- 1二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 01:06:04
- 2二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 01:07:05
聞き飽きたしいらん...
- 3二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 01:07:19
- 4124/08/01(木) 01:11:11
- 5二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 01:17:59
Aは自分より後に始めた人で、フレンドが始めたばっかだから面倒見てやってーという事で自分が色々と教えてあげる事になった
結果、Aとはかなり一緒に居ることが多くなった。自分は色んなフレンドの所に行っていたが、多分向こうはVRCやってる間6〜7割の時間は自分と一緒に居たんじゃないだろうか
そんなこんなで、Aは自分と唯一無二のフレンドになった。思えば、この頃から既に特別な関係ではあったのかもしれない。そして、その深い関わりが後の別れる原因になったかもしれないとも思う - 6二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 01:22:43
実は、Aとはあまり趣味が合わなかった。もちろん両方オタクではあったが、好きなコンテンツなどはまるで違っていた。にも関わらず、Aと一緒に居るのは心地良かった。楽しいというよりも、一緒に居ると楽という感覚。それは向こうも同じで、俺らはゲームをするでもなく動画を見ながら一緒に笑ったり、話したりするのがいつもの光景だった
「それって何が楽しいの?」と思われるかもしれないが、当時の自分達はそれがとにかく幸せだった。一緒に居るという行為そのものに価値を見出していた - 7二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 01:22:44
ボイチャがある時点でよっぽど声質が女性で女声が上手くない限り女だと分かるだろうから、その点でテキストのみのMMOよりはマシだと思う
- 8124/08/01(木) 01:23:29
- 9二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 01:24:13
>「それって何が楽しいの?」と思われるかもしれないが、当時の自分達はそれがとにかく幸せだった。一緒に居るという行為そのものに価値を見出していた
まだ付き合ってないのにもう恋人みたいな事言ってる…
- 10二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 01:25:41
- 11124/08/01(木) 01:27:03
- 12124/08/01(木) 01:34:05
さて、ここで一度自分の当時におけるVRCのスタンスや好みを説明しておこうと思う
当時の自分は(というか今もだが)所謂「かわいくなりたい」という気持ちは持ち合わせていない。よってあまりアバターは飾り立てたりしないし、服を着せてもかっこいい服なんかが多くかわいい服は似合わないと思っている。
それに、かわいいと言われても嫌だとは思わないがそこまで嬉しくも思わない。なので、一般的に言われる「VRCに入った人はみんなかわいくなりたがる」にはあまり該当しない(そもそもみんなかわいくなりたいというのが割と偏見なのだが)
なので、相手が見た目や行動にかわいさを持っているかも自分はあまり気にしていなかった。もちろんかわいいアバターを使っている人が居たら褒めるし素直にそう思うが、自分の好みではないという話
その点、Aは特に飾り立てないので個人的にとても感性が合う相手だった - 13124/08/01(木) 01:43:21
閑話休題。
Aと何人かのいつものフレンドと共に心地良い日々を過ごしていた俺だが、知り合ってから3ヶ月ほどした頃リアルがしんどくなっていた。鬱になるほどメンタルがやられていた訳では無かったが、それでも愚痴りたくなる程度には。
ただ、フレンドにはあまり話したくない。もちろん節々からは溢れてしまうのだが、極力表に出さないようにした。
そんなある日、Aからプライベート(他に誰も入れない部屋の事)に突然招待された。今までそんな事は一度も無かったので怪訝に思いつつ入ると、こっちへおいでと優しく言われた。
そして開口一番「無理してない?辛いなら話を聞くよ」と。Aは自分が我慢している事に気づいていた。
俺は思っていた事を全部吐いた。溜まっていた事を全て。そして吐き終わると、自然に涙が出てきていた。
辛い事を我慢していたからじゃない。自分の我慢している姿に気付いて、わざわざ手を差し伸べてくれた事が嬉しかった。俺の事をそこまで見ていて、想ってくれていた事が嬉しかった。
ここから、俺はAと更に深い関係に入っていく事になる。 - 14二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 01:46:06
あっ…依存の始まりだぁ…
- 15二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 01:48:38
話の内容がVRとか関係無く恋人との出会い話なんよ
- 16124/08/01(木) 01:51:24
俺とAは今までよりも更に毎日会うようになった。
そして定期的にプライベートに入るようになった。
それは主に愚痴等を聞いてもらう為だが、一方的に聞いてもらっては申し訳ないとこちらもAの愚痴を聞くようになった。とはいえあまりにも重い話題は少なく、愚痴とはいえ和気藹々とした雰囲気で話す事が出来ていた。そんな感じで、もはや二人だけで会って話すのは日常の光景だった。 - 17124/08/01(木) 01:55:23
特に特別でもないある日の夜。いつもと同じワールド、いつもと同じ二人。
いつもと同じように二人ワールドのベッドに転がり、しかしいつもと違い静寂が二人を包んでいた。
どちらが先に言い出したのかはあまり覚えていない。
とにかく覚えているのは、俺がAとずっと一緒に居たいと思った事。Aも俺とずっと一緒に居たいと思っていた事。同じ気持ちを抱いていて嬉しいと思った事。
とにかく幸せで、でもなんだかこそばゆくて、けれど柔らかい空気が俺ら二人を包んでいた。 - 18二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 01:56:36
- 19124/08/01(木) 02:04:33
- 20二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 02:13:46
もっと早い時間に立てろ
- 21二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 02:16:50
これが貴重なVRChatterの生態か……
- 22124/08/01(木) 02:24:17
じゃあ続きは明日の夜もっと早い時間にするわ
- 23二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 02:37:29
なぜホモは我々を引き付ける文章を書くのだろうか
- 24二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 02:41:12
お手本みたいなあの頃が幸せの絶頂だった…な展開だ
もう待ちきれないよ、早く聞かせてくれ - 25二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 12:59:33
一応保守
- 26二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 14:11:26
- 27二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 14:56:08
- 28二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 15:09:51
- 29二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 15:41:18
はえー恋愛って難しいんだなあ…
- 30124/08/01(木) 20:33:39
さて、もうそろそろしたら続きを語っていこうか
- 31124/08/01(木) 20:39:25
さて、ここでお砂糖について説明しよう。VRCでのお砂糖とは、要はカップルになる事だ。と言っても一言でこういう関係と割り切る事は出来ず、人によって方針は様々。
そして俺とAの場合、お砂糖はしても活動は特に変わらずこれまで通りという約束をした。
自分は結構色んなフレンドの所へ行くのでそれを縛られたくは無かったし、Aもそれを尊重してくれた。
こうして、俺とAのお砂糖は成立した。 - 32二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 20:44:39
なんか…甘いな…
- 33124/08/01(木) 20:46:33
さて、それでは実際はどうなったかというと。
まず、今まで以上に二人で行動する事が増えた。フレンドの所でも二人が揃ってれば大体くっついて行動していたし、同じワールドに合流する頻度も高くなった。
また、二人でお揃いの指輪を付けるようになった(補足:お砂糖した人が指輪をする事は良くある)。他にもお揃いのアクセサリを付けたり、着て欲しい服をプレゼントしあったりもした。
「今まで通りの関係」とは言っていたものの、実際はかなりべったりとするようになっていた。けど、とにかくそれが楽しかったし、嬉しかったし、充実していた。
今思えばこの頃が一番幸せだったかもしれない。 - 34二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 20:50:25
つまり後は転げ落ちるだけか…
- 35二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:03:28
VRCメンヘラ替え歌聴いてからVRCってそういう文化あるのかと気になってたんでこのスレは興味深い
- 36二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:09:26
お砂糖してから半年が経った頃。
流石にお砂糖した直後のような熱は冷め、いつも一緒という程では無くなっていた。とはいえ頻繁に会ってはいたし、特別な存在である事に変わりは無かった。
……この頃、Aの口癖が「ごめんなさい」になりつつあった。元々気弱な方ではあったけど、ここまでの弱音を吐くことは無かった。この頃に異変に気づけていれば……と思うが、後悔先に立たず。
元々は自分が聞いてもらっていた愚痴も、逆にAの愚痴を聞く頻度が高くなっていた。 - 37二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:13:14
不穏になってきた…
- 38124/08/01(木) 21:27:24
ここから先、性的描写が入るので注意。
- 39124/08/01(木) 21:31:20
ある日突然、二人で居る時にAがフ◯ラをしたいと言ってきた(そうは言っても実際はアバターがそういう動きをするだけで擦るのは自分だが)。
こっちとしてはそういう事に全く興味は無かったし、むしろあまり気が進まなかったが勢いが強かったので押し切られてしまった。
行為自体にはそこまで特別な事も無く、奉仕されて自分は出して終わった。時間も長くも無かった。
終わった後Aに、何故こんな事をしたのか聞いた。すると、こんな答えが返ってきた。
「捨てられたくなかった」 - 40二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:32:30
1がヘラるのかと思ったらそっちかあ…そうか…
- 41二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:36:07
このレスは削除されています
- 42124/08/01(木) 21:36:31
熱が冷めていく俺に離れられるのが怖くなっていて、性的な事をしてあげれば離れないで居てくれると思った。そうAは話した。
吐き気がした。そうなるまで気付かなかった自分に。そこまでさせてしまった自分に。性的な人形になってまで引き止めようとさせてしまうまで追い詰めてしまった自分に。
そしてAはこう言う。
「ずっと一緒に居て欲しい。何でもする。一緒に居ないとリアルでも苦しい」と。
それに俺は、こう答えた。 - 43124/08/01(木) 21:40:22
「ごめん。そこまでは面倒を見れない」
ここまでAの気持ちを悪化させてしまったのは自分で、逃げるのが無責任だとも分かっている。けれど、俺は相手のリアルの事まで責任を持つ事は出来ないし、これ以上依存を深めるのはむしろ危ないと思った。
それに、一度無理な気持ちで行為をしてしまった以上、自分の中でどうしても「性的な事をする為に一緒に居る」という意識が拭えなくなってしまうと思った。そんな関係は望んで居ないし、絶対に嫌だった。
俺を引き止める為に行ったAの行為は、皮肉な事にむしろ別れる決定打になってしまった。 - 44124/08/01(木) 21:45:17
別れ話は意外と拗れなかった。
お互いに疲れ切っていたし、これ以上傷を負いたくも無かったから。ただ、Aの方はしばらく周りに傷心話をする事が多かったと聞いた。
結局の所、異変に気付かずに放置してしまった事が原因だった。後悔しても遅かった。しばらくは自分も「どうしてこうなってしまったんだ?」という気持ちで一杯だった。その気持ちを忘れる為に、Aが居たコミュニティからはしばらく離れた。 - 45二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:50:59
辛いなあ…
- 46124/08/01(木) 21:51:15
VRCで性的な行為を行ったのはこの一回きりだ。元々自分に向いているとも思わなかったし、好きでも無かった。そして、この一件で決定的になってしまった。トラウマと言っても良いかもしれない。
- 47124/08/01(木) 21:52:24
それから時間が経ち、Aが居たコミュニティにも復帰し、Aともぎこちなくではあるが会話を出来るようになった。それは、お砂糖をする前のささやかだが落ち着くような会話だった。
今でも、もしお砂糖せずに関係を続けていたらどうなっていたのかと思う事がある。そのまま緩く繋がっていたのか、単なるフレンドの一人としてそのうち会わなくなってしまっていたのか。後から妄想しても分からない事だ。
それでも、この記憶は消えないし、この先もずっと残っていくのだと思う。 - 48124/08/01(木) 21:56:51
以上、VRCで恋愛をして別れた話終わり
良くVRCでメンヘラが多いとかホモが多いとかそういう話が多いが実態の一例として捉えて貰えば幸い
あと補足だけどみんながみんなこういう経験してる訳じゃないよ!むしろ少数派だと思う
そもそも全体で見ればお砂糖してる人の割合の方がよっぽど少ないと思う、のでメンヘラやホモばっかってのは多少誇張してると思ってくれ - 49二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 22:00:46
乙
興味深い話だった
それにしても1がヘラる話かと思ったらAの方だったとは… - 50二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 22:05:32
依存って怖いと思いました(小並感)
- 51二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 00:36:54
叙述トリックか…
- 52二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 08:31:57
悪い人じゃ無いんだろうなAも
- 53二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 11:19:59
1乙
おじさんなんでVRCは未経験、もはやレトロと言われてもおかしくない某MMOやってた勢
その頃にもリアルは同性だって言ってもヘラって特別な関係を求める奴はいたし、時代と技術が進んでも、人間の心ってのはそんなに変わらんもんだなと懐かしく思いながら読んでしまった