おもしれー男……)系の適応が出来る様になったので多分問題なく付き合える。
モモイに関しては結構びっくりしたけど助けてくれた相手なので怒りはないが、先生と噂になったのは割とモヤッた。
マキと付き合った報告で晴れたので問題なし。
もしかしたら未来でモモイとマキと一緒にハリセンを構えるかもしれない。 - 194二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 00:04:24
ありがとう…良いスレだった
- 195二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 00:43:14
最高だった
モモマキかわいすぎる
いい時間をありがとう - 196二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 00:46:16
ナイスなスレでしたわ……!!
- 197二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 02:27:11
完結かな? 完結乙でした
ギャグとラブの比率が実に俺得で最高でした……!! タイトル回収もしっかりしてたし、全体的に完成度高かったっすよー - 198二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 07:16:00
ギャグで笑う予定で読み進めてたら恋愛モノが出てきて、モモイ同様一粒で二度美味しいスレでした
その塩梅が絶妙なの本当に凄いと思いました
素敵なssをありがとう!!! - 199二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 11:38:10
一気に追っかけ切ってしまった
自分がSSに求めていた要素の全てがここに凝縮されているように感じられた
…………製本したい!!!!!!!! - 200二次元好きの匿名さん24/08/21(水) 12:10:22
200でこれからも
平和にトンチキにイチャついてろ!!!!